説明

ラボラトリー自動サンプル・ハンドリング・ワークシステムのための移動式サンプル保管・取出し装置

棚の上に管ラックを収容し、ラックを、棚と外部ローディング・トレイの間で動かすためのエレベーターとコンベアーを有する移動式、断熱された、保管・取出し装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動コンベアー・システムによって、前処理されたサンプルを供給させる、1つ又はそれ以上の独立した処理ステーションを有する、自動臨床サンプル・ハンドリングラボラトリーシステムに関するものである。より詳しくは、本発明は、制御された環境において、一時的に保持しているサンプルのための、自動化されたサンプルの保管・取出し装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ますます複雑さと精巧さのレベルが高まった臨床診断分析器が、初期テスト結果を得るための時間を減少させること、及び/又は分析処理量を高めることに大きな重点を置いて、尿、血清、血漿、脳脊髄液等の体液サンプルの化学分析、及び、免疫測定法を行なうために、開発されつつある。仕分け、バッチ調製、サンプル成分分離のためのサンプル管の遠心分離、流体へのアクセスを容易にするためのキャップの除去等の、分析サンプルの調製とハンドリング作業の自動化において、対応する進歩がなされないならば、処理量の改善は、望ましいことではあるが、阻まれることがある。
【0003】
ラボラトリー自動化システム(Laboratory Automation System:LAS)は、標準の、バー・コード・ラベルが貼られた、真空管に入れられた検体(血液、尿、及び、体液)を取り扱うために開発されてきた。バー・コード・ラベルは、検査指示と他の必要な情報と共に、病院のラボラトリー情報システム(Lavoratory Information System:LIS)に入力される、デモグラフィック情報に関連したアクセス番号を含んでいる。オペレーターは、検査されたサンプルを分析後の保管・取出しに利用出来るようにする以前に、サンプルの仕分け、経路指定、遠心分離、アリコート作成、1つ又はそれ以上の分析器でのサンプル分析等のすべての機能を自動的に果たすLASシステムに、ラベルの貼られた管を置く。
【0004】
処理後、及び、すべての処理された管の十分の一もの数の管が追加検査又は再検査を要求されるので、患者のサンプルは、好都合には、冷凍されたスペースに保管され、追加の検査が必要になった時に取り出される。自動化された、冷凍された保管・取出しシステムは、2つの基本的型式のどちらかにおいて利用ができる。1つの例では、保管・取出しシステムはラボラトリーワ−ク・システムに直接に接続され、サンプル管はコンベアーからロボット制御で取出され、LASの近くに設置された冷蔵装置に保管される。ワーク・システムに近いスペースは、多くの場合少ない又はより高い優先度の要求を有するという理由で、及びその場所への保管は、接続されたLASにて検査されたサンプルに限定されるという理由で、この様なLASに接続された保管・取出しシステムには不都合な点がある。これらの理由により、保管・取出しシステムは、より一般的には離れた場所に置かれ、そして必要な時にラックがロボット制御で保管され、かつ取出される、離れた保管・取出しシステムへ、オペレーターにより動かされるラックに、サンプル管は置かれる。管は、一般的には、ロボットにより選択され、バー・コードを読み取ることにより保管品リストに記載され、冷凍保管へと機械的に移される大容量の保管トレイに移される;また、サンプルは、それらの指定された保管期間の満了に伴い、自動的に廃棄される。この様な保管・取出しシステムは、通常、機器に搭載の、在庫管理と追跡ソフトウェアーと、総合システム・コントローラーを有する、従来の産業用在庫管理操作を含んでいる。
【0005】
前処理機能を有するラボラトリー自動化システムは公知であり、これらは、通常、以下に論じる、特許文献1〜3に記載されている様な、分析器に検体を搬送するためのコンベアー・システムを含んでいる。この様なシステムの典型であるが、サンプルは第1のコンベアーにより分析器に運ばれ、ロボットの様な装置により第1のコンベアーから取出され、隣接した分析器のサンプリング区域内に置かれるか、又は隣接の分析器のサンプリング区域にサンプルを運ぶ分析器固有のコンベアー上へと往復させてもよい。後者の例においては、サンプルから十分なサンプルアリコートが取出されている場合、サンプルは第1のコンベアーに戻され、分析器固有のコンベアーからそこへ移される。
【0006】
特許文献4は、冷蔵品を入れる又は取出すための開口部、及び蒸発バッテリー(battery)の様な、関連した冷却機素からの冷却空気の循環のためのダクト配列を含む、冷蔵品用の棚付き戸棚を開示している。冷蔵品間と同様に、ダクト・システム及び戸棚の内部に循環される空気は、程度の差はあるが、一次又は二次空気によって、冷却され得る。
【0007】
