説明

モード選択可能プリフェッチおよびクロック対コアタイミングを伴うメモリ装置

【課題】コア速度に過度にストレスをかけずに、広いデータ転送範囲に応じるメモリ装置を提供する。
【解決手段】記憶アレイからリトリーブされたデータの第1の部分またはより小さな第2の部分のどちらかが、プリフェッチモード選択に従ってデータバッファにロードされ、次に、信号インタフェースを介してメモリ装置から出力される。記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになるクロック信号の最小サイクル数を示す値は、メモリ装置の構成回路内で受信および記憶する。この値が、閾値数未満であるクロックサイクル数Nを示す場合には、メモリ装置は、クロック信号のNサイクルのそれぞれの間に、信号インタフェースとデータバッファとの間で、第1のアドレスに関連するデータを転送する。Nが閾値数を超えるか等しい場合には、メモリ装置は、別の制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、データ処理システム内の集積回路、データ処理およびデータ記憶に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
信号速度の向上は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)におけるコアアクセス時間の改善を上回り続け、ピークデータ転送速度に応じるためにますます多量のデータをコアからプリフェッチするデバイスアーキテクチャに至っている。しかしながら、多くのデータ処理アプリケーションにおける傾向は、よりきめの細かいメモリアクセスの方へ向かい、その結果、ピークデータ転送速度に達しようとして多量のデータをプリフェッチすることは、かなりの量の不必要なデータのリトリーブ、電力の浪費および熱負荷の増加に帰着する可能性がある。プリフェッチされたデータの選択部分だけを出力するDRAMアーキテクチャが提案されたが、かかるアーキテクチャは、一般に、最大プリフェッチサイズに対応するデータ量をプリフェッチし、プリフェッチ動作においてデータバッファを完全に満たし、次に、バッファされたデータの一部だけを出力する。したがって、かなりの量の非要求データがコアからリトリーブされ、かかる選択可能出力サイズ装置のデータバッファに記憶され、このようにして、不必要に電力を消費して、熱負荷を増加させる可能性がある。
【0003】
さらに、連続する世代の半導体デバイスを製造するコストが段階的に上昇するので、現在のデバイス世代の動作周波数範囲を拡張することが、ますます望ましくなる。残念ながら、データ転送のために動作周波数範囲を増加させると、歩調を合わせるためにコアアクセス時間にストレスがかかる。したがって、コア速度に過度にストレスをかけずに、広いデータ転送範囲に応じる解決法が、非常に望ましい。
【0004】
本発明は、添付図において、限定としてではなく例として示され、これらの図面において、同様の参照数字は、同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図面の簡単な説明
【図1】フルプリフェッチモードおよび少なくとも1つの部分プリフェッチモードを含むスケールプリフェッチモードをサポートする回路を有するメモリ装置の実施形態を示す。
【図2】図1の読み出しデータパイプを実現するために使用可能な読み出しデータバッファの実施形態を示す。
【図3】図2のロード制御論理に供給される制御信号に応じて、図2のデータ選択マルチプレクサ内でなされる選択を示す。
【図4】図2のロード制御論理に供給される制御信号に応じて、図2のロード制御マルチプレクサ内でなされる選択を示す。
【図5】例えば、図1の要求論理内のステートマシン回路によって実現される例示的なロード制御状態図を示す。
【図6】異なるプリフェッチモード選択用の、図2のデータ経路インタフェースの入力/出力(I/O)ノードにおける例示的なデータ送信シーケンスを示す。
【図7A−7C】未使用のデータ経路帯域幅を回避するために、異なるプリフェッチモード選択に応じてコアサイクル時間を調整可能なメモリ装置の代替実施形態内の動作を示す。
【図8】様々な記憶バンク内のセンスアンプをコアアクセス経路に選択的に結合するために、図1のメモリ装置で使用可能な列デコーダおよび列マルチプレクサの実施形態を示す。
【図9】図8のサブプリフェッチデコーダのそれぞれによって実行される例示的なデコード動作を示す。
【図10】図1の書き込みデータパイプを実現するために使用可能な書き込みデータバッファの実施形態を示す。
【図11】モード選択可能データ転送速度およびデータアクセスタイミングと同様にスケールプリフェッチモードをサポートする回路を有するメモリ装置の実施形態を示す。
【図12A−12C】図11に記載のメモリ装置内で選択またはプログラム可能なメモリアクセスモードを示す。
【図13A−13C】図12A−12Cの異なるメモリアクセスモードにおける要求およびデータ転送動作を示す。
【図14】プロセッサ401と、スケールプリフェッチモードをサポートするメモリサブシステムとを有するデータ処理システムの実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
詳細な説明
スケールプリフェッチモードをサポートする回路を有するメモリ装置が、様々な実施形態で開示される。一実施形態において、プリフェッチモードには、最大プリフェッチサイズに対応するデータ量がメモリコアからリトリーブされ、送信される前に読み出しデータバッファに記憶されるフルプリフェッチモードと、最大プリフェッチサイズの一部に対応するデータ量が、メモリコアからリトリーブされ、送信前に読み出しデータバッファに記憶される1つまたは複数の部分プリフェッチモードと、が含まれる。部分プリフェッチモードでは低減された量のデータ(すなわち、フルプリフェッチモードで転送される完全な量のデータと比較して)が、メモリコアから読み出しデータバッファに転送されるので、メモリコアと読み出しデータバッファとの間の内部データ経路内の選択された信号線は、駆動される必要がなく、読み出しデータバッファ内の選択された記憶素子は、ロードされる必要がない。したがって、低減された量のプリフェッチデータを伝達するために必要な、内部データ経路内における信号線のサブセットだけを駆動することによって、および/または低減された量のプリフェッチデータを記憶するために必要な、読み出しデータバッファ内における記憶素子のサブセットだけをロードすることによって、かなりの省電力が実現可能である。書き込みデータに関して内部データ経路における信号線のサブセットだけを駆動することによって、書き込み動作中にさらなる電力を節約することができる。同様に、スケールまたは固定プリフェッチモードを有する実施形態において、データ送信および/または受信動作(さもなければメモリ装置内の制御動作)のタイミングを取るために用いられるクロック信号と、メモリコア内の同じ記憶リソースへの連続アクセス間の最小時間との間の相対的タイミングを、構成レジスタ値によって指定し、したがって、それに対応して各コアサイクル時間にアクセス可能なメモリコアリソース数の決定を確立してもよい。例えば、一実施形態において、構成レジスタ値が、コアサイクル時間ごとにクロックサイクルの閾値数より大きな数を示す場合には、メモリ装置は、メモリコア内の2つ以上のリソースが、各コアサイクル時間中に独立してアドレス指定およびアクセスされるモードで動作して、十分なデータがコアからリトリーブされる(またはコアに書き込まれる)ように保証し、クロック速度によって与えられるピーク信号帯域幅と歩調を合わせる。構成レジスタ値が、コアサイクル時間ごとにクロックサイクルの閾値数より小さな数(低クロック速度)を示す場合には、メモリ装置は、一つのコアアクセスが各コアサイクル時間中に実行されるモードで動作する。プリフェッチモード選択およびクロック対コア比(コアサイクル時間ごとのクロックサイクル)の指定に関して、内部構成レジスタは、ランタイムまたは実働時間をプログラムされて、所望の設定を確立してもよい。代替として、例えば、供給電圧もしくは接地基準電圧に固定されるか、または制御装置によって供給される入力信号を用いて、プリフェッチデータサイズを制御し、かつ/またはクロック対コア比を指定してもよい。
【0007】
図1は、フルプリフェッチモードおよび少なくとも1つの部分プリフェッチモードを含むスケールプリフェッチモードをサポートする回路を有するメモリ装置100の実施形態を示す。図示の特定の実施形態および本明細書で開示する他の実施形態において、メモリ装置100は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)装置であるが、この装置には、そのコンポーネント回路ブロック間に、データインタフェース101、要求インタフェース103、要求論理105、読み出しおよび書き込みデータパイプ109および111、行および列デコーダ113および115、ならびにメモリコア125が含まれる。代替実施形態において、メモリ装置100は、スケールプリフェッチ動作から利益を得られる任意の他のタイプのメモリ装置であってもよい。
【0008】
要求インタフェース103は、外部要求経路104を介して、メモリコントローラまたは他の制御装置からメモリアクセス要求および構成要求を受信するように結合され、データインタフェース101は、外部データ経路102を介して、メモリコントローラから書き込みデータを受信し、かつメモリコントローラに読み出しデータを送信するように結合される。一実施形態において、要求インタフェース103は、単方向同期インタフェースであるが、この単方向同期インタフェースは、1つまたは複数のタイミング信号(別個の信号線で伝達されるか、またはクロック−データリカバリ技術を用いてデータまたは要求信号から回復されるクロック信号またはストローブ信号)に応じて、着信要求信号をサンプリングするサンプリング回路のバンクを含み、それによって、要求論理105に伝達されるマルチビット要求を回復する。データインタフェース101は、双方向同期インタフェースであるが、この双方向同期インタフェースは、1つまたは複数のタイミング信号に応じて着信書き込みデータ信号(または他の情報)をサンプリングするサンプリング回路と同様に、送信クロック信号またはストローブ信号に応じて読み出しデータ信号を送信する出力ドライバ回路を有する。代替実施形態において、書き込みデータの受信および読み出しデータの送信のために別個の単方向インタフェースを設けてもよく、かつ/または要求インタフェース103は、例えば、要求が確認応答され得るようにするか、またはメモリ装置100がメモリコントローラに要求を伝えることができるように、双方向であってもよい。また、代替実施形態において、要求信号および/またはデータ信号は、メモリコントローラとメモリ装置100との間で非同期に伝達してもよい。外部信号経路102、104は、それぞれ、シングルエンドもしくは差動ポイントツーポイント信号リンクおよび/またはマルチドロップ信号リンクによって実現してもよい。
【0009】
一実施形態において、各着信要求は、要求経路104を通じて転送シーケンスで受信され、個別時間スライスの要求が、要求全体が受信されるまで要求論理105内に蓄積され(代替として、要求経路が十分に広い場合には、要求の全てのビットは、要求経路を通じて単一の転送で受信してもよい)、かつ各着信要求には、要求された動作(例えば、行活性化、列読み出し、列書き込み、プリチャージ、レジスタ書き込み、リフレッシュ等)の性質を示す演算コード、ならびにメモリアクセス要求の場合には、メモリコア125内でアクセスされる行および/または列を示す1つまたは複数のアドレス値が含まれる。代替として、1つまたは複数のアドレスまたはそれらのいずれかを、外部データ経路102を通じてかまたは専用のアドレス信号経路を介して、時間多重方式で伝達してもよい。
【0010】
要求論理105は、着信要求をデコードし、かつ要求された動作を実行するために制御およびタイミング信号をメモリ装置100内の他の回路ブロックに送出するが、これには、行活性化要求に応じて、行アドレス、バンクアドレスおよび制御情報(RA、BA、Ctl)を行デコーダ113に送出することと、列アクセス要求に応じて、列アドレス、バンクアドレスおよび制御情報(CA、BA、Ctl)を列デコーダ115に、かつロード制御情報を読み出しデータパイプ109および書き込みデータパイプ111に送出することと、が含まれる。デコーダ113、115およびデータパイプ109、111に供給される情報は、上述のフルプリフェッチモードおよび部分プリフェッチモードを始めとする、多くの異なるプリフェッチモードの1つを指示してもよい。行および列デコーダ113、115ならびに読み出しおよび書き込みデータパイプ109、111のプリフェッチモード依存動作は、以下でさらに詳細に説明する。図示のように、要求論理105には、例えば、プログラム可能構成レジスタもしくは他の揮発性回路によってか、またはワンタイムプログラマブル素子(例えば、ヒューズ制御論理)、フローティングゲートデバイスまたは任意の他の不揮発性記憶装置などの不揮発性回路によって実現される1つまたは複数の構成回路107を含んでもよい。一実施形態において、メモリ装置100のプリフェッチモードは、構成回路107においてプリフェッチモード値をプログラムすること(すなわち、ホスト命令に応じて記憶すること)を通して制御され、このようにして、フルプリフェッチモードおよび1つまたは複数の部分プリフェッチモードを始めとする複数の可能なプリフェッチモードの1つを選択することが達成される。代替実施形態において、構成回路が、要求論理105と別個であってもよいことに留意されたい。また、構成回路107をプログラムすることを通してプリフェッチモードを確立する代わりに、プリフェッチモードは、要求インタフェース103、データインタフェース101または別のインタフェースを介して受信される信号の状態によって制御してもよい。例えば、一実施形態において、プリフェッチ信号入力セット(または少なくとも1つの信号入力)が、メモリ装置100内でプリフェッチモードを制御するために用いられるプリフェッチモード信号を受信するように供給される。プリフェッチ信号入力は、論理レベル(例えば、メモリ装置100と回路基板との間か、もしくはチップパッケージグランドと供給電圧線との間の配線に結びついたハイまたはロー)に固定されるか、または別の集積回路装置から受信してもよい。
【0011】
