説明

ベンゾイルシクロヘキサンジオン系の除草剤を含む品種−適合性の相乗性除草剤

本発明は、A) ベンゾイルピラゾールの群からの化合物、B)少なくとも追加的にもう1つの除草剤、及びC) 少なくとも1つの薬害軽減剤、を含む除草剤組成物が、単子葉及び/又は双子葉の有害植物に対して有効な除草剤として開示されている。該組成物は、それらを個々に使用したときの除草剤と比較して、より優れた効果と同時に高度の品種−適合性の特徴を有するものとして提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、望ましくない植生に対して使用することができ、そして活性化合物として少なくとも2つの除草剤及び1つの薬害軽減剤の組合せを含む、作物保護組成物の技術分野に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、活性化合物として、ベンゾイルシクロヘキサンジオンの群からの1つの除草剤を、少なくとも他の1つの除草剤及び1つの薬害軽減剤との組合せとして含んでいる、除草剤組成物の技術分野に関する。
【背景技術】
【0003】
上記に言及したベンゾイルシクロヘキサンジオンの群からの除草剤は多くの文献から既知である。一例として、例えば、US 6,376,429には、除草活性を有するベンゾイルシクロヘキサンジオンが記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実際には、これらの刊行物から既知のベンゾイルシクロヘキサンジオンの使用はしばしば不利益を伴っている。それ故、既知化合物の除草活性は必ずしも充分ではなく、又は、除草活性が充分であったとしても、有用植物に対する望ましくない損傷が見られる。
【0005】
除草剤の有効性は、とりわけ使用する除草剤のタイプ、その施用量、製剤、それぞれの場合における防除すべき有害植物、気候及び土壌条件等に依存している。他の基準としては残存性又は除草剤の分解速度がある。長期に亘る使用又は特定の地理的領域において起こり得る活性化合物に対する有害植物の感受性の変化もまた考慮すべきものである。そのような変化はそれ自体、多かれ少なかれ活性の損失となって現れ、そしてより高い除草剤の施用量によっても限られた範囲においてのみ補われるに過ぎない。
【0006】
除草剤の適用側面を改善する1つの方法は、活性化合物を1つ又はそれ以上の活性化合物と組合せることである。除草活性なベンゾイル誘導体と他の除草剤との組合せはWO03/043422 及び WO 03/043423から既知である。しかしながら、多くの活性化合物を組合せて施用した場合、例えば、共製剤の不充分な安定性、活性化合物の分解又は活性化合物の拮抗作用のような物理的及び生物学的な不適合性の現象が起こることも珍しいことではない。これとは対照的に、望ましいことは、好都合な活性プロフィル、高い安定性、そしてできれば相乗的に増大した活性を有し、それ故に、組合せるべき活性化合物の個々の施用に比較して施用量を軽減することが可能となるような、活性化合物との組合せである。
【0007】
可能性の有る影響要因の数の多さにより、殊に有害植物の種及び気候地帯を考慮した場合、個々の活性化合物で異なる要求に対する望ましい特性の全てを有するものは実際上は存在しない。更に、除草剤の施用量を益々削減して使用しても、その効果を達成することができることが永続的な目的である。より少ない施用量は、施用に必要な活性化合物の量を削減することができるばかりではなく、また一般的に要求される製剤補助剤をも削減することができる。この双方によって除草剤施用の経済的費用を減少しそして環境的適合性を改善することができる。
【0008】
多くの他の除草剤活性化合物がそうであるように、ベンゾイルシクロヘキサンジオンもまた、殊に他の除草剤との組合せにおいて、トウモロコシ、稲又は穀類のような重要な作物植物と必ずしも充分に適合しているわけではなく(即ち、充分に選択的ではなく)、それ故に、それらの使用は非常に制限されている。その結果として、ある作物植物においては、それらは使用することができず又は有害植物に対する望ましい広い除草活性が確保されない程度の少ない施用量でしか使用することができない。特に、言及した除草剤の多くはトウモロコシ、稲、穀類、サトウキビ及びその他幾つかの作物栽培における有害植物に対しては完全に選択的には使用することができない。
【0009】
これらの不利益を克服するために、除草活性化合物を薬害軽減剤又は解毒剤として知られているものと組合せて用いることが知られている。一例として、例えば、US 6,884,757にはベンゾイルシクロヘキサンジオンと多くの薬害軽減剤との種々の組合せが記載されている。
【0010】
薬害軽減剤とは、有害植物に対する除草活性を実質的に減少させることなく、有用植物に関する除草剤の植物毒性特性を相殺するか又は軽減する化合物を意味するものと理解される。
【0011】
薬害軽減剤が除草剤の有害な作用を軽減する機構は詳細には知られていないため、特定の群の除草剤のための薬害軽減剤を見つけることは依然として難しい課題である。従って、特定の除草剤と組み合わせた化合物が薬害軽減剤として作用するという事実からは、そのような化合物が他の群の除草剤に対しても薬害軽減作用を有するかということに関して、いかなる結論も導き出すことはできない。このように薬害軽減剤が除草剤による損傷から有用植物を保護するために使用されるときは、多くの場合において薬害軽減剤がある種の不利益を示す可能性があるということが分かってきた。これらの不利益としては:
・薬害軽減剤が有害植物に対する除草剤の活性を減少させること、
・有用植物の保護特性が不充分であること、
・薬害軽減剤/除草剤を用いることができる有用植物の範囲が、特定の除草剤との組合せにおいては充分に広くないこと、
・特定の薬害軽減剤は充分には多数の除草剤と組み合わせることができないこと
が挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、先行技術と比較して改善された特性を有する、除草剤組成物を提供することを目的としている。
【0013】
本発明は、有効量の
A)式A:
【化1】

