説明

ヘパラナーゼ活性を調整するためのリジッド化された化合物

ロダニン様残基と、前記ロダニン様残基へ結合している少なくとも1つのアリールまたはヘテロアリール残基とを有する、新規なリジッド化された化合物であって、これにより、これらの化合物のコア構造が、本明細書において定義されるように、1またはゼロ個の回転自由な結合を有するものとして特徴づけられる化合物が開示される。また、これらのリジッド化された化合物を含んでなる薬剤組成物、および、ヘパラナーゼの活性を調整するための、およびそれゆえヘパラナーゼ関連疾患および障害の治療におけるその用途、および、ヘパリン結合性タンパク質の活性を調整するための、およびそれゆえヘパリン結合性タンパク質関連疾患および障害の治療、並びにロダニンまたはロダニン類似体により少なくとも部分的に治療可能な医学的症状の治療におけるその用途も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロダニンまたはロダニン類似体残基およびコア構造を含む、リジッド化された化合物であって:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されており、前記アリールが5員または7員のアリールである、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;
および/または、
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
を含み、
ただし、リジッド化された化合物は、2−(3−メトキシ−フェニル)−5−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−4−チオキソ−4,5−ジヒドロ−1−チア−3b,5−ジアザ−シクロペンタ[a]ペンタレン−6−オン、または、5−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−2−(3−ニトロ−フェニル)−4−チオキソ−4,5−ジヒドロ−1−チア−3b,5−ジアザ−シクロペンタ[a]ペンタレン−6−オンではない、
ことを特徴とする化合物。
【請求項2】
前記コア構造が、前記コア構造内の少なくとも2つのラジカルを連結する、少なくとも1つの結合成分をさらに含んでなる、請求項1に記載のリジッド化された化合物。
【請求項3】
前記ロダニンまたはロダニン類似体残基が、一般式I:
【化1】

[式中、
波線は、前記コア構造に含まれるロダニンまたはロダニン類似体残基の一部を示しており;
破線は、Yに対するBの、Z−立体配置またはE−立体配置を示しており;
Aは、NまたはCRaであり;
Xは、O、S、NRb、NRb−C(=D)、CRbRc、またはCRbRc−C(=D)であり;
YおよびZは、各々独立して、O、S、Se、NRd、CRdRe、またはRdC=CReであり;
Mは、N、P、C、またはSiであり;
Bは、孤立電子対、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、アミン、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれ;
Ra、Rb、Rc、Rd、およびReは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールからなる群より選ばれ;
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアルケニル、置換または未置換のアリル、置換または未置換のアリール、置換または未置換のヘテロアリール、置換または未置換のヘテロ脂環式環、および、一般式II:
−(CH)n−CH(Rq)−Q
式II
を有する成分、からなる群より選ばれ;
さらに、
Dは、O、S、NRm、またはCRmRpであり;
RmおよびRpは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールからなる群より選ばれ;
nは、0〜20に等しい整数であり;
Rqは、水素、アルキル、およびQからなる群より選ばれ;
およびQは、各々独立して、水素、C−カルボキシレート、アミド、スルホネート、スルホンアミド、ホスホネート、ホスホンアミド、ボレート、およびシリルからなる群より選ばれ;かつ
前記の置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アルケニル、置換アリル、置換アリール、および置換へテロアリールの各々は、独立して、ハロ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式環、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、オキソ、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれる、少なくとも1つの置換基を含んでなる]
を有している、請求項1または2のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項4】
前記第1のアリールまたはヘテロアリール残基が、式IIIa、IIIb、IIIc、およびIIId:
【化2】

[式中、
波線は、ロダニンまたはロダニン類似体残基を含んでなるコア構造に含まれている、アリールまたはヘテロアリール残基の一部を示しており;
Wは、O、S、NRd、CRdRe、またはRdC=CReであり;
EおよびGは、各々独立して、NまたはCRsであり;
JおよびKは、各々独立して、孤立電子対、ORi、SRi、NRiRj、CRiRjRk、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミドであるか、または存在しないか、あるいはまた、JおよびKは5または6員環を形成しており;
Rd、Re、Ri、Rj、Rk、およびRsは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールであり;かつ
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれるか、あるいはまた、J、K、およびRの少なくとも2つが5または6員環を形成しており、
さらに、前記の置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アルケニル、置換アリル、置換アリール、および置換へテロアリールの各々は、独立して、ハロ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式環、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、オキソ、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、および、N−スルホンアミドからなる群より選ばれる、少なくとも1つの置換基を含んでなる]
からなる群より選ばれる一般式を有している、請求項1または2のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項5】
が、一般式IV:
【化3】

