説明

メタロプロテイナーゼ−1(MMP−1)によるPAR−1活性化

マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は、アテローム血栓性疾患、炎症、脈管形成、がんを初めとする正常なリモデリングプロセス及び病理的リモデリングプロセスにおいて多くの重要な役割を果たしている。本発明は血小板表面上の内因性血小板MMP−1コラゲナーゼによるプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)の活性化に関する。血小板が線維性コラーゲンに曝されると、表面結合pro−MMP−1チモーゲンが、PAR−1を介した凝集を促進する活性型MMP−1に変換される。MMP−1は、PAR−1細胞外ドメインを新規な部位で切断し、これがその後、Rho−GTPシグナル伝達経路、細胞の形態変化及び運動性、並びにMAPKシグナル伝達を強く活性化することが示されている。MMP−PAR1を遮断すると、動脈流下で血栓形成が抑制され、動物の血栓症が抑制された。これらの研究は、メタロプロテアーゼのマトリックス依存性活性化と血小板−Gタンパク質シグナル伝達を関連付け、動脈血栓症及びその他の血栓性疾患を処置及び防止するための新規な標的としてMMP−1/PAR−1を同定するものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の血栓性病態を処置する方法であって、血栓性病態であると診断された又は血栓性病態を発症する相当なリスクがある患者に、前記患者のプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)の39位のアスパラギン酸(D39)と40位のプロリン(P40)の間でのタンパク質切断を実質的に阻害する治療有効量の薬剤を投与することを含む、方法。
【請求項2】
前記タンパク質切断が、マトリックスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)の酵素活性を必要とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記患者が、胸痛、息切れ、胸部圧迫感、左腕の圧迫感、左下顎角の圧迫感、発汗過多、嘔気、嘔吐、動悸、不安、及び異常な感覚からなる群から選択される少なくとも1つの症状を示す又は示した、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記患者が、前記血栓性病態に関連する1又は複数の危険因子を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記血栓性病態が、血小板凝集により生じる病状を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記病状が、急性冠動脈症候群、動脈血栓症、静脈血栓症、末梢動脈疾患、不安定狭心症、心房細動、最初の心筋梗塞、再発性心筋梗塞、虚血性突然死、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠動脈血栓症、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎塞栓症、及び肺塞栓症からなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記患者が癌と診断されている、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記薬剤の前記投与が、前記患者の血小板活性化を実質的に阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記薬剤が、PAR−1に結合するリガンド結合分子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記リガンド結合分子が、前記切断部位上に結合することによりPAR−1の前記切断を実質的に阻害する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記リガンド結合分子が、PAR−1のコンホメーション変化を誘導することによりPAR−1の前記切断を実質的に阻害する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記薬剤が、MMP−1に結合するリガンド結合分子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記薬剤が、MMP−1又はPAR−1に特異的な抗体を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記薬剤が、MMP−1又はPAR−1に結合する小分子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記薬剤が、マトリックスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)の活性化又はMMP−1酵素活性を実質的に阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記薬剤が、プロテアーゼによるproMMP−1の切断を実質的に阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記薬剤が、マトリックスメタロプロテアーゼ−2(MMP−2)によるproMMP−1の切断を実質的に阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記薬剤が、コラーゲンにより開始されるMMP−1活性化を実質的に阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記薬剤が、FN−439、組織メタロプロテアーゼ阻害剤(TIMP)、MMP−200、シペマスタット(Trocade)、プリノマスタット、BAY 12−9566、バチミスタット、BMS−275291、マリマスタット、MMI270(B)(メタスタット、Ro 32−3555、RS−130,830、PD 166793、及びアンコリノシドB〜Dからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記薬剤がテトラサイクリン化合物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記テトラサイクリン化合物がドキシサイクリンを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記患者の血小板中のトロンボキサンシグナル伝達経路及びADPシグナル伝達経路の少なくとも1つを実質的に阻害する第2の薬剤を前記患者に投与することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
