説明

モジュール式バス空調システム

バス・ルーフトップ空調機用モジュールは、所望なら電力が供給されたときにバスの客室に調和された空気を供給できる、圧縮機を含む全ての必要なコンポーネントを有する自立型である。さらに、加熱された空気も所望時に客室に供給できるように電力供給されるヒータが空気流の流れの中に設けられる。多数のユニットが満たすべき段階的な能力要件や徐行運転能力を提供する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は主に空調システム、特にバスのルーフトップ用の空調システムに関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願の相互参照)
本願は、本願と共に同時出願され、本発明の出願人に譲渡される以下の係属中の出願に関連する。
名称 当方整理番号
モジュール式バス用ルーフトップ空調機 210_546
モジュール式バス空調システム 210_545
バス空調ユニットにおける給気ブロワ設計 210_549
バス・ルーフトップ凝縮器ファン 210_550
バストップ空調機におけるエア・リフレッシュ方法および装置 210_548
バス空調ユニット用のコイル・ハウジング設計 210_547
一体型バス用空調モジュール 210_558
外気取り込みフィルタおよび多機能グリル 210_554
一体型バス用空調モジュール 210_557
モジュール式バス用空調機 210_561
モジュール式バス・ルーフトップ用空調機 210_562
モジュール式バス空調機用蒸発器部 210_564
モジュール式バス空調機用の広い蒸発器部 210_565
ルーフトップ・空調ユニット用凝縮水ポンプ 210_568
ルーフトップ空調における凝縮水除去システム 210_551
モジュール式ルーフトップユニットの給気ダクト装置 210_577
モジュール式バス・ルーフトップ空調システム用構造 210_595
単体構造モジュール式バス空調機 210_596
バスを空調するための最も一般的な方法はそのルーフトップに空調コンポーネントを配置することである。バスを駆動するエンジンから動力が利用できるかぎり、駆動エンジンが圧縮機を駆動するように接続され、次いで圧縮機がバスのルーフトップ上の空調システムに流体的に相互接続されるように、駆動エンジン近傍に空調用圧縮機を配置するのが慣例となっている。もちろんこれはエンジンルームと空調ユニット間のかなり広範にわたる配管を必要とし、それにより設置と保守のコストが増加する。
【0003】
そのような現存のシステムについてのもう1つの問題は、圧縮機が駆動される速度が、駆動エンジンが稼動している速度に依存するということである。従って、駐車場において駆動エンジンがアイドリングしているときには、圧縮機は所望の程度の空調を提供するには不十分な比較的低い速度で稼動している。従って、これらの条件の下で必要とされる性能を得るために一般的に圧縮機を特別に大きくする必要がある。
【0004】
このようなモータ駆動される圧縮機システムに関連する他の問題は、開放型圧縮機が軸シールと機械的クラッチを必要とし、その両者が保守問題を生じやすいことである。さらに、DC電力がバスで利用可能であるので、DCモータが空調システムに使用されてきた。一般的に、DCモータは、摩滅するブラシを有するのでACモータのようには信頼性がなく、ブラシレスモータは比較的高価である。
【0005】
上で議論された問題の他に、様々なバスタイプと用途の必要条件のために、これらの種々の必要条件や車両接続部に合わせるために空調システムの多くの異なるタイプや変形を提供する必要があった。その結果、製造および設置のコストと、これらのユニットを適切に保守およびサービスするために必要な技術者資源を維持することが比較的高価である。
【0006】
また、現存のバス空調システムに関連して、空調容量の完全な損失を生じさせるコンポーネントの故障の問題がある。すなわち、従来通りの単一の大型ユニットでは、冷媒の損失を引き起こすホースの漏れ、ファンなどのコンポーネントの1つの停止につながる電気的故障、および圧縮機の故障などのユニットの故障によって、ユニット全体が停止してユニットに空調を提供することができなくなる。このような状況では、「徐行運転」能力を提供するように部分的な容量を維持できることが好ましい。
【0007】
バスの客室内の空気冷却機能に加えて、大気状態が冷たいときに空気を暖めることも必要である。エンジン冷媒の熱を用いて駆動エンジンにおいて利用可能なエネルギーを使用するのがやはり一般的である。しかし、冷却の場合と同様に、エンジンが例えばアイドリングしているときは利用できる熱は少なくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の目的は改良されたバス・トップ空調システムを提供することである。
【0009】
