説明

プリーツを付けることの可能な不織布材料及びその製造のための方法と装置

本発明は、太めの形状付与繊維とフィルター効果を決定する細めの繊維とを備えて成るプリーツを付けることの可能な不織布材料に関し、細めの繊維は、不織布材料の表面に沿った方向に走る太めの繊維に大部分均一に組み込まれ、且つ、細めの繊維の分布密度勾配は、細めの繊維の最も高い濃度が中央領域に又は2つの外側面の一方にあるように不織布材料の表面に垂直に規定され、細めの繊維と太めの繊維とは、溶融状態からの固化によって共に結合され、同じ材料から作られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持し、形状付与する太めの繊維とフィルター効果を決定する細めの繊維とを備えて成るプリーツを付けることの可能な不織布材料に関し、加えて、その製造のための方法と装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】DE10310435B3
【特許文献2】DE102004036440A1
【特許文献3】WO2006/049664A1
【特許文献4】JP02-264057A
【特許文献5】DE69322572T2
【特許文献6】EP0674035A2
【0003】
このタイプの不織布材料は、特許文献1に開示される。この従来技術のフィルターエレメントでは、ナノ繊維(nanofibers)又はマイクロ繊維(microfibers)から成る繊維コーティングで両面を覆われた通気性支持材料が提供される。被覆厚さは、漸進的なフィルター要素を形成するように流入側面から流出側面へ増加する。先の従来技術のフィルター材料に対して、この実施形態は、既にフィルター性能の相当な改良に結び付いた。
【0004】
従来プリーツを付けられ、それ自体では自動車におけるエアフィルターとして用いられるこの種のフィルター材料において、低い圧力低下は、小さいサイズの送風機モータ、故に、対応して低いエネルギー消費及び低い騒音発生と同義であるため、空気が通過する際における可能な限り最低の圧力低下がきわめて重要である。
【0005】
低い圧力差を有するフィルターシステムのためのこの要求は、必要とされる分離性能と要求される耐用寿命とで対照的である。
【0006】
主として、これら2つの要求を、通常一方ではおよそ20μm、他方ではおよそ4μmでの異なる太さの繊維によって達成することが可能である。
【0007】
繊維密度の漸進的な構成は、製造の間に不織布材料が敷設乃至置かれる不織布材料の側面が、不織布材料がフィルターに挿入されるときの流出側として用いられることで達成される。
【0008】
フィルター特性のさらなる改良のために、産業界は、フィルター製造に用いられる、ますます小さくなっていく繊維直径の開発に重点を置く。
【0009】
現在、所謂メルトブロープロセス(melt blowing process)が細い繊維を作りだす最も共通の技術である。構造的な構成に起因して、このプロセスは、今までのところ2μm以上の繊維サイズに限定されている。このプロセスでは、低粘度媒体が用いられ、当該低粘度媒体は、より細い繊維太さを達成するための試みでは分裂する。
【0010】
しかしながら、圧力損失で生じる増加を最小限にする一方でフィルターの分離性能を増加するために、非常に細い繊維が重要である。それらは内部表面積の増加につながるため、かくして、耐用年数を増加させる一方で同時にますます細い粒子を分離することを可能にするからである。
【0011】
およそ500nmよりも小さな繊維サイズは、太めの繊維の場合の他に、非常に細い繊維(ナノ繊維)の表面で流れ速度がゼロにまで減少させられないことにより、所謂すべり流れ効果(slip-flow effect)を発生させ、かくして、気流中に含まれる細かい粒子がより大きな程度で遮断され集積される一方でより容易に拡散させることが可能になる。
【0012】
従来技術にしたがって、このタイプのナノ繊維は、例えば特許文献1に記述されるような所謂エレクトロスピニングプロセス(electrospinning process)を用いて溶液から作り出される。このプロセスでは、高電圧を印加することにより50nmまでの最小直径を備えた繊維を作り出すために、ポリマーが溶媒乃至溶剤を用いて溶解させられる。
【0013】
