ポリシ決定機能のアドレス指定方法、ネットワーク構成要素、及びネットワークシステム
ポリシ決定機能エンティティのアドレス指定方法は、第2のネットワークにより送信され、端末識別子UE・IDを運ぶ、ポリシ決定機能エンティティを割り当てることを要求するメッセージを受信するステップと、予め登録されたポリシ決定機能エンティティのアドレス指定情報に従って、UE・IDに対応するポリシ決定機能エンティティの識別子情報を得るステップであり、ポリシ決定機能エンティティのアドレス指定情報が、UE・IDと、ポリシ決定機能エンティティの識別子情報の間の対応関係であり、UE・IDに対応するポリシ決定機能エンティティが、第1のネットワーク構成要素によりアクセスされるポリシ決定機能エンティティであるステップと、ポリシ決定機能エンティティの得られた識別子情報を第2のネットワーク構成要素に送信するステップとを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に全部組み込まれる、2007年9月30日に中国特許庁に出願された「ポリシ決定機能のアドレス指定方法、ネットワーク構成要素、およびネットワークシステム」と題する中国特許出願第200710151383.2号、ならびに2007年10月31日に中国特許庁に出願された「ポリシ決定機能のアドレス指定方法、ネットワーク構成要素、およびネットワークシステム」と題する中国特許出願第200710166427.9号の優先権を主張する。
本発明は、通信技術に関し、詳細には、ポリシ決定機能(PDF)のアドレス指定方法、ネットワーク構成要素(NE)、およびネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在のネットワークシステムでは、ポリシ/課金制御(policy and charging control、PCC)プロトコルを使用して、ユーザ装置(UE)とパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイの間のデータサービスに対するサービス品質(QoS)制御、および課金制御を遂行する。PDFは、データサービスに対するQoS制御および課金制御を遂行するためのポリシ制御情報を生成するために使用されるエンティティである。ゲートウェイ(アクセスゲートウェイ、またはパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ)が、ポリシ実施点(policy enforcement point、PEP)である。ゲートウェイは、ポリシ制御情報をPDFから得て、次に、得られたポリシ制御情報に従って、UEとパケット・データ・ゲートウェイ(公衆データ網ゲートウェイ(PDN・GW)とも呼ばれる)の間のデータサービスに対するQoS制御および課金制御を遂行する。
【0003】
従来技術では、UEが、一方がゲートウェイ1に接続され、他方がゲートウェイ2に接続される、2つのデータ接続を必要とすることがある。ゲートウェイ1およびゲートウェイ2が、UEの識別子(UE・ID)、および公衆データ網(PDN)のIDに従って、PDFにアクセスする。ゲートウェイ1およびゲートウェイ2が、同じPDFにアクセスしないことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の研究および実践の間に、本発明者が以下の問題を見いだした。すなわち、従来技術の技術的解決策では、PDFにアクセスすることを望むNEが、同じUEのデータ接続で同じPDFにアクセスすることができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態の目的は、ポリシ決定機能(PDF)のアドレス指定方法、ネットワーク構成要素(NE)、およびネットワークシステムを提供して、PDFにアクセスすることを望むNEが、同じUEのデータ接続で同じPDFにアクセスすることができることを保証することである。
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態が、以下の技術的解決策を提供する。
【0007】
PDFアドレス指定方法が、
UE識別子(UE・ID)を含むPDF割当要求を第2のNEから受信するステップと、
PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るステップであって、PDFのアドレス指定情報がUE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが第1のNEによりアクセスされるステップと、
PDFの得られたID情報を第2のNEに送信するステップと、
を含む。
【0008】
ネットワーク構成要素(NE)が、
UE・IDを含むPDF割当要求を受信するように構成されたPDF要求受信ユニットと、
PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成されたPDF情報入手ユニットであって、PDFのアドレス指定情報が、UE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされるユニットと、
PDFの得られたID情報を出力するように構成されたPDF・ID情報出力ユニットと、
を含む。
【0009】
ネットワークシステムが、ポリシ管理エンティティ(PME)および第2のNEを含み、
PMEが、UE・IDを含むPDF割当要求を第2のNEから受信し、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成され、PDFのアドレス指定情報が、UE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされ、PMEが、PDFの得られたID情報を第2のNEに送信するように構成され、
第2のNEが、PDF割当要求をPMEに送信し、PMEから送信されるPDFのID情報を受信するように構成される。
【0010】
上記の技術的解決策のうちのどれでも、以下の利点をもたらすことがある。
【0011】
本発明の実施形態では、PDF割当要求が第2のNEから受信された後に、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報、すなわち、第1のNEによりアクセスされたPDFのID情報が得られ、次に、PDFの得られたID情報が、第2のNEに送信され、その結果、第2のNEおよび第1のNEが同じPDFにアクセスする。したがって、同じUEのデータ接続に対して、PDFにアクセスすることを望む異なるNEが、同じPDFにアクセスすることがある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図2】本発明の第2の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図3】本発明の第3の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図4】本発明の第4の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図5】本発明の第5の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図6】本発明の第6の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図7】本発明の第7の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図8】本発明の第8の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図9】本発明の第9の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図10】本発明の第10の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図11】本発明の第11の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図12】本発明の第12の実施形態によるNEの構造を示す図である。
【図13】本発明の第13の実施形態によるNEの構造を示す図である。
【図14】本発明の第14の実施形態によるNEの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態によるPDFアドレス指定方法が、UE・IDを含むPDF割当要求を第2のNEから受信するステップと、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るステップであって、PDFのアドレス指定情報が、UE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされるステップと、PDFの得られたID情報を第2のNEに送信するステップとを含む。PDFのID情報は、PDFのドメイン名、および/またはPDFのアドレス情報のことがある。第1のNEは、アクセスゲートウェイ、PDN・GW、または訪問先ネットワーク内のPDF(以下では、「訪問先PDF」とも呼ばれる)でもよい。第2のNEは、アクセスゲートウェイ、PDN・GW、訪問先PDF、またはアプリケーション機能でもよい。アクセスゲートウェイ、およびPDN・GWがPEPである。
【0014】
図1は、本発明の第1の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、非3GPPアクセスゲートウェイが、3GPPシステム・アーキテクチャ・エボリューション(SAE)ネットワーク上で使用されるシナリオに適用可能である。非3GPPアクセスネットワークのアクセスゲートウェイが、非3GPPアクセスネットワークのPEPである。PDN・GWが、SAEネットワークのコアゲートウェイである。コアネットワークのPEPなので、PDFがポリシ制御情報を生成する責任がある。PDFはまた、課金機能を統合して、ポリシ/課金規則機能(policy and charging rules function、PCRF)として機能することもある。この実施形態では、PDFが課金制御機能を統合することも、統合しないこともある。この方法では、まず、UEがローカルネットワーク内のローカル接続をセットアップし、次に、PDN・GWとのデータ接続をセットアップする。PMEが追加される。PMEは、PCRFのアドレス指定情報を維持するように構成される。この方法は以下のステップを含む。
【0015】
ステップ101: UEが、ローカル接続セットアップ要求をアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ102: アクセスゲートウェイがPMEと対話して、PCRFのアドレスを要求する。
【0016】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、PDFアドレス割当要求をPMEに送信する。この場合、要求はUE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含む。PMEがUE・ID、またはUE・IDおよびPND・IDに従って、マッチするPDFのアドレスを探索する。マッチするPDFが見つかった場合、PMEが、PDFのアドレスをアクセスゲートウェイに送り返す。そうでない場合、PMEが、適切なPDFをUEに割り当て、割り当てられたPDFのアドレスをアクセスゲートウェイに送り返す、またはPMEが、PCRFアドレス要求失敗をアクセスゲートウェイに送り返して、アクセスゲートウェイに自分のPCRFを選択するよう通知する。PDFの上記の送り返されたアドレスは、PCRFのアドレスである。
【0017】
ステップ103: アクセスゲートウェイがPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
【0018】
このステップでは、アクセスゲートウェイは、PMEから送信されたPCRFのアドレスに従って、PCRFを見つけ出し、ポリシ制御情報をPCRFから得る。PMEがPCRFアドレス要求失敗をアクセスゲートウェイに送り返す場合、アクセスゲートウェイが、適切なPCRFを選択し、ポリシ制御情報を選択されたPCRFから得る。
【0019】
ステップ104: アクセスゲートウェイが、PCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0020】
PCRFのアドレス指定情報は、UE・IDと、PCRFのアドレスの間の関連付けのことも、UE・IDと、PDN・IDと、PCRFの間の関連付けのこともある。
【0021】
具体的には、ステップ104は以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、PCRFのアドレス指定情報を含む登録要求をPMEに送信し、PMEがPCRFのアドレス指定情報を登録する。
【0022】
PMEが、ステップ102でマッチするPDFを見つけ出せず、適切なPDFをUEに割り当て、またはPCRFアドレス要求失敗をアクセスゲートウェイに送り返して、アクセスゲートウェイに自分のPCRFを選択するよう通知する場合、アクセスゲートウェイが、ステップ103およびステップ104の前に適切なPCRFを選択する必要がある。
【0023】
PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、マッチするPCRFを見つけ出し、PCRFのアドレスをアクセスゲートウェイに送信する、もしくはステップ102でPCRFのアドレスをアクセスゲートウェイに割り当てる場合、PMEが、ステップ102でPCRFのアドレス指定情報を記憶することもある。この場合、ステップ104は任意選択である。
【0024】
ステップ105: アクセスゲートウェイが、ローカル接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
ステップ106: UEが、データ接続セットアップ要求をPDN・GWに送信する。
ステップ107: PDN・GWがPMEにアクセスして、PCRFのアドレスを要求し、PMEが、PCRFのアドレスをPDN・GWに送信する。
【0025】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、PDN・GWが、PDFのアドレス要求をPMEに送信する。この場合、要求はUE・IDを含む。PMEが、PCRFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得て、PCRFのアドレスをPDN・GWに送信する。
【0026】
ステップ108: PDN・GWがPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ109: PDN・GWが、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0027】
本発明の第1の実施形態では、PDFアドレス割当要求をPDN・GWから受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(アクセスゲートウェイによりアクセスされるPDFのアドレス)を得る。次に、PMEが、PDFの得られたアドレスをPDN・GWに送信する。したがって、PDN・GWおよびアクセスゲートウェイが、同じPDFにアクセスして、同じUEのデータ接続内のデータストリームに対してポリシ制御を遂行することができる。
【0028】
図2は、本発明の第2の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、3カ所以上のPEPを有する移動ネットワークに適用可能である。各PEPがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る必要がある。すなわち、同じIP−CAN(IP−connectivity access network)が同じPDFに接続される。この方法は、アクセスゲートウェイを仮定するデータ接続処理を記述し、コアゲートウェイがPEPである。このPDFアドレス指定方法は、以下のステップを含む。
【0029】
ステップ201: UEが、接続セットアップ要求をアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ202: アクセスゲートウェイがPMEと対話して、PDFのアドレスを要求する。
【0030】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、PDFアドレス割当要求をPMEに送信する。この場合、要求は、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含む。PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、マッチするPDFを探索する。マッチするPDFが見つかった場合、PMEが、PDFのアドレスをアクセスゲートウェイに送り返す。そうでない場合、PMEが、アクセスゲートウェイが選択するための1つまたは複数の適切なPDFをUEに割り当て、割り当てられたPDFのアドレスをアクセスゲートウェイに送り返す、またはPMEが、要求失敗をアクセスゲートウェイに送り返して、自分でPDFを選択するようアクセスゲートウェイに通知する。
【0031】
ステップ203: アクセスゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ204: アクセスゲートウェイが、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0032】
アクセスゲートウェイが、ステップ202およびステップ203で自分のPDFを選択する場合、ステップ204は必須である。そうでない場合、ステップ204は任意選択であり、PMEが、PDFのアドレスを割り当てた後に、PDFのアドレス指定情報を自動的に登録することがある。
【0033】
PDFのアドレス指定情報は、UE・IDと、PDFのアドレスの間の関連付け、またはUE・IDと、PDN・IDと、PDFのアドレスの間の関連付けである。
【0034】
ステップ205: アクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求をコアゲートウェイに送信する。
ステップ206: コアゲートウェイがPMEと対話して、PDFのアドレスを要求する。
【0035】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、コアゲートウェイが、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレスを得て、PDFの得られたアドレスをコアゲートウェイに送信する。
【0036】
ステップ207: コアゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ208: コアゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ209: アクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0037】
本発明の第2の実施形態では、PDFアドレス割当要求をコアゲートウェイから受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(アクセスゲートウェイによりアクセスされるPDFのアドレス)を得る。次に、PMEが、PDFの得られたアドレスをコアゲートウェイに送信する。したがって、コアゲートウェイおよびアクセスゲートウェイが、同じPDFにアクセスして、同じUEのデータ接続内のデータストリームに対してポリシ制御を遂行することができる。
【0038】
図3は、本発明の第3の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。第3の実施形態と第2の実施形態の違いは、以下の通りである。すなわち、コアネットワークがPDFと対話し、次に、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。この方法は以下のステップを含む。
【0039】
ステップ301: UEが、接続セットアップ要求をアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ302: アクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求をコアゲートウェイに送信する。
ステップ303: コアゲートウェイがPMEと対話して、PDFのアドレスを要求する。
