プレス硬化工程用加熱炉装置
本発明の加熱炉装置は、巻き取りられたコイルからブランク鋼板が進入可能な進入口が上部に配置され、下部にブランク鋼板が排出される排出口を有し、内部にブランク鋼板の移送が可能な空間部を備えるように円筒形構造を有する加熱炉本体と、加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で配置され、ブランク鋼板を上側進入口から下側排出口側に順次移送させるコンベヤーと、コンベヤーの一側に備えられ、ブランク鋼板を選択的にクランピングするクランピング手段とから構成される。これによれば、本発明は、直線型加熱炉方式より設備が占める長さおよび空間を減らして工場の使用可能面積を増大させるだけでなく、移送中であるブランク鋼板の加熱時に全体部位が均一に加熱されて組織変化が同一になされるので製品品質が向上する有用な効果を有する。また、移送中であるブランク鋼板の加熱時に加熱面積が増大して加熱時間を短縮することができるので生産性が向上する利点を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプレス硬化工程用加熱炉装置に関し、より詳しくは、プレス硬化工程において、プレス硬化用鋼板を900℃以上に加熱する加熱炉の構造を螺旋形構造で構成し、既存の直線型加熱炉の長さを減らすと共に熱損失および燃料消耗量を減少できるようにしたプレス硬化工程用加熱炉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、プレス硬化部品の製造工法は、B、Mo、Crなどを添加して硬化能を向上させた鋼材をAc3変態点以上である900℃程度の高温で加熱して完全オーステナイト化した後、この鋼板をプレス金型で一度に製品形状に熱間成形しながら、急速冷却を通じてマルテンサイト化して高強度製品を製造する工法である。
【0003】
周知のとおり、鋼板は高温で加熱すれば延性が良くなるので成形が非常に容易となり、これにより、プレス硬化工程を通じて製造される鋼板は、一般加工用鋼板の加工性より多少優れるだけでなく高強度鋼より遥かに優れる。
また、プレス硬化工程を通じて製造された鋼板は、その強度(1,400MPa以上)が非常に高いため、降伏強度を密度で分けた比強度面に非常に優れるので自動車の軽量化に大きく寄与することができ、また、加工後の形状変形(Springback)がほぼないので成形し難い超高強度要求部品に適用されている。
【0004】
前記プレス硬化工程において、鋼板を完全オーステナイトに変態させるために約900℃以上で数分以上加熱する条件が必要であり、工程の効率のために自動化がなされなければならない。
従来のプレス硬化工程のための加熱炉は、数分以上加熱しながら工程の自動化のために、図1に示すように、巻き取られた鋼板コイルCから硬化する前のブランクBが直線型加熱炉を介して加熱された後、ロボットRによってプレスP側に移送されてプレス成形される工程で構成されている。
【0005】
しかし、従来の直線型加熱炉は、完全なオーステナイト変態をなすために、一定温度と一定時間を維持するために数十メートルの直線型設備で構成されているため、所望の温度で加熱するための効率が低く、設備面積の確保のために大面積の工場敷地が必要となる短所がある。
【0006】
また、既存の直線型加熱炉は、ブランク鋼板を移送する過程でローラテーブルなどのような移送設備に載置して移送するため、移送設備と接触する部位と上側部位別間の温度偏差が発生するので鋼板製品の品質が低下する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記諸問題点を考慮し、これを解決するために提案されたものであり、その目的は、プレス硬化用鋼板を加熱する加熱炉を螺旋形の移送構造に改善して加熱炉設備に必要な面積および長さを大幅に減らしつつ、工場の使用可能面積を広くしたプレス硬化工程用加熱炉装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、加熱炉を通過する鋼板の部位別温度偏差が発生されず、加熱が均一に行われるようにしたプレス硬化工程用加熱炉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明は、内部に複数の火具が備えられ、内部に円筒形空間を有する加熱炉本体と前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置されるコンベヤーと、前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板を選択的にクランピングおよび移送するクランピング手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
前記クランピング手段は、前記コンベヤーの一面に固定される固定ブロックと、前記固定ブロックと対応する形態で離隔するように配置され、移動手段によって前、後進動作して前記ブランク鋼板をクランピングする移動ブロックとを備える。
【0011】
前記移動手段は、前記コンベヤーの一面に上側に突出するように配置され、前記移動ブロックをスライド移動可能に載置する固定レールと、前記固定レールに載置された移動ブロックの一側に連結され、外部信号が印加されることによってロッドが前進動作して前記移動ブロックを移動させるアクチュエータとを備える。
【0012】
前記アクチュエータは空圧シリンダーを採用するか、外部電気的信号の印加を受けて前記ロッドを前、後進させるモータを採用することができる。
【0013】
前記コンベヤーの一側に配置され、前記ブランク鋼板の前記クランピング手段側への進入をガイドするためのガイド部材をさらに備える。
【0014】
前記コンベヤーに隣接するように配置され、前記火具から発生する熱を貯蔵する蓄熱材をさらに備える。
【0015】
前記加熱炉本体の出口側に配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段をさらに備える。
【0016】
前記排出手段は、一側が前記加熱炉本体の出口側に連結され、他側に開閉可能なドアが配置されるフレームと、前記フレームの内部に配置され、前記コンベヤー側から伝達されるブランク鋼板を前記プレス側に移送させる排出コンベヤーとを備える。
【0017】
前記排出コンベヤーは、前記加熱炉本体の出口側と近接した位置に配置され、前記ブランク鋼板を横方向に移送する移送コンベヤー部と、前記移送コンベヤー部と連結されるように配置され、前記ブランク鋼板を前記プレス側進入高さに移送する傾斜コンベヤー部とを備える。
【0018】
本発明のまた他の特徴的な要素としては、内部に複数の火具が備えられ、上部と下部に入口と出口を有する加熱炉本体と、前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置されるコンベヤーと、前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板を選択的にクランピングおよび移送するクランピング手段と、前記加熱炉本体の入口側に近接するように配置され、前記ブランク鋼板を前記クランピング手段側に移送するように複数の回転可能な進入ローラを有する進入手段と、前記加熱炉本体の出口側に近接するように配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段とを備える。
【0019】
本発明のまた他の特徴的な要素としては、入口と出口を有する加熱炉本体と、前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置され、内側と外側の複数列で配置されるコンベヤーと、前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板をクランピングおよび移送するクランピング手段とを備える。
