説明

プリンタ装置

【課題】廉価な構成で大画面表示を可能とする。
【解決手段】プリンタ装置の使用にあたり、上カバー52を開いてから透過型スクリーン51を使用位置に回動させる((b)→(a))。表示素子32に画像を表示させてから光源31を点灯すると、表示素子32の透過光が投影レンズ33を介して透過型スクリーン51に投影される。その投影画像を見てプリントの可否を決定することができる。非使用時には、透過型スクリーン51を収容して上カバー52を閉じる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示器を備えたプリンタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のプリンタ装置として、例えば特許文献1に記載されたものがある。これは、液晶ディスプレイをプリンタ筐体に回動可能に設け、見易い位置に角度調整可能としたものである。液晶ディスプレイの画面にはタッチパネルが配置され、例えば液晶ディスプレイに表示された複数のサムネイル画像から、プリントすべき画像をタッチパネル操作で選択可能である。
【0003】
【特許文献1】特開平11-321021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ディスプレイでプリントすべき画像を確認する場合、表示画像が小さいと、画像の細部(例えば被写体が人物の場合は、表情、赤目や目つぶりの有無等)が確認できず、プリントの可否を適切に判断できない。そこで、大きいサイズの画像が表示可能な大画面のディスプレイが必要となるが、特許文献1のようなフラットパネルディスプレイでは、大型のものを用いると大幅なコストアップは免れない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るプリンタ装置は、筐体内に配置され、画像データを用紙に印刷するプリンタ部と、筐体内に収納される収納位置と、筐体から所定角度で立ち上がる使用位置との間で移動可能な透過型スクリーンと、筐体内に配置され、使用位置にある透過型スクリーンに画像データを含む表示データを投影する投影部とを具備することを特徴とする。
透過型スクリーンの投影面に外光が導かれるのを阻止する遮光手段を備えていてもよい。
遮光手段の少なくとも一部が、収納位置にある透過型スクリーンの保護部材として機能してもよい。
透過型スクリーンにプリントサイズと同サイズの画像を表示可能としてもよい。
透過型スクリーンの位置に配置した反射原稿を撮像して画像データを生成する撮像手段を更に設けてもよい。この場合、投影部を構成する投影光学系が、撮像を行うときには撮影光学系として機能するようにしてもよい。また、投影部を構成する光源が、撮像を行うときには原稿を照明する光源として機能するようにしてもよい。光源からの光を、撮影光学系として機能する投影光学系の光軸と交差する方向に原稿に導く導光機構を更に設けてもよい。この導光機構は、光を拡散させる拡散光学系を含んでいてもよい。撮像後、生成された画像データを印刷すべくプリンタ部を制御する制御を更に設けてもよい。透過型スクリーンとの間に原稿が収容される隙間を形成する原稿保持部材を更に設けてもよい。原稿の背面を覆って外光が撮像手段に入射するのを阻止する遮光部材を更に設けてもよい。
透過型スクリーンの表面側に配置される透明の操作部材と、操作部材をメカ的に操作することでオンされるスイッチとを備え、投影部からの投影光の一部が透過型スクリーンを透過して操作部材に投影されるよう構成してもよい。この場合、操作部材に、当該操作部材の機能に関する情報が投影されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、廉価な構成で大画面表示が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
−第1の実施形態−
図1〜図3により本発明の第1の実施形態を説明する。
図1,図2は本実施形態におけるプリンタ装置(写真プリンタ)の断面図および斜視図である。本実施形態のプリンタ装置は比較的小型のもので、最大でL判程度のプリントが可能である。プリンタ装置の筐体1には、下部にプリンタ機構部10が収容され、その上部に制御回路基板20、投影部30およびカードスロット40が配置される。プリンタ機構部10は、プリント用紙PPの装填部を含む。なお、プリント方式は問わず、熱昇華型、熱転写型、インクジェット式などいずれでもよい。
【0008】
筐体1の上面には、電源をオン・オフするための電源ボタン11が設けられ、また筐体1の前面には、プリント用紙PPを排出するためのスリット開口12と、カードスロット40にメモリカードMCを抜き差しするためのスリット開口13とが設けられている。画像データが記録されたメモリカードMCをカードスロット40に装填することで、その画像データを読み出してプリントすることが可能である。
【0009】