[式中、各R10〜R14は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれるか、あるいはまた、R10〜R14の少なくとも2つが5または6員の、サイクリック、ヘテロサイクリック、芳香族、またはヘテロ芳香族環を形成する]
を有する第2のアリールまたはヘテロアリールである、請求項4のリジッド化された化合物。
【請求項6】
前記第1および第2のアリール残基の各々が、独立して、式IVaおよび式IVb:
【化4】

[式中、
波線は、前記コア構造に含まれているアリールまたはヘテロアリール残基の一部を示しており;かつ
10〜R14の各々は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれるか、あるいはまた、R10〜R14の少なくとも2つが5または6員環を形成する]
からなる群より選ばれる一般式を有している、請求項1または2のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項7】
前記第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対し共有結合的に結合されている前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基を含んでなる前記コア構造が、式Vaおよび式Vb:
【化5】

[式中、
波線は、前記コア構造に含まれている、前記ロダニンまたはロダニン類似体残基の一部および、前記第1のアリールまたはヘテロアリール残基の一部を示しており;
破線は、Yに対するBの、Z−立体配置またはE−立体配置を示しており;かつ(ii)第1のアリールまたはヘテロアリール残基は、前記の式IIIa、IIIb、IIIc、またはIIIdを有しており;
Aは、NまたはCRaであり;
Xは、O、S、NRb、NRb−C(=D)、CRbRc、またはCRbRc−C(=D)であり;
Y、Z、およびWは、各々独立して、O、S、Se、NRd、CRdRe、またはRdC=CReであり;
Mは、N、P、C、またはSiであり;
Bは、孤立電子対、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、アミン、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれ;
EおよびGは、各々独立して、NまたはCRsであり;
JおよびKは、各々独立して、孤立電子対、ORi、SRi、NRiRj、CRiRjRk、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミドであるか、または存在しないか、あるいはまた、JおよびKは5または6員環を形成しており;
Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Ri、Rj、Ek、およびRsは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールであり;かつ
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアルケニル、置換または未置換のアリル、置換または未置換のアリール、置換または未置換のヘテロアリール、置換または未置換のヘテロ脂環式環、および、一般式II:
−(CH)n−CH(Rq)−Q
式II
を有する成分、からなる群より選ばれ;
かつ、
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれるか、あるいはまた、E、G、およびRの少なくとも2つが、5または6員の脂環式環、ヘテロ脂環式環、芳香族、またはヘテロ芳香族環を形成しており;
Dは、O、S、NRm、またはCRmRpであり;
RmおよびRpは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールからなる群より選ばれ;かつnは、0〜20に等しい整数であり;
Rqは、水素、アルキル、およびQからなる群より選ばれ;
およびQは、各々独立して、水素、C−カルボキシレート、アミド、スルホネート、スルホンアミド、ホスホネート、ホスホンアミド、ボレート、およびシリルからなる群より選ばれ;かつ
前記の置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アルケニル、置換アリル、置換アリール、および置換へテロアリールの各々は、独立して、ハロ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式環、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、オキソ、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれる、少なくとも1つの置換基を含んでなり:
さらに:
前記コア構造はさらに、A、B、E、G、J、K、X、Y、および/またはWの少なくとも2つのラジカルを連結する、少なくとも1つの結合成分を含んでなる]
からなる群より選ばれる一般式を有している、請求項1〜6のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項8】
が、式IVaまたはIVb:
【化6】

[式中、
10〜R14の各々は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれるか、あるいはまた、R10〜R14の少なくとも2つが5または6員環を形成する]
からなる群より選ばれる一般式を有するアリールである、請求項7のリジッド化された化合物。
【請求項9】
前記第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対し共有結合的に結合されている前記第1のアリールまたはヘテロアリール残基を含んでなる前記コア構造が、式VIaおよび式VIb:
【化7】

