説明

ポータブル型ガス警報器

【課題】携帯に便利な小型のものとして構成することができ、使用上の利便性の高いポータブル型ガス警報器を提供すること。
【解決手段】本発明のポータブル型ガス警報器は、手で握って保持することのできる箱型形状のケーシングを備え、このケーシングの内部における上半部にガス検知動作に係る機能部材が配置されていると共に下半部に電池室およびセンサ装着部が左右に並設されたガス警報器本体を備えてなり、ガス警報器本体におけるセンサ装着部は、ガスセンサおよびリモートケーブルの一方が他方と交換可能とされて着脱自在に装着されるよう構成されており、リモートケーブルは、一端にガスセンサが着脱自在に装着されるセンサ装着部を有すると共に他端にガス警報器本体のセンサ装着部に装着される被装着部を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブル型ガス警報器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、例えば地下の工事現場や坑道、その他の人が立ち入る場所や作業領域などにおいて、その環境の空気中に一酸化炭素ガスや硫化水素ガスなどの危険性ガスが含有されるおそれがある場合や、空気中の酸素ガス濃度が低下しているおそれがある場合など、環境雰囲気の空気が危険な状態となっている可能性あるいは危険な状態となる可能性がある場合が少なくない。
そして、環境雰囲気の空気において、含有される危険性ガスの濃度が高いことにより、または酸素ガス濃度が低いことにより、人に対して危険な状態となったときには、そのことを直ちに知ることが必要である。
このような要請から、現在までに種々のタイプの携帯用ガス検知器が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
而して、このような携帯用ガス検知器は、例えば目的とする作業などを実行する上で大きな障害とならないよう、十分に小型ものとして構成されていることが要求されると共に、例えばマンホール内などの水が溜まっている場所などのガス測定対象空間の空気の状態を計測するために使用される場合もあることから、水等が外部から侵入することを防ぐ防水構造が採られていることが望ましい。
【0004】
【特許文献1】特開2002−257768号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、携帯に便利な小型のものとして構成することができ、使用上の利便性の高いポータブル型ガス警報器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のポータブル型ガス警報器は、手で握って保持することのできる箱型形状のケーシングを備え、このケーシングの内部における上半部にガス検知動作に係る機能部材が配置されていると共に下半部に電池室およびセンサ装着部が左右に並設されたガス警報器本体を備えてなり、
ガス警報器本体におけるセンサ装着部は、ガスセンサおよびリモートケーブルの一方が他方と交換可能とされて着脱自在に装着されるよう構成されており、
リモートケーブルは、一端にガスセンサが着脱自在に装着されるセンサ装着部を有すると共に他端にガス警報器本体のセンサ装着部に装着される被装着部を有することを特徴とする。
【0007】
本発明のポータブル型ガス警報器においては、ガス警報器本体におけるセンサ装着部は、全体が円柱状のセンサ本体と、このセンサ本体を内部に保持する円筒状のホルダー部材および当該ホルダー部材の先端部に設けられた弾性体よりなる円筒状のグリップ部材よりなるアダプターとが一の構造体として構成されたガスセンサが装着されるよう、構成されており、
リモートケーブルにおけるセンサ装着部が、ガス警報器本体におけるセンサ装着部と同一の構成を有するものとすることができる。
【0008】
また、本発明のポータブル型ガス警報器においては、ガス警報器本体におけるセンサ装着部は、全体が円柱状のセンサ本体と、このセンサ本体を内部に保持する円筒状のホルダー部材および当該ホルダー部材の先端部に設けられた弾性体よりなる円筒状のグリップ部材よりなるアダプターとが一の構造体として構成されたガスセンサが装着されるよう、構成されており、
リモートケーブルにおけるセンサ装着部が、前記ガスセンサを構成するセンサ本体が直接的に装着される構成のものとすることができる。
【0009】
さらに、本発明のポータブル型ガス警報器においては、ガス警報器本体におけるセンサ装着部は、各々検知対象ガスの種類が異なるセンサ本体を具えた複数の同形のガスセンサのうちから目的に応じて選択されたいずれか一のガスセンサが、他のガスセンサと交換可能とされるよう構成されており、
センサ本体は、当該センサ本体に固有の情報が記録された記憶手段を具えた構成のものであることが好ましい。
【0010】
