説明

メータボードの通信活動の検出のための方法およびシステム

【課題】スマートメータを構成する第2メータボードによって第1メータボードの通信を検出する方法を提供する。
【解決手段】第1メータボード304の第1プロセッサ502と、別のデバイスとの間で、ネットワーク202またはネットワーク110を介して行われている通信活動の存在を示す信号を、第2メータボード306によって受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、両方とも完全に参照により本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす、2011年9月14日に出願した同時継続出願整理番号(GE Docket 253821、整理番号は後に入る)、および2011年9月14日に出願した同時継続出願整理番号(GE Docket 253892、整理番号は後に入る)に関し、それらの利益を主張するものである。
【0002】
本発明は一般に公益事業通信に関し、特には、第1メータボードとデバイスとの間の通信を検出するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
エネルギーに対する需要およびエネルギー生産のための有限資源の使用の増加によって、より効率的かつ賢明にエネルギーを生産し、分配し、消費するための技術がより多く使用されるようになった。そのため公益事業サービスの供給業者は、自らのエネルギー生産、伝送、分配および計量システムの効率的な監視および操作を可能にするために、そのようなシステムと統合された情報技術システムを採用し始めている。同時に、販売業者や製造業者もまた、電気器具(たとえば冷蔵庫、洗濯機および乾燥機、食器洗い機、HVACシステム、照明システム、ストーブ、給湯器など)および電子機器(たとえばテレビ、ステレオ、コンピュータなど)などの電気を消費する製品およびデバイスにおいて同様の技術を採用し始めている。これらの取り組みはしばしば、スマートグリッド、スマートメータおよびスマート機器またはスマートデバイス技術として大まかに分類される。
【0004】
スマートグリッドは、情報技術を現在の電気インフラと密接に結び付ける。スマートグリッドは本質的に、リアルタイムのエネルギー情報および知識を届ける「エネルギーインターネット」であり、よりスマートなエネルギーの選択肢を可能にする。スマートグリッドの役割は、(風力および態様などの)より再生可能なエネルギーの統合および最適化を可能にすること、電気ネットワークの効率性を大幅に増加させること、および消費者が自らのエネルギー使用量を管理し、ライフスタイルを損なうことなくお金を節約できるようにすることを含む。
【0005】
スマートグリッド技術は公益事業および消費者に、リアルタイムの知識、ならびに公益事業および消費者がエネルギー、資源、お金および環境を守ることを可能にする意思決定ツールを提供する。スマートグリッドは単一の製品ではなく、むしろ今日の電気系統をよりインテリジェントにするためにともに機能するハードウェアとソフトウェアの集合である。インターネットが分解されたコンピュータの集合をより強力なツールにするやり方と同様に、現在の電力インフラをスマートグリッド技術と重ねることは、インターネットをコンピュータに接続することと同様であり、すでに有用な機械をさらによいものにし、インテリジェントな決定を下すための情報を人々に提供する。同様に、スマートグリッドまたは「エネルギーインターネット」によって、消費者、企業および公益事業は、より賢いエネルギー選択を行うことができる。
【0006】
スマートグリッド構成要素は、伝送および分配グリッドを制御する自動化ソフトウェアおよびインテリジェント電子ハードウェアシステムを含む。エネルギー管理システムおよび分配管理システムなどのスマートグリッド自動化技術は、リアルタイムの知識の提供ならびに分配および伝送グリッドの制御を助ける。伝送側では、エネルギー管理システム(EMS)はグリッドの状態についてのリアルタイム情報を提供し、公益事業が様々なグリッド機能を遠隔で自動化することを助ける。この自動化技術は、公益事業が最良の最も手ごろな発電ミックス(経済配分として知られている)を選択することを助け、消費者および企業のためにコストをより低く保ち、電力分配における損失および無駄を減らしてより効率的なシステムを運転し、システムの信頼性を維持して消費者への安定した電力供給を保証することを助ける。分配管理システム(DMS)は、公益事業に分配ネットワークについてのリアルタイム情報を提供し、公益事業が遠隔でグリッドの中のスイッチを制御することを可能にするスマートグリッド自動化技術を備える。DMSはよりスマートな分配グリッドの心臓部であり、公益事業が分配された再生可能発電を管理し、グリッド効率化技術を支援し、停電の分離および復旧を制御することを可能にする。DMSがなければ、公益事業は分配グリッドについてのリアルタイム情報をほとんど取得することはなく、よりスマートなグリッドの利益の多くを実現することができない。
【0007】
さらに、スマートグリッド技術は電気グリッドを超えて拡張することができる。スマートメータ、スマートエネルギーパネルおよびスマート電気器具など、家庭内でスマートグリッド技術を用いることで、消費者は電気料金についてのより正確なデータおよび知識へのアクセスを持つことができ、消費者のお金を節約し、環境フットプリントを小さくすることの助けとなる。
【0008】
現在、ほとんどの電力会社は、生産のためにどれだけコストがかかるかには関係なく、1日を通して1セットの電気料金を提供している。ほとんどの消費者は、典型的には午後2時から午後7時の間である、1日のうちのピーク時間帯の間にエネルギーを生産することがその他の任意の時間帯に生産するよりもずっとコストがかかるということを知らない。スマートメータは、スマートホームエネルギーパネルまたは他のディスプレイデバイスを介して使用時間料金を通信し、消費者が1日を通してよりスマートなエネルギー選択を行うことを助けることができる。消費者は、電気料金がより安いオフピーク料金期間の間に消費量の多いデバイスを使用する可能性が高い。スマートメータを用いて、電気を購入することは他の消費財を購入するようなものであり、価格は購入決定に影響を与える。たとえば、消費者は自分の家を到着前にあらかじめ冷房して、消費者の快適レベルに影響を与えることなく、高いピーク料金時間帯に空調システムをオフにしておけるということを確実にすることを選択できる。消費者はまた、水をあらかじめ温めておいて、ピーク料金を回避し、光熱費を少なくすることもできる。米国エネルギー省による年間にわたる研究では、スマートメータによって提供されるリアルタイム料金情報は、消費者が電気コストを平均で10%、ピーク消費で15%削減することを助けたということが示された。
【0009】
スマートメータはまた、消費者が光熱費を前払いすることを可能にし、公益事業が停電をうまく検出し、管理するのを助けることができる。高度計量インフラ(AMI)に結合されたスマートメータはグリッド上のピンポイント問題を助け、公益事業が電力がいっていない顧客を正確に判断できるようにする。これを、多くの公益事業が依然として停電を知らせる顧客からの電話を待っている今日と比較されたい。
【0010】
スマート機器は、スマートメータおよびスマートグリッドと連携して機能し、公益事業からの料金信号を適応することによって、消費者に何らかのマイナスの影響を与えることなく、ピーク時間帯のエネルギー使用および最高料金を回避することができる。たとえば、電力が一定の時間当たりキロワット率に達すると、住宅の所有者が仕事中である場合でも、ドライヤが自動的に高温から「微弱」に切り替わってもよい。または、電気料金の安い時間まで、冷蔵庫の自動霜取りを遅らせることができる。冷凍庫がピークエネルギー時間の後まで霜取りのサイクルを遅らせるのであれば、消費者は同じ量のエネルギーに対してより少ない料金を払う。スマート機器がスマートメータ、および、たとえばスマートグリッドおよびスマートインフラを使用するスマート機器のソフトウェアまたはファームウェアの更新を含む使用時間料金情報と結び付けられている場合、エネルギーを保存し、お金を節約する方法は無数に存在する。スマートグリッド、スマートメータおよびスマート機器技術によって、公益事業は家庭内のスマート機器と(デュプレックスで)通信することができる。この能力によって、エネルギー管理の好機を上回る好機が作り出される。たとえば、いくつかの例では、メータ(たとえば「スマートメータ」)はエネルギーサービスポータル(ESP)として機能することが可能であり、ESPは第1ネットワーク(たとえばヘッドエンドサーバとメータとの間のネットワークなど)と第2ネットワーク(たとえば家庭内のデバイスとメータとの間のネットワークなど)との間の接続を提供する。
【0011】
第2ネットワークは、第1ネットワークのヘッドエンドサーバまたはデマンドレスポンス管理システム(DRMS)からメッセージを受信する。DRMSは、たとえば、電気の顧客に重要な時間帯に消費を少なくさせるなどの供給条件に応じて、または市場価格に応じて顧客の電気消費を管理するためのメカニズムである。DRMSには、停止するためのこれらの明示的な要求に応答するデマンドレスポンスメカニズムに送信されるメッセージが関与する。デマンドレスポンスには、実際に使用電力を削減すること、またはグリッドと並列に接続されても、接続されなくてもよいオンサイト発電を開始することが関与し得る。デマンドレスポンスは、エネルギー効率、家庭およびビルのエネルギー管理、分配された再生可能資源、ならびに電気自動車の充電もまた含むスマートエネルギーデマンドの構成要素である。現在のデマンドレスポンス方式は、しばしば公益事業または市場価格の条件による要求に応じて負荷を制限するための専用の制御システムの使用を通じて、住宅の顧客の他にも大規模および小規模な商業で実施されている。サービス(照明、機械、空調)は、事前に計画された負荷の優先順位付け方式に従って重要な時間枠の間に削減される。負荷制限の代替手段は、電力グリッドを補完するためのオンサイト発電である。厳しい電力供給の状況下では、デマンドレスポンスはピーク料金を大幅に下げ、一般に電気料金は変動しやすい。
【0012】