の除草剤及びその農業上慣用的な塩(成分A)、
B)活性化合物アトラジン(B1)、ブロモキシニル(B2)、ジカンバ(B3)、フルフェナセット(B4)、ホラムスルフロン(B5)、グルホシネート(B6)、グリホサート(B7)、ニコスルフロン(B8)、テルブチラジン(B9)、メトラクロール(B10)を含む群からの少なくとも1つの除草剤(成分B)、並びに
C)毒性緩和に有効な量の活性化合物イソキサジフェン−ジエチル(C1)、クロキントセット−メキシル(C2)及び N−({4−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]フェニル}スルホニル)−2−メトキシベンズアミド(C3)を含む群からの少なくとも1つの薬害軽減剤(成分C)
を含む組成物で、
ここにおいて成分A、B及びCをx:y:zの質量比で含み、ここにおいてx、y及びzがそれぞれの場合において互いに独立に1〜200、好ましくは1〜100の値とすることができる、選択された除草剤組成物を提供する。
【0014】
これより以下、用語「成分A」、「除草剤A」及び「活性化合物A」は同一のものを意味するものとして理解される。これは同様に用語「成分B」、「除草剤B」及び「活性化合物B」、並びに、用語「成分C」、「薬害軽減剤C」及び「活性化合物C」にも適用される。
【0015】
除草剤Aは、例えば、US 6,376,429から既知である。薬害軽減剤C3は、例えば、US6,251,827から既知である。上記に言及した刊行物の開示は、本明細書中に参照により取り込まれている。一般名称で上記に引用した他の活性化合物の化学構造は、例えば、「The Pesticide Manual」第13版、2003、British Crop Protection Council、から既知のものである。もしも本明細書の内容において、活性化合物の一般名称の略称が使用されているときは、これにはエステル及び塩、並びに異性体特に光学異性体、とりわけ商業的に入手可能な形態の慣用的な誘導体も含まれる。もしも一般名称がエステル又は塩について言及しているときは、それぞれの場合において、他のエステル及び塩、遊離酸及び中性化合物、並びに異性体、殊に光学的異性体、特に商業的に入手可能な形態におけるもののような慣用的な誘導体を含んでいる。特定された化合物の名称は、一般名称に含まれる化合物の少なくとも1つ、しばしば好ましい化合物、を称する。
【0016】
好ましい実施例において、本発明に係る除草剤組成物は相乗作用を示しそして同時に作物植物に対して非常に適合している。この相乗作用及び作物植物との高度な適合性は、例えば、成分A、B及びCを一緒に施用したときに観察されるが、しかしながら、該活性化合物を異なる時期に施用(分割)した場合でも観察することができる。更にまた、個々の除草剤及び薬害軽減剤又は除草剤/薬害軽減剤の混合物を複数の部分に分けて施用(連続的処理)、例えば、出芽後処理が後続する出芽前処理、又は中期若しくは後期の出芽後処理が後続する初期の出芽後処理において使用することも可能である。好ましいものは本発明による除草剤の組み合わせの活性化合物を一緒に又はほぼ同時に施用することである。
【0017】
この相乗効果によって、個々の除草剤の施用量の削減、同一施用量におけるより高い活性、未だ防除することができなかった種(ギャップ)の防除、施用期間の拡張、及び/又は必要とされる個々の施用回数の減少等を可能とし、そしてその結果として使用者にとって雑草防除システムを経済的及び環境的により有利にすることができる。
【0018】
本発明はまた、成分A、B及びCに加えて、除草剤、殺虫剤、殺菌剤又は薬害軽減剤のような異なる化学構造の1つ又はそれ以上の更なる農業化学的活性化合物を含む除草剤組成物を包含する。上記に及び下記に記載する好ましい条件はまたこれらの除草剤組成物に対しても適用される。
【0019】
本発明はまた、成分A、B及びCに加えて、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、硝酸カリウム及びそれらの混合物のような肥料を含む除草剤組成物を包含する。上記に及び下記に記載する好ましい条件はまたこれらの除草剤組成物に対しても適用される。
【0020】
更に本発明は、成分A、B及びCに加えて、乳化剤、分散剤、鉱油及び植物油、並びにそれらの混合物のようなアジュバントを含む除草剤組成物を包含する。上記に及び下記に記載する好ましい条件はまたこれらの除草剤組成物に対しても適用される。
【0021】
殊に興味のあるものは、
A)除草剤A、
B)活性化合物アトラジン(B1)、ブロモキシニル(B2)、ジカンバ(B3)、フルフェナセット(B4)、ホラムスルフロン(B5)、グルホシネート(B6)、グリホサート(B7)、ニコスルフロン(B8)、テルブチラジン(B9)を含む群からの少なくとも1つの除草剤(成分B)、並びに
C)毒性緩和に有効な量の活性化合物イソキサジフェン−ジエチル(C1)、クロキントセット−メキシル(C2)及び N−({4−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]フェニル}スルホニル)−2−メトキシベンズアミド(C3)を含む群からの少なくとも1つの薬害軽減剤(成分C)
を含む除草剤組成物である。
【0022】
殊に興味のあるものは、次の三化合物の組合せ(A + B + C)の1つ又はそれ以上を含んでいる除草剤組成物である:
(A + B1 + C1), (A + B2 + C1), (A + B3 + C1), (A + B4 + C1), (A + B5 + C1),
(A + B6 + C1), (A + B7 + C1), (A + B8 + C1), (A + B9 + C1), (A + B10 + C1),

