説明

プリンタ及びプリントシステム

【課題】 接続される外部機器を簡易に動作可能とするプリンタ及びプリントシステムを提供する。
【解決手段】 プリンタ100は、ホスト400及びスキャナ500を接続し、ラベル320に情報の印刷を行うものであって、ホスト400との間でデータの送受信を行うデータポート118と、スキャナ500との間でデータの送受信を行うステータスポート120と、データポート118により受信されたデータを解析する制御部102とを有し、データポート118は、制御部102によりスキャナ500の動作に関するデータであると判定された場合に、データポート118によって受信されたスキャナ500の動作に関するデータをスキャナ500へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホスト装置及び外部機器を接続し、印刷媒体に情報の印刷を行うプリンタと、当該プリンタ、ホスト装置及び外部機器により構成されるプリントシステムと、前記プリンタにおいて実行されるデータ中継プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ラベル等の印刷媒体にバーコード等の情報を印刷するプリンタには、スキャナを外部接続し、当該スキャナにより印刷媒体に印刷された情報を読み取らせて、印刷が正しく行われたか否かを検証することが可能なものが存在する(例えば、特許文献1参照)。このようなプリンタでは、スキャナを動作させるためのプログラムは、プリンタ内のROM(Read Only Memory)に組み込まれている。
【0003】
印刷時において、プリンタは、ROM内のプログラムを実行して、スキャナの設定を行い、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から送られる印刷データの受信待ちの状態となる。そして、プリンタは、ホスト装置から印刷データが送られた場合には、その印刷データに基づいてラベル等に印刷を行う。更に、プリンタは、スキャナに印刷された情報を読み取らせて、読み取られた情報に対応するデータ(読取データ)と印刷データとの照合を行う。なお、ホスト装置がプリンタの代わりに読取データと印刷データとの照合を行うようにしても良い。照合の結果、印刷が正しく行なわれたと判断される場合には、次の印刷データがホスト装置からプリンタに送られ、プリンタは、更にラベル等への印刷を行う。一方、照合の結果、印刷が正しく行なわれなかったと判断される場合には、プリンタは、エラーコマンドの発行を行ったり、内蔵する表示パネルにエラーコメントの表示を行う。
【特許文献1】特開2003−11941号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のプリンタでは、スキャナを動作させるためのプログラムは接続されるスキャナの機種、製造メーカ等により異なる。このため、多種多様なスキャナを動作させるためには、スキャナを動作させるためのプログラムが組み込まれたROMをスキャナ毎に用意して、スキャナを交換する都度、ROMを交換する必要がある。このような作業は、時間を要し、煩雑であった。
【0005】
本発明は従来の問題を解決するためになされたもので、接続される外部機器を簡易に動作可能とするプリンタ及びプリントシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るプリンタは、ホスト装置及び外部機器を接続し、印刷媒体に情報の印刷を行うものであり、前記ホスト装置との間でデータの送受信を行う第1の中継手段と、前記外部機器との間でデータの送受信を行う第2の中継手段と、前記第1の中継手段により受信されたデータを解析する解析手段とを有し、前記第1の中継手段は、前記ホスト装置からデータを受信し、前記第2の中継手段は、前記解析手段により、前記第1の中継手段により受信されたデータが前記外部機器の動作に関するデータであると判定された場合に、前記外部機器の動作に関するデータを前記外部機器へ送信する構成となる。
【0007】
この構成により、プリンタは、ホスト装置からのデータを受信した場合、そのデータを解析することにより、外部機器の動作に関するデータとそれ以外のデータとを区別し、外部機器へ送信すべきデータである外部機器の動作に関するデータを、その外部機器へ送信することにより、適切なデータ中継のための制御を行うことができ、ホスト装置による外部機器の動作制御が可能となる。
【0008】
また、本発明に係るプリンタは、前記第2の中継手段が、前記外部機器からの該外部機器における動作の結果に関するデータを受信し、前記第1の中継手段が、前記第2の中継手段により受信された外部機器の動作の結果に関するデータを前記ホスト装置へ送信する構成となる。
【0009】
この構成により、ホスト装置は、自身が送信した外部機器の動作に関するデータに応じた、外部機器における動作の結果を取得することができる。
【0010】
また、本発明に係るプリンタは、前記解析手段により、前記第1の中継手段により受信されたデータが前記外部機器の動作に関するデータでないと判定された場合に、前記第1の中継手段により受信されたデータに応じた所定の処理を行うことを特徴とする処理手段を有する構成となる。
【0011】
この構成により、ホスト装置による外部機器の動作制御とともに、ホスト装置によるプリンタの動作制御も可能となる。
【0012】
また、本発明に係るプリントシステムは、ホスト装置及び外部機器を接続し、印刷媒体に情報の印刷を行うものであり、前記ホスト装置は、前記プリンタへデータを送信する送信手段を有し、前記プリンタは、前記ホスト装置との間でデータの送受信を行う第1の中継手段と、前記外部機器との間でデータの送受信を行う第2の中継手段と、 前記第1の中継手段により受信されたデータを解析する解析手段とを有し、前記第1の中継手段は、前記ホスト装置からのデータを受信し、前記第2の中継手段は、前記解析手段により、前記第1の中継手段により受信されたデータが前記外部機器の動作に関するデータであると判定された場合に、前記外部機器の動作に関するデータを前記外部機器へ送信する構成となる。
