説明

ファイバ・トゥー・ザ・サブスクライバ用光ファイバケーブル及び組立体

光ファイバケーブルが、少なくとも1本の光ファイバ、大きいほうの抗張力体寸法を備えた少なくとも1本の抗張力体、及びケーブルジャケットを有する。ケーブルジャケットは、全体として平坦な2つの主要な表面を有すると共に全体として光ファイバケーブルの小さいほうの寸法方向と整列して差し向けられた小さいほうのキャビティ寸法を備えたキャビティを有し、少なくとも1本の光ファイバは、キャビティ内に設けられている。一実施形態では、光ファイバケーブルの小さいほうのキャビティ寸法は、全体としてケーブルの小さいほうの寸法方向と整列した抗張力体の寸法とほぼ同一の大きさであり又はこれよりも大きく、それにより光ファイバケーブル中に入る際、少なくとも1本の光ファイバの損傷を阻止しながらキャビティに接近できる。本発明の光ファイバケーブルは、ケーブル組立体の一部分として好適である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概略的には、光ファイバを加入者(サブスクライバ)に向かって、例えば、家庭(ホーム)、企業体(ビジネス)及び(又は)カーブ(路肩の縁石の意)に向かって引き回すのに有用な光ファイバケーブル及び組立体に関する。本発明の光ファイバケーブル及び組立体は、詳細には、光ネットワークのき線系ケーブル、配線系ケーブル、引き込み(ドロップ)系ケーブル及び(又は)他の適当なケーブル/組立体として有用である。
【背景技術】
【0002】
種々の信号、例えば音声、映像、データ伝送内容等を送るために通信ネットワークが使用されている。伝統的な通信ネットワークは、情報及びデータを送るためにケーブルの状態にした銅線を用いている。しかしながら、銅ケーブルは、これらが大径であって重く、しかも相当大きなケーブル直径でも比較的限られたデータしか送ることができないという欠点がある。その結果、光ファイバケーブルが、ロングホール通信ネットワークリンクにおいて銅ケーブルの大部分に取って代わり、それにより、大きな帯域幅容量がロングホールリンクに与えられた。しかしながら、大抵の通信ネットワークは、中央局の加入者側では配線及び(又は)引き込みリンクについては依然として銅ケーブルを用いている。換言すると、通信ネットワークにおける銅ケーブルの制約に起因して、加入者にとって利用できる帯域幅の量は制限される。別の言い方をすると、銅ケーブルは、加入者が光ファイバによるロングホールリンクの比較的高い帯域幅容量を十分に利用するのを妨げるネックとなっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
光ファイバが通信ネットワーク中に浸透配備されるにつれて、加入者は、帯域幅の向上を享受することになろう。しかしながら、光導波路/光ケーブルを加入者の近くまで引き回すことを難題にすると共に(或いは)費用高にする或る特定の問題が存在する。例えば、光導波路への接近及び引き込みケーブルと配線系光ファイバケーブルとの間の接続には、布設、コネクタ接続及び汎用性にとって技能工に優しい安価な解決策が必要である。さらに、光ファイバケーブル及びこれら相互間の相互接続の信頼性及び堅牢性は、屋外環境の過酷さに耐えなければならない。
【0004】
従来型配線系光ファイバケーブルでは、ケーブルジャケットを切断し又は違ったやり方で分割して開き、光ファイバをジャケット開口部中に引き込むことが必要である。しかしながら、正しい光ファイバの存在場所を突き止めることは困難な場合があり、かかる光ファイバの存在場所を突き止めた場合であっても、ケーブル中の選択した光ファイバ又は他の光ファイバを損傷させないでかかる正しい光ファイバをケーブルから取り出すことは、難題である場合がある。所望の光ファイバの存在場所をいったん突き止めて安全に取り出すと、オペレータは、ネットワークへの光結合のために光ファイバをコネクタ接続し又はスプライス接続する必要がある。現場で理想的とは言えない条件下において従来型ケーブルに接近プロセスを行うことは、時間がかかり、費用がかかり、しかも従来型ケーブルの光ファイバを損傷する恐れを生じさせる。従来型ケーブルに対する接近プロセスは、工場では困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記利点及び他の利点を達成するため、具体化されると共に以下に概要説明される本発明の目的に従って、本発明は、一特徴では、少なくとも1本の光ファイバ、少なくとも1本の抗張力体及びケーブルジャケットを有する光ファイバケーブルに関する。ケーブルジャケットは、全体として平坦な2つの主要な表面及びキャビティを有し、キャビティは、光ファイバケーブルの小さい方の寸法方向と全体として整列して差し向けられた小さい方のキャビティ寸法を有する。少なくとも1本の光ファイバは、キャビティ内に納められ、小さい方のキャビティ寸法は、光ファイバケーブルの小さい方の寸法方向と全体として整列したものとして定められる抗張力体寸法Dよりも大きく、それにより、少なくとも1本の光ファイバの損傷を阻止しながらキャビティへの接近が可能になる。
【0006】
本発明は、別の特徴では、少なくとも1本の光ファイバ、少なくとも1本の抗張力体、ケーブルジャケット及び多心フェルールを有するケーブル組立体に関する。ケーブルジャケットは、全体として平坦な2つの主要な表面及びキャビティを有し、キャビティは、全体としてケーブルジャケットの小さい方の寸法方向と整列して差し向けられた小さい方のキャビティ寸法を有する。多心フェルールは、少なくとも1本の光ファイバに取り付けられ、多心フェルールは、小さい方の寸法及び大きい方の寸法を備えた断面を有し、多心フェルールの小さい方の寸法は、全体としてケーブルジャケットの小さい方の寸法と方向が整列している。
【0007】
本発明は、別の特徴では、配線系ケーブル及びテザーケーブルを有するケーブル組立体に関する。配線系ケーブルは、少なくとも1本の光ファイバと、少なくとも1本の抗張力体と、ケーブルジャケットとを有する。ケーブルジャケットは、全体として平坦な2つの主要な表面及びキャビティを有する。キャビティは、全体としてケーブルジャケットの小さい方の寸法方向と整列して差し向けられた小さい方のキャビティ寸法を有する。少なくとも1本の光ファイバは、キャビティ内に納められ、小さい方のキャビティ寸法は、抗張力体寸法Dよりも大きく、それにより、光ファイバケーブルを導入する際に少なくとも1本の光ファイバの損傷を阻止しながらキャビティへの接近が可能になる。テザー光ファイバケーブルは、少なくとも1本のテザー光ファイバを有し、少なくとも1本のテザー光ファイバは、配線系ケーブルの少なくとも1本の光ファイバと光通信状態にある。ケーブル組立体は、プラグアンドプレイ接続を可能にするためのフェルール及び(又は)コネクタを更に有するのが良い。
【0008】
本発明の追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明に記載されており、かかる特徴及び利点は、この説明から当業者には容易に明らかになり、或いは、以下の詳細な説明、特許請求の範囲及び添付の図面を含む本願において開示したような本発明を実施することにより認識されよう。
【0009】
上述の概略的な説明と以下の詳細な説明の両方は、本発明の実施形態を提供し、本発明がクレーム請求される本発明の性質及び特性を理解するための概観又は枠組を提供するようになっていることは理解されるべきである。添付の図面は、本発明の一層深い理解をもたらすために添付されており、かかる添付の図面は、本願の一部に組み込まれてその一部を構成する。図面は、本発明の種々の実施形態を示しており、詳細な説明と共に、本発明の原理及び作用を説明するのに役立つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明の例示の実施形態を詳細に参照し、かかる実施形態の例が、本明細書において説明されると共に添付の図面に示されている。役に立つ場合にはいつでも、同一の参照符号は、同一又は類似の部分又は特徴を示すよう図面全体を通じて用いられている。
