ラック
【課題】各蓄電装置ごとに個別に管理して、効率化や危険性を減少する
【解決手段】蓄電装置6を複数の収納区画部2に収納するラックであって、各収納区画部2に設けられた蓄電装置6を囲うボックス20と、蓄電装置6を載置してボックス20に収納可能なトレー21と、ボックス20内を空調する空調装置221,30,31とを備え、ボックス20は、トレー21を出し入れするための前面開口部200を有し、トレー21は、ボックス20に収納された際にボックスの前面開口部200を閉じるフランジ部213を有するL型形状からなる。
【解決手段】蓄電装置6を複数の収納区画部2に収納するラックであって、各収納区画部2に設けられた蓄電装置6を囲うボックス20と、蓄電装置6を載置してボックス20に収納可能なトレー21と、ボックス20内を空調する空調装置221,30,31とを備え、ボックス20は、トレー21を出し入れするための前面開口部200を有し、トレー21は、ボックス20に収納された際にボックスの前面開口部200を閉じるフランジ部213を有するL型形状からなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用バッテリー、キャパシタ及びコンデンサ等の蓄電装置を収納するためのラックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両に搭載した着脱自在なバッテリーを充電するための設備がある(例えば、特許文献1参照)。この設備は、複数の収納部を有する棚(ラック)を備え、各収納部に収納されたバッテリーを、コネクタを介して外部電源に接続して充電するものである。ところで、バッテリー、キャパシタ及びコンデンサ等の蓄電装置は、充電している際に、ガスや高熱が発生して、他の蓄電装置に悪影響を及ぼしたり、充電効率の低下や発火の危険性を生じることがある。また、蓄電装置等をラックに収納して所定期間だけ放置して、蓄電装置に異常が生じないか試験するエージング設備においても、ガスや高熱が発生して危険を伴う場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−146506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、各蓄電装置ごとに個別に温度、ガス等を空調管理して、効率化を図り危険性を減少させるラックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係るラックは、
蓄電装置を複数の収納区画部に収納するラックであって、
各収納区画部に設けられた蓄電装置を囲うボックスと、蓄電装置を載置してボックスに収納可能なトレーと、ボックス内を空調する空調装置とを備え、ボックスは、トレーを出し入れするための前面開口部を有し、トレーは、ボックスに収納された際にボックスの前面開口部を閉じるフランジ部を有するL型形状からなる。
【0006】
好ましくは、ボックス内の火災を検知して消火する消火装置を備える。
【0007】
好ましくは、トレーは、ボックスに収納された際に、フランジ部が前面開口部に重なるように形成されている。
【0008】
好ましくは、トレーは、ボックスに収納された際に、フランジ部がボックスの前面開口部にぴったりと嵌合するように形成されている。
【0009】
好ましくは、ボックスは、トレーを収納した際に、前面開口部との間に形成される隙間を塞ぐ開閉自在なシャッター部を備える。
【0010】
好ましくは、トレーをボックス内の所定位置に位置決めする位置決め手段を備える。
【0011】
好ましくは、トレーは、蓄電装置を電気的に接続するトレー側接続部を備え、ボックスは、トレー側接続部に電気的に接続可能な通電装置を備えている。
【0012】
好ましくは、トレーはフォーク式の搬送装置で搬送され、ボックスは、フォーキングスペース分の下面開口部を備え、トレーで下面開口部を閉じるように構成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るラックは、蓄電装置を収納する収納区画部に蓄電装置を囲うボックスと、ボックス内を空調する空調装置とを備える。そして、トレーに蓄電装置を載置して、ボックスの前面開口部を通じてそのトレーを収納すると、トレーのフランジ部が前面開口部を閉じるようになっている。これにより、密閉されたボックス内で蓄電装置ごとに個別に管理でき、ガスや高熱が発生した際に、空調装置で適切な雰囲気に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第一実施形態について、ラックシステムを示す全体斜視図である。
【図2】第一実施形態について、ラックシステムを示す平面図である。
【図3】第一実施形態について、ラックシステムを示す正面図である。
【図4】第一実施形態について、蓄電装置をコンベアからスタッカクレーンに移動する状態を示す正面図である。
【図5】第一実施形態について、蓄電装置をコンベアで搬送する状態を示し、(A)は斜視図、(B)は正面断面図である。
【図6】収納区画部を示す斜視図である。
【図7】第一実施形態について、トレーを示す斜視図である。
【図8】第一実施形態について、ボックスを示す斜視図である。
【図9】第一実施形態について、シャッター部を説明するための正面図である。
【図10】第二実施形態について、スタッカクレーンを示す斜視図である。
【図11】第二実施形態について、収納区画部を示す斜視図である。
【図12】第二実施形態について、トレーを示す斜視図である。
【図13】第二実施形態について、ボックスを示す斜視図である。
【図14】第三実施形態について、無人フォークリフトを示す斜視図である。
【図15】第三実施形態について、トレーを示す斜視図である。
【図16】第三実施形態について、ボックスを示す斜視図である。