【0013】
また、本発明に係るプリントシステムは、前記第2の中継手段が、前記外部機器からの該外部機器における動作の結果に関するデータを受信し、前記第1の中継手段が、前記第2の中継手段により受信された外部機器の動作の結果に関するデータを送信する構成となる。
【0014】
また、本発明に係るプリントシステムは、前記ホスト装置が、前記第1の中継手段からの外部機器の動作の結果に関するデータを受信する受信手段を有する構成となる。
【0015】
また、本発明に係るプリントシステムは、前記外部機器がスキャナ装置であり、前記ホスト装置から前記プリンタへ送信されるデータが前記プリンタにより印刷媒体に印刷されるデータであり、前記外部機器からの該外部機器の動作の結果に関するデータが前記スキャナ装置により印刷媒体から読み取られたデータである場合に、前記ホスト装置は、前記プリンタにより印刷媒体に印刷されるデータと前記スキャナ装置により印刷媒体から読み取られたデータとを照合する照合手段を有する構成となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、プリンタにホスト装置と外部機器とが接続されている場合において、プリンタがホスト装置からの外部機器の動作に関するデータを外部機器へ中継することにより、外部機器において外部機器の動作に関するデータに応じた動作が実現され、ホスト装置による外部機器の制御が可能となる。このため、プリンタに搭載される、外部機器を動作させるためのプログラムが組み込まれたROMを、外部機器を交換する都度交換するといった煩雑さを解消し、外部機器を簡易に動作可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態のプリントシステムについて、図面を用いて説明する。
【0018】
本発明の実施の形態におけるプリントシステムのブロック図を図1に示す。図1に示すプリントシステムは、ラベル用紙300において台紙310に仮着されたラベル320の表面に印刷を行うプリンタ100と、このプリンタに接続されるパーソナルコンピュータ等のホスト400と、ラベル320に印刷された情報を読み取るスキャナ500とを有する。
【0019】
プリンタ100は、制御部102、ラベル搬送機構(プラテンローラ)104、供給ローラ106、光反射センサ112、サーマルヘッド(印刷ヘッド)114、操作・表示パネル116、データポート118及びステータスポート120を有する。
【0020】
供給ローラ106の回転軸には、ロール状に巻回されたラベル用紙300が装着される。ラベル搬送機構104は、回転駆動することにより、ラベル用紙300を供給ローラ106の回転軸から繰り出す。ラベルエンド検出センサ105は、ラベル用紙300の終端の検出、換言すれば、用紙切れの検出を行う。
【0021】
光反射センサ112は、供給ローラ106の回転軸から繰り出されたラベル用紙300の台紙310の裏面に印刷された検出マーク(アイマーク)を検出する。サーマルヘッド114は、ラベル用紙300を挟んでラベル搬送機構104に対向する位置に配置され、光反射センサ112がアイマークを検出し、そのアイマークの裏面にあるラベル320の先端がサーマルヘッド114まで搬送されてから、ラベル320の表面に情報(例えば、文字、バーコード、2次元バーコード等の視認あるいは光学的認識が可能な情報)を印刷する。例えば、サーマルヘッド114は、内蔵する発熱素子(図示せず)を発熱させることにより、ラベル320の表面を感熱発色させることにより印刷を行う。なお、サーマルヘッド114の印字方式は、感熱発色式に限定されるものではなく、熱転写式やインクジェット方式であっても良い。
【0022】
操作・表示パネル116は、操作キーが配置されるとともに、プリンタ100に関する様々な情報を表示する画面が配置される。
【0023】
データポート118は、プリンタ100と外部接続されたホスト400との間の通信に関する様々な制御処理を行うものであり、例えば、100BASE−Tや1000BASE−T等のイーサネット(登録商標)の規格に対応している。具体的には、データポート118は、ホスト400からのプリンタ100やスキャナ500を動作させるためのコマンドを受信するとともに、そのコマンドの実行結果をホスト400へ送信する。また、データポート118は、ホスト400からのラベル320に印刷する印刷データを受信する。
【0024】
ステータスポート120は、プリンタ100と外部接続されたスキャナ500との間の通信に関する様々な制御処理を行うものであり、例えば、シリアル通信の規格であるRS−232Cに対応している。具体的には、ステータスポート120は、スキャナ500を動作させるためのコマンドを当該スキャナ500へ送信するとともに、スキャナ500からのそのコマンドの実行結果を受信する。また、ステータスポート120は、スキャナ500によってラベル320から読み取られた情報に対応するデータ(読取データ)を受信する。
【0025】
制御部102は、上述したプリンタ100の各部を制御する。この制御部102は、ROM(Read Only Memory)122及びRAM(Random Access Memory)124を内蔵している。ROM122には、プリンタ100のプリント機構(ラベル320に印刷を行う機構)を制御するためのプリンタ制御プログラムや、プリンタ100の動作に必要となる各種データが格納されている。また、RAM124には、プリンタ100の動作に必要な各種データが格納されるとともに、スキャナ500によってラベル320から読み取られた情報に対応する読取データが展開されるエリア、ラベル320に印刷される情報が展開されるエリア、ワークエリア等が形成される。
【0026】
