説明

フロントアンダランプロテクタ

【課題】 本発明はフロントアンダランプロテクタに係り、フロントバンバの後方に配置される冷却装置の性能悪化を防止し、併せてフロントアンダランプロテクタ自身の氷結防止を図ったフロントアンダランプロテクタを提供することを目的とする。
【解決手段】 請求項1に係る発明は、車両のフロントバンバの下方に装備され、閉断面形状に形成された中空なフロントアンダランプロテクタであって、その背面に係止手段を配置し、該係止手段に、前記フロントバンバの後方に配置した車両冷却装置に接続され、該冷却装置で冷却させる媒体が流下する冷却パイプを係止可能としたことを特徴とし、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記係止手段は、フロントアンダランプロテクタの長手方向に沿って形成された断面略C字状のクリップ形状からなる複数の固定ガイドであることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラックと乗用車の正面衝突時に、乗用車がトラックの下部にもぐり込むことを防止するフロントアンダランプロテクタに関する。
【背景技術】
【0002】
トラックと乗用車が正面衝突した場合、乗用車がトラックの下部にもぐり込んでしまう虞がある。
【0003】
そこで、衝突した乗用車がトラックの下部にもぐり込むことを防止する衝突安全装置として、昨今、特許文献1または特許文献2に開示されるようなフロントアンダランプロテクタをフロントバンバの下方に装備することが義務づけられた。
【0004】
フロントアンダランプロテクタは、トラックの車幅方向全体に配置される大型部品で、一例として角形の閉断面形状に形成された中空な鋼材からなり、その中央の車幅方向の2箇所に上下一対のステーが取り付けられている。そして、車体フレームの左右のサイドレールから下方へ突き出た左右一対の取付ブラケットの先端部に、前記ステーを介してフロントアンダランプロテクタがボルト締めされている。
【0005】
そして、フロントアンダランプロテクタは車両衝突時の荷重を受ける構造上、衝突時の荷重に耐え得る強度が要求され、その取付要件も衝突後の変位量が車両前端から400mm以下とされている。
【特許文献1】特開2003−276536号公報
【特許文献2】特開2000−272444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし乍ら、斯様にフロントバンバの下方に大型部品であるフロントアンダランプロテクタを装備すると、前方からの空気の流れが阻害されるため、車両冷却装置の性能悪化の要因となってしまう虞がある。
【0007】
即ち、従来、フロントバンバの後方には、ラジエータやトランスミッションオイルクーラ等の冷却装置が過密状態に配置されているため、フロントバンバの下方にフロントアンダランプロテクタが装備されて冷却装置への空気の流れが阻害されてしまうと、十分な熱交換が行えずに冷却性能が悪化してしまうことなる。
【0008】
また、冬場は、特にフロントアンダランプロテクタ本体周りが氷結し、成長した氷塊が車両振動で落下して後方の装置を破損してしまう虞もある。
【0009】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、フロントバンバの後方に配置される冷却装置の性能悪化を防止し、併せてフロントアンダランプロテクタ自身の氷結防止を図ったフロントアンダランプロテクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、車両のフロントバンバの下方に装備され、閉断面形状に形成された中空なフロントアンダランプロテクタであって、その背面に係止手段を配置し、該係止手段に、前記フロントバンバの後方に配置した車両冷却装置に接続され、該冷却装置で冷却させる媒体が流下する冷却パイプを係止可能としたことを特徴とし、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記係止手段は、フロントアンダランプロテクタの長手方向に沿って形成された断面略C字状のクリップ形状からなる複数の固定ガイドであることを特徴とする。
【0011】
