説明

フィードバック耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ変異体

本発明は、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)突然変異体をコードする核酸配列、その変異酵素自体およびこれらの酵素を用いて、改変されたアセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)をコードする遺伝子を発現する特定のホスト中での分枝アミノ酸の発酵的製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の核酸およびその核酸によりコードされるポリペプチドならびにその適用に関する。本発明のポリペプチドは、分枝アミノ酸の発酵的製造の改善に役立つものである。特に本発明は、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)変異体をコードする核酸配列、その変異酵素自体およびその酵素を用いての、改質化されたアセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)をコードする遺伝子を発現する特定のホスト中での分枝アミノ酸の発酵的製造方法を提供する。
【0002】
アミノ酸が、コリネ型細菌、特にCorynebacterium glutamicum菌株の発酵によって製造できることは知られている。その重要性により、常に製造方法を改善するための努力がなされている。方法の改善は発酵技術についての尺度、たとえば撹拌および酸素供給、あるいは栄養媒地の組成、たとえば発酵中の糖濃度に関するものであるか、あるいは、たとえばイオン交換クロメトグラフィーによる生成物の後処理、あるいは微生物自体の固有の性能特性に関するものである。
【0003】
これらの微生物の性能特性は、突然変異、選択および変異選択の方法を用いて改善される。この方法において、菌株は、代謝拮抗物質、たとえば、イソロイシン類似物質イソロイシンヒドロキシメート(Kisumi M, Komatsubara S, Sugiura, M, Chibata I (1972) Journal of Bacteriology 110: 761-763)、バリン類似物質2−チアゾールアラニン(Tsuchida T, Yoshinanga F, Kubota K, Momose H (1975) Agricultural and Biological Chemistry, Japan 39: 1319-1322)またはロイシン類似物質α−アミノブチレート(Ambe-Ono Y, Sato K, Totsuka K, Yoshihara Y, Nakamori S (1996) Bioscience Biotechnology Biochemistry 60: 1386-1387)に対して耐性の菌株が得られるか、あるいは、調節的顕著な代謝物質に関して栄養要求性であり、かつ、たとえば分枝アミノ酸を製造する菌株が得られる(Tsuchida T, Yoshinaga F, Kubota K, Momose H, Okumura S (1975) Agricultural and Biological Chemistry; Nakayama K, Kitada S, Kinoshita S (1961) Journal of General and Applied Microbiology, Japan 7; 52-69; Nakayama K, Kitada S, Sato Z, Kinoshita (191) Journal of General and Applied Microbiology, Japan 7: 41-51)。
【0004】
数年に亘って、組換えDNA技術はさらに分枝アミノ酸のための独立した生合成遺伝子を複製し、かつ、その製造における作用を研究することによって、分枝アミノ酸を製造するコリネバクテリウムの菌株を改良するために使用されている。これに関する文献としては、特にKinoshita(“Glutamic Acid Bacteria”,in: Biology of Industrial Microorganisms, Demain and Solomon (eds.), Benjamin Cummings, London, UK, 1985, 115-142)、Hilliger(Biotec 2, 40-44 (1991), Eggeling (Amino Acids 6: 261-272 (1994))、JettenおよびSinskey(Critical Reviews in Biotechnology 15, 73-103 (1995))、Sahmら(Annuals of the New York Academy of Science 782, 25-39 (1996))およびEggelingら(Journal of Biotechnology 56: 168-180 (1997))が挙げられる。
【0005】
特に分枝アミノ酸であるL−イソロイシン、L−バリンおよびL−ロイシンは、ヒト薬学分野および動物栄養学分野において使用されている。細菌中の全部で3種のアミノ酸の合成に関して鍵となる酵素は、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)である。これは、3種のアミノ酸の前駆体を生じる2種の反応を触媒するものである。
【0006】