PAR−1のシグナル伝達活性の少なくとも一部も実質的に阻害する第2の薬剤を前記患者に投与することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
トロンビン依存性のPAR1活性化を実質的に阻害する第2の薬剤を前記患者に投与することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記患者に第2の抗血栓剤を投与することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の抗血栓剤が、抗血小板薬、抗凝固薬、及び血栓溶解薬からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の抗血栓剤が、チエノピリジン、プロスタグランジン類似体、COX阻害剤、ビタミンKアンタゴニスト、糖タンパク質IIB/IIIA阻害剤、及びトロンビン阻害剤からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記第2の抗血栓剤が、アスピリン、クロピドグレル、チクロピジン、プラスグレル、ヘパリン、アブシキシマブ、エプチフィバチド、チロフィバン、及びビバリルジンからなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記第2の抗血栓剤が、PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドが、PAR−1pepducinリポペプチドを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記PAR−1pepducinリポペプチドが、P1i3pal−7、P1i3pal−12、P1i3pal−12S、P1i3pal−10S、P1i1pal−11、P1i2pal−7、P1i2pal−11、P1i2pal−16、P1i2pal−21、P1i4pal13、及びP1i4pal13Rからなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記薬剤が、静脈内(I.V.)注射、皮下注射、筋肉内注射、経口摂取、経鼻、局所、直腸内、膣内、及び非経口摂取からなる群から選択される手段により投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記薬剤が、薬学的に許容される補形剤、キャリア、又は希釈剤と共に製剤化される、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
患者の血栓性病態を処置する方法であって、血栓性病態であると診断された又は血栓性病態を発症する相当なリスクがある患者に、39位のアスパラギン酸(D39)と40位のプロリン(P40)の間でのプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)のタンパク質切断により生じる前記患者のPAR−1シグナル伝達活性を実質的に阻害する治療有効量の薬剤を投与することを含む、方法。
【請求項35】
前記薬剤がSCH 530348を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記薬剤が、PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドが、PAR−1pepducinリポペプチドを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記PAR−1pepducinリポペプチドが、P1i3pal−7、P1i3pal−12、P1i3pal−12S、P1i3pal−10S、P1i1pal−11、P1i2pal−7、P1i2pal−11、P1i2pal−16、P1i2pal−21、P1i4pal13、及びP1i4pal13Rからなる群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
血栓性病態を処置する方法であって、血栓性病態であると診断された又は血栓性病態を発症する相当なリスクがある患者に、マトリックスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)の活性化又はMMP−1酵素活性を実質的に阻害する治療有効量の薬剤を投与することを含む、方法。
【請求項40】
前記薬剤が、プロテイナーゼによるproMMP−1の切断を実質的に阻害する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記薬剤が、マトリックスメタロプロテアーゼ−2(MMP−2)によるproMMP−1の切断を実質的に阻害する、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記薬剤が、コラーゲンにより開始されるMMP−1活性化を実質的に阻害する、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
前記薬剤が、FN−439、組織メタロプロテアーゼ阻害剤(TIMP)、MMP−200、シペマスタット(Trocade)、プリノマスタット、BAY 12−9566、バチミスタット、BMS−275291、マリマスタット、MMI270(B)、メタスタット、Ro 32−3555、RS−130,830、PD 166793、及びアンコリノシドB〜Dからなる群から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項44】
前記薬剤がテトラサイクリン化合物を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項45】
