ペプチドダイサー基質剤およびその特異的な遺伝子発現阻害のための方法
本発明は、ダイサー基質siRNA(DsiRNA)−ペプチドコンジュゲートの使用により標的RNAおよびタンパク質レベルを減少させるのに有用な化合物、組成物および方法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
5’末端および3’末端を有する第一のオリゴヌクレオチド鎖と5’末端および3’末端を有する第二のオリゴヌクレオチド鎖とを含む単離二本鎖リボ核酸(dsRNA)組成物であって、前記第一鎖と前記第二鎖が、少なくとも16ヌクレオチド長かつ最大で50ヌクレオチド長の長さを有し、前記ペプチドが前記dsRNAとコンジュゲートされており、かつ前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートが標的と結合する単離二本鎖リボ核酸(dsRNA)組成物。
【請求項2】
5’末端および3’末端を有する第一のオリゴヌクレオチド鎖と5’末端および3’末端を有する第二のオリゴヌクレオチド鎖とを含む単離二本鎖リボ核酸(dsRNA)組成物であって、前記第一鎖と前記第二鎖が、少なくとも16ヌクレオチド長かつ最大で50ヌクレオチド長の長さを有し、前記ペプチドが前記dsRNAとコンジュゲートされており、前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートが標的細胞により内部に取り入れられる単離二本鎖リボ核酸(dsRNA)組成物。
【請求項3】
前記第一鎖および前記第二鎖が、少なくとも25ヌクレオチドかつおよび最大で35ヌクレオチド、少なくとも19ヌクレオチドかつ最大で35ヌクレオチド、少なくとも19ヌクレオチドかつ最大で24ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチドかつ最大で30ヌクレオチド、少なくとも26ヌクレオチドかつ最大で30ヌクレオチドまたは少なくとも21ヌクレオチドかつ最大で23ヌクレオチドの長さを有する、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項4】
前記第二鎖が3’末端にオーバーハングを含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項5】
前記第一鎖が3’末端にオーバーハングを含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項6】
前記第二鎖および前記第一鎖の少なくとも一方が3’末端にオーバーハングを含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項7】
前記第一鎖および/または前記第二鎖の前記3’オーバーハングの前記ヌクレオチドが修飾ヌクレオチドを含む、請求項6に記載の単離組成物。
【請求項8】
前記3’オーバーハング(1つまたは複数)が1〜5ヌクレオチド長である、請求項6に記載の単離組成物。
【請求項9】
前記第一および前記第二鎖がそれぞれ同数のヌクレオチド残基からなる、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項10】
前記第一鎖の前記5’末端の最終残基と前記第二鎖の前記3’末端の最終残基がミスマッチ塩基対を形成している、請求項9に記載の単離組成物。
【請求項11】
前記第一鎖の前記3’末端の最終残基と前記第二鎖の前記5’末端の最終残基がミスマッチ塩基対を形成している、請求項9に記載の単離組成物。
【請求項12】
前記第一鎖の前記5’末端の最終残基および最後から2番目の残基と、前記第二鎖の前記3’末端の最終残基および最後から2番目の残基が2つのミスマッチ塩基対を形成している、請求項9に記載の単離組成物。
【請求項13】
前記第一鎖の前記3’末端の最終残基および最後から2番目の残基と、前記第二鎖の前記5’末端の最終残基および最後から2番目の残基が2つのミスマッチ塩基対を形成している、請求項9に記載の単離組成物。
【請求項14】
前記ペプチドが6〜100個のアミノ酸を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項15】
前記ペプチドが10〜50個のアミノ酸を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項16】
前記ペプチドが15〜30個のアミノ酸を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項17】
前記ペプチドが10個のアミノ酸を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項18】
前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートが受容体と結合する、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項19】
前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートがLDL受容体ファミリーの少なくとも1つのメンバーと結合する、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項20】
前記ペプチドがPARリガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項21】
前記ペプチドがPAR1リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項22】
前記ペプチドが増殖因子リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項23】
前記ペプチドがインスリンまたはインスリン様増殖因子リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項24】
前記ペプチドがIGF−1リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項25】
前記ペプチドがホルモンリガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項26】
前記ペプチドがPTHリガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項27】
前記ペプチドがPTH−1リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項28】
