説明

マルチメディア会議サービスの課金計算方法及びそのシステム

マルチメディア会議サービスの課金計算方法及びそのシステムを提供する。該方法は、マルチメディア電話アプリケーションサーバーMMTel ASによって、ユーザ機器UEによってスタートされた相応するサービス要求に基づいて、課金計算要求ACRメッセージを課金計算データ機能CDFユニットに送信し;CDFユニットによって、受信したACRメッセージに基づいて、相応する課金計算データ記録CDRを生成し、生成したCDRを課金計算ゲートウェイ機能CGFユニットに送信し;CGFユニットによって、受信したCDRに対して前処理を行うと共に、相応する請求書を生成するように、生成したCDRファイルを予め設定した規則に従って課金計算センターに送信するステップを含み、その中、ACRメッセージとCDRとに、会議識別子フィールドとオンライン参加メンバー数フィールドとが含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、課金計算技術に関し、具体的に、マルチメディア会議サービスの課金計算方法及びそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IPマルチメディアサブシステム(Internet Protocol Multimedia Subsystem、以下IMSと略称)のマルチメディア電話(Multimedia Telephone、以下MMTelと略称)サービスには、通信の前転送、通信保持、通信待ち及びマルチメディア会議等のさまざまなサブサービスが含まれる。各サブサービスについて、IMSは異なる課金計算方法を実行し、その中、マルチメディア会議の課金計算(CONF Charging)は、会議費と会議に参加する各メンバーの通信費との二つの部分に係わる。
【0003】
上記の会議に参加するメンバーの通信費は、通常、既存のポイント・ツー・ポイントの通信等の課金計算基準に応じて行い、会議費については、通常、簡単にマルチメディア会議をスタートする際に会議構築方のため会議開始課金計算データレコード(Charging Data Record、以下CDRと略称)を生成し、マルチメディア会議が終了する際に、会議構築方のため会議終了CDRを生成することによって徴収するので、課金計算精度が低く、且つ、会議に参加するメンバーの通信費を処理するセッション確立プロトコルアプリケーションサーバー(Session Initiation Protocol Application Server、以下SIP ASと略称)によって、マルチメディア会議に関するすべてのCDRが生成される。運営者の課金計算に対する要求が日々精緻化している現在、第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト(3rd Generation Partnership Project、以下3GPPと略称)における課金計算基準には、マルチメディア会議の会議費は、該マルチメディア会議の持続時間と参加メンバーの数に基づいて計算されるべきであると明確に規定された。従って、既存のマルチメディア会議サービスの課金計算方法によると、このような課金計算精度に関する要求を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の関連技術における既存の課金計算方法による課金計算の精度が3GPP課金計算標準を満たすことができないことに鑑み提出されたもので、会議の参加メンバーの数の変化又は他の変化に基づいてCDRを生成することによって、マルチメディア会議サービスの課金計算の精度及び正確性を向上して上記の問題を解決できるマルチメディア会議サービスの課金計算方案を提出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を実現するため、本発明の一方面によると、マルチメディア会議サービスの課金計算方法を提出する。
【0006】
本発明によるマルチメディア会議サービスの課金計算方法は、マルチメディア電話アプリケーションサーバーMMTel ASによって、ユーザ機器UEによってスタートされた相応するサービス要求に基づいて、課金計算要求ACRメッセージを課金計算データ機能CDFユニットに送信し;CDFユニットによって、受信したACRメッセージに基づいて、相応する課金計算データ記録CDRを生成し、生成したCDRを課金計算ゲートウェイ機能CGFユニットに送信し;CGFユニットによって、受信したCDRに対して前処理を行うと共に、相応する請求書を生成するように、生成したCDRファイルを予め設定した規則に従って課金計算センターに送信するステップを含み、その中、ACRメッセージとCDRとに、会議識別子フィールドとオンライン参加メンバー数フィールドとが含まれる。
【0007】