そして、請求項3に係る発明は、請求項2に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記固定ガイドは、フロントアンダランプロテクタの長手方向の略全長に亘って形成されていることを特徴とし、請求項4に係る発明は、請求項2に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記固定ガイドは、フロントアンダランプロテクタの全長よりも短寸に形成されて、フロントアンダランプロテクタの背面の複数箇所に配置されていることを特徴とする。
【0012】
更に、請求項5に係る発明は、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記固定ガイドは、フロントアンダランプロテクタと一体に形成されていることを特徴とし、請求項6に係る発明は、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記固定ガイドは、フロントアンダランプロテクタと別体に形成されて、該フロントアンダランプロテクタに固着されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
各請求項に係る発明によれば、フロントバンバの下方にフロントアンダランプロテクタを装備したことによる冷却装置の冷却性能の悪化を防止することができると共に、フロントアンダランプロテクタを活用した車両冷却機能の統合を図ることが可能となる。
【0014】
また、冷却装置で冷却させる媒体が流路に導入されることでフロントアンダランプロテクタ自体が暖まるため、冬場にフロントアンダランプロテクタ周りが氷結することがなくなり、成長した氷塊による装置の破損を防止することが可能となる。
【0015】
そして、請求項2に係る発明によれば、固定ガイドが断面略C字状のクリップ形状に形成されているため、冷却パイプを強制的に押し込むことで固定ガイドに確実に且つワンタッチで簡単に取り付けることができ、作業性に優れた利点を有する。
【0016】
また、請求項3に係る発明によれば、固定ガイドをフロントアンダランプロテクタの長手方向の略全長に亘って形成しているため、車両の仕様に応じ固定ガイドに沿って冷却パイプを車両レイアウトの最適位置まで移動させることができる。
【0017】
そして、請求項4及び請求項6に係る発明によれば、フロントアンダランプロテクタへの複数の固定ガイドの取付位置を適宜変更することで、様々な仕様に対応可能である。
【0018】
更に、請求項5に係る発明によれば、例えばアルミ材の押出成形でフロントアンダランプロテクタを製造する際に前記固定ガイドを一体形成できるため、製造が容易である利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1乃至図4は請求項1乃至請求項3及び請求項5に係る発明の一実施形態を示し、図1に於て、1はトラックのフロントバンバ(図示せず)の下方に装備されたフロントアンダランプロテクタで、フロントアンダランプロテクタ1はアルミ材の押出成形により全体が角形の閉断面形状に形成されて両端が開口し、中央の車幅方向の2箇所に上下一対のステー(図示せず)が取り付けられている。
【0021】
そして、図示しない車体フレームの左右のサイドレールから下方へ突き出た左右一対の取付ブラケットの先端部に、前記ステーを介してフロントアンダランプロテクタ1がボルト締めされている。
【0022】
また、フロントバンバの後方にはラジエータ(冷却装置)3が左右のサイドレール間に配置されているが、既述したようにフロントバンバの下方にフロントアンダランプロテクタ1が装備されてしまうと、ラジエータ3への空気の流れが阻害されて十分な熱交換が行えず、ラジエータ3の冷却性能に支障を来してしまう虞がある。
【0023】
そこで、図1及び図2に示すように本実施形態は、ラジエータ3のアッパタンク5→コア7→ロアタンク9に至る通常の冷却水流路に加え、アッパタンク5とロアタンク9との間に、冷却水がアッパタンク5からロアタンク9へと直接流下する長尺な冷却パイプ11を接続し、そして、図2乃至図4に示すようにフロントアンダランプロテクタ1の背面13に、上下2本の固定ガイド(係止手段)15,17をフロントアンダランプロテクタ1の長手方向の略全長に亘って平行に配置して、両固定ガイド15,17に前記冷却パイプ11を係止可能としたことを特徴とする。
【0024】
図3及び図4に示すように固定ガイド15,17は、夫々、断面略C字状のクリップ形状に形成されており、これらは、フロントアンダランプロテクタ1の押出成形時に該フロントアンダランプロテクタ1と共に一体形成されている。そして、図4に示すように断面略C字状に形成された両固定ガイド15,17の開口側端部15a,17aは、夫々、上下方向へ拡開して、両固定ガイド15,17内に冷却パイプ11を圧入し易くなっている。