図1に示す特定の実施形態において、メモリコア125には、複数(K個)の独立してアドレス指定可能な記憶セルバンク131−131K−1によって形成された記憶アレイが含まれ、これらのバンクのそれぞれには、複数(J個)のサブバンク135−135J−1が含まれる。サブバンク135のそれぞれには、行152および列154に配列された記憶セルが含まれ、ワード線134が記憶セルの各行に結合され、ビット線(図示せず)が記憶セルの各列に結合される。各サブバンク135には、ビット線に結合されたセンスアンプのセット(図1には示さず)が追加的に含まれ、記憶セルの各バンク(131)用のセンスアンプセットが、センスアンプバンクを構成する。センスアンプを、サブバンク135、バンク131またはメモリコア125とは別個の構成要素として見てもよいことに留意されたい。
【0012】
行活性化要求に応じて開始される行活性化動作中に、要求論理105は、要求と共にまたは要求に関連して受信されるバンクアドレス(BA)および行アドレス(RA)を行デコーダ113に供給し、かつデコードイネーブル信号(すなわち、制御情報Ctlの一部)をアサートして、そこにおける行デコード動作をイネーブルにする。行デコーダ113は、行活性化のために、バンクアドレスをデコードして記憶セルのK個のバンク(131)の1つを選択することによって、および行アドレスをデコードして、選択されたバンク131内のワード線134の行アドレス指定された線を活性化することによって、デコードイネーブル信号に応答する。ワード線の活性化によって、記憶セル(活性化されたワード線に結合された記憶セル)の対応する行の内容は、アドレス選択されたバンク131におけるサブバンク135のそれぞれの内のビット線を駆動することが可能になる。ワード線の活性化と同時に、または記憶データがビット線に出現できるようにする十分な期間の後で、行デコーダ113はまた、センスイネーブル線を活性化して、アドレス選択された行の内容が、アドレス選択されたバンク131のセンスアンプ内に捕捉され得るようにし、このようにして、行活性化動作を終了する。一実施形態において、各バンク131用のワード線134は、アドレス選択されたバンク131の各サブバンク135内における記憶セルのそれぞれのサブ行にわたって延びるワード線セグメントから構成され、各バンク131用のセンスイネーブル線は、同様に、サブバンクにわたってセグメント化される。かかる実施形態において、行活性化動作には、ワード線セグメントおよびセンスイネーブル線セグメント(またはそれらのサブセット)のそれぞれの活性化を含んで、選択されたバンク131の各サブバンク135−135J−1のセンスアンプにおいて出力データを捕捉できるようにしてもよい。サブバンク135−135J−1は、例えば、信号ルーティングを単純化するために、および/またはスイッチングノイズを低減するために、互いに対して様々な代替位置に配置してもよいことに留意されたい。
【0013】
ひとたび記憶行が活性化されると(すなわち、記憶セルの行に内容がセンスアンプの対応するセットに転送されると)、列アクセス動作を活性化された行に向けて、アドレス選択されたバンクのセンスアンプ内における選択された列位置でデータを読み出しかつ書き込んでもよい。メモリ読み出し動作では、例えば、バンクアドレスおよび列アドレスが、デコードイネーブル信号(すなわち、制御情報Ctlの一部)と共に、列デコーダ115に供給される。デコードイネーブル信号がアサートされると、列デコーダ115は、列マルチプレクサ133(ColMux)に結合された信号線136を介して、(バンクアドレスによって選択されたバンク131内における)センスアンプのアドレス選択された列内のデータノードを、コアアクセス経路140(すなわち、メモリ装置の内部データ経路)に切り替え可能に接続し、このようにして、活性化された行内の読み出しデータの選択された列を、読み出しデータパイプ109に転送できるようにする。一実施形態において、列デコードイネーブル信号をアサートした(すなわち、読み出しデータが、読み出しデータパイプ109の入力部におけるコアアクセス経路140で有効になるために十分な時間)後の所定期間に、要求論理105は、ロード信号を読み出しデータパイプ109に送出して、コアアクセス経路140から読み出しデータパイプ109にデータをロードできるようにする。その後、読み出しデータは、読み出しデータパイプ109からデータインタフェース101にシフトされ、外部データ経路102を介してメモリコントローラに送信される。活性化された行のそれぞれの列に向けられた列読み出しシーケンス(または少なくとも1つの列読み出し)が完了した後で、プリチャージ動作を実行して、続く行活性化動作のためにセンスアンプバンクおよび対応するビット線を準備する。
【0014】
メモリ書き込み動作では、データフロー方向が、逆にされる。書き込みデータは、外部データ経路102を介してデータインタフェース101において受信され、要求論理105からのロードタイミング信号に応じて書き込みデータパイプ111にシフトされる。書き込みデータパイプ111内において、書き込みデータは、非シリアル化(すなわち、より並列なビットフォーマットに変換)されて、コアアクセス経路140に駆動される。(例えば、要求と共に)データインタフェースまたは他の信号経路を介して受信される書き込みマスキング情報を用いて、書き込まれることになる、着信書き込みデータの全体的セット内の特定バイトまたは他のデータユニットを指示し、全ての他のデータユニットはマスクされてもよい(すなわち、書き込まれない)。データ読み込み動作におけるように、列デコーダ115は、マルチプレクサ133を介して、コアアクセス経路140の信号線を、センスアンプのアドレス選択された列に切り替え可能に接続して、列センスアンプのデータノードにおいて書き込みデータを捕捉(すなわち記憶)できるようにし、このようにして、列書き込み動作を達成する。活性化された行のそれぞれの列に向けられた列書き込み動作のシーケンス(または少なくとも1つの書き込み動作)が完了した後で、プリチャージ動作を実行して、活性化された行の記憶セルにセンスアンプバンクの内容を転送し(または転送を終了し)、かつ続く行活性化動作のためにセンスアンプバンクおよび対応するビット線を準備する。
【0015】
一実施形態において、列アクセス動作(すなわち、読み出しまたは書き込み動作)でアクセスされるセンスアンプの数は、プリフェッチモードに従って決定され、フルプリフェッチモードが選択された場合におけるセンスアンプの全列から、1つまたは複数の部分プリフェッチモードが選択された場合における、センスアンプの全列の1つまたは複数の部分にまで及んでもよい。より具体的には、フルプリフェッチモードにおける列アクセス動作中に、コアアクセス経路内の各信号線は、アドレス選択されたバンクの列マルチプレクサ133を介して、アドレス選択されたバンク内におけるそれぞれのセンスアンプのデータノードに切り替え可能に接続され、部分プリフェッチモードでは、コアアクセス経路140を形成する信号線の一部だけ(すなわち、サブセットまたは全て未満)が、それぞれのセンスアンプのデータノードに切り替え可能に接続される。この動作によって、コアアクセス経路140を形成する比較的高キャパシタンスの信号線(すなわちコアアクセス信号線)は、メモリ装置100から出力される読み出しデータを伝達するか、またはメモリコア125内に記憶される書き込みデータを伝達するために必要とされる場合にのみ駆動され、このようにして、各メモリ読み出しにおいてメモリコアからフルプリフェッチデータ量をリトリーブし、次にプリフェッチデータのサブセットだけをメモリ装置から出力する構成と比較して、部分プリフェッチモードではかなりの電力を節約する。
【0016】
さらに図1を参照すると、部分プリフェッチデータを記憶するのに必要な、読み出しデータパイプ109内の記憶素子のサブセットだけの内でデータ捕捉を可能にすることによって、さらなる省電力が、部分プリフェッチモードにおいて実現される。一実施形態において、例えば、多重化回路を読み出しデータパイプ109内に設けて、コアアクセス信号線のアドレス選択されたサブセットを、読み出しデータパイプ109のデータ記憶バッファを形成する記憶素子のサブセットの入力ノードに切り替え可能に接続する。読み出しデータが、コアアクセス信号線のサブセットにおいて有効になると、ロード動作が、記憶素子の対応するサブセット内だけでトリガされ、残りの記憶素子は、データホールド状態(すなわち、状態変化が生じないように記憶素子出力を逆に記憶素子入力部に供給することによってか、ロードイネーブル信号をゲート制御することによってか、または記憶素子のエッジトリガ入力に結合されたストローブ信号をゲート制御することによって)に維持され、このようにして、読み出しデータパイプ記憶素子の一部の内のデータロード動作を回避することによって、電力を節約する。
【0017】
図2は、読み出しデータバッファ163の実施形態を示すが、このバッファ163は、図1の読み出しデータパイプ109と、コアアクセス信号線170(コアアクセス経路140に対応するコアアクセス経路を形成する)およびデータインタフェース161に対する自身の相互接続と、を実現するために用いてもよい。読み出しデータバッファ163には、ロード制御論理回路169(LC論理)および16のシリアルバッファ171−17115のセットが含まれる。シリアルバッファ171のそれぞれには、着信読み出しデータを受信するために、コアアクセス信号線170における16のそれぞれのセットに結合された入力部、および単一ビット信号経路(172)を介してデータインタフェース161内のそれぞれの出力ドライバ165に結合された出力部が含まれる。したがって、コアアクセス信号線170には、メモリコアサイクル時間(すなわち、連続的な列動作間の時間)が許せばすぐに、読み出しデータ256ビットを一度に読み出しデータバッファ163に伝達するための合計256の信号線が含まれる。代替実施形態において、コアアクセス信号線170には、より多数または少数の信号線を含んでもよく、かつ/または読み出しデータバッファ163には、より多数または少数のシリアルバッファ171を含んで、各バッファ171が、着信コアアクセス信号線の数に従う記憶容量を有してもよい。
【0018】
データ入力/出力ノードDQ0の詳細図に示すように、各出力ドライバ165は、信号パッド166に(または差動信号実施形態における2つの信号パッドに)結合されて、外部信号リンクへの自身の接続を可能にする。双方向データバス実施形態において、各信号パッド166(または差動信号実施形態における一対の信号パッド)は、信号受信機(図2には示さず)に追加的に結合されて、着信書き込みデータの受信を可能にする。ロード制御論理169は、要求論理(例えば、図1の素子105)から、ロード制御信号(LC)、プリフェッチモード信号(PM)およびサブプリフェッチアドレス信号(SPA)を受信するように結合されて、ロード−シフト−ホールド信号(LSH)およびデータ選択信号(DS)の共通セットを、シリアルバッファ171−17115のそれぞれに出力する。詳細図178に示す一実施形態において、シリアルバッファ171のそれぞれは、16の記憶素子181−18115のセットを含んで、16のコアアクセス信号線d0−d15のデータ調達セット(代替実施形態において、コアアクセス信号線の数に従って、より多数または少数の記憶素子を設けてもよい)、データ選択マルチプレクサ183−183および185−185、ならびにロード制御マルチプレクサ187−18715(これらの2つだけが、図2では明確に列挙される)からデータを捕捉する。データ選択マルチプレクサ183および185は、プリフェッチモード信号PMによって示されたプリフェッチモードに従い、着信読み出しデータ(すなわち、コアアクセス信号線d0−d15を介して受信される)を、選択された記憶素子181にルーティングするために設けられる。より具体的には、ロード制御論理169は、プリフェッチモード信号PMによって示されたデータロード構成を確立する状態においてデータ選択信号DSをデータ選択マルチプレクサ183、185に出力する。ロード制御マルチプレクサ187は、ロード−シフト−ホールド信号に応じて設定され、かつロード制御信号LC、およびプリフェッチモード信号PMによって示されたプリフェッチモードに従って、どの記憶素子が、所与のデータロード動作でロードされるかを決定する。
【0019】
一実施形態において、プリフェッチモード信号は、異なる量のデータが、列読み出し動作中に、メモリコアからリトリーブされて読み出しデータパイプ内に記憶される3つのプリフェッチモードの1つを指示する。すなわち、全256ビットのデータが、コアアクセス信号線170の全体的セットから、シリアルバッファ171−17115内における記憶素子181−18115の完全なセットにロードされるフルプリフェッチモードと、128ビットのデータが、コアアクセス信号線170の半分から、シリアルバッファ171−17115のそれぞれの内の記憶素子181の半分にロードされる第1の部分プリフェッチモード(すなわち、各シリアルバッファ171は、16ビットではなく8ビットを受信し記憶する)と、64ビットのデータが、コアアクセス信号線170の4分の1から、シリアルバッファ171−17115のそれぞれの内の記憶素子181の4分の1にロードされる第2の部分プリフェッチモード(すなわち、各シリアルバッファ171は、16ビットでも8ビットでもなく、4ビットを受信し記憶する)と、である。これらのプリフェッチモードは、シリアルバッファのそれぞれの内に記憶される、かつ所与のメモリ読み出し動作中に外部信号経路の各信号線で出力されるデータ量を示すために、本明細書では×16、×8および×4プリフェッチモードと呼ばれ、本明細書で説明される多くの実施形態に関連すると思われるが、代替実施形態において、より多量または少量のデータがメモリコアからリトリーブされるかまたはメモリコアに供給される、より多数または少数のプリフェッチモードをサポートしてもよい。
【0020】
さらに図2を参照すると、プリフェッチデータが、コアアクセス信号線170において有効になると(すなわち、メモリ読み出し動作中に)、要求論理は、ロード制御信号線(すなわち、ロードコマンドを含むロード制御信号LCを伝達するために用いられる信号線)においてロードコマンドをアサートし、プリフェッチモード信号PMによって指示されたデータ量を読み出しデータバッファ163にロードできるようにする。プリフェッチモード信号が×16プリフェッチモードを指示する場合には、ロード制御論理169は、データ選択信号をマルチプレクサ183−183および185−185に出力して、コアアクセス信号線d0−d15の各セットに到達するデータを、対応するシリアルバッファ171内の記憶素子S−S15のそれぞれにルーティングし、かつロード状態のロード−シフト−ホールド信号LSHを出力して、ロード制御マルチプレクサ187−18715のそれぞれが、コアアクセス信号線d0−d15のそれぞれの線に到達するデータを、対応する記憶素子181のデータ入力部に伝達するようにする。この動作により、コアサイクルクロック信号CCLK(またはここから派生したクロック信号)の次の立上りエッジ(または立下りエッジ)において、コアアクセス信号線d0−d15の各セットにおいて伝達された16ビットのデータが、シリアルバッファ171の対応する一バッファ内におけるそれぞれの記憶素子S0−S15にロードされる。したがって、×16プリフェッチモードにおいてロード制御論理169に供給される制御信号に応じて、データ選択マルチプレクサ183、185およびロード制御マルチプレクサ187内でなされる選択をそれぞれ示す図3および4に示すように、コアアクセス信号線d0−d15におけるデータ信号は、記憶素子S0−S15用のロード制御マルチプレクサ187にそれぞれルーティングされ(図3、PM=×16)、ロード制御マルチプレクサ187は、ロード制御信号(LC)がバッファロード動作を指示する場合には、データ信号を記憶素子181−18115のデータ入力部に伝達するように設定される。すなわち、各ロード制御マルチプレクサ187のロード入力部「L」に存在するデータ信号は、マルチプレクサを通して、対応する記憶素子181のデータ入力部に伝達される。
