説明

ラミネート装置及び封止構造体の製造方法

【課題】製品の汚染を防止し、さらに、気泡を残さずにラミネートを行う。
【解決手段】ラミネート装置1において、減圧チャンバ2と、その減圧チャンバ2内に設けられたヒータ台3と、減圧チャンバ2内であってヒータ台3の上方に設けられた押圧部材4とを備え、その押圧部材4は、ヒータ台3に向き合う弾性シート4aと、その弾性シート4aを区分して支持し、供給気体の圧力によりヒータ台3側に弾性シート4aを膨張させる膨張室R1を区分毎に形成する支持枠4bとを具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラミネート装置及び封止構造体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
封止構造体の一つである平面表示装置は、コンピュータディスプレイや携帯端末などの様々な装置で使用されている。この平面表示装置としては、例えば、有機EL(Electro Luminescence:エレクトロルミネッセンス)表示装置が開発されている。有機EL表示装置は、液晶表示装置やプラズマ表示装置などよりも薄型化が可能であって、プラズマ表示装置と同様に自発光が可能な表示装置である。
【0003】
平面表示装置を製造する製造工程においては、ラミネート装置が用いられる。このラミネート装置は、下方に向かって膨張自在なダイアフラムを備えた上チャンバと、ヒータ台を備えた下チャンバにより構成されている。このラミネート装置は、被ラミネート体がヒータ台に載置された状態で、上チャンバと下チャンバを密閉して減圧し、その後、被ラミネート体を加熱して、上チャンバに大気を導入することにより被ラミネート体をヒータ台の上面とダイアフラムとの間で挟圧してラミネートする(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このようなラミネート装置により1組のガラス基板に多数の表示領域を面付けして製造する場合には、被ラミネート体となるガラス基板上に樹脂シートを多数配置した後、ラミネート装置のダイヤフラムによりガラス基板上の各樹脂シートを押圧して気泡を除去し、各樹脂シートをガラス基板に密着させる。このとき、ラミネート装置のダイアフラムは各樹脂シートを完全に覆ってガラス基板の表面全体に密着することになる。
【0005】
なお、ガラス基板上には、封止材としてのフリット材が枠形状に塗布され、フリット枠が複数形成されており、それらのフリット枠内のガラス基板上に樹脂シートが配置される。この樹脂シートは充填材に保護フィルムを積層することで形成されており、その樹脂シートがフリット枠内のガラス基板上に載置されることで、充填材がフリット枠内に供給されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3655076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述のようにダイアフラムにより気泡を除去しながら各樹脂シートをガラス基板に密着させる場合、ダイアフラムが樹脂シート以外のガラス基板の表面やフリット枠に接触するため、それらを汚染することがある。
【0008】
また、樹脂シートからはみ出した充填材がダイヤフラムに付着し、ダストの原因、もしくはガラス面やフリット枠を汚染する原因となることもある。さらに、ガラス基板や樹脂シートに対するダイアフラムの接触の仕方により、排気経路が確保できず気泡の抜け具合がばらつくこともある。
【0009】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、製品の汚染を防止することができ、さらに、気泡を残さずにラミネートを行うことができるラミネート装置及び封止構造体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、ラミネート装置において、減圧チャンバと、減圧チャンバ内に設けられたヒータ台と、減圧チャンバ内であってヒータ台の上方に設けられた押圧部材とを備え、押圧部材は、ヒータ台に向き合う弾性シートと、弾性シートを区分して支持し、供給気体の圧力によりヒータ台側に弾性シートを膨張させる膨張室を区分毎に形成する支持枠とを具備していることである。
【0011】