【0025】
一方、図2及び図3に示すように前記冷却パイプ11は、前記両固定ガイド15,17内に圧入された第1冷却水パイプ19と、該第1冷却水パイプ19とアッパタンク5との間に接続された第2冷却水パイプ21と、第1冷却水パイプ19とロアタンク9との間に接続された第3冷却水パイプ23とで構成され、図3に示すように第1冷却水パイプ19は、前記両固定ガイド15,17内に圧入可能な上下の平行なストレート部19aと、両ストレート19a部から車両後方へ断面L字状に折曲されて突出端がU字状に折曲したU字状部19bと、該U字状部19bと対向して、ストレート部19aの他端側が断面L字状に折曲されて車両後方へ突出する上下の自由端部19cとで平面視コ字状に形成されている。
【0026】
そして、第1〜第3冷却水パイプ19,21,23は、夫々、1本のパイプで形成されており、図2に示すように第2,第3冷却水パイプ21,23は複数箇所がL字状に折曲されてラジエータ7とフロントアンダランプロテクタ1との間に配管されている。そして、第2冷却水パイプ21の一端は、第1冷却水パイプ19の下側の自由端部19cに接続され、第3冷却水パイプ23の一端は、第1冷却水パイプ19の上側の自由端部19cに接続されている。
【0027】
而して、フロントアンダランプロテクタ1とラジエータ7間の冷却パイプ11(第1〜第3冷却水パイプ19,21,23)の取り付けは、一例としてフロントバンバ下方へのフロントアンダランプロテクタ1の取り付けに当たり、予め図4に示すように車両の最適位置に合わせて、前記第1冷却水パイプ19のストレート部19aをフロントアンダランプロテクタ1の固定ガイド15,17間に圧入しておく。
【0028】
既述したように、固定ガイド15,17は断面略C字状のクリップ形状に形成されているため、第1冷却水パイプ19のストレート部19aを強制的に押し込むことで、第1冷却水パイプ19が両固定ガイド15,17に確実に且つワンタッチで簡単に取り付くこととなる。
【0029】
そして、斯様に第1冷却水パイプ19が取り付くフロントアンダランプロテクタ1をフロントバンバの下方に装着した後、既述したようにアッパタンク5と第1冷却水パイプ19の下側の自由端部19cとの間に第2冷却水パイプ21を接続し、ロアタンク9と上側の前記自由端部19cとの間に第3冷却水パイプ23を接続すればよい。
【0030】
本実施形態はこのように構成されているから、ラジエータ3のアッパタンク5から、冷却水の一部が冷却パイプ11、即ち、前記第2冷却水パイプ21→第1冷却水パイプ19→第3冷却水パイプ23を順次流下した後、ロアタンク9に戻されるが、冷却水が流路の長い冷却パイプ11を流下する間に外気とで熱交換されることとなる。
【0031】
また、斯様に冷却水の一部が冷却パイプ11に導入されることにより、第1冷却水パイプ19からの熱伝導でフロントアンダランプロテクタ1自身も暖められるため、冬場にフロントアンダランプロテクタ1周りが氷結することがない。
【0032】
従って、本実施形態によれば、フロントアンダランプロテクタ1を装備したことによるラジエータ3の冷却性能の悪化を防止することができると共に、フロントアンダランプロテクタ1を活用した車両冷却機能の統合を図ることが可能となった。
【0033】
また、本実施形態によれば、冬場にフロントアンダランプロテクタ1周りが氷結することがなくなるため、成長した氷塊による装置の破損を防止することができる。
【0034】
更に本実施形態は、前記第1冷却水パイプ19が圧入可能な固定ガイド15,17を、フロントアンダランプロテクタ1の長手方向の略全長に亘って形成しているため、車両の仕様に応じ、第1冷却水パイプ19を固定ガイド15,17に沿って車両レイアウトの最適位置まで移動させることができ、ひいては第2冷却水パイプ21,第3冷却水パイプ23のレイアウトを仕様に応じて変更できる利点を有する。
【0035】
そして、前記固定ガイド15,17は、断面略C字状のクリップ形状に形成されているため、第1冷却水パイプ19のストレート部19aを強制的に押し込むことで、第1冷却水パイプ19を両固定ガイド15,17に確実に且つワンタッチで簡単に取り付けることができ、作業性に優れた利点を有する。
【0036】
