説明

ライブラリ装置及びその記憶媒体管理方法,プログラム

【課題】マガジンに収納されている記憶媒体を確認する処理にかかる時間を短縮できるライブラリ装置及びその記憶媒体管理方法,記憶媒体管理用プログラムを提供する
【解決手段】マガジン15が、スロット毎に記憶媒体の出し入れの回数を計数するカウンタ部を備えており、カウンタリード部17がマガジン15の各カウンタ部の計数値を対応する各スロットの挿抜回数として読み取り、主制御部12が、カウンタリード部17に読み取られた各スロットの挿抜回数と媒体情報記憶部16に記憶されている前回読み取られた各スロットの挿抜回数とを個別に比較して一致しなかったスロットを特定し、この特定されたスロットに対して記憶媒体の有無を確認するように媒体確認部19の動作を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の記憶媒体を収納するマガジンを搭載するライブラリ装置及びその記憶媒体管理方法,記憶媒体管理用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ライブラリ装置は、複数の記憶媒体を格納し、ホストコンピュータからの指令に従って指定の記憶媒体をドライブ装置に装填してこの記憶媒体に対してデータの読み書きを行うことによって複数の記憶媒体を人手の介入無しに利用可能とする装置である。
【0003】
ここで、通常のライブラリ装置について、図面に基づいて説明する。図13および14は、マガジン単位で記憶媒体の出し入れが可能な通常のライブラリ装置の構成例を示す図である。図13は、通常のライブラリ装置8の構成例を示すブロック図を表している。図13に示すように、通常のライブラリ装置8は、マガジン85に格納されている記憶媒体のドライブ83への搬送命令や記憶媒体に対するデータの読み書き命令を発行するホストコンピュータ9と接続されている。
【0004】
通常のライブラリ装置8は、記憶媒体の搬送制御や記憶媒体に付された識別子ラベルの確認とホストコンピュータ9への報告を行う主制御部82と、ホストI/F(インタフェース)部81を介してホストコンピュータ9から受け取ったWrite命令により記憶媒体にデータを書き込みRead命令により記憶媒体からデータの読み出しを行うドライブ83と、複数の記憶媒体を格納することができ装置から取り外すことによりライブラリ装置8外にある記憶媒体を装置内に取り込む事が可能な媒体格納部(マガジン)85と、主制御部82の制御に従ってマガジン85のスロット間やマガジン85とドライブ83との間で記憶媒体の搬送を行う媒体搬送部84と、マガジン85の各スロットの媒体格納状態及び格納された記憶媒体の媒体識別子を記憶する媒体情報記憶部86とを備えて構成されている。
【0005】
図14(b)に示すように、マガジン85は装置本体から取り外しが可能で、マガジン85内に記憶媒体852を格納して装置に挿入することにより、ライブラリ装置8内に記憶媒体852を取り込むことができる。
【0006】
このような通常のライブラリ装置8では、記憶媒体852それぞれを一意に特定するために、各記憶媒体852の個々にバーコードなどで媒体識別子を付し、バックアップジョブなどで予めオペレータが媒体を指定する場合や、データが格納された記憶媒体を装置外に取り出して保管する場合などに、このバーコードラベルの情報を利用している。
【0007】
また、通常のライブラリ装置8では、装置内に格納されている記憶媒体の情報をホストコンピュータ9から要求された場合に、ロボット動作などを行わずに即時で、情報を返す必要がある。
【0008】
ホストコンピュータ9に搭載されたバックアップソフトは、まず、ライブラリ装置8に格納されている全ての記憶媒体の情報を取得し、オペレータが記憶媒体を選択できるように媒体一覧の表示を行う。一方、ライブラリ装置8は、ホストコンピュータ9に知らせる全ての記憶媒体の情報を得るために、媒体搬送部84にバーコード読み取りセンサ機構と媒体有無確認機構とからなる媒体確認部19を併設しており、記憶媒体付近まで媒体有無確認機構とバーコード読み取りセンサ機構とが来るように媒体搬送部14を動作させ、媒体有無確認機構により記憶媒体が格納されているか否かの確認を行った後、バーコード読み取りセンサ機構を用いて記憶媒体に付されたバーコードなどから識別子を読み取り媒体情報記憶部86に記憶するというインベントリ処理を行っている。
【0009】
このインベントリ処理は、機械的な動作を含むので、全てのスロットの媒体格納状態を調べるのに数分から十数分という時間がかかってしまい、ホストコンピュータ9から要求があってから媒体確認処理を開始していてはタイムアウトとなってしまうという問題があった。そのため、通常のライブラリ装置8は、起動時に、上述したインベントリ処理を実行して格納されている全ての記憶媒体を確認し、スロット毎の媒体情報を記憶した後に準備完了(READY)をホストコンピュータ9に報告している。これにより、ホストコンピュータ9から要求があった際には即時で応答可能となっている。また、起動時と同様に、運用中においても記憶媒体投入排出ポートやマガジン85の入れ替えなどにより記憶媒体の出し入れを行った後にも同様のインベントリ処理を行っている。
【0010】