【図17】第四実施形態について、収納区画部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面に基づいて、本発明に係るラックについて説明する。
【0016】
[第一実施形態]
第一実施形態について説明する。
図1〜図3の通り、ラックシステムは、二列のラック1,1が設置されている。ラック1は、上下方向及び水平方向に複数の収納区画部2を有する。収納区画部2は、バッテリー、キャパシタ又はコンデンサ等の蓄電装置6を収納して、収納された蓄電装置6を充放電することができる。
【0017】
ラックシステムは、各ラック1,1間の床面及び天井に、ラック1に沿って走行経路3が設置されている。ラックシステムは、走行経路3に沿って進後退可能な搬送装置4を備える。本実施形態では、搬送装置4は、スライドフォーク式のスタッカクレーン4からなる。スタッカクレーン4は、走行台車40とキャレッジ41とを備える。走行台車40は、走行経路3に沿って走行可能に構成される。キャレッジ41は、走行台車40に立設された一対のマスト42に沿って上下方向に昇降可能に構成される。また、スタッカクレーン4は、走行台車40及びキャレッジ41を駆動するモータ44及び制御する制御部45を備える。
【0018】
ラックシステムは、一対のコンベア5を備える。一方のコンベア5は蓄電装置6をラック1へ搬入し、他方のコンベア5は蓄電装置6をラック1から搬出する。さらに、コンベア5は、旋回コンベア50を備える。旋回コンベア50は、トレー21が区画収納部2に収納可能な向きになるように、コンベア5で搬送される蓄電装置6を正回転方向又は逆回転方向(図2の矢印50b又は50c)に旋回して、スタッカクレーン4のフォーク43で蓄電装置6をすくい上げ、収納区画部2に収納できるようにする。
【0019】
スタッカクレーン4は、1本のフォーク43を備える。フォーク43は、キャレッジ41に設置され、各ラック1,1に向けて水平方向に伸縮可能である。これにより、スタッカクレーン4は、フォーク43を伸縮して、キャレッジ41を昇降させることで、蓄電装置6をすくい上げて、蓄電装置6をラック1とコンベア5との間で搬送することができる。
【0020】
図4の通り、蓄電装置6は、トレー21に載置されてコンベア5で搬送される。コンベア5は、走行経路3に沿って搬送方向5aが設定される。旋回コンベア50は、コンベア501と旋回テーブル500とを備え、旋回テーブル500の旋回によってコンベア501が回転するよう構成されている。コンベア5と旋回コンベア50との間には間隔50aが設けられ、旋回コンベア50が旋回する際に、間隔50aを介して、トレー21等がコンベア5に衝突しないようになっている。
【0021】
また、コンベア5と旋回コンベア50との間で蓄電装置6を載置したトレー21を受渡し可能なように、間隔50aが設定され、コンベア5の搬送方向5aがトレー21の長手方向21aになるように設定される。そして、間隔50aをトレー21の長さの1/3程度に設定することにより、旋回コンベア50の旋回ができると共に、受渡しがスムーズに行える。
【0022】
トレー21は、その長手方向21aが、コンベア5の搬送方向5aになるように搬送され、旋回コンベア50で旋回されて、搬送方向5aと直交する方向5bに向けられる。そして、フォーク43をスタッカクレーン4から伸ばしてトレー21の下方へ進入させて、キャレッジ41を上昇してトレー21をすくい上げ、その状態でフォーク43をスタッカクレーン4側に縮めることにより、トレー21をスタッカクレーン4に移動することができる。
【0023】
図5の通り、コンベア5,501は、下部に一対の無端チェーン52を備え、無端チェーン52の回転駆動でトレー21を搬送する。コンベア5,501は、トレー21の両側に配置される一対のガイド部51を備える。ガイド部51は、上方に突設され搬送方向5aに延設されており、トレー21の両側を移動規制しながら搬送方向5aに案内する。また、コンベア5,501は、無端チェーン52の間でトレー21の下方に空間53を備え、この空間53にスタッカクレーン4からのフォーク43が挿入されて、トレー21をすくい上げることができる。
【0024】
図6の通り、収納区画部2は、蓄電装置6を載置したトレー21を収納して囲うボックス20を備える。ボックス20内には、空調装置が設けられている。空調装置は、検知器221及び給排気管30,31で構成される。検知器221は、ボックス20内に発生するガス及び温度を検知する。空調装置は、制御手段(図示略)を備え、検知器221の検知信号に基づき、給排気管30,31でボックス20内を換気して、ボックス20内を所定のガス量及び温度に制御する。
【0025】
さらに、ボックス20内には、消火装置が設けられている。消火装置は、検知器221及び噴射ノズル222で構成される。ラックシステムは、制御盤及び二酸化炭素ボンベ223を備え(図2)、検知器221でボックス20内のガス量及び温度が所定範囲を超える場合に火災と検知し、その際に、噴射ノズル222から二酸化炭素ガスをボックス20内に噴射して消火を行うように制御される。なお、噴射ノズル222は、消火水を噴射するスプリンクラーヘッドとすることもできる。
【0026】
ボックス20内には、通電装置23が設けられる。トレー21は、後部に接続部210を備える(図7)。蓄電装置6は、トレー21に載置される際に、コネクタ等を介して接続部210に電気的に接続される。トレー21は、後部に接続部210に接続されたトレー側接続部211を備える。通電装置23は、ボックス側接続部230を備える。ボックス側接続部230は、エアシリンダー等の駆動部231によって前後進する。
【0027】
