フィットネス情報管理装置、生体情報端末、トレーニング装置
【課題】 トレーニング装置10を利用しているユーザの体調を管理することができるトレーニング情報管理装置を提供する。
【解決手段】 生体情報端末20から送信されるユーザの体調に関する情報である生体情報を受信する受信手段と、ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段と、受信手段が受信した生体情報と個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づき、生体情報がワーニング基準値データ以上である場合に、生体情報端末20に警報させるための指示を送信する警報手段と、を有する。
【解決手段】 生体情報端末20から送信されるユーザの体調に関する情報である生体情報を受信する受信手段と、ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段と、受信手段が受信した生体情報と個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づき、生体情報がワーニング基準値データ以上である場合に、生体情報端末20に警報させるための指示を送信する警報手段と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、フィットネス機器を利用した運動時におけるユーザの体調を管理するフィットネス情報管理装置、生体情報端末、トレーニング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、フィットネスクラブなどにおいて、ユーザは、トレーニングマシンを利用して運動することにより、健康維持やトレーニングを行ったりしている。ここで、ユーザは、フィットネスクラブに出向いた際、トレーナと相談しながら自分のトレーニングメニューを作成し、作成されたトレーニングメニューに従って各種運動(トレーニング)を行っている。このトレーニングを行う場合、ユーザは、自分のトレーニングメニューの項目に対応するトレーニングマシンのうち、他のユーザが利用していないトレーニングマシンを探し出し、トレーニングメニューに規定された運動時間や運動回数などの運動量に従ってトレーニングしている。
【0003】
このようなフィットネスクラブにおいて、ユーザの個人情報を記憶した非接触型のICタグを用いるシステムが提案されている。
【0004】
例えば、個人情報を記憶したICタグの情報を、フィットネスマシンに取り付けられたICタグリーダが読み出し、個人情報にフィットネスマシンとその設定条件のデータを対応付けて蓄積するシステムが提案されている(特許文献1)。
【0005】
また、個人情報を記憶した非接触型のICタグの情報をフィットネスマシンに取り付けられたICタグリーダが読み出し、読み出したICタグの情報とトレーニングマシンの情報とに基づいて、トレーニングマシンの使用状況をリアルタイムに把握可能するためのシステムも提案されている(特許文献2)。
【特許文献1】特開2003−545389号公報
【特許文献2】特開2003−085266号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、トレーニングマシンを利用する場合、本人がトレーニング中の身体の状態を本人が自覚できずに心臓発作などの突然死などが起きてしまうことを防止したり、ユーザの体力や運動能力に応じたトレーニングを行うことが望ましい。例えば、不整脈、鼓動が早くなった、体温の変化などを本人が自覚する前に察知することが必要である。
【0007】
しかしながら、上述した従来技術においては、目標管理にともなったトレーニングメニューを個人管理することは困難であった。
【0008】
また、上述した特許文献1においては、トレーニングマシンとその設定条件のデータをユーザ毎に記憶することができる。一方、上述した特許文献2においては、フィットネスマシンの使用状況を把握することができる。しかし、これら特許文献1および2においては、目標管理にともなったトレーニングメニューを個人管理することは困難である。また、目標管理に合致したトレーニング機器の負荷設定を、ユーザが適切に行うことも困難である。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、トレーニング装置を利用しているユーザの体調を管理することができるフィットネス情報管理装置、生体情報端末、トレーニング装置を提供することにある。
【0010】
また、本発明は、トレーニング機器の負荷設定を適切に行うことができるフィットネス情報管理装置、生体情報端末、トレーニング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、生体情報端末(例えば、実施形態における生体情報端末20)とフィットネス情報管理装置(例えば、実施形態におけるセンタサーバ60)とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システム(例えば、実施形態におけるフィットネス情報管理システム1)におけるフィットネス情報管理装置であって、前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報(例えば、実施形態における脈拍、血圧、体温などの生体情報)を受信する受信手段(例えば、実施形態における受信部610)と、前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データ(例えば、実施形態におけるワーニング基準値データ)を記憶する個別ワーニングデータ記憶手段(例えば、実施形態における個別ワーニングデータ記憶部632)と、前記受信手段が受信した生体情報と前記個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較する比較手段(例えば、実施形態における比較部640)と、前記比較手段の比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信する警報手段(例えば、実施形態における警報部641)と、を有すること特徴とする。
【0012】
この発明によれば、生体情報を生体情報端末から受信した生体情報と個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較して、生体情報がワーニング基準値データ以上である場合に、生体情報端末から警報するようにしたので、生体情報端末を装着したユーザの体調に異常があるか否かを検出し、異常が発生している可能性がある場合に、警報を行う。これにより、ユーザに対し、運動を停止させるように促すことが可能となるとともに、トレーナなどがユーザのケアを行うことが可能となる。
【0013】
また、本発明は、前記ユーザの身体に関する情報である身体情報(例えば、実施形態における性別、身長、体重などの身体情報)と前記ワーニング基準値データとを対応付けて記憶するワーニングテーブル記憶手段(例えば、実施形態におけるワーニングテーブル記憶部630)と、前記ユーザの身体情報を受信し、受信した身体情報に対応するワーニング基準値データを前記ワーニングテーブル記憶手段から読み出し、前記ユーザのワーニング基準値データとして前記個別ワーニングデータ記憶手段に設定するワーニングデータ設定手段(例えば、実施形態におけるワーニングデータ設定部631)と、を有することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、ユーザの身体情報に応じたワーニング基準値データを設定することができるので、各ユーザの身体の状態に応じた体調管理を行うことができる。
【0015】
また、本発明は、前記トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューを前記ユーザのユーザ識別情報に対応付けて記憶するトレーニングメニュー記憶手段(例えば、実施形態におけるトレーニングメニュー記憶部652)と、前記トレーニング装置からの要求に基づいて、前記要求に含まれるユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを前記トレーニングメニュー記憶手段から読み出して前記トレーニング装置に送信するトレーニングメニュー管理手段(例えば、トレーニングメニュー管理部653)と、を有することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、トレーニングメニューをトレーニング装置に送信して設定させるようにしたので、ユーザに与えられたトレーニングメニューに応じた負荷に設定することができ、ユーザの身体に適した負荷でトレーニングさせることができる。
【0017】
また、本発明は、前記トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューを前記ユーザのユーザ識別情報に対応付けて記憶するトレーニングメニュー記憶手段と、前記生体情報端末から送信されるユーザ識別情報を前記受信手段によって受信し、受信したユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを前記トレーニングメニュー記憶手段から読み出して前記生体情報端末に送信するトレーニングメニュー管理手段と、を有することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、トレーニングメニューを生体情報端末に送信して表示させるようにしたので、ユーザが利用するトレーニング装置に設定すべき負荷について、簡単に把握することができ、これにより、ユーザの身体に適した負荷でトレーニングさせることが可能となる。
【0019】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末であって、前記ユーザの体調に関する情報を検出する検出手段(例えば、実施形態におけるセンサ装置22)と、前記検出手段が検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信する送信手段(例えば、実施形態における無線送受信回路21)と、前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行う警報手段(例えば、実施形態における表示装置25)と、を有することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置であって、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信するトレーニングメニュー送信要求手段(例えば、実施形態におけるCPU17)と、前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信する受信手段(例えば、実施形態における無線送受信回路11)と、前記受信手段が受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定する設定手段(例えば、実施形態におけるCPU17)と、を有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置に用いられるフィットネス情報管理方法であって、前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信し、受信した生体情報と前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較し、比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信すること特徴とする。
【0022】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末に用いられる生体情報管理方法であって、前記ユーザの体調に関する情報を検出し、検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信し、前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行うことを特徴とする。
【0023】
また、本発明は、トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置情報負荷設定方法であって、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信し、前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信し、受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定することを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置に用いられるフィットネス情報管理プログラムであって、前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信するステップと、受信した生体情報と前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較するステップと、比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末に用いられる生体情報管理プログラムであって、前記ユーザの体調に関する情報を検出するステップと、検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信するステップと、前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行うステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0026】
また、本発明は、トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置情報負荷設定プログラムであって、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信するステップと、前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信するステップと、受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