しかし、この場合も、装置の起動時及び媒体の出し入れ時の後に、すべてのスロットを対象として媒体格納状態を調べるのに数分から十数分の時間がかかってしまい、その間、ライブラリ装置8は他の処理を実行することができず、ライブラリ装置8においてデータ読み書き処理が実行可能となるまでに時間がかかるという不都合があった。
【0011】
これを鑑みて、特許文献1乃至3に関連技術が開示されている。特許文献1には、記憶媒体を格納するスロットに記憶媒体の有無を検出するセンサを取り付け、人手により記憶媒体の出し入れを行う可能性がある期間は、センサに対しポーリングを行い記憶媒体の出し入れを監視し、記憶媒体の出し入れを検出したときのみ各スロットに収納されている記憶媒体に付された媒体識別を読み込むという技術が開示されている。
【0012】
特許文献2には、装置を構成する各構成要素が、自己のコンソールの種類とコンソール列のコンソール情報を保持し、各構成要素がコンソール情報を基本制御部に送信することによって、各構成要素の情報を全て管理する技術が開示されている。
【0013】
特許文献3には、複数種類の記憶媒体を収納したマガジンが、各媒体の記録再生方式,媒体の収納数,格納位置,及びマガジン識別子を保持しており、書き込みデータの種類に応じて適切な記録媒体をマガジン内から選択するオートチェンジャーが開示されている。
【0014】
【特許文献1】特開2001−92597号公報
【特許文献2】特開2001−101752号公報
【特許文献3】特開平8−138355号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、特許文献1に開示された関連技術では、センサをポーリングで監視しなければならないので、センサに常時通電して、かつセンサと通信可能でなければならず、取り外し可能なマガジンを用いるライブラリ装置には適用することができないという不都合があった。
【0016】
特許文献2に開示された関連技術では、構成要素が装置から取り外された状態での構成要素の変更、例えば、構成要素(部品)を取り外して同等の構成要素(部品)に交換して取り付けた場合など、を検出することができないという不都合があった。特許文献3に開示された関連技術では、マガジンが別のマガジンに交換されたか否かを検出することができないという不都合があった。
【0017】
そこで、本発明は、上記関連技術の不都合を改善し、複数の記録媒体を収納したマガジン内の記憶媒体の収納状況を確認する処理が完了するまでにかかる時間を短縮し得るライブラリ装置及びその記憶媒体管理方法,記憶媒体管理用プログラムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するため、本発明のライブラリ装置は、記憶媒体収納用の複数のスロットを有するマガジンと、このマガジンの各スロットに対して記憶媒体の有無を確認して収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取る媒体確認部と、この媒体確認部に取得された情報に従って前記スロット毎の記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を示す情報を記憶する媒体情報記憶部とを備えたライブラリ装置において、前記マガジンが前記スロット毎に前記記憶媒体の挿抜回数を計数するカウンタ部を備えており、装置本体が、前記各カウンタ部から各スロットの挿抜回数を読み取るカウンタリード部と、このカウンタリード部が読み取った前記各スロットの挿抜回数を記憶するカウンタ情報記憶部と、前記カウンタリード部に読み取られた各スロットの挿抜回数と前記カウンタ情報記憶部に記憶されている前回読み取られた各スロットの挿抜回数とを個別に比較して一致しなかったスロットを特定する主制御部とを備え、前記主制御部は、前記特定されたスロットに対して記憶媒体の有無を確認するように前記媒体確認部の動作を制御すると共に当該媒体確認部の確認結果に従って前記媒体情報記憶部に記憶されている前記情報を更新する主制御部を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の記憶媒体管理方法は、記憶媒体収納用の複数のスロットを備えたマガジンと、このマガジンを搭載する装置本体とからなるライブラリ装置にあって、前記装置本体に装備されたカウンタリード部が、前記マガジンの各スロットに設けられた前記記憶媒体の挿抜回数を計数するカウンタ部からその計数値を読み取り、この読み取られた各スロットの挿抜回数と前記装置本体に装備されたカウンタ情報記憶部に記憶されている前回読み取られた各スロットの挿抜回数とを前記装置本体に装備された主制御部が比較して一致しなかったスロットを特定し、前記主制御部の指令に従って前記装置本体に装備された媒体確認部が前記特定されたスロットに対して記憶媒体の有無を確認し収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取り、前記特定されたスロットの記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を前記装置本体に予め装備された媒体情報記憶部に記憶することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の記