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、封止構造体の製造方法において、減圧チャンバと、減圧チャンバ内に設けられたヒータ台と、減圧チャンバ内であってヒータ台の上方に設けられた押圧部材とを備え、押圧部材は、ヒータ台に向き合う弾性シートと、弾性シートを区分して支持し、供給気体の圧力によりヒータ台側に弾性シートを膨張させる膨張室を区分毎に形成する支持枠とを具備しているラミネート装置を用いて、複数のラミネート材が載せられた被ラミネート材をヒータ台に載置し、押圧部材により複数のラミネート材を押圧しながら被ラミネート材にラミネートすることである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、製品の汚染を防止することができ、さらに、気泡を残さずにラミネートを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の一形態に係るラミネート装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1に示すラミネート装置が備える押圧部材を示す斜視図である。
【図3】図1に示すラミネート装置が行うラミネート動作を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の一形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るラミネート装置1は、減圧チャンバ2と、その減圧チャンバ2内に設けられたヒータ台3と、そのヒータ台3の上方であって減圧チャンバ2内に設けられた押圧部材4と、減圧チャンバ2内を減圧する減圧部5と、押圧部材4の押圧源として気体を供給する気体供給部6と、各部を制御する制御部7とを備えている。
【0016】
減圧チャンバ2は、第1チャンバである上チャンバ2aと第2チャンバである下チャンバ2bとに分割可能に形成されている。上チャンバ2aはヒータ台3を上方から覆う上チャンバであり、下チャンバ2bはヒータ台3を下方から収容する下チャンバである。この減圧チャンバ2は、上チャンバ2aと下チャンバ2bとが一体になった閉状態と、上チャンバ2aと下チャンバ2bとが分離した開状態となる。なお、下チャンバ2bの上チャンバ2a側の表面には、気密性を維持するため、Oリングなどの気密保持部材2b1が設けられている。
【0017】
ヒータ台3は、減圧チャンバ2の下チャンバ2bに固定されて設けられている。このヒータ台3は、被ラミネート体となるガラス基板などの基板11が載置されるステージとして機能し、その基板11を加熱する台である。ヒータ台3としては、例えばホットプレートなどが用いられる。ヒータ台3は制御部7に電気的に接続されており、ヒータ温度が所定の温度で一定になるように制御部7により制御される。
【0018】
ここで、基板11上には、枠形状のフリット材12が焼成されて複数個マトリクス状に設けられている。フリット材12は、基板11と他の基板とを貼り合わせる際の封止材として機能する。各フリット材12の枠内には、ラミネート体となる樹脂シート13が載置されている。樹脂シート13は充填材13aに保護フィルム13bを積層することで構成されている。この樹脂シート13はもともと二枚の保護フィルム13bにより充填材13aを挟むことで形成されており、その一方の保護フィルム13bが剥離されてから基板11上に配置される。
【0019】
充填材13aは、例えば、常温では粘着性がほとんどなく、所定温度で溶融して粘着性を有し、さらに高い所定温度で硬化する熱硬化性樹脂フィルムである。また、保護フィルム13bは、充填材13aを外気(ゴミや埃の付着など)や外力から保護するフィルムである。
【0020】
押圧部材4は、図1及び図2に示すように、ダイヤフラムなどの弾性シート4aと、その弾性シート4aを挟持して支持する第1支持枠4b及び第2支持枠4cとを備えている。この押圧部材4はヒータ台3の上方であって減圧チャンバ2の上チャンバ2aに設けられている。
【0021】
弾性シート4aはヒータ台3から所定距離だけ離間してヒータ台3の上方に位置しており、ヒータ台3側に向けて膨張するように変形可能なシートである。この弾性シート4aとしては、例えば、シリコンやバイトンなどの弾性体が用いられる。
【0022】