図5乃至図8は請求項1,請求項2,請求項4及び請求項6に係る発明の一実施形態を示し、図5に於て、25は角形の閉断面形状に形成された中空な鋼材からなるフロントアンダランプロテクタで、両端は開口し、中央の車幅方向の2箇所に上下一対のステー(図示せず)が取り付けられている。そして、前記実施形態と同様、図示しない車体フレームの左右のサイドレールから下方へ突き出た左右一対の取付ブラケットの先端部に、前記ステーを介してフロントアンダランプロテクタ25がボルト締めされている。
【0037】
そして、本実施形態は、ラジエータ7に加え、前記フロントアンダランプロテクタ25を用いて、ラジエータ7と共にフロントバンバの後方に配置されたトランスミッションオイルクーラ(冷却装置)27の冷却性能悪化を防止したものである。
【0038】
図6乃至図8に示すようにフロントアンダランプロテクタ25の背面29には、短冊状のばね鋼で形成され、前記固定ガイド15,17よりも短寸で該固定ガイド15,17と同一の断面形状からなる合計8個のクリップ状の固定ガイド(係止手段)31が、フロントアンダランプロテクタ25の長手方向に沿って上下2段に4個宛所定の間隔を空けて固着されている。
【0039】
そして、図6及び図8に示すように、左側の上下4個の固定ガイド31に、前記第1冷却水パイプ19と同一形状からなる第1冷却水パイプ33のストレート部33aが圧入,固着されており、前記実施形態と同様、本実施形態も、ラジエータ3のアッパタンク5→コア7→ロアタンク9に至る通常の冷却水流路に加え、アッパタンク5とロアタンク9との間に、冷却水がアッパタンク5からロアタンク9へと直接流下する長尺な冷却パイプ35を接続したものである。
【0040】
而して、図6に示すように冷却パイプ35は、前記第1冷却水パイプ33と、該第1冷却水パイプ33の下側の自由端部33bとラジエータ3のアッパタンク5との間に接続された第2冷却水パイプ37と、第1冷却水パイプ33の上側の自由端部33cとロアタンク9との間に接続された第3冷却水パイプ39とで構成されている。そして、第1〜第3冷却水パイプ33,37,39は、夫々、1本のパイプで形成されており、第2,第3冷却水パイプ37,39は複数箇所がL字状に折曲されて、ラジエータ7とフロントアンダランプロテクタ25との間に配管されている。
【0041】
一方、図6及び図8に示すように、フロントアンダランプロテクタ25の背面29に取り付く右側の上下4個の固定ガイド31に、前記第1冷却水パイプ33と同一形状からなる第1オイルパイプ41が、左右の向きを逆にして圧入,固着されている。
【0042】
そして、本実施形態は、前記冷却パイプ35に加え、前記第1オイルパイプ41の下側の自由端部41aとトランスミッションオイルクーラ27との間に第2オイルパイプ43を接続し、第1オイルパイプ41の上側の自由端部41acとトランスミッションオイルクーラ27との間に第3オイルパイプ45を接続して、トランスミッションオイルクーラ27からの一部のオイルが、第2オイルパイプ43→第1オイルパイプ41→第3オイルパイプ45を流下する長尺な冷却パイプ47を設けたことを特徴とする。
【0043】
本実施形態はこのように構成されているから、トランスミッションオイルクーラ27のオイルの一部が、第2オイルパイプ43→第1オイルパイプ41→第3オイルパイプ45を流下してトランスミッションオイルクーラ27に戻されるが、オイルが長尺な冷却パイプ47を流下する間に外気とで熱交換されることとなる。
【0044】
そして、冷却パイプ35に流入した冷却水が冷却パイプ35を流下する間に、外気とで熱交換されることとなる。
【0045】
また、斯様に冷却水が冷却パイプ35を流下し、オイルが冷却パイプ47を流下することにより、第1冷却水パイプ33と第1オイルパイプ41からの熱伝達でフロントアンダランプロテクタ25自身も暖められるため、冬場にフロントアンダランプロテクタ25周りが氷結することがない。
【0046】
従って、本実施形態によっても、フロントアンダランプロテクタ25を装備したことによるラジエータ3とトランスミッションオイルクーラ27の冷却性能の悪化を防止することができると共に、フロントアンダランプロテクタ25を活用した車両冷却機能の統合を図ることが可能となった。
【0047】
また、本実施形態にあっても、冬場にフロントアンダランプロテクタ25周りが氷結することがなくなるため、成長した氷塊による装置の破損を防止することができる。
【0048】