【0011】
図1は、本発明の例示の光ファイバケーブル10(以下、「ケーブル10」と言う)を示しており、このケーブルは、引き込み系ケーブル、配線系ケーブル、又は光ネットワークの他の適当な部分として用いられるよう構成されているのが良い。一般的に言って、配線系ケーブルは、光ネットワークに別途配線できるよう比較的多くの光ファイバ心線数、例えば12本以上の光ファイバを有する。他方、引き込み系ケーブルは、加入者又は企業体に引き回すことができるよう比較的少ない光ファイバ心線数、例えば最高4本までの光ファイバを有するが、引き込みケーブルは、これよりも多くの光ファイバ心線数を有しても良い。ケーブル10は、一般に、光ファイバリボン13の一部分として設けられた少なくとも1本の光ファイバ12、少なくとも1本の抗張力体(又は抗張力部材)14及び全体として平らなプロフィールを備えた状態で構成されたキャビティ20を備えるケーブルジャケット18を有している。換言すると、本発明のケーブルは、全体として平坦であり、図示のように弧状端面(参照符号は付けられていない)により互いに連結された2つの主要な表面11を有し、その結果、比較的断面の小さなフットプリントを備えたケーブルが得られている。図1A〜図1Cに最も良く示されているように、少なくとも1本の光ファイバ12は、光ファイバリボン13の一部分として複数本の他の光ファイバとアレイをなしている。ケーブル10は、キャビティ20の互いに反対側に設けられた2本の抗張力体14を更に有し、それにより、ケーブル10に優先的曲げ特徴が与えられている。抗張力体14は、好ましくは、ガラス繊維強化プラスチックであり、それにより、全ては誘電体のケーブル設計の実現が可能であるが、抗張力体は、導電性材料、例えば鋼等であっても良い。キャビティ20は、例えばケーブル内の光ファイバの妥当な光減衰性能を維持した上でケーブルを曲げたときにリボン13が適当な自由度で動くことができるよう寸法決めされている。簡単に言えば、キャビティは、光ファイバにぴったりとはくっつけられず、幾分かの運動を可能にしている。さらに、ジャケット18は、難燃性材料で作られるのが良く、それにより、ジャケットは、屋内用途、例えば集合住宅(MDU)に適するものとなる。
【0012】
ケーブル10は、ケーブルの全体として平らな側部のいずれからでもケーブルに容易に接近でき、それにより所望の光ファイバに接近できるので有利である。換言すると、リボンにリボンスタックのいずれの側からでも、即ち、上からでも下からでも接近でき、そのためにケーブルをそれぞれ対応した平らな側部のところで開く。その結果、技能工は、光接続に望ましいどの光ファイバにも接近することができる。図示のように、キャビティ20は、小さい方のキャビティ寸法CH及び大きい方のキャビティ寸法CWを有すると共に向きが固定された全体として矩形の形状を有するが、他の形状及び配置状態、例えば全体として正方形、丸形又は長円形が可能である。一例を挙げると、キャビティをその長手方向長さに沿って任意適当な仕方で回転させ又は撚るのが良い。キャビティは又、所与の角度の部分的振動を行うのが良く、例えば、キャビティは、丸一回転には足りない時計回りの角度と丸一回転には足りない反時計回りの角度との間で回転することができる。さらに、1つ又は2つ以上のキャビティは、主要面11のうちの一方に向かってずらされるのが良く、それにより、図7Aに示すように一方の側からの容易な開き及び接近が可能になる。
【0013】
図1に示すように、小さい方のキャビティ寸法CHは、全体として、配線系ケーブル10の小さい方の寸法H1と整列し、大きい方のキャビティ寸法CWは、全体として、ケーブル10の大きい方の寸法W1と整列している。図示のように、抗張力体14は、キャビティ20の互いに反対側に設けられており、かかる抗張力体は、ケーブルの小さい方の寸法H1と全体として整列した抗張力体寸法が小さい方のキャビティ寸法CHとほぼ同じ大きさであり又はこれよりも小さいように寸法決めされている。一例を挙げると、小さい方のキャビティ寸法CHは、これがケーブルの小さい方の寸法H1と全体として整列した抗張力体寸法Dの約5%以上であるように寸法決めされている。例を挙げると、抗張力体14は、直径が約2.3ミリメートルの丸形ガラス繊維強化プラスチック(glass-reinforced plastic:grp)であり、小さい方のキャビティ寸法CHは、約2.5ミリメートルである。当然のことながら、抗張力体14は、丸形、例えば、図2に示す長円形抗張力体とは異なる形状を有しても良い。
【0014】
したがって、技能工又は自動化プロセスは、抗張力体14に切れ込みを入れないで実用ナイフ又は切断ツールをキャビティの長さに沿って動かすことによりキャビティ20に簡単且つ容易に接近でき、それにより、接近手順中、少なくとも1本の光ファイバ12又は抗張力体の損傷を阻止しながらキャビティ20に入ることができる。換言すると、技能工は、ケーブルジャケット18を薄く切ることによりケーブルジャケット18に単に切り込みを入れるだけで良く、そしてナイフ又は切断ツールの案内として抗張力体14を用いることができ、それにより切断中にキャビティ20が露出され、この中の少なくとも1本の光ファイバに接近することができる。換言すると、小さい方のキャビティCHをこれが小さい方の寸法H1と全体として整列した抗張力体寸法Dとほぼ同じサイズのものであり又はこれよりも大きいように寸法決めすることにより、有利には、キャビティ20への迅速且つ確実な接近が可能になる。このように、技能工又は同様に自動化プロセスにより本発明のケーブルの光ファイバに容易に且つ迅速にしかも繰り返し接近することができる。しかしながら、本発明の実施形態としてのケーブル又はケーブル組立体は、小さい方のケーブル寸法と全体として整列していて、抗張力体の寸法Dよりも小さな小さい方のキャビティ寸法を備えたキャビティを有するのが良い。さらに、ケーブルの全体として平坦な主要面は、これらにより小さなケーブルフットプリントが得られると共に丸形ケーブルと比較して使用されるジャケット材料が少ないので有利である。
【0015】
本発明のケーブルは、所与の用途に関して任意適当な寸法、構造及び(又は)ファイバ心線数を有して良い。一例を挙げると、配線系用途では、大きい方の寸法W1は、好ましくは約15ミリメートル以下であり、小さい方の寸法H1は、好ましくは約10ミリメートル以下である。引き込み用途では、大きい方の寸法W1は、好ましくは約10ミリメートル以下であり、小さい方の寸法H1は、好ましくは約5ミリメートル以下である。当然のことながら、本発明の他のケーブルは、ケーブルの要件及びファイバ心線数に応じて、所与の用途に関し他のサイズ及び(又は)構造を有することができる。例えば、本発明のケーブルは、大きい方の寸法、小さい方の寸法について上述よりも大きな寸法を有しても良く且つ(或いは)種々の構造体、例えば図5に示すように埋設用途においてケーブルの存在場所を突き止めるためのトーナブル(音で検知可能な)部分を有しても良い。図13は、架空用途に適していて、ケーブル10に類似したケーブル300を示しているが、このケーブル300は、メッセンジャ抗張力体332を備えたメッセンジャ区分330を更に有している。メッセンジャ抗張力体332は、ケーブルジャケット318のウェブ318aによりケーブル本体310に連結されている。メッセンジャ抗張力体は、任意適当な材料、例えば誘電体又は導体で形成されても良く且つ(或いは)任意適当な構造、例えば中実ロッド又は撚り構造のものであって良い。さらに、ケーブル設計例は、光ネットワークの用途に応じて、任意適当なファイバ心線数及び(又は)任意適当な配置の光ケーブルを有しても良い。幾つかの適当な配置の光ファイバとしては、サブユニットを備えた又はサブユニットを備えていないリボン、タイトバッファ層を有する堅牢化リボン、タイトバッファ付き又は着色光ケーブル、チューブの中に納められたルース光ファイバ、モジュール内に納められた光ファイバ又は束の状態に設けられた光ファイバが挙げられる。