【0040】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、コアゲートウェイが、PDFアドレス割当要求をPMEに送信する。この要求は、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含む。PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、マッチするPDFを探索する。マッチするPDFが見つかった場合、PMEがPDFのアドレスをコアゲートウェイに送り返す。そうでない場合、PMEが、コアゲートウェイが選択するための1つまたは複数の適切なPDFをUEに割り当て、割り当てられたPDFのアドレスをコアゲートウェイに送り返す、またはPMEが要求失敗をコアゲートウェイに送り返して、自分でPDFを選択するようコアゲートウェイに通知する。
【0041】
このステップはまた、省略されることがある。この場合、コアネットワークが自分のPDFを選択するが、ステップ305が実行される必要がある。
【0042】
ステップ304: コアゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ305: コアゲートウェイが、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0043】
コアネットワークが自分のPDFを選択し、ステップ304でPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る場合、ステップ305は必須である。そうでない場合、ステップ305は任意選択であり、PMEが、PDFのアドレスを割り当てた後に、PDFのアドレス指定情報を自動的に登録することがある。
【0044】
ステップ306: コアゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ307: アクセスゲートウェイがPMEと対話して、PDFのアドレスを要求する。
【0045】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含むPDFアドレス割当要求をPME送信する。PMEが、PCRFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに関連するPCRFのアドレスを得て、PCRFの得られたアドレスをアクセスゲートウェイに送信する。
【0046】
ステップ308: アクセスゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ309: アクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0047】
本発明の第3の実施形態では、PDF割当要求をアクセスゲートウェイから受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(アクセスゲートウェイによりアクセスされるPDFのアドレス)を得る。次に、PMEが、PDFの得られたアドレスをアクセスゲートウェイに送信する。したがって、コアゲートウェイおよびアクセスゲートウェイが、同じPDFにアクセスして、同じUEのデータ接続内のデータストリームに対してポリシ制御を遂行することができる。
【0048】
図4は、本発明の第4の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。第4の実施形態と第3の実施形態の違いは、以下の通りである。すなわち、コアネットワークがPDFと対話し、次に、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。この場合、PDFのアドレス指定情報は、UE・IDと、PDFのドメイン名の間の関連付けである。この方法は以下のステップを含む。
【0049】
ステップ401: UEが、接続セットアップ要求をアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ402: アクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求をコアゲートウェイに送信する。
ステップ403: コアゲートウェイがPMEと対話し、PDFを割り当てるようPMEに要求する。
【0050】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、コアゲートウェイが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含むPDF割当要求をPMEに送信する。PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、マッチするPDFを探索する。マッチするPDFが見つかった場合、PMEが、PDFのドメイン名をコアゲートウェイに送り返す。そうでない場合、PMEが、コアゲートウェイが選択するための1つまたは複数の適切なPDFをUEに割り当て、割り当てられたPDFのドメイン名をコアゲートウェイに送り返す、またはPMEが要求失敗をコアゲートウェイに送り返して、自分でPDFを選択するようコアゲートウェイに通知する。
【0051】
このステップはまた、省略されることがある。この場合、コアネットワークが自分のPDFを選択するが、ステップ405が実行される必要がある。
【0052】
ステップ404: コアゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ405: コアゲートウェイが、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0053】
コアネットワークが自分のPDFを選択し、ステップ404でPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る場合、ステップ405は必須である。そうでない場合、ステップ405は任意選択であり、PMEが、PDFを割り当てた後に、PDFのアドレス指定情報を自動的に登録することがある。
【0054】
ステップ406: コアゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ407: アクセスゲートウェイがPMEと対話し、PDFを割り当てるようPMEに要求し、PMEがPDFのドメイン名をアクセスゲートウェイに送り返す。
【0055】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含むPDF割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに関連するPDFのドメイン名を得て、PDFの得られたドメイン名をアクセスゲートウェイに送信する。
【0056】
ステップ408: アクセスゲートウェイがPDFのドメイン名を受信し、ドメイン名解決サービスによりドメイン名に関連するPDFのアドレス情報を解決する。
ステップ409: アクセスゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
【0057】
この実施形態では、アクセスゲートウェイが、PDFのドメイン名に関連するアドレス情報を解決しないこともある。代わりに、アクセスゲートウェイがPDFのドメイン名をエージェント(たとえば、中継エージェントおよびプロキシエージェント)に送信する。次に、エージェントが、ドメイン名解決サービスによりPDFのドメイン名に関連するアドレス情報を解決し、次に、PDFと対話して、ポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報をアクセスゲートウェイに送信する。
【0058】
ステップ410: アクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0059】
本発明の第4の実施形態では、PDF割当要求をアクセスゲートウェイから受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのドメイン名(コアゲートウェイによりアクセスされるPDFのドメイン名)を得る。次に、PMEが、PDFの得られたドメイン名をアクセスゲートウェイに送信する。したがって、コアゲートウェイおよびアクセスゲートウェイが、同じPDFにアクセスして、同じUEのデータ接続内のデータストリームに対してポリシ制御を遂行することができる。本発明の他の実施形態では、PDFがドメイン名により特定されることもあり、ドメイン名に関連するアドレス情報が、ドメイン名解決サービスにより得られることがある。
【0060】
図5は、本発明の第5の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、SAEネットワークに適用可能である。PDFがSAEネットワークのPCRFに含まれ、加入プロファイルレポジトリ(subscription profile repository、SPR)が、組込みPMEを備えるPDF管理UEである。UEが複数のPDNネットワークに接続するのをSAEネットワークがサポートし、UEが、第1のPDNのゲートウェイ1(PEP)、および第2のPDNのゲートウェイ2(PEP)を介して2つのPDNネットワークとの2つのIP−CAN接続をセットアップする。したがって、同じPDFが、同じUEの2つのIP−CAN接続を管理するために使用される。この方法は以下のステップを含む。
【0061】
ステップ501: UEが、接続セットアップ要求をゲートウェイ1に送信して、第1のPDNにアクセスする。
ステップ502: ゲートウェイ1が、UE・IDを含むポリシ制御要求をPCRFに送信する。
ステップ503: PCRFが、ポリシ制御要求に従って、ポリシ制御情報を生成し、PCRFのアドレス指定情報をSPRに登録する。
【0062】
PCRFのアドレス指定情報は、PCRFのアドレスとUE・IDの間の関連付けである。
【0063】
ステップ504: PCRFが、ポリシ制御情報をゲートウェイ1に送信する。
ステップ505: ゲートウェイ1が、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
ステップ506: UEが、接続セットアップ要求をゲートウェイ2に送信して、第2のPDNにアクセスする。
ステップ507: ゲートウェイ2がSPRにアクセスして、PCRFのアドレスを要求する。
【0064】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ゲートウェイ2が、UE・IDを含むPDF割当要求を送信する。SPRが、PCRFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得る。
【0065】
ステップ508: ゲートウェイ2がPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ509: ゲートウェイ2が、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0066】
本発明の第5の実施形態では、同じPCRFが、同じUEの3つ以上のIP−CAN接続を管理するために使用されることがあり、これは、本発明の実装に影響を及ぼさない。
【0067】
本発明の第5の実施形態では、PDFアドレス割当要求をゲートウェイ2から受信した後に、組込みPMEを備えるSPRが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(ゲートウェイ1によりアクセスされるPDFのアドレス)を得る。次に、SPRが、PDFの得られたアドレスをゲートウェイ2に送信する。したがって、ゲートウェイ1およびゲートウェイ2が、同じPDFにアクセスすることができる。そのため、同じUEの複数のデータ接続が、同じPDFだけを使用することができる。この場合、ただ1つのPDFが、UEのユーザ情報を維持するために必要とされる。これにより、ネットワーク全体でPDFがユーザ情報を維持する仕事量が低減される。
【0068】
図6は、本発明の第6の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、SAEネットワークと他のネットワークの間のハンドオーバが発生するシナリオに適用可能である。UEが、移動管理エンティティ(mobility management entity、MME)、および3GPPアクセスネットワーク上のSAEネットワークゲートウェイを介してPDNに接続される。この場合、SAEネットワークゲートウェイが、サービングゲートウェイ(PEP)およびPDN・GW(PEP)を含む。UEが、アクセスゲートウェイ、および非3GPPアクセスネットワーク上のSAEネットワークのPDN・GWを介してPDNに接続される。この方法は以下のステップを含む。
【0069】
ステップ601: UEがデータ接続セットアップ要求をMMEに送信する。
ステップ602: MMEが、たとえば、ホーム加入サーバ(HSS)、または認証、許可、および課金(AAA)サーバなどのユーザ情報サーバからユーザ加入情報を得て、ユーザ加入情報に従って、ユーザに対して認証および許可を実行する。MMEがUE・IDを含むPCRF割当要求をユーザ情報サーバに送信する。ユーザ情報サーバ内のPMEが、UE・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEが、PCRFのアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得る。PMEがPCRFのアドレス指定情報を登録していない場合、PMEがPCRFのアドレスを割り当てる。
【0070】
このステップでのPCRFのアドレス指定情報は、UE・IDと、PCRFのアドレスの間の関連付けのことも、UE・IDと、PDN・IDと、PCRFのアドレスの間の関連付けのこともある。
【0071】
このステップでは、PMEが、PDFの割り当てられたアドレスとUE・IDの間の関連付けをPDFのアドレス指定情報として記憶することも、PDFの割り当てられたアドレスと、UE・IDと、PDN・IDの間の関連付けをPDFのアドレス指定情報として記憶することもあり、もしくはMMEが、ステップ607の後にアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0072】
ステップ603: MMEが、PCRFのアドレスを含むデータ接続セットアップ要求を3GPPサービングゲートウェイに送信する。
ステップ604: 3GPPサービングゲートウェイが3GPP PDN・GWと対話して、サービングゲートウェイとPDN・GWの間のデータチャネルをセットアップする。
ステップ605: 3GPPサービングゲートウェイが、PCRF割当要求をユーザ情報サーバに送信する。ユーザ情報サーバ内のPMEが、UE・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEが、PCRFのアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得る。PMEがPCRFのアドレス指定情報を登録していない場合、PMEがPCRFのアドレスを割り当て、PCRFのアドレス指定情報を記憶する。
【0073】
PCRFのアドレスが、ステップ602、またはステップ605のいずれかで割り当てられることがある。ステップ605が実行された場合、ステップ603でMMEが3GPPサービングゲートウェイに送信するデータ接続セットアップ要求にPCRFのアドレスが含まれない。
【0074】
ステップ606: 3GPPサービングゲートウェイがPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ607: 3GPPサービングゲートウェイが、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージをMMEに送信する。
ステップ608: MMEが、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0075】
サービングゲートウェイが、自分でPCRFを選択することがあり、3GPPサービングゲートウェイが、ステップ607でデータ接続セットアップの完了を示す確認メッセージに含まれるPCRFのアドレスを作成することがあり、MMEがPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録することがある。または、PMEが、ステップ602で複数の利用可能なPCRFのアドレスを割り当てるときに、MMEが1つのPCRFのアドレスを選択し、ステップ603でそれを3GPPサービングゲートウェイに送信することがあり、MMEが、ステップ607で3GPPサービングゲートウェイからの、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージを受信した後に、選択されたPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0076】
ステップ609: UEが、非3GPPアクセスネットワークにアクセスし、データ接続セットアップ要求を非3GPPアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ610: 非3GPPアクセスゲートウェイが、ユーザ情報サーバと対話して、PCRFのアドレスを要求する。
【0077】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、非3GPPアクセスゲートウェイが、PDFアドレス割当要求をユーザ情報サーバに送信する。ユーザ情報サーバ内のPMEが、UE・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEがPCRFのアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得る。PMEがPCRFのアドレス指定情報を登録していない場合、PMEがPCRFのアドレスを割り当て、PCRFのアドレス指定情報を記憶する。
【0078】
ステップ611: 非3GPPアクセスゲートウェイが、PCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ612: 非3GPPアクセスゲートウェイが、3GPPサービングゲートウェイと対話し、サービングゲートウェイとのデータ接続をセットアップする。
ステップ613: 非3GPPアクセスゲートウェイが、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0079】
本発明の第6の実施形態では、UEが、あるネットワークから別のネットワークにハンドオーバされたときに、PMEが、PDFアドレス割当要求をターゲットネットワーク上のPEPから受信した後に、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(ソースネットワーク上のPEPによりアクセスされるPDFのアドレス)を得て、PDFの得られたアドレスをターゲットネットワーク上のPEPに送信する。したがって、ターゲットネットワークのデータ接続が、同じPDFをターゲットネットワークのPDFとして使用することができ、これにより、ネットワーク間ハンドオーバによるデータサービス伝送の失敗が避けられる。
【0080】
図7は、本発明の第7の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、UEが、ローミングするときに、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイとのデータ接続をセットアップすることにより、PDNにアクセスするシナリオに適用可能である。訪問先ゲートウェイとのデータ接続は、訪問先ネットワーク内でのUEの経路を最適化するために使用される。この方法は、これら2つのデータ接続が、同じ訪問先PDF、および同じホームPDFを使用することを保証することがある。
【0081】
ステップ701: UEが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイ(PEP)に送信する。
ステップ702: 訪問先ゲートウェイがPMEと対話して、訪問先PDFのアドレスを要求する。訪問先ゲートウェイが、訪問先PMEを介してホームPMEと対話することにより、ホームPDFのアドレスを要求する。
ステップ703: 訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御要求を訪問先PDFに送信する。ポリシ制御要求は、UE・ID、PDN・ID、およびホームPDFのアドレスを含む。
ステップ704: 訪問先PDFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ705: 訪問先PDFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報と交渉して、ポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ706: 訪問先ゲートウェイが、訪問先PMEと対話し、訪問先PDFのアドレス指定情報を訪問先PMEに登録する。
【0082】
訪問先ゲートウェイが、対話の間に、UE・ID、訪問先PDFのアドレス、およびホームPDFのアドレスを含む登録要求を訪問先PMEに送信する。この要求はまた、PDN・IDを含むこともある。訪問先PMEが、登録要求に従って、訪問先PDFのアドレス指定情報を登録する。訪問先PDFのアドレス指定情報は、UE・IDと、訪問先PDFのアドレスの間の関連付け、またはUE・IDと、PDN・IDと、訪問先PDFのアドレスの間の関連付けである。
