説明

フラッシュモジュールと影像撮影装置

【課題】最小限の部材を利用してフラッシュの開閉動作を完成させ、小型化、薄型化、軽量化の趨勢に適う内蔵式フラッシュユニットを提供する。
【解決手段】フラッシュモジュールはフラッシュ10と、ベースと、電磁弁30と、プッシュ部50と、フック60と、第一弾性部材40と、第二弾性部材を含む。フラッシュを起動させると、各部材は一連の動作を行い、フラッシュを自動でオープン位置まで移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラッシュモジュールとフラッシュモジュールを応用した影像撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮影術において、フラッシュ(flash)は人工的に閃光を創り出す装置であり、撮影する景色(scene)を照らす。比較的暗い場面、例えば夜間撮影等で、十分な露光(exposure)明度を供給するために、或いは、擬似的なリアルな光線が必要な場面でフラッシュが使用される。このほか、高速移動する対象の影像を撮影するため、或いは光線の品質を変化させるために、フラッシュが使用される。
【0003】
昨今のカメラ設計においては自動起動方式のフラッシュが主流である。フラッシュの起動と写真撮影は同時進行が求められ、そのために、同期ケーブル、無線信号、或いは光感応等の方式でフラッシュを起動させる。
【0004】
内蔵式(built-in)の自動ポップアップ(pop-up)フラッシュユニットの構造設計では、カメラ構造の収納空間に内蔵されるフラッシュを有し、フラッシュ起動時に、フラッシュは収納空間から発光位置までポップアップする。ユーザーがシャッターを押すのと同期してフラッシュは発光する。
【0005】
内蔵式フラッシュユニットの為の空間は限られるため、最少の部材を利用してフラッシュの開閉動作を完成させ、カメラの小型軽量化の流れに対応しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、最少の部材を利用し、フラッシュの開閉動作を完成させ、小型軽量化の流れに対応する内蔵式のフラッシュユニットを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るフラッシュモジュールはフラッシュ、ベース、電磁弁、プッシュ部、フック、第一弾性部材及び第二弾性部材を含む。フラッシュはマガジンと第一心棒を含み、第一心棒はフラッシュを連動させてオープン位置或いはクローズ位置まで旋回させる。ベースは収納空間を有し、これを用いてクローズ位置でフラッシュを収納する。電磁弁は孔部を有するスライド部を含み、クローズ位置に位置する時、電磁弁はスライド部を第一位置で固定させる。プッシュ部はスライド部に当接される導槽を有し、クローズ位置に位置する時、プッシュ部の上端はフラッシュの下辺に抵抗するように当接される。フックはL字型を呈し、フックの一端はフック部を有し、クローズ位置でマガジン内にフックし固定され、フックの他端は孔部を貫通するピボットを有し、またフックはフックを連動させて旋回させる第二心棒を有する。第一弾性部材は両端を有し、その一端はベースに固定され、他端はピボットに固定され、第一弾性部材はピボットに対して弾力を施す。第二弾性部材はベースとフラッシュの間に設置され、フラッシュに対して弾力を施す。
【0008】
本発明によれば、本発明に係る他の実施形態ではフラッシュモジュールを提供し、これはフラッシュ、ベース、電磁弁、プッシュ部、フックを含む。フラッシュは第一心棒を有し、第一心棒はフラッシュを連動させて旋回させる。ベースは第一心棒によりフラッシュに連結され、収納空間を有し、収納空間はフラッシュを収納する。電磁弁はベース上に設置され、孔部を有するスライド部を含む。プッシュ部は電磁弁上に安置され、スライド部に当接される導槽を有する。フックは第一端、第二端及び第二心棒を有し、その第一端はフック部を有し、収納空間中でフラッシュをフックして固定し、第二端は孔部を貫通するピボットを有し、フックをベースとスライド部に緊合させ、またフックは第二心棒を中心に旋回する。
【0009】