駆動部231は、蓄電装置6を載置したトレー21がボックス20内に設置された際に、ボックス側接続部230を前進してトレー側接続部211に接続し、充電完了後に、ボックス側接続部230を後退してトレー側接続部211の接続を解除するように構成される。そして、ボックス側接続部230とトレー側接続部211とが接続することにより、蓄電装置6が外部電源(図示略)に接続されて充電されるようになっている。ボックス20の後部には、作業者がボックス20内に入って消火装置等をメンテナンスできるように、メンテナンス用開閉部240を備える。
【0028】
図7の通り、トレー21は、下部に蓄電装置6を載置する台座部212を備える。台座部212は、トレー21がコンベア5で搬送される際に、両側をガイド部51で位置規制されて案内される(図5)。台座部212は、下面側に複数の位置決め孔214を備える。位置決め孔214は、トレー21がボックス20の所定位置に設置されるためのものである。トレー21は、前部にフランジ部213を備える。フランジ部213は、トレー21をボックス20内に収納した際に、ボックス20の前面開口部200を閉じる(図6)。
【0029】
ボックス20は、収納区画部2に適応した矩形体形状からなる。図8の通り、ボックス20は、トレー21及びフォーク43がボックス20内に浸入可能なように、前面に前面開口部200及び下面に下面開口部201を備える。下面開口部201は、トレー台座部212より小さく形成され、フォーク43より大きく形成される(図8二点鎖線参照)。
【0030】
これにより、フォーク43でトレー21をボックス20内に収納する際に、下面開口部201にフォーク43を挿通して、その状態で、ボックス20の下面開口部201外側にトレー21を載置できる(フォーキング)。ボックス20の下面には、複数のピン202が設けられている。そして、このピン202にトレー21の位置決め孔214を挿入することで、ボックス20内の所定の位置にトレー21を設置することができる。そして、トレー21をボックス20内に収納した際に、トレー21の台座部212が下面開口部201とオーバーラップして完全に密閉することができる。
【0031】
前面開口部200は、蓄電装置6を載置したトレー21をボックス20内に浸入可能に開口されている。トレー21のフランジ部213は、前面開口部200より大きく形成することで、トレー21をボックス20内に収納した際に、フランジ部213で前面開口部200とオーバーラップして密閉することができる(図6)。
【0032】
図7の通り、トレー台座部212の幅方向21bは一定幅となっており、コンベア5のガイド部51で移動規制されて案内可能になっている。また、台座部212の上に設けられたフランジ部213は、前面開口部200より大きくするために、フランジ部213の幅方向21bが台座部212の幅方向21bより大きくなっている。これにより、フランジ部213の下方両側に、切欠き部215が形成される。
【0033】
従って、図9の通り、トレー21がボックス20内に収納された際、前面開口部200と切欠き部215との間に隙間204が形成されるので、この隙間204を塞ぐために、ボックス20は、一対のシャッター部203を備える。シャッター部203は、屈曲プレートで構成され、ボックス20に設けられた回転軸203aを介して回転可能になっている(図8)。さらに、シャッター部203は、押下げ部203bを備えており、トレー21をボックス20の下面に載置する際に、トレー21が押下げ部203bを押下げて、回転軸203aを中心に回転し、シャッター部203が隙間204を塞ぐようになっている。これにより、前面開口部200は、トレー21のフランジ部213とシャッター部203とで完全に密閉される。なお、このシャッター部は、トレー21が所定位置に設置された際にセンサー等で検知して、アクチュエータを用いて自動で開閉するようにしてもよい。
【0034】
上記のようにボックス20及びトレー21を構成することにより、収納区画部2に収納された蓄電装置6を充電する際に、空調装置が、ボックス20内に発生したガスを取り除いたり、温度を一定に保持するので、充電効率を向上できる。さらに、蓄電装置6が発火しても、消火装置が消火を行うので、作業者が消火する必要がない。また、蓄電装置6は、ボックス20内で完全に密閉された状態で消火されるので、他の正常な蓄電装置6に消火ガス等が噴射されることがなく悪影響を及ぼすことがない。また、密閉にすることで、消火に必要な消火ガス等を最小限に抑えることができ、コスト面にも優れる。また、ボックス20に収納したトレー21をスタッカクレーン4で容易に交換でき、メンテナンス性に優れる。特に、蓄電装置の、充電作業を連続して行う場合、タクトタイムが短縮でき生産効率が向上する。
【0035】
[第二実施形態]
第二実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0036】
図10の通り、搬送装置4は、スタッカクレーンからなる。スタッカクレーン4は、キャレッジ41に駆動コンベア43が設けられている。トレー21が搬送方向5b(図4)に向けられた状態で、旋回コンベア50及び駆動コンベア43を駆動することで、トレー21を、旋回コンベア50から駆動コンベア43へ搬送して、スタッカクレーン4に移動することができる。
【0037】
図11の通り、トレー21は、トレー21がボックス20内に収納された際に、フランジ部213が、ボックス20の前面開口部200(図13)を閉じ、フランジ部213は、前面開口部200にぴったりと隙間なく嵌合するように形成されている。
【0038】
ボックス20は、トレー21を前面開口部200からボックス20内に浸入・退出させるための駆動コンベア25を備える。ボックス20の駆動コンベア25を駆動し、スタッカクレーン4の駆動コンベア43を駆動することで、トレー21をボックス20とスタッカクレーン4との間で搬送するようになっている。