以上説明したように、この発明によれば、生体情報を生体情報端末から受信し、受信した生体情報と個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較し、生体情報がワーニング基準値データ以上である場合に、生体情報端末から警報するようにした。これにより、生体情報端末を装着したユーザの生体情報の異常(不整脈、異常体温等)の有無を管理し、異常が発生している可能性がある場合に、警報を行うことによって、運動を停止させることが可能となるとともに、ユーザのケアを行うことができる。
【0028】
また、本発明によれば、トレーニング情報管理装置からユーザに設定されたトレーニングメニューを送信するようにしたので、各ユーザのトレーニング目標に応じた運動を適正に行うことが可能となるとともに、トレーニング装置に対し、トレーニング目標に応じた負荷の設定を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の一実施形態によるフィットネス情報管理システムについて、図面を参照して説明する。
【0030】
図1は、この発明の一実施形態によるフィットネス情報管理システムの構成を示す概略図である。この図において、フィットネス情報管理システムは、トレーニング装置10と、生体情報端末20と、トレーナ端末30と、無線サーバ40と、ネットワーク50と、フィットネス情報管理装置の一例となるセンタサーバ60とによって構成される。ネットワーク50は、例えば、公衆回線網、専用線、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネットなどの回線が1つまたは複数組み合わされて適用され、有線または無線によって通信が行われる。
【0031】
トレーニング装置10は、トレーニング装置を識別するためのトレーニング装置IDを記憶した記録媒体であるRFID(Radio Frequency IDentification)タグが取り付けられたトレーニング装置であり、例えば、エアロバイクや、ルームランナーなどである。以下、RFIDタグは、ICタグである場合について説明する。無線サーバ40は、ネットワーク50を介してセンタサーバ60から送信される情報をトレーナ端末30や生体情報端末20に送信し、生体情報端末20やトレーナ端末30から送信される情報をネットワーク50を介してセンタサーバ60に送信する。
【0032】
以下、生体情報端末20、トレーナ端末30、無線サーバ40、センタサーバ60について図面を用いてさらに説明する。
【0033】
図2は、生体情報端末20の構成を示す概略ブロック図である。この図において、無線送受信回路21は、無線サーバ40と無線によって接続され、CPU(中央処理装置)27からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路21には、アンテナ21aが設けられる。また、無線送受信回路21は、センサ装置22が検出した検出結果とユーザを識別するためのユーザ識別情報とをセンタサーバ60に送信する。このユーザ識別情報は、入力装置26を介して入力される、フィットネスクラブの入会の際に発行されるユーザ識別情報を生体情報端末20の記憶装置23内に保持しておき、読み出して利用するようにしてもよく、生体情報端末20に設定された生体情報端末20のIDを利用するようにしてもよい。
【0034】
センサ装置22は、ユーザの動きや体調に関する情報を検出する機能を有し、上述した検出手段に対応する。このセンサ装置22において、脈拍センサ221は、生体情報端末20を装着したユーザの脈拍を検出する。脈拍センサ処理回路222は、脈拍センサ221の検出結果をデジタルデータに変換してCPU27に出力する。加速度センサ223は、生体情報端末20の装着位置におけるユーザの動きに応じた加速度を検出する。例えば、腕の動きや足の動きを検出する。加速度センサ処理回路224は、加速度センサ223が検出した検出結果をデジタルデータに変換してCPU27に出力する。温度センサ225は、生体情報端末20を装着したユーザの体温を検出する。温度センサ処理回路226は、温度センサ225が検出した検出結果をデジタルデータに変換してCPU27に出力する。
【0035】
記憶装置23は、各種情報を記憶するものであり、例えば、ROM(read-only memory)とRAM(random-access memory)によって構成される。タイマ24は、CPU24からの指示に基づいて、計時を行い、計時結果をCPU27に出力する。表示装置25は、CPU27からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。また、表示装置25は、無線送受信回路21によってセンタサーバ60から警報の指示を受信した場合に、警報の指示に含まれたメッセージなどを表示することによって警報を行う。なお、この表示装置15の他に、スピーカを設け、警報の指示に含まれる警報音のデータに応じた警報音を出力するようにしてもよい。入力装置26は、ユーザから入力される指示をCPU27に出力する。この入力装置26には、トレーニングメニューの送信要求を行うためのボタンや、トレーナを呼び出すトレーナコールをするボタンなどが設けられる。
【0036】
CPU27は、装置各部を制御する(詳細は後述する)。
【0037】
図3は、生体情報端末20を実装した場合における概略図である。この図において、図2の各部に対応する部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。この図において、生体情報端末20は、基板29の一方の面にCPU27、アンテナ21a、無線送受信回路21、センサ227、センサ処理部228が搭載され、他方の面に各部を駆動させるための電源を供給するバッテリ28が設けられる。センサ227は、例えば、図2における脈拍センサ221、加速度センサ223、温度センサ225が組み合わされて構成される。センサ処理部228は、例えば、図2における脈拍センサ処理回路222、加速度センサ処理回路224、温度センサ処理回路226の組み合わせによって構成される。
【0038】
図4は、生体情報端末20の一例を示す外観構成図である。この図に示すように、生体情報端末20は、例えば腕時計のようにユーザの腕に装着可能な形状となっている。ここでは、表示装置25と入力装置26とが外面に設けられている。
【0039】
図5は、トレーナ端末30の構成を示す概略ブロック図である。この図において、無線送受信回路31は、無線サーバ40と無線によって接続され、CPU(中央処理装置)37からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路31には、アンテナ31aが設けられる。外部回線I/F(「I/F」は「インタフェース」)32は、公衆回線網などを介して外部の通信網や通信機器などに通信可能に接続される。
【0040】
記憶装置33は、各種情報を記憶するものであり、例えば、ROMとRAMによって構成される。タイマ34は、CPU34からの指示に基づいて計時を行い、計時結果をCPU34に出力する。表示装置35は、CPU37からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。また、表示装置35は、トレーナコールを無線送受信回路31によってセンタサーバ60から受信した場合に、受信したトレーナコールの内容を表示する。入力装置36は、ユーザから入力される指示をCPU37に出力する。CPU37は、装置各部を制御する。識別信号送受信手段38は、トレーナ端末30を識別するためのトレーナ端末識別情報を無線によって送信する機能と外部から送信される情報を受信する機能を有し、アンテナ38aが設けられる。
【0041】
図6は、無線サーバ40の構成の一例を示す概略ブロック図である。この図において、無線送受信回路41は、生体情報端末20とトレーナ端末30とに対し、無線によって接続され、CPU(中央処理装置)47からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路41には、アンテナ41aが設けられる。外部回線I/F42は、公衆回線網などを介して外部の通信網や機器などに通信可能に接続される。
【0042】
記憶装置43は、各種情報を記憶するものであり、例えば、ROMとRAMによって構成される。タイマ44は、CPU47からの指示に基づいて、計時を行い、計時結果をCPU47に出力する。表示装置45は、CPU47からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。入力装置46は、外部から入力される指示をCPU47に出力する。CPU47は、装置各部を制御する。識別信号送受信手段48は、無線サーバ40を識別するための識別情報を無線によって送信する機能および他の機器から送信される情報を受信する機能を有し、アンテナ38aが設けられる。
【0043】
図7は、センタサーバ60の構成の一例を示す概略ブロック図である。無線送受信回路61は、インターネット50を介して無線サーバ40に接続され、CPU67からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路61には、アンテナ61aが設けられる。外部回線I/F62は、公衆回線網などを介して外部の通信網や機器などに通信可能に接続される。
【0044】
データ記憶手段63は、各種情報を記憶する(詳細は後述する)。このデータ記憶手段63は、例えば、ROMとRAM等によって構成される。データ解析手段64は、生体情報端末20から受信した生体情報に含まれるデータの解析を行う。生体判断手段69は、生体情報端末20から受信した生体情報に基づいて、ユーザの体調に異常が発生しているか否かの検出を行い、検出結果に基づいてユーザの体調の異常の有無を判断する。表示装置65は、CPU67からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。入力装置66は、ユーザから入力される指示をCPU67に出力する。この入力装置66は、例えば、キーボードやマウスなどによって構成される。CPU67は、装置各部を制御する(詳細は後述する)。識別信号送受信手段68は、センタサーバ60に付与された識別情報を無線によって送信する機能および他の機器から送信される情報を受信する機能を有し、アンテナ68aが設けられる。
【0045】
次に、図8を用いて図7におけるセンタサーバ60についてさらに説明する。図8は、センタサーバ60の機能について説明するための概略ブロック図である。この図において、受信部610は、生体情報端末20から送信されるユーザの体調に関する情報である生体情報を受信する。この生体情報は、生体情報端末20のセンサ装置22において検出された脈拍、体温、血圧などの情報が含まれる。ユーザ情報記憶部620は、ユーザに関する情報を記憶するものであり、例えば、住所、氏名など、ユーザを特定する個人情報の他に、生体情報の履歴、ユーザの身体に関する情報である身体情報、トレーニングの履歴などを記憶する。ここで、身体情報は、年齢、性別、身長、体重などがある。
【0046】
ワーニングテーブル記憶部630は、ユーザの身体情報とユーザの運動時における生体情報の基準値となる情報であるワーニング基準値データとが対応付けられたワーニングテーブルを記憶する。ここで、図9にワーニングテーブルの一例を示す。図9は、男性の脈拍についてのワーニングテーブルの一例を示している。この図に示すように、男性のユーザの年齢毎の脈拍の基準値がワーニング基準値データとして対応付けされている。ここでは、特に、同じ年齢であっても、平常時における脈拍の所定の範囲毎に異なるワーニング基準値データとなる脈拍の基準値が設定され記憶されている。なお、図9においては、ユーザが男性であって生体情報が脈拍である場合について例示したが、ワーニングテーブル記憶部630は、ユーザが女性である場合や、生体情報が体温、血圧の場合についても、それぞれワーニングテーブルとして記憶している。また、ここでは、身体情報が性別のみ利用された場合について例示されているが、身長、体重の身体情報も利用して分類するようにしてもよい。
【0047】
ワーニングデータ設定部631は、ユーザの身体情報を生体情報端末20から受信部610によって受信した身体情報に対応するワーニング基準値データをワーニングテーブル記憶手段から読み出し、ユーザのワーニング基準値データとして個別ワーニングデータ記憶部632に設定する。個別ワーニングデータ記憶部632は、ユーザの運動時における体調に関するワーニング基準値データをユーザ識別情報に対応付けしてユーザ毎に記憶する。
【0048】
比較部640は、受信部610が生体情報端末20から受信した生体情報と個別ワーニングデータ記憶部632に記憶されたワーニング基準値データとを比較する。警報部641は、比較部640の比較結果に基づき、生体情報がワーニング基準値データ以上である場合に、生体情報端末20に警報させるための指示を送信する。
【0049】
トレーニング装置負荷テーブル記憶部650は、トレーニング装置に設定するユーザをランク毎に分類した場合における各ランク毎の負荷についてのテーブルを記憶している。ここで、図10は、トレーニング装置負荷テーブルの一例を示す図面である。この図10(a)は、エアロバイク(登録商標)など、時刻に応じて負荷が変化する場合におけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置負荷テーブルの例、図10(b)は、ダンベル装置など、ある負荷において繰り返してトレーニングする回数について示すトレーニング装置負荷テーブルの一例を示す図面である。
【0050】
トレーニングメニュー作成部651は、ユーザ情報記憶部620に記憶されたユーザの生体情報と身体情報との少なくともいずれか一方もしくは両方に基づいて、利用するトレーニング装置の種類とその順序について決定し、決定内容をトレーニングメニューとして生成する機能を有する。ここで、トレーニング装置に設定する負荷は、トレーニング装置負荷テーブル記憶部650を参照し、ユーザの生体情報や身体情報によって決まるランクに応じて決定される。このトレーニングメニュー作成部651は、ユーザと医師又はトレーナとの相談によって、ユーザが持っているトレーニングする目標に応じて決定され、決定内容をキーボードなどの入力装置から入力される指示に基づいて作成するようにしてもよい。トレーニングメニュー記憶部652は、トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューをユーザ識別情報に対応付けてユーザ毎に記憶する。このトレーニングメニューは、トレーニングメニュー作成部651によって作成される情報である。
【0051】