特許文献3は、既存の分析機器の置き換えを必要としないで、多種多様の分析機器による、更なる処理のために、生物試料を自動的に調製出来る、モジュラー式のワークステーションを開示している。このシステムは、入ってくるサンプルを仕分けすることが出来、STATサンプルの優先順位をつけることが出来る。必要に応じ、入ってくるサンプルを、自動的に、遠心分離をし、蓋をとり、選択された分析機器に運ぶことが出来る。中央コントローラーの使用により、システムを自動的に制御することが出来る。このシステムは、オペレーターのエラーの可能性と、生物学的物質に対するオペレーターの暴露を減少させ、効率的で、高い処理量と、短い分析結果処理時間を提供する。
【0008】
特許文献1では、独立した、単独の分析器に連動して操作されるロボット装置に、前処理された開放容器内のサンプルが自動的に与えられる。サンプル管の精密で、正確なハンドリングをもたらすために、各種のロボット・ハンドリング装置が、必要に応じて、管運搬体から自動的に及び堅実に管を取出す、又は置き換えることが出来るように、サンプル管運搬体内に、管を位置決めし、整列させることが重要である。
【0009】
これらの先行技術システムは、改良したサンプル・ハンドリングと処理する処理量を有しているが、既存の、サンプル保管・取出しシステムは、大変広いラボラトリースペースを必要とするか、又は離れた場所への、及びその場所からのラックの運搬と取出しのためにオペレーターを必要とするか、どちらかの不都合な点を有している。これは、再検査することが必要な多くのサンプルは、追加検査が指示される同じ日に、当初検査されていることがわかったので、特に不都合なことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】U.S.Patent 6,060,022
【特許文献2】U.S.Patent 6,220,451
【特許文献3】U.S.Patent 7,141,213
【特許文献4】U.S.Patent 6,742,344
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、再検査が同じ24時間の間に必要とされる事象において、規定された時間の間、一般的には1日、名目数の既に分析されたサンプルをLAS近くに自動的に保持するように適合されている、移動式のサンプル保管・取出し装置を提供する。この24時間の終りに、オペレーターは移動式のサンプル保管・取出し装置を、規定の時間の間、おそらく1週間又はより長い間、かなり多数のサンプル管を保管する、より大きい、離れた、冷凍された保管・取出しシステムに動かす。本発明の移動式のサンプル保管・取出し装置には、各保管サンプル管の位置を追跡するため、及び、再検査が必要となったどのサンプルも自動的に取出すための、プログラム化されたコントローラーが備えられている。また、サンプル保管・取出し装置は、その質量と複雑さを軽減するために、空調管理された空気の外部源によって冷凍されるように適合されている。
【0012】
本発明のより良い理解のため、及び本発明の他の目的及び更なる特徴のより良い理解のために、本発明の様々な以下の好ましい実施態様の詳細な説明を、添付図面と関連して、言及する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明を好都合に用いることが出来る、いくつかの化学分析の前処理装置と分析器と連携して制御されるコンベアーを含む、自動サンプル・ハンドリング・システムの簡略平面図である。
【図2】本発明のサンプル保管・取出し装置の側面断面図である。
【図3】冷却空気源に連結された、図1のサンプル保管・取出し装置の略平面図である。
【図4】冷却空気源に連結された、図1のサンプル保管・取出し装置の略側面図である。
【図5】装置内の縦方向に並進可能なエレベーターを示す、図1のサンプル保管・取出し装置の拡大断面図である。
【図6】コンベアー駆動システムを示す、図5のサンプル保管・取出し装置の部分拡大断面図の平面図である。
【図6A】代替のコンベアー駆動システムを示す、図5のサンプル保管・取出し装置の部分拡大断面図の平面図である。
【図7】代替のコンベアー駆動システムの回転可能なエレベーター・ディスク部分の側面図である。
【図7A】図7の代替のコンベアー駆動システムの回転可能なエレベーター・ディスク部分の平面図である。
【図8】代替のコンベアー駆動システムの回転可能な棚ディスク部分の側面図である。
【図8A】図7の代替のコンベアー駆動システムの回転可能な棚ディスク部分の平面図である。
【図9】図8の棚ディスク部分と交差する、図7の回転可能なエレベーター・ディスク部分を示す。
【図10】図8の回転可能な棚ディスク部分に対して、縦方向に可動である、図7のエレベーター・ディスク部分を示す。
【図10A】図8の回転可能な棚ディスク部分に対して、縦方向に可動である、図7のエレベーター・ディスク部分を示す。
【図10B】図8の回転可能な棚ディスク部分に対して、縦方向に可動である、図7のエレベーター・ディスク部分を示す。
【図11】図8の回転可能な棚ディスク部分と、かみ合い、かつ、回転させる、図7のエレベーター・ディスク部分を示す。
【図11A】図8の回転可能な棚ディスク部分と、かみ合い、かつ、回転させる、図7のエレベーター・ディスク部分を示す。
【図12】どのようにしてラックが、縦方向に並進可能なエレベーターによって、棚間を動かされるかを示す、本発明のサンプル保管・取出し装置の側面断面図である。
【図13】どのようにしてラックが、縦方向に並進可能なエレベーターによって、ローディング・トレイから取り出されるかを示す、本発明のサンプル保管・取出し装置の側面断面図である。
