リサイクル可能デジタルカメラを介した広告
更新されたまたは新たな広告メッセージのデータが、デジタルカメラがリサイクルされる過程の中で、デジタルカメラの不揮発性メモリにロードされる。したがって、カメラのユーザは、カメラをリサイクルする一部として、更新されたまたは新たな広告メッセージを受け取る。広告メッセージをカメラの写真プレビュースクリーン上に表示しかつ/またはカメラにあるスピーカによって再生成することができるいくつかの方法がある。広告メッセージは、カメラによって収集された写真と共に、または別々の時間に表示することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、使い捨てハンドヘルドデジタルカメラ、およびそれらを使用してリサイクルする方法に関し、より詳細には、カメラのユーザに広告および他のメッセージを配信することができる機能を有するそのようなカメラ、およびそのようなメッセージを供給する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
静止写真および/またはショートビデオクリップを撮影するために、リサイクル可能な使い捨てハンドヘルドデジタルカメラの人気が消費者の間で高まっている。リサイクル可能なビデオカムコーダおよび他のデジタルビデオカメラも市販されている。そのようなカメラは、カメラが永久的に所有される場合よりもはるかに安い価格でエンドユーザによって購入される。リサイクル可能デジタルカメラは、許可されている枚数の写真が撮影されるまで、従来のデジタルカメラと同様にエンドユーザによって使用される。この時点で、エンドユーザは、格納された写真の処理のために、直接、または小売ストアを介してサービスセンターにリサイクル可能カメラを返却する。その後、写真は、ハードコピープリントとして、またはCD−R(コンパクトディスクレコーダブル)もしくはDVD−R(DVDディスクレコーダブル)などの標準的な記憶媒体に乗せてエンドユーザに返却される。次いで、カメラは、サービスセンターまたはカメラの製造業者によって、カメラの内部メモリの消去を含めた改修を施され、次いで、カメラストアやドラッグストアなどの小売販売所に返却されて再販される。それゆえ、用語「リサイクル可能」が用いられる。
【0003】
リサイクル可能カメラは、典型的には、写真データの格納のための内部電子メモリのみを有する。通常、リサイクル可能でない購入されるカメラとは異なり、格納された写真をパーソナルコンピュータなどに転送することによってエンドユーザがそれらの写真を検索するための機構は提供されない。格納された写真は、サービスセンターに独自に利用可能な手段によって、サービスセンターによって検索することができる。リサイクル可能デジタルカメラは、小売販売店を介した製造、使用、処理、およびリサイクルというモデルの点で、使い捨て写真フィルムカメラと類似している。このビジネスモデルを実行可能にするために、リサイクル可能デジタルカメラは、製造が安価になるように設計される。
【0004】
1つのそのようなカメラは、ピュア デジタル テクノロジィース,インコーポレイテッドによって作成され、小売店を通じて配布されている。1つのそのような小売店は、小売ドラッグストアの全国チェーン店であり、チェーン店が、カメラをエンドユーザ消費者に販売し、かつ、写真を撮影して格納するカメラの容量に達した後にカメラを返却する場所として機能する。このカメラの1つのバージョンは、メモリに格納された最後の写真のみを示すプレビュースクリーンを有し、この最後の写真のデータをユーザがメモリから削除できるようにする。ユーザは、任意の以前に記録された写真を再閲覧および/または削除することはできない。カメラがオンに切り替えられるたびに、カメラが購入された小売店を識別する表示が、数秒間プレビュースクリーンに現れる。リサイクル可能デジタルカメラは、ピュア デジタル テクノロジィース,インコーポレイテッドによる特許出願の国際公開特許出願第03/024,083号(特許文献1)に記載されている。
【0005】
小売ストアは、典型的には、返却されたカメラを処理センターに送り、処理センターは、多数の小売ストアからのそのような返却を取り扱う。処理センターは、カメラ内の静止画および/または動画データからプリントおよび/または任意選択のCD−Rを作成し、次いで、典型的にはエンドユーザ消費者が取引する小売ストアを介して、それらをカメラの消費者に送る。
【特許文献1】国際公開特許出願第03/024,083号
【特許文献2】米国特許出願第10/458,893号
【発明の開示】
【0006】
一般に、リサイクル可能デジタルカメラは、広告メッセージを伴ってカメラユーザに再販され、広告メッセージは、静止画または動画データを取り込むまたは閲覧するといったカメラの通常使用中に再生成される。具体的には、新たなまたは更新された広告メッセージのデータが、画像データの処理のために返却されているリサイクル可能デジタルカメラの不揮発性メモリにロードされ、その後、そのカメラが消費者に再販される。
【0007】
新たなまたは更新されたメッセージデータは、処理センターや小売施設など、画像データを除去して処理するのと同一のビジネス主体によってロードすることができ、あるいは別法として、これらまたは他のビジネス主体のうちの別々の主体が、これら2つの機能を行うことができる。新たなまたは更新された広告メッセージは、最も一般的には、小売施設、処理センター、カメラ製造業者、およびカメラサイクルに直接関わる任意の他の事業者以外の主体の製品または事業を宣伝する。したがって、カメラは、一般的な広告手段となり、広告主は、カメラの製造、カメラへの広告メッセージデータのアップロード、カメラからの画像の処理、および改修されたカメラのエンドユーザへの配布に関わるビジネス主体の適当な1つまたは複数に対価を支払う。
【0008】
メッセージは、画像、音声、またはそれら2つの組合せとして再生成されることがある。画像の場合、メッセージは、1つまたは複数の連続する静止フレーム、または動画であってよい。再生成されるメッセージは、商品またはサービスの従来的な広告など、様々な形態であってよく、あるいはまた、商業当事者にディスプレイを提示することによってカメラユーザが割引やフリーサンプルなどを得られるクーポンとして機能することもある。リサイクル可能カメラが販売される地域のレストランの名簿、映画館、および他のメッセージが、カメラユーザがアクセスできるように含まれることもある。このタイプのメッセージでは、カメラユーザが、自分自身の画像データを取り込むのとは無関係にメッセージにアクセスして再生成したいと思うことがあり、カメラは、好ましくは、この目的のためにユーザによって作動可能な外部制御機構を含む。短いバージョンのメッセージが、非自発的に再生成されることがあり、このときユーザは、メッセージの拡大版を視聴するオプションを有し、一例として、映画のための完全な予告編をユーザが見ることができるように提供されたオプションを有する映画の広告である。
【0009】
広告メッセージは、カメラの電源スイッチが作動されるたびに、カメラが初期化している間、写真の撮影後であるが、写真をカメラディスプレイスクリーンで閲覧することができるようになる前、写真の撮影中、あるいはユーザがカメラディスプレイスクリーンを閲覧しかつ/または音声を聴く可能性が高い他の時に、リサイクル可能カメラで再生することができる。表示されたメッセージは、カメラスクリーン上で見ることができる唯一の画像であってよく、あるいは、事前に撮影された写真または撮影中の写真に重なっていてもよい。メッセージは、隅に配置されても、またはディスプレイの縁に沿って配置されてもよく、あるいは表示される写真を閲覧するのに邪魔にならないような写真の小さな一部分に重なっていてもよい。広告メッセージは、静止していてよく、あるいはディスプレイスクリーンを横切って移動してもよい。複数のメッセージのデータがカメラに格納され、何らかの事前定義された順序またはランダムな順序で、あるいは指定された条件に応答して再生成されることがある。広告メッセージを再生成するための代替方法は多数あり、様々であるので、環境に最良適合する様式でメッセージをカメラによって再生成することができる。さらに、広告シンボルまたは他のメッセージは、取り込まれた画像データに追加することもでき、それによりシンボルは、格納された画像データの一部となり、写真が閲覧されるたびに、かつ処理後の写真プリント上に現れる。
【0010】
現在行われているように、取り込まれた写真をユーザがリサイクルカメラから削除するのを制限するのではなく、そのような削除は、削除が許可される前にまず広告メッセージが表示されるように条件付けられる。このとき、ユーザは、カメラの使用の各サイクル中に、より多くの広告メッセージを受けることになる可能性が高い。また、カメラは、広告主に課金を設定するためのベースとして、様々な格納された広告メッセージが再生成される回数、特にユーザによって要求された回数のデータを保持することもある。
【0011】
また、前述した技法は、エンドユーザが、許可されている枚数の写真が撮影されるたびに新たなカメラを得るのではなく、同一のカメラを所持する修正形のビジネスモデルにも同様に適用可能である。そのような場合、カメラ所有者はやはり、許可されている写真の枚数がカメラのメモリ内に格納された後にカメラを返却して、そのビデオデータを処理してもらう。しかし、別のカメラを購入するのではなく、ユーザは、再使用のために同じカメラを返却される。
【0012】