憶媒体管理用プログラムは、記憶媒体収納用の複数のスロットを有するマガジンを搭載すると共に、この各スロットに対して記憶媒体の有無を確認し収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取る媒体確認部と、この媒体確認部に取得された情報に従って前記スロット毎の記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を示す情報を記憶する媒体情報記憶部と、前記各スロットに設けられた記憶媒体の挿抜回数を計数するカウンタ部の計数値を読み取るカウンタリード部と、このカウンタリード部が読み取った前記各スロットの挿抜回数を記憶するカウンタ情報記憶部とを備えた装置本体を有するライブラリ装置にあって、前記カウンタリード部が読み取った各スロットの挿抜回数と前記カウンタ情報記憶部に記憶されている前回読み取られた各スロットの挿抜回数とを個別に比較して一致しないスロットを特定する機能と、この特定されたスロットの記憶媒体の有無を確認して収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取るように前記媒体確認部の動作を制御する機能と、前記特定されたスロットの記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を前記媒体確認部から入力し前記媒体情報記憶部に記憶する機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、以上のように構成され機能するため、これにより、マガジンに装備された各カウンタ部から読み取った各スロットの挿抜回数を前回読み取って記憶した各スロットの挿抜回数と比較して、一致しなかったスロットに対して記憶媒体の確認を行うので、記録媒体の出し入れがあったスロットのみを対象にして記憶媒体の収納状況を確認することができ、マガジン内の記憶媒体を確認する処理が完了するまでにかかる時間を有効に短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明における一実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0023】
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る第1の実施形態の磁気テープライブラリ装置1の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施形態の磁気テープライブラリ装置1は、複数の記憶媒体(磁気テープ)を格納する媒体格納部(マガジン)15を着脱可能に搭載すると共に、ホストコンピュータ2と接続してデータの送受信を行うホストI/F(インタフェース)部11と、磁気テープライブラリ装置1の全体動作を制御する主制御部12と、搭載されたマガジン15から取り出された記憶媒体にデータを読み書きするデータ読み書き部(テープドライブ)13と、マガジン15及びテープドライブ13に対して記憶媒体を出し入れすると共にマガジン15とテープドライブ13との間で記憶媒体を搬送する媒体搬送部14とを備えている。
【0024】
さらに、本実施形態の磁気テープライブラリ装置1は、マガジン15に収納されている記憶媒体を確認する媒体確認部19と、媒体確認部19に確認された結果得られたマガジン15のスロット毎に収納されている記憶媒体の識別子を記憶する媒体情報記憶部16とを備えている。
【0025】
ここで、本実施形態のマガジン15について説明する。図2は、本実施形態におけるマガジン15の構成を示す斜視図であり、図3は、マガジン15の内部を示す平面図である。
【0026】
図2及び3に示すように、本実施形態のマガジン15は、記憶媒体152を収納するためのスロット155を複数有しており、スロット155毎に、媒体押出部材151と、バネ153と、ストッパ154とを設けている。スロット155に記憶媒体152が収納されるとバネ153が伸びて媒体押出部材151が記憶媒体152に押し出す力を与え、ストッパ154が記憶媒体152を支えて押し出す力を打ち消すことにより記憶媒体152がスロット155内に格納された状態となる。
【0027】
図4(a)は、マガジン15のスロット155から記憶媒体152を取り出す動作を説明する図であり、図4(b)は、スロット155に記憶媒体152を収納する動作を説明する図である。
【0028】
図4(a)に示すように、スロット155から記憶媒体152を取り出す動作は、ストッパ154をスロット155の外側にスライドさせて記憶媒体152に対する支えを無くし、バネ153の収縮する力により記憶媒体152を外に押し出す。また、図4(b)に示すように、マガジン15に記憶媒体を挿入する場合は、ストッパ154をスロット155の外側にスライドさせてから記憶媒体152をスロット155に押し込み、ストッパ154をスロット155の内側にスライドさせて記憶媒体152がマガジン15の外に出ないようにする。
【0029】