【0021】
部分プリフェッチモード(すなわち×8または×4プリフェッチモード)が選択された場合には、読み出しデータは、コアアクセス信号線d0−d15の一部だけから、各シリアルバッファ171内の対応する一部の記憶素子にロードされ、サブプリフェッチアドレス信号(SPA)は、読み出しデータを伝達するために用いられるコアアクセス信号線のサブセットを識別する(または選択する)ために用いられる。図3を参照すると、例えば、×8プリフェッチモード(PM=×8)が選択され、かつサブプリフェッチアドレスの最上位ビットが「0」(SPA[1]=0)である場合には、データ選択信号は、各シリアルバッファ171内のマルチプレクサ183−183および185−185に接続されて、コアアクセス信号線d0−d3およびd8−d11を、記憶素子181−181および181−18111(S0−S3およびS8−S11)用のロード制御マルチプレクサ187にそれぞれ切り替え可能に接続する。サブプリフェッチアドレスの最上位ビットが、×8プリフェッチモードにおいて「1」である場合には、マルチプレクサ183−183および187−187は、8つのコアアクセス信号線d4−d7およびd12−d15のもう一方のセットにおけるデータを、記憶素子181−181および181−18111(S0−S3およびS8−S11)用のロード制御マルチプレクサ187にそれぞれ伝達する。×8モードでは2つの可能なコアアクセス信号線選択、すなわち線d0−d3/d8−d11またはd4−d7/d12−d15だけがあるので、サブプリフェッチアドレスの最下位ビットSPA[0]は、図3では、「ドントケア」指示「X」によって指示されているように、無視される。図4を見ると、×8モード(PM=×8、LC=ロード)でのロード動作が信号で伝えられると、記憶素子181−181および181−18111(S0−S3およびS8−S11)用のロード制御マルチプレクサ187のロード入力部に存在するデータ信号は、記憶素子入力部に伝達され、他方で、記憶素子181−181および18112−18115(S4−S7およびS12−S15)の出力は、対応するマルチプレクサ187のホールド入力部(H)を介して、これらの記憶素子の入力部に逆に伝達され、このようにして、これらの記憶素子において、電力が低減されたホールド動作が達成される。この動作は、記憶素子181−181および181−18111に対するロード選択(「L」)および記憶素子181−181および18112−18115に対するホールド選択(「H」)によって、図4のテーブルに示されている。
【0022】
×4プリフェッチモードが選択され、かつ2ビットのサブプリフェッチアドレスが「00」(PM=×4、SPA[1:0]=00)である場合には、データ選択信号は、マルチプレクサ183−183に供給されて、コアアクセス信号線d0−d1およびd8−d9を、記憶素子181−181および181−181(S0−S1およびS8−S9)用のロード制御マルチプレクサ187にそれぞれ切り替え可能に接続する。同様に、×4プリフェッチモードにおいて、サブプリフェッチアドレスが、「01」、「10」または「11」である場合には、マルチプレクサ183−183は、コアアクセス信号線d2−d3/d10−d11、d4−d5/d12−d13またはd6−d7/d14−d15におけるデータを、記憶素子181−181および181−181用のロード制御マルチプレクサ187にそれぞれ伝達する。図4を見ると、×4モード(PM=×4、LC=ロード)でのロード動作が信号で伝えられると、記憶素子181−181および181−181用のロード制御マルチプレクサ187におけるロード入力部に存在するデータ信号は、ロード選択(L)によって指示されるように、記憶素子入力部に逆に伝達され、他方で、記憶素子181−181および18110−18115(S2−S7およびS10−S15)の出力は、ホールド選択Hによって指示されるように、対応するマルチプレクサのホールド入力部(H)を介して、これらの記憶素子の入力部に伝達され、このようにして、記憶素子181−181および18110−18115において、電力が低減されたホールド動作が達成される。
【0023】
再び図2を参照すると、記憶素子181は、ロード制御マルチプレクサ187を通して互いに結合されて、キューの先頭に記憶素子181、181、181および181(S0、S1、S8およびS9)を有する4ビット幅先入れ先出し(FIFO)シフトレジスタを形成する。したがって、読み出しデータが、シリアルバッファ171の選択された記憶素子181にロードされた後で、読み出しデータは、それぞれの送信期間にビット単位で、シリアルバッファ171からシフトされる。選択信号ss0およびss1は、キューの先頭の記憶素子181、181、181および181の1つを選択するために、図示のように、マルチプレクサ189、191および193に供給されて、それぞれの送信期間中に、対応する出力ドライバ165にデータを供給する。×16および×8プリフェッチモードにおいて、記憶素子181のいくつかまたは全てにおける内容は、キューの先頭の記憶素子に最初にロードされたデータが送信された後で、シリアルバッファ171−17115のそれぞれの内で順方向にシフトされる。より具体的には、×16プリフェッチモードが選択された場合には、各データロード動作に続いて、3つのシフト動作が連続的に実行され、第2段階、第3段階および第4段階の記憶素子グループ(すなわち、それぞれ、記憶素子S2/S3/S10/S11、S4/S5/S12/S13およびS6/S7/S14/S15)におけるデータを、キューの先頭に転送する。各シフト動作において、シフトされるデータは、所与の記憶素子181の出力ノードと次の段階の記憶素子181の入力ノードとの間に配置されたロード制御マルチプレクサ187のシフトポート(S)を通して伝達される。送信されるデータの最終段階が、記憶素子の次の段階のグループへ順方向に転送された後で、最終段階のデータがシフトされた記憶素子のグループは、さらなる着信シフトデータの受信者になる必要はなく、このようにして、続くデータシフトサイクル中にデータホールド状態に置かれて、電力を節約してもよい。例えば、最初のデータロード動作の後で、データは、第4段階の記憶素子(S6/S7/S14/S15)にシフトされる必要はなく、その結果、第4段階の記憶素子にデータをシフトする必要はない(代替実施形態において、シフト入力は、第4段階の記憶素子S6/S7/S14/S15用のロード制御マルチプレクサ187から省略してもよいことに留意されたい)。×16プリフェッチモードにおける第1のシフト動作の後で、データは、第3段階の記憶素子(S4/S5/S12/S13)にシフトされる必要がなく、その結果、ロード制御論理169は、第3段階の記憶素子用にホールド状態を選択して(すなわち、データ選択信号DSの適切な設定により)、電力を節約してもよい。同様に、×16プリフェッチモードにおける第2のシフト動作の後で、データは、第2段階の記憶素子(S2/S3/S10/S11)にシフトされる必要はなく、その結果、ロード制御論理169は、第2段階の記憶素子用にホールド状態を追加的に選択してもよい。×8プリフェッチモードが選択された場合には、第2段階の記憶素子(S2/S3/S10/S11)からキューの先頭の第1段階の記憶素子(S0/S1/S8/S9)に読み出しデータを転送する各データロード動作に続いて、1つのシフト動作が実行される。したがって、データは、第3段階または第4段階の記憶素子にシフトされず、その結果、これらの記憶素子用にホールド状態を選択して、電力を節約してもよい。図4は、プリフェッチモードのそれぞれのためのシフト動作(LC=シフト)中における、図2のロード制御マルチプレクサ187内の例示的な選択を示す。図示のように、×16プリフェッチモードシフト動作において、ロード制御マルチプレクサ187のそれぞれを通るシフト入力経路(S)が、第1、第2、および第3段階の記憶素子(S0−S5およびS8−S13)用に選択され、他方で、第4段階の記憶素子は、ホールド状態(H)に維持される。×8プリフェッチモードシフト動作において、ロード制御マルチプレクサ187のそれぞれを通るシフト入力経路は、第1段階の記憶素子(S0/S1/S8/S9)だけのために選択され、全ての他の記憶素子は、ホールド状態のままにされる。シフトは、×4プリフェッチモードにおいて図2の実施形態には生じない。
【0024】
一実施形態において、コアサイクル時間(すなわち、連続的な列アクセス動作間の時間)は、異なるプリフェッチモードが選択されても固定されたままであり、したがって、部分プリフェッチモードにおいて、外部データ経路における未使用の送信帯域幅につながる。すなわち、フル(例えば×16)プリフェッチモードが選択された場合には、メモリコアからリトリーブされたデータは、シリアルバッファ171−17115のそれぞれの内における記憶素子の完全なセットにロードされ、次に、3つのシフト動作のシーケンス(各シフトは、第1段階の記憶素子S0/S1/S8/S9における4ビットの送信に続く)においてシフトアウトされ、このようにして、後の読み出しアクセス用の読み出しデータ(または後の書き込みアクセス用の書き込みデータ)を送信する前に、全データ経路帯域幅を消費する。対照的に、×4部分プリフェッチモードが選択された場合には、読み出しデータは、シリアルバッファ171の第1段階の記憶素子にのみロードされ、3つのホールド状態(すなわち、シリアルバッファ内でロードまたはシフト動作が生じない状態)が、外部データ経路の各線における4ビットのデータの送信に続き、×8部分プリフェッチモードが選択された場合には、読み出しデータは、シリアルバッファ171の第1段階および第2段階の記憶素子にのみロードされ、シフト状態および次の2つのホールド状態が続く。例えば、図1の要求論理105内のステートマシン回路または他の制御回路によって実現される例示的なロード制御状態図を図5に示す。したがって、×4プリフェッチモードが選択された場合には、図2のシリアルバッファ171内における記憶素子の全てまたはサブセットにデータがロードされるロード状態(ロード)からスタートして、ステートマシンは、ロード状態に戻る前に、ホールド1、ホールド2およびホールド3状態に進んで、×4プリフェッチデータの次のセットをロードする。ホールド1、ホールド2およびホールド3状態のそれぞれにおいて、シリアルバッファ171内の全ての記憶素子181は、ホールド状態に維持されて、電力を節約する。×8プリフェッチモードが選択された場合には、ステートマシンは、ロード状態からシフト1状態(すなわち、シリアルバッファのそれぞれの内で、第2段階の記憶素子から第1段階の記憶素子へデータをシフトする)に進み、次にホールド2およびホールド3状態に進んで、その後、ロード状態に戻って、×8プリフェッチデータの次のセットをロードする。最後に、×16プリフェッチモードが選択された場合には、ステートマシンは、ロード状態からシフト1、シフト2およびシフト3状態に進み、その後、ロード状態に戻って×16プリフェッチデータの次のセットをロードし、このようにして、読み出しデータが、シリアルバッファ171内の3つのデータシフト動作のシーケンスにおいて、第4段階の記憶素子181から第1段階の記憶素子181へ順方向にシフトされ得るようにする。特には図示しなかったが、所与の要求サイクル内でメモリ読み出し要求が転送されていない場合には、ホールド状態はまた、入力されてもよい。
【0025】
図6は、×16、×8および×4プリフェッチモードに対して、データ経路インタフェース(すなわち図2の要素161)の16の入力/出力(I/O)ノードにおける例示的なデータ送信シーケンスを示す。n番目のメモリ読み出し要求(MR REQn)が、(コアサイクルクロックCCLKの立上りエッジによって示される)所与のコアアクセスサイクルの開始時に要求経路において受信されると仮定すると、所定の時間後に、データは、プリフェッチモードに従い、各I/Oノードにおいて16、8または4ビットのストリームとして出力される。より具体的には、×16プリフェッチモード用のデータ送信シーケンス(220)を参照すると、ロード動作は、時間221に(すなわち、×16プリフェッチデータの先行セットの送信終了時に)生じ、次の4つのデータ送信期間にわたって、第1段階のシリアルバッファ記憶素子S0/S1/S8/S9の内容の送信が続く。第1段階の記憶素子の内容が送信された後で、時間223において、第1のシフト動作が、シリアルバッファ内で実行されて、S2/S3/S10/S11記憶素子の内容をキューの先頭位置に進め(かつ第3段階および第4段階の記憶素子の内容を、第2段階および第3段階の記憶素子にそれぞれ進める)、このようにして、図示のように、S2/S3/S10/S11の内容は、次の4つのデータ送信期間において送信される。元々は第2段階の記憶素子にロードされたデータが出力された後で、時間225において、第2のシフト動作が、シリアルバッファ内で実行されて、元々は第3段階の記憶素子S4/S5/S12/S13にロードされた内容を、次の4つの送信期間中に送信するためにキューの先頭位置に進める。元々は第3段階の記憶素子にロードされたデータが送信された後で、時間227において、第3のシフト動作が、シリアルバッファ内で実行されて、元々は第4段階の記憶素子S6/S7/S14/S15にロードされた内容を、メモリアクセス要求に対する最後の4つの送信期間中に送信するためにキューの先頭位置に進める。その後、時間229において、メモリ要求(MR REQn+1)に応じてロード動作を実行し、×16プリフェッチデータの次のセットを読み出しデータパイプにロードし、中断なしにデータ送信が継続するようにしてもよい。
【0026】