また、センサ本体は温度検知手段を有し、当該温度検知手段により検知される温度情報に基づいて、センサ本体からのガス検知信号についての温度補償条件が設定される構成とされていることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明のポータブル型ガス警報器によれば、基本的には、ガス警報器本体におけるケーシングが手に持って保持することのできる大きさのものであり、ケーシング内の上半部にガス検知動作に係る機能部材が配置されると共に下半部に電池室およびセンサ装着部が並設されて形成されており、必要とされる構成部材のすべてがケーシング内に合理的に配置されているので、ガス警報器本体それ自体を小型のものとして構成することができ、従って、優れた携帯性および高い利便性を得ることができる。
しかも、ガス警報器本体におけるセンサ装着部がガスセンサおよびリモートケーブルの一方が他方と交換可能に着脱自在に装着される構成とされていることにより、ガス警報器本体にガスセンサを装着して使用する、いわゆる『携帯タイプ』と、ガス警報器本体にリモートケーブルを接続すると共にリモートケーブルの一端部にガスセンサを装着して使用する、いわゆる『リモートタイプ』との両方を容易に変更して、目的に応じた形態で使用することでき、使用上の利便性が高いものとして構成することができる。
そして、リモートケーブルを利用する場合には、人が入ることができない場所であっても、ガスセンサが装着された先端部を目的とする場所に向けることにより、所定のガス測定を行うことができ、高い操作性を得ることができる。
【0012】
また、センサ本体とアダプターとが一の構造体として構成されたガスセンサがガス警報器本体のセンサ装着部に装着された形態から、リモートケーブルを利用する形態に変更してガス測定を行う場合において、リモートケーブルがガス警報器のセンサ装着部と同一の構成のセンサ装着部を有するものであることにより、ガス警報器本体から取り外されたガスセンサをそのまま、特別な装着部材を用いることなしに、リモートケーブルのセンサ装着部に装着することができるので、高い利便性を確実に得ることができる。
【0013】
また、ガスセンサがガス警報器本体のセンサ装着部に装着された形態からリモートケーブルを利用する形態に変更してガス測定を行う場合において、リモートケーブルがガスセンサを構成するセンサ本体が直接的に接続される構成のセンサ装着部を有するものであることにより、センサ本体それ自体は小型のものであることから、リモートケーブルの先端部を適宜の装着具を用いて例えばヘルメット等に装着することができ、例えばガス警報器本体を身体に装着しておけば両手を自由な状態とすることができるので、高い利便性を確実に得ることができる。
【0014】
さらにまた、ガスセンサを構成するセンサ本体が当該センサ本体に固有の情報が記録された記憶手段を有することにより、ガスセンサの装着に伴ってガス警報器本体の動作環境条件が、装着されたガスセンサに応じたものに自動的に設定されるので、煩雑な操作を行うことが不要であり、高い利便性を得ることができる。
また、温度検知手段よりの温度情報に基づいて温度補償条件が自動的に設定されることにより、信頼性の高いガス検知を行うことができるものでありながら、煩雑な操作を行うことが不要であり、高い利便性を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明のポータブル型ガス警報器は、センサ装着口がケーシングの外方に開口するセンサ装着部を有するガス警報器本体を備えてなり、センサ装着部が、ガスセンサおよびリモートケーブルの一方が他方と交換可能とされて着脱自在に装着されるよう構成されたものである。以下においては、先ず、ガスセンサがガス警報器本体におけるセンサ装着部に装着された形態について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明のポータブル型ガス警報器の一構成例を示す正面図、図2は、図1に示すポータブル型ガス警報器の平面図、図3は、図1に示すポータブル型ガス警報器の背面図、図4は、図1に示すポータブル型ガス警報器の底面図、図5は、図1に示すポータブル型ガス警報器の左側面図、図6は、図1に示すポータブル型ガス警報器の右側面図、図7は、図1のA−Aにおける縦断面図、図8は、図1のB−Bにおける横断面図、図9は、図1のC−Cにおける縦断面図、図10は、図1のD−Dにおける横断面図である。以下、本明細書においては、特に言及する場合を除いて、図1における上下方向を「上下方向」、図1における左右方向を「左右方向」というが、ガス警報器の使用形態を制限するものではない。
このポータブル型ガス警報器(以下、単に、「ガス警報器」という。)10は、手で握って保持することができる全体が略箱型形状のケーシング11を備え、ケーシング11の内部における上半部にガス検知動作に係る機能部材が配置されていると共に下半部に電池室13およびセンサ装着部15が左右に並設されて形成されたガス警報器本体10Aを備えている。
【0017】