トレーニングメニュー管理部653は、トレーニング装置からの要求に基づいて、当該要求に含まれるユーザ識別情報に対応するユーザのトレーニングメニューをトレーニングメニュー記憶部652から読み出して、トレーニング装置に送信する。また、トレーニングメニュー管理部653は、生体情報端末20から送信されるユーザ識別情報とトレーニングメニューの送信要求とを受信部610によって受信し、受信したユーザ識別情報に対応するユーザのトレーニングメニューをトレーニングメニュー記憶部652から読み出して生体情報端末20に送信する。
【0052】
なお、この図8における受信部610、警報部641、トレーニングメニュー管理部653、トレーナコール管理部660の機能が、図7におけるCPU67と無線送受信手段61との組み合わせに対応する。また、図8における、ユーザ情報記憶部620、ワーニングテーブル記憶部630、個別ワーニングデータ記憶部632、トレーニング装置負荷テーブル記憶部650、トレーニングメニュー記憶部652が図7におけるデータ記憶手段63に対応し、図8のワーニングデータ設定部631、トレーニングメニュー作成部651が図7におけるCPU67に対応し、図8の比較部640が図7におけるデータ解析手段64、声帯異常判断手段69に対応する。
【0053】
次に、上述した構成におけるフィットネス情報管理システムの動作についてフローチャートを用いて説明する。図11は、フィットネス情報管理システムにおけるセンタサーバ60の動作を説明するためのフローチャートである。まず、ここでは、初期データとして、ユーザの住所、氏名の他に、身長、体重、性別の身体情報と、血圧、脈拍を測定したデータ、ユーザ識別情報をキーボードなどの入力装置を利用して入力し、ユーザ情報記憶部620に記憶しておく。ここで、身長、体重、血圧、脈拍についは、トレーニング開始時に測定したデータを入力するようにしてもよい。また、この個人情報を登録する際、ユーザ情報記憶部620において、ユーザ識別情報に各種情報が対応付けて記憶される。
【0054】
次に、ユーザと医師もしくはトレーナとが相談し、トレーニング装置負荷テーブル記憶部650に記憶されたトレーニング装置負荷テーブルのなかからランクを選択して、負荷を決定し、トレーニングメニューを作成して入力装置を介して入力する。これにより、トレーニングメニュー作成部651からトレーニング記憶部652にトレーニングメニューが記憶される。
【0055】
また、トレーニング開始前において入力された血圧、脈拍の生体情報に基づいて、ワーニングデータ設定部631は、この生体情報に対応するワーニング基準値データをワーニングテーブル記憶部630から読み出して個別ワーニングデータ記憶部632にユーザ識別情報に対応付けして記憶する。
【0056】
上述の処理が行われた後、生体情報端末20のCPU27は、ユーザによって入力装置26によってトレーニングメニュー送信要求ボタンが押されると、無線送受信回路21によって、センタサーバ60にユーザ識別情報を送信するとともに、トレーニングメニューの送信要求を送信する。センタサーバ60のトレーニングメニュー管理部653は、ユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューをトレーニングメニュー記憶部652から読み出して、生体情報端末20に送信する。生体情報端末20のCPU27は、受信したトレーニングメニューを表示装置35に表示する。これにより、ユーザは、生体情報端末20の表示画面において、トレーニングメニューを確認して、最初のトレーニング装置を選択して利用することができる。
【0057】
次に、ユーザが選択したトレーニング装置10に近づくと、生体情報端末20の無線送受信回路21は、トレーニング装置10に取り付けられたICタグに記憶されたトレーニング装置IDを読み出し、読み出したトレーニング装置IDとセンサ装置22によって検出した脈拍、体温、血圧の検出結果とユーザ識別情報とともに、センタサーバ60に送信する。
【0058】
センタサーバ60の受信部610は、生体情報端末20から送信されるトレーニング装置ID、ユーザ識別情報、生体情報、生体情報端末20において(ステップS10)。そして、受信部610によって受信した各情報をユーザ情報記憶部620に記憶されると、比較部640は、ユーザ情報記憶部620に記憶された生体情報の解析を行い(ステップS11)、ワーニング対応の必要があるか否かを検出する(ステップS12)。ここでは、比較部640が、ユーザ識別情報に対応するワーニング基準値データを個別ワーニングデータ記憶部632から読み出して生体情報と比較することによって、ワーニング対応の必要があるか否かを検出する。
【0059】
検出結果において、生体情報がワーニング基準値データ以上であり、ワーニングの必要がある場合、比較部640は、警報部641によって警報する指示をワーニングとして生体情報端末20に送信する(ステップS13)。
【0060】
一方、生体情報がワーニング基準値データ未満であり、ワーニングの必要がない場合、ステップS10に移行する。
【0061】
上述した実施形態において、トレーニングメニューの1つのメニューが終わった後、再度生体情報端末20からトレーニングメニューの問い合わせに応じて、次にトレーニングすべきトレーニングメニューについて通知するようにしてもよい。ここでは、生体情報端末20からユーザ識別情報とメニュー送信要求とを受信すると、センタサーバ60のトレーニングメニュー管理部653は、ユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューであって、トレーニングメニュー記憶部652に記憶された当日の未完了のトレーニングメニューの項目に該当する、現在空き状態になっているトレーニング装置10を検索し、検索されたトレーニングメニューを生体情報端末20に送信する。これにより、生体情報端末20の表示装置35には、次に行うトレーニングメニューについて表示されるので、ユーザは、次にどのトレーニングを行えばよいか簡単に把握することができる。
【0062】
また、上述した実施形態において、センタサーバ60は、生体情報端末20からトレーナスイッチが押下され、トレーナコールの指示が送信された場合、センタサーバ60は、生体情報端末20から送信されたユーザ識別情報とトレーニング装置IDとをトレーナ端末30に送信するようにしてもよい。ここで、生体情報端末20がトレーニング装置10のICタグを検出していない、すなわち、例えば、ユーザがトレーニング装置10を離れて休憩中である場合には、トレーニング装置IDを送信せず、休憩中であることを通知する。これにより、ユーザがトレーニング中に、万が一、体調が悪くなった場合に、自主的にトレーナを呼んで処置を受けることができる。
【0063】
また、上述した実施形態において、比較部640が生体情報とワーニング基準値データとを比較し警報部641によって警報を行う場合について説明したが、個別ワーニングデータ記憶部632にトレーニングメニューを記憶しておき、比較部640が生体情報端末20から送信されるトレーニング結果の情報と個別ワーニングデータ記憶部632記憶されたトレーニングメニューのトレーニング設定値とを比較して、トレーニング設定値をトレーニング量が越えた場合に、警報を行うようにしてもよい。これにより、体調がよくても、過度なトレーニングによって体調を崩したり、怪我をすることを防止することができる。
【0064】
次に、図12のフローチャートを用いて、生体情報端末20がセンタサーバ60からデータを受信する処理について説明する。
【0065】
入力装置26を介して起動の指示が入力されると、生体情報端末20のCPU27は、プロセスを起動し(ステップS20)、イニシャライズを行う(ステップS21)。このイニシャライズでは、例えば、一次保存領域内のメモリをクリアしたり、センサ装置22における各センサの検出サイクルなどの設定を行う。そして、センタサーバ60から送信される無線データの受信待ちをする(ステップS22)。ここで受信する無線データとしては、例えば、トレーニング開始時においては、トレーニングメニューであり、トレーニング開始後においては、センタサーバ60において検出され送信されるワーニング情報である。このワーニング情報には、ワーニングコードなどワーニングの内容を示す情報、スピーカから放音する音量や音色など、どのように警報するかの情報が含まれる。
【0066】
次に、生体情報端末20のCPU27は、無線データを受信すると、受信した無線データを解析して対応処置を行う(ステップS23)。ここでは、トレーニング開始時においては、受信したトレーニングメニューの表示を行う。また、トレーニング開始後である場合には、センタサーバ60から受信したワーニングの指示に従った警報などを行う。すなわち、ワーニングの内容を示す情報に応じて、「少し休憩しましょう」などのメッセージを表示したり、スピーカから警報音を放音したり、振動装置によって振動させて警報を行う。これら対応処置後は、ステップS22に移行する。
【0067】
次に、図13のフローチャートを用いて、生体情報端末20の動作について説明する。まず、生体情報端末20は、無線送受信回路21によってトレーニング装置IDを取得する(ステップS30)。次に、CPU27は、ユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求をセンタサーバ60に送信し、センタサーバ60から送信されるトレーニングメニューを無線送受信回路21によって受信する(ステップS31)。
【0068】
そして、トレーニングメニューに従い、ユーザによってトレーニング装置10が利用されトレーニングが開始されると(ステップS32)、CPU27は、センサ装置22によって生体情報の測定を行って検出し、検出結果に基づいてデータ処理を行い(ステップS33)、データ処理の結果に基づいて、センタサーバ60への送信が必要であるか否かを検出する(ステップS34)。ここでは、データ処理として、予め決められた一定時間が経過したか否かを検出し、一定時間が経過していない場合には、ステップS33における生体情報の検出を行い、検出した生体情報を一時記憶する。
【0069】
一方、予め決められた時間が経過した場合には、生体情報をセンタサーバ60に送信する(ステップS35)。
【0070】
そして、CPU27は、トレーニングが終了したか否かを検出し、トレーニングが終了していない場合、ステップS33に移行する。このトレーニングの終了は、生体情報端末20の終了ボタンが押下されたか、あるいは、ユーザがトレーニング装置10から離れたことがトレーニング装置10のトレーニング装置IDが取得されなくなったことによって検出された場合である。
【0071】
一方、トレーニングが終了した場合には、次のトレーニングまでの行動指示をする(ステップS37)。この行動指示には、「もう少し休んでから次に進みましょう」、「15分間休憩した後、○○トレーニングをしましょう」、「水分を摂ってください。」、「今日は、トレーニングを終了しましょう」などのメッセージが表示される。
【0072】
上述した実施形態において、生体情報端末20は、センタサーバ60に生体情報を送信し、センタサーバ60において警報が必要であるか否かを検出するようにしたが、生体情報端末20自身が警報が必要であるか否かを検出するようにしてもよい。この場合、生体情報端末20のユーザについてのワーニング基準値データを記録した個別ワーニングデータ記憶部632の情報を記憶装置23に記憶し、比較部640の機能をCPU27に設ける。そして、ステップS33におけるデータ処理として、生体情報として検出した検出結果と記憶装置23に記憶されたワーニング基準値データとをCPU27によって比較し、センサ装置22の生体情報の検出結果がワーニング基準値データ以上であり、異常が検出された場合には、警報を行うようにするようにしてもよい。この警報が行われた場合、ステップS34において、その際のセンサ装置22の検出結果をセンタサーバ60に送信するようにしてもよい。
【0073】
なお、加速度センサ223に対する基準値となるワーニング基準値データを記憶させておき、加速度センサ223の検出結果とワーニング基準値データとを比較し、加速度センサ223の検出結果がワーニング基準値データ以上である場合には、ユーザが倒れた可能性があるものとして異常を検出し、警報するようにしてもよい。これにより、ユーザの体調の異変を早期に発見し、処置を行うまでの時間を短縮することが可能である。
【0074】
また、この場合、生体情報端末20において警報をするか否かを検出し、その検出結果とともに生体情報をセンタサーバ60に送信し、センタサーバ60が、生体情報端末20において判断された異常の有無と生体情報とに基づいて、さらに詳細な解析を行い、警報を行うようにしてもよい。これにより、ユーザの体調をきめ細かく管理することが可能となる。
【0075】
上述した実施形態においては、トレーニング装置10に取り付けられたICタグに記憶されたトレーニング装置IDを、生体情報端末20によって読み取る構成について説明したが、以下、他の実施形態として、生体情報端末20にユーザ識別情報となるIDが記憶されたICタグを設け、トレーニング装置10にタグリーダを設けるようにし、このICタグに記憶されたユーザ識別情報をトレーニング装置10が読み出す場合について説明する。
【0076】
この実施形態において、トレーニング装置10は、無線によって無線サーバ40と接続される。この実施形態において、生体情報端末20における図2の識別信号送信手段28は、ICタグで構成されるが、ユーザ識別情報を無線によって発信するようにしてもよい。
【0077】
図14は、この実施形態におけるトレーニング装置10の構成を示す概略ブロック図である。この図において、無線送受信回路11は、無線サーバ40と無線によって接続され、CPU(中央処理装置)17からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路11には、アンテナ11aが設けられる。また、無線送受信回路11は、自身のトレーニング装置10を利用するユーザを識別するユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信の送信要求をセンタサーバ60に送信するトレーニングメニュー送信要求手段と、センタサーバ60から送信されるトレーニングメニューを受信する受信手段とを有する。また、無線送受信回路11は、センタサーバ60から送信されるトレーニングメニューを受信する。外部回線I/F12は、公衆回線網などを介して外部の通信網や機器などに通信可能に接続される。
【0078】