本発明によれば、本発明に係る他の実施形態では、環境光の明度を感測する光感知器と、環境光の明度に応じフラッシュ信号を発信させる演算ユニットと、前述の両実施形態の内の一つのフラッシュモジュールを含む影像撮影装置を提供する。
【0010】
本発明に係る実施形態はフラッシュモジュールを提供し、極少量の部材でフラッシュの開閉を完成させ、また、応用される影像撮影装置については、各部材の接続関係は垂直方向となるため、影像撮影装置の厚さを有効的に減少させ、サイズの最小化の目的を達成させる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1A】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールのクローズ状態の立体図である。
【図1B】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールのオープン状態の立体図である。
【図2】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールの主要部材の分解図である。
【図3A】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールのクローズ状態の主要部材のある一つの視角からの立体図である。
【図3B】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールのクローズ状態の主要部材の別の視角からの立体図である。
【図3C】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールのオープン状態の主要部材の立体図である。
【図4A】本発明に係る第一実施形態フラッシュモジュールのフラッシュのクローズ位置時にリブアーム10eがアーム80aを作動させた場合の詳細な位置を示す。
【図4B】本発明に係る第一実施形態フラッシュモジュールのフラッシュのオープン位置時にリブアーム10eがアーム80aを作動させた場合の詳細な位置を示す。
【図5A】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールの主要部材のクローズ状態の側視図である。
【図5B】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールの主要部材のオープン状態の側視図である。
【図6A】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールのフラッシュの旋回角度の制御方法の正面図である。
【図6B】本発明に係る第一実施形態のフラッシュモジュールのフラッシュの旋回角度の制御方法の図6A中のA−A’方向からの断面図である。
【図7】本発明に係る第二実施形態の影像撮影装置による第一実施形態のフラッシュモジュールの応用を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に図面を参照して本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また、説明書では、読者が本発明を完全に理解出来るよう、詳細な状況について多くの説明を提供するが、然しながら、本発明はこれらを部分的に省略、或いはこれら詳細な状況の全てを前提として実施される。このほか、周知のステップ或いは部材についてはその詳細について述べず、本発明への不必要な制限を回避する。図式中の同様或いは類似する部材については同様或いは類似の符号を用い表示する。特に注意が必要なのは、図式は意味を述べる為のものに過ぎず、特別に説明するものを除いては、決して部材の実際のサイズ或いは数量を示すものでは無い。
【0013】
図1Aと図1Bは本発明の実施形態に係るフラッシュモジュール1の立体図であり、図1Aはフラッシュモジュール1のクローズ状態を示し、図1Bはフラッシュモジュール1のオープン状態を示す。本発明に係る実施形態のフラッシュモジュール1は、例えばカメラ或いはビデオカメラ等の影像撮影装置に応用される。ここではフラッシュモジュール1はフラッシュ10を含み、フラッシュ10を使用し撮影する風景を照らす時、フラッシュ10は図1Aに示すクローズ位置から、図1Bに示すオープン位置まで起動する。ユーザーがシャッターボタンを押した後、フラッシュ10は同期して閃光を発する。
