説明

プリント配線板および電子機器

【課題】 部品実装面に実装した半導体部品の熱膨張等による板面へのストレスに対して、信頼性の高い安定した回路配線を維持することのできるプリント配線板を提供する。
【解決手段】 電極パッド15,15,…とホール端子17,17,…との間を回路接続する配線パターン(引出線)16,16,…は、それぞれ、上記半導体部品実装面部11aに実装された半導体部品の動作時の発熱に伴う、上記半導体部品実装面部11aの板面上の熱膨張による弾性変形方向(熱膨張方向)Pに対して交叉する方向に配線されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体部品を実装対象とするプリント配線板および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体部品として提供されるメモリチップは、高密度・高容量化が進み、例えばBGA(ball grid array)パッケージとして提供されている。これらパッケージ化されたメモリは、メモリチップを構成するシリコンチップの大型化とパッケージの小型化という相反する要求のもとに構造化が進んでいる。このため、メモリチップを搭載したBGAパッケージは、動作時の温度上昇によりシリコンチップの膨張と非動作時の復元(収縮)を繰り返す熱ストレスがより大きくかかる状態にある。このシリコンチップは、ボンディングワイヤなどによりサブストレートと接続され、サブストレートの下面に配置された半田ボールを有する外部接合電極に回路接続されている。
【0003】
上記したBGA等の半導体パッケージを実装対象とするプリント配線板においては、上記した熱ストレスに伴う板面の弾性変形(伸縮)に対して、信頼性の高い安定したパターン形成(回路生成)が維持される工夫が必要とされる。
【0004】
このような半導体パッケージを実装対象としたプリント配線板のパターン形成技術として、従来では、基板表面(表層面)に形成される引き出し線のうち、少なくとも電極パッドとの接続部に近い主要部が、基板上の変形中心を基点として、各電極パッドから放射方向に沿って内側に引き出されるパターン形成技術が存在した。しかしながら、このパターン形成技術は、パッケージ実装面の中心部から放射方向に沿って配線パターンが引き出される構造であることから、上記した熱ストレスに伴う板面の弾性変形に対して、引き出し配線部分(例えばパッドと引き出し線の境界面の銅箔部分)に過度のストレスが加わり、配線部の接触不良、断線等を招来する可能性が高いという問題があった。
【特許文献1】特開2000−261110号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、従来のプリント配線板構造においては、パッケージ実装面の中心部から放射方向に沿うように配線パターンが引き出される構造であることから、上記した熱ストレスに伴う板面の弾性変形に対して、引き出し配線部分(銅箔パターン)に過度のストレスが加わり、配線部の接触不良、断線等を招来する可能性が高いという問題があった。
【0006】
この発明は上記問題点を解消して、部品実装面に実装した半導体部品の熱膨張等による板面へのストレスに対して、信頼性の高い安定した回路配線を維持することのできるプリント配線板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、半導体部品を実装する部品実装面に設けられた複数の電極パッドと、前記電極パッドに対応して前記部品実装面に設けられた複数のホール端子と、前記電極パッドと該電極パッドに対応する前記ホール端子との間を回路接続する複数の配線パターンとを具備し、前記配線パターンは、前記部品実装面上の弾性変形方向に対して交叉する方向に配線されているプリント配線板を特徴とする。
【0008】
また、本発明は、半導体パッケージを実装した回路板と、前記回路板を収容した筐体とを具備し、前記回路板は、前記半導体パッケージの実装面に設けられた複数の電極パッドと、前記電極パッドに対応して前記実装面に設けられた複数のホール端子と、前記電極パッドと該電極パッドに対応する前記ホール端子との間を回路接続する複数の配線パターンとを具備し、前記複数の配線パターンがそれぞれ前記実装面上の弾性変形方向に対して交叉する方向に配線されて構成されている電子機器を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、部品実装面に実装した半導体部品の熱膨張等による板面へのストレスに対して、信頼性の高い安定した回路動作を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の第1実施形態に係る、半導体部品を実装対象としたプリント配線板の要部の平面構成を図1に示している。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板10は、表層の部品実装面11に、半導体部品の実装領域を形成する半導体部品実装面部11aを有する。この半導体部品実装面部11aには、複数の電極パッド15,15,…と、この電極パッド15,15,…に対応する複数のホール端子17,17,…と、上記電極パッド15,15,…とホール端子17,17,…との間を回路接続する配線パターン(引出線)16,16,…が設けられている。この配線パターン16,16,…は、それぞれ、上記半導体部品実装面部11aに実装された半導体部品の動作時の発熱に伴う、上記半導体部品実装面部11aの板面上の熱膨張による弾性変形方向(熱膨張方向)に対して交叉する方向に配線されている。この弾性変形方向(熱膨張方向)を図に矢印Pで示している。