【0039】
図13の通り、ボックス20は、トレー21をボックス20内の所定の位置に位置決めする位置決め装置26を備える。位置決め装置26は、先端に設けられた位置決めコーン等からなる位置決め具260と、位置決め具260を進退移動するエアシリンダー等からなる位置決め駆動装置261とを備える。また、図12の通り、トレー21は、台座部212の側部に凹状の係止部262を備える。位置決め具260が、係止部262に嵌まり込んで掛止可能に構成されている。
【0040】
これにより、トレー21がボックス20内の所定位置に収納されたことをセンサー等で検知することで、位置決め装置26が駆動して、位置決め駆動装置261が位置決め具260を移動させて、トレー21の係止部262に掛かり合って、トレー21が位置決めされるようになっている。
【0041】
[第三実施形態]
第三実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0042】
図14の通り、搬送装置4は、無人フォークリフトからなる。無人フォークリフト4は、車体400にマスト401が立設されており、このマスト401に沿って三方向スタッキング機構402がリフト機構(図示略)によって昇降可能に設けられている。三方向スタッキング機構402には、一対のフォーク403が設けられており、これにより、フォーク403は、車体400の左右方向にシフト可能で、前方向及び左右方向に向けて旋回でき、さらに、リフト機構によってマスト401に沿って昇降可能になっている。なお、搬送装置4は、有人フォークリフトであってもよい。
【0043】
図15の通り、トレー21は、台座部212に一対のフォーク差込孔216が形成されている。フォーク差込孔216は、長手方向21aに沿って形成されており、無人フォークリフト4は、フォーク403をフォーク差込孔216に差し込んで、トレー21を搬送する。
【0044】
これにより、図16の通り、ボックス20は、トレー21を出し入れする際に、下面に開口部等を設ける必要がなく、前面開口部200のみ設ける。そして、トレー21がボックス20に収納されると、フランジ部213が、前面開口部200を閉じるように構成されている。
【0045】
[第四実施形態]
第四実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0046】
上記第一乃至第三実施形態では、ラック1は、蓄電装置6を充放電するラックシステムに適用したが、本実施形態では、蓄電装置6を所定期間放置して、その間に異常が生じないか試験するエージング設備に適用する。
【0047】
図17の通り、ラック1は、蓄電装置6ごとに一定の温度を保持して、発生するガスを取り除くために、ボックス20に空調装置を備える。空調装置は、上記実施形態と同様に、検知器221及び給排気管30,31からなる。エージング設備では、蓄電装置6は発火することがないため、消火装置(噴射ノズル222)及び通電装置23は設けられていない。
【符号の説明】
【0048】
1 ラック
2 区画収納部
20 ボックス
200 前面開口部
201 下面開口部
203 シャッター部
204 隙間
21 トレー
212 台座部
213 フランジ部
215 切欠き部
221,30,31 空調装置
221,222 消火装置
23 通電装置
4 搬送装置
43 フォーク
5 コンベア
51 ガイド部
6 蓄電装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用バッテリー、キャパシタ及びコンデンサ等の蓄電装置を収納するためのラックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両に搭載した着脱自在なバッテリーを充電するための設備がある(例えば、特許文献1参照)。この設備は、複数の収納部を有する棚(ラック)を備え、各収納部に収納されたバッテリーを、コネクタを介して外部電源に接続して充電するものである。ところで、バッテリー、キャパシタ及びコンデンサ等の蓄電装置は、充電している際に、ガスや高熱が発生して、他の蓄電装置に悪影響を及ぼしたり、充電効率の低下や発火の危険性を生じることがある。また、蓄電装置等をラックに収納して所定期間だけ放置して、蓄電装置に異常が生じないか試験するエージング設備においても、ガスや高熱が発生して危険を伴う場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−146506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、各蓄電装置ごとに個別に温度、ガス等を空調管理して、効率化を図り危険性を減少させるラックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係るラックは、
蓄電装置を複数の収納区画部に収納するラックであって、
各収納区画部に設けられた蓄電装置を囲うボックスと、蓄電装置を載置してボックスに収納可能なトレーと、ボックス内を空調する空調装置とを備え、ボックスは、トレーを出し入れするための前面開口部を有し、トレーは、ボックスに収納された際にボックスの前面開口部を閉じるフランジ部を有するL型形状からなる。
【0006】
好ましくは、ボックス内の火災を検知して消火する消火装置を備える。
【0007】
好ましくは、トレーは、ボックスに収納された際に、フランジ部が前面開口部に重なるように形成されている。
【0008】
好ましくは、トレーは、ボックスに収納された際に、フランジ部がボックスの前面開口部にぴったりと嵌合するように形成されている。
【0009】
好ましくは、ボックスは、トレーを収納した際に、前面開口部との間に形成される隙間を塞ぐ開閉自在なシャッター部を備える。