このエレクトロスピニングプロセスの著しい欠点は、大量の溶媒の使用である。このプロセスで発生する蒸気と同時に印加される高電圧に起因して、著しい爆発リスクが存在する。別の重大な側面は、蒸気が環境乃至周囲に対して有害であり、したがって、運転員に対して健康上のリスクを有することである。別の欠点は、フィルター材料のコーティングが別個のステップで実行され、その結果として、ナノ繊維が実質的にコーティング表面上にだけ配置されることである。この多重の層は、不織布材料のプリーツ付けを非常に困難にさせる。それにより、従来は、材料の折り畳みは、スポット接合を用いてのみ達成することができる。
【0014】
同様に、1μm以下の繊維太さを有するガラス繊維媒体がよく知られている。この材料は、非常にもろく、粒子を放出させる機械的な負荷を受けると壊れるので、該材料は、発がん性物質として分類されなければならない。また、ガラス繊維媒体は、分離性能に対して非常に高い圧力差を示す。
【0015】
特許文献2は、ナノ繊維が支持フレームにわたって分散されるフィルター材料を開示する。エレクトロスピニングが、考えられうる製造方法であると述べられている。同様なフィルター材料が特許文献3にも記述される。
【0016】
特許文献4は、メルトブロープロセスで製造される不織布材料を開示し、そこでは、異なった材料が異なる紡糸口金から押出される。紡糸口金の第一グループの直径は、およそ8μmになる一方で、紡糸口金の第二グループの直径は、8μmと同じかそれ以下になる。
【0017】
特許文献5は、紡糸口金が互いに対して斜めに配置される実施形態を記述する。
【0018】
特許文献6は、空気が側面から供給されるスピニングビームを開示する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
これに基づき、本発明の目的は、一方では、非常に優れたフィルター特性、特に低い圧力差と同時に高い分離性能とによって特徴付けられる一方で、他方では、高いスループット性能を達成するように環境に優しく且つコスト効果の高い方法で製作することのできるプリーツを付けることの可能な不織布材料を作り出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明にしたがい、この目的は、細めの繊維が不織布材料の表面に沿った方向で太めの繊維に概ね乃至大部分均一に組み込まれること、及び、不織布材料の表面に対して垂直な方向における細めの繊維の分布密度勾配(distribution-density gradient)は、細めの繊維の最大濃度乃至集中(concentration)が2つの外側面の一方で、又は、中央領域にあるようになっており、細めの繊維と太めの繊維とが溶融された状態から固化により共に結合し、同一材料から作られていることで達成される。
【0021】
太めの繊維が2μm以上の直径を有し、細めの繊維が1000nm以下の直径を有することが、有利には提供される。特に、太めの繊維が2〜200μmの間の直径を有するべきである一方で、細めの繊維は、50〜1000nmの間の直径を有するべきである。このような極度に細いナノ繊維によって、特に良好なフィルター効果を達成することが可能になる。
【0022】
繊維は、有利には、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエステル、又は、その混合物から成りうる。
【0023】
本発明は、また、プリーツを付けることの可能な不織布を作り出す方法にも関する。当該方法では、ポリマーが溶融され、スピニングビームの紡糸口金を通じて押圧され、かくして作り出されるポリマー糸が不織布層を形成するように搬送ベルト上に置かれる。本発明にしたがって、多様な直径の紡糸口金が単一のプロセスステップで細めの及び太めの太さのポリマー糸を作り出し且つ置くために用いられることが提供され、該多様な直径の紡糸口金は、単一プロセスステップで細めの及び太めの太さのポリマー糸を同時に作り出し且つ置く間に用いられ、当該紡糸口金の直径は、0.2mm以下、好ましくは0.15mmであり、且つ、太めの太さの繊維のためには、0.2mm以上、好ましくは0.3〜0.4mmであり、また、そのメルトフローインデックス「mfi」が500を大きく下回る高粘度ポリマー溶融物が用いられる。
【0024】
この方法を用いて、太めの繊維によって形成される支持フレームでの細めの繊維の所望の均一な分布が達成される。
【0025】