[式中、
波線は、前記コア構造に含まれている、前記第1および前記第2のアリールまたはヘテロアリール残基の部分を示しており;
破線は、(i)Yに対するBの、Z−立体配置またはE−立体配置;(ii)前記の式IIIa、IIIb、IIIc、またはIIIdを有する第1のアリールまたはヘテロアリール残基;および(iii)前記の式IVaまたはIVbを有する第2のアリールまたはヘテロアリール残基を示しており;
Aは、NまたはCRaであり;
Xは、O、S、NRb、NRb−C(=D)、CRbRc、またはCRbRc−C(=D)であり;
Y、Z、およびWは、各々独立して、O、S、Se、NRd、CRdRe、またはRdC=CReであり;
Mは、N、P、C、またはSiであり;
Bは、孤立電子対、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、アミン、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれ;
EおよびGは、各々独立して、NまたはCRsであり;
JおよびKは、各々独立して、孤立電子対、ORi、SRi、NRiRj、CRiRjRk、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミドであるか、または存在しないか、あるいはまた、JおよびKが5または6員環を形成しており;
Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Ri、Rj、Rk、およびRsが、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールであり;かつ
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアルケニル、置換または未置換のアリル、置換または未置換のアリール、置換または未置換のヘテロアリール、置換または未置換のヘテロ脂環式環、および、一般式II:
−(CH)n−CH(Rq)−Q
式II
を有する成分、からなる群より選ばれ;
かつ、
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれるか、あるいはまた、E、G、およびRの少なくとも2つが、5または6員の脂環式環、ヘテロ脂環式環、芳香族、またはヘテロ芳香族環を形成しており;
10〜R14は、各々独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれるか、または存在しないか、あるいはまた、R10〜R14の少なくとも2つが5または6員の、サイクリック、ヘテロ脂環式環、芳香族、またはヘテロ芳香族環を形成しており;
Dは、O、S、NRm、またはCRmRpであり;
RmおよびRpは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールからなる群より選ばれ;かつnは、0〜20に等しい整数であり;
Rqは、水素、アルキル、およびQからなる群より選ばれ;
およびQは、各々独立して、カルボキシレート、アミド、スルホネート、スルホンアミド、ホスホネート、ボレート、およびシリルからなる群より選ばれ;かつ
前記の置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アルケニル、置換アリル、置換アリール、および置換へテロアリールの各々は、独立して、ハロ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式環、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、オキソ、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれる、少なくとも1つの置換基を含んでなり:
かつさらに:
前記コア構造は、W、E、J、K、および/またはR10〜R14の少なくとも2つを連結する、少なくとも1つの結合成分をさらに含んでなる]
からなる群より選ばれる一般式を有している、請求項1〜6のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項10】
前記少なくとも1つの結合成分が、単結合および二重結合からなる群より選ばれる、請求項2〜9のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項11】
前記コア構造が、1〜5個の結合成分を含んでなる、請求項2〜9のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項12】
前記結合成分の少なくとも1つが、BおよびYのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項13】
前記BのラジカルはSであり、前記YのラジカルはNである、請求項12のリジッド化された化合物。
【請求項14】
前記BのラジカルはOであり、前記YのラジカルはNである、請求項12のリジッド化された化合物。
【請求項15】
前記結合成分の少なくとも1つが、WおよびXのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項16】
前記WのラジカルがNであり、前記XのラジカルがNである、請求項15のリジッド化された化合物。
【請求項17】
前記結合成分の少なくとも1つが、WおよびYのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項18】
前記WおよびYのラジカルの各々がNである、請求項17のリジッド化された化合物。
【請求項19】
前記結合成分の少なくとも1つが、JおよびYのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項20】
前記結合成分の少なくとも1つが、JおよびBのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項21】
前記結合成分の少なくとも1つが、WおよびBのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項22】
前記結合成分の少なくとも1つが、EおよびXのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項23】
前記XのラジカルがNであり、前記EのラジカルがCである、請求項22のリジッド化された化合物。
【請求項24】
前記結合成分の少なくとも1つが、JおよびXのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項25】
前記XのラジカルがNであり、前記JのラジカルがC=Oである、請求項22のリジッド化された化合物。
【請求項26】
前記結合成分の一つがBおよびYのラジカルを結合し、かつ前記結合成分の一つがEおよびXのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項27】
前記BのラジカルがSであり;前記YのラジカルがNであり;前記XのラジカルがNであり;かつ前記EのラジカルがCである、請求項26のリジッド化された化合物。
【請求項28】
前記BのラジカルがOであり;前記YのラジカルがNであり;前記XのラジカルがNであり;かつ前記EのラジカルがCである、請求項26のリジッド化された化合物。
【請求項29】
Bが、アルコキシ、チオアルコキシ、およびアミンからなる群より選ばれ;YおよびWが、各々独立してNRdであり;XがNRbである、請求項26のリジッド化された化合物。
【請求項30】
前記結合成分の一つがBおよびYのラジカルを連結し、かつ前記結合成分の一つがWおよびXのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項31】
前記結合成分の少なくとも1つのが、EおよびYのラジカルを連結する、請求項11のリジッド化された化合物。
【請求項32】
前記EのラジカルがCであり、かつ前記YのラジカルがNである、請求項31のリジッド化された化合物。
【請求項33】
が、一般式IIを有する前記成分である、請求項3〜32のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項34】
nが2〜5に等しい、請求項33のリジッド化された化合物。
【請求項35】
が、置換または未置換のヘテロアリールである、請求項3〜32のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項36】
が、置換または未置換のアリールである、請求項3〜32のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項37】
Wが、OまたはSである、請求項4〜32のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項38】