デマンドレスポンスは一般に、顧客に需要を削減することを促し、それによってピークの電力需要を削減するために使用するメカニズムを指すために使用される。発電および送電システムは一般にピーク需要(プラス予測エラーおよび不測の事態のための余地)に対応したサイズなので、ピーク需要を下げることは、プラントおよび資本コスト要件全体を削減する。しかしながら発電容量の構成によって、デマンドレスポンスはまた、生産が多く、需要が少ないときには需要(負荷)を増やすために使用されてもよい。それによって、一部のシステムは、エネルギー貯蔵に低需要と高需要(または低料金と高料金)の期間の間で裁定を行うように促してもよい。
【0013】
一般に、スマートメータは、スマートメータと第1および第2ネットワークとの間の通信を制御する第1ボードと、計測機能およびデータ管理を制御する第2ボードの少なくとも2つの独立した電子ボードから構成される。これらの2つのボードは、インターフェースポートを介して接続される。スマートグリッド、スマートメータおよびスマート機器技術の性質のために、スマートメータは任意の他のデバイスと常に通信しているわけではない(すなわち、そのような通信ボードが関与する通信は断続的なものである)。しかしながら通信時、通信ボードはメータ内でとび抜けて大きなエネルギーの消費者である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国特許第7966640号明細書
【発明の概要】
【0015】
したがって、その一部は上で説明した、メータの通信ボードが通信しているときを検出するための当技術分野における課題を克服するための方法およびシステムが望まれる。
【0016】
本明細書では、第2メータボードによって第1メータボードの通信活動を検出するための方法、システムおよびデバイスの実施形態を説明する。一態様では、通信活動のタイプが判定され得る。
【0017】
一態様によって、第2メータボードによって第1メータボードの通信を検出するための方法が提供される。一実施形態では、本方法は、ネットワークを介した第1プロセッサと別のデバイスとの間の通信活動の存在を示す信号を受信するステップを含む。
【0018】
別の態様によって、第1メータボードが、通信中であることを示す信号を提供するための方法が提供される。一実施形態で、本方法は:ネットワークを介したデバイスとの通信活動を開始するステップと、ネットワークを介したデバイスとの通信活動の存在を示す個別信号を提供するステップとを含む。
【0019】
さらに別の態様によって、第2メータボードによって第1メータボードの通信を検出するためのシステムを説明する。本システムの1つの実施形態は、第1プロセッサと第1プロセッサに動作可能に接続された通信インターフェースから成る第1ボードと、第2プロセッサから成る第2ボードと、第1ボードと第2ボードを接続するインターフェースポートから成り、第1プロセッサは:通信インターフェースを使用してネットワークを介したデバイスとの通信活動を開始し、インターフェースポートを使用して、ネットワークを介した第1ボードとデバイスとの間の通信活動の存在を示す個別信号を第2ボードに提供するように構成され、第2プロセッサは:インターフェースポートを使用して第1ボードからネットワークを介した第1ボードとデバイスとの間の通信活動の存在を示す信号を受信するように構成される。
【0020】
さらなる利点は、以下の説明の中で一部言及され、または実施することによって知られてもよい。利点は、添付の特許請求の範囲の中で特に指摘される要素および組み合わせによって実現され、達成されてもよい。以上の一般的説明および以下の詳細な説明は両方とも単に例示的および説明的なものであり、請求されるように限定的なものではないことを理解されたい。
【0021】
本明細書に組み込まれ、その一部をなす添付の図面は実施形態を示しており、説明とともに、本方法およびシステムの原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】例示的公益事業分配システムの部分のブロック図である。
【図2】第1ネットワークまたは第2ネットワークを介してコンピューティングデバイスまたはスマート機器などのデバイスと通信するように構成されたメータから成るシステムの実施形態の例示的な図である。
【図3】第1ネットワークを介して少なくともコンピューティングデバイスと通信し、第2ネットワークを介してスマート機器およびデバイスと通信するように構成されたメータの例示的実施形態を示す図である。
【図4】本発明の実施形態による、パルスの幅がネットワークを介した第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプを判定するために使用され得る例示的なパルス幅変調信号を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による、メータ電子機器として動作することができるエンティティの実施形態を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による、第2プロセッサによって行われてもよい動作を示す流れ図である。
【図7】本発明の一実施形態による、第1プロセッサによって行われてもよい動作を示す流れ図である。
【図8】開示する方法の態様を実行するための例示的動作環境を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本方法およびシステムを開示し、説明する前に、本方法およびシステムは特定の合成方法、特定の構成要素または特定の構成に限定されないということを理解されたい。また、本明細書で使用する用語は単に特定の実施形態を説明するためのものであり、限定することを意図しないということを理解されたい。
【0024】
本明細書および添付の特許請求の範囲の中で使用する単数形の「a」、「an」および「the」は、別途文脈から明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。本明細書では、範囲は「およそ」の1つの特定の値から、および/または「およそ」の他の特定の値までとして表すことができる。そのような範囲を示す場合、他の実施形態は1つの特定の値から、および/または他の特定の値までを含む。同様に、「およそ」という先行詞を使用することによって値を近似値として表す場合、特定の値は他の実施形態を形成するということが理解されよう。さらに、範囲の各々の終点は、他の終点と関連しても、また他の終点と関連しなくてもどちらも重要であるということが理解されよう。
【0025】
「任意の」または「任意で」ということは、その後に説明される事象または状況が生じても生じなくてもよいことを意味し、その説明は、前記のイベントまたは状況が生じる場合の事例と、それらが生じない場合の事例とを含む。
【0026】
本明細書の説明および特許請求の範囲を通じて、「備える」という語、ならびに「備える(comprising)」および「備える(comprise)」などのこの語の変化形は、「含む」が限定されるわけではないということを意味し、たとえば他の付加物、構成要素、整数またはステップを除外するものではない。「例示的」とは「〜の1つの例」を意味し、好ましいまたは理想的な実施形態の指示を伝えるためのものではない。「たとえば」は限定的な意味ではなく、説明を目的として使用されている。
【0027】
開示する方法およびシステムを実行するために使用され得る構成要素を開示する。本明細書では、これらおよびその他の構成要素を開示し、これらの各種個々のおよび集合的組み合わせ、ならびに置換の特定の参照は明示的に開示しなくてもよいが、これらの構成要素の組み合わせ、部分集合、相互作用、グループ等を開示する場合、各々はすべて方法およびシステムのために本明細書において特に企図され、説明されているということを理解されたい。このことは、限定されないが、開示する方法におけるステップを含む本出願のすべての態様に適用される。したがって、実行され得る様々な追加ステップが存在する場合、これらの追加ステップの各々は、開示する方法の任意の特定の実施形態または実施形態の組み合わせとともに実行され得る。
【0028】
本方法およびシステムは、以下の好ましい実施形態の詳細な説明およびそこに含まれる実施例、ならびに図面およびそれらの前述および以下の説明を参照することによって、より容易に理解され得る。
【0029】
スマート機器は、公益事業からの使用時間料金信号などの情報に基づいて、最もコスト効率が良いときに動作するようにプログラムされ得る機器である。たとえば、スマート冷蔵庫は、消費者のライフスタイルを損なうことなく、電気料金が最低のときにだけ霜取りサイクルが起こるようにすることができる。いくつかの例では、スマート機器はネットワークを介してプログラムされるか、またはそれ以外に通信を受信し、これらのネットワークを介して他のコンピューティングデバイスおよびスマート機器と通信することができる。プログラム可能なサーモスタットおよび給湯器の制御装置などのスマートデバイスは、1つまたは複数のネットワークを介して他のスマートデバイス、スマート機器およびスマートメータと通信するように構成されている。本明細書で、スマート機器およびスマートデバイスのことを「スマートデバイス」または単に「デバイス」と呼ぶ。
【0030】
スマートメータは、スマートグリッド配置の基本構築ブロックのうちの1つである。スマートメータは時間帯別のエネルギー使用状況を追跡および報告し、公益事業がオフピーク時に使用される電力に対してより少なく課金することができるようにする。その結果、消費者はエネルギーコストを抑えるために、エネルギー集約的な活動を料金がより安い時間に移すことを選択することができる。一般に、スマートデバイスはスマートメータと通信するように構成されてもよく、スマートメータはスマートグリッドと通信するように構成されてもよい。一般に、これらの通信はデュプレックスである。さらに、いくつかの例では、スマートメータは設置された家庭または場所にあるデバイスと通信するように構成されてもよい。たとえば、スマートメータは公益事業のサーバから信号を受信し、その後公益事業サーバから受信された信号に従って、信号を家庭内のスマート機器に送信してもよい。
【0031】