×8プリフェッチモードに対して図6に示すデータ送信シーケンス(230)を参照すると、ロード動作が、時間231に生じて、×8プリフェッチデータセットを、読み出しデータパイプ内の第1段階および第2段階の記憶素子にロードし、次いで、次の4つのデータ送信期間にわたって第1段階の記憶素子S0/S1/S8/S9の内容の送信が続く。第1段階の記憶素子の内容が送信された後で、時間233において、第1のシフト動作が、シリアルバッファ内で実行され、次の4つのデータ送信期間にわたる送信のために、第2段階の記憶素子(S2/S3/S10/S11)の内容をキューの先頭位置に進める。元々は第2段階の記憶素子にロードされたデータが送信された後で、メモリ読み出し動作は完了し、外部データ経路は、次の8つの送信期間にわたってアイドルのままである。なぜなら、追加の読み出しデータが、メモリコアから(すなわち、連続したメモリ読み出しで)リトリーブされるからである。上述のように、×8モードにおけるデータロード動作は、読み出しデータパイプ内の第1段階および第2段階の記憶素子に制限してもよく、第3段階の記憶素子へのデータのシフトは、シフト動作中に必要ではない。さらに、読み出しデータパイプにおける全ての記憶素子の状態を、(例えば、クロック信号をゲート制御することによってか、または記憶素子出力を記憶素子入力に切り替えることによって)未使用の送信期間中に一定にホールドして、電力を節約してもよい。この動作は、時間235および237におけるホールド動作によって、図6に示す。時間239において、メモリ要求MR REQn+1に応じてロード動作を実行し、×8プリフェッチデータの次のセットを読み出しデータパイプにロードしてもよい。
【0027】
×4プリフェッチモードに対して図6に示すデータ送信シーケンス(240)を参照すると、ロード動作が、時間241で生じて、×4プリフェッチデータセットを、読み出しデータパイプ内の第1段階の記憶素子S0/S1/S8/S9にロードし、次いで、次の4つのデータ送信期間にわたって第1段階の記憶素子の内容の送信が続く。第1段階の記憶素子の内容が送信された後で、メモリ読み出し動作は完了し、データ経路は、次の12の送信期間にわたってアイドルのままである。なぜなら、追加の読み出しデータが、コアから(すなわち、連続したメモリ読み出しで)リトリーブされるからである。上述のように、×4モードにおけるデータロード動作は、読み出しデータパイプ内の第1段階の記憶素子に制限してもよい。また、×8プリフェッチモードにおけるように、読み出しデータパイプにおける全ての記憶素子の状態を、(例えば、クロック信号をゲート制御することによってか、または記憶素子出力を記憶素子入力に切り替えることによって)未使用の送信期間中に一定に保持して、電力を節約してもよい。この動作は、時間243、245および247におけるホールド動作によって図6に示す。時間249において、メモリ要求MR REQn+1に応じてロード動作を実行し、×4プリフェッチデータの次のセットを読み出しデータパイプにロードしてもよい。
【0028】
図7A−7Cは、未使用のデータ経路帯域幅をなくすために、異なるプリフェッチモード選択に応じてコアサイクル時間を調節可能なメモリ装置の代替実施形態内の動作を示す。図7Aは、図6の参照符号220で説明したフルプリフェッチモード(すなわち、×16プリフェッチモード)におけるデータ送信シーケンスを示すが、単純化のために、Nデータリンクを通じたN送信の完全なセットの代わりに、単一データリンクを通じたデータ送信を示す。図7Bは、メモリ読み出し要求(MR REQn、MR REQn+1、MR REQn+2、…)が、×16プリフェッチモードの2倍の比率で受信され、かつそれに対応して、コアサイクル時間が、×16プリフェッチモードに比べて半分にされる×8プリフェッチモードにおけるデータ送信シーケンス260を示す。コアサイクル時間が半分にされたので、要求は、フル(×16)プリフェッチモードの半分の粒度(×8)だが、2倍の比率でサービスすることが可能である。したがって、メモリ読み出し要求n(MR REQn)に対応する×8読み出しデータセット(RD n)が、時間261において、読み出しデータパイプ内の記憶素子のサブセットにロードされ、次の8つの送信期間にわたってシフトアウトされる(すなわち、第2段階のデータが、時間263においてキューの先頭にシフトされる)。第8の送信期間の終了時(すなわち時間265)において、新しいロード動作が生じて、メモリ読み出し要求n+1に対応する×8読み出しデータセット(RDn+1)を(すなわち連続した読み出しで)捕捉するが、データセットは、すぐ続いて起こる8つの送信期間に転送され、より細かい(低減された)データアクセス粒度にもかかわらず、データ経路帯域幅が未使用にならないようにする。図に7Cに示す、×4プリフェッチモード用のデータ送信シーケンス270において、メモリアクセス要求は、×16プリフェッチモードの4倍の比率で受信され、それに対応してコアサイクル時間は、×16プリフェッチモードに比べて4分の1に低減され、このようにして、メモリアクセス要求は、フル(×16)プリフェッチモードの4分の1の粒度(×4)だが、4倍の比率サービスされることが可能になる。例えば、図7Cに示すように、メモリ読み出し要求n(MR REQn)に対応する×4読み出しデータセット(RD n)が、時間271において読み出しデータパイプ内の記憶素子のサブセットにロードされ、次の4つの送信期間にわたってシフトアウトされる。第4の送信期間の終了時(すなわち時間273)において、より細かいデータアクセス粒度にもかかわらず、データ経路帯域幅が完全に消費されるようにするため、メモリ読み出し要求n+1に対応する×4読み出しデータセット(RDn+1)(すなわち連続した読み出し)を、すぐ続いて起こる4つの送信期間に転送されているデータセットとともに捕捉するよう、新しいロード動作がなされる。一連の連続したメモリ読み出し動作を仮定すると、データセットRDn+2およびRDn+3が、メモリ読み出し要求n+3およびn+4に応じて、隣接する4つの送信期間セットにおいて転送される。
【0029】
図8は、記憶バンク131−131K−1内のセンスアンプをコアアクセス経路140に選択的に結合するために、図1のメモリ装置で用いることができる列デコーダ301および列マルチプレクサ305−305K−1(ColMux 0−ColMux K−1)の実施形態を示す。例えば、図8の特定の実施形態において、列マルチプレクサ305−305K−1は、図1のK個の記憶バンク131に対応するセンスアンプバンク303−303K−1(SA Bank 0−SA Bank K−1)と、コアアクセス経路140との間にそれぞれ結合される。列マルチプレクサ305のそれぞれは、列マルチプレクサ305の詳細図で示すようにプリフェッチ選択線325−325J−1のJセットを含む列デコーダ301から、列選択信号324を受信するようにさらに結合される。列デコーダ301は、バンクアドレスデコード論理331および列選択論理回路333−333K−1を含み、かつ要求論理から、プリフェッチモード信号(PM)およびデコードイネーブル信号(DE)と同様に、バンクアドレス(BA)、列アドレス(CA)およびサブプリフェッチアドレス(SPA)を受信するように結合される。デコードイネーブル信号がアサートされた場合には、バンクアドレスデコード論理331は、バンクアドレスをデコードして、列選択論理回路333−333K−1のバンクイネーブル入力部(be)にそれぞれ結合されるK個のバンクイネーブル線322−322K−1のバンクアドレス指定された1つを活性化する。一実施形態において、列選択論理回路333のそれぞれには、列アドレスデコーダ337が含まれるが、このデコーダ337は、対応するバンクイネーブル線322の活性化に応じて、列アドレスをデコードし、J列イネーブル線338の列アドレス指定された1つを活性化する。各列選択論理回路333には、サブプリフェッチアドレスを受信するように結合され、かつJ列イネーブル線338にそれぞれ結合された列イネーブル入力部(ce)を有する、Jサブプリフェッチデコーダ335−335J−1のセットが含まれる。所与のサブプリフェッチデコーダ335に結合された列イネーブル線338が活性化されると、サブプリフェッチデコーダ335は、プリフェッチ選択線325の対応するセット内のプリフェッチ選択線a、b、cおよびdの1つまたは複数を活性化させる。所与の列選択論理回路333内でサブプリフェッチデコーダ335−335J−1によって駆動されるプリフェッチ選択線325−325J−1のセットは、列選択論理回路333に対応する列マルチプレクサ305内の転送ゲート回路317−317J−1のそれぞれの1つに結合される。一つのインプリメンテーションにおいて、転送ゲート回路317のそれぞれには、16のサブプリフェッチゲート回路319−31915のセットが含まれ、これらの回路のそれぞれには、16のセンスアンプ(SA)のそれぞれの列315と、コアアクセス経路140内の16のコアアクセス信号線の対応するセットとの間に結合された16のパスゲート構成トランジスタが含まれる。より具体的には、サブプリフェッチゲート回路319のそれぞれの内で、4つのトランジスタの4つのグループ321a−321d(本明細書において、各4トランジスタグループは、クワッドゲート321(quad gate)と呼ばれる)は、4つのセンスアンプ(SA)の対応するセット317と、16のコアアクセス信号線における4つのそれぞれのセットとの間で、ソースからドレインへ結合される。各クワッドゲート321内のトランジスタ320のゲート端子は、対応するサブプリフェッチデコーダ335から、4つのプリフェッチ選択線325のそれぞれの1つに共通に結合される。この構成によって、クワッドゲート321a−321dのそれぞれは、4つのプリフェッチ選択線の対応する1つの活性化を通して、導通状態に切り替えられて、4つのセンスアンプ317の対応するセットと、それぞれのコアアクセス信号線との間に連続信号経路(すなわち交換接続)を形成してもよい。プリフェッチモード信号(PM)およびサブプリフェッチアドレス信号(SPA)は、サブプリフェッチデコーダ335のそれぞれに供給されて、活性化されるクワッドゲートの数、および部分プリフェッチモードでは、所与の列アクセス動作中に活性化されるクワッドゲートのサブセットを制御する。例えば、×16プリフェッチモードにおいて、活性化された列イネーブル線338に結合されたサブプリフェッチデコーダ335(すなわち、アドレス選択されたサブプリフェッチデコーダ335)は、4つの全てのプリフェッチ選択線325を活性化し、このようにして、所与のサブプリフェッチゲート回路319内の4つの全てのクワッドゲート321a−321dを導通状態に切り替えて、16のセンスアンプ315の対応するセットを16のコアアクセス線に接続する。図8の実施形態において、4つのプリフェッチ選択線325の各セットは、16のサブプリフェッチゲート回路319−31915(ヘックスゲート(hex-gates))のそれぞれの内でクワッドゲートを横切って延び、かつこれらのゲートに共通に結合され、×16プリフェッチモードにおいて、256のセンスアンプのアドレス選択された列(すなわち、256のセンスアンプのセット311−311J−1の1つ)が、コアアクセス経路140のそれぞれの信号線に切り替え可能に結合されるようにする。×8プリフェッチモードが選択された場合には、活性化された列イネーブル線338に結合されたサブプリフェッチデコーダ335は、サブプリフェッチアドレスの最上位ビット(SPA[1])に依存して、4つのプリフェッチ選択線325の選択されたセット内の2つのプリフェッチ信号線a/bまたはc/dを活性化し、このようにして、サブプリフェッチゲート回路319−31915のそれぞれの内における4つのクワッドゲート321a−321dの2つをスイッチオンし、かつ128のセンスアンプ(すなわち、256センスアンプセット311−311J−1の1つの内における)の列と、コアアクセス信号線の128線サブセットとの間の接続を確立する。×4プリフェッチモードが選択された場合には、活性化された列イネーブル線338に結合されたサブプリフェッチデコーダ335は、サブプリフェッチアドレスの2つのビットに依存して、4つのプリフェッチ選択線325の選択されたセット内で、4つのプリフェッチ信号線の1つ(a、b、cまたはd)を活性化し、このようにして、サブプリフェッチゲート回路319−31915のそれぞれの内における4つのクワッドゲート321a−321dの1つをスイッチオンし、かつ64のセンスアンプの列と、コアアクセス信号線の64線サブセットとの間の接続を確立する。
【0030】
図9は、図8のサブプリフェッチデコーダ335のそれぞれによって実行される例示的なデコード動作を示す。図示のように、列イネーブル入力ceが、論理「0」の場合(すなわち、対応する列イネーブル線338が不活性化されている)には、プリフェッチモード(PM)およびサブプリフェッチアドレス(SPA)にかかわらず、プリフェッチ信号線(a、b、c、d)のどれも活性化されない。したがって、プリフェッチモードおよびサブプリフェッチアドレスは、ドントケア符号「X」によって示される。列イネーブル入力が、×16プリフェッチモードにおいてハイである場合(ce=1、PM=×16)には、プリフェッチ信号線の4つ全てが活性化され(a=b=c=d=1)、サブプリフェッチアドレスは無視される。列イネーブル入力が、×8プリフェッチモードにおいてハイである場合(ce=1、PM=×8)には、一対のプリフェッチ信号線のa/bまたはc/dのどちらかが、最上位サブプリフェッチアドレスビットSPA[1]の状態に依存して活性化される。最下位サブプリフェッチアドレスビットSPA[0]は無視される。列イネーブル入力が、×4プリフェッチモードにおいてハイである場合(ce=1、PM=×4)には、4つのプリフェッチ信号線a、b、cまたはdの1つが、2ビットサブプリフェッチアドレスの状態に従って活性化される。
【0031】