【0011】
この矢印Pで示す弾性変形方向は、半導体チップ(シリコンチップ)の実装位置11bを基点とした放射方向であり、この放射方向に対して、交叉する方向に、上記配線パターン16,16,…が配線されている。
【0012】
図1に示す実施形態では、四辺形状をなす半導体部品実装面部11aをその中心点と各辺の中心位置を境に区分した4つの矩形領域に、それぞれ、半導体チップの実装位置11bの中心から半導体部品実装面部11aの各角部(頂点)に至る方向に対して交叉する方向を配線方向として配線パターン16,16,…が配置されている。
【0013】
プリント配線板10は、表層の部品実装面11に、上記した電極パッド15と配線パターン16とホール端子17とを有する半導体部品実装面部11aを、少なくとも1つ有して構成される。例えばCPUボードを対象としたプリント配線板10においては、少数(例えば1〜4程度)の半導体部品実装面部11aを有して構成され、大容量の固体記憶装置(ソリッド・ステート・ドライブ)を対象としたプリント配線板10においては、多数(例えば6〜8程度)の半導体部品実装面部11aを有して構成される。
【0014】
この半導体部品実装面部11aには、例えば、BGA(ball grid array)、CSP(chip size package)、LGA(Land grid array)等の下面に外部接合電極(半田付け端子)を設けたエリア・アレイ型の半導体パッケージが実装される。この実施形態では、上記半導体部品実装面部11aに、半導体パッケージとして、サブストレートの下面に半田ボールを設けたBGA(パッケージ)が実装される。
【0015】
電極パッド15は、半導体部品実装面部11aに実装されるBGAのサブストレート下面に設けられた半田ボールに導電接合される。
【0016】
ホール端子17は、配線パターン16を介して電極パッド15をプリント配線板10の内層パターンに導電接続するための中継端子であり、例えばパッドを有したスルーホールまたはバイアホール(例えばブラインドバイアホール)により構成される。ここでは一例としてホール端子17をスルーホールで構成している。
【0017】
上記したプリント配線板10の半導体部品実装面部11aにBGAを実装した状態を図2に示している。この図2は、図1に示すA−A線に沿う、一部を簡略して示す側断面構成を例示している。
【0018】
図2に示すように、第1実施形態に係るプリント配線板10は、複数の絶縁層12と配線層13を積層した多層構造であり、表層の部品実装面11に、BGA20を実装対象とした、半導体部品実装面部11aが設けられている。
【0019】
BGA20は、半導体チップ(シリコンチップ)21と、サブストレート22と、複数の半田ボール23,23,…とを具備して構成されている。サブストレート22の上面にはシリコンチップ21が搭載され、サブストレート22の下面には複数の半田ボール23,23,…が設けられている。BGA20のサブストレート22の下面に設けられた半田ボール23が半導体部品実装面部11aの電極パッド15に半田接合することによって、半導体部品実装面部11aにBGA20が実装される。この半導体部品実装面部11aに実装されたBGA20のシリコンチップ21の実装位置を図1に符号11bで示している。
【0020】
プリント配線板10の部品実装面11には、表層面に形成された導体パターン(銅箔パターン)の露出を防ぐ絶縁被膜として、例えばソルダーレジスト被膜(SR)が形成されている。半導体部品実装面部11aにおいては、電極パッド15と、この電極パッド15の周辺を除いてソルダーレジスト被膜(SR)が形成され、この被膜形成により、電極パッド15の周辺部への半田の流れ込みが防止されている。
【0021】
プリント配線板10の半導体部品実装面部11aには、上記図1に示したように、複数の電極パッド15,15,…と、この電極パッド15,15,…に対応する複数のホール端子17,17,…と、上記電極パッド15,15,…とホール端子17,17,…との間を回路接続する配線パターン(引出線)16,16,…が設けられている。
【0022】
配線パターン16は、電極パッド15の接続部分において上記ソルダーレジスト被膜(SR)の境界面を有し、ソルダーレジスト被膜(SR)から露出する部分が電極パッド15の径の1/2以上のパターン幅を有している。この配線パターン16の電極パッド15との接続部分の形状例を図3に示し、他の形状例を図4に示している。
【0023】