10およびR14が、各々独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、アリールオキシ、およびチオアリールオキシからなる群より選ばれ;かつ
11〜R13が、各々独立して、水素、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、およびC−カルボキシレートからなる群より選ばれる、請求項4、7、および10〜37のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項39】
が、置換または未置換のベンゾチアゾールである、請求項4、7、および10〜37のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項40】
表2に示される化合物からなる群より選ばれる、請求項1〜39のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項41】
ヘパラナーゼ活性を調整することが可能である、請求項1〜40のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項42】
ヘパリン結合性タンパク質の活性を調整することが可能である、請求項1〜40のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項43】
前記調整が、光の存在または非在下に行われる、請求項41および42のいずれかのリジッド化された化合物。
【請求項44】
活性成分として請求項1〜43のいずれかの化合物と、医薬的に許容される担体とを含んでなる薬剤組成物。
【請求項45】
ヘパラナーゼの活性を調節、調整、および/または阻害することが有益である医学的症状、ヘパラナーゼ関連疾患または障害、ヘパリン結合性タンパク質関連疾患または障害、および、ロダニン骨格を有する化合物により少なくとも部分的に治療可能な医学的症状、からなる群より選ばれる医学的症状の治療における使用のための、包装材料中にパッケージされ、前記包装材料の中または上に識別印刷された、請求項44の薬剤組成物。
【請求項46】
ロダニンまたはロダニン類似体残基とコア構造とを含んでなる、リジッド化された化合物の、医薬品の調製のための用途であって、前記コア構造が:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;および/または
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
を含んでなる化合物の用途。
【請求項47】
前記医薬品が、ヘパラナーゼ活性に少なくとも一部は依存する生物学的プロセスを調節するためのものである、請求項46の用途。
【請求項48】
前記医薬品が、ヘパラナーゼ関連疾患または障害を治療するためのものである、請求項46の用途。
【請求項49】
前記医薬品が、ヘパリン結合性タンパク質関連疾患または障害を治療するためのものである、請求項46の用途。
【請求項50】
前記医薬品が、ロダニンおよび/またはロダニン類似体によって少なくとも一部は治療可能である医学的症状を治療するためのものである、請求項46の用途。
【請求項51】
ヘパラナーゼ活性に少なくとも一部は依存する生物学的プロセスを調節する方法であって、ロダニンまたはロダニン類似体残基とコア構造とを含んでなる、リジッド化された化合物により、ヘパラナーゼ活性を阻害することを含んでなり、前記コア構造が:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;
および/または
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
ことを特徴とする方法。
【請求項52】
前記生物学的プロセスが、細胞移動、細胞浸潤、細胞植込み、細胞移植、細胞血管外遊出、骨形成、細胞接着、胚着床、神経変性障害、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、ウイルス感染症、再狭窄、骨格筋カルシウム動態、糖尿病性腎症、表皮分化および剥離、HS関与性代謝障害、プリオン病、発毛、血管形成、血管新生、癌発生、転移形成、損傷治癒、炎症、および免疫認識からなる群より選ばれる、請求項47および51のいずれかの方法または用途。
【請求項53】
患者においてヘパラナーゼ関連疾患または障害を治療する方法であって、治療上有効な量のロダニンまたはロダニン類似体残基とコア構造とを含むリジッド化された化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含み、前記コア構造は:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;
および/または
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項54】
ヘパラナーゼの活性化を阻害する方法であって、ロダニンまたはロダニン類似体残基とコア構造とを含むリジッド化された化合物を、不活性なヘパラナーゼと接触させることを含み、前記コア構造は:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;
および/または
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項55】
ヘパラナーゼ活性を阻害する方法であって、ロダニンまたはロダニン類似体残基とコア構造とを含むリジッド化された化合物を、ヘパラナーゼと接触させることを含み、前記コア構造は:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;
および/または
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項56】
ヘパリン結合性タンパク質を阻害する方法であり、ロダニンまたはロダニン類似体残基とコア構造とを含むリジッド化された化合物を、ヘパリン結合性タンパク質と接触させることを含み、前記コア構造は:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;
および/または
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項57】
ヘパリン結合性タンパク質を阻害する方法であって、ロダニンまたはロダニン類似体残基とコア構造とを含むリジッド化された化合物を、ヘパリンと接触させることを含み、前記コア構造は:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;
および/または
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項58】
ヘパリン結合性タンパク質の関連疾患または障害を治療する方法であって、治療上有効な量の、ロダニンまたはロダニン類似体残基とコア構造とを含むリジッド化された化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含み、前記コア構造は:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;
および/または
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項59】
ロダニンおよび/またはロダニン類似体によって少なくとも部分的に治療可能な医学的症状を治療する方法であって、治療上有効な量の、ロダニンまたはロダニン類似体残基とコア構造とを含むリジッド化された化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含み、前記コア構造は:
(a)第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基;
および/または
(b)第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対して前記コア構造が1またはゼロ個の回転自由な結合をもつように共有結合的に結合されている、第1のアリールまたはヘテロアリール残基、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項60】
前記医学的症状が、アルツハイマー病、統合失調症、アテローム性動脈硬化症、自己免疫疾患または障害、細菌感染症、血液凝固疾患または障害、骨疾患または障害、癌、心血管疾患または障害、CNS疾患または障害、糖尿病、真菌症、胃腸疾患または障害、脱毛症、高コレステロール血症、炎症、疼痛、および、ウイルス感染症からなる群より選ばれる、請求項49および59のいずれかの方法または用途。
【請求項61】
前記コア構造が、前記コア構造内の少なくとも2つのラジカルを連結する、少なくとも1つの結合成分をさらに含んでなる、請求項46〜60のいずれかの方法または用途。
【請求項62】
前記ロダニンまたはロダニン類似体残基が、一般式I:
【化8】