バリンおよびロイシンの生合成経路において、AHASのための基質はピルベートである。AHASは、ピルベートおよびピルベート第2分子とのその縮合物の脱カルボキシル化を触媒し、アセトラクテートを製造する。イソロイシン経路において、AHASはピルベートおよび2−ケトブチレートの反応を触媒し、アセトヒドロキシブチレートを製造する。Escherichia coli 菌株においては3種ほどのAHASイソ酵素が存在する。イソ酵素の活性は、アミノ酸の組合せによって阻害され、これによればバリンによる阻害が最も強いものとなる(De Felice, M. Levinthal, M., Iaccarino, M., Guardiola, J., 1979. Growth inhibition as a consequence of antagonism between related amino acids: effect of valine in Escherichia coli K12. Microbiol Rev 43, 4258)。遺伝子ilvBNによってコードされるAHAS Iは、バリンおよびイソロイシンによって阻害され、ilvGMによってコードされるAHAS IIはバリン耐性であり、かつ、ilvIHによってコードされるAHAS IIIは、バリンおよびイソロイシンによって阻害される。すべての場合において、酵素は2個のサブユニットから構成される。AHAS IおよびAHAS III中で、遺伝子ilvNおよびilvHによってコードされる小さい調節サブユニットは、それぞれ阻害に関与する。
【0007】
E.coliとは対照的に、ilvBNは、C. glutamicum(Keilhauer, C., Eggeling, L., Sahm, H., 1993. Isoleucine syntehsis in Corynebacterium glutamicum: molecular analysis of the ilvB-ilvN-ilvC オペロン.J.Bacteriol. 175, 5595-5603)中でAHASのみをコードする。C. glutamicumの酵素の活性は、バリン、ロイシンおよびイソロイシンによって阻害される(Eggeling, I., Cordes, C., Eggeling, L., Sahm, H., 1987. Regulation of acetohydroxy acid synthetase in corynebacterium glutamicum during fermentation of alfaketobutyrate to L-isoleucine. Appl Microbiol Biotechnol 25, 346-351)。遺伝子クラスタilvBNCの発現はさらに、これらの3種のアミノ酸によって、転写減衰により調整される(Morbach, S., Junger, C., Sahm, Corynebacterium glutamicum: evidence of leader peptide formation without the presence of ribosome binding site. J Biosci Bioeng 90, 501-507)。
【0008】
Corynebacterium glutamicumにおいて、AHAS活性を脱調節する変異体については、今日まで分子レベルでは報告されていない。
【0009】
本発明の対象は、改変されたアセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)を提供することである。特に本発明によるAHASは、製造されたアミノ酸による阻害を減ずる傾向にあるものであってもよい。
【0010】
本発明の課題は、請求の範囲により充足される。請求項1は、所望の特徴を有するポリペプチドをコードする特定の核酸に関する。請求項2は、ポリペプチド自体に関する。請求項3および4は、本発明の核酸を含有するか、あるいは、PCRによって本発明による核酸を製造するための特異的プライマーまたはプローブを開示するものである。さらに請求項5には、本発明のさらに改善されたポリペプチドを製造するための方法を示し、その一方で請求項6では、このようにして製造されたポリペプチドおよび核酸をそれぞれ保護するものである。請求項7および8は特定の使用に関し、かつ請求項9はアミノ酸の製造方法に関するものである。同様に請求項10および11は、特定のベクターおよび微生物を提供する。
【0011】
a)配列番号1または配列番号3による核酸配列;
b)それぞれAspおよびPheをコードする塩基トリプレット21位および22位を含有する核酸配列;
c)a)またはb)の核酸配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列;
d)a)またはb)の配列と少なくとも70%のホモロジーを有する核酸配列;
e)a)またはb)によりコードされたポリペプチドと、アミノ酸レベルで、少なくとも80%のホモロジーを有するポリペプチドをコードする核酸、
f)a)またはb)によりコードされたポリペプチドと比較して、改善された活性および/または選択性および/または安定性を有するポリペプチドをコードするための核酸、この場合、これは、
i)a)またはb)の核酸を変異させ、
ii)i)により得られる核酸配列を、適したベクター中にライゲートし、その後に適した発現系で形質転換をおこない、かつ、
iii)改善された活性および/または選択性および/または安定性を有する特定のポリペプチドの発現および検出をおこなうことにより得られるものであって;
g)a)〜f)の核酸配列の少なくとも15個の連続する塩基を含有する核酸配列:
から成る群から選択された、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)活性を有するポリペプチドをコードする単離された核酸配列を提供することによって、前記の技術水準から公知の障害を、驚くべきことに優れた様式で克服する。本発明の核酸は、野生型酵素に対して、アミノ酸フィードバック阻害を減少させたポリペチドをコードするものである。
【0012】
