説明

マクロファージコロニー刺激因子受容体自己リン酸化を阻害するキノリン誘導体およびキナゾリン誘導体

【課題】マクロファージコロニー刺激因子受容体自己リン酸化を阻害する化合物の提供。
【解決手段】式(I)の化合物およびその塩および溶媒和物の提供。


(XはCHまたはNを表し、ZはOまたはSを表し、R、〜RはH、アルキル等を表し、Rは置換可能な炭素環または複素環等を表すか、あるいはR11はHを表し、R12とR13とは一緒になって二環式炭素環を表す。)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、またはそれらの薬学上許容される塩もしくは溶媒和物。
【化1】

(上記式中、
Xは、CHまたはNを表し、
Zは、OまたはSを表し、
、R、およびRは同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、ニトロ基、−NR106107(R106およびR107は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR108(R108はC1−4アルキル基を表す)、または−NR109110(R109およびR110は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい)を表す)、―CONR111112(R111およびR112は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR113(R113はC1−4アルキル基を表す)、または−NR114115(R114およびR115は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい)を表す)、または―COOR116(R116は、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR117(R117はC1−4アルキル基を表す)、または−NR118119(R118およびR119は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい)を表す)を表し、このC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基は、ハロゲン原子、水酸基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルコキシカルボニル基、アミノ基(このアミノ基の1または2の水素原子は、それぞれ、C1−4アルキル基(このC1−4アルキル基は水酸基またはC1−4アルコキシ基により置換されていてもよい)により置換されていてよい)、基R1516N−C(=O)−O−(R15およびR16は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基またはC1−4アルコキシ基により置換されていてもよい)を表す)、または基R17−(S)−(R17は、ハロゲン原子またはC1−4アルキル基により置換されていてもよい飽和または不飽和の3〜7員炭素環式基または複素環式基を表し、mは0または1を表す)により置換されていてもよく、
は、水素原子を表し、
、R、R、およびRは同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、またはアミノ基を表し、
およびR10は同一または異なっていてもよく、水素原子、C1−6アルキル基またはC1−4アルキルカルボニル基を表し、
11およびR12のいずれか一方は水素原子を表し、もう一方はC1−4アルキル基を表し、かつR13は飽和または不飽和の3〜7員炭素環式基または複素環式基、または飽和または不飽和の9〜12員の二環式炭素環式基を表し、この炭素環式基および複素環式基は、ハロゲン原子、水酸基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、または−NR137138(R137およびR138は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR139(R139はC1−4アルキル基を表す)、または−NR140141(R140およびR141は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてよい)を表す)により置換されていてもよく、あるいは、
11は水素原子を表し、かつR12とR13とはそれらが結合している炭素原子と一緒になって飽和または不飽和の9〜12員の二環式炭素環式基を表す。)
【請求項2】
XがCHを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
ZがOを表す、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
およびRが水素原子を表す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
およびR10が水素原子を表す、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
およびRが、同一または異なっていてもよく、C1−6アルコキシ基を表し、このアルコキシ基は、ハロゲン原子、水酸基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルコキシカルボニル基、アミノ基(このアミノ基の1または2の水素原子は、それぞれ、C1−4アルキル基(このC1−4アルキル基は水酸基、C1−4アルコキシ基により置換されていてもよい)により置換されていてもよい)、飽和または不飽和の3〜7員炭素環式基または複素環式基により置換されていてもよい、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
、R、RおよびRの少なくとも一つが、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、またはアミノ基を表し、残りの基が水素原子を表す、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
、R、RおよびRがすべて水素原子を表す、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
11およびR12のいずれか一方は水素原子を表し、もう一方はC1−4アルキル基を表し、R13はフェニル基、ナフチル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イソキサゾリル基、またはイソチアゾリル基を表し、これらの基は、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、またはアミノ基(このアミノ基の1または2の水素原子は、それぞれ、C1−4アルキル基で置換されていてもよい)により置換されていてもよく、あるいは、
11は水素原子を表し、R12とR13とはそれらが結合している炭素原子と一緒になって1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンまたはインダンを表す
請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
式(Ia)で表される、請求項1に記載の化合物。
【化2】

