説明

マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置及びそのマイク付きイヤホンの差込プラグを用いた情報伝達の方法

【課題】マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置とその差込プラグを用いた情報伝達の方法を提供する。
【解決手段】生物医学装置は、測量ユニットと、マイクロ・コントローラー・ユニットと、マイク付きイヤホンの差込プラグと、スイッチユニットと、レベルシフトユニットと、増幅ユニットと、電源管理ユニットと、を備えるように構成され、該差込プラグをマイク付きイヤホンの差込口に挿入することにより、生物医学装置と可搬式電子装置との情報伝達が可能で、予めメーカーが規定した伝達形式の認証手順を経る必要がなくなる。また、該差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法によれば、使用者が生物医学情報を前記可搬式電子装置内に入力可能で、可搬式電子装置により毎日の生物医学情報を記録して追跡すると同時に、その情報をクラウドデータベース内へアップロードして遠隔医療管理として用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一種の生物医学装置に係り、特に、マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置及びそのマイク付きイヤホンの差込プラグを用いた情報伝達の方法に関するものである。本発明は、マイク付きイヤホンの差込プラグをマイク付きイヤホンの差込口に接続することによって、可搬式電子装置と情報伝達及びデータ統合を行うことが可能となる。
【背景技術】
【0002】
現在、例えば、血糖測定器、体重計、血圧計、心電図測定器や血中酸素濃度測定器などのような各種類の生物医学装置は人類の生活に広く応用されている。図1の従来の血糖測定器の立体図を参照し、図1に示すように、使用者は、試験片2′を従来の血糖測定器1′に挿入し、血液を該試験片2′の反応領域21′に点着した後、血糖測定器1′は、該血液の血糖濃度値を計測し始める。そして、計測が終わったら、その血糖濃度値を画面11′の上に表示させる。
【0003】
通常、図1に示すような血糖測定器1′は、単に血糖濃度値を画面11′の上に表示させるだけで、使用者の方では、例えば、パソコンのような他の電子設備を使用し、自ら毎日の血糖濃度値を記録して追跡する必要があって、とても不便である。一方、科学技術の発展につれて、3C製品と、生物科学技術と医療情報との間の関連性が連続で増加してきた現在、一般では、映像、データベースやネットワークなど分野を越えて取り組んだ技術が含まれている。以上のことから分かるように、使用者としては、生物医学装置と3C製品とのデータ統合を行うことが要望されていることが明らかである。
【0004】
このため、生物医学装置を製造する関連メーカーは、パソコンと情報伝達を行える血糖測定器が提案されていた。図2の血糖測定器がパソコンと情報伝達を行う場合を示す概念図を参照し、図2に示すように、接続ケーブル12′を、血糖測定器1′の上に追加設置し、該接続ケーブル12′はUSB連結器121′を備えているため、パソコン3′のUSB差込口31′に接続可能となる。そして、該パソコン3′内にインストールされた応用ソフトウェアによって使用者は、毎日の血糖濃度値をパソコン3′へアップロードすることができる。また、使用者は、該応用ソフトウェアによって毎日の血糖濃度値の追跡を自動的に実行することもできる。このように、血糖測定器1′をパソコン3′と接続して使用することによって、使用者にとっては、毎日の血糖濃度値を明確に記録して追跡することが可能である。
【0005】
上述した血糖測定器1′は、該接続ケーブル12′を介して該パソコン3′と情報伝達及びデータ統合を行うことができるが、年輩な使用者にとっては、一つの問題が依然として存在しており、即ち、デスクトップ 型パソコンであれ、ノートパソコンであれ、年輩な使用者はいつもパソコンを身に持っていることができない。そのため、この問題を解決するために、より実行可能な解決法としては、血糖測定器を、例えば、スマートフォンなどのような今流行りの持ち歩けるマルチメディア装置と情報伝達及びデータ統合を実行させる方法にある。図3の血糖測定器がスマートフォンと情報伝達を行う場合を示す概念図と併せて参照し、図3に示すように、血糖測定器1′は、同様に接続ケーブル12′を介してスマートフォン4′に接続しているが、相違点としては、該接続ケーブル12′の末端に備えているのはUSB連結器121′ではなくて、その代わりにスマートフォン4′の情報伝達用差込口41′に接続可能な特定の連結器122′である。このように、スマートフォン4′内にインストールされた該応用ソフトウェアによって使用者は、毎日の血糖濃度値をスマートフォン4′へアップロードすることが可能となり、その上、スマートフォン4′が相当に薄くて軽いので、年輩な使用者にとっては、スマートフォンをいつも身に持っていっても負担にならない。
【0006】
しかしながら、市場における様々なブランドのスマートフォンが販売されており、そのうち、異なるブランドのスマートフォンの間では異なる形式の情報伝達用差込口を備えている。そのため、一旦、使用者が新しいスマートフォンを購入し、しかし、その新しいスマートフォンのブランドは使用者が本来使用していた旧型携帯電話とは異なっていた場合、血糖測定器は同一の様式の連結器を使用しても新しいスマートフォンと情報伝達を行うことができないとなる。また、新しいスマートフォンに対応できる連結器ケーブルを購入すれば、血糖測定器を新しいスマートフォンと情報伝達を行わせることが可能になるとは限らない。血糖測定器とスマートフォンとの間で互いの情報形式が、予めスマートフォンメーカーの認証を取得する必要があり、そして認証が成功するもののみで、血糖測定器がスマートフォンと情報伝達及びデータ統合を行うことを許可する。
【0007】
その結果、上述したように、我々は、スマートフォン(即ち、持ち歩けるマルチメディア装置)の情報伝達用差込口を介して生物医学装置と分野を越えたデータ統合を行うことの実行が容易ではないことが分かる。これに鑑みて、本出願の発明者は、生物医学装置と持ち歩けるマルチメディア装置との間の分野を越えたデータ統合をより一層容易に実行させるために、鋭意努力を重ね、一種のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置及びそのマイク付きイヤホンの差込プラグを用いた情報伝達の方法が開発された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置を提供することを第1の目的としている。該生物医学装置は、標準的なマイク付きイヤホンの差込プラグを備え、可搬式電子装置のマイク付きイヤホンの差込口を挿入可能となる。これにより、生物医学装置を可搬式電子装置と情報伝達を行わせることが可能で、予めメーカーが規定された伝達形式の認証手順を行うことが不要となる。
