説明

マルチスピード再生のためのコマーシャルの修正

【課題】 コンテンツプロバイダがテレビのコマーシャルブレークの特定の部分の価値を維持および高めることができ、サービスプロバイダが、通常は視聴者によってスキップされる広告空間において視聴者に広告を提示することのできる、高速再生用にコマーシャルを修正するシステム、を提供すること。
【解決手段】 マルチスピード再生用にコマーシャルを修正するシステムは、放送番組のコンテンツストリームにおけるコマーシャルブレークの開始時を検出する。コマーシャルブレーク中に視聴者が早送り再生モードを選択した場合、システムは、適切な代替コンテンツを選択して視聴者に再生する。代替コンテンツは、画像、映像、および/または音声コンテンツを含んでいることができる。システムには、どの代替コンテンツが再生されるかと、その代替コンテンツがいつ再生されるかと、必要な追加の処理タスクと、を識別するためのコンフィギュレーション情報が、サービスプロバイダまたは放送局によって提供される。サービスプロバイダは、代替コンテンツの視聴率に基づいてスポンサーまたはコンテンツプロバイダに料金を課すことができる。システムは、コマーシャルブレークが終了したことを検出すると、視聴者を番組マテリアルに戻す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ環境におけるテレビ番組マテリアル(program material)の格納および視聴に関する。より詳細には、本発明は、コマーシャルの高速再生中における代替コンテンツの再生に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルビデオレコーダー(DVR)の登場は、テレビ録画業界(television recording industry)に革命をもたらした。DVRにおいては、容易にアクセス可能であり、再利用することができ、かつビデオテープの場合のように繰り返し録画による劣化が起こらない記憶媒体に、番組マテリアルが格納される。
【0003】
DVRにおいては、視聴者が生のテレビ番組および録画されたテレビ番組を見るときに、かつてない豊富なコントロール機能が与えられる。DVRの影響の1つは、視聴者がDVRの記憶媒体に格納されたテレビ番組を見るときに、コマーシャルブレークをスキップする傾向にあることである。
【0004】
テレビ放送局およびスポンサーは、DVRの出現をマイナスにとらえている。放送メディアにおける広告の目的をDVRが破壊していると感じている。視聴者は放送局のスケジュールに縛られないため、ゴールデンタイムはもはや存在しない。DVRによって、視聴者は、見たい番組すべてを容易に格納しておき、あとから見ることができる。
【0005】
放送局は、コマーシャルスポットの価値によって収益を生み出している。スポンサーは、視聴者の潜在的な「目」を失いつつあると感じている。スポンサーがゴールデンタイムのコマーシャルスポットに価値が存在しないと考えるならば、放送局は収益の大部分を失う。
【0006】
その一方で、DVRのサービスプロバイダも、コマーシャルによって収益を生み出している。ターゲットの視聴者層に直接放映される特殊広告(specialized advertising)には、極めて大きな潜在市場が存在する。DVRは、視聴者の視聴の好みを評価して、視聴者のライフスタイルに関して推測を行うことができる。DVRのサービスプロバイダは、この個人情報を使用して、スポンサーにとっての適確な視聴者層を直接的に対象とすることができる。
【0007】
コンテンツプロバイダがテレビのコマーシャルブレークの特定の部分の価値を維持および高めることのできる、高速再生用にコマーシャルを修正するシステムを提供することは有利であろう。さらに、サービスプロバイダが、通常は視聴者によってスキップされる広告空間(advertising space)において視聴者に広告を提示することのできる、高速再生用にコマーシャルを修正するシステムを提供することは有利であろう。
【0008】
【特許文献1】米国特許第6,233,389号「マルチメディアタイムワープシステム(Multimedia Time Warping System)」
【特許文献2】米国特許出願第09/665,921号「クローズドキャプションタギングシステム(Closed Caption Tagging System)」
【特許文献3】米国特許第6,215,526号「アナログ映像のタギングおよび符号化システム(Analog Video Tagging and Encoding System)」(出願日:1998年11月6日)
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、マルチスピード再生用にコマーシャルを修正するシステムを提供する。このシステムでは、コンテンツプロバイダまたはスポンサーは、テレビのコマーシャルブレークの特定の部分の価値を維持および高めることができる。さらに、本発明は、サービスプロバイダが、通常は視聴者によってスキップされる広告空間において視聴者に広告を提示することのできるシステムを提供する。
【0010】
本発明は、放送番組のコンテンツストリームにおけるコマーシャルブレークの開始時を検出する。コマーシャルブレーク中に視聴者が早送り再生モードを選択した場合、システムは、適切な代替コンテンツを選択して視聴者に再生する。代替コンテンツは、画像コンテンツ、映像コンテンツ、および/または音声コンテンツを含んでいることができる。
【0011】
システムは、影響されるコマーシャルのチャンネルおよび時刻と、再生する代替コンテンツとを識別する再生リストを使用することができる。システムは、特定のコマーシャルに対して代替コンテンツのセットが存在していること、またはパターン認識などの高度な方法、のいずれかによって、適切なコマーシャルを自動的に検出することができる。
【0012】
どの代替コンテンツが再生されるかと、その代替コンテンツがいつ再生されるかと、必要な追加の処理タスクと、を識別するためのコンフィギュレーション情報が、サービスプロバイダまたは放送局によってシステムに提供される。この情報は、システムが代替コンテンツを再生する権限があるかを識別するビジネスデータを含んでいることもできる。
【0013】
システムには、特定のコマーシャルまたはコマーシャルブレークに対する2組以上の代替コンテンツを提供することができる。システムは、表示する代替コンテンツを、ユーザの特性、再生する時刻または日付などのさまざまな要因に基づいて、またはランダム選択に基づいて、選択することができる。
【0014】
システムは、代替コンテンツの再生に関するデータを、課金を目的として収集することができる。サービスプロバイダは、データに基づいてスポンサーまたはコンテンツプロバイダに料金を課すことができる。
【0015】
システムは、コマーシャルブレークが終了したことを検出すると、視聴者を番組マテリアルに戻す。
【0016】