第1支持枠4bは減圧チャンバ2の上チャンバ2aにボルトなどの複数の取付部材B1により取り付けられており、第2支持枠4cは弾性シート4aを介して第1支持枠4bにボルトなどの複数の取付部材B2により取り付けられている。したがって、第2支持枠4c、弾性シート4a及び第1支持枠4bはその順番で積層されて各取付部材B2により一体にされて、押圧部材4が構成されており、その押圧部材4は各取付部材B1により上チャンバ2aに着脱可能になっている。
【0023】
また、第1支持枠4bは、樹脂シート13の大きさに合わせて弾性シート4aを区分して支持し、供給気体の圧力によりヒータ台3側に弾性シート4aを膨張させる膨張室R1を区分毎に形成する枠体である。すなわち、第1支持枠4bは各膨張室R1の側壁を形成しており、それらの膨張室R1の底面が弾性シート4aとなる。
【0024】
ここで、弾性シート4aの区分サイズは、一つの膨張室R1の底面となる部分の弾性シート4aがヒータ台3上の基板11の樹脂シート13の表面(弾性シート4a側の表面)全体を押圧可能であって、その樹脂シート13の表面以外には接触しないように設定されている。
【0025】
なお、第1支持枠4bの上チャンバ2a側の表面には、Oリングなどの気密保持部材4dが複数設けられている。これらの気密保持部材4dは各膨張室R1の開口部に沿うように設けられており(図2参照)、押圧部材4が上チャンバ2aに取り付けられた状態で各膨張室R1の気密性を維持する。
【0026】
減圧部5は、減圧チャンバ2内を排気する排気部である。この減圧部5は、減圧チャンバ2の下チャンバ2b内に連通する排気管5aと、その排気管5aを介して減圧チャンバ2内を排気するポンプ5bと、排気管5aの経路途中に設けられたバルブ5cとを備えている。バルブ5cとしては、例えば電磁弁やバタフライ弁などの開閉弁が用いられる。ポンプ5b及びバルブ5cは制御部7に電気的に接続されており、バルブ5cが制御部7の制御に応じて開き、ポンプ5bが制御部7の制御に応じて減圧チャンバ2内の気体を吸引して排気する。
【0027】
さらに、減圧部5は、減圧チャンバ2の上チャンバ2a内、すなわち押圧部材4の各膨張室R1に連通する排気管5dと、その排気管5dを介して各膨張室R1内を排気するポンプ5eと、排気管5dの経路途中に設けられたバルブ5fとを備えている。バルブ5fとしては、例えば電磁弁やバタフライ弁などの開閉弁が用いられる。ポンプ5e及びバルブ5fも制御部7に電気的に接続されており、バルブ5fが制御部7の制御に応じて開き、ポンプ5eが制御部7の制御に応じて各膨張室R1内の気体を吸引して排気する。
【0028】
気体供給部6は、押圧部材4の各膨張室R1に圧縮空気などの気体を供給する供給部である。この気体供給部6は、押圧部材4の各膨張室R1につながっている排気管5dに連通する供給管6aと、その供給管6aを介して各膨張室R1に気体を供給するガス供給源6bと、供給管6aの経路途中に設けられたバルブ6cとを備えている。バルブ6cとしては、例えば電磁弁やバタフライ弁などの開閉弁が用いられる。バルブ6cは制御部7に電気的に接続されており、制御部7の制御に応じて供給管6aを開閉する。
【0029】
制御部7は、各部を集中的に制御するコントローラと、各種プログラムや各種データ等を記憶する記憶部とを備えている。記憶部としては、例えば、コントローラのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)や不揮発メモリ、ハードディスクドライブなどが用いられる。制御部7は、記憶部に格納されている各種プログラムや各種データ等に基づいて各部の制御や、データの計算又は加工等を行う一連のデータ処理などを行う。
【0030】
特に、制御部7は、ヒータ台3上の基板11に樹脂シート13をラミネートするためのラミネート処理を実行する。このラミネート処理は、減圧を行う減圧処理や押圧を行う押圧処理などを含んでいる。なお、記憶部には、減圧条件や押圧条件などの条件情報が記憶されている。
【0031】
次に、前述のラミネート装置1が行うラミネート動作(製造方法)について説明する。なお、ラミネート装置1の制御部7はラミネート処理を実行して各部を制御する。
【0032】
まず、減圧チャンバ2の上チャンバ2aが開けられ、減圧チャンバ2が開状態となり、基板11がロボットハンドなどの搬送機構によりヒータ台3上に供給される。このヒータ台3は80℃程度に加熱されている。その後、減圧チャンバ2の上チャンバ2aが閉じられ、減圧チャンバ2が閉状態となり、減圧チャンバ2内が密閉される。