スマート機器は、公益事業からの使用時間料金信号などの情報に基づいて、最もコスト効率が良いときに動作するようにプログラムされ得る機器である。たとえば、スマート冷蔵庫は、消費者のライフスタイルを損なうことなく、電気料金が最低のときにだけ霜取りサイクルが起こるようにすることができる。いくつかの例では、スマート機器はネットワークを介してプログラムされるか、またはそれ以外に通信を受信し、これらのネットワークを介して他のコンピューティングデバイスおよびスマート機器と通信することができる。プログラム可能なサーモスタットおよび給湯器の制御装置などのスマートデバイスは、1つまたは複数のネットワークを介して他のスマートデバイス、スマート機器およびスマートメータと通信するように構成されている。本明細書で、スマート機器およびスマートデバイスのことを「スマートデバイス」または単に「デバイス」と呼ぶ。
【0032】
図1を参照すると、本発明の実施形態から恩恵を受ける1つのタイプのシステムの図が示されている。図1は、たとえば配電システムなどの例示的な公益事業分配システムの部分のブロック図である。図1に示すように、公益事業サービスは、分配システム104を通じて、公益事業供給業者100によって様々な負荷L1〜Ln102に届けられる。一態様では、提供される公益事業サービスは電力である。負荷102による公益事業サービスの消費は、メータM1〜Mn106によって負荷位置で測定される。電気メータである場合、メータ106は、負荷102によって、当業者に知られている単相または多相メータであり得る。一態様では、電気メータ106は本明細書で説明され、当業者に知られているようにスマートメータである。一態様では、メータ106はエネルギーポータルの役割を果たすことができる。エネルギーポータルは、家庭またはデバイスのエネルギー消費に関する位置で1つまたは複数のデバイスと通信するために使用され得るデバイスまたはソフトウェアである。たとえば、エネルギーポータルはデバイスから消費情報を受信して、その情報を公益事業100に渡すことができる。同様に、エネルギーポータルは公益事業100から通信を受信し、1つまたは複数のデバイスにそれらの負荷を遮断させる、または減少させることができる。以下より、本明細書では「エネルギーポータル」のことを「メータ」、「電気メータ」および/またはスマートメータと呼び、ここでこれらの用語は同じ意味で使用されてもよいが、エネルギーポータルはメータに限定されることはなく、メータはエネルギーポータルの単なる一例であるということを諒解されたい。スマートメータの1つの非限定的例は、General Electric Company(Schenectady,NY)から入手可能なGE I210+cメータである。一態様では、メータ106は負荷102と第2ネットワーク(図1には図示せず)を介して通信するように構成され得る。一態様では、メータ106は、たとえばホームエリアネットワーク(HAN)などのネットワークを使用して、負荷102とワイヤレスで通信するように構成され得る。一態様では、負荷102は、本明細書で説明し、当業者に知られているスマート機器などのデバイスであり得る。スマート機器は、たとえば特にGeneral Electric Company、Whirlpool Corporation(Benton Harbor,MI)、LG Electronics USA(Englewood Cliffs,NJ)などの販売業者または製造業者から入手可能である。
【0033】
消費情報は主に消費者に対して課金するために公益事業供給業者100によって使用されるが、公益事業分配システムの計画およびプロファイリングを含む他の目的のためにも使用され得る。多くの例では、メータ106は依然として機械を使わずに読み取られており、これではコストが高くなり、非効率的でエラーが発生しやすくなる可能性がある。いくつかの例では、公益事業供給業者100は、負荷102に対する公益事業サービスの切断および接続のスケジューリング、自動検針(AMR)、負荷制限および負荷制御、自動分配およびスマートグリッドアプリケーション、停電の報告、インターネット、ビデオなどの付加サービスの提供を含む多くの目的のために、メータ106と電子的に通信することを望む。これらの例の多くでは、メータ106は、当業者に知られているように、ワイヤード、ワイヤレスまたはワイヤードとワイヤレスの組み合わせであり得る通信ネットワーク110を通じて1つまたは複数のコンピューティングデバイス108と通信するように構成され得る。一態様では、通信ネットワークは、スマートグリッドネットワークの少なくとも一部を備えることができる。したがって、図1に示すようなメータ106およびシステムが、単に公益事業サービスを配送し、測定すること以上の能力を有するように構成されることが望ましい。これらの能力を実行する目的で、メータ106は所望の機能を実行する電子機器を有する。たとえば、スマートメータ106は、通信機能を実行するように構成され得る第1ボードと、計測およびデータ管理機能を実行するように構成され得る第2ボードとを有することができる。これらのボードは、インターフェースポートを通じて相互接続され得る。通信ボードは常に通信しているわけではないので、いくつかの例では、通信ボードがネットワーク110を通じて、または他のデバイス102とアクティブに通信しているときを判定できることが望ましい。いくつかの例では、この第1(通信)ボードについての情報は、第2(計測およびデータ管理)ボードに与えられてもよい。したがって、本明細書では、第1メータボードの通信を検出するための方法およびシステムの実施形態を説明する。一般に、本発明の実施形態の技術的効果は、第1メータボードが通信活動を実行しているときを検出する方法およびシステムを提供する。さらに、いくつかの実施形態では、通信活動のタイプが識別され、表示されてもよい。
【0034】
図2は、第1ネットワーク110を介してコンピューティングデバイス108などのデバイスと通信するように構成されたメータ106から成るシステムの実施形態の例示的な図である。一態様では、メータ106はまた、第2ネットワーク202を介して1つまたは複数の機器またはデバイス204と通信するようにも構成され得る。一態様では、デバイス204は、本明細書で説明し、当技術分野で知られているようなスマート機器およびスマートデバイスである。ここで使用するように、本明細書ではデバイス204のことを「機器」および/または「スマート機器」と呼び、ここでこれらの用語は同じ意味で使用され得る。図2に示すように、第2ネットワーク202は、1つまたは複数のスマート機器またはスマートデバイス204と、メータ106との間で通信を行うために使用され得る。一態様では、1つまたは複数のスマートデバイス204は負荷102の少なくとも一部を備え、メータ106と通信するネットワーク202を形成することができる。メータ106はまた、分配システム104によって与えられる公益事業サービス(たとえば電力など)の消費を測定する。さらに、メータ106は第1ネットワーク110を介して通信するように構成される。一態様では、メータ106は第1ネットワーク110を介して少なくとも1つのコンピューティングデバイス108と通信することができる。一態様では、メータ106は第2ネットワーク202に動作可能に接続される。一態様では、情報は、WPAN(たとえばIEEE802.15n(任意のバージョン)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)など)、LAN/WAN(たとえば802.11n、マイクロ波、レーザなど)、WMAN(たとえばWiMAX(登録商標)など)、WAN/WWAN(たとえばUMTS、GPRS、EDGE、CDMA、GSM(登録商標)、CDPD、Mobitex(登録商標)、HSDPA、HSUPA、3Gなど)、RS232、USB、Firewire(登録商標)、Ethernet(登録商標)、ワイヤレスUSB、セルラー、HAN、OpenHAN(登録商標)、電力線搬送(PLC)、電力線を介したブロードバンド(BPL)、TCP/IP、ワイヤレスTCP/IP、ModBus(登録商標)などのうちの1つまたは複数から構成されるネットワーク202を介して、スマートデバイス204からメータ106へ、またはそこから送信され得る。さらに、情報は、WPAN(たとえばIEEE802.15n(任意のバージョン)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)など)、LAN/WAN(たとえば802.11n、マイクロ波、レーザなど)、WMAN(たとえばWiMAX(登録商標)など)、WAN/WWAN(たとえばUMTS、GPRS、EDGE、CDMA、GSM(登録商標)、CDPD、Mobitex(登録商標)、HSDPA、HSUPA、3Gなど)、RS232、USB、Firewire(登録商標)、Ethernet(登録商標)、ワイヤレスUSB、セルラー、HAN、OpenHAN(登録商標)、電力線搬送(PLC)、電力線を介したブロードバンド(BPL)、TCP/IP、ワイヤレスTCP/IP、ModBus(登録商標)などのうちの1つまたは複数から構成され得る第1ネットワーク110を介して、コンピューティングデバイス108およびメータ106へ、またはそこから送信され得る。一態様では、第1ネットワーク110はスマートグリッドネットワークの少なくとも一部を備える。一態様では、第1ネットワーク110は高度計量インフラ(AMI)を備える。AMIとは、要求に応じて(オンデマンドで)、または事前に定義されたスケジュールで、エネルギー使用を測定、収集および分析し、電気メータ、ガスメータ、水道メータなどの高度デバイスと様々な通信メディアを通じて対話するシステムのことを指す。このインフラはハードウェア、ソフトウェア、通信、消費者エネルギーディスプレイおよびコントローラ、顧客関連システム、メータデータ管理(MDM)ソフトウェア、供給業者およびネットワーク配信ビジネスシステムなどを含む。測定デバイス(たとえばメータ106)とビジネスシステムとの間のネットワーク110によって、顧客、供給業者、公益事業の会社およびサービス提供者に対する情報の収集および分配が可能になる。これによって、これらの業種がデマンドレスポンスの解決策、製品およびサービスに参加すること、またはそれらを提供することが可能になる。顧客に情報を提供することによって、このシステムは、価格の変化に応じて、またはピーク需要期間もしくは卸売価格が高いとき、もしくは運用システムの信頼性が低い期間にはエネルギー使用を少なくすることを促すように設計されたインセンティブとして、顧客の通常の消費パターンからエネルギー使用を変更することを支援する。