本発明のその他の観点および利点は、本発明の原理を一例として示している添付の図面を参照しながら、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、マルチスピード再生用にコマーシャルを修正するシステムに具体化されている。本発明によるシステムでは、コンテンツプロバイダまたはスポンサーは、テレビのコマーシャルブレークの特定の部分の価値を維持および高めることができる。さらに、本発明は、サービスプロバイダが、通常は視聴者によってスキップされる広告空間において視聴者に広告を提示することのできるシステムを提供する。
【0018】
図1を参照して、タイムシフトデバイス、すなわちDVRは、複数の信号源からのテレビ放送信号を入力として受け取る。このような方法の1つは、本出願人が所有する
【特許文献1】に記載されている。入力セクション101は、入力源を選択し、信号をデジタル符号器102に導く。信号源がアナログである場合、デジタル符号器102は、アナログ信号をデジタル形式(例:MPEG2)に変換する。デジタル衛星信号などのデジタル信号の場合には、デジタル符号器102は、デジタル信号を直接格納するか、または、デジタル信号を別のサンプルレートに変換することができる。
【0019】
デジタル信号は、永続記憶装置103(例:磁気ハードディスク、光ディスク、RAMデバイス)に格納される。複数の番組が記憶装置103に格納されており、視聴者によって容易にアクセスされる。視聴者は、記憶装置103に格納されている所望の番組を視聴者インタフェース104によって選択する。ユーザがチャンネルを合わせた生の番組は、番組が放送されている間、記憶装置103にキャッシュされる。視聴者は、視聴者インタフェース104によって電子番組ガイドを通じて番組を選択する。
【0020】
選択された番組は、記憶装置103からアクセスされ、テレビ受像機またはモニターに映す目的で復号化モジュール105によってアナログ形式またはデジタル形式に復号化される。例えば、ディスプレイがデジタルモニターである場合、復号化モジュール105は、格納されている番組を適切なデジタル形式に変換する。出力モジュール106は、復号化モジュール105の出力を再生可能な信号形式(アナログまたはデジタル)に変換して視聴者のテレビまたはモニターに提示する。
【0021】
図2および図3に関連して、本発明の実施例では、記憶装置に格納されている番組のリスト201を視聴者に提示する。視聴者は、所望の番組を遠隔入力デバイス301を使用して強調表示させる。次いで、視聴者が選択ボタン302を押すと、その番組が選択される。各番組にはランダムにアクセスすることができ、番組は、録画された順序に関係なく視聴および削除することができる。このことは、テープに録画されている特定の番組に容易にアクセスする、あるいは番組が録画されているテープの中に新たに録画を挿入するという利便性が視聴者に与えられないビデオカセットテープとは異なる。
【0022】
さらに、放送中の、すなわち生番組は、その番組が視聴者に再生されている間、記憶装置にキャッシュされる。番組は、遠隔入力デバイス301またはキーパッドを使用するか、または電子番組ガイド画面などの別の方法によって、単純にチャンネルを選択することによって利用することができる。この場合、番組全体または番組の一部を録画して視聴者に利用可能とすることができる。
【0023】
図4を参照して、DVRでは、視聴者は、視聴している番組に対して数多くのトリックプレイ機能401を実行することができる。視聴者は、番組マテリアルに対して、複数の速度における早送りおよび巻き戻し、一時停止、コマ送り、スロー再生などを、図3に示されているものなどの遠隔入力デバイスを使用して行うことができる。視聴者は、再生303、リバース304、一時停止305、早送り306、コマ送り307の各ボタンを使用してトリックプレイ機能を実行する。視聴者が携帯型DVRまたはPCベースのDVRを使用している場合、視聴者は、キーボードまたはユーザインタフェースを通じてこれらの機能にアクセスすることができる。
【0024】
テレビ番組用のタイムシフトデバイスの発明によって、テレビの視聴者が、録画された番組、または生のキャッシュされている番組(現在の視聴位置は現在のリアルタイムのテレビ放送から遅れている)を見ている場合に、視聴者がコマーシャル広告を早送りすることも可能になった。
【0025】
そのような場合には視聴者がコマーシャルを見ることの経済的誘因はわずかであるため、広告に利用することのできる空間の価値は大幅に低下する。しかしながら、視聴者の挙動を調べると、コマーシャルブレークの最初と最後に、価値のある新たな広告空間が生まれていることが明らかである。
【0026】
図5に関連して、本発明の実施例は、DVRの固有の動作と視聴者との相互作用を考慮することによって、DVRにおけるテレビ広告の視聴率を高める方法を提供する。この手法が画面を見ながらの早送り(TiVo)または固定時間(例:30秒)のスキップ機能(ReplayTV)のいずれであっても、番組マテリアルが終了して広告が始まった(501)ことを視聴者が認識した時点(502)から、視聴者が遠隔入力デバイス503を使用してコマーシャルのスキップの開始するまでには遅延が存在する。視聴者の応答時間には、いくつかの要因が関与する。視聴者は、最初に、番組マテリアルが終了した(501)ことを認識しなければならない(502)。視聴者は、このイベントが起きたことを認識すると、次いで、遠隔入力デバイスのボタンを押さなければならない(503)。
【0027】
番組の最後(501)から、視聴者がボタンを押す(503)までの時間間隔(507)は、数十秒の長さであることが多い。従って、コマーシャルブレークの最初の数秒間は、視聴者がコマーシャルブレークをスキップしない時間として極めて価値が高くなる。スポンサーは、コマーシャルブレークにおけるこの空間を占有することに対して追加の金額を支払うであろう。
【0028】
同様に、早送りする、またはスキップするとき、一般に、視聴者は番組マテリアルの先頭(505)まで正確にスキップすることができない。視聴者の挙動を調べると、ほとんどの視聴者は、早送りし(506)、次いで、番組マテリアルが始まる時点(505)から番組全体を見るために前のコマーシャルブレークの途中まで戻る(504)。従って、コマーシャルブレークの最後の数秒間(508)は、視聴者がコマーシャルブレークの途中まで巻き戻して広告を見ることになるため、極めて価値が高くなる。
【0029】
図6を参照して、本発明の実施例は、コマーシャルブレーク603の間に複数のコマーシャルを見るように視聴者の気を引く「ティーザー」(teaser)を提供する目的で、最初の数秒間601または最後の数秒間602が慎重に作成される方法を提供する。このティーザーは、例えば、そのスポンサーに関するコマーシャルが存在することを示す一連の画像またはロゴ、あるいは、視聴者の注意を引いてコマーシャルブレークを見る気にさせるようにデザインされているメニューまたは短い一連のアニメーションとすることができる。