本プリンタ装置は、上述した投影部30と、筐体1にヒンジ51aを介して連結された透過型スクリーン51とから成るディスプレイ機構を備えている。透過型スクリーン51は、図1,図2の(b)に示すように筐体1内にほぼ水平状態で収納される収納位置と、同(a)に示すように筐体1に対して立ち上がる使用位置との間で回動可能とされる。使用位置にあるとき、スクリーン51は投影部30の投影光軸と直交する角度に維持される。またスクリーン51の表示領域(投影領域)は、最大のプリントサイズと同等か、それよりも大きくされる。
【0010】
投影部30は、光源31と、その前方に設けられた透過型の表示素子(例えば、液晶素子)32と、更にその前方に配置される投影レンズ33とを有する。表示素子32に画像を表示して光源31を点灯すると、表示素子32の透過光が投影レンズ33を介してスクリーン51に拡大投影される。表示素子としてLCOS等の反射型益彰素子を用いてもよい。
【0011】
筐体1の左端には、ヒンジを介して上カバー52が連結されている。上カバー52は、図1,図2の(a)に示す開位置と、同(b)に示す閉位置との間で回動可能とされ、閉位置にあるときは、上カバー52が筐体1の上面全体を覆う。したがって、投影部30やスクリーン51も上カバー52で覆われることになり、外力や塵埃などから保護される。
【0012】
図2から分かるように、スクリーン51の両側部には、それぞれ側面カバー53が設けられている。側面カバー53は、それぞれ折り畳み可能な2枚の扇形の板部材から成り、上カバー52が開いてスクリーン51が使用位置にあるときは、(a)に示すようにスクリーン51と筐体1と上カバー52とで囲まれる空間の両側部を閉塞する。このとき、上カバー52と側面カバー53はいずれも遮光壁を構成し、外光がスクリーン51の裏面(投影面)に導かれるのを防止する。一方、スクリーン51が収納位置にあるときは、(b)に示すように側面カバー53は折り畳まれた状態で筐体1内に収納される。
【0013】
図3はプリンタ装置の制御系を示している。制御回路基板20に実装されたCPU21には、プリンタ機構部10、投影部30、操作部61、メモリ62などが接続されている。操作部61は、電源ボタン11やその他の操作部材(不図示)の操作に連動してオン・オフするスイッチ類を含む。操作部材は筐体1の上面や側面に設けてもよいが、後述する実施形態のようにスクリーン51に設けてもよい。
【0014】
以上のように構成されたプリンタ装置において、所定の画像選択操作を行うと、CPU21は選択された画像データをメモリカードMCから読み出し、表示素子32に表示するとともに、光源31を点灯する。これにより、表示素子32を透過した光が投影レンズ33を介してスクリーン51に拡大投影される。操作者は、投影された画像をスクリーン51上で確認し、プリントの是非を判断する。プリント開始操作を行うと、CPU21は当該画像のプリントを開始する。
【0015】
このように本実施形態では、いわゆるリアプロジェクタ方式のディスプレイ機構をプリンタ装置に装備することで、表示素子32そのものは小さくても大きなサイズの画像を表示することができる。したがって、表示されている画像の細部まで確認でき、プリントに値するか否かを的確に見極めることができる。特に本実施形態では、スクリーン51の表示領域が最大プリントサイズと同サイズかそれよりも大きいため、プリントサイズと同等のサイズで画像を表示でき、その表示を見ることでプリントしたときの状態を容易にイメージできる。複数のプリントサイズをサポートしているプリンタ装置では、プリントサイズに合わせてスクリーン上の表示画像サイズを変更することも容易である。
【0016】
上記のような大画面のディスプレイ装置は、大型の液晶表示パネルを用いることでも実現可能であるが、この場合は大幅なコストアップを招来する。本実施形態のようなリアプロジェクタ方式のディスプレイ装置を用いることで、コストを最小限に抑えることが可能となる。
【0017】
また、上カバー52と側面カバー53とで外光を遮光しているので、外光による表示画像への悪影響を防止できる。さらに、非使用時はスクリーン51および側面カバー53を筐体1内に収納することで、装置全体のコンパクト化が図れる。また、スクリーン51や投影部30を保護する上カバー52が遮光部材をも兼ねるので、部材の兼用によるコストダウンも図れる。
【0018】
なお、スクリーン51への表示内容は画像に限定されず、画像の近傍に画像情報(例えば、絞り値やシャッタ秒時などの撮影条件等)を文字表示することも可能である。また、画像選択にあたって複数のサムネイル画像を表示できるようにしてもよい。大画面であるため、撮影条件等の文字も大きく見易く表示でき、またより多くのサムネイル画像を表示することができる。
【0019】
−第2の実施形態−
図4〜図6により、上記のプリンタ装置に複写機能を追加した例を説明する。なお、先の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付す。