【0083】
ステップ707: 訪問先PMEが、ホームPMEと対話し、ホームPDFのアドレス指定情報をホームPMEに登録する。
【0084】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、訪問先PMEが、ホームPDFのアドレス指定情報を含む登録要求をホームPMEに送信する。この場合、登録要求は、UE・ID、およびホームPDFのアドレスを含む。ホームPMEが、登録要求に従って、ホームPDFのアドレス指定情報を登録する。
【0085】
ステップ708: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
ステップ709: UEが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイ(PEP)に送信する。
ステップ710: 訪問先ゲートウェイが、訪問先PDFアドレス割当要求を訪問先PMEに送信する。訪問先PMEが、UE・IDに従って、訪問先PDFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、訪問先PMEが、UE・IDに関連する訪問先PDFのアドレスを得て、それを訪問先ゲートウェイに送信する。そうでない場合、訪問先PMEが訪問先PDFのアドレスを割り当てる。
ステップ711: 訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御情報を訪問先PDFから得る。
ステップ712: 訪問先ゲートウェイが、訪問先PDFのアドレス指定情報を訪問先PMEに登録する。
【0086】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、訪問先ゲートウェイが、UE・ID、および訪問先PDFのアドレスを含む登録要求を訪問先PMEに送信する。この場合、登録要求は、PDN・IDをさらに含むことがある。訪問先PMEが、登録要求に従って、訪問先PDFのアドレス指定情報を登録する。訪問先PDFのアドレス指定情報は、UE・IDと、訪問先PDFのアドレスの間の関連付け、またはUE・IDと、PDN・IDと、訪問先PDFのアドレスの間の関連付けである。
【0087】
訪問先PMEが、ステップ710でUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報を見つけ出した場合、ステップ712が省略される。
【0088】
ステップ713: 訪問先ゲートウェイが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を含む接続セットアップ要求をホームゲートウェイに送信する。
ステップ714: ホームゲートウェイが、ホームPDFアドレス割当要求をホームPMEに送信する。ホームPMEが、UE・IDに従って、ホームPDFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、ホームPMEが、UE・IDに関連するホームPDFのアドレスを得て、それをホームゲートウェイに送信する。そうでない場合、ホームPMEがホームPDFのアドレスを割り当てる。
ステップ715: ホームゲートウェイが、ポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ716: ホームゲートウェイが、ホームPDFのアドレス指定情報をホームPMEに登録する。
【0089】
ホームPMEが、ステップ714でUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報を見つけ出した場合、ステップ716が省略される。
【0090】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ホームゲートウェイが、ホームPDFのアドレス指定情報を含む登録要求をホームPMEに送信する。ホームPMEが登録要求に従って、ホームPDFのアドレス指定情報を登録する。
【0091】
ステップ717: ホームゲートウェイが、ホームネットワークの得られたポリシ制御情報、および訪問先ネットワークのポリシ制御情報についてポリシ交渉を実行して、ポリシ制御情報を得て、接続セットアップの完了を示す確認メッセージを訪問先ゲートウェイに送信する。この場合、確認メッセージが、得られたポリシ制御情報を含む。
ステップ718: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0092】
上記のステップ701〜ステップ709が、UEと訪問先ゲートウェイの間のデータ接続をセットアップする処理を説明している。上記のステップ710〜ステップ718が、訪問先ゲートウェイを介したUEとホームゲートウェイの間のデータ接続をセットアップする処理を説明している。2つのデータ接続のうちどちらかが、より早くセットアップされることがある。訪問先PMEが、早いほうのデータ接続処理で訪問先PDFのアドレス指定情報を登録する場合、訪問先PMEが、遅いほうのデータ接続処理で訪問先PDFのアドレス指定情報を登録する必要がない。同様に、ホームPMEが、早いほうのデータ接続処理でホームPDFのアドレス指定情報を登録する場合、ホームPMEが、遅いほうのデータ接続処理でホームPDFのアドレス指定情報を登録する必要がなく、これが本発明の目的を達成することもある。
【0093】
本発明の第7の実施形態では、同じPMEが、PDFのアドレス指定情報を登録するために使用されることもある。この場合、PDFのアドレス指定情報は、ホームPDFのアドレスと、訪問先PDFのアドレスと、UE・IDの間のマッピング関係であり、これが本発明の目的を達成することもある。
【0094】
本発明の第7の実施形態では、訪問先PMEが、訪問先PDFのアドレス指定情報を登録し、ホームPMEが、ホームPDFのアドレス指定情報を登録する。この場合、UEが、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイとのデータ接続をセットアップして、PDNにアクセスするときに、UEが、早いほうのデータ接続を介してアクセスされる、訪問先PDFおよびホームPDFのアドレスを遅いほうのデータ接続で得ることができる。したがって、これら2つのデータ接続により使用される訪問先PDFおよびホームPDFが同じであり、その結果、同じUEの複数のデータ接続が、同じホームPDFを使用することができる。
【0095】
図8は、本発明の第8の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、UEが、ローミングするときに、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイとのデータ接続をセットアップすることにより、PDNにアクセスするシナリオに適用可能である。訪問先ゲートウェイとのデータ接続が、訪問先ネットワーク内でのUEの経路を最適化するために使用されることがある。この方法は、これら2つのデータ接続が、同じホームPDFを使用することを保証することがある。この方法は、以下のステップを含む。
【0096】
ステップ801: UEが、データ接続セットアップ要求をMMEまたはアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ802: MMEまたはアクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ803: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップ要求をホームゲートウェイに送信する。
ステップ804: ホームゲートウェイがPMEと対話して、ホームPCRFのアドレスを要求する。
【0097】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ホームゲートウェイが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEが、UE・IDに関連するホームPCRFのアドレスを見つけ出し、それをホームゲートウェイに送信する。そうでない場合、PMEが適切なPCRFのアドレスを割り当て、PCRFのアドレスをホームゲートウェイに送り返す、または選択するための複数のPCRFのアドレスをホームゲートウェイに提供する。
【0098】
ステップ805: ホームゲートウェイがホームPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ806: ホームゲートウェイが、PCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
ステップ807: ホームゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージを訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ808: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをMMEまたはアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ809: MMEまたはアクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
ステップ810: UEが、データ接続セットアップ要求をMMEまたはアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ811: MMEまたはアクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ812: 訪問先ゲートウェイがPMEと対話して、ホームPCRFのアドレスを要求する。
【0099】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、訪問先ゲートウェイが、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、UE・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEが、UE・IDに関連するホームPCRFのアドレスを見つけ出し、それを訪問先ゲートウェイに送信する。そうでない場合、PMEが適切なPCRFのアドレスを割り当て、PCRFのアドレスを訪問先ゲートウェイに送り返す、または選択するための複数のPCRFアドレスを訪問先ゲートウェイに提供する。
【0100】
ステップ813: 訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御要求を訪問先PCRFに送信する。ポリシ制御要求は、UE・ID、PDN・ID、およびPDFのアドレスを含む。
ステップ814: 訪問先PCRFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPCRFから得る。
ステップ815: 訪問先PCRFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報との交渉によりポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ816: 訪問先ゲートウェイが、ホームPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
ステップ817: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをMMEまたはアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ818: MMEまたはアクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0101】
ステップ812はまた、以下のように置き換えられることもある。すなわち、訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御要求を訪問先PCRFに送信した後に、訪問先PCRFが、PDFアドレス割当要求をPMEに送信する。ホームPCRFのID情報を得た後に、訪問先PCRFがステップ814を実行して、ポリシ制御情報を得て、その結果、訪問先PCRFが、ステップ805でホームゲートウェイによりアクセスされるホームPDFと同じとなる。
【0102】
同様に、ステップ816が、以下のように置き換えられることがある。すなわち、ステップ814の後に、訪問先PCRFが、ホームPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0103】
上記のステップ801〜ステップ809が、UEとホームゲートウェイの間のデータ接続をセットアップする処理を説明している。上記のステップ810〜ステップ818が、UEと訪問先ゲートウェイの間のデータ接続をセットアップする処理を説明している。2つのデータ接続のうちのどちらかが、より早くセットアップされることがある。ホームPCRFのアドレス指定情報が、早いほうのデータ接続処理で登録される場合、ホームPCRFのアドレス指定情報が、遅いほうのデータ接続処理で登録される必要がなく、これが本発明の目的を達成することもある。
【0104】
本発明の第8の実施形態では、PMEが、ホームPCRFのアドレス指定情報を登録する。この場合、UEが、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイとのデータ接続をセットアップすることによりPDNにアクセスするときに、UEが、早いほうのデータ接続でアクセスされるホームPCRFのアドレスを、遅いほうのデータ接続処理で得ることができ、したがって、同じUEのこれら2つのデータ接続が、同じホームPCRFを使用することを保証する。
【0105】
図9は、本発明の第9の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、ホームゲートウェイが、ホームPDFに接続して、ホームネットワークのポリシ制御情報を得る必要があり、かつUEがローミングするときに、訪問先ゲートウェイが、ポリシ交渉のためにホームPDFと連絡をとる必要もあるシナリオに適用可能である。すなわち、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイが、同じデータ接続に対応し、同じホームPDFにアクセスするべきである。この方法は以下のステップを含む。
【0106】
ステップ901: UEが、接続セットアップ要求をMMEに送信する。
ステップ902: MMEが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ903: 訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御要求を訪問先PDFに送信する。ポリシ制御要求は、UE・IDおよびPDN・IDを含む。
ステップ904: 訪問先PDFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ905: 訪問先PDFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報との交渉によりポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報、およびホームPDFのアドレスを訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ906: 訪問先ゲートウェイが、ホームPDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0107】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、訪問先ゲートウェイが、ホームPDFのアドレス指定情報を含む登録要求をPMEに送信する。PMEが、登録要求に従って、ホームPDFのアドレス指定情報を登録する。
【0108】
ステップ907: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップ要求をホームゲートウェイに送信する。
ステップ908: ホームゲートウェイがPMEと対話して、ホームPDFのアドレスを要求する。
【0109】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ホームゲートウェイが、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレスを得て、PDFの得られたアドレスをホームゲートウェイに送信する。
【0110】
ステップ909: ホームゲートウェイが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ910: ホームゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージを訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ911: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをMMEに送信する。
ステップ912: MMEが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0111】
本発明の第9の実施形態では、PMEが、ホームPCRFのアドレス指定情報を登録し、ホームゲートウェイが、ホームPCRFのアドレスをPMEから得る。したがって、訪問先ゲートウェイ、およびホームゲートウェイが、同じデータ接続に対応するときに、これらが同じホームPDFにアクセスすることができる。
【0112】
図10は、本発明の第10の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、UEがある訪問先ネットワークから別の訪問先ネットワークに移動し、訪問先ネットワーク内のデータ接続に対して経路最適化ポリシを使用するシナリオに適用可能である。この方法は以下のステップを含む。
【0113】
ステップ1001: UEが、接続セットアップ要求を第1の訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ1002: 第1の訪問先ゲートウェイがPMEと対話して、ホームPDFのアドレスを要求する。
ステップ1003: 第1の訪問先ゲートウェイが、ホームPDFのアドレスを含むポリシ制御要求を第1の訪問先PDFに送信する。
ステップ1004: 第1の訪問先PDFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ1005: 第1の訪問先PDFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報との交渉によりポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報を第1の訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ1006: ホームPDFが、ホームPDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0114】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ホームPDFが、ホームPDFのアドレス指定情報を含む登録要求をPMEに送信する。PMEが、登録要求に従って、PDFのアドレス指定情報を登録する。
【0115】
ステップ1007: 第1の訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0116】
次に、UEが第2の訪問先ネットワークにローミングする。
【0117】
ステップ1008: UEが、接続セットアップ要求を第2の訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ1009: 第2の訪問先ゲートウェイが、UE・IDに従って、ホームPDFのアドレスをPMEから得る。
【0118】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、第2の訪問先ゲートウェイが、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、PDFのアドレスを得て、PDFの得られたアドレスを第2の訪問先ゲートウェイに送信する。
【0119】
ステップ1010: 第2の訪問先ゲートウェイが、ホームPDFのアドレスを含むポリシ制御要求を第2の訪問先PDFに送信する。