【0033】
なお、基板11には、樹脂シート13がマトリクス状に複数枚配置されている。樹脂シート13を構成する充填材13aとしては、常温では粘着性はほとんどなく、例えば、80℃程度に加熱すると溶融して粘着性を持ち、100℃以上に加熱することで硬化する熱硬化性樹脂フィルムが用いられる。
【0034】
次いで、排気用のポンプ5b及びポンプ5eが駆動され、バルブ5c及びバルブ5fが開けられ、減圧チャンバ2の上チャンバ2a内(押圧部材4の各膨張室R1内)及び下チャンバ2b内が排気されて減圧される。このとき、下チャンバ2bが減圧されることで、基板11と各樹脂シート13との間にある空気(気泡)が排気される。
【0035】
その後、上チャンバ2a及び下チャンバ2bの内部が100Pa程度に減圧された状態になったところで、排気用のバルブ5fが閉じられ、ポンプ5eが止められる。次いで、給気用のバルブ6cが開けられ、供給管6aを介してガス供給源6bから正圧の空気(圧縮空気)が減圧チャンバ2の上チャンバ2a内、すなわち押圧部材4の各膨張室R1に供給される。この圧縮空気はガス供給源6bが備えるレギュレータにより段階的に圧力制御される。
【0036】
図3に示すように、押圧部材4の各膨張室R1内に圧縮空気が供給されると、弾性シート4aがヒータ台3側に膨張室R1毎(区画毎)に膨らんで、基板11上の各樹脂シート13を押さえつける。これにより、80℃程度に加熱された各樹脂シート13と基板11との間に残留している空気は押し出され、各樹脂シート13と基板11とが完全に密着する。
【0037】
弾性シート4aは、基板11上に配置された各樹脂シート13とほぼ同じサイズに分割された構造となっているので、基板11の各樹脂シート13以外の表面に接触することなく加圧を行うことが可能になる。したがって、弾性シート4aが基板11上の各樹脂シート13以外の部分に接触することがなくなり、製品の汚染を回避することが可能となる。
【0038】
また、弾性シート4aが各樹脂シート13ごとに区分されているので、基板11と樹脂シート13との間から空気を排気する排気経路が確保される。これにより、弾性シート4aの接触の仕方による排気不良がなくなり、確実に気泡抜きを行うことが可能となる。なお、供給気体の圧力を制御することにより、押圧力(加圧力)を多段的に任意に調整することも可能である。
【0039】
その後、給気用のバルブ6cが閉められ、排気用のバルブ5fが開けられ、さらに、排気用のポンプ5bが止められて、大気開放が行われる。次いで、減圧チャンバ2の上チャンバ2aが開けられ、減圧チャンバ2が開状態となり、基板11がロボットハンドなどの搬送機構によりヒータ台3上から減圧チャンバ2外に取り出され、次工程に搬送される。
【0040】
次工程では、まず、シート剥離装置が用いられ、基板11上の各樹脂シート13から保護フィルム13bがそれぞれ剥離される。保護フィルム13bは、樹脂シート13を構成する充填材13a上に貼り付けられている。シート剥離は窒素などの不活性ガス雰囲気中で行われる。
【0041】
次いで、貼り合わせ装置が用いられ、封止用の基板11が反転されてアレイ基板に貼り合わされる。なお、アレイ基板上には、発光層(有機発光素子膜など)が表示領域毎に設けられている。この貼り合わせは減圧雰囲気中で行われる。例えば、封止用の基板11が貼り合わせ装置の保持枠により支持され、アレイ基板が貼り合わせ装置のステージ上に載置される。その後、封止用の基板11とアレイ基板との位置合わせが行われ、ステージ及び保持枠が近づく方向に相対移動してそれらが密着され、加圧状態及び減圧雰囲気中で基板11とアレイ基板との貼り合わせが行われる。
【0042】
その後、レーザ封止装置が用いられ、貼り合わせ状態の基板11及びアレイ基板の間に位置する枠形状の各フリット材12がレーザ光の照射により溶融されてアレイ基板に接着される。レーザ光の照射は減圧雰囲気中で行われる。例えば、レーザ封止装置のレーザ照射部により、貼り合わせ状態の基板11及びアレイ基板の間に位置する枠形状の各フリット材12に対してレーザ光が照射され、各フリット材12が溶融されてアレイ基板に接着される。これにより、封止用の基板11とアレイ基板とが各フリット材12により接着される。
【0043】