図3に示す、配線パターン16の電極パッド15との接続部分の形状例は、配線パターン16の上記ソルダーレジスト被膜(SR)の境界面におけるパターン幅すなわち線幅(W2)が、電極パッド15の径(W1)の1/2以上となるように、電極パッド15からSR境界面に向かって漸次幅狭となるパターン形状としている。
【0024】
図4に示す、配線パターン16の電極パッド15との接続部分の形状例は、ホール端子17に至る配線パターン16の線幅を電極パッド15の径(図3に示す符号W1参照)の1/2以上の一定線幅としている。
【0025】
上記した本発明の第1実施形態に係るプリント配線板構造により、上記熱ストレスに伴う板面の弾性変形(膨張変形)に対して、配線パターン16,16,…の引き出し配線部分に過度のストレスが加わり、これによって配線部の接触不良、断線等を招くという不具合を回避して、上記熱ストレスに対し、信頼性の高い安定した回路配線を維持することができる。
【0026】
具体的には、プリント配線板10の板面形状並びにパターン構成に較べて、BGA20のサブストレート22は高精細な引き出し線と極薄の絶縁材を用いて構成される。この構造上の違いから、熱膨張率を互いに異にする。またBGA20のサブストレート22は例えば情報処理装置を構成する主力能動半導体であるシリコンチップ21を搭載しており、従って動作時の熱量が大きく、熱膨張量が大きい。このようにBGA20のサブストレート22とBGA20を実装するプリント配線板10では互いに異なる熱膨張率を示す。
【0027】
この熱膨張による半導体部品実装領域11aの板面上における弾性変形方向(熱膨張方向)を図1に矢印Pで示している。
【0028】
BGA20の動作時においてシリコンチップ21で発生した熱は、サブストレート22→半田ボール23→プリント配線板10の電極パッド15→スルーホール17を介してプリント配線板10の内層に伝搬される。
【0029】
シリコンチップ21で発生した熱により、シリコンチップ21が膨張するときの膨張力は、サブストレート22、半田ボール23を介してプリント配線板10の電極パッド15、配線パターン16、スルーホール17へと伝搬する。
【0030】
この場合、配線パターン16の引き出し方向が、シリコンチップ21の膨張方向となる弾性変形方向P,P,…と一致する(平行する)場合は、電極パッド15とスルーホール17の間の配線パターン16に、配線方向に伸縮する力が最も大きく作用し、配線パターン16が配線方向に伸び縮みすることで断線が起こり易くなる。
【0031】
また、図3に示すように、配線パターン16は、ソルダーレジスト被膜(SR)の境界面を有し、この境界面に最も膨張ストレスがかかることにより、配線パターン16の電極パッド15からの引き出し部分の配線が断線し易くなる。
【0032】
これらの微細な応力集中は、主となる膨張方向(弾性変形方向P,P,…)から受ける力を逃がすことが重要であり、サブストレート22の熱膨張力による膨張方向(弾性変形方向P,P,…)と直交する方向に、配線パターン16を配線することで上記ストレスを軽減できる。
【0033】
本発明の実施形態に係るプリント配線板10は、上述したように、電極パッド15,15,…とホール端子17,17,…との間を回路接続する配線パターン16,16,…が、それぞれ、半導体部品実装面部11a上のBGA20が有するシリコンチップ21の熱膨張による弾性変形方向P,P,…に対して、交叉する方向に配線されていることから、上記した断線等の不具合を回避することができる。すなわち、半導体部品実装面部11a上のBGA20が有するシリコンチップ21の実装位置11bを基点とした放射方向に対して、交叉する方向に、それぞれ配線パターン16,16,…が配線されていることから、上記した断線等の不具合を回避することができる。
【0034】
また、図3に示すように、配線パターン16のソルダーレジスト被膜(SR)の境界面におけるパターン幅すなわち線幅(W2)を、電極パッド15の径(W1)の1/2以上となるように、電極パッド15からSR境界面に向かって漸次幅狭となるパターン形状とすることにより、配線パターン16の線幅を拡幅することなく、上記した配線パターン16の電極パッド15からの引き出し部分の断線、接続不良等の不具合を回避することができる。
【0035】
また、配線パターン16,16,…の配線方向が上記シリコンチップ21の熱膨張による弾性変形方向P,P,…に対して平行しないことから、上記した熱ストレスや外部応力に伴うストレスにより、配線板に反り、撓み等が生じても、これらの影響を最小限にとどめることができる。
【0036】
上記したプリント配線板10の半導体部品実装面部11aに実装されるBGA20の一構成例を図5に示している。
【0037】
この図5に示すBGA20は、積層された複数のシリコンチップ21,21,…と、このシリコンチップ21,21,…を搭載したサブストレート22とを具備して構成される。このBGA20は、例えばパッケージ化されたメモリを構成する。サブストレート22は、上記したプリント配線板10と同様に多層プリント配線板により構成されるもので、プリント配線板10に較べて微細加工により小型化された基板である。