【0030】
図7に関連して、スポンサーは、自社のコマーシャル701の最初の数秒間702または最後の数秒間703に、より重要なコンテンツを配置することもできる。このコンテンツは、それらの時間内に所望のメッセージを視聴者に伝えることができるであろう。このモデルを使用する場合、コンテンツプロバイダは、コマーシャルブレークの最初または最後にコマーシャルを配置することに対して、より高い料金をスポンサーに課すことができる。
【0031】
さらに、本出願人が所有する
【特許文献2】に説明されているCCタギング技術、あるいはATVEFまたはWinkなどの同様の技術を使用して、コマーシャルブレークの先頭(または最後)の時点で、視聴されている番組をただちに自動的に一時停止し、コマーシャルブレーク内の広告のメニューを含んでいるフレームを表示させる方法を着想することができる。視聴者は、単純に早送りする、または、オンスクリーンディスプレイ(OSD)を使用している放送画像の上のメニューに似たオーバーレイを通じて、特定のコマーシャルを選択することができる。
【0032】
使用される別の方法は、本出願人が所有する
【特許文献3】に記載されている。ネットワークコンテンツのプロバイダは、ポッド内のすべてのコマーシャルについて復号器(TiVoのタイムワープシステム(Time Warping System)など)に伝える、画面に映らないタグを、「ポッド(pod)」(一連の広告スポット)の先頭に作成し、これによって、復号器は広告の即時メニューを表示することができる。
【0033】
さらに、CCタギング技術または同様の手法を使用して、「自動的な一時停止」機能が実行されるようにすることが可能である。例えば、メニューを提示する代わりに、短い「ティーザー」画像またはマルチフレーム映像によって広告を紹介した後、自動的に一時停止させることができる。視聴者は、「再生」を押して広告を見るか、または早送りして次の広告にスキップすることができ、次の広告は同様のティーザーを提示して一時停止する。視聴者は、わずか数個のボタンを押すことによって、コマーシャルブレークをスキップして番組を開始させる、またはブレーク中に1つ以上の広告を見ることができる。
【0034】
コマーシャルブレークを検出する別の方法として、DVRが検出できる、番組ストリームと組み合わされる何らかのシグナリングが挙げられる。例えば、映像ライン21にデータを含める(アナログおよびデジタルテレビ放送の場合)、あるいは、デジタルストリームにデジタルデータを追加する。
【0035】
本発明の別の実施例では、コマーシャルブレークの先頭および最後を検出する能力を拡張して、視聴者がコマーシャルブレークを早送りしたときを検出する。このシステムは、視聴者がコマーシャルブレークを早送りしている間に代替コンテンツを再生する。このシステムは、いくつかのタイプの代替コンテンツを視聴者に再生することができる。以下は、いくつかの例である。
固定画像:
これは、コマーシャルまたはコマーシャルブレークの持続時間にわたり表示することができる。固定画像は、効果的な伝達手段である(例:広告板、印刷広告)。
スライドショー:
コマーシャルブレーク中に十分な時間がある場合、複数の固定画像を表示することができる。
短縮された映像:
例えば、DVRが早送り時に3倍で再生するように設計されている場合、30秒間のコマーシャルを10秒間のコマーシャルに置き換えることができる。
【0036】
上記のいずれのオプションも、代替音声を添付することができる。これに代えて、早送りされているコマーシャルまたはコマーシャルブレークの間に音声を再生することができる。これにより、DVRプロバイダにスポンサー収益の代替手段が提供され、音声により視聴率が増大する。視聴者は、代替音声トラックを回避するためには音声レベルを下げなければならない。
【0037】
上記のオプションの任意の組合せを使用することができ、例えば、固定画像の後に短い映像を再生することができ、あるいは、固定画像が表示されている間に代替音声を再生することができる。さらに興味深いオプションとして、視聴者の人口統計データに応じて代替音声を選択し、短い映像と一緒に再生することができる。これにより、スポンサーは、同じ映像と異なるナレーションとを使用して、特定の視聴者層を対象とすることができるであろう。
【0038】
上記のオプションは、視聴者が使用している再生速度に基づいてシステムによって選択することができる。例えば、視聴者が60倍再生で早送りしている場合、コマーシャルブレークは非常に短時間でスキップされてしまうため固定画像を表示し、早送りが3倍再生である場合には、短い映像を表示することができる。
【0039】
代替コンテンツは、DVRに配信するか、または自動的に生成することができる。上述されているように、DVRは、コマーシャルにおける映像の最初のフレームは自動的に表示することができる。このことは、何らの追加のデータを必要としないという利点がある。
【0040】
映像ストリームと一緒に送信されるが表示はされないコンテンツを、DVRによって再生することができる。例えば、MPEGストリームに追加の映像、音声、および/またはデータストリームを含めることができる。また、DVRは、DVRとの通信に利用できる何らかの手段によって個別に送信されたコンテンツを再生することができる。放送局は、自社の番組ストリームに代替コンテンツを含めることができ、DVRは、コンフィギュレーションパラメータに応じて代替コンテンツを再生することができる。
【0041】
ここまでは早送りについて説明したが、本システムにおける代替コンテンツの再生は、スローモーションあるいはコマ送り再生モードにも適用できることが、当業者には容易に認識されるであろう。
【0042】
本発明は、DVRに限定されず、その他の機構を使用して配信される映像コンテンツ(例:コンピュータ上のストリーミング映像)、あるいは音声コンテンツ配信システム(例:DVRに似たラジオ用デバイス)にも適用できることが、当業者には容易に理解されるであろう。
【0043】
さらに、本明細書全体にわたりコマーシャルブレークについて言及されているが、利用可能なタギング方法によって、本発明において番組マテリアルの任意のセクションを代替コンテンツに置き換えることができることが、当業者には容易に理解されるであろう。例えば、ラジオショー番組またはテレビショー番組の一部が、その国の特定の地域に適していないことがあり、番組のそのセクションにタグを付けることができ、これにより、本発明において、タグの付いた部分の代わりに代替コンテンツを再生することができる。DVRの場合のように番組マテリアルがキャッシュされる場合、タグの付いた部分よりも代替コンテンツが長い場合には、システムは代替コンテンツが再生されるまで番組マテリアルを遅延させることができる。
【0044】