有利には、互いに対して斜めに配置される少なくとも2つのスピニングビームが設けられ、各スピニングビームの紡糸口金を離れたポリマー糸は、ベースと接触する前に、又は、少なくともベースと接触する瞬間に互いにもつれ、絡み合う。
【0026】
特に、第一スピニングビームが大きめの直径の紡糸口金を備えて成り、第二スピニングビームが小さめの直径の紡糸口金を備えて成る2つのスピニングビームを用いることができる。
【0027】
非常に小さな直径を備えた長い繊維を得るために、そのメルトフローインデックス「mfi」が500をはるかに下回る高粘度ポリマー溶融物を用いることが重要である。
【0028】
別の重要な態様は、スピニングビームに供給される空気が500mbarの大きさ程度の比較的僅かな過圧(overpressure)を有することである。
【0029】
本発明は、さらに、上記した方法の実施のための装置に関し、当該装置は、互いに隣に配置された複数の紡糸口金を含むスピニングビームと、紡糸口金から離れたポリマー糸を置くための搬送ベルトとを備えて成り、当該装置は、ポリマー糸が紡糸口金を離れるときに搬送ベルトと接触する前に又は遅くともそこに接触する瞬間に絡み合うように、互いに対して配置された少なくとも2つのスピニングビームが設けられるという事実によって特徴付けられ、そこでは、第一スピニングビームが大きめの直径の紡糸口金を備えて成り、第二スピニングビームが小さめの直径の紡糸口金を備えて成り、小さめの直径の紡糸口金の直径は、0.2mm以下、好ましくはおよそ0.15mmであり、大きめの直径の紡糸口金の直径は、0.2mm以上、好ましくは0.3〜0.4mmである。
【0030】
特に、スピニングビームが互いに対して斜めに配置され、細めの繊維と太めの繊維とが放出される際に互いに絡み合い、もつれ合わされることが提供される。
【0031】
特に、第一スピニングビームが大きめの直径の紡糸口金を備えて成り、第二スピニングビームが小さめの直径の紡糸口金を備えて成る。
【0032】
最後に、500mbarの大きさ程度の空気流の発生のために、紡糸口金の排出口領域にファンを設けることができる。
【0033】
紡糸口金は、特に有利には、レーザー加工によって作り出され、0.20mm以下の直径を有する。これは、小さな直径の紡糸口金の高い密集状態を経済的な方法で作り出すことを可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
本発明は、走査型電子顕微鏡で撮った写真と図面とを用いて、以下により詳細に記述される。
【0035】
以下の図解乃至写真(illustration)1/図3及び写真2/図4は、多様な繊維サイズの分散乃至分布を示す(写真1/図3及び写真2/図4を参照)。
【0036】
きめの粗い繊維(およそ15μmの直径)は、大部分は多重の繊維の形態で存在している。きめの粗い単一の繊維は、多重の繊維を形成するために共に結びつけられ、そこでは、繊維の混合物(200μmまで)は、互いに緩く接触しているだけであるが、その表面は、大部分共に溶融させられる。
【0037】
中間繊維直径(およそ1〜2μm)は、ほとんどが単一の繊維の形態で、まれに最大で3繊維を備えて成る繊維混合物の形態で存在している。
【0038】
概観写真では、多数の細めの繊維(1μm以下のナノ繊維)のウェブ(web)が、きめが粗く且つ中間の繊維直径の繊維構造を貫通していることをはっきりと示している。最も細い繊維は、単一の繊維の形態で存在しているだけである(写真3/図5を参照)。
【0039】
細い繊維の直径は、733nm又は857nmにそれぞれなる。1μmをはるかに下回る直径を備えた繊維は、もっぱらナノ繊維である(写真4/図6を参照)。
【0040】
高倍率は、およそ11μmの直径を備えた「標準的な」繊維と周囲のおよそ750nmのナノ繊維との間の極端な相違を示す(写真5/図7を参照)。
【0041】
材料断面にわたる繊維構造を図解するために、写真は70°の角度で撮られた。
【0042】
写真の下側部分は、太い結合繊維の基礎構造を示す。写真の中央部は、細い繊維とナノ繊維とを備えて成る部分を示す。カバー層が、中間直径を備えた繊維によって形成される(写真6/図8を参照)。
【0043】
ナノ繊維(測定値:522nm)は、およそ1〜2μmの直径を有する繊維と隣り合う(写真7/図9を参照)。
【0044】
