説明

ポンプ装置およびその運転方法

【課題】 フロートスイッチの数を最小限にした安価かつ簡易な構成で、複数台の水中ポンプを交互に自動運転することができるポンプ装置を提供する。
【解決手段】 第1の水中ポンプ1は、第1の運転開始水位LS1と第1の運転停止水位LE1とを検出する第1のフロートスイッチ10を有しており、第1の運転開始水位LS1が検出されたときに運転を開始し、第1の運転停止水位LE1が検出されたときに運転を停止するように構成されている。第2の水中ポンプ2は、第2の運転開始水位LS2と、第2の運転停止水位LE2とを検出する第2のフロートスイッチ20と、異常水位Lを検出する第3のフロートスイッチ30とを有しており、第2の運転開始水位LS2が検出されたときに所定の回数に1回の割合で運転を開始し、第2の運転停止水位LE2が検出されたときに運転を停止し、異常水位Lが検出されたときに運転を開始するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ装置に係り、特に浄化槽装置などにおいて汚水の移送や排水のために複数の水中ポンプを有するポンプ装置に関するものである。また、本発明は、かかるポンプ装置の運転方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、浄化槽装置などにおいては、汚水の移送や排水のために汚水用水中ポンプが用いられている。このような汚水用水中ポンプとして、ポンプが設置された槽内の水位を検知するフロートスイッチと、このフロートスイッチの水位信号に応じてポンプを運転・停止する運転制御回路とを備えた水中ポンプが知られている。
【0003】
図1は、このような水中ポンプを2台備えた従来のポンプ装置を示す模式図である。図1に示すように、ポンプ201は、運転開始水位Lを検出するフロートスイッチ210と、運転停止水位Lを検出するフロートスイッチ220とを備えている。ポンプ202は、運転開始水位Lを検出するフロートスイッチ230と、運転停止水位Lを検出するフロートスイッチ240と、異常水位Lを検出するフロートスイッチ250とを備えている。
【0004】
ポンプ201は、水位が運転開始水位Lを上回ると運転を開始し、水位が運転停止水位Lを下回ると運転を停止するように構成されている。ポンプ202は、水位が運転開始水位Lを上回ると2回に1回の割合で運転を開始し、水位が運転停止水位Lを下回ると運転を停止し、水位が異常水位Lを上回ると運転を開始するように構成されている。このような構成により、通常時はポンプ201とポンプ202とが交互に自動運転され、異常水位Lを上回ったときにポンプ201とポンプ202が同時に運転される。
【0005】
このような従来のポンプ装置では、オンとオフとの高低差を大きくとれないフロートスイッチが用いられているため、図1に示すように、ポンプ201には2つのフロートスイッチ210,220が必要となり、ポンプ202には3つのフロートスイッチ230,240,250が必要である。このようなフロートスイッチは比較的高価なものであるため、フロートスイッチの個数を減らしてポンプ装置のコストを低減することが要望されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、フロートスイッチの数を最小限にした安価かつ簡易な構成で、複数台の水中ポンプを交互に自動運転することができるポンプ装置およびその運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、フロートスイッチの数を最小限にした安価かつ簡易な構成で、複数台の水中ポンプを交互に自動運転することができるポンプ装置が提供される。このポンプ装置は、第1の水中ポンプと第2の水中ポンプとを備えている。上記第1の水中ポンプは、第1の運転開始水位と、上記第1の運転開始水位よりも低い位置にある第1の運転停止水位とを検出する第1のフロートスイッチを有している。上記第1の水中ポンプは、上記第1の運転開始水位が検出されたときに運転を開始し、上記第1の運転停止水位が検出されたときに運転を停止するように構成されている。上記第2の水中ポンプは、上記第1の運転開始水位よりも低い位置にある第2の運転開始水位と、上記第1の運転停止水位よりも高く上記第2の運転開始水位よりも低い位置にある第2の運転停止水位とを検出する第2のフロートスイッチと、上記第1の開始水位よりも高い位置にある異常水位を検出する第3のフロートスイッチとを有している。上記第2の水中ポンプは、上記第2の運転開始水位が検出されたときに所定の回数に1回の割合で運転を開始し、上記第2の運転停止水位が検出されたときに運転を停止し、上記異常水位が検出されたときに運転を開始するように構成されている。