ケーシング11は、背面側ケーシング部材12と、この背面側ケーシング部材12にリング状パッキング25を介して固定用ネジ11Aによって連結固定される正面側ケーシング部材20とにより構成されており、図11に示すように、略円筒状のセンサ装着部15および電池受容部13Aを形成する電池室13が背面側ケーシング部材12単独で形成されている。ここに、リング状パッキング25は、背面側ケーシング部材12と正面側ケーシング部材20との対接面26の全周にわたって配設されている。
正面側ケーシング部材20には、図12に示すように、上半領域において、表示部および警報用発光部を形成する、正面側ケーシング部材20の正面領域全体の25%程度の大きさの比較的に占有面積の大きい正面開口部21および操作部形成用開口部22が上下に並んだ位置に形成されており、裏面における正面開口部21および操作部形成用開口部22の間の位置に、左右に延びる平板状の補強部材23が設けられている。
【0018】
ケーシング11の内部における上半部には、平板状の表示用基板46A、給電用回路および充電用回路を含む平板状の電源基板46Bおよびガスセンサからの信号を処理するガス検知信号処理用回路を含む平板状のCPU基板46Cが、互いに平行にケーシング11の正面および背面に沿って上下方向に延びるよう立体的に配設されており、表示用基板46Aが正面側ケーシング部材20に保持固定されていると共に、電源基板46BおよびCPU基板46Cが背面側ケーシング部材12に保持固定されている。
【0019】
表示用基板46Aには、正面側ケーシング部材20の正面開口部21に対向する領域に、検出されたガスの種類とその濃度が表示される例えば液晶表示パネルからなるパネル状表示機構47およびこのパネル状表示機構47の上方位置に発光ダイオード(図示せず)よりなる警報用発光素子48が配置されていると共に、正面側ケーシング部材20の操作部形成用開口部22に対向する領域に例えば3つのスイッチ素子49A,49B,49Cが左右に並んで配置されている。
そして、各々のスイッチ素子49A,49B,49Cに対応するスイッチ駆動部分54A,54B,54Cが一体に形成されたパネル状の保護用窓部材50が、パネル状表示機構47、警報用発光素子48およびスイッチ素子49A,49B,49Cの配置領域の全域を覆うよう、スイッチ駆動部分54A,54B,54Cの各々が正面側ケーシング部材20の操作部形成用開口部22に挿入された状態で正面開口部21に装着され、これにより、表示部51、警報用発光部52および操作部53が形成されている。
また、パネル状表示機構47の裏面側の位置に導光板が設けられると共に、この導光板を介してパネル状表示機構47に光を照射する発光ダイオード(図示せず)よりなるバックライトが設けられた構成とすることができる。
【0020】
操作部53は、「POWER」と表示されたメインスイッチを構成する第1の操作用ボタン53Aが右側に、「DISP」と表示された切替えスイッチを構成する第2の操作用ボタン53Bが中央に、「AIR」と表示された機能調整用スイッチを構成する第3の操作用ボタン53Cが左側に配列されている。
【0021】
パネル状表示機構47においては、例えば中央位置に検知されたガスの濃度が数値で表示される。また、他の情報を表示するよう自動的または手動操作によって順次に切り替えて表示される構成とすることもできる。
【0022】
CPU基板46Cには、ガス警報器10における各部の動作を制御する機能を有する電子回路が設けられていると共に、例えばガスセンサ55により検知されるログデータ格納用の記憶素子が設けられている。
【0023】
上述したように、ケーシング11の内部における下半部には、電池室13およびセンサ装着部15が形成されており、電池挿入口13Bおよびセンサ装着口15Aが互いに同方向、具体的には下方向に開口し、電池14および例えばガスセンサ55が同一方向に引き出される構成とされている。
【0024】
電池室13は、例えば2本の柱状の電池14、具体的には単三形の乾電池(AAサイズ)が左右に並設された状態で受容される電池受容部13Aを有し、この電池受容部13Aに、電池14が互いに正極および負極が逆方向を向いた状態で装填され、さらに、裏面に電源端子45が設けられた電池蓋30が電池挿入口13B内に収容された状態で装着され、これにより、2本の電池14が直列状態で接続される。また、電池蓋30には、側面にリング状パッキング(図示せず)が装着されている。
電池挿入口13Bの開口縁部分には、ケーシング11の右側壁に切り欠き部13Cが形成されており、これにより、例えば電池14が装填されていない状態で電池蓋30が装着された場合であっても、電池蓋30を容易に取り外すことができる。
【0025】
センサ装着部15には、図9に示すように、その内面にガスセンサ保持用のスリーブ部材16が装着されていると共に、上端面すなわち例えばガスセンサ55の装着方向奥側の端面に接続用コネクター部材18が装着されており、各々検知対象ガスの種類が異なるセンサ本体を具えた複数の同形のガスセンサのうちから目的に応じて選択されたいずれか一のガスセンサが、他のガスセンサと交換可能とされるよう構成されている。