[式中、
波線は、前記コア構造に含まれる前記ロダニンまたはロダニン類似体残基の一部を示しており;
破線は、Yに対するBの、Z−立体配置またはE−立体配置を示しており;
Aは、NまたはCRaであり;
Xは、O、S、NRb、NRb−C(=D)、CRbRc、またはCRbRc−C(=D)であり;
YおよびZは、各々独立して、O、S、Se、NRd、CRdRe、またはRdC=CReであり;
Mは、N、P、C、またはSiであり;
Bは、孤立電子対、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、アミン、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれ;
Ra、Rb、Rc、Rd、およびReは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールからなる群より選ばれ;
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアルケニル、置換または未置換のアリル、置換または未置換のアリール、置換または未置換のヘテロアリール、置換または未置換のヘテロ脂環式環、および、一般式II:
−(CH)n−CH(Rq)−Q
式II
を有する成分、からなる群より選ばれ;
さらに、
Dは、O、S、NRm、またはCRmRpであり;
RmおよびRpは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールからなる群より選ばれ;
nは、0〜20に等しい整数であり;
Rqは、水素、アルキル、およびQからなる群より選ばれ;
およびQは、各々独立して、水素、C−カルボキシレート、アミド、スルホネート、スルホンアミド、ホスホネート、ホスホンアミド、ボレート、およびシリルからなる群より選ばれ;かつ
前記の置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アルケニル、置換アリル、置換アリール、および置換へテロアリールの各々は、独立して、ハロ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式環、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、オキソ、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれる、少なくとも1つの置換基を含んでなる]
を有している、請求項46〜61のいずれかの方法または用途。
【請求項63】
前記第1のアリールまたはヘテロアリール残基が、式IIIa、IIIb、IIIc、およびIIId:
【化9】