制御部102は、データポート118によってホスト400からのデータが受信されると、このデータを解析する。制御部102は、プリンタ制御プログラム等により、プリンタ100を動作させるためのコマンドと印刷データについて特定することが可能である。解析によりデータがプリンタ100を動作させるためのコマンドであると判定した場合には、制御部102は、このコマンドに応じた動作制御を行う。また、解析によりデータが印刷データであると判定した場合には、制御部102は、この印刷データをラベル320に印刷するための動作制御を行う。更に、データがプリンタ100を動作させるためのコマンドでも印刷データでもない場合には、制御部102は、データがスキャナ500を動作させるためのコマンドであると判定し、このコマンドを、ステータスポート120を介してスキャナ500へ送信する制御を行う。このような判定により、制御部102は、スキャナ500を動作させるためのコマンドを把握していなくても、そのコマンドを他のデータと区別することが可能である。
【0027】
また、制御部102は、プリンタ100を動作させるためのコマンドの実行結果を、データポート118を介してホスト400へ送信する制御を行う。また、制御部102は、ステータスポート120によってスキャナ500からの読取データを受信した場合には、この読取データを、データポート118を介してホスト400へ送信する制御を行う。
【0028】
ホスト400は、データポート118に対して、プリンタ100やスキャナ500を動作させるためのコマンドを送信するとともに、ラベル320に印刷する印刷データを送信する。また、ホスト400は、データポート118からのコマンドの実行結果や読取データを受信する。
【0029】
スキャナ500は、ステータスポート120からのスキャナ500を動作させるためのコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作を行う。また、スキャナ500は、レーザを点灯してラベル320や他の媒体に印刷された情報を読み取り、読取データとしてステータスポート120へ送信する。
【0030】
次に、ラベル320に印刷された情報の検証を行う場合におけるプリントシステムの動作を説明する。
【0031】
ラベル320に印刷された情報の検証時におけるホスト400の動作のフローチャートを図2に示す。
【0032】
ホスト400は、プリンタ100へスキャナ初期化コマンドを送信する(S201)。このスキャナ初期化コマンドは、プリンタ100からスキャナ500へ送られ、スキャナ500が初期化される。
【0033】
次に、ホスト400は、プリンタ100へスキャナ準備コマンドを送信する(S202)。このスキャナ初期化コマンドは、プリンタ100からスキャナ500へ送られ、スキャナ500は、レーザを点灯してラベル320に印刷された情報を読み取り可能な状態となる。
【0034】
更に、ホスト400は、プリンタ100へ読取データ削除コマンドを送信する(S203)。プリンタ100内の制御部102は、この読取データ削除コマンドに応じて、以前にスキャナ500によって読み取られ、RAM124に格納されている読取データを削除する制御を行う。
【0035】
次に、ホスト400は、プリンタ100へ印刷データを送信する(S204)。プリンタ100内の制御部102は、この印刷データを受信すると、ラベル320に印刷する処理を行う。
【0036】
次に、ホスト400は、プリンタ100へ読取データ要求コマンドを送信する(S205)。プリンタ100内の制御部102は、この読取データ要求コマンドに応じて、新たにスキャナ500によって読み取られ、RAM124に格納されている読取データが存在する場合には、その読取データをホスト400へ送信する制御を行う。
【0037】
次に、ホスト400は、プリンタ100からの読取データを受信したか否かを判定する(S206)。読取データを受信した場合には、ホスト400は、S204において送信した印刷データと受信した読取データとを照合し(S207)、これらのデータが一致したか否かを判定する(S208)。
【0038】
印刷データと読取データとが一致する場合には、ラベル320への印刷が正常に行われている。この場合、ホスト400は、プリンタ100へ読取停止コマンドを送信する(S209)。この読取停止コマンドは、プリンタ100からスキャナ500へ送られ、スキャナ500は、レーザを消灯してラベル320に印刷された情報を読み取り不可能な状態となる。
【0039】
更に、ホスト400は、次の印刷の検証を可能とすべく、次の印刷データを準備し(S210)、スキャナ準備コマンドの送信(S202)以降の動作を繰り返す。
【0040】
一方、印刷データと読取データとが一致しない場合には、ラベル320への印刷が正常に行われていない。この場合には、ホスト400は、プリンタ100へエラー表示要求コマンドを送信する(S211)。プリンタ100内の制御部102は、このエラー表示要求コマンドに応じて、ラベル320への印刷が正常に行われなかった旨のエラー表示のための処理を行う。
【0041】
その後、ホスト400は、プリンタ100へ読取停止コマンドを送信する(S212)。プリンタ100内の制御部102は、この読取停止コマンドは、プリンタ100からスキャナ500へ送られ、スキャナ500は、ラベル320に印刷された情報を読み取り不可能な状態となる。
【0042】
更に、ホスト400は、エラーが発生した印刷データについての印刷の再度の検証を可能とすべく、そのエラーが発生した印刷データを準備し(S213)、スキャナ準備コマンドの送信(S202)以降の動作を繰り返す。
【0043】
また、S206において読み取りデータを受信していないと判断した場合にも、ホスト400は、プリンタ100へエラー表示要求コマンドを送信する(S211)。プリンタ100内の制御部102は、このエラー表示要求コマンドに応じて、読取データが存在しない旨のエラー表示のための処理を行う。その後、ホスト400は、プリンタ100へ読取停止コマンドを送信し(S212)、更に、エラーが発生した印刷データを準備して(S213)、スキャナ準備コマンドの送信(S202)以降の動作を繰り返す。
【0044】
ラベル320に印刷された情報の検証時におけるプリンタ100内の制御部102の動作のフローチャートを図3に示す。
【0045】