【0020】
前記コンベヤーは、内側コンベヤーと外側コンベヤーが互いに相反した方向に軌道回転する。
【0021】
前記内側コンベヤーと外側コンベヤーのクランピング手段が同一軸線上に位置するか否かを検知し、これを電気的信号として出力する位置検知センサと、前記位置検知センサから出力された信号の印加を受け、前記内側コンベヤーと外側コンベヤーのクランピング手段が同一線上に位置するか否かを判断した後、前記クランピング手段側に前記ブランク鋼板を移送するための制御信号を出力する制御部とをさらに備える。
【0022】
前記加熱炉本体の出口側に配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段をさらに備え、前記排出手段は、一側が前記加熱炉本体の出口側に連結され、他側上部に開閉可能なドアが配置されるフレームと、前記フレームの内部に配置され、前記コンベヤー側から伝達されるブランク鋼板をクランピング手段を介して立てられた状態で前記ドア側に移送させる排出コンベヤーと、前記排出コンベヤーから移送されたブランク鋼板を把持してプレス側に供給するロボットとを備える。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、プレス硬化工程前のブランク鋼板を加熱する加熱炉の構造を螺旋形の形態で移送しながら落下するようにその構造を改善したものであり、これによれば、本発明は、直線型加熱炉方式より設備が占める長さおよび空間を減らして工場の使用可能面積を増大させるだけでなく、移送中であるブランク鋼板の加熱時に全体部位が均一に加熱されて組織変化が同一になされるので製品品質が向上する有用な効果を有する。
【0024】
また、移送中であるブランク鋼板の加熱時に加熱面積が増大して加熱時間を短縮することができるので生産性が向上する利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】既存のプレス硬化工程を概略的に示す構成図である。
【図2】本発明に係るプレス硬化工程用加熱炉装置の第1実施形態を概略的に示す構成図である。
【図3】本発明のコンベヤーが加熱炉本体の内周面に対して異なる角度で配置されるコンベヤーの他例を示す図である。
【図4】ブランク鋼板が進入装置を介して本発明のコンベヤーにクランピングされる状態を示す図である。
【図5】側面から見た図4の使用状態図である。
【図6】本発明の移動ブロックとコンベヤーの結合構造を示す断面図である。
【図7】ブランク鋼板の加熱炉本体内の進入をガイドするガイド部材が設けられた状態を示す図である。
【図8】本発明のコンベヤーに蓄熱材が充填された状態を示す図である。
【図9】本発明に係るプレス硬化工程用加熱炉装置の第2実施形態を概略的に示す構成図である。
【図10】本発明の排出手段を示す正面図である。
【図11】本発明の第3実施形態を示す構成図である。
【図12】本発明の第3実施形態のブランク鋼板の移動手段を概略的に示す構成図である。
【図13】本発明の第4実施形態を示す構成図である。
【図14】本発明の第4実施形態の排出手段の使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照してより詳細に説明する。
【0027】
本発明に係るプレス硬化工程用加熱炉装置の一実施形態について図2〜図6を参照して説明する。
【0028】
本発明の一実施形態は、巻き取りられたコイルCからブランク鋼板Sが進入可能な進入口が上部に配置され、下部にブランク鋼板Sが排出される排出口を有し、内部にブランク鋼板Sの移送が可能な空間部を備えるように円筒形構造を有する加熱炉本体100と、加熱炉本体100の内周面に螺旋形構造で配置され、ブランク鋼板Sを上側進入口から下側排出口側に順次移送させるコンベヤー150と、コンベヤー150の一側に備えられ、ブランク鋼板Sを選択的にクランピングするクランピング手段200とから構成される。
【0029】
より詳細に説明すれば、加熱炉本体100は円筒形内周面を有し、内部にブランク鋼板Sを加熱するように複数の火具130が備えられた構造を有する。
【0030】
コンベヤー150は、加熱炉本体100の内周面に両側端部に配置され、モータ(図示せず)の回転力によって回転可能に支持される駆動および被動スプロケット132,134を備えており、駆動スプロケット212は、図面で見る時、加熱炉本体100の一側上部に配置され、被動スプロケット214は、加熱炉本体100の他側下部に配置され、軌道回転する構造を有する。
【0031】
火具130は加熱炉本体100の内壁に複数配置され、加熱炉バーナー(図示せず)の熱を加熱炉本体100の内部に誘導してブランク鋼板Sを加熱するためのものである。
【0032】
また、好ましくは、図8に示すように、火具130の他にもコンベヤー150を加熱するように内部に蓄熱材400が充填され、補助加熱手段としての機能を果たす。
【0033】
このとき、コンベヤー150内部に蓄熱材400が充填されるように密閉型構造を有することが好ましい。
【0034】
蓄熱材400は、火具130から熱の供給を受けて蓄熱した後にコンベヤー150側に熱を発散し、コンベヤー150に支持されたブランク鋼板Sを加熱する補助加熱手段の機能を有し、公知の素材を採択するが、その素材は制限されず、流体を採択したり固体を採択したりすることもできる。
【0035】
これにより、蓄熱材400は、火具130から伝達される熱を蓄熱してコンベヤー150側に伝達し、クランピング手段200に支持されたブランク鋼板Sの支持部位を均一に加熱させる機能を有する。
【0036】
また、コンベヤー150は、加熱炉本体100の内周面にブランク鋼板Sが上側から下側に移送される過程で螺旋形形態で構成される配置構造において、ブランク鋼板Sの進入および排出速度を考慮し、加熱時間を考慮して、螺旋形構造の角度(θ1またはθ2)を調整することが好ましい。
【0037】
クランピング手段200は、コンベヤー150の一面に固定される三角形態の固定ブロック210と、固定ブロック210と対応する形態で離隔するように配置され、移動手段によって前、後進動作してブランク鋼板Sをクランピングする移動ブロック220とを備える。
【0038】
また、クランピング手段200は、固定ブロック210と移動ブロック220の内側に一部位が突出するように各々配置され、モータの駆動力を介して回転可能な移送ローラ230を有する。
【0039】
移動手段は、移動ブロック220が位置したコンベヤー150の上側にコンベヤー150の進行方向と同一な方向に配置され、移動ブロック220がスライド移動可能に載置される固定レール152と、固定レール152に載置された移動ブロックの一側に連結されるロッド255を有し、外部信号が印加されることによってロッド255を前、後進動作させるアクチュエータ250とから構成される。
【0040】
このアクチュエータ250は、外部から供給されるエアー圧力を利用してロッド255を選択的に前、後進させる空圧シリンダーを採用するか、外部の電気的信号の印加を受けてロッド255を前、後進させるモータを採用することが好ましい。
【0041】
この他に、ブランク鋼板Sを加熱炉本体100の進入口側に立てて進入させるための進入手段500が備えられ、この進入手段500は、加熱炉本体100の進入口に隣接した位置に配置される進入台520と、進入台520に左、右両側に離隔し、互いに逆方向に回転可能に配置され、ブランク鋼板Sとの接触方式でブランク鋼板Sを移送させる複数の進入ローラ510とから構成される。
【0042】
より好ましくは、図7に示すように、コンベヤー150の一側に配置され、ブランク鋼板Sのクランピング手段200側への進入をガイドするためのガイド部材310,320をさらに備える。