[式中、
波線は、前記ロダニンまたはロダニン類似体残基を含んでなるコア構造に含まれている、前記アリールまたはヘテロアリール残基の一部を示しており;
Wは、O、S、NRd、CRdRe、またはRdC=CReであり;
EおよびGは、各々独立して、NまたはCRsであり;
JおよびKは、各々独立して、孤立電子対、ORi、SRi、NRiRj、CRiRjRk、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミドであるか、または存在しないか、あるいはまた、JおよびKが5または6員環を形成しており;
Rd、Re、Ri、Rj、Rk、およびRsは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールであり;かつ
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれるか、あるいはまた、J、K、およびRの少なくとも2つが5または6員環を形成しており、
さらに、前記の置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アルケニル、置換アリル、置換アリール、および置換へテロアリールの各々は、独立して、ハロ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式環、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、オキソ、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれる、少なくとも1つの置換基を含んでなる]
からなる群より選ばれる一般式を有している、請求項46〜61のいずれかの方法または用途。
【請求項64】
が、一般式IV:
【化10】

[式中、各R10〜R14は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれるか、あるいはまた、R10〜R14の少なくとも2つが5または6員の、サイクリック、ヘテロサイクリック、芳香族、またはヘテロ芳香族環を形成する]
を有する第2のアリールまたはヘテロアリールである、請求項63の方法または用途。
【請求項65】
前記第1および第2のアリール残基の各々が、独立して、式IVaおよび式IVb:
【化11】

[式中、
波線は、前記コア構造に含まれている前記アリールまたはヘテロアリール残基の一部を示しており;かつ
10〜R14の各々は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれるか、あるいはまた、R10〜R14の少なくとも2つが5または6員環を形成する]
からなる群より選ばれる一般式を有している、請求項46〜61のいずれかの方法または用途。
【請求項66】
前記第1のアリールまたはヘテロアリール残基に対し共有結合的に結合されている前記ロダニンまたは前記ロダニン類似体残基を含んでなる前記コア構造が、式Vaおよび式Vb:
【化12】

[式中、
波線は、前記コア構造に含まれている、前記ロダニンまたはロダニン類似体残基の一部および、前記第1のアリールまたはヘテロアリール残基の一部を示しており;
破線は、Yに対するBの、Z−立体配置またはE−立体配置を示しており;かつ(ii)第1のアリールまたはヘテロアリール残基は、前記の式IIIa、IIIb、IIIc、またはIIIdを有しており;
Aは、NまたはCRaであり;
Xは、O、S、NRb、NRb−C(=D)、CRbRc、またはCRbRc−C(=D)であり;
Y、Z、およびWは、各々独立して、O、S、Se、NRd、CRdRe、またはRdC=CReであり;
Mは、N、P、C、またはSiであり;
Bは、孤立電子対、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、アミン、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれ;
EおよびGは、各々独立して、NまたはCRsであり;
JおよびKは、各々独立して、孤立電子対、ORi、SRi、NRiRj、CRiRjRk、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミドであるか、または存在しないか、あるいはまた、JおよびKが5または6員環を形成しており;
Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Ri、Rj、Ek、およびRsは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールであり;かつ
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアルケニル、置換または未置換のアリル、置換または未置換のアリール、置換または未置換のヘテロアリール、置換または未置換のヘテロ脂環式環、および、一般式II:
−(CH)n−CH(Rq)−Q
式II
を有する成分、からなる群より選ばれ;
かつ、
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれるか、あるいはまた、E、G、およびRの少なくとも2つが、5または6員の脂環式環、ヘテロ脂環式環、芳香族、またはヘテロ芳香族環を形成しており;
Dは、O、S、NRm、またはCRmRpであり;
RmおよびRpは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールからなる群より選ばれ;かつnは、0〜20に等しい整数であり;
Rqは、水素、アルキル、およびQからなる群より選ばれ;
およびQは、各々独立して、水素、C−カルボキシレート、アミド、スルホネート、スルホンアミド、ホスホネート、ホスホンアミド、ボレート、およびシリルからなる群より選ばれ;かつ
前記の置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アルケニル、置換アリル、置換アリール、および置換へテロアリールの各々は、独立して、ハロ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式環、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、オキソ、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれる、少なくとも1つの置換基を含んでなり:
さらに:
前記コア構造はさらに、A、B、E、G、J、K、X、Y、および/またはWの少なくとも2つのラジカルを連結する、少なくとも1つの結合成分を含んでなる]
からなる群より選ばれる一般式を有している、請求項46〜65のいずれかの方法または用途。
【請求項67】
が、式IVaまたはIVb:
【化13】