図10は、図1の書き込みデータパイプ111を実現するために使用可能な書き込みデータバッファ363の実施形態を示す。書き込みデータバッファ363には、フレーミング制御論理369および非シリアルバッファ371−37115のセットが含まれ、各非シリアルバッファは、データインタフェース361内のそれぞれの書き込みデータ受信機365(これは、例えば、受信クロックrClkに応じて、パッド166に到達する信号をサンプリングする)に結合される。一般に、非シリアルバッファ371−37115のそれぞれは、図2に関連して説明したシリアルバッファ171の逆の機能を実行し、プリフェッチモードPMに従ってメモリ書き込み動作ごとに16、8または4ビット(他のプリフェッチモードをサポートする代替実施形態において、より長いかまたは短いビットストリームを受信してもよい)のシリアルストリームを受信し、かつコアアクセス経路140内における4、8または16のコアアクセス信号線のそれぞれのセットへと駆動される、4ビット、8ビットまたは16ビット幅の対応するデータ値(本明細書ではデータフレームと呼ばれる)にビットを組み立てる。フレーミング制御論理369は、データフレームがコアアクセス信号線上に駆動される時間を制御し、プリフェッチモード(PM)およびサブプリフェッチアドレス(SPA)は、フレーミング論理369内における、ロード−シフト−ホールド信号(LSH)およびデータ選択信号(DS)の生成を介して、書き込みデータバッファ363内のどの記憶素子が着信書き込みデータビットをロードされるか、およびどのコアアクセス信号線が所与のデータフレームのビットで駆動されるかを選択するために用いられる。より具体的には、プリフェッチモード信号が×16プリフェッチモードを指示する場合には、書き込みデータバッファ363の各非シリアルバッファ371内の全ての記憶素子は、16ビットのデータフレームのビットをロードされ、次に、16のコアアクセス信号線の対応するセット上に駆動され、このようにして、256ビットの書き込みデータ値をコアアクセス信号経路に供給する。×8プリフェッチモードが選択された場合には、各非シリアルバッファ371内の記憶素子の半分が、8ビットのデータフレームのビットをロードされ、次に、サブプリフェッチアドレスSPAの最上位ビットに従って、8つのコアアクセス信号線の2つのセット(すなわち、非シリアルバッファ371に対応する16のコアアクセス信号線のセット内の)の1つを駆動する(すなわち、この1つに切り替え可能に接続される)ために用いられる。×4プリフェッチモードが選択された場合には、各非シリアルバッファ371内の記憶素子の4分の1が、4ビットのデータフレームのビットをロードされ、次に、2ビットのサブプリフェッチアドレスSPAに従って、4つのコアアクセス信号線の4つのセットの1つを駆動するために用いられる。上述のように、書き込みマスキング情報はまた、データインタフェースを介して受信してもよく、書き込みマスキングビットは、着信データのどのバイト(または他のデータセグメント)が、メモリコアに書き込まれるべきかを示す。かかる実施形態において、非シリアルバッファ371は、書き込みマスキングビットおよび選択されたプリフェッチモードの両方に応じて、コアアクセス線を選択的に駆動してもよい。
【0032】
図11は、モード選択可能データ転送速度およびデータアクセスタイミングと同様にスケールプリフェッチモードをサポートする回路を有するメモリ装置375の実施形態を示す。図示の特定の実施形態において、メモリ装置375は、8つの別々にアクセス可能なDRAM記憶バンク(B0−B8)を有するダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)装置であり、各記憶バンクは、対角をなすAおよびBサブバンクに分割される。偶数記憶バンク(B0、B2、B4、B6)は、中央データ入力/出力(I/O)インタフェース377を中心に奇数記憶バンク(B1、B3、B5、B7)に対向して配置され、このようにして、4つのサブバンク象限376AEVEN、376BEVEN、376AODDおよび376BODDを形成する。各サブバンク象限376は、コアアクセス信号線のそれぞれのセット170AEVEN、170BEVEN、170AODDおよび170BODDを介して、それぞれのデータパイプ381AEVEN、381BEVEN、381AODDおよび381BODDに結合される。図示の特定の実施形態において、データパイプ381のそれぞれには、8つのI/Oバッファ382のセットが含まれ、各I/Oバッファ382は、コアアクセス信号線170のそれぞれの16線サブセットと、I/O回路バンク380Aまたは380B内の対応するデータI/O回路(図11に図示され、かつ本明細書では「DQ」と呼ばれる)への1線接続部との間に結合される。したがって、各DQは、奇数および偶数サブバンクによって共有され、かつ詳細図378で示すようなマルチプレクサ/デマルチプレクサ379を含んで、送信データソースまたは受信データ宛先として、対応する偶数および奇数I/Oバッファ間で選択してもよい。読み出しデータおよび他のアウトバウンドデータが、送信クロック信号(tClk)の遷移に応じ、出力ドライバ165によって、I/Oノード166を介してメモリ装置375から出力されるのに対して、書き込みデータおよび他のインバウンドデータは、受信クロック信号(rClk)の遷移に応じ、信号受信機365によって、I/Oノード166を介してメモリ装置内で受信される。送信および受信クロック信号、またはそれらのどちらかは、ストローブ信号などの非周期的なタイミング信号であってもよく、外部ソースから供給するかまたは外部的に供給されたタイミング信号から導き出してもよい。さらに、一実施形態において、送信および受信クロック信号は、互いにおよび/または外部的に供給されたクロック信号と位相調整されて(かつ同じクロック信号であるか、または位相調整を確立するためにクロックツリー回路によって生成してもよい)、単一クロック領域がメモリ装置内に適用されるようにする。
【0033】
さらに図11を参照すると、別個の列デコーダ回路(CDAEVEN、CDBEVEN、CDAODDおよびCDBODD)ならびに行デコーダ回路(RDAEVEN、RDBEVEN、RDAODDおよびRDBODD)が、サブバンク象限376のそれぞれのために用いられる。一実施形態において、偶数バンク行デコーダ回路RDAEVENおよびRDBEVENは、要求コントローラから同じ着信アドレスおよび制御信号を受信するように結合され、偶数バンク列デコーダ回路CDAEVENおよびCDBEVENは、同様に、同じ着信アドレスおよび制御信号(図11には示さず)を受信するように結合され、その結果、偶数バンクデコーダ回路は、ロックステップにおいて動作して、偶数記憶バンクの両方のサブバンクへの同時アクセスを可能にする。奇数バンクデコーダ回路もまた、要求コントローラから同じ着信アドレスおよび制御信号を受信するように結合され、このようにして、ロックステップにおいて動作して、奇数記憶バンクの両方のサブバンクへの同時アクセスを可能にしてもよい。代替実施形態において、列デコーダ回路のそれぞれおよび行デコーダ回路のそれぞれは、独立に動作して、各サブバンク象限376への独立したアクセスを可能にしてもよい。
【0034】
明確には示していないが、偶数バンクおよび奇数バンク行デコーダ回路は、要求論理からバンクアドレスおよび行アドレス値を受信するように結合され、このようにして、この各デコーダ回路は、ワード線134AEVEN、134BEVEN、134AODDおよび134BODDのそれぞれのセット内における1つのアドレス選択されたワード線を活性化して、対応するサブバンク象限376のアドレス選択されたバンクおよび行における行活性化およびプリチャージ動作を実行する。偶数バンクおよび奇数バンク列デコーダ回路は、バンクアドレスおよび列アドレス値を受信するように、したがって、列多重化信号136AEVEN、136BEVEN、136AODDおよび136BODDを供給するように結合されて、アドレス選択されたバンク内におけるセンスアンプのアドレス選択された列を、対応するサブバンク象限376用のコアアクセス信号線170に結合する。上記の実施形態におけるように、プリフェッチモード値は、メモリ装置375の構成回路(例えばモードレジスタ)内でプログラムするか、さもなければメモリ装置に供給して、センスアンプのアドレス選択された列からデータを受信するかまたはそこへデータを送出するための用いられる列アクセス信号線170の数を制御し、かつ読み出しデータまたは書き込みデータをロードされる、I/Oバッファ382内における記憶素子の数を制御してもよい。
【0035】
メモリ装置375内の記憶バンクおよび構成サブバンクの組織化を考えると、偶数および奇数記憶バンクが、I/O回路バンク380Aおよび380Bに並列に結合されていることが分かる。一実施形態において、並列に結合された偶数および奇数記憶バンクによって形成された別個のアクセス経路を利用して、本明細書ではマイクロスレッドモードと呼ばれる動作モードにおいてデータ転送粒度の低減を達成する。より具体的には、本明細書では単一スレッドモード(または単一スレッドモード)と呼ばれる第1の動作モードにおいて、奇数記憶バンクまたは偶数記憶バンクのどちらかが、本明細書ではTCC期間と呼ばれる列アクセスサイクルの全期間にわたってアクセスされる。対照的に、マイクロスレッドモードでは、TCC期間は、奇数および偶数記憶バンクへのアクセス間で分割されて、一リソース(奇数または偶数記憶バンク)が、TCC期間の第1の部分中にアクセスされ、別のリソース(偶数または奇数記憶バンク)が、TCC期間の第2の部分中にアクセスされる。別のマイクロスレッドモードにおいて、サブバンク象限は、互いに独立してアクセスされ、TCC期間のそれぞれの部分においてアクセス可能な4つの別個のメモリリソースを提供する。TCC期間は、独立してアクセス可能な(例えば、独立してアドレス指定可能な)追加メモリリソースが提供されるように、さらに細分してもよい。
【0036】
一実施形態において、メモリ装置375には、モード選択情報をロード(すなわちプログラム)可能な構成回路(例えば、揮発性または不揮発性モードレジスタ)が含まれるが、このモード選択情報には、TCC期間ごとの最小クロックサイクル数(およびしたがって特定のTCC期間用のクロック周波数)を示すTCCカウント値の形態におけるクロック対コア比と、TCC期間ごとに実行される列アクセス動作数を示すスレッドモード値と、が含まれる。モード選択情報には、クロックサイクルごとに転送されるデータビット数を示すデータ速度指定子(代替として、データ速度は、設計によって固定してもよい)および/またはデータI/Oノードごとの列アクセス動作当たり、メモリ装置へ、もしくはそこから転送されるデータビット数を示すプリフェッチモード値をさらに含んでもよい。代替実施形態において、メモリ装置375内でプリフェッチモードを明示的にプログラムする代わりに、プリフェッチモードは、クロック対コア比(例えばTCCカウント)、スレッドモードおよびデータ速度に従って、次のように確立してもよい。
PM=(データ速度CCカウント)/スレッドモード
したがって、TCCカウントが8(送信/受信クロック信号が、TCC期間ごとに8回循環することを示す)に設定され、かつスレッドモードが1(すなわち、本明細書では単一スレッドモードと呼ばれる、TCC期間ごとに1つの列アクセス動作)に設定されるダブルデータ速度装置において、プリフェッチモードは、列アクセス動作ごとにDQ当たり(28)/1=16ビットに自動的に設定可能である。TCCカウントが8のままにされ、スレッドモードが2に変更された場合(すなわち、2つの列アクセス動作がTCC期間ごとに実行される第1のマイクロスレッドモード)には、プリフェッチモードは、列アクセス動作ごとにDQ当たり8ビットまで落ちる。さらに、TCCカウントが16(すなわち、送信/受信クロック速度の倍増を示す)に増加され、スレッドモードが2に設定された場合には、プリフェッチモードは、列アクセス動作ごとにDQ当たり(216)/2=16ビットに自動的に設定可能である。他の実施形態において、スレッドモードは、4(例えば、個別のサブバンク象限が、それぞれの列アドレスでアクセスされる場合の)またはメモリ装置内に独立してアクセス可能なメモリリソースにサポートされる任意の他の数に増加してもよい。
【0037】
図12A−12Cは、図11のメモリ装置375内における選択またはプログラム可能なメモリアクセスモードを示し、図13A−13Cは、異なるメモリアクセスモードにおける対応する要求およびデータ転送動作を示す。単一スレッドでTCCカウント=8の上記の例を示す図12Aおよび13Aを最初に参照すると、データは、全TCC期間にわたって単一メモリリソースX(例えば、肉太の信号経路385によって示されるように、この例では偶数記憶バンク)から各DQに送出される。この動作モードは、図6の220で示すデータ送信シーケンス(すなわちPM=×16)に対応し、各着信列要求(すなわち、図13Aに示すようなCol Req n、Col Req n+1…)は、16ビット読み出しデータバッファのセット(すなわち、図2に関連して示すような)へのフルプリフェッチロードと、TCC期間TCCnにわたる、対応する16ビットデータ送信と、をもたらす。したがってメモリアクセス粒度(すなわち、列アクセス動作ごとにリトリーブまたは書き込まれるデータ量)は、DQ当たり16ビットであるか、または図11の16DQの実施形態においては、合計32バイトである。図13Aに示すように、ロードおよびシフト動作は、図6の×16プリフェッチモード動作に関連して説明したように実行され、バッファロードは、各新しいTCC期間の最初に生じ、2つの送信クロックサイクル期間で間隔をあけられた3つのシフト動作が続く。
【0038】
図12Bおよび13Bは、マイクロスレッドでTCCカウント=8の上記の例を示すが、データは、TCC期間のそれぞれの半分の間に、2つの異なるメモリリソースXおよびY(すなわち、破線の信号経路386Xおよび386Yによって示すような偶数および奇数記憶バンク)から各DQに送出される。この動作モードにおいて、×8プリフェッチモードは、8ビットのデータが、列アクセス動作ごとにI/Oバッファ382にロードされるように確立される。しかしながら、図6の230で示す×8プリフェッチモードとは対照的に、信号経路の完全な帯域幅が、TCC期間の後半において、交互するメモリリソースへのまたはそのリソースからのデータ送信ゆえに、読み出しまたは書き込みデータ転送によって消費される。図13Bに示すように、列アクセス要求は、図12Aおよび13Aの単一スレッドモード例の2倍の頻度で供給され、列アクセス要求は、リソースXおよびリソースYに交互に(すなわち、col reqX n、col reqY n、col reqX n+1等)向けられる。図2の読み出しデータバッファの観点からすると、記憶素子181の半分は、各列読み出し要求に応じてロードされる(したがって、×8プリフェッチモードを確立する)が、しかしバッファロード動作は、図13Bの391Xおよび391Yで示すように、TCC期間ごとに2度実行され、それによって、外部信号リンクにおける全データ転送帯域幅を消費するために十分なデータリトリーブを保証する。図10の非シリアルバッファ371内の記憶素子の半分が、同様に、列書き込み動作ごとにロードされる。図6に関連して論じた×8プリフェッチモードにおけるように、列アクセス線だけの半分だけが、所与の列アクセス動作中に読み出しまたは書き込みデータによって駆動される必要がある。全体として、動作のマイクロスレッドモードによって、データ経路の完全な帯域幅を、読み出しおよび書き込みデータ転送で消費することが可能になるが、しかしメモリアクセス粒度は、DQ当たり8ビット、または図11の16DQ実施形態においては、合計16バイトに低減される。
【0039】