【0016】
本発明のケーブル内に用いられる光ファイバリボン13は、任意適当な設計又はリボン心線数を有して良い。図1A〜図1Cは、各々が4本の光ファイバを有する複数個のサブユニットを用いた例示の光ファイバリボン13を示しているが、サブユニットを備えていないリボンの使用が可能であり、又、サブユニットは、異なるファイバ心線数を有して良い。サブユニットは、好ましくは専用通路を用いなくても、予想できる小さなファイバ心線数ユニットの状態への光ファイバリボンの所定の分割を可能にする。具体的に言えば、図示のリボンは各々、全部で24本の光ファイバ12について6個のサブユニットを有し、それにより、図示のリボン構成は、配線系ケーブルについて有利になっている。図1Aは、各々が補助マトリックス13bにより互いに連結された3つのサブユニット13aを有する2つの12心ユニット(参照符号は付けられていない)を備えた24心リボン13を示しており、12心ユニットは、共通マトリックス13cにより互いに連結されている。図1Bは、別の類似の24心リボン13を示しており、異なる点は、サブユニット13aが、米国特許第6,748,148号明細書及び同第6,792,184号明細書に開示されているようにサブユニット13aの外側光ファイバに少なくとも部分的に被せられた球状の端部分を有している。図1Cは、サブユニット13a及びサブユニットを互いに連結する補助マトリックス13bを単に用いた24心リボンを示しているが、補助マトリックスは、リボンを2つの12心ユニットに分離するための優先的引き裂き部分(参照符号は付けられていない)を更に有している。当然のことながら、ネットワークアーキテクチャの要件に応じて、他の適当なリボン構成、例えば2つの12心ユニット、3つの発信ユニット又は6つの4心ユニットの使用が可能である。
【0017】
光ファイバは、好ましくは、キャビティ20の長さと比較して余分のファイバ長さ、即ち余長(EFL)を有する。例えば、光ファイバのEFLは、約0.0パーセント〜約0.5パーセントであるが、場合によっては、EFLは、僅かに負であっても良い。同様に、リボンは、余分のリボン長さ(ERL)を有するのが良い。歪が光ファイバに加わらないようにすることに加えて、EFL又はERLは、光ファイバ又はリボンをケーブルジャケット又はチューブに結合するのを助けることができる。一例を挙げると、ERLは、好ましくは約0.1パーセント〜約1.2パーセント、より好ましくは約0.3パーセント〜約1.0パーセント、最も好ましくは約0.5パーセント〜約0.8パーセントであり、それにより、歪が加わるのが阻止され、光減衰レベルを増大させないで光ファイバケーブルの曲げを可能にすると共に(或いは)適当な耐寒性の実現が可能になる。さらに、ERLの量は、特定のケーブル設計、例えばキャビティ内のリボンの本数、キャビティサイズ、意図した用途及び(又は)他のパラメータで決まる場合がある。
【0018】
図1に示すように、キャビティ20は、キャビティに沿う水走りを止めるようチキソトローブグリース又はゲル(参照符号は付けられていない)で満たされるのが良い。しかしながら、ケーブルに沿う水走りを止める他の適当な構造の採用が可能である。図2に示すように、ケーブル10′は、ケーブル10に類似しているが、キャビティ20内に長手方向に設けられていて、水走りを止める少なくとも1本の吸水膨張性ヤーン又はスレッドを更に有している。また、止水構造体が、ケーブルに沿ってところどころに設けられるのが良い。例えば、グリース又はゲルをキャビティ又はチューブ内にところどころに設けるのが良い。同様に、シリコーン、フォーム又は他の適当な材料のところどころに置いたプラグを用いてケーブルに沿う水走りを止めるのが良い。
【0019】
図3は、ケーブル10に類似しているが、複数本の細長いテープ32を更に有するケーブル30を示しており、これらテープは、キャビティ20内に設けられていて、リボンをジャケット18に結合する圧縮可能なテープ、例えばフォームテープであるが、細長いテープ32は、ケーブルに沿う水走りを止めるのにも役立ち得る。図示のように、細長いテープ32は、リボンスタックの上と下の両方に配置される。換言すると、これらコンポーネントは、全体として矩形のキャビティ内で、第1の細長いテープがリボン(又はリボンスタック)の第1の平らな面上に配置され、第2の細長いテープがリボン(又はリボンスタック)の第2の主要な側に配置された細長いテープ/リボンサンドイッチを形成している。換言すると、リボンの平らな面は、全体として細長いテープの平らな面に向き、細長いテープの平らな面は又、全体としてキャビティの大きい方の寸法と整列していて、コンポーネントの主要な平らな面の全ては、全体として図3に示すように全体として矩形のキャビティ内で互いに整列するようになっている。当然のことながら、他の実施形態は、1本又は2本以上の細長いテープを有しても良く、これらテープは、光ファイバに巻き付けられても良く又はその1つ又は2つ以上の側に被着されても良い。具体的に説明すると、ケーブル30は、連続気泡ポリウレタン材料で作られた2本の細長いテープ32を有するが、リボンの結合及び衝撃緩和を行うための他の適当な材料の使用が可能である。一実施形態では、1本又は2本以上の細長いテープ32は、ケーブル内の水走りを止める吸水膨張性層(細長いテープ32の実線によるハッチングで表されている)を有する。例えば、フォーム層と吸水膨張性層が互いに積層され、それにより吸水膨張性フォームテープが形成される。他の実施形態では、圧縮可能な層及び吸水膨張性層は、互いに取り付けられていない別々の個々のコンポーネントである。一般的に言って、吸水膨張性ヤーン及び(又は)細長いテープは、複数の機能を備えている。例えば、光ファイバ、リボン又はモジュールをケーブルジャケットに結合するのを助けることに加えて、かかる吸水膨張性ヤーン及び(又は)細長いテープは、水走りを阻止すると共にケーブルの曲げの際に光ファイバへの衝撃を緩和することができる。さらに、細長いテープは、結合及び衝撃緩和のためのフォームの他に他の適当な圧縮性材料、例えば不織フェルト状材料又は細長いテープとして構成された他の適当な材料で形成されても良い。
【0020】
図4は、ケーブル10に類似していて、リボン13に代えて複数本の光ファイバモジュール15を有するケーブル40を示している。光ファイバモジュール15は、複数本の光ファイバ12を各モジュールジャケット15a内に整然と配置すると共にこれらを保護している。その結果、光ファイバモジュール15をケーブル40のキャビティから引き出すことができる一方で、かかるモジュールは、光ファイバの周りに設けられた保護覆いを依然として有する。一例を挙げると、各光ファイバモジュール15は、12本の着色光ファイバ12を有し、それにより、比較的高い光ファイバ実装密度が得られている。さらに、光ファイバモジュール15により、モジュールジャケット15aをリボンマトリックス材料から除去する必要なく、モジュールジャケット15a内の個々の光ファイバに接近することができる。好ましくは、モジュールジャケット15aは、ツールを用いないで容易に引き裂き可能な材料で作られている。例えば、モジュールジャケット15aは、多量の充填剤入り材料で作られていて、かかるジャケットを技能工が自分の手を使うだけでモジュールジャケットを引き裂くことにより容易に引き裂き可能であり、このモジュールジャケットは、着色又はタイトバッファ付き光ケーブルにはくっつかないようになっている。適当なモジュールジャケット材料としては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、タルクを有するポリカーボネート及び(又は)ポリエチレン(PE)材料及び(又は)エチレンビニルアクリレート(EVA)が挙げられるが、他の適当な材料、例えばUV硬化性アクリレートの使用が可能である。モジュール15は、他の適当なコンポーネント、例えばグリース、吸水膨張性ヤーン、適当なスレッド又はテープ、リップコード又は他の適当なコンポーネントを有するのが良い。さらに、ケーブル40のキャビティは、グリース、吸水膨張性ヤーン又はテープ及び(又は)任意他の適当なコンポーネントを収容するのが良い。