【0010】
好ましくは、トレーをボックス内の所定位置に位置決めする位置決め手段を備える。
【0011】
好ましくは、トレーは、蓄電装置を電気的に接続するトレー側接続部を備え、ボックスは、トレー側接続部に電気的に接続可能な通電装置を備えている。
【0012】
好ましくは、トレーはフォーク式の搬送装置で搬送され、ボックスは、フォーキングスペース分の下面開口部を備え、トレーで下面開口部を閉じるように構成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るラックは、蓄電装置を収納する収納区画部に蓄電装置を囲うボックスと、ボックス内を空調する空調装置とを備える。そして、トレーに蓄電装置を載置して、ボックスの前面開口部を通じてそのトレーを収納すると、トレーのフランジ部が前面開口部を閉じるようになっている。これにより、密閉されたボックス内で蓄電装置ごとに個別に管理でき、ガスや高熱が発生した際に、空調装置で適切な雰囲気に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第一実施形態について、ラックシステムを示す全体斜視図である。
【図2】第一実施形態について、ラックシステムを示す平面図である。
【図3】第一実施形態について、ラックシステムを示す正面図である。
【図4】第一実施形態について、蓄電装置をコンベアからスタッカクレーンに移動する状態を示す正面図である。
【図5】第一実施形態について、蓄電装置をコンベアで搬送する状態を示し、(A)は斜視図、(B)は正面断面図である。
【図6】収納区画部を示す斜視図である。
【図7】第一実施形態について、トレーを示す斜視図である。
【図8】第一実施形態について、ボックスを示す斜視図である。
【図9】第一実施形態について、シャッター部を説明するための正面図である。
【図10】第二実施形態について、スタッカクレーンを示す斜視図である。
【図11】第二実施形態について、収納区画部を示す斜視図である。
【図12】第二実施形態について、トレーを示す斜視図である。
【図13】第二実施形態について、ボックスを示す斜視図である。
【図14】第三実施形態について、無人フォークリフトを示す斜視図である。
【図15】第三実施形態について、トレーを示す斜視図である。
【図16】第三実施形態について、ボックスを示す斜視図である。
【図17】第四実施形態について、収納区画部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面に基づいて、本発明に係るラックについて説明する。
【0016】
[第一実施形態]
第一実施形態について説明する。
図1〜図3の通り、ラックシステムは、二列のラック1,1が設置されている。ラック1は、上下方向及び水平方向に複数の収納区画部2を有する。収納区画部2は、バッテリー、キャパシタ又はコンデンサ等の蓄電装置6を収納して、収納された蓄電装置6を充放電することができる。
【0017】
ラックシステムは、各ラック1,1間の床面及び天井に、ラック1に沿って走行経路3が設置されている。ラックシステムは、走行経路3に沿って進後退可能な搬送装置4を備える。本実施形態では、搬送装置4は、スライドフォーク式のスタッカクレーン4からなる。スタッカクレーン4は、走行台車40とキャレッジ41とを備える。走行台車40は、走行経路3に沿って走行可能に構成される。キャレッジ41は、走行台車40に立設された一対のマスト42に沿って上下方向に昇降可能に構成される。また、スタッカクレーン4は、走行台車40及びキャレッジ41を駆動するモータ44及び制御する制御部45を備える。
【0018】
ラックシステムは、一対のコンベア5を備える。一方のコンベア5は蓄電装置6をラック1へ搬入し、他方のコンベア5は蓄電装置6をラック1から搬出する。さらに、コンベア5は、旋回コンベア50を備える。旋回コンベア50は、トレー21が区画収納部2に収納可能な向きになるように、コンベア5で搬送される蓄電装置6を正回転方向又は逆回転方向(図2の矢印50b又は50c)に旋回して、スタッカクレーン4のフォーク43で蓄電装置6をすくい上げ、収納区画部2に収納できるようにする。
【0019】
スタッカクレーン4は、1本のフォーク43を備える。フォーク43は、キャレッジ41に設置され、各ラック1,1に向けて水平方向に伸縮可能である。これにより、スタッカクレーン4は、フォーク43を伸縮して、キャレッジ41を昇降させることで、蓄電装置6をすくい上げて、蓄電装置6をラック1とコンベア5との間で搬送することができる。
【0020】
図4の通り、蓄電装置6は、トレー21に載置されてコンベア5で搬送される。コンベア5は、走行経路3に沿って搬送方向5aが設定される。旋回コンベア50は、コンベア501と旋回テーブル500とを備え、旋回テーブル500の旋回によってコンベア501が回転するよう構成されている。コンベア5と旋回コンベア50との間には間隔50aが設けられ、旋回コンベア50が旋回する際に、間隔50aを介して、トレー21等がコンベア5に衝突しないようになっている。
【0021】
また、コンベア5と旋回コンベア50との間で蓄電装置6を載置したトレー21を受渡し可能なように、間隔50aが設定され、コンベア5の搬送方向5aがトレー21の長手方向21aになるように設定される。そして、間隔50aをトレー21の長さの1/3程度に設定することにより、旋回コンベア50の旋回ができると共に、受渡しがスムーズに行える。
【0022】
トレー21は、その長手方向21aが、コンベア5の搬送方向5aになるように搬送され、旋回コンベア50で旋回されて、搬送方向5aと直交する方向5bに向けられる。そして、フォーク43をスタッカクレーン4から伸ばしてトレー21の下方へ進入させて、キャレッジ41を上昇してトレー21をすくい上げ、その状態でフォーク43をスタッカクレーン4側に縮めることにより、トレー21をスタッカクレーン4に移動することができる。