ステップ1011: 第2の訪問先PDFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ1012: 第2の訪問先PDFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報との交渉によりポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報を第2の訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ1013: 第2の訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0120】
本発明の第10の実施形態では、第1のゲートウェイが、ホームPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録し、第2の訪問先ゲートウェイが、ホームPCRFのアドレスをPMEから得る。これにより、第1の訪問先ゲートウェイ、および第2の訪問先ゲートウェイが、同じホームPCRFにアクセスし、同じホームPCRFにより生成されるポリシ制御情報を使用することを保証することができる。したがって、ポリシ/課金制御(PCC)アーキテクチャを使用して、どのサービスが経路最適化を受ける必要があるか、どのサービスがホームネットワークに送り返される必要があるかを制御することもある。
【0121】
図11は、本発明の第11の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、UEが、データ接続をセットアップした後に、サービスセットアップ要求を開始し、アプリケーション機能が、UEのデータサービス用のサービス・データ・チャネルをセットアップして、サービス品質(QoS)を保証するシナリオに適用可能である。この方法は以下のステップを含む。
【0122】
ステップ1101: PDN・GWが、PEPとして、ポリシ制御情報をPDFから得て、UEとのデータ接続をセットアップし、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
ステップ1102: UEが、UE・IDを含むサービスセットアップ要求をアプリケーション機能に送信する。
ステップ1103: アプリケーション機能が、UE・IDに従って、PDFのアドレスをPMEから得る。
【0123】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アプリケーション機能が、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、PDFのアドレスを得て、PDFの得られたアドレスをアプリケーション機能に送信する。
【0124】
ステップ1104: アプリケーション機能が、UEにより要求されたサービス情報をPDFに送信する。
ステップ1105: PDFが、UEにより要求されたサービス情報に従って、そのサービスに適用可能なポリシ制御情報を生成し、ポリシ制御情報をPEPの働きをするPDN・GWに送信する。
ステップ1106: PDN・GWが、サービスに適用可能なポリシ制御情報に従って、UEとのサービス・データ・チャネルをセットアップする。
【0125】
本発明の第11の実施形態では、PDFアドレス割当要求をアプリケーション機能から受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレスを得る。次に、PMEが、PDFの得られたアドレスをアプリケーション機能に送信し、その結果、アプリケーション機能が、サービス情報を以前の接続に送信し、以前の接続で使用されたPDFにアクセスすることができる。
【0126】
上記の実施形態では、PDFが、PCRFの中に配置されることがある。この場合、PDFのアドレス指定情報は、PCRFのアドレス指定情報であり、それは、UE・IDと、PCRFのアドレスの間の関連付け、またはPCRFのアドレスと、UE・IDと、PDN・IDとの間の関連付けである。
【0127】
上記の実施形態では、PME機能を有するNEがPMEと呼ばれる。NEが、SPRのことも、AAA/HSSのこともあり、そのことが本発明の実装に影響を及ぼさない。
【0128】
上記の実施形態の諸ステップのうちすべてまたは一部が、プログラムにより指令されるハードウェアにより実装されることがあることを、当業者には理解することができる。プログラムが、読出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、磁気ディスク、またはコンパクトディスク(CD)などのコンピュータ読み取り可能媒体内に記憶されることがある。
【0129】
上記の実施形態では、PDFが、PDFのドメイン名またはアドレスにより特定されることがあり、もしくはPDFが、PDFのドメイン名とアドレスとの組合せにより、または他のIDにより特定されることがあり、このことが、本発明の目的を達成することもある。
【0130】
図12は、本発明の第12の実施形態によるNEを示す。NEが、SPR内に配置されることも、AAA/HSS内に配置されることもあり、
UE・IDを含むPDF割当要求を受信するように構成されたPDF要求受信ユニット1201と、
PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成されたPDF・ID情報入手ユニット1202であって、PDFのアドレス指定情報がUE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされるユニットと、
PDFの得られたID情報を出力するように構成されたPDF・ID情報出力ユニット1203と、
を含む。
【0131】
NEは、
PDFのアドレス指定情報を含む登録要求を受信するように構成された登録要求受信ユニット1204と、
PDFのアドレス指定情報を含む登録要求を受信した後に、PDFのアドレス指定情報を登録するように構成された登録ユニット1205と、
をさらに含む。
【0132】
図13は、本発明の第13の実施形態によるNEを示す。NEが、SPR内に配置されることも、AAA/HSS内に配置されることもあり、
PDF要求受信ユニット1301と、PDF・ID情報入手ユニット1302と、PDF・ID情報出力ユニット1303と、第11の実施形態と同じ機能、および互いの接続関係と、
を含む。
【0133】
NEは、
PDFを割り当てるように構成された割当ユニット1304と、
割り当てられたPDFのID情報、およびUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報を登録するように構成された登録ユニット1305と、
をさらに含む。
【0134】
PDF割当要求を受信した後に、本発明の第12の実施形態、および第13の実施形態によるNEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得て、出力する。したがって、PDFを要求するNEが、PDFのID情報を得て、UEに役立つ他のNEと同じPDFにアクセスすることができる。同じUEが2つのデータ接続をセットアップしたときに、継続しているデータ接続またはデータサービスが、以前の接続で使用されたのと同じPDFを使用して、ポリシ制御を実行することができる。
【0135】
図14は、本発明の第14の実施形態によるネットワークシステムを示す。このネットワークシステムはPME、および第2のNEを含む。
【0136】
PMEが、UE・IDを含むPDF割当要求を第2のNEから受信し、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成され、PDFのアドレス指定情報がUE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされ、PMEが、PDFの得られたID情報を第2のUEに送信するように構成される。
【0137】
第2のNEが、PDF割当要求をPMEに送信し、PDFのID情報をPMEから受信するように構成される。
【0138】
このネットワークシステムは、
PDFのアドレス指定情報を含む登録要求をPMEに送信するように構成された第1のNEと、
登録要求を受信した後に、PDFのアドレス指定情報を登録するようにさらに構成されたPMEと、
をさらに含む。
【0139】
または、このネットワークシステムは、
PDF割当要求をPMEに送信するように構成された第1のNEと、PDF割当要求に含まれるUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報が何も登録されていないことが確認されたときに、PDFを第1のNEに割り当て、割り当てられたPDFのアドレス指定情報を登録するようにさらに構成されたPMEと、
をさらに含む。
【0140】
第1のNEが、アクセスゲートウェイ、PDN・GW、または訪問先PDFのこともあり、第2のNEが、アクセスゲートウェイ、PDN・GW、訪問先PDF、またはアプリケーション機能のこともある。PMEが、独立した物理的実体であることも、SPRまたはAAA/HSSを有する物理的実体内に配置されることもある。
【0141】
PDF割当要求を受信した後に、本発明の第14の実施形態によるPMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得て、PDFの得られたID情報を第2のNEに送信する。したがって、第2のNEが、PDFのID情報を得て、UEに役立つ他のNEと同じPDFにアクセスすることができる。同じUEが2つのデータ接続をセットアップしたときに、継続しているデータ接続が、以前の接続で使用されたのと同じPDFを使用して、ポリシ制御を実行することができる。
【0142】
本発明の実施形態によるPDFアドレス指定方法、NE、およびネットワークシステムを上記に詳しく説明した。当業者が、本発明の範囲を逸脱することなく本発明の様々な修正および変形を加えることができることは明らかである。最後に、本発明は、本明細書の内容に限定されるものではない。
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に全部組み込まれる、2007年9月30日に中国特許庁に出願された「ポリシ決定機能のアドレス指定方法、ネットワーク構成要素、およびネットワークシステム」と題する中国特許出願第200710151383.2号、ならびに2007年10月31日に中国特許庁に出願された「ポリシ決定機能のアドレス指定方法、ネットワーク構成要素、およびネットワークシステム」と題する中国特許出願第200710166427.9号の優先権を主張する。
本発明は、通信技術に関し、詳細には、ポリシ決定機能(PDF)のアドレス指定方法、ネットワーク構成要素(NE)、およびネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在のネットワークシステムでは、ポリシ/課金制御(policy and charging control、PCC)プロトコルを使用して、ユーザ装置(UE)とパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイの間のデータサービスに対するサービス品質(QoS)制御、および課金制御を遂行する。PDFは、データサービスに対するQoS制御および課金制御を遂行するためのポリシ制御情報を生成するために使用されるエンティティである。ゲートウェイ(アクセスゲートウェイ、またはパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ)が、ポリシ実施点(policy enforcement point、PEP)である。ゲートウェイは、ポリシ制御情報をPDFから得て、次に、得られたポリシ制御情報に従って、UEとパケット・データ・ゲートウェイ(公衆データ網ゲートウェイ(PDN・GW)とも呼ばれる)の間のデータサービスに対するQoS制御および課金制御を遂行する。
【0003】
従来技術では、UEが、一方がゲートウェイ1に接続され、他方がゲートウェイ2に接続される、2つのデータ接続を必要とすることがある。ゲートウェイ1およびゲートウェイ2が、UEの識別子(UE・ID)、および公衆データ網(PDN)のIDに従って、PDFにアクセスする。ゲートウェイ1およびゲートウェイ2が、同じPDFにアクセスしないことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の研究および実践の間に、本発明者が以下の問題を見いだした。すなわち、従来技術の技術的解決策では、PDFにアクセスすることを望むNEが、同じUEのデータ接続で同じPDFにアクセスすることができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態の目的は、ポリシ決定機能(PDF)のアドレス指定方法、ネットワーク構成要素(NE)、およびネットワークシステムを提供して、PDFにアクセスすることを望むNEが、同じUEのデータ接続で同じPDFにアクセスすることができることを保証することである。
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態が、以下の技術的解決策を提供する。
【0007】
PDFアドレス指定方法が、
UE識別子(UE・ID)を含むPDF割当要求を第2のNEから受信するステップと、
PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るステップであって、PDFのアドレス指定情報がUE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが第1のNEによりアクセスされるステップと、
PDFの得られたID情報を第2のNEに送信するステップと、
を含む。
【0008】
ネットワーク構成要素(NE)が、
UE・IDを含むPDF割当要求を受信するように構成されたPDF要求受信ユニットと、
PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成されたPDF情報入手ユニットであって、PDFのアドレス指定情報が、UE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされるユニットと、
PDFの得られたID情報を出力するように構成されたPDF・ID情報出力ユニットと、
を含む。
【0009】
ネットワークシステムが、ポリシ管理エンティティ(PME)および第2のNEを含み、
PMEが、UE・IDを含むPDF割当要求を第2のNEから受信し、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成され、PDFのアドレス指定情報が、UE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされ、PMEが、PDFの得られたID情報を第2のNEに送信するように構成され、
第2のNEが、PDF割当要求をPMEに送信し、PMEから送信されるPDFのID情報を受信するように構成される。
【0010】
上記の技術的解決策のうちのどれでも、以下の利点をもたらすことがある。
【0011】
本発明の実施形態では、PDF割当要求が第2のNEから受信された後に、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報、すなわち、第1のNEによりアクセスされたPDFのID情報が得られ、次に、PDFの得られたID情報が、第2のNEに送信され、その結果、第2のNEおよび第1のNEが同じPDFにアクセスする。したがって、同じUEのデータ接続に対して、PDFにアクセスすることを望む異なるNEが、同じPDFにアクセスすることがある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図2】本発明の第2の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図3】本発明の第3の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図4】本発明の第4の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図5】本発明の第5の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図6】本発明の第6の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図7】本発明の第7の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図8】本発明の第8の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図9】本発明の第9の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図10】本発明の第10の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図11】本発明の第11の実施形態によるPDFアドレス指定方法の流れ図である。
【図12】本発明の第12の実施形態によるNEの構造を示す図である。
【図13】本発明の第13の実施形態によるNEの構造を示す図である。
【図14】本発明の第14の実施形態によるNEの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態によるPDFアドレス指定方法が、UE・IDを含むPDF割当要求を第2のNEから受信するステップと、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るステップであって、PDFのアドレス指定情報が、UE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされるステップと、PDFの得られたID情報を第2のNEに送信するステップとを含む。PDFのID情報は、PDFのドメイン名、および/またはPDFのアドレス情報のことがある。第1のNEは、アクセスゲートウェイ、PDN・GW、または訪問先ネットワーク内のPDF(以下では、「訪問先PDF」とも呼ばれる)でもよい。第2のNEは、アクセスゲートウェイ、PDN・GW、訪問先PDF、またはアプリケーション機能でもよい。アクセスゲートウェイ、およびPDN・GWがPEPである。
【0014】
図1は、本発明の第1の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、非3GPPアクセスゲートウェイが、3GPPシステム・アーキテクチャ・エボリューション(SAE)ネットワーク上で使用されるシナリオに適用可能である。非3GPPアクセスネットワークのアクセスゲートウェイが、非3GPPアクセスネットワークのPEPである。PDN・GWが、SAEネットワークのコアゲートウェイである。コアネットワークのPEPなので、PDFがポリシ制御情報を生成する責任がある。PDFはまた、課金機能を統合して、ポリシ/課金規則機能(policy and charging rules function、PCRF)として機能することもある。この実施形態では、PDFが課金制御機能を統合することも、統合しないこともある。この方法では、まず、UEがローカルネットワーク内のローカル接続をセットアップし、次に、PDN・GWとのデータ接続をセットアップする。PMEが追加される。PMEは、PCRFのアドレス指定情報を維持するように構成される。この方法は以下のステップを含む。
【0015】
ステップ101: UEが、ローカル接続セットアップ要求をアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ102: アクセスゲートウェイがPMEと対話して、PCRFのアドレスを要求する。
【0016】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、PDFアドレス割当要求をPMEに送信する。この場合、要求はUE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含む。PMEがUE・ID、またはUE・IDおよびPND・IDに従って、マッチするPDFのアドレスを探索する。マッチするPDFが見つかった場合、PMEが、PDFのアドレスをアクセスゲートウェイに送り返す。そうでない場合、PMEが、適切なPDFをUEに割り当て、割り当てられたPDFのアドレスをアクセスゲートウェイに送り返す、またはPMEが、PCRFアドレス要求失敗をアクセスゲートウェイに送り返して、アクセスゲートウェイに自分のPCRFを選択するよう通知する。PDFの上記の送り返されたアドレスは、PCRFのアドレスである。
【0017】
ステップ103: アクセスゲートウェイがPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
【0018】
このステップでは、アクセスゲートウェイは、PMEから送信されたPCRFのアドレスに従って、PCRFを見つけ出し、ポリシ制御情報をPCRFから得る。PMEがPCRFアドレス要求失敗をアクセスゲートウェイに送り返す場合、アクセスゲートウェイが、適切なPCRFを選択し、ポリシ制御情報を選択されたPCRFから得る。