【0008】
この場合において、上記第1の水中ポンプは、ポンプ本体と、上記第1のフロートスイッチを上記ポンプ本体に接続するケーブルと、上記ケーブルの支持位置を調整可能なケーブル支持具とを有することが好ましい。この場合において、上記ケーブル支持具は、前記第1の水中ポンプのポンプ本体に取り付けられた支柱上で上下方向の位置を調整可能に構成されていることが好ましい。また、上記第2の水中ポンプは、ポンプ本体と、上記第2のフロートスイッチおよび上記第3のフロートスイッチの少なくとも一方を上記ポンプ本体に接続するケーブルと、上記ケーブルの支持位置を調整可能なケーブル支持具とを有することが好ましい。この場合において、上記ケーブル支持具は、上記第2の水中ポンプのポンプ本体に取り付けられた支柱上で上下方向の位置を調整可能に構成されていることが好ましい。
【0009】
本発明の第2の態様によれば、フロートスイッチの数を最小限にした安価かつ簡易な構成で、複数台の水中ポンプを交互に自動運転することができるポンプ装置の運転方法が提供される。この方法によれば、第1の水中ポンプの第1のフロートスイッチにより、第1の運転開始水位と、上記第1の運転開始水位よりも低い位置にある第1の運転停止水位とを検出する。上記第1の運転開始水位が検出されたときに上記第1の水中ポンプの運転を開始し、上記第1の運転停止水位が検出されたときに上記第1の水中ポンプの運転を停止する。第2の水中ポンプの第2のフロートスイッチにより、上記第1の運転開始水位よりも低い位置にある第2の運転開始水位と、上記第1の運転停止水位よりも高く上記第2の運転開始水位よりも低い位置にある第2の運転停止水位とを検出する。上記第2の運転開始水位が検出されたときに所定の回数に1回の割合で第2の水中ポンプの運転を開始し、上記第2の運転停止水位が検出されたときに上記第2の水中ポンプの運転を停止する。また、第2の水中ポンプの第3のフロートスイッチにより、上記第1の開始水位よりも高い位置にある異常水位を検出する。上記異常水位が検出されたときに上記第2の水中ポンプの運転を開始する。
【発明の効果】
【0010】
このように、本発明によれば、複数台の水中ポンプを交互に自動運転するポンプ装置において、フロートスイッチの数を最小限(3個)に減らすことができ、ポンプ装置の構成を簡素化するとともにコストを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係るポンプ装置の一実施形態について図2から図5を参照して詳細に説明する。なお、図2から図5において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0012】
図2は、本発明の一実施形態におけるポンプ装置を示す模式図である。図2に示すように、ポンプ装置は、槽内の水を外部に排出する2台の水中ポンプ1,2を備えており、これらの水中ポンプ1,2は、汚水が流入する浄化槽などの槽内に配置されている。第1の水中ポンプ1は1つのフロートスイッチ(第1のフロートスイッチ10)を有しており、第2の水中ポンプ2は2つのフロートスイッチ(第2のフロートスイッチ20と第3のフロートスイッチ30)を有している。これらのフロートスイッチのうち、第1のフロートスイッチ10と第2のフロートスイッチ20は、オンとオフとの高低差の大きいフロートスイッチ、すなわち、フロートの姿勢が急峻にならないとオンとオフの切換がされないものを用いている。このようなオンとオフとの高低差の大きいフロートスイッチを用いることで、1つのフロートスイッチで上側と下側の2つの水位を検出することが可能となる。
【0013】
本実施形態では、第1のフロートスイッチ10は、オンとなる上側水位で第1の水中ポンプ1の運転が開始される運転開始水位(第1の運転開始水位)LS1を検知し、オフとなる下側水位で第1の水中ポンプ1の運転が停止される運転停止水位(第1の運転停止水位)LE1を検知する。また、第2のフロートスイッチ20は、オンとなる上側水位で第2の水中ポンプ2の運転が開始される運転開始水位(第2の運転開始水位)LS2を検知し、オフとなる下側水位で第2の水中ポンプ2の運転が停止される運転停止水位(第2の運転停止水位)LE2を検知する。第2の運転開始水位LS2は第1の運転開始水位LS1よりも低い位置に設定されており、第2の運転停止水位LE2は第1の運転停止水位LE1よりも高い位置に設定されている。
【0014】