上記の発明において、ACRメッセージは、会議参加メンバーの動作型フィールドをさらに含み、CDRファイルの伝送は、CGFユニットによる自発的ブッシュPUSH方式と、課金計算センターによる自発的取得PULL方式と、又は上記二つの方式の結合とを介して実現することが好ましい。
【0008】
上記の発明において、サービス要求はマルチメディア会議の構築要求で、会議参加メンバーの動作型はマルチメディア会議の構築であって;サービス要求はマルチメディア会議に自発的参加の要求で、会議参加メンバーの動作型はマルチメディア会議に自発的に参加することであって;サービス要求はマルチメディア会議に他のUEを招請する要求で、会議参加メンバーの動作型はマルチメディア会議に招請されることであって、サービス要求はマルチメディア会議からの退出で、会議参加メンバーの動作型はマルチメディア会議からの退出であることが好ましい。
【0009】
上記の目的を実現するため、本発明の他の一方面によると、マルチメディア会議サービスの課金計算システムを提供する。
【0010】
本発明によるマルチメディア会議サービスの課金計算システムは、MMTel ASにUEのサービス要求メッセージを送信する呼び出しセッション制御機能ユニットと、UEによってスタートされた相応するサービス要求に基づいて、CDFユニットにACRメッセージを送信するMMTel ASと、受信したACRメッセージに基づいて相応するCDRを生成し、該CDRをCGFユニットに送信するCDFユニットと、受信したCDRに対して前処理を行うと共に、CDRファイルを予め設定された規則に従って課金計算センターに送信するCGFユニットと、CDRファイルに基づいて相応する請求書を生成する課金計算センターと、を備え、ACRメッセージとCDRとに会議識別子フィールドとオンライン会議メンバー数フィールドとを含む。
【0011】
上記発明において、ACRメッセージに、会議参加メンバーの動作型フィールドがさらに含まれることが好ましい。
【0012】
CDRファイルの伝送が、CGFユニットによる自発的ブッシュPUSH方式と、課金計算センターによる自発的取得PULL方式と、又は該二つの方式の結合とによって実現されることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によって提出されるマルチメディア会議サービスの課金計算方法及びシステムによると、マルチメディア電話サービスを行っているMMTel ASによって、マルチメディア会議のために会議費の課金計算メッセージを生成し、また、一回のマルチメディア会議において、会議が開始される際又は終了する際に会議CDRを生成/処理する以外、会議参加メンバーが自発的に会議に参加する場合、会議メンバーが会議に招請される場合、又は会議参加メンバーが会議から退出する場合、中間課金計算メッセージに基づいて、会議CDRをアップデートし/イベント類CDRを生成し、CDRにリアルタイムの参加メンバーの数状況及び他の有効の課金計算情報を記録することによって、会議参加メンバーの数の変化状況及び他の有効の課金計算情報をリアルタイムに提供することができ、課金計算精度を向上させることができる。
【0014】
本発明によると、課金計算要求メッセージに会議識別子(CONF ID)フィールドを含ませ、同一の会議の場合、CONF IDは全てのCDRにおいて一致し、且つ一定の時間内において、異なる会議に対して唯一性を有するので、CONF IDに基づいて異なる会議を区別することができ、CONF IDに基づいて、同一の会議に関連づけられた複数のCDRの集合及び関連を実現し、課金計算精度及び正確性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
ここで説明する図面は本発明を理解させるためのもので、本発明の一部を構成し、本発明における実施例及びその説明は本発明を解釈するもので、本発明を不当に限定するのではない。
【図1】本発明に係わるマルチメディア会議サービスの課金計算システムの構造を示す図である。
【図2】本発明に係わるマルチメディア会議サービスの課金計算方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施例1に係わるUE1によりマルチメディア会議を構築する際の課金計算メッセージを示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施例2に係わるUE2によりマルチメディア会議に自発的に参加した際の課金計算メッセージのフローチャートである。
【図5】本発明の実施例3に係わるUE3がマルチメディア会議に招請された際の課金計算メッセージのフローチャートである。