また、図2及び3に示すように、本実施形態のマガジン15は、さらに、スロット155に記憶媒体152が出し入れされた回数をカウントするメカカウンタ157と、メカカウンタ157がカウントした回数を計数し表示するカウント表示機構158とからなるカウンタ部159をスロット155毎に備えている。図5(a)は、メカカウンタ157の設置位置を示す図である。また、図5(b)及び図5(c)は、メカカウンタ157の動作を説明する図である。
【0030】
メカカウンタ157は、図5(a)に示すような位置に設けられている。記憶媒体152をスロット155に挿入する場合、ストッパ154をスロット155の外側に向かってスライドさせた状態で記憶媒体152をスロット155内に押し込むので、その時、メカカウンタ157は、記憶媒体152に引っかかって押され回転する(図5(b)を参照)。記憶媒体152がスロット155内に完全に格納されると、メカカウンタ157の爪がマガジンスロット155間の隔壁の外に現れる。
【0031】
一方、記憶媒体152をスロット155から取り出す場合、ストッパ154をスロット155の外側に向かってスライドさせると、バネ153の収縮する力により媒体押出部材151が記憶媒体152を押し出すので、その時、メカカウンタ157は記憶媒体152の移動と共に回転し(図5(c)を参照)、記憶媒体152が完全にスロット155の外に出るとメカカウンタ157の爪がマガジンスロット155間の隔壁の外に現れる。
【0032】
カウント部159は、メカカウンタ157が回転しその爪が隔壁から現れたらカウントを加算し計数されたカウントがカウント表示機構158に表示されるというような構成である。
【0033】
本実施形態のライブラリ装置1は、さらに、マガジン15に取り付けられたカウンタ部159の計数値を読み取るカウンタリード部17を備えている。このカウンタリード部17は、例えば、カウンタ部159が計数値を記憶する手段と通信手段を有している場合は、カウンタ部159と電気的に通信を行い、カウンタ部159から計数値を応答として受け取るような構成であり、また、カウンタ表示機構158の表示を撮影して画像認識し計数値を読み取る構成であってもよい。カウンタリード部17が読み取った各カウンタ159の計数値は、媒体情報記憶部16に記憶される。
【0034】
媒体確認部19は、マガジン15の各スロットに対して記憶媒体の有無を確認し収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取る機能を備えている。本実施形態の媒体確認部19は、媒体識別子を読み取る媒体識別読取機構を媒体搬送部14上に設けた構成であり、媒体識別読取機構が各スロットまで移動し、スロットに記憶媒体が収納されていると確認した場合に、記憶媒体に付された識別子を読み取るというような動作を行う。このとき、1つのスロットに2巻媒体が格納されていた場合(図2参照)、本実施形態の媒体確認部19は、手前の記憶媒体を媒体搬送部14に格納した状態で、奥に収納されている記憶媒体の識別子の読み取りを行うように構成されている。ここで、媒体識別読取機構は、例えば、記憶媒体の識別子がバーコードに記録されている場合はバーコードリーダであればよく、記憶媒体の識別子がRFID(Radio Frequency IDentification)タグに記録されている場合はタグリーダであればよい。
【0035】
上述した媒体情報記憶部16は、媒体確認部19により取得された情報に従ってスロット毎に記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を記録したテーブルデータを記憶する。
【0036】
図6は、本実施形態における媒体記憶部16に記憶されているテーブルデータの一例を示す図である。媒体情報記憶部16に記憶されているテーブルデータは、マガジン15のスロット番号に対応付けてカウンタ値,媒体の有無又は媒体識別子が記録されたテーブルデータである。本実施形態のマガジン15が1つのスロットに2つの記憶媒体を収納できる構成となっているので、媒体情報記憶部16に記憶されているテーブルデータには、図6に示すように、スロット番号に対して「行1」,「行2」と2つの媒体情報が記録されている。図6に示すテーブルデータには、番号「1」のスロットのカウンタ値が「3」であり、「1」のスロットには識別子「VOL001」の記憶媒体が収納されていることが記録されている。
【0037】
また、媒体情報記憶部16は、磁気テープライブラリ装置1の主電源がOFFされても情報が保存されているものとする。このように、本実施形態における媒体記憶部16は、各スロットの挿抜回数(カウンタ値)を記憶するので、カウンタ情報記憶部として機能している。
【0038】
主制御部12は、装置の電源がONされた時もしくはマガジン15装着時に、媒体確認手段19にマガジン15の各スロットを確認させて媒体情報記憶部16にスロット毎の媒体収納状況を記憶させる機能と、ホストコンピュータ2から装置内に格納されている記憶媒体の情報の要求を受けた場合に、媒体情報記憶部16に記憶されている情報を返信する機能とを備えている。
【0039】
また、主制御部12は、ホストコンピュータ2から指定の記憶媒体に対するデータ読み書き指令を受けると、媒体記憶部16に記憶されたテーブルデータを参照して指定の記憶媒体が収納されているスロットを特定し、そのスロットから指定の記憶媒体を取り出してテープドライブ13へ搬送するように媒体搬送部14の動作を制御する機能を備えている。
【0040】