前記テトラサイクリン化合物がドキシサイクリンを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
アテローム性動脈硬化症を処置する方法であって、アテローム性動脈硬化症であると診断された又はアテローム性動脈硬化症を発症する相当なリスクがある患者に、前記患者のプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)の39位のアスパラギン酸(D39)と40位のプロリン(P40)の間でのタンパク質切断を実質的に阻害する治療有効量の薬剤を投与することを含む、方法。
【請求項47】
血管形成術、冠動脈バイパス術、及び直視下心臓手術からなる群から選択される少なくとも1つの手技が前記患者に行われた後に投与される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記患者に2週間以下の期間投与される、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
アテローム性動脈硬化症を処置する方法であって、アテローム性動脈硬化症であると診断された又はアテローム性動脈硬化症を発症する相当なリスクがある患者に、39位のアスパラギン酸(D39)と40位のプロリン(P40)の間でのプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)のタンパク質切断により生じる前記患者のPAR−1シグナル伝達活性を実質的に阻害する治療有効量の薬剤を投与することを含む、方法。
【請求項50】
前記薬剤が、PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドが、PAR−1pepducinリポペプチドを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記PAR−1pepducinリポペプチドが、P1i3pal−7、P1i3pal−12、P1i3pal−12S、P1i3pal−10S、P1i1pal−11、P1i2pal−7、P1i2pal−11、P1i2pal−16、P1i2pal−21、P1i4pal13、及びP1i4pal13Rからなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記薬剤が、前記患者の大動脈内のアテローム性プラークのサイズを減少させる、請求項49に記載の方法。
【請求項54】
前記薬剤がSCH 530348を含む、請求項49に記載の方法。
【請求項55】
アテローム性動脈硬化症を処置する方法であって、アテローム性動脈硬化症であると診断された又はアテローム性動脈硬化症を発症する相当なリスクがある患者に、マトリックスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)の活性化又はMMP−1酵素活性を実質的に阻害する治療有効量の薬剤を投与することを含む、方法。
【請求項56】
血小板の保存又は輸送のための媒体であって、前記媒体中に含まれる血小板上のプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)の39位のアスパラギン酸(D39)と40位のプロリン(P40)の間でのタンパク質切断を実質的に阻害する有効濃度の薬剤を含む、媒体。
【請求項57】
PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドを更に含む、請求項56に記載の媒体。
【請求項58】
前記PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドが、PAR−1pepducinリポペプチドを含む、請求項57に記載の媒体。
【請求項59】
前記PAR−1pepducinリポペプチドが、P1i3pal−7、P1i3pal−12、P1i3pal−12S、P1i3pal−10S、P1i1pal−11、P1i2pal−7、P1i2pal−11、P1i2pal−16、P1i2pal−21、P1i4pal13、及びP1i4pal13Rからなる群から選択される、請求項58に記載の媒体。
【請求項60】
グルコースを更に含む水溶液である、請求項56に記載の媒体。
【請求項61】
その中に含まれる正常血小板の平均半減期が約5日以上である、請求項56に記載の媒体。
【請求項62】
その中に含まれる正常血小板の平均半減期が約1ヶ月以上である、請求項56に記載の媒体。
【請求項63】
その中に含まれる正常血小板の平均半減期が約6ヶ月以上である、請求項56に記載の媒体。
【請求項64】
血小板の保存又は輸送のための媒体であって、マトリックスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)の活性化又はMMP−1酵素活性を阻害する有効濃度の薬剤を含む、媒体。
【請求項65】
血小板の保存又は輸送のための媒体であって、39位のアスパラギン酸(D39)と40位のプロリン(P40)の間でのプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)のタンパク質切断により生じるPAR−1シグナル伝達活性を実質的に阻害する有効濃度の薬剤を含む、媒体。
【請求項66】
前記薬剤が、PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドを含む、請求項65に記載の媒体。
【請求項67】
前記PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドが、PAR−1pepducinリポペプチドを含む、請求項66に記載の媒体。
【請求項68】
前記PAR−1pepducinリポペプチドが、P1i3pal−7、P1i3pal−12、P1i3pal−12S、P1i3pal−10S、P1i1pal−11、P1i2pal−7、P1i2pal−11、P1i2pal−16、P1i2pal−21、P1i4pal13、及びP1i4pal13Rからなる群から選択される、請求項67に記載の媒体。
【請求項69】
前記薬剤がSCH 530348を含む、請求項65に記載の媒体。
【請求項70】
患者において出血性イベントが発現するリスクを診断する方法であって、前記患者の体内でマトリックスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)の活性化又はMMP−1活性を実質的に阻害する遺伝的欠陥を前記患者が有するかどうかを決定することを含む、方法。