更に本実施形態は、複数の固定ガイド33をフロントアンダランプロテクタ25の背面に別途固着する構成であるため、固定ガイド33の取付位置を適宜変更することで、様々な仕様に対応可能であり、また、固定ガイド33は断面略C字状のクリップ形状に形成されているため、第1冷却水パイプ33や第1オイルパイプ41を強制的に押し込むことで、これらを各固定ガイド33に確実に且つワンタッチで簡単に取り付けることができ、作業性に優れた利点を有する。
【0049】
尚、アルミ材の押出成形でフロントアンダランプロテクタを形成してその背面に冷却パイプの係止手段を設けるに当たり、係止手段は前記固定ガイド15,17に限定されるものではなく、また、フロントアンダランプロテクタと別体の係止手段をフロントアンダランプロテクタの背面に固着するに当たり、係止手段は前記固定ガイド33に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】請求項1乃至請求項3及び請求項5の一実施形態に係るフロントアンダランプロテクタとラジエータの正面側斜視図である。
【図2】フロントアンダランプロテクタとラジエータの背面側斜視図である。
【図3】フロントアンダランプロテクタの背面側斜視図である。
【図4】フロントアンダランプロテクタの側面図である。
【図5】請求項1,請求項2,請求項4及び請求項6の一実施形態に係るフロントアンダランプロテクタとラジエータ,トランスミッションオイルクーラの正面側斜視図である。
【図6】フロントアンダランプロテクタとラジエータ,トランスミッションオイルクーラの背面側斜視図である。
【図7】フロントアンダランプロテクタの背面側斜視図である。
【図8】フロントアンダランプロテクタの背面側斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
1,25 フロントアンダランプロテクタ
3 ラジエータ
5 アッパタンク
7 コア
9 ロアタンク
11,35,47 冷却パイプ
15,17,31 固定ガイド(係止手段)
19,33 第1冷却水パイプ
21,37 第2冷却水パイプ
23,39 第3冷却水パイプ
27 トランスミッションオイルクーラ
41 第1オイルパイプ
43 第2オイルパイプ
45 第3オイルパイプ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフロントバンバの下方に装備され、閉断面形状に形成された中空なフロントアンダランプロテクタであって、その背面に係止手段を配置し、該係止手段に、
前記フロントバンバの後方に配置した車両冷却装置に接続され、該冷却装置で冷却させる媒体が流下する冷却パイプを係止可能としたことを特徴とするフロントアンダランプロテクタ。
【請求項2】
前記係止手段は、フロントアンダランプロテクタの長手方向に沿って形成された断面略C字状のクリップ形状からなる複数の固定ガイドであることを特徴とする請求項1に記載のフロントアンダランプロテクタ。
【請求項3】
前記固定ガイドは、フロントアンダランプロテクタの長手方向の略全長に亘って形成されていることを特徴とする請求項2に記載のフロントアンダランプロテクタ。
【請求項4】
前記固定ガイドは、フロントアンダランプロテクタの全長よりも短寸に形成されて、フロントアンダランプロテクタの背面の複数箇所に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のフロントアンダランプロテクタ。
【請求項5】
前記固定ガイドは、フロントアンダランプロテクタと一体に形成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタ。
【請求項6】
前記固定ガイドは、フロントアンダランプロテクタと別体に形成されて、該フロントアンダランプロテクタに固着されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタ。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−149708(P2010−149708A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−330160(P2008−330160)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000003908)UDトラックス株式会社 (1,028)
【Fターム(参考)】