突然変異法を用いての、本発明による核酸またはこれによりコードされるポリペプチドを改善するための方法は、当業者にとって十分に知られている。突然変異の適した方法は、当業者に対してこの目的のために利用可能な方法のすべてであるといえる。特に、これらは飽和変異(saturation mutagenesis)、ランダム突然変異、in vitro 組換法および部位指定変異を含む(Eigen, M. and Gardiner, W., Evolutionary molecular engineering based on RNA replication, pure Appl. Chem. 1984, 56, 967-978; Chen, K. and Arnold, F., Enzyme enginnering for non-aqueous solvents: random mutagenesis to enhance activity of subtilisin E in polar organic media. Bio/Technology 1991, 9, 1073-1077; Hortwitz, M. and Loeb, L., Promoters Selected From Random DNA-Sequences, Proc Natl Acad Sci USA 83, 1986, 7405-7409; Dube, D. and L. Loeb, Mutants Generated By The Insertion Of Random Oligonuckeotides Into The Active-Site Of The Beta-Lactamase Gene, Biochemistry 1989, 28, 5703-5707; Stemmer, P.C,, Rapid evolution of protein in vitro by DNA shuffling, Nature 1994, 370, 389-391 and Stemmer, P.C., DNA shuffling by random fragmentation and reassembly: In vitro recombination for molecular evolution. Proc Natl acd Sci USA 91, 1994, 10747-10751)。
【0013】
得られた新規核酸配列は、ホスト微生物中で、以下に示す常用の方法を用いてクローニングし、かつこの方法で発現したポリペプチドを検出し、その後に適したスクリーニング方法を用いて単離した。検出の目的のために、このポリペプチドで形成された分子に関して考えられうるすべての検出反応は、原則として適している。特に、形成された化合物(たとえばアセトラクテート)または消費された化合物による光度測定試験、HPLCまたはGC法を、ここで、形成されたアミノ酸を検出するために使用することができる。さらに、遺伝子工学技術、検出のためのゲル電気泳動法または抗体を用いる検出方法によって改質化された新規ポリペプチドを検出することはさらに適している。
【0014】
前記に示したように、さらに本発明は、本発明による一本鎖核酸配列またはこれらと相補的な一本鎖核酸配列と、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸配列に関する。「ストリンジェントな条件下で」の表現は、ここではSambrookら(Sambrook, J.; Fritsch, E. F. and Manistis, T. (1989), Molecular cloning; a laboratory manual, 2nd ed, Cold Spring Harbor Laboratory Press, New York)で記載された同様の方法であると理解される。本発明によるストリンジェントなハイブリダイゼーションとは、好ましくは、1×SSC(150mM 塩化ナトリウム、15mMクエン酸ナトリウム、pH7.0)および0.1%SSD(ドデシル硫酸ナトリウム)を用いて、50℃で、好ましくは55℃で、より好ましくは62℃で、さらに好ましくは68℃で1時間に亘ってインキュベーションした後に、かつより好ましくは0.2×SSCおよび0.1%SDSで、50℃で、好ましくは55℃で、より好ましくは62℃で、かつ最も好ましくは68℃で1時間に亘ってインキュベーションした後に、ポジティブなハイブリダイゼーションシグナルが依然として観察されることを意味する。
【0015】
本発明の第2の対象は、
a)請求項1による核酸配列によってコードされたポリペプチド;
b)配列番号2または配列番号4による配列を有するポリペプチド;
c)配列番号2または配列番号4を含むポリペプチドと、少なくとも84%のホモロジーを有し、その際、配列番号2または配列番号4を含むポリペプチドと比較して、活性および/または選択性および/または安定性が、本質的に減少することのないポリペプチド;から成る群から選択されたポリペプチドであり、この場合、これらは、分枝アミノ酸、特にバリン、ロイシンおよびイソロイシンの発酵による製造において、生体経路において改質化されたAHAS−酵素として役立ちうるものである。前記のようにこれらの酵素は、より少ないフィードバック阻害を有するため、不都合な阻害作用を有することなく、発酵ブロス中で高濃度のアミノ酸を生成することが可能である。
【0016】
本発明の第3の対象は、1個またはそれ以上の本発明による核酸配列を含むプラスミド、ベクター、微生物に関する。適したプラスミドまたはベクターは、原則としてこの目的のために当業者に公知の使用可能なすべての態様である。これらの型のプラスミドおよびベクターは、たとえばStudierら(Studier, W. F.; Rosenberg A.H.; Dunn J.J.; Dubendroff J. W.;, Use of the T7 RNA polymmerase to direct expression of cloned genes, Mothds Enzymol. 1990, 185, 61-89)またはNovegen、Promega、New England Biolabs、ClontechまたはGibco BRLによって発行された企業パンフレットで見いだすことができる。他の好ましいプラスミドおよびベクターは、Glover,D.M.