(A + B1 + C2), (A + B2 + C2), (A + B3 + C2), (A + B4 + C2), (A + B5 + C2),
(A + B6 + C2), (A + B7 + C2), (A + B8 + C2), (A + B9 + C2), (A + B10 + C2),

(A + B1 + C3), (A + B2 + C3), (A + B3 + C3), (A + B4 + C3), (A + B5 + C3),
(A + B6 + C3), (A + B7 + C3), (A + B8 + C3), (A + B9 + C3), (A + B10 + C3)。
【0023】
また殊に興味のあるものは、次の三化合物の組合せ(A + B + C)の1つ又はそれ以上を含んでいる除草剤組成物である:
(A + B1 + C1), (A + B2 + C1), (A + B3 + C1), (A + B4 + C1), (A + B5 + C1),
(A + B6 + C1), (A + B7 + C1), (A + B8 + C1), (A + B9 + C1),

(A + B1 + C2), (A + B2 + C2), (A + B3 + C2), (A + B4 + C2), (A + B5 + C2),
(A + B6 + C2), (A + B7 + C2), (A + B8 + C2), (A + B9 + C2),

(A + B1 + C3), (A + B2 + C3), (A + B3 + C3), (A + B4 + C3), (A + B5 + C3),
(A + B6 + C3), (A + B7 + C3), (A + B8 + C3), (A + B9 + C3)。
【0024】
更に好ましい実施例においては、本発明に係る除草剤組成物は除草剤A、2つの異なる成分B及び1つの薬害軽減剤Cを含んでいる。
【0025】
これらの中で、殊に好ましいものは次の四化合物の組合せ(A + B + B + C)の1つ又はそれ以上を含んでいる除草剤組成物である:
(A + B1 + B2 + C1), (A + B1 + B3 + C1), (A + B1 + B4 + C1), (A + B1 + B5 + C1),
(A + B1 + B6 + C1), (A + B1 + B7 + C1), (A + B1 + B8 + C1), (A + B1 + B9 + C1),
(A + B1 + B10 + C1);
(A + B1 + B2 + C2), (A + B1 + B3 + C2), (A + B1 + B4 + C2), (A + B1 + B5 + C2),
(A + B1 + B6 + C2), (A + B1 + B7 + C2), (A + B1 + B8 + C2), (A + B1 + B9 + C2),
(A + B1 + B10 + C2);
(A + B1 + B2 + C3), (A + B1 + B3 + C3), (A + B1 + B4 + C3), (A + B1 + B5 + C3),
(A + B1 + B6 + C3), (A + B1 + B7 + C3), (A + B1 + B8 + C3), (A + B1 + B9 + C3),
(A + B1 + B10 + C3),

(A + B2 + B3 + C1), (A + B2 + B4 + C1), (A + B2 + B5 + C1), (A + B2 + B6 + C1), (A + B2 + B7 + C1), (A + B2 + B8 + C1), (A + B2 + B9 + C1), (A + B2 + B10 + C1);(A + B2 + B3 + C2), (A + B2 + B4 + C2), (A + B2 + B5 + C2), (A + B2 + B6 + C2), (A + B2 + B7 + C2), (A + B2 + B8 + C2), (A + B2 + B9 + C2), (A + B2 + B10 + C2);(A + B2 + B3 + C3), (A + B2 + B4 + C3), (A + B2 + B5 + C3), (A + B2 + B6 + C3), (A + B2 + B7 + C3), (A + B2 + B8 + C3), (A + B2 + B9 + C3), (A + B2 + B10 + C3),
(A + B3 + B4 + C1), (A + B3 + B5 + C1), (A + B3 + B6 + C1), (A + B3 + B7 + C1),
(A + B3 + B8 + C1), (A + B3 + B9 + C1), (A + B3 + B10 + C1);
(A + B3 + B4 + C2), (A + B3 + B5 + C2), (A + B3 + B6 + C2), (A + B3 + B7 + C2),
(A + B3 + B8 + C2), (A + B3 + B9 + C2), (A + B3 + B10 + C2);
(A + B3 + B4 + C3), (A + B3 + B5 + C3), (A + B3 + B6 + C3), (A + B3 + B7 + C3),
(A + B3 + B8 + C3), (A + B3 + B9 + C3), (A + B3 + B10 + C3),