(上記式中、
XはCHまたはNを表し、
18およびR19は、同一または異なっていてもよく、C1−6アルコキシ基を表し、このアルコキシ基は、ハロゲン原子、水酸基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシカルボニル基、アミノ基(このアミノ基の1または2の水素原子は、それぞれ、C1−4アルキル基(このC1−4アルキル基は水酸基またはC1−4アルコキシ基により置換されていてもよい)により置換されていてよい)、または飽和または不飽和の3〜7員炭素環式基または複素環式基により置換されていてもよく、
20、R21、R22、およびR23は、同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、またはアミノ基を表し、
24およびR25のいずれか一方は水素原子を表し、もう一方はC1−4アルキル基を表し、かつR26はフェニル基、ナフチル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イソキサゾリル基、またはイソチアゾリル基を表し、これらの基は、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、またはアミノ基(このアミノ基の1または2の水素原子は、それぞれ、C1−4アルキル基で置換されていてもよい)により置換されていてもよく、あるいは、
24は水素原子を表し、かつR25とR26とはそれらが結合している炭素原子と一緒になって1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンまたはインダンを表す。)
【請求項11】
XがCHを表す、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
18およびR19が同一または異なっていてもよく、飽和または不飽和の3〜7員炭素環式基または複素環式基により置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表す、請求項10または11に記載の化合物。
【請求項13】
20、R21、R22、およびR23の少なくとも一つが、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、またはアミノ基を表し、残りの基が水素原子を表す、請求項10〜12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
20およびR21が同一または異なっていてもよく、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、またはアミノ基を表し、R22およびR23が水素原子を表す、請求項10〜12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
21およびR22が同一または異なっていてもよく、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、またはアミノ基を表し、R20およびR23が水素原子を表す、請求項10〜12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
20、R21、R22、およびR23がすべて水素原子を表す、請求項10〜12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
26がチアゾリル基を表す、請求項10〜16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
26が4−フルオロフェニル基を表す、請求項10〜16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
式(Ib)で表される、請求項1に記載の化合物。
【化3】

(上記式中、
31は水素原子、2位におけるフッ素原子、3位におけるフッ素原子、2位におけるメトキシ基、3位におけるメトキシ基、または2位および5位におけるメチル基を表し、
32はメチル基を表し、
33は水素原子、1位におけるメチル基、2位におけるメチル基、または1位および2位におけるメチル基を表す。)
【請求項20】
式(Ib)が、式(Ib−1)で表される、請求項19に記載の化合物。
【化4】

(上記式中、R31、R32、およびR33は、式(Ib)において定義された内容と同義である。)
【請求項21】
式(Ib)が、式(Ib−2)で表される、請求項19に記載の化合物。
【化5】

(上記式中、R31、R32、およびR33は、式(Ib)において定義された内容と同義である。)
【請求項22】
式(Ic)で表される、請求項1に記載の化合物。
【化6】

(上記式中、
41は水素原子、2位におけるフッ素原子、3位におけるフッ素原子、2位における塩素原子、3位における塩素原子、2位および3位におけるメチル基、2位および5位におけるメチル基、2位におけるメトキシ基、3位におけるメトキシ基、2位におけるメチル基、または2位におけるトリフルオロメチル基を表し、
42はメチル基を表し、
43は4位におけるフッ素原子、3位における臭素原子、4位における臭素原子、2位におけるメトキシ基、3位におけるメトキシ基、4位におけるメトキシ基、4位における塩素原子、4位におけるメチル基、または4位におけるニトロ基を表す。)
【請求項23】
式(Id)で表される、請求項1に記載の化合物。
【化7】

(上記式中、
XはCHまたはNを表し、
51は水素原子、2位におけるフッ素原子、3位におけるフッ素原子、2位におけるメトキシ基、3位におけるメトキシ基、または2位および5位におけるメチル基を表し、
52はメチル基を表し、
53はイミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、またはイソチアゾリル基(これらの基上の1または2個の水素原子はハロゲン原子またはC1−4アルキル基に置換されていてよい)を表し、
54およびR55は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−6アルキル基を表し、このアルキル基は、水酸基、ハロゲン原子、−OR56(R56はC1−4アルキル基を表す)、−NR5758(R57およびR58は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基または−OR59(R59はC1−4アルキル基を表す)により置換されていてよい)を表す)、または飽和または不飽和の3〜7員炭素環式基または複素環式基(この炭素環式基または複素環式基は、1または2個のハロゲン原子またはC1−4アルキル基により置換されていてもよい)により置換されていてもよい。)
【請求項24】
XがCHを表し、R52
【化8】