【図6】本発明の実施例4に係わるマルチメディア会議が終了する際の課金計算メッセージのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しつつ、実施例を結合して本発明を詳しく説明する。ここで、互いに衝突しない状況下、本発明に記載の実施例及び実施例に記載の特徴は互いに組み合わせることができる。
【0017】
本発明の基本的な思想は、MMTel ASが、ユーザ機器(User Equipment、以下UEと略称)からスタートされた相応するサービス要求に基づいて、CONF IDとオンライン会議参加メンバー数(Online Participants Number)を含む課金計算要求(Accounting Request、以下ACRと略称)メッセージを、課金計算データ機能(Charging Data Function、以下CDFと略称)ユニットに送信し、CDFユニットによって相応するCDRを生成して該CDRを課金計算ゲートウェイ機能(Charging Gateway Function、以下CGFと略称)ユニットに送信し、CGFユニットによってCDRに対して前処理を行った後、CDRファイルを課金計算センター(Billing Domain、以下BDと略称)に伝送して相応する請求書を生成する。結果、課金計算センターでは、マルチメディア会議の持続時間及び会議に参加するメンバー数に基づいて、請求書を生成することができるので、課金計算の精度及び正確度を向上させることができる。
【0018】
図1は、本発明に係わるマルチメディア会議サービスの課金計算システムの構造を示す図で、図1に示すように、該課金計算システムは、UEのサービス要求メッセージをASに転送する呼び出しセッション制御機能(Call Session Control Function、以下CSCFと略称)ユニットと、UEによってスタートされた相応するサービス要求に基づいて、Rfインターフェースを介してCDFユニットにACRメッセージを送信するMMTel ASと、受信したACRメッセージに基づいて、相応するCDRを生成し、Gaインターフェースを介して該CDRをCGFユニットに送信するCDFユニットと、受信したCDRに対して前処理を行い、予め設定した規則に従ってCDRファイルを課金計算センターに伝送するCGFユニットと、CDRファイルに基づいて相応する請求書を生成する課金計算センターと、を備える。
【0019】
上記のACRメッセージとCDRとは、CONF IDフィールドとOnline Participants Numberフィールドとを含み、会議に参加したオンライン参加メンバー数をリアルタイムに記録し、同一の会議中の複数のCDRの関連と集合(Aggregation)とに便宜を提供する。
【0020】
上記の前処理は、CDRファイルの合併とエラー処理などであることができる。
【0021】
上記CDRファイルの伝送は、CGFユニットによる自発的ブッシュ(PUSH)方式、BDによる自発的取得(PULL)方式又は両方の結合によって実現することができる。PUSH方式の場合、予め設定される規則は、ファイルのサイズ、ファイルの利用可能の可否、格納容量、又は間隔時間等に基づいて設定することができ、CDRファイルの格納容量が予め設定されたCGFユニットの格納容量の限界を超えると、CDRファイルをBDに送信するようにCGFユニットをトリガーし、PULL方式の場合、BDは予め設定された時刻又は周波数に基づいて自発的にCDRファイルを取得することができる。
【0022】
図2は、本発明のマルチメディア会議サービスの課金計算方法を示すフローチャートである。図2に示すように、該方法は以下のステップ100〜ステップ120を含む。
【0023】
ステップ100において、UEによってスタートされた相応するサービス要求に基づいて、MMTel ASは、ACRメッセージをCDFユニットに送信する。
【0024】
該ステップにおいて、UEのサービス要求は、マルチメディア会議の構築要求メッセージ、マルチメディア会議への参加要求メッセージ、他のUEをマルチメディア会議に招請する要求メッセージ、または、マルチメディア会議からの退出要求メッセージなどであることができ、MMTel ASはCONF IDとOnline Participants Numberを課金計算要求メッセージACRに挿入し、Rfインターフェースを介してCDFユニットに送信する。その中、CONF IDは、マルチメディア会議を構築するたびにMMTel ASによって設定するもので、該マルチメディア会議を終了する前に、CONF IDは変化せず、設定された時間周期内において唯一の重複しない値であって、即ち、同一のマルチメディア会議に所属する複数のCDRは同一且つ唯一のCONF IDを有し、同一の会議における複数のCDRの関連又は集合に用いることができる。
【0025】