図12Cおよび13Cは、マイクロスレッドでTCC=16の上記の例を示すが、データは、再び、TCC期間のそれぞれの半分の間に、しかしより速い速度(図12Bにおける同じ経路(386)に対して、図12Cにおける信号経路387Xおよび387Yのより太い肉太によって示される)で、2つの異なるメモリリソースXおよびYから各DQに送出される。この動作モードでは、フル×16プリフェッチモードが、16ビットのデータが、列アクセス動作ごとにI/Oバッファ382にロードされるように確立される。しかしながら、図6の220で示す×16プリフェッチモードとは対照的に、マイクロスレッドメモリアクセスによって、信号経路におけるデータ転送速度は、メモリ装置の内部データ転送リソースの倍増を必要とせずに、2倍にすることが可能になる。図13Cに示すように、列アクセス要求は、図12Aおよび13Aの単一スレッドモードの例より2倍の頻度で供給され、列アクセス要求は、リソースXおよびYに交互に(すなわち、col reqX、col reqY、col reqX、col reqY等)向けられる。図示の特定の実施形態において、要求信号速度は、データ転送速度に比例するように仮定されて(すなわち、要求信号速度もまた2倍にされる)、要求が、図12Aの期間の半分の長さの期間にわたって転送されるようにし、このようにして、相対的に同じ量の要求経路帯域幅を残す。また、フル×16プリフェッチ動作、およびDQ当たりの対応する16ビットデータ送信が、TCC期間ごとに2度完了するので、ロード制御ステートマシン(例えば、図5に関連して説明したような)が状態から状態へ遷移する速度は2倍になる。したがって、ロード制御ステートマシンのクロック速度は、メモリ装置内でプログラムされたTCCカウントによってか、または直接、送信/受信クロック信号(またはそれと周波数関係を有する信号)の周波数分割バージョンによって制御してもよい。
【0040】
全体として、図12Cおよび13Cに示すマイクロスレッドモード動作によって、図12Aおよび13Aの動作モードに対して列アクセス粒度を増加させずに(すなわち、列アクセス粒度は、転送される正味データの倍増にもかかわらず、DQ当たり16ビットのままである)、増加した信号速度でデータ経路の完全な帯域幅を消費することが可能になる。前記の別の方法において、マイクロスレッドモードがない状態では、データ転送速度を2倍にすることは、完全なデータ経路帯域幅を消費するように列アクセス粒度を2倍にすること(すなわち、列アクセス粒度をDQ当たり32ビットか、または図11の実施形態において、合計64バイトに増加すること)を必要とし、今度は、メモリ装置内におけるデータ転送リソースの対応する増加を必要とすることになろう。例えば、読み出しおよび書き込みデータバッファサイズならびにコアアクセス線の数は、2倍になろう。この結果は、より大きな列アクセス粒度から利益を得ない用途(例えば、比較的小さな、分散データアクセスが必要な場合)では、特に望ましくない。したがって、マイクロスレッド動作によって、メモリアクセス粒度の増加なしに、信号速度の増加および対応するメモリ帯域幅の増加が可能になる。
【0041】
図11に戻ると、クロック対コア比、スレッドモードおよびデータ速度に従ってプリフェッチモードを自動的に確立する代わりに、クロック対コア比(例えばTCCカウント)、データ速度およびプリフェッチモードに従って、次のようにスレッドモード自体を自動的に確立してもよいことに留意されたい。
スレッドモード=(データ速度CCカウント)/PM
【0042】
したがって、所与のデータ速度およびプリフェッチモード(これらのどちらかまたは両方は、プログラムするかまたは設計によって固定してもよい)を有するメモリ装置において、スレッドモードは、構成レジスタ内でプログラムされたTCCカウント値によって確立してもよい。より具体的には、所与の記憶リソースに向けられた読み出しまたは書き込み動作を完了する全TCC期間(例えば、アドレス指定されたリソースからプリフェッチされた送信データを要求される全TCC期間)をほぼ必要とするように制限されたクロック周波数を、TCCカウント値が指定する場合には、メモリ装置内の要求論理は、単一スレッドモードで自動的に動作して、記憶アレイの任意のバンク、サブバンクまたは他のリソースへのランダムアクセスを可能にしてもよい。対照的に、データI/Oインタフェース377のピークデータ転送能力を満たすために単一スレッドモードでは不十分なクロック周波数を、TCCカウント値が指定する場合には、メモリ装置は、各TCC期間において、複数の別個のリソース間で、プリフェッチ動作(またはデータ書き込み動作)がインターリーブされるマルチスレッドモードで自動的に動作し、かかる各リソースが、独立してアドレス指定されてもよい。ホストコントローラの観点からすると、メモリ装置内の単一スレッドモード動作をもたらす第1のTCCカウント値でメモリ装置をプログラムした後で、メモリアクセス要求は、TCC期間ごとに単一のメモリバンクまたは他の記憶リソースに、アドレス制限なしに向けられる。すなわち、TCCカウントが、マルチスレッド閾値未満である整数値Nでプログラムされた場合には、メモリ装置は、単一スレッドモードで動作して、クロック信号のNサイクルのそれぞれの間に、データI/Oバッファ382とI/O信号インタフェース(すなわち、データI/O回路DQ)との間で、各コントローラ供給アドレスに関連するデータを転送する。対照的に、メモリ装置内のマルチスレッド動作モードをもたらすTCCカウント値でメモリ装置をプログラムした後で、メモリアクセス要求は、TCC期間ごとに所与のリソースが一度だけアクセスされるという制約で、TCC期間ごとに複数の独立してアクセス可能な記憶リソースに向けられる。例えば、TCCカウントが、マルチスレッド閾値を満たすかまたは超える整数値(N)でプログラムされた場合には、メモリ装置は、クロック信号のXサイクル(X<N)のそれぞれの間に、データI/Oバッファ382とデータI/O回路との間で、第1のアドレスに関連するデータを転送し、その後直ちに、クロック信号のXサイクルにおける各追加セットの間に、データI/Oバッファ382とデータI/O回路との間で、1つまたは複数の追加アドレスに関連するデータを転送してもよい。N対Xの比率は、メモリ装置内に確立されるスレッドモードに対応する(例えば、N/X=1は、1のスレッドモード(単一スレッドモード)に対応する。N/X=2は、2のスレッドモードに対応する。N/X=4は、4のスレッドモードに対応する、等である)。メモリコントローラは、例えば、シリアル・プレゼンス・ディテクト・メモリまたは他の特徴的な記憶装置内に記憶された情報から、メモリ装置のTCC期間(およびデータ速度および/またはプリフェッチサイズ)を取得または決定することによって、メモリ装置の異なるスレッドモードに対応するTCCカウント値を決定してもよい。その後、メモリコントローラは、TCCカウント値(または所望のクロック対コア比を示す他の値)を、1つまたは複数の命令に関連するメモリ装置に送出して、TCCカウント値をメモリ装置の構成レジスタ(例えばモードレジスタ)内に記憶し、このようにして、そこにおいて所望のクロック対コア比を確立してもよい。別の代替実施形態において、プリフェッチモードまたはスレッドモードを自動的に確立する代わりに、クロック対コア比(例えばTCCカウント値)は、メモリ装置内でプログラムされた(または設計によって固定された)スレッドモード、プリフェッチモードおよびデータ速度に従って、自動的に確立してもよい。また、TCC期間ごとに送信または受信クロックサイクルのサイクル数を指定するものとしてTCCカウント値を説明したが、代替として、TCCカウント値は、メモリ装置に供給されるかその内部で生成される基準クロック信号またはマスタクロック信号のサイクル数を指定してもよい。例えば、一実施形態において、マスタクロック信号は、外部ソース(例えばメモリコントローラ)からメモリ装置に供給され、かつメモリ装置内に統一クロック領域を確立するために用いられる。かかる実施形態において、別個のクロック信号および/またはストローブ信号は、メモリ装置とメモリコントローラの間で送信されて、データの送信および受信のタイミングをとってもよく、かかる信号は、マスタクロック信号と同じか、またはその倍数(分数倍を含む)である周波数(またはストローブ信号の場合におけるピークトグル速度)を有してもよい。
【0043】
図14は、プロセッサ401(または任意の他のメモリアクセスリクエスタ)と、選択可能プリフェッチモードおよびクロック対コア比をサポートするメモリサブシステム405と、を有するデータ処理システム400の実施形態を示す。メモリサブシステム405には、1つまたは複数のメモリモジュール421a−421nに結合されたメモリコントローラ407が含まれ、各メモリモジュール421には、1つまたは複数のメモリ装置425a−425m(例えば、ディスクリートICデバイス)と、オプションとして、対応するメモリ装置425用の特性情報を供給するシリアル・プレゼンス・ディテクト427メモリ(SPD)または他の不揮発性記憶装置と、が含まれる。一実施形態において、特性情報は、記憶容量、最大動作周波数および/または他のメモリ装置特性に加えて、対応するメモリ装置425のプリフェッチモード能力(例えば、メモリ装置425が、複数のプリフェッチモードおよびそれらのそれぞれのプリフェッチサイズを有すること、ならびに/または1つまたは複数の部分プリフェッチモードにおいてメモリ装置のコアサイクル時間を増加して、未使用のデータ経路帯域幅を回避してもよいこと)を示してもよい。特性情報は、メモリ装置にサポートされるTCCカウント範囲と同様に、メモリ装置内で利用可能なスレッドモードをさらに示してもよい。この構成によって、メモリコントローラ407は、各メモリモジュール421用のSPD427(またはメモリモジュールセット用のSPDもしくは同様の装置)から特性情報を読み出し、かつスケールプリフェッチモード、複数のスレッドモードおよび/または複数のTCCカウント値をサポートするように、1つまたは複数のメモリモジュール421を識別してもよい。一実施形態において、メモリコントローラ407は、応用ニーズに従ってかまたは全てのメモリモジュール421にわたる均一な動作を確立するために、メモリ装置425(またはそのサブセット)内で、プリフェッチモード、スレッドモードおよび/またはTCCカウント値をプログラムしてもよい。例えば、メモリモジュール421のセットに、スケールプリフェッチメモリモジュール(すなわち、これらのメモリモジュールは、スケールプリフェッチメモリ装置を有する)と、従来のメモリモジュールとのハイブリッドの組み合わせが含まれる場合には、メモリコントローラ407は、スケールプリフェッチメモリモジュールのメモリ装置425内で構成レジスタをプログラムして、メモリモジュール421のそれぞれの内のメモリ装置425にわたって均一なプリフェッチサイズを確立してもよい。同様に、メモリモジュール421のセットに、マイクロスレッドメモリモジュール(すなわち、メモリモジュールは、マイクロスレッド動作をサポートする構成メモリ装置を有する)と、従来のメモリモジュールとのハイブリッドの組み合わせが含まれる場合には、メモリコントローラ407は、マイクロスレッドメモリモジュールのメモリ装置425内で構成レジスタをプログラムして、メモリモジュール421のそれぞれの内で均一なクロック対コア比および/またはスレッドモードを確立してもよい。代替として、メモリコントローラ407(またはプロセッサ)は、プリフェッチモード拡張性および/またはマイクロスレッド能力に従って、メモリモジュール内でデータストレージを配分してもよい。例えば、プロセッサ401は、スケールプリフェッチ・マイクロスレッドメモリモジュール内の記憶を、より細かい粒度のデータプリフェッチおよび列アクセス粒度から利益を得られるグラフィックス用途または他のアプリケーションプログラムに割り当てるように、メモリコントローラ407に命令してもよい。
【0044】
所与のメモリモジュール421内におけるプリフェッチモード選択、スレッドモード選択、またはクロック対コアタイミング選択に関して、メモリコントローラ407は、例えば、プロセッサ/リクエスタ401からの細かい粒度のメモリアクセス要求の閾値密度(すなわち、所与の期間内のかかるアクセス要求の閾値数もしくは全メモリアクセス要求の閾値パーセンテージ)の検出に応じてか、またはプロセッサ/リクエスタ401からのはっきりしたモードコマンドに応じて、様々なモード間で、メモリモジュール421、またはそこにおけるメモリ装置425のいずれかを動的に遷移させてもよい。
【0045】
メモリコントローラ407内に、要求発生器413が、ホストインタフェース経路402(図示のような別個のデータおよび要求コンポーネント、または時分割経路を含んでもよい)を介して受信された、プロセッサ401からのアクセス要求に応じて、メモリ装置を構成し(プリフェッチモードをプログラムすることを含む)、SPDを読み出し、信号較正を実行し、動作をリフレッシュする等のメモリアクセス要求および動作要求を発生するために設けられる。データパイプ409が、メモリアクセスに関連する読み出しおよび書き込みデータ、ならびにまたは構成動作に関連するデータをバッファするために設けられる。図3および4に関連して上記したメモリ装置の信号インタフェースに対応する信号経路408を用いて、メモリアクセス要求および関連する構成情報をメモリモジュール421に送信し、かつメモリアクセス要求に関連する書き込みおよび読み出しデータを送信および受信する。信号経路408には、1つまたは複数のクロックおよび/またはストローブ信号線を含んで、メモリ装置425および/またはメモリコントローラ407内における信号受信のタイミングを取るためのタイミング信号(例えば、基準クロック信号またはマスタクロック信号)を伝達して、メモリ装置425内で同期動作を確立してもよい。代替として、クロック情報を、要求および/またはデータ送信に埋め込み(例えば、十分な遷移密度を保証するコーディングで)、メモリサブシステムの個別コンポーネント内で回復してもよい。例えば、一実施形態において、メモリ装置425のそれぞれには、経路408を介して送信された1つまたは複数の信号からクロック信号を回復するクロックリカバリ回路が含まれる。
【0046】
メモリモジュール421を図14に示すが、メモリ装置425(およびオプションとして関連または統合SPD素子427)は、マザーボードに直接実装するか、またはメモリコントローラ407および/もしくはプロセッサ401と共にマルチチップモジュールに統合して、例えば、システムインパッケージ(SIP)DRAMシステムを形成してもよい。また、メモリ装置425(またはメモリモジュール)とメモリコントローラ407との間に結合されたデータ経路および要求経路(集合的に408)は、電子伝導経路、光学通路または無線信号チャネルを始めとして、事実上任意の信号チャネルを用いて実現してもよい。さらに、プロセッサ401、メモリコントローラ407および/または1つまたは複数のメモリ装置425は、代替実施形態において、単一の集積回路上で組み合わせてもよい。