【0021】
図5は、ケーブル10に類似した光ファイバケーブル50を示しているが、この光ファイバケーブルは、キャビティ内に設けられたチューブ52及びトーナブルローブ55を更に有している。チューブ52は、キャビティを開く際の光ファイバ12の別の保護手段となる。さらに、光ファイバ12は、ケーブルのキャビティを開いた後は保護構造体、即ちチューブ52、モジュール等の中に残ったままなので、光ファイバを依然として保護しながら引き回して貯蔵することができる。一例を挙げると、ケーブルをクロージャ内に引き込む場合、ジャケット18の一部分を除去し、抗張力体14を適当な長さに切断してこれらを歪取りし、しかる後、光ファイバ12を収容したチューブ52を保護しながらクロージャ内に引き回すことができ、又、保護構造体を必要な場合に取り除き又は開くことができるようになっている。この実施形態では、チューブ52は、ファイバの運動を可能にする自由空間を提供する。さらに、チューブ52の構成材料は、光ファイバ、リボン、モジュール等相互間の結合レベルを自由に設定する所定の摩擦特性を提供するよう選択されるのが良い。
【0022】
ケーブル50は、埋設用途においてケーブルの存在場所を突き止めるのに有用であり、他方、依然としてケーブル本体51が誘電性であるようにすることができるトーナブルローブ55を更に有する。トーナブルローブ55は、トーナブルローブ55のジャケット部分58内に納められた導電性ワイヤ57を有する。一例を挙げると、導電性ワイヤ57は、24ゲージの銅線であり、それにより、技能工は、ケーブルの存在場所を突き止める場所の信号音をこれに送ってケーブルの存在場所を突き止めることができ又はケーブルが偶発的な損傷を阻止するよう印付けられた場所を有することができるようになる。ジャケット18及びジャケット部分58は、同一の押し出し機械設備を利用して代表的には同時に押し出し成形される。図示のように、ジャケット部分58は、脆弱なウェブ59によりケーブル本体51のジャケット18に連結されていて、トーナブルローブ55をコネクタ接続又は他の目的のためにケーブル本体51から容易に分離できるようになっている。具体的に言えば、ウェブ59は、トーナブルローブ55とケーブル本体51との間の引き裂きの場所を決めるのに適した幾何学的形状を用いた優先的引き裂き部分(参照符号は付けられていない)を有するのが良い。トーナブルローブ55は、好ましくは、ケーブル本体51からきれいに引き裂かれ、その結果、ケーブル本体には後に隆起部が残らないようになっており、それにより、コネクタブーツ等との容易な密封を可能にするプロフィールが得られるようになっている。トーナブルローブ55は、ケーブルが落雷に遭った場合にもトーナブルローブ55が損傷を受けるが、ケーブル本体51は、これが誘電性なのでそれほど損傷を受けないので有利である。それ故、ケーブルは、ケーブルをアースするのに必要な労力及びハードウェアを必要としないで音で検知可能である。当然のことながら、本発明の他のケーブルは、トーナブルローブを更に有することができる。
図6は、ケーブル10と類似していて、抗張力体14のうち1本又は2本以上をケーブル60の中間部分64から分離するための少なくとも1つの優先的引き裂き部分62を更に有する別のケーブル60を示している。図示のように、各抗張力体14と中間部分64との間に設けられた4つの優先的引き裂き部分62を有している。したがって、十分に大きな分離力を加えることにより各抗張力体14をジャケット18の一部分と一緒に、ケーブル60の中間部分64から分離することができる。優先的引き裂き部分62は、これら優先的引き裂き部分により光ファイバ12がモジュール又はチューブを用いないでも保護構造体を有することができるので有利である。換言すると、抗張力体14を中間部分64から分離した後に残るジャケット18の部分は、光ファイバの保護構造体としての役目を果たす。さらに、ケーブル60は、3本以上の光ファイバリボン13を有し、それにより、配線のための比較的多くのファイバ心線数が得られる。
【0023】
図7は、光ファイバを収容する複数のキャビティ20a,20bを有する本発明の更に別のケーブル70を示している。2つ以上のキャビティを用いることにより、ケーブル用途において融通性が得られる。多数のキャビティは、特定の用途に適したほぼ同じ又は互いに異なるサイズを有することができる。図示のように、キャビティ20a,20bは、ほぼ同じ小さい方の寸法を有するが、互いに異なる大きい方の寸法を有し、それにより、それぞれのキャビティ内に互いに異なるリボン心線数を納めることができる。具体的に言えば、キャビティ20aは、ケーブルに沿って配線のために接近でき、次に加入者に向かって引き回すことができる複数本の4心リボン13a向きに寸法決めされており、キャビティ20bは、ケーブルの全長にわたって延びるようになった複数本の12心リボン向きに寸法決めされている。他の実施形態が可能であり、例えば、第1のキャビティは、4心のモジュールを有することができ、第2のキャビティは、12心のモジュールを有することができる。図7は又、キャビティ20a,20b相互間に設けられたオプションとしての抗張力体14を示している。オプションとしての抗張力体は、ケーブルを開く際にキャビティのうちの1つにのみ接近することが望ましい場合、切断ツールの停止箇所となることができると共に(或いは)案内となることができるので有利である。オプションとしての抗張力体は、外側の抗張力体と同一サイズのものであっても良く、或いは、異なるサイズのものであっても良い。さらに、オプションとしての抗張力体は、大きい方のケーブル寸法を最小限に抑えることができるよう丸形以外の形状を有しても良い。多数のキャビティのうちの1つのみを開くのを助ける他の構造を使用できる。例えば、図7Aは、抗張力体14の中心の点を通るA−A平面に対してずれたキャビティ20a′,20b′を有するケーブル70′を示している。具体的に説明すると、キャビティ20a′は、その平面から接近できるようキャビティの主要な底面に向かってずらされ、キャビティ20b′は、その平面から接近できるようケーブルの主要な頂面に向かってずらされている。簡単に言えば、4心リボンを有するキャビティは、1つの主要な表面から容易に接近可能であり、12心リボンを有するキャビティは、他方の主要な表面から容易に接近可能である。さらに、主要な表面のうちの1つ又は2つ以上は、どのキャビティが所与の表面から接近可能であるかを示すようマーク付け(見えない)されるのが良い。当然のことながら、本発明の他の形態のケーブルは、2つ以上のキャビティを用いることができる。
【0024】