【0014】
上述の実施形態のフラッシュモジュール1は、連動部材を利用しフラッシュ10の終了と自動起動の動作を完成させ、以下にそれについて詳述する。まずフラッシュモジュール1の主要部材について説明する。図2は上述の実施形態のフラッシュモジュール1の主要部材の分解図であり、これはフラッシュ10、ベース20、電磁弁30、第一トーションスプリング40、プッシュ部50、フック60、第二トーションスプリング70、スイッチ80を含む。
【0015】
各部材間の接続関係を説明する目的で、図3Aから図3Cにかけては上述の実施形態のフラッシュモジュール1の主要部材の立体図を示し、この中で図3Aと図3Bはクローズ状態のある二つの視角からの立体図であり、図3Cはオープン状態の立体図であり、また、より明確に図示する為に、ここではベース20を省略する。
【0016】
同時に図2、図3A、図3B及び図3Cを示す。フラッシュ10は少なくともカートリッジ10a、マガジン10b、対称な二つの軸孔10c、第一心棒10dを有する。次に、ベース20は収納空間20a、開口部20b、二つのリブ20cを有し、具体的には各リブ20cはリブ孔20dを有する。ここでは第一心棒10dはフラッシュ10の二つの軸孔10cとベース20の二つのリブ孔20dを同時に貫通し、フラッシュ10とベース20を相互に接続させ、フラッシュ10を第一心棒10dを中心に旋回させる。このほか、第二トーションスプリング70はベース20の二つのリブ20cの間に設置され、また同時に第一心棒10dにより貫通される。具体的には、第二トーションスプリング70は、ベース20の第一凹型槽20hとフラッシュ10の第二凹型槽10gにそれぞれ嵌入する第三端70aと第四端70bを有する。これにより、第二トーションスプリング70は永遠に正のy軸方向に推進或いは旋回捻転し、これが抑圧を受けなければ、フラッシュ10を連動させて第一心棒10dを中心に、xy平面上で時計回りに旋回させる。実際には第二トーションスプリング70は弾性部材或いは捻転部材で代用可能であるが、これらに制限されるわけではない。
【0017】
このほか、再び同時に図2、図3A、図3B及び図3Cを示す。フック60はフック部60a、第二心棒60b、軸孔60c、ピボット60dを有する。ここでは第二心棒60bは軸孔60cを貫通し、フック60を連動させてxy平面上で旋回させる。フック部60aがフラッシュ10のカートリッジ10aのマガジン10b内に嵌入すると、フラッシュ10はクローズ位置に位置され、フック部60aはカートリッジ10aから外れ、フラッシュ10はオープン位置へ位置される。クローズ位置に位置する時には、フラッシュ10はベース20の収納空間20a内に収納され、カートリッジ10aはベース20の開口部20b中に収納される。
【0018】
再び図2に示す、電磁弁30上はy軸方向に沿って移動するスライド部30aを有し、スライド部30aは孔部30bを有する。本実施形態では、電磁弁30は通常閉鎖される電磁弁であり、その内側には磁石(図示せず)と磁界(図示せず)を含む。電磁弁30が導電しない時は、スライド部30aは磁石の磁力により吸着されて固定され電磁弁30と結合し、電磁弁30の導電後は、磁界は導通により磁石の磁力に反発する磁力を生み、この時磁界が産出した磁力は磁石の磁力と相互に打ち消しあい、スライド部30aは磁力による再度の束縛は受けない。同時に図3A、図3B及び図3Cを示し、この時もしスライド部30aに対してy軸方向の外力が加えられると、スライド部30aを連動させてy軸方向に沿って移動させる。この目的達成の為に、L字型の外観を呈するフック60の一端はピボット60dを有し、ピボット60dの他端はスライド部30aの孔部30bを貫通し、第一トーションスプリング40はベース20の凸軸20fを貫通し、また第一端40aと第二端40bを有し、第一端40aはベース20の凸型ブロック20gとベース20により形成される凹型槽にフックし固定され、第二端40bはスライド部30aの外側でフック60のピボット60dにフックし固定され、このために第一トーションスプリング40はピボット60dによりスライド部30aに対し永遠に正のy軸方向へ向かう推進或いは旋回捻転する力を加える。このため、もし前述のスライド部30aと電磁弁30の磁力が消失すると、第一トーションスプリング40はスライド部30aを連動させて正のy軸方向へ移動させる。実用上は、第一トーションスプリング40は弾性部材或いは捻転部材で代用可能であるが、これらに制限されるわけではない。