記憶装置13は、各種情報を記憶するものであり、例えば、ROMとRAMによって構成される。タイマ14は、CPU14からの指示に基づいて、計時を行い、計時結果をCPU14に出力する。表示装置15は、CPU17からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。入力装置16は、ユーザから入力される指示をCPU17に出力する。
【0079】
CPU17は、装置各部を制御する(詳細は後述する)。また、CPU17は、無線送受信回路11が受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置10の負荷を制御回路19によって設定する設定手段を有する。
【0080】
識別信号送受信手段18は、トレーニング装置10を識別するための識別番号を無線によって送信する機能および生体情報端末20に取り付けられたICタグに記憶されたユーザ識別情報を読み出す機能を有し、アンテナ18aが設けられる。制御回路19は、マシン19aに接続され、CPU17の設定手段によって設定される負荷の設定値に応じた負荷になるように、マシン19aに設定される負荷や、運動時間を制御する。
【0081】
次に、上述したトレーニング装置10の動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。まず、トレーニング装置10の電源が投入された後(ステップS40)、記憶装置13の一次記憶領域内のデータをクリアするイニシャライズがなされる(ステップS41)。そして、識別信号送受信手段18によって生体情報端末20に取り付けられたICタグの情報が読み取り可能な通信領域内にユーザが来るまで待機する(ステップS42)。
【0082】
そして、ユーザがトレーニング装置10を利用しようとすると、識別信号送受信手段18は、ユーザが装着している生体情報端末20に取り付けられたICタグに記憶されたユーザ識別情報を読み出し(ステップS43)、センタサーバ60に送信する(ステップS44)。次に、CPU14は、センタサーバ60にトレーニングメニューの要求を無線送受信回路41によって送信し、センタサーバ60のトレーニングメニュー管理部653から送信される、生体情報端末20のICタグのユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを受信する(ステップS45)。次に、CPU14は、受信したトレーニングメニューに含まれる負荷に関する設定値のデータのうち、自身に設定すべき負荷の設定値をトレーニング装置10の識別情報に基づいて抽出し、抽出した負荷の設定値に応じた負荷を制御回路19によって設定する(ステップS46)。
【0083】
そして、トレーニングが開始されると(ステップS47)、再度生体情報端末20に取り付けられたICタグからユーザ識別情報を読み取って(ステップS48)、トレーニング装置10を本人が継続して使用しているか否かを検出する(ステップS49)。
【0084】
そして、識別情報が一致している場合、継続して使用しているものとして検出し、所定のウエイト時間を経過した後(ステップS50)、ステップS48に移行する。
【0085】
一方、生体情報端末20においてトレーニング終了のボタンが押された場合や、トレーニング装置10におけるメニューが終了した場合、終了処理を行う(ステップS51)。ここでは、例えば、トレーニング履歴をセンタサーバ60に送信して記録しておく。
【0086】
以上説明した実施形態によれば、トレーニング装置10の負荷の設定値をセンタサーバ60から受信して自身のトレーニング装置10に設定することができるので、ユーザは、自分自身がどのような設定値をトレーニング装置10に設定すればよいか確認しなくても、自身が行うべきトレーニング量に応じた負荷が自動的に設定される。
【0087】
なお、以上説明した実施形態において、センターサーバ60は、ネットワーク50を介して無線サーバ40に接続される場合について説明したが、ネットワーク50として公衆ネットワークを適用するのではなく、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のローカルなネットワークを適用して接続するようにしてもよい。これにより、トレーニング装置10、生体情報端末20、トレーナ端末30、無線サーバ40等の装置と同じ建物内に設けることも可能となる。
【0088】
また、以上説明した実施形態において、図2における無線送受信回路21、センサ装置22、表示装置25、入力装置26、CPU27の機能、図5における無線送受信回路31、表示装置35、入力装置36、CPU37、識別信号送信手段38の機能、図6における無線送受信回路41、表意装置45、入力装置46、CPU47、識別信号送信手段48の機能、図8における受信部610、ワーニングデータ設定部631、比較部640、警報部641、トレーニングメニュー作成部651、トレーニングメニュー管理部653、トレーナコール管理部660の機能、図14における無線送受信回路11、表示装置15、入力装置16、CPU17、識別信号送受信手段18の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりユーザの体調管理、トレーニングメニューの管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0089】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0090】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0091】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】この発明の一実施形態によるフィットネス情報管理システムの構成を示す概略図である。
【図2】生体情報端末20の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図3】生体情報端末20を実装した場合における概略図である。
【図4】生体情報端末20の一例を示す外観構成図である。
【図5】トレーナ端末30の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図6】無線サーバ40の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図7】センタサーバ60の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図8】センタサーバ60の機能について説明するための概略ブロック図である。
【図9】ワーニングテーブルの一例を示す図面である。
【図10】トレーニング装置負荷テーブルの一例を示す図面である。
【図11】フィットネス情報管理システムにおけるセンタサーバ60の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】生体情報端末20がセンタサーバ60からデータを受信する処理について説明するためのフローチャートである。
【図13】生体情報端末20の動作について説明するためのフローチャートである。
【図14】この実施形態におけるトレーニング装置10の構成を示す概略ブロック図である。
【図15】トレーニング装置10の動作について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0093】
1 フィットネス情報管理システム
10 トレーニング装置
20 生体情報端末
30 トレーナ端末
40 無線サーバ
60 センタサーバ
【技術分野】
【0001】
この発明は、フィットネス機器を利用した運動時におけるユーザの体調を管理するフィットネス情報管理装置、生体情報端末、トレーニング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、フィットネスクラブなどにおいて、ユーザは、トレーニングマシンを利用して運動することにより、健康維持やトレーニングを行ったりしている。ここで、ユーザは、フィットネスクラブに出向いた際、トレーナと相談しながら自分のトレーニングメニューを作成し、作成されたトレーニングメニューに従って各種運動(トレーニング)を行っている。このトレーニングを行う場合、ユーザは、自分のトレーニングメニューの項目に対応するトレーニングマシンのうち、他のユーザが利用していないトレーニングマシンを探し出し、トレーニングメニューに規定された運動時間や運動回数などの運動量に従ってトレーニングしている。
【0003】
このようなフィットネスクラブにおいて、ユーザの個人情報を記憶した非接触型のICタグを用いるシステムが提案されている。
【0004】
例えば、個人情報を記憶したICタグの情報を、フィットネスマシンに取り付けられたICタグリーダが読み出し、個人情報にフィットネスマシンとその設定条件のデータを対応付けて蓄積するシステムが提案されている(特許文献1)。
【0005】
また、個人情報を記憶した非接触型のICタグの情報をフィットネスマシンに取り付けられたICタグリーダが読み出し、読み出したICタグの情報とトレーニングマシンの情報とに基づいて、トレーニングマシンの使用状況をリアルタイムに把握可能するためのシステムも提案されている(特許文献2)。
【特許文献1】特開2003−545389号公報
【特許文献2】特開2003−085266号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、トレーニングマシンを利用する場合、本人がトレーニング中の身体の状態を本人が自覚できずに心臓発作などの突然死などが起きてしまうことを防止したり、ユーザの体力や運動能力に応じたトレーニングを行うことが望ましい。例えば、不整脈、鼓動が早くなった、体温の変化などを本人が自覚する前に察知することが必要である。
【0007】
しかしながら、上述した従来技術においては、目標管理にともなったトレーニングメニューを個人管理することは困難であった。
【0008】
また、上述した特許文献1においては、トレーニングマシンとその設定条件のデータをユーザ毎に記憶することができる。一方、上述した特許文献2においては、フィットネスマシンの使用状況を把握することができる。しかし、これら特許文献1および2においては、目標管理にともなったトレーニングメニューを個人管理することは困難である。また、目標管理に合致したトレーニング機器の負荷設定を、ユーザが適切に行うことも困難である。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、トレーニング装置を利用しているユーザの体調を管理することができるフィットネス情報管理装置、生体情報端末、トレーニング装置を提供することにある。
【0010】
また、本発明は、トレーニング機器の負荷設定を適切に行うことができるフィットネス情報管理装置、生体情報端末、トレーニング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、生体情報端末(例えば、実施形態における生体情報端末20)とフィットネス情報管理装置(例えば、実施形態におけるセンタサーバ60)とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システム(例えば、実施形態におけるフィットネス情報管理システム1)におけるフィットネス情報管理装置であって、前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報(例えば、実施形態における脈拍、血圧、体温などの生体情報)を受信する受信手段(例えば、実施形態における受信部610)と、前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データ(例えば、実施形態におけるワーニング基準値データ)を記憶する個別ワーニングデータ記憶手段(例えば、実施形態における個別ワーニングデータ記憶部632)と、前記受信手段が受信した生体情報と前記個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較する比較手段(例えば、実施形態における比較部640)と、前記比較手段の比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信する警報手段(例えば、実施形態における警報部641)と、を有すること特徴とする。
【0012】
この発明によれば、生体情報を生体情報端末から受信した生体情報と個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較して、生体情報がワーニング基準値データ以上である場合に、生体情報端末から警報するようにしたので、生体情報端末を装着したユーザの体調に異常があるか否かを検出し、異常が発生している可能性がある場合に、警報を行う。これにより、ユーザに対し、運動を停止させるように促すことが可能となるとともに、トレーナなどがユーザのケアを行うことが可能となる。
【0013】
また、本発明は、前記ユーザの身体に関する情報である身体情報(例えば、実施形態における性別、身長、体重などの身体情報)と前記ワーニング基準値データとを対応付けて記憶するワーニングテーブル記憶手段(例えば、実施形態におけるワーニングテーブル記憶部630)と、前記ユーザの身体情報を受信し、受信した身体情報に対応するワーニング基準値データを前記ワーニングテーブル記憶手段から読み出し、前記ユーザのワーニング基準値データとして前記個別ワーニングデータ記憶手段に設定するワーニングデータ設定手段(例えば、実施形態におけるワーニングデータ設定部631)と、を有することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、ユーザの身体情報に応じたワーニング基準値データを設定することができるので、各ユーザの身体の状態に応じた体調管理を行うことができる。
【0015】
また、本発明は、前記トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューを前記ユーザのユーザ識別情報に対応付けて記憶するトレーニングメニュー記憶手段(例えば、実施形態におけるトレーニングメニュー記憶部652)と、前記トレーニング装置からの要求に基づいて、前記要求に含まれるユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを前記トレーニングメニュー記憶手段から読み出して前記トレーニング装置に送信するトレーニングメニュー管理手段(例えば、トレーニングメニュー管理部653)と、を有することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、トレーニングメニューをトレーニング装置に送信して設定させるようにしたので、ユーザに与えられたトレーニングメニューに応じた負荷に設定することができ、ユーザの身体に適した負荷でトレーニングさせることができる。
