説明

ラジオコントロールカー

【課題】 従来のラジオコントロールカーにおけるブレーキ機構にあっては、ブレーキ機構を作動させた場合には、前後輪に対して同時に同じブレーキ力が作用されるために、直進状態にある車体は路面に対して横滑りすることなく停止可能であるが、ステアリングを操作してカーブを曲がるような走行を行なっている状態でブレーキを掛けた場合に、前後輪に同じブレーキ力が作用すると慣性力によって横滑り状態となってコースから外れてしまうといった問題があった。
【解決手段】 送信機からのブレーキ信号によってサーボが動作して前後輪にブレーキを掛けるようにした4輪駆動型ラジオコントロールカーであって、前記ブレーキは前輪側を操舵するステアリングサーボ14によってステアリング角度が生じている状態において、前輪側のブレーキによる制動力を後輪側の制動力よりも弱くするようにしたラジオコントロールカーである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンを駆動源とし、かつ、4輪駆動のラジオコントロールカーであって、送信機のスロットルを逆方向に動かしてエンジンの回転を低下させると共に前後輪にブレーキが掛かるように構成され、かつ、ステアリングを操作した場合には前輪側のブレーキの効きが弱くなるようにしたラジオコントロールカーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来における駆動源にエンジンを使用し、エンジンの回転をセンターデフギアを介して前輪と後輪に伝達し、かつ、前進のみ可能にしたラジオコントロールカーが市販されている。このようなラジオコントロールカーを制御する送信機は2チャンネルのものが使用されている。そして、2チャンネルの内の1チャンネルで前輪のステアリング操作を行い、残りの1チャンネルでエンジンの回転制御を行なっている。
【0003】
このようなラジオコントロールカーにおいて、車体側に設けられている受信機に2つのサーボを接続し、1つのサーボ(ステアリングサーボ)を正逆回転させて左右方向に旋回するためのステアリング機構を制御し、残りのサーボ(スロットルサーボ)を一方向に回転させ、エンジンの回転を制御して前進走行するものである。
【0004】
そして、このように構成されているラジオコントロールカーにあっては、車体を停止させるには前記スロットルサーボを中立位置に戻してエンジンの回転を低下させることで行なっていたが、エンジンへの回転を低下させても高速で走行している車両はその慣性力によって相当の距離を走行しなければ停止できなかったために、障害物に当たって車体が破損したり、また、停止した後も後退ができないために停止した場所まで操縦者が赴かなければならなかった。
【0005】
そこで、前記スロットルサーボの逆方向への回転力を利用してブレーキ機構を動作させて強制的に停止させるものが市販されている。このブレーキ機構は、前記センターデフギアから前後輪に回転を伝達するシャフトのそれぞれにブレーキディスクを取付け、該ディスクを操縦者が送信機によってスロットルサーボを逆方向に回転させ、この逆回転力によってブレーキシュを駆動させて前記ディスクを挟持することでブレーキを掛ける構造となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前記したブレーキ機構にあっては、ブレーキ機構を作動させた場合には、前後輪に対して同時に同じブレーキ力が作用されるために、直進状態にある車体は路面に対して横滑りすることなく停止可能であるが、ステアリングを操作してカーブを曲がるような走行を行なっている状態でブレーキを掛けた場合に、前後輪に同じブレーキ力が作用すると慣性力によって横滑り状態となってコースから外れてしまうといった問題があった。
【0007】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、ステアリングを操作して車体を旋回している状態ではブレーキ機構の前輪側のブレーキシュによるブレーキ力を弱める方向にステアリング操作角度によって作用するようにしたので、減速させながらカーブを旋回することができるようにしたラジオコントロールカーを提供せんとするにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のラジオコントロールカーは前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、送信機からのブレーキ信号によってサーボが動作して前後輪にブレーキを掛けるようにした4輪駆動型ラジオコントロールカーであって、前記ブレーキは前輪側を操舵するステアリングサーボによってステアリング角度が生じている状態において、前輪側のブレーキによる制動力を後輪側の制動力よりも弱くするようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記ステアリングサーボによるステアリング角度が大きくなるほど前記前輪側のブレーキ力が弱くなるようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項3の手段は、前記した請求項1または2において、前記ブレーキ動作を行なうサーボがスロットルサーボを利用していることを特徴とする。
【0011】
請求項4の手段は、エンジンからの出力をセンターデフギアを介してフロントドライブシャフトとリアドライブシャフトを回転させることで前輪と後輪を回転させる4輪駆動型のラジオコントロールカーであって、前記フロントおよびリアドライブシャフトの回転を停止させるブレーキ機構は、前記センターデフギアの回転に伴って回転するブレーキディスクと、該ブレーキディスクを挟むことで回転を停止させる前輪および後輪用のブレーキ板と、回転することで前記ブレーキ板に対して当接し離開するカムと、スロットルサーボの回転力によって前記カムを前記ブレーキディスクの回転を制止する方向に回転させる軸と、ステアリングサーボが動作することで前記前輪側のカムを前記ブレーキディスクから離れる方向に回転させる軸とから構成されている。
【0012】
請求項5の手段は、前記した請求項4において、前記スロットルサーボの回転力によって前記カムを前記ブレーキディスクの回転を制止する方向に回転させる軸と、前記ステアリングサーボが動作することで前記前輪側のカムを前記ブレーキディスクから離れる方向に回転させる軸とがユニバーサルジョイントによって連結されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明は前記したように、スロットルサーボあるいはブレーキ専用のサーボの回転力によって前輪と後輪に対してブレーキを掛けるようにした4輪駆動用のラジオコントロールカーにおいて、ステアリングサーボによって車両を旋回させる動作を行なうと前輪側のブレーキ機構の制動力を弱めるようにしたので、カーブ等の旋回時において車両が横滑りしてコースから外れるのを防止することができる。
【0014】
また、ステアリングサーボによるステアリング操作角が大きくなるに従って前記ブレーキ機構の制動力は弱くなるようにしたので、急カーブであっても車両の横滑りを抑えることができ、さらに、ブレーキ機構を作動させるためのサーボを従来通りののエンジンの回転数を制御するためのスロットルサーボを利用することで、ブレーキ機構のための専用チャンネルが不要となり、操作性の向上とコストの低減を図ることができる等の効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、送信機からのブレーキ信号によって前後輪に対してブレーキを掛けるブレーキ機構にあって、ステアリングサーボによって車両を旋回させる動作を行なうと前輪側のブレーキ機構の制動力を弱めるようにした。
【実施例1】
【0016】
以下、本発明に係るラジオコントロールカーの一実施例を図面と共に説明する。なお、図面はブレーキ機構と該ブレーキ機構を制御するための制御機構のみを示している。
図1,2において、1は図示しないエンジンが回転すると駆動ギア1aを介して被駆動ギア1bが回転するセンターデフギアにして、両端より突出する出力軸1c,1dはシャーシプレート(図示せず)に固定するための一対の固定部材2の孔2a内に挿入され回転自在に軸支されている。
【0017】
前記固定部材2より突出している出力軸1c,1dにはフロントドライブシャフト3とリアドライブシャフト4が接続され、また、前記出力軸1c,1dにはそれぞれブレーキディスク5,6が固定されされている。前記各固定部材2にはブレーキシュ7a,8aが接着固定されたブレーキ板7,8が前記ブレーキディスク5,6を挟むようにネジ9によって僅かではあるが移動可能に取付けられている。
【0018】
前記各固定部材2の上面には凹部2bとネジ孔が形成されている支持軸2cが形成され、かつ、該凹部2bには軸孔2cが形成され、また、凹部2bにはカム10,11が収容されると共に、該カム10,11の裏面に形成された図示しない突起が前記軸孔2cに軸支されている。また、カム10,11には軸10a,11aが一体に形成されており、該軸10a,11aの上端は軸受け10b,11bを介して前記支持軸2dにネジ止めされる支持板12の受け孔12aに回転自在に軸支されている。
【0019】
このように構成したブレーキ機構は、カム10,11を回転すると、該カム10,11の大径部がブレーキ板7′,8′をブレーキディスク5,6側に向かって押し出すので、該ブレーキディスク5,6はブレーキシュ7a,8aを介してブレーキ板7,8との間で挟みこまれるのでブレーキが掛かることになる。
【0020】
13はエンジンの回転数を制御するためのスロットルサーボにして、該スロットルサーボ13によって回転する回転制御板13aの一端にはスロットルシャフト13bが接続され、該スロットルシャフト13bの先端が図示しないエンジンのスロットルバルブに接続されている。そして、送信機よりスロットルサーボ13に対して回転速度を上げる信号(回転制御板13aを反時計方向に回転させる信号)を送出すると、スロットルシャフト13bは引っ張られてスロットルバルブは開放され、エンジンの回転が上昇する。
