説明

プリント基板

【課題】本発明は、プリント基板に関し、構成が大幅に複雑化することなく安価にかつ精度よくコネクタを介する外部との高周波信号の引き渡しにかかわる特性の劣化が回避されることを目的とする。
【解決手段】コネクタを介する外部との高周波信号の引き渡しに供されるパターンが外層に形成され、かつ前記高周波信号を出力しあるいは取り込む回路の接地に供される接地パターンを有するプリント基板であって、前記コネクタが前記高周波信号の引き渡しに供される状態で前記コネクタの筐体が接触し得る前記プリント基板の側壁の内、前記コネクタに備えられて前記コネクタの中心導体を前記筐体に対して絶縁する絶縁体が接し得る部位以外の特定の部位に形成され、かつ前記接地パターンに接続された導体膜を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタを介する外部との高周波信号の引き渡しに供されるパターンが外層に形成され、その高周波数信号を出力しあるいは取り込む回路が接地される接地パターンを有するプリント基板に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、電子装置の多くは、インピーダンス、クロストークおよび伝搬遅延時間の低減に併せて電磁障害の抑制にかかわる厳しい規格や仕様の確保のために、多層プリント基板が採用され、軽薄短小化が図られている。
【0003】
従来、このような多層プリント基板は、その上に実装された高周波回路と外部との間でコネクタを介する所望の高周波信号の引き渡しを実現するために、例えば、図5ないし図8の何れかに図示されるように構成されていた。
【0004】
〔第一の従来例(図5)〕
(1) コネクタ40の中心導体41Sに半田付けされることにより上記高周波信号を外部に導く信号パターン51Sが第一層である外層に形成される。
(2) 第二層にアースプレーン等として接地パターン51Gが形成される。
【0005】
(3) 上記接地パターン51Gに至る接地路を第四層である外層に拡張するスルーホール53が第二層とその第四層との間に形成される。
(4) コネクタ40の外部導体41Gに接触した状態で半田付け可能な部位まで、上記接地路をスルーホール53から延長する副接地用パターン54が第四層に形成される。
【0006】
〔第二の従来例(図6)〕
(1) コネクタ40の中心導体41Sに半田付けされることにより高周波信号を外部に導く信号パターン61Sが外層に形成される。
(2) 高周波回路が接地され、かつ半田付けによりコネクタ40の外部導体41Gに接続される接地パターン61Gが上記信号パターン61Sと共に外層に形成される。
【0007】
〔第三の従来例(図7)〕
プリント基板の側壁に形成され、かつコネクタ40の外部導体41Gに直接接触しあるいは半田付け等により接続されると共に、接地パターン61Gに連なる一対のメッキ電極61Mが形成された点を除いて第二の従来例と同様に形成される。
【0008】
〔第四の従来例(図8)〕
(1) コネクタ40の中心導体41Sに半田付けされることにより高周波信号を外部に導く信号パターン71Sが第一層である外層に形成される。
(2) コネクタ40の外部導体41Gに半田付け可能な側壁に金属膜72がメッキとして形成される。
【0009】
(3) 上記金属膜72に導通したアースプレーン等として、接地パターン71Gが第四層である外層に形成される。
(4) 上記金属膜72と中心導体41Sとの接触の回避のために、既述の第一層と側壁との境界を含む縁部が予め削られる。
【0010】
なお、本発明に関連性がある先行技術としては、例えば、「多層プリント配線板と横付け型同軸コネクタとの接続構造であって、上記多層プリント配線板には、マイクロストリップ線路と、上記マイクロストリップ線路に接続された接続パッドと、上記接続パッドの直下の箇所に抜き部が設けられているグランドプレーン層と、上記多層プリント配線板の表面及び裏面のそれぞれに形成され、上記グランドプレーン層にスルーホールで接続された表面グランドパッド及び裏面グランドパッドと、上記グランドプレーン層と接続された端面スルーホールと、が設けられており、また、上記横付け型同軸コネクタは、中心導体、グランド部及びグランド面を有し、上記中心導体が上記多層プリント配線板の接続パッドに接続され、上記グランド部が上記多層プリント配線板の表面グランドパッド及び裏面グランドパッドに接続されており、さらに、上記グランド面が上記多層プリント配線板の端面スルーホールに接続されていることを特徴とする多層プリント配線板と横付け型同軸コネクタとの接続構造」ことにより、「高周波帯域まで伝送信号の伝送特性の劣化が抑制される」点に特徴がある多層プリント配線板(特許文献1)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2009−89147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、上述した第一の従来例では、外部導体41Gは、金属膜52、副接地用パターン54およびスルーホール53を含む長い接地路を介して接地パターン51Gに接地される。
【0013】
また、第二および第三の従来例では、例えば、図9に示すように、アルミニューム製の筐体80に形成された連通孔80Hに、コネクタ40が有する絶縁材41I(中心導体41Sと外部導体41Gとの間における絶縁を実現する。)が挿入された状態で、その中心導体41Sが信号パターン61Sに半田付けされる場合には、接地パターン61Gから外部導体41Gに至る接地路は、同図に二点鎖線で示すように長くなり、しかも、基板間等の接続に好適なGSG接続構造が損なわれる。
【0014】
さらに、第四の従来例では、図8に示すように、第一層と側壁との境界を含む縁部が金属膜72と中心導体41Sとの接触の回避のために予め削られるために、コネクタ40と信号パターン71Sとの間における総合的な伝達特性(既述のインダクタンスだけではなく、中心導体41Sとその周辺との間に形成される浮遊容量を含む。)の偏差は、このような加工の精度に応じて大幅に変化し得る。
【0015】
したがって、既述の第一ないし第四の従来例では、何れも、接地路のインピーダンスが高くなり、しかも、このようなインピーダンスの低減は、機械的な構造や寸法にかかわる制約の下で限界があった。
【0016】
本発明は、構成が大幅に複雑化することなく安価にかつ精度よく、コネクタを介する外部との高周波信号の引き渡しにかかわる特性の劣化が回避されるプリント基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
請求項1に記載の発明では、コネクタを介する外部との高周波信号の引き渡しに供されるパターンが外層に形成され、かつ前記高周波信号を出力しあるいは取り込む回路の接地に供される接地パターンを有するプリント基板において、導体膜は、前記コネクタが前記高周波信号の引き渡しに供される状態で前記コネクタの筐体が接触し得る前記プリント基板の側壁の内、前記コネクタに備えられて前記コネクタの中心導体を前記筐体に対して絶縁する絶縁体が接し得る部位以外の特定の部位に形成され、かつ前記接地パターンに接続される。
【0018】
すなわち、導体膜は、上記コネクタを介して外部との高周波信号の引き渡しに供されるパターンの仮想的な延長線上には該当しない箇所であって、そのパターンと既述の接地パターンとの双方に対する相対位置が成膜により精度よく定まるプリント基板の側壁上に形成される。
【0019】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のプリント基板において、前記接地パターンは、前記プリント基板の内層に形成され、かつ前記特定の部位で前記導体膜に接続される。
【0020】
すなわち、導体膜は、スルーホールその他のプリントパターンを介することなく直接接地パターンに接続される。
【0021】
請求項3に記載の発明では、コネクタを介する外部との高周波信号の引き渡しに供されるパターンが形成され、かつ前記高周波信号を出力しあるいは取り込む回路の接地に供される接地パターンを有するプリント基板であって、前記接地パターンの配置、形状、寸法の全てまたは一部は、前記パターンを介して前記回路に至る区間と、前記回路から前記接地パターンを介して前記コネクタの筐体に至る区間との双方もしくは何れか一方のインダクタンスを緩和し、あるいは相殺する静電容量が前記接地パターンとの間に形成される形態に設定される。
【0022】
すなわち、上記2つの区間の双方もしくは一方のインダクタンスは、ディスクリート部品が介在することなく確保される静電容量によって緩和され、あるいは相殺される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、上記高周波信号のコネクタを介する引き渡しは、コストの増加および構成の複雑化と、インピーダンスの不整合に起因する特性の劣化とを伴うことなく、精度よく安定に実現される。