【0035】
図3は、第1ネットワーク110または第2ネットワーク202を介して少なくとも1つのコンピューティングデバイス108と通信するように構成されたメータ106の実施形態を示す。また図示のように、メータ106は第2ネットワーク202を介してスマート機器およびデバイス204と通信するようにも構成され得る。メータ電子機器302によって、メータ106はデバイス204およびコンピューティングデバイス108と通信することができる。一態様では、メータ106のメータ電子機器302は第1ボード304から構成され得る。一態様では、第1ボード304は少なくとも第1プロセッサと、第1プロセッサに動作可能に接続された通信インターフェースから構成される。様々な実施形態では、第1プロセッサは8、16または32ビットプロセッサを備えることができる。たとえば、第1プロセッサは、その他のタイプのプロセッサまたはコントローラの中でも、NEC v850ファミリマイクロプロセッサ(NEC Corporation,Tokyo,Japan)、および/またはMaxim Integrated Products,Inc(Sunnyvale,California)から入手可能なTeridian6533コントローラまたはTeridian6521コントローラのうちの1つまたは複数であり得る。一態様では、第1ボード304は、メータの高度計量インフラ(AMI)または自動検針(AMR)ボードを備え、第1プロセッサはAMIまたはAMRボードのためのプロセッサを備える。一態様では、第1ネットワーク110は高度計量インフラ(AMI)ネットワークを備える。別の態様では、第2ネットワーク202はホームエリアネットワーク(HAN)を備える。
【0036】
さらに、図3のメータ電子機器は第2ボード306を備えており、第2ボード306は少なくとも第2プロセッサから構成される。様々な実施形態では、第2プロセッサは8、16または32ビットプロセッサを備えることができる。たとえば、第2プロセッサは、その他のタイプのプロセッサまたはコントローラの中でも、NEC v850ファミリマイクロプロセッサ(NEC Corporation,Tokyo,Japan)、および/またはMaxim Integrated Products,Inc(Sunnyvale,California)から入手可能なTeridian6533コントローラまたはTeridian6521コントローラのうちの1つまたは複数であり得る。一態様では、第2プロセッサはメータ106の計測およびデータマネージャボードのためのプロセッサを備える。一態様では、第2ボードは、本発明の実施形態の範囲内にあると考えられるロゴスキーコイル、分圧器などの他の計測デバイスを通じて、1つまたは複数の変流器(CT)312および/または1つまたは複数の計器用変圧器(potential transformers)(PT)314からの入力などの測定入力を受信することができる。
【0037】
メータ電子機器302は、インターフェースポート308をさらに備え、インターフェースポート308は、第1ボード304と第2ボード306を接続する。インターフェースポート308は、リボンケーブル、ワイヤ、伝導性パスおよびその他310によって各々のボードに接続することができる。一態様では、インターフェースポート308は12ピンコネクタを備える。一態様では、図3の第1ボード304上の第1プロセッサは、通信インターフェースを使用して、ネットワークを介してデバイスと通信活動を開始するように構成されている。たとえば、第1プロセッサは、第1ネットワーク110を介してコンピューティングデバイス108と通信活動を開始することができる。別の態様では、第1プロセッサは、第2ネットワーク202を介してスマート機器およびデバイス204と通信するように構成され得る。第1プロセッサはさらに、インターフェースポート308を使用して個別信号を第2ボード306に提供するようにさらに構成されてもよく、個別信号は、第1ネットワーク110または第2ネットワーク202のいずれかを介した、第1ボード304のプロセッサとデバイスとの間の通信活動の存在を示す。一態様では、第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動が終了した場合、個別信号は第1プロセッサによって中断される。一態様では、個別信号は12ピンコネクタのピン12上で第2プロセッサに提供される。一態様では、個別信号は波形信号を備える。一態様では、波形信号は、パルスの幅がネットワークを介した第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプを示すように、パルス幅変調信号を備える。一態様では、個別信号は300Hzの周波数であってよいが、任意のその他の周波数の信号が本発明の実施形態の範囲内にあると考えられる。
【0038】
第2ボード306上の第2プロセッサは、インターフェースポート308を使用して、第1ボード304の第1プロセッサから個別信号を受信するように構成されてもよく、個別信号は、ネットワーク110、202を介した第1ボード304のプロセッサとデバイスとの間の通信活動の存在を示す。一態様では、第2プロセッサはネットワーク110、202を介した第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプを信号から判定するようにさらに構成されている。たとえば、信号が前述し、図4に示すようなパルス幅変調信号である場合、第2プロセッサは、ネットワークを介した第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプを判定するためにパルスの幅を使用することができる。たとえば、パルスの幅に基づいて(図4参照)、第2プロセッサは通信活動のタイプを判定するために、以下の例示的な表Iを使用することができる。
【0039】
【表1】

表1で説明する通信のタイプおよびパルス幅は単に例示的なものであり、非限定的なものであることを諒解されたい。その他の通信タイプと異なるパルス幅の組み合わせは、本発明の実施形態の範囲内にあると考えられる。さらに他の態様では、通信活動のタイプを判定するために、信号の振幅、または信号の振幅と期間の組み合わせを使用することができる。
【0040】
一態様では、第2プロセッサは、第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプを示す出力を提供するようにさらに構成されてもよい。一態様では、出力は、ディスプレイを操作して、第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプを示すために使用されてもよい。ディスプレイは、メータ106に対して局所または遠隔にあってもよい。遠隔にある場合、出力はディスプレイを操作するために、ネットワーク(ワイヤード、ワイヤレス、またはワイヤードとワイヤレスとの組み合わせ)を介して送信されてもよい。本発明の態様では、ネットワーク110、202は、出力をディスプレイに運搬するために使用されてもよい。一態様では、ディスプレイは発光ダイオード(LED)または液晶ディスプレイ(LCD)のうちの1つまたは複数を備える。たとえば、メータディスプレイ上のドットの連続は、通信活動のタイプ(たとえばPLCは1ドット、ZigBee(登録商標)は2ドットなど)を指定するために使用されてもよい。一態様では、電源が入ると第2プロセッサは中間期についての信号を受信し、出力を提供する前に、ネットワークを介した第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプを判定する。たとえば、第2プロセッサは電源投入時に10秒間信号を受信し、出力を提供する前に、ネットワークを介した第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプを判定することができる。たとえば1つの態様では、メータの電源が切られ、第1(通信)ボードが置き換えられてもよい。通信のタイプは、第1ボードを置き換えることによって、電力線搬送(PLC)からZigBee(登録商標)に変更されてもよい。再びメータの電源が入ると、第2プロセッサが出力を提供する前に、信号が一定期間(たとえば10秒間)第2ボードのプロセッサに提供されてもよい。
【0041】
ここで図5を参照すると、メータ電子機器302として動作することができるエンティティのブロック図が、本発明の一実施形態に従って示されている。メータ電子機器302として動作することができるエンティティは、本明細書でより詳細に示し、説明するものを含めて、本発明の実施形態に従って1つまたは複数の機能を実行するための様々な手段を含む。しかしながら、エンティティのうちの1つまたは複数は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、1つまたは複数の同様の機能を実行するための代替手段を含んでもよいということを理解されたい。図示のように、メータ電子機器302として動作することができるエンティティは一般に、本明細書で前に説明したように、インターフェースポート308によって接続された第1ボード304と第2ボード306の2つの電子ボードを含むことができる。第1ボード304および第2ボード306は各々、エンティティの様々な機能を実行または制御するために第1プロセッサ502および第2プロセッサ504などの手段を含む。図5に示すように、第1ボードは第1プロセッサ502と、第1プロセッサ502と動作可能に接続されたメモリ506と、同じく第1プロセッサ502および1つまたは複数のネットワーク100、202に動作可能に接続された通信インターフェース508から構成される。一態様では、通信インターフェース508はデータ、コンテンツまたはその他を送信および/または受信するための手段を提供する。一態様では、通信インターフェース508はワイヤレスルータなどの無線機を備えることができる。上述のように、第1プロセッサ502は8、16または32ビットのプロセッサを備えることができる。