広告メッセージを含むことによるカメラユーザに対する主な利点は、広告主から得られる収益が、カメラおよび/またはビデオデータ処理のコストを低減できるようにすることである。あるいは、広告収益は、より高い品質、使用の簡便性、および他の所望の機能を有するより高価なカメラを、同等またはわずかに劣るカメラの代わりに販売できるようにする。
【0013】
リサイクル可能カメラの製造業者、およびリサイクル可能カメラ用の構成要素の供給業者にとって、より低い価格は、販売されるリサイクル可能カメラの数を増加させる。取り込まれるビデオの品質を改善し、機能の数を増やすことができることが、リサイクル可能カメラを、リサイクル可能でないデジタルカメラに対してより競争力のあるものにする。
【0014】
小売業者およびビデオ処理業者にとって、広告収益は、それらの一方または両方に、独立した収入源を提供することができる。この収入は、カメラまたは処理のコストとは無関係である。これは、特に、より大量にリサイクル可能カメラを商う小売施設の利益を高める。
【0015】
広告主にとって、カメラでのメッセージを変更することを追加することが、カメラの寿命にわたって続く広告のための別の効果的な手段を提供する。特に、小売施設または地域のカメラ配布業者が広告コンテンツを担当するとき、広告主は、広告のターゲットを地域の客に定めることができ、したがってより効果的になる。カメラは、客に対して、ショートビデオクリップやさらなる映画予告編など、複雑な映像および音声広告を配信するための別の手段を提供する。これらは、現在、テレビジョンケーブルまたは衛星配信を介して、ビデオ/音声ディスクで、インターネットサイトへのアクセスによって、または映画館において以外は客に提示することができない。
【0016】
本発明の追加の態様、利点、および特徴は、添付図面に関連付けて読まれるべきであるその例示的な実施例の以下の説明に含まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
広告メッセージを配信することができるハンドヘルドデジタルカメラの形態での例示的なビデオデータ収集装置が、図1の概略図に示されている。このカメラは、ケース11と、撮像光学系13と、ユーザインターフェイス15とを含み、ユーザインターフェイス15は、ライン19を介してプロセッサ17と通信する。インターフェイス15は、ユーザ操作スイッチおよび制御機構と、カメラの動作およびステータスのインジケータとを含み、その例を図2に関して以下に説明する。ライン22を介してプロセッサ17によって制御される任意選択の光フラッシュユニット21を含むこともできる。電池(図示せず)もケース11内部に含まれる。電池は、カメラ内に永久的に装備されたまたは着脱可能である、再使用可能で再充電可能なタイプのものであってよく、あるいは別法として、1つまたは複数の着脱可能な使い捨て電池であってもよい。そのようなハンドヘルドデジタルカメラは小さく、カメラ本体が長さ14cm×高さ8cm×厚さ5cm未満の寸法を有することがあり、さらに小さく、8×4×2cm未満であることもあり、レンズは通常、本体からわずかな距離だけ突出するが、必ずしもそうでなくてよい。
【0018】
光学系13は、図に示されているように単一のレンズであってもよいが、通常は1組のレンズである。シーン25の画像23が、調節可能な開口27およびシャッタ29を通して、画像センサ31の2次元表面上に可視光線で形成される。センサ31の電気出力33が、画像23が投影されたセンサ31の表面の個々の光検出器をスキャンすることによって得られるアナログ信号を搬送する。センサ31は、典型的には、画像23の個々の画素を検出するために、行および列の2次元アレイとして配列された多数の個別の光検出器を含む。個々の光検出器に当たる光の強度に比例する信号が、典型的には光検出器をラスタパターンでスキャンすることによって出力33において時系列で得られ、その際、光検出器の行が、一番上の行から始めて左から右に1行ずつスキャンされて、シーンのデータのフレームを発生し、そのフレームから画像23を再構成することができる。光検出器は、典型的には、赤、緑、および青(RGB)などの原色の1つの光に感受性がある。アナログ信号33は、アナログ/デジタル変換器回路チップ35に印加され、回路チップ35は、回路37内で画像23のデジタルデータを発生する。典型的には、回路37内の信号は、センサ31の個々の光検出器に当たる光の強度を表すデジタルデータの個別ブロックのシーケンスである。
【0019】
図1の例示的なカメラでは、プロセッサ17がシステムクロックを含み、クロック信号が、プロセッサによって、ライン39を介してセンサ31およびアナログ/デジタル変換器35に供給される。また、センサ31とプロセッサ17との動作を同期させるための追加のタイミング信号も、プロセッサ17内で発生されて、ライン41を介してセンサ31に供給される。別法として、別個のシステムクロックが利用されることがあり、かつ/または同期タイミング信号がセンサ31内で発生されて、プロセッサ17に供給されることがある。プロセッサチップ17は、コントロールおよびステータスライン43を介して可変開口27、シャッタ29、およびカメラの他の構成要素に接続されて、それらを制御する。機械的なシャッタ29の代わりに、電子信号ゲート回路を利用することもできる。
【0020】
カメラ内部にインストールされた不揮発性メモリ45は、カメラセンサ31によって取り込まれた画像のデータと、カメラを介して配信される広告メッセージのデータとを格納する。メモリ45は、市販されている半導体フラッシュEEPROM(電気的に消去可能でプログラム可能な読み出し専用メモリ)、小さな着脱可能な回転磁気または光ディスク、磁気テープ、電池バックアップを有する揮発性半導体メモリ、あるいは他のタイプの再プログラム可能な不揮発性メモリであってよい。多数の個別のデータフレームのデータが、センサ31がこれらのデータを収集するときに、プロセッサ17からライン47を介してメモリ45に書き込まれる。コントロールライン49は、プロセッサ17がメモリ45の動作を制御できるようにする。画像データの後続の処理に有用または必要な追加の画像サポートデータも、それらがサポートする画像フレームデータと共にライン51を介してメモリ45内にプログラムされる。表示すべき画像のデータは、広告メッセージのデータと同様に、ライン47を介してプロセッサ17によってメモリ45から読み出される。また、音声データも、静止画、動画、および/またはコマーシャルメッセージデータに関連してメモリ45内に格納されることがある。
【0021】
メモリ45は、フラッシュメモリカードまたは着脱可能な小さなハードディスクシステムの使用によってカメラから物理的に着脱可能であるようにすることもできるが、メモリ45は、典型的には、カメラケース11内部に永久的にインストールされる。ライン55を介してメモリ45に動作可能に接続された通信装置53を介して、画像データがカメラから転送され、広告メッセージデータがカメラ内に転送される。通信装置53は、ケーブルを接続可能であるソケット、赤外(IR)デジタルデータ伝送装置、無線周波数(RF)信号送信機、または他のタイプの無線データ通信リンクなど、いくつかの異なる形態を取ることができる。
【0022】
別法として、不揮発性メモリ45は、カメラから着脱可能な形態である場合、処理サービスセンターにいる技術者がケース11を開けた後に着脱可能であるように構成される。特別なツールを有する技術者のみが開けることができるカメラのケースにある独自の係止装置の使用によって、カメラユーザがカメラ内部からメモリカードを取り外すのを効果的に妨げることができる。別法として、カメラケースが不正に開かれると、技術者によって、またはメモリを消去するなどによってリセットされるまで、カメラのさらなる動作が不能となることがあり、したがってカメラユーザがリムーバブルメモリにアクセスすること、さらにはアクセスを試みることを断念させる。
【0023】
図2は、図1の光学および電子システムを含むことがあるリサイクル可能カメラ57の基本的な物理形態を例示する。図2にも含まれる図1の要素は、同じ参照番号ではあるが、プライム符号(’)または小文字を付けて識別される。ユーザインターフェイス15(図1)は、ケース11’(図2)の外面にあるいくつかの表示および制御装置を含む。電源オン/オフスイッチ15aおよびシャッタスイッチ15bは、ユーザによって頻繁に作動される。液晶ディスプレイ(LCD)など、小さな長方形の画像プレビュースクリーン15cは、撮影された最新の写真、カメラによって以前に取り込まれてカメラのメモリに格納された画像、およびカメラメモリに格納されたデータからの広告メッセージを閲覧するために提供される。別法として、広告メッセージのために別個のビジュアルディスプレイが追加されることもある。また、光学式ビューファインダ59も含まれることが望ましく、さらに、使用中に表示される広告画像を有することができる。オーディオスピーカまたはヘッドホンコネクタ15dは、含まれる場合には、カメラの製造または改修時にカメラのメモリに格納された音声広告データ、またはカメラに含まれることがあるマイクロフォン(図示せず)を介してカメラユーザによって録音された音声データのプレイバックを可能にする。
【0024】