(1985), DNA cloning: a practical approach, Vol. I-III, IRL Press Ltd., Oxford; Rodriguez, R. L. and Denhardt, D. T (eds) (1988), Vectors: a survey of molecular cloning vectors and their uses, 179-204, Butterworth, Stoneham; Goeddel, D. V., Systems for heterologous gene expression, Methods Enzymol. 1990, 185, 3-7; Sambrook, J.; Fritsch, E. F. and Maniatis, T. (1989), Molecular cloning: a laboratory manual, 2nd ed., Cold Spring Harbor laboratory Press, New York.で見いだされる。本発明による核酸を含有する遺伝子コンストラクトを、ホスト微生物中で極めて好ましい方法でクローニングすることができるプラスミドは、図1および図2のものである。
【0017】
同様に、さらに本発明は、1個またはそれ以上の本発明による核酸配列を含有する微生物を提供する。
【0018】
本発明による核酸配列がクローニングされたプラスミドを含む微生物を、多重的に使用し、かつ組換え酵素の十分な量を得ることが可能である。この目的のために使用される方法は当業者に公知である(Sambrook, J.; Fritsch, E. F. and Maniatis, T. (1989), Molecular cloning: a laboratory manual, 2nd ed, Cold Spring Harbor Laboratory Press, New York)。微生物は、原則として、この目的のために適した当業者に公知のすべての微生物であってもよく、たとえば、酵母、たとえばHansenula polymorpha、Pichia sp.、 Saccharomyces cerevisiae、原核生物、E.coli、Bacillus subtilisまたは真核生物、たとえば、ほ乳類細胞、昆虫細胞が、この目的のために好ましくは使用される。E.Coliの菌株は、好ましくはこの目的のために使用される。以下は特に好ましい:E.Coli XL1 Blue、NM522、JM101、JM109、JM105、RR1、DH5α、TOP10またはHB101。本発明による核酸を含有する遺伝子コンストラクトを有するプラスミドは、好ましくは前記に示したホスト微生物中でクローニングされる。
【0019】
本発明により提供される好ましい微生物は、グルコース、スクロース、ラクトース、マンノース、フラクトース、マルトース、糖蜜、デンプン、セルロースから、あるいはグリセロールおよびエタノールから、分枝アミノ酸を製造することができる。微生物は、典型的にはコリネ型細菌、特にCorynebacterium属のものである。Corynebacterium属の範囲内で、Corynebacterium Glutamicumが特に挙げられてもよく、この場合、これらはエナンチオ濃縮アミノ酸、特にL−アミノ酸を製造するその能力に関して専門家の間ではよく知られている。
【0020】
Corynebacterium属、特にCorynebacterium glutamicum種の特に適した菌株は、特に野生型菌株
【0021】
【化1】

および分枝アミノ酸製造突然変異体またはこれから製造された菌株であり、たとえばイソロイシン生成菌株
【0022】
【化2】

たとえば、ロイシン生成菌株
【0023】
【化3】

たとえば、バリン生成菌株
【0024】
【化4】

である。
【0025】
本発明による核酸配列は、適したホスト中で過剰発現されてもよい。過剰発現は、相当する遺伝子のコピー数の増加によってか、あるいは、構造遺伝子の上流に位置するプロモーターおよび調節領域またはリボソーム結合部位を変異させることによって達成することができる。構造遺伝子より上流に導入された発現カセットも同様に作用する。付加的に、分枝アミノ酸の発酵製造中に誘導可能なプロモーターによって、発現を増加させることも可能である。さらに発現は、mRNAの寿命を延長させるための尺度によって改善される。さらに酵素活性は、酵素タンパク質の変性を防止することによって増幅させる。遺伝子または遺伝子コンストラクトは、プラスミド中で可変のコピー数で存在していてもよいか、あるいは、染色体中にインテグレートされ、かつ増幅されてもよい。二者択一的に、考えられうる遺伝子の過剰発現はさらに、栄養培地の組成および培養条件を改質化することによって達成されうる。これに関してはさらにUS09/471803またはその同等物DE19951708に記載されている。
【0026】
PCRを用いての製造のためのプライマーであるか、あるいは、本発明の核酸配列を検出するためのハイブリダイゼーションプローブについては以下に記載する。本発明による核酸配列は、RNA、cDNAおよびDNAのためのハイブリダイゼーションプローブとして、AHASタンパク質をコードする完全長cDNAを単離し、かつその配列が、本発明の配列と高いレベルでの同一性を示すcDNAまたは遺伝子を単離するのに適している。
【0027】