また、ガスセンサ55が装着された場合において、ガスセンサ55を構成するガスセンサ本体56のガス銘を外部に露出させる視認用開口部19がセンサ装着口15Aに近接した外面位置に形成されている。
【0026】
このガス警報器10においては、図13および図14に示すように、全体が円筒状のガスセンサ本体56と、特定のアダプター60とが一の構造体として構成されたガスセンサ55がガス警報器本体10Aのセンサ装着部15に着脱自在に装着される。
【0027】
ガスセンサ55を構成するセンサ本体56は、例えば定電位電解型センサよりなるセンサ素子56Bと、このセンサ素子56Bに一体に設けられた、センサ素子56Bに固有の情報が記録されたメモリおよび温度補償用のサーミスタを有するセンサ基板57と、センサ素子56Bが内部に挿入された状態でこれを保持する、一端(図14において下端)が開口するセンサ保護カバー部材58と、このセンサ保護カバー部材58の他端部に螺合されて装着されたキャップ部材59とにより構成されている。
センサ素子56Bは、各々流体流通路が形成された板状の電極体を有する作用極、対極、並びに参照極が電解液保持部材が介在された状態で積重されてなるガス検知電極構造体が、円筒状のセンサケース56C内に設けられて、構成されており、センサケース56Cの外周面における互いに周方向に離間して並んだ位置において、作用極、対極および参照極の各々に対するピン状の外部リード部材56Dが軸方向に伸びるよう配設されている。 そして、このセンサ本体56においては、センサケース56Cの一面(図13および図14においては下面)にガス導入口56Aが形成されていると共に、センサ基板57の他面側に、ガス警報器本体におけるセンサ装着部15の接続用コネクター部18に接続されるコネクター部57Aを有する。
検知対象ガスの種類は、特に限定されるものではなく、例えばPH3 ,SO2 ,CO,H2 S,NH3 ,Cl2 ,O3 等を例示することができる。
【0028】
特定のアダプター60は、センサ本体56を内部に収容した状態でこれを保持する透明な樹脂製のホルダー部材61と、このホルダー部材61の一端部に嵌合されて設けられる、例えばエラストマーなどの弾性体よりなる円筒状のグリップ部材65とにより構成されている。
64は、ガス警報器本体10Aに設けられたスリーブ部材16の図示しない係合用装着部17(例えば図17参照)に係合される係合用突起であり、68は、ホルダー部材61の外周面に装着されたリング状パッキングである。
【0029】
上記のガスセンサ55は、ガス警報器本体10Aのセンサ装着口15Aより挿入されて例えば時計回りに回転されることにより、センサ本体56における表示(ガス銘)がセンサ装着部15における視認用開口部19を介して外部に露出された状態で、センサ装着部15におけるスリーブ部材16の係合用装着部17によって保持固定されると共に接続用コネクター部材18に電気的に接続される。
ガスセンサ55がガス警報器本体10Aにおけるセンサ装着部15に装着された状態においては、ガスセンサ55はアダプター60のグリップ部材65を除いた部分がセンサ装着部15内に収容されてケーシング11の外部に突出する部分が可及的に小さくされた状態とされている。然るに、グリップ部材65は外部に突出していることにより、ガスセンサ55の着脱は容易に行うことができる。
【0030】
上述したように、ガス警報器本体10Aにおけるセンサ装着部15は、ガスセンサ55およびリモートケーブルの一方が他方と交換可能とされて着脱自在に装着されるよう構成されている。
リモートケーブルは、例えば図15および図16に示すように、電源ラインおよび信号ラインを有するケーブル81の一端にガス警報器本体10Aのセンサ装着部15と同様の構成を有するセンサ装着部82を有し、ケーブル81の他端にガス警報器本体10Aのセンサ装着部15に装着される被装着部85を有する。84A,84Bは、コイル状の線条保護部材である。
【0031】
ケーブル81の外面には、例えばカーボン含有絶縁性樹脂よりなる非帯電性被覆が設けられており、これにより、信号ラインおよび電源ラインの保護機能を得ることができると共に防爆性を有するものとして構成することができる。
【0032】
このリモートケーブル80のセンサ装着部82は、略円筒状の装着部本体82Eと、この装着部本体82Eの一端側開口部に嵌合されて設けられた、ガス警報器本体10Aのセンサ装着部15に装着されたスリーブ部材16の係合装着部17と同一の構成の係合装着部821が形成された円筒状のスリーブ部材82Aと、装着部本体82Eの一端側部分およびスリーブ部材82Aの外面に嵌合されて設けられた、円筒状のエラストマーなどの弾性体よりなるカバー部材82Cとにより構成されており、ケーブル81の接続用コネクター部82Bが装着部本体82Eの内部空間に突出する状態とされている。
【0033】