【0043】
また、移動ブロック220の前、後進動作を選択する外部信号を制御する制御部(図示せず)が備えられ、この制御部は、例えば、ブランク鋼板Sの進入および排出位置を検知するセンサと、センサから信号の印加を受けて移動ブロック220の動作を制御する公知のP.L.Cを採用することができる。
【0044】
このような構成を有する本発明の作用を説明すれば次のとおりである。
【0045】
本発明に係るプレス硬化工程用加熱炉装置は、巻き取られたコイルCからブランク鋼板Sが進入手段500を通して加熱炉本体100の上部に位置した入口を通過して加熱炉本体100の内部に進入すれば、ブランク鋼板Sはコンベヤー150に立てられた状態で載置するように移送され、固定ブロック210と移動ブロック220を介してクランピングされた後にコンベヤー150の軌道回転に応じて加熱炉本体100の下部に位置した排出口側に移送される。
【0046】
このとき、ブランク鋼板Sは、進入口を通してコンベヤー150上に移送される時、固定ブロック210と移動ブロック220との間に介在するように立てられた状態でガイド部材310,320によって定位置に誘導された後、移動ブロック220がアクチュエータ250のロッド255によって固定ブロック210側に前進動作してブランク鋼板Sをクランピング固定させる。
【0047】
次に、クランピング固定されたブランク鋼板Sはコンベヤー150の軌道回転に応じて出口側に移送され、出口側に移送された後に再び移動ブロック220が後進動作してブランク鋼板Sのクランピング状態が解除され、移送ローラ230の回転時に接触するブランク鋼板Sを押して出口側に移送させる。
【0048】
このとき、ブランク鋼板Sが上側から下側に螺旋形態のコンベヤー150に沿って移送される過程において、加熱炉本体100の内壁に配置された複数の火具130によって加熱炉バーナーの熱が加熱炉本体100の内部を加熱すると共に、移送中のブランク鋼板Sを加熱する。
【0049】
一方、コンベヤー150に蓄熱材400などの補助加熱手段が採択された場合には、前述したように、蓄熱材400が外部から伝達された熱を蓄熱した後に持続的にコンベヤー150側に熱を供給し、ブランク鋼板Sのクランピング部位を間接的に加熱する。
【0050】
次に、最下段に位置した移送設備200に移送されたブランク鋼板Sは、出口を通して加熱炉本体100の外部に排出された後、ロボットを利用してプレス側に供給する方式は既存のものと同様である。
【0051】
図9および図10は本発明の他の実施形態を示す図であり、前述した実施形態の構成要素を有し、ロボットを利用してブランク鋼板をプレスP側に供給するのではなく、加熱炉本体100の出口側に配置され、加熱炉本体100から排出されたブランク鋼板Sを外気と遮断した状態でプレスP側に供給する排出手段600を備える。
【0052】
排出手段600は、一側が加熱炉本体100の出口側に連結され、他側に開閉可能なドア615が配置されるフレーム610と、フレーム610の内部に配置され、コンベヤー側に伝達されるブランク鋼板SをプレスP側に移送させる排出コンベヤー620とを備える。
【0053】
ドア615は、平常時には下降動作して閉められた状態を維持し、ブランク鋼板SがプレスP側に排出される時に上昇動作してフレーム610の他側端部を開放させる動作を行う。
【0054】
ドア615は、公知の(油圧または空圧の)シリンダーによって動作されるか、モータなどの駆動力を利用して開閉動作される。
フレーム610は、一側部位が加熱炉本体100の出口側と連通する構造を有するように加熱炉本体100の一側下部に一体に連結される。
【0055】
排出コンベヤー620は、加熱炉本体100内のコンベヤー150端部と近接するように互いに平行して配置される進入コンベヤー部622と、進入コンベヤー部622と連結され、ブランク鋼板Sを横方向に移送する移送コンベヤー部624と、移送コンベヤー部624と連結されるように配置され、ブランク鋼板SをプレスP側進入高さに移送する傾斜コンベヤー部626と、傾斜コンベヤー部626の端部に連結され、プレスP側進入高さと同一線上に配置される排出コンベヤー部628とから構成される。
【0056】
すなわち、加熱炉本体100の螺旋式コンベヤーを通過し、密閉された空間であるフレーム610の内部を排出コンベヤー620を介して移送させながら通過させた後、プレスP側に進入させることにより、再加熱されたブランク鋼板Sを外気と接触しないようにする。
【0057】
このとき、コンベヤー150からクランピング手段を介して立てられた状態で移送されるブランク鋼板Sは、コンベヤー150の末端から排出コンベヤー620の進入コンベヤー部622に進入される過程において、移送ローラ230を介して進入し、その後、自重によって横たわってプレスP側に移送される。
図面には示されていないが、排出コンベヤー620は両側に配置され、自重によって横たわってプレス側に移送される途中、正確な進入位置をガイドするための公知のガイドが備えられる。
【0058】
他の構成要素は前述したのと同一であるので重複する説明は省略する。
【0059】
図11および図12は本発明の第3実施形態を示す図であり、その構成は、前述した実施形態に適用された構成要素は同一であるが、コンベヤー150が内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bとして複数列で配置され、相反した方向に軌道回転する構成を有する。
【0060】
より詳しく説明すれば、加熱炉本体100は、ブランク鋼板Sが進入される入口が一側下部に配置され、出口が他側下部に配置された構造を有する。
【0061】
ブランク鋼板Sが加熱炉本体100の一側下部を通して外側コンベヤー150Bに進入した後、クランピング手段を介し、立てられた状態で加熱炉本体100内の上部位置まで移送されながら加熱され、次に上部から移送ローラ230を介して内側コンベヤー150Aのクランピング手段側に経路を変更するようになっている。
【0062】
このとき、外側コンベヤー150Bから内側コンベヤー150A側に経路を変更する場合には、内、外側コンベヤー150A、150Bの動作が停止した状態でなされる。
【0063】
内、外側コンベヤー150A、150Bのクランピング手段は、前述した先の実施形態の構成要素である固定ブロック210と移動ブロック220を採択することができ、このため、動作過程が同一であるので重複する説明は省略する。
【0064】
前記ブランク鋼板Sの経路変更のために内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bのクランピング手段のうちの固定ブロック210が同一軸線上に位置する場合、移送ローラ230を回転させ、ブランク鋼板Sを外側コンベヤー150Bから内側コンベヤー150A側に移送させる。
【0065】
内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bのクランピング手段が同一軸線上に位置するのを検知するための検知手段が求められる。
【0066】
検知手段は、内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bのクランピング手段が同一軸線上に位置するか否かを検知し、これを電気的信号として出力する位置検知センサ710と、位置検知センサ710から出力された信号の印加を受け、内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bのクランピング手段が同一線上に位置するか否かを判断した後、クランピング手段側にブランク鋼板Sを移送するための制御信号を出力する制御部700とをさらに備える。
【0067】