【0021】
14は走行方向を制御するためのステアリングサーボにして、該ステアリングサーボ14によって回転する回転制御板14aの一端にはステアリングシャフト14bが接続され、該ステアリングシャフト14bの先端が前輪の角度を制御するためのステアリングプレート14cに接続されている。
【0022】
15は前記カム10の軸10aに中間部が挿通された前輪側ブレーキ軸にして、一端にはリング部15aが形成されている。16は前記カム11の軸11aに一端が挿通された後輪側ブレーキ軸にして、他端にはリング部16aが形成されている。
【0023】
17は一端が前記ステアリングサーボ14の回転制御板14の前記ステアリングシャフト14bが接続された側とは反対側に軸支された回転軸14dに挿通された第1の前輪側ブレーキ制御軸にして、該第1の前輪側ブレーキ制御軸17の他端と前記前輪側ブレーキ軸15の先端とはユニバーサルジョイント17aによって接続されている。なお、17bは第1の前輪側ブレーキ制御軸17が前記回転軸14dにより引っ張られる量を調整するためのストッパである。
【0024】
18は一端が前記スロットルサーボ13の回転制御板13aの前記スロットルシャフト13bが接続された側とは反対側に軸支された回転軸13cに挿通された第2の前輪側ブレーキ制御軸にして、前記前輪用ブレーキ軸15のリング部15aが挿通されている。また、前記第2の前輪側ブレーキ制御軸18の他端側にはスプリング18aが挿入されると共に、先端にはスプリング止め18bが固定され、スプリング18aを挟んだ他方にはスライドリング18cが挿入されている。そして、前輪側ブレーキ軸15と第2の前輪側ブレーキ制御軸18は前記支持板12の裏面側に配置されている。
【0025】
19は一端が前記回転軸13cに挿通された後輪側ブレーキ制御軸にして、前記後輪用ブレーキ軸16のリング部16aが挿通されている。また、後輪側ブレーキ制御軸19の他端側にはスプリング19aが挿入されると共に、先端にはスプリング止め19bが固定され、スプリング19aを挟んだ他方にはスライドリング19cが挿入されている。そして、後輪側ブレーキ軸16と後輪側ブレーキ制御軸19は前記支持板12の表面側に配置されている。
【0026】
次に,前記した構成に基づいて動作を説明するに、図1は走行状態を示しており、この状態にあっては、前記ステアリングサーボ14が中立位置であることから車輪は直進状態であり、かつ、前記スロットルサーボ13の回転制御板13aが反時計方向に回転され、エンジンのスロットルバルブを開放している状態である。そして、回転制御板13aが反時計方向に回転されていることから、第2の前輪側ブレーキ制御軸18は前輪側ブレーキ軸15に対し、後輪側ブレーキ制御軸19は後輪側ブレーキ軸16に対してフリーな状態であるので、カム10,11を回動させることがなく、従って、ブレーキを掛けた状態にはなっていないので、直進走行状態である。
【0027】
図1の直進走行状態において、車両を停止させるために送信機の操作を走行状態から停止状態に移行すると、スロットルサーボ13は時計方向に回転されて中立位置になるとスロットルバルブが閉じられる。さらに、操作を続行すると図3に示すように、スロットルサーボ13の回転制御板13aが時計方向に回転されるので、第2の前輪側ブレーキ制御軸18と後輪側ブレーキ制御軸19が引かれる。すなわち、第2の前輪側ブレーキ制御軸18と後輪側ブレーキ制御軸19は、前輪側ブレーキ軸15と後輪側ブレーキ軸16のリング部15a,16aを移動する。
【0028】
そして、前記移動途中から第2の前輪側ブレーキ制御軸18と後輪側ブレーキ制御軸19に移動自在に挿通されたスライドリング18c,19cに前輪側ブレーキ軸15と後輪側ブレーキ軸16のリング部15a,16aが当接する。さらに、第2の前輪側ブレーキ制御軸18と後輪側ブレーキ制御軸19が引かれると、リング部15a,16aをスプリング18a,19aを圧縮しながら前輪側ブレーキ軸15はカム10の軸10aを回転軸として反時計方向に回転され、また、後輪側ブレーキ軸16はカム11の軸1aを回転軸として時計方向に回転される。
【0029】
このように、カム10,11が回転されると、ブレーキ板7′,8′に対してカム10,11の大径部が当接してブレーキ板7′,8′がブレーキディスク5,6側に押し付けられるので、該ブレーキディスク5,6はブレーキ板7,8との間で挟まれて回転が停止される。従って、センターデフギア1の回転が停止され前後輪がロックされて車両は停車する。
【0030】
以上、説明したように、ステアリングサーボ14が中立位置(前輪が直進位置)にあっては、カム10,11が回転されて前輪側と後輪側のブレーキディスク5,6を同時に停止させるので、車両は直進状態で停止するが、コーナー等のカーブ位置において前後輪を同時にロックすると横滑り状態となってコースから外れてしまう可能性がある。