このリモートケーブル80の被装着部85は、ガスセンサ55を構成するアダプター60と同一の構成(外形)を有し、センサ本体56と同一の外形を有する略円柱状の被装着部本体85Eと、この被装着部本体85Eが内部に挿入された状態で設けられた、アダプター60のホルダー61に対応する筒状挿入部85Aと、この筒状挿入部85Aの一端部に嵌合されて設けられた、アダプター60のグリップ65に対応するグリップ部材85Dと、被装着部本体85Eの他端部に設けられた、ガス警報器本体10Aにおける接続用コネクター部18に接続されるコネクター部85Bを有するキャップ部材85Cとにより構成されている。
筒状挿入部85Aの外面には、ガス警報器本体10Aのセンサ装着部15におけるスリーブ部材16の係合装着部17に係合される突起部86が形成されていると共に、リング状パッキング87が設けられている。
【0034】
以下においては、このリモートケーブル80の接続方法について説明する。先ず、図17に示すように、例えばガス警報器本体10Aに装着されているガスセンサ55を取り外した後、図18に示すように、リモートケーブル80の被装着部85をガス警報器本体10Aのセンサ装着部15に挿入し、リモートケーブル80の被装着部85を、例えばグリップ部材85Dを保持して時計回りに回転させることにより、筒状挿入部85Aの外面における突起部86をガス警報器本体10Aにおけるスリーブ部材16の係合装着部17によって保持固定させると共にコネクター部85Bをガス警報器本体10Aにおける接続用コネクター部材18に電気的に接続する。
その後、図19に示すように、ガスセンサ55をリモートケーブル80のセンサ装着部82に挿入し、ガスセンサ55を時計回りに回転させることにより、ホルダー61における係合用突起64を、センサ装着部82におけるスリーブ部材82Aの係合装着部821によって保持固定させると共に接続用コネクター部82Bに電気的に接続する。
【0035】
以上のガス警報器10においては、例えばガスセンサ55におけるセンサ本体56により検知されてCPU基板46Cの記憶素子に記録されたガス濃度データを読み出すための赤外線通信ポート28がガス警報器本体10Aの右側面の上半部に形成されている。
また、例えば導電性熱可塑性エラストマー組成物よりなり、それ自体がガス警報器本体10Aに装着される形態の装着部を有するプロテクトカバー70が着脱自在に装着されている。
【0036】
プロテクトカバー70は、図20に示すように、その内面において、ガス警報器本体10Aのケーシング11の一部の外面形状に適合する形状を有するものであって、正面に、ガス警報器本体10Aの表示部51、警報用発光部52および操作部53を外部に露出させる正面開口部72が形成されていると共に、背面にガス警報器装着用開口部73が形成されている。また、底面には、ガスセンサ装着用開口部74および電池挿入用開口部75が形成されており、右側面に、赤外線通信ポート露出用開口部76が形成されている。
このプロテクトカバー70は、ガス警報器装着用開口部73が人の手によって拡開されてガス警報器本体10Aが通過することのできる状態とされ、それ自体の弾性によって形状が復元されることにより装着部71に受容されるガス警報器本体10Aを保持する。
そして、プロテクトカバー70が装着された状態においては、外部に露出されるガス警報器本体のケーシング11による連続した樹脂表面部分の大きさが所定の大きさ例えば100cm2 以下に規制され、これにより、静電気対策が十分で信頼性の高い防爆性を有するものとなる。また、プロテクトカバー70を構成する材料それ自体の耐衝撃性によって、ガス警報器本体の緩衝材(保護材)としても機能するので、ガス警報器本体10Aが故障または破損することを防止することができ、適正な動作状態に維持することができる。
【0037】
本発明のガス警報器10の一構成例を示すと、ガス警報器本体10Aの縦方向(図1において上下方向)の最大寸法が131mm、横方向(図1において左右方向)の最大寸法が77mm、厚み方向(図1において紙面に対して垂直な方向)の最大寸法が40mmであり、ガス検知動作が可能な状態(ガスセンサ55および2本の電池14が装着された状態)における総重量が240gである。
リモートケーブル80の全長は例えば0.5〜20mの範囲内において目的に応じて設定することができる。
【0038】
以下、上記ガス警報器10の動作について説明する。
先ず、目的に応じて選択されたガスセンサ55をガス警報器本体10Aのガスセンサ装着部15に装着した後、第1の操作ボタン53Aを操作してガス警報器本体10Aを動作状態とすると、ガスセンサ55、パネル状表示機構47およびその他各部が動作状態とされると共に、センサ本体56におけるセンサ基板57のメモリに記録されたセンサ本体56に固有の情報によりガス警報器本体10Aの動作環境条件が、装着されたガスセンサ55に応じたものに自動的に設定されると共に、サーミスタよりの温度情報により温度補償条件が自動的に設定される。そして、この状態で環境雰囲気の空気が自然拡散によりガス導入口56Aを介してセンサ本体56に到達し、目的とする検知対象ガスについてその濃度検知が行われ、その結果がパネル状表示機構47に表示される。