【図14】本発明のサンプル保管・取出し装置との相互関係を示す、図1の自動サンプル・ハンドリング・システムの簡略平面図である。
【図15】本発明のサンプル保管・取出し装置の代替の実施態様である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1を参照すると、多数の管ラック18に入れられた、多数のサンプル容器20、一般的にはサンプル試験管を、必要に応じて自動的に前処理することが出来る、従来のラボラトリー自動化システム10(LAS10)が示されている。サンプル容器20は、試薬、キャリブレーション溶液、及び/又は、品質管理材料を保持するのにも、適し得る。
【0015】
一般的に、自動的に処理すべき患者の検体は、蓋をすることが出来る試験管等の、多数の容器内に入れて、サンプル・ハンドリング・システム10に提供される。各サンプル容器20は、患者識別の他に、場合により、そのサンプルに行なうべき分析方法、及び/又は、さらなる、“追加の”検査が必要である場合には、分析後にサンプルが保留すべき期間を示す、バー・コード等の、容器識別表示が備わっている。ラック18にも、追跡の目的で識別表示がその上に付けられている。
【0016】
LAS10は、各サンプル容器20をサンプル管ローディング/アンローディング・ロボット・ステーション16に戻す前に、サンプル管キャリアー22で運ばれる、複数の個々のサンプル管容器20を、サンプル管ローディング/アンローディング・ステーション16から、自動遠心分離器24へ、蓋をされたサンプル容器20から自動的に蓋を取り除くために、自動管蓋除去器30へ、そして1つ又はそれ以上の従来の臨床分析器32、38、及び、42へと、ベルト状のコンベアー・トラック14がベース上で運ぶ、オペレーティング・ベース12を含む。当然ながら、3つの分析器32、38、及び、42より多くの分析器がコンベアー・トラック14により連結されてもよいが、簡単にするために、3つのみ図示されている。LAS10は、各サンプル管キャリアー22の上に、又は、内部に付けられた識別表示によって、サンプル管容器20の位置を検知するための、図示されていない、多くのセンサーを有している。この様な追跡オペレーションに、従来のバーコード・リーダーを用いてもよい。
【0017】
遠心分離機24と各分析器38、42、及び32には、コンベアー・トラック14から、それぞれ、サンプル管キャリアー22を取出すため、及び遠心分離機24に及び遠心分離機から、分析器38、42及び32に及び分析器から又は分析器中に及び分析器から外へ、サンプル管キャリアー22を動かすため、各種のロボット機構26と28、40と44、又は分析器トラック34と36が、それぞれ、通常は備えられている。一般的には、ローディング/アンローディング・ステーション16は、クランプ用ロボット・ハンドを従来のように備えた少なくとも2つのX−Y−Zロボット・アーム21を含んでいる。
【0018】
LAS10は、様々な種類の分析処理が行われる、各オペレーティング・ステーション24、30、32、38、42及び16にサンプル管キャリアー22を動かすために、従来のコンピューター15により、好ましくは、システム10の一部として内蔵されている、又はシステムとは分離されている、マイクロプロセッサーをベースとした中央演算処理装置CPU15により制御されている。CPU15は、ソフトウェアー、ファームウェアー、又は、Dade Behring Inc. of Deerfield, IL.から販売されているDimension(R) 臨床化学分析器に使用されている様な、ハードウェアーの指令、又は、回路に従って、サンプル・ハンドリング・システム10を制御する。
【0019】
図1には、多数の既に分析されたサンプルを、再検査が同じ24時間の間に必要となる場合に、規定された時間の間、一般的には1日、LAS10の近くに自動的に保持するように適合されている、本発明の移動式サンプル保管・取出し装置50が概略的に含まれている。発見したことは、サンプルが当初検査されたと同じ日に、サンプルの再検査が必要となる事例が多数発生していることである。従って、保管・取出し装置50を適正な大きさにし、それをLAS10の近くに保持することにより、サンプル再検査の効率を増すことが可能である。それ故、好ましくは、移動式サンプル保管・取出し装置50を、一般的におよそ20個、又はそれ以上の個数のラック18に入れられた、一般的におよそ1,000本のサンプル管20を収容できる大きさにする。ラボラトリーが、24時間内に一般的におよそ1,000本のサンプル管20より多くの本数を処理する場合には、1つより多くの、移動式サンプル保管・取出し装置50を用いてもよい。本発明の一般的な目的は、操作効率のために、移動式保管・取出し装置50を、およそ1日1回、従来の、より大きい、離れたサンプル保管・取出し冷蔵室に動かす必要があることである。図1は、保管されているサンプル管20を制御された環境条件以内に保持するように、移動式サンプル保管・取出し装置50の内部に冷却空気を供給するように従来通りに作られた、固定の冷蔵装置52に連結された、移動式サンプル保管・取出し装置50を概略的に示している。