【0009】
本発明は、マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置を提供することを第2の目的としている。該生物医学装置は、電源管理ユニットを備えており、該電源管理ユニットは、電池或いは可搬式電子装置から外部電源の供給を受けてから、該外部電源を該生物医学装置が必要なシステム電源に変換することによって、使用者が、生物医学装置を使用する時も、生物医学装置にシステム電源不足が発生する心配がない。
【0010】
本発明は、マイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法を提供することを第3の目的としている。該方法によれば、使用者は、生物医学装置で自分の生物医学データを測定するだけではなく、さらに該生物医学装置と可搬式電子装置との間の情報伝達及びデータ統合を行うことによって、使用者は、生物医学情報を該可搬式電子装置内に入力して、可搬式電子装置で毎日の生物医学情報を記録して追跡することも可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
従って、本発明の第1の目的と第2の目的を達成するために、本出願の発明人は、一種のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置を提案し、当該装置は、測量ユニットと、マイクロ・コントローラー・ユニットと、マイク付きイヤホンの差込プラグと、スイッチユニットと、レベルシフトユニットと、増幅ユニットと、電源管理ユニットと、を備えるように構成される。
【0012】
該測量ユニットは、被測定体と接続して該被測定体の生物医学データを測定するに用いられている。該マイクロ・コントローラー・ユニットは、測量ユニットに連結され、該生物医学データを受信し、そしてその生物医学データを処理して生物医学情報として生成する。該マイク付きイヤホンの差込プラグは、外部にある可搬式電子装置のマイク付きイヤホンの差込口に挿入可能で、また、このマイク付きイヤホンの差込プラグは、マイク入力端と、接地端と、音声(左)出力端と、音声(右)出力端と、を有し、そのうち、該マイク入力端は、該マイクロ・コントローラー・ユニットに連結されている。
【0013】
該スイッチユニットは、該音声(右)出力端及び該マイクロ・コントローラー・ユニットに連結され、また、該マイク付きイヤホンの差込プラグを該可搬式電子装置の該マイク付きイヤホンの差込口に挿入した場合、スイッチユニットは、信号切換を実行することによって可搬式電子装置が音声信号を出力するのを終止することが可能となり、これにより、マイクロ・コントローラー・ユニットは該マイク入力端を介して該生物医学情報を可搬式電子装置に入力することが可能となる。該レベルシフトユニットは、スイッチユニットとマイクロ・コントローラー・ユニットに連結され、また、該レベルシフトユニットは、スイッチユニットから該音声信号を受信して該音声信号を増幅させ、その後、レベルシフトユニットは、受信して増幅させた音声信号を直流信号に変換してマイクロ・コントローラー・ユニットへ送信する。
【0014】
該増幅ユニットは、該スイッチユニットに連結され、該音声信号を受信して増幅する。該電源管理ユニットは、音声(左)出力端に連結され、また、音声(左)出力端を介して電源管理ユニットは外部電源に電気的に接続が可能となり、そして該外部電源をシステム電源に変換することにより、変換されたシステム電源で測量ユニット、マイクロ・コントローラー・ユニット、スイッチユニット、レベルシフトユニット及び増幅ユニットを駆動させることができる。
【0015】
なお、該マイク付きイヤホンの差込プラグを該マイク付きイヤホンの差込口に挿入した場合、マイク付きイヤホンの差込プラグによって該可搬式電子装置は、該スイッチユニットを介して設定情報を該マイクロ・コントローラー・ユニットに伝送することが可能となり、その後マイクロ・コントローラー・ユニットは該マイク入力端を経由して識別コードを可搬式電子装置へ送信し、この場合、可搬式電子装置内にインストールされた応用ソフトウェアは、該識別コードを検出することにより、マイクロ・コントローラー・ユニットと可搬式電子装置との通信関係を確認することができる。
【0016】
さらに、本発明の第3の目的を達成するために、本出願の発明人は、一種のマイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法を提案し、該方法は以下の流れを含む。
【0017】
ステップ(1)は、生物医学装置のマイク付きイヤホンの差込プラグを可搬式電子装置のマイク付きイヤホンの差込口に挿入するステップである。
【0018】
ステップ(2)は、該マイク付きイヤホンの差込プラグの音声(右)出力端によって該可搬式電子装置が設定情報を前記生物医学装置のマイクロ・コントローラー・ユニットへ送信するステップである。
【0019】
ステップ(3)は、該マイクロ・コントローラー・ユニットが該設定情報を受信して分析するステップである。
【0020】
ステップ(4)は、マイク付きイヤホンの差込プラグのマイク入力端によってマイクロ・コントローラー・ユニットが識別コードを可搬式電子装置へ送信するステップである。
【0021】
ステップ(5)は、該可搬式電子装置内部の応用ソフトウェアで該識別コードを検出するステップである。
【0022】
ステップ(6)は、識別コードが検出されるや否やを判別し、検出されることを判別した場合、ステップ(7)を実行し、検出されていないことを判別した場合、ステップ(1)から再び実行するステップである。
【0023】
ステップ(7)は、マイクロ・コントローラー・ユニットと可搬式電子装置との通信関係を完成させるステップである。
【0024】
ステップ(8)は、被測定体が生物医学装置の測量ユニットに接続されるや否やを判別し、接続されることを判別した場合、ステップ(9)を実行し、接続されていないことを判別した場合、ステップ(8)を再び実行するステップである。
【0025】
ステップ(9)は、生物医学装置のスイッチユニットにより可搬式電子装置が音声信号を出力するのを終止するステップである。