【0039】
また、リモートケーブル80を利用する場合も同様であって、第1の操作ボタン53Aを操作してガス警報器本体10Aを動作状態とすると、リモートケーブル80における電源ラインを介してガスセンサ55が動作状態とされると共に、ガス警報器本体10Aにおけるパネル状表示機構47およびその他各部が動作状態とされ、センサ本体56におけるセンサ基板57のメモリに記録されたセンサ本体56に固有の情報がリモートケーブル80における信号ラインを介してガス警報器本体10Aに送られて、ガス警報器本体10Aの動作環境条件が、装着されたガスセンサ55に応じたものに自動的に設定されると共に、サーミスタよりの温度情報により温度補償条件が自動的に設定される。
そして、ガスセンサ55が装着されたリモートケーブル80の先端部を手で握ってガスセンサ55のガス導入口56Aを任意の方向に指向させて、あるいは、ガス警報器本体10Aを手で保持してあるいは身体に装着し、ガスセンサ55が装着された先端部を例えばマンホール内などに投入することにより、環境雰囲気の空気が自然拡散によりガス導入口56Aを介してセンサ本体56に到達し、目的とする検知対象ガスについてその濃度検知が行われ、ガス検知信号がリモートケーブル80における信号ラインを介してガス警報器本体10Aに送られてその結果がパネル状表示機構47に表示される。
【0040】
ガスセンサ55により検知されたガスの濃度は、電流信号または電圧信号としてCPU基板46Cの信号処理回路に送られて処理され、これにより、検知対象ガスの濃度が当該ガスについて設定された基準値(警報点)を超えた時には警報動作信号が発せられ、これにより、警報用発光部52が駆動されて発光による警報が発せられる。
異なる種類のガスについての濃度検知を行う場合には、ガスセンサ55を交換して同様の操作を繰り返して行えばよい。
【0041】
実際上、このガス警報器10は、例えば作業者が手に保持するなどして作業者によって携帯されて使用されるが、作業者のいる環境雰囲気が危険性ガスの濃度が高いことにより、あるいは酸素ガス濃度が低いことにより危険な状態となったときには、その旨が、表示部51の表示、並びに、警報用発光部52の発光によって報知されるので、作業者は、直ちに通報あるいは適宜の防護手段を講ずることができ、あるいはその場から退避するなどの対策を講ずることができる。
【0042】
而して、上記ガス警報器10によれば、基本的には、ガス警報器本体10Aにおけるケーシング11が手に持って保持することのできる大きさのものであり、ケーシング11内の上半部にガス検知動作に係る機能部材が配置されると共に下半部に電池室13およびセンサ装着部15が並設されて形成されており、必要とされる構成部材のすべてがケーシング11内に合理的に配置されているので、ガス警報器10それ自体を小型のものとして構成することができ、従って、優れた携帯性および高い利便性を得ることができる。
しかも、ガス警報器本体10Aにおけるセンサ装着部15が、ガスセンサ55およびリモートケーブル80の一方が他方と交換可能に装着される構成とされていることにより、ガス警報器本体10Aにガスセンサ55を装着して使用する、いわゆる『携帯タイプ』と、ガス警報器本体10Aにリモートケーブル80を接続すると共にリモートケーブル80の一端部にガスセンサ55を装着して使用する、いわゆる『リモートタイプ』との両方を容易に変更して、目的に応じた形態で使用することでき、使用上の利便性が高いものとして構成することができる。
そして、リモートケーブル80を利用する場合には、人が入ることができない場所であっても、ガスセンサ55が装着された先端部を目的とする場所に向けることにより、所定のガス測定を行うことができ、高い操作性を得ることができる。
【0043】
また、センサ本体56とアダプター60とが一の構造体として構成されたガスセンサ55がガス警報器本体10Aのセンサ装着部15に装着された形態から、リモートケーブル80を利用する形態に変更してガス測定を行う場合において、リモートケーブル80がガス警報器本体10Aのセンサ装着部15と同一の構成のセンサ装着部82を有するものであることにより、ガス警報器本体10Aから取り外されたガスセンサ55をそのままの状態で、特別な装着部材を用いることなしに、リモートケーブル80のセンサ装着部82に装着することができるので、高い利便性を確実に得ることができる。
【0044】
さらにまた、上記ガス警報器10においては、ガスセンサ55の装着に伴って動作環境条件および温度補償条件が、装着されたガスセンサ55に応じたものに自動的に設定変更されるので、煩雑な操作を行うことが不要であり、高い利便性を得ることができる。
【0045】