他の様々な制御機構およびスイッチも含まれる。その例として、内部メモリから写真のデータを削除するためのスイッチ15e、格納された写真を表示するためのスイッチ15f、格納された写真および広告メッセージをスクロールしてディスプレイ15cを通じて閲覧するためのスイッチ15g、および広告メッセージの再生を開始するためのスイッチ15hが挙げられる。格納された写真のデータは、電気レセプタクル53’を介してカメラから読み出され、広告メッセージは、電気レセプタクル53’を介して内部カメラメモリに書き込まれる。パーソナルコンピュータや写真プリンタなどの周辺装置に内部メモリのコンテンツをカメラユーザが読み出すことができてしまい、それによりカメラ価格の基礎となっているビジネスモデルを実施できなくする可能性をさらに低めるために、プロセッサ17は、メモリ45内への格納の前にビデオデータを暗号化することがある。カメラのコストを最小限にするために、写真スクリーン15cまたはオーディオスピーカ15d、あるいはヘッドホンジャックが省かれることもある。
【0025】
図3を参照すると、レセプタクル53’(図2)を介してカメラメモリ45(図1)から読み出された画像データを処理するワークステーションが一般に示されている。レセプタクル53’に補完的なプラグ61が、画像データをカメラから搬送し、広告メッセージデータをカメラに搬送する。別法として、カメラと物理的に接続する必要をなくす無線通信技法を使用することもできる。コンピュータサーバ63が、受信された画像データを処理する。カメラメモリへの格納前にカメラが画像データを暗号化した場合、サーバ63は、初めに、そのメモリから受信されたデータを解読する。このサーバは、パーソナルコンピュータやネットワークサーバなどであってよい。処理された画像データは、これらのデータを利用する何らかの装置65に提供される。装置65は、画像データのプリントを提供するカラープリンタ、または画像データを格納する何らかの他の不揮発性メモリ装置、例えばCDもしくはDVDバーナー、磁気ディスクドライブ、フラッシュメモリカード、または磁気テープドライブであってよい。また、サーバ63によって行われる処理は、ユーティライゼーション装置65とインターフェイスし、例えば、装置65がプリンタを含むときにはソフトウェアプリンタドライバを含み、装置65がCDまたはDVD格納ユニットなどを含むときには通常のJPEG圧縮を含む。
【0026】
また、広告メッセージのデータは、広告データサーバ67から、プラグ61(図3)およびレセプタクル53’(図2)を介してカメラメモリにロードされることもある。実用的には、好ましくは、サーバ63および67は、単一のコンピュータシステムによって実装される。画像データがカメラから無線で受信される場合、好ましくは、広告メッセージデータもカメラに無線で送信される。図3のシステムは、画像データがカメラに格納されたときにカメラが返却される処理センターの一部として設置される。
【0027】
広告メッセージを保持しないリサイクル可能カメラの一例、および画像データを取り込むためにそのカメラを使用する方法が、2003年6月10日出願の米国特許出願第10/458,893号(特許文献2)に記載されている。そこで説明されているリサイクル可能カメラは、そのコストを最小限にするために、画像処理をほとんどまたは全く行わない。代わりに、サーバ63(図3)が、任意の所望の画像補正および/または向上を行う。また、カメラは、時として、個々のカメラに独自の画像サポートデータを伝送し、これが次いで後処理で使用される。サポートデータの1つのタイプは、カメラの較正データである。
【0028】
カメラは、初めに、小売店から個人ユーザによって購入される。カメラは、新たなカメラ購入者によるビデオデータの格納のために消去済みの、十分な不揮発性メモリ45を有する。メモリ45は、写真が撮影されて閲覧される過程で新たなカメラ購入者に対して伝えられる広告メッセージのデータも含む。許可されている量の画像データがユーザによって格納された後、カメラは自動的に動作を停止する。図4は、図1および2による特定のデジタルカメラの使用の1サイクルを示し、第1のユーザが、そのようなカメラを取り扱う小売施設に、取り込まれたビデオデータを有するカメラを持って行くことから始まる。小売施設は、第1のユーザがカメラを購入したのと同じ小売施設である必要はないが、当然、そのようなカメラを取り扱っていなければならない。小売施設は、カメラストア、ドラッグストア、デパート、ディスカウントストアなどであってよい。
【0029】
次いで、小売施設は、図3に関して前述したワークステーションを含む営利処理センターにカメラを送る。次いで、カメラの不揮発性メモリに格納された画像データが、ワークステーションのメモリにダウンロードされる。次いで、これらのデータが、カメラ内部では行われない程度まで、画像を補正および/または向上するために処理される。次いで、第1のユーザによる注文に応じて、写真プリントや、JPEG圧縮形式で格納された画像データを有するCD−RまたはDVD−Rなどがデータから作成され、小売施設に返却される。次いで、通常は、第1のユーザが、自分の注文品を小売施設から受け取る。別法として、注文品は、処理センターから第1のユーザに直接送ることもできる。
【0030】
次いで、カメラの不揮発性メモリ内の画像データが処理センターによって消去され、新たな広告メッセージデータがアップロードされ、必要であればカメラが物理的に改修され、その後、小売施設に送り返され、第2の別のユーザによって購入され、プロセスが再び始まる。広告メッセージデータは、カメラの画像ディスプレイ用、またはオーディオスピーカもしくは付属のヘッドホン用のものであってよく、あるいは組み合わされた音声ビジュアルディスプレイ用のものであってもよい。カメラは、使用を止める必要が出るまでに、約4〜8回など、多くのそのようなサイクルを経ることがある。
【0031】
小売施設は、処理センターの役割を代わりに行うことができ、これは特にカメラストアで実現可能である。その際、図3によるシステムが、小売施設に設置される。処理センターは、典型的には、効率が良くなるように、広い地理的領域にわたる多数の他の小売施設をサポートする。したがって、ある地域に広告のターゲットが定められることが望まれる場合、小売施設がカメラ内の広告を更新または交換して、カメラを再販することがより良い。別法として、地域の処理センターが、小売施設と協働することができ、小売施設が位置されて事業を行う地域の必要性に合った広告メッセージのデータを含む。
【0032】
広告を当該地域でアップロードする利点が存在するが、小売施設が、図3のシステムを保有して処理センターの役割の全てを行うことを望まない場合があるので、役割が分担されてもよい。処理センターが、更新されたまたは新たな広告メッセージデータをロードする以外の前述した全ての役割を引き続き行うことがある。次いで、先と同様に、処理センターによって画像データがダウンロードされてプリントされた後に、改修されたカメラが小売施設に送り返されるが、このとき、広告データはカメラ内にない。次いで、小売施設が、より少量の設備の使用によって、更新されたかつ/または新たな広告データをカメラのメモリにアップロードする。
【0033】
さらなる代替形態として、図5に示されているように、図1の内部カメラ不揮発性メモリ45が、2つのメモリ45’および71に分割されることがある。追加されたメモリ71は、好ましくは着脱可能なメモリカードであり、カメラ内部のソケット73に入る。メモリ71は、好ましくは、マルチメディアカード(MMC)やセキュアデジタル(SD)カードなど、適切な市販されているフラッシュメモリカードである。メモリ45’は、前述したように機能して、カメラによって収集された画像データを格納し、処理のために読み出す。しかし、この代替形態では、メモリ45’は広告メッセージデータを格納しない。広告メッセージデータは、メモリカード71に格納される。このとき、小売施設は、単にメモリカード71を交換するだけで、改修されたリサイクル可能カメラ内の広告をより簡単に更新することができる。広告主は、広告コンテンツを有するメモリカード71の複数のコピーをロードし、カメラに簡単に挿入できるようにそれらを小売施設に供給することができる。メモリカードの使用は、1つまたは複数の映画予告編が含まれる場合のように、大量の広告メッセージデータが格納される場合に特に有用である。データは、例えばMPEGの使用によって、好ましくは圧縮形式でメモリカード71に格納され、このときプロセッサ17は、カード71の読み取り後にデータを解凍する。当然、メモリカードまたはその広告メッセージデータの改竄を防止するために、カメラユーザはカメラ内部へのアクセスを許されない。
【0034】
図4に例示されているビジネスシステムの別の修正形態として、ユーザは、カメラを一旦購入して、カメラ使用の多くのサイクルにわたって同一のカメラを保持することができる。先と同様に、ユーザは、許可されている枚数の写真が撮影されたときに処理センターにカメラを送るが、処理センターが写真データをダウンロードし、新たな広告メッセージデータをアップロードした後、カメラは、処理センターによって同じユーザに直接返却される。当然、別法として、ユーザと処理センターとの中間にある、ユーザが直接取引するカメラショップなどの小売施設が存在していてもよい。
【0035】