図8は、ネズミからの保護及びケーブルに関する追加の圧潰強さをもたらす少なくとも1つの外装コンポーネント85を備えた光ファイバケーブル80を示している。具体的に説明すると、ケーブル80は、チューブ82内に納められた少なくとも1本の光ファイバ12を有し、チューブ82の互いに反対側の端部には抗張力体14が設けられ、2つの外装コンポーネント85がチューブ82の周りに設けられ、ジャケット18がこれらに被せられている。外装コンポーネント85は、任意適当な材料、例えば誘電体、例えば高強度ポリマー又は導電性材料、例えばスチールテープで作られるのが良い。さらに、外装コンポーネントは、ケーブルの圧潰強さ及び(又は)柔軟性を向上させるために形作られ、ひだ付けされ、波形にされるなどするのが良い。この実施形態では、外装コンポーネント85は、それぞれ湾曲した端部を有し、これら端部は、全体として各抗張力体14に接触して圧潰力が抗張力体に差し向けられると共に(或いは)伝えられるようになっている。さらに、導電性外装コンポーネントを用いる場合、抗張力体14も又、好ましくは、高価なガラス繊維強化プラスチック抗張力体ではなく、導電性材料、例えばスチールで作られる。さらに又、接着、圧着、溶接等により抗張力体14を外装層に接合し又は取り付けることが可能である。図8aは、ケーブルジャケット内に納められた一対の全体として平らな外装コンポーネント85を有するケーブル80′を示している。この実施形態のケーブルジャケットは、2つ以上の層、具体的には内側ジャケット18′及び外側ジャケット18″で作られている。その結果、例えば結合、耐引き裂き性等の性能に合わせて特性を調節でき、他の特性についても同様である。一例を挙げると、内側ジャケット18′は、耐引き裂き性に対応して線状低密度ポリエチレンであるのが良く、外側ジャケット18″は、耐久性及び耐摩耗性に対応して中又は高密度ポリエチレンであるのが良いが、他の適当な材料を使用することができる。この実施形態では、キャビティ内にはチューブが設けられておらず、小さい方のキャビティ寸法は、抗張力体の寸法よりも小さい。さらに、ケーブル80′は、外装コンポーネント85′と抗張力体14との間に設けられた複数本のオプションとしてのリップコード89を有している。
【0025】
本発明のケーブルは、光ファイバを加入者に向かって配線するのに有用な大形ケーブル組立体の一部分としても有用である。ケーブル組立体を工場で組み立てることができ又は現場で構成することができる。図9及び図10は、それぞれ、通信ネットワークにおいて光ケーブルを加入者に向かって配線するのに適した例示のケーブル組立体100の斜視図及び断面図である。ケーブル組立体100は、ケーブル10とほぼ同じであるのが良い配線系ケーブル110及び光ネットワークのノードへの接続するために使用することができるテザーケーブル130を有している。好ましい実施形態では、複数本のテザーケーブル130は、ケーブル組立体を複数のノードに接続できるよう配線系ケーブル110の光ファイバと光通信状態にある少なくとも1本の光ファイバを有している。本発明のケーブル組立体は、所与の用途により決まる任意適当な配線系ケーブル及び(又は)テザーケーブルを用いることができる。図示のように、配線系ケーブル110は、光ファイバリボン113の一部分である少なくとも1本の光ファイバ、少なくとも1本の抗張力体114及びケーブルジャケット118を有している。ケーブルジャケット118内には、光ファイバ112を収納するためのキャビティ120が形成されている。ケーブル10と同様、キャビティ120は、小さい方のキャビティ寸法CH及び大きい方のキャビティ寸法CWを有している。この場合も又、小さい方のキャビティ寸法CHは、全体として配線系ケーブル110の小さい方の寸法H1と整列し、大きい方のキャビティ寸法CWは、全体として配線系ケーブル110の大きい方の寸法W1と整列している。図示のように、配線系ケーブル110の抗張力体114は、キャビティ120の互いに反対側に設けられており、抗張力体寸法Dが小さい方のキャビティ寸法CHとほぼ同じサイズのものであり又はこれよりも小さいように寸法決めされているが、他の適当な幾何学的形状が可能である。したがって、工場又は現場の技能工は、キャビティ120に簡単且つ容易に接近でき、それにより接近手順中における少なくとも1本の光ファイバ112及び(又は)抗張力体114の損傷を阻止しながらキャビティ120に入ることができる。
【0026】
図10Aは、テザーケーブル130を準備した状態で開かれた後の且つテープ(図示せず)を巻き付ける前であって複合成形部分140により包封する前の位置にある状態の配線系ケーブル110を示す斜視図である。図示のように、テザーケーブル130の適当な光ファイバは、配線系ケーブル110の適当な光ファイバに光結合され、引き回し状態の光ファイバ及び光接続部は、曲げの際、適当な構造体及び(又は)コンポーネントを用いて過度の応力から保護されている。組立体100のためのテザーケーブル130を準備するには、オプションとして、テザーケーブル130のジャケット138の一部分を除去し、図示のように抗張力体134を露出させる。抗張力体134の一部分を露出させて抗張力体を複合成形部分140に連結すると共に(或いは)これによって固定するのが良く、それにより、テザーケーブル130の歪取りが行われる。しかる後、テザーケーブル130の光ファイバ(参照符号は付けられていない)をこれら光ファイバの保護及びスプライス箇所125への引き回しのためにそれぞれの分岐チューブ(参照符号は付けられていない)内に収納するのが良い。光ファイバを互いに融着接続し、スプライス箇所125をオプションとしてスプライスホルダ、分岐チューブ等内に保持すると共に全体を配線系ケーブルのキャビティ120の開放部分内に収納するのが良い。スプライス箇所125をキャビティ120内に位置決めすることは、スプライス箇所がケーブル組立体100の中立曲げ軸線の比較的近くに配置され、それによりケーブル組立体100の曲げの際に応力がスプライス箇所125に加わるのが阻止されるので有利である。さらに、スプライスホルダ及び分岐チューブの一部分をオプションとして細いチューブ内に収納するのが良く、それにより一層の保護が得られると共にコンポーネント相互間の僅かな運動が可能になる。この場合、ケーブル相互間の光結合が行われる箇所の周りに環境シールが設けられ、この環境シールは、風雨を遮断すると共に最小曲げ半径を越える曲げを阻止するようになっている。一例を挙げると、ケーブルの接続箇所の周りの領域は、適当な材料で作られた複合成形部分140を有するが、他の適当な密封構成が可能である。複合性成形部分140を取り付ける前に、複合成形材料を敏感な領域から遠ざけたままにするために保護テープ又は包装材をスプライス領域に被着させる。複合成形部分140の断面フットプリントは、比較的小さく且つ構成が容易であるべきであり、しかも必要な保護をもたらす。さらに、テザーケーブル110は、その自由端部に設けられていて、光ネットワークへの迅速且つ容易な接続が可能なフェルール139及び(又は)コネクタ(図示せず)を更に有するのが良い。屋外用途向きの組立体では、コネクタは、好ましくは環境的に封止されると共に耐性が持たされ、それにより、コネクタは、頑丈且つ信頼性があるものになる。適当なコネクタの一例は、コーニング・ケーブル・システムズ(Corning Cable Systems)社からOptiTapという商品名で入手できるが、他の適当なコネクタを用いても良い。
【0027】
テザーケーブル120は、任意適当なケーブル構造を有しても良く、例えば、図9に示すように丸形又は全体として平らであるが、全体として平らな設計は、利点を有する場合がある。ケーブル組立体100は2つの全体として平らなケーブルを用いているので、それにより比較的小さなケーブル組立体断面フットプリントに適度の融通性が与えられ、それによりケーブル組立体は、或る特定の用途、例えば小さなフットプリント及び融通性が必要なダクト内への引き込みに当たって有利である。例えば図9の小さな適当な断面フットプリントにより、例えば、ダクト、例えば内径が1.25インチ(3.18cm)のダクト内へのケーブル組立体の引き込みが、比較的容易になる。図11及び図11Aは、それぞれ、内径が1.25インチのダクト内に収納されたケーブル組立体100の断面及び比較目的で丸形配線系ケーブルを用いたケーブル組立体150の断面を概略的に示している。図示のように、ケーブル組立体100は、ケーブル組立体の容易な引き込みを可能にする比較的小さなダクト充填比を有する。充填比とは別に、ケーブル組立体の最大断面寸法も又、ダクト内への引き込みの際に重要である。図11に示すように、ケーブル組立体100は、ケーブルの大きい方の寸法方向が全体として互いに平行であり、小さい方の寸法方向が全体として互いに整列しているので、ケーブル組立体の比較的小さな最大断面寸法を有する。その結果、ケーブル組立体100は、架空用途、埋設用途又はダクト用途に適している。他方、ケーブル組立体150は、丸形配線系ケーブルを用いているので比較的大きな充填比及び比較的大きなケーブル組立体最大断面寸法を有し、それにより、ケーブル組立体がダクト内に嵌まり込む場合、ダクト内の曲げ部及びコーナ部周りへの引き込みは、不可能ではないとしても困難になる。