【0047】
本明細書に開示する様々な回路は、それらの挙動、レジスタ転送、論理コンポーネント、トランジスタ、レイアウト配置および/または他の特性に関して、コンピュータ支援設計ツール(CADツール)を用いて記載され、かつ様々なコンピュータ可読媒体に具体化されるデータおよび/または命令として表現(または象徴)され得ることに留意されたい。かかる回路表現を実現可能なファイルおよび他のオブジェクトのフォーマットには、限定するわけではないが、C、VerilogおよびHLDLなどの行動言語をサポートするフォーマット、RTLのようなレジスタレベルの記述言語をサポートするフォーマット、およびGDSII、GDSIII、GDSIV、CIF、MEBES言語などのジオメトリ記述言語をサポートするフォーマット、ならびに任意の他の適切なフォーマットおよび言語が含まれる。かかるフォーマットされたデータおよび/または命令を具体化できるコンピュータ可読媒体には、限定するわけではないが、様々な形態における不揮発性記憶媒体(例えば、光、磁気または半導体記憶媒体)と、無線、光、もしくは有線信号媒体またはそれらの任意の組み合わせを通して、かかるフォーマットされたデータおよび/または命令を転送するために利用できる搬送波と、が含まれる。搬送波による、かかるフォーマットされたデータおよび/または命令の転送例には、限定するわけではないが、1つまたは複数のデータ転送プロトコル(例えば、HTTP、FTP、SMTP等)を介し、インターネットおよび/または他のコンピュータネットワークを通じた転送(アップロード、ダウンロード、電子メール等)が含まれる。
【0048】
上記回路のかかるデータおよび/または命令ベース表現は、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を介してコンピュータシステム内で受信された場合に、限定するわけではないが、ネットリスト生成プログラム、配置配線(place and route)プログラム等を始めとする1つまたは複数の他のコンピュータプログラムの実行と共にコンピュータシステム内の処理要素(例えば、1つまたは複数のプロセッサ)によって処理して、かかる回路の物理的表示の表現またはイメージを生成してもよい。その後、かかる表現またはイメージは、例えば、装置組み立てプロセスにおいて回路の様々なコンポーネントを形成するために用いられる1つまたは複数のマスクの生成を可能にすることによって、装置組み立てにおいて用いてもよい。
【0049】
前述の説明および添付の図面において、特定の用語および図面符号が、本発明の完全な理解を提供するために示された。いくつかの例において、用語および符号は、本発明を実行するためには必要でない詳細情報の意味を含んでいる場合がある。例えば、回路素子または回路ブロック間の配線は、多導体または単一導体信号線として図示または説明してもよい。多導体信号線のそれぞれは、代替として、単一導体信号線であってもよく、単一導体信号線のそれぞれは、代替として、多導体信号線であってもよい。シングルエンドとして図示または説明された信号および信号経路はまた、差動であってもよく、逆も同様である。同様に、アクティブハイまたはアクティブロー論理レベルを有するように説明または図示された信号は、代替実施形態では反対の論理レベルを有してもよい。別の例として、金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタを含むように説明または図示された回路は、代替として、バイポーラの技術、または信号に制御される電流フローを達成可能な任意の他の技術を用いて実現してもよい。用語に関して、信号がローもしくはハイ論理状態に駆動されて(またはハイ論理状態に充電されるかロー論理状態に放電されて)特定の状態を示すときに、信号は、「アサート」されると言われる。反対に、信号が、アサート状態(ハイもしくはロー論理状態、または信号駆動回路がオープンドレインもしくはオープンコレクタ状態などのハイインピーダンス状態に遷移された場合に生じる可能性があるフローテイング状態を含む)以外の状態に駆動されることを示すために、信号は、「デアサート」されると言われる。信号駆動回路が、信号駆動および信号受信回路間に結合された信号線において信号をアサート(または、文脈によって明示的に述べられるかまたは示された場合にはデアサート)する場合に、信号駆動回路は、信号を信号受信回路に「出力する」と言われる。信号線は、信号が信号線においてアサートされる場合に、「活性化」されると言われ、信号がデアサートされる場合に、「非活性化」されると言われる。さらに、信号名に付された接頭符号「/」は、信号がアクティブロー信号であることを示す(すなわち、アサート状態は論理ロー状態である)。信号名の上方の線(例えば、
【数1】


)もまた、アクティブロー信号を示すために用いられる。用語「結合される(された)」は、直接接続と同様に、1つまたは複数の介在する回路または構造を通した接続を表すために用いられる。用語「例示的な」は、優位または要件ではなく、例を表すために用いられる。
【0050】
本明細書に記載した主題の様々な態様が、以下の番号が付された条項において、限定することなく、あくまでも例として説明される。
1.
記憶アレイと、
データ線を介して前記記憶アレイに結合された読み出しデータバッファであって、第1のプリフェッチモードにおいてロード信号のアサーションに応じて、全ての前記データ線で伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードし、かつ第2のプリフェッチモードにおいて前記ロード信号のアサーションに応じて、前記データ線のアドレス選択されたサブセットで伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードする制御論理を有する読み出しデータバッファと、
を含むメモリ装置。
2.
前記記憶アレイが、前記記憶アレイ内の選択された記憶セルからリトリーブされたデータを記憶するセンスアンプセットを含み、前記データ線が、前記読み出しデータバッファと前記センスアンプセットとの間に結合される、条項1に記載のメモリ装置。
3.
前記第1のプリフェッチモードにおいて、全ての前記データ線を、前記センスアンプセット内のそれぞれのセンスアンプに切り替え可能に接続し、かつ前記第2のプリフェッチモードにおいて、前記データ線の前記アドレス選択されたサブセットを、前記センスアンプセット内のそれぞれのセンスアンプに切り替え可能に接続する列デコード回路をさらに含む、条項2に記載のメモリ装置。
4.
前記列デコード回路が、前記データ線と前記センスアンプセットとの間に結合された多重化回路を含む、条項3に記載のメモリ装置。
5.
前記読み出しデータバッファが、読み出しデータを記憶する複数の記憶素子を含み、前記制御論理が、前記第2のプリフェッチモードにおいて、前記データ線の前記アドレス選択されたサブセットを、前記複数の記憶素子のサブセットに切り替え可能に接続するマルチプレクサ回路を含む、条項1に記載のメモリ装置。
6.
前記複数の記憶素子が、互いに結合されて先入れ先出し(FIFO)バッファを形成し、前記複数の記憶素子の前記サブセットが、前記FIFOバッファの出力ノードを形成する記憶素子を含む、条項5に記載のメモリ装置。
7.
前記メモリ装置内で前記第1のプリフェッチモードまたは前記第2のプリフェッチモードのどちらかを確立する値を記憶するプログラム可能レジスタをさらに含む、条項1に記載のメモリ装置。
8.
記憶アレイと、
前記記憶アレイ内における記憶セルのアドレス選択された行からデータを受信するように結合されたセンスアンプバンクと、
複数のデータ線と、
第1のプリフェッチモードにおいて、全ての前記データ線を、前記センスアンプバンクに切り替え可能に接続し、かつ第2のプリフェッチモードにおいて、全ての前記データ線より少ないデータ線を、前記センスアンプバンクに切り替え可能に接続する列デコード回路と、
を含むメモリ装置。
9.
全ての前記データ線より少ないデータ線が、前記第2のプリフェッチモードにおいて、前記データ線の半分以下を含む、条項8に記載のメモリ装置。
10.
前記列デコード回路が、サブプリフェッチアドレス情報を受信するように結合され、かつ前記サブプリフェッチアドレス情報に従って、前記データ線の複数の異なるサブセットの1つを、前記センスアンプバンクに切り替え可能に接続する論理回路を含む、条項8に記載のメモリ装置。
11.
前記メモリ装置内で前記第1のプリフェッチモードまたは前記第2のプリフェッチモードのどちらかを確立する値を記憶するプログラム可能レジスタをさらに含む、条項8に記載のメモリ装置。
12.
メモリコントローラと、
前記メモリコントローラに結合された信号経路と、
前記信号経路に結合されたメモリ装置であって、
記憶アレイと、
データ線を介して前記記憶アレイに結合された読み出しデータバッファであって、第1のプリフェッチモードにおいてロード信号のアサーションに応じて、全ての前記データ線で伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードし、かつ第2のプリフェッチモードにおいて前記ロード信号のアサーションに応じて、前記データ線のアドレス選択されたサブセットで伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードする制御論理を有する読み出しデータバッファと、を有するメモリ装置と、
を含むシステム。
13.
前記メモリ装置が、前記メモリコントローラからの命令に応じてプリフェッチモード値を記憶するプログラム可能レジスタを含み、前記プリフェッチモード値が、前記メモリ装置内で、前記第1のプリフェッチモードまたは前記第2のプリフェッチモードのどちらかを確立する、条項12に記載のシステム。
14.
メモリコントローラと、
前記メモリコントローラに結合された信号経路と、
前記信号経路に結合されたメモリ装置であって、
記憶アレイと、
前記記憶アレイ内における記憶セルのアドレス選択された行からデータを受信するように結合されたセンスアンプバンクと、
複数のデータ線と、
前記第1のプリフェッチモードにおいて、全ての前記データ線を前記センスアンプバンクに切り替え可能に接続し、かつ第2のプリフェッチモードにおいて、全ての前記データ線より少ないデータ線を前記センスアンプバンクに切り替え可能に接続する列デコード回路と、を有するメモリ装置と、
を含むシステム。
15.
前記メモリ装置が、前記メモリコントローラからの命令に応じてプリフェッチモード値を記憶するプログラム可能レジスタを含み、前記プリフェッチモード値が、前記メモリ装置内で前記第1のプリフェッチモードまたは前記第2のプリフェッチモードのどちらかを確立する、条項14に記載のシステム。
16.
メモリ装置内の動作方法であって、
記憶アレイからデータをリトリーブすることと、
プリフェッチモード信号が、第1のプリフェッチモードまたは第2のプリフェッチモードを示すかどうかにより、前記データの第1の部分または前記データの第2の部分のどちらかを読み出しデータバッファにロードすることであって、前記データの前記第2の部分が、前記データの前記第1の部分より小さいことと、
前記メモリ装置から前記読み出しデータバッファにロードされた前記データの前記部分を出力することと、
を含む動作方法。
17.
前記データの前記第1の部分を前記読み出しデータバッファにロードすることが、前記データの前記第1の部分を含むセンスアンプと前記読み出しデータバッファ内の複数の記憶素子との間に信号経路を形成することを含み、前記データの前記第2の部分をロードすることが、前記センスアンプのアドレス選択されたサブセットと前記複数の記憶素子のサブセットとの間に信号経路を形成することを含む、条項16に記載の方法。
18.
前記読み出しデータバッファが、先入れ先出し(FIFO)バッファを形成するように互いに結合された複数の記憶素子を含み、前記読み出しデータバッファにロードされた前記データの前記部分を出力することが、前記プリフェッチモード信号が前記第1のプリフェッチモードを示した場合に、前記FIFOバッファ内で第1の数のシフト動作を実行して前記データの前記部分を出力することと、前記プリフェッチモード信号が前記第2のプリフェッチモードを示した場合に、前記FIFOバッファ内で前記第1の数より少ないシフト動作を実行して前記データの前記部分を出力することと、を含む、条項16に記載の方法。
19.
メモリ装置内の動作方法であって、
プリフェッチモード信号が第1の状態にあるかまたは第2の状態にあるかに従って、センスアンプバンクと読み出しデータバッファとの間で、複数のデータ線または前記複数のデータ線のサブセットのどちらかを切り替え可能に接続することと、
前記センスアンプバンクから前記読み出しデータバッファへ、これらの間に切り替え可能に接続された前記データ線を介して、データを転送することと、
を含む方法。
20.
前記プリフェッチモード信号が第2の状態にある場合に、アドレス値に従って、前記複数のデータ線の第1のサブセットかまたは前記複数のデータ線の第2のサブセットのどちらかを、前記センスアンプバンクと前記読み出しデータバッファとの間に切り替え可能に接続することをさらに含む、条項19に記載の方法。
21.
集積回路メモリ装置の記述を含む情報を自身に具体化したコンピュータ可読媒体であって、前記情報が、
記憶アレイと、
前記記憶アレイに結合されたデータ線と、
前記データ線を介して前記記憶アレイに結合された読み出しデータバッファであって、第1のプリフェッチモードにおいてロード信号のアサーションに応じて、全ての前記データ線で伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードし、かつ第2のプリフェッチモードにおいて前記ロード信号のアサーションに応じて、前記データ線のアドレス選択されたサブセットで伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードする制御論理を有する読み出しデータバッファと、
の記述を含むコンピュータ可読媒体。
22.
記憶アレイと、
前記記憶アレイに結合された読み出しデータバッファと、
前記記憶アレイからデータをリトリーブするための手段と、
プリフェッチモード信号が第1のプリフェッチモードまたは第2のプリフェッチモードを示すかどうかにより、前記データの第1の部分または前記データの第2の部分のどちらかを読み出しデータバッファにロードするための手段であって、前記データの前記第2の部分が、前記データの前記第1の部分より小さい手段と、
前記メモリ装置から前記読み出しデータバッファにロードされた前記データの前記部分を出力するための手段と、
を含むメモリ装置。
23.