制御部102は、データポート118によってホスト400からのスキャナ500を動作させるためのコマンド(スキャナ500向けのコマンド)が受信されたか否かを判定する(S301)。制御部102は、データポート118によって受信されたデータを解析し、この受信データがプリンタ100を動作させるためのコマンドでも印刷データでもない場合には、スキャナ500向けのコマンドであると判定し、当該コマンドを、ステータスポート120を介してスキャナ500へ送信する制御を行う(S302)。
【0046】
制御部102は、スキャナ500向けのコマンドをスキャナ500へ送信する制御を行った後、データポート118によってホスト400からの読取データ削除コマンドが受信されたか否かを判定する(S303)。読取データ削除コマンドはプリンタ100を動作させるためのコマンドであるため、制御部102は、このコマンドを特定することが可能である。
【0047】
読取データ削除コマンドが受信されていない場合には、制御部102は、再びホスト400からのスキャナ500向けのコマンドが受信されたか否かの判定(S301)以降の動作を繰り返す。
【0048】
ホスト500は、図2のS201、S202及びS203に示すように、スキャナ500向けのコマンドであるスキャナ初期化コマンドとスキャナ準備コマンドを送信した後に、読取データ削除コマンドを送信する。従って、制御部102は、ホスト400からのスキャナ500向けのコマンドが受信されたか否かの判定(S301)とスキャナ500へのスキャナ500向けのコマンドの送信制御(S302)とを2回繰り返して、スキャナ初期化コマンドとスキャナ準備コマンドをスキャナ500へ送信する制御を行った後、S303において、読取データ削除コマンドが受信されたと判定することになる。
【0049】
そして、読取データ削除コマンドが受信された場合には、制御部102は、以前にスキャナ500によって読み取られ、RAM124に格納されているデータを削除する処理を行う(S304)。
【0050】
次に、制御部102は、データポート118によってホスト400からの印刷データが受信されたか否かを判定する(S305)。印刷データが受信された場合には、制御部102は、印刷処理を行う(S306)。具体的には、制御部102は、印刷データをサーマルヘッド114へ送信し、サーマルヘッド114は、この受信したデータに基づいて、ラベル320の表面に情報を印刷する。
【0051】
スキャナ500は、サーマルヘッド114によってラベル320に印刷された情報を読み取った場合には、読取データとしてステータスポート120へ送信する。制御部102は、ステータスポート120によってスキャナ500からの読取データが受信されたか否かを判定する(S307)。読取データが受信された場合には、制御部102は、その読取データをRAM124に保存する処理を行う(S308)。
【0052】
更に、制御部102は、データポート118によってホスト400からの読取データ要求コマンドが受信されたか否かを判定する(S309)。読取データ要求コマンドはプリンタ100を動作させるためのコマンドであるため、制御部102は、このコマンドを特定することが可能である。
【0053】
読取データ要求コマンドが受信された場合には、制御部102は、S308においてRAM124に保存した読取データを、データポート118を介してホスト400へ送信する制御を行う(S310)。読取データを受信したホスト400は、図2のS207及びS208に示すように、印刷データとの照合を行って一致したか否かを判定することにより、ラベル320に印刷された情報を検証する。
【0054】
読取データの送信制御の後、制御部102は、データポート118によってホスト400からのエラー表示要求コマンドが受信されたか否かを判定する(S311)。ホスト400は、読取データと印刷データとが一致しない場合には、図2のS211に示すように、プリンタ100へエラー表示要求コマンドを送信する。この場合、すなわち、ラベル320への印刷が正常に行われず、ホスト400において読取データと印刷データとが一致しなかった場合には、制御部102は、ラベル320への印刷が正常に行われなかった旨のエラーを操作・表示パネル116に表示するための処理を行う(S312)。
【0055】
その後、制御部102は、ホスト400からのスキャナ500向けコマンドの受信判定(S301)以降の動作を繰り返す。ホスト400は、プリンタ100へエラー表示要求コマンドを送信した後、更に、プリンタ100へ図2のS212及びS202に示すように読取停止コマンド及びスキャナ準備コマンドを送信し、その後、プリンタ100へ読取データ削除コマンドを送信する。従って、制御部102は、エラー表示処理(S312)に続いて、ホスト400からのスキャナ500向けのコマンドが受信されたか否かの判定(S301)とスキャナ500へのスキャナ500向けのコマンドの送信制御(S302)とを2回繰り返して、読取停止コマンドとスキャナ初期化コマンドをスキャナ500へ送信する制御を行った後、S303において、読取データ削除コマンドが受信されたと判定することになる。
【0056】
一方、エラー表示要求コマンドが受信されない場合、換言すれば、ラベル320への印刷が正常に行われ、ホスト400において読取データと印刷データとが一致した場合には、制御部102は、ホスト400からのスキャナ500向けコマンドの受信判定(S301)以降の動作を繰り返す。ホスト400は、読取データと印刷データとが一致した場合には、プリンタ100へ図2のS209及びS202に示すように読取停止コマンド及びスキャナ準備コマンドを送信し、その後、プリンタ100へ読取データ削除コマンドを送信する。従って、制御部102は、S311において、エラー表示要求コマンドが受信されなかったと判定した場合には、ホスト400からのスキャナ500向けのコマンドが受信されたか否かの判定(S301)とスキャナ500へのスキャナ500向けのコマンドの送信制御(S302)とを2回繰り返して、読取停止コマンドとスキャナ初期化コマンドをスキャナ500へ送信する制御を行った後、S303において、読取データ削除コマンドが受信されたと判定することになる。