たとえば、第1プロセッサ502は、その他のタイプのプロセッサまたはコントローラの中でも、NEC v850ファミリマイクロプロセッサ(NEC Corporation,Tokyo,Japan)、および/またはMaxim Integrated Products,Inc(Sunnyvale,California)から入手可能なTeridian6533コントローラまたはTeridian6521コントローラのうちの1つまたは複数であり得る。一態様では、第1プロセッサ502は、メータ106の高度計量インフラ(AMI)または自動検針(AMR)ボードのためのプロセッサを備える。第1プロセッサ502は、ネットワーク110、202を介してデバイスとの通信活動を開始するように構成され得る。一態様では、ネットワーク110は高度計量インフラ(AMI)ネットワークを備えることができる。別の態様では、ネットワーク202はホームエリアネットワーク(HAN)を備えることができる。その他のネットワークもまた、本発明の実施形態の範囲内にあると考えられる。一態様では、第1プロセッサ502が通信するデバイスは、コンピューティングデバイス108などのサーバを備えることができる。別の態様では、第1プロセッサが通信するデバイスは、スマート機器204を備えることができる。第1プロセッサ502は個別信号を提供するようにさらに構成されてもよく、個別信号は、ネットワーク110、202を介したデバイスとの通信活動の存在を示す。一態様では、個別信号は、インターフェースポート308を通じて第2ボードの第2プロセッサ504に提供される。一態様では、第1プロセッサ502はデバイスとの通信活動が終了した場合に、個別信号を中断するように構成される。一態様では、個別信号は波形信号を備える。一態様では、波形信号は、本明細書で前に説明したように、パルスの幅がネットワーク110、202を介したデバイスとの通信のタイプを示すように、パルス幅変調信号を備える。
【0042】
図5のメータ電子機器302は、第2ボード306をさらに備える。第2ボード306は、第2プロセッサ504、メモリ510、ディスプレイ512、測定(計測)入力およびフィルタリング構成要素514、ならびに任意のユーザ入力インターフェース516を備える。メモリ510、ディスプレイ512、測定(計測)入力およびフィルタリング構成要素514、ならびに任意のユーザ入力インターフェース516は各々、第2プロセッサ504と動作可能に相互接続されている。図5の実施形態では、第2ボード306はインターフェースポート308を通じて第1ボード304と接続されている。個々に図示されているが、第1ボード304と第2ボード306は共通メモリを共有してもよいということを諒解されたい。上述のように、第2プロセッサ504は8、16または32ビットのプロセッサを備えることができる。たとえば、第2プロセッサ504は、その他のタイプのプロセッサまたはコントローラの中でも、NEC v850ファミリマイクロプロセッサ(NEC Corporation,Tokyo,Japan)、および/またはMaxim Integrated Products,Inc(Sunnyvale,California)から入手可能なTeridian6533コントローラまたはTeridian6521コントローラのうちの1つまたは複数であり得る。一態様では、第2プロセッサ504は、メータ106の計測およびデータマネージャボード306のためのプロセッサを備える。一態様では、第2プロセッサ504は、インターフェースポート308を通じて第1プロセッサ502から個別信号を受信するようにさらに構成されてもよく、個別信号はネットワーク110、202のいずれかを介した、第1プロセッサ502と別のデバイスとの間の通信活動の存在を示す。一態様では、第2プロセッサ504は信号からネットワーク110、202を介した第1プロセッサ502と他のデバイスとの間の通信活動のタイプを判定するように構成され得る。一態様では、信号からネットワーク110、202を介した第1プロセッサ502と他のデバイスとの間の通信活動のタイプを判定することは、通信活動のタイプが電力線通信、ZigBee(登録商標)通信、無線通信、光通信、Bluetooth(登録商標)通信、TCP/IP、ワイヤレスTCP/IP、ModBus(登録商標)などのうちの1つであるかどうかを判定することを備える。一態様では、第2プロセッサは、第1プロセッサ502と他のデバイスとの間の通信活動のタイプを示す出力を提供するように構成され得る。一態様では、出力は、ディスプレイ512を操作して第1プロセッサ502とデバイスとの間の通信活動のタイプを示すために使用されてもよい。様々な態様では、ディスプレイ512は、発光ダイオード(LED)または液晶ディスプレイ(LCD)のうちの1つまたは複数を備えることができる。一実施形態では、第2ボード306はメータ入力およびフィルタリング構成要素514を備えることができる。一態様では、メータ入力およびフィルタリング構成要素514は、たとえば電圧(たとえばPT)および電流(たとえばCT)入力、1つまたは複数のADC、1つまたは複数のロゴスキーコイル、フィルタリング構成要素などを備えることができる。上述のように、第1プロセッサ502および第2プロセッサ504は、コンテンツ、データなどを記憶する揮発性および/または不揮発性メモリなどのメモリ506、510と通信するか、またはそれらを含む。たとえば、メモリ506、510はエンティティから送信される、および/またはエンティティによって受信されるコンテンツを記憶してもよい。たとえば、メモリ506は図6の流れ図で示し、説明する情報および実行可能コードを記憶してもよく、メモリ510は図7の流れ図で示し、説明する情報および実行可能コードを記憶してもよい。同様に、メモリ506、510は、メッセージコンテンツなど、デバイス108、204によって送信されるような情報を記憶してもよい。第2ボード306はまた、ユーザ入力インターフェース516を含んでもよい。ユーザ入力インターフェース516はキーパッド、タッチディスプレイ、ジョイスティックまたはその他の入力デバイスなど、エンティティがユーザからデータを受信することを可能にする複数のデバイスのうちの任意のもの、またはラップトップコンピュータなどの別のデバイスを第2ボード306に接続するためのシリアルバス(たとえばUSB)などの手段を備えることができる。
【0043】
ここで図6を参照すると、第2プロセッサによって行われてもよい動作が示されている。ステップ602で、第2プロセッサは第1プロセッサから信号を受信し、信号は、ネットワークを介した第1プロセッサと別のデバイスとの間の通信活動の存在を示す。一態様では、ネットワークを介した第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプは信号から判定されてもよく、通信活動のタイプは電力線通信、ZigBee(登録商標)通信、無線通信、光通信、Bluetooth(登録商標)通信、TCP/IP、ワイヤレスTCP/IP、ModBus(登録商標)などのうちの1つを備えることができる。一態様では、信号は波形信号を備える。一態様では、波形信号は、パルスの幅がネットワークを介した第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動のタイプを示すように、パルス幅変調信号を備える。一態様では、信号は、第1プロセッサと他のデバイスとの間の通信活動が終了した場合に、中断される。
【0044】
図7は、第1プロセッサによって行われてもよい動作を示す流れ図である。図7で、プロセッサは、ネットワークを介した第1プロセッサとデバイスとの間の通信活動を開始するステップ702を含む。ステップ704で、第1プロセッサは個別信号を提供し、個別信号はネットワークを介したデバイスとの通信活動の存在を示す。一態様では、本明細書で説明するように、個別信号は第2プロセッサに提供される。一態様では、デバイスとの通信活動が終了した場合、第1プロセッサは個別信号を中断する。
【0045】
上述のシステムは、ユニットから構成されるものとして上で説明されてきた。当業者には、これは機能的な説明であり、ソフトウェア、ハードウェアまたはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせが各々の機能を実行することができることを理解されたい。スマート機器またはデバイス、スマートメータ、スマートグリッド、公益事業のコンピューティングデバイス、販売業者または製造業者のコンピューティングデバイスなどのユニットは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせであり得る。ユニットは、たとえば図8に示し、以下で説明するようなDRMSソフトウェアなどのメータ通信ソフトウェア806を備えることができる。1つの例示的態様では、ユニットは図8に示し、以下で説明するようなコンピューティングデバイス108を備えることができる。
【0046】
図8は、開示する方法を実行するための例示的な動作環境を示すブロック図である。この例示的動作環境は単に動作環境の一例であり、動作環境のアーキテクチャの使用または機能の範囲について何ら限定を示唆するものではない。動作環境は、例示的動作環境の中に示す構成要素のうちの任意の1つまたはそれらの組み合わせに関して、任意の依存性または必要条件を有するものとして解釈されるべきではない。
【0047】
本方法およびシステムは、多数の他の汎用または特殊目的のコンピューティングシステム環境または構成とともに動作することができる。本システムおよび方法とともに使用するために適したよく知られたコンピューティングシステム、環境、および/または構成は、限定されないが、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ラップトップデバイスおよびマルチプロセッサシステムを備える。その他の例はセットトップボックス、プログラム可能な家電製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、スマートメータ、スマートグリッド構成要素、上記のシステムまたはデバイスのうちのいずれかを備える分散コンピューティング環境を備える。
【0048】