(A + B4 + B5 + C1), (A + B4 + B6 + C1), (A + B4 + B7 + C1), (A + B4 + B8 + C1),
(A + B4 + B9 + C1), (A + B4 + B10 + C1);
(A + B4 + B5 + C2), (A + B4 + B6 + C2), (A + B4 + B7 + C2), (A + B4 + B8 + C2),
(A + B4 + B9 + C2), (A + B4 + B10 + C2);
(A + B4 + B5 + C3), (A + B4 + B6 + C3), (A + B4 + B7 + C3), (A + B4 + B8 + C3),
(A + B4 + B9 + C3), (A + B4 + B10 + C3),

(A + B5 + B6 + C1), (A + B5 + B7 + C1), (A + B5 + B8 + C1), (A + B5 + B9 + C1),
(A + B5 + B10 + C1);
(A + B5 + B6 + C2), (A + B5 + B7 + C2), (A + B5 + B8 + C2), (A + B5 + B9 + C2),
(A + B5 + B10 + C2);
(A + B5 + B6 + C3), (A + B5 + B7 + C3), (A + B5 + B8 + C3), (A + B5 + B9 + C3),
(A + B5 + B10 + C3),

(A + B6 + B7 + C1), (A + B6 + B8 + C1), (A + B6 + B9 + C1), (A + B6 + B10 + C1);(A + B6 + B7 + C2), (A + B6 + B8 + C2), (A + B6 + B9 + C2), (A + B6 + B10 + C2);(A + B6 + B7 + C3), (A + B6 + B8 + C3), (A + B6 + B9 + C3), (A + B6 + B10 + C3),
(A + B7 + B8 + C1), (A + B7 + B9 + C1), (A + B7 + B10 + C1);
(A + B7 + B8 + C2), (A + B7 + B9 + C2), (A + B7 + B10 + C2);
(A + B7 + B8 + C3), (A + B7 + B9 + C3), (A + B7 + B10 + C3),

(A + B8 + B9 + C1), (A + B8 + B10 + C1);
(A + B8 + B9 + C2), (A + B8 + B10 + C2);
(A + B8 + B9 + C3), (A + B8 + B10 + C3)。
【0026】
殊に好ましいものはまた次の四化合物の組合せ(A + B + B + C)の1つ又はそれ以上を含んでいる除草剤組成物である:
(A + B1 + B2 + C1), (A + B1 + B3 + C1), (A + B1 + B4 + C1), (A + B1 + B5 + C1),
(A + B1 + B6 + C1), (A + B1 + B7 + C1), (A + B1 + B8 + C1), (A + B1 + B9 + C1), (A + B1 + B2 + C2), (A + B1 + B3 + C2), (A + B1 + B4 + C2), (A + B1 + B5 + C2),
(A + B1 + B6 + C2), (A + B1 + B7 + C2), (A + B1 + B8 + C2), (A + B1 + B9 + C2), (A + B1 + B2 + C3), (A + B1 + B3 + C3), (A + B1 + B4 + C3), (A + B1 + B5 + C3),
(A + B1 + B6 + C3), (A + B1 + B7 + C3), (A + B1 + B8 + C3), (A + B1 + B9 + C3),
(A + B2 + B3 + C1), (A + B2 + B4 + C1), (A + B2 + B5 + C1), (A + B2 + B6 + C1), (A + B2 + B7 + C1), (A + B2 + B8 + C1), (A + B2 + B9 + C1),
(A + B2 + B3 + C2), (A + B2 + B4 + C2), (A + B2 + B5 + C2), (A + B2 + B6 + C2), (A + B2 + B7 + C2), (A + B2 + B8 + C2), (A + B2 + B9 + C2),
(A + B2 + B3 + C3), (A + B2 + B4 + C3), (A + B2 + B5 + C3), (A + B2 + B6 + C3), (A + B2 + B7 + C3), (A + B2 + B8 + C3), (A + B2 + B9 + C3),

(A + B3 + B4 + C1), (A + B3 + B5 + C1), (A + B3 + B6 + C1), (A + B3 + B7 + C1),
(A + B3 + B8 + C1), (A + B3 + B9 + C1),
(A + B3 + B4 + C2), (A + B3 + B5 + C2), (A + B3 + B6 + C2), (A + B3 + B7 + C2),
(A + B3 + B8 + C2), (A + B3 + B9 + C2),
(A + B3 + B4 + C3), (A + B3 + B5 + C3), (A + B3 + B6 + C3), (A + B3 + B7 + C3),
(A + B3 + B8 + C3), (A + B3 + B9 + C3),

(A + B4 + B5 + C1), (A + B4 + B6 + C1), (A + B4 + B7 + C1), (A + B4 + B8 + C1),
(A + B4 + B9 + C1),
(A + B4 + B5 + C2), (A + B4 + B6 + C2), (A + B4 + B7 + C2), (A + B4 + B8 + C2),
(A + B4 + B9 + C2),
(A + B4 + B5 + C3), (A + B4 + B6 + C3), (A + B4 + B7 + C3), (A + B4 + B8 + C3),
(A + B4 + B9 + C3),