本発明のもう1つの目的はバスの全ての運転速度において効果的であり、それと同時に特別に大きい圧縮機を必要としないバス空調システムを提供することである。
【0010】
本発明のなおもう1つの目的はバス空調システムの製造、設置、および保守のコストを低減させることである。
【0011】
本発明のなおもう1つの目的は種々のタイプの設置構造での使用に適応するように設計された空調システムを提供することである。
【0012】
本発明のもう1つの目的は特定のコンポーネント故障の場合に「徐行運転」能力を提供することである。
【0013】
本発明のなおもう1つの目的はエンジン速度にかかわりなく客室に熱を効果的に供給するルーフトップ空調システムを提供することである。
【0014】
本発明のなおもう1つの目的は製造するのに経済的であり、使用に効果的なバス・ルーフトップ空調システムを提供することである。
【0015】
これらの目的と他の特徴および利点は添付図面と関連して以下の説明を参照すれば直ちに明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0016】
簡潔に言えば、本発明の1つの態様によれば、空調モジュールは、モジュール内に配置され、かつ標準モジュールがバスの種々のタイプと位置の還気および給気ダクトとの設置接続部に適応できるように配置された凝縮器コイル、蒸発器コイルおよびそれぞれのブロワを含むように組み立てられる。
【0017】
本発明のもう1つの態様によれば、大きな単一の空調ユニットではなく、複数の比較的小さい同一のモジュールがバスの屋根に設置され、それぞれは同一の標準化されたユニットの比較的低コストの大量生産を可能にするとともに、1つまたは複数のユニットの故障の場合に徐行運転能力も提供するように他とは独立に動作できる。
【0018】
本発明のなおもう1つの態様によれば、モジュールは全ての必要な冷媒配管全体がモジュールに配置されるように圧縮機を含んでもよく、電力はモータ駆動の発電機からモジュールの電気コンポーネントに供給される。
【0019】
本発明のもう1つの態様によれば、空調ユニットの蒸発器部は、狭い車体、広い車体または湾曲した屋根のバスの何れにも適応可能なように比較的広い還気口を有する。
【0020】
本発明のなおもう1つの態様によれば、熱が、バスの客室に流れる空気の流れの中に配置された熱抵抗コイルによって空調システムに導入される。
【0021】
以下に説明される図面において、好ましい実施例が描かれる。しかしながら、本発明の真の趣旨と範囲から逸脱することなく種々の他の変形および代替の構造をそれに対して行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、蒸発器コイル12、凝縮器コイル13、複数の蒸発器ブロワ14とそれに関連する駆動モータ16、および凝縮器ファンを駆動する凝縮器ファンモータ17(図3参照)を含む種々のコンポーネントを示すためにカバーが除去されたモジュール11を示す。
【0023】
圧縮機18はモジュール11の外部にあり、これは圧縮機18から冷媒管路21を通って凝縮器コイル13に冷媒を供給し、最終的には膨張弁22(図3参照)を経由して蒸発器コイル12まで冷媒を供給するためにモータ駆動装置19により駆動される。次いで、冷媒蒸気は冷媒管路23を経由して圧縮機18に戻される。
【0024】
駆動エンジン19はまたライン25を経由してモジュールに電力を供給する発電機15(あるいは所望なら交流発電機)に動作的に接続される。
【0025】
図1にはまた電気抵抗ヒータ24が示され、これは蒸発器コイル12の下流にあり、それにより加熱期間の間、空気が蒸発器ブロワ14により蒸発器コイル12とヒータ24を通って引き込まれ、それによりバスの客室に供給される空気が加熱される。ヒータ24や蒸発器ブロワ・モータ16や凝縮器ファンモータ17への電力は発電機15からDC電力を受ける電気ライン25を経由して供給される。ヒータ24はDC電流かAC電流により電力供給することができ、熱出力は駆動エンジン19の速度とは無関係である。図1に示されるモジュールについては、DC電力がモータコンポーネントの全てに電力供給するのに利用可能であり、従って、ヒータ24には好ましい。
【0026】
今度は図2を参照すれば、変形されたモジュール26が上記のコンポーネントの全てを含むように示される。さらに、それは上記と似た方法で冷媒を循環するように蒸発器コイル12と凝縮器コイル13の間に動作的に相互接続された水平回転圧縮機27を含む。しかしながら、前に述べたシステムに対する違いは、密閉型圧縮機18が内部電気モータ20により駆動され、図3に示されるように主エンジン19により駆動される発電機29とインバータ/コントローラ28とを経由して電力が供給されることである。種々の制御センサ30から入力を受け、整流器とインバータを含むインバータ/コントローラ28は発電機または交流発電機29からAC電力を受け、インバータを経由して、制御されたAC電力を蒸発器ブロワ・モータ16、凝縮器ブロワ・モータ17、圧縮機駆動モータ20およびヒータ24に供給する。インバータ/コントローラ28は制御されたAC電力を供給できるので、モータのそれぞれはACモータであり、それにより、より保守が不要のシステムを保証する。