【0028】
ケーブル組立体は、配線系ケーブルが開かれる箇所の近くでのコネクタ接続及び(又は)環境的封止、即ち複合成形に起因して、テザーケーブル130が接続される箇所の近くに最大断面積を有している。例えば、複合成形部分140のところでは、ケーブル組立体100は、好ましくは、約25ミリメートル以下、より好ましくは約21ミリメートル以下、最も好ましくは約17ミリメートル以下の最大ケーブル組立体断面寸法を有する。さらに、本発明のケーブル組立体は、ダクトの内径が一定であるとすると、約80パーセント以下、より好ましくは約70パーセント以下の充填比を有する。
【0029】
図12及び図12Aは、それぞれ、配線系ケーブル210、受け器又は他の適当な接合箇所230及び複合成形部分240を有するケーブル組立体200の断面図及び斜視図である。ケーブル組立体200は、これが配線系ケーブル210と受け器230との間の構成に起因して比較的小さな断面フットプリントを有するので有利である。配線系ケーブル210は、ケーブルジャケット218のキャビティ220内に納められた複数本のリボン213を有している。配線系ケーブル210は、キャビティ220の互いに反対側に設けられた2本の抗張力体214を更に有している。配線系ケーブル210は、ケーブルの大きい方の寸法W2及び小さい方の寸法H2を備えた2つの全体として平らな主要面(符号は付けられていない)を有する平らなプロフィールのものであるが、このケーブルは、任意適当な寸法及び(又は)形状のキャビティを有しても良い。簡単に言えば、キャビティ220は、任意適当な小さい方又は大きい方の寸法を有しても良い。この実施形態では、ケーブル組立体200は、テザーケーブルを用いないで、光ケーブルを配線系ケーブル210の複数本のリボン213のうちの1本又は2本以上から受け器230まで引き回している。図示のように、この実施形態は、12心リボンを有すると共に12心フェルールを用いているが、光ファイバの配列とフェルール構造の任意適当な組み合わせが可能である。受け器230は、複数本の光ファイバ212を受け器のハウジング234に取り付けられた多心フェルール232内で終端させるのに適している。受け器230は、好ましくは堅牢化されると共にケーブル組立体の環境封止を可能にするように構成されている。ハウジング234は、フェルール232を整列させると共にこれを保護するのを助け、好ましくはキー止めされる。さらに、受け器230は、相補する相手の組立体、例えば堅牢化されたコネクタとの光結合を確実にするためのねじ山付き部分を有するのが良い。さらに、複合成形中及びその後においてフェルール、コネクタ及び(又は)受け器を保護するためのキャップ250が、受け器230に取り外し可能に取り付けられるのが良い。適当な受け器が、2003年6月17日に発行された米国特許第6,579,014号明細書(発明の名称:Fiber Optic Receptacle)及び2004年8月24日に出願された米国特許出願第10/924,525号明細書(発明の名称:Fiber Optic Receptacle and Plug Assemblies)に図示されると共に説明されている。他のケーブル組立体は、シュラウド又はハウジングを不要にするコネクタ又は受け器を有するのが良く、それにより小さな断面フットプリントが得られる。具体的に説明すると、光ファイバ212は、コネクタ230の多心フェルール232に引き回され、ここで、光ファイバは、それぞれのボア内に納められた状態で取り付けられる。フェルール232は、短軸FH及び長軸FWを備えた断面を有している。フェルール232は、ケーブル210に対して任意適当な向きを有して良いが、好ましい実施形態では、短軸FHは、全体としてケーブル210の小さい方の寸法H2と整列しており、それにより、ケーブル組立体に関して小さな断面フットプリントを維持するのに有用な場合のある既知の向きが得られる。当然のことながら、ケーブル組立体200は、その長さに沿って取り付けられた多数のコネクタ230を有するのが良く、更に、ケーブル組立体200は、全体として平らな主要面の片側又は両側にコネクタを有するのが良い。
【0030】
本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明のケーブル及びケーブル組立体に関する種々の改造例及び変形例を想到できることは当業者には明らかであろう。例えば、本発明のケーブル又はケーブル組立体は、他のケーブルコンポーネント、例えばリップコード、紙テープ又はマイカテープ、摩擦要素又は他の適当なコンポーネントを有しても良い。例を挙げると、ケーブル10に類似したケーブルは、北極位置及び南極位置の近くに設けられていて、接近手順中、grpへの切り込みを阻止する複数本の小径スチールワイヤを更に有しても良い。ケーブル組立体は、1本又は2本以上のテザーケーブルと光通信状態にある配線系ケーブルを有するが、ケーブル組立体を光ネットワーク中の上流側に、例えば、1本又は2本以上の配線系ケーブルと光通信状態にあるき線系ケーブルの上流側に使用することができる。このように、本発明は、本発明の改造例及び変形例が特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及びその均等範囲に属することを条件として、かかる改造例及び変形例を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の光ファイバケーブルの例示の実施形態の断面図である。
【図1A】本発明のケーブルに使用するのに適した例示の光ファイバリボンの断面図である。
【図1B】本発明のケーブルに使用するのに適した例示の光ファイバリボンの断面図である。
【図1C】本発明のケーブルに使用するのに適した例示の光ファイバリボンの断面図である。
【図2】本発明の別の例示の光ファイバケーブルの断面図である。
【図3】本発明の更に別の例示の光ファイバケーブルの断面図である。
【図4】本発明の更に別の例示の光ファイバケーブルの断面図である。
【図5】本発明の別の例示の光ファイバケーブルの断面図である。
【図6】本発明の例示の光ファイバケーブルであって、ケーブルの一部分を分離するための引き裂き可能な部分を備えたケーブルの断面図である。
【図7】複数個のキャビティを備えた本発明の例示の光ファイバケーブルの断面図である。
【図7A】複数個のキャビティを備えた本発明の例示の光ファイバケーブルの断面図である。
【図8】外装コンポーネントを備えた本発明の例示の光ファイバケーブルの断面図である。
【図8a】外装コンポーネントを備えた本発明の例示の光ファイバケーブルの断面図である。
【図9】本発明の例示の光ファイバケーブル組立体の断面図である。
【図10】本発明の例示の光ファイバケーブル組立体の斜視図である。
【図10A】開かれた後であって、複合成形部分が取り付けられる前の図9及び図10のケーブルの一部分の斜視図である。
【図11】ダクト内に収納された図9及び図10の光ファイバケーブル組立体の概略断面図である。
【図11A】丸形ケーブルを用いる光ファイバ組立体の概略断面図である。
【図12】本発明の別の光ファイバケーブル組立体の断面図である。
【図12A】本発明の別の光ファイバケーブル組立体の斜視図である。
【図13】本発明の更に別の光ファイバケーブルの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバケーブルであって、
少なくとも1本の光ファイバと、
抗張力体寸法Dを有する少なくとも1本の抗張力体と、