(A + B5 + B6 + C1), (A + B5 + B7 + C1), (A + B5 + B8 + C1), (A + B5 + B9 + C1), (A + B5 + B6 + C2), (A + B5 + B7 + C2), (A + B5 + B8 + C2), (A + B5 + B9 + C2), (A + B5 + B6 + C3), (A + B5 + B7 + C3), (A + B5 + B8 + C3), (A + B5 + B9 + C3),
(A + B6 + B7 + C1), (A + B6 + B8 + C1), (A + B6 + B9 + C1),
(A + B6 + B7 + C2), (A + B6 + B8 + C2), (A + B6 + B9 + C2),
(A + B6 + B7 + C3), (A + B6 + B8 + C3), (A + B6 + B9 + C3),

(A + B7 + B8 + C1), (A + B7 + B9 + C1),
(A + B7 + B8 + C2), (A + B7 + B9 + C2),
(A + B7 + B8 + C3), (A + B7 + B9 + C3),

(A + B8 + B9 + C1),
(A + B8 + B9 + C2),
(A + B8 + B9 + C3)。
【0027】
本発明に係る除草剤組成物には、ヘクタール当たりの有効成分(ai/ha)として、1〜2000g、好ましくは10〜1000g、殊に好ましくは10〜300gの成分A、及び1〜2000g、好ましくは1〜1000g殊に好ましくは5〜500gの成分B、及び1〜1000g、好ましくは1〜500g、殊に好ましくは5〜250gの成分Cの範囲での施用量が一般的に必要とされる。
【0028】
一方では成分Aの成分Bに対する質量比、そしてもう一方では成分(A+B)の成分Cに対する質量比は、広い範囲で変化することができる。成分Aの成分Bに対する質量比は、好ましくは1:100〜100:1の範囲、殊に好ましくは1:50〜50:1の範囲、特に1:20〜20:1の範囲である。成分(A+B)の成分Cに対する質量比は、好ましくは1:10〜50:1の範囲、殊に1:5〜20:1の範囲である。上記に言及した範囲はまた、本発明に係る除草剤組成物が1つ以上の成分B及び/又は成分Cを含んでいる場合にも適用される。この場合においては、言及した数値は成分B又は成分Cの個々の値の合計に対して適用される。
【0029】
最適な質量比は施用する特定の野外地域、雑草スペクトル、及び使用する活性化合物の組合せに依存し、そして予備実験により決定することができる。
【0030】
本発明に係る組成物は、穀類(例えば大麦、エンバク、ライ麦、小麦)、トウモロコシ及び稲、並びに、活性化合物A及びBに対して抵抗性である遺伝子変換(トランスジェニック)有用植物、又は古典的な方法で選抜された有用植物の作物栽培において、1年生及び多年生の単子葉及び双子葉の有害植物の選択的防除に使用することができる。同様に、アブラヤシ、ココナツヤシ、インドゴムの木、柑橘類、パイナップル、棉、コーヒー、ココア等のようなプランテーション作物栽培並びに果樹栽培及びブドウ栽培における望ましくない有害植物の防除に使用することができる。これらの良好な適合性により、殊に穀類及びトウモロコシ、特にトウモロコシにおける使用に好適である。
【0031】
本発明に係る組成物は広範囲の雑草に対して作用する。これらは、例えば、イチビ(Abutilon)、スズメノテッポウ(Alopecurus)、カラスムギ(Avena)、シロザ(Chenopodium)、ギョウギシバ(Cynodon)、ミズガヤツリ(Cyperus)、メヒシバ(Digitaria)、ヒエ(Echinochloa)、ハマムギ (Elymus)、ヤエムグラ(Galium)、ノアサガオ(Ipomoea)、ホウキギ(Kochia)、オドリコソウ(Lamium)、カミツレ(Matricaria)、ソバカズラ(Polygonum)、ホタルイ(Scirpus)、エノコログサ(Setaria)、セイバンモロコシ(Sorghum)、イヌノフグリ(Veronica)、スミレ(Viola)及びオナモミ (Xanthium)の種からの1年生及び多年生の有害植物を防除するのに好適である。
【0032】
本発明に係る組成物の更なる有利な点は、例えば、ホウキギ(Kochia)のような現在ではスルホニル尿素に抵抗性になっている多くの有害植物に対しても優れた作用を有することである。
【0033】
また、本発明は除草剤A及び1つ又はそれ以上の除草剤B、並びに1つ又はそれ以上の薬害軽減剤Cを有害植物、有害植物の部分又は耕作地に施用することを含む、望ましくない植生の防除方法を提供する。
【0034】
更に、本発明に係る除草剤組成物は、組み合わせて用いられる成分A及びBの有効量が個々の施用量に比較して少ないことより、その結果必要な活性化合物の施用量の低減を可能にするという事実(相乗効果)によっても区別される。同時に、作物植物との適合性は薬害軽減剤Cの存在によって、除草剤A又は除草剤Bと薬害軽減剤Cとの組合せの場合に比べてより増大している。この相乗効果により、施用量の減少、防除される広葉雑草及びイネ科雑草のより広い範囲のスペクトル、より迅速な除草作用の開始、より長期間の活性持続性、1回施用のみ又は数回施用によるより良好な有害植物の防除、並びに当該製品を施用することができる期間の範囲の拡大を可能とする。これらの特性は、雑草防除の実施において農作物を望ましくない競合植物から解放し、そしてそれ故に、収穫物の質および量を保証し及び/又は増加させるために必要とされる。これらの新規な組合せは、記載した当該特性に関して、先行技術を著しく上回っている。
【0035】
本発明に係る除草剤組成物は、除草剤A及びB並びに薬害軽減剤Cとの混合製剤として、場合によっては他の慣用的な製剤補助剤と一緒に存在することができ、そしてこの混合製剤は次いで水で希釈した形態で常法により施用されるか、又は別々に若しくは部分的に別々に製剤された成分を水と共に、又は例えば硫酸アンモニウム若しくは硝酸アンモニウムのような肥料の水性溶液と一緒に希釈することにより、いわゆるタンクミックスの形態で調製することができる。