【0024】
また、本発明に係るプリント基板に備えられた接地パターンは、低いインピーダンスによりコネクタの外部導体や筐体に接続され、インピーダンスの不整合に起因する特性の劣化が精度よく安定に回避される。
【0025】
さらに、本発明によれば、コネクタを介する外部との高周波信号の引き渡しは、プリント基板に形成される回路の構成、寸法および配置の多様な形態に柔軟に適応して、精度よく安定にインピーダンスの不整合に起因する特性の劣化を伴うことなく実現される。
【0026】
したがって、本発明が適用された装置やシステムは、価格性能比に併せて、総合的な信頼製および性能が確度高く安定に高められる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の要部の上面図および側面図図である。
【図3】図1のA−A′断面およびこれに対応する同軸コネクタの断面を示す図である。
【図4】本実施形態の他の構成を示す図である。
【図5】第一の従来例の構成を示す図である。
【0028】
【図6】第二の従来例の構成を示す図である。
【図7】第三の従来例の構成を示す図である。
【図8】第四の従来例の構成を示す図である。
【図9】第二および第三の従来例の課題を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の構成を示す斜視図である。
図2は、本実施形態の要部の上面図および側面図である。
図3は、図1のA−A′断面およびこれに対応する同軸コネクタの断面を示す図である。
【0030】
図1ないし図3において、4層プリント基板10は、アルミニューム製のL字状のアングル部材として構成され筐体20の底部に配置され、その筐体20の側面には円形の貫通孔20Hが形成される。
【0031】
4層プリント基板10は、以下の構成要素から構成される。
(1) 第一層である外層の内、かつ上記貫通孔20Hの中心軸の仮想的な延長線上に相当する領域に形成された略直線上の信号パターン10S
(2) 上記第一層において、その信号パターン10Sの両側に隣接して確保され、かつ上記貫通孔20Hの開口部に近い領域(以下、「くびれ部位」という。)においてくびれた2つの分離帯10i-1,10i-2
【0032】
(3) 上記第一層の内、既述の信号パターン10Sと分離帯10i-1,10i-2とを除いた残りの2つの領域にそれぞれプレーン状に形成された接地パターン10G-1、10G-2
(4) 第二層の大半にプレーン状に形成されたグランドプレーン10GP
【0033】
(5) 上記2つの分離帯10i-1、10i-2のくびれ部位を補完する接地パターン10G-1、10G-2のそれぞれの部位(以下、「補完部位」という。)に個別に設けられ、かつ第二層のグランドプレーン10GPに導通する接地路をこれらの接地パターン10G-1、10G-2だけではなく第二層および第四層との間に形成するスルーホール10TH-1、10TH-2
【0034】
(6) 貫通孔20Hに最も近い側壁に、上記仮想的な延長線に対して同じ距離dに亘って対称な領域に同じ寸法の矩形として成膜され、かつ既述の第二層に形成されたグランドプレーン10GPに直接導通する導体膜10CF-1、10CF-2
【0035】
また、貫通孔20Hには、図3の右方に示すように、中心導体31と、外部導体を兼ねる導電性の外筐体32と、これらの中心導体31と外筐体32(外部導体)との間にシリンダー状に介装されたテフロン(登録商標)製の絶縁帯33とから構成される同軸コネクタ30が以下の通りに取り付けられる。
【0036】
(1) 絶縁帯33が外部から貫通孔20Hを介して4層プリント基板10の側面に衝止し、その貫通孔10Hの側壁に嵌合する。
【0037】
(2) 中心導体31が既述の信号パターン10Sに半田付けされる。
(3) 外筐体32が筐体20の外側壁の内、貫通孔10Hの開口部の周辺に衝止あるいは螺合することにより、両者が電気的に導通する。
【0038】
このようにして構成された電子装置では、4層プリント基板10の第二層に形成されたグランドプレーン10GPは、導体膜10CF-1、10CF-2および筐体20を介して外筐体32に導通する。
【0039】
したがって、このような導通により実現される接地路は、従来例のようなスルーホールやプリント回路が介在することなく、しかも、プレーン状に形成されることによってインピーダンスが低い導体パターンを介して最短の電気長で確保される。
【0040】