【0026】
ステップ(10)は、該被測定体が測定できるや否やを判別し、測定できることを判別した場合、ステップ(11)を実行し、測定できないことを判別した場合、ステップ(8)から再び実行するステップである。
【0027】
ステップ(11)は、該測量ユニットが前記被測定体の生物医学データを測定し、かつ該生物医学データをマイクロ・コントローラー・ユニットへ送信するステップである。
【0028】
ステップ(12)は、マイクロ・コントローラー・ユニットが生物医学データを処理して生物医学情報として生成するステップである。
【0029】
ステップ(13)は、該マイク入力端によってマイクロ・コントローラー・ユニットが該生物医学情報を前記可搬式電子装置へ送信するステップである。
【0030】
ステップ(14)は、被測定体の生物医学情報の測定と記録が完成するや否やを判別し、完成することを判別した場合、ステップ(15)を実行し、完成していないことを判別した場合、ステップ(8)から再び実行するステップである。
【0031】
ステップ(15)は、生物医学装置の上から被測定体を取り外すステップである。
【0032】
ステップ(16)は、生物医学装置を取り外すステップである。
【0033】
以上が本発明の基本的な方法の流れである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】従来の血糖測定器の立体図。
【図2】血糖測定器がパソコンと情報伝達を行う場合を示す概念図。
【図3】血糖測定器がスマートフォンと情報伝達を行う場合を示す概念図。
【図4】本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置の第1の構成図。
【図5】マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置とスマートフォンとの接続を示す概念図。
【図6】マイク付きイヤホンの差込プラグの正面図。
【図7A】本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置とスマートフォンとのタイミング図。
【図7B】本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置とスマートフォンとのタイミング図。
【図7C】本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置とスマートフォンとのタイミング図。
【図8】体脂肪計付き血圧計の立体図。
【図9】心電図計の正面図。
【図10】本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置の第2の構成図。
【図11A】マイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法の流れを示すフローチャート。
【図11B】マイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法の流れを示すフローチャート。
【図11C】マイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明が提案した一種のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置及びそのマイク付きイヤホンの差込プラグを用いた情報伝達の方法において、このマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置では、複数種類の実施例を含み、本発明の最良実施例をより明確に詳細説明できるために、以下、図面と併せて本発明の技術特徴を詳細に説明する。
【0036】
図4の本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置の第1の構成図を参照し、図4に示すように、このマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1の第1の構成は、測量ユニット11と、マイクロ・コントローラー・ユニット12と、マイク付きイヤホンの差込プラグ13と、スイッチユニット14と、レベルシフトユニット15と、増幅ユニット16と、電源管理ユニット17と、スピーカーユニット18と、を備える。
【0037】
測量ユニット11は、被測定体2と接続して被測定体2の生物医学データを測定するに用いられている。マイクロ・コントローラー・ユニット12は、測量ユニット11に連結され、生物医学データを受信し、そしてその生物医学データを処理して生物医学情報として生成する。マイク付きイヤホンの差込プラグ13は、外部にある可搬式電子装置3のマイク付きイヤホンの差込口31に挿入可能で、また、このマイク付きイヤホンの差込プラグ13は、マイク入力端131と、接地端132と、音声(左)出力端133と、音声(右)出力端134と、を有し、マイク入力端131は、マイクロ・コントローラー・ユニット12に連結されている。
【0038】
図4を続いて参照し、スイッチユニット14は、音声(右)出力端134及びマイクロ・コントローラー・ユニット12に連結され、また、マイク付きイヤホンの差込プラグ13を可搬式電子装置3のマイク付きイヤホンの差込口31に挿入した場合、スイッチユニット14は、信号切換を実行することによって可搬式電子装置3が音声信号を出力するのを終止することが可能である。この場合、マイクロ・コントローラー・ユニット12はマイク入力端131を介して生物医学情報を可搬式電子装置3に入力することが可能となる。なお、レベルシフトユニット15は、スイッチユニット14とマイクロ・コントローラー・ユニット12に連結され、また、レベルシフトユニット15は、スイッチユニット14から音声信号を受信して音声信号を増幅させ、その後、レベルシフトユニット15は、音声信号を直流信号に変換してマイクロ・コントローラー・ユニット12へ送信する。
【0039】
さらに図4を参照し、増幅ユニット16は、スイッチユニット14に連結され、音声信号を受信して増幅する。電源管理ユニット17は、音声(左)出力端133に連結され、また、音声(左)出力端133を介して電源管理ユニット17は外部電源に電気的に接続が可能となり、そして外部電源をシステム電源に変換することにより、変換されたシステム電源で測量ユニット11、マイクロ・コントローラー・ユニット12、スイッチユニット14、レベルシフトユニット15及び増幅ユニット16を駆動させることができる。こうしたマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1の第1の構成において、可搬式電子装置3の電池を外部電源として使用できるようになり、マイク付きイヤホンの差込プラグ13をマイク付きイヤホンの差込口31に挿入した場合、電源管理ユニット17は、電池から外部電源の供給を受けてから、それを生物医学装置1が必要なシステム電源に変換する。最後、スピーカーユニット18は、増幅ユニット16に連結され、増幅ユニット16で増幅された音声信号を受信して音声信号を出力する。