図6の流れ図は、図1および2のカメラの可能な多くの操作態様を例示する。図に示されている特定の例では、広告メッセージは、カメラの操作の4つの異なる時点でカメラにおいて非自発的に再生され、ユーザは、別の時点で再生を自発的に選択することができる。当然、図に示されているプロセスの具体的な実施例では、これらの再生時点の1つまたは複数をなくし、かつ/または他の時点を追加することもできる。単一の広告メッセージのデータがカメラメモリに格納される場合、同じメッセージが毎回再生される。複数の広告メッセージのデータが格納される場合、通常、各回に1つが再生されるように選択されるが、そうではなく、2つ以上のメッセージを連続して再生することもできる。複数のメッセージのうちただ1つが再生される場合、メッセージは、それらがメモリに格納されている順序で、またはランダムもしくは擬似ランダム選択によって、相次いで再生されるように選択することができる。広告メッセージは、最も一般的には、カメラの写真プレビュースクリーン(図2の15c)上に視覚的に表示され、この例では、カメラのスピーカ(図2の15d)またはヘッドホンジャックを介して再生される付随する音声トラックの任意選択を有する。別法として、広告メッセージは、任意の付随する画像表示を有さない音声メッセージであってもよい。さらに、単一のカメラが、同時にまたは時系列で、画像広告を表示して音声広告を再生成することもできる。
【0036】
図6のプロセスは、ユーザがカメラの電源オンボタン(図2の15a)を押す第1のステップ77から始まる。次いで、システムは、プロセッサへの動作ファームウェアのロードや、カメラシステムの動作の試験などを行うために、ステップ79による数秒間の初期化プロセスを経る。初期化中および任意選択で初期化後、ステップ81によって示されているように、広告メッセージを再生することができる。広告メッセージは、視覚表示のみとして、音声再生成のみとして、またはそれら両方の組合せで再生されることがある。これは、動作例においてメッセージが再生されることがあるいくつかの時点の最初のものである。
【0037】
次のいくつかのステップ83、85、87、および89は、ユーザが、カメラシステムの様々な操作を選択できるようにする。ステップ83は、電源オフボタン(図2の15a)が押されたかどうかを監視する。押された場合、カメラがオフに切り換わるが、その前に、ステップ91で広告メッセージが再生されることがある。
【0038】
カメラシステムは、任意選択で、ユーザが自発的に広告メッセージを選択して閲覧することができる機能を含む。これはステップ85によって示され、ユーザがカメラ制御機構(図2の再生ボタン15h)を操作することを含む。望ましくは、これは、格納された広告メッセージのコンテンツが典型的なユーザにとって十分に興味深いものであり、そのようなアクセスが行われることが予想されるときに含まれる。当該地域のレストランのリストおよび各レストランについての何らかの情報、当該地域の映画館、ならびに同様のタイプの情報が、十分に興味深いものと予想される。当該地域の映画館で上映される映画のプレビューまたは予告編を含むこともできる。そのような広告メッセージは、音声付随メッセージを含むこともある。さらに、別法として、いくつかのタイプのメッセージは、視覚表示を有さず、音声のみであってもよい。広告メッセージは、カメラがリサイクルされるたびに更新することができるので、短い有効期間を有する情報を含むことが実現可能である。カメラがユーザによって所持される平均時間にわたって情報が有効であることのみが必要であり、これは数週間だけであることもある。この時間は、カメラをリサイクルしなければならなくなるまでのユーザが撮影を許可されている写真の枚数と、写真が削除されて新たなショットによって置き換えられることがある程度とに依存する。
【0039】
自発的広告メッセージアクセス機能の別の使用法は、それを、非自発的に再生されるメッセージと連動させることである。例えば、図6に示されている時点の任意の1つで、最新の映画を宣伝する簡潔なメッセージを再生することができる。このとき、その映画の予告編全てを格納するが、ユーザがステップ85で選択しない限り再生されないようにすることもできる。
【0040】
広告メッセージの再生がステップ85で選択される場合、ユーザは、メッセージが複数存在する場合には、ステップ93で、(図2のスクロールボタン15gを操作することによって)ディスプレイ(図2の15c)上に時系列でメッセージまたは各メッセージの抜粋を表示することによって、いくつかの格納されているメッセージの1つを選択する。所望のメッセージの表示がディスプレイスクリーン上に現れた後、ユーザは、(ここでも図2の再生ボタン15hを押すことによって)それを再生することができる。選択された広告メッセージを再生した後、ステップ97で、複数の格納されている広告メッセージのうちの別のものを再生するようにユーザが選択しない限り、操作はステップ83に戻る。
【0041】
ステップ85、93、95、および97によってカメラユーザによりアクセス可能であるように保持されることがある別のタイプのメッセージは、カメラのディスプレイスクリーン上への表示によって事業者にクーポンが提示されたときに、ユーザに事業者からの無料商品またはサービスを与えるクーポンである。実際、望まれるときには、複数のそのようなクーポンのデータをカメラメモリに格納することができる。
【0042】
電源オフボタンが押されていない場合(ステップ83)、ユーザは、広告メッセージを閲覧しようとしておらず(ステップ85)、次いで、図6の操作の次のステップ87が、(図2のスクロールボタン15gの使用によって)ユーザが格納された画像のスクロールを要求したかどうかを尋ねる。要求していない場合、次のステップ89が、シャッタ(図2の15b)が押されたかどうかを尋ねる。押された場合、ステップ99によって示されているように、画像が取り込まれて、カメラのメモリに格納される。典型的なユーザは、撮影したばかりの写真の画像をディスプレイ(図2の15c)で見たいと思うが、ステップ101が、この画像が現れる前に、そのディスプレイスクリーン上に広告メッセージが現れるようにすることができる。メッセージが数秒間にわたって表示された後、次いで、ステップ103で、撮影したばかりの写真の画像が現れる。別法として、広告メッセージが音声であって映像でない場合、ステップ101で、音声メッセージが、ステップ103での画像表示と同時にまたは順次に再生されることがある。
【0043】
ステップ89に戻ると、シャッタが作動されていない場合、操作はステップ83に戻る。ステップ87で、ユーザが、取り込まれた画像をスクロールして表示することを要求した場合、操作はステップ103に飛ぶ。任意選択で、ステップ87からのこのジャンプは、代わりにステップ101へのものであってもよく、取り込まれた画像をユーザが閲覧することを許される前に広告を再生することになる。この場合、再生すべきビジュアルコンポーネントを有さない音声広告メッセージが存在するとき、広告メッセージは、格納された画像を表示するためのユーザコマンドに応答して再生されることがある。音声メッセージは、画像表示と同時にまたは順次に再生されることがある。
【0044】
前述したように、少なくとも1つの商業的にリサイクル可能なデジタルカメラは、一番最近に撮影された画像以外、取り込まれた画像の削除を許さない。この目的は、ユーザがカメラを所持している期間を短縮することである。なぜならば、削除は、カメラに関して設定された写真の枚数の制限に達する前にユーザがさらに別の写真を撮影することができるようにするからである。そのようなカメラのユーザに対する価格は、比較的短期間でカメラがリサイクルされることに基づいている。しかし、ユーザが任意の取り込まれた画像をスクロールして削除できるようにすることが追加の広告機会を提供する場合、そのサイクル時間を延長する価値がある場合もある。したがって、この例では、ステップ105が、(図2のボタン15eを押すことによる)スクリーンに表示される写真を削除するためのユーザの操作に応答し、ステップ107で広告メッセージを再生する。視覚表示は、任意選択で、広告メッセージの一部としての音声コンポーネントによって付随されることがある。メッセージが再生された後、ステップ109によって、選択された画像のデータが削除される。次いで、操作はステップ83に戻る。ステップ105で、ユーザが画像を削除しようとしていない場合、操作はステップ83に直接戻る。
【0045】
前述した他のものと同様に、メッセージ再生ステップ107は、広告のためにビジュアルコンポーネントを有さない音声メッセージを再生することがある。この音声再生成は、画像表示109と同時にまたは順次に行われることがある。音声広告メッセージの再生は、格納された画像のデータを削除するためのユーザの要求105によって開始されることがある。
【0046】
ビジュアルコンポーネントを有する広告メッセージの最も効果的な非自発的再生は、カメラユーザが、カメラのディスプレイスクリーンを見る可能性が最も高い時である。再生101および107は、再生81および91よりもユーザによって見られる可能性が高い。なぜならば、これは、そのとき、ユーザが、スクリーン上で何らかの他の画像を閲覧するために待機しているからである。自発的再生95は、カメラユーザの要求によって生じるので、全ての中で最も効果的と考えられる。
【0047】
この場合に、広告コンテンツを提供する企業などは、雑誌、テレビ、ラジオなどに広告を出すときと同様に、広告機会の対価を支払う。カメラは、もう1つの、しかし異なる広告媒体である。支払いは、カメラ製造業者、処理センター、小売施設、または別の関連する事業者のいずれかに対して、しかるべきそれらの間の正確なビジネス協定に応じてなされることがある。これらのビジネス主体自体が、それら自体を識別するメッセージのデータをカメラ内に含むこともあるが、それらのビジネス主体が、カメラの作成、配布、または使用、およびそれらが提供する処理サービスを広告することはあまりない。むしろ、そうではなく、説明されているカメラビジネスシステムの主要な目的は、カメラに関わるこれらのビジネス主体の1つまたは複数が、カメラ広告媒体を他者に販売することである。