サンプル保管・取出し装置50は内部で断熱され、以下に説明するように、LAS10に隣接する冷蔵装置52とドッキングしている場合、ラック18を自動的にローディングするように作られており、さらに、サンプル保管・取出し装置50の内部にサンプルが保管されている間に、サンプルの追加分析が必要となる事象において、そこに保管されているラックのいずれかのものを、自動的に取り出すことが出来るように適合されている。理想的には、サンプル管ローディング/アンローディング・ロボット・ステーション16は、ラック18をLAS10から取出し、それらを、以下に示す、保管・取出し装置50のローディング・トレイ60上に置くように適合されている。さらに以下に説明するように、サンプルの再検査が、前述の24時間の間に、必要となる場合に、サンプル管ローディング/アンローディング・ロボット・ステーション16が、サンプル保管・取出し装置50からラック18を取出すため、及び、上述のように、それらを処理し得る、ローディング/アンローディング・ロボット・ステーション16に戻すために、作動する。さらに、その有用性を増すために、保管・取出し装置50が、LASから離れたサンプル保管冷蔵室の中に動かされる時に、機動性を増し、質量を減らすために、保管と取出し装置50は冷蔵装置52から分離可能である。
【0020】
図2は、多数の水平の内部棚54を示す、移動式保管・取出し装置50の側面断面図であり、各棚54はその上に、多数のラック18を有することが出来る。ラック18には、サンプル管20を入れ得る。移動式保管・取出し装置50のすべての外壁は、適切な層の、保温効果の高いブランケット材51にて断熱され、特許文献4に開示されている様な通例のラインに沿って、縦方向の壁の1つには、固定の冷蔵装置52との連結のために、冷却空気入口ダクト53と出口ダクト55も設けられている。本発明の重要な特徴は、最下段の棚54と水平に位置合わせした位置から、サンプル保管・取出し装置50の上部に位置しているローディング・トレイ60と水平に位置合わせした位置へ、エレベーター56を縦方向に動かすための、モーター駆動のベルト又はトラック58を含む、縦方向に並進可能なエレベーター56である。
【0021】
図3は、冷蔵装置52と連結している保管・取出し装置50の上面図であり、ラック18が保管・取出し装置50の内部へ、及び、その装置から外へ、ローディング・トレイ60の上へと、通って行くように、保管・取出し装置50の上部に、かつ、エレベーター56の上方にある開口部63をも示している。ローディング・トレイ60には、以下に説明するエレベーター・ベルト・コンベアー68と棚ベルト・コンベアー70の様な様式で、時計回りと反時計回りの双方の方向に自由に駆動出来るローディング・トレイ・コンベアー61が備えられている。図4は、装置がLAS10から離れたサンプル保管冷蔵室に動かされるにつれて、保管・取出し装置50に機動性を与える、ロックが可能な、キャスター車輪64としてここに示されている、4個のうちの2個の回転部材をも示す、冷蔵装置52と連結している保管・取出し装置50の側面図である。当業者は、トラック・システムの様な、この装置を動かすように適合されている他の機構を、本発明の他の実施態様において、使用し得ることに気付くであろう。
【0022】
本発明の別の重要な特徴は、縦方向に並進可能なエレベーター56と棚54との間を、ラック18を、ランダム・シーケンスにて水平に動かすための、モーター駆動のエレベーター・ベルト、又は、トラック・システム62である。本明細書に使用されているように、“ランダム”・シーケンスとは、ラック18が当初棚54の上に置かれた時以外のシーケンスである。例示の実施態様において、図5の拡大側面断面図に示されるように、エレベーター・ベルト、又は、トラック・システム62は、棚54の近くに、ラック18がその上に運ばれる時に上方に伸ばされ、以下に説明するように、ラック18が棚54の上へと動かされる時には下方に引き込まれる、エレベーター56の端部にある引き込み式のストップ・ゲート64が備えられた、縦方向に並進可能なエレベーター56を含む。エレベーター56には、以下に説明するラック・ローディング工程において、その上に動かされたラック18を確保するために固定式ストップ・ゲート57がエレベーター56の左側に備えられている。保管・取出し装置50の重要な特徴は、ラック18をエレベーター56から取り出し、ラック18を棚54上に置くために、そして逆の場合も同じにするように適合されてかみ合うコンベアー・システム65である。18のこのラック動作を実現するために、エレベーター56には、エレベーター・ベルト・コンベアー68とかみ合い、第1速度で、時計方向、又は、反時計方向のいずれかの方向に(エレベーター56の上面に沿って)、駆動する軸67を有する、双方向モーター66が備えられている(その上と下の面との間に)。やや同様に、棚54には、支持ベアリング72の上で、時計方向と反時計方向の双方向に自由に駆動させることが出来る、以下に説明するように、ラック18がその上に運ばれる時には伸ばされ、ラック18がエレベーター56の上へと動かされる時には、引き込まれる、エレベーター56の近くの棚54の端部に引き込み式ストップ・ゲート64を同様に有する、棚ベルト・コンベアー70が備えられている。図6に示すように、エレベーター56と棚54の保管・取出し装置50内部の上面図は、どのようにそれらの上面の中央部分が窪んでおり、エレベーター・ベルト・コンベアー68と棚ベルト・コンベアー70が、それらの、それぞれ、高くなっている端部56Eと54Eの間の上面に沿って駆動され、それによって、高くなっている端部56Eと54Eの間を、それぞれ、左、又は、右のどちらかの方向に、ラック18を水平に並進させることが出来ることを示している。