【0057】
また、S307において、スキャナ500からの読取データが受信されなかったと判定した場合には、制御部102は、更に、データポート118によってホスト400からの読取データ要求コマンドが受信されたか否かを判定する(S313)。読取データ要求コマンドが受信されなかった場合には、制御部102は、読取データの受信判定(S307)以降の動作を繰り返す。
【0058】
一方、読取データ要求コマンドが受信された場合には、制御部102は、読取データを受信していないため、読取データがないことを示す情報を、データポート118を介してホスト400へ送信し(S314)、データポート118によってホスト400からのエラー表示要求コマンドが受信されたか否かを判定する(S311)。ホスト400は、読取データを受信しなかった場合には、図2のS211に示すように、プリンタ100へエラー表示要求コマンドを送信する。制御部102は、このエラー表示要求コマンドを受信した場合には、読取データが存在しない旨のエラーを操作・表示パネル116に表示するための処理を行う(S312)。
【0059】
その後、制御部102は、ホスト400からのスキャナ500向けコマンドの受信判定(S301)以降の動作を繰り返す。ホスト400は、プリンタ100へエラー表示要求コマンドを送信した後、更に、プリンタ100へ図2のS212及びS202に示すように読取停止コマンド及びスキャナ準備コマンドを送信し、その後、プリンタ100へ読取データ削除コマンドを送信する。従って、制御部102は、エラー表示処理(S312)に続いて、ホスト400からのスキャナ500向けのコマンドが受信されたか否かの判定(S301)とスキャナ500へのスキャナ500向けのコマンドの送信制御(S302)とを2回繰り返して、読取停止コマンドとスキャナ初期化コマンドをスキャナ500へ送信する制御を行った後、S303において、読取データ削除コマンドが受信されたと判定することになる。
【0060】
ラベル320に印刷された情報の検証時におけるプリントシステムの動作の一例のシーケンス図を図4及び図5に示す。
【0061】
図4に示すように、まず、スキャナ初期化コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S401、S402)。更に、スキャナ初期化コマンドは、制御部102において、スキャナ500向けのコマンドであると判定されて、ステータスポート120を介してスキャナ500へ送られる(S403、S404)。スキャナ500は、このスキャナ初期化コマンドを受信すると、予め定められた初期化処理を行う(S405)。
【0062】
その後、スキャナ準備コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S406、S407)。更に、スキャナ準備コマンドは、制御部102において、スキャナ500向けのコマンドであると判定されて、ステータスポート120を介してスキャナ500へ送られる(S408、S409)。スキャナ500は、このスキャナ準備コマンドを受信すると、ラベル320に印刷された情報を読み取り可能な状態となる(S410)。
【0063】
次に、読取データ削除コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S411、S412)。更に、制御部102において、受信データが読取データ削除コマンドであることが特定されると、制御部102は、RAM124内の読取データを削除する処理を行う(S413)。
【0064】
次に、印刷データが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S414、S415)。更に、制御部102において、受信データが印刷データであることが特定されると、制御部102は、この印刷データを利用してラベル320に情報を印刷する処理を行う(S416)。この時、スキャナ500において、このラベル320に印刷された情報の読み取りが成功すると(S417)、読取データが、スキャナ500からプリンタ100内のステータスポート120を介して制御部102へ送られる(S418、S419)。更に、読取データは、制御部102において、RAM124に保存される(S420)。
【0065】
その後、読取データ要求コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られ(S421、S422)、制御部102において、受信データが読取データ要求コマンドであることが特定されると、この読取データ要求コマンドに応じた読取データが、制御部102からデータポート118を介してホスト400へ送られる(S423、S424)。
【0066】
読取データを受信したホスト400は、印刷データとの照合を行う(S425)。照合の結果、読取データと印刷データとが一致する場合(照合が正常である場合)には、読取停止コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S426、S427)。更に、読取停止コマンドは、制御部102において、スキャナ500向けのコマンドであると判定されて、ステータスポート120を介してスキャナ500へ送られる(S428、S429)。スキャナ500は、ラベル320に印刷された情報を読み取り不可能な状態となる(S430)。
【0067】
その後、図5に示す動作に移行し、スキャナ準備コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S501、S502)。更に、スキャナ準備コマンドは、制御部102において、スキャナ500向けのコマンドであると判定されて、ステータスポート120を介してスキャナ500へ送られる(S503、S504)。スキャナ500は、このスキャナ準備コマンドを受信すると、ラベル320に印刷された情報を読み取り可能な状態となる(S505)。
【0068】