【0048】
格納された広告メッセージをユーザが受けることになる程度を判定し、したがって広告レートの設定の基になる何らかのデータを有するための1つの方法は、格納された広告メッセージがカメラ使用の個々のサイクル中に再生された回数のカウントをカメラ内部に保つことである。カメラのプロセッサ17(図1)は、そのようなカウントを保持するようにプログラムすることができる。1つまたは複数のカウントがメモリ45内に保持され、好ましくは、取り込まれた写真データがカメラからダウンロードされるとき、または新たな広告メッセージデータがカメラメモリにアップロードされるときに、これらのカウントが読み出されて、その後、ゼロにリセットされる。
【0049】
各カメラで広告再生カウントを保持するために、図7に示されているいくつかのステップが、図6の流れ図に追加されることもある。この例では、2つのそのようなカウントが保持され、一方は、有効である可能性が高い広告再生に関するものであり、他方は、全ての他の再生に関するものである。これは、図6の「広告メッセージを再生する」ブロックのそれぞれに含めることができる。広告メッセージが再生するものとして設定された後、または広告メッセージが再生された後、ステップ113が、メッセージが非自発的に再生されたのか、あるいはユーザによって自発的に選択されたのかを尋ねる。非自発的である場合、ステップ115が一方のカウントを増分し、自発的である場合、ステップ117がもう一方のカウントを増分する。再生の回数に基づいて、これらのカウントは、広告主に課金するために直接使用することができ、広告レートは、カメラの操作サイクル中のどこで広告が再生されたかに応じて設定される。カウントが増分された後、処理は、カウントが更新された「広告メッセージを再生する」ステップの後のステップに進む。
【0050】
また、ディスプレイスクリーンでユーザが見る可能性が高い非自発的再生を、ユーザが見る可能性がそれほど高くない非自発的再生と区別することが、それらの異なる広告価値ゆえに重要となることもある。その場合、第3のカウントが保持されることがあり、またはこのカウントが、図7に示されている他の2つのカウントの一方の代わりに保持されることもある。音声再生をビデオ再生およびマルチメディア再生から区別して別個にトラッキングすることも、いくつかの適用例では重要となることがある。
【0051】
広告メッセージの再生がカメラのディスプレイスクリーン上での視覚表示を含むとき、または再生が完全に視覚的なものである場合、この表示は、いくつかの例では、その時点で表示される唯一のものであることがある。広告メッセージは、初期化中、シャットダウン時、取り込まれた画像が現れる前などに現れることがある。カメラユーザが実際に広告メッセージを閲覧して受け取る機会を高めるという目的で、広告メッセージの出現の時間およびそれらのビジュアルコンテンツが注意深く選択される。さらに、これらの目的のために、広告メッセージが、カメラによって撮影された写真の画像と別々の時間ではなく、同時にスクリーン(図2の15c)上に現れることがある。これは、ユーザがカメラで撮影した写真を見るためにユーザがディスプレイスクリーンを注視している可能性が高いときに現れるので、広告の効果を高めることができる。
【0052】
カメラプロセッサ(図1の17)が、カメラで撮影された写真のメモリ(図1の45)からのデータと、カメラのリサイクルプロセスの一部としてアップロードされた広告メッセージのデータとを組み合わせることができる多くの方法が存在する。広告表示は、取り込まれた画像をその広告表示を通して閲覧することができるように、ある程度の半透明性を有することがある。あるいは逆に、写真画像が、少なくとも部分的に透明に現れることがあり、広告メッセージは、明るい背景画像または壁紙として現れる。これは、広告メッセージを比較的大きくすること、さらにはディスプレイ全体にわたって引き延ばすことができるようにし、それと同時に、取り込まれた画像全体を閲覧できるようにする。そうではなく、取り込まれた画像を広告表示が遮蔽する場合、広告表示は、好ましくは、取り込まれた写真画像表示の選択された小さな部分の上に重なり、それと同時に、表示される画像の大部分を遮蔽しないようにする。コンテンツが企業のロゴや製品商標などであるときには、小さな広告表示が、それでもかなり効果的であることがある。さらに、広告表示は、必ずしも静止しておらず、ディスプレイスクリーン、およびそこに表示される取り込まれた写真に関して何らかの動きを与えられることもある。広告表示は、特にそれが写真の邪魔となる場合、所定の時間量の間だけ現れることもある。これらの様々な形態の任意のものにおいて、視覚表示に音が付随することもあり、しないこともある。
【0053】
図8A〜8Hは、(棒線図で示されている2人の人物の)撮影された写真と(ADVとして図に示されている)広告メッセージとの再生成を組み合わせるカメラディスプレイ(図2の15c)のいくつかの例を示す。広告メッセージは、カメラが最後にリサイクルされたときにカメラメモリ(図2の45または図5の71)にアップロードされたデータから再生成される。写真は、カメラメモリ(図2の45または図5の45’)に事前に収集されて格納されたデータから再生成されることがあり、またはカメラセンサ(図1の31)によってリアルタイムで収集されている画像データから直接生じることもある。
【0054】
図8Aの表示は、ディスプレイの底部付近の長方形内に示された広告メッセージを有する、カメラによって取り込まれた写真を示す。広告は、別法として、完全にディスプレイを横切って延在するバーナーの形態にすることもできる。図8Bでは、広告メッセージは、ディスプレイの1つの隅の近くにある長方形に閉じ込められている。これらの例では、広告メッセージが、広告のために意図された領域内にある取り込まれた画像の任意の部分を完全に遮蔽する。最も簡便には、これらの広告領域は、ディスプレイ上でサイズおよび位置を固定される。このため、広告メッセージは、好ましくは、取り込まれた画像の表示の開始時に数秒間しか現れず、その後消える。
【0055】
取り込まれた画像と広告メッセージとの表示のかち合いを最小限にするために、それらは、各表示ごとにカメラ内部でそれら2つのデータを処理することによって、動的に統合されることがある。例えば、広告メッセージのサイズおよび位置は、画像表示との視覚的な干渉を最小限にするように選択されることがある。これが行われる1つの方法は、カメラプロセッサ(図1の17)が、まず、強度や色バランスなどの点で比較的一様な特性を有する、特定の取り込まれた画像の領域を識別することである。これらの領域は、閲覧者が特に興味の対象としていない空や地面などである可能性が高い。次いで、広告メッセージのデータが、取り込まれた画像のデータと組み合わされ、その組合せが表示される。この一例が図8Cに示され、広告メッセージは、ユーザによって取り込まれた写真内の人物に重なっていない。
【0056】
取り込まれた画像を遮蔽するのではなく、広告メッセージが、部分的に透明に表示されることもある。図8Dは、そのような表示を示し、これは、閲覧者が、取り込まれた画像を長方形の広告表示を通して見ることができること以外、図8Aの表示と同じである。このシースルー技法を用いると、広告メッセージは、より大きくすることができ、ディスプレイスクリーン全体を占めることさえできる。図8Eが、そのような例を示す。
【0057】
前述した表示例の任意のものにおいて、広告メッセージは、そのコンテンツが、その所期の空間を通って、取り込まれた画像に関して動くように表示されることもある。例えば、ある自動車のブランドが広告される場合、その自動車の画像が、ディスプレイスクリーンのある部分、または全体を通って移動することがある。
【0058】
また、広告メッセージと取り込まれた写真画像とが、表示の時間中にフェードインまたはフェードアウトされることがある。この一例が、図8F〜8Hによって示されている。初めに、図8Fに例示されているように、ディスプレイスクリーンの一部分または全体にわたって最高強度で広告メッセージのみが表示される。ある期間、おそらく数秒の後、図8Gに例示されているように、広告メッセージがフェードアウトし、取り込まれた画像がフェードインする。例えば、両方の画像を見ることができ、互いに重なっている。次に、図8Hに示されているように、広告メッセージが完全にフェードアウトし、取り込まれた画像がその最高強度までフェードインする。フェードインは、ディスプレイの片側から生じてディスプレイを横切って移動しても、中央から生じてディスプレイにわたって広がっても、別の様式であってもよい。フェードアウトは、それとは逆方向に動作することができる。
【0059】
本発明の様々な態様をその例示的な実施形態に関して説明してきたが、本発明は、添付の特許請求の範囲の全範囲内においてその権利が保護されるべきであることが理解できよう。本願明細書内で参照した全ての特許、特許出願、論文および他の文献、刊行物などは、全ての目的のためにその全体が本願明細書において参照により援用されている。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】ハンドヘルドデジタルカメラ内部の例示的な光学および電子システムの概略図である。
【図2】図1のシステムを組み込むカメラの概観を示す。
【図3】図1および2のデジタルカメラによって収集される画像データを処理するワークステーションのブロック図である。