【0027】
制御されたAC電力を供給するインバータ/コントローラでは、好ましいタイプの熱源24は温度が増すにつれ電気抵抗が比較的速く増す正温度係数(PIC)ヒータである。このタイプのヒータは初期設置が比較的高価であるが、自動リミッタとして働き、サーモスタットによって安全な温度リミットを維持する必要はない。
【0028】
今度は図4を参照すれば、モジュールが、ハウジング29に囲われた上記のような種々のコンポーネントと、凝縮器ファン31を含んで示される。また、還気口32、凝縮器流出口33および凝縮器/外気取込口34を含む、ハウジング29内の種々の開口部が示される。外気/還気/排気エアフラップ36が凝縮器コイル13と蒸発器コイル12の間に設けられ、システムの特定の要求や現存の大気状態によって蒸発器コイル12に流れる空気の混合を制御する。こうして空気流パターンは矢印で示されるように凝縮器ファン31、蒸発器ファン14およびエアフラップ36の位置により制御される。還気が還気口32に入るときに、エアフラップ36の位置に従って凝縮器流出空気口から流出するとともに/または蒸発器コイル12を通って流れる。同様に、取込口34に入る外気は凝縮器コイル13を通過し、次いで凝縮器流出口33から流出するとともに/またはエアフラップ36の位置によっては蒸発器コイル12を通過させられる。こうして、エアフラップ36を使用すれば、還気の全てを凝縮器空気流出口33に通過させ、全ての外気を空気取込口34から蒸発器コイル12に通過させることが可能であり、あるいはフラップ36が正反対の位置に置かれるときは、還気の全てが蒸発器コイル12を通過し、空気取込口34に入る外気の全てが凝縮器コイル13を通過して凝縮器流出口33から流出する。しかしながら、より可能性が高い動作状態は、還気と外気の選択的混合流が蒸発器コイル12を通過するエアフラップ36の中間位置である。
【0029】
図で分るように、外気取込口34に入り、蒸発器コイル12を通過する空気流の流れにフィルタ37が配置される。その目的は空気取込口34に入る空気の流れに存在し得るデブリを濾過することである。蒸発器コイル12を通過した後、調和された空気は蒸発器ブロワ14により図示のように給気口38から流出させられる。
【0030】
今度はモジュール11がルーフトップ上の現存の空気流路開口部と接続されるようにルーフトップ上に配置される方式について、図5A〜図5Cに参照が成される。図で分るように、バスの種々の開口部の位置は用途ごとに実質的に変化しうる。例えば、図5Aに示される広いバス用途においては、給気ダクト39はバスの外側面近傍に配置され、一方、還気ダクト41はバスの縦方向中心線からかなりの距離に配設される。図5Bに示される狭いバス用途においては、給気ダクト42はバスの外側面から内側にわずかな距離移動され、還気ダクトは図示のように縦方向中心線に隣接して配置される。図5Cに示される湾曲屋根のバスにおいては、給気ダクト44はバスの外側面からわずかにより内側に移動され、還気ダクト46は縦方向中心線のいくらか外側であるが広いバス用途ほど遠くない中間位置に配置される。
【0031】
もちろん、全てのバス用途において、バスの各側面に給気ダクトと還気ダクトの両方が図示のような実質的に鏡像配置に設けられる均衡の取れた配置が提供される。こうしてモジュールは、背中合わせに置かれ、それらの間の間隔は個々の用途要件に適応するように変更される。例えば、図5Aの広いバス用途では、2つのモジュール間にはかなりの間隔があり、図5Bの狭いバス用途では、モジュールは実質的に接触している。湾曲屋根のバス用途では、モジュールは真の水平位置からいくらか角度が付けられて、それらの間の間隔は図示のように中程度である。図示された3つのタイプの装置は可能な装置要件の見本として提示され、特定の要件を満たすために今まで特有の設計を必要としてきた他の装置もあることは言うまでもない。一方、本設計はルーフトップ空調機の種々の用途の全ての要求を満たす単一のモジュールを提供する。
【0032】
図で分るように、給気口は比較的小さく、上記の3つの場合それぞれにおいて、モジュール11は、給気口38が実質的に個々の給気ダクト39、42および44の上に配置されるような位置に置かれる。一方、還気口32は比較的大きく、従って、図示のように還気ダクト41、43および46の種々の位置に適応できる。
【0033】