【0040】
特に説明する必要があるのは、こうしたマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1の第1の構成において、マイク付きイヤホンの差込プラグ13をマイク付きイヤホンの差込口31に挿入した場合、マイク付きイヤホンの差込プラグ13は、スイッチユニット14を介して可搬式電子装置3の設定情報をマイクロ・コントローラー・ユニット12に伝送することができる。そしてマイクロ・コントローラー・ユニット12は、マイク入力端131を経由して識別コードを可搬式電子装置3へ送信し、この場合、可搬式電子装置3内にインストールされた応用ソフトウェアは、識別コードを検出することができる。応用ソフトウェア識別コードの検出に成功する場合、即ち、生物医学装置1と可搬式電子装置3との通信接続に成功し、生物医学装置1は可搬式電子装置3と情報伝達及びデータ統合の実行の開始を意味する。同時に、使用者は、可搬式電子装置で毎日測定した生物医学情報を雲端データベース内へアップロードして遠隔医療管理として用いられることもできる。さらに、特に説明する必要があるのは、使用者は、可搬式電子装置のメーカーが提供したネット ショップから応用ソフトウェアをダウンロードして可搬式電子装置内に直接にインストールすることができる。
【0041】
本発明の特徴は、マイク付きイヤホンの差込プラグ13を使用して可搬式電子装置3と通信接続することにある。よって、本発明の技術特徴全体を完全に説明するために、以下、マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1は、如何にしてマイク付きイヤホンの差込プラグ13と可搬式電子装置3を介して情報伝達及びデータ統合を行うのを明確に説明する。
【0042】
図4を続いて参照すると同時に図5のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置とスマートフォンとの接続を示す概念図を参照し、図4と図5に示すように、本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1は、マイク付きイヤホンの差込プラグ13を備え、そしてマイク付きイヤホンの差込プラグ13を可搬式電子装置3のマイク付きイヤホンの差込口31に挿入することによって、本発明の生物医学装置1を可搬式電子装置3と通信接続させることが可能で、また、図5に示す生物医学装置1が血糖測定器であり、かつ被測定体2が血糖試験片であって、血糖試験片の上には、使用者の血液と反応が可能な酵素触媒21を有し、そして血糖試験片は、血糖測定器の血糖試験片測量装置(即ち、測量ユニット11)内に挿入することができることによって血糖測定器で血糖濃度値の計測を実行させる。さらに、図5に示すような可搬式電子装置3は、スマートフォンであり、スマートフォン内には応用ソフトウェアがインストールされている。また、使用者は、Googleが提供したAndroid Market、Appleが提供したApp Store、Nokiaが提供したOvi StoreやBlackBerryが提供したApp Storeなどのサービスから応用ソフトウェアを購入してダウンロードすることができるため、そのスマートフォン内に直接インストールすることができる。
【0043】
図4と図5を続いて参照すると同時に図6のマイク付きイヤホンの差込プラグの正面図を参照し、前述したとおり、マイク付きイヤホンの差込プラグ13は、マイク入力端131、接地端132、音声(左)出力端133及び音声(右)出力端134を有しており、なお、マイク入力端131は、マイクロ・コントローラー・ユニット12に連結され、また、音声(右)出力端134は、スイッチユニット14に連結され、そして、音声(左)出力端133は、電源管理ユニット17に連結される。
【0044】
本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1の第1の構成において、音声(右)出力端134は、スマートフォンから出力する音声信号をスイッチユニット14に入力する。続いて、スイッチユニット14は、音声信号をマイクロ・コントローラー・ユニット12に入力してから、マイクロ・コントローラー・ユニット12は、音声信号の周波数を解析することにより、入力しようとするスマートフォンの生物医学情報の周波数を決定する。また、生物医学装置1にスマートフォンを接続する場合、スマートフォンは、音声(右)出力端134を介してその設定情報をマイクロ・コントローラー・ユニット12に伝送してから、マイクロ・コントローラー・ユニット12は、識別コードをスマートフォンへ送信する。この場合、可搬式電子装置3内にインストールされた応用ソフトウェアは、識別コードを検出し始め、応用ソフトウェアが識別コードの検出に成功する場合、即ち、生物医学装置1がスマートフォンとの通信接続が完全に成功し、使用者は、生物医学装置1を用いて可搬式電子装置3と情報伝達及びデータ統合の実行の開始を意味する。
【0045】
図4と図5を続いて参照すると同時に図7A、図7B、図7Cの本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置とスマートフォンとのタイミング図を参照し、血糖測定器(即ち、本発明の生物医学装置1)は、マイク付きイヤホンの差込プラグ13を介してスマートフォン(即ち、可搬式電子装置3)と接続した後、図7Aに示すように、なお、A信号とは、音声(左)出力端133から出力する信号を指し、B信号とは、マイク入力端131から出力する信号を指し、C信号とは、スイッチユニット14からマイクロ・コントローラー・ユニット12に入力する信号を指す。血糖試験片(即ち、被測定体2)は、まだ血糖測定器に挿入していない場合、図7Bに示すように、A信号は、高電位に保持されており、B信号とC信号とも、低電位に維持されている。また、血糖試験片が血糖測定器に挿入した場合、A信号は、依然として高電位に維持されており、かつB信号は、依然として低電位に維持されているが、C信号は、時間がTrになる箇所から急激に高レベルまでに上昇する。