【0017】
また、本発明は、前記トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューを前記ユーザのユーザ識別情報に対応付けて記憶するトレーニングメニュー記憶手段と、前記生体情報端末から送信されるユーザ識別情報を前記受信手段によって受信し、受信したユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを前記トレーニングメニュー記憶手段から読み出して前記生体情報端末に送信するトレーニングメニュー管理手段と、を有することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、トレーニングメニューを生体情報端末に送信して表示させるようにしたので、ユーザが利用するトレーニング装置に設定すべき負荷について、簡単に把握することができ、これにより、ユーザの身体に適した負荷でトレーニングさせることが可能となる。
【0019】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末であって、前記ユーザの体調に関する情報を検出する検出手段(例えば、実施形態におけるセンサ装置22)と、前記検出手段が検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信する送信手段(例えば、実施形態における無線送受信回路21)と、前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行う警報手段(例えば、実施形態における表示装置25)と、を有することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置であって、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信するトレーニングメニュー送信要求手段(例えば、実施形態におけるCPU17)と、前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信する受信手段(例えば、実施形態における無線送受信回路11)と、前記受信手段が受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定する設定手段(例えば、実施形態におけるCPU17)と、を有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置に用いられるフィットネス情報管理方法であって、前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信し、受信した生体情報と前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較し、比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信すること特徴とする。
【0022】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末に用いられる生体情報管理方法であって、前記ユーザの体調に関する情報を検出し、検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信し、前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行うことを特徴とする。
【0023】
また、本発明は、トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置情報負荷設定方法であって、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信し、前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信し、受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定することを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置に用いられるフィットネス情報管理プログラムであって、前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信するステップと、受信した生体情報と前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較するステップと、比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末に用いられる生体情報管理プログラムであって、前記ユーザの体調に関する情報を検出するステップと、検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信するステップと、前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行うステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0026】
また、本発明は、トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置情報負荷設定プログラムであって、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信するステップと、前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信するステップと、受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
以上説明したように、この発明によれば、生体情報を生体情報端末から受信し、受信した生体情報と個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較し、生体情報がワーニング基準値データ以上である場合に、生体情報端末から警報するようにした。これにより、生体情報端末を装着したユーザの生体情報の異常(不整脈、異常体温等)の有無を管理し、異常が発生している可能性がある場合に、警報を行うことによって、運動を停止させることが可能となるとともに、ユーザのケアを行うことができる。
【0028】
また、本発明によれば、トレーニング情報管理装置からユーザに設定されたトレーニングメニューを送信するようにしたので、各ユーザのトレーニング目標に応じた運動を適正に行うことが可能となるとともに、トレーニング装置に対し、トレーニング目標に応じた負荷の設定を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の一実施形態によるフィットネス情報管理システムについて、図面を参照して説明する。
【0030】
図1は、この発明の一実施形態によるフィットネス情報管理システムの構成を示す概略図である。この図において、フィットネス情報管理システムは、トレーニング装置10と、生体情報端末20と、トレーナ端末30と、無線サーバ40と、ネットワーク50と、フィットネス情報管理装置の一例となるセンタサーバ60とによって構成される。ネットワーク50は、例えば、公衆回線網、専用線、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネットなどの回線が1つまたは複数組み合わされて適用され、有線または無線によって通信が行われる。
【0031】
トレーニング装置10は、トレーニング装置を識別するためのトレーニング装置IDを記憶した記録媒体であるRFID(Radio Frequency IDentification)タグが取り付けられたトレーニング装置であり、例えば、エアロバイクや、ルームランナーなどである。以下、RFIDタグは、ICタグである場合について説明する。無線サーバ40は、ネットワーク50を介してセンタサーバ60から送信される情報をトレーナ端末30や生体情報端末20に送信し、生体情報端末20やトレーナ端末30から送信される情報をネットワーク50を介してセンタサーバ60に送信する。
【0032】
以下、生体情報端末20、トレーナ端末30、無線サーバ40、センタサーバ60について図面を用いてさらに説明する。
【0033】
図2は、生体情報端末20の構成を示す概略ブロック図である。この図において、無線送受信回路21は、無線サーバ40と無線によって接続され、CPU(中央処理装置)27からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路21には、アンテナ21aが設けられる。また、無線送受信回路21は、センサ装置22が検出した検出結果とユーザを識別するためのユーザ識別情報とをセンタサーバ60に送信する。このユーザ識別情報は、入力装置26を介して入力される、フィットネスクラブの入会の際に発行されるユーザ識別情報を生体情報端末20の記憶装置23内に保持しておき、読み出して利用するようにしてもよく、生体情報端末20に設定された生体情報端末20のIDを利用するようにしてもよい。
【0034】
センサ装置22は、ユーザの動きや体調に関する情報を検出する機能を有し、上述した検出手段に対応する。このセンサ装置22において、脈拍センサ221は、生体情報端末20を装着したユーザの脈拍を検出する。脈拍センサ処理回路222は、脈拍センサ221の検出結果をデジタルデータに変換してCPU27に出力する。加速度センサ223は、生体情報端末20の装着位置におけるユーザの動きに応じた加速度を検出する。例えば、腕の動きや足の動きを検出する。加速度センサ処理回路224は、加速度センサ223が検出した検出結果をデジタルデータに変換してCPU27に出力する。温度センサ225は、生体情報端末20を装着したユーザの体温を検出する。温度センサ処理回路226は、温度センサ225が検出した検出結果をデジタルデータに変換してCPU27に出力する。
【0035】
記憶装置23は、各種情報を記憶するものであり、例えば、ROM(read-only memory)とRAM(random-access memory)によって構成される。タイマ24は、CPU24からの指示に基づいて、計時を行い、計時結果をCPU27に出力する。表示装置25は、CPU27からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。また、表示装置25は、無線送受信回路21によってセンタサーバ60から警報の指示を受信した場合に、警報の指示に含まれたメッセージなどを表示することによって警報を行う。なお、この表示装置15の他に、スピーカを設け、警報の指示に含まれる警報音のデータに応じた警報音を出力するようにしてもよい。入力装置26は、ユーザから入力される指示をCPU27に出力する。この入力装置26には、トレーニングメニューの送信要求を行うためのボタンや、トレーナを呼び出すトレーナコールをするボタンなどが設けられる。
【0036】
CPU27は、装置各部を制御する(詳細は後述する)。
【0037】
図3は、生体情報端末20を実装した場合における概略図である。この図において、図2の各部に対応する部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。この図において、生体情報端末20は、基板29の一方の面にCPU27、アンテナ21a、無線送受信回路21、センサ227、センサ処理部228が搭載され、他方の面に各部を駆動させるための電源を供給するバッテリ28が設けられる。センサ227は、例えば、図2における脈拍センサ221、加速度センサ223、温度センサ225が組み合わされて構成される。センサ処理部228は、例えば、図2における脈拍センサ処理回路222、加速度センサ処理回路224、温度センサ処理回路226の組み合わせによって構成される。
【0038】
図4は、生体情報端末20の一例を示す外観構成図である。この図に示すように、生体情報端末20は、例えば腕時計のようにユーザの腕に装着可能な形状となっている。ここでは、表示装置25と入力装置26とが外面に設けられている。
【0039】
図5は、トレーナ端末30の構成を示す概略ブロック図である。この図において、無線送受信回路31は、無線サーバ40と無線によって接続され、CPU(中央処理装置)37からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路31には、アンテナ31aが設けられる。外部回線I/F(「I/F」は「インタフェース」)32は、公衆回線網などを介して外部の通信網や通信機器などに通信可能に接続される。
【0040】
記憶装置33は、各種情報を記憶するものであり、例えば、ROMとRAMによって構成される。タイマ34は、CPU34からの指示に基づいて計時を行い、計時結果をCPU34に出力する。表示装置35は、CPU37からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。また、表示装置35は、トレーナコールを無線送受信回路31によってセンタサーバ60から受信した場合に、受信したトレーナコールの内容を表示する。入力装置36は、ユーザから入力される指示をCPU37に出力する。CPU37は、装置各部を制御する。識別信号送受信手段38は、トレーナ端末30を識別するためのトレーナ端末識別情報を無線によって送信する機能と外部から送信される情報を受信する機能を有し、アンテナ38aが設けられる。
【0041】
図6は、無線サーバ40の構成の一例を示す概略ブロック図である。この図において、無線送受信回路41は、生体情報端末20とトレーナ端末30とに対し、無線によって接続され、CPU(中央処理装置)47からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路41には、アンテナ41aが設けられる。外部回線I/F42は、公衆回線網などを介して外部の通信網や機器などに通信可能に接続される。
【0042】