複数の記憶リソースを有するメモリコアと、
前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、クロック信号の最小サイクル数を示す第1の値を記憶する構成回路と、
を含むメモリ装置。
24.
外部装置からの命令に応じて前記第1の値を前記構成回路内に記憶する要求論理回路をさらに含む、条項23に記載のメモリ装置。
25.
外部ソースから前記クロック信号を受信するクロック入力部をさらに含む、条項23に記載のメモリ装置。
26.
前記第1の値が所定値未満である場合には、前記クロック信号の前記示されたサイクル数によって組み立てられた各連続期間中に、前記記憶リソースの1つだけにアクセスし、かつ前記第1の値が前記所定値を超える場合には、前記クロック信号の前記示されたサイクル数によって組み立てられた各連続期間中に、2つ以上の前記記憶リソースにアクセスする要求論理回路をさらに含む、条項23に記載のメモリ装置。
27.
複数の記憶リソースを有する同期メモリ装置回路内の動作方法であって、
前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、クロック信号の最小サイクル数を示す第1の値を受信することと、
前記第1の値を、前記同期メモリ装置の構成回路内に記憶することと、
を含む方法。
28.
前記第1の値と前記クロック信号の周期との積が、コアアクセス期間を定義し、前記記憶リソースのそれぞれが、コアアクセス期間ごとに1度だけアクセスされ得る、条項27に記載の方法。
29.
前記記憶リソースの任意の1つへの連続アクセス間に、前記クロック信号の少なくともNサイクルが生じることになることを、前記第1の値が示し、前記方法が、
前記記憶リソースにおける第1の記憶リソース内の記憶位置を示す第1のアドレスを受信することと、
Nが閾値数未満である場合には、前記クロック信号のNサイクルのそれぞれの間に、信号インタフェースと前記同期メモリ装置の記憶バッファとの間で、前記第1のアドレスに関連するデータを転送することと、
をさらに含む、条項27に記載の方法。
30.
前記記憶リソースにおける第2の記憶リソース内の記憶位置を示す第2のアドレスを受信することと、
Nが前記閾値数を超えるかまたは等しい場合には、前記クロック信号のXサイクルのそれぞれの間に、前記信号インタフェースと前記記憶バッファとの間で、前記第1のアドレスに関連する前記データを転送し、かつ前記クロック信号のXサイクルのそれぞれの間に、前記信号インタフェースと前記記憶バッファとの間で、前記第2のアドレスに関連するデータを転送することであって、XがN未満であることと、
をさらに含む、条項29に記載の方法。
31.
Xが、Mで割られたNと等しく、Mが、2以上の整数値である、条項30に記載の方法。
32.
前記第2のアドレスに関連するデータを転送することが、前記第1のアドレスに関連する前記データの転送直後、前記クロック信号のXサイクルのシーケンス中に、前記第2のアドレスに関連する前記データを転送することを含む、条項30に記載の方法。
33.
複数の記憶リソースを有するメモリ装置の制御方法であって、
前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、クロック信号のサイクル数を示す第1の値を決定することと、
前記第1の値を前記メモリ装置に出力することと、
前記第1の値を前記メモリ装置の構成回路内に記憶するように前記メモリ装置に命じる命令を、前記メモリ装置に出力することと、
を含む方法。
34.
前記第1の値が、前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、前記クロック信号のNサイクルを示し、前記方法が、Nが閾値数未満である場合には、前記クロック信号のNサイクルのそれぞれの間に、第1のアドレスに関連するデータを出力するように前記メモリ装置に命令することをさらに含む、条項33に記載の方法。
35.
Nが前記閾値数を超えるかまたは等しい場合には、前記クロック信号のXサイクルのそれぞれの間に、前記第1のアドレスに関連するデータを出力するように、かつ前記クロック信号のXサイクルのそれぞれの間に、第2のアドレスに関連するデータを出力するように前記メモリ装置に命令することであって、XがN未満であることをさらに含む、条項34に記載の方法。
36.
Xが、Mで割られたNと等しく、Mが、2以上の整数値である、条項35に記載の方法。
37.
前記第2のアドレスに関連するデータを転送することが、前記第1のアドレスに関連する前記データの転送直後、前記クロック信号のXサイクルのシーケンス中に、前記第2のアドレスに関連する前記データを転送することを含む、条項35に記載の方法。
38.
複数の記憶リソースと、前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、クロック信号の最小サイクル数を示す第1の値を記憶する構成回路と、を有するメモリ装置と、
前記第1の値を前記メモリ装置に出力し、かつ前記第1の値を前記構成回路内に記憶するように前記メモリ装置に命じる命令を前記メモリ装置に出力するメモリコントローラと、
を含む記憶システム。
39.
複数の記憶リソースと、
構成回路と、
前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、クロック信号の最小サイクル数を示す第1の値を受信するための、および前記第1の値を前記構成回路に記憶するための手段と、
を含む同期メモリ装置。
40.
集積回路メモリ装置の記述を含む情報を自身に具体化したコンピュータ可読媒体であって、前記情報が、
複数の記憶リソースを有するメモリコアと、
前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、クロック信号の最小サイクル数を示す第1の値を記憶する構成回路と、
の記述を含むコンピュータ可読媒体。
【0051】
本発明を、その特定の実施形態に関連して説明したが、本発明のより広範な趣旨および範囲から逸脱せずに、様々な修正および変更を本発明になし得ることが明らかであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的なものというよりもむしろ、例示的なものと考えるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶アレイと、
データ線を介して前記記憶アレイに結合された読み出しデータバッファであって、第1のプリフェッチモードにおいてロード信号のアサーションに応じて、全ての前記データ線で伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードし、かつ第2のプリフェッチモードにおいて前記ロード信号のアサーションに応じて、前記データ線のアドレス選択されたサブセットで伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードする制御論理を有する読み出しデータバッファと、
を含むメモリ装置。
【請求項2】
前記記憶アレイが、前記記憶アレイ内の選択された記憶セルからリトリーブされたデータを記憶するセンスアンプセットを含み、前記データ線が、前記読み出しデータバッファと前記センスアンプセットとの間で結合される、請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項3】
前記第1のプリフェッチモードにおいて、全ての前記データ線を、前記センスアンプセット内のそれぞれのセンスアンプに切り替え可能に接続し、かつ前記第2のプリフェッチモードにおいて、前記データ線の前記アドレス選択されたサブセットを、前記センスアンプセット内のそれぞれのセンスアンプに切り替え可能に接続する列デコード回路をさらに含む、請求項2に記載のメモリ装置。
【請求項4】
前記読み出しデータバッファが、読み出しデータを記憶する複数の記憶素子を含み、前記制御論理が、前記第2のプリフェッチモードにおいて、前記データ線の前記アドレス選択されたサブセットを、前記複数の記憶素子のサブセットに切り替え可能に接続するマルチプレクサ回路を含む、請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項5】
前記メモリ装置内で前記第1のプリフェッチモードまたは前記第2のプリフェッチモードのどちらかを確立する値を記憶するプログラム可能レジスタをさらに含む、請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項6】
メモリコントローラと、
前記メモリコントローラに結合された信号経路と、
前記信号経路に結合されたメモリ装置であって、
記憶アレイと、
データ線を介して前記記憶アレイに結合された読み出しデータバッファであって、第1のプリフェッチモードにおいてロード信号のアサーションに応じて、全ての前記データ線で伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードし、かつ第2のプリフェッチモードにおいて前記ロード信号のアサーションに応じて、前記データ線のアドレス選択されたサブセットで伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードする制御論理を有する読み出しデータバッファと、を有するメモリ装置と、
を含むシステム。
【請求項7】
前記メモリ装置が、前記メモリコントローラからの命令に応じてプリフェッチモード値を記憶するプログラム可能レジスタを含み、前記プリフェッチモード値が、前記メモリ装置内で前記第1のプリフェッチモードまたは前記第2のプリフェッチモードのどちらかを確立する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
メモリ装置内の動作方法であって、
記憶アレイからデータをリトリーブすることと、
プリフェッチモード信号が第1のプリフェッチモードまたは第2のプリフェッチモードを示すかどうかにより、前記データの第1の部分または前記データの第2の部分のどちらかを読み出しデータバッファにロードすることであって、前記データの前記第2の部分が、前記データの前記第1の部分より小さいことと、
前記メモリ装置から前記読み出しデータバッファにロードされた前記データの前記部分を出力することと、
を含む方法。
【請求項9】
前記データの前記第1の部分を前記読み出しデータバッファにロードすることが、前記データの前記第1の部分を含むセンスアンプと前記読み出しデータバッファ内の複数の記憶素子との間に信号経路を形成することを含み、前記データの前記第2の部分をロードすることが、前記センスアンプのアドレス選択されたサブセットと前記複数の記憶素子のサブセットとの間に信号経路を形成することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
集積回路メモリ装置の記述を含む情報を自身に具体化したコンピュータ可読媒体であって、前記情報が、
記憶アレイと、
前記記憶アレイに結合されたデータ線と、
前記データ線を介して前記記憶アレイに結合された読み出しデータバッファであって、第1のプリフェッチモードにおいてロード信号のアサーションに応じて、全ての前記データ線で伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードし、かつ第2のプリフェッチモードにおいて前記ロード信号のアサーションに応じて、前記データ線のアドレス選択されたサブセットで伝達されるデータを前記読み出しデータバッファにロードする制御論理を有する読み出しデータバッファと、
の記述を含むコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
記憶アレイと、
前記記憶アレイに結合された読み出しデータバッファと、
前記記憶アレイからデータをリトリーブするための手段と、
プリフェッチモード信号が、第1のプリフェッチモードまたは第2のプリフェッチモードを示すかどうかにより、前記データの第1の部分または前記データの第2の部分のどちらかを読み出しデータバッファにロードするための手段であって、前記データの前記第2の部分が、前記データの前記第1の部分より小さい手段と、
前記メモリ装置から前記読み出しデータバッファにロードされた前記データの前記部分を出力するための手段と、
を含むメモリ装置。
【請求項12】
複数の記憶リソースを有するメモリコアと、
前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、クロック信号の最小サイクル数を示す第1の値を記憶する構成回路と、
を含むメモリ装置。
【請求項13】
外部装置からの命令に応じて前記第1の値を前記構成回路内に記憶する要求論理回路をさらに含む、請求項12に記載のメモリ装置。
【請求項14】
前記第1の値が所定値未満である場合には、前記クロック信号の前記示されたサイクル数によって組み立てられた各連続期間中に、前記記憶リソースの多くとも1つにアクセスし、かつ前記第1の値が前記所定値を超える場合には、前記クロック信号の前記示されたサイクル数によって組み立てられた各連続期間中に、2つ以上の前記記憶リソースにアクセスする要求論理回路をさらに含む、請求項12に記載のメモリ装置。
【請求項15】
複数の記憶リソースを有する同期メモリ装置回路内の動作方法であって、
前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、クロック信号の最小サイクル数を示す第1の値を受信することと、
前記第1の値を、前記同期メモリ装置の構成回路内に記憶することと、
を含む方法。
【請求項16】
前記記憶リソースの任意の1つへの連続アクセス間に、前記クロック信号の少なくともNサイクルが生じることを、前記第1の値が示し、前記方法が、
前記記憶リソースにおける第1の記憶リソース内の記憶位置を示す第1のアドレスを受信することと、
Nが閾値数未満である場合には、前記クロック信号のNサイクルのそれぞれの間に、信号インタフェースと前記同期メモリ装置の記憶バッファとの間で、前記第1のアドレスに関連するデータを転送することと、
を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記記憶リソースにおける第2の記憶リソース内の記憶位置を示す第2のアドレスを受信することと、
Nが前記閾値数を超えるかまたは等しい場合には、前記クロック信号のXサイクルのそれぞれの間に、前記信号インタフェースと前記記憶バッファとの間で、前記第1のアドレスに関連するデータを転送し、かつ前記クロック信号のXサイクルのそれぞれの間に、前記信号インタフェースと前記記憶バッファとの間で、前記第2のアドレスに関連するデータを転送することであって、XがN未満であることと、
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
Xが、MでNを割った値と等しく、Mが、2以上の整数値である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のアドレスに関連するデータを転送することが、前記第1のアドレスに関連する前記データの転送直後、前記クロック信号のXサイクルのシーケンス中に、前記第2のアドレスに関連する前記データを転送することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
複数の記憶リソースを有するメモリ装置の制御方法であって、
前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、クロック信号のサイクル数を示す第1の値を決定することと、
前記第1の値を前記メモリ装置に出力することと、
前記第1の値を前記メモリ装置の構成回路内に記憶するように前記メモリ装置に命じる命令を、前記メモリ装置に出力することと、
を含む方法。
【請求項21】
前記第1の値が、前記記憶リソースのいずれか1つに連続アクセスを行う間に生じることになる、前記クロック信号のNサイクルを示し、前記方法が、Nが閾値数未満である場合には、前記クロック信号のNサイクルのそれぞれの間に、第1のアドレスに関連するデータを出力するように前記メモリ装置に命令することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
Nが前記閾値数を超えるかまたは等しい場合には、前記クロック信号のXサイクルのそれぞれの間に、前記第1のアドレスに関連するデータを出力するように、かつ前記クロック信号のXサイクルのそれぞれの間に、第2のアドレスに関連するデータを出力するように前記メモリ装置に命令することであって、XがN未満であることをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第2のアドレスに関連するデータを転送することが、前記第1のアドレスに関連する前記データの転送直後、前記クロック信号のXサイクルのシーケンス中に、前記第2のアドレスに関連する前記データを転送することを含む、請求項22に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A−7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A−12C】
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【図13A−13C】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−178218(P2012−178218A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−104665(P2012−104665)
【出願日】平成24年5月1日(2012.5.1)
【分割の表示】特願2008−558532(P2008−558532)の分割
【原出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(501055961)ラムバス・インコーポレーテッド (89)
【Fターム(参考)】