【0046】
そして、血液を酵素触媒21に点着した後、血糖測定器は、速やかに血液の血糖濃度値(即ち、生物医学情報)を計測し、さらに、スマートフォンから出力する音声信号のサンプリング周波数が44.1kHzであるため、マイク入力端131を介してマイクロ・コントローラー・ユニット12は、10kHzの周波数で、血糖濃度値をスマートフォンに入力し、かつ血糖濃度値(即ち、生物医学情報)の形式は、2進コードである。マイクロ・コントローラー・ユニット12が血糖濃度値をスマートフォンに入力した場合、図7Bに示すように、この場合、A信号は、時間軸がTf1になる箇所から下降し、所定の時間を経過した後、再び上昇する。なお、A信号が下降して10msを経過した後、血糖濃度値は、時間がTisになるとスマートフォン内に入力し始め、それから時間がTieになる前に血糖濃度値の入力を完成する。また、時間Tisと時間Tieとの時間差が40msである。最後、血糖濃度値が完全にスマートフォンに入力した後、図7Cに示すように、A信号は時間がTf2になると、低レベルに下降し、そして血糖試験片21が血糖測定器から取り外した後、A信号は時間がTf3になると、低レベルに下降している。
【0047】
以上、血糖測定器を実施例として、本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1とスマートフォン(即ち、可搬式電子装置3)との情報伝達及びデータ統合を行う過程を説明した。しかしながら、現在では、体脂肪測定器、血圧計、血中酸素濃度計及び心電図測定器などの生物医学装置はいずれも小型化するため、本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1は、血糖測定器に限らず、図8の体脂肪計付き血圧計の立体図を参照し、図8に示すように、本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1は、体脂肪計付き血圧計であってもよい、この場合、測量ユニット11は、2つのカフ(腕帯)であり、これらの2つのカフはそれぞれ使用者の左の手首と右の手首に巻いて、使用者の体脂肪値と血圧値を測定する。さらに、図9の心電図計の正面図を参照し、図9に示すように、本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1は、心電図計であってもよい、この場合、測量ユニット11は、2つの電極であり、使用者は左右両手の人指し指をそれぞれ2つの電極の上に押して、こうすれば、心電図計は、使用者の心電図情報を測定することができる。
【0048】
さらに、本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1はさらに、第2の構成であってよい。図10の本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置の第2の構成図を参照し、図10に示すように、第1の構成と同じように、本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1の第2の構成は、測量ユニット11と、マイクロ・コントローラー・ユニット12と、マイク付きイヤホンの差込プラグ13と、スイッチユニット14と、レベルシフトユニット15と、増幅ユニット16と、電源管理ユニット17と、スピーカーユニット18と、を備える。
【0049】
図10を続いて参照すると同時に図4を参照し、なお、前述したマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1の第1の構成に比べ、第2の構成においては、スイッチユニット14は、同時に音声(左)出力端133、音声(右)出力端134とマイクロ・コントローラー・ユニット12に連結され、かつ電源管理ユニット17は外部電源のみに電気的に接続されており、電源管理ユニット17は、音声(左)出力端133には連結されていないことにある。こうした第2の構成において、音声(左)出力端133は、電源管理ユニット17に連結して外部電源を供給する必要がないため、音声(左)出力端133と音声(右)出力端134とも同時に音声信号を生物医学装置1に伝達することに用い、あるいは可搬式電子装置3の設定情報をマイクロ・コントローラー・ユニット12に伝達することに用いることができる。そして、マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置1の第1の構成と同様に、血糖測定器を実施例として実施することができるほか、体脂肪計付き血圧計と心電図計とも実施例として実施することができる。
【0050】
上述したとおり、本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置を完全に説明された。次に、マイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法は、フローチャートと合わせて以下のように完全に説明する。図11A、図11Bと図11Cのマイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法の流れを示すフローチャートを参照し、図11A、図11Bと図11Cに示すように、マイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法は、以下のステップを含む。
【0051】
まず、ステップ(101)を実行し、生物医学装置のマイク付きイヤホンの差込プラグを可搬式電子装置のマイク付きイヤホンの差込口に挿入する。次に、ステップ(102)を実行し、マイク付きイヤホンの差込プラグの音声(右)出力端によって可搬式電子装置が設定情報を生物医学装置のマイクロ・コントローラー・ユニットへ送信する。それから、ステップ(103)を実行し、マイクロ・コントローラー・ユニットが設定情報を受信して分析する。マイクロ・コントローラー・ユニットが設定情報の分析を完成した後、ステップ(104)を実行し、マイク付きイヤホンの差込プラグのマイク入力端によってマイクロ・コントローラー・ユニットが識別コードを可搬式電子装置へ送信する。続いてステップ(105)を実行し、可搬式電子装置内部の応用ソフトウェアで識別コードを検出する。そして、ステップ(106)を実行し、識別コードが検出されるか否かを判別し、検出されることを判別した場合、ステップ(107)を実行し、一方、検出されていないことを判別した場合、ステップ(101)から再び実行する。
【0052】