【0019】
また、図2に示す、プッシュ部50はスライド部30a上に設置され、またプッシュ部50は導槽50aを有し、その輪郭とスライド部30aは一致する。これにより、スライド部30aが第一トーションスプリング40を経由し正のy軸方向へ移動する時、導槽50aは同時にスライド部30aの推進を経てプッシュ部50を連動させて正のy軸方向へ移動させ、反対に、プッシュ部50に対し負のy軸方向に推進する時、プッシュ部50は導槽50aを経てスライド部30aを連動させて負のy軸方向へ移動させる。具体的には、図3Aに示すように、フラッシュ10がクローズ位置に位置する時、プッシュ部50の上端はフラッシュ10の下辺に抵抗するよう当接される。
【0020】
最後に、図3Bと図3Cに示す、スイッチ80はフラッシュ10の他側面に設置され、フラッシュ10の位置の感測に用いられる。フラッシュ10はリブアーム10eさらにを有し、スイッチ80はアーム80aを有し、ここではフラッシュ10の位置が変位すると、リブアーム10eを連動させてアーム80aを作動させ、これによりフラッシュ10の位置が感測できる。
【0021】
図4Aと図4Bはリブアーム10eがアーム80aを作動させる詳細な状況をさらに図示し、ここでは図4Aはクローズ位置にあるフラッシュ10を示し、また図4Bはオープン位置にあるフラッシュ10を示す。注意すべきは、本発明の他の実施形態においては、スイッチ80とリブアーム10eが省略されており、他の方法を以てフラッシュ10の位置変化を感測する点である。
【0022】
続いて、フラッシュモジュール1の開閉過程全体について説明する。図5Aと図5Bは上述の実施形態フラッシュモジュール1の主要部材をそれぞれ示す、クローズ状態とオープン状態の側視図であり、ここではより明確に図示する為に、ベース20は省略してある。
【0023】
同時に図2、図5A及び図5Bに示すフラッシュ10がクローズ位置にある時、電磁弁30は導電しておらずクローズ状態にあり、また電磁弁30の磁石はスライド部30aに対し磁力を加えている。この磁力は第一トーションスプリング40がスライド部30aを連動させる正のy軸方向への力よりも大きく、そのためスライド部30aを電磁弁30内に固定でき、図5Aのクローズ位置のようになる。影像撮影装置がフラッシュ10のクローズ位置からオープン位置への転換を決定すると、電磁弁30は瞬時に導通し、スライド部30aに加えられる磁力は打ち消され消失し、このため第一トーションスプリング40はピボット60dを連動させてスライド部30aとプッシュ部50と共に正のy軸方向へ移動させる。この時ピボット60dは正のy軸方向へ移動しフック60全体を連動させ、第二心棒60bを中心に、xy平面上を時計回りに旋回させ、フック60のフック部60aをマガジン10bから外させフラッシュ10から外させる。この時、第二トーションスプリング70を拘束する力は消失し、フラッシュ10に第一心棒10dを中心に、xy平面上を時計回りにある角度まで旋回させる。具体的には、角度は45度であるが、但しこの角度に限られるわけではない。
【0024】
図5Aに示す、ユーザーがフラッシュ10を閉める時は、手動でフラッシュ10を下方に押し、また下方への圧力が第二トーションスプリング70の正のy軸方向への力より大きければ、フラッシュ10の下辺はプッシュ部50に当接され、プッシュ部50に導槽50aを経由させスライド部30aを連動させて負のy軸方向へ移動させ、クローズ位置まで戻し、また再び電磁弁30内の磁石の磁力により吸着される。このほか、スライド部30aはピボット60dを連動させて負のy軸方向へ移動させ、フック60を第二心棒60bを中心に、xy平面上で時計の逆回りに旋回させ、フック部60aをマガジン10bに嵌入させフラッシュ10をクローズ位置に固定させる。