図13および図14は本発明の第4実施形態を示す図であり、その構成は、本発明の排出手段が他の構造を有するものであって、排出手段が、前述した第2実施形態のフレームPなどの一部構成は同一であるが、ブランク鋼板Sの水平移動が可能な排出コンベヤー620にクランピング手段が備えられ、フレーム610の他側上部に水平方向に開閉可能なドア615が配置された構造を有する。
【0068】
また、フレーム610とプレスPとの間にロボットRが配置される。
【0069】
ロボットRは、ドア615の開放時、クランピング手段によって立てられたブランク鋼板Sを把持してプレスP側に供給する機能を有する。
【0070】
ブランク鋼板Sは、移動手段によって加熱炉本体100内の内側コンベヤー150Aから排出コンベヤー620のクランピング手段に移動する。
【0071】
移動手段は、前述した先の実施形態の内、外側コンベヤー間の移動のための構成要素である位置検知センサ710、制御部700、およびクランピング手段の移送ローラ230などと同一の構成要素を有するので同一の図面符号で示す。
【技術分野】
【0001】
本発明はプレス硬化工程用加熱炉装置に関し、より詳しくは、プレス硬化工程において、プレス硬化用鋼板を900℃以上に加熱する加熱炉の構造を螺旋形構造で構成し、既存の直線型加熱炉の長さを減らすと共に熱損失および燃料消耗量を減少できるようにしたプレス硬化工程用加熱炉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、プレス硬化部品の製造工法は、B、Mo、Crなどを添加して硬化能を向上させた鋼材をAc3変態点以上である900℃程度の高温で加熱して完全オーステナイト化した後、この鋼板をプレス金型で一度に製品形状に熱間成形しながら、急速冷却を通じてマルテンサイト化して高強度製品を製造する工法である。
【0003】
周知のとおり、鋼板は高温で加熱すれば延性が良くなるので成形が非常に容易となり、これにより、プレス硬化工程を通じて製造される鋼板は、一般加工用鋼板の加工性より多少優れるだけでなく高強度鋼より遥かに優れる。
また、プレス硬化工程を通じて製造された鋼板は、その強度(1,400MPa以上)が非常に高いため、降伏強度を密度で分けた比強度面に非常に優れるので自動車の軽量化に大きく寄与することができ、また、加工後の形状変形(Springback)がほぼないので成形し難い超高強度要求部品に適用されている。
【0004】
前記プレス硬化工程において、鋼板を完全オーステナイトに変態させるために約900℃以上で数分以上加熱する条件が必要であり、工程の効率のために自動化がなされなければならない。
従来のプレス硬化工程のための加熱炉は、数分以上加熱しながら工程の自動化のために、図1に示すように、巻き取られた鋼板コイルCから硬化する前のブランクBが直線型加熱炉を介して加熱された後、ロボットRによってプレスP側に移送されてプレス成形される工程で構成されている。
【0005】
しかし、従来の直線型加熱炉は、完全なオーステナイト変態をなすために、一定温度と一定時間を維持するために数十メートルの直線型設備で構成されているため、所望の温度で加熱するための効率が低く、設備面積の確保のために大面積の工場敷地が必要となる短所がある。
【0006】
また、既存の直線型加熱炉は、ブランク鋼板を移送する過程でローラテーブルなどのような移送設備に載置して移送するため、移送設備と接触する部位と上側部位別間の温度偏差が発生するので鋼板製品の品質が低下する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記諸問題点を考慮し、これを解決するために提案されたものであり、その目的は、プレス硬化用鋼板を加熱する加熱炉を螺旋形の移送構造に改善して加熱炉設備に必要な面積および長さを大幅に減らしつつ、工場の使用可能面積を広くしたプレス硬化工程用加熱炉装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、加熱炉を通過する鋼板の部位別温度偏差が発生されず、加熱が均一に行われるようにしたプレス硬化工程用加熱炉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明は、内部に複数の火具が備えられ、内部に円筒形空間を有する加熱炉本体と前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置されるコンベヤーと、前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板を選択的にクランピングおよび移送するクランピング手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
前記クランピング手段は、前記コンベヤーの一面に固定される固定ブロックと、前記固定ブロックと対応する形態で離隔するように配置され、移動手段によって前、後進動作して前記ブランク鋼板をクランピングする移動ブロックとを備える。
【0011】
前記移動手段は、前記コンベヤーの一面に上側に突出するように配置され、前記移動ブロックをスライド移動可能に載置する固定レールと、前記固定レールに載置された移動ブロックの一側に連結され、外部信号が印加されることによってロッドが前進動作して前記移動ブロックを移動させるアクチュエータとを備える。
【0012】
前記アクチュエータは空圧シリンダーを採用するか、外部電気的信号の印加を受けて前記ロッドを前、後進させるモータを採用することができる。
【0013】
前記コンベヤーの一側に配置され、前記ブランク鋼板の前記クランピング手段側への進入をガイドするためのガイド部材をさらに備える。
【0014】
前記コンベヤーに隣接するように配置され、前記火具から発生する熱を貯蔵する蓄熱材をさらに備える。
【0015】
前記加熱炉本体の出口側に配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段をさらに備える。
【0016】
前記排出手段は、一側が前記加熱炉本体の出口側に連結され、他側に開閉可能なドアが配置されるフレームと、前記フレームの内部に配置され、前記コンベヤー側から伝達されるブランク鋼板を前記プレス側に移送させる排出コンベヤーとを備える。
【0017】
前記排出コンベヤーは、前記加熱炉本体の出口側と近接した位置に配置され、前記ブランク鋼板を横方向に移送する移送コンベヤー部と、前記移送コンベヤー部と連結されるように配置され、前記ブランク鋼板を前記プレス側進入高さに移送する傾斜コンベヤー部とを備える。
【0018】
本発明のまた他の特徴的な要素としては、内部に複数の火具が備えられ、上部と下部に入口と出口を有する加熱炉本体と、前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置されるコンベヤーと、前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板を選択的にクランピングおよび移送するクランピング手段と、前記加熱炉本体の入口側に近接するように配置され、前記ブランク鋼板を前記クランピング手段側に移送するように複数の回転可能な進入ローラを有する進入手段と、前記加熱炉本体の出口側に近接するように配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段とを備える。
【0019】
本発明のまた他の特徴的な要素としては、入口と出口を有する加熱炉本体と、前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置され、内側と外側の複数列で配置されるコンベヤーと、前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板をクランピングおよび移送するクランピング手段とを備える。