[式中、
10〜R14の各々は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれるか、あるいはまた、R10〜R14の少なくとも2つが5または6員環を形成する]
からなる群より選ばれる一般式を有するアリールである、請求項66の方法または用途。
【請求項68】
前記第2のアリールまたはヘテロアリール残基に対し共有結合的に結合されている、前記第1のアリールまたはヘテロアリール残基を含んでなる前記コア構造が、式VIaおよび式VIb:
【化14】

[式中、
波線は、コア構造に含まれている、第1および第2のアリールまたはヘテロアリール残基の部分を示しており;
破線は、(i)Yに対するBの、Z−立体配置またはE−立体配置;(ii)式IIIa、IIIb、IIIc、またはIIIdを有する第1のアリールまたはヘテロアリール残基;および(iii)式IVaまたはIVbを有する第2のアリールまたはヘテロアリール残基を示しており;
Aは、NまたはCRaであり;
Xは、O、S、NRb、NRb−C(=D)、CRbRc、またはCRbRc−C(=D)であり;
Y、Z、およびWは、各々独立して、O、S、Se、NRd、CRdRe、またはRdC=CReであり;
Mは、N、P、C、またはSiであり;
Bは、孤立電子対、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、アミン、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれ;
EおよびGは、各々独立して、NまたはCRsであり;
JおよびKは、各々独立して、孤立電子対、ORi、SRi、NRiRj、CRiRjRk、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミドであるか、または存在しないか、あるいはまた、JおよびKが5または6員環を形成しており;
Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Ri、Rj、Rk、およびRsは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールであり;かつ
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアルケニル、置換または未置換のアリル、置換または未置換のアリール、置換または未置換のヘテロアリール、置換または未置換のヘテロ脂環式環、および、一般式II:
−(CH)n−CH(Rq)−Q
式II
を有する成分、からなる群より選ばれ;
かつ、
は、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、置換または未置換のアリール、および置換または未置換のヘテロアリールからなる群より選ばれるか、あるいはまた、E、G、およびRの少なくとも2つが、5または6員の脂環式環、ヘテロ脂環式環、芳香族、またはヘテロ芳香族環を形成しており;
10〜R14は、各々独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれるか、または存在しないか、あるいはまた、R10〜R14の少なくとも2つが5または6員の、サイクリック、ヘテロ脂環式環、芳香族、またはヘテロ芳香族環を形成しており;
Dは、O、S、NRm、またはCRmRpであり;
RmおよびRpは、各々独立して、水素、置換または未置換のアルキル、置換または未置換のシクロアルキル、および置換または未置換のアリールからなる群より選ばれ;かつnは、0〜20に等しい整数であり;
Rqは、水素、アルキル、およびQからなる群より選ばれ;
およびQは、各々独立して、カルボキシレート、アミド、スルホネート、スルホンアミド、ホスホネート、ボレート、およびシリルからなる群より選ばれ;かつ
前記の置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アルケニル、置換アリル、置換アリール、および置換へテロアリールの各々は、独立して、ハロ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式環、トリハロアルキル、C−カルボキシレート、O−カルボキシレート、オキソ、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、およびN−スルホンアミドからなる群より選ばれる、少なくとも1つの置換基を含んでなり:
かつさらに:
前記コア構造が、W、E、J、K、および/またはR10〜R14の少なくとも2つのラジカルを連結する、少なくとも1つの結合成分をさらに含んでなる]
からなる群より選ばれる一般式を有している、請求項46〜65のいずれかの方法または用途。
【請求項69】
前記少なくとも1つの結合成分が、単結合および二重結合からなる群より選ばれる、請求項46〜68のいずれかの方法または用途。
【請求項70】
前記コア構造が、1〜5個の結合成分を含んでなる、請求項46〜68のいずれかの方法または用途。
【請求項71】
前記第1のアリールまたはヘテロアリール残基における前記アリールが、5員または7員のアリールである、請求項46〜68のいずれかの方法または用途。
【請求項72】
光の存在または非存在下に行われる、請求項46〜71のいずれかの方法または用途。


【公表番号】特表2008−526831(P2008−526831A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−550013(P2007−550013)
【出願日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際出願番号】PCT/IL2006/000023
【国際公開番号】WO2006/072953
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(507227049)インサイト バイオファーマシューティカルズ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】