該ACRメッセージは、運営者に会議のCDRが例えば、マルチメディア会議の構築、マルチメディア会議に自発的に参加、マルチメディア会議に招請され参加、又はマルチメディア会議から退出などの、どんな動作によって引き起こされるかを指示する参加メンバー動作型(Participants Action Type)フィールドをさらに含む。
【0026】
ステップ110において、受信したACRメッセージに基づいて、CDFユニットは相応するCDRを生成し、課金計算応答(Accounting Answer、以下ACAと略称)メッセージをMMTel ASに返信し、生成されたCDRをCGFユニットに送信する。
【0027】
該ステップにおいて、CDRは、同様に、CONF IDフィールドと、Online Participants Numberフィールドと、Participants Action Typeフィールドとを含み、Online Participants Numberは、同一のCDRにおけるタイムスタンプを結合して、1回の会議に複数のCDRが存在する場合、会議参加メンバーの数の変化を正確に反映し、課金計算センターによる会議費の計算のため充分な情報を提供する。
【0028】
マルチメディア会議の会議費はセッションと関係ないことも、セッションと関連づけられていることもでき、セッションと関係ないのであれば、CDFユニットは、会議を構築する場合、新メンバーが自発的に会議に参加する場合、新メンバーが会議に招請された場合、メンバーが会議から退出する場合、会議が終了する場合、それぞれで、今回会議のため幾つかのイベント類CDR(Event CDR)を生成し、セッションと関連づけられていると、CDFユニットは、会議を構築する場合、新メンバーが会議に自発的に参加する場合、メンバーが会議に招請された場合、メンバーが会議から退出する場合、会議が終了する場合、それぞれで、今回の会議のため通話明細CDRのオープンと、通話明細CDRのアップデート(Update)と、通話明細CDRのオフとを行う。いずれにしても、CONF IDの値は会議を構築するたびに設定される値で、会議が終了するまで変化しない。
【0029】
ステップ120においては、CGFユニットは、受信したCDRに対して前処理を行って、相応する請求書を生成するように、CDRファイルを予め設定した規則に従って課金計算センターに送信する。
【0030】
該ステップにおいて、上記前処理は、CDRファイルの合併又はエラー処理などであることができる。
【0031】
上記CDRファイルの伝送は、CGFユニットによる自発的ブッシュ(PUSH)方式、BDによる自発的取得(PULL)方式又は両方の結合によって実現することができる。PUSH方式において、予め設定される規則は、ファイルのサイズ、ファイルの利用可能の可否、格納容量、又は間隔時間等に基づいて設定することができ、CDRファイルの格納容量が予め設定されたCGFユニットの格納容量の限界を超えると、CDRファイルをBDに送信するようにCGFユニットをトリガーする。PULL方式の場合、BDは、予め設定された時刻又は周波数に基づいて自発的にCDRファイルを取得する。
【0032】
マルチメディア会議の課金計算において、会議参加メンバーは、呼び出し側として各分岐を呼び出す通信費は、IMS基本ネットワークエレメントサービス/尋ね/委任呼び出しセッション制御機能(S/I/P CSCF)ユニットとSIP ASにより課金計算情報を生成する範囲に所属する。一方、会議費はMMTel ASによる課金計算情報の生成の範囲に所属する。SIP ASとMMTel ASは論理上の区分で、実際の物理配置において、両者は同一のAS実体に共存することができる。
【0033】
本発明に提出されるマルチメディア会議の課金計算原則は、参加メンバーの通信費はSIP ASとマルチメディア資源機能コントローラ(Multimedia Resource Function Controller、以下MRFCと略称)によって測定され、会議費はマルチメディア会議サービスを処理するMMTel ASとMRFCによって測定される。
【0034】
以下、図面と実施例を結合して本発明によるマルチメディア会議サービスの課金計算方法を説明する。
【0035】
簡単なマルチメディア会議の場合を例に、UE1と、UE2と、UE3との三つのUEがあり、UE1は、マルチメディア会議を構築するのに成功し、UE2は該マルチメディア会議に自発的に参加し、UE3は該マルチメディア会議に招請され、該マルチメディア会議は一定時間続いた後終了したとする。該マルチメディア会議の終了をトリガーする条件は、構築方であるUE1の退出、又はすべてのUEの退出であることができ、具体的なトリガー条件は、運営者自体の課金計算戦略に基づいて決められる。該実施例において、課金計算戦略は、UE1の退出によって該マルチメディア会議の終了をトリガーすることであるとし、セッションに関連づけられた課金計算方式を介して、CGFユニットによる自発的PUSH方式でCDRファイルを送信する。
