説明

プレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断検知方法及び破断検知システム

【課題】プレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断を検知する。
【解決手段】プレストレストコンクリート構造物(10)に圧縮応力を与えるPC鋼材(12A−12H)の破断検知方法であって、プレストレストコンクリート構造物(10)のひび割れによるひずみを計測する計測材(14A−14L)をプレストレストコンクリート構造物(10)に固定し、計測材(14A−14L)のひずみ量を測定し、計測材(14A−14L)のひずみ量に基づいてPC鋼材(12A−12H)の破断を検知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断を検知する破断検知方法及び破断検知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図7(A)に示すように、プレストレストコンクリート(Prestressed Concrete)桁(以下、PC桁と称する。)100は、プレストレストコンクリート体101と、PC体101の内部を貫通するシース102と、シース102の中に通したPC鋼材103と、シース102に充填されたグラウト104を有する。そして、PC鋼材103に引張り応力F1を加えることで、PC鋼材103はPC体101に圧縮応力F2を付与する。この圧縮応力F2はPC体101に加わる引張応力に対抗する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、図7(B)に示すように、A1で示す箇所でグラウトの充填不良があると、シース102内に水や空気が入る。この水、空気は、PC鋼材103を腐食させる。腐食が進み、PC鋼材103が破断すると、PC体101に加わる圧縮応力が低下する。これにより、PC体101にひび割れC11が発生する。
【0004】
しかし、PC桁100のひび割れC11からPC鋼材103の破断等を推定する技術は存在しなかった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、プレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断を検知するPC鋼材の破断検知方法及び破断検知システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、符号を付して本発明の特徴を説明する。なお、符号は参照のためであり、本発明を実施形態に限定するものでない。
【0007】
本発明の第1の特徴に係わるプレストレストコンクリート構造物のプレストレストコンクリート材の破断検知方法は、プレストレストコンクリート構造物(10)に圧縮応力を与えるPC鋼材(12A−12H)の破断検知方法であって、プレストレストコンクリート構造物(10)のひび割れによるひずみを計測する計測材(14A−14L)をプレストレストコンクリート構造物(10)に固定し、プレストレストコンクリート構造物(10)のひび割れに起因する計測材(14A−14L)のひずみ量を測定し、前記計測材(14A−14L)のひずみ量に基づいて前記PC鋼材の破断を検知する。
【0008】
以上の第1の特徴において、計測材(14A−14L)のひずみ量に基づいてPC鋼材(12A−12H)の破断量を決定する。
【0009】
計測材のひずみ量に基づいてひび割れの箇所を決定し、このひび割れの箇所に基づいてPC鋼材(12A−12H)の破断箇所を決定する。
【0010】
複数の計測材のひずみ量を比較して相対的に大きなひずみ量の計測材を決定し、相対的に大きな計測材(14A−14L)の箇所又は近傍をPC鋼材(12A−12H)の破断箇所として決定する。
【0011】
本発明の第2の特徴に係わるプレストレストコンクリート構造物(10)のプレストレストコンクリート材(12A−12H)の破断検知システム(15)は、圧縮応力を与えるPC鋼材(12A−12H)を有するプレストレストコンクリート構造物(10)に固定されると共にプレストレストコンクリート構造物(10)のひび割れによるひずみを計測する計測材(14A−14L)と、前記プレストレストコンクリート構造物のひび割れに起因する計測材(14A−14L)のひずみ量に基づいてPC鋼材(12A−12H)の破断を検知する制御装置(23)を有する。
【0012】
以上の第2の特徴において、制御装置(23)は、計測材(14A−14L)のひずみ量に基づいてプレストレストコンクリート材(12A−12H)の破断量を決定する。
【0013】
制御装置(23)は、計測材(14A−14L)のひずみ量に基づいてひび割れの箇所を決定し、このひび割れの箇所に基づいてPC鋼材(12A−12H)の破断箇所を決定する。
【0014】
制御装置(23)は、複数の計測材(14A−14L)のひずみ量を比較して相対的に大きなひずみ量の計測材(14A−14L)を決定し、相対的に大きなひずみ量の計測材(14A−14L)の箇所又は近傍をPC鋼材(12A−12H)の破断箇所として決定する、
【発明の効果】
【0015】
本発明の特徴によれば、計測材のひずみ量に基づいてPC鋼材の破断を検知することができる。