ケーブルジャケットとを有し、前記ケーブルジャケットは、全体として平坦な2つの主要な表面及びキャビティを有し、前記キャビティは、前記光ファイバケーブルの小さい方の寸法方向と全体として整列して差し向けられた小さい方のキャビティ寸法を有し、前記少なくとも1本の光ファイバは、前記キャビティ内に納められ、前記小さい方のキャビティ寸法は、前記光ファイバケーブルの前記小さい方の寸法方向と全体として整列したものとして定められる前記抗張力体寸法Dよりも大きく、それにより、前記少なくとも1本の光ファイバの損傷を阻止しながら前記キャビティへの接近が可能になる、光ファイバケーブル。
【請求項2】
前記小さい方のキャビティ寸法は、前記抗張力体寸法Dよりも約5パーセント以上大きい、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項3】
前記キャビティの互いに反対側に設けられた少なくとも2つの抗張力体を更に有する、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項4】
前記キャビティは、全体として矩形である、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項5】
前記少なくとも1本の光ファイバは、光ファイバリボンの一部分である、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項6】
前記少なくとも1本の光ファイバは、光ファイバリボンの一部分であり、前記光ファイバリボンは、サブユニットの状態に分割可能である、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項7】
前記少なくとも1本の光ファイバは、モジュールの一部分であり、前記モジュールは、シースを有する、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項8】
外装コンポーネントを更に有する、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項9】
吸水膨張性コンポーネント又は止水コンポーネントを更に有する、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項10】
前記ケーブルジャケットは、難燃性である、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項11】
前記キャビティ内に納められたチューブを更に有する、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項12】
前記キャビティ内に納められていて、前記少なくとも1本の光ファイバを前記ケーブルジャケットに結合する細長いテープを更に有する、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項13】
前記光ファイバケーブルの前記小さい方の寸法は、約10ミリメートル以下であり、前記光ファイバケーブルの大きい方の寸法は、約15ミリメートル以下である、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項14】
前記光ファイバケーブルは、光ファイバケーブル組立体の一部分である、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項15】
前記キャビティは、前記キャビティが前記2つの主要な表面のうちの一方の方へ他方の主要な表面よりも近く位置するよう平面A−Aからずれており、前記平面A−Aは、前記キャビティの互いに反対側に設けられた一対の抗張力体の中心の点により定められる、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項16】
前記キャビティ内に納められた細長いテープを更に有し、前記少なくとも1本の光ファイバは、光ファイバリボンの一部分であり、前記リボンの平らな表面は、全体として、前記光ファイバリボンへの衝撃を緩和すると共にこれを結合するために少なくとも1本の前記細長いテープの平らな表面に向いている、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項17】
前記少なくとも1本の光ファイバは、光ファイバリボンの一部分であり、前記光ファイバケーブルは、前記キャビティ内に納められた複数本の細長いテープを更に有し、前記細長いテープは、これらの間に前記光ファイバリボンをサンドイッチしている、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項18】
前記キャビティ内に納められた細長いテープを更に有し、前記細長いテープは、吸水膨張性である、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項19】
前記少なくとも1本の光ファイバは、光ファイバリボンの一部分であり、前記光ファイバケーブルは、複数本の細長いテープ及び少なくとも2本の抗張力体を更に有し、前記複数本の細長いテープは、これらの間に光ファイバリボンをサンドイッチし、前記2本の抗張力体は、前記キャビティの互いに反対側に設けられている、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項20】
前記キャビティ内に納められた細長いテープを更に有し、前記キャビティは、大きい方の寸法を有し、前記細長いテープは、全体として前記キャビティの前記大きい方の寸法方向と整列している、請求項1記載の光ファイバケーブル。
【請求項21】
光ファイバケーブル組立体であって、
少なくとも1本の光ファイバを有し、
少なくとも1本の抗張力体を有し、
ケーブルジャケットを有し、前記ケーブルジャケットは、全体として平坦な2つの主要な表面及びキャビティを有し、前記キャビティは、全体として前記ケーブルジャケットの小さい方の寸法方向と整列して差し向けられた小さい方のキャビティ寸法を有し、
多心フェルールを有し、前記多心フェルールは、前記少なくとも1本の光ファイバに取り付けられ、前記多心フェルールは、小さい方の寸法及び大きい方の寸法を備えた断面を有し、前記多心フェルールの前記小さい方の寸法は、全体として前記ケーブルジャケットの前記小さい方の寸法と方向が整列している、光ファイバケーブル組立体。
【請求項22】
前記多心フェルールは、受け器の一部分である、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項23】
複合成形部分を更に有する、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項24】
前記多心フェールは、コネクタの一部分である、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項25】
前記多心フェルールは、コネクタの一部分であり、前記コネクタは、シュラウドを有する、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項26】
前記小さい方のキャビティ寸法は、前記抗張力体寸法Dよりも約5パーセント以上大きい、請求項21記載の光ファイバケーブル。
【請求項27】
前記キャビティは、全体として矩形である、請求項21記載の光ファイバケーブル。
【請求項28】
少なくとも2本の抗張力体を更に有し、前記2本の抗張力体は、前記キャビティの互いに反対側に設けられている、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項29】
前記光ファイバリボンは、サブユニットの状態に分割可能である、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項30】
外装コンポーネントを更に有する、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項31】