71は筐体1内に固定された固定ブロックであり、固定ブロック71には上述した投影レンズ33と照明光学系(プリズム)81とが保持されている。固定ブロック71の後部には、可動ブロック72が横方向に移動可能に設けられ、この可動ブロック72には、上述した光源31と表示素子32と撮像素子82とが保持されている。可動ブロック72の駆動機構73は、例えばモータと、モータにより回転されるねじなどから構成することができるが、他の駆動方式でもよい。
【0020】
透過型スクリーン51の直ぐ後方(投影レンズ33側)には、スクリーン51とほぼ同大の透明板83が回動可能に配置され、この透明板83とスクリーン51との間に複写原稿(反射原稿)MSが挿入可能となっている。挿入された原稿MSは、透明板83とスクリーン51に挟まれてその平面性が確保される。また図5に示すように、上カバー51の裏面には反射部材84および拡散部材85が固着されるとともに、筐体1の上面には拡散部材86が固着されている。
【0021】
以上の構成において、画像をプリントするにはプリントモードを選択する。プリントモードでは、可動ブロック72が図4(a)の位置(表示位置)にあり、可動ブロック72の光源31および表示素子32と、固定ブロック71の投影レンズ33とが同軸配置される。したがって、光源31の光は表示素子32を透過し、更に透明板83透過してスクリーン51に投影され、先の実施形態と同様にスクリーン51上で画像を確認してからプリントすることができる。
【0022】
一方、原稿MSを複写したいときは、原稿MSを透明板83とスクリーン51との間にセットするとともに、複写モードを選択する。複写モードが選択されると、CPU21は駆動機構73を介して可動ブロック72を図4(b)の位置(複写位置)に移動させる。複写位置では、光源31および表示素子32と照明光学系81とが同軸配置されるとともに、撮像素子82(光電変換素子)と投影レンズ33とが同軸配置される。
【0023】
その後に複写開始操作がなされると、CPU21は光源31を点灯する。光源光は、透明状態の表示素子32を透過した後、単なる白色光として照明光学系(プリズム)81にて斜め上方に照射される(図5)。その照射光の一部は、開位置にある上カバー52に設けた拡散部材85および反射部材84に入射し、拡散部材85で拡散された光は原稿MSを上方から照明する。一方、反射部材84で反射された光は、筐体上面に設けた拡散部材86で拡散され、原稿MSを下方から照明する。
【0024】
原稿MSでの反射光は、撮影レンズとして機能する投影レンズ33を介して撮像素子82に入射し、光電変換される。その光電変換出力に画像処理回路91(図6)で所定の処理が施され、画像データが生成される。生成された画像データは、直ちにプリントに供することもできるし、プリントせずにメモリカードMCに記録することもできる。
【0025】
以上のように本実施形態では、複写モード時には、ディスプレイ機構の光源31を原稿照明用光源として利用でき、同様に投影レンズ33を撮影レンズとして利用できる。したがって、最低限の部材の追加で複写機能を実現できる。しかも、プリントモードと複写モードとの切換えは、可動ブロック72を少量移動するだけで行え、速やかなモード切換えが実現できる。
【0026】
ここで、光沢のある複写原稿の場合、照明光を正面から照射すると、原稿での正反射光が撮像素子82に入射し、白とびが生ずるおそれがある。本実施形態では、上述したように原稿MSを上下方向から、つまり撮影光軸と交差する方向に拡散光で照明するようにしたので、光沢のある原稿であっても正反射光が撮像素子82に入射するのを防止できる。また、原稿MSを複数方向から照明できるように反射部材84や拡散部材85,86を配置したので、単一の光源31でも原稿MSをムラなく照明することができる。
【0027】
図7,図8は変形例を示している。
上述した複写の際、複写原稿MSがスクリーン51よりも小サイズの場合は、外光が透過型スクリーン51の原稿周辺部を透過して撮像素子82に入射してしまう。また、薄手の原稿の場合は、原稿そのものの透過光が同様に撮像素子82に入射し、適正な色再現ができなかったり、原稿裏面の印刷等が画像データに写り込むおそれがある。
【0028】
上記の不都合を解決するために、本実施形態では外光をシャットアウトするための遮光シート54を設けた。遮光シート54は可撓性のシートで、非使用時には図7(a)に示すように、上カバー52の裏面に沿って収納可能である。図7(b)のようにスクリーン51を開けて原稿MSをセットし、スクリーン51を閉じてから遮光シート54を引き出す(図8(a))。遮光シート54の両側部に設けた突起が、上カバー52の左右壁に設けたガイド溝52aに係合しており、ガイド溝52aに沿って遮光シート54を引き出したり収納したりできる。次いで、引き出された遮光シート54を図8(b)に示すようにスクリーン51の前面に被せる。遮光シート54は、スクリーン51よりも若干大きめとされ、スクリーン全体を覆うことができる。この状態で上述した複写動作を行う。
【0029】