【0036】
本発明に係る除草剤組成物は、一般的な生物学的及び/又は物理化学的パラメーターに依存して、種々の方法で製剤化することができる。一般的に可能である好適な製剤としては、例えば、水和剤(WP)、乳剤(EC)、水性溶液(SL)、水中油型及び油中水型エマルションのようなエマルション剤(EW)、噴霧溶液若しくはエマルション、油性懸濁製剤(SC)、油又は水ベースの分散剤、サスポエマルション剤、粉剤(DP)、種子粉衣製品、土壌処理若しくは散布用粒剤又は水−分散性粒剤(WG)、水−分散性粒剤(WDG)、水−乳化性粒剤(WEG)、ULV製剤、マイクロカプセル剤及びワックス剤がある。
【0037】
これらの個々の製剤形は基本的には既知のものであり、例えば、Winnacker−Kuechler,
「Chemische Technologie」(Chemical Technology)、7巻、C. Hauser Verlag Munich、第4版、1986;Wade van Valkenburg、「Pesticide Formulaions」、Marcel Dekker, N.Y., 1973; K. Martens, 「Spray Drying Handbook」、第3版、1979、G. Goodwin Ltd. Londonに記載されている。不活性物質、界面活性剤、溶剤及びその他の添加物のような、必要とされる製剤補助剤もまた既知のものであり、例えば、Watkins、「Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers」、第2版、Darland Books, Caldwell N.J.; H. v. Olphen, 「Introduction to Clay Colloid Chemistry」、第2版、J. Wiley & Sons, N.Y.; C. Marsden 「Solvents Guide」、第2版、 Interscience, N.Y. 1963; McCutcheon's 「Detergents and Emulsifiers Annual」、MC Publ. Corp., Ridgewood N,J,; Sisley and Wood、「Encyclopedia of Surface Active Agents」、Chem. Publ. Co. Inc., N.Y. 1964; Schoenfeldt、「Grenzflaechenaktive Aethylenoxidaddukte」(Surface−active ethyleneoxide adducts)、Wiss. Verlagsgesell., Stuttgart 1976; Winnacker−Kuechler、「Chemische Technologie」(Chemical Technology)、7巻、 C. Hauser Verlag Munich、第4版、1986に記載されている。
【0038】
これらの製剤を基礎として、他の除草剤、殺菌剤若しくは殺虫剤のような他の農薬活性物質、並びに薬害軽減剤、肥料及び/又は植物成長調整剤を、例えば調合済み(readymix)又はタンクミックスの方式で組み合わせることができる。
【0039】
水和剤は水中に均一に分散できる製剤であり、活性物質に加えて、イオン性及び/又は非イオン性界面活性剤(湿潤剤、分散剤)、例えばポリエトキシル化オキシエチルアルキルフェノール、ポリエトキシル化脂肪アルコール又は脂肪アミン、アルカンスルホネート又はアルキルベンゼンスルホネート、ナトリウム リグノスルホネート、2、2’−ジナフチルメタン−6,6’−ジスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム又はナトリウム オレオイルメチルタウリネートを、希釈剤又は不活性物質の他に追加的に含んでいる。
【0040】
乳剤は、1つ又はそれ以上のイオン性及び/又は非イオン性の界面活性剤(乳化剤)を添加した有機溶媒、例えばブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレン、又はその他のより高沸点の芳香族若しくは炭化水素に、活性物質を溶解させることによって調製される。使用することができる乳化剤の例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムのようなアルキルアリールスルホン酸カルシウム、又は脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド/エチレンオキシド縮合物、アルキルポリエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル又はポリオキシエチレンソルビトールエステルのような非イオン性の乳化剤を挙げることができる。
【0041】
粉剤は、細かく粉砕した固形物、例えばタルク、又はカオリン、ベントナイト及びパイロフィライトのような天然の粘土、又は珪藻土と一緒に活性物質を粉砕して調製することができる。
【0042】
粒剤は、吸着性の造粒された不活性物質の上に活性化合物を噴霧することにより、又は砂、カオリナイト、若しくは造粒された不活性物質のような担体の表面に活性化合物の濃縮物を、例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム又は鉱油のような結合剤の助けを得て適用することにより調製することができる。
【0043】
もしも肥料との混合が望まれる場合は、肥料粒剤の製造に通常用いられる方法により、適当な活性化合物を造粒することができる。水−分散性粒剤は、一般的に、噴霧乾燥法、流動床造粒法、ディスク造粒法、高速撹拌機による混合法、及び固形不活性物質なしでの押出し法のような工程によって調製することができる。
【0044】