マイクロ・コントローラー・ユニットと可搬式電子装置との通信関係を完成させた後、使用者は、生物医学装置を使用し始め、この場合、ステップ(108)を実行し、被測定体が生物医学装置の測量ユニットに接続されるか否かを判別し、接続されることを判別した場合、ステップ(109)を実行して生物医学装置のスイッチユニットにより可搬式電子装置が音声信号を出力するのを終止し、一方、接続されていないことを判別した場合、測量ユニットに接続される被測定体がないことを表しているので、ステップ(108)を再び実行する必要がある。
【0053】
さらに、被測定体が測量ユニットに接続された後、ステップ(110)を実行し、被測定体が測定できるか否かを判別し、測定できることを判別した場合、ステップ(111)を実行して測量ユニットが被測定体の生物医学データを測定し、そして生物医学データをマイクロ・コントローラー・ユニットへ送信し、一方、測定できないことを判別した場合、ステップ(108)から再び実行する。そして、ステップ(112)を実行し、マイクロ・コントローラー・ユニットが生物医学データを処理して生物医学情報として生成する。それから、ステップ(113)を実行し、マイク入力端によってマイクロ・コントローラー・ユニットが生物医学情報を可搬式電子装置へ送信する。
【0054】
上述したステップ(101)乃至ステップ(113)によれば、生物医学装置と可搬式電子装置との間の情報伝達及びデータ統合を完成することができる。そして、ステップ(114)を続いて実行し、被測定体の生物医学情報の測定と記録が完成するか否かを判別し、完成することを判別した場合、ステップ(115)を実行して生物医学装置の上から被測定体を取り外し、一方、完成していないことを判別した場合、ステップ(108)から再び実行する。最後、ステップ(115)に続き、ステップ(116)を実行し、生物医学装置を取り外す。
【0055】
このようにして、上述したステップ(101)乃至ステップ(116)を経由して、使用者は、生物医学装置で自分の生物医学データを測定するだけではなく、さらに生物医学装置と可搬式電子装置との間の情報伝達及びデータ統合を行うことによって、使用者は、生物医学情報を可搬式電子装置内に入力して、可搬式電子装置で毎日の生物医学情報を記録して追跡することが可能となる。
【0056】
上述したとおり、本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置及びそのマイク付きイヤホンの差込プラグを用いた情報伝達の方法を完全に説明されており、これにより、我々は上述した説明から分かるように、本発明は以下の長所を有する。
【0057】
1.本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置は、マイク付きイヤホンの差込プラグを備え、このマイク付きイヤホンの差込プラグを可搬式電子装置のマイク付きイヤホンの差込口に挿入すること及び可搬式電子装置にインストールされた応用ソフトウェアによって生物医学装置と可搬式電子装置との間の情報伝達及びデータ統合を実行可能となる。
【0058】
2.上記第1点を踏まえて、マイク付きイヤホンの差込プラグの方式によって、使用者は、マイク付きイヤホンの差込プラグを備える生物医学装置を使用して任意の可搬式電子装置と通信接続できることから、メーカーの伝達形式の認証手順を通過することが不要となり、使用者にとっては、とても便利である。
【0059】
3.上記第1点を踏まえて、使用者は、Googleが提供したAndroid Market、Appleが提供したApp Store、Nokiaが提供したOvi StoreやBlackBerryが提供したApp Storeから応用ソフトウェアを購入してダウンロードことができるため、そのスマートフォン内に直接インストールすることができる。
【0060】
4.本発明のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置によれば、そのシステム電源では、電池或いは可搬式電子装置から供給できるから、使用者が、生物医学装置を使用する場合、生物医学装置にシステム電源不足が発生する心配がない。
【0061】
5.マイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法によれば、使用者が、生物医学装置で自分の生物医学データを測定するだけではなく、さらに生物医学装置と可搬式電子装置との間の情報伝達及びデータ統合を行うことによって、使用者は、生物医学情報を可搬式電子装置内に入力して、可搬式電子装置で毎日の生物医学情報を記録して追跡することが可能となる。
【0062】
以上、本発明の好適な実施形態の例を図面を参照しながら詳細に説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、すなわち、本発明の技術思想の範囲を逸脱することなく、適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0063】
1:マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置
1′:従来の血糖測定器
11:測量ユニット
11′:画面
12:マイクロ・コントローラー・ユニット
12′:接続ケーブル
121′: USB連結器
122′:特定の連結器
13:マイク付きイヤホンの差込プラグ
131:マイク入力端
132:接地端
133:音声(左)出力端
134:音声(右)出力端
14:スイッチユニット
15:レベルシフトユニット
16:増幅ユニット
17:電源管理ユニット
18:スピーカーユニット
2:被測定体
2′:試験片
21:酵素触媒
21′:反応領域
3:可搬式電子装置
3′:パソコン
31:マイク付きイヤホンの差込口
31′:USB差込口
4:電池
4′:スマートフォン
41′:情報伝達の差込口
101〜116:方法のステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定体と接続して前記被測定体の生物医学データを測定する測量ユニットと、
前記測量ユニットに連結され、前記生物医学データを受信し、かつ前記生物医学データを処理して生物医学情報として生成するマイクロ・コントローラー・ユニットと、
マイク入力端と、接地端と、音声(左)出力端と、音声(右)出力端と、を有し、前記マイク入力端は、前記マイクロ・コントローラー・ユニットに連結され、外部にある可搬式電子装置のマイク付きイヤホンの差込口に挿入可能なマイク付きイヤホンの差込プラグと、