上記のような遮光シート54を用いることで、スクリーン周縁部からの外光の侵入、および原稿MSの外光透過を阻止でき、原稿MSでの反射光以外の不要な光が撮像素子82に入射することはない。したがって、原稿MSの大小や厚さに拘わらず、再現性に優れた複写が実現できる。
【0030】
−第3の実施形態−
図9〜図12により本発明の第3の実施形態を説明する。
図9(a)は本実施形態における透過型スクリーンの断面図、図9(b)はそのA部拡大図である。
スクリーン51の回動軸部近傍に設けられた操作機構90は、複数の操作ボタン91およびスイッチ92をボタンカバー93に支持して成る。ボタン91は透明部材(例えば、プラスチック)で構成され、以下、透明ボタンと呼ぶ。ボタンカバー93は不透明の部材で構成される。図10は操作機構90の正面図であり、本例では形状の異なる5個の透明ボタン91(91a〜91e)を設けている。
【0031】
図9(b)に示すように、各透明ボタン91は、押圧部911とスイッチ操作部912とから成り、押圧部911の表面はボタンカバー93に設けた開口から露出している。押圧部911を指で押すと、透明ボタン91全体がシーソー運動し、スイッチ操作部912がスイッチ92をオンする。押圧を解除すると、透明ボタン91が逆方向にシーソー運動してスイッチ92がオフする。スイッチ92のオン・オフ信号は、フレキシブルプリント基板94を介して上記CPU21に入力される。
【0032】
押圧部911はスクリーン51の下部に重なるよう配置され、かつ押圧部911の裏面はボタンカバー93の開口を介してスクリーン51と対向しているため、上述した投影部30からの光像をスクリーン51を介して押圧部911に投影して表示することができる。この場合、押圧部911が凸レンズ形状であれば、拡大表示が可能である。
【0033】
図11はスクリーン51上における表示例を示し、上記操作機構90は図示されていない。51aは画像表示領域、51bは画像の情報表示領域、51cはサムネイル表示領域、51dはボタン機能表示領域である。サムネイル表示領域51cに表示された複数のサムネイル画像のうち、選択されているサムネイル画像に対応する本画像が画像表示領域51aに表示されるようになっている。
【0034】
図12は操作機構90を含む表示例を示し、ボタン機能領域51dに表示されたボタン機能を表す文字やマークが、対応する透明ボタン91の押圧部911に表示されている。この例では、透明ボタン91aに表示切換機能が、透明ボタン91b,91dにサムネイル選択機能が、透明ボタン91cに決定機能が、透明ボタン91eにメニュー画面表示機能が割り付けられている。
【0035】
各透明ボタン91の機能は、モードや操作状況に応じて変更可能である。例えば、図中に表示切換ボタンおよびメニュー表示ボタンとして機能している透明ボタン91a,91eに、画像拡大機能やプリント開始機能を割り付けたり、画像の明るさ調整機能や、色調整機能等を割り付けることができる。そして、ボタン機能を変更した場合は、投影部30側でその透明ボタンに対応する表示を変えることで、透明ボタンの押圧部911の表示を新たに割り付けられた機能表示に変更することができる。また、複数の言語に対応したプリンタ装置の場合は、透明ボタンの機能表示を選択言語に応じた言語表示に切換可能である。
【0036】
このように、透明ボタン91に対する表示を自由に変更できるので、使用者をしていずれのボタンにいずれの機能が割り付けられているかを明確に知らしめることができる。因みに、操作部に対する機能表示の変更は、表示画面上に透明のタッチパネルを配置することで比較的容易に実現できるが、タッチパネルは明確な操作感が得られないため敬遠される向きがある。また、表示画面の近傍に複数の操作ボタンを配置し、表示画面上に各ボタンの機能を表示することも考えられるが、この場合はボタンと機能表示とが離れているため対応がとり難い。本実施形態の操作機構は、ボタンを物理的に変位させて明確な操作感が得られる操作機構でありながら、ボタンの押圧部そのものに表示される表示内容を自由に変更できるという点で、従来にはない画期的な操作機構と言える。
【0037】
なお、透明ボタンは押圧式に限定されず、スライド式や回転式でもよい。また、上記透明ボタンに加えて、筐体側にもボタンを設けてもよい。複数のボタンのうちボタン機能表示が固定でよいもの(例えば、矢印ボタンなど)は筐体側に設け、ボタン機能表示を変える必要があるものは、スクリーン部に透明ボタンとして設けることが望ましい。
【0038】
なお以上では、スクリーンを単なる回動式としたが、例えばスクリーンを収容位置からスライド式に引き出し、その後に使用位置まで移動させる構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるプリンタ装置の側面断面図で、(a)が使用時、(b)が非使用時を示す。
【図2】上記プリンタ装置の斜視図で、(a)が使用時、(b)が非使用時を示す。