【0020】
前記コンベヤーは、内側コンベヤーと外側コンベヤーが互いに相反した方向に軌道回転する。
【0021】
前記内側コンベヤーと外側コンベヤーのクランピング手段が同一軸線上に位置するか否かを検知し、これを電気的信号として出力する位置検知センサと、前記位置検知センサから出力された信号の印加を受け、前記内側コンベヤーと外側コンベヤーのクランピング手段が同一線上に位置するか否かを判断した後、前記クランピング手段側に前記ブランク鋼板を移送するための制御信号を出力する制御部とをさらに備える。
【0022】
前記加熱炉本体の出口側に配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段をさらに備え、前記排出手段は、一側が前記加熱炉本体の出口側に連結され、他側上部に開閉可能なドアが配置されるフレームと、前記フレームの内部に配置され、前記コンベヤー側から伝達されるブランク鋼板をクランピング手段を介して立てられた状態で前記ドア側に移送させる排出コンベヤーと、前記排出コンベヤーから移送されたブランク鋼板を把持してプレス側に供給するロボットとを備える。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、プレス硬化工程前のブランク鋼板を加熱する加熱炉の構造を螺旋形の形態で移送しながら落下するようにその構造を改善したものであり、これによれば、本発明は、直線型加熱炉方式より設備が占める長さおよび空間を減らして工場の使用可能面積を増大させるだけでなく、移送中であるブランク鋼板の加熱時に全体部位が均一に加熱されて組織変化が同一になされるので製品品質が向上する有用な効果を有する。
【0024】
また、移送中であるブランク鋼板の加熱時に加熱面積が増大して加熱時間を短縮することができるので生産性が向上する利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】既存のプレス硬化工程を概略的に示す構成図である。
【図2】本発明に係るプレス硬化工程用加熱炉装置の第1実施形態を概略的に示す構成図である。
【図3】本発明のコンベヤーが加熱炉本体の内周面に対して異なる角度で配置されるコンベヤーの他例を示す図である。
【図4】ブランク鋼板が進入装置を介して本発明のコンベヤーにクランピングされる状態を示す図である。
【図5】側面から見た図4の使用状態図である。
【図6】本発明の移動ブロックとコンベヤーの結合構造を示す断面図である。
【図7】ブランク鋼板の加熱炉本体内の進入をガイドするガイド部材が設けられた状態を示す図である。
【図8】本発明のコンベヤーに蓄熱材が充填された状態を示す図である。
【図9】本発明に係るプレス硬化工程用加熱炉装置の第2実施形態を概略的に示す構成図である。
【図10】本発明の排出手段を示す正面図である。
【図11】本発明の第3実施形態を示す構成図である。
【図12】本発明の第3実施形態のブランク鋼板の移動手段を概略的に示す構成図である。
【図13】本発明の第4実施形態を示す構成図である。
【図14】本発明の第4実施形態の排出手段の使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照してより詳細に説明する。
【0027】
本発明に係るプレス硬化工程用加熱炉装置の一実施形態について図2〜図6を参照して説明する。
【0028】
本発明の一実施形態は、巻き取りられたコイルCからブランク鋼板Sが進入可能な進入口が上部に配置され、下部にブランク鋼板Sが排出される排出口を有し、内部にブランク鋼板Sの移送が可能な空間部を備えるように円筒形構造を有する加熱炉本体100と、加熱炉本体100の内周面に螺旋形構造で配置され、ブランク鋼板Sを上側進入口から下側排出口側に順次移送させるコンベヤー150と、コンベヤー150の一側に備えられ、ブランク鋼板Sを選択的にクランピングするクランピング手段200とから構成される。
【0029】
より詳細に説明すれば、加熱炉本体100は円筒形内周面を有し、内部にブランク鋼板Sを加熱するように複数の火具130が備えられた構造を有する。
【0030】
コンベヤー150は、加熱炉本体100の内周面に両側端部に配置され、モータ(図示せず)の回転力によって回転可能に支持される駆動および被動スプロケット132,134を備えており、駆動スプロケット212は、図面で見る時、加熱炉本体100の一側上部に配置され、被動スプロケット214は、加熱炉本体100の他側下部に配置され、軌道回転する構造を有する。
【0031】
火具130は加熱炉本体100の内壁に複数配置され、加熱炉バーナー(図示せず)の熱を加熱炉本体100の内部に誘導してブランク鋼板Sを加熱するためのものである。
【0032】
また、好ましくは、図8に示すように、火具130の他にもコンベヤー150を加熱するように内部に蓄熱材400が充填され、補助加熱手段としての機能を果たす。
【0033】
このとき、コンベヤー150内部に蓄熱材400が充填されるように密閉型構造を有することが好ましい。
【0034】
蓄熱材400は、火具130から熱の供給を受けて蓄熱した後にコンベヤー150側に熱を発散し、コンベヤー150に支持されたブランク鋼板Sを加熱する補助加熱手段の機能を有し、公知の素材を採択するが、その素材は制限されず、流体を採択したり固体を採択したりすることもできる。
【0035】
これにより、蓄熱材400は、火具130から伝達される熱を蓄熱してコンベヤー150側に伝達し、クランピング手段200に支持されたブランク鋼板Sの支持部位を均一に加熱させる機能を有する。
【0036】
また、コンベヤー150は、加熱炉本体100の内周面にブランク鋼板Sが上側から下側に移送される過程で螺旋形形態で構成される配置構造において、ブランク鋼板Sの進入および排出速度を考慮し、加熱時間を考慮して、螺旋形構造の角度(θ1またはθ2)を調整することが好ましい。
【0037】
クランピング手段200は、コンベヤー150の一面に固定される三角形態の固定ブロック210と、固定ブロック210と対応する形態で離隔するように配置され、移動手段によって前、後進動作してブランク鋼板Sをクランピングする移動ブロック220とを備える。
【0038】
また、クランピング手段200は、固定ブロック210と移動ブロック220の内側に一部位が突出するように各々配置され、モータの駆動力を介して回転可能な移送ローラ230を有する。
【0039】
移動手段は、移動ブロック220が位置したコンベヤー150の上側にコンベヤー150の進行方向と同一な方向に配置され、移動ブロック220がスライド移動可能に載置される固定レール152と、固定レール152に載置された移動ブロックの一側に連結されるロッド255を有し、外部信号が印加されることによってロッド255を前、後進動作させるアクチュエータ250とから構成される。
【0040】
このアクチュエータ250は、外部から供給されるエアー圧力を利用してロッド255を選択的に前、後進させる空圧シリンダーを採用するか、外部の電気的信号の印加を受けてロッド255を前、後進させるモータを採用することが好ましい。
【0041】
この他に、ブランク鋼板Sを加熱炉本体100の進入口側に立てて進入させるための進入手段500が備えられ、この進入手段500は、加熱炉本体100の進入口に隣接した位置に配置される進入台520と、進入台520に左、右両側に離隔し、互いに逆方向に回転可能に配置され、ブランク鋼板Sとの接触方式でブランク鋼板Sを移送させる複数の進入ローラ510とから構成される。
【0042】
より好ましくは、図7に示すように、コンベヤー150の一側に配置され、ブランク鋼板Sのクランピング手段200側への進入をガイドするためのガイド部材310,320をさらに備える。
【0043】