前記音声(右)出力端及び前記マイクロ・コントローラー・ユニットに連結され、前記マイク付きイヤホンの差込プラグを前記可搬式電子装置の前記マイク付きイヤホンの差込口に挿入した場合、前記可搬式電子装置が音声信号を出力して前記マイクロ・コントローラー・ユニットが前記マイク入力端を介して前記生物医学情報を前記可搬式電子装置に入力させるのを終止するために信号切換を実行し得るスイッチユニットと、
前記スイッチユニットと前記マイクロ・コントローラー・ユニットに連結され、前記スイッチユニットから前記音声信号を受信して前記音声信号を増幅させた後、前記音声信号を直流信号に変換して前記マイクロ・コントローラー・ユニットへ送信するレベルシフトユニットと、
前記スイッチユニットに連結され、前記音声信号を受信して増幅する増幅ユニットと、
前記音声(左)出力端に連結され、かつ前記音声(左)出力端を介して外部電源に電気的に接続可能で、前記測量ユニット、前記マイクロ・コントローラー・ユニット、前記スイッチユニット、前記レベルシフトユニット及び前記増幅ユニットを駆動するために前記外部電源をシステム電源に変換する電源管理ユニットと、
を備え、
前記マイク付きイヤホンの差込プラグを前記マイク付きイヤホンの差込口に挿入した場合、前記マイク付きイヤホンの差込プラグによって前記可搬式電子装置は、前記スイッチユニットを介して設定情報を前記マイクロ・コントローラー・ユニットに伝送可能で、その後前記マイクロ・コントローラー・ユニットは前記マイク入力端を経由して識別コードを前記可搬式電子装置へ送信し、この場合、前記可搬式電子装置内にインストールされた応用ソフトウェアは、前記識別コードを検出することにより、前記マイクロ・コントローラー・ユニットと前記可搬式電子装置との通信関係を確認することを特徴とする、マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項2】
前記増幅ユニットに連結され、前記増幅ユニットで増幅された前記音声信号を受信して前記音声信号を出力するスピーカーユニットをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項3】
前記マイク付きイヤホンの差込プラグを前記可搬式電子装置の前記マイク付きイヤホンの差込口に挿入した場合、前記音声(左)出力端より出力された信号は、高電位に維持することを特徴とする、請求項1に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項4】
前記測量ユニットは、血糖試験片測量装置、体脂肪測量装置、血圧測量装置及び心電図測量装置のうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項1に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項5】
前記被測定体は、血糖試験片及び人体のうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項1に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項6】
前記マイクロ・コントローラー・ユニットは10kHzの周波数で前記マイク入力端を介して前記生物医学情報を前記可搬式電子装置に入力することを特徴とする、請求項1に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項7】
前記可搬式電子装置に入力した前記生物医学情報の形式は2進コードであることを特徴とする、請求項6に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項8】
前記可搬式電子装置は、スマートフォン、PDA、携帯型ゲーム機、デジタルフォトフレーム、iPAD(登録商標)、ノートパソコン及びタブレット型パソコンのうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項1に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項9】
被測定体と接続して前記被測定体の生物医学データを測定する測量ユニットと、
前記測量ユニットに連結され、前記生物医学データを受信し、かつ前記生物医学データを処理して生物医学情報として生成するマイクロ・コントローラー・ユニットと、
マイク入力端と、接地端と、音声(左)出力端と、音声(右)出力端と、を有し、前記マイク入力端は、前記マイクロ・コントローラー・ユニットに連結され、外部にある可搬式電子装置のマイク付きイヤホンの差込口に挿入可能なマイク付きイヤホンの差込プラグと、
前記音声(左)出力端、前記音声(右)出力端及び前記マイクロ・コントローラー・ユニットに連結され、前記マイク付きイヤホンの差込プラグを前記可搬式電子装置の前記マイク付きイヤホンの差込口に挿入した場合、前記可搬式電子装置が音声信号を出力して前記マイクロ・コントローラー・ユニットが前記マイク入力端を介して前記生物医学情報を前記可搬式電子装置に入力させるのを終止するために信号切換を実行し得るスイッチユニットと、
前記スイッチユニットと前記マイクロ・コントローラー・ユニットに連結され、前記スイッチユニットから前記音声信号を受信して前記音声信号を増幅させた後、前記音声信号を直流信号に変換して前記マイクロ・コントローラー・ユニットへ送信するレベルシフトユニットと、
前記スイッチユニットに連結され、前記音声信号を受信して増幅する増幅ユニットと、
外部電源に電気的に接続され、前記測量ユニット、前記マイクロ・コントローラー・ユニット、前記スイッチユニット、前記レベルシフトユニット及び前記増幅ユニットを駆動するために前記外部電源をシステム電源に変換する電源管理ユニットと、
を備え、
前記マイク付きイヤホンの差込プラグを前記マイク付きイヤホンの差込口に挿入した場合、前記マイク付きイヤホンの差込プラグによって前記可搬式電子装置は、前記スイッチユニットを介して設定情報を前記マイクロ・コントローラー・ユニットに伝送可能で、その後前記マイクロ・コントローラー・ユニットは前記マイク入力端を経由して識別コードを前記可搬式電子装置へ送信し、この場合、前記可搬式電子装置内にインストールされた応用ソフトウェアは、前記識別コードを検出することにより、前記マイクロ・コントローラー・ユニットと前記可搬式電子装置との通信関係を確認することを特徴とする、マイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項10】