さらに本発明による核酸配列は、プライマーとして適しており、この場合、このプライマーにより、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)のすべての型を用いて、AHASタンパク質をコードする遺伝子のDNAを製造することができる。相当するアミノ酸配列をコードするセンスまたはアンチセンスプライマーまたは相補的DNA配列が含まれる。適したプライマーは、原則として当業者に公知の方法で得ることができる。本発明によるプライマーのデザインは、公知のDNA配列との比較によってか、あるいは、微生物の好ましいコドンを考慮して検出されたアミノ酸配列を翻訳することによって実施される(たとえば、Streptomyces: Wright F. and Bibb M. J. (1992), Codon usage in the G+C-rich Streptomyces genome, Gene 113, 55-65)。いわゆるスーパーファミリーからのタンパク質のアミノ酸配列中の一般的な特徴は、さらにこれに関して使用される(Firestine, S. M.; Nixon, A. E.; Benkovic, S. J. (1996), Threading your way to protein function, Chem. Biol. 3, 779-783)。これに関する他の記載は、Gait, M. J. IRL Press Ltd., Oxford; Innis, M. A.; Gelfound, D. H.; Sninsky, J.J. and White, T. J. (1990), PCR Protocols: A guide to methods and applications, Academic Press Inc., San Diego.で見いだすことができる。以下のプライマーは特に好ましい:
【0028】
【化5】

プローブまたはプライマーとして作用するこのような核酸配列は、少なくとも30、好ましくは少なくとも20、特に好ましくは少なくとも15の連続する核酸を、通常は本発明の核酸配列中に有する。少なくとも40または50塩基対の長さの核酸配列もまた適している。
【0029】
本発明の他の実施態様は、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)活性を有する改善されたrec−ポリペプチドを、本発明による核酸配列から出発して製造するための方法に関し、この場合、この方法は、
a)核酸配列を突然変異させ、
b)a)から得られた核酸配列を、適したベクター中でクローニングし、かつこれらを適した発現系にトランスファーし、かつ、
c)改善された活性および/または選択性および/または安定性を有するポリペプチドを形成し、検出し、かつ単離することを特徴とする。
【0030】
さらに本発明は、rec−ポリペプチドまたはこれをコードする核酸配列を提供し、この場合、これらは、前記に示す方法によって得ることができるものである。改善されたrec−ポリペプチドおよびそのホスト中での発現を製造するのに必要とされる核酸配列の製造は、以前および本明細書中で示す。
【0031】
本発明によるポリペプチドおよび改善されたrec−ポリペプチドは、好ましくは、エナンチオ濃縮分枝アミノ酸、より好ましくはバリン、ロイシンおよびイソロイシンを製造するために使用される。さらに核酸配列および改善された核酸配列は、好ましくは、分枝アミノ酸生成微生物を製造するために使用されてもよい。
【0032】
本発明はさらに、本発明のポリペプチドを用いての分枝アミノ酸の製造方法に関する。
【0033】
ベクターpECKA(図1)またはpECKA/ilvBNC(図2)は、本発明による包含されるものである。さらに改質化された微生物、たとえばDSM15652、DSM15561またはDSM15650も本発明中に包含される。これらは、ブタペスト条約(2003 June 04)にしたがって、Deutsche Sammlng fuer Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH, Mascheroder Weg 1b, D-38124 Braunschweigに寄託されているものである。
【0034】
ilvBNCオペロンを含有するilvN遺伝子中の突然変異体のクローニングのために、シャトルベクターE.Coli−Corynebacterium glutamicumが構築される。最初に制限酵素BglIIのための再構築部位をベクターpK19から除去する。その後に、Brevibacterium lactofermentumからのプラスミドpBL1のHindIII/HindIIフラグメント(2.7kb)を、pK19のNheI部位にクローニングした。得られたプラスミドベクターpECKA(5.4kb)をE.ColiおよびCorynebacterium glutamicum中で複製し、7個の特有のクローニング部位、カナマイシン耐性マーカーおよびβ−ガラクトシダーゼのα−相補性がE.Coli中のクローニングのために得られた。ilvBNCオペロンを有する染色体フラグメントSspI/EcoRI(5.7kb)(SspI+BamHI末端を有する)を、HindII+BamHI−消化ベクター中でクローニングし、pECKAilvBNC(11.1kb)を製造した。
【0035】
ilvBNCオペロン(770bp)の天然ScaI/BglIIフラグメントを、部位指定突然変異によって構築された3〜5塩基の交替物(alteration)を含有する同様のフラグメントを用いて交換した。部位指定突然変異のための標的は、N末端近くのilvNによってコードされる調節サブユニットの保存領域である。突然変異は、E.ColiおよびStreptomyces cinnamonensis AHAS突然変異体の配列にしたがって、PCRによってデザインされる。突然変異はシークエンシングにより検出される。
【0036】
プラスミドDNAは、E.Coliから単離され、かつ、菌株Corynebacterium glutamicum ATCC13032△ilvNを、プラスミドpECKAilvBNC(WT)、pECKAilvBNC(M8)およびpECKAilvBNC(M13)用いて形質転換した。分枝アミノ酸によるAHAS阻害の減少が証明された。
【0037】
「単離された」とは、その天然の環境から分離されることを意味する。場合によって濃縮された(エナンチオ濃縮、エナンチオマー濃縮)化合物は、本発明の範囲内において、他の対掌体と混合された1個の光学的対掌体が>50モル%存在することを意味するものである。