【図4】広告を含むリサイクル可能デジタルカメラのビジネス方法を例示する。
【図5】2つの不揮発性メモリが使用される、図1のカメラ概略図の修正形態を示す。
【図6】図1および2のデジタルカメラの操作の多くの態様を例示する流れ図である。
【図7】図6の流れ図に任意選択で含まれることがあるいくつかの処理ステップを例示する。
【図8A】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8B】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8C】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8D】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8E】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8F】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8G】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8H】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、使い捨てハンドヘルドデジタルカメラ、およびそれらを使用してリサイクルする方法に関し、より詳細には、カメラのユーザに広告および他のメッセージを配信することができる機能を有するそのようなカメラ、およびそのようなメッセージを供給する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
静止写真および/またはショートビデオクリップを撮影するために、リサイクル可能な使い捨てハンドヘルドデジタルカメラの人気が消費者の間で高まっている。リサイクル可能なビデオカムコーダおよび他のデジタルビデオカメラも市販されている。そのようなカメラは、カメラが永久的に所有される場合よりもはるかに安い価格でエンドユーザによって購入される。リサイクル可能デジタルカメラは、許可されている枚数の写真が撮影されるまで、従来のデジタルカメラと同様にエンドユーザによって使用される。この時点で、エンドユーザは、格納された写真の処理のために、直接、または小売ストアを介してサービスセンターにリサイクル可能カメラを返却する。その後、写真は、ハードコピープリントとして、またはCD−R(コンパクトディスクレコーダブル)もしくはDVD−R(DVDディスクレコーダブル)などの標準的な記憶媒体に乗せてエンドユーザに返却される。次いで、カメラは、サービスセンターまたはカメラの製造業者によって、カメラの内部メモリの消去を含めた改修を施され、次いで、カメラストアやドラッグストアなどの小売販売所に返却されて再販される。それゆえ、用語「リサイクル可能」が用いられる。
【0003】
リサイクル可能カメラは、典型的には、写真データの格納のための内部電子メモリのみを有する。通常、リサイクル可能でない購入されるカメラとは異なり、格納された写真をパーソナルコンピュータなどに転送することによってエンドユーザがそれらの写真を検索するための機構は提供されない。格納された写真は、サービスセンターに独自に利用可能な手段によって、サービスセンターによって検索することができる。リサイクル可能デジタルカメラは、小売販売店を介した製造、使用、処理、およびリサイクルというモデルの点で、使い捨て写真フィルムカメラと類似している。このビジネスモデルを実行可能にするために、リサイクル可能デジタルカメラは、製造が安価になるように設計される。
【0004】
1つのそのようなカメラは、ピュア デジタル テクノロジィース,インコーポレイテッドによって作成され、小売店を通じて配布されている。1つのそのような小売店は、小売ドラッグストアの全国チェーン店であり、チェーン店が、カメラをエンドユーザ消費者に販売し、かつ、写真を撮影して格納するカメラの容量に達した後にカメラを返却する場所として機能する。このカメラの1つのバージョンは、メモリに格納された最後の写真のみを示すプレビュースクリーンを有し、この最後の写真のデータをユーザがメモリから削除できるようにする。ユーザは、任意の以前に記録された写真を再閲覧および/または削除することはできない。カメラがオンに切り替えられるたびに、カメラが購入された小売店を識別する表示が、数秒間プレビュースクリーンに現れる。リサイクル可能デジタルカメラは、ピュア デジタル テクノロジィース,インコーポレイテッドによる特許出願の国際公開特許出願第03/024,083号(特許文献1)に記載されている。
【0005】
小売ストアは、典型的には、返却されたカメラを処理センターに送り、処理センターは、多数の小売ストアからのそのような返却を取り扱う。処理センターは、カメラ内の静止画および/または動画データからプリントおよび/または任意選択のCD−Rを作成し、次いで、典型的にはエンドユーザ消費者が取引する小売ストアを介して、それらをカメラの消費者に送る。
【特許文献1】国際公開特許出願第03/024,083号
【特許文献2】米国特許出願第10/458,893号
【発明の開示】
【0006】
一般に、リサイクル可能デジタルカメラは、広告メッセージを伴ってカメラユーザに再販され、広告メッセージは、静止画または動画データを取り込むまたは閲覧するといったカメラの通常使用中に再生成される。具体的には、新たなまたは更新された広告メッセージのデータが、画像データの処理のために返却されているリサイクル可能デジタルカメラの不揮発性メモリにロードされ、その後、そのカメラが消費者に再販される。
【0007】
新たなまたは更新されたメッセージデータは、処理センターや小売施設など、画像データを除去して処理するのと同一のビジネス主体によってロードすることができ、あるいは別法として、これらまたは他のビジネス主体のうちの別々の主体が、これら2つの機能を行うことができる。新たなまたは更新された広告メッセージは、最も一般的には、小売施設、処理センター、カメラ製造業者、およびカメラサイクルに直接関わる任意の他の事業者以外の主体の製品または事業を宣伝する。したがって、カメラは、一般的な広告手段となり、広告主は、カメラの製造、カメラへの広告メッセージデータのアップロード、カメラからの画像の処理、および改修されたカメラのエンドユーザへの配布に関わるビジネス主体の適当な1つまたは複数に対価を支払う。
【0008】
メッセージは、画像、音声、またはそれら2つの組合せとして再生成されることがある。画像の場合、メッセージは、1つまたは複数の連続する静止フレーム、または動画であってよい。再生成されるメッセージは、商品またはサービスの従来的な広告など、様々な形態であってよく、あるいはまた、商業当事者にディスプレイを提示することによってカメラユーザが割引やフリーサンプルなどを得られるクーポンとして機能することもある。リサイクル可能カメラが販売される地域のレストランの名簿、映画館、および他のメッセージが、カメラユーザがアクセスできるように含まれることもある。このタイプのメッセージでは、カメラユーザが、自分自身の画像データを取り込むのとは無関係にメッセージにアクセスして再生成したいと思うことがあり、カメラは、好ましくは、この目的のためにユーザによって作動可能な外部制御機構を含む。短いバージョンのメッセージが、非自発的に再生成されることがあり、このときユーザは、メッセージの拡大版を視聴するオプションを有し、一例として、映画のための完全な予告編をユーザが見ることができるように提供されたオプションを有する映画の広告である。
【0009】
広告メッセージは、カメラの電源スイッチが作動されるたびに、カメラが初期化している間、写真の撮影後であるが、写真をカメラディスプレイスクリーンで閲覧することができるようになる前、写真の撮影中、あるいはユーザがカメラディスプレイスクリーンを閲覧しかつ/または音声を聴く可能性が高い他の時に、リサイクル可能カメラで再生することができる。表示されたメッセージは、カメラスクリーン上で見ることができる唯一の画像であってよく、あるいは、事前に撮影された写真または撮影中の写真に重なっていてもよい。メッセージは、隅に配置されても、またはディスプレイの縁に沿って配置されてもよく、あるいは表示される写真を閲覧するのに邪魔にならないような写真の小さな一部分に重なっていてもよい。広告メッセージは、静止していてよく、あるいはディスプレイスクリーンを横切って移動してもよい。複数のメッセージのデータがカメラに格納され、何らかの事前定義された順序またはランダムな順序で、あるいは指定された条件に応答して再生成されることがある。広告メッセージを再生成するための代替方法は多数あり、様々であるので、環境に最良適合する様式でメッセージをカメラによって再生成することができる。さらに、広告シンボルまたは他のメッセージは、取り込まれた画像データに追加することもでき、それによりシンボルは、格納された画像データの一部となり、写真が閲覧されるたびに、かつ処理後の写真プリント上に現れる。
【0010】
現在行われているように、取り込まれた写真をユーザがリサイクルカメラから削除するのを制限するのではなく、そのような削除は、削除が許可される前にまず広告メッセージが表示されるように条件付けられる。このとき、ユーザは、カメラの使用の各サイクル中に、より多くの広告メッセージを受けることになる可能性が高い。また、カメラは、広告主に課金を設定するためのベースとして、様々な格納された広告メッセージが再生成される回数、特にユーザによって要求された回数のデータを保持することもある。