次に、読取データ削除コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S506、S507)。更に、制御部102において、受信データが読取データ削除コマンドであることが特定されると、制御部102は、RAM124内の読取データを削除する処理を行う(S508)。
【0069】
次に、印刷データが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S509、S510)。更に、制御部102において、受信データが印刷データであることが特定されると、制御部102は、この印刷データを利用してラベル320に情報を印刷する処理を行う(S511)。この時、スキャナ500において、このラベル320に印刷された情報の読み取りが失敗し(S512)、更に、読取データ要求コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102に送られ(S513、S514)、制御部02において受信データが読取データ要求コマンドであることが特定された場合には、制御部102内のRAM124に読取データが格納されていないため、読取データがないことを示す情報が、制御部102からデータポート118を介してホスト400へ送られる(S515、S516)。
【0070】
そして、読取データがないことを示す情報に対応して、エラー表示要求コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S517、S518)。更に、制御部102において、受信データがエラー表示コマンドであることが特定されると、制御部102は、エラー表示処理を行う(S519)。
【0071】
次に、スキャナ500によって読み取られた情報のラベル320への印刷を行う場合におけるプリントシステムの動作を説明する。
【0072】
スキャナ500によって読み取られた情報のラベル320への印刷時におけるホスト400の動作のフローチャートを図6に示す。
【0073】
ホスト400は、プリンタ100へ読取データ削除コマンドを送信する(S601)。プリンタ100内の制御部102は、この読取データ削除コマンドに応じて、以前にスキャナ500によって読み取られ、RAM124に格納されているデータを削除する制御を行う。
【0074】
次に、ホスト400は、プリンタ100へメッセージ表示要求コマンドを送信する(S602)。プリンタ100内の制御部102は、このメッセージ表示要求コマンドに応じて、スキャナ500によって所定の媒体に印刷された情報を読み取る旨のメッセージ表示のための処理を行う。
【0075】
次に、ホスト400は、プリンタ100へ読取データ要求コマンドを送信する(S603)。プリンタ100内の制御部102は、新たにスキャナ500によって読み取られ、RAM124に格納されている読取データが存在する場合には、この読取データ要求コマンドに応じて、読取データをホスト400へ送信する制御を行う。
【0076】
次に、ホスト400は、プリンタ100からの読取データを受信したか否かを判定する(S604)。読取データを受信した場合には、ホスト400は、プリンタ100へメッセージ・データ表示要求コマンドを送信する(S605)。プリンタ100内の制御部102は、このメッセージ表示要求コマンドに応じて、スキャナ500によって所定の媒体に印刷された情報を読み取った旨のメッセージ表示とスキャナ500によって読み取られたデータの表示のための処理を行う。
【0077】
その後、ホスト400は、プリンタ100へ印刷要求コマンドを送信する(S606)。プリンタ100内の制御部102は、この印刷要求コマンドを受信すると、RAM124内の読取データをラベル320に印刷する処理を行う。
【0078】
スキャナ500によって読み取られた情報のラベル320への印刷時におけるプリンタ100の動作のフローチャートを図7に示す。
【0079】
制御部102は、データポート118によってホスト400からの読取データ削除コマンドが受信されたか否かを判定する(S701)。読取データ削除コマンドはプリンタ100を動作させるためのコマンドであるため、制御部102は、このコマンドを特定することが可能である。
【0080】
読取データ削除コマンドが受信された場合には、制御部102は、以前にスキャナ500によって読み取られ、RAM124に格納されている読取データを削除する処理を行う(S702)。
【0081】
次に、制御部102は、データポート118によってホスト400からのメッセージ表示要求コマンドが受信されたか否かを判定する(S703)。メッセージ表示要求コマンドが受信された場合には、制御部102は、スキャナ500によって所定の媒体に印刷された情報を読み取る旨のメッセージ(例えば、「Barcode」等)を操作・表示パネル116に表示するための処理を行う(S704)。
【0082】
更に、制御部102は、ステータスポート120によってスキャナ500からの読取データが受信されたか否かを判定する(S705)。読取データが受信された場合には、制御部102は、その読取データをRAM124に保存する処理を行う(S706)。
【0083】
次に、制御部102は、データポート118によってホスト400からの読取データ要求コマンドが受信されたか否かを判定する(S707)。読取データ要求コマンドはプリンタ100を動作させるためのコマンドであるため、制御部102は、このコマンドを特定することが可能である。
【0084】
読取データ要求コマンドが受信された場合には、制御部102は、S706においてRAM124に保存した読取データを、データポート118を介してホスト400へ送信する制御を行う(S708)。読取データを受信したホスト400は、図6のS605に示すように、プリンタ100へメッセージ・データ表示コマンドを送信する。
【0085】
次に、制御部102は、データポート118によってホスト400からのメッセージ・データ表示要求コマンドが受信されたか否かを判定する(S709)。メッセージ・データ表示要求コマンドはプリンタ100を動作させるためのコマンドであるため、制御部102は、このコマンドを特定することが可能である。