【0038】
意図する発現核酸配列は、すべての型の一本鎖または二本鎖DNAさらにはRNAまたはこれらの混合物を含む。
【0039】
活性および/または選択性および/または安定性の改善は、本発明によれば、ポリペプチドがより高い活性および/またはより高い選択性および使用した反応条件下でのより高い安定性を意味する。その一方で、個々の適用のための酵素の活性および安定性は、本来は可能な限り高くあるべきであり、選択性関しては、改善は、物質選択性が減少するかまたは酵素のエナンチオ選択性が増加する場合に関する。発現に関しては、本質的には減少しないが、これに関連して使用する場合には、同様の定義を必要な変更を加えて適用する。
【0040】
請求されたタンパク質配列および核酸配列は、さらに本発明によれば、これらの配列の一つに対して91%を上廻る、好ましくは92%、93%または94%を上廻る、より好ましくは95%または96%を上廻る、かつ特に好ましくは97%、98%または99%を上廻るホロモジーを有し、このような配列の作用様式または目的が保持される。ここで使用する表現「ホモロジー(または同一性)」は、方程式H(%)=[1−V/X]×100により定義され、その際、Hはホモロジーを意味し、Xは、比較可能な配列中の核酸塩基/アミノ酸の全数を意味し、かつVは比較可能な配列に対して考慮されるべき配列中の種々の核酸塩基/アミノ酸の数である。それぞれの場合において、ポリペプチドをコードする核酸配列の用語は、すべての、遺伝子コードの縮重により生じる場合のあるすべての配列を含む。
【0041】
前記に引用された刊行物は、本明細書中の開示の範囲内に含まれるものとする。
【0042】
実施例
1.プラスミドベクターpECKAの構築
ilvN遺伝子における変異を含むC.glutamicumilvBNCオペロンのクローニングおよびその過剰発現のために、E.ColiおよびCorynebacterium glutamicum中で複製されたシャトルベクターを構築した。最初に、制限酵素BglIIに対する組換え部位を、ベクターpK19(Pridmore, R. D., 1987. New and versatile cloning vectors with kanamycin-resistance marker. Gene 56, 309-312)から除去した。プラスミドpK19をBglIIで消化し、クレノー酵素により平滑末端とし、かつ再度ライゲーションをおこなった。ライゲーションの後に、E.Coli DH5α細胞を、ライゲーション混合物で形質転換し、かつ、得られたプラスミドpK19Bを含有する形質転換体を、カナマイシン(20mg/l)を含有するアガープレート上で選択した。pK19B中のBglII部位の除去を、単離されたプラスミドのBglIIでの処理によって確認した(この除去によって、ilvN遺伝子を有するフラグメントの新規に構築されたベクターpECKAへの後のサブクローニングを可能にする)。その後に、Brevibacterium lactofermentumからのプラスミドpBL1のHindIII/HindIIフラグメント(2.7kb)であって、クレノー酵素により平滑末端化したものを、pk19Bの平滑末端NheI部位にクローニングした。得られたプラスミドベクターpECKA(5.4kb)を、E.ColiおよびCorynebacterium glutamicum中で複製し、7個の固有のクローニング部位(HindII, SalI, BamHI, SmaI, AvaI, KpnI, SacI)、カナマイシン耐性マーカーおよびβ−ガラクトシダーゼのα−相補性がE.Coli中でのクローニングのために提供された。その制限酵素マップおよび遺伝子マップについては図1に示す。
【0043】
2.ilvBNCオペロンのベクターpECKA中へのクローニング
ilvBNCオペロンを有するCorynebacterium glutamicum染色体の5.7−kbフラグメントを、プラスミドpKK5(Keilhauer, C., Eggeling, L., Sahm, H., 1993. Isoleucine synthesis in Corynebacterium glutamicum: molecular analysis of the ilvB-ilvN-ilvC operon. J.Bacteril. 175, 5595-5603)を、制限酵素SspIおよびBamHIを用いて消化することによって得られた。フラグメントをHindII+BamHI−消化ベクターpECKAを用いてライゲーションし、かつライゲーション混合物をE.ColiDH5αの形質転換のために使用した。形質転換体はカナマイシン(30mg/l)を含有するアガープレート上で選択した。得られたプラスミドpECKAilvBNC(11.1kb)の構造を、制限酵素分析により確認した。プラスミドpECKAilvBNCの制限酵素マップおよび遺伝子マップについては図2に示す。
【0044】
3.ilvN遺伝子突然変異のためのオリゴヌクレオチドプライマーのデザイン
C. glutamicumilvN遺伝子(GenBank受託番号L09232)によってコードされるAHASの調節サブユニットの公知アミノ酸配列は、Streptomyces cinnamonensis(GenBank受託番号AF175526)およびE. coli(GenBank受託番号AE016769、完全なゲノムのセクション15)からのAHASの調節サブユニットの公知アミノ酸配列でアライメントした。