【0023】
同様に図6に示されている、エレベーター・ベルト、又は、トラック・システム62の別の重要な特徴は、エレベーター56が棚54と整列した場合に、動力付きエレベーター・ベルト・コンベアー68と動力なしの棚ベルト・コンベアー70とを連結する、選択的にかみ合うことが出来る駆動システムである。エレベーター・ベルト・コンベアー68と棚ベルト・コンベアー70が一緒に連結されたとき、双方向モーター66がエレベーター・ベルト・コンベアー68と棚ベルト・コンベアー70の双方を、同じ、右から左、又は、左から右の方向に駆動することが出来る。エレベーター56上のラック18を、棚54上のラック18から、分離をさせるために、エレベーター・ベルト・コンベアー68が、棚ベルト・コンベアー70の速度に対して、より高速で駆動されるように、両者は単一のモーター66により駆動されるのであるが、エレベーター・ベルト・コンベアー68と棚ベルト・コンベアー70の駆動比が選択される。ラック18が、棚ベルト・コンベアー70からエレベーター・ベルト・コンベアー68の上へと動かされるにつれて、2つのコンベアー68と70との間の駆動速度の差により、より低速で動いている棚54上のラック18と比較してより高速で、ラック18はエレベーター56上へと動かされる。このコンベアー68と70との間の速度の差は、エレベーター56の上へとローディングされるラック18と、棚54に留まっているそれらのラック18との間のずれを生む。エレベーター・ベルト・コンベアー68により、ひとたび、ラック18がエレベーター56の上へと動かされると、双方向モーター66は停止し、ストップ・ゲート64は上げられ、エレベーター・ベルト・コンベアー68は、棚ベルト・コンベアー70との連結が切られる。エレベーター56は、その上に運ばれたラック18を、別の棚54へ、上方、又は、下方へと、自由に動かせる。
【0024】
図6は、さらに、棚ベルト・コンベアー70の駆動システムを構成している、ブラケット(図示されていない)により、棚54に付けられているスプロケット・アーム77上の、第1歯付きスプロケット74と第2歯付きスプロケット76とがチェーン75により結合されている、棚54に取り付けられている、一対のスプロケットを示している。エレベーター・ベルト・コンベアー68が棚ベルト・コンベアー70と整列した場合に、第1歯付きスプロケット74は、モーター66の回転軸67の端部近くに装着される。クラッチ69のかみ合いが解かれたときに、第1歯付きスプロケット74が自由に回転出来るように、結合クラッチ69が、回転軸67の端部に、従って、第1歯付きスプロケット74の近くに、装着されている。結合クラッチ69がかみ合ったとき、モーター66が作動するときに、第1歯付きスプロケット74を時計、又は、反時計方向に回転させることが出来る。第2歯付きスプロケット76を、第1歯付きスプロケット74の時計方向の回転により時計方向に回転させるにつれて、棚ベルト・コンベアー70を左から右へ回転させるように、そして逆の場合も同じようにするように、第2歯付きスプロケット76が、棚ベルト・コンベアー70とかみ合う、回転軸79の端部につけられている。当業者にとっては、かみ合うことが可能な結合クラッチ69と共に、双方向モーター66によって、エレベーター・ベルト・コンベアー68と棚ベルト・コンベアー70とに、高くなっている端部56Eと54Eの間の、それぞれ上面に沿って、それぞれ右から左、及び、右から左の双方向への駆動をもたらすことが出来ることは明白である。同時に、クラッチ69のかみ合いが解かれた場合、第1歯付きスプロケット74はもはや、棚駆動システムとは結合されていないことが明白である(エレベーター56を、別の棚54と整列するように、及び/又はローディング・トレイ60と整列するように、縦方向に動かすことが求められる場合)。既に説明したように、双方向モーター66が軸67を回し、エレベーター・ベルト・コンベアー68を第1速度で駆動するとき、及び、第1歯付きスプロケット74と第2歯付きスプロケット76とがチェーン75を介して一緒にかみ合っているときに、第2歯付きスプロケット76が軸78を回し、これにより、ベルト・コンベアー70を、エレベーター・ベルト・コンベアー68が動いている第1速度よりやや低速である、第2の速度で駆動するように、第1歯付きスプロケット74と第2歯付きスプロケット76との間の歯数比を選択することは有利な点である。
【0025】