還気口32の長さ(すなわち、バスの横方向に延在する範囲)を説明するために、図6A〜図6Cに示される排気エアフラップ36を含む設計の特徴を簡潔に検討する必要がある。図6Aでは、外気/還気/排気エアフラップ36が、還気口32に入る全ての還気が図示のように蒸発器コイル12を通過し、外気取込口34に入る全ての外気が凝縮器コイル13を通過して流出口33から出るような位置に置かれる。図6Bでは、外気/還気/排気エアフラップ36は正反対の位置に置かれ、還気口32に流れる還気は蒸発器コイル12には流れず、蒸発器コイル12に入る空気は外気のみであり、図示のように外気の一部は蒸発器コイル12を通過し、外気の一部は凝縮器コイル13を通過する。図6Cにおいて、外気/還気/排気エアフラップ36は中間位置に置かれ、還気の一部は蒸発器コイル12を通過し、還気の一部は逸らされて凝縮器コイル13を通過する。この場合、外気もまた空気取込口34から逸らされ、蒸発器コイル12を通過するに従って還気と混合される。
【0034】
図示の外気/還気/排気エアフラップ36の3つの位置の全てにおいて、またその他のどの位置においても、モジュールの還気口32の長さはかなり大きく、その長さはL1で表される。モジュール11が上記のように種々の設置要件に適応できるのは還気口32のこのかなりの長さL1のためである。
【0035】
1の相対的大きさはモジュールの全長L2との簡単な比較により定められる。すなわち、開口部の縦方向長さL1のモジュールの縦方向長さL2に対する比は18.64インチ/37.80インチ=0.493である。従って、それは45%より大きく50%に近い。もう1つの基準点はバス・ルーフトップの幅、あるいはより適切にはバスの半幅である。広いバスはおよそ51インチの半幅を有し、狭いバスはおよそ48インチの半幅を有する。従って、広いバス(図5A参照)では、長さL1のバスの半幅L3(すなわち、その縦方向中心線とバスの外側面の間の寸法)に対する比は18.64インチ/51インチ=0.365である。狭いバス(図5B参照)では、それは18.64インチ/37.80インチ=0.388である。従って、それぞれの場合において36%より大きい。
【0036】
図7〜図10において、バス・ルーフトップの種々の位置に設置されたモジュールの種々の組合せが示される。図7においては一対のモジュールがバスの縦方向中心線の近傍に背中合わせに配置される。図8においてはバスの縦方向中心線の近傍に背中合わせに2つのそのような組合せ(すなわち4つのモジュール)があり、図9においては3つのそのような組合せが示される。図10においては背中合わせの一対のモジュールが示されるが、その間にはかなりの間隔があり、共にバスの縦方向中心線およびその末端の近傍に位置するとともに、全てバスの縦方向中心線に平行な線に沿って並んでいる。図示されたものに加え、種々の他の装置に対して本願で述べられたモジュールを適応できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の好ましい実施例によるモジュールの斜視図である。
【図2】圧縮機を含む本発明の他の実施例である。
【図3】本発明によるモジュール内の冷凍回路と電気回路の両方の模式図である。
【図4】本発明の好ましい実施例によるモジュールの欠切斜視図である。
【図5A】本発明の好ましい実施例による種々のタイプのバス装置に適用されるモジュールの断面図である。
【図5B】本発明の好ましい実施例による種々のタイプのバス装置に適用されるモジュールの断面図である。
【図5C】本発明の好ましい実施例による種々のタイプのバス装置に適用されるモジュールの断面図である。
【図6A】種々の位置にある空気混合ストッパを有するモジュールの断面図である。
【図6B】種々の位置にある空気混合ストッパを有するモジュールの断面図である。
【図6C】種々の位置にある空気混合ストッパを有するモジュールの断面図である。
【図7】本発明の好ましい実施例に従って設置された一対のモジュールを含む斜視図である。
【図8】本発明に従って設置された4つのモジュールの斜視図である。
【図9】本発明に従ってバスに設置された6つのモジュールの斜視図である。
【図10】バス・ルーフトップ上の4つのモジュールの他の設置の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンにより駆動される発電機と自立型空調機モジュールを備える車両空調システムであって、前記自立型空調機モジュールは、
凝縮器と、
膨張装置と、
蒸発器と、
電気駆動モータを有する凝縮器ブロワと、
電気駆動モータを有する蒸発器ブロワと、
前記蒸発器と前記蒸発器ブロワに対して空気的に連通するように配置された電気ヒータと、
前記発電機から電力を受け、電力を前記凝縮器ブロワのモータ、前記蒸発器ブロワのモータ、および前記電気ヒータのそれぞれに供給する電力コントローラと、を備えることを特徴とする車両空調システム。
【請求項2】