【0025】
即ち、本実施形態では、フラッシュ10はxy平面上では時計回りに45度旋回し起動する。他の実施形態では、他の旋回角度でも良い。図6Aと図6Bは本実施形態のフラッシュ10の旋回角度の制御方法を示し、ここでは図6Aはフラッシュモジュール1の正面図であり、図6Bは図6AのA−A’方向の断面図である。同時に図6Aと図6Bに示すフラッシュ10は停止部10fをさらに含み、またベース20は側壁20eをさらに含む。フラッシュ10がxy平面上を時計回りに旋回する時、停止部10fは連動して旋回し、側壁20eへ当接した後停止する。このほか、本発明の他の実施形態では、他の弾性部材を前述の第一トーションスプリング40と第二トーションスプリング70の代用としても良い。
【0026】
図7は本発明に係る他の実施形態の影像撮影装置を図示する。前述のフラッシュモジュール1を応用し、ここではフラッシュモジュール1のオープン状態を図示する。本実施形態の影像撮影装置は、限定されるわけでは無いが、デジタルカメラ或いはデジタルビデオカメラであり、本例においてはデジタルカメラである。フラッシュモジュール1以外に、影像撮影装置は光感知器2、演算ユニット(図示せず)、レンズモジュール3、シャッターボタン4をさらに含む。
【0027】
図7は、例を挙げれば、ユーザーが写真撮影を行う時、シャッターボタン4を半押しし、影像撮影装置によりフォーカス作業を行い、演算ユニットは同時に光感知器2により環境光の明度を測り、環境光の明度によりフラッシュモジュール1を起動すべきか判断し、環境光の明度を増加させる。具体的には、環境光の明度が予め設定された値を超えたかを判断基準とし、超えたと判断すれば、演算ユニットは環境光の明度を根拠に閃光するよう命令し、フラッシュモジュール1内部の各部材は前述の一連の動作を行い、フラッシュ10を影像撮影装置からポップアップさせる。フラッシュ10がオープン位置までポップアップすると、前述のスイッチ80は位置確認信号を演算ユニットに返し、また演算ユニットは同時にフラッシュ10へ充電命令を出す。フラッシュ10の充電が完了すると、ユーザーは撮影を行うためにシャッターボタン4を全押しし、フラッシュ10は即閃光を発し、また光感知器2は影像を撮影する。撮影が終了すると、ユーザーは手動でフラッシュ10を下方へ押し、前述の過程のようにフラッシュ10は収納空間20aへ収納される。ここでは光感知器2は光電転換ユニットであり、相似する光信号を感測し光信号をデジタル電気信号へ転換し、特に電荷結合素子(Charge-coupled Device、 CCD)或いは相補型金属酸化膜半導体(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor、 CMOS)等があるが、但しこれらには限られない。
【0028】
以上が、本発明に係る実施形態が提供する内蔵式フラッシュモジュールであり、極少量の部材で、フラッシュの開閉を完成させ、また、応用される影像撮影装置については、各部材の接続関係は垂直方向となり、このため、有効的に影像撮影装置の厚さを減少でき、サイズの最小化の目的を達する。
【0029】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0030】
1 フラッシュモジュール
2 光感知器
3 レンズモジュール
4 シャッターボタン
10 フラッシュ
10a マガジン
10b マガジン
10c 軸孔
10d 第一心棒
10e リブアーム
10f 停止部
10g 第二凹型槽
20 ベース
20a 収納空間
20b 開口部
20c リブ
20d リブ孔
20e 側壁
20f 凸型軸
20g 凸型ブロック
20h 第一凹型槽
30 電磁弁
30a スライド部
30b 孔部
40 第一トーションスプリング
40a 第一端
40b 第二端
50 プッシュ部
50a 導槽
60 フック
60a フック部
60b 第二心棒
60c 軸孔
60d ピボット
70 第二トーションスプリング
70a 第三端
70b 第四端
80 スイッチ
80a アーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラッシュモジュールであって、