【請求項71】
患者の血友病状態若しくは凝血異常状態又はそのリスクを診断する方法であって、前記患者の体内でマトリックスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)の活性化又はMMP−1活性を過剰に刺激する遺伝的欠陥を前記患者が有するかどうかを決定することを含む、方法。
【請求項72】
単離されたポリペプチドであって、配列が、ヒトプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)の39位のアスパラギン酸(D39)と40位のプロリン(P40)の間でのタンパク質切断により生じる2つの断片の一方の連続する5個以上のアミノ酸残基を含み、前記ポリペプチドが更に、前記タンパク質切断により生じた切断部位で一方の末端が終わる、単離されたポリペプチド。
【請求項73】
前記ポリペプチドが、N末端にプロリンを有する、請求項72に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項74】
PRSFLLRN(配列番号1)のポリペプチド配列である、請求項72に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項75】
患者から採った血小板中における請求項72に記載のポリペプチドの量を測定することを含む、患者の血栓性病態を診断する方法。
【請求項76】
PAR−1アンタゴニストを同定する方法であって、
(a)請求項72に記載の単離されたポリペプチドを用意する工程;
(b)候補薬剤を用意する工程;
(c)前記候補薬剤の存在下で血小板を前記単離されたポリペプチドに接触させる工程;
(d)PAR−1シグナル伝達活性を測定する工程;及び
(e)前記候補薬剤存在下での前記PAR−1シグナル伝達活性を前記候補薬剤非存在下での前記PAR−1シグナル伝達活性と比較する工程
を含み、前記候補薬剤非存在下でのPAR−1シグナル伝達活性と比べた前記候補薬剤存在下でのPAR−1シグナル伝達活性の少なくとも10%の低下により、前記候補薬剤がPAR−1アンタゴニストとして同定される、方法。
【請求項77】
前記PAR−1シグナル伝達活性が、Rho−GTP経路のシグナル伝達又はMAPK経路のシグナル伝達を含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
PAR−1アンタゴニストを同定する方法であって、
(a)活性化MMP−1を用意する工程;
(b)候補薬剤を用意する工程;
(c)MMP−1がPAR−1を切断する条件下で前記候補薬剤存在下にて血小板を前記活性化MMP−1に接触させる工程;
(d)PAR−1シグナル伝達活性を測定する工程;及び
(e)前記候補薬剤存在下での前記PAR−1シグナル伝達活性を前記候補薬剤非存在下での前記PAR−1シグナル伝達活性と比較する工程;
を含み、前記候補薬剤非存在下でのPAR−1シグナル伝達活性と比べた前記候補薬剤存在下でのPAR−1シグナル伝達活性の少なくとも10%の低下により、前記候補薬剤がPAR−1アンタゴニストとして同定される、方法。
【請求項79】
前記PAR−1シグナル伝達活性が、Rho−GTP経路のシグナル伝達又はMAPK経路のシグナル伝達を含む、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記患者のプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)の39位のアスパラギン酸(D39)と40位のプロリン(P40)の間でのタンパク質切断を実質的に阻害する薬剤を含むマトリックス層でコーティングされた医療器具。
【請求項81】
39位のアスパラギン酸(D39)と40位のプロリン(P40)の間でのプロテアーゼ活性化受容体−1(PAR−1)のタンパク質切断により生じるPAR−1シグナル伝達活性を実質的に阻害する薬剤を含むマトリックス層でコーティングされた医療器具。
【請求項82】
前記薬剤がSCH 530348を含む、請求項81に記載の医療器具。
【請求項83】
前記マトリックス層が、生体適合性ペプチドマトリックスである、請求項81に記載の医療器具。
【請求項84】
前記器具が移植可能である、請求項81に記載の医療器具。
【請求項85】
前記薬剤が、PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドを含む、請求項81に記載の医療器具。
【請求項86】
前記PARファミリーメンバーのpepducinリポペプチドが、PAR−1pepducinリポペプチドを含む、請求項85に記載の医療器具。
【請求項87】
前記PAR−1pepducinリポペプチドが、P1i3pal−7、P1i3pal−12、P1i3pal−12S、P1i3pal−10S、P1i1pal−11、P1i2pal−7、P1i2pal−11、P1i2pal−16、P1i2pal−21、P1i4pal13、及びP1i4pal13Rからなる群から選択される、請求項86に記載の医療器具。


【図1−1】
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【図1−2】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図6−3】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2012−523438(P2012−523438A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−504929(P2012−504929)
【出願日】平成22年4月12日(2010.4.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/030783
【国際公開番号】WO2010/118435
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(510273581)タフツ メディカル センター インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】TUFTS MEDICAL CENTER,INC.
【Fターム(参考)】