【0023】
図5の通り、コンベア5,501は、下部に一対の無端チェーン52を備え、無端チェーン52の回転駆動でトレー21を搬送する。コンベア5,501は、トレー21の両側に配置される一対のガイド部51を備える。ガイド部51は、上方に突設され搬送方向5aに延設されており、トレー21の両側を移動規制しながら搬送方向5aに案内する。また、コンベア5,501は、無端チェーン52の間でトレー21の下方に空間53を備え、この空間53にスタッカクレーン4からのフォーク43が挿入されて、トレー21をすくい上げることができる。
【0024】
図6の通り、収納区画部2は、蓄電装置6を載置したトレー21を収納して囲うボックス20を備える。ボックス20内には、空調装置が設けられている。空調装置は、検知器221及び給排気管30,31で構成される。検知器221は、ボックス20内に発生するガス及び温度を検知する。空調装置は、制御手段(図示略)を備え、検知器221の検知信号に基づき、給排気管30,31でボックス20内を換気して、ボックス20内を所定のガス量及び温度に制御する。
【0025】
さらに、ボックス20内には、消火装置が設けられている。消火装置は、検知器221及び噴射ノズル222で構成される。ラックシステムは、制御盤及び二酸化炭素ボンベ223を備え(図2)、検知器221でボックス20内のガス量及び温度が所定範囲を超える場合に火災と検知し、その際に、噴射ノズル222から二酸化炭素ガスをボックス20内に噴射して消火を行うように制御される。なお、噴射ノズル222は、消火水を噴射するスプリンクラーヘッドとすることもできる。
【0026】
ボックス20内には、通電装置23が設けられる。トレー21は、後部に接続部210を備える(図7)。蓄電装置6は、トレー21に載置される際に、コネクタ等を介して接続部210に電気的に接続される。トレー21は、後部に接続部210に接続されたトレー側接続部211を備える。通電装置23は、ボックス側接続部230を備える。ボックス側接続部230は、エアシリンダー等の駆動部231によって前後進する。
【0027】
駆動部231は、蓄電装置6を載置したトレー21がボックス20内に設置された際に、ボックス側接続部230を前進してトレー側接続部211に接続し、充電完了後に、ボックス側接続部230を後退してトレー側接続部211の接続を解除するように構成される。そして、ボックス側接続部230とトレー側接続部211とが接続することにより、蓄電装置6が外部電源(図示略)に接続されて充電されるようになっている。ボックス20の後部には、作業者がボックス20内に入って消火装置等をメンテナンスできるように、メンテナンス用開閉部240を備える。
【0028】
図7の通り、トレー21は、下部に蓄電装置6を載置する台座部212を備える。台座部212は、トレー21がコンベア5で搬送される際に、両側をガイド部51で位置規制されて案内される(図5)。台座部212は、下面側に複数の位置決め孔214を備える。位置決め孔214は、トレー21がボックス20の所定位置に設置されるためのものである。トレー21は、前部にフランジ部213を備える。フランジ部213は、トレー21をボックス20内に収納した際に、ボックス20の前面開口部200を閉じる(図6)。
【0029】
ボックス20は、収納区画部2に適応した矩形体形状からなる。図8の通り、ボックス20は、トレー21及びフォーク43がボックス20内に浸入可能なように、前面に前面開口部200及び下面に下面開口部201を備える。下面開口部201は、トレー台座部212より小さく形成され、フォーク43より大きく形成される(図8二点鎖線参照)。
【0030】
これにより、フォーク43でトレー21をボックス20内に収納する際に、下面開口部201にフォーク43を挿通して、その状態で、ボックス20の下面開口部201外側にトレー21を載置できる(フォーキング)。ボックス20の下面には、複数のピン202が設けられている。そして、このピン202にトレー21の位置決め孔214を挿入することで、ボックス20内の所定の位置にトレー21を設置することができる。そして、トレー21をボックス20内に収納した際に、トレー21の台座部212が下面開口部201とオーバーラップして完全に密閉することができる。
【0031】
前面開口部200は、蓄電装置6を載置したトレー21をボックス20内に浸入可能に開口されている。トレー21のフランジ部213は、前面開口部200より大きく形成することで、トレー21をボックス20内に収納した際に、フランジ部213で前面開口部200とオーバーラップして密閉することができる(図6)。
【0032】
図7の通り、トレー台座部212の幅方向21bは一定幅となっており、コンベア5のガイド部51で移動規制されて案内可能になっている。また、台座部212の上に設けられたフランジ部213は、前面開口部200より大きくするために、フランジ部213の幅方向21bが台座部212の幅方向21bより大きくなっている。これにより、フランジ部213の下方両側に、切欠き部215が形成される。
【0033】
従って、図9の通り、トレー21がボックス20内に収納された際、前面開口部200と切欠き部215との間に隙間204が形成されるので、この隙間204を塞ぐために、ボックス20は、一対のシャッター部203を備える。シャッター部203は、屈曲プレートで構成され、ボックス20に設けられた回転軸203aを介して回転可能になっている(図8)。さらに、シャッター部203は、押下げ部203bを備えており、トレー21をボックス20の下面に載置する際に、トレー21が押下げ部203bを押下げて、回転軸203aを中心に回転し、シャッター部203が隙間204を塞ぐようになっている。これにより、前面開口部200は、トレー21のフランジ部213とシャッター部203とで完全に密閉される。なお、このシャッター部は、トレー21が所定位置に設置された際にセンサー等で検知して、アクチュエータを用いて自動で開閉するようにしてもよい。