前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートが受容体結合タンパク質と結合する、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項29】
前記ペプチドが安定なリンカーにより前記dsRNAとコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項30】
前記安定なリンカーがホモ二官能性架橋剤を含む、請求項29に記載の単離組成物。
【請求項31】
前記安定なリンカーがヘテロ二官能性架橋剤を含む、請求項29に記載の単離組成物。
【請求項32】
前記安定なリンカーが三官能性架橋剤を含む、請求項29に記載の単離組成物。
【請求項33】
前記ペプチドが、切断可能なリンカーにより前記dsRNAとコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項34】
前記切断可能なリンカーがジスルフィドリンカーを含む、請求項33に記載の単離組成物。
【請求項35】
前記ペプチドが、炭素リンカーにより前記dsRNAとコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項36】
前記炭素リンカーが18個以下の炭素を含む、請求項35に記載の単離組成物。
【請求項37】
前記炭素リンカーが6個の炭素を含む、請求項35に記載の単離組成物。
【請求項38】
前記ペプチドと前記dsRNAがリンカーなしでコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項39】
前記ペプチドが前記dsRNAの前記第一鎖の3’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項40】
前記ペプチドが前記dsRNAの前記第二鎖の3’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項41】
前記ペプチドが前記dsRNAの第一鎖の5’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項42】
前記ペプチドが前記dsRNAの前記第二鎖の5’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項43】
前記ペプチドが、前記dsRNAの第一鎖の5’末端および前記第二鎖の5’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項44】
前記ペプチドが、前記dsRNAの前記第一鎖の5’末端および前記第二鎖の前記3’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項45】
前記ペプチドが、前記dsRNAの第一鎖の3’末端および前記第二鎖の3’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項46】
前記ペプチドが、前記dsRNAの前記第一鎖の3’末端および前記第二鎖の前記5’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項47】
少なくとも1つのペプチドが前記dsRNAの前記第一鎖と内側でコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項48】
少なくとも1つのペプチドが前記dsRNAの前記第二鎖と内側でコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項49】
少なくとも1つのペプチドが前記dsRNAの前記第一鎖と内側でコンジュゲートされ、かつ少なくとも1つのペプチドが前記dsRNAの前記第二鎖と内側でコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項50】
少なくとも2つのペプチドが前記dsRNAとコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項51】
前記少なくとも2つのペプチドが同一である、請求項50に記載の単離組成物。
【請求項52】
前記少なくとも2つのペプチドが同一でない、請求項50に記載の単離組成物。
【請求項53】
少なくとも1つの色素分子をさらに含み、前記色素分子が前記dsRNAおよび前記ペプチドの少なくとも一方とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項54】
前記色素分子が多環芳香族である、請求項53に記載の単離組成物。
【請求項55】
前記色素が蛍光色素である、請求項53に記載の単離組成物。
【請求項56】
治療剤をさらに含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項57】
前記治療剤が抗癌剤である、請求項56に記載の単離組成物。
【請求項58】
前記抗癌剤が、パクリタキセル、タモキシフェン、シスプラチン、ドキソルビシンおよびビンブラスチンからなる群より選択される、請求項57に記載の単離組成物。
【請求項59】
前記治療剤が代謝性の疾患または障害を治療するための薬物である、請求項58に記載の組成物。
【請求項60】
前記ペプチドが毒素の標的部分の一部を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項61】
前記神経毒素がクロストリジウム毒素である、請求項60の単離組成物。
【請求項62】
少なくとも1つの送達ペプチドをさらに含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項63】
前記dsRNAの第一のオリゴヌクレオチド鎖の3’末端における最初のヌクレオチド(1位)から始めて、1、2および/または3位が修飾ヌクレオチドで置換されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項64】
前記修飾ヌクレオチドがデオキシリボヌクレオチドである、請求項60に記載の単離dsRNA。
【請求項65】
前記第一のオリゴヌクレオチド鎖および前記第二のオリゴヌクレオチド鎖の一方または両方が5’リン酸を含む、請求項1または2に記載の単離dsRNA。
【請求項66】
前記第一鎖または前記第二鎖の少なくとも1つのヌクレオチドが修飾されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項67】