【0019】
ステップ104: アクセスゲートウェイが、PCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0020】
PCRFのアドレス指定情報は、UE・IDと、PCRFのアドレスの間の関連付けのことも、UE・IDと、PDN・IDと、PCRFの間の関連付けのこともある。
【0021】
具体的には、ステップ104は以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、PCRFのアドレス指定情報を含む登録要求をPMEに送信し、PMEがPCRFのアドレス指定情報を登録する。
【0022】
PMEが、ステップ102でマッチするPDFを見つけ出せず、適切なPDFをUEに割り当て、またはPCRFアドレス要求失敗をアクセスゲートウェイに送り返して、アクセスゲートウェイに自分のPCRFを選択するよう通知する場合、アクセスゲートウェイが、ステップ103およびステップ104の前に適切なPCRFを選択する必要がある。
【0023】
PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、マッチするPCRFを見つけ出し、PCRFのアドレスをアクセスゲートウェイに送信する、もしくはステップ102でPCRFのアドレスをアクセスゲートウェイに割り当てる場合、PMEが、ステップ102でPCRFのアドレス指定情報を記憶することもある。この場合、ステップ104は任意選択である。
【0024】
ステップ105: アクセスゲートウェイが、ローカル接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
ステップ106: UEが、データ接続セットアップ要求をPDN・GWに送信する。
ステップ107: PDN・GWがPMEにアクセスして、PCRFのアドレスを要求し、PMEが、PCRFのアドレスをPDN・GWに送信する。
【0025】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、PDN・GWが、PDFのアドレス要求をPMEに送信する。この場合、要求はUE・IDを含む。PMEが、PCRFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得て、PCRFのアドレスをPDN・GWに送信する。
【0026】
ステップ108: PDN・GWがPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ109: PDN・GWが、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0027】
本発明の第1の実施形態では、PDFアドレス割当要求をPDN・GWから受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(アクセスゲートウェイによりアクセスされるPDFのアドレス)を得る。次に、PMEが、PDFの得られたアドレスをPDN・GWに送信する。したがって、PDN・GWおよびアクセスゲートウェイが、同じPDFにアクセスして、同じUEのデータ接続内のデータストリームに対してポリシ制御を遂行することができる。
【0028】
図2は、本発明の第2の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、3カ所以上のPEPを有する移動ネットワークに適用可能である。各PEPがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る必要がある。すなわち、同じIP−CAN(IP−connectivity access network)が同じPDFに接続される。この方法は、アクセスゲートウェイを仮定するデータ接続処理を記述し、コアゲートウェイがPEPである。このPDFアドレス指定方法は、以下のステップを含む。
【0029】
ステップ201: UEが、接続セットアップ要求をアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ202: アクセスゲートウェイがPMEと対話して、PDFのアドレスを要求する。
【0030】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、PDFアドレス割当要求をPMEに送信する。この場合、要求は、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含む。PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、マッチするPDFを探索する。マッチするPDFが見つかった場合、PMEが、PDFのアドレスをアクセスゲートウェイに送り返す。そうでない場合、PMEが、アクセスゲートウェイが選択するための1つまたは複数の適切なPDFをUEに割り当て、割り当てられたPDFのアドレスをアクセスゲートウェイに送り返す、またはPMEが、要求失敗をアクセスゲートウェイに送り返して、自分でPDFを選択するようアクセスゲートウェイに通知する。
【0031】
ステップ203: アクセスゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ204: アクセスゲートウェイが、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0032】
アクセスゲートウェイが、ステップ202およびステップ203で自分のPDFを選択する場合、ステップ204は必須である。そうでない場合、ステップ204は任意選択であり、PMEが、PDFのアドレスを割り当てた後に、PDFのアドレス指定情報を自動的に登録することがある。
【0033】
PDFのアドレス指定情報は、UE・IDと、PDFのアドレスの間の関連付け、またはUE・IDと、PDN・IDと、PDFのアドレスの間の関連付けである。
【0034】
ステップ205: アクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求をコアゲートウェイに送信する。
ステップ206: コアゲートウェイがPMEと対話して、PDFのアドレスを要求する。
【0035】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、コアゲートウェイが、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレスを得て、PDFの得られたアドレスをコアゲートウェイに送信する。
【0036】
ステップ207: コアゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ208: コアゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ209: アクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0037】
本発明の第2の実施形態では、PDFアドレス割当要求をコアゲートウェイから受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(アクセスゲートウェイによりアクセスされるPDFのアドレス)を得る。次に、PMEが、PDFの得られたアドレスをコアゲートウェイに送信する。したがって、コアゲートウェイおよびアクセスゲートウェイが、同じPDFにアクセスして、同じUEのデータ接続内のデータストリームに対してポリシ制御を遂行することができる。
【0038】
図3は、本発明の第3の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。第3の実施形態と第2の実施形態の違いは、以下の通りである。すなわち、コアネットワークがPDFと対話し、次に、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。この方法は以下のステップを含む。
【0039】
ステップ301: UEが、接続セットアップ要求をアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ302: アクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求をコアゲートウェイに送信する。
ステップ303: コアゲートウェイがPMEと対話して、PDFのアドレスを要求する。
【0040】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、コアゲートウェイが、PDFアドレス割当要求をPMEに送信する。この要求は、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含む。PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、マッチするPDFを探索する。マッチするPDFが見つかった場合、PMEがPDFのアドレスをコアゲートウェイに送り返す。そうでない場合、PMEが、コアゲートウェイが選択するための1つまたは複数の適切なPDFをUEに割り当て、割り当てられたPDFのアドレスをコアゲートウェイに送り返す、またはPMEが要求失敗をコアゲートウェイに送り返して、自分でPDFを選択するようコアゲートウェイに通知する。
【0041】
このステップはまた、省略されることがある。この場合、コアネットワークが自分のPDFを選択するが、ステップ305が実行される必要がある。
【0042】
ステップ304: コアゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ305: コアゲートウェイが、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0043】
コアネットワークが自分のPDFを選択し、ステップ304でPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る場合、ステップ305は必須である。そうでない場合、ステップ305は任意選択であり、PMEが、PDFのアドレスを割り当てた後に、PDFのアドレス指定情報を自動的に登録することがある。
【0044】
ステップ306: コアゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ307: アクセスゲートウェイがPMEと対話して、PDFのアドレスを要求する。
【0045】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含むPDFアドレス割当要求をPME送信する。PMEが、PCRFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに関連するPCRFのアドレスを得て、PCRFの得られたアドレスをアクセスゲートウェイに送信する。
【0046】
ステップ308: アクセスゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ309: アクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0047】
本発明の第3の実施形態では、PDF割当要求をアクセスゲートウェイから受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(アクセスゲートウェイによりアクセスされるPDFのアドレス)を得る。次に、PMEが、PDFの得られたアドレスをアクセスゲートウェイに送信する。したがって、コアゲートウェイおよびアクセスゲートウェイが、同じPDFにアクセスして、同じUEのデータ接続内のデータストリームに対してポリシ制御を遂行することができる。
【0048】
図4は、本発明の第4の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。第4の実施形態と第3の実施形態の違いは、以下の通りである。すなわち、コアネットワークがPDFと対話し、次に、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。この場合、PDFのアドレス指定情報は、UE・IDと、PDFのドメイン名の間の関連付けである。この方法は以下のステップを含む。
【0049】
ステップ401: UEが、接続セットアップ要求をアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ402: アクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求をコアゲートウェイに送信する。
ステップ403: コアゲートウェイがPMEと対話し、PDFを割り当てるようPMEに要求する。
【0050】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、コアゲートウェイが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含むPDF割当要求をPMEに送信する。PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、マッチするPDFを探索する。マッチするPDFが見つかった場合、PMEが、PDFのドメイン名をコアゲートウェイに送り返す。そうでない場合、PMEが、コアゲートウェイが選択するための1つまたは複数の適切なPDFをUEに割り当て、割り当てられたPDFのドメイン名をコアゲートウェイに送り返す、またはPMEが要求失敗をコアゲートウェイに送り返して、自分でPDFを選択するようコアゲートウェイに通知する。
【0051】
このステップはまた、省略されることがある。この場合、コアネットワークが自分のPDFを選択するが、ステップ405が実行される必要がある。
【0052】
ステップ404: コアゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ405: コアゲートウェイが、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0053】
コアネットワークが自分のPDFを選択し、ステップ404でPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る場合、ステップ405は必須である。そうでない場合、ステップ405は任意選択であり、PMEが、PDFを割り当てた後に、PDFのアドレス指定情報を自動的に登録することがある。
【0054】
ステップ406: コアゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ407: アクセスゲートウェイがPMEと対話し、PDFを割り当てるようPMEに要求し、PMEがPDFのドメイン名をアクセスゲートウェイに送り返す。
【0055】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アクセスゲートウェイが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含むPDF割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに関連するPDFのドメイン名を得て、PDFの得られたドメイン名をアクセスゲートウェイに送信する。
【0056】
ステップ408: アクセスゲートウェイがPDFのドメイン名を受信し、ドメイン名解決サービスによりドメイン名に関連するPDFのアドレス情報を解決する。
ステップ409: アクセスゲートウェイがPDFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
【0057】
この実施形態では、アクセスゲートウェイが、PDFのドメイン名に関連するアドレス情報を解決しないこともある。代わりに、アクセスゲートウェイがPDFのドメイン名をエージェント(たとえば、中継エージェントおよびプロキシエージェント)に送信する。次に、エージェントが、ドメイン名解決サービスによりPDFのドメイン名に関連するアドレス情報を解決し、次に、PDFと対話して、ポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報をアクセスゲートウェイに送信する。
【0058】
ステップ410: アクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0059】
本発明の第4の実施形態では、PDF割当要求をアクセスゲートウェイから受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのドメイン名(コアゲートウェイによりアクセスされるPDFのドメイン名)を得る。次に、PMEが、PDFの得られたドメイン名をアクセスゲートウェイに送信する。したがって、コアゲートウェイおよびアクセスゲートウェイが、同じPDFにアクセスして、同じUEのデータ接続内のデータストリームに対してポリシ制御を遂行することができる。本発明の他の実施形態では、PDFがドメイン名により特定されることもあり、ドメイン名に関連するアドレス情報が、ドメイン名解決サービスにより得られることがある。
【0060】
図5は、本発明の第5の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、SAEネットワークに適用可能である。PDFがSAEネットワークのPCRFに含まれ、加入プロファイルレポジトリ(subscription profile repository、SPR)が、組込みPMEを備えるPDF管理UEである。UEが複数のPDNネットワークに接続するのをSAEネットワークがサポートし、UEが、第1のPDNのゲートウェイ1(PEP)、および第2のPDNのゲートウェイ2(PEP)を介して2つのPDNネットワークとの2つのIP−CAN接続をセットアップする。したがって、同じPDFが、同じUEの2つのIP−CAN接続を管理するために使用される。この方法は以下のステップを含む。
【0061】
ステップ501: UEが、接続セットアップ要求をゲートウェイ1に送信して、第1のPDNにアクセスする。
ステップ502: ゲートウェイ1が、UE・IDを含むポリシ制御要求をPCRFに送信する。
ステップ503: PCRFが、ポリシ制御要求に従って、ポリシ制御情報を生成し、PCRFのアドレス指定情報をSPRに登録する。
【0062】
PCRFのアドレス指定情報は、PCRFのアドレスとUE・IDの間の関連付けである。
【0063】
ステップ504: PCRFが、ポリシ制御情報をゲートウェイ1に送信する。
ステップ505: ゲートウェイ1が、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
ステップ506: UEが、接続セットアップ要求をゲートウェイ2に送信して、第2のPDNにアクセスする。
ステップ507: ゲートウェイ2がSPRにアクセスして、PCRFのアドレスを要求する。
【0064】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ゲートウェイ2が、UE・IDを含むPDF割当要求を送信する。SPRが、PCRFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得る。
【0065】
ステップ508: ゲートウェイ2がPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ509: ゲートウェイ2が、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0066】
本発明の第5の実施形態では、同じPCRFが、同じUEの3つ以上のIP−CAN接続を管理するために使用されることがあり、これは、本発明の実装に影響を及ぼさない。
【0067】
本発明の第5の実施形態では、PDFアドレス割当要求をゲートウェイ2から受信した後に、組込みPMEを備えるSPRが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(ゲートウェイ1によりアクセスされるPDFのアドレス)を得る。次に、SPRが、PDFの得られたアドレスをゲートウェイ2に送信する。したがって、ゲートウェイ1およびゲートウェイ2が、同じPDFにアクセスすることができる。そのため、同じUEの複数のデータ接続が、同じPDFだけを使用することができる。この場合、ただ1つのPDFが、UEのユーザ情報を維持するために必要とされる。これにより、ネットワーク全体でPDFがユーザ情報を維持する仕事量が低減される。
【0068】
図6は、本発明の第6の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、SAEネットワークと他のネットワークの間のハンドオーバが発生するシナリオに適用可能である。UEが、移動管理エンティティ(mobility management entity、MME)、および3GPPアクセスネットワーク上のSAEネットワークゲートウェイを介してPDNに接続される。この場合、SAEネットワークゲートウェイが、サービングゲートウェイ(PEP)およびPDN・GW(PEP)を含む。UEが、アクセスゲートウェイ、および非3GPPアクセスネットワーク上のSAEネットワークのPDN・GWを介してPDNに接続される。この方法は以下のステップを含む。