【0086】
メッセージ・データ表示要求コマンドが受信された場合、制御部102は、スキャナ500によって所定の媒体に印刷された情報が読み取られた旨のメッセージ(例えば、「Barcode」等)と、スキャナ500によって読み取られてRAM124に格納されている読取データとを操作・表示パネル116に表示するための処理を行う(S710)。
【0087】
その後、制御部102は、データポート118によってホスト400からの印刷要求コマンドが受信されたか否かを判定する(S711)。印刷要求コマンドはプリンタ100を動作させるためのコマンドであるため、制御部102は、このコマンドを特定することが可能である。
【0088】
印刷要求コマンドが受信された場合には、制御部102は、印刷処理を行う(S712)。具体的には、制御部102は、スキャナ500によって読み取られてRAM124に格納されている読取データをサーマルヘッド114へ送信し、サーマルヘッド114は、この受信した読取データを利用して、ラベル320の表面に情報を印刷する。その後、制御部102は、ホスト400からの読取データ削除コマンドの受信判定(S701)以降の動作を繰り返す。
【0089】
一方、S705において、スキャナ500からの読取データが受信されなかったと判定した場合には、制御部102は、更に、データポート118によってホスト400からの読取データ要求コマンドが受信されたか否かを判定する(S713)。読取データ要求コマンドが受信されなかった場合には、制御部102は、スキャナ500からの読取データの受信判定(S705)以降の動作を繰り返す。
【0090】
一方、読取データ要求コマンドが受信された場合には、制御部102は、読取データを受信していないため、読取データがないことを示す情報を、データポート118を介してホスト400へ送信し(S714)、その後、ホスト400からの読取データ削除コマンドの受信判定(S701)以降の動作を繰り返す。
【0091】
スキャナ500によって読み取られた情報のラベル320への印刷時におけるプリントシステムの動作の一例のシーケンス図を図8に示す。
【0092】
まず、読取データ削除コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S801、S802)。更に、制御部102において、受信データが読取データ削除コマンドであることが特定されると、制御部102は、RAM124内の読取データを削除する処理を行う(S803)。
【0093】
次に、メッセージ表示要求コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S804、S805)。更に、制御部102において、受信データがメッセージ表示要求コマンドであることが特定されると、制御部102は、スキャナ500によって所定の媒体に印刷された情報を読み取る旨のメッセージの表示処理を行う(S806)。
【0094】
その後、読取データ要求コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102に送られ(S807、S808)、制御部102において、受信データがメッセージ表示要求コマンドであることが特定される。この時、スキャナ500によって読み取りが行われておらず、制御部102内のRAM124に読取データが格納されていない場合には、読取データがないことを示す情報が、制御部102からデータポート118を介してホスト400へ送られる(S809、S810)。
【0095】
その後、スキャナ500において、所定の媒体に印刷された情報が読み取られると(S811)、読取データが、スキャナ500からプリンタ100内のステータスポート120を介して制御部102へ送られる(S812、S813)。更に、読取データは、制御部102において、RAM124に保存される(S814)。
【0096】
更に、読取データ要求コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102に送られ(S815、S816)、制御部102において、受信データが読取データ要求コマンドであることが特定されると、この読取データ要求コマンドに応じた読取データが、制御部102からデータポート118を介してホスト400へ送られる(S817、S818)。
【0097】
次に、メッセージ・データ表示要求コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S819、S820)。更に、制御部102において、受信データがメッセージ・データ表示要求コマンドであることが特定されると、制御部102は、スキャナ500によって所定の媒体に印刷された情報が読み取られた旨のメッセージと、読取データとの表示処理を行う(S821)。
【0098】
その後、印刷要求コマンドが、ホスト400からプリンタ100内のデータポート118を介して制御部102へ送られる(S822、S823)。更に、制御部102において、受信データが印刷要求コマンドであることが特定されると、制御部102は、RAM124に格納された読取データを利用してラベル320に情報を印刷する処理を行う(S824)。
【0099】
このように、本実施形態のプリントシステムでは、プリンタ100は、ホスト400からのスキャナ500を動作させるためのコマンドを受信した場合には、このコマンドをスキャナ500へ送信するだけで、そのスキャナ500に、ホスト400からのコマンドに応じた動作を行なわせることができ、ホスト400によるスキャナ500の動作制御が可能となる。従って、従来のように、プリンタ100にスキャナ500を動作させるためのプログラムが組み込まれたROMを搭載し、スキャナ500を交換する都度、そのROMを交換するといった煩雑さを解消し、スキャナ500を簡易に動作可能とすることができる。
【0100】