を表す、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
54およびR55がメチル基を表す、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】

54がメチル基を表し、R55が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルキル基を表す、請求項24に記載の化合物。
【請求項27】
XがCHを表し、R52
【化9】

を表す、請求項23に記載の化合物。
【請求項28】
54およびR55がメチル基を表す、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
54がメチル基を表し、R55が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルキル基を表す、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
XがNを表し、R52
【化10】

を表す、請求項23に記載の化合物。
【請求項31】
54およびR55がメチル基を表す、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
54がメチル基を表し、R55が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルキル基を表す、請求項30に記載の化合物。
【請求項33】
XがNを表し、R52
【化11】

を表す、請求項23に記載の化合物。
【請求項34】
54およびR55がメチル基を表す、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
54がメチル基を表し、R55が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルキル基を表す、請求項33に記載の化合物。
【請求項36】
式(Ie)で表される、請求項1に記載の化合物。
【化12】

(上記式中、
601は水素原子、2位におけるフッ素原子、3位におけるフッ素原子、2位における塩素原子、3位における塩素原子、2位および3位におけるメチル基、2位および5位におけるメチル基、2位におけるメトキシ基、3位におけるメトキシ基、2位におけるメチル基、または2位におけるトリフルオロメチル基を表し、
602はメチル基を表し、
XがNまたはCHを表し、
604およびR605は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−6アルキル基を表し、このアルキル基は、水酸基、ハロゲン原子、−OR606(R606はC1−4アルキル基を表す)、−NR607608(R607およびR608は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基または−OR609(R609はC1−4アルキル基を表す)により置換されていてよい)を表す)、または飽和または不飽和の3〜7員炭素環式基または複素環式基(この炭素環式基または複素環式基は、1または2個のハロゲン原子またはC1−4アルキル基により置換されていてもよい)により置換されていてもよく、
611、R612、R613、R614、およびR615は、同一または異なっていてもよく、水素原子、C1−6アルキル基、−OR616(R616はC1−4アルキル基を表す)、ハロゲン原子、ニトロ、または−NR617618(R617およびR618は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR619(R619はC1−4アルキル基を表す)、または−NR620621(R620およびR621は同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてよい)を表す)を表す。)
【請求項37】
XがCHを表し、R611、R612、R613、R614、およびR615のすべてが水素原子を表すか、あるいはR611、R612、R613、R614、およびR615のいずれか一つが水素原子以外の基を表し、残りが水素原子を表す、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
611、R612、R613、R614、およびR615のすべてが水素原子を表すか、あるいはR611、R612、R613、R614、およびR615のいずれか一つが、C1−6アルキル基、−OR616、ハロゲン原子、またはニトロを表し、残りが水素原子を表す、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
611がメトキシ基を表し、R612、R613、R614、およびR615が水素原子を表すか、R612が臭素原子またはメトキシ基を表し、R611、R613、R614、およびR615が水素原子を表すか、あるいはR613が臭素原子、塩素原子、フッ素原子、メチル基、メトキシ基、またはニトロ基を表し、R611、R612、R614、およびR615が水素原子を表す、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
604およびR605がメチル基を表す、請求項37、38、または39に記載の化合物。
【請求項41】
604がメチル基を表し、R605が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルキル基を表す、請求項37、38、または39に記載の化合物。
【請求項42】
XがNを表し、R611、R612、R613、R614、およびR615のすべてが水素原子を表すか、あるいはR611、R612、R613、R614、およびR615のいずれか一つが水素原子以外の基を表し、残りが水素原子を表す、請求項36に記載の化合物。
【請求項43】
611、R612、R613、R614、およびR615のすべてが水素原子を表すか、あるいはR611、R612、R613、R614、およびR615のいずれか一つが、C1−6アルキル基、−OR616、ハロゲン原子、またはニトロを表し、残りが水素原子を表す、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
611がメトキシ基を表し、R612、R613、R614、およびR615が水素原子を表すか、R612が臭素原子またはメトキシ基を表し、R611、R613、R614、およびR615が水素原子を表すか、あるいはR613が臭素原子、塩素原子、フッ素原子、メチル基、メトキシ基、またはニトロ基を表し、R611、R612、R614、およびR615が水素原子を表す、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
604およびR605がメチル基を表す、請求項42、43、または44に記載の化合物。
【請求項46】
604がメチル基を表し、R605が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルキル基を表す、請求項42、43、または44に記載の化合物。
【請求項47】
式(If)で表される、請求項1に記載の化合物。
【化13】