また、このような接地路に含まれる導体膜10CF-1、10CF-2は、4層プリント基板10の側面の内、既述の信号パターン10Sおよび分離帯10i-1,10i-2の双方から隔たった部位に形成されることによって、中心導体31と導体膜10CF-1、10CF-2との接触が予め回避された状態で確保される。
【0041】
すなわち、本実施形態は、既述の第四の従来例のようにプリント基板10の第一層と側壁との境界を含む縁部が予め削られることなく構成されるため、このような加工の精度に伴う特性の偏差が生じにくい。
【0042】
さらに、本実施形態では、信号パターン10Sに沿った接地パターン10G-1,10G-2の補完部位の長さLeng、間隔Distおよび厚みTは、これらの信号パターン10Sと接地パターン10G-1,10G-2との間における静電容量C(∝(Leng・T/Dist))により、上記接地路の実効的なインダクタンスLが所望の精度で相殺される値に予め設定される。
【0043】
したがって、本実施形態によれば、同軸コネクタ30を介する外部と高周波信号の引き渡しは、従来例において生じていたインピーダンスの不整合等の特性の劣化やバラツキがコスト高や構成の複雑化を伴うことなく安価にかつ確度高く安定に実現される。
【0044】
なお、本実施形態では、同軸コネクタ30の中心導体31は、筐体20の底部に配置された4層プリント基板10上の信号パターン10Sに貫通孔10Hを介して半田付けされている。
【0045】
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、例えば、図4に示すように、絶縁帯33が外筐体32の開口部で切り落とされ、中心導体31の長さがその絶縁帯33から所定の距離に亘って突出した状態で制限されると共に、その中心導体31の先端部と外導体32とがそれぞれ信号パターン10Sと導体膜10CF-1、10CF-2とにそれぞれ直接半田付けされる場合にも、同様に適用可能である。
【0046】
また、本実施形態では、信号パターン10Sと分離帯10i-1,10i-2との間における静電容量Cによる上記接地路の実効的なインダクタンスLの相殺は、本実施形態に係る4層プリント基板10だけではなく、例えば、以下の何れの静電容量による接地路のインダクタンスの相殺にも同様に適用可能である。
【0047】
(1) 図5に示す第一の従来例において、信号パターン51Sと、接地パターン51G(またはその接地パターン51Gに接続されたプリントパターンやスルーホール)との間に分布する静電容量
【0048】
(2) 図6に示す第二の従来例、あるいは図7に示す第三の従来例において、信号パターン61Sと、接地パターン61Gとの間に分布する静電容量
【0049】
(3) 図8に示す第四の従来例において、信号パターン71Sと、接地パターン71G(またはその接地パターン71Gに接続されたプリントパターンやスルーホール)との間に分布する静電容量
【0050】
さらに、本実施形態では、既述の中心導体31との半田付けの対象とならない信号パターン10Sの部位は、必ずしも、4層プリント基板10の外層である第一層に形成されなくてもよく、例えば、スルーホールを介して接続された第二層ないし第四層の何れに集中して、あるいは分散されて形成されてもよい。
【0051】
また、本実施形態では、グランドプレーン10GPは、必ずしも第二層に形成されなくてもよく、第一層ないし第四層の全てまたは一部に如何なる形態で分散されて形成されてもよい。
【0052】
さらに、本実施形態では、本発明は、4層プリント基板10に適用されている。
しかし、本発明は、このような4層プリント基板10に限定されず、以下の条件を満たす如何なる層数のプリント基板にも同様に適用可能である。
【0053】
(1) 導体膜10CF-1、10CF-2が筐体20や外筐体32に対して十分に低いインピーダンスで接地パターンに接続される。
(2) 総合的な実装等にかかわる制約を妨げることがない形状、寸法および配置で導体膜10CF-1、10CF-2が形成される。
【0054】
また、本実施形態では、信号パターン10Sは、4層プリント基板10の第一層である外層に形成され、かつ中心導体31に対して半田付けにより接続されている。
【0055】
しかし、このような信号パターン10Sは、以下の何れの形態で中心導体31と電気的に結合するプリントパターンとして形成されてもよい。
(1) 静電結合
(2) 電磁結合
(3) 物理的な圧着
【0056】