それを連動させオープン位置或いはクローズ位置まで旋回させる第一心棒とマガジンからなるフラッシュと、
前記フラッシュを前記クローズ位置へ収納する収納空間を有するベースと、
孔部を有するスライド部からなり、前記クローズ位置に位置する時、それは前記スライド部を第一位置へ固定させる電磁弁と、
前記スライド部に当接される導槽を有し、前記クローズ位置に位置する時、それの上端は前記フラッシュの下辺に抵抗して当接されるプッシュ部と、
L字型を呈し、それの一端はフック部を有し、前記クローズ位置で前記マガジン内にフックし固定され、それの他端は前記孔部を貫通するピボットを有し、またそれはそれを連動させて旋回させる第二心棒を有するフックと、
前記ベースと前記ピボットの間に設置され、前記ピボットに弾力を施す第一弾性部材と、
前記ベースと前記フラッシュの間に設置され、前記フラッシュに弾力を施す第二弾性部材を含むことを特徴とするフラッシュモジュール。
前記ベースと前記フラッシュの間に設置され、前記フラッシュに弾力を施す第二弾性部材を含むことを特徴とするフラッシュモジュール。
【請求項2】
前記電磁弁が前記スライド部を解放すると、前記第一弾性部材は前記ピボットを利用して前記スライド部を推進させ第二位置まで移動させ、ここでは前記ピボットは前記フックを連動させ前記第二心棒を中心に旋回させ、前記フック部を前記フラッシュの前記マガジンから外させ、前記フラッシュを前記第二弾性部材と前記第一心棒により前記オープン位置まで旋回させることを特徴とする、請求項1に記載のフラッシュモジュール。
【請求項3】
前記フラッシュが前記第二弾性部材の弾力よりも大きい反発力を受けると、前記フラッシュは前記第一心棒を中心に旋回し、前記下辺を前記プッシュ部に当接させ、前記プッシュ部を連動させて前記導槽と前記スライド部を前記第一位置まで推進させ、ここでは前記スライド部の前記孔部は前記ピボットと前記フックを連動させて前記第二心棒を中心に旋回させ、前記フック部は前記フラッシュの前記マガジン内に嵌入され、前記フラッシュを前記クローズ位置に固定させることを特徴とする、請求項1なし請求項2のいずれかの1項に記載のフラッシュモジュール。
【請求項4】
前記フラッシュモジュールはアームを有するスイッチをさらに含み、また前記フラッシュはリブアームをさらに含み、前記フラッシュが前記リブアームを連動させて前記クローズ位置と前記オープン位置間を移動させると、前記リブアームは前記アームを作動させ、前記フラッシュの位置確認を行うことを特徴とする、請求項1に記載のフラッシュモジュール。
【請求項5】
前記フラッシュは停止部をさらに含み、前記フラッシュの旋回時に、前記停止部は連動して旋回し、前記ベースの側壁に当接されることを特徴とする、請求項1に記載のフラッシュモジュール。
【請求項6】
フラッシュモジュールであって、
前記フラッシュを連動させて旋回させる第一心棒を有するフラッシュと、
前記第一心棒と前記フラッシュが連結することで収納空間を有し、前記収納空間は前記フラッシュを収納するベースと、
前記ベース上に設置され、孔部を有するスライド部からなる電磁弁と、
前記電磁弁上に安置され、前記スライド部に当接される導槽を有するプッシュ部と、
第一端、第二端と第二心棒を有し、
ここでは前記第一端は前記収納空間中に前記フラッシュをフックし固定させるフック部を有し、前記第二端は前記孔部を貫通するピボットを有し、それを前記ベースと前記スライド部に緊合させ、またそれを前記第二心棒を中心に旋回させるフックを含むことを特徴とするフラッシュモジュール。
【請求項7】
前記ピボットと前記ベース間、および前記ベースと前記フラッシュ間にそれぞれ固定される複数の捻転部材をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のフラッシュモジュール。
【請求項8】
オープン状態をさらに含み、前記電磁弁が前記スライド部を解放すると、前記捻転部材は前記ピボットを利用し前記スライド部を牽引し、ここでは前記ピボットは前記フックを連動させて前記第二心棒を中心に旋回させ、前記フック部を前記フラッシュのマガジンから外させ、前記フラッシュを前記捻転部材と前記第一心棒によりオープン位置まで旋回させることを特徴とする、請求項7に記載のフラッシュモジュール。