前記増幅ユニットに連結され、前記増幅ユニットで増幅された前記音声信号を受信して前記音声信号を出力するスピーカーユニットをさらに備えることを特徴とする、請求項9に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項11】
前記外部電源は、電池及び電源供給器のうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項9に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項12】
前記測量ユニットは、血糖試験片測量装置、体脂肪測量装置、血圧測量装置及び心電図測量装置のうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項9に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項13】
前記被測定体は、血糖試験片及び人体のうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項12に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項14】
前記マイクロ・コントローラー・ユニットは10kHzの周波数で前記マイク入力端を介して前記生物医学情報を前記可搬式電子装置に入力し、かつ前記生物医学情報は、2進コード形式の情報であることを特徴とする、請求項9に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項15】
前記可搬式電子装置は、スマートフォン、PDA、携帯型ゲーム機、デジタルフォトフレーム、iPAD、ノートパソコン及びタブレット型パソコンのうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項9に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを利用して情報を伝達する生物医学装置。
【請求項16】
生物医学装置のマイク付きイヤホンの差込プラグを可搬式電子装置のマイク付きイヤホンの差込口に挿入するステップ(1)と、
前記マイク付きイヤホンの差込プラグの音声(右)出力端によって前記可搬式電子装置が設定情報を前記生物医学装置のマイクロ・コントローラー・ユニットへ送信するステップ(2)と、
前記マイクロ・コントローラー・ユニットが前記設定情報を受信して分析するステップ(3)と、
前記マイク付きイヤホンの差込プラグのマイク入力端によって前記マイクロ・コントローラー・ユニットが識別コードを前記可搬式電子装置へ送信するステップ(4)と、
前記可搬式電子装置内部の応用ソフトウェアで前記識別コードを検出するステップ(5)と、
前記識別コードが検出されるか否かを判別し、検出されることを判別した場合、ステップ(7)を実行し、検出されていないことを判別した場合、ステップ(1)から再び実行するステップ(6)と、
前記マイクロ・コントローラー・ユニットと前記可搬式電子装置との通信関係を完成させるステップ(7)と、
被測定体が前記生物医学装置の測量ユニットに接続されるか否かを判別し、接続されることを判別した場合、ステップ(9)を実行し、接続されていないことを判別した場合、ステップ(8)を再び実行するステップ(8)と、
前記生物医学装置のスイッチユニットにより可搬式電子装置が音声信号を出力するのを終止するステップ(9)と、
前記被測定体が測定できるか否かを判別し、測定できることを判別した場合、ステップ(11)を実行し、測定できないことを判別した場合、ステップ(8)から再び実行するステップ(10)と、
前記測量ユニットが前記被測定体の生物医学データを測定し、かつ前記生物医学データを前記マイクロ・コントローラー・ユニットへ送信するステップ(11)と、
前記マイクロ・コントローラー・ユニットが前記生物医学データを処理して生物医学情報として生成するステップ(12)と、
前記マイク入力端によって前記マイクロ・コントローラー・ユニットが前記生物医学情報を前記可搬式電子装置へ送信するステップ(13)と、
前記被測定体の前記生物医学情報の測定と記録が完成するか否かを判別し、完成することを判別した場合、ステップ(15)を実行し、完成していないことを判別した場合、ステップ(8)から再び実行するステップ(14)と、
前記生物医学装置の上から前記被測定体を取り外すステップ(15)と、
前記生物医学装置を取り外すステップ(16)と、
を含むことを特徴とする、マイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法。
【請求項17】
前記測量ユニットは、血糖試験片測量装置、体脂肪測量装置、血圧測量装置及び心電図測量装置のうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項16に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法。
【請求項18】
前記被測定体は、血糖試験片及び人体のうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項16に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法。
【請求項19】
前記マイクロ・コントローラー・ユニットは10kHzの周波数で前記マイク入力端を介して前記生物医学情報を前記可搬式電子装置に入力し、かつ前記生物医学情報は、2進コード形式の情報であることを特徴とする、請求項16に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法。
【請求項20】
前記可搬式電子装置は、スマートフォン、PDA、携帯型ゲーム機、デジタルフォトフレーム、iPAD、ノートパソコン及びタブレット型パソコンのうちのいずれか一種であることを特徴とする、請求項16に記載のマイク付きイヤホンの差込プラグを用いて生物医学情報を可搬式電子装置へ伝達する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【公開番号】特開2012−220334(P2012−220334A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86227(P2011−86227)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(511089631)晶▲ライ▼科技股▲分▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】