前記修飾ヌクレオチド残基が、2’−O−メチル、2’−メトキシエトキシ、2’−フルオロ、2’−アリル、2’−O−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]、4’−チオ、4’−CH2−O−2’−架橋、4’−(CH2)2−O−2’−架橋、2’−LNA、2’−アミノおよび2’−O−(N−メチルカルバマート)からなる群より選択される、請求項66に記載の単離組成物。
【請求項68】
前記dsRNAが、前記細胞中でダイサーにより内因的に切断される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項69】
標的遺伝子の発現を減少させるのに十分な前記単離二本鎖核酸の量が、前記細胞環境中で1ナノモル以下、200ピコモル以下、100ピコモル以下、50ピコモル以下、20ピコモル以下および10ピコモル以下からなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項70】
前記第一鎖と前記第二鎖が化学的リンカーにより連結されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項71】
前記第一鎖の前記3’末端と前記第二鎖の前記5’末端が化学的リンカーにより連結されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項72】
前記第二鎖または前記第一鎖のヌクレオチドが、ダイサー切断の方向を指定する修飾ヌクレオチドで置換されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項73】
修飾ヌクレオチドが、デオキシリボヌクレオチド、ジデオキシリボヌクレオチド、非環状ヌクレオチド、3’−デオキシアデノシン(コルジセピン)、3’−アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,3’−ジデオキシイノシン(ddI)、2’,3’−ジデオキシ−3’−チアシチジン(3TC)、2’,3’−ジデヒドロ−2’,3’−ジデオキシチミジン(d4T)、3’−アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,3’−ジデオキシ−3’−チアシチジン(3TC)のヌクレオチド一リン酸および2’,3’−ジデヒドロ−2’,3’−ジデオキシチミジン(d4T)のヌクレオチド一リン酸、4−チオウラシル、5−ブロモウラシル、5−ヨードウラシル、5−(3−アミノアリル)−ウラシル、2’−O−アルキルリボヌクレオチド、2’−O−メチルリボヌクレオチド、2’−アミノリボヌクレオチド、2’−フルオロリボヌクレオチドおよびロックト核酸からなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項74】
リン酸骨格が、ホスホナート、ホスホロチオアートおよびホスホトリエステルからなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項75】
前記第一鎖の前記3’末端の前記修飾ヌクレオチド残基が、デオキシリボヌクレオチド、非環状ヌクレオチドおよび蛍光分子からなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項76】
前記第一鎖の前記ヌクレオチドの少なくとも1つと、前記第二鎖の前記ヌクレオチドの少なくとも1つがミスマッチ塩基対を形成している、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項77】
前記送達ペプチドが、配列番号1〜89からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、請求項62に記載の単離組成物。
【請求項78】
前記組成物が医薬組成物である、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項79】
細胞中の標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって、参照dsRNAと比べて細胞中の標的遺伝子の発現を減少させるのに効果的な量の請求項1または2に記載の前記単離組成物と細胞とを接触させることを含む方法。
リボヌクレオチドおよびロックト核酸からなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項81】
動物における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって、参照dsRNAと比べて動物の細胞中の標的遺伝子の発現を減少させるのに効果的な量の請求項1または2に記載の前記単離組成物で動物を治療することを含む方法。
【請求項82】
前記単離組成物が、適当な対照dsRNAと比べて増強された薬物動態を有する、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記dsRNAが、適当な対照dsRNAと比べて増強された薬力学を有する、請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記dsRNAが、適当な対照dsRNAと比べて減少した毒性を有する、請求項81に記載の方法。
【請求項85】
前記dsRNAが、適当な対照dsRNAと比べて増強された細胞内取り込みを有する、請求項81に記載の方法。
【請求項86】
被検体の細胞中の標的遺伝子発現を減少させるための医薬組成物であって、参照dsRNAと比べて細胞中の標的遺伝子の発現を減少させるのに効果的な量の請求項1または2に記載の前記単離組成物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項87】
請求項1〜78のいずれか1項に記載のdsRNA−ペプチドコンジュゲートを合成する方法であって、前記dsNAを化学的または酵素的に合成することを含む方法。
【請求項88】
請求項1〜78のいずれか1項に記載のdsRNA−ペプチドコンジュゲートと、その使用説明書とを含むキット。
【請求項1】
5’末端および3’末端を有する第一のオリゴヌクレオチド鎖と5’末端および3’末端を有する第二のオリゴヌクレオチド鎖とを含む単離二本鎖リボ核酸(dsRNA)組成物であって、前記第一鎖と前記第二鎖が、少なくとも16ヌクレオチド長かつ最大で50ヌクレオチド長の長さを有し、前記ペプチドが前記dsRNAとコンジュゲートされており、かつ前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートが標的と結合する単離二本鎖リボ核酸(dsRNA)組成物。
【請求項2】