【0034】
上記のようにボックス20及びトレー21を構成することにより、収納区画部2に収納された蓄電装置6を充電する際に、空調装置が、ボックス20内に発生したガスを取り除いたり、温度を一定に保持するので、充電効率を向上できる。さらに、蓄電装置6が発火しても、消火装置が消火を行うので、作業者が消火する必要がない。また、蓄電装置6は、ボックス20内で完全に密閉された状態で消火されるので、他の正常な蓄電装置6に消火ガス等が噴射されることがなく悪影響を及ぼすことがない。また、密閉にすることで、消火に必要な消火ガス等を最小限に抑えることができ、コスト面にも優れる。また、ボックス20に収納したトレー21をスタッカクレーン4で容易に交換でき、メンテナンス性に優れる。特に、蓄電装置の、充電作業を連続して行う場合、タクトタイムが短縮でき生産効率が向上する。
【0035】
[第二実施形態]
第二実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0036】
図10の通り、搬送装置4は、スタッカクレーンからなる。スタッカクレーン4は、キャレッジ41に駆動コンベア43が設けられている。トレー21が搬送方向5b(図4)に向けられた状態で、旋回コンベア50及び駆動コンベア43を駆動することで、トレー21を、旋回コンベア50から駆動コンベア43へ搬送して、スタッカクレーン4に移動することができる。
【0037】
図11の通り、トレー21は、トレー21がボックス20内に収納された際に、フランジ部213が、ボックス20の前面開口部200(図13)を閉じ、フランジ部213は、前面開口部200にぴったりと隙間なく嵌合するように形成されている。
【0038】
ボックス20は、トレー21を前面開口部200からボックス20内に浸入・退出させるための駆動コンベア25を備える。ボックス20の駆動コンベア25を駆動し、スタッカクレーン4の駆動コンベア43を駆動することで、トレー21をボックス20とスタッカクレーン4との間で搬送するようになっている。
【0039】
図13の通り、ボックス20は、トレー21をボックス20内の所定の位置に位置決めする位置決め装置26を備える。位置決め装置26は、先端に設けられた位置決めコーン等からなる位置決め具260と、位置決め具260を進退移動するエアシリンダー等からなる位置決め駆動装置261とを備える。また、図12の通り、トレー21は、台座部212の側部に凹状の係止部262を備える。位置決め具260が、係止部262に嵌まり込んで掛止可能に構成されている。
【0040】
これにより、トレー21がボックス20内の所定位置に収納されたことをセンサー等で検知することで、位置決め装置26が駆動して、位置決め駆動装置261が位置決め具260を移動させて、トレー21の係止部262に掛かり合って、トレー21が位置決めされるようになっている。
【0041】
[第三実施形態]
第三実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0042】
図14の通り、搬送装置4は、無人フォークリフトからなる。無人フォークリフト4は、車体400にマスト401が立設されており、このマスト401に沿って三方向スタッキング機構402がリフト機構(図示略)によって昇降可能に設けられている。三方向スタッキング機構402には、一対のフォーク403が設けられており、これにより、フォーク403は、車体400の左右方向にシフト可能で、前方向及び左右方向に向けて旋回でき、さらに、リフト機構によってマスト401に沿って昇降可能になっている。なお、搬送装置4は、有人フォークリフトであってもよい。
【0043】
図15の通り、トレー21は、台座部212に一対のフォーク差込孔216が形成されている。フォーク差込孔216は、長手方向21aに沿って形成されており、無人フォークリフト4は、フォーク403をフォーク差込孔216に差し込んで、トレー21を搬送する。
【0044】
これにより、図16の通り、ボックス20は、トレー21を出し入れする際に、下面に開口部等を設ける必要がなく、前面開口部200のみ設ける。そして、トレー21がボックス20に収納されると、フランジ部213が、前面開口部200を閉じるように構成されている。
【0045】
[第四実施形態]
第四実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0046】
上記第一乃至第三実施形態では、ラック1は、蓄電装置6を充放電するラックシステムに適用したが、本実施形態では、蓄電装置6を所定期間放置して、その間に異常が生じないか試験するエージング設備に適用する。
【0047】
図17の通り、ラック1は、蓄電装置6ごとに一定の温度を保持して、発生するガスを取り除くために、ボックス20に空調装置を備える。空調装置は、上記実施形態と同様に、検知器221及び給排気管30,31からなる。エージング設備では、蓄電装置6は発火することがないため、消火装置(噴射ノズル222)及び通電装置23は設けられていない。
【符号の説明】
【0048】
1 ラック
2 区画収納部
20 ボックス
200 前面開口部
201 下面開口部
203 シャッター部
204 隙間
21 トレー
212 台座部
213 フランジ部
215 切欠き部
221,30,31 空調装置
221,222 消火装置
23 通電装置
4 搬送装置