また、移動ブロック220の前、後進動作を選択する外部信号を制御する制御部(図示せず)が備えられ、この制御部は、例えば、ブランク鋼板Sの進入および排出位置を検知するセンサと、センサから信号の印加を受けて移動ブロック220の動作を制御する公知のP.L.Cを採用することができる。
【0044】
このような構成を有する本発明の作用を説明すれば次のとおりである。
【0045】
本発明に係るプレス硬化工程用加熱炉装置は、巻き取られたコイルCからブランク鋼板Sが進入手段500を通して加熱炉本体100の上部に位置した入口を通過して加熱炉本体100の内部に進入すれば、ブランク鋼板Sはコンベヤー150に立てられた状態で載置するように移送され、固定ブロック210と移動ブロック220を介してクランピングされた後にコンベヤー150の軌道回転に応じて加熱炉本体100の下部に位置した排出口側に移送される。
【0046】
このとき、ブランク鋼板Sは、進入口を通してコンベヤー150上に移送される時、固定ブロック210と移動ブロック220との間に介在するように立てられた状態でガイド部材310,320によって定位置に誘導された後、移動ブロック220がアクチュエータ250のロッド255によって固定ブロック210側に前進動作してブランク鋼板Sをクランピング固定させる。
【0047】
次に、クランピング固定されたブランク鋼板Sはコンベヤー150の軌道回転に応じて出口側に移送され、出口側に移送された後に再び移動ブロック220が後進動作してブランク鋼板Sのクランピング状態が解除され、移送ローラ230の回転時に接触するブランク鋼板Sを押して出口側に移送させる。
【0048】
このとき、ブランク鋼板Sが上側から下側に螺旋形態のコンベヤー150に沿って移送される過程において、加熱炉本体100の内壁に配置された複数の火具130によって加熱炉バーナーの熱が加熱炉本体100の内部を加熱すると共に、移送中のブランク鋼板Sを加熱する。
【0049】
一方、コンベヤー150に蓄熱材400などの補助加熱手段が採択された場合には、前述したように、蓄熱材400が外部から伝達された熱を蓄熱した後に持続的にコンベヤー150側に熱を供給し、ブランク鋼板Sのクランピング部位を間接的に加熱する。
【0050】
次に、最下段に位置した移送設備200に移送されたブランク鋼板Sは、出口を通して加熱炉本体100の外部に排出された後、ロボットを利用してプレス側に供給する方式は既存のものと同様である。
【0051】
図9および図10は本発明の他の実施形態を示す図であり、前述した実施形態の構成要素を有し、ロボットを利用してブランク鋼板をプレスP側に供給するのではなく、加熱炉本体100の出口側に配置され、加熱炉本体100から排出されたブランク鋼板Sを外気と遮断した状態でプレスP側に供給する排出手段600を備える。
【0052】
排出手段600は、一側が加熱炉本体100の出口側に連結され、他側に開閉可能なドア615が配置されるフレーム610と、フレーム610の内部に配置され、コンベヤー側に伝達されるブランク鋼板SをプレスP側に移送させる排出コンベヤー620とを備える。
【0053】
ドア615は、平常時には下降動作して閉められた状態を維持し、ブランク鋼板SがプレスP側に排出される時に上昇動作してフレーム610の他側端部を開放させる動作を行う。
【0054】
ドア615は、公知の(油圧または空圧の)シリンダーによって動作されるか、モータなどの駆動力を利用して開閉動作される。
フレーム610は、一側部位が加熱炉本体100の出口側と連通する構造を有するように加熱炉本体100の一側下部に一体に連結される。
【0055】
排出コンベヤー620は、加熱炉本体100内のコンベヤー150端部と近接するように互いに平行して配置される進入コンベヤー部622と、進入コンベヤー部622と連結され、ブランク鋼板Sを横方向に移送する移送コンベヤー部624と、移送コンベヤー部624と連結されるように配置され、ブランク鋼板SをプレスP側進入高さに移送する傾斜コンベヤー部626と、傾斜コンベヤー部626の端部に連結され、プレスP側進入高さと同一線上に配置される排出コンベヤー部628とから構成される。
【0056】
すなわち、加熱炉本体100の螺旋式コンベヤーを通過し、密閉された空間であるフレーム610の内部を排出コンベヤー620を介して移送させながら通過させた後、プレスP側に進入させることにより、再加熱されたブランク鋼板Sを外気と接触しないようにする。
【0057】
このとき、コンベヤー150からクランピング手段を介して立てられた状態で移送されるブランク鋼板Sは、コンベヤー150の末端から排出コンベヤー620の進入コンベヤー部622に進入される過程において、移送ローラ230を介して進入し、その後、自重によって横たわってプレスP側に移送される。
図面には示されていないが、排出コンベヤー620は両側に配置され、自重によって横たわってプレス側に移送される途中、正確な進入位置をガイドするための公知のガイドが備えられる。
【0058】
他の構成要素は前述したのと同一であるので重複する説明は省略する。
【0059】
図11および図12は本発明の第3実施形態を示す図であり、その構成は、前述した実施形態に適用された構成要素は同一であるが、コンベヤー150が内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bとして複数列で配置され、相反した方向に軌道回転する構成を有する。
【0060】
より詳しく説明すれば、加熱炉本体100は、ブランク鋼板Sが進入される入口が一側下部に配置され、出口が他側下部に配置された構造を有する。
【0061】
ブランク鋼板Sが加熱炉本体100の一側下部を通して外側コンベヤー150Bに進入した後、クランピング手段を介し、立てられた状態で加熱炉本体100内の上部位置まで移送されながら加熱され、次に上部から移送ローラ230を介して内側コンベヤー150Aのクランピング手段側に経路を変更するようになっている。
【0062】
このとき、外側コンベヤー150Bから内側コンベヤー150A側に経路を変更する場合には、内、外側コンベヤー150A、150Bの動作が停止した状態でなされる。
【0063】
内、外側コンベヤー150A、150Bのクランピング手段は、前述した先の実施形態の構成要素である固定ブロック210と移動ブロック220を採択することができ、このため、動作過程が同一であるので重複する説明は省略する。
【0064】
前記ブランク鋼板Sの経路変更のために内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bのクランピング手段のうちの固定ブロック210が同一軸線上に位置する場合、移送ローラ230を回転させ、ブランク鋼板Sを外側コンベヤー150Bから内側コンベヤー150A側に移送させる。
【0065】
内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bのクランピング手段が同一軸線上に位置するのを検知するための検知手段が求められる。
【0066】
検知手段は、内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bのクランピング手段が同一軸線上に位置するか否かを検知し、これを電気的信号として出力する位置検知センサ710と、位置検知センサ710から出力された信号の印加を受け、内側コンベヤー150Aと外側コンベヤー150Bのクランピング手段が同一線上に位置するか否かを判断した後、クランピング手段側にブランク鋼板Sを移送するための制御信号を出力する制御部700とをさらに備える。
【0067】
図13および図14は本発明の第4実施形態を示す図であり、その構成は、本発明の排出手段が他の構造を有するものであって、排出手段が、前述した第2実施形態のフレームPなどの一部構成は同一であるが、ブランク鋼板Sの水平移動が可能な排出コンベヤー620にクランピング手段が備えられ、フレーム610の他側上部に水平方向に開閉可能なドア615が配置された構造を有する。