【0016】
また、計測材のひずみ量に基づいてPC鋼材の破断量を決定することができる。
【0017】
また、計測材のひずみ量に基づいてPC鋼材の破断箇所を決定することができる。
【0018】
また、相対的に大きなひずみ量の計測材の箇所又は近傍をプレストレストコンクリート材の破断箇所として決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1の実施形態に係るPC桁の側面図である。
【図2】図1に示すII−IIに沿ったPC桁の断面図である。
【図3】図1に示すA2の部位の拡大図である。
【図4】図1に示すPC体の側面図である。
【図5】ひび割れの入ったPC桁の側面図である。
【図6】PC桁のPC鋼材の破断検知システムの概要図である。
【図7】(A)はPC桁の側面図であり、(B)はひび割れが発生したPC桁の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
図1に示すように、PC桁10の両端は支承5A、5Bによって支持されたPC体11を有する。PC桁10は、PC体11の下部に配置された計測材14A−14Lと、PC体11の下部に固定されると共に計測材16A−16Mと接続した計測用固定具16A−16Mを有する。図4に示すように、PC桁10は、PC体11内に配置された第1−第8のPC鋼材12A−12Hを有する(図4参照)。なお、シースおよびグラウトの図示
は省略されている。
【0022】
図2に示すように、PC体11は、基部11a、基部11aから上方へ延びる腹部11bと、腹部11bの上に配置されると共に側方へ延びるフランジ部11cを有する。PC体11はフランジ部11c、腹部11b、基部11aの内部に配置された鉄筋13A、13B、13C、13D、13Eを有する。
【0023】
図4に示すように、第1−第8のPC鋼材12A−12Hは、それぞれ、両端で引っ張られて、PC体11に圧縮応力を加える(図4参照)。PC鋼材12A−12HはPC鋼線、PC鋼より線、又は、PC鋼棒を含む。
【0024】
第1−第8のPC鋼材12A−12Hは、PC体11に下から上へ順に配置されている。PC鋼材12A−12Hは、PC体11の長手方向の一端部から中央部LCへ向けて長手方向に対して斜めに下がる。第1−第8のPC鋼材12A−12Hは、PC体11の中央部LCで、基部に沿って長手方向に延びる。PC鋼材12A−12Hは、PC体11の中央部LCから他端部へ長手方向に対して斜め上方へ延びる。なお、PC鋼材12A−12Hの配置は、一例であり、PC鋼線は他の配置にしてもよい。例えば、複数のPC鋼線を互いに平行に長手方向に配置してもよい。
【0025】
図1に示すように、計測材14A−14Lは、PC桁10の長手方向に配置される。計測材14A−14Lは、計測用固定具16A―16Lを介在して互いに接続されている。計測材14A−14Lの両端部は計測用固定具16A−16Lに固定されるねじ切り部を有する。計測材14A−14Lには、それぞれ、ひずみゲージが貼られている。
【0026】
詳細には、図3に示すように、計測材14B、14Cのねじ切り部14B1、14C1は、計測用固定具16Cを貫通し、計測用固定具16Cの両側からナット17、17で固定されている。計測材14B、14Cの、例えば、中央部にはひずみゲージ21、21が貼られている。各ひずみゲージ21はPC体11のひび割れに起因する計測材14B、14Cのひずみ量を検出する。計測用固定具16Cは、例えば、5mm程度の鉄板である。計測用固定具16CはアンカーによってPC体11に固定され、固定点として役割を果たす。
【0027】
計測材14A−14Lは、2つの固定点の間でひび割れによるひずみを計測できるものであれば、材質、形状は限定されない。材質は、例えば、鋼材、鉄材、銅材、アルミ材のような弾性材料でもよい。形状は、例えば、棒状、角柱、円柱、三角柱、四角柱、筒形、板状でもよい。計測材14A−14Lの配置は、PC桁10の長手方向に対して斜めでもよく、同長手方方向に対して直交してもよい。計測材14A−14L同士は、同じ方向を向くだけでなく、互いに斜めに配置されてもよく、互いに直角をなしてもよい。また、計測材は、例えば、一本の棒材を複数の点でPC体11に固定してもよい。
【0028】
計測用固定具16A−16Gは、計測材14A−14LをPC体11に固定できるのであれば、材質、形状は限定されない。例えば、計測用固定具は、計測材と嵌め込まれてもよい。また、計測用固定具は、計測材を貫通してPC体11に打ち込んでもよい。また、計測用固定具は、計測材14A−14Lのそれぞれを2箇所で固定してもよい。
【0029】
図6を用いて、PC桁10のPC鋼材12A−12Hの破断検知システム20を説明する。破断検知システム20は、計測材14A−14Lと、計測材14A−14Lに配置されたひずみゲージ21と、ひずみゲージ21に電気的に接続した抵抗測定器22と、抵抗測定器22に電気的に接続した制御装置23を有する。ここで、ひずみゲージ21及び抵抗測定器22はひずみ測定装置を構成する。制御装置23は、ROM、RAM、CPUを
有する。ROMは測定プログラム及び解析プログラムを格納する。RAMは測定データ及び解析データを一時的に格納する。CPUは、測定プログラム及び解析プログラムを実行する。