E.coliおよびStreptomyces cinnamonensisのバリンに対する耐性を有する種々の突然変異が記載されている(Vyazmensky, M., Sella, C., Barak, Z., Chipman, D.M., 1996. Isolation and characterization of subunits of acetohydroxy acid synthase isozyme III and reconstitution of the holoenzyme. Biochemistry 35, 10339-10346: Kopecky, J., Janata, J., Pospisil, S., Felsberg, J., Spizek, J., 1999. Mutations in two distinct regions of acetolactate synthase regulatory subunit from Streptomyces cinnamonensis result in the lack of sensitivity to end- product inhibition. Biochem Biophys Res Commun 266, 162-166)。この表現系を示すいくつかの菌株において、20位(E.Coli中の番号付け)で、グリシンをアスパルテートにするアミノ酸の変異は、E.coliおよびS.cinnamonensisの双方において、タンパク質のN−末端近くでの部分的保存領域で見出された:
【0045】
【化6】

【0046】
C. GlutamicumのilvN遺伝子の部位指定変異のための、変性されたオリゴヌクレオチドプライマーILVNM1(配列番号7)をデザインした。このプライマーは、アミノ酸グリシン、イソロイシンおよびイソロイシンに相当するヌクレオチドトリプレットの位置で、C. glutamicum AHAS 調節サブユニット中の20〜22位で、ilvN遺伝子中に変異を導入することができる:
【0047】
【化7】

【0048】
野生型の配列と比較して改変されたヌクレオチドは太字で示す。トリプレット20および22の範囲で(GまたはAおよびAまたはT、それぞれ)2個の改変部位を有する。
【0049】
4.ilvN遺伝子の部位指定突然変異
C. GlutamicumのilvBNCオペロンの天然ScaI/BgIIフラグメント(770bp)の部位指定変異は、PCR反応および4個のオリゴヌクレオチドプライマーを用いて実施した(Ito, W., Ishiguro, H., Kurosawa, Y., 1991. A general methods for introducing a series of mutations into cloned DNA using the polymerase chain reaction. Gene 102, 67-70)。
【0050】
【化8】

【0051】
第1プライマー:プライマーMILVNHおよびMISBGLを用いて、改変された天然BglII部位を有するフラグメントA(786bp)を増幅させた。プライマーILVM1およびMILVNDを用いて、ilvN遺伝子の範囲内の突然変異を有するフラグメントB(491bp)を増幅させた。テンプレートとして、プラスミドpECKAilvBNCを使用した。得られたDNAフラグメントをアガロースゲル中で分離し、処理し、かつ沈殿によって精製させた。
【0052】
第2プライマー:プライマーMILVNH−MILVNDおよびテンプレートフラグメントA+B(モル比1:1で混合したもの)を用いて、BglII部位での突然変異を有するフラグメントC(803bp)およびilvN遺伝子中での突然変異を有するフラグメントD(803bp)を増幅させた。この混合物をScaIおよびBglIIによって消化し、かつ得られたフラグメントをアガロースゲルから単離した。プラスミドpECKAilvBNCは、766bpおよび10334bpのフラグメントを生じる同様の酵素により消化し、かつ後者のフラグメントについてはさらにゲルから単離した。この単離されたフラグメントを混合し、かつライゲートした。E.ColiDH5αの細胞を、ライゲーション混合物により形質転換し、かつ形質転換体を、カナマイシン(30mg/l)を含むプレート上で選択した。この方法で、プラスミドpECKAilvBNC中の天然のScaI/BclII染色体フラグメント(766bp)を、同様のフラグメントについて交換し、その際、ilvNは3〜5個の改変されたヌクレオチドを含有していてもよいものである。
【0053】
5.ilvNの突然変異のシークエンシング
得られたE.coli DH5αクローンからプラスミドDNAを単離し、かつプライマーSILVNHおよびオートマチックシークエンサーVistra(Amersham)を用いてシークエンシングをおこなった。
【0054】
【化9】

【0055】
トリプレット20〜22の範囲内で2種の異なる配列を有するクローンを単離した:
【0056】
【表1】

突然変異体M8およびM13の完全ilvN配列を、それぞれ配列番号3および配列番号1で示す。
【0057】
6.C. Glutamicumの形質転換
プラスミドをE.Coliから単離し、かつ菌株C. GlutamicumATCC13032△ilvNをプラスミドpECKAilvBNC(WT)、pECKAilvBNC(M8)およびpECKAilvBNC(M13)を用いて、エレクトロポレーション法で形質転換をおこなった(Liebl, W., Bayerl, A., Schein, B., Stillner, U., Schleifer, K.H., 1989. High efficiency electroporation of intact Corynebacterium glutamicum cells. FEMS Microbiol. Lett. 53, 299-303)。形質転換体は、プレート上でカナマイシン(30mg/l)を用いて選択した。
【0058】
7.AHAS活性およびバリン、ロイシンおよびイソロイシンによるその阻害の測定