上述されているように、本発明では、番組マテリアルを記憶媒体に格納する。視聴者は、ユーザメニューを通じて番組にアクセスする。視聴者は、所望の番組を、該当する番組を強調表示させて選択ボタンを押すことによって選択する。また、視聴者は、特定の(仮想的または物理的な)チャンネルに合わせて、生のまたは遅延された(キャッシュされた)コンテンツを視聴することによっても、番組マテリアルを選択することができる。番組が選択されると、その番組が表示される。
【0045】
図8を参照して、「ブックエンド処理」(bookending)は、番組マテリアル802の表示に関する。番組802は、索引化されており、記憶装置801から取得される。番組802が表示される前に、番組が流される前に最初に広告803が表示される。次いで、番組の終了後に別の広告804が再生される。本発明のブックエンド処理では、システムにロードされている任意の広告マテリアルを、任意の番組マテリアルの前および/または後に表示することができる。広告および番組マテリアル805が視聴者(806)に表示される。
【0046】
広告は、記憶装置801に格納され、索引化され、オプションとして、各広告の特性が一緒に格納される。広告が番組マテリアルの前、後、または前と後の両方に再生されるのかに関する選択は、DVRシステムまたはプロバイダによって行われる。
【0047】
図9を参照して、本発明の実施例では、番組マテリアルおよび広告を記憶装置903に格納する。視聴者インタフェースモジュール901は、格納されているかまたは現在放送されている番組のリストを視聴者に表示し、視聴者による番組の選択を受理する。番組再生モジュール902は、選択された番組を記憶装置903から検索して取り出す。現在放送されている番組の場合、番組再生モジュール902は、DVRチューナーを適切なチャンネルに切り替え、次いで、放送されている番組が記憶装置903に格納され、同時に、この番組が番組再生モジュール902によって記憶装置903から取得される。
【0048】
ブックエンド処理する広告は、番組ブックエンドモジュール904によって選択される。番組ブックエンドモジュール904は、広告を番組マテリアルの前および/または後に放送するかを決定し、これは、DVRのサービスプロバイダによって設定可能である。各広告は、番組ブックエンドモジュール904によって記憶装置903から選択される。
【0049】
番組再生モジュール902は、番組ブックエンドモジュール904に、表示する広告を要求する。この要求は、番組再生モジュール902が番組マテリアルを表示する前および後に行われる。広告が番組ブックエンドモジュール904によって番組再生モジュール902に渡されると、その広告が表示される。そうでない場合、番組再生モジュール902は、広告を表示せずに続行する。
【0050】
DVRシステムは、視聴者の番組の好み(例:サイエンスフィクション、警察ドラマ)と、場合によっては、視聴者の個人情報(例:男性、27歳、趣味は写真)を認識しているため、この情報に基づいて番組ブックエンドモジュール904によって広告を選択することができる。番組ブックエンドモジュール904は、視聴者が属している特定の視聴者層を対象としている広告を選択する。これにより、DVRサービスプロバイダは、テレビの通常のコマーシャルブレークにおいて行われている視聴者を選ばない広告(shotgun advertising)よりもずっと価値の高い、対象を絞った広告に対して、スポンサーに課金することができる。
【0051】
広告は、所定の時刻に、広告ダウンロードモジュール905によって、入力源などからモデム、イーサネット(登録商標)を通じて記憶装置903にダウンロードされ、録画される。DVRは、中央のサーバからの広告を要求する、あるいは視聴者のうちのターゲットである視聴者層用の特定の一連の広告を録画することができる。
【0052】
図10は、コマーシャルブレークの高速再生中に代替マテリアルを再生するシステムを示している。番組マテリアルは、記憶装置1001から取得され、視聴者1006に再生される。番組マテリアルは、任意のマルチメディア番組マテリアルとすることができる。視聴者1006は、番組マテリアル1002を見ているときに、コマーシャルブレーク1003が始まったことを認識し、このコマーシャルブレークを早送りする。システムは、コマーシャルブレーク1003の先頭を検出し、また、視聴者1006が早送りモードに切り替えたことも検出する。
【0053】
システムは、代替の画像、映像、および/または音声1005を記憶装置1001から取得し、その代替の画像、映像、および/または音声1005を視聴者1006に再生する。システムは、視聴者が要求したときに、代替の画像、映像、および/または音声1005の拡張バージョンを再生する、または印刷広告バージョンを表示することができる。システムは、コマーシャルブレーク1003の最後を検出すると、代替の画像、映像、および/または音声1005の再生を中断し、視聴者を元の番組マテリアル1004に切り替える。
【0054】
図11を参照して、本発明の実施例では、代替の画像、映像、および/または音声を記憶装置1103に格納する。視聴者インタフェースモジュール1101は、格納されている番組または現在放送されている番組(またはマルチメディア番組)のリストを視聴者に表示し、視聴者による番組の選択を受理する。番組再生モジュール1102は、選択された番組を記憶装置1103から検索して取り出す。現在放送されている番組の場合、番組再生モジュール1102は、DVRのチューナーを該当するチャンネルに切り替え、次いで、放送されている番組が記憶装置1103に格納され、同時に、その番組が番組再生モジュール1102によって記憶装置1103から取得される。
【0055】
番組再生モジュール1102は、コマーシャルブレークが始まったときを検出し、そのコマーシャルブレークの間に視聴者が早送り再生モードを選択すると、番組再生モジュール1102は、代替コンテンツ再生モジュール1104からの代替コンテンツを要求する。
【0056】
再生する適切な代替コンテンツを代替コンテンツ再生モジュール1104が選択する方法は、さまざまなものがある。例えば、影響されるコマーシャルのチャンネルと時刻とを識別する再生リストがシステムに送られる。再生リストは、電話回線、ネットワーク、またはシステムと通信するための他の任意の手段を通じて、別のチャンネルにおいて配信し、記憶装置1103に格納しておくことができる。
【0057】
別の例として、特定のコマーシャルに対して代替コンテンツのセットが存在していることによって、または、パターン認識などの高度な方法によって、代替コンテンツ再生モジュール1104が適切なコマーシャルを自動的に検出することができる。代替コンテンツ再生モジュール1104は、高速再生速度の間にコマーシャルを処理しなければならないことを、このデータを使用して認識する。
【0058】
どの代替コンテンツが再生されるかと、その代替コンテンツがいつ再生されるかと、必要な追加の処理タスクと、を識別するためのコンフィギュレーション情報が、DVRのサービスプロバイダまたは放送局によって代替コンテンツ再生モジュール1104に提供される。この情報は、システムが代替コンテンツを再生する権限があるかを識別するビジネスデータを含んでいることもできる。