【0031】
そこで、本発明にあっては、ステアリングサーボ14によって前輪を傾けた状態で前記したブレーキ操作を行なった場合に、前輪側のカム10の回転が行なわれないようにした。すなわち、図4に示す如く、車両を右旋回するようにステアリングサーボ14を制御している状態においてブレーキ操作を行なうと、後輪側については前記した動作によってブレーキが掛かるが、前輪側はステアリングサーボ14の回転制御板14aが反時計方向に回転されていることから、第1の前輪側ブレーキ制御軸17が引っ張られた状態となる。
【0032】
このように第1の前輪側ブレーキ制御軸17が引っ張られると、ユニバーサルジョイント17aを介して前輪側ブレーキ軸15に対して時計方向に回転力が作用するので、カム10も時計方向の回転力が作用してカム10の大径部がブレーキディスク5から離れる方向に回転される。従って、前輪に対してのブレーキ力は後輪に対するブレーキ力より弱くなって横滑りを防止することとなり、コーナーから飛び出すのを防止することができる。
【0033】
そして、前記ステアリングサーボ14の回転制御板14aの回転角度が大きくなる、すなわち、ステアリング角度が大きくなるに従って第1の前輪側ブレーキ制御軸17によって第2の前輪側ブレーキ制御軸15の回転角が大きくなるとカム10をブレーキの効きを弱める方向に回転させるので、ステアリング角度が大きくなるほどブレーキの効きが弱くなって横滑りが起こり難くなる。
【0034】
また、前記した実施例にあっては、2チャンネルによる制御におけるスロットルサーボ13によってブレーキ動作を行なわせる場合について説明したが、3チャンネルとし、ブレーキ専用のサーボによって前記第2の前輪側ブレーキ制御軸18と後輪側ブレーキ制御軸19を駆動するようにしても、前記したと同様なブレーキ動作を行なわせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係るラジオコントロールカーの要部を示すブレーキを掛けていない状態の平面図である。
【図2】同上の要部の分解斜視図である。
【図3】車両の直進状態におけるブレーキを掛けた状態の平面図である。
【図4】車両の旋回状態におけるブレーキを掛けた状態の平面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 センターデフギア
3 フロントドライブシャフト
4 リアドライブシャフト
5,6 ブレーキディスク
7,8 ブレーキ板
10,11 カム
13 スロットルサーボ
14 ステアリングサーボ
15 前輪側ブレーキ軸
16 後輪側ブレーキ軸
17 第1の前輪側ブレーキ制御軸
18 第2の前輪側ブレーキ制御軸
19 後輪側ブレーキ制御軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機からのブレーキ信号によってサーボが動作して前後輪にブレーキを掛けるようにした4輪駆動型ラジオコントロールカーであって、前記ブレーキは前輪側を操舵するステアリングサーボによってステアリング角度が生じている状態において、前輪側のブレーキによる制動力を後輪側の制動力よりも弱くするようにしたことを特徴とするラジオコントロールカー。
【請求項2】
前記ステアリングサーボによるステアリング角度が大きくなるほど前記前輪側のブレーキ力が弱くなるようにしたことを特徴とする請求項1記載のラジオコントロールカー。
【請求項3】
前記ブレーキ動作を行なうサーボがスロットルサーボを利用していることを特徴とする請求項1または2記載のラジオコントロールカー。
【請求項4】
エンジンからの出力をセンターデフギアを介してフロントドライブシャフトとリアドライブシャフトを回転させることで前輪と後輪を回転させる4輪駆動型のラジオコントロールカーであって、前記フロントおよびリアドライブシャフトの回転を停止させるブレーキ機構は、前記センターデフギアの回転に伴って回転するブレーキディスクと、該ブレーキディスクを挟むことで回転を停止させる前輪および後輪用のブレーキ板と、回転することで前記ブレーキ板に対して当接し離開するカムと、スロットルサーボの回転力によって前記カムを前記ブレーキディスクの回転を制止する方向に回転させる軸と、ステアリングサーボが動作することで前記前輪側のカムを前記ブレーキディスクから離れる方向に回転させる軸とから構成されていることを特徴とするラジオコントロールカー。
【請求項5】
前記スロットルサーボの回転力によって前記カムを前記ブレーキディスクの回転を制止する方向に回転させる軸と、前記ステアリングサーボが動作することで前記前輪側のカムを前記ブレーキディスクから離れる方向に回転させる軸とがユニバーサルジョイントによって連結されていることを特徴とする請求項4記載のラジオコントロールカー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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