該農業化学製剤は、一般的に、成分A、B及びCを0.1から99質量%、殊に0.2から95質量%含んでおり、製剤のタイプの如何により、以下の濃度が慣用的である:水和剤においては、活性化合物の濃度は、例えば、約10〜95質量%であり、残部は慣用的な製剤成分により100質量%としている。乳剤の場合は、活性化合物の濃度は、例えば5〜80質量%である。粉剤の剤形の製剤の場合は、多くの場合活性化合物を5〜20質量%を含み、そして噴霧溶液の場合は約0.2〜25質量%の活性化合物を含んでいる。分散性粒剤のような粒剤の場合は、活性化合物の濃度は、活性化合物が液状か固形かにより、また使用する造粒補助剤及び増量剤に部分的に依存している。一般的に、水−分散性粒剤における含量は10から90質量%の間である。追加的に、言及した活性化合物の製剤は、場合により、粘着付与剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、保存剤、不凍剤、溶剤、増量剤、着色剤、担体、消泡剤、蒸発防止剤及びpH又は粘度調節剤を含むことができるが、これらはそれぞれの場合において慣用的なものである。
【0045】
使用に際し、商業的に入手可能な形態である本製剤は、水和剤、乳剤、分散剤及び水−分散性粒剤の場合は、適宜例えば水を用いて慣用的な仕方で希釈される。粉剤、土壌粒剤、散布用粒剤及び散布用溶液の形態の製剤は、通常は使用前に他の不活性物質で更に希釈されることはない。
【0046】
該活性化合物は、植物、植物の部分、植物の種子又は耕作地(耕された土壌)、好ましくは緑色植物及び植物の部分、そして場合によっては追加的に耕された土壌に施用することができる。
【0047】
一つの可能な使用はタンクミックス形態における活性化合物の共施用であり、ここにおいては最適の製剤形態で製剤化した個々の活性化合物の濃縮製剤を、タンク中で水と共に又は例えば硫酸アンモニウム及び硝酸アンモニウムのような肥料の水性溶液と一緒に混合し、そして得られた噴霧用混合物を施用することである。
【0048】
本発明に係る除草剤組成物の共施用除草剤製剤は、成分の量がそれぞれ互いに正確な比率で調製されているが故に、より容易に施用することができるという利点を有する。更に、種々の製剤のタンクミックスは補助剤との望ましくない組合せとなるかもしれないが、該製剤の補助剤は考えられる最良の方法で互いに適合するように選択することができる。
【0049】
A.製剤実施例
a)粉剤(WP)は、活性化合物/活性化合物の混合物の10質量部及び不活性物質としてのタルク90質量部を混合し、そしてこの混合物をハンマーミル中で粉砕して得られた。
b) 水中に直ちに分散する水和剤(WP)は、活性化合物/活性化合物の混合物の25質量部、不活性物質としてのカオリン含有石英の64質量部、並びに湿潤剤及び分散剤としてカリウム リグノスルホネートの10質量部及びナトリウム オレオイルメチルタウリネートの1質量部を混合し、そしてこの混合物をピン付きディスクミル中で粉砕して得られた。
c) 水中に直ちに分散する分散性懸濁剤は、活性化合物/活性化合物の混合物の20質量部、アルキルフェノールポリグリコールエーテル(Triton X 207)の6質量部、イソトリデカノールポリグリコールエーテル(8 EO)の3質量部及びパラフィン系鉱油 (沸点範囲、例えば約255〜277℃)の71質量部を混合し、そしてこの混合物をボールミル中で5ミクロン以下の微細になるまで粉砕して得られた。
d) 乳剤(EC)は、活性化合物/活性化合物の混合物の15質量部、溶剤としてシクロヘキサノンの75質量部及び乳化剤としてエトキシル化ノニルフェノールの10質量部から得られた。
e) 水−分散性粒剤は、
活性化合物/活性化合物の混合物 75質量部、
カルシウム リグノスルホネート 10質量部、
ラウリル硫酸ナトリウム 5質量部、
ポリビニルアルコール 3質量部、及び
カオリン 7質量部、
上記の混合物をピン付きディスクミル中で粉砕し、そして得られた粉末を流動式床中で造粒液としての水に噴霧して造粒することにより得られた。
f) 更に、水−分散性粒剤は、
活性化合物/活性化合物の混合物 25質量部、
2,2’−ジナフチルメタン−6,6’−ジスルホン酸ナトリウム 5質量部、
ナトリウム オレオイルメチルタウリネート 2質量部、
ポリビニルアルコール 1質量部、
炭酸カルシウム 17質量部、及び
水 50質量部、
上記の混合物をコロイドミル中でホモジナイズ及び予備粉末化し、続いてその混合物をビードミル中で粉砕し、そして得られた懸濁液を単一物質用ノズルを用いてスプレイタワー中で微粉末としそして乾燥して得られた。
【0050】
B.生物学的実施例
1.出芽後処理の除草効果
単子葉及び双子葉の雑草並びに作物植物の種子をウッドファイバー(木部繊維)又はプラスチック製ポットの砂状ローム中に静置しそして表土をかけ、そして良好な生育条件下、植生期間は温室外の野外を含んで、温室中で栽培した。
蒔種の2〜3週間後に、試験植物の第一葉期から第三葉期に処理をした。
水和剤(WP)又は液剤(EC)に製剤化した本発明に係る除草剤組成物をヘクタール当たり水300リットル(換算)の施用量で、湿潤剤(0.2〜0.3%)を添加して、植物及び土壌の表面に種々の施用率で噴霧した。試験植物を処理してから3〜4週間後に、当該製剤の効果を無処理対照と比較して目視的に評価した。(百分率での除草効果 (%):100% 効果=植物の枯死、 0% 効果=無処理対照植物と同様)。
【0051】
驚くべきことに、本発明に係る除草剤組成物の良好な活性が数多くの比較試験において確認された。この目的のために、最初の試験シリーズにおいて、除草剤A及び除草剤Bを含んでいる先行文献から既知の除草活性混合物を、それぞれの場合に同一の除草剤及び薬害軽減剤を含んでいる本発明に係る組成物の除草活性と比較した。驚くべきことに、該除草活性は薬害軽減剤により更に増大したことが明らかとなった;表1〜4を参照されたし。
【0052】
省略記号は以下のとおりである:
BRAPP メリケンニクキビ POLCO ソバカズラ
SETFA アキノエノコログサ SETVI エノコログサ
SORHA セイバンモロコシ
【0053】
【表1】