(上記式中、
XはCHまたはNを表し、
701は水素原子、2位におけるフッ素原子、3位におけるフッ素原子、2位におけるメトキシ基、3位におけるメトキシ基、または2位および5位におけるメチル基を表し、
702はC1−4アルキル基を表し、
703はイミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、またはイソチアゾリル基(これらの基上の1または2個の水素原子はハロゲン原子またはC1−4アルキル基に置換されていてよい)を表し、
704およびR705は、同一または異なっていてもよく、水素原子;水酸基;ニトロ基;シアノ基;ハロゲン原子;−NR706707(R706およびR707は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR708(R708はC1−4アルキル基を表す)、または−NR709710(R709およびR710は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい)を表す);―CONR711712(R711およびR712は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR713(R713はC1−4アルキル基を表す)、または−NR714715(R714およびR715は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい)を表す);―COOR716(R716は、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR717(R717はC1−4アルキル基を表す)、または−NR718719(R718およびR719は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい)を表す);C1−6アルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6アルキニル基;またはC1−6アルコキシ基を表し、これらのアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、およびアルコキシ基は、水酸基、ハロゲン原子、−OR720(R720はC1−4アルキル基を表す)、−NR721722(R721およびR722は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基または−OR723(R723はC1−4アルキル基を表す)により置換されていてよい)を表す)、または飽和または不飽和の3〜7員炭素環式基または複素環式基(この炭素環式基または複素環式基は、1または2個のハロゲン原子またはC1−4アルキル基により置換されていてもよい)により置換されていてもよい。)
【請求項48】
XがCHを表し、R702
【化14】

を表す、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
702がメチル基である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
704およびR705がメトキシ基を表す、請求項48または49に記載の化合物。
【請求項51】
704がメトキシ基を表し、R705が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルコキシ基を表す、請求項48または49に記載の化合物。
【請求項52】
XがCHを表し、R702
【化15】

を表す、請求項47に記載の化合物。
【請求項53】
702がメチル基である、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
704およびR705がメトキシ基を表す、請求項52または53に記載の化合物。
【請求項55】
704がメトキシ基を表し、R705が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルコキシ基を表す、請求項52または53に記載の化合物。
【請求項56】
XがNを表し、R702
【化16】

を表す、請求項47に記載の化合物。
【請求項57】
702がメチル基である、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
704およびR705がメトキシ基を表す、請求項56または57に記載の化合物。
【請求項59】
704がメトキシ基を表し、R705が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルコキシ基を表す、請求項56または57に記載の化合物。
【請求項60】
XがNを表し、R702
【化17】

を表す、請求項47に記載の化合物。
【請求項61】
702がメチル基である、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
704およびR705がメトキシ基を表す、請求項60または61に記載の化合物。
【請求項63】
704がメトキシ基を表し、R705が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルコキシ基を表す、請求項60または61に記載の化合物。
【請求項64】
式(Ig)で表される、請求項1に記載の化合物。
【化18】