記憶装置43は、各種情報を記憶するものであり、例えば、ROMとRAMによって構成される。タイマ44は、CPU47からの指示に基づいて、計時を行い、計時結果をCPU47に出力する。表示装置45は、CPU47からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。入力装置46は、外部から入力される指示をCPU47に出力する。CPU47は、装置各部を制御する。識別信号送受信手段48は、無線サーバ40を識別するための識別情報を無線によって送信する機能および他の機器から送信される情報を受信する機能を有し、アンテナ38aが設けられる。
【0043】
図7は、センタサーバ60の構成の一例を示す概略ブロック図である。無線送受信回路61は、インターネット50を介して無線サーバ40に接続され、CPU67からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路61には、アンテナ61aが設けられる。外部回線I/F62は、公衆回線網などを介して外部の通信網や機器などに通信可能に接続される。
【0044】
データ記憶手段63は、各種情報を記憶する(詳細は後述する)。このデータ記憶手段63は、例えば、ROMとRAM等によって構成される。データ解析手段64は、生体情報端末20から受信した生体情報に含まれるデータの解析を行う。生体判断手段69は、生体情報端末20から受信した生体情報に基づいて、ユーザの体調に異常が発生しているか否かの検出を行い、検出結果に基づいてユーザの体調の異常の有無を判断する。表示装置65は、CPU67からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。入力装置66は、ユーザから入力される指示をCPU67に出力する。この入力装置66は、例えば、キーボードやマウスなどによって構成される。CPU67は、装置各部を制御する(詳細は後述する)。識別信号送受信手段68は、センタサーバ60に付与された識別情報を無線によって送信する機能および他の機器から送信される情報を受信する機能を有し、アンテナ68aが設けられる。
【0045】
次に、図8を用いて図7におけるセンタサーバ60についてさらに説明する。図8は、センタサーバ60の機能について説明するための概略ブロック図である。この図において、受信部610は、生体情報端末20から送信されるユーザの体調に関する情報である生体情報を受信する。この生体情報は、生体情報端末20のセンサ装置22において検出された脈拍、体温、血圧などの情報が含まれる。ユーザ情報記憶部620は、ユーザに関する情報を記憶するものであり、例えば、住所、氏名など、ユーザを特定する個人情報の他に、生体情報の履歴、ユーザの身体に関する情報である身体情報、トレーニングの履歴などを記憶する。ここで、身体情報は、年齢、性別、身長、体重などがある。
【0046】
ワーニングテーブル記憶部630は、ユーザの身体情報とユーザの運動時における生体情報の基準値となる情報であるワーニング基準値データとが対応付けられたワーニングテーブルを記憶する。ここで、図9にワーニングテーブルの一例を示す。図9は、男性の脈拍についてのワーニングテーブルの一例を示している。この図に示すように、男性のユーザの年齢毎の脈拍の基準値がワーニング基準値データとして対応付けされている。ここでは、特に、同じ年齢であっても、平常時における脈拍の所定の範囲毎に異なるワーニング基準値データとなる脈拍の基準値が設定され記憶されている。なお、図9においては、ユーザが男性であって生体情報が脈拍である場合について例示したが、ワーニングテーブル記憶部630は、ユーザが女性である場合や、生体情報が体温、血圧の場合についても、それぞれワーニングテーブルとして記憶している。また、ここでは、身体情報が性別のみ利用された場合について例示されているが、身長、体重の身体情報も利用して分類するようにしてもよい。
【0047】
ワーニングデータ設定部631は、ユーザの身体情報を生体情報端末20から受信部610によって受信した身体情報に対応するワーニング基準値データをワーニングテーブル記憶手段から読み出し、ユーザのワーニング基準値データとして個別ワーニングデータ記憶部632に設定する。個別ワーニングデータ記憶部632は、ユーザの運動時における体調に関するワーニング基準値データをユーザ識別情報に対応付けしてユーザ毎に記憶する。
【0048】
比較部640は、受信部610が生体情報端末20から受信した生体情報と個別ワーニングデータ記憶部632に記憶されたワーニング基準値データとを比較する。警報部641は、比較部640の比較結果に基づき、生体情報がワーニング基準値データ以上である場合に、生体情報端末20に警報させるための指示を送信する。
【0049】
トレーニング装置負荷テーブル記憶部650は、トレーニング装置に設定するユーザをランク毎に分類した場合における各ランク毎の負荷についてのテーブルを記憶している。ここで、図10は、トレーニング装置負荷テーブルの一例を示す図面である。この図10(a)は、エアロバイク(登録商標)など、時刻に応じて負荷が変化する場合におけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置負荷テーブルの例、図10(b)は、ダンベル装置など、ある負荷において繰り返してトレーニングする回数について示すトレーニング装置負荷テーブルの一例を示す図面である。
【0050】
トレーニングメニュー作成部651は、ユーザ情報記憶部620に記憶されたユーザの生体情報と身体情報との少なくともいずれか一方もしくは両方に基づいて、利用するトレーニング装置の種類とその順序について決定し、決定内容をトレーニングメニューとして生成する機能を有する。ここで、トレーニング装置に設定する負荷は、トレーニング装置負荷テーブル記憶部650を参照し、ユーザの生体情報や身体情報によって決まるランクに応じて決定される。このトレーニングメニュー作成部651は、ユーザと医師又はトレーナとの相談によって、ユーザが持っているトレーニングする目標に応じて決定され、決定内容をキーボードなどの入力装置から入力される指示に基づいて作成するようにしてもよい。トレーニングメニュー記憶部652は、トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューをユーザ識別情報に対応付けてユーザ毎に記憶する。このトレーニングメニューは、トレーニングメニュー作成部651によって作成される情報である。
【0051】
トレーニングメニュー管理部653は、トレーニング装置からの要求に基づいて、当該要求に含まれるユーザ識別情報に対応するユーザのトレーニングメニューをトレーニングメニュー記憶部652から読み出して、トレーニング装置に送信する。また、トレーニングメニュー管理部653は、生体情報端末20から送信されるユーザ識別情報とトレーニングメニューの送信要求とを受信部610によって受信し、受信したユーザ識別情報に対応するユーザのトレーニングメニューをトレーニングメニュー記憶部652から読み出して生体情報端末20に送信する。
【0052】
なお、この図8における受信部610、警報部641、トレーニングメニュー管理部653、トレーナコール管理部660の機能が、図7におけるCPU67と無線送受信手段61との組み合わせに対応する。また、図8における、ユーザ情報記憶部620、ワーニングテーブル記憶部630、個別ワーニングデータ記憶部632、トレーニング装置負荷テーブル記憶部650、トレーニングメニュー記憶部652が図7におけるデータ記憶手段63に対応し、図8のワーニングデータ設定部631、トレーニングメニュー作成部651が図7におけるCPU67に対応し、図8の比較部640が図7におけるデータ解析手段64、声帯異常判断手段69に対応する。
【0053】
次に、上述した構成におけるフィットネス情報管理システムの動作についてフローチャートを用いて説明する。図11は、フィットネス情報管理システムにおけるセンタサーバ60の動作を説明するためのフローチャートである。まず、ここでは、初期データとして、ユーザの住所、氏名の他に、身長、体重、性別の身体情報と、血圧、脈拍を測定したデータ、ユーザ識別情報をキーボードなどの入力装置を利用して入力し、ユーザ情報記憶部620に記憶しておく。ここで、身長、体重、血圧、脈拍についは、トレーニング開始時に測定したデータを入力するようにしてもよい。また、この個人情報を登録する際、ユーザ情報記憶部620において、ユーザ識別情報に各種情報が対応付けて記憶される。
【0054】
次に、ユーザと医師もしくはトレーナとが相談し、トレーニング装置負荷テーブル記憶部650に記憶されたトレーニング装置負荷テーブルのなかからランクを選択して、負荷を決定し、トレーニングメニューを作成して入力装置を介して入力する。これにより、トレーニングメニュー作成部651からトレーニング記憶部652にトレーニングメニューが記憶される。
【0055】
また、トレーニング開始前において入力された血圧、脈拍の生体情報に基づいて、ワーニングデータ設定部631は、この生体情報に対応するワーニング基準値データをワーニングテーブル記憶部630から読み出して個別ワーニングデータ記憶部632にユーザ識別情報に対応付けして記憶する。
【0056】
上述の処理が行われた後、生体情報端末20のCPU27は、ユーザによって入力装置26によってトレーニングメニュー送信要求ボタンが押されると、無線送受信回路21によって、センタサーバ60にユーザ識別情報を送信するとともに、トレーニングメニューの送信要求を送信する。センタサーバ60のトレーニングメニュー管理部653は、ユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューをトレーニングメニュー記憶部652から読み出して、生体情報端末20に送信する。生体情報端末20のCPU27は、受信したトレーニングメニューを表示装置35に表示する。これにより、ユーザは、生体情報端末20の表示画面において、トレーニングメニューを確認して、最初のトレーニング装置を選択して利用することができる。
【0057】
次に、ユーザが選択したトレーニング装置10に近づくと、生体情報端末20の無線送受信回路21は、トレーニング装置10に取り付けられたICタグに記憶されたトレーニング装置IDを読み出し、読み出したトレーニング装置IDとセンサ装置22によって検出した脈拍、体温、血圧の検出結果とユーザ識別情報とともに、センタサーバ60に送信する。
【0058】
センタサーバ60の受信部610は、生体情報端末20から送信されるトレーニング装置ID、ユーザ識別情報、生体情報、生体情報端末20において(ステップS10)。そして、受信部610によって受信した各情報をユーザ情報記憶部620に記憶されると、比較部640は、ユーザ情報記憶部620に記憶された生体情報の解析を行い(ステップS11)、ワーニング対応の必要があるか否かを検出する(ステップS12)。ここでは、比較部640が、ユーザ識別情報に対応するワーニング基準値データを個別ワーニングデータ記憶部632から読み出して生体情報と比較することによって、ワーニング対応の必要があるか否かを検出する。
【0059】
検出結果において、生体情報がワーニング基準値データ以上であり、ワーニングの必要がある場合、比較部640は、警報部641によって警報する指示をワーニングとして生体情報端末20に送信する(ステップS13)。
【0060】
一方、生体情報がワーニング基準値データ未満であり、ワーニングの必要がない場合、ステップS10に移行する。
【0061】
上述した実施形態において、トレーニングメニューの1つのメニューが終わった後、再度生体情報端末20からトレーニングメニューの問い合わせに応じて、次にトレーニングすべきトレーニングメニューについて通知するようにしてもよい。ここでは、生体情報端末20からユーザ識別情報とメニュー送信要求とを受信すると、センタサーバ60のトレーニングメニュー管理部653は、ユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューであって、トレーニングメニュー記憶部652に記憶された当日の未完了のトレーニングメニューの項目に該当する、現在空き状態になっているトレーニング装置10を検索し、検索されたトレーニングメニューを生体情報端末20に送信する。これにより、生体情報端末20の表示装置35には、次に行うトレーニングメニューについて表示されるので、ユーザは、次にどのトレーニングを行えばよいか簡単に把握することができる。
【0062】
また、上述した実施形態において、センタサーバ60は、生体情報端末20からトレーナスイッチが押下され、トレーナコールの指示が送信された場合、センタサーバ60は、生体情報端末20から送信されたユーザ識別情報とトレーニング装置IDとをトレーナ端末30に送信するようにしてもよい。ここで、生体情報端末20がトレーニング装置10のICタグを検出していない、すなわち、例えば、ユーザがトレーニング装置10を離れて休憩中である場合には、トレーニング装置IDを送信せず、休憩中であることを通知する。これにより、ユーザがトレーニング中に、万が一、体調が悪くなった場合に、自主的にトレーナを呼んで処置を受けることができる。
【0063】
また、上述した実施形態において、比較部640が生体情報とワーニング基準値データとを比較し警報部641によって警報を行う場合について説明したが、個別ワーニングデータ記憶部632にトレーニングメニューを記憶しておき、比較部640が生体情報端末20から送信されるトレーニング結果の情報と個別ワーニングデータ記憶部632記憶されたトレーニングメニューのトレーニング設定値とを比較して、トレーニング設定値をトレーニング量が越えた場合に、警報を行うようにしてもよい。これにより、体調がよくても、過度なトレーニングによって体調を崩したり、怪我をすることを防止することができる。
【0064】
次に、図12のフローチャートを用いて、生体情報端末20がセンタサーバ60からデータを受信する処理について説明する。
【0065】
入力装置26を介して起動の指示が入力されると、生体情報端末20のCPU27は、プロセスを起動し(ステップS20)、イニシャライズを行う(ステップS21)。このイニシャライズでは、例えば、一次保存領域内のメモリをクリアしたり、センサ装置22における各センサの検出サイクルなどの設定を行う。そして、センタサーバ60から送信される無線データの受信待ちをする(ステップS22)。ここで受信する無線データとしては、例えば、トレーニング開始時においては、トレーニングメニューであり、トレーニング開始後においては、センタサーバ60において検出され送信されるワーニング情報である。このワーニング情報には、ワーニングコードなどワーニングの内容を示す情報、スピーカから放音する音量や音色など、どのように警報するかの情報が含まれる。
【0066】