開示する方法およびシステムの処理は、ソフトウェア構成要素によって実行され得る。開示するシステムおよび方法は、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行されるプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令の一般的文脈で説明することができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実施するコンピュータコード、ルーティン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを備える。開示する方法はまた、タスクが通信ネットワークを通じてリンクされた遠隔処理デバイスによって実行されるグリッドベースの分散コンピューティング環境の中で実行され得る。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、メモリストレージデバイスを含む局所と遠隔の両方のコンピュータストレージ媒体の中に配置され得る。
【0049】
さらに、本明細書で開示するシステムおよび方法は、コンピュータ108の形態をとる汎用コンピューティングデバイスを介して実施され得るということが、当業者には諒解されよう。コンピュータ108の構成要素は、限定されないが、1つまたは複数のプロセッサまたは処理ユニット803、システムメモリ812、およびプロセッサ803を含む様々なシステム構成要素をシステムメモリ812に結合するシステムバス813を備えることができる。処理ユニット803が複数ある場合、システムは並列コンピューティングを利用することができる。
【0050】
システムバス813は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックポート(accelerated graphics port)、および様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するプロセッサまたは局所バスを含む、複数の可能なタイプのバス構造のうちの1つまたは複数を表す。例として、そのようなアーキテクチャは業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(EISA)バス、ビデオエレクトロニクス標準化協会(VESA)ローカルバス、アクセラレーテッドグラフィックポート(AGP)バス、および周辺装置相互接続(PCI)、PCI−Expressバス、パーソナルコンピュータメモリカード産業協会(PCMCIA)、ユニバーサルシリアルバス(USB)などを備えることができる。バス813、およびこの説明の中で指定したすべてのバスもまたワイヤードまたはワイヤレスネットワーク接続を介して実装されてもよく、プロセッサ803、マスストレージデバイス804、オペレーティングシステム805、メータ通信ソフトウェア806、メータ通信データ、ネットワークアダプタ808、システムメモリ812、入力/出力インターフェース810、ディスプレイアダプタ809、ディスプレイデバイス811およびヒューマンマシンインターフェース802を含むサブシステムの各々は、実際には完全な分散システムまたは分散アーキテクチャを実装する、物理的に別々の場所にある、この形態のバスを通じて接続された1つまたは複数の遠隔コンピューティングデバイスまたはクライアント814a、b、cの内部に含まれてもよい。
【0051】
コンピュータ108は典型的に、様々なコンピュータ可読媒体を備える。例示的な可読媒体は非一時的であり、コンピュータ108によってアクセス可能な任意の利用可能媒体であってよく、たとえば、限定されるわけではないが、揮発性および不揮発性媒体、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体の両方を備える。システムメモリ812は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ、および/または読み出し専用メモリ(ROM)などの不揮発性メモリの形態のコンピュータ可読媒体を備える。システムメモリ812は典型的に、メータ通信データ807などのデータ、ならびに処理ユニット803によって即座にアクセス可能な、および/または現在操作されているオペレーティングシステム805およびメータ通信ソフトウェア806などのプログラムモジュールを含む。
【0052】
別の態様では、コンピュータ108はまた他の非一時的な、リムーバブル/非リムーバブル、揮発性/不揮発性コンピュータストレージ媒体を備えることができる。例として、図8は、コンピュータ108のためのコンピュータコード、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールおよびその他のデータの不揮発性ストレージを提供することができるマスストレージデバイス804を示す。たとえば、限定されるわけではないが、マスストレージデバイス804はハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、リムーバブル光ディスク、磁気カセットまたはその他の磁気ストレージデバイス、フラッシュメモリカード、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)またはその他の光ストレージ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)などであり得る。
【0053】
任意で、任意の数のプログラムモジュールは、たとえばオペレーティングシステム805およびメータ通信ソフトウェア806を含むマスストレージデバイス804に記憶されてもよい。オペレーティングシステム805およびメータ通信ソフトウェア806(またはそれらのいくつかの組み合わせ)の各々は、プログラミングおよびメータ通信ソフトウェア806の要素を備えることができる。メータ通信データ807はまた、マスストレージデバイス804に記憶されてもよい。更新情報データ807は、当技術分野で知られている1つまたは複数のデータベースのいずれかに記憶されてもよい。そのようなデータベースの例はDB2(登録商標)(IBM Corporation,Armonk,NY)、Microsoft(登録商標) Access、Microsoft(登録商標) SQLサーバ(Microsoft Corporation,Bellevue,Washington)、Oracle(登録商標)(Oracle Corporation,Redwood Shores,California)、mySQL、PostgreSQLなどを備える。データベースは集中化されても、または多数のシステム間で分散されてもよい。
【0054】
別の態様では、ユーザは、入力デバイス(不図示)を介してコンピュータ108にコマンドおよび情報を入力することができる。そのような入力デバイスの例は、限定されないが、キーボード、ポインティングデバイス(たとえば「マウス」など)、マイク、ジョイスティック、スキャナ、グローブまたはその他の身体カバーなどの触覚入力デバイスを備える。これらおよびその他の入力デバイスは、システムバス813に結合されたヒューマンマシンインターフェース802を介して処理ユニット803に接続されてもよいが、パラレルポート、ゲームポート、IEEE1394ポート(Firewireポートとしても知られている)、シリアルポートまたはユニバーサルシリアルバス(USB)などの他のインターフェースおよびバス構造によって接続されてもよい。
【0055】
さらに別の態様では、ディスプレイデバイス811もまた、ディスプレイアダプタ809などのインターフェースを介してシステムバス813に接続されてもよい。コンピュータ108は2つ以上のディスプレイアダプタ809を有してもよく、コンピュータ108は2つ以上のディスプレイデバイス811を有してもよいということが考えられる。たとえば、ディスプレイデバイスはモニタ、LCD(液晶ディスプレイ)またはプロジェクタであってもよい。ディスプレイデバイス811に加えて、他の出力周辺デバイスはスピーカ(不図示)およびプリンタ(不図示)などの構成要素を備えてもよく、これらは入力/出力インターフェース810を介してコンピュータ108に接続されてもよい。本方法の任意のステップおよび/または結果は、任意の形態で出力デバイスに出力されてもよい。そのような出力は、限定されないが、テキスト、グラフィック、アニメーション、オーディオ、触覚などを含む任意の形式の視覚的表現であり得る。
【0056】
コンピュータ108は、1つまたは複数の遠隔コンピューティングデバイスまたはクライアント814a、b、cへの論理接続を使用してネットワーク環境で動作することができる。例として、遠隔コンピューティングデバイス814はパーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークコンピュータ、スマートメータ、販売業者または製造業者のコンピューティングデバイス、スマートグリッド構成要素、ピアデバイスまたはその他の共通ネットワークノードなどであり得る。コンピュータ108と遠隔コンピューティングデバイスまたはクライアント814a、b、cとの間の論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)および一般のワイドエリアネットワーク(WAN)を介してなされ得る。そのようなネットワーク接続は、ネットワークアダプタ808を通じたものであり得る。ネットワークアダプタ808は、ワイヤードおよびワイヤレスの両方の環境の中で実装され得る。そのようなネットワーキング環境は、オフィス、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネット、およびインターネットなどのその他のネットワーク815においては標準的で、一般的なものである。
【0057】