上記ガス警報器本体10Aにおいては、(1)ケーシング11が正面側ケーシング部材20および背面側ケーシング部材12がこれらの対接面26の全周にわたって配設されたリング状パッキング25を介して連結されてなること、(2)ガス警報器本体10Aのセンサ装着部15の内面と、ガスセンサ55に係るホルダー部材61の外面との間にリング状パッキング68が介在すること、および(3)電池蓋30の側面にリング状パッキングが装着されていることにより、十分に信頼性の高い防水構造が形成されているので、外部から水がガス警報器本体10A内に侵入することを確実に防止することができ、例えばガス警報器本体10Aに対して外部から水が侵入するおそれのある環境のガス検知を行うものとして極めて有用なものとなる。
【0046】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えばリモートケーブルは、図21および図22に示すように、リモートケーブル90におけるセンサ装着部91が、ガスセンサ55を構成するセンサ本体56が直接的に装着される接続用コネクター部92を有する構成のものを用いることができる。このリモートケーブル90はセンサ装着部91の構造が異なることの他は、図15および図16に示すものと同一の構成を有する。
このような構成のリモートケーブル90を用いる場合には、図23に示すように、ガス警報器本体10Aから取り外されたガスセンサ55からアダプター60を取り外しておく共に、リモートケーブル90の被装着部85をガス警報器本体10Aに装着する。次いで、図24に示すように、センサ本体56を、そのコネクター部57Aをリモートケーブル90の接続用コネクター部92に電気的に接続することにより装着する。
而して、上記構成のリモートケーブル90が装着されたガス警報器10によれば、基本的には、上記と同様の効果、すなわち、優れた携帯性および高い利便性を得ることができると共に、センサ本体56それ自体は小型のものであることから、リモートケーブル90の先端部を適宜の装着具を用いて例えばヘルメット等に装着することができ、例えばガス警報器本体10Aを身体に装着しておけば両手を自由な状態とすることができるので、高い利便性を確実に得ることができる。
【0047】
さらに、本発明のガス警報器においては、適宜の装着用部材を用いて人の身体に直接的に装着してあるいは人の着衣に装着して使用してもよく、装着用部材としては、例えばクリップ、ピンなどを挙げることができる。
また、ガス警報器における警報報知機構として、例えば警報用ブザー、警報用振動発生器(数十ヘルツ程度の低周波を発する)が設けられた構成とすることができ、この場合には、警報用発光部による発光に加え、警報用ブザーによるブザー音および警報用振動発生器による振動によって警報が発せられる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明のポータブル型ガス警報器の一構成例を示す正面図である。
【図2】図1に示すポータブル型ガス警報器の平面図である。
【図3】図1に示すポータブル型ガス警報器の背面図である。
【図4】図1に示すポータブル型ガス警報器の底面図である。
【図5】図1に示すポータブル型ガス警報器の左側面図である。
【図6】図1に示すポータブル型ガス警報器の右側面図である。
【図7】図1のA−Aにおける縦断面図である。
【図8】図1のB−Bにおける横断面図である。
【図9】図1のC−Cにおける縦断面図である。
【図10】図1のD−Dにおける横断面図である。
【図11】背面側ケーシング部材の正面図である。
【図12】正面側ケーシング部材の背面図である。
【図13】ガスセンサの一例における構成の概略を示す説明図である。
【図14】図13に示すガスセンサの分解図である。
【図15】リモートケーブルの一構成例を示す斜視図である。
【図16】図15に示すリモートケーブルの断面図である。
【図17】リモートケーブルの装着方法を説明するための説明図であって、ガスセンサがガス警報器本体から取り外された状態を示す斜視図である。
【図18】リモートケーブルの装着方法を説明するための説明図であって、リモートケーブルの被装着部がガス警報器本体のセンサ装着部に装着された状態を示す斜視図である。
【図19】リモートケーブルの装着方法を説明するための説明図であって、ガスセンサがリモートケーブルのセンサ装着部に装着された状態を示す斜視図である。
【図20】プロテクトカバーの構成を示す斜視図である。
【図21】リモートケーブルの他の構成例を示す斜視図である。
【図22】図21に示すリモートケーブルの断面図である。
【図23】リモートケーブルの装着方法を説明するための説明図であって、リモートケーブルの被装着部がガス警報器本体のセンサ装着部に装着された状態を示す斜視図である。
【図24】リモートケーブルの装着方法を説明するための説明図であって、ガスセンサを構成するセンサ本体がリモートケーブルのセンサ装着部に装着された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
10 ポータブル型ガス警報器
10A ガス警報器本体
11 ケーシング
11A 固定用ネジ
12 背面側ケーシング部材
