説明

ボールねじの支持構造

【課題】
信頼性・耐久性を損なうことなく、廉価でコンパクトなボールねじの支持構造を提供する。
【解決手段】
ねじ軸1の外周に嵌合部2と位置決め用の肩部9が形成され、これら嵌合部2と肩部9の表面に高周波焼入れによって所定の硬化層が形成され、嵌合部2の端部2aを素材表面硬さのままの未焼入れ部とすると共に、嵌合部2に所定のシメシロを介して転がり軸受3の内輪6が圧入され、肩部9に内輪6が当接された状態で、嵌合部2の端部2aを径方向外方に塑性変形させ、内輪6の端面6aから面取り6aに亙って密着した状態で周方向に3箇所等配に加締部11が形成され、この加締部11により内輪6がねじ軸1に対して軸方向に固定されている。これにより、加工工数と部品点数が最小限で済み、組立自体も簡便化できて低コストを図ることができると共に、支持部のコンパクト化が実現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電加工機やタッピングセンター等の各種工作機械や自動車のアクチュエータ等に使用されるボールねじの支持構造に関し、詳しくは、ボールねじを構成するねじ軸またはナット等の回転側部材を転がり軸受を介して回転自在に支承するボールねじの支持構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般工作機械や自動車のアクチュエータに使用されるボールねじにおいては、回転駆動されるねじ軸の両端は深溝玉軸受等の転がり軸受により回転自在に支持されている。一般的に、このねじ軸の軸方向荷重を受ける転がり軸受の内輪は、廉価で組立が容易なスナップリングにより軸方向に固定されて使用される場合が多い。
【0003】
然しながら、スナップリングを使用した場合、そのリング溝と内輪間との寸法バラツキにより必然的に軸方向のガタを有するため、衝撃荷重が負荷された時、スナップリングが外れたり破損する恐れがあり、信頼性あるいは耐久性に問題がある。
【0004】
こうした問題を解決したボールねじの支持構造の一つに、図6に示したロックナット方式が知られている。ねじ軸50の端部は4点接触玉軸受51によって回転自在に支持されている。この4点接触玉軸受51の外輪52は、固定ボルト56を介して軸受ブラケット54に締結された円筒状のハウジング53に圧入され、外輪押えリング55によって押付け固定されている。一方、内輪57は、内輪押えリング58および軸受ナット59によりねじ軸50の大径軸部50aに押付け固定されている。また、軸受ナット59には止めねじ60が締結され、軸受ナット59が緩むのを防止している。
【特許文献1】特開2003−227516号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、こうしたロックナット方式の場合、ねじ軸50に軸受ナット59を締結するための雄ねじ61を加工し、さらに軸受ナット59の緩み防止機構(止めねじ60)を設ける必要がある。これでは加工工数と部品点数が嵩み、コストアップの要因となるばかりでなく、支持構造自体がスペースをとり、コンパクト化の阻害要因となっていた。
【0006】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもので、信頼性・耐久性を損なうことなく、廉価でコンパクトなボールねじの支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ハウジングに対してボールねじの回転側部材が転がり軸受を介して回転自在に支持されたボールねじの支持構造において、前記回転側部材の外周に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、これら嵌合部と肩部の表面に所定の硬化層が形成されると共に、前記嵌合部に所定のシメシロを介して前記転がり軸受の内輪が圧入され、前記肩部に前記内輪が当接された状態で、前記嵌合部の端部を径方向外方に塑性変形させて加締部が形成され、この加締部により前記内輪が前記回転側部材に対して軸方向に固定されている構成を採用した。
【0008】
このように、ボールねじの回転側部材が転がり軸受を介して支持されたボールねじの支持構造において、回転側部材の外周に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、これら嵌合部と肩部の表面に所定の硬化層が形成されると共に、嵌合部に所定のシメシロを介して転がり軸受の内輪が圧入され、肩部に内輪が当接された状態で、嵌合部の端部を径方向外方に塑性変形させて加締部が形成され、この加締部により内輪が回転側部材に対して軸方向に固定されているので、転がり軸受の固定にねじ等の加工やロックナット等の固定用部品が不要となり、加工工数と部品点数が最小限で済む。また、組立自体も簡便化できて低コストを図ることができると共に、支持部のコンパクト化が実現できる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、前記加締部を素材表面硬さのままの未焼入れ部としているので、加締加工が簡便にできると共に、加締加工によって加締部に微小クラックの発生等、耐久性に影響する要因を排除することができ、信頼性・耐久性を向上させることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、前記嵌合部と肩部が、高周波焼入れによって所定の表面硬さに硬化処理されているので、嵌合部と肩部のフレッティング摩耗を防止することができる。