例示を目的として、本明細書では、オペレーティングシステム805などのアプリケーションプログラムおよび他の実行可能プログラム構成要素を別々のブロックとして示すが、そのようなプログラムおよび構成要素は、コンピュータデバイス108の異なるストレージ構成要素の中で様々なときに存在し、コンピュータのデータプロセッサ(複数可)によって実行されるということを認識されたい。メータ通信ソフトウェア806の実装は、何らかの形態のコンピュータ可読媒体上に保存されてもよく、またはそれらの間で送信されてもよい。開示する方法のいずれかは、コンピュータ可読媒体上で具体化されたコンピュータ可読命令によった実行され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能メディアであり得る。限定されるわけではなく、例として、コンピュータ可読媒体は「コンピュータストレージ媒体」および「通信媒体」を備えることができる。「コンピュータストレージ媒体」は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データなどの情報を保存するための任意の方法または技術において実装される揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体を備える。例示的なコンピュータストレージ媒体は、限定されないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくはその他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくはその他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくはその他の磁気ストレージデバイス、または所望の情報を記憶するために使用されてもよく、コンピュータによってアクセスされてもよい任意の他の媒体を備える。
【0058】
本方法およびシステムは、機械学習および反復学習などの人工知能技術を採用することができる。そのような技術の例は、限定されないが、エキスパートシステム、事例ベース推論、ベイジアンネットワーク、行為ベースのAI、ニューラルネットワーク、ファジーシステム、進化論的計算(たとえば遺伝的アルゴリズム)、群知能(たとえばアリアルゴリズム)およびハイブリッドインテリジェントシステム(たとえば統計的学習からニューラルネットワークまたは生産ルールを通じて生成されるエキスパート推論規則)を含む。
【0059】
前述のように、また当業者には諒解されるように、本発明の実施形態はシステム、方法またはコンピュータプログラム製品として構成されてもよい。したがって、本発明の実施形態は完全なハードウェア、完全なソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアの任意の組み合わせを含む様々な手段から構成されてもよい。さらに、本発明の実施形態は、ストレージ媒体の中で具体化されるコンピュータ可読プログラム命令(たとえばコンピュータソフトウェア)を有するコンピュータ可読ストレージ媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。ハードディスク、CD−ROM、光ストレージデバイスまたは磁気ストレージデバイスを含む任意の適切な非一時的コンピュータ可読媒体が利用されてもよい。
【0060】
上で、方法、装置(すなわちシステム)およびコンピュータプログラム製品のブロック図および流れ図を参照して本発明の実施形態を説明してきた。ブロック図および流れ図の各ブロック、ならびにブロック図および流れ図の中のブロックの組み合わせは各々、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段によって実装され得るということを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または図5を参照して述べた第1プロセッサ502および第2プロセッサ504などのその他のプログラム可能なデータ処理装置へロードされ、機械を作成してもよいので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理装置で実行する命令は、流れ図のブロックの中で指定した機能を実装するための手段を作り出す。
【0061】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理装置(たとえば図5を参照して上で述べた第1プロセッサ502および第2プロセッサ504など)を特定の方法で機能するように指示することができる非一時的コンピュータ可読メモリの中に記憶されてもよいので、コンピュータ可読媒体に記憶された命令は、流れ図のブロックの中で特定された機能を実装するためのコンピュータ可読命令を含む製品を作成する。コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたはプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、一連の操作上のステップがコンピュータまたはその他のプログラム可能な装置で実行されたコンピュータ実施プロセスを作成するようにしてもよいので、コンピュータまたはその他のプログラム可能な装置で実行する命令は、流れ図のブロックの中で指定した機能を実装するためのステップを提供する。
【0062】
したがって、ブロック図および流れ図のブロックは、指定した機能を実行するための手段の組み合わせ、指定した機能を実行するためのステップの組み合わせ、および指定した機能を実行するためのプログラム命令手段を支援する。ブロック図および流れ図の各ブロック、ならびにブロック図および流れ図の中のブロックの組み合わせは、指定した機能もしくはステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステムによって、または専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせによって実装され得る。
【0063】
別段の記載がない限り、本明細書で言及する任意の方法が、そのステップを特定の順序で実行しなければならないものとして解釈されることは意図しない。したがって、方法請求項が、そのステップが従うべき順序を実際に記載していない場合、またはステップが特定の順序に限定されることが特許請求の範囲または説明の中で別途述べられていない場合いかなる点においても順序が推測されることは意図しない。このことは、ステップまたは操作の流れの配置;文法的構成または句読点から得られる明白な意味、本明細書で説明する実施形態の数またはタイプに関する論理の問題を含めて、解釈のための任意の可能な非明白な基準にも適用される。
【0064】
本出願を通じて、様々な刊行物が参照されてもよい。これらの刊行物の開示は、その全体が、本方法およびシステムが関与する現状技術をより完全に説明する目的で、参照により本出願に組み込まれている。
【0065】
上述の説明および関連した図面の中で示す教示の利益を有する、本発明のこれらの実施形態が関与する当業者であれば、本明細書で言及する本発明の多くの変更形態およびその他の実施形態が思い浮かぶであろう。したがって、本発明の実施形態は開示する特定の実施形態に限定されることはなく、変更形態および他の実施形態は添付の特許請求の範囲の中に含まれるものとする。さらに、上述の説明および関連の図面は、要素および/または機能のいくつかの例示的組み合わせの文脈で例示的実施形態を説明しているが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、異なる要素および/または機能の組み合わせが代替実施形態によって提供されてもよいということを諒解されたい。この点に関して、たとえば上で明示的に説明したものとは異なる要素および/または機能の組み合わせもまた考えられ、添付の特許請求項のいくつかの中で言及されてもよい。本明細書では特定の用語が用いられているが、それらは限定のためにではなく、一般的かつ説明的な意味で使用されている。
【符号の説明】
【0066】
100 公益事業供給業者
102 負荷L1〜Ln
104 分配システム
106 メータM1〜Mn
108 コンピューティングデバイス
110 通信ネットワーク
202 第2ネットワーク
204 デバイス
302 メータ電子機器
304 第1ボード
306 第2ボード
308 インターフェースポート
502 第1プロセッサ
504 第2プロセッサ
506 メモリ
508 通信インターフェース
510 メモリ
512 ディスプレイ
514 測定(計測)入力およびフィルタリング構成要素
516 ユーザ入力インターフェース
602、702、704 ステップ
803 プロセッサまたは処理ユニット
804 マスストレージデバイス
805 オペレーティングシステム
806 メータ通信ソフトウェア
807 メータ通信データ
808 ネットワークアダプタ
809 ディスプレイアダプタ
810 入力/出力インターフェース
811 ディスプレイデバイス
812 システムメモリ
813 システムバス
814a クライアント
814b クライアント
814c クライアント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介した第1プロセッサと別のデバイスとの間の通信活動の存在を示す信号を受信するステップを備える方法。
【請求項2】