次に、生体情報端末20のCPU27は、無線データを受信すると、受信した無線データを解析して対応処置を行う(ステップS23)。ここでは、トレーニング開始時においては、受信したトレーニングメニューの表示を行う。また、トレーニング開始後である場合には、センタサーバ60から受信したワーニングの指示に従った警報などを行う。すなわち、ワーニングの内容を示す情報に応じて、「少し休憩しましょう」などのメッセージを表示したり、スピーカから警報音を放音したり、振動装置によって振動させて警報を行う。これら対応処置後は、ステップS22に移行する。
【0067】
次に、図13のフローチャートを用いて、生体情報端末20の動作について説明する。まず、生体情報端末20は、無線送受信回路21によってトレーニング装置IDを取得する(ステップS30)。次に、CPU27は、ユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求をセンタサーバ60に送信し、センタサーバ60から送信されるトレーニングメニューを無線送受信回路21によって受信する(ステップS31)。
【0068】
そして、トレーニングメニューに従い、ユーザによってトレーニング装置10が利用されトレーニングが開始されると(ステップS32)、CPU27は、センサ装置22によって生体情報の測定を行って検出し、検出結果に基づいてデータ処理を行い(ステップS33)、データ処理の結果に基づいて、センタサーバ60への送信が必要であるか否かを検出する(ステップS34)。ここでは、データ処理として、予め決められた一定時間が経過したか否かを検出し、一定時間が経過していない場合には、ステップS33における生体情報の検出を行い、検出した生体情報を一時記憶する。
【0069】
一方、予め決められた時間が経過した場合には、生体情報をセンタサーバ60に送信する(ステップS35)。
【0070】
そして、CPU27は、トレーニングが終了したか否かを検出し、トレーニングが終了していない場合、ステップS33に移行する。このトレーニングの終了は、生体情報端末20の終了ボタンが押下されたか、あるいは、ユーザがトレーニング装置10から離れたことがトレーニング装置10のトレーニング装置IDが取得されなくなったことによって検出された場合である。
【0071】
一方、トレーニングが終了した場合には、次のトレーニングまでの行動指示をする(ステップS37)。この行動指示には、「もう少し休んでから次に進みましょう」、「15分間休憩した後、○○トレーニングをしましょう」、「水分を摂ってください。」、「今日は、トレーニングを終了しましょう」などのメッセージが表示される。
【0072】
上述した実施形態において、生体情報端末20は、センタサーバ60に生体情報を送信し、センタサーバ60において警報が必要であるか否かを検出するようにしたが、生体情報端末20自身が警報が必要であるか否かを検出するようにしてもよい。この場合、生体情報端末20のユーザについてのワーニング基準値データを記録した個別ワーニングデータ記憶部632の情報を記憶装置23に記憶し、比較部640の機能をCPU27に設ける。そして、ステップS33におけるデータ処理として、生体情報として検出した検出結果と記憶装置23に記憶されたワーニング基準値データとをCPU27によって比較し、センサ装置22の生体情報の検出結果がワーニング基準値データ以上であり、異常が検出された場合には、警報を行うようにするようにしてもよい。この警報が行われた場合、ステップS34において、その際のセンサ装置22の検出結果をセンタサーバ60に送信するようにしてもよい。
【0073】
なお、加速度センサ223に対する基準値となるワーニング基準値データを記憶させておき、加速度センサ223の検出結果とワーニング基準値データとを比較し、加速度センサ223の検出結果がワーニング基準値データ以上である場合には、ユーザが倒れた可能性があるものとして異常を検出し、警報するようにしてもよい。これにより、ユーザの体調の異変を早期に発見し、処置を行うまでの時間を短縮することが可能である。
【0074】
また、この場合、生体情報端末20において警報をするか否かを検出し、その検出結果とともに生体情報をセンタサーバ60に送信し、センタサーバ60が、生体情報端末20において判断された異常の有無と生体情報とに基づいて、さらに詳細な解析を行い、警報を行うようにしてもよい。これにより、ユーザの体調をきめ細かく管理することが可能となる。
【0075】
上述した実施形態においては、トレーニング装置10に取り付けられたICタグに記憶されたトレーニング装置IDを、生体情報端末20によって読み取る構成について説明したが、以下、他の実施形態として、生体情報端末20にユーザ識別情報となるIDが記憶されたICタグを設け、トレーニング装置10にタグリーダを設けるようにし、このICタグに記憶されたユーザ識別情報をトレーニング装置10が読み出す場合について説明する。
【0076】
この実施形態において、トレーニング装置10は、無線によって無線サーバ40と接続される。この実施形態において、生体情報端末20における図2の識別信号送信手段28は、ICタグで構成されるが、ユーザ識別情報を無線によって発信するようにしてもよい。
【0077】
図14は、この実施形態におけるトレーニング装置10の構成を示す概略ブロック図である。この図において、無線送受信回路11は、無線サーバ40と無線によって接続され、CPU(中央処理装置)17からの指示に基づいて各種データの送受信を行う。この無線送受信回路11には、アンテナ11aが設けられる。また、無線送受信回路11は、自身のトレーニング装置10を利用するユーザを識別するユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信の送信要求をセンタサーバ60に送信するトレーニングメニュー送信要求手段と、センタサーバ60から送信されるトレーニングメニューを受信する受信手段とを有する。また、無線送受信回路11は、センタサーバ60から送信されるトレーニングメニューを受信する。外部回線I/F12は、公衆回線網などを介して外部の通信網や機器などに通信可能に接続される。
【0078】
記憶装置13は、各種情報を記憶するものであり、例えば、ROMとRAMによって構成される。タイマ14は、CPU14からの指示に基づいて、計時を行い、計時結果をCPU14に出力する。表示装置15は、CPU17からの指示に基づいて、各種データを表示するものであり、例えば、液晶表示装置によって構成される。入力装置16は、ユーザから入力される指示をCPU17に出力する。
【0079】
CPU17は、装置各部を制御する(詳細は後述する)。また、CPU17は、無線送受信回路11が受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置10の負荷を制御回路19によって設定する設定手段を有する。
【0080】
識別信号送受信手段18は、トレーニング装置10を識別するための識別番号を無線によって送信する機能および生体情報端末20に取り付けられたICタグに記憶されたユーザ識別情報を読み出す機能を有し、アンテナ18aが設けられる。制御回路19は、マシン19aに接続され、CPU17の設定手段によって設定される負荷の設定値に応じた負荷になるように、マシン19aに設定される負荷や、運動時間を制御する。
【0081】
次に、上述したトレーニング装置10の動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。まず、トレーニング装置10の電源が投入された後(ステップS40)、記憶装置13の一次記憶領域内のデータをクリアするイニシャライズがなされる(ステップS41)。そして、識別信号送受信手段18によって生体情報端末20に取り付けられたICタグの情報が読み取り可能な通信領域内にユーザが来るまで待機する(ステップS42)。
【0082】
そして、ユーザがトレーニング装置10を利用しようとすると、識別信号送受信手段18は、ユーザが装着している生体情報端末20に取り付けられたICタグに記憶されたユーザ識別情報を読み出し(ステップS43)、センタサーバ60に送信する(ステップS44)。次に、CPU14は、センタサーバ60にトレーニングメニューの要求を無線送受信回路41によって送信し、センタサーバ60のトレーニングメニュー管理部653から送信される、生体情報端末20のICタグのユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを受信する(ステップS45)。次に、CPU14は、受信したトレーニングメニューに含まれる負荷に関する設定値のデータのうち、自身に設定すべき負荷の設定値をトレーニング装置10の識別情報に基づいて抽出し、抽出した負荷の設定値に応じた負荷を制御回路19によって設定する(ステップS46)。
【0083】
そして、トレーニングが開始されると(ステップS47)、再度生体情報端末20に取り付けられたICタグからユーザ識別情報を読み取って(ステップS48)、トレーニング装置10を本人が継続して使用しているか否かを検出する(ステップS49)。
【0084】
そして、識別情報が一致している場合、継続して使用しているものとして検出し、所定のウエイト時間を経過した後(ステップS50)、ステップS48に移行する。
【0085】
一方、生体情報端末20においてトレーニング終了のボタンが押された場合や、トレーニング装置10におけるメニューが終了した場合、終了処理を行う(ステップS51)。ここでは、例えば、トレーニング履歴をセンタサーバ60に送信して記録しておく。
【0086】
以上説明した実施形態によれば、トレーニング装置10の負荷の設定値をセンタサーバ60から受信して自身のトレーニング装置10に設定することができるので、ユーザは、自分自身がどのような設定値をトレーニング装置10に設定すればよいか確認しなくても、自身が行うべきトレーニング量に応じた負荷が自動的に設定される。
【0087】
なお、以上説明した実施形態において、センターサーバ60は、ネットワーク50を介して無線サーバ40に接続される場合について説明したが、ネットワーク50として公衆ネットワークを適用するのではなく、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のローカルなネットワークを適用して接続するようにしてもよい。これにより、トレーニング装置10、生体情報端末20、トレーナ端末30、無線サーバ40等の装置と同じ建物内に設けることも可能となる。
【0088】
また、以上説明した実施形態において、図2における無線送受信回路21、センサ装置22、表示装置25、入力装置26、CPU27の機能、図5における無線送受信回路31、表示装置35、入力装置36、CPU37、識別信号送信手段38の機能、図6における無線送受信回路41、表意装置45、入力装置46、CPU47、識別信号送信手段48の機能、図8における受信部610、ワーニングデータ設定部631、比較部640、警報部641、トレーニングメニュー作成部651、トレーニングメニュー管理部653、トレーナコール管理部660の機能、図14における無線送受信回路11、表示装置15、入力装置16、CPU17、識別信号送受信手段18の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりユーザの体調管理、トレーニングメニューの管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0089】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0090】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0091】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】この発明の一実施形態によるフィットネス情報管理システムの構成を示す概略図である。
【図2】生体情報端末20の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図3】生体情報端末20を実装した場合における概略図である。
【図4】生体情報端末20の一例を示す外観構成図である。
【図5】トレーナ端末30の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図6】無線サーバ40の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図7】センタサーバ60の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図8】センタサーバ60の機能について説明するための概略ブロック図である。
【図9】ワーニングテーブルの一例を示す図面である。
【図10】トレーニング装置負荷テーブルの一例を示す図面である。
【図11】フィットネス情報管理システムにおけるセンタサーバ60の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】生体情報端末20がセンタサーバ60からデータを受信する処理について説明するためのフローチャートである。
【図13】生体情報端末20の動作について説明するためのフローチャートである。
【図14】この実施形態におけるトレーニング装置10の構成を示す概略ブロック図である。
【図15】トレーニング装置10の動作について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0093】
1 フィットネス情報管理システム
10 トレーニング装置
20 生体情報端末
30 トレーナ端末
40 無線サーバ
60 センタサーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置であって、
前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信する受信手段と、
前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段と、
前記受信手段が受信した生体情報と前記個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信する警報手段と、
を有すること特徴とするフィットネス情報管理装置。
【請求項2】
前記ユーザの身体に関する情報である身体情報と前記ワーニング基準値データとを対応付けて記憶するワーニングテーブル記憶手段と、