【0069】
ステップ601: UEがデータ接続セットアップ要求をMMEに送信する。
ステップ602: MMEが、たとえば、ホーム加入サーバ(HSS)、または認証、許可、および課金(AAA)サーバなどのユーザ情報サーバからユーザ加入情報を得て、ユーザ加入情報に従って、ユーザに対して認証および許可を実行する。MMEがUE・IDを含むPCRF割当要求をユーザ情報サーバに送信する。ユーザ情報サーバ内のPMEが、UE・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEが、PCRFのアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得る。PMEがPCRFのアドレス指定情報を登録していない場合、PMEがPCRFのアドレスを割り当てる。
【0070】
このステップでのPCRFのアドレス指定情報は、UE・IDと、PCRFのアドレスの間の関連付けのことも、UE・IDと、PDN・IDと、PCRFのアドレスの間の関連付けのこともある。
【0071】
このステップでは、PMEが、PDFの割り当てられたアドレスとUE・IDの間の関連付けをPDFのアドレス指定情報として記憶することも、PDFの割り当てられたアドレスと、UE・IDと、PDN・IDの間の関連付けをPDFのアドレス指定情報として記憶することもあり、もしくはMMEが、ステップ607の後にアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0072】
ステップ603: MMEが、PCRFのアドレスを含むデータ接続セットアップ要求を3GPPサービングゲートウェイに送信する。
ステップ604: 3GPPサービングゲートウェイが3GPP PDN・GWと対話して、サービングゲートウェイとPDN・GWの間のデータチャネルをセットアップする。
ステップ605: 3GPPサービングゲートウェイが、PCRF割当要求をユーザ情報サーバに送信する。ユーザ情報サーバ内のPMEが、UE・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEが、PCRFのアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得る。PMEがPCRFのアドレス指定情報を登録していない場合、PMEがPCRFのアドレスを割り当て、PCRFのアドレス指定情報を記憶する。
【0073】
PCRFのアドレスが、ステップ602、またはステップ605のいずれかで割り当てられることがある。ステップ605が実行された場合、ステップ603でMMEが3GPPサービングゲートウェイに送信するデータ接続セットアップ要求にPCRFのアドレスが含まれない。
【0074】
ステップ606: 3GPPサービングゲートウェイがPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ607: 3GPPサービングゲートウェイが、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージをMMEに送信する。
ステップ608: MMEが、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0075】
サービングゲートウェイが、自分でPCRFを選択することがあり、3GPPサービングゲートウェイが、ステップ607でデータ接続セットアップの完了を示す確認メッセージに含まれるPCRFのアドレスを作成することがあり、MMEがPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録することがある。または、PMEが、ステップ602で複数の利用可能なPCRFのアドレスを割り当てるときに、MMEが1つのPCRFのアドレスを選択し、ステップ603でそれを3GPPサービングゲートウェイに送信することがあり、MMEが、ステップ607で3GPPサービングゲートウェイからの、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージを受信した後に、選択されたPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0076】
ステップ609: UEが、非3GPPアクセスネットワークにアクセスし、データ接続セットアップ要求を非3GPPアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ610: 非3GPPアクセスゲートウェイが、ユーザ情報サーバと対話して、PCRFのアドレスを要求する。
【0077】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、非3GPPアクセスゲートウェイが、PDFアドレス割当要求をユーザ情報サーバに送信する。ユーザ情報サーバ内のPMEが、UE・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEがPCRFのアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPCRFのアドレスを得る。PMEがPCRFのアドレス指定情報を登録していない場合、PMEがPCRFのアドレスを割り当て、PCRFのアドレス指定情報を記憶する。
【0078】
ステップ611: 非3GPPアクセスゲートウェイが、PCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ612: 非3GPPアクセスゲートウェイが、3GPPサービングゲートウェイと対話し、サービングゲートウェイとのデータ接続をセットアップする。
ステップ613: 非3GPPアクセスゲートウェイが、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0079】
本発明の第6の実施形態では、UEが、あるネットワークから別のネットワークにハンドオーバされたときに、PMEが、PDFアドレス割当要求をターゲットネットワーク上のPEPから受信した後に、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレス(ソースネットワーク上のPEPによりアクセスされるPDFのアドレス)を得て、PDFの得られたアドレスをターゲットネットワーク上のPEPに送信する。したがって、ターゲットネットワークのデータ接続が、同じPDFをターゲットネットワークのPDFとして使用することができ、これにより、ネットワーク間ハンドオーバによるデータサービス伝送の失敗が避けられる。
【0080】
図7は、本発明の第7の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、UEが、ローミングするときに、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイとのデータ接続をセットアップすることにより、PDNにアクセスするシナリオに適用可能である。訪問先ゲートウェイとのデータ接続は、訪問先ネットワーク内でのUEの経路を最適化するために使用される。この方法は、これら2つのデータ接続が、同じ訪問先PDF、および同じホームPDFを使用することを保証することがある。
【0081】
ステップ701: UEが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイ(PEP)に送信する。
ステップ702: 訪問先ゲートウェイがPMEと対話して、訪問先PDFのアドレスを要求する。訪問先ゲートウェイが、訪問先PMEを介してホームPMEと対話することにより、ホームPDFのアドレスを要求する。
ステップ703: 訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御要求を訪問先PDFに送信する。ポリシ制御要求は、UE・ID、PDN・ID、およびホームPDFのアドレスを含む。
ステップ704: 訪問先PDFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ705: 訪問先PDFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報と交渉して、ポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ706: 訪問先ゲートウェイが、訪問先PMEと対話し、訪問先PDFのアドレス指定情報を訪問先PMEに登録する。
【0082】
訪問先ゲートウェイが、対話の間に、UE・ID、訪問先PDFのアドレス、およびホームPDFのアドレスを含む登録要求を訪問先PMEに送信する。この要求はまた、PDN・IDを含むこともある。訪問先PMEが、登録要求に従って、訪問先PDFのアドレス指定情報を登録する。訪問先PDFのアドレス指定情報は、UE・IDと、訪問先PDFのアドレスの間の関連付け、またはUE・IDと、PDN・IDと、訪問先PDFのアドレスの間の関連付けである。
【0083】
ステップ707: 訪問先PMEが、ホームPMEと対話し、ホームPDFのアドレス指定情報をホームPMEに登録する。
【0084】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、訪問先PMEが、ホームPDFのアドレス指定情報を含む登録要求をホームPMEに送信する。この場合、登録要求は、UE・ID、およびホームPDFのアドレスを含む。ホームPMEが、登録要求に従って、ホームPDFのアドレス指定情報を登録する。
【0085】
ステップ708: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
ステップ709: UEが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイ(PEP)に送信する。
ステップ710: 訪問先ゲートウェイが、訪問先PDFアドレス割当要求を訪問先PMEに送信する。訪問先PMEが、UE・IDに従って、訪問先PDFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、訪問先PMEが、UE・IDに関連する訪問先PDFのアドレスを得て、それを訪問先ゲートウェイに送信する。そうでない場合、訪問先PMEが訪問先PDFのアドレスを割り当てる。
ステップ711: 訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御情報を訪問先PDFから得る。
ステップ712: 訪問先ゲートウェイが、訪問先PDFのアドレス指定情報を訪問先PMEに登録する。
【0086】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、訪問先ゲートウェイが、UE・ID、および訪問先PDFのアドレスを含む登録要求を訪問先PMEに送信する。この場合、登録要求は、PDN・IDをさらに含むことがある。訪問先PMEが、登録要求に従って、訪問先PDFのアドレス指定情報を登録する。訪問先PDFのアドレス指定情報は、UE・IDと、訪問先PDFのアドレスの間の関連付け、またはUE・IDと、PDN・IDと、訪問先PDFのアドレスの間の関連付けである。
【0087】
訪問先PMEが、ステップ710でUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報を見つけ出した場合、ステップ712が省略される。
【0088】
ステップ713: 訪問先ゲートウェイが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を含む接続セットアップ要求をホームゲートウェイに送信する。
ステップ714: ホームゲートウェイが、ホームPDFアドレス割当要求をホームPMEに送信する。ホームPMEが、UE・IDに従って、ホームPDFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、ホームPMEが、UE・IDに関連するホームPDFのアドレスを得て、それをホームゲートウェイに送信する。そうでない場合、ホームPMEがホームPDFのアドレスを割り当てる。
ステップ715: ホームゲートウェイが、ポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ716: ホームゲートウェイが、ホームPDFのアドレス指定情報をホームPMEに登録する。
【0089】
ホームPMEが、ステップ714でUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報を見つけ出した場合、ステップ716が省略される。
【0090】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ホームゲートウェイが、ホームPDFのアドレス指定情報を含む登録要求をホームPMEに送信する。ホームPMEが登録要求に従って、ホームPDFのアドレス指定情報を登録する。
【0091】
ステップ717: ホームゲートウェイが、ホームネットワークの得られたポリシ制御情報、および訪問先ネットワークのポリシ制御情報についてポリシ交渉を実行して、ポリシ制御情報を得て、接続セットアップの完了を示す確認メッセージを訪問先ゲートウェイに送信する。この場合、確認メッセージが、得られたポリシ制御情報を含む。
ステップ718: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0092】
上記のステップ701〜ステップ709が、UEと訪問先ゲートウェイの間のデータ接続をセットアップする処理を説明している。上記のステップ710〜ステップ718が、訪問先ゲートウェイを介したUEとホームゲートウェイの間のデータ接続をセットアップする処理を説明している。2つのデータ接続のうちどちらかが、より早くセットアップされることがある。訪問先PMEが、早いほうのデータ接続処理で訪問先PDFのアドレス指定情報を登録する場合、訪問先PMEが、遅いほうのデータ接続処理で訪問先PDFのアドレス指定情報を登録する必要がない。同様に、ホームPMEが、早いほうのデータ接続処理でホームPDFのアドレス指定情報を登録する場合、ホームPMEが、遅いほうのデータ接続処理でホームPDFのアドレス指定情報を登録する必要がなく、これが本発明の目的を達成することもある。
【0093】
本発明の第7の実施形態では、同じPMEが、PDFのアドレス指定情報を登録するために使用されることもある。この場合、PDFのアドレス指定情報は、ホームPDFのアドレスと、訪問先PDFのアドレスと、UE・IDの間のマッピング関係であり、これが本発明の目的を達成することもある。
【0094】
本発明の第7の実施形態では、訪問先PMEが、訪問先PDFのアドレス指定情報を登録し、ホームPMEが、ホームPDFのアドレス指定情報を登録する。この場合、UEが、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイとのデータ接続をセットアップして、PDNにアクセスするときに、UEが、早いほうのデータ接続を介してアクセスされる、訪問先PDFおよびホームPDFのアドレスを遅いほうのデータ接続で得ることができる。したがって、これら2つのデータ接続により使用される訪問先PDFおよびホームPDFが同じであり、その結果、同じUEの複数のデータ接続が、同じホームPDFを使用することができる。
【0095】
図8は、本発明の第8の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、UEが、ローミングするときに、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイとのデータ接続をセットアップすることにより、PDNにアクセスするシナリオに適用可能である。訪問先ゲートウェイとのデータ接続が、訪問先ネットワーク内でのUEの経路を最適化するために使用されることがある。この方法は、これら2つのデータ接続が、同じホームPDFを使用することを保証することがある。この方法は、以下のステップを含む。
【0096】
ステップ801: UEが、データ接続セットアップ要求をMMEまたはアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ802: MMEまたはアクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ803: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップ要求をホームゲートウェイに送信する。
ステップ804: ホームゲートウェイがPMEと対話して、ホームPCRFのアドレスを要求する。
【0097】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ホームゲートウェイが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、UE・ID、またはUE・IDおよびPDN・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEが、UE・IDに関連するホームPCRFのアドレスを見つけ出し、それをホームゲートウェイに送信する。そうでない場合、PMEが適切なPCRFのアドレスを割り当て、PCRFのアドレスをホームゲートウェイに送り返す、または選択するための複数のPCRFのアドレスをホームゲートウェイに提供する。
【0098】
ステップ805: ホームゲートウェイがホームPCRFと対話して、ポリシ制御情報を得る。
ステップ806: ホームゲートウェイが、PCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
ステップ807: ホームゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージを訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ808: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをMMEまたはアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ809: MMEまたはアクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
ステップ810: UEが、データ接続セットアップ要求をMMEまたはアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ811: MMEまたはアクセスゲートウェイが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ812: 訪問先ゲートウェイがPMEと対話して、ホームPCRFのアドレスを要求する。
【0099】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、訪問先ゲートウェイが、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、UE・IDに従って、PCRFのアドレス指定情報が既に利用可能かどうかをチェックする。既に利用可能な場合、PMEが、UE・IDに関連するホームPCRFのアドレスを見つけ出し、それを訪問先ゲートウェイに送信する。そうでない場合、PMEが適切なPCRFのアドレスを割り当て、PCRFのアドレスを訪問先ゲートウェイに送り返す、または選択するための複数のPCRFアドレスを訪問先ゲートウェイに提供する。
【0100】
ステップ813: 訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御要求を訪問先PCRFに送信する。ポリシ制御要求は、UE・ID、PDN・ID、およびPDFのアドレスを含む。
ステップ814: 訪問先PCRFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPCRFから得る。
ステップ815: 訪問先PCRFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報との交渉によりポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ816: 訪問先ゲートウェイが、ホームPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
ステップ817: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをMMEまたはアクセスゲートウェイに送信する。