【0059】
この情報は、例えば以下のデータを含んでいることができる。
コマーシャルのID
コマーシャルの持続時間。このデータによって、代替コンテンツに関してと、特定の再生速度において再生できるコンテンツとに関し、より正確に調整できる。
代替コンテンツのタイプ
代替コンテンツの場所(システムによって見つけることのできる場所、例えば、映像ストリームの一部としての場所、あるいは以前にDVRに格納された場所)
代替コンテンツの処理
代替コンテンツを再生するタイミングの規則
課金のためのデータ収集の規則
【0060】
この情報は、代替コンテンツデータと一緒に含めることもできる。例えば、データは、記憶装置1103における、代替コンテンツが存在している場所を指していることができる。代替コンテンツデータは、コマーシャルの持続時間、タイプ、処理を含んでいることができる。
【0061】
特定のコマーシャルまたはコマーシャルブレークに対して2組以上の代替コンテンツを提供することができる。システムは、表示する代替コンテンツを、ユーザの特性、再生する時刻または日付などのさまざまな要因に基づいて、またはランダム選択に基づいて、選択することができる。オプションとして、複数回再生して、毎回異なるコンテンツを再生することができる。
【0062】
システムは、視聴者の番組の好み(例:サイエンスフィクション、警察ドラマ)と、場合によっては、視聴者の個人情報(例:男性、27歳、趣味は写真)を認識しており、DVRのサービスプロバイダによって送信される情報に含まれている規則と組み合わされるこの情報に基づいて、代替コンテンツ再生モジュール1104によって代替コンテンツを選択することができる。これにより、視聴者が属している特定の視聴者層を対象とするコンテンツとすることができる。また、これにより、DVRのサービスプロバイダは、テレビの通常のコマーシャルブレークにおいて行われている視聴者を選ばない広告よりもずっと価値の高い、対象を絞った広告に対して、スポンサーに課金することができる。代替コンテンツが広告以外のコンテンツである場合、DVRサービスプロバイダは、代替コンテンツの視聴率に対する料金をコンテンツプロバイダに課すことができる。料金は、視聴率、特定のユーザ群を対象としていること、人口統計データに応じて選択していることなどに基づいて、スポンサー、コンテンツプロバイダ、または放送局に課すことができる。
【0063】
より高度なビジネスモデルをサポートするため、システムは、代替コンテンツの再生に関するデータを収集することができる。例えば、単純に、特定の映像を何人の視聴者が見たかをカウントすることができる。このデータは、統計目的、または課金目的に使用することができる。より高度な収集では、再生された回数と、コマーシャルが正規の速度で再生されたかを識別することができる。リードジェネレーション(lead generation)にとって価値のあるデータを生成することもできる。
【0064】
代替コンテンツ再生モジュール1104は、記憶装置1103から、または番組ストリームから適切な代替コンテンツを選択すると、その代替コンテンツを番組再生モジュール1102に渡す。上述されているように、代替コンテンツ再生モジュール1104は、代替コンテンツを番組ストリーム自体から取得することができる。この代替コンテンツは、番組ストリームにおいては正常に表示されず、システムによってアクセス可能である。代替コンテンツは、番組ストリームから代替コンテンツ再生モジュール1104によって取り出される。番組再生モジュール1102は、代替コンテンツを視聴者に再生する。
【0065】
視聴者は、遠隔コントロール装置における特定の機能(例:スローモーション)を選択することによって、代替コンテンツの拡張バージョンを取得することができる。番組再生モジュール1102は、代替コンテンツの拡張バージョンを取得するように代替コンテンツ再生モジュール1104に通知する。代替コンテンツ再生モジュール1104は、代替コンテンツの拡張バージョンを記憶装置1103から取得し、それを番組再生モジュール1102に渡す。番組再生モジュール1102は、拡張版の代替コンテンツを視聴者に再生する。
【0066】
視聴者は、遠隔コントロール装置における特定の機能(例:一時停止)を選択することによって、代替コンテンツの印刷広告バージョンを取得することもできる。印刷広告バージョンは、製品の完全な情報、連絡先情報、地域の店舗などを含んでいることができる。番組再生モジュール1102は、代替コンテンツの印刷広告バージョンを取得するように代替コンテンツ再生モジュール1104に通知する。代替コンテンツ再生モジュール1104は、代替コンテンツの印刷広告バージョンを記憶装置1103から取得し、それを番組再生モジュール1102に渡す。番組再生モジュール1102は、その印刷広告を視聴者に表示する。
【0067】
番組再生モジュール1102は、コマーシャルブレークが終了したことを検出すると、視聴者を番組マテリアルに戻す。
【0068】
代替コンテンツマテリアル収集モジュール1104は、衛星、ケーブル、WAN、インターネット、電話回線などを介して、DVRサービスプロバイダから代替コンテンツを受信する。代替コンテンツマテリアル収集モジュールは、代替コンテンツを記憶装置1103に格納する。代替コンテンツに関連するコンフィギュレーション情報も代替コンテンツマテリアル収集モジュール1104によって受信され、記憶装置1103に格納される。
【0069】
また、代替コンテンツは、ネットワークを通じてアクセス可能な記憶装置に遠隔的に格納しておき、必要なときに代替コンテンツマテリアル収集モジュール1104によってアクセスすることもできる。例えば、DVRは、ローカルな記憶装置に適切な代替コンテンツが格納されている、ネットワーク上の別のDVRにアクセスすることができる。
【0070】
上記では放送網について説明されているが、本システムは、ポイントツーポイントネットワークおよびその他のネットワークトポロジなど別の配信システムにも適用できることが、当業者には容易に認識されるであろう。
【0071】
本明細書においては、好ましい実施例を参照しながら本発明が説明されているが、本明細書に記載されている用途を、本発明の精神および範囲から逸脱することなく別の用途に置き換え得ることが、当業者には容易に理解されるであろう。従って、本発明は、添付されている請求項によって制限されるのみであるとする。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明によるデジタル映像録画システムの実施例の概略ブロック図である。
【図2】本発明による、録画された番組をリストしているユーザインタフェースメニューのスクリーンショットの図である。
【図3】本発明による模範的な遠隔入力デバイスの図である。
【図4】本発明による番組再生モードのスクリーンショットの図である。
【図5】本発明による、番組中のコマーシャルブレークに対する視聴者の反応を示す概略ブロック図である。