【0036】
実施例1
該実施例によるマルチメディア会議は、マルチメディア会議が構築されておらず、UE1によりマルチメディア会議を構築する場合である。
【0037】
図3は、本発明の実施例1に係わるUE1によりマルチメディア会議を構築する際の課金計算メッセージを示すフローチャートである。図3に示すように、ステップA1〜A15は、UE1とASによってマルチメディア資源を協議するプロセスであって、マルチメディア資源の協議が成功した後、ステップA16を実行し、ステップA20〜A22において、ASは200ok応答メッセージをUE1に返信し、UE1は200ok応答を受信した後、確認メッセージ(ACK)をASに送信すると共に、ステップA17〜A19を実行する。ASによりマルチメディア会議サービスの課金計算プロセスをスタートする。
【0038】
その中、該マルチメディア会議サービスの課金計算方法は以下のステップを含む:
【0039】
ステップ1,UE1によりスタートされたマルチメディア会議の構築要求に基づいて、MMTel ASはCDFユニットにACRメッセージを送信する。
【0040】
該ACRメッセージにおいて、CONF IDフィールドはMMTel ASによって設定され、該実施例において、該マルチメディア会議のCONF ID値は100で、Online Participants Numberフィールドは、リアルタイムのオンライン参加メンバーの数を記録し、該フィールドはMMTel ASによって書き込まれ、この時、その値は1である。ACRメッセージには、運営者に会議のCDRがどんな動作によってスタートされるかを指示するParticipants Action Typeフィールドも含まれ、該実施例において、該フィールドの値は会議の構築で、即ちCREATE_CONFである。
【0041】
ステップ2,受信したACRメッセージに基づいて、CDFユニットは、会議の通話明細CDRをオープンし、ACAメッセージをMMTel ASに返信すると共に、CDRをCGFユニットに送信する。
【0042】
CDFユニットによって一つの会議CDRをオープンし、該CDRはCONF IDフィールドと、Online Participants Numberフィールドと、Participants Action Typeフィールドとを含み、CONF ID値は100で、Online Participants Number値は1で、Participants Action Type値はCREATE_CONFである。
【0043】
ステップ3,CGFユニットは受信したCDRに対して前処理を行うと共に、請求書を生成するように、生成したCDRファイルを予め設定された規則に従って課金計算センターに送信する。
【0044】
ここで、予めCDRファイルの格納容量の限界を設定し、該CDRファイルが該格納容量の限界を超えると、CGFユニットによって該CDRファイルをPUSHによって課金計算センターに送信するようにすることができる。
【0045】
実施例2
該実施例によるマルチメディア会議は、マルチメディア会議がUE1によって構築され、UE2がUE1により構築されたマルチメディア会議への参加を自発的に要求した場合である。
【0046】
図4は、本発明の実施例2に係わるUE2によりマルチメディア会議へ自発的に参加する際の課金計算メッセージを示すフローチャートである。図4に示すように、ステップA1〜A14はUE2とASとによってマルチメディア資源を協議するプロセスで、マルチメディア資源の協議が成功した後、ステップA15を実行し、ステップA19〜A21において、ASは200ok応答メッセージをUE2に返信し、UE2は200ok応答を受信した後、確認メッセージ(ACK)をASに送信すると共に、ステップA16〜A18を実行する。ASによってマルチメディア会議サービスの課金計算プロセスをスタートする。
【0047】
その中、該マルチメディア会議サービスの課金計算方法は、以下のステップ1〜ステップ3を含む:
【0048】
ステップ1において、UE2によってスタートされたマルチメディア会議への参加要求に基づいて、MMTel ASはACRメッセージをCDFユニットに送信する。
【0049】
該ACRメッセージにおいて、CONF IDの値は100で、Online Participants Numberフィールドは、リアルタイムのオンライン参加メンバーの数を記録し、該フィールドはMMTel ASによって書き込まれ、この時、その値は2である。ACRメッセージは、運営者に会議CDRがどの動作によってスタートされるかを指示するParticipants Action Typeフィールドをさらに含み、該実施例において、該フィールドの値は会議への加入で、即ちJOIN_CONFである。
【0050】