43 フォーク
5 コンベア
51 ガイド部
6 蓄電装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電装置を複数の収納区画部に収納するラックであって、
前記各収納区画部に設けられた前記蓄電装置を囲うボックスと、前記蓄電装置を載置して前記ボックスに収納可能なトレーと、前記ボックス内を空調する空調装置とを備え、前記ボックスは、前記トレーを出し入れするための前面開口部を有し、前記トレーは、前記ボックスに収納された際に前記ボックスの前面開口部を閉じるフランジ部を有するL型形状からなることを特徴とするラック。
【請求項2】
前記ボックス内の火災を検知して消火する消火装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のラック。
【請求項3】
前記トレーは、前記ボックスに収納された際に、前記フランジ部が前記前面開口部に重なるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のラック。
【請求項4】
前記トレーは、前記ボックスに収納された際に、前記フランジ部が前記ボックスの前面開口部にぴったりと嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のラック。
【請求項5】
前記ボックスは、前記トレーを収納した際に、前記前面開口部との間に形成される隙間を塞ぐ開閉自在なシャッター部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のラック。
【請求項6】
前記トレーを前記ボックス内の所定位置に位置決めする位置決め手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のラック。
【請求項7】
前記トレーは、前記蓄電装置を電気的に接続するトレー側接続部を備え、前記ボックスは、前記トレー側接続部に電気的に接続可能な通電装置を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のラック。
【請求項8】
前記トレーはフォーク式の搬送装置で搬送され、前記ボックスは、フォーキングスペース分の下面開口部を備え、前記トレーで前記下面開口部を閉じるように構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のラック。
【請求項1】
蓄電装置を複数の収納区画部に収納するラックであって、
前記各収納区画部に設けられた前記蓄電装置を囲うボックスと、前記蓄電装置を載置して前記ボックスに収納可能なトレーと、前記ボックス内を空調する空調装置とを備え、前記ボックスは、前記トレーを出し入れするための前面開口部を有し、前記トレーは、前記ボックスに収納された際に前記ボックスの前面開口部を閉じるフランジ部を有するL型形状からなることを特徴とするラック。
【請求項2】
前記ボックス内の火災を検知して消火する消火装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のラック。
【請求項3】
前記トレーは、前記ボックスに収納された際に、前記フランジ部が前記前面開口部に重なるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のラック。
【請求項4】
前記トレーは、前記ボックスに収納された際に、前記フランジ部が前記ボックスの前面開口部にぴったりと嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のラック。
【請求項5】
前記ボックスは、前記トレーを収納した際に、前記前面開口部との間に形成される隙間を塞ぐ開閉自在なシャッター部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のラック。
【請求項6】
前記トレーを前記ボックス内の所定位置に位置決めする位置決め手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のラック。
【請求項7】
前記トレーは、前記蓄電装置を電気的に接続するトレー側接続部を備え、前記ボックスは、前記トレー側接続部に電気的に接続可能な通電装置を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のラック。
【請求項8】
前記トレーはフォーク式の搬送装置で搬送され、前記ボックスは、フォーキングスペース分の下面開口部を備え、前記トレーで前記下面開口部を閉じるように構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のラック。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2010−186568(P2010−186568A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−28201(P2009−28201)
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【出願人】(000232807)日本輸送機株式会社 (320)
【出願人】(000219314)東レエンジニアリング株式会社 (505)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【出願人】(000232807)日本輸送機株式会社 (320)
【出願人】(000219314)東レエンジニアリング株式会社 (505)
【Fターム(参考)】
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