さらに、主制御部12は、カウンタリード部17が読み取った各カウンタの計数値に基づいて媒体確認部19の動作を制御し媒体確認部19に取得された情報に従って媒体情報記憶部16に記憶されているテーブルデータを更新する機能を備えている。具体的に、主制御部12は、カウンタリード部17に読み取られた各カウンタの計数値とカウンタ情報記憶部16に記憶されている前回読み取られた各カウンタの計数値とを個別に比較して一致しなかったカウンタに対応するスロットを特定し、この特定されたスロットに対して記憶媒体の有無を確認するように媒体確認部19の動作を制御する。
【0041】
このような構成により、媒体確認部19は特定されたスロットのみを確認するので、マガジン51の装着時や装置起動時の記憶媒体の確認時間を短縮することができる。
【0042】
またさらに、主制御部12は、媒体搬送部14にマガジン15から記憶媒体を出し入れさせた場合、記憶媒体が出し入れされたスロットに設けられたカウンタ部159の計数値をカウンタリード部17を介して読み取って媒体確認部19を動作させずに媒体情報記憶部16に記憶されているカウンタ情報を更新する機能を備えている。
【0043】
これにより、主制御部12の制御下で行われた媒体搬送では、媒体情報記憶部16内のテーブルデータ中のカウンタ値と、マガジン15上のカウンタ部159の計数値とが一致した状態が保たれる。よって、一致しない場合を主制御部12の制御外で記憶媒体が移動されたと判断することが可能となり、主制御部12の制御以外の方法で記憶媒体の出し入れがあったことを検出することができる。
【0044】
ここで、本実施形態における主制御部12については、その機能内容をプログラム化してコンピュータに実行させるように構成してもよい。
【0045】
次に、本実施形態の磁気テープライブラリ装置1の動作について説明する。ここで、以下の動作説明は、本発明の記憶媒体管理方法の実施形態となる。
【0046】
図7は、本実施形態の磁気テープライブラリ装置1の動作を示すフローチャートである。磁気テープライブラリ装置1の電源がONされた時やマガジン51の装着時に、装置内の記憶媒体の格納状況を確認するインベントリ処理を行う。インベントリ処理においては、まず、マガジン15に設けられたカウンタ部159の計数値を順にカウンタリード部17が読み取る(図7のステップS101)。主制御部12が、カウンタリード部17が読み取ったカウンタ値を入力し、この入力したカウンタ値と媒体情報記憶部16に記憶されているテーブルデータ(図6)内の前回読み取られた同一スロットのカウンタ値とを比較する(図7のステップS102)。
【0047】
テーブルデータのカウンタ値と、カウンタリード部17から入力したカウンタ値とが一致した場合には(図7のステップS102のYes)、何もせずに次のスロットに処理を進める。テーブルデータ内のカウンタ値とカウンタリード部17から入力したカウンタ値とが一致しなかった場合には(図7のステップS102のNo)、主制御部12の指示に従って媒体確認部19が、係るスロットの記憶媒体の有無、及び媒体識別子の読み取りを実行し、媒体確認部19による確認処理の結果に従って主制御部12がテーブルデータの更新を行う(図7のステップS103)。すべてのスロットに関してカウンタ値の比較が完了したら(図7のステップS104のYes)、インベントリ処理を終了する。
【0048】
このように、本実施形態の磁気テープライブラリ装置1では、マガジン15の装着時や装置起動時にマガジン15内の記憶媒体を確認する際、記憶媒体の出し入れが行われたスロットだけを媒体確認部19が確認するので、常に全てのスロットを確認する場合と比べて、記憶媒体の確認が完了するまでの時間が短縮される。
【0049】
図8は、本実施形態の磁気テープライブラリ装置1の媒体搬送処理動作を示すフローチャートである。主制御部12が、ホストI/F部11を介してホストコンピュータ2から搬送する記憶媒体と搬送先のスロットを指定された媒体搬送命令を受け取ると、媒体搬送部14を制御して、搬送元スロットから媒体を取り出す(図8のステップS201)。そして、主制御部12はカウンタリード部17を介して記憶媒体を取り出したスロットに設けられたカウンタ部159の計数値を読み取り(図8のステップS202)、媒体情報記憶部16に記憶されたテーブルデータを更新する(図8のステップS203)。
【0050】
続いて、主制御部12は媒体搬送部14を搬送先のスロットに移動させ、記憶媒体を指定された搬送先へ挿入し(図8のステップS204)、記憶媒体を挿入したスロットのカウンタ部159の計数値を読み取り(図8のステップS205)、媒体情報記憶部16に記憶されたテーブルデータを更新する(図8のステップS206)。
【0051】
このように動作することにより、主制御部12の制御下で行われた媒体搬送では、媒体情報記憶部16内のテーブルデータのカウンタ値と、マガジン15のカウンタ部159の計数値とが一致した状態が保たれので、一致しない場合を主制御部12の制御外で記憶媒体が移動されたと判断することが可能となり、主制御部12の制御以外の方法で記憶媒体の出し入れがあったことを検出することができる。
【0052】
ここで、本実施形態は、記憶媒体を磁気テープとしているが、記憶媒体の種類はこれに限らない。