吸水膨張性コンポーネント又は止水コンポーネントを更に有する、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項32】
前記キャビティ内に納められたチューブを更に有する、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項33】
前記キャビティ内に納められていて、前記少なくとも1本の光ファイバを前記ケーブルジャケットに結合する細長いテープを更に有する、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項34】
前記光ファイバケーブルの前記小さい方の寸法は、約10ミリメートル以下であり、前記光ファイバケーブルの大きい方の寸法は、約15ミリメートル以下である、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項35】
テザーケーブルを更に有し、前記テザーケーブルは、前記多心フェルールに取り付けられた少なくとも1本のテザー光ファイバを有する、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項36】
前記光ファイバケーブル組立体は、約25ミリメートル以下の最大組立体断面寸法を有する、請求項21記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項37】
前記キャビティは、前記キャビティが前記2つの主要な表面のうちの一方の方へ他方の主要な表面よりも近く位置するよう平面A−Aからずれており、前記平面A−Aは、前記キャビティの互いに反対側に設けられた一対の抗張力体の中心の点により定められる、請求項21記載の光ファイバケーブル。
【請求項38】
光ファイバケーブル組立体であって、
配線系ケーブルを有し、前記配線系ケーブルは、
(a)少なくとも1本の光ファイバと、
(b)少なくとも1本の抗張力体と、
(c)ケーブルジャケットとを有し、前記ケーブルジャケットは、全体として平坦な2つの主要な表面及びキャビティを有し、前記キャビティは、全体として前記ケーブルジャケットの小さい方の寸法方向と整列して差し向けられた小さい方のキャビティ寸法を有し、前記少なくとも1本の光ファイバは、前記キャビティ内に納められており、
テザー光ファイバケーブルを有し、前記テザー光ファイバケーブルは、少なくとも1本のテザー光ファイバを有し、前記少なくとも1本のテザー光ファイバは、前記配線系ケーブルの前記少なくとも1本の光ファイバと光通信状態にある、光ファイバケーブル組立体。
【請求項39】
複合成形部分を更に有する、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項40】
前記少なくとも1本のテザー光ファイバに取り付けられているフェルールを更に有する、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項41】
前記少なくとも1本のテザー光ファイバに取り付けられている多心フェルールを更に有し、前記多心フェルールは、コネクタの一部分である、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項42】
フェルールを更に有し、前記フェルールは、前記少なくとも1本のテザー光ファイバに取り付けられ、前記フェルールは、シュラウドを含む前記コネクタの一部分である、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項43】
前記少なくとも1本のテザー光ファイバに取り付けられている多心フェルールを更に有する、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項44】
前記配線系ケーブルの前記キャビティは、全体的に矩形である、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項45】
前記配線系ケーブルの前記キャビティの互いに反対側に設けられた少なくとも2本の抗張力体を更に有する、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項46】
前記少なくとも1本の光ファイバは、光ファイバリボンの一部分である、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項47】
前記配線系ケーブルの前記少なくとも1本の光ファイバは、光ファイバリボンの一部分であり、前記光ファイバリボンは、サブユニットの状態に分割可能である、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項48】
前記配線系ケーブルの前記少なくとも1本の光ファイバは、モジュールの一部分であり、前記モジュールは、シースを有する、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項49】
吸水膨張性コンポーネント又は止水コンポーネントを更に有する、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項50】
前記キャビティ内に納められたチューブを更に有する、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項51】
前記キャビティ内に納められていて、前記少なくとも1本の光ファイバを前記ケーブルジャケットに結合する細長いテープを更に有する、請求項38記載の光ファイバケーブル組立体。
【請求項52】
前記キャビティは、前記キャビティが前記2つの主要な表面のうちの一方の方へ他方の主要な表面よりも近く位置するよう平面A−Aからずれており、前記平面A−Aは、前記キャビティの互いに反対側に設けられた一対の抗張力体の中心の点により定められる、請求項38記載の光ファイバケーブル。

【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7A】
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【図8】
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【図8a】
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【図9】
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【図10】
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【図10A】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図12A】
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【図13】
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【公表番号】特表2009−503589(P2009−503589A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−524254(P2008−524254)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/029716
【国際公開番号】WO2007/016479
【国際公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(501209863)コーニング ケーブル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (65)
【Fターム(参考)】