ステップ818: MMEまたはアクセスゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0101】
ステップ812はまた、以下のように置き換えられることもある。すなわち、訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御要求を訪問先PCRFに送信した後に、訪問先PCRFが、PDFアドレス割当要求をPMEに送信する。ホームPCRFのID情報を得た後に、訪問先PCRFがステップ814を実行して、ポリシ制御情報を得て、その結果、訪問先PCRFが、ステップ805でホームゲートウェイによりアクセスされるホームPDFと同じとなる。
【0102】
同様に、ステップ816が、以下のように置き換えられることがある。すなわち、ステップ814の後に、訪問先PCRFが、ホームPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0103】
上記のステップ801〜ステップ809が、UEとホームゲートウェイの間のデータ接続をセットアップする処理を説明している。上記のステップ810〜ステップ818が、UEと訪問先ゲートウェイの間のデータ接続をセットアップする処理を説明している。2つのデータ接続のうちのどちらかが、より早くセットアップされることがある。ホームPCRFのアドレス指定情報が、早いほうのデータ接続処理で登録される場合、ホームPCRFのアドレス指定情報が、遅いほうのデータ接続処理で登録される必要がなく、これが本発明の目的を達成することもある。
【0104】
本発明の第8の実施形態では、PMEが、ホームPCRFのアドレス指定情報を登録する。この場合、UEが、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイとのデータ接続をセットアップすることによりPDNにアクセスするときに、UEが、早いほうのデータ接続でアクセスされるホームPCRFのアドレスを、遅いほうのデータ接続処理で得ることができ、したがって、同じUEのこれら2つのデータ接続が、同じホームPCRFを使用することを保証する。
【0105】
図9は、本発明の第9の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、ホームゲートウェイが、ホームPDFに接続して、ホームネットワークのポリシ制御情報を得る必要があり、かつUEがローミングするときに、訪問先ゲートウェイが、ポリシ交渉のためにホームPDFと連絡をとる必要もあるシナリオに適用可能である。すなわち、訪問先ゲートウェイおよびホームゲートウェイが、同じデータ接続に対応し、同じホームPDFにアクセスするべきである。この方法は以下のステップを含む。
【0106】
ステップ901: UEが、接続セットアップ要求をMMEに送信する。
ステップ902: MMEが、接続セットアップ要求を訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ903: 訪問先ゲートウェイが、ポリシ制御要求を訪問先PDFに送信する。ポリシ制御要求は、UE・IDおよびPDN・IDを含む。
ステップ904: 訪問先PDFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ905: 訪問先PDFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報との交渉によりポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報、およびホームPDFのアドレスを訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ906: 訪問先ゲートウェイが、ホームPDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0107】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、訪問先ゲートウェイが、ホームPDFのアドレス指定情報を含む登録要求をPMEに送信する。PMEが、登録要求に従って、ホームPDFのアドレス指定情報を登録する。
【0108】
ステップ907: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップ要求をホームゲートウェイに送信する。
ステップ908: ホームゲートウェイがPMEと対話して、ホームPDFのアドレスを要求する。
【0109】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ホームゲートウェイが、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレスを得て、PDFの得られたアドレスをホームゲートウェイに送信する。
【0110】
ステップ909: ホームゲートウェイが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ910: ホームゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージを訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ911: 訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをMMEに送信する。
ステップ912: MMEが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0111】
本発明の第9の実施形態では、PMEが、ホームPCRFのアドレス指定情報を登録し、ホームゲートウェイが、ホームPCRFのアドレスをPMEから得る。したがって、訪問先ゲートウェイ、およびホームゲートウェイが、同じデータ接続に対応するときに、これらが同じホームPDFにアクセスすることができる。
【0112】
図10は、本発明の第10の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、UEがある訪問先ネットワークから別の訪問先ネットワークに移動し、訪問先ネットワーク内のデータ接続に対して経路最適化ポリシを使用するシナリオに適用可能である。この方法は以下のステップを含む。
【0113】
ステップ1001: UEが、接続セットアップ要求を第1の訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ1002: 第1の訪問先ゲートウェイがPMEと対話して、ホームPDFのアドレスを要求する。
ステップ1003: 第1の訪問先ゲートウェイが、ホームPDFのアドレスを含むポリシ制御要求を第1の訪問先PDFに送信する。
ステップ1004: 第1の訪問先PDFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ1005: 第1の訪問先PDFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報との交渉によりポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報を第1の訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ1006: ホームPDFが、ホームPDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
【0114】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、ホームPDFが、ホームPDFのアドレス指定情報を含む登録要求をPMEに送信する。PMEが、登録要求に従って、PDFのアドレス指定情報を登録する。
【0115】
ステップ1007: 第1の訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0116】
次に、UEが第2の訪問先ネットワークにローミングする。
【0117】
ステップ1008: UEが、接続セットアップ要求を第2の訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ1009: 第2の訪問先ゲートウェイが、UE・IDに従って、ホームPDFのアドレスをPMEから得る。
【0118】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、第2の訪問先ゲートウェイが、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、PDFのアドレスを得て、PDFの得られたアドレスを第2の訪問先ゲートウェイに送信する。
【0119】
ステップ1010: 第2の訪問先ゲートウェイが、ホームPDFのアドレスを含むポリシ制御要求を第2の訪問先PDFに送信する。
ステップ1011: 第2の訪問先PDFが、ホームネットワークのポリシ制御情報をホームPDFから得る。
ステップ1012: 第2の訪問先PDFが、訪問先ネットワークのポリシ制御情報を生成し、ホームネットワークのポリシ制御情報との交渉によりポリシ制御情報を得て、得られたポリシ制御情報を第2の訪問先ゲートウェイに送信する。
ステップ1013: 第2の訪問先ゲートウェイが、接続セットアップの完了を示す確認メッセージをUEに送信する。
【0120】
本発明の第10の実施形態では、第1のゲートウェイが、ホームPCRFのアドレス指定情報をPMEに登録し、第2の訪問先ゲートウェイが、ホームPCRFのアドレスをPMEから得る。これにより、第1の訪問先ゲートウェイ、および第2の訪問先ゲートウェイが、同じホームPCRFにアクセスし、同じホームPCRFにより生成されるポリシ制御情報を使用することを保証することができる。したがって、ポリシ/課金制御(PCC)アーキテクチャを使用して、どのサービスが経路最適化を受ける必要があるか、どのサービスがホームネットワークに送り返される必要があるかを制御することもある。
【0121】
図11は、本発明の第11の実施形態によるPDFアドレス指定方法を示す。この方法は、UEが、データ接続をセットアップした後に、サービスセットアップ要求を開始し、アプリケーション機能が、UEのデータサービス用のサービス・データ・チャネルをセットアップして、サービス品質(QoS)を保証するシナリオに適用可能である。この方法は以下のステップを含む。
【0122】
ステップ1101: PDN・GWが、PEPとして、ポリシ制御情報をPDFから得て、UEとのデータ接続をセットアップし、PDFのアドレス指定情報をPMEに登録する。
ステップ1102: UEが、UE・IDを含むサービスセットアップ要求をアプリケーション機能に送信する。
ステップ1103: アプリケーション機能が、UE・IDに従って、PDFのアドレスをPMEから得る。
【0123】
具体的には、このステップは以下の通りである。すなわち、アプリケーション機能が、UE・IDを含むPDFアドレス割当要求をPMEに送信する。PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、PDFのアドレスを得て、PDFの得られたアドレスをアプリケーション機能に送信する。
【0124】
ステップ1104: アプリケーション機能が、UEにより要求されたサービス情報をPDFに送信する。
ステップ1105: PDFが、UEにより要求されたサービス情報に従って、そのサービスに適用可能なポリシ制御情報を生成し、ポリシ制御情報をPEPの働きをするPDN・GWに送信する。
ステップ1106: PDN・GWが、サービスに適用可能なポリシ制御情報に従って、UEとのサービス・データ・チャネルをセットアップする。
【0125】
本発明の第11の実施形態では、PDFアドレス割当要求をアプリケーション機能から受信した後に、PMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのアドレスを得る。次に、PMEが、PDFの得られたアドレスをアプリケーション機能に送信し、その結果、アプリケーション機能が、サービス情報を以前の接続に送信し、以前の接続で使用されたPDFにアクセスすることができる。
【0126】
上記の実施形態では、PDFが、PCRFの中に配置されることがある。この場合、PDFのアドレス指定情報は、PCRFのアドレス指定情報であり、それは、UE・IDと、PCRFのアドレスの間の関連付け、またはPCRFのアドレスと、UE・IDと、PDN・IDとの間の関連付けである。
【0127】
上記の実施形態では、PME機能を有するNEがPMEと呼ばれる。NEが、SPRのことも、AAA/HSSのこともあり、そのことが本発明の実装に影響を及ぼさない。
【0128】
上記の実施形態の諸ステップのうちすべてまたは一部が、プログラムにより指令されるハードウェアにより実装されることがあることを、当業者には理解することができる。プログラムが、読出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、磁気ディスク、またはコンパクトディスク(CD)などのコンピュータ読み取り可能媒体内に記憶されることがある。
【0129】
上記の実施形態では、PDFが、PDFのドメイン名またはアドレスにより特定されることがあり、もしくはPDFが、PDFのドメイン名とアドレスとの組合せにより、または他のIDにより特定されることがあり、このことが、本発明の目的を達成することもある。
【0130】
図12は、本発明の第12の実施形態によるNEを示す。NEが、SPR内に配置されることも、AAA/HSS内に配置されることもあり、
UE・IDを含むPDF割当要求を受信するように構成されたPDF要求受信ユニット1201と、
PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成されたPDF・ID情報入手ユニット1202であって、PDFのアドレス指定情報がUE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされるユニットと、
PDFの得られたID情報を出力するように構成されたPDF・ID情報出力ユニット1203と、
を含む。
【0131】
NEは、
PDFのアドレス指定情報を含む登録要求を受信するように構成された登録要求受信ユニット1204と、
PDFのアドレス指定情報を含む登録要求を受信した後に、PDFのアドレス指定情報を登録するように構成された登録ユニット1205と、
をさらに含む。
【0132】
図13は、本発明の第13の実施形態によるNEを示す。NEが、SPR内に配置されることも、AAA/HSS内に配置されることもあり、
PDF要求受信ユニット1301と、PDF・ID情報入手ユニット1302と、PDF・ID情報出力ユニット1303と、第11の実施形態と同じ機能、および互いの接続関係と、
を含む。
【0133】
NEは、
PDFを割り当てるように構成された割当ユニット1304と、
割り当てられたPDFのID情報、およびUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報を登録するように構成された登録ユニット1305と、
をさらに含む。
【0134】
PDF割当要求を受信した後に、本発明の第12の実施形態、および第13の実施形態によるNEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得て、出力する。したがって、PDFを要求するNEが、PDFのID情報を得て、UEに役立つ他のNEと同じPDFにアクセスすることができる。同じUEが2つのデータ接続をセットアップしたときに、継続しているデータ接続またはデータサービスが、以前の接続で使用されたのと同じPDFを使用して、ポリシ制御を実行することができる。
【0135】
図14は、本発明の第14の実施形態によるネットワークシステムを示す。このネットワークシステムはPME、および第2のNEを含む。
【0136】
PMEが、UE・IDを含むPDF割当要求を第2のNEから受信し、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成され、PDFのアドレス指定情報がUE・IDと、PDFのID情報の間の関連付けであり、UE・IDに関連するPDFが、第1のNEによりアクセスされ、PMEが、PDFの得られたID情報を第2のUEに送信するように構成される。
【0137】
第2のNEが、PDF割当要求をPMEに送信し、PDFのID情報をPMEから受信するように構成される。
【0138】
このネットワークシステムは、
PDFのアドレス指定情報を含む登録要求をPMEに送信するように構成された第1のNEと、
登録要求を受信した後に、PDFのアドレス指定情報を登録するようにさらに構成されたPMEと、
をさらに含む。
【0139】
または、このネットワークシステムは、
PDF割当要求をPMEに送信するように構成された第1のNEと、PDF割当要求に含まれるUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報が何も登録されていないことが確認されたときに、PDFを第1のNEに割り当て、割り当てられたPDFのアドレス指定情報を登録するようにさらに構成されたPMEと、
をさらに含む。
【0140】
第1のNEが、アクセスゲートウェイ、PDN・GW、または訪問先PDFのこともあり、第2のNEが、アクセスゲートウェイ、PDN・GW、訪問先PDF、またはアプリケーション機能のこともある。PMEが、独立した物理的実体であることも、SPRまたはAAA/HSSを有する物理的実体内に配置されることもある。
【0141】
PDF割当要求を受信した後に、本発明の第14の実施形態によるPMEが、PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、UE・IDに関連するPDFのID情報を得て、PDFの得られたID情報を第2のNEに送信する。したがって、第2のNEが、PDFのID情報を得て、UEに役立つ他のNEと同じPDFにアクセスすることができる。同じUEが2つのデータ接続をセットアップしたときに、継続しているデータ接続が、以前の接続で使用されたのと同じPDFを使用して、ポリシ制御を実行することができる。
【0142】
本発明の実施形態によるPDFアドレス指定方法、NE、およびネットワークシステムを上記に詳しく説明した。当業者が、本発明の範囲を逸脱することなく本発明の様々な修正および変形を加えることができることは明らかである。最後に、本発明は、本明細書の内容に限定されるものではない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリシ決定機能(PDF)のアドレス指定方法であって、
ユーザ装置識別子(UE・ID)を含むPDF割当要求を第2のネットワーク構成要素(NE)から受信するステップと、
前記UE・IDに関連するPDFのID情報を、前記PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って得るステップであって、前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記UE・IDと、前記PDFの前記ID情報の間の関連付けであり、前記UE・IDに関連する前記PDFが、第1のNEによりアクセスされるステップと、
前記PDFの前記得られたID情報を前記第2のNEに送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記第1のNEによりアクセスされる前記PDFの前記ID情報と、前記UEのID、および公衆データネットワーク識別子(PDN)との間の関連付けであり、
前記PDF割当要求が、PDN・IDをも含み、
前記UE・IDに関連する前記PDFの前記ID情報を得る処理が、前記UE・IDおよびPDN・IDに関連し、かつ前記第1のNEによりアクセスされる、前記PDFの前記ID情報を得るステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のNEによりアクセスされる前記PDFの前記ID情報が、前記第1のNEによりアクセスされる前記PDFのドメイン名および/またはアドレス情報である、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記UE・IDに関連する前記PDFの前記ID情報を得るステップの前に、
ポリシ管理エンティティ(PME)により、前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するステップと、
前記PMEにより、前記UE・IDを含む前記PDF割当要求を前記第2のNEから受信し、前記UE・IDに関連する前記PDFの前記ID情報を得て、前記PDFの前記得られたID情報を前記第2のNEに送信するステップと、
をさらに含む、請求項1、2、又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、
前記第1のNEにより、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するステップ、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のNEが、第1のポリシ実施点(PEP)であり、