第3のフロートスイッチ30は、オンとなる水位で異常水位Lを検出する。この異常水位Lは、第1のフロートスイッチ10の運転開始水位LS1よりも高い位置に設定されている。このように、第3のフロートスイッチ30は、1つの水位を検出すればよいので、オンとオフとの高低差を大きくとれないフロートスイッチを用いてもよい。
【0015】
水中ポンプ1,2が設置された槽内の水位が第1の運転開始水位LS1を上回ると、第1のフロートスイッチ10がオンとなり、この第1のフロートスイッチ10のオン信号を受けた第1の水中ポンプ1の制御部は、第1の水中ポンプ1の運転を開始する。また、水位が第1の運転停止水位LE1を下回ると、第1のフロートスイッチ10がオフとなり、この第1のフロートスイッチ10のオフ信号を受けた第1の水中ポンプ1の制御部は、第1の水中ポンプ1の運転を停止する。
【0016】
また、槽内の水位が第2の運転開始水位LS2を上回ると、第2のフロートスイッチ20がオンとなる。この第2のフロートスイッチ20のオン信号を受けた第2の水中ポンプ2の制御部は、所定の回数に1回の割合で第2の水中ポンプ2の運転を開始する。本実施形態では、2回に1回の割合で第2の水中ポンプ2の運転を開始するように設定されている。
【0017】
槽内の水位が第2の運転停止水位LE2を下回ると、第2のフロートスイッチ20がオフとなり、この第2のフロートスイッチ20のオフ信号を受けた第2の水中ポンプ2の制御部は、第2の水中ポンプ2の運転を停止する。また、水位が異常水位Lを上回ると、第3のフロートスイッチ30がオンとなり、第3のフロートスイッチ30のオン信号を受けた第2の水中ポンプ2の制御部は、第2の水中ポンプ2が停止中であれば運転を開始する。
【0018】
次に、このような構成のポンプ装置の動作について図3を参照して説明する。図3は、図2に示すポンプ装置の動作と槽内の水位の変化を示すタイミングチャートである。
【0019】
まず、水中ポンプ1,2が設置された槽内の水位が第2の運転開始水位LS2と第2の運転停止水位LE2との間にあるとする。この状態で、槽内に水が流入し、水位が上昇して第2の運転開始水位LS2を上回ると、第2のフロートスイッチ20がオンとなり、第2の水中ポンプ2の運転が開始される(P)。この第2の水中ポンプ2の運転により槽内の水が排出され、槽内の水位が低下する。槽内の水の排出により水位が低下して第2の運転停止水位LE2を下回ると、第2のフロートスイッチ20がオフとなり、第2の水中ポンプ2の運転が停止される(P)。
【0020】
この状態で、槽内に水が流入し、槽内の水位が上昇して第2の運転開始水位LS2を上回ると、第2のフロートスイッチ20がオンとなるが、本実施形態では2回に1回の割合で第2の水中ポンプ2の運転を開始するように設定されているため、今回は第2の水中ポンプ2の運転は開始されない(P)。さらに水位が上昇して第1の運転開始水位LS1を上回ると、第1のフロートスイッチ10がオンとなり、第1の水中ポンプ1の運転が開始される(P)。この第1の水中ポンプ1の運転により槽内の水が排出され、槽内の水位が低下する。槽内の水の排出により水位が低下して第1の運転停止水位LE1を下回ると、第1のフロートスイッチ10がオフとなり、第1の水中ポンプ1の運転が停止される(P)。
【0021】
この状態で、槽内に水が流入し、槽内の水位が上昇して第2の運転開始水位LS2を上回ると、第2のフロートスイッチ20がオンとなり、上述と同様にして第2の水中ポンプ2の運転が開始される(P)。このようにして、第1の水中ポンプ1と第2の水中ポンプ2とが自動的に交互に運転される。
【0022】
上述したように、槽内の水位が第1の運転開始水位LS1を上回ると、第1の水中ポンプ1の運転が開始されるが、槽内への流水量が第1の水中ポンプ1による排水量を上回っている場合には、槽内の水位が上昇し続ける。しかしながら、槽内の水位が異常水位Lを上回ると、第3のフロートスイッチ30がオンとなり、第2の水中ポンプ2の運転が開始される(P)。したがって、第1の水中ポンプ1と第2の水中ポンプ2の双方が運転され、槽内の水が排出される。
【0023】
この2台の水中ポンプ1,2の運転により槽内の水位が低下して第2の運転停止水位LE2を下回ると、第2のフロートスイッチ20がオフとなり、第2の水中ポンプ2の運転が停止される(P)。第1の水中ポンプ1はそのまま運転され、さらに水位が第1の運転停止水位LE1を下回ると、第1のフロートスイッチ10がオフとなり、第1の水中ポンプ1の運転が停止される(P)。このように、槽内の水位が異常水位Lを上回ると、2台の水中ポンプ1,2が同時に運転され、大量の水を排出することができるようになっている。
【0024】