【0011】
また、前述した技法は、エンドユーザが、許可されている枚数の写真が撮影されるたびに新たなカメラを得るのではなく、同一のカメラを所持する修正形のビジネスモデルにも同様に適用可能である。そのような場合、カメラ所有者はやはり、許可されている写真の枚数がカメラのメモリ内に格納された後にカメラを返却して、そのビデオデータを処理してもらう。しかし、別のカメラを購入するのではなく、ユーザは、再使用のために同じカメラを返却される。
【0012】
広告メッセージを含むことによるカメラユーザに対する主な利点は、広告主から得られる収益が、カメラおよび/またはビデオデータ処理のコストを低減できるようにすることである。あるいは、広告収益は、より高い品質、使用の簡便性、および他の所望の機能を有するより高価なカメラを、同等またはわずかに劣るカメラの代わりに販売できるようにする。
【0013】
リサイクル可能カメラの製造業者、およびリサイクル可能カメラ用の構成要素の供給業者にとって、より低い価格は、販売されるリサイクル可能カメラの数を増加させる。取り込まれるビデオの品質を改善し、機能の数を増やすことができることが、リサイクル可能カメラを、リサイクル可能でないデジタルカメラに対してより競争力のあるものにする。
【0014】
小売業者およびビデオ処理業者にとって、広告収益は、それらの一方または両方に、独立した収入源を提供することができる。この収入は、カメラまたは処理のコストとは無関係である。これは、特に、より大量にリサイクル可能カメラを商う小売施設の利益を高める。
【0015】
広告主にとって、カメラでのメッセージを変更することを追加することが、カメラの寿命にわたって続く広告のための別の効果的な手段を提供する。特に、小売施設または地域のカメラ配布業者が広告コンテンツを担当するとき、広告主は、広告のターゲットを地域の客に定めることができ、したがってより効果的になる。カメラは、客に対して、ショートビデオクリップやさらなる映画予告編など、複雑な映像および音声広告を配信するための別の手段を提供する。これらは、現在、テレビジョンケーブルまたは衛星配信を介して、ビデオ/音声ディスクで、インターネットサイトへのアクセスによって、または映画館において以外は客に提示することができない。
【0016】
本発明の追加の態様、利点、および特徴は、添付図面に関連付けて読まれるべきであるその例示的な実施例の以下の説明に含まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
広告メッセージを配信することができるハンドヘルドデジタルカメラの形態での例示的なビデオデータ収集装置が、図1の概略図に示されている。このカメラは、ケース11と、撮像光学系13と、ユーザインターフェイス15とを含み、ユーザインターフェイス15は、ライン19を介してプロセッサ17と通信する。インターフェイス15は、ユーザ操作スイッチおよび制御機構と、カメラの動作およびステータスのインジケータとを含み、その例を図2に関して以下に説明する。ライン22を介してプロセッサ17によって制御される任意選択の光フラッシュユニット21を含むこともできる。電池(図示せず)もケース11内部に含まれる。電池は、カメラ内に永久的に装備されたまたは着脱可能である、再使用可能で再充電可能なタイプのものであってよく、あるいは別法として、1つまたは複数の着脱可能な使い捨て電池であってもよい。そのようなハンドヘルドデジタルカメラは小さく、カメラ本体が長さ14cm×高さ8cm×厚さ5cm未満の寸法を有することがあり、さらに小さく、8×4×2cm未満であることもあり、レンズは通常、本体からわずかな距離だけ突出するが、必ずしもそうでなくてよい。
【0018】
光学系13は、図に示されているように単一のレンズであってもよいが、通常は1組のレンズである。シーン25の画像23が、調節可能な開口27およびシャッタ29を通して、画像センサ31の2次元表面上に可視光線で形成される。センサ31の電気出力33が、画像23が投影されたセンサ31の表面の個々の光検出器をスキャンすることによって得られるアナログ信号を搬送する。センサ31は、典型的には、画像23の個々の画素を検出するために、行および列の2次元アレイとして配列された多数の個別の光検出器を含む。個々の光検出器に当たる光の強度に比例する信号が、典型的には光検出器をラスタパターンでスキャンすることによって出力33において時系列で得られ、その際、光検出器の行が、一番上の行から始めて左から右に1行ずつスキャンされて、シーンのデータのフレームを発生し、そのフレームから画像23を再構成することができる。光検出器は、典型的には、赤、緑、および青(RGB)などの原色の1つの光に感受性がある。アナログ信号33は、アナログ/デジタル変換器回路チップ35に印加され、回路チップ35は、回路37内で画像23のデジタルデータを発生する。典型的には、回路37内の信号は、センサ31の個々の光検出器に当たる光の強度を表すデジタルデータの個別ブロックのシーケンスである。
【0019】
図1の例示的なカメラでは、プロセッサ17がシステムクロックを含み、クロック信号が、プロセッサによって、ライン39を介してセンサ31およびアナログ/デジタル変換器35に供給される。また、センサ31とプロセッサ17との動作を同期させるための追加のタイミング信号も、プロセッサ17内で発生されて、ライン41を介してセンサ31に供給される。別法として、別個のシステムクロックが利用されることがあり、かつ/または同期タイミング信号がセンサ31内で発生されて、プロセッサ17に供給されることがある。プロセッサチップ17は、コントロールおよびステータスライン43を介して可変開口27、シャッタ29、およびカメラの他の構成要素に接続されて、それらを制御する。機械的なシャッタ29の代わりに、電子信号ゲート回路を利用することもできる。
【0020】
カメラ内部にインストールされた不揮発性メモリ45は、カメラセンサ31によって取り込まれた画像のデータと、カメラを介して配信される広告メッセージのデータとを格納する。メモリ45は、市販されている半導体フラッシュEEPROM(電気的に消去可能でプログラム可能な読み出し専用メモリ)、小さな着脱可能な回転磁気または光ディスク、磁気テープ、電池バックアップを有する揮発性半導体メモリ、あるいは他のタイプの再プログラム可能な不揮発性メモリであってよい。多数の個別のデータフレームのデータが、センサ31がこれらのデータを収集するときに、プロセッサ17からライン47を介してメモリ45に書き込まれる。コントロールライン49は、プロセッサ17がメモリ45の動作を制御できるようにする。画像データの後続の処理に有用または必要な追加の画像サポートデータも、それらがサポートする画像フレームデータと共にライン51を介してメモリ45内にプログラムされる。表示すべき画像のデータは、広告メッセージのデータと同様に、ライン47を介してプロセッサ17によってメモリ45から読み出される。また、音声データも、静止画、動画、および/またはコマーシャルメッセージデータに関連してメモリ45内に格納されることがある。
【0021】
メモリ45は、フラッシュメモリカードまたは着脱可能な小さなハードディスクシステムの使用によってカメラから物理的に着脱可能であるようにすることもできるが、メモリ45は、典型的には、カメラケース11内部に永久的にインストールされる。ライン55を介してメモリ45に動作可能に接続された通信装置53を介して、画像データがカメラから転送され、広告メッセージデータがカメラ内に転送される。通信装置53は、ケーブルを接続可能であるソケット、赤外(IR)デジタルデータ伝送装置、無線周波数(RF)信号送信機、または他のタイプの無線データ通信リンクなど、いくつかの異なる形態を取ることができる。
【0022】
別法として、不揮発性メモリ45は、カメラから着脱可能な形態である場合、処理サービスセンターにいる技術者がケース11を開けた後に着脱可能であるように構成される。特別なツールを有する技術者のみが開けることができるカメラのケースにある独自の係止装置の使用によって、カメラユーザがカメラ内部からメモリカードを取り外すのを効果的に妨げることができる。別法として、カメラケースが不正に開かれると、技術者によって、またはメモリを消去するなどによってリセットされるまで、カメラのさらなる動作が不能となることがあり、したがってカメラユーザがリムーバブルメモリにアクセスすること、さらにはアクセスを試みることを断念させる。
【0023】
図2は、図1の光学および電子システムを含むことがあるリサイクル可能カメラ57の基本的な物理形態を例示する。図2にも含まれる図1の要素は、同じ参照番号ではあるが、プライム符号(’)または小文字を付けて識別される。ユーザインターフェイス15(図1)は、ケース11’(図2)の外面にあるいくつかの表示および制御装置を含む。電源オン/オフスイッチ15aおよびシャッタスイッチ15bは、ユーザによって頻繁に作動される。液晶ディスプレイ(LCD)など、小さな長方形の画像プレビュースクリーン15cは、撮影された最新の写真、カメラによって以前に取り込まれてカメラのメモリに格納された画像、およびカメラメモリに格納されたデータからの広告メッセージを閲覧するために提供される。別法として、広告メッセージのために別個のビジュアルディスプレイが追加されることもある。また、光学式ビューファインダ59も含まれることが望ましく、さらに、使用中に表示される広告画像を有することができる。オーディオスピーカまたはヘッドホンコネクタ15dは、含まれる場合には、カメラの製造または改修時にカメラのメモリに格納された音声広告データ、またはカメラに含まれることがあるマイクロフォン(図示せず)を介してカメラユーザによって録音された音声データのプレイバックを可能にする。