【請求項9】
クローズ状態をさらに含み、前記フラッシュが旋回し前記プッシュ部を推進させ、前記プッシュ部が前記導槽と前記スライド部を連動させて推進させ、前記スライド部と前記電磁弁を結合させ、ここでは前記スライド部の前記孔部は前記ピボットと前記フックを連動させて前記第二心棒を中心に旋回させ、前記フック部を前記フラッシュのマガジンにフックさせて固定させ、前記フラッシュをクローズ位置に固定させることを特徴とする、請求項7に記載のフラッシュモジュール。
【請求項10】
影像撮影装置であって、
環境光の明度を感測する光感知器と、
前記環境光の明度に応じてフラッシュ信号を発信させる演算ユニットと、
フラッシュモジュールを含み、
前記フラッシュモジュールはさらに、
マガジンと第一心棒からなり、ここではそれは前記第一心棒を利用しオープン位置とクローズ位置間を移動するフラッシュと、
収納空間を有し、前記クローズ位置に前記フラッシュを収納させるベースと、
スライド部を有し、前記スライド部は孔部を有し、前記クローズ位置に位置する時、前記スライド部とそれは結合される電磁弁と、
前記スライド部に当接され、前記スライド部に嵌合される導槽を有し、前記クローズ位置に位置する時、それは前記フラッシュの下辺に抵抗するように当接されるプッシュ部と、
第一端、第二端と第二心棒からなり、前記第一端はフック部を有し、前記クローズ位置で前記マガジンに緊合され、前記第二端は前記孔部を貫通するピボットを有し、またそれは前記第二心棒を利用して旋回を行うフックと、
前記ベースと前記ピボットの間に設置される第一弾性部材と、
前記ベースと前記フラッシュの間に設置される第二弾性部材を含むことを特徴とする影像撮影装置。
【請求項11】
前記演算ユニットがフォーカス作業を行うと、前記演算ユニットは前記環境光の明度を基に前記フラッシュモジュールを作動させるか否かを判断し、作動させるべきと判断すると、前記フラッシュは前記オープン位置まで旋回されることを特徴とする、請求項10に記載の影像撮影装置。
【請求項12】
前記電磁弁が前記スライド部を解放すると、前記第一弾性部材は前記ピボットにより前記スライド部を連動させて移動させ、また前記ピボットは前記フックを連動させ前記第二心棒を中心に旋回させ、ここでは前記フック部は前記フラッシュの前記マガジンから外され、前記フラッシュを前記第一心棒を利用させて前記オープン位置まで旋回させることを特徴とする、請求項10なし請求項11のいずれかの1項に記載の影像撮影装置。
【請求項13】
前記フラッシュが前記第二弾性部材の捻転力に対抗する反発力を受けると、前記フラッシュの下辺は前記プッシュ部に当接され、前記プッシュ部に前記導槽を経由させて前記スライド部を推進させ前記電磁弁と結合させ、ここでは前記スライド部の前記孔部は前記ピボットと前記フックを連動させて前記第二心棒を中心に旋回させ、前記フック部を前記フラッシュの前記マガジンに嵌入させ、前記フラッシュは前記クローズ位置に固定されることを特徴とする、請求項12に記載の影像撮影装置。
【請求項14】
前記フラッシュモジュールはスイッチをさらに含み、前記スイッチはアームを有し、また前記フラッシュはリブアームをさらに含み、前記フラッシュは前記リブアームを連動させて旋回させ、前記リブアームに前記アームを作動させ、前記フラッシュの位置確認信号を前記演算ユニットに伝送することを特徴とする、請求項10に記載の影像撮影装置。
【請求項15】
前記光感知器は光電転換ユニットであることを特徴とする、請求項10に記載の影像撮影装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−150419(P2012−150419A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−50174(P2011−50174)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(510103336)佳能企業股▲分▼有限公司 (18)
【Fターム(参考)】