【0030】
次に、PC鋼材の破断とPC桁のひび割れとの関係について説明する。図5は、PC桁10Aのひび割れとPC鋼材12A−12Hの破断との関係を調べるための予備実験を説明するためのPC桁10Aの断面図である。ここで、PC桁10Aはパイゲージ及び誘発目地が配置されていない点を除いてPC桁10と同じ構造を有する。
【0031】
D1−D8で示す開口部を利用して第1−第8のPC鋼材12A−12Hを切断すると、PC体11に加わる圧縮応力が低下する。これは、A3で示す区間にグラウトの充填不良が発生し、かつ、水や空気の出入りによりPC鋼材の腐食が進み、PC鋼材が破断したことに相当する。これにより、ひび割れC1−C9がPC体11に発生する。
【0032】
すなわち、PC体11内のPC鋼材12A−12Hが一定割合以上で破断すると、PC体11にひび割れが発生することが確認される。そこで、この予備実験の結果をまとめておき、この予備実験の結果と実際に発生したひび割れとを比較する。さらに、ひび割れにより計測材14A−14Lは引っ張られてひずみを生じる。そこで、ひび割れと計測材14A−14Lのひずみ量との関係を予備実験で得ておく。
【0033】
以上から、予備実験の結果と計測材14A−14Lのひずみ量とを対比してPC鋼材12A−12Hの破断を検知することができる。
【0034】
また、予備実験によれば、PC鋼材12A−12Hの破断量、つまり、破断本数が増加すると、計測材14A−14Lのひずみ量が大きくなることが分かっている。そこで、計測材14A−14Lのひずみ量とPC鋼材12A−12Hの破断量との関係を予備実験で得ておく。以上から、予備実験の結果と計測材14A−14Lのひずみ量とを比較してPC鋼材12A−12Hの破断量を推定することができる。
【0035】
また、予備実験によれば、ひび割れの箇所とPC鋼材12A−12Hとの破断箇所とに一定の関係があることが分かっている。そこで、ひび割れの箇所とPC鋼材12A−12Hの破断箇所との関係を予備実験で得ておく。さらに、このひび割れの箇所と計測材14A−14Lのひずみ量との関係を予備試験で得ておく。以上から、予備試験の結果と計測用鋼材14A−14Lのひずみ量とを比較してPC鋼材12A−12Hの破断箇所を推定することもできる。
【0036】
このように、本発明は、PC桁の表面に発生するひび割れとPC桁の内部のPC鋼材の破断とに一定の関係があることに着目し、PC桁の表面に発生するひび割れ、PC鋼材の破断、計測材のひずみ量の関係を示すデータを予め種々の予備実験により蓄積し、この蓄積されたデータを基に実際に測定した計測材のひずみ量と比較することにより、PC桁を破壊することなく、その内部のPC鋼材の破断を検知し、破断量、破断箇所を推定することができる。
【0037】
次に、図3、6を用いてPC桁10のPC鋼材12A−12Hの破断検知方法を具体的に説明する。
【0038】
例えば、計測用材14Bを選択する。ひずみゲージ21を抵抗測定器22(図6参照)に接続し、抵抗測定器22でひずみゲージ21の電気抵抗を測定し、制御装置23で計測材14Bのひずみ量を監視する。ここで、ひび割れC10が進行し、ひび割れが計測材14Bを横切ると、計測材14Bが歪み、計測材14Bのひずみゲージ21の電気抵抗が増
加する。制御装置23は、ひずみゲージ21の電気抵抗に基づいて計測材14Bのひずみ量を決定する。制御装置23は、計測材14Bのひずみ量と予備実験で得たデータとに基づいてひび割れの発生を決定する。制御装置23は、ひび割れと予備実験で得たデータとに基づいてPC鋼材12A−12Hの破断を検知する。
【0039】
次に、制御装置23は、計測材14Bのひずみ量と予備実験で得たデータとに基づいてPC鋼材12A−12Hの破断量を決定する。
【0040】
さらに、制御装置23は、計測材14Bのひずみ量と予備実験で得たデータとに基づいて、ひび割れの箇所を決定する。制御装置23は、ひび割れの箇所と予備実験で得たデータとに基づいてPC鋼材12A−12Hの破断箇所を決定する。
【0041】
さらに、抵抗測定器22を用いて、残りの計測材14A、14C−14Lのひずみ量を測定する。同様に、制御装置23は計測材14A、14C−14Lのひずみ量と予備実験で得たデータに基づいてPC鋼材12A−12Hの破断を検知し、破断量、破断箇所を決定する。
【0042】
以上の実施形態によれは、計測材14A−14Lのひずみ量に基づいてPC鋼材12A−12Hの破断を検知することができる。
【0043】
また、計測材14A−14Lのひずみ量に基づいてPC鋼材12A−12Hの破断量を決定することができる。
【0044】
また、計測材14A−14Lのひずみ量に基づいてPC鋼材12A−12Hの破断箇所を決定することができる。
【0045】
第2の実施形態
本実施形態では、計測材14A−14Lのひずみ量を比較することにより、PC鋼材12A−12Hの破断箇所を決定する。
【0046】