【図3】上記プリンタ装置の制御ブロック図。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるプリンタ装置の平面断面図で、(a)がプリント時、(b)が複写時を示す。
【図5】図4のプリンタ装置の側面断面図。
【図6】図4のプリンタ装置の制御ブロック図。
【図7】図4のプリンタ装置に遮光シートを装備した例を示す側面断面図で、遮光シート収納時の状態を示す。
【図8】図7と同様の図で、遮光シートを引き出した状態を示す。
【図9】本発明の第3の実施形態におけるプリンタ装置を説明する図で、(a)はスクリーン部分の断面図、(b)はそのA部大断面図
【図10】図9における操作機構の正面図。
【図11】図9のプリンタ装置における表示例を示す図。
【図12】図9の表示例に操作機構を重ね合わせて見た図。
【符号の説明】
【0040】
1 筐体
10 プリンタ機構部
30 投影部
31 光源
32 表示素子
33 投影レンズ
51 透過型スクリーン
52 上カバー
53 側面カバー
54 遮光シート
81 照明光学系
82 撮像素子
83 透明板
84 反射部材
85,86 拡散部材
90 操作機構
91 透明ボタン
92 スイッチ
93 ボタンカバー
911 透明ボタンの押圧部
912 透明ボタンのスイッチ操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体内に配置され、画像データを用紙に印刷するプリンタ部と、
前記筐体内に収納される収納位置と、前記筐体から所定角度で立ち上がる使用位置との間で移動可能な透過型スクリーンと、
前記筐体内に配置され、前記使用位置にある透過型スクリーンに前記画像データを含む表示データを投影する投影部とを具備することを特徴とするプリンタ装置。
【請求項2】
前記透過型スクリーンの投影面に外光が導かれるのを阻止する遮光手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項3】
前記遮光手段の少なくとも一部は、前記収納位置にある透過型スクリーンの保護部材として機能することを特徴とする請求項2に記載のプリンタ装置。
【請求項4】
前記透過型スクリーンにプリントサイズと同サイズの画像を表示可能としたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項5】
前記透過型スクリーンの位置に配置した反射原稿を撮像して画像データを生成する撮像手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項6】
前記投影部を構成する投影光学系が、前記撮像を行うときには撮影光学系として機能することを特徴とする請求項5に記載のプリンタ装置。
【請求項7】
前記投影部を構成する光源が、前記撮像を行うときには前記原稿を照明する光源として機能することを特徴とする請求項5または6に記載のプリンタ装置。
【請求項8】
前記光源からの光を、前記撮影光学系として機能する投影光学系の光軸と交差する方向に前記原稿に導く導光機構を更に備えることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のプリンタ装置。
【請求項9】
前記導光機構は、光を拡散させる拡散光学系を含むことを特徴とする請求項8に記載のプリンタ装置。
【請求項10】
前記撮像後、生成された画像データを印刷すべく前記プリンタ部を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のプリンタ装置。
【請求項11】
前記透過型スクリーンとの間に原稿が収容される隙間を形成する原稿保持部材を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のプリンタ装置。
【請求項12】
前記原稿の背面を覆って外光が撮像手段に入射するのを阻止する遮光部材を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のプリンタ装置。
【請求項13】
前記透過型スクリーンの表面側に配置される透明の操作部材と、
該操作部材をメカ的に操作することでオンされるスイッチとを備え、
前記投影部からの投影光の一部が前記透過型スクリーンを透過して前記操作部材に投影されるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項14】
前記操作部材に、当該操作部材の機能に関する情報が投影されるよう前記投影部を制御することを特徴とする請求項13に記載のプリンタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−286975(P2008−286975A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−131360(P2007−131360)
【出願日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】