【0038】
このシリコンチップ21,21,…を搭載したサブストレート22の上面には、上記図1に示したパターン形成技術を適用した回路パターンが設けられている。
【0039】
シリコンチップ21,21,…を搭載したサブストレート22の上面(表層面)には、シリコンチップ実装面の周囲に、ボンディングワイヤ25によりシリコンチップ21,21,…と接続される複数の電極パッド22a,22a,…と、この電極パッド22a,22a,…に対応して設けられた複数のホール端子(例えばスルーホール)22b,22b,…と、上記電極パッド22a,22a,…とこの電極パッドに対応するスルーホール22b,22b,…との間を回路接続する複数の配線パターン(引出線)22c,22c,…とが設けられている。この配線パターン22c,22c,…も、上記図1に示したように、シリコンチップ21,21,…の熱膨張による弾性変形方向P,P,…に対して、交叉する方向に配線されている。
【0040】
これによって、サブストレート22についても、上記したプリント配線板10と同様に、配線パターン22c,22c,…の配線方向に作用する、熱膨張による板面の伸縮によるストレスの影響を軽減できる。
【0041】
上記図5に示したBGA20をプリント配線板10に複数実装して、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を構成した例を図6に示している。ここでは、プリント配線板10に、8領域分の半導体部品実装面部11aを設けて、この各半導体部品実装面部11aに、上記図5に示したBGA20を実装し、プリント配線板10上に、ハードディスク装置に代わることが可能な大容量のソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を構成している。このソリッド・ステート・ドライブ(SSD)は、BGA20を実装した基板(回路板)が上記図1に示したプリント配線板10により実現されていることから、BGA20に搭載されたシリコンチップ21,21,…の熱膨張が配線パターンに及ぼすストレスの影響を軽減して、安定した信頼性の高いメモリ動作が期待できる。
【0042】
本発明の第2実施形態に係る電子機器の構成を図7に示している。この図7に示す電子機器は、上記図6に示したソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を一構成要素として、携行の容易な小型の情報処理装置を実現している。図7に示す情報処理装置は、本体筐体51に、マザーボード52、バッテリ(Batt)53、光磁気ディスクドライブ(ODD)54、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)55等を実装している。このソリッド・ステート・ドライブ(SSD)55は、フレキシブルプリント配線板56を介して、マザーボード52に接続されている。さらに、本体筐体51には、キーボード、表示器等の入出力デバイスが実装されるが、ここではこれらの入出力デバイスを省略して示している。
【0043】
マザーボード52は、CPUと、CPU周辺回路とを備え、図示しない入出力デバイスからの指示に従う、光磁気ディスクドライブ54、およびソリッド・ステート・ドライブ55をリード/ライトアクセス制御する制御回路を構成している。ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)55は、上記制御回路の制御のもとに、各種のアプリケーションプログラム、画像および音声を含むマルチメディア情報、テキストデータ等を格納する大容量固体記憶デバイスとして動作する。
【0044】
このソリッド・ステート・ドライブ(SSD)55は、上記図6に示すプリント配線板10の各半導体部品実装面部11a,11a,…に、それぞれ、図5に示すBGA20を実装して構成されている。このソリッド・ステート・ドライブ(SSD)55の構成要素であるプリント配線板10は、上記各半導体部品実装面部11a,11a,…において、複数の電極パッド15,15,…と、この電極パッド15,15,…に対応する複数のホール端子17,17,…との間を回路接続する配線パターン(引出線)16,16,…が、それぞれ、上記半導体部品実装面部11aに実装されたBGA20のシリコンチップ21の発熱に伴う板面上の熱膨張による弾性変形方向(熱膨張方向)に対して交叉する方向に配線され、BGA20に搭載されたシリコンチップ21の熱膨張によるストレスを受け難い配線構造としている。このため、シリコンチップ21からプリント配線板10に至る配線の上記ストレスによる断線並びに接続不良を低減でき、長期に亘り、安定した信頼性の高いメモリ動作を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の要部の構成を示す平面図。
【図2】上記第1実施形態に係るプリント配線板の要部の構成を示す図1のA−Aに沿う側断面図。