前記PDFの前記アドレス指定情報を含む前記登録要求を前記第1のNEにより前記PMEに送信する前記処理が、
前記第1のPEPが、適切なPDFを決定し、またはポリシ制御情報を前記PDFから得た後に、データ接続のセットアップのときに前記第1のPEPにより、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む前記登録要求を前記PMEに送信するステップを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、前記PMEにより、PDF割当要求を前記第1のNEから受信し、PDFを前記第1のNEに割り当てるステップをさらに含み、
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録する前記処理が、前記PMEにより、前記割り当てられたPDFの前記アドレス指定情報を登録するステップを含む、
請求項4記載の方法。
【請求項8】
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、
データ接続のセットアップのときにPDFにより、ポリシ制御要求を前記第1のNEから受信し、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するステップをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のNEが、第1のポリシ実施点(PEP)であり、
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、移動管理エンティティ(MME)により、前記PDFの前記ID情報を含むデータ接続セットアップの完了を示す確認メッセージを前記第1のPEPから受信し、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するステップをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のNEが、第1のポリシ実施点(PEP)であり、
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、
移動管理エンティティ(MME)により、前記PMEにより割り当てられた複数のPDFのID情報を前記PMEにより受信し、PDFの前記ID情報を選択し、データ接続をセットアップするためにそれを前記第1のPEPに送信するステップと、
前記MMEにより、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージを前記第1のPEPから受信し、前記選択されたPDFのアドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するステップと、
をさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のNEが、第2のPEP、または訪問先PDFであり、
前記UE・IDを含む前記PDF割当要求を前記第2のNEから受信する前記処理が、データ接続のセットアップのときに第2のNEにより、前記PDF割当要求を前記PMEに送信するステップを含む、
請求項1、5、6、7、8、9、又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のNEがアプリケーション機能であり、
前記UE・IDを含む前記PDF割当要求を前記第2のNEから受信する前記処理が、前記アプリケーション機能がサービス情報を前記PDFに送信する必要があるときに、前記アプリケーション機能により、前記PDF割当要求を前記PMEに送信するステップを含む、
請求項1、5、6、7、8、9、又は10に記載の方法。
【請求項13】
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、
前記PMEにより、ホームPDFのID情報、訪問先PDFのID情報、および前記UE・IDを含む登録要求を受信するステップであって、前記訪問先PDFおよび前記ホームPDFが、前記UEの同じデータ接続に対応するステップ、
をさらに含み、
前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記ホームPDFの前記ID情報と、前記訪問先PDFの前記ID情報と、前記UE・IDの間のマッピング関係であり、
前記PDF割当要求を前記第2のNEから受信する前記処理が、
前記ホームPDFおよび/または訪問先PDFを割り当てる要求を前記第2のNEから受信するステップ、を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク構成要素(NE)であって、
ユーザ装置識別子(UE・ID)を含むポリシ決定機能(PDF)割当要求を受信するように構成されたPDF要求受信ユニットと、
前記PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、前記UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成されたPDF・ID情報入手ユニットであって、前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記UE・IDと、前記PDFの前記ID情報の間の関連付けであり、前記UE・IDに関連する前記PDFが、前記第1のNEによりアクセスされるユニットと、
前記PDFの前記得られたID情報を出力するように構成されたPDF・ID情報出力ユニットと、
を備えるネットワーク構成要素。
【請求項15】
前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するように構成された登録ユニット
をさらに備える、請求項14に記載のネットワーク構成要素。
【請求項16】
前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を受信するように構成された登録要求受信ユニットと、
前記PDFの前記アドレス指定情報を含む前記登録要求を受信した後に、前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するように構成された前記登録ユニットと、
をさらに備える、請求項15に記載のネットワーク構成要素。
【請求項17】
前記PDFを割り当てるように構成された割当ユニットと、
前記割り当てられたPDFのID情報、および前記UE・IDに従って、前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するように構成された前記登録ユニットと、
をさらに備える、請求項15に記載のネットワーク構成要素。
【請求項18】
ポリシ管理エンティティ(PME)と、第2のネットワーク構成要素(NE)とを備えるネットワークシステムであって、
前記PMEが、ユーザ装置識別子(UE・ID)を含むポリシ決定機能(PDF)割当要求を第2のNEから受信し、前記PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、前記UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成され、前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記UE・IDと、前記PDFの前記ID情報の間の関連付けであり、前記UE・IDに関連する前記PDFが、第1のNEによりアクセスされ、前記PMEが、前記PDFの前記得られたID情報を前記第2のNEに送信するように構成され、
前記第2のNEが、前記PDF割当要求を前記PMEに送信し、前記PMEから送信された前記PDFの前記ID情報を受信するように構成されたネットワークシステム。
【請求項19】
第1のNEをさらに備え、
前記第1のNEが、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するように構成され、
前記PMEが、前記登録要求を受信した後に、前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するようにさらに構成された、
請求項18に記載のネットワークシステム。
【請求項20】
第1のNEをさらに備え、
前記第1のNEが、PDF割当要求を前記PMEに送信するように構成され、
前記PMEが、前記受信されたPDF割当要求でUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報が全く登録されていないと判断したときに、PDFを前記第1のNEに割り当て、前記割り当てられたPDFの前記アドレス指定情報を登録するようにさらに構成された、
請求項18に記載のネットワークシステム。
【請求項1】
ポリシ決定機能(PDF)のアドレス指定方法であって、
ユーザ装置識別子(UE・ID)を含むPDF割当要求を第2のネットワーク構成要素(NE)から受信するステップと、
前記UE・IDに関連するPDFのID情報を、前記PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って得るステップであって、前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記UE・IDと、前記PDFの前記ID情報の間の関連付けであり、前記UE・IDに関連する前記PDFが、第1のNEによりアクセスされるステップと、
前記PDFの前記得られたID情報を前記第2のNEに送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記第1のNEによりアクセスされる前記PDFの前記ID情報と、前記UEのID、および公衆データネットワーク識別子(PDN)との間の関連付けであり、
前記PDF割当要求が、PDN・IDをも含み、
前記UE・IDに関連する前記PDFの前記ID情報を得る処理が、前記UE・IDおよびPDN・IDに関連し、かつ前記第1のNEによりアクセスされる、前記PDFの前記ID情報を得るステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のNEによりアクセスされる前記PDFの前記ID情報が、前記第1のNEによりアクセスされる前記PDFのドメイン名および/またはアドレス情報である、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記UE・IDに関連する前記PDFの前記ID情報を得るステップの前に、
ポリシ管理エンティティ(PME)により、前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するステップと、
前記PMEにより、前記UE・IDを含む前記PDF割当要求を前記第2のNEから受信し、前記UE・IDに関連する前記PDFの前記ID情報を得て、前記PDFの前記得られたID情報を前記第2のNEに送信するステップと、
をさらに含む、請求項1、2、又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、
前記第1のNEにより、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するステップ、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のNEが、第1のポリシ実施点(PEP)であり、
前記PDFの前記アドレス指定情報を含む前記登録要求を前記第1のNEにより前記PMEに送信する前記処理が、
前記第1のPEPが、適切なPDFを決定し、またはポリシ制御情報を前記PDFから得た後に、データ接続のセットアップのときに前記第1のPEPにより、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む前記登録要求を前記PMEに送信するステップを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、前記PMEにより、PDF割当要求を前記第1のNEから受信し、PDFを前記第1のNEに割り当てるステップをさらに含み、
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録する前記処理が、前記PMEにより、前記割り当てられたPDFの前記アドレス指定情報を登録するステップを含む、
請求項4記載の方法。
【請求項8】
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、
データ接続のセットアップのときにPDFにより、ポリシ制御要求を前記第1のNEから受信し、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するステップをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のNEが、第1のポリシ実施点(PEP)であり、
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、移動管理エンティティ(MME)により、前記PDFの前記ID情報を含むデータ接続セットアップの完了を示す確認メッセージを前記第1のPEPから受信し、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するステップをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のNEが、第1のポリシ実施点(PEP)であり、
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、
移動管理エンティティ(MME)により、前記PMEにより割り当てられた複数のPDFのID情報を前記PMEにより受信し、PDFの前記ID情報を選択し、データ接続をセットアップするためにそれを前記第1のPEPに送信するステップと、
前記MMEにより、データ接続セットアップの完了を示す確認メッセージを前記第1のPEPから受信し、前記選択されたPDFのアドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するステップと、
をさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のNEが、第2のPEP、または訪問先PDFであり、
前記UE・IDを含む前記PDF割当要求を前記第2のNEから受信する前記処理が、データ接続のセットアップのときに第2のNEにより、前記PDF割当要求を前記PMEに送信するステップを含む、
請求項1、5、6、7、8、9、又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のNEがアプリケーション機能であり、
前記UE・IDを含む前記PDF割当要求を前記第2のNEから受信する前記処理が、前記アプリケーション機能がサービス情報を前記PDFに送信する必要があるときに、前記アプリケーション機能により、前記PDF割当要求を前記PMEに送信するステップを含む、
請求項1、5、6、7、8、9、又は10に記載の方法。
【請求項13】
前記PDFの前記アドレス指定情報を前記PMEにより登録するステップの前に、
前記PMEにより、ホームPDFのID情報、訪問先PDFのID情報、および前記UE・IDを含む登録要求を受信するステップであって、前記訪問先PDFおよび前記ホームPDFが、前記UEの同じデータ接続に対応するステップ、
をさらに含み、
前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記ホームPDFの前記ID情報と、前記訪問先PDFの前記ID情報と、前記UE・IDの間のマッピング関係であり、
前記PDF割当要求を前記第2のNEから受信する前記処理が、
前記ホームPDFおよび/または訪問先PDFを割り当てる要求を前記第2のNEから受信するステップ、を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク構成要素(NE)であって、
ユーザ装置識別子(UE・ID)を含むポリシ決定機能(PDF)割当要求を受信するように構成されたPDF要求受信ユニットと、
前記PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、前記UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成されたPDF・ID情報入手ユニットであって、前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記UE・IDと、前記PDFの前記ID情報の間の関連付けであり、前記UE・IDに関連する前記PDFが、前記第1のNEによりアクセスされるユニットと、
前記PDFの前記得られたID情報を出力するように構成されたPDF・ID情報出力ユニットと、
を備えるネットワーク構成要素。
【請求項15】
前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するように構成された登録ユニット
をさらに備える、請求項14に記載のネットワーク構成要素。
【請求項16】
前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を受信するように構成された登録要求受信ユニットと、
前記PDFの前記アドレス指定情報を含む前記登録要求を受信した後に、前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するように構成された前記登録ユニットと、
をさらに備える、請求項15に記載のネットワーク構成要素。
【請求項17】
前記PDFを割り当てるように構成された割当ユニットと、
前記割り当てられたPDFのID情報、および前記UE・IDに従って、前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するように構成された前記登録ユニットと、
をさらに備える、請求項15に記載のネットワーク構成要素。
【請求項18】
ポリシ管理エンティティ(PME)と、第2のネットワーク構成要素(NE)とを備えるネットワークシステムであって、
前記PMEが、ユーザ装置識別子(UE・ID)を含むポリシ決定機能(PDF)割当要求を第2のNEから受信し、前記PDFの予め登録されたアドレス指定情報に従って、前記UE・IDに関連するPDFのID情報を得るように構成され、前記PDFの前記アドレス指定情報が、前記UE・IDと、前記PDFの前記ID情報の間の関連付けであり、前記UE・IDに関連する前記PDFが、第1のNEによりアクセスされ、前記PMEが、前記PDFの前記得られたID情報を前記第2のNEに送信するように構成され、
前記第2のNEが、前記PDF割当要求を前記PMEに送信し、前記PMEから送信された前記PDFの前記ID情報を受信するように構成されたネットワークシステム。
【請求項19】
第1のNEをさらに備え、
前記第1のNEが、前記PDFの前記アドレス指定情報を含む登録要求を前記PMEに送信するように構成され、
前記PMEが、前記登録要求を受信した後に、前記PDFの前記アドレス指定情報を登録するようにさらに構成された、
請求項18に記載のネットワークシステム。
【請求項20】
第1のNEをさらに備え、
前記第1のNEが、PDF割当要求を前記PMEに送信するように構成され、
前記PMEが、前記受信されたPDF割当要求でUE・IDに従って、PDFのアドレス指定情報が全く登録されていないと判断したときに、PDFを前記第1のNEに割り当て、前記割り当てられたPDFの前記アドレス指定情報を登録するようにさらに構成された、
請求項18に記載のネットワークシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2010−541344(P2010−541344A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−526137(P2010−526137)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際出願番号】PCT/CN2008/072521
【国際公開番号】WO2009/046666
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(502385872)華為技術有限公司 (139)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際出願番号】PCT/CN2008/072521
【国際公開番号】WO2009/046666
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(502385872)華為技術有限公司 (139)
【Fターム(参考)】
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