【0054】
【表2】

【0055】
【表3】

【0056】
【表4】

【0057】
第二試験シリーズにおいて、本発明の組成物(A + Bx + C1)の除草効果及びトウモロコシに対する損傷を、除草剤のみの場合(A)及び先行文献から既知の除草剤組成物(A + C1)と比較した。驚くべきことに、本発明に係る除草剤組成物は、作物植物に対してやや高い除草活性を示すだけではなく、同時にトウモロコシに対する損傷もより低度にしか起きなかった;表5を参照されたし。ここにおいて除草効果は、有害植物イチビ(Abutilon theophrasti)、ブタクサ(Ambrosia elatior)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、マルバアサガオ(Pharbitis purpureum)、 ソバカズラ(Fallopia convolvulus)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、エノコログサ(Setaria viridis)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、メリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)に対する除草効果の平均値として記載している。
【0058】
【表5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効量の、
A)式A:
【化1】

の除草剤及びその農業上慣用的な塩(成分A)、
B)活性化合物アトラジン、ブロモキシニル、ジカンバ、フルフェナセット、ホラムスルフロン、グルホシネート、グリホサート、ニコスルフロン、テルブチラジン、メトラクロールを含む群からの少なくとも1つの除草剤(成分B)、並びに
C)毒性緩和に有効な量の活性化合物イソキサジフェン−ジエチル、クロキントセット−メキシル及び N−({4−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]フェニル}スルホニル)−2−メトキシベンズアミドを含む群からの少なくとも1つの薬害軽減剤(成分C)
を含んでいる除草剤組成物。
【請求項2】
有効量の、
A)式Aの除草剤、
B)活性化合物アトラジン、ブロモキシニル、ジカンバ、フルフェナセット、ホラムスルフロン、グルホシネート、グリホサート、ニコスルフロン、テルブチラジンを含む群からの少なくとも1つの除草剤(成分B)、並びに
C)毒性緩和に有効な量の活性化合物イソキサジフェン−ジエチル、クロキントセット−メキシル及び N−({4−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]フェニル}スルホニル)−2−メトキシベンズアミドを含む群からの少なくとも1つの薬害軽減剤(成分C)
を含んでいる、請求項1に記載の除草剤組成物。
【請求項3】
成分A、B及びCをx:y:zの質量比で含み、ここにおいてx、y及びzがそれぞれの場合において互いに独立に1〜200の値とすることができる、請求項1又は2に記載の除草剤組成物。
【請求項4】
x、y及びzがそれぞれの場合に互いに独立に1〜100の値とすることができる、請求項3に記載の除草剤組成物。
【請求項5】
作物保護において慣用的な製剤補助剤を追加的に含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の除草剤組成物。
【請求項6】
肥料を追加的に含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の除草剤組成物。
【請求項7】
アジュバントを追加的に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の除草剤組成物。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載された成分A、B及びCを一緒に又は別々に植物、植物の部分、植物の種子又は植物が生育する地域に施用することからなる、望ましくない植生を防除するための方法。
【請求項9】
有用植物の作物栽培における有害植物を選択的に防除するための、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
単子葉植物の作物栽培における有害植物を防除するための、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
作物植物が遺伝的に修飾された又は突然変異選抜により得られたものである、請求項9又は10に記載の方法。

【公表番号】特表2008−544997(P2008−544997A)
【公表日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519824(P2008−519824)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【国際出願番号】PCT/EP2006/006180
【国際公開番号】WO2007/006415
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】