【図6】本発明による、コマーシャルブレークの重要な部分を示す概略ブロック図である。
【図7】本発明による、コマーシャルの重要な部分を示す概略ブロック図である。
【図8】本発明の実施例の概略ブロック図であり、本発明によるブックエンド処理の概念を示している。
【図9】本発明によるブックエンド処理機能を実施している本発明の実施例の、高いレベルのタスクの観点における概略ブロック図である。
【図10】本発明の実施例の概略ブロック図であり、コマーシャルブレークの高速再生中に代替マテリアルを再生する本発明による概念を示している。
【図11】本発明によるコマーシャルブレークの高速再生中に代替マテリアルを再生する本発明の実施例の、高いレベルのタスクの観点における概略ブロック図である。
【符号の説明】
【0073】
101 入力セクション
102 デジタル符号器
103 永続記憶装置
104 視聴者インタフェース
105 復号化モジュール
106 出力モジュール
201 番組のリスト
301 遠隔入力デバイス
302 選択ボタン
303 再生
304 リバース
305 一時停止
306 早送り
307 コマ送り
401 トリックプレイ機能
601 最初の数秒間
602 最後の数秒間
603 コマーシャルブレーク
701 コマーシャル
702 最初の数秒間
703 最後の数秒間
802 番組マテリアル
801 記憶装置
802 番組マテリアル
803 広告
804 別の広告
805 広告および番組マテリアル
806 視聴者
901 視聴者インタフェースモジュール
902 番組再生モジュール
903 記憶装置
904 番組ブックエンドモジュール
905 広告ダウンロードモジュール
1001 記憶装置
1002 番組マテリアル
1003 コマーシャルブレーク
1004 番組マテリアル
1005 画像/映像/音声
1006 視聴者
1101 視聴者インタフェースモジュール
1102 番組再生モジュール
1103 記憶装置
1104 代替コンテンツ再生モジュール
1105 代替コンテンツマテリアル収集モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コマーシャルの再生時に代替コンテンツをユーザに再生するプロセスであって、
マルチメディア番組を前記ユーザに再生している間にコマーシャルブレークの先頭を検出するステップであり、前記コマーシャルブレークが1つ以上のコマーシャルを含んでいる、前記ステップと、
前記コマーシャルブレークに対して適切な代替コンテンツを選択するステップと、
前記ユーザが前記コマーシャルブレーク中に再生速度を変化させた場合に、前記代替コンテンツを前記ユーザに再生するステップと、
を含んでいる、プロセス。
【請求項2】
前記マルチメディア番組が、ローカル記憶装置に格納されている、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記コマーシャルブレークの中の特定のコマーシャルのそれぞれに対して前記代替コンテンツが選択される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項4】
前記代替コンテンツが、音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツのいずれかである、請求項1に記載のプロセス。
【請求項5】
前記音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツを任意の組合せにおいて前記ユーザに再生することができる、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
代替コンテンツのセットがいつユーザに表示されるかを決定するためのコンフィギュレーション情報を受信するステップ、
をさらに含んでおり、かつ、
前記選択するステップが、前記コンフィギュレーション情報を使用して前記適切な代替コンテンツを選択する、
請求項1に記載のプロセス。
【請求項7】
前記コマーシャルブレークの最後を検出した時点で前記ユーザを前記マルチメディア番組に戻すステップ、
をさらに含んでいる、請求項1に記載のプロセス。
【請求項8】
前記選択するステップが、前記ユーザの個人データおよび/または視聴の好みに基づいて前記代替コンテンツを選択する、請求項1に記載のプロセス。
【請求項9】
代替コンテンツのセットを受信するステップと、
前記代替コンテンツのセットを記憶装置に格納するステップと、
をさらに含んでいる、請求項1に記載のプロセス。
【請求項10】
前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組に含まれており、かつ、前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組から取り出される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項11】
サービスプロバイダが、ユーザによる代替コンテンツの視聴に基づいて、スポンサーまたはコンテンツプロバイダに料金を課す、請求項1に記載のプロセス。
【請求項12】
前記マルチメディア番組が、受信されながら再生される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項13】
コマーシャルの再生時に代替コンテンツをユーザに再生する装置であって、
マルチメディア番組を前記ユーザに再生している間にコマーシャルブレークの先頭を検出するモジュールであり、前記コマーシャルブレークが1つ以上のコマーシャルを含んでいる、前記モジュールと、
前記コマーシャルブレークに対して適切な代替コンテンツを選択するモジュールと、
前記ユーザが前記コマーシャルブレーク中に再生速度を変化させた場合に、前記代替コンテンツを前記ユーザに再生するモジュールと、
を備えている、装置。
【請求項14】
前記マルチメディア番組が、ローカル記憶装置に格納されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記コマーシャルブレークの中の特定のコマーシャルのそれぞれに対して前記代替コンテンツが選択される、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記代替コンテンツが、音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツのいずれかである、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツを任意の組合せにおいて前記ユーザに再生することができる、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
代替コンテンツのセットがいつユーザに表示されるかを決定するためのコンフィギュレーション情報を受信するモジュール、
をさらに備えており、かつ、