【0053】
[第2の実施形態]
次に、本発明にかかる第2の実施形態について説明する。
【0054】
図9は、本第2実施形態の磁気テープライブラリ装置1bの構成を示す機能ブロック図である。第2実施形態の磁気テープライブラリ装置1bは、上述した第1実施形態の磁気テープライブラリ装置1の構成に比べて、マガジン15bにマガジンを識別するためのマガジン識別子156が付されている点が異なっている(図10参照)。このマガジン識別子156は、例えば、バーコードで記録されたものであってもよいし、RFIDといった電子的なタグに記録されたものであってもよい。
【0055】
また、図9に示すように、本第2実施形態の磁気テープライブラリ装置1bは、第1の実施形態の磁気テープライブラリ装置1と同様に、ホストI/F部11と、テープドライブ13と、媒体搬送部14と、媒体情報記憶部16と、カウンタリード部17と、媒体確認部19とを備えており、さらに、主制御部12bと、マガジン識別子156を保持するマガジン15bと、マガジン15bに付されているマガジン識別子156を読み取るマガジン識別子リード部18とを備えている。マガジン識別子リード部18は、例えば、マガジン識別子156がバーコードに記録されている場合は、媒体搬送部14にバーコードリーダを取り付けた構成であり、マガジン識別子156がRFIDタグに記録されている場合は、タグリーダである。マガジン識別子リード部18が読み取ったマガジン識別子156は媒体情報記憶部16に記憶される。
【0056】
図11は、本第2実施形態の媒体情報記憶部16に記憶されるテーブルデータを表した図である。図11に示すように、本第2実施形態の媒体情報記憶部16には、スロット毎のカウンタ値,記憶媒体の有無又は記憶媒体の識別子に加えて、搭載されているマガジン15bのマガジン識別子156が記憶されている。図11に示すテーブルデータには、マガジン識別子が「MAG001」のマガジンのスロット「1」のカウンタ値が「3」であり、スロット「1」には識別子「VOL001」の記憶媒体が収納されていることが記録されている。
【0057】
また、本第2実施形態における主制御部12bは、上述した主制御部12と同様の機能と、マガジン識別子リード部18が読み取ったマガジン識別子と媒体情報記憶部16に記憶されている前回読み取ったマガジン識別子とを照合し、一致しなかった場合、全スロットの記憶媒体の有無を確認するように媒体確認部19の動作を制御する機能を備えている。
【0058】
このように、第2の実施形態では、マガジン15bの個体識別を行うためのマガジン識別子を用いてマガジン15bが他のマガジンに入れ替えられたことを判断し、マガジン15が入れ替えられた場合はすべてのスロットの媒体確認を行うことにより、異なるマガジンでカウンタ値が偶然一致している場合でも正しく記憶媒体の入れ替わりを検出することができる。
【0059】
次に、本第2実施形態の磁気テープライブラリ装置1bの動作について説明する。
【0060】
図12は、本第2実施形態の磁気テープライブラリ装置1bの動作を示すフローチャートである。まず、マガジン識別子リード部18がマガジン15bのマガジン識別子156を読み取る(図12のステップS301)。
【0061】
主制御部12bが、この読み取られたマガジン識別子と媒体情報記憶部16に記憶されたマガジン識別子とが一致するか否か判断し(図12のステップS302)、一致した場合(図12のステップS302のYes)、第1の実施形態と同様に、各スロットのカウンタ部159の計数値とテーブルデータ内のカウンタ値との比較を行い、カウンタ値が異なるスロットのみの確認を行う(図12のステップS304,図7のステップS101〜S104))。
【0062】
マガジン識別子が一致しなかった場合(図12のステップS302のNo)、主制御部12bは、カウンタ値が一致するか否かに関わらず全てのスロットの媒体確認を行うように媒体確認部19の動作を制御する(図12のステップS303)。
【0063】
本第2実施形態の磁気テープライブラリ装置1bは、このように動作することで、マガジンを取り替えた際に、すべての記憶媒体が入れ替わったにも関わらず、入れ替えたマガジンのカウンタ部の計数値と前回読み取られたカウンタ部の計数値とが偶然一致してしまう場合があっても、マガジン識別子が変わると、全てのスロットの媒体確認を行うので、正しく記憶媒体の入れ替わりを検出することができる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、マガジン単位で記憶媒体の出し入れを行うライブラリ装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明にかかる第1の実施形態の磁気テープライブラリ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に開示した実施形態におけるマガジンの内部構造を示す斜視図である。
【図3】図1に開示した実施形態におけるマガジンの内部構造を示す図である。
【図4】(a)図1に開示した実施形態におけるマガジンの記憶媒体取り出し時の動作を示す説明図である。(b)図1に開示した実施形態におけるマガジンの記憶媒体収納時の動作を示す説明図である。