5’末端および3’末端を有する第一のオリゴヌクレオチド鎖と5’末端および3’末端を有する第二のオリゴヌクレオチド鎖とを含む単離二本鎖リボ核酸(dsRNA)組成物であって、前記第一鎖と前記第二鎖が、少なくとも16ヌクレオチド長かつ最大で50ヌクレオチド長の長さを有し、前記ペプチドが前記dsRNAとコンジュゲートされており、前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートが標的細胞により内部に取り入れられる単離二本鎖リボ核酸(dsRNA)組成物。
【請求項3】
前記第一鎖および前記第二鎖が、少なくとも25ヌクレオチドかつおよび最大で35ヌクレオチド、少なくとも19ヌクレオチドかつ最大で35ヌクレオチド、少なくとも19ヌクレオチドかつ最大で24ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチドかつ最大で30ヌクレオチド、少なくとも26ヌクレオチドかつ最大で30ヌクレオチドまたは少なくとも21ヌクレオチドかつ最大で23ヌクレオチドの長さを有する、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項4】
前記第二鎖が3’末端にオーバーハングを含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項5】
前記第一鎖が3’末端にオーバーハングを含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項6】
前記第二鎖および前記第一鎖の少なくとも一方が3’末端にオーバーハングを含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項7】
前記第一鎖および/または前記第二鎖の前記3’オーバーハングの前記ヌクレオチドが修飾ヌクレオチドを含む、請求項6に記載の単離組成物。
【請求項8】
前記3’オーバーハング(1つまたは複数)が1〜5ヌクレオチド長である、請求項6に記載の単離組成物。
【請求項9】
前記第一および前記第二鎖がそれぞれ同数のヌクレオチド残基からなる、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項10】
前記第一鎖の前記5’末端の最終残基と前記第二鎖の前記3’末端の最終残基がミスマッチ塩基対を形成している、請求項9に記載の単離組成物。
【請求項11】
前記第一鎖の前記3’末端の最終残基と前記第二鎖の前記5’末端の最終残基がミスマッチ塩基対を形成している、請求項9に記載の単離組成物。
【請求項12】
前記第一鎖の前記5’末端の最終残基および最後から2番目の残基と、前記第二鎖の前記3’末端の最終残基および最後から2番目の残基が2つのミスマッチ塩基対を形成している、請求項9に記載の単離組成物。
【請求項13】
前記第一鎖の前記3’末端の最終残基および最後から2番目の残基と、前記第二鎖の前記5’末端の最終残基および最後から2番目の残基が2つのミスマッチ塩基対を形成している、請求項9に記載の単離組成物。
【請求項14】
前記ペプチドが6〜100個のアミノ酸を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項15】
前記ペプチドが10〜50個のアミノ酸を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項16】
前記ペプチドが15〜30個のアミノ酸を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項17】
前記ペプチドが10個のアミノ酸を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項18】
前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートが受容体と結合する、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項19】
前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートがLDL受容体ファミリーの少なくとも1つのメンバーと結合する、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項20】
前記ペプチドがPARリガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項21】
前記ペプチドがPAR1リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項22】
前記ペプチドが増殖因子リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項23】
前記ペプチドがインスリンまたはインスリン様増殖因子リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項24】
前記ペプチドがIGF−1リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項25】
前記ペプチドがホルモンリガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項26】
前記ペプチドがPTHリガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項27】
前記ペプチドがPTH−1リガンドである、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項28】
前記dsRNA−ペプチドコンジュゲートが受容体結合タンパク質と結合する、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項29】
前記ペプチドが安定なリンカーにより前記dsRNAとコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項30】
前記安定なリンカーがホモ二官能性架橋剤を含む、請求項29に記載の単離組成物。
【請求項31】
前記安定なリンカーがヘテロ二官能性架橋剤を含む、請求項29に記載の単離組成物。
【請求項32】
前記安定なリンカーが三官能性架橋剤を含む、請求項29に記載の単離組成物。
【請求項33】
前記ペプチドが、切断可能なリンカーにより前記dsRNAとコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項34】
前記切断可能なリンカーがジスルフィドリンカーを含む、請求項33に記載の単離組成物。
【請求項35】