(上記式中、
XはCHまたはNを表し、
801は水素原子、2位におけるフッ素原子、3位におけるフッ素原子、2位における塩素原子、3位における塩素原子、2位および3位におけるメチル基、2位および5位におけるメチル基、2位におけるメトキシ基、3位におけるメトキシ基、2位におけるメチル基、または2位におけるトリフルオロメチル基を表し、
802はC1−4アルキル基を表し、
804およびR805は、同一または異なっていてもよく、水素原子;水酸基;ニトロ基;シアノ基;ハロゲン原子;−NR806807(R806およびR807は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR808(R808はC1−4アルキル基を表す)、または−NR809810(R809およびR810は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい)を表す);―CONR811812(R811およびR812は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR813(R813はC1−4アルキル基を表す)、または−NR814815(R814およびR815は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい)を表す);―COOR816(R816は、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR817(R817はC1−4アルキル基を表す)、または−NR818819(R818およびR819は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい)を表す);C1−6アルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6アルキニル基;またはC1−6アルコキシ基を表し、これらのアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、およびアルコキシ基は、水酸基、ハロゲン原子、−OR820(R820はC1−4アルキル基を表す)、−NR821822(R821およびR822は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基または−OR823(R823はC1−4アルキル基を表す)により置換されていてよい)を表す)、または飽和または不飽和の3〜7員炭素環式基または複素環式基(この炭素環式基または複素環式基は、1または2個のハロゲン原子またはC1−4アルキル基により置換されていてもよい)により置換されていてもよく、
831、R832、R833、R834、およびR835は、同一または異なっていてもよく、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、−OR836(R836はC1−4アルキル基を表す)、ハロゲン原子、ニトロ、または−NR837838(R837およびR838は、同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基(このアルキル基は水酸基、−OR839(R839はC1−4アルキル基を表す)、または−NR840841(R840およびR841は同一または異なっていてもよく、水素原子またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてよい)を表す)を表す。)
【請求項65】
XがCHを表し、R831、R832、R833、R834、およびR835のすべてが水素原子を表すか、あるいはR831、R832、R833、R834、およびR835のいずれか一つが水素原子以外の基を表し、残りが水素原子を表す、請求項64に記載の化合物。
【請求項66】
831、R832、R833、R834、およびR835のすべてが水素原子を表すか、あるいはR831、R832、R833、R834、およびR835のいずれか一つが、C1−6アルキル基、−OR836、ハロゲン原子、またはニトロを表し、残りが水素原子を表す、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
831がメトキシ基を表し、R832、R833、R834、およびR835が水素原子を表すか、R832が臭素原子またはメトキシ基を表し、R831、R833、R834、およびR835が水素原子を表すか、あるいはR833が臭素原子、塩素原子、フッ素原子、メチル基、メトキシ基、またはニトロ基を表し、R831、R832、R834、およびR835が水素原子を表す、請求項65に記載の化合物。
【請求項68】
804およびR805がメトキシ基を表す、請求項65、66、または67に記載の化合物。
【請求項69】
804がメトキシ基を表し、R805が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルコキシ基を表す、請求項65、66、または67に記載の化合物。
【請求項70】
XがCHを表し、R802がメチル基を表し、R831、R832、R833、R834、およびR835のすべてが水素原子を表すか、あるいはR831、R832、R833、R834、およびR835のいずれか一つが水素原子以外の基を表し、残りが水素原子を表す、請求項64に記載の化合物。
【請求項71】
831、R832、R833、R834、およびR835のすべてが水素原子を表すか、あるいはR831、R832、R833、R834、およびR835のいずれか一つが、C1−6アルキル基、−OR836、ハロゲン原子、またはニトロを表し、残りが水素原子を表す、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
831がメトキシ基を表し、R832、R833、R834、およびR835が水素原子を表すか、R832が臭素原子またはメトキシ基を表し、R831、R833、R834、およびR835が水素原子を表すか、あるいはR833が臭素原子、塩素原子、フッ素原子、メチル基、メトキシ基、またはニトロ基を表し、R831、R832、R834、およびR835が水素原子を表す、請求項70に記載の化合物。
【請求項73】
804およびR805がメトキシ基を表す、請求項70、71、または72に記載の化合物。
【請求項74】
804がメトキシ基を表し、R805が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルコキシ基を表す、請求項70、71、または72に記載の化合物。
【請求項75】