前記信号から、前記ネットワークを介した前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動のタイプを判定するステップをさらに備える請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記信号から、前記ネットワークを介した前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動の前記タイプを判定するステップは、前記通信活動の前記タイプが電力線通信、ZigBee(登録商標)通信、無線通信、光通信、Bluetooth(登録商標)通信、TCP/IP、ワイヤレスTCP/IP、ModBus(登録商標)のうちの1つであるかどうかを判定することを備える請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動の前記タイプを示す出力を提供するステップをさらに備える請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記出力は、ディスプレイを操作して、前記第1プロセッサと前記デバイスとの間の前記通信活動の前記タイプを示すために使用される請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記ディスプレイは、発光ダイオード(LED)または液晶ディスプレイ(LCD)のうちの1つまたは複数を備える請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記信号は波形信号を備える請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記波形信号は、パルスの幅が前記ネットワークを介した前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動の前記タイプを示すように、パルス幅変調信号を備える請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記第1プロセッサは、メータの高度計量インフラ(AMI)または自動検針(AMR)ボードのためのプロセッサを備える請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークは、高度計量インフラ(AMI)ネットワークを備える請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークは、ホームエリアネットワーク(HAN)を備える請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワークを介した前記第1プロセッサと別のデバイスとの間の前記通信活動の存在を示す前記信号を受信するステップは、第2プロセッサが前記信号を受信することを備える請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記第2プロセッサは、メータの計測およびデータマネージャボードのためのプロセッサを備える請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記第1プロセッサと別のデバイスとの間の前記通信活動が終了した場合、前記信号は中断される請求項1記載の方法。
【請求項15】
前記他のデバイスはサーバを備える請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記他のデバイスはスマート機器を備える請求項1記載の方法。
【請求項17】
ネットワークを介してデバイスと通信活動を開始するステップと、
前記ネットワークを介した前記デバイスとの前記通信活動の存在を示す個別信号を提供するステップとを備える方法。
【請求項18】
前記デバイスとの通信活動が終了した場合、前記信号は中断される請求項17記載の方法。
【請求項19】
第2プロセッサによって、前記信号から、前記ネットワークを介した前記デバイスとの前記通信活動のタイプを判定するステップをさらに備える請求項17記載の方法。
【請求項20】
前記第2プロセッサによって、前記信号から、前記ネットワークを介した前記デバイスとの前記通信活動の前記タイプを判定するステップは、前記通信活動のタイプが電力線通信、ZigBee(登録商標)通信、無線通信、光通信、Bluetooth(登録商標)通信、TCP/IP、ワイヤレスTCP/IP、ModBus(登録商標)のうちの1つであるかどうかを前記第2プロセッサが判定することを備える請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記第2プロセッサが、前記デバイスとの前記通信活動の前記タイプを示す出力を提供するステップをさらに備える請求項19記載の方法。
【請求項22】
前記出力は、ディスプレイを操作して、前記デバイスとの前記通信活動の前記タイプを示すために使用される請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記ディスプレイは、発光ダイオード(LED)または液晶ディスプレイ(LCD)のうちの1つまたは複数を備える請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記第2プロセッサは、メータの計測およびデータマネージャボードのためのプロセッサを備える請求項19記載の方法。
【請求項25】
前記信号は波形信号を備える請求項17記載の方法。
【請求項26】
前記波形信号は、パルスの幅が前記ネットワークを介した前記デバイスとの前記通信の前記タイプを示すように、パルス幅変調信号を備える請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記ネットワークは、高度計量インフラ(AMI)ネットワークを備える請求項17記載の方法。
【請求項28】
前記ネットワークは、ホームエリアネットワーク(HAN)を備える請求項17記載の方法。
【請求項29】
前記ネットワークを介した前記デバイスとの前記通信活動の存在を示す前記個別信号を提供するステップは、第1プロセッサが前記信号を提供することを備える請求項17記載の方法。
【請求項30】
前記第1プロセッサは、メータの高度計量インフラ(AMI)または自動検針(AMR)ボードのためのプロセッサを備える請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記ネットワークを介した前記デバイスとの前記通信活動を開始するステップは、第1プロセッサが前記ネットワークを介した前記デバイスとの通信活動を開始することを備える請求項17記載の方法。
【請求項32】
前記デバイスはサーバを備える請求項17記載の方法。
【請求項33】
前記デバイスはスマート機器を備える請求項17記載の方法。
【請求項34】
第1プロセッサと、前記第1プロセッサと動作可能に接続された通信インターフェースから成る第1ボードと、
第2プロセッサから成る第2ボードと、
前記第1ボードと前記第2ボードとを接続するインターフェースポートから成り、
前記第1プロセッサが、
前記通信インターフェースを使用して、ネットワークを介したデバイスとの通信活動を開始し、
前記インターフェースポートを使用して、前記ネットワークを介した前記第1ボードと前記デバイスとの間の通信活動の存在を示す個別信号を前記第2ボードに提供するように構成され、
前記第2プロセッサが、
前記インターフェースポートを使用して、前記ネットワークを介した前記第1ボードと前記デバイスとの間の前記通信活動の存在を示す信号を前記第1ボードから受信するように構成されるシステム。
【請求項35】
前記第2プロセッサは、前記信号から、前記ネットワークを介した前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動のタイプを判定するようにさらに構成される請求項34記載のシステム。
【請求項36】
前記信号から、前記ネットワークを介した前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動の前記タイプを判定するように構成された前記第2プロセッサは、前記通信活動の前記タイプが電力線通信、ZigBee(登録商標)通信、無線通信、光通信、Bluetooth(登録商標)通信、TCP/IP、ワイヤレスTCP/IP、ModBus(登録商標)のうちの1つであるかどうかを判定するように構成された前記第2プロセッサを備える請求項35記載のシステム。
【請求項37】
前記第2プロセッサは、前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動の前記タイプを示す出力を提供するようにさらに構成される請求項35記載のシステム。
【請求項38】
ディスプレイをさらに備え、前記出力は、前記ディスプレイを操作して、前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動の前記タイプを示すために使用される請求項37記載のシステム。
【請求項39】
前記ディスプレイは、発光ダイオード(LED)または液晶ディスプレイ(LCD)のうちの1つまたは複数を備える請求項38記載のシステム。
【請求項40】
前記個別信号は波形信号を備える請求項34記載のシステム。
【請求項41】
前記波形信号は、パルスの幅が前記ネットワークを介した前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動の前記タイプを示すように、パルス幅変調信号を備える請求項40記載のシステム。
【請求項42】
前記第1プロセッサは、メータの高度計量インフラ(AMI)または自動検針(AMR)ボードのためのプロセッサを備える請求項34記載のシステム。
【請求項43】
前記ネットワークは、高度計量インフラ(AMI)ネットワークを備える請求項34記載のシステム。
【請求項44】
前記ネットワークは、ホームエリアネットワーク(HAN)を備える請求項34記載のシステム。
【請求項45】
前記第2プロセッサは、メータの計測およびデータマネージャボードのためのプロセッサを備える請求項34記載のシステム。
【請求項46】
前記第1プロセッサと前記他のデバイスとの間の前記通信活動が終了した場合、前記個別信号は中断される請求項34記載のシステム。
【請求項47】
前記インターフェースポートは12ピンコネクタを備える請求項34記載のシステム。
【請求項48】
前記個別信号は、前記12ピンコネクタのピン12上で前記第2プロセッサに提供される請求項47記載のシステム。
【請求項49】
前記第1プロセッサは8、16または32ビットプロセッサを備える請求項34記載のシステム。
【請求項50】
前記第2プロセッサは8、16または32ビットプロセッサを備える請求項34記載のシステム。
【請求項51】
前記デバイスはサーバを備える請求項34記載のシステム。
【請求項52】
前記デバイスはスマート機器を備える請求項34記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−62800(P2013−62800A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−200022(P2012−200022)
【出願日】平成24年9月12日(2012.9.12)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】