プラスミドpECKAilvBNC(WT)、pECKAilvBNC(M8)およびpECKAilvBNC(M13)を有する菌株C. Glutamicum ATCC13032△ilvNを、AHASの活性を測定するために使用した。細胞を、無機媒体CGXII中で一晩に亘って培養し、遠心分離によりハーベストし、かつ超音波により粉砕させた。遠心分離(16000xg、30分)後に、AHAS活性を細胞不含のエクストラクト中で測定した。分光測定法酵素アッセイにより、間接的に反応生成物アセトラクテートを検出した(Singh, B. K., Stidham, M. A., Shaner, D. L., 1988. Assay of acetohydroxyacid synthase. Anal Biochem 171, 173-179)。このアッセイは、最終生成物アセトラクテートのアセトインへの変換およびクレアリンおよびナフトールの複合体形成を介してのアセトインの検出を含む。
【0059】
酵素活性測定の結果は第1表に示す。バリン、ロイシンおよびイソロイシンによる酵素阻害を試験するために、3種のアミノ酸(10mM)を別個に反応混合物中に添加した。結果を、第2表および第3表にそれぞれ示した。
【0060】
【表2】

【0061】
【表3】

【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明によるベクターpECKAを示す図
【図2】本発明によるベクターpECKA/ilvBNCを示す図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)配列番号1または配列番号3による核酸配列;
b)それぞれAspおよびPheをコードする塩基トリプレット21位および22位を含有する核酸配列;
c)ストリンジェントな条件下でa)またはb)の核酸配列とハイブリダイズする核酸配列;
d)a)またはb)の核酸配列と少なくとも70%のホモロジーを有する核酸配列;
e)a)またはb)によりコードされるポリペプチドとアミノ酸レベルにおいて少なくとも80%のホモロジーを有するポリペプチドをコードする核酸配列;
f)a)またはb)によりコードされるポリペプチドと比較して、改善された活性および/または選択性および/または安定性を有するポリペプチドをコードする核酸、この場合、この核酸は、
i)a)またはb)の核酸を突然変異させ、
ii)i)で得られた核酸配列を、適したベクターとライゲートし、その後に適した発現系中に形質転換させ、かつ、
iii)改善された活性および/または選択性および/または安定性を有する特定のポリペプチドを発現および検出させることにより製造されるものであって、
g)ポリヌクレオチド配列a)〜f)の少なくとも15個の連続する塩基を含有するポリヌクレオチド
から成る群から選択された、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)活性を有するポリペプチドをコードする、単離された核酸配列。
【請求項2】
a)請求項1に記載の核酸配列によりコードされたポリペプチド;
b)配列番号2または配列番号4による配列を有するポリペプチド;
c)配列番号2または配列番号4を有するポリペプチドと少なくとも84%のホモロジーを有し、配列番号2または配列番号4を有するポリペプチドと比較して、ポリペプチドの活性および/または選択性および/または安定性が本質的に減少していない、ポリペプチドから成る群から選択されたポリペプチド。
【請求項3】
請求項1に記載の一つまたはそれ以上の核酸配列を含有するプラスミド、ベクター、微生物。
【請求項4】
請求項1に記載の核酸配列をPCR法により製造するためのプライマーまたは請求項1に記載の核酸配列を検出するためのハイブリダーゼーションプローブ。
【請求項5】
請求項1に記載の核酸配列から出発する、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)活性を有する改善されたrec−ポリペプチドを製造するための方法において、
a)核酸配列を突然変異させ、
b)a)により得ることが可能な核酸配列を、適したベクター中でクローニングし、かつこれらを適した発現系中にトランスファーし、かつ、
c)改善された活性および/または選択性および/または安定性を有する形成されたポリペプチドを検出し、かつ単離する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の核酸配列から出発する、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)活性を有する改善されたrec−ポリペプチドを製造するための方法。
【請求項6】
請求項5により得ることが可能なrec−ポリペプチドまたはこれをコードする核酸配列。
【請求項7】
エナンチオ濃縮された分枝アミノ酸を製造するための、請求項2から6までのいずれか1項に記載のポリペプチドの使用。
【請求項8】
アミノ酸生成微生物を製造するための、請求項1から6までのいずれか1項に記載の核酸配列の使用。
【請求項9】
請求項2のポリペプチドを使用する、分枝アミノ酸を製造するための方法。
【請求項10】
ベクターpECKAまたはpECKA/ilvBNC。
【請求項11】
微生物:DSM15652、DSM15651、DSM15650。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−506407(P2007−506407A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515843(P2006−515843)
【出願日】平成16年6月8日(2004.6.8)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006157
【国際公開番号】WO2005/003357
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(501073862)デグサ アクチエンゲゼルシャフト (837)
【氏名又は名称原語表記】Degussa AG
【住所又は居所原語表記】Bennigsenplatz 1, D−40474 Duesseldorf, Germany
【Fターム(参考)】