前記ペプチドが、炭素リンカーにより前記dsRNAとコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項36】
前記炭素リンカーが18個以下の炭素を含む、請求項35に記載の単離組成物。
【請求項37】
前記炭素リンカーが6個の炭素を含む、請求項35に記載の単離組成物。
【請求項38】
前記ペプチドと前記dsRNAがリンカーなしでコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項39】
前記ペプチドが前記dsRNAの前記第一鎖の3’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項40】
前記ペプチドが前記dsRNAの前記第二鎖の3’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項41】
前記ペプチドが前記dsRNAの第一鎖の5’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項42】
前記ペプチドが前記dsRNAの前記第二鎖の5’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項43】
前記ペプチドが、前記dsRNAの第一鎖の5’末端および前記第二鎖の5’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項44】
前記ペプチドが、前記dsRNAの前記第一鎖の5’末端および前記第二鎖の前記3’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項45】
前記ペプチドが、前記dsRNAの第一鎖の3’末端および前記第二鎖の3’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項46】
前記ペプチドが、前記dsRNAの前記第一鎖の3’末端および前記第二鎖の前記5’末端とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項47】
少なくとも1つのペプチドが前記dsRNAの前記第一鎖と内側でコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項48】
少なくとも1つのペプチドが前記dsRNAの前記第二鎖と内側でコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項49】
少なくとも1つのペプチドが前記dsRNAの前記第一鎖と内側でコンジュゲートされ、かつ少なくとも1つのペプチドが前記dsRNAの前記第二鎖と内側でコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項50】
少なくとも2つのペプチドが前記dsRNAとコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項51】
前記少なくとも2つのペプチドが同一である、請求項50に記載の単離組成物。
【請求項52】
前記少なくとも2つのペプチドが同一でない、請求項50に記載の単離組成物。
【請求項53】
少なくとも1つの色素分子をさらに含み、前記色素分子が前記dsRNAおよび前記ペプチドの少なくとも一方とコンジュゲートされている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項54】
前記色素分子が多環芳香族である、請求項53に記載の単離組成物。
【請求項55】
前記色素が蛍光色素である、請求項53に記載の単離組成物。
【請求項56】
治療剤をさらに含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項57】
前記治療剤が抗癌剤である、請求項56に記載の単離組成物。
【請求項58】
前記抗癌剤が、パクリタキセル、タモキシフェン、シスプラチン、ドキソルビシンおよびビンブラスチンからなる群より選択される、請求項57に記載の単離組成物。
【請求項59】
前記治療剤が代謝性の疾患または障害を治療するための薬物である、請求項58に記載の組成物。
【請求項60】
前記ペプチドが毒素の標的部分の一部を含む、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項61】
前記神経毒素がクロストリジウム毒素である、請求項60の単離組成物。
【請求項62】
少なくとも1つの送達ペプチドをさらに含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項63】
前記dsRNAの第一のオリゴヌクレオチド鎖の3’末端における最初のヌクレオチド(1位)から始めて、1、2および/または3位が修飾ヌクレオチドで置換されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項64】
前記修飾ヌクレオチドがデオキシリボヌクレオチドである、請求項60に記載の単離dsRNA。
【請求項65】
前記第一のオリゴヌクレオチド鎖および前記第二のオリゴヌクレオチド鎖の一方または両方が5’リン酸を含む、請求項1または2に記載の単離dsRNA。
【請求項66】
前記第一鎖または前記第二鎖の少なくとも1つのヌクレオチドが修飾されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項67】
前記修飾ヌクレオチド残基が、2’−O−メチル、2’−メトキシエトキシ、2’−フルオロ、2’−アリル、2’−O−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]、4’−チオ、4’−CH2−O−2’−架橋、4’−(CH2)2−O−2’−架橋、2’−LNA、2’−アミノおよび2’−O−(N−メチルカルバマート)からなる群より選択される、請求項66に記載の単離組成物。
【請求項68】
前記dsRNAが、前記細胞中でダイサーにより内因的に切断される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項69】
標的遺伝子の発現を減少させるのに十分な前記単離二本鎖核酸の量が、前記細胞環境中で1ナノモル以下、200ピコモル以下、100ピコモル以下、50ピコモル以下、20ピコモル以下および10ピコモル以下からなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項70】
前記第一鎖と前記第二鎖が化学的リンカーにより連結されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項71】