【0068】
また、フレーム610とプレスPとの間にロボットRが配置される。
【0069】
ロボットRは、ドア615の開放時、クランピング手段によって立てられたブランク鋼板Sを把持してプレスP側に供給する機能を有する。
【0070】
ブランク鋼板Sは、移動手段によって加熱炉本体100内の内側コンベヤー150Aから排出コンベヤー620のクランピング手段に移動する。
【0071】
移動手段は、前述した先の実施形態の内、外側コンベヤー間の移動のための構成要素である位置検知センサ710、制御部700、およびクランピング手段の移送ローラ230などと同一の構成要素を有するので同一の図面符号で示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に複数の火具が備えられ、上部と下部に入口と出口を有する加熱炉本体と、
前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置されるコンベヤーと、
前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板をクランピングおよび移送するクランピング手段と
を備えることを特徴とするプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項2】
前記クランピング手段は、前記コンベヤーの一面に固定される固定ブロックと、
前記固定ブロックと対応する形態で離隔するように配置され、移動手段によって前、後進動作して前記ブランク鋼板をクランピングする移動ブロックと、
前記固定ブロックと移動ブロックの内側に一部突出するように配置され、モータの駆動力によって回転可能な移送ローラとを備えることを特徴とする、請求項1に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項3】
前記移動手段は、前記コンベヤーの一面に上側に突出するように配置され、前記移動ブロックをスライド移動可能に載置する固定レールと、
前記固定レールに載置された移動ブロックの一側に連結され、外部信号が印加されることによってロッドが前進動作して前記移動ブロックを移動させるアクチュエータとを備えることを特徴とする、請求項2に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項4】
前記アクチュエータは空圧シリンダーを採用することを特徴とする、請求項3に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項5】
前記アクチュエータは、外部電気的信号の印加を受け、前記ロッドを前、後進させるモータを採用することを特徴とする、請求項3に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項6】
前記コンベヤーの一側に配置され、前記ブランク鋼板の前記クランピング手段側への進入をガイドするためのガイド部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項7】
前記コンベヤーに隣接するように配置され、前記火具から発生する熱を貯蔵する蓄熱材をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項8】
前記加熱炉本体の出口側に配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項9】
前記排出手段は、一側が前記加熱炉本体の出口側に連結され、他側に開閉可能なドアが配置されるフレームと、
前記フレームの内部に配置され、前記コンベヤー側から伝達されるブランク鋼板を前記プレス側に移送させる排出コンベヤーとを備えることを特徴とする、請求項8に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項10】
前記排出コンベヤーは、前記加熱炉本体の出口側と近接した位置に配置され、前記ブランク鋼板を横方向に移送する移送コンベヤー部と、
前記移送コンベヤー部と連結されるように配置され、前記ブランク鋼板を前記プレス側進入高さに移送する傾斜コンベヤー部とを備えることを特徴とする、請求項9に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項11】
入口と出口を有する加熱炉本体と、
前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置されるコンベヤーと、
前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板をクランピングおよび移送するクランピング手段と、
前記加熱炉本体の入口側に近接するように配置され、前記ブランク鋼板を前記クランピング手段側に移送するように複数の回転可能な進入ローラを有する進入手段と、
前記加熱炉本体の出口側に近接するように配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段とを備えることを特徴とするプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項12】
入口と出口を有する加熱炉本体と、
前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置され、内側と外側の複数列で配置されるコンベヤーと、
前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板をクランピングおよび移送するクランピング手段と
を備えることを特徴とするプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項13】
前記コンベヤーは、内側コンベヤーと外側コンベヤーが互いに相反した方向に軌道回転することを特徴とする、請求項12に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項14】
前記内側コンベヤーと外側コンベヤーのクランピング手段が同一軸線上に位置するか否かを検知し、これを電気的信号として出力する位置検知センサと、
前記位置検知センサから出力された信号の印加を受け、前記内側コンベヤーと外側コンベヤーのクランピング手段が同一線上に位置するか否かを判断した後、前記クランピング手段側に前記ブランク鋼板を移送するための制御信号を出力する制御部とをさらに備えることを特徴とする、請求項13に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項15】
前記加熱炉本体の出口側に配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段をさらに備えることを特徴とする、請求項12〜14のうちのいずれか1項に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項16】
前記排出手段は、一側が前記加熱炉本体の出口側に連結され、他側上部に開閉可能なドアが配置されるフレームと、
前記フレームの内部に配置され、前記コンベヤー側から伝達されるブランク鋼板をクランピング手段を介して立てられた状態で前記ドア側に移送させる排出コンベヤーと、
前記排出コンベヤーから移送されたブランク鋼板を把持してプレス側に供給するロボットとを備えることを特徴とする、請求項15に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項1】
内部に複数の火具が備えられ、上部と下部に入口と出口を有する加熱炉本体と、