【図5】(a)図1に開示した実施形態におけるマガジンに装備されたカウンタの設置位置を示す図である。(b)図1に開示した実施形態におけるマガジンに装備されたカウンタの動作を示す説明図である。(c)図1に開示した実施形態におけるマガジンに装備されたカウンタの動作を示す説明図である。
【図6】図1に開示した実施形態における媒体情報記憶部に記憶されたテーブルデータの一例を示す図である。
【図7】図1に開示した実施形態の磁気テープライブラリ装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図1に開示した実施形態の磁気テープライブラリ装置の動作の他の例を示すフローチャートである。
【図9】本発明にかかる第2の実施形態の磁気テープライブラリ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図10】図9に開示した実施形態におけるマガジンの外観を示す斜視図である。
【図11】図9に開示した実施形態における媒体情報記憶部に記憶されたテーブルデータの一例を示す図である。
【図12】図9に開示した実施形態の磁気テープライブラリ装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】従来のライブラリ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図14】マガジンを着脱可能に搭載したライブラリ装置の動作説明図である。
【符号の説明】
【0066】
1,1b 磁気テープライブラリ装置
2 ホストコンピュータ
11 ホストI/F部
12,12b 主制御部
13 データ書き込み部(テープドライブ)
14 媒体搬送部
15,15b 媒体格納部(マガジン)
16 媒体情報記憶部
17 カウンタリード部
18 マガジン識別子リード部
19 媒体確認部
151 媒体押出部材
152 記憶媒体(磁気テープ)
153 ばね
154 ストッパ
155 スロット
156 マガジン識別子
157 メカカウンタ
158 カウンタ表示機構
159 カウンタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体収納用の複数のスロットを有するマガジンと、この各スロットに対して記憶媒体の有無を確認し収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取る媒体確認部と、この媒体確認部に取得された情報に従って前記スロット毎の記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を示す情報を記憶する媒体情報記憶部とを備えたライブラリ装置において、
前記マガジンが前記スロット毎に前記記憶媒体の挿抜回数を計数するカウンタ部を備えており、
前記各カウンタ部から各スロットの挿抜回数を読み取るカウンタリード部と、このカウンタリード部が読み取った前記各スロットの挿抜回数を記憶するカウンタ情報記憶部と、前記カウンタリード部に読み取られた各スロットの挿抜回数と前記カウンタ情報記憶部に記憶されている前回読み取られた各スロットの挿抜回数とを個別に比較して一致しなかったスロットを特定する主制御部とを備え、
前記主制御部が、前記特定したスロットの記憶媒体の有無を確認するように前記媒体確認部の動作を制御すると共に当該媒体確認部の確認結果に従って前記媒体情報記憶部に記憶されている前記情報を更新することを特徴とするライブラリ装置。
【請求項2】
前記請求項1に記載のライブラリ装置において、
前記マガジンは装置本体に着脱可能であることを特徴とするライブラリ装置。
【請求項3】
前記請求項2に記載のライブラリ装置において、
前記主制御部は、前記装置本体に予め装備された媒体搬送部によって前記マガジンから記憶媒体が出し入れされた場合、この出し入れされたスロットに設けられたカウンタ部の計数値を前記カウンタリード部を介して取得し、前記カウンタ情報記憶部に記憶されている当該スロットの挿抜回数を前記取得した計数値に更新する機能を備えたことを特徴とするライブラリ装置。
【請求項4】
前記請求項3に記載のライブラリ装置において、
前記マガジンが当該マガジンを識別するマガジン識別子を保持しており、
前記マガジンに付されたマガジン識別子を読み取るマガジン識別子リード部と、この読み取られたマガジン識別子を記憶するマガジン識別記憶部とを備え、
前記主制御部が、前記マガジン識別子リード部が読み取ったマガジン識別子と前記マガジン識別記憶部に記憶されている前回読み取ったマガジン識別子とを照合し、一致しなかった場合、前記媒体確認部に全スロットの記憶媒体の有無を確認させることを特徴とするライブラリ装置。
【請求項5】
記憶媒体収納用の複数のスロットを有するマガジンにおいて、
前記スロット毎に前記記憶媒体の挿抜回数を計数するカウンタ部を備えたことを特徴とするマガジン。
【請求項6】
記憶媒体収納用の複数のスロットを備えたマガジンと、このマガジンを搭載する装置本体とからなるライブラリ装置にあって、
前記装置本体のカウンタリード部が、前記マガジンの各スロットに設けられた前記記憶媒体の挿抜回数を計数するカウンタ部からその計数値を読み取り、
この読み取られた各スロットの挿抜回数と前記装置本体のカウンタ情報記憶部に記憶されている各スロットの挿抜回数とを前記装置本体の主制御部が比較して一致しなかったスロットを特定し、