ステップ2において、受信したACRメッセージに基づいて、CDFユニットは会議CDRをアップデートし、MMTel ASにACAメッセージを返信すると共に、CGFユニットにCDRを送信する。
【0051】
CDFユニットによって会議CDRをアップデートし、該CDRは、CONF IDフィールドと、リスト形式で現れるOnline Participants Numberフィールドと、Participants Action Typeフィールドと、タイムスタンプとを含み、CONF ID値は100で、Online Participants Number値は2で、Participants Action Type値はJOIN_CONFである。
【0052】
ステップ3において、CGFユニットは受信したCDRに対して前処理を行った後、請求書を生成するように、生成したCDRファイルを予め設定された規則に従って課金計算センターに送信する。
【0053】
ここで、CDRファイルの格納容量の限界を予め設定し、該CDRファイルが該格納容量の限界を超えると、CGFユニットによって該CDRファイルをPUSHによって課金計算センターに送信するようにすることができる。
【0054】
実施例3
該実施例におけるマルチメディア会議は、マルチメディア会議がUE1によって構築され、UE2は既に該マルチメディア会議に自発的に参加していて、この時、UE3が上記のUE1によって構築されたマルチメディア会議に招請された場合である。
【0055】
図5は、本発明の実施例3に係わるUE3がマルチメディア会議に招請された場合の課金計算メッセージを示すフローチャートである。図5に示すように、会議はすでに構築され、他のユーザであるUE3が会議に招請され、ステップA1〜A10において、UE1はリファレンス(Refer)メッセージをASに送信して、UE3を会議に招請し、ASは202応答を返信してReferメッセージを受信したことを示し、ASは、通知(Notify)メッセージを介してUE1に了解したことを通知し、招請を用意する。UE1は200ok応答をASに返信し、ASは200ok応答を受信した後、UE3にInviteメッセージを送信してUE3を会議に招請し、UE3はASに200ok応答を送信する。ステップA11〜A13において、ASはマルチメディア会議サービスの課金計算プロセスをスタートする。
【0056】
その中、該マルチメディア会議の課金計算方法は、以下のステップ1〜ステップ3を含む:
【0057】
ステップ1において、UE1によってスタートされたUE3をマルチメディア会議に招請する要求に基づいて、MMTel ASはACRメッセージをCDFユニットに送信する。
【0058】
該ACRメッセージにおいて、CONF ID値は100で、Online Participants Numberフィールドは、リアルタイムのオンライン参加メンバーの数を記録し、該フィールドはMMTel ASによって書き込まれ、この時、その値は3である。ACRメッセージに、運営者に会議CDRがどの動作によってスタートされるのかを指示するParticipants Action Typeフィールドがさらに含まれ、該実施例において、該フィールドの値は、会議に招請、即ちINVITE_CONFである。
【0059】
ステップ2において、受信したACRメッセージに基づいて、CDFユニットは会議CDRをアップデートし、ACAメッセージをMMTel ASに送信すると共に、CDRをCGFユニットに送信する。
【0060】
CDFユニットは会議のCDRをアップデートし、該CDRは、CONF IDフィールドと、リスト形式で表されるOnline Participants Numberフィールドと、Participants Action Typeフィールドと、タイムスタンプなどを含み、CONF ID値は100で、Online Participants Number値は3で、Participants Action Type値はINVITE_CONFである。
【0061】
ステップ3において、CGFユニットは、受信したCDRに対して前処理を行って、請求書を生成するように、生成されたCDRファイルを予め設定された規則に従って課金計算センターに送信する。
【0062】
ここで、予めCDRファイルの格納容量の限界を設定し、該CDRファイルが該格納容量の限界を超えると、CGFユニットによって該CDRファイルをPUSHによって課金計算センターに送信するようにすることができる。
【0063】
実施例4
該実施例によりマルチメディア会議は、マルチメディア会議がUE1によって構築され、UE2はすでに該マルチメディア会議に自発的に参加していて、UE3はすでに招請され、この時、UE1がマルチメディア会議から退出し、該マルチメディア会議の終了をトリガーする場合である。
【0064】