また、プリンタ100は、スキャナ500から当該スキャナ500におけるコマンドの実行結果である読取データを受信した場合には、この読取データをホスト400へ送信しており、ホスト400は、自身が送信したコマンドに応じた、スキャナ500における動作の結果を取得することができる。
【0101】
また、プリンタ100は、ホスト400からのデータを解析し、スキャナ500を動作させるためのコマンドと、それ以外のコマンド等とを区別しており、ホスト400からの受信データの内、スキャナ500を動作させるためのコマンドのみを、そのスキャナ500へ送信することができる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
以上のように、本発明にかかるプリンタ及びプリントシステムは、外部機器を簡易に動作可能とすることができるという効果を有し、プリンタ及びプリントシステムとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】プリントシステムのブロック図である。
【図2】ラベルに印刷された情報の検証時におけるホストの動作のフローチャートである。
【図3】ラベルに印刷された情報の検証時におけるホストの動作のフローチャートである。
【図4】ラベルに印刷された情報の検証時におけるプリントシステムの動作の一例を示す第1のシーケンス図である。
【図5】ラベルに印刷された情報の検証時におけるプリントシステムの動作の一例を示す第2のシーケンス図である。
【図6】スキャナによって読み取られた情報のラベルへの印刷時におけるホストの動作のフローチャートである。
【図7】スキャナによって読み取られた情報のラベルへの印刷時におけるプリンタの動作のフローチャートである。
【図8】スキャナによって読み取られた情報のラベルへの印刷時におけるプリントシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0104】
100 プリンタ
102 制御部
104 ラベル搬送機構
106 供給ローラ
112 光反射センサ
114 サーマルヘッド
116 操作・表示パネル
118 データポート
120 ステータスポート
122 ROM
124 RAM
300 ラベル用紙
310 台紙
320 ラベル
400 ホスト
500 スキャナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト装置及び外部機器を接続し、印刷媒体に情報の印刷を行うプリンタであって、
前記ホスト装置との間でデータの送受信を行う第1の中継手段と、
前記外部機器との間でデータの送受信を行う第2の中継手段と、
前記第1の中継手段により受信されたデータを解析する解析手段とを有し、
前記第1の中継手段は、前記ホスト装置からのデータを受信し、
前記第2の中継手段は、前記解析手段により、前記第1の中継手段により受信されたデータが前記外部機器の動作に関するデータであると判定された場合に、前記外部機器の動作に関するデータを前記外部機器へ送信することを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記第2の中継手段は、前記外部機器からの該外部機器における動作の結果に関するデータを受信し、
前記第1の中継手段は、前記第2の中継手段により受信された外部機器の動作の結果に関するデータを前記ホスト装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記解析手段により、前記第1の中継手段により受信されたデータが前記外部機器の動作に関するデータでないと判定された場合に、前記第1の中継手段により受信されたデータに応じた所定の処理を行うことを特徴とする処理手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
【請求項4】
印刷媒体に情報の印刷を行うプリンタと、前記プリンタに接続されるホスト装置及び外部機器とを有するプリントシステムであって、
前記ホスト装置は、
前記プリンタへデータを送信する送信手段を有し、
前記プリンタは、
前記ホスト装置との間でデータの送受信を行う第1の中継手段と、
前記外部機器との間でデータの送受信を行う第2の中継手段と、
前記第1の中継手段により受信されたデータを解析する解析手段とを有し、
前記第1の中継手段は、前記ホスト装置からのデータを受信し、
前記第2の中継手段は、前記解析手段により、前記第1の中継手段により受信されたデータが前記外部機器の動作に関するデータであると判定された場合に、前記外部機器の動作に関するデータを前記外部機器へ送信することを特徴とするプリントシステム。
【請求項5】
前記第2の中継手段は、前記外部機器からの該外部機器における動作の結果に関するデータを受信し、
前記第1の中継手段は、前記第2の中継手段により受信された外部機器の動作の結果に関するデータを送信することを特徴とする請求項4に記載のプリントシステム。
【請求項6】
前記ホスト装置は、前記第1の中継手段からの外部機器の動作の結果に関するデータを受信する受信手段を有することを特徴とする請求項5に記載のプリントシステム。
【請求項7】
前記外部機器がスキャナ装置であり、前記ホスト装置から前記プリンタへ送信されるデータが前記プリンタにより印刷媒体に印刷されるデータであり、前記外部機器からの該外部機器の動作の結果に関するデータが前記スキャナ装置により印刷媒体から読み取られたデータである場合に、前記ホスト装置は、前記プリンタにより印刷媒体に印刷されるデータと前記スキャナ装置により印刷媒体から読み取られたデータとを照合する照合手段を有することを特徴とする請求項6に記載のプリントシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−35522(P2006−35522A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−216493(P2004−216493)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】