【0024】
他の様々な制御機構およびスイッチも含まれる。その例として、内部メモリから写真のデータを削除するためのスイッチ15e、格納された写真を表示するためのスイッチ15f、格納された写真および広告メッセージをスクロールしてディスプレイ15cを通じて閲覧するためのスイッチ15g、および広告メッセージの再生を開始するためのスイッチ15hが挙げられる。格納された写真のデータは、電気レセプタクル53’を介してカメラから読み出され、広告メッセージは、電気レセプタクル53’を介して内部カメラメモリに書き込まれる。パーソナルコンピュータや写真プリンタなどの周辺装置に内部メモリのコンテンツをカメラユーザが読み出すことができてしまい、それによりカメラ価格の基礎となっているビジネスモデルを実施できなくする可能性をさらに低めるために、プロセッサ17は、メモリ45内への格納の前にビデオデータを暗号化することがある。カメラのコストを最小限にするために、写真スクリーン15cまたはオーディオスピーカ15d、あるいはヘッドホンジャックが省かれることもある。
【0025】
図3を参照すると、レセプタクル53’(図2)を介してカメラメモリ45(図1)から読み出された画像データを処理するワークステーションが一般に示されている。レセプタクル53’に補完的なプラグ61が、画像データをカメラから搬送し、広告メッセージデータをカメラに搬送する。別法として、カメラと物理的に接続する必要をなくす無線通信技法を使用することもできる。コンピュータサーバ63が、受信された画像データを処理する。カメラメモリへの格納前にカメラが画像データを暗号化した場合、サーバ63は、初めに、そのメモリから受信されたデータを解読する。このサーバは、パーソナルコンピュータやネットワークサーバなどであってよい。処理された画像データは、これらのデータを利用する何らかの装置65に提供される。装置65は、画像データのプリントを提供するカラープリンタ、または画像データを格納する何らかの他の不揮発性メモリ装置、例えばCDもしくはDVDバーナー、磁気ディスクドライブ、フラッシュメモリカード、または磁気テープドライブであってよい。また、サーバ63によって行われる処理は、ユーティライゼーション装置65とインターフェイスし、例えば、装置65がプリンタを含むときにはソフトウェアプリンタドライバを含み、装置65がCDまたはDVD格納ユニットなどを含むときには通常のJPEG圧縮を含む。
【0026】
また、広告メッセージのデータは、広告データサーバ67から、プラグ61(図3)およびレセプタクル53’(図2)を介してカメラメモリにロードされることもある。実用的には、好ましくは、サーバ63および67は、単一のコンピュータシステムによって実装される。画像データがカメラから無線で受信される場合、好ましくは、広告メッセージデータもカメラに無線で送信される。図3のシステムは、画像データがカメラに格納されたときにカメラが返却される処理センターの一部として設置される。
【0027】
広告メッセージを保持しないリサイクル可能カメラの一例、および画像データを取り込むためにそのカメラを使用する方法が、2003年6月10日出願の米国特許出願第10/458,893号(特許文献2)に記載されている。そこで説明されているリサイクル可能カメラは、そのコストを最小限にするために、画像処理をほとんどまたは全く行わない。代わりに、サーバ63(図3)が、任意の所望の画像補正および/または向上を行う。また、カメラは、時として、個々のカメラに独自の画像サポートデータを伝送し、これが次いで後処理で使用される。サポートデータの1つのタイプは、カメラの較正データである。
【0028】
カメラは、初めに、小売店から個人ユーザによって購入される。カメラは、新たなカメラ購入者によるビデオデータの格納のために消去済みの、十分な不揮発性メモリ45を有する。メモリ45は、写真が撮影されて閲覧される過程で新たなカメラ購入者に対して伝えられる広告メッセージのデータも含む。許可されている量の画像データがユーザによって格納された後、カメラは自動的に動作を停止する。図4は、図1および2による特定のデジタルカメラの使用の1サイクルを示し、第1のユーザが、そのようなカメラを取り扱う小売施設に、取り込まれたビデオデータを有するカメラを持って行くことから始まる。小売施設は、第1のユーザがカメラを購入したのと同じ小売施設である必要はないが、当然、そのようなカメラを取り扱っていなければならない。小売施設は、カメラストア、ドラッグストア、デパート、ディスカウントストアなどであってよい。
【0029】
次いで、小売施設は、図3に関して前述したワークステーションを含む営利処理センターにカメラを送る。次いで、カメラの不揮発性メモリに格納された画像データが、ワークステーションのメモリにダウンロードされる。次いで、これらのデータが、カメラ内部では行われない程度まで、画像を補正および/または向上するために処理される。次いで、第1のユーザによる注文に応じて、写真プリントや、JPEG圧縮形式で格納された画像データを有するCD−RまたはDVD−Rなどがデータから作成され、小売施設に返却される。次いで、通常は、第1のユーザが、自分の注文品を小売施設から受け取る。別法として、注文品は、処理センターから第1のユーザに直接送ることもできる。
【0030】
次いで、カメラの不揮発性メモリ内の画像データが処理センターによって消去され、新たな広告メッセージデータがアップロードされ、必要であればカメラが物理的に改修され、その後、小売施設に送り返され、第2の別のユーザによって購入され、プロセスが再び始まる。広告メッセージデータは、カメラの画像ディスプレイ用、またはオーディオスピーカもしくは付属のヘッドホン用のものであってよく、あるいは組み合わされた音声ビジュアルディスプレイ用のものであってもよい。カメラは、使用を止める必要が出るまでに、約4〜8回など、多くのそのようなサイクルを経ることがある。
【0031】
小売施設は、処理センターの役割を代わりに行うことができ、これは特にカメラストアで実現可能である。その際、図3によるシステムが、小売施設に設置される。処理センターは、典型的には、効率が良くなるように、広い地理的領域にわたる多数の他の小売施設をサポートする。したがって、ある地域に広告のターゲットが定められることが望まれる場合、小売施設がカメラ内の広告を更新または交換して、カメラを再販することがより良い。別法として、地域の処理センターが、小売施設と協働することができ、小売施設が位置されて事業を行う地域の必要性に合った広告メッセージのデータを含む。
【0032】
広告を当該地域でアップロードする利点が存在するが、小売施設が、図3のシステムを保有して処理センターの役割の全てを行うことを望まない場合があるので、役割が分担されてもよい。処理センターが、更新されたまたは新たな広告メッセージデータをロードする以外の前述した全ての役割を引き続き行うことがある。次いで、先と同様に、処理センターによって画像データがダウンロードされてプリントされた後に、改修されたカメラが小売施設に送り返されるが、このとき、広告データはカメラ内にない。次いで、小売施設が、より少量の設備の使用によって、更新されたかつ/または新たな広告データをカメラのメモリにアップロードする。
【0033】
さらなる代替形態として、図5に示されているように、図1の内部カメラ不揮発性メモリ45が、2つのメモリ45’および71に分割されることがある。追加されたメモリ71は、好ましくは着脱可能なメモリカードであり、カメラ内部のソケット73に入る。メモリ71は、好ましくは、マルチメディアカード(MMC)やセキュアデジタル(SD)カードなど、適切な市販されているフラッシュメモリカードである。メモリ45’は、前述したように機能して、カメラによって収集された画像データを格納し、処理のために読み出す。しかし、この代替形態では、メモリ45’は広告メッセージデータを格納しない。広告メッセージデータは、メモリカード71に格納される。このとき、小売施設は、単にメモリカード71を交換するだけで、改修されたリサイクル可能カメラ内の広告をより簡単に更新することができる。広告主は、広告コンテンツを有するメモリカード71の複数のコピーをロードし、カメラに簡単に挿入できるようにそれらを小売施設に供給することができる。メモリカードの使用は、1つまたは複数の映画予告編が含まれる場合のように、大量の広告メッセージデータが格納される場合に特に有用である。データは、例えばMPEGの使用によって、好ましくは圧縮形式でメモリカード71に格納され、このときプロセッサ17は、カード71の読み取り後にデータを解凍する。当然、メモリカードまたはその広告メッセージデータの改竄を防止するために、カメラユーザはカメラ内部へのアクセスを許されない。
【0034】
図4に例示されているビジネスシステムの別の修正形態として、ユーザは、カメラを一旦購入して、カメラ使用の多くのサイクルにわたって同一のカメラを保持することができる。先と同様に、ユーザは、許可されている枚数の写真が撮影されたときに処理センターにカメラを送るが、処理センターが写真データをダウンロードし、新たな広告メッセージデータをアップロードした後、カメラは、処理センターによって同じユーザに直接返却される。当