フィルター基材が塩化ナトリウム粒子にさらされる(粒子フィルター試験台でおよそ15分間)。
【0045】
背面にはきめの粗い繊維(およそ10〜15μmの直径)が存在する。部分的に乃至一部分は非常に小さな直径(0.5μmよりもはるかに小さい)を備えた塩化ナトリウム粒子が、繊維の表面に析出乃至堆積した。
【0046】
非常に細いナノ繊維(測定値:426nmの直径)上で前面に堆積した粒子数は、最も細い繊維の直径がきめの粗い繊維の直径のおよそ1/25しかないのにもかかわらず、太い繊維上の粒子数と同様である。
【0047】
写真8/図10は、塩化ナトリウム粒子にさらされた際におけるきめの粗い、中間繊維及びナノ繊維の概観写真を示す(写真8/図10を参照)。
【0048】
本発明の装置が図1及び2に関して以下に記述される。
【0049】
以下に記述される図1は、互いに隣り合って配置される複数の紡糸口金(spinnerets)2を備えて成るスピニングビーム(spinning beam)1の概略的な断面図を示し、当該紡糸口金を介して、圧縮液体ポリマーの円錐4が矢印3によって示されるように圧力下で放出される。ファンによって発生させられるおよそ500mbarの圧力を備えた空気流が、空気経路5を介して供給される。
【0050】
図2は、互いと鋭角βを形成し、且つ、スピニングビーム1の下部に配置される搬送ベルト7に対して垂直方向に角度αで配置される2つのスピニングビーム1の概略図を示す。
【0051】
図2の左側のスピニングビーム1は、大きめの直径の紡糸口金2を備えて成る一方で、図2の右側のスピニングビーム1は、小さめの直径の紡糸口金を備えて成るので、大きめの直径のポリマー糸8は、小さめの直径のポリマー糸9と、それらが不織布フィルター材料11を形成するように搬送ベルト7上に置かれる前の領域10で、もつれ合い、絡み合う。このプロセスは、細めのポリマー糸9が太めのポリマー糸8の間に広く均一に分布されることを確実にする。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】互いに隣り合って配置される複数の紡糸口金を備えて成るスピニングビームの概略的な断面図を示す。
【図2】互いと鋭角βを形成し、且つ、スピニングビームの下部に配置される搬送ベルトに対して垂直方向に角度αで配置される2つのスピニングビームを概略的に示す。
【図3】多様な繊維サイズの分布を示す図である。
【図4】多様な繊維サイズの分布を示す図である。
【図5】多数のナノ繊維のウェブが中間繊維直径の繊維構造を貫通していることを示す図である。
【図6】1μmをはるかに下回る直径を備えた繊維はナノ繊維であることを示す図である。
【図7】およそ11μmの直径を備えた「標準的な」繊維と周囲のおよそ750nmのナノ繊維との間の極端な相違を示す図である。
【図8】下側部分が太い結合繊維の基礎構造を、中央部が細い繊維とナノ繊維とを備えて成る部分を示す図である。
【図9】ナノ繊維がおよそ1〜2μmの直径を有する繊維と隣り合っていることを示す図である。
【図10】塩化ナトリウム粒子にさらされた際における、きめの粗い中間繊維及びナノ繊維を概略的に示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1 スピニングビーム
2 紡糸口金
7 搬送ベルト
8 ポリマー糸
9 ポリマー糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルター効果を決定する細めの繊維と、支持し、形状を安定化する太めの繊維とを備えて成るプリーツを付けることの可能な不織布材料において、
細めの繊維が不織布材料の表面に沿った方向で太めの繊維に大部分均一に組み込まれること、及び、細めの繊維の最も高い集中が中央領域に又は2つの外側面の一方にあるように、不織布材料の表面に垂直な方向で細めの繊維の分布密度勾配が存在し、細めの繊維と太めの繊維とが溶融された状態からの固化により共に結合し、同一材料から作られること、を特徴とする不織布材料。
【請求項2】
太めの繊維が2μm以上の直径を有し、細めの繊維が1000nm以下の直径を有することを特徴とする請求項1に記載のプリーツを付けることの可能な不織布材料。
【請求項3】
太めの繊維が2〜200μmの間の直径を有することを特徴とする請求項2に記載のプリーツを付けることの可能な不織布材料。
【請求項4】