前記選択するモジュールが、前記コンフィギュレーション情報を使用して前記適切な代替コンテンツを選択する、
請求項13に記載の装置。
【請求項19】
前記コマーシャルブレークの最後を検出した時点で前記ユーザを前記マルチメディア番組に戻すモジュール、
をさらに備えている、請求項13に記載の装置。
【請求項20】
前記選択するモジュールが、前記ユーザの個人データおよび/または視聴の好みに基づいて前記代替コンテンツを選択する、請求項13に記載の装置。
【請求項21】
代替コンテンツのセットを受信するモジュールと、
前記代替コンテンツのセットを記憶装置に格納するモジュールと、
をさらに備えている、請求項13に記載の装置。
【請求項22】
前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組に含まれており、かつ、前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組から取り出される、請求項13に記載の装置。
【請求項23】
サービスプロバイダが、ユーザによる代替コンテンツの視聴に基づいて、スポンサーまたはコンテンツプロバイダに料金を課す、請求項13に記載の装置。
【請求項24】
前記マルチメディア番組が、受信されながら再生される、請求項13に記載の装置。
【請求項25】
コマーシャルの再生時に代替コンテンツをユーザに再生する方法のステップ群を実行するための、前記コンピュータによって実行することのできる命令のプログラム、を明白に具体化している、コンピュータによって読み取り可能なプログラム記憶媒体であって、前記ステップ群が、
マルチメディア番組を前記ユーザに再生している間にコマーシャルブレークの先頭を検出するステップであり、前記コマーシャルブレークが1つ以上のコマーシャルを含んでいる、前記ステップと、
前記コマーシャルブレークに対して適切な代替コンテンツを選択するステップと、
前記ユーザが前記コマーシャルブレーク中に再生速度を変化させた場合に、前記代替コンテンツを前記ユーザに再生するステップと、
を含んでいる、プログラム記憶媒体。
【請求項26】
前記マルチメディア番組が、ローカル記憶装置に格納されている、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記コマーシャルブレークの中の特定のコマーシャルのそれぞれに対して前記代替コンテンツが選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記代替コンテンツが、音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツのいずれかである、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツを任意の組合せにおいて前記ユーザに再生することができる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
代替コンテンツのセットがいつユーザに表示されるかを決定するためのコンフィギュレーション情報を受信するステップ、
をさらに含んでおり、かつ、
前記選択するステップが、前記コンフィギュレーション情報を使用して前記適切な代替コンテンツを選択する、
請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記コマーシャルブレークの最後を検出した時点で前記ユーザを前記マルチメディア番組に戻すステップ、
をさらに含んでいる、請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記選択するステップが、前記ユーザの個人データおよび/または視聴の好みに基づいて前記代替コンテンツを選択する、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
代替コンテンツのセットを受信するステップと、
前記代替コンテンツのセットを記憶装置に格納するステップと、
をさらに含んでいる、請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組に含まれており、かつ、前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組から取り出される、請求項25に記載の方法。
【請求項35】
サービスプロバイダが、ユーザによる代替コンテンツの視聴に基づいて、スポンサーまたはコンテンツプロバイダに料金を課す、請求項25に記載の方法。
【請求項36】
前記マルチメディア番組が、受信されながら再生される、請求項25に記載の方法。
【請求項37】
タグの付いたマルチメディア番組コンテンツの再生時に代替コンテンツをユーザに再生するプロセスであって、
マルチメディア番組を前記ユーザに再生している間に、タグの付いたセクションの先頭を検出するステップと、
前記タグの付いたセクションに対して適切な代替コンテンツを選択するステップと、
前記タグの付いたセクションの間、前記代替コンテンツを前記ユーザに再生するステップと、
を含んでいる、プロセス。
【請求項38】
前記マルチメディア番組が、ローカル記憶装置に格納されている、請求項37に記載のプロセス。
【請求項39】
前記代替コンテンツが前記タグの付いたセクションよりも長い場合に、前記マルチメディア番組の再生が遅延される、請求項37に記載のプロセス。
【請求項40】
前記代替コンテンツが、音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツのいずれかである、請求項37に記載のプロセス。
【請求項41】
前記音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツを任意の組合せにおいて前記ユーザに再生することができる、請求項40に記載のプロセス。
【請求項42】
代替コンテンツのセットがいつユーザに表示されるかを決定するためのコンフィギュレーション情報を受信するステップ、
をさらに含んでおり、かつ、
前記選択するステップが、前記コンフィギュレーション情報を使用して前記適切な代替コンテンツを選択する、
請求項37に記載のプロセス。
【請求項43】
前記タグの付いたセクションの最後を検出した時点で前記ユーザを前記マルチメディア番組に戻すステップ、
をさらに含んでいる、請求項37に記載のプロセス。
【請求項44】
前記選択するステップが、前記ユーザの個人データおよび/または視聴の好みに基づいて前記代替コンテンツを選択する、請求項37に記載のプロセス。
【請求項45】
代替コンテンツのセットを受信するステップと、
前記代替コンテンツのセットを記憶装置に格納するステップと、
をさらに含んでいる、請求項37に記載のプロセス。
【請求項46】
前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組に含まれており、かつ、前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組から取り出される、請求項37に記載のプロセス。