最後に、焼成炉が用いられ、接着状態の基板11及びアレイ基板がその焼成炉内に入れられ、それらの間に位置する各充填材13aが加熱されて硬化する。加熱により、充填材13aは一時的に軟化して溶融し、枠形状のフリット材12、基板11及びアレイ基板により形成される内部空間で広がってその内部空間を埋めて硬化する。その後、表示領域毎の切断が行われ、一度に複数の平面表示装置(封止構造体)が完成する。
【0044】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、弾性シート4aを区分して支持し、供給気体の圧力によりヒータ台3側に弾性シート4aを膨張させる膨張室R1を区分毎に形成することによって、弾性シート4aが区分毎にヒータ台3側に膨張し、基板11の樹脂シート13以外の部分に接触することがなくなり、基板11の表面及びフリット枠を汚染することがなくなるので、製品の汚染を防止することができる。さらに、弾性シート4aが基板11の樹脂シート13以外の部分に接触することがなくなることから、基板11上の多数の樹脂シート13のそれぞれの間に隙間が確保されるため、ラミネート時の排気経路が確保され、樹脂シート13と基板11の間の残留空気が確実に排気されるので、気泡を残さずにラミネートを行うことができる。このように、製品の品質低下を招く要因を排除し、封止構造体の品質を向上させることができる。
【0045】
また、押圧部材4を着脱可能に形成することによって、区分サイズが異なる押圧部材4を複数用意しておき、ラミネート材である樹脂シート13の大きさに合わせて、押圧部材4を取り替えることが可能となるので、装置の利便性を向上させることができる。
【0046】
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、前述の実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、前述の実施の形態においては、各種の数値を挙げているが、それらの数値は例示であり、限定されるものではない。
【0047】
前述の実施の形態においては、第1支持枠4b及び第2支持枠4cにより弾性シート4aを挟持して押圧部材4を構成しているが、これに限るものではなく、例えば、第1支持枠4bに弾性シート4aを接着剤や溶着などにより接合して押圧部材4を構成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…ラミネート装置、2…減圧チャンバ、3…ヒータ台、4…押圧部材、4a…弾性シート、4b…支持枠、R1…膨張室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
減圧チャンバと、
前記減圧チャンバ内に設けられたヒータ台と、
前記減圧チャンバ内であって前記ヒータ台の上方に設けられた押圧部材と、
を備え、
前記押圧部材は、
前記ヒータ台に向き合う弾性シートと、
前記弾性シートを区分して支持し、供給気体の圧力により前記ヒータ台側に前記弾性シートを膨張させる膨張室を区分毎に形成する支持枠と、
を具備していることを特徴とするラミネート装置。
【請求項2】
前記押圧部材は着脱可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載のラミネート装置。
【請求項3】
減圧チャンバと、前記減圧チャンバ内に設けられたヒータ台と、前記減圧チャンバ内であって前記ヒータ台の上方に設けられた押圧部材とを備え、前記押圧部材は、前記ヒータ台に向き合う弾性シートと、前記弾性シートを区分して支持し、供給気体の圧力により前記ヒータ台側に前記弾性シートを膨張させる膨張室を区分毎に形成する支持枠とを具備しているラミネート装置を用いて、複数のラミネート材が載せられた被ラミネート材を前記ヒータ台に載置し、前記押圧部材により前記複数のラミネート材を押圧しながら前記被ラミネート材にラミネートすることを特徴とする封止構造体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−221611(P2010−221611A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−73189(P2009−73189)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】