細めの繊維が50〜1000nmの間の直径を有することを特徴とする請求項2に記載のプリーツを付けることの可能な不織布材料。
【請求項5】
繊維がポリアミド、ポリプロピレン、ポリエステル又はその混合物から成ることを特徴とする請求項1に記載のプリーツを付けることの可能な不織布材料。
【請求項6】
ポリマーが溶融され、スピニングビームの紡糸口金を通って押圧され、かくして作り出されたポリマー糸が搬送ベルト上に置かれて不織布層を形成する、プリーツを付けることのできる不織布を作り出す方法において、
異なる直径の紡糸口金(2)が用いられ、太めの及び細めの太さのポリマー糸(8、9)が同時に作り出され、且つ、単一のステップで置かれ、細めの繊維のための紡糸口金(2)の直径は、0.2mm以下、好ましくは0.15mmであり、太めの繊維のための紡糸口金(2)の直径は、0.2mm以上、好ましくは0.3〜0.4mmであり、500をはるかに下回るメルトフローインデックス「mdi」を備えた高粘度ポリマー溶融物が用いられることを特徴とする方法。
【請求項7】
互いに斜めに配置される少なくとも2つのスピニングビーム(1)が用いられ、各スピニングビーム(1)の紡糸口金(2)を離れたポリマー糸(9)がベースに接触する前に互いと絡み合い、もつれ合うことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
2つのスピニングビーム(1)が用いられ、第一スピニングビーム(1)は、大きめの直径の紡糸口金を備えて成り、第二スピニングビーム(1)は、小さめの直径の紡糸口金を備えて成ることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
高粘度ポリマー溶融物が用いられることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
メルトフローインデックス「mdi」が500をはるかに下回ることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
スピニングビームが500mbarの大きさ程度の圧力を有する空気を供給されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項12】
請求項6〜11のいずれか一項に記載の方法の実施のための装置であって、互いに隣り合って配置される複数の紡糸口金を含むスピニングビームと、紡糸口金から離れたポリマー糸を置くための搬送ベルトとを備えて成る装置において、
離れたポリーマー糸が搬送ベルト(7)に接触する前に互いと絡み合うように、互いに対して配置される少なくとも2つのスピニングビーム(1)が設けられ、第一スピニングビーム(1)が大きめの直径の紡糸口金(2)を備えて成り、第二スピニングビーム(1)が小さめの直径の紡糸口金(2)を備えて成り、小さめの直径の紡糸口金(2)の直径が0.2mm以下、好ましくはおよそ0.15mmであり、大きめの直径の紡糸口金(2)の直径が0.2mm以上、好ましくは0.3〜0.4mmであることを特徴とする装置。
【請求項13】
少なくとも2つのスピニングビーム(1)が互いに対して角度(β)で配置されることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
ファンが500mbarの大きさ程度の圧力を備えた空気流の発生のために紡糸口金(2)の排出口領域に設けられることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項15】
紡糸口金(2)がレーザードリルによって作り出されることを特徴とする請求項12に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−531554(P2009−531554A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501925(P2009−501925)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002650
【国際公開番号】WO2007/112877
【国際公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(508290057)イレマ・フィルター ゲーエムベーハー (1)
【Fターム(参考)】