さらに、本実施形態では、信号パターン10Sおよび導体膜10CF-1、10CF-2には、金メッキ、銀メッキその他の如何なるメッキが施されてもよい。
【0057】
また、本実施形態では、同軸コネクタ30は、絶縁帯33が貫通孔20Hに嵌合し、かつ中心導体31が信号パターン10Sに半田付けされることによって、筐体20および4層プリント基板10に対して一定の位置に支持されている。
【0058】
しかし、このような同軸コネクタ30の支持は、例えば、筐体20および4層プリント基板10に対して支持された何らかの部材に対する螺合、圧接、係合、係止、軸止、挟持、締結、架設、嵌挿の何れによって実現されてもよい。
【0059】
さらに、本実施形態では、4層プリント基板10上に配置された回路に同軸コネクタ30を介して接続される相手は、他のプリント基板に限定されず、同軸ケーブル等の伝送路であってもよい。
【0060】
また、本発明は、同軸コネクタ30が二重シールドや三重シールド付きの同軸コネクタ、あるいは二芯同軸ケーブル用の同軸コネクタである場合であっても、同様に適用可能である。
【0061】
さらに、本発明は、グランドプレーン10GPが第二層以外の層に形成される場合であっても、同様に適用可能である。
【0062】
また、本発明は、4層プリント基板の各層の形状が矩形以外の多様な形状である場合であっても、同様に適用可能である。
【0063】
さらに、本実施形態では、同軸コネクタ30は、例えば、BNCコネクタ、M型コネクタ、N型コネクタ、TNCコネクタ、F型コネクタ、SMAコネクタ 、SMBコネクタ、SMCコネクタ、APC3.5コネクタ、Kコネクタ、Vコネクタ、W1コネクタ、SMPコネクタ等の何れであってもよい。
【0064】
また、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲において多様な実施形態の構成が可能であり、構成要素の全てまたは一部に如何なる改良が施されてもよい。
【符号の説明】
【0065】
10 4層プリント基板
10CF 導体膜
10i 分離帯
10GP グランドプレーン
10S,51S,61S,71S 信号パターン
10TH,53 スルーホール
20,80 筐体
20H 貫通孔
30 同軸コネクタ
31,41S 中心導体
32 外導体
33 絶縁帯
40 コネクタ
41G 外部導体
51G,61G,71G 接地パターン
54 副接地用パターン
61M メッキ電極
72 金属膜
80H 連通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタを介する外部との高周波信号の引き渡しに供されるパターンが外層に形成され、かつ前記高周波信号を出力しあるいは取り込む回路の接地に供される接地パターンを有するプリント基板であって、
前記コネクタが前記高周波信号の引き渡しに供される状態で前記コネクタの筐体が接触し得る前記プリント基板の側壁の内、前記コネクタに備えられて前記コネクタの中心導体を前記筐体に対して絶縁する絶縁体が接し得る部位以外の特定の部位に形成され、かつ前記接地パターンに接続された導体膜を有する
ことを特徴とするプリント基板。
【請求項2】
請求項1に記載のプリント基板において、
前記接地パターンは、
前記プリント基板の内層に形成され、かつ前記特定の部位で前記導体膜に接続された
ことを特徴とするプリント基板。
【請求項3】
コネクタを介する外部との高周波信号の引き渡しに供されるパターンが形成され、かつ前記高周波信号を出力しあるいは取り込む回路の接地に供される接地パターンを有するプリント基板であって、
前記接地パターンの配置、形状、寸法の全てまたは一部は、
前記パターンを介して前記回路に至る区間と、前記回路から前記接地パターンを介して前記コネクタの筐体に至る区間との双方もしくは何れか一方のインダクタンスを緩和し、あるいは相殺する静電容量が前記接地パターンとの間に形成される形態に設定された
ことを特徴とするプリント基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−114365(P2012−114365A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263987(P2010−263987)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(000004330)日本無線株式会社 (1,186)
【Fターム(参考)】