図6Aに示すように、エレベーター56を選択的に駆動棚54とかみ合わせることが出来るように、動力付きエレベーター・ベルト・コンベアー68と動力なしの棚ベルト・コンベアー70を結合するための、代替の、選択的にかみ合わすことが出来る駆動システムにおいて、結合クラッチ69と第1歯付きスプロケット74は、軸67に取り付けられた、回転可能なディスク81と、ディスク・アーム77に装着し、チェーン75により第2歯付きスプロケット76にかみ合わされている、別の回転可能なディスク82により、置換出来る。回転可能なディスク81は、回転可能なディスク82に近い面に装着された、単一の突き出たフィン71を有し(図7、及び、7A参照)、回転可能なディスク82は、回転可能なディスク81に近い面に装着された一対の突き出たピン73を有する(図8、及び、8A参照)。図10A及び10Bに示すように、回転可能なディスク81が、フィン71を通常は縦方向に向けた時、フィン71がピン73の間を縦方向に自由に動き得る、軸67に取り付けられた回転可能なディスク81とディスク・アーム77に装着された回転可能なディスク82との交差を、図10と共に図9は示す。棚ベルト・コンベアー70を左から右に駆動する必要がある場合、フィン71をピン73とかみ合わせ、それによって、ディスク74を時計方向に回転するように、ディスク81はモーター66により、時計方向(図11参照)に駆動される。第2歯付きスプロケット76は、同様に、チェーン75により時計方向に回転するであろう。モーター66の回転方向を逆にすると、同様に、棚ベルト・コンベアー70を右から左に回転させるであろう。
【0026】
図12は、さらに、どのようにしてラック18が棚54間を、エレベーター56により動くか、特に、図2の最下段の棚54から、図12の最上段の棚54に動かされるラック18を示している。図示の目的で、ラック18は、最下段の棚54から、最上段の棚54への“進行”する場合が、点線で示されている。まず、第1歯付きスプロケット74が自由に回転可能であり、従って、エレベーター56と最下段の棚54とのかみ合いが解かれるように、クラッチ69のかみ合いが解かれる。次に、最下段の棚54と水平方向で位置合わせした位置から、最上段の棚54と水平方向で位置合わせした位置へと、エレベーター56の動きに応じて、モーター駆動のベルト又はトラック58が起動される。なお、エレベーター56が縦方向に動くにつれて、エレベーター56は、従って、図2の最下段の棚54と図12の最上段の棚54との間の棚54に取り付けられた、すべての第1歯付きスプロケット74からかみ合いが解かれるように、クラッチ69はかみ合いを解かれたままであることに留意すべきである。しかしながら、エレベーター56が、図12の最上段の棚54と水平方向で整列した場合に、第1歯付きスプロケット74とかみ合うように、クラッチ69が作動し、それによって、同様に、最上段の棚54に取り付けられた第2歯付きスプロケット76とかみ合う。このポイントで、エレベーター56の“右”端部と棚54の開放側の端部とにある引き込み式ストップ・ゲート64が引き込まれ、第1歯付きスプロケット74を“時計方向”に回転し、それによって、上に上がっている、端部56Eと54Eの間の、エレベーター・ベルト・コンベアー68と棚ベルト・コンベアー70を、それぞれ、左から右に動かし、エレベーター56から最下段の棚54の上へとラック18を移動するために、モーター66が起動される。図12の右向きの矢印により示されるように、モーター66は作動し続け、それによって、ラック18を、それが棚54の右端に既に保管されている別のラック18にぶつかって停止するまで、棚ベルト・コンベアー70に沿って動かす。この過程の間、棚54の右端に既に保管されているラック18は、動いている棚ベルト・コンベアー70の“上に乗っている”。
【0027】
図13は、ローディング・トレイ60の上に置かれたラック18が、図12の逆と多少同じ様な過程で、棚54の上に保管されるという、保管・取出し装置50の別の重要な特徴を示している。まず、第1歯付きスプロケット74が、最上段の棚54に取り付けられた第2歯付きスプロケット76からかみ合わないように、クラッチ69はかみ合いが解かれる。次に、エレベーター56を、開口部63を通って、ローディング・トレイ60と水平方向で位置合わせした位置へと、縦方向に動かすために、モーター駆動のベルト、又は、トラック58は起動される。第1歯付きスプロケット74が、ローディング・トレイ60に取り付けられた第2歯付きスプロケット76とかみ合い、エレベーター56の“右”端部とローディング・トレイ60の左端部にある、引き込み式ストップ・ゲート64が引き込まれるように、クラッチ69が作動する。次いで、第1歯付きスプロケット74を“反時計方向”に回転させ、これにより、エレベーター・ベルト・コンベアー68とローディング・トレイ・コンベアー61を右から左の方向へ動かし、ラック18をローディング・トレイからエレベーター56の上へと移動するために、モーター66が起動される。図13の左向き矢印にて示されるように、モーター66は作動し続け、それによって、ラック18を、それがエレベーター56の左端にあるストップ・ゲート57にぶつかって停止するまで、ローディング・トレイ・コンベアー61に沿って動かす。エレベーター56が保管・取出し装置50の内に下がり、ラック18がそこの棚54の上へと置かれる間、ラック18をエレベーター56の上に確実に留めておくように、エレベーター56の“右”端部の引き込み式ストップ・ゲート64は作動する。類似したラック移動過程において、モーター駆動のベルト、又は、トラック58、クラッチ69、第1歯付きスプロケット74、第2の歯付きスプロケット76、引き込み式ストップ・ゲート64、及び、モーター66の組み合わせにより、保管・取出し装置50内の棚54の上の、どのラック18をも、棚54からエレベーター56の上へと動かすことが出来る。
【0028】