13 電池室
13A 電池受容部
13B 電池挿入口
13C 切り欠き部
14 電池
15 センサ装着部
15A センサ装着口
16 スリーブ部材
17 係合用装着部
18 接続用コネクター部材
19 視認用開口部
20 正面側ケーシング部材
21 正面開口部
22 操作部形成用開口部
23 補強部材
25 リング状パッキング
26 対接面
28 赤外線通信ポート
30 電池蓋
45 電源端子
46A 表示用基板
46B 電源基板
46C CPU基板
47 パネル状表示機構
48 警報用発光素子
49A,49B,49C スイッチ素子
50 保護用窓部材
51 表示部
52 警報用発光部
53 操作部
53A 第1の操作用ボタン
53B 第2の操作用ボタン
53C 第3の操作用ボタン
54A,54B,54C スイッチ駆動部分
55 ガスセンサ
56 ガスセンサ本体
56A ガス導入口
56B センサ素子
56C センサケース
56D 外部リード部材
57 センサ基板
57A コネクター部
58 センサ保護カバー部材
59 キャップ部材
60 アダプター
61 ホルダー部材
64 係合用突起
65 グリップ部材
68 リング状パッキング
70 プロテクトカバー
71 装着部
72 正面開口部
73 ガス警報器装着用開口部
74 ガスセンサ装着用開口部
75 電池挿入用開口部
76 赤外線通信ポート露出用開口部
80 リモートケーブル
81 ケーブル
82 センサ装着部
821 係合装着部
82A スリーブ部材
82B 接続用コネクター部
82C カバー部材
82E 装着部本体
84A,84B 線条保護部材
85 被装着部
85A 筒状挿入部
85B コネクター部
85C キャップ部材
85D グリップ部材
85E 被装着部本体
86 突起部
87 リング状パッキング
90 リモートケーブル
91 センサ装着部
92 接続用コネクター部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手で握って保持することのできる箱型形状のケーシングを備え、このケーシングの内部における上半部にガス検知動作に係る機能部材が配置されていると共に下半部に電池室およびセンサ装着部が左右に並設されて形成されたガス警報器本体を備えてなり、
ガス警報器本体におけるセンサ装着部は、ガスセンサおよびリモートケーブルの一方が他方と交換可能に着脱自在に装着されるよう構成されており、
リモートケーブルは、一端にガスセンサが着脱自在に装着されるセンサ装着部を有すると共に他端にガス警報器本体のセンサ装着部に装着される被装着部を有することを特徴とするポータブル型ガス警報器。
【請求項2】
ガス警報器本体におけるセンサ装着部は、全体が円柱状のセンサ本体と、このセンサ本体を内部に保持する円筒状のホルダー部材および当該ホルダー部材の先端部に設けられた弾性体よりなる円筒状のグリップ部材よりなるアダプターとが一の構造体として構成されたガスセンサが装着されるよう、構成されており、
リモートケーブルにおけるセンサ装着部が、ガス警報器本体におけるセンサ装着部と同一の構成を有することを特徴とする請求項1に記載のポータブル型ガス警報器。
【請求項3】
ガス警報器本体におけるセンサ装着部は、全体が円柱状のセンサ本体と、このセンサ本体を内部に保持する円筒状のホルダー部材および当該ホルダー部材の先端部に設けられた弾性体よりなる円筒状のグリップ部材よりなるアダプターとが一の構造体として構成されたガスセンサが装着されるよう、構成されており、
リモートケーブルにおけるセンサ装着部は、前記ガスセンサを構成するセンサ本体が直接的に装着される構成とされていることを特徴とする請求項1に記載のポータブル型ガス警報器。
【請求項4】
ガス警報器本体におけるセンサ装着部は、各々検知対象ガスの種類が異なるセンサ本体を具えた複数の同形のガスセンサのうちから目的に応じて選択されたいずれか一のガスセンサが、他のガスセンサと交換可能とされるよう構成されており、
センサ本体は、当該センサ本体に固有の情報が記録された記憶手段を具えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のポータブル型ガス警報器。
【請求項5】
センサ本体は温度検知手段を有し、当該温度検知手段により検知される温度情報に基づいて、センサ本体からのガス検知信号についての温度補償条件が設定されることを特徴とする請求項4に記載のポータブル型ガス警報器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−249500(P2007−249500A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−70950(P2006−70950)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(000250421)理研計器株式会社 (216)
【Fターム(参考)】