前記第一鎖の前記3’末端と前記第二鎖の前記5’末端が化学的リンカーにより連結されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項72】
前記第二鎖または前記第一鎖のヌクレオチドが、ダイサー切断の方向を指定する修飾ヌクレオチドで置換されている、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項73】
修飾ヌクレオチドが、デオキシリボヌクレオチド、ジデオキシリボヌクレオチド、非環状ヌクレオチド、3’−デオキシアデノシン(コルジセピン)、3’−アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,3’−ジデオキシイノシン(ddI)、2’,3’−ジデオキシ−3’−チアシチジン(3TC)、2’,3’−ジデヒドロ−2’,3’−ジデオキシチミジン(d4T)、3’−アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,3’−ジデオキシ−3’−チアシチジン(3TC)のヌクレオチド一リン酸および2’,3’−ジデヒドロ−2’,3’−ジデオキシチミジン(d4T)のヌクレオチド一リン酸、4−チオウラシル、5−ブロモウラシル、5−ヨードウラシル、5−(3−アミノアリル)−ウラシル、2’−O−アルキルリボヌクレオチド、2’−O−メチルリボヌクレオチド、2’−アミノリボヌクレオチド、2’−フルオロリボヌクレオチドおよびロックト核酸からなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項74】
リン酸骨格が、ホスホナート、ホスホロチオアートおよびホスホトリエステルからなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項75】
前記第一鎖の前記3’末端の前記修飾ヌクレオチド残基が、デオキシリボヌクレオチド、非環状ヌクレオチドおよび蛍光分子からなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項76】
前記第一鎖の前記ヌクレオチドの少なくとも1つと、前記第二鎖の前記ヌクレオチドの少なくとも1つがミスマッチ塩基対を形成している、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項77】
前記送達ペプチドが、配列番号1〜89からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、請求項62に記載の単離組成物。
【請求項78】
前記組成物が医薬組成物である、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項79】
細胞中の標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって、参照dsRNAと比べて細胞中の標的遺伝子の発現を減少させるのに効果的な量の請求項1または2に記載の前記単離組成物と細胞とを接触させることを含む方法。
リボヌクレオチドおよびロックト核酸からなる群より選択される、請求項1または2に記載の単離組成物。
【請求項81】
動物における標的遺伝子の発現を減少させるための方法であって、参照dsRNAと比べて動物の細胞中の標的遺伝子の発現を減少させるのに効果的な量の請求項1または2に記載の前記単離組成物で動物を治療することを含む方法。
【請求項82】
前記単離組成物が、適当な対照dsRNAと比べて増強された薬物動態を有する、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記dsRNAが、適当な対照dsRNAと比べて増強された薬力学を有する、請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記dsRNAが、適当な対照dsRNAと比べて減少した毒性を有する、請求項81に記載の方法。
【請求項85】
前記dsRNAが、適当な対照dsRNAと比べて増強された細胞内取り込みを有する、請求項81に記載の方法。
【請求項86】
被検体の細胞中の標的遺伝子発現を減少させるための医薬組成物であって、参照dsRNAと比べて細胞中の標的遺伝子の発現を減少させるのに効果的な量の請求項1または2に記載の前記単離組成物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項87】
請求項1〜78のいずれか1項に記載のdsRNA−ペプチドコンジュゲートを合成する方法であって、前記dsNAを化学的または酵素的に合成することを含む方法。
【請求項88】
請求項1〜78のいずれか1項に記載のdsRNA−ペプチドコンジュゲートと、その使用説明書とを含むキット。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図1G】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図1G】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2012−528596(P2012−528596A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514132(P2012−514132)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/037265
【国際公開番号】WO2010/141726
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(511072747)ダイセルナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】DICERNA PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/037265
【国際公開番号】WO2010/141726
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(511072747)ダイセルナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】DICERNA PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
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