重要なことには、移動ステップの間、モーター66がエレベーター・ベルト・コンベアー68を第1速度にて、ローディング・トレイ・コンベアー61を、エレベーター・ベルト・コンベアー68が動く第1速度よりやや低い、第2速度で駆動するように、第1歯付きスプロケット74と第2歯付きスプロケット76間の歯数比を選択するので、従って、ラック18はより早い速度にてエレベーター56の上へと“引っ張られ”、ラック18はローディング・トレイ・コンベアー61に沿って動かされ、それによって、“開いた隙間”が生じる。このギャップにより、保管・取出し装置50の運送時に、ストップ・ゲート64が上がり、ラック18が棚54、又は、エレベーター56から落下するのを防止する余裕を持たせる。
【0029】
上記の説明により、保管・取出し装置50のエレベーター・ベルト、又は、トラック・システム62は、ラック18を棚54の間を動かす、及び/又は、ローディング・トレイ60の上へと動かすのと同様に、ラック18をローディング・トレイ60から、多数の棚54のいずれかの上へと動かす能力を提供するという、多数の特徴を有していることは明らかである。ラック18は棚54の上へと、“後入り・先出し”の規則でローディングされるので、興味のあるどんな特定のラック18にも、ランダムに、近づけることが出来るように、ラック18をラック54間で“入れ替え”し得るように、少なくとも1つの棚54の上に、いくらかの空きスペースを取っておくことが必要であることも同様に明らかである。これらのすべてのオペレーションは、保管・取出し装置50の一部として内蔵されている、又は、装置とは分離されている、コンピューターをベースとした電気機械制御プログラミングの当業者には一般的な、ソフトウェアー、ファームウェアー、又は、ハードウェアーの指令、又は、回路を有する、従来のコンピューター17、好ましくは、マイクロプロセッサーをベースとした中央演算処理装置CPU17により制御されている。同様に、この様なCPU15は、ラック18が最初に棚54に保管され、棚54の間で入れ替えられ、及び/又は、保管・取出し装置50から取出される時点から、保管・取出し装置50内のラック18の位置を追跡し、確認するために、保管・取出し装置50の至る所に戦略的に置かれているバーコード・リーダー19等の、多数のセンサーからの信号を受ける。また、再検査の実施が必要となったサンプルを保持しているサンプル管20が、保管・取出し装置50の内に保持された時はいつでも、CPU17は、直接、又は、ワイアレス・ルーター13により、LAS10のコンピューター17に、都合良くリンクされ、コンピューター17からの適切な命令により、保管・取出し装置50に内蔵のCPU15によって、管20を運んでいるラック18を、棚54から取出し、ローディング・トレイ60の上にラック18を置く。
【0030】
図14に概略的に示すように、保管・取出し装置50は、都合良く、LAS10の近くに置かれ、それによって、上述のように、ラック18をサンプル管ローディング/アンローディング・ステーション16に置き換え、再処理するために、ロボットの様な装置21を使用し、ラック18を自動的に動かすことが可能である。代りに、保管・取出し装置50のローディング・トレイ60へ、及び、ローディング・トレイから、ラックを動かすために、サンプル管ローディング/アンローディング・ステーション16が備えられていてもよい。図14は、固定冷蔵装置52に連結され、ラック18がローディングされている過程にある時を示している、第1の保管・取出し装置50の使用を示している。第1の保管・取出し装置50がラックで一杯になった時に、第1の保管・取出し装置50と固定の冷蔵装置52との連結が解かれ、第1の保管・取出し装置50(点線にて示されている)内部のラック18が棚54から、エレベーター56を使用して、自動的に取出され、サンプル保管冷蔵室23内部の棚構造の中に置かれる、離れて位置する、従来の大容量の冷蔵室23にオペレーターにより押されて行けるように、第2の保管・取出し装置50が近くに位置している。このアンローディング過程の間、一般的には、各サンプル・ラック18の身元が、機械表示読み取りスキャナーにより確認され、ワイアレス・ルーター13により、LAS、及び/又は、病院のLISに送られる。その様なオペレーションを円滑にするために、保管・取出し装置50には、図2に見られるように、従来型の、再充電可能な、バッテリー電源25が、備えられるであろう。
【0031】
図15は、棚54の上に保管されたラック18に近づくために要する時間を削減するように、エレベーター56が2列の棚54の間に位置している、本発明の保管・取出し装置50の別の実施態様である。
【0032】
本明細書に開示された本発明の実施態様は本発明の原理の例証であり、それでもやはり本発明の範囲内で他の改良を用いてよいことを、当業者は正しく理解するであろう。例えば、本発明の自明な変形には、エレベーターと棚コンベアーのための代替の駆動システム、2つの駆動システムの間の異なった選択的カップリング手段、コンベアー・ベルトに代わるチェーンの様なベルト、患者サンプル以外の項目を入れるために適したラックが含まれるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数のサンプル・ラックを収容するための、移動式保管・取出し装置であって、
内部、及び外部上面を有するハウジング;