このように、本実施形態のポンプ装置は、最小限(3個)のフロートスイッチで複数台の水中ポンプを交互に自動運転することができる。したがって、ポンプ装置の構成を簡素化するとともにコストを低減することができる。
【0025】
ここで、第1のフロートスイッチ10はケーブル12により第1の水中ポンプ1のポンプ本体14に接続されており、このケーブル12はケーブル支持具16により支持されている。また、第2のフロートスイッチ20はケーブル22により第2の水中ポンプ2のポンプ本体24に接続されており、このケーブル22はケーブル支持具26により支持されている。また、第3のフロートスイッチ30はケーブル32により第2の水中ポンプ2のポンプ本体24に接続されており、このケーブル32はケーブル支持具36により支持されている。これらのケーブル支持具16,26,36は、それぞれのケーブル12,22,32の支持位置を調整できるように構成されている。また、ケーブル支持具16は、第1の水中ポンプ1のポンプ本体14に取り付けられた支柱18上で上下方向の位置を調整可能に構成されており、ケーブル支持具26,36は、第2の水中ポンプ2のポンプ本体24に取り付けられた支柱28上でそれぞれ上下方向の位置を調整可能に構成されている。
【0026】
図4(a)は、第1の水中ポンプ1のケーブル支持具16を示す平面図、図4(b)は縦断面図である。図4(a)および図4(b)に示すように、ケーブル支持具16は、ポンプ本体14に取り付けられた支柱18に固定されるリング部16aと、リング部16aから突出する突出部16bと、リング部16aを支柱18上の所定の上下方向位置に係止する係止ねじ16cとを備えている。突出部16bは、図4(b)に示すように、上下2つに分かれた2股構造をしており、2股の根元にはケーブル12を挿通させる挿通孔16dが形成されている。
【0027】
このような構成により、ケーブル12をケーブル支持具16の挿通孔16dに挿通させ、ケーブル12を適切な長さに調整して、固定ねじ16eを締め付けることにより、ケーブル12の支持位置を調整できるようになっている。このように、ケーブル12の支持位置を調整することによって、第1の運転開始水位LS1と第1の運転停止水位LE1の位置を調整することができる。なお、第2の水中ポンプ2のケーブル支持具26,36は、上述したケーブル支持具16と同一の構造であるため、ここでは説明を省略する。
【0028】
図5は、本発明のポンプ装置に用いることができる水中ポンプの一例を示す縦断面図である。図5に示す水中ポンプは、内部にモータを収容したモータ部100と、内部に羽根車102を収容したポンプ部104とを備えている。モータ部100およびポンプ部104の内部には、主軸106が挿通されており、主軸106の下端には主軸106と一体に回転する羽根車102が取り付けられている。これにより、モータ部100の動力がポンプ部104の羽根車102に伝達される。
【0029】
ポンプ部104は、吐出口108aを有する上部ケーシング108と、吸込口110aを有する下部ケーシング110とを備えており、上部ケーシング108と下部ケーシング110とはタッピンねじ112によって固定されている。上部ケーシング108は、ABS樹脂とPA樹脂と30%のガラス繊維とからなる樹脂材で形成されている。上部ケーシング108と下部ケーシング110とによって形成されるポンプ室112の内部に上述した羽根車102が収容されている。
【0030】
ポンプ部104の上部ケーシング108の上部には、ポンプ部104の圧力水が漏れてモータ部100内に浸入することを防止するメカニカルシール114が設けられている。このメカニカルシール114の下部摺動材としては、SiCやセラミックが用いられる。モータ部100の電動機コアは小型化されており、例えば直径95mm、長さ40mmの電動機コアが用いられる。また、モータ部100のコイル部には、ミニチュアサーマルプロテクタ115が取り付けられている。
【0031】
モータ部100の上面はモータカバー116で覆われており、モータカバー116にはフロートスイッチ118が取り付けられている。モータカバー116の上部には、電源ケーブル120およびフロートスイッチ118から延びるケーブル122が取り付けられている。これらのケーブル120,122は、塩素に対して耐性を有するものが使用される。また、モータ部100の上部のケーブル120,122の間には、樹脂製の束線バンド124が取り付けられている。この束線バンド124は、水中ポンプを運搬するときの取っ手として用いることができる。このような束線バンド124は、取り付けるときにリング部の大きさを調整できるようになっていることが好ましい。