前記主制御部の指令に従って前記装置本体の媒体確認部が前記主制御部に特定されたスロットに対して記憶媒体の有無を確認し収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取り、
前記特定されたスロットの記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を前記装置本体に装備された媒体情報記憶部に記憶することを特徴とする記憶媒体管理方法。
【請求項7】
前記請求項6に記載の記憶媒体管理方法において、
前記装置本体に予め装備された媒体搬送部によって前記マガジンから記憶媒体が出し入れされた際に、この出し入れがあったスロットに対応するカウンタ部の計数値を前記カウンタリード部が読み取り、前記主制御部が前記カウンタ情報記憶部に記憶されている各スロットの挿抜回数を前記カウンタリード部が読み取った値に更新することを特徴とする記憶媒体管理方法。
【請求項8】
前記請求項7に記載の記憶媒体管理方法において、
前記カウンタリード部が前記各カウンタ部の計数値を読み取る前に、
前記装置本体が備えているマガジン識別子リード部が前記マガジンに付されたマガジン識別子を読み取り、
この読み取られたマガジン識別子と前記装置本体に装備されたマガジン識別記憶部に記憶されているマガジン識別子とを前記主制御部が照合し、
一致しなかった場合に、前記主制御部の指令に従って前記媒体確認部が全てのスロットの記憶媒体の有無を確認し収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取り、
前記各スロットの記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を前記媒体情報記憶部に記憶することを特徴とする記憶媒体管理方法。
【請求項9】
記憶媒体収納用の複数のスロットを有するマガジンと、この各スロットに対して記憶媒体の有無を確認し収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取る媒体確認部と、この媒体確認部に取得された情報に従って前記スロット毎の記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を示す情報を記憶する媒体情報記憶部と、前記各スロットに設けられた記憶媒体の挿抜回数を計数するカウンタ部の計数値を読み取るカウンタリード部と、このカウンタリード部が読み取った前記各スロットの挿抜回数を記憶するカウンタ情報記憶部とを備えたライブラリ装置にあって、
前記カウンタリード部が読み取った各スロットの挿抜回数と前記カウンタ情報記憶部に記憶されている各スロットの挿抜回数とを個別に比較して一致しないスロットを特定する機能と、
この特定されたスロットの記憶媒体の有無を確認して収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取るように前記媒体確認部の動作を制御する機能と、
前記特定されたスロットの記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を前記媒体確認部から入力し前記媒体情報記憶部に記憶する機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体管理用プログラム。
【請求項10】
前記請求項9に記載の記憶媒体管理用プログラムにおいて、
前記装置本体に予め装備された媒体搬送部によって前記マガジンから記憶媒体が出し入れされたのを検知した場合、その出し入れのあったスロットの挿抜回数を前記カウンタリード部から入力し、入力した情報に従って前記カウンタ情報記憶部に記憶されている情報を更新する機能をコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体管理用プログラム。
【請求項11】
前記請求項10に記載の記憶媒体管理用プログラムにおいて、
前記マガジンに付されたマガジン識別子を読み取るマガジン識別子リード部から読み取られたマガジン識別子を入力する機能と、
この入力されたマガジン識別子と前記装置本体に予め装備されたマガジン識別記憶部に記憶されているマガジン識別子と照合する機能と、
照合した結果一致しなかった場合、前記媒体確認部に全てのスロットの記憶媒体の有無を確認し収納されている記憶媒体に付された媒体識別子を読み取らせる機能と、
前記媒体確認部に取得された情報に従って前記各スロットの記憶媒体の有無及び収納されている記憶媒体の媒体識別子を前記媒体情報記憶部に記録する機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体管理用プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2010−152993(P2010−152993A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−330911(P2008−330911)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】