各棚が少なくとも1つのラックを保持することが出来る、内部に配置された多数の内部棚;
外部上面上のローディング・トレイ;
ラックを上に保持することが出来、各棚と位置合わせした位置からローディング・トレイと位置合わせした位置への間を動くことが出来る、縦方向に並進可能なエレベーター;
ラックをエレベーターから棚の上に動かすように適合されたコンベアー・システム;
及び
ハウジング内部に冷却空気を送るように適合された、少なくとも1つのダクト;
を含む保管・取出し装置。
【請求項2】
さらに、コンベアー・システムが、ラックを棚からエレベーターの上へと動かすように適合されている、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項3】
さらに、コンベアー・システムが、ラックをローディング・トレイとエレベーターの間を動かすように適合されている、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項4】
冷却空気ダクトが冷却空気源に接続されている、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項5】
コンベアー・システムが、エレベーターが棚と水平方向に整列した場合に、クラッチとスプロケットが一緒にかみ合うことが出来る、エレベーター上のモーターに装着されたクラッチと、棚に取り付けられた第1と第2のスプロケットとを含む、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項6】
コンベアー・システムが、エレベーターが棚と水平方向に整列した場合に、フィンとピンが一緒にかみ合うことが出来る、エレベーター上のモーターに装着された回転可能なフィンと、棚に取り付けられた突き出たピンを有する回転可能なディスクを含む、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項7】
モーターが、第1スプロケットを第1の速度で、第2スプロケットを、第2の速度が第1の速度より低い、第2の速度で駆動するように、第1スプロケットと第2スプロケットの間のスプロケット比が選択される、請求項5に記載の保管・取出し装置。
【請求項8】
移動式保管・取出し装置の外部壁が、断熱されている、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項9】
中に保管されているラックの位置を追跡するためのセンサーを、さらに含む、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項10】
中に保管されているラックの識別を検出するためのセンサーを、さらに含む、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項11】
任意のラックを任意の棚から取出し、そのラックをローディング・トレイに置くように、縦方向に並進可能なエレベーターとコンベアー・システムを制御するためにプログラム化された中央演算処理装置をさらに含む、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項12】
内部棚が2列に配置され、ここで縦方向に並進可能なエレベーターが、列の間中央に配置される、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項13】
エレベーターとコンベアー・システムがバッテリー電源式である、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項14】
サンプル・ラックが患者のサンプル、試薬、キャリブレーション液、及び/又は品質管理溶液を保持することが出来る、請求項1に記載の保管・取出し装置。
【請求項15】
装置の表面に取り付けられた、装置の動きを補助するように適合された機構を、さらに含む、請求項1に記載の保管・取出し装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図7】
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【図7A】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図10】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図11A】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2010−531460(P2010−531460A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514745(P2010−514745)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2007/083124
【国際公開番号】WO2009/002358
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(508147326)シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド (23)
【Fターム(参考)】