前記ユーザの身体情報を受信し、受信した身体情報に対応するワーニング基準値データを前記ワーニングテーブル記憶手段から読み出し、前記ユーザのワーニング基準値データとして前記個別ワーニングデータ記憶手段に設定するワーニングデータ設定手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のフィットネス情報管理装置。
【請求項3】
前記トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューを前記ユーザのユーザ識別情報に対応付けて記憶するトレーニングメニュー記憶手段と、
前記トレーニング装置からの要求に基づいて、前記要求に含まれるユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを前記トレーニングメニュー記憶手段から読み出して前記トレーニング装置に送信するトレーニングメニュー管理手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のフィットネス情報管理装置。
【請求項4】
前記トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューを前記ユーザのユーザ識別情報に対応付けて記憶するトレーニングメニュー記憶手段と、
前記生体情報端末から送信されるユーザ識別情報を前記受信手段によって受信し、受信したユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを前記トレーニングメニュー記憶手段から読み出して前記生体情報端末に送信するトレーニングメニュー管理手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のフィットネス情報管理装置。
【請求項5】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末であって、
前記ユーザの体調に関する情報を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信する送信手段と、
前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行う警報手段と、
を有することを特徴とする生体情報端末。
【請求項6】
トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置であって、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信するトレーニングメニュー送信要求手段と、
前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定する設定手段と、
を有することを特徴とするトレーニング装置。
【請求項7】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置に用いられるフィットネス情報管理方法であって、
前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信し、
受信した生体情報と前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較し、
比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信する
こと特徴とするフィットネス情報管理方法。
【請求項8】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末に用いられる生体情報管理方法であって、
前記ユーザの体調に関する情報を検出し、
検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信し、
前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行う
ことを特徴とする生体情報管理方法。
【請求項9】
トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置情報負荷設定方法であって、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信し、
前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信し、
受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定する
ことを特徴とするトレーニング装置負荷設定方法。
【請求項10】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置に用いられるフィットネス情報管理プログラムであって、
前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信するステップと、
受信した生体情報と前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較するステップと、
比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信するステップと
をコンピュータに実行させるためのフィットネス情報管理プログラム。
【請求項11】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末に用いられる生体情報管理プログラムであって、
前記ユーザの体調に関する情報を検出するステップと、
検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信するステップと、
前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行うステップと、
をコンピュータに実行させるための生体情報管理プログラム。
【請求項12】
トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置情報負荷設定プログラムであって、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信するステップと、
前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信するステップと、
受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのトレーニング装置負荷設定プログラム。
【請求項1】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置であって、
前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信する受信手段と、
前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段と、
前記受信手段が受信した生体情報と前記個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信する警報手段と、
を有すること特徴とするフィットネス情報管理装置。
【請求項2】
前記ユーザの身体に関する情報である身体情報と前記ワーニング基準値データとを対応付けて記憶するワーニングテーブル記憶手段と、
前記ユーザの身体情報を受信し、受信した身体情報に対応するワーニング基準値データを前記ワーニングテーブル記憶手段から読み出し、前記ユーザのワーニング基準値データとして前記個別ワーニングデータ記憶手段に設定するワーニングデータ設定手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のフィットネス情報管理装置。
【請求項3】
前記トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューを前記ユーザのユーザ識別情報に対応付けて記憶するトレーニングメニュー記憶手段と、
前記トレーニング装置からの要求に基づいて、前記要求に含まれるユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを前記トレーニングメニュー記憶手段から読み出して前記トレーニング装置に送信するトレーニングメニュー管理手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のフィットネス情報管理装置。
【請求項4】
前記トレーニング装置の利用に関するトレーニングメニューを前記ユーザのユーザ識別情報に対応付けて記憶するトレーニングメニュー記憶手段と、
前記生体情報端末から送信されるユーザ識別情報を前記受信手段によって受信し、受信したユーザ識別情報に対応するトレーニングメニューを前記トレーニングメニュー記憶手段から読み出して前記生体情報端末に送信するトレーニングメニュー管理手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のフィットネス情報管理装置。
【請求項5】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末であって、
前記ユーザの体調に関する情報を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信する送信手段と、
前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行う警報手段と、
を有することを特徴とする生体情報端末。
【請求項6】
トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置であって、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信するトレーニングメニュー送信要求手段と、
前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定する設定手段と、
を有することを特徴とするトレーニング装置。
【請求項7】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置に用いられるフィットネス情報管理方法であって、
前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信し、
受信した生体情報と前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較し、
比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信する
こと特徴とするフィットネス情報管理方法。
【請求項8】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末に用いられる生体情報管理方法であって、
前記ユーザの体調に関する情報を検出し、
検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信し、
前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行う
ことを特徴とする生体情報管理方法。
【請求項9】
トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置情報負荷設定方法であって、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信し、
前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信し、
受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定する
ことを特徴とするトレーニング装置負荷設定方法。
【請求項10】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおけるフィットネス情報管理装置に用いられるフィットネス情報管理プログラムであって、
前記生体情報端末から送信される前記ユーザの体調に関する情報である生体情報を受信するステップと、
受信した生体情報と前記ユーザの運動時における体調に関する基準値となるワーニング基準値データを記憶する個別ワーニングデータ記憶手段に記憶されたワーニング基準値データとを比較するステップと、
比較結果に基づき、前記生体情報が前記ワーニング基準値データ以上である場合に、前記生体情報端末に警報させるための指示を送信するステップと
をコンピュータに実行させるためのフィットネス情報管理プログラム。
【請求項11】
生体情報端末とフィットネス情報管理装置とが接続され、前記生体情報端末のユーザの体調を管理するフィットネス情報管理システムにおける生体情報端末に用いられる生体情報管理プログラムであって、
前記ユーザの体調に関する情報を検出するステップと、
検出した検出結果と前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記フィットネス情報管理装置に送信するステップと、
前記フィットネス情報管理装置からの指示に基づいて、警報を行うステップと、
をコンピュータに実行させるための生体情報管理プログラム。
【請求項12】
トレーニング装置とフィットネス情報管理装置とが接続されたフィットネス情報管理システムにおけるトレーニング装置に用いられるトレーニング装置情報負荷設定プログラムであって、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報とともにトレーニングメニューの送信要求を前記フィットネス情報管理装置に送信するステップと、
前記フィットネス情報管理装置から送信されるトレーニングメニューを受信するステップと、
受信したトレーニングメニューに含まれる負荷の設定値に基づいて、トレーニング装置の負荷を設定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのトレーニング装置負荷設定プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−53722(P2006−53722A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−234327(P2004−234327)
【出願日】平成16年8月11日(2004.8.11)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月11日(2004.8.11)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]