【0011】
また、請求項4に記載の発明のように、前記嵌合部の端部が防浸炭された状態で浸炭焼入れされ、前記回転側部材が所定の表面硬さに硬化処理されていても良い。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、前記加締部が、前記内輪の端面から面取りに亙って密着した状態で周方向に複数箇所等配に形成されているので、簡単な構成で内輪を軸方向にガタなく固定することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るボールねじの支持構造は、ハウジングに対してボールねじの回転側部材が転がり軸受を介して回転自在に支持されたボールねじの支持構造において、前記回転側部材の外周に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、これら嵌合部と肩部の表面に所定の硬化層が形成されると共に、前記嵌合部に所定のシメシロを介して前記転がり軸受の内輪が圧入され、前記肩部に前記内輪が当接された状態で、前記嵌合部の端部を径方向外方に塑性変形させて加締部が形成され、この加締部により前記内輪が前記回転側部材に対して軸方向に固定されているので、転がり軸受の固定にねじ等の加工やロックナット等の固定用部品が不要となり、加工工数と部品点数が最小限で済む。また、組立自体も簡便化できて低コストを図ることができると共に、支持部のコンパクト化が実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
ハウジングに対してボールねじのねじ軸が転がり軸受を介して回転自在に支持されたボールねじの支持構造において、前記ねじ軸の端部外周に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、これら嵌合部と肩部の表面に高周波焼入れによって所定の硬化層が形成され、前記嵌合部の端部を素材表面硬さのままの未焼入れ部とすると共に、前記嵌合部に所定のシメシロを介して前記転がり軸受の内輪が圧入され、前記肩部に前記内輪が当接された状態で、前記嵌合部の端部を径方向外方に塑性変形させ、前記内輪の端面から面取りに亙って密着した状態で周方向に3箇所等配に加締部が形成され、この加締部により前記内輪が前記ねじ軸に対して軸方向に固定されている。
【実施例1】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るボールねじの支持構造の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の側面図である。なお、以下の説明では、組み付けた状態でねじ軸の端部側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
【0016】
この実施形態は、ボールねじ(図示せず)を構成するねじ軸1に適用したものである。ねじ軸1の端部には嵌合部2が形成され、この嵌合部2に深溝玉軸受からなる転がり軸受3が圧入されている。そして、この転がり軸受3によってねじ軸1が回転自在に支承されている。転がり軸受3は、図示しないハウジングに嵌合された外輪4と、この外輪4に複数の転動体(ボール)5を介して内嵌された内輪6と、転動体5を転動自在に保持する保持器7と、外輪4の両端部に装着されたシール部材8とからなる。なお、ねじ軸1を支持する転がり軸受3は例示した深溝玉軸受に限らず、4点接触玉軸受やアンギュラ玉軸受、あるいはこのアンギュラ玉軸受を複列に組み合せたものや複列アンギュラ玉軸受であっても良い。
【0017】
ねじ軸1の嵌合部2には内輪6のインボード側の端面6aが当接する肩部9が形成されている。この肩部9は不完全ねじ部(図示せず)によって外径の円筒面が分断されて同心円状の完全な面にならないため、転がり軸受3が傾いた状態で固定される恐れがある。したがって、本実施形態では、肩部9にフラット面が充分確保されるよう、嵌合部2の外径はねじ溝(図示せず)の底径よりも小径に形成されている。一方、嵌合部2からアウトボード側に延びる小径段部10が形成されている。
【0018】
ここで、ねじ軸1は、S53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中炭素鋼で形成され、ねじ溝をはじめ、このねじ溝から嵌合部2に亙り高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。なお、嵌合部2の端部2aは、素材の表面硬さの未焼入れ部とされている。そして、ねじ軸1の嵌合部2に転がり軸受3が所定のシメシロで圧入されると共に、内輪6のインボード側の端面6aが肩部9に当接された状態で、嵌合部2の端部2aを径方向外方に塑性変形させて加締部11が形成されている。この加締部11は、図示しない加締治具により、内輪6のアウトボード側の端面6aから面取り6bに亙って密着した状態で周方向3箇所等配に形成されている。この加締部11により、内輪6がねじ軸1に対して軸方向にガタなく固定される。