【請求項47】
サービスプロバイダが、ユーザによる代替コンテンツの視聴に基づいて、スポンサーまたはコンテンツプロバイダに料金を課す、請求項37に記載のプロセス。
【請求項48】
前記マルチメディア番組が、受信されながら再生される、請求項37に記載のプロセス。
【請求項49】
タグの付いたマルチメディア番組コンテンツの再生時に代替コンテンツをユーザに再生するプロセスのための装置であって、
マルチメディア番組を前記ユーザに再生している間に、タグの付いたセクションの先頭を検出するモジュールと、
前記タグの付いたセクションに対して適切な代替コンテンツを選択するモジュールと、
前記タグの付いたセクションの間、前記代替コンテンツを前記ユーザに再生するモジュールと、
を備えている、装置。
【請求項50】
前記マルチメディア番組が、ローカル記憶装置に格納されている、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記代替コンテンツが前記タグの付いたセクションよりも長い場合に、前記マルチメディア番組の再生が遅延される、請求項49に記載の装置。
【請求項52】
前記代替コンテンツが、音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツのいずれかである、請求項49に記載の装置。
【請求項53】
前記音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツを任意の組合せにおいて前記ユーザに再生することができる、請求項52に記載の装置。
【請求項54】
代替コンテンツのセットがいつユーザに表示されるかを決定するためのコンフィギュレーション情報を受信するモジュール、
をさらに備えており、かつ、
前記選択するモジュールが、前記コンフィギュレーション情報を使用して前記適切な代替コンテンツを選択する、
請求項49に記載の装置。
【請求項55】
前記タグの付いたセクションの最後を検出した時点で前記ユーザを前記マルチメディア番組に戻すモジュール、
をさらに備えている、請求項49に記載の装置。
【請求項56】
前記選択するモジュールが、前記ユーザの個人データおよび/または視聴の好みに基づいて前記代替コンテンツを選択する、請求項49に記載の装置。
【請求項57】
代替コンテンツのセットを受信するモジュールと、
前記代替コンテンツのセットを記憶装置に格納するモジュールと、
をさらに備えている、請求項49に記載の装置。
【請求項58】
前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組に含まれており、かつ、前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組から取り出される、請求項49に記載の装置。
【請求項59】
サービスプロバイダが、ユーザによる代替コンテンツの視聴に基づいて、スポンサーまたはコンテンツプロバイダに料金を課す、請求項49に記載の装置。
【請求項60】
前記マルチメディア番組が、受信されながら再生される、請求項49に記載の装置。
【請求項61】
タグの付いたマルチメディア番組コンテンツの再生時に代替コンテンツをユーザに再生する方法のステップ群を実行するための、前記コンピュータによって実行することのできる命令のプログラム、を明白に具体化している、コンピュータによって読み取り可能なプログラム記憶媒体であって、前記ステップ群が、
マルチメディア番組を前記ユーザに再生している間に、タグの付いたセクションの先頭を検出するステップと、
前記タグの付いたセクションに対して適切な代替コンテンツを選択するステップと、
前記タグの付いたセクションの間、前記代替コンテンツを前記ユーザに再生するステップと、
を含んでいる、プログラム記憶媒体。
【請求項62】
前記マルチメディア番組が、ローカル記憶装置に格納されている、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記代替コンテンツが前記タグの付いたセクションよりも長い場合に、前記マルチメディア番組の再生が遅延される、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記代替コンテンツが、音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツのいずれかである、請求項61に記載の方法。
【請求項65】
前記音声コンテンツ、映像コンテンツ、または画像コンテンツを任意の組合せにおいて前記ユーザに再生することができる、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
代替コンテンツのセットがいつユーザに表示されるかを決定するためのコンフィギュレーション情報を受信するステップ、
をさらに含んでおり、かつ、
前記選択するステップが、前記コンフィギュレーション情報を使用して前記適切な代替コンテンツを選択する、
請求項61に記載の方法。
【請求項67】
前記タグの付いたセクションの最後を検出した時点で前記ユーザを前記マルチメディア番組に戻すステップ、
をさらに含んでいる、請求項61に記載の方法。
【請求項68】
前記選択するステップが、前記ユーザの個人データおよび/または視聴の好みに基づいて前記代替コンテンツを選択する、請求項61に記載の方法。
【請求項69】
代替コンテンツのセットを受信するステップと、
前記代替コンテンツのセットを記憶装置に格納するステップと、
をさらに含んでいる、請求項61に記載の方法。
【請求項70】
前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組に含まれており、かつ、前記代替コンテンツが前記マルチメディア番組から取り出される、請求項61に記載の方法。
【請求項71】
サービスプロバイダが、ユーザによる代替コンテンツの視聴に基づいて、スポンサーまたはコンテンツプロバイダに料金を課す、請求項61に記載の方法。
【請求項72】
前記マルチメディア番組が、受信されながら再生される、請求項61に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2007−518289(P2007−518289A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534256(P2006−534256)
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【国際出願番号】PCT/US2004/032757
【国際公開番号】WO2005/034503
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(502099382)ティヴォ インク (55)
【Fターム(参考)】