【図3】上記第1実施形態に係るプリント配線板の配線パターンの引出部の構成を示す平面図。
【図4】上記第1実施形態に係るプリント配線板の配線パターンの引出部の他の構成を示す平面図。
【図5】上記第1実施形態に係るプリント配線板の半導体部品実装面部に実装される半導体部品の一構成例を示す斜視図。
【図6】上記第1実施形態に係るプリント配線板を用いたソリッド・ステート・ドライブの構成例を示す平面図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る電子機器の要部の構成を示す図。
【符号の説明】
【0046】
10…プリント配線板、11…部品実装面(表層)、11a…半導体部品実装面部(半導体部品実装領域)、11b…半導体チップ(シリコンチップ)の実装位置、15…電極パッド、16…配線パターン(引出線)、17…ホール端子(スルーホール)、20…BGA、21…半導体チップ(シリコンチップ)、22…サブストレート、23…半田ボール、SR…ソルダーレジスト被膜、51…本体筐体、52…マザーボード、53…バッテリ(Batt)、54…光磁気ディスクドライブ(ODD)、55…ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、56…フレキシブルプリント配線板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体部品を実装する部品実装面に設けられた複数の電極パッドと、
前記電極パッドに対応して前記部品実装面に設けられた複数のホール端子と、
前記電極パッドと該電極パッドに対応する前記ホール端子との間を回路接続する複数の配線パターンとを具備し、
前記配線パターンは、前記部品実装面上の弾性変形方向に対して交叉する方向に配線されていることを特徴とするプリント配線板。
【請求項2】
前記配線パターンは、前記部品実装面上の前記半導体部品が有する半導体チップの実装位置を基点とした放射方向に対して、交叉する方向に配線されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
【請求項3】
前記部品実装面は、前記電極パッドと該電極パッドの周辺を除いて絶縁被膜が施され、
前記配線パターンは、前記電極パッドの接続部分において前記絶縁被膜の境界面を有し、前記絶縁被膜から露出する部分が前記電極パッドの径の1/2以上のパターン幅を有して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
【請求項4】
前記配線パターンは、前記絶縁被膜から露出する部分が、前記電極パッドから前記境界面に向かって漸次幅狭になるパターン形状を有することを特徴とする請求項3に記載のプリント配線板。
【請求項5】
前記半導体部品は、下面に前記電極パッドに対応した複数の外部接合電極を配置し、上面に半導体チップを搭載した扁平状の半導体パッケージであり、該半導体パッケージが前記部品実装面に実装されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
【請求項6】
前記電極パッドと前記ホール端子と前記配線パターンとを具備した前記部品実装面を複数備えて、この各部品実装面に、前記半導体パッケージを実装したことを特徴とする請求項5に記載のプリント配線板。
【請求項7】
前記半導体パッケージは、下面に、前記電極パッドに対応した複数の外部接合電極を配置した扁平状のサブストレートと、このサブストレートに搭載された複数の半導体チップとを具備して構成されていることを特徴とする請求項6に記載のプリント配線板。
【請求項8】
前記サブストレートは、
前記半導体チップとワイヤーボンドされる複数の電極パッドと、
前記電極パッドに対応して設けられた複数のホール端子と、
前記電極パッドと該電極パッドに対応する前記ホール端子との間を回路接続する複数の配線パターンとを具備し、
前記配線パターンは、前記半導体チップの実装面上の弾性変形方向に対して交叉する方向に配線されていることを特徴とする請求項7に記載のプリント配線板。
【請求項9】
半導体パッケージを実装した回路板と、
前記回路板を収容した筐体とを具備し、
前記回路板は、
前記半導体パッケージの実装面に設けられた複数の電極パッドと、
前記電極パッドに対応して前記実装面に設けられた複数のホール端子と、
前記電極パッドと該電極パッドに対応する前記ホール端子との間を回路接続する複数の配線パターンとを具備し、
前記複数の配線パターンがそれぞれ前記実装面上の弾性変形方向に対して交叉する方向に配線されて構成されていることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−224712(P2009−224712A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−70050(P2008−70050)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】