【0019】
本実施形態では、転がり軸受3の固定にねじ等の加工やロックナット等の固定用部品が不要となり、加工工数と部品点数が最小限で済む。また、組立自体も簡便化できて低コスト化を図ることができると共に、支持部のコンパクト化が実現できる。
【0020】
また、嵌合部2と肩部9が高周波焼入れによって所定の硬化処理され、加締部11が素材の表面硬さの生のままとされているので、嵌合部2と肩部9のフレッティング摩耗を防止することができると共に、加締加工が簡便にでき、加締加工によって加締部11に微小クラックの発生等、耐久性に影響する要因を排除することができる。したがって、ボールねじにおける支持構造の信頼性・耐久性を向上させることができる。
【0021】
なお、ここでは、加締部11を周方向3箇所に形成した構造を例示したが、3箇所に限らず、ボールねじに負荷される荷重と加締部11の強度を考慮して適宜設定され、例えば、2箇所あるいは4箇所以上であっても良い。
【実施例2】
【0022】
図3は、本発明に係るボールねじの支持構造の第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、第1の実施形態と同一部品同一部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0023】
この実施形態は、自動車等のステアリングホイールの操舵力を電動モータでアシストする電動パワーステアリング装置に適用したものである。この電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールからラックピニオン機構等の変換機構を介して軸方向移動力を与えると共に、電動モータの出力を、ボールねじを介して軸方向移動力として与えるようにしたものである。
【0024】
略円筒状に形成されたモータハウジング12は、中央の筒体12aと、この筒体12aの端部に支持部材12bを結合して構成されている。モータハウジング12の内周中央部にはモータ(図示せず)が配設され、このモータの回転は、ボールねじ13を介して操舵軸(ねじ軸)14に対して軸方向の移動力として伝達される。また、ボールねじ13を構成するねじ軸は、操舵軸14の軸方向の一部として構成され、外周に螺旋状のねじ溝14aが形成されている。ナット15はねじ軸14に外挿され、その外径部に嵌合された四点接触玉軸受16を介してモータハウジング12内に回転自在に支承されている。
【0025】
四点接触玉軸受16は、モータハウジング12の支持部材12bに嵌合された外輪17と、この外輪17に複数の転動体5を介して内嵌された内輪18と、転動体5を転動自在に保持する保持器19とからなる。
【0026】
ナット15の外周には内輪18のインボード側の端面18aが当接する位置決め用のフランジ(肩部)20と、アウトボード側に環状溝21が形成されている。ここで、ナット15は、SCR430等の肌焼き鋼で形成され、浸炭焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。なお、環状溝21の近傍は防炭処理され、表面硬さは素材の硬さ程度とされている。
【0027】
そして、ナット15の外周に四点接触玉軸受16が所定のシメシロで圧入されると共に、内輪18のインボード側の端面18aがフランジ20に当接された状態で、環状溝21の縁部を径方向外方に塑性変形させて加締部22が形成されている。この加締部22は、図示しない加締治具により、内輪18のアウトボード側の端面18aから面取り18bに亙って密着した状態で周方向3箇所等配に形成されている。この加締部22により、内輪18がナット15に対して軸方向にガタなく位置決め固定される。
【0028】
なお、ナット15をS53C等の中炭素鋼で形成し、環状溝21の近傍を除き、内周に形成されたねじ溝(図示せず)をはじめ、外周の適宜部位に高周波焼入れによって硬化処理しても良い。本実施形態では、前述した実施形態と同様、四点接触玉軸受16の固定にスナップリング等の部品が不要となり、部品点数の削減と共に、組立自体も簡便化できて一層低コストを図ることができる。
【実施例3】
【0029】
図4は、本発明に係るボールねじの支持構造の第3の実施形態を示す縦断面図、図5は、図4の側面図である。なお、この第3の実施形態は、前述した第1の実施形態(図1、図2)の変形例で、基本的には固定部の構成のみが異なるだけであるので、第1の実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0030】
ねじ軸23の端部に転がり軸受3が圧入される嵌合部24が形成され、この嵌合部24には内輪6のインボード側の端面6aが当接する肩部9が形成されている。また、ねじ軸23の外周面に形成されたねじ溝(図示せず)をはじめ、このねじ溝から嵌合部24に亙り高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。なお、嵌合部24の端部24aは、素材表面硬さの生のままの未焼入れ部とされている。そして、内輪6のインボード側の端面6aが肩部9に当接された状態で、嵌合部24の端部24aを径方向外方に塑性変形させて加締部25が形成されている。