【0032】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従来のポンプ装置を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるポンプ装置を示す模式図である。
【図3】図2に示すポンプ装置の動作と槽内の水位の変化を示すタイミングチャートである。
【図4】図4(a)は図2に示すポンプ装置におけるケーブル支持具を示す平面図、図4(b)は正面図である。
【図5】本発明のポンプ装置に用いることができる水中ポンプの一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0034】
S1 第1の運転開始水位
S2 第2の運転開始水位
E1 第1の運転停止水位
E2 第2の運転停止水位
異常水位
1,2 水中ポンプ
10 第1のフロートスイッチ
12,22 ケーブル
14,24 ポンプ本体
16,26 ケーブル支持具
18,28 支柱
20 第2のフロートスイッチ
30 第3のフロートスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の運転開始水位と、前記第1の運転開始水位よりも低い位置にある第1の運転停止水位とを検出する第1のフロートスイッチを有する第1の水中ポンプと、
前記第1の運転開始水位よりも低い位置にある第2の運転開始水位と、前記第1の運転停止水位よりも高く前記第2の運転開始水位よりも低い位置にある第2の運転停止水位とを検出する第2のフロートスイッチと、前記第1の開始水位よりも高い位置にある異常水位を検出する第3のフロートスイッチとを有する第2の水中ポンプと、
を備え、
前記第1の水中ポンプは、前記第1の運転開始水位が検出されたときに運転を開始し、前記第1の運転停止水位が検出されたときに運転を停止するように構成され、
前記第2の水中ポンプは、前記第2の運転開始水位が検出されたときに所定の回数に1回の割合で運転を開始し、前記第2の運転停止水位が検出されたときに運転を停止し、前記異常水位が検出されたときに運転を開始するように構成されていることを特徴とするポンプ装置。
【請求項2】
前記第1の水中ポンプは、ポンプ本体と、前記第1のフロートスイッチを前記ポンプ本体に接続するケーブルと、前記ケーブルの支持位置を調整可能なケーブル支持具とを有することを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項3】
前記ケーブル支持具は、前記第1の水中ポンプのポンプ本体に取り付けられた支柱上で上下方向の位置を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のポンプ装置。
【請求項4】
前記第2の水中ポンプは、ポンプ本体と、前記第2のフロートスイッチおよび前記第3のフロートスイッチの少なくとも一方を前記ポンプ本体に接続するケーブルと、前記ケーブルの支持位置を調整可能なケーブル支持具とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のポンプ装置。
【請求項5】
前記ケーブル支持具は、前記第2の水中ポンプのポンプ本体に取り付けられた支柱上で上下方向の位置を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載のポンプ装置。
【請求項6】
第1のフロートスイッチにより、第1の運転開始水位と、前記第1の運転開始水位よりも低い位置にある第1の運転停止水位とを検出し、
前記第1の運転開始水位が検出されたときに第1の水中ポンプの運転を開始し、
前記第1の運転停止水位が検出されたときに前記第1の水中ポンプの運転を停止し、
第2のフロートスイッチにより、前記第1の運転開始水位よりも低い位置にある第2の運転開始水位と、前記第1の運転停止水位よりも高く前記第2の運転開始水位よりも低い位置にある第2の運転停止水位とを検出し、
前記第2の運転開始水位が検出されたときに所定の回数に1回の割合で第2の水中ポンプの運転を開始し、
前記第2の運転停止水位が検出されたときに前記第2の水中ポンプの運転を停止し、
第3のフロートスイッチにより、前記第1の開始水位よりも高い位置にある異常水位を検出し、
前記異常水位が検出されたときに前記第2の水中ポンプの運転を開始することを特徴とするポンプ装置の運転方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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