XがNを表し、R831、R832、R833、R834、およびR835のすべてが水素原子を表すか、あるいはR831、R832、R833、R834、およびR835のいずれか一つが水素原子以外の基を表し、残りが水素原子を表す、請求項64に記載の化合物。
【請求項76】
831、R832、R833、R834、およびR835のすべてが水素原子を表すか、あるいはR831、R832、R833、R834、およびR835のいずれか一つが、C1−6アルキル基、−OR836、ハロゲン原子、またはニトロを表し、残りが水素原子を表す、請求項75に記載の化合物。
【請求項77】
831がメトキシ基を表し、R832、R833、R834、およびR835が水素原子を表すか、R832が臭素原子またはメトキシ基を表し、R831、R833、R834、およびR835が水素原子を表すか、あるいはR833が臭素原子、塩素原子、フッ素原子、メチル基、メトキシ基、またはニトロ基を表し、R831、R832、R834、およびR835が水素原子を表す、請求項75に記載の化合物。
【請求項78】
804およびR805がメトキシ基を表す、請求項75、76、または77に記載の化合物。
【請求項79】
804がメトキシ基を表し、R805が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルコキシ基を表す、請求項75、76、または77に記載の化合物。
【請求項80】
XがNを表し、R802がメチル基を表し、R831、R832、R833、R834、およびR835のすべてが水素原子を表すか、あるいはR831、R832、R833、R834、およびR835のいずれか一つが水素原子以外の基を表し、残りが水素原子を表す、請求項64に記載の化合物。
【請求項81】
831、R832、R833、R834、およびR835のすべてが水素原子を表すか、あるいはR831、R832、R833、R834、およびR835のいずれか一つが、C1−6アルキル基、−OR836、ハロゲン原子、またはニトロを表し、残りが水素原子を表す、請求項80に記載の化合物。
【請求項82】
831がメトキシ基を表し、R832、R833、R834、およびR835が水素原子を表すか、R832が臭素原子またはメトキシ基を表し、R831、R833、R834、およびR835が水素原子を表すか、あるいはR833が臭素原子、塩素原子、フッ素原子、メチル基、メトキシ基、またはニトロ基を表し、R831、R832、R834、およびR835が水素原子を表す、請求項80に記載の化合物。
【請求項83】
804およびR805がメトキシ基を表す、請求項80、81、または82に記載の化合物。
【請求項84】
804がメトキシ基を表し、R805が飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基により置換されたC1−4アルコキシ基を表す、請求項80、81、または82に記載の化合物。
【請求項85】
下記なる群から選択される化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物である、請求項1に記載の化合物:
(17)N−{4−[(6,7−ジメトキシ−4−キノリル)オキシ]−2−メトキシフェニル}−N’−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]ウレア、
(74)N−{4−[(6,7−ジメトキシ−4−キノリル)オキシ]−2−メトキシフェニル}−N’−[1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]ウレア、
(75)N−{4−[(6,7−ジメトキシ−4−キノリル)オキシ]−2−メトキシフェニル}−N’−[(1S)−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]ウレア、および
(76)N−{4−[(6,7−ジメトキシ−4−キノリル)オキシ]−2−メトキシフェニル}−N’−[(1R)−1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]ウレア。
【請求項86】
請求項1〜85のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物を有効成分として含んでなる、医薬組成物。
【請求項87】
マクロファージコロニー刺激因子受容体自己リン酸化の阻害が治療上有効である疾患の治療および予防に用いることができる、請求項86に記載の医薬組成物。
【請求項88】
マクロファージコロニー刺激因子受容体自己リン酸化の阻害が治療上有効である疾患が、乳癌、前立腺癌、肺癌などの悪性腫瘍の骨転移;多発性骨髄腫;骨粗鬆症;ベーチェット病;または慢性関節リウマチである、請求項87に記載の医薬組成物。
【請求項89】
マクロファージコロニー刺激因子受容体自己リン酸化の阻害が治療上有効である疾患の治療および予防に用いることができる薬剤の製造のための、請求項1〜85のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物の使用。
【請求項90】
マクロファージコロニー刺激因子受容体自己リン酸化の阻害が治療上有効である疾患が、乳癌、前立腺癌、肺癌などの悪性腫瘍の骨転移;多発性骨髄腫;骨粗鬆症;ベーチェット病;または慢性関節リウマチである、請求項89に記載の使用。
【請求項91】
治療上または予防上の有効量の請求項1〜85のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物をほ乳類に投与する工程を含んでなる、マクロファージコロニー刺激因子受容体自己リン酸化の阻害が治療上有効である疾患の治療および予防法。
【請求項92】
マクロファージコロニー刺激因子受容体自己リン酸化の阻害が治療上有効である疾患が、乳癌、前立腺癌、肺癌などの悪性腫瘍の骨転移;多発性骨髄腫;骨粗鬆症;ベーチェット病;または慢性関節リウマチである、請求項91に記載の治療および予防法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−168387(P2010−168387A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−34990(P2010−34990)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【分割の表示】特願2004−501377(P2004−501377)の分割
【原出願日】平成15年5月1日(2003.5.1)
【出願人】(000001029)協和発酵キリン株式会社 (276)
【Fターム(参考)】