前記エンジンは、車両の原動機であることを特徴とする請求項1に記載の車両空調システム。
【請求項3】
前記発電機の出力がAC電力であることを特徴とする請求項2に記載の車両空調システム。
【請求項4】
前記電力コントローラは、前記AC電力をDC電力に変換する整流器と、前記DC電力をインバータ出力AC電力に変換するインバータとを備え、前記インバータ出力AC電力が前記凝縮器ブロワのモータ、前記蒸発器ブロワのモータ、および前記電気ヒータに供給されることを特徴とする請求項3に記載の車両空調システム。
【請求項5】
前記自立型空調機が前記車両の屋根の上に取り付けられるように出来ていることを特徴とする請求項2に記載の車両空調システム。
【請求項6】
前記モジュールは、さらに電気駆動モータを有する圧縮機を含み、前記電力コントローラが前記駆動モータに電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の車両空調システム。
【請求項7】
エンジンにより駆動される発電機と2つまたはそれ以上の自立型空調モジュールを備える車両空調システムであって、前記モジュールのそれぞれは、
凝縮器と、
膨張装置と、
蒸発器と、
電気駆動モータを有する凝縮器ブロワと、
電気駆動モータを有する蒸発器ブロワと、
前記発電機から電力を受け、電力を前記圧縮機モータ、前記凝縮器ブロワのモータ、および前記蒸発器ブロワのモータのそれぞれに供給する電力コントローラと、を備えることを特徴とする車両空調システム。
【請求項8】
前記エンジンは、車両の原動機であることを特徴とする請求項7に記載の車両空調システム。
【請求項9】
前記発電機の出力がAC電力であることを特徴とする請求項8に記載の車両空調システム。
【請求項10】
前記電力コントローラは、前記AC電力をDC電力に変換する整流器と、前記DC電力をインバータ出力AC電力に変換するインバータとを備え、前記インバータ出力AC電力が前記圧縮機モータ、前記凝縮器ブロワのモータ、前記蒸発器ブロワのモータ、および前記電気ヒータに供給されることを特徴とする請求項9に記載の車両空調システム。
【請求項11】
前記モジュールのそれぞれが前記車両のルーフトップの上に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の車両空調システム。
【請求項12】
前記モジュールは、車両の縦方向中心線の両側に背中合わせに取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載の車両空調システム。
【請求項13】
前記モジュールは、車両の縦方向中心線に平行な線に沿って平行に背中合わせに取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載の車両空調システム。
【請求項14】
客室から還気の流れを導く少なくとも1つのルーフトップ開口部と、客室に調和された空気の流れを導く少なくとも1つのルーフトップ開口部と、を有するバスに対して空調を行う方法であって、
複数の比較的小型でコンパクトな空調モジュールを提供するステップと、
バスに必要な総空調容量を決定するステップと、
前記必要な総容量を集合的に満たすのに必要なモジュール数を決定するステップと、
それぞれが電力に接続されたときにバスに調和された空気を供給することができる自立型空調システムである前記数のモジュールを、ルーフトップ内の還気口と給気口の両方に位置合せされるような所望の配置でバスの上に設置するステップと、を含む方法。
【請求項15】
各モジュールは、バスの縦方向中心線に平行な線に沿って実質的に縦方向に延びるように設置されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記モジュールは、縦に並んでバスの部分的な幅にわたり横方向に延びて設置されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記モジュールは、互いに平行であることを特徴とする請求項14に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−525353(P2007−525353A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513363(P2006−513363)
【出願日】平成16年4月26日(2004.4.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/012950
【国際公開番号】WO2004/099688
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(591003493)キャリア コーポレイション (161)
【氏名又は名称原語表記】CARRIER CORPORATION
【Fターム(参考)】