図6は、本発明の実施例4に係わるマルチメディア会議が終了する際の課金計算メッセージを示すフローチャートである。図6に示すように、ステップA1、ステップA2において、UE1はCSCFに退出(BYE)メッセージを送信して退出を要求し、CSCFは該BYEメッセージをASに転送する。ステップA3〜A5において、ASはマルチメディア会議サービスの課金計算プロセスをスタートし、会議ASはCDFにACRメッセージを送信し、CDFにより終了CDRを生成して、CDFはACAをASに返信する。ステップA6〜A11において、ASは200ok応答をUE1に返信すると共に、ASは他の会議メンバーにUE1の退出を通知し、UE1は200ok応答をASに返信する。
【0065】
その中、該マルチメディア会議の課金計算方法は具体的に以下のステップ1〜ステップ3を含む:
【0066】
ステップ1,UE1によって起されたマルチメディア会議退出要求に基づいて、MMTel ASはACRメッセージをCDFユニットに送信する。
【0067】
該ACRメッセージにおいて、CONF ID値は100で、Online Participants Numberフィールドは、リアルタイムのオンライン参加メンバーの数を記録し、該フィールドはMMTel ASによって書き込まれ、この時、その値は2である。ACRメッセージに、運営者に会議CDRがどの動作によってスタートされるかを指示するParticipants Action Typeフィールドがさらに含まれ、該実施例において、該フィールドの値は会議からの退出で、即ちQUIT_CONFである。
【0068】
ステップ2において、受信したACRメッセージに基づいて、CDFユニットは、会議CDRをオフし、ACAメッセージをMMTel ASに返信すると共に、CDRをCGFユニットに送信する。
【0069】
CDFユニットは会議CDRをオフし、該CDRはCONF IDフィールドと、リスト形式で表されるOnline Participants Numberフィールドと、Participants Action Typeフィールドと、タイムスタンプなどを含み、CONF ID値は100で、,Online Participants Number値は2で、Participants Action Type値はQUIT_CONFである。
【0070】
ステップ3において、CGFユニットは受信したCDRに対して前処理を行い、請求書を生成するように、CDRファイルを予め設定された規則に従って課金計算センターに送信する。
【0071】
ここで、予めCDRファイルの格納容量の限界を設定し、該CDRファイルが該格納容量の限界を超えると、CGFユニットは該CDRファイルをPUSHによって課金計算センターに送信するようにすることもできる。
【0072】
本発明の実施例によれば、コンピュータが実行可能な指令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な媒体が提供され、該指令がコンピュータ又はプロセッサによって実行される場合、コンピュータ又はプロセッサに図2に示すステップS100〜ステップS120の処理を行わせる。上記の実施例1〜実施例4における一つ又は複数を実行することが好ましい。
【0073】
総じていえば、上記の実施例から分かるように、本発明の実施例により提出されたマルチメディア会議サービスの課金計算方法及びそのシステムによれば、同一の会議における複数の会議CDRの集合がCONF IDを介して容易に実現でき、また、各部分(partial)CDRに携帯された会議メンバーの数にタイムスタンプなどの情報を結合して情報完備なリストを現せ、即ち、CDRにおいて、会議サービスの要求/応答タイムスタンプとオンライン参加メンバーの数などのフィールドとを一つの組み合わせ型フィールドに組み合わせて、CDRにおいてリスト形式で数回現せることによって、課金計算センターが自分の会議課金計算戦略に従って会議費を計算するように、課金計算センターに詳しく且つ正確な情報を提供することができる。
【0074】
当業者にとって、上述の本発明の各ブロック又は各ステップは共通の計算装置によって実現することができ、単独の計算装置に集中させることができれば、複数の計算装置から構成されるネットワークに分布させることもでき、或いは計算装置が実行可能なプログラムコードによって実現することもできるので、それらを記憶装置に記憶させて計算装置によって実行することができ、又は夫々集積回路ブロックに製作し、又はそれらにおける複数のブロック又はステップを単独の集積回路ブロックに製作して実現することができることは明らかなことである。このように、本発明は如何なる特定のハードウェアとソフトウェアとの結合にも限定されない。