図5に示す予備実験によれば、A3で示す部位及び近傍のひび割れC1−C3は、他の部位のひび割れC4−C9より長くなる傾向があった。それは、PC鋼材12A−12Hの破断により、A3で示す部位のPC体11の強度が他の部位よりも低下するからである。よって、PC鋼材12A−12Hの破断箇所及びその近傍のひび割れC1−C3の長さは、他の部位のひび割れC4−C9の長さより大きくなる。また、ひび割れの長さが大きくなるほど、ひび割れの幅が大きくなる。これにより、相対的に大きなひび割れの幅を有するひび割れ又はその近傍でPC鋼材12A−12Hが破断したと推定することもできる。また、ひび割れの幅が大きくなるにつれて、ひび割れに対応する箇所の計測材14A−14Lのひずみ量も大きくなる傾向にある。
【0047】
次に、図1、6を用いてPC桁10のPC鋼材12A−12Hの破断箇所の検知方法を具体的に説明する。
【0048】
制御装置23は、計測材14A−14Lのひずみ量を比較して相対的に大きなひずみ量の計測材14A−14Lを決定する。制御装置23は、相対的に大きなひずみ量の計測材14A−14Lの箇所を相対的に大きな幅のひび割れの箇所と決定する。制御装置23は、相対的に大きなひずみ量の計測材14A−14Lの箇所又は近傍をPC鋼材12A−12Hの破断箇所として決定する。
【0049】
本実施形態によれば、相対的に大きなひずみ量の計測材14A−14Lの箇所又は近傍
をPC鋼材12A−12Hの破断箇所として決定することができる。
【0050】
なお、本発明は本実施形態に限定されず、また、各実施形態は発明の趣旨を変更しない範囲で変更、修正可能である。PC鋼材の破断箇所および破断量からPC桁の残存耐力評価方法を用いて、残存耐力を推定してもよい。また、本発明は、PC桁に限らず、あらゆるプレストレストコンクリート構造物に適用可能である。
【符号の説明】
【0051】
10 PC桁
11 PC体
12A−12H 第1−第8のPC鋼材
14A−14L 計測材
20 PC鋼材の破断検知システム
21 ひずみゲージ
22 抵抗測定器
23 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレストレストコンクリート構造物に圧縮応力を与えるPC鋼材の破断検知方法であって、
プレストレストコンクリート構造物のひび割れによるひずみを計測する計測材をプレストレストコンクリート構造物に固定し、
前記プレストレストコンクリート構造物のひび割れに起因する前記計測材のひずみ量を測定し、
前記計測材のひずみ量に基づいて前記PC鋼材の破断を検知する、
プレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断検知方法。
【請求項2】
前記計測材のひずみ量に基づいて前記PC鋼材の破断量を決定する、請求項1に記載のプレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断検知方法。
【請求項3】
前記計測材のひずみ量に基づいてひび割れの箇所を決定し、このひび割れの箇所に基づいてPC鋼材の破断箇所を決定する、請求項1又は2に記載のプレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断検知方法。
【請求項4】
複数の計測材のひずみ量を比較して相対的に大きなひずみ量の計測材を決定し、
相対的に大きなひずみ量の計測材の箇所又は近傍をPC鋼材の破断箇所として決定する、請求項1乃至3の何れかに記載のプレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断検知方法。
【請求項5】
圧縮応力を与えるPC鋼材を有するプレストレストコンクリート構造物に固定されると共にプレストレストコンクリート構造物のひび割れによるひずみを計測する計測材と、
前記プレストレストコンクリート構造物のひび割れに起因する前記計測材のひずみ量に基づいてPC鋼材の破断を検知する制御装置を有する、
プレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断検知システム。
【請求項6】
前記制御装置は、前記計測材のひずみ量に基づいて前記PC鋼材の破断量を決定する、請求項5に記載のプレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断検知システム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記計測材のひずみ量に基づいてひび割れの箇所を決定し、このひび割れの箇所に基づいてPC鋼材の破断箇所を決定する、請求項5又は6に記載のプレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断検知システム。
【請求項8】
前記制御装置は、複数の計測材のひずみ量を比較して相対的に大きなひずみ量の計測材を決定し、相対的に大きなひずみ量の計測材の箇所又は近傍をPC鋼材の破断箇所として決定する、請求項5乃至7に記載のプレストレストコンクリート構造物のPC鋼材の破断検知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−180065(P2011−180065A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−46456(P2010−46456)
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(000173784)公益財団法人鉄道総合技術研究所 (1,666)
【Fターム(参考)】