前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置されるコンベヤーと、
前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板をクランピングおよび移送するクランピング手段と
を備えることを特徴とするプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項2】
前記クランピング手段は、前記コンベヤーの一面に固定される固定ブロックと、
前記固定ブロックと対応する形態で離隔するように配置され、移動手段によって前、後進動作して前記ブランク鋼板をクランピングする移動ブロックと、
前記固定ブロックと移動ブロックの内側に一部突出するように配置され、モータの駆動力によって回転可能な移送ローラとを備えることを特徴とする、請求項1に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項3】
前記移動手段は、前記コンベヤーの一面に上側に突出するように配置され、前記移動ブロックをスライド移動可能に載置する固定レールと、
前記固定レールに載置された移動ブロックの一側に連結され、外部信号が印加されることによってロッドが前進動作して前記移動ブロックを移動させるアクチュエータとを備えることを特徴とする、請求項2に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項4】
前記アクチュエータは空圧シリンダーを採用することを特徴とする、請求項3に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項5】
前記アクチュエータは、外部電気的信号の印加を受け、前記ロッドを前、後進させるモータを採用することを特徴とする、請求項3に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項6】
前記コンベヤーの一側に配置され、前記ブランク鋼板の前記クランピング手段側への進入をガイドするためのガイド部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項7】
前記コンベヤーに隣接するように配置され、前記火具から発生する熱を貯蔵する蓄熱材をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項8】
前記加熱炉本体の出口側に配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項9】
前記排出手段は、一側が前記加熱炉本体の出口側に連結され、他側に開閉可能なドアが配置されるフレームと、
前記フレームの内部に配置され、前記コンベヤー側から伝達されるブランク鋼板を前記プレス側に移送させる排出コンベヤーとを備えることを特徴とする、請求項8に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項10】
前記排出コンベヤーは、前記加熱炉本体の出口側と近接した位置に配置され、前記ブランク鋼板を横方向に移送する移送コンベヤー部と、
前記移送コンベヤー部と連結されるように配置され、前記ブランク鋼板を前記プレス側進入高さに移送する傾斜コンベヤー部とを備えることを特徴とする、請求項9に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項11】
入口と出口を有する加熱炉本体と、
前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置されるコンベヤーと、
前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板をクランピングおよび移送するクランピング手段と、
前記加熱炉本体の入口側に近接するように配置され、前記ブランク鋼板を前記クランピング手段側に移送するように複数の回転可能な進入ローラを有する進入手段と、
前記加熱炉本体の出口側に近接するように配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段とを備えることを特徴とするプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項12】
入口と出口を有する加熱炉本体と、
前記加熱炉本体の内周面に螺旋形構造で構成され、軌道回転によって回転可能に配置され、内側と外側の複数列で配置されるコンベヤーと、
前記コンベヤーの一面に付着され、ブランク鋼板をクランピングおよび移送するクランピング手段と
を備えることを特徴とするプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項13】
前記コンベヤーは、内側コンベヤーと外側コンベヤーが互いに相反した方向に軌道回転することを特徴とする、請求項12に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項14】
前記内側コンベヤーと外側コンベヤーのクランピング手段が同一軸線上に位置するか否かを検知し、これを電気的信号として出力する位置検知センサと、
前記位置検知センサから出力された信号の印加を受け、前記内側コンベヤーと外側コンベヤーのクランピング手段が同一線上に位置するか否かを判断した後、前記クランピング手段側に前記ブランク鋼板を移送するための制御信号を出力する制御部とをさらに備えることを特徴とする、請求項13に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項15】
前記加熱炉本体の出口側に配置され、前記加熱炉本体から排出されたブランク鋼板を外気と遮断した状態でプレス側に供給する排出手段をさらに備えることを特徴とする、請求項12〜14のうちのいずれか1項に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【請求項16】
前記排出手段は、一側が前記加熱炉本体の出口側に連結され、他側上部に開閉可能なドアが配置されるフレームと、
前記フレームの内部に配置され、前記コンベヤー側から伝達されるブランク鋼板をクランピング手段を介して立てられた状態で前記ドア側に移送させる排出コンベヤーと、
前記排出コンベヤーから移送されたブランク鋼板を把持してプレス側に供給するロボットとを備えることを特徴とする、請求項15に記載のプレス硬化工程用加熱炉装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2011−523680(P2011−523680A)
【公表日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510436(P2011−510436)
【出願日】平成21年7月28日(2009.7.28)
【国際出願番号】PCT/KR2009/004192
【国際公開番号】WO2010/024531
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(510307299)ヒュンダイ スチール カンパニー (14)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月28日(2009.7.28)
【国際出願番号】PCT/KR2009/004192
【国際公開番号】WO2010/024531
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(510307299)ヒュンダイ スチール カンパニー (14)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]