【0075】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば本発明に様々な修正や変形が可能である。本発明の精神や原則内での如何なる修正、置換、改良などは本発明の保護範囲内に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディア電話アプリケーションサーバーMMTel ASによって、ユーザ機器UEによってスタートされた相応サービス要求に基づいて、課金計算要求ACRメッセージを課金計算データ機能CDFユニットに送信するステップと、
CDFユニットによって、受信したACRメッセージに基づいて、相応する課金計算データ記録CDRを生成し、生成したCDRを課金計算ゲートウェイ機能CGFユニットに送信するステップと、
CGFユニットによって、受信したCDRに対して前処理を行うと共に、相応する請求書を生成するように、生成したCDRファイルを予め設定した規則に従って課金計算センターに送信するステップと、を含み、
ACRメッセージとCDRとに、会議識別子フィールドとオンライン参加メンバー数フィールドとが含まれることを特徴とするマルチメディア会議サービスの課金計算方法。
【請求項2】
前記ACRメッセージは、会議参加メンバーの動作型フィールドをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のマルチメディア会議サービスの課金計算方法。
【請求項3】
前記CDRファイルの伝送は、CGFユニットによる自発的ブッシュPUSH方式と、課金計算センターによる自発的取得PULL方式と、又は前記二つの方式の結合とを介して実現することを特徴とする請求項2に記載のマルチメディア会議サービスの課金計算方法。
【請求項4】
前記サービス要求は、マルチメディア会議の構築要求で、前記会議参加メンバーの動作型はマルチメディア会議の構築であることを特徴とする請求項2又は3に記載のマルチメディア会議サービスの課金計算方法。
【請求項5】
前記サービス要求はマルチメディア会議に自発的に参加する要求で、前記会議参加メンバーの動作型はマルチメディア会議に自発的に参加することであることを特徴とする請求項2又は3に記載のマルチメディア会議サービスの課金計算方法。
【請求項6】
前記サービス要求はマルチメディア会議に他のUEを招請する要求で、前記会議参加メンバーの動作型はマルチメディア会議に招請されることであることを特徴とする請求項2又は3に記載のマルチメディア会議サービスの課金計算方法。
【請求項7】
前記サービス要求はマルチメディア会議からの退出で、前記会議参加メンバーの動作型はマルチメディア会議からの退出であることを特徴とする請求項2又は3に記載のマルチメディア会議サービスの課金計算方法。
【請求項8】
MMTel ASにUEのサービス要求メッセージを転送する呼び出しセッション制御機能ユニットと、
UEによってスタートされた相応するサービス要求に基づいて、CDFユニットにACRメッセージを送信するMMTel ASと、
受信したACRメッセージに基づいて相応するCDRを生成し、該CDRをCGFユニットに送信するCDFユニットと、
受信したCDRに対して前処理を行うと共に、CDRファイルを予め設定された規則に従って課金計算センターに送信するCGFユニットと、
CDRファイルに基づいて相応する請求書を生成する課金計算センターと、を備え、
前記ACRメッセージとCDRとは会議識別子フィールドとオンライン会議メンバー数フィールドとを含むことを特徴とするマルチメディア会議サービスの課金計算システム。
【請求項9】
前記ACRメッセージは、会議参加メンバーの動作型フィールドをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のマルチメディア会議サービスの課金計算システム。
【請求項10】
前記CDRファイルの伝送は、CGFユニットによる自発的ブッシュPUSH方式と、課金計算センターによる自発的取得PULL方式と、又は該二つの方式の結合とによって実現することを特徴とする請求項8又は9に記載のマルチメディア会議サービスの課金計算システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−514912(P2012−514912A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544765(P2011−544765)
【出願日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際出願番号】PCT/CN2009/072703
【国際公開番号】WO2010/078746
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(507116846)ゼット ティー イー コーポレイション (6)
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【Fターム(参考)】