【0031】
この加締部25は、図示しない加締治具により、内輪6のアウトボード側の端面6aから面取り6bに亙って密着した状態で全周に亙って形成されている。すなわち、ねじ軸23を回転させながら加締治具により端部24aを押付けて径方向外方に膨出させる、所謂ローリング加締により形成されている。この加締部25により、内輪6がねじ軸23に対して軸方向にガタなく固定される。
【0032】
本実施形態では、内輪6を一層強固に固定することができると共に、内輪6を全周に亙って均一に押え付けることができ、内輪6が傾いた状態で固定されるのを防止することができる。なお、加締部25は、前述した方法に限らず、例えば、ねじ軸23を固定し、所定の形状に形成された押型を端部24aに押付けながら軸心に対して揺動させる、所謂揺動加締により形成しても良い。
【0033】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明に係るボールねじの支持構造は、軸受の形式・構成に制約されず、ねじ軸あるいはナットを転がり軸受を介して回転自在に支持するあらゆるボールねじの支持構造に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係るボールねじの支持構造の第1の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明に係るボールねじの支持構造の第2の実施形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係るボールねじの支持構造の第3の実施形態を示す縦断面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】従来のボールねじの支持構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1、14、23・・・・・・ねじ軸
2、24・・・・・・・・・嵌合部
2a、24a・・・・・・・端部
3・・・・・・・・・・・・転がり軸受
4、17・・・・・・・・・外輪
5・・・・・・・・・・・・転動体
6、18・・・・・・・・・内輪
6a、18a・・・・・・・端面
6b、18b・・・・・・・面取り
7、19・・・・・・・・・保持器
8・・・・・・・・・・・・シール部材
9、20・・・・・・・・・肩部
10・・・・・・・・・・・小径段部
11、22、25・・・・・加締部
12・・・・・・・・・・・モータハウジング
12a・・・・・・・・・・筒体
12b・・・・・・・・・・支持部材
13・・・・・・・・・・・ボールねじ
14a・・・・・・・・・・ねじ溝
15・・・・・・・・・・・ナット
16・・・・・・・・・・・四点接触玉軸受
21・・・・・・・・・・・環状溝
50・・・・・・・・・・・ねじ軸
50a・・・・・・・・・・大径軸部
51・・・・・・・・・・・四点接触玉軸受
52・・・・・・・・・・・外輪
53・・・・・・・・・・・ハウジング
54・・・・・・・・・・・軸受ブラケット
55・・・・・・・・・・・外輪押えリング
56・・・・・・・・・・・固定ボルト
57・・・・・・・・・・・内輪
58・・・・・・・・・・・内輪押えリング
59・・・・・・・・・・・軸受ナット
60・・・・・・・・・・・止めねじ
61・・・・・・・・・・・雄ねじ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングに対してボールねじの回転側部材が転がり軸受を介して回転自在に支持されたボールねじの支持構造において、
前記回転側部材の外周に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、これら嵌合部と肩部の表面に所定の硬化層が形成されると共に、前記嵌合部に所定のシメシロを介して前記転がり軸受の内輪が圧入され、前記肩部に前記内輪が当接された状態で、前記嵌合部の端部を径方向外方に塑性変形させて加締部が形成され、この加締部により前記内輪が前記回転側部材に対して軸方向に固定されていることを特徴とするボールねじの支持構造。
【請求項2】
前記加締部を素材表面硬さのままの未焼入れ部としている請求項1に記載のボールねじの支持構造。
【請求項3】
前記嵌合部と肩部が、高周波焼入れによって所定の表面硬さに硬化処理されている請求項1または2に記載のボールねじの支持構造。
【請求項4】
前記嵌合部の端部が防浸炭された状態で浸炭焼入れされ、前記回転側部材が所定の表面硬さに硬化処理されている請求項1または2に記載のボールねじの支持構造。
【請求項5】
前記加締部が、前記内輪の端面から面取りに亙って密着した状態で周方向に複数箇所等配に形成されている請求項1乃至4いずれかに記載のボールねじの支持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−57807(P2006−57807A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−242798(P2004−242798)
【出願日】平成16年8月23日(2004.8.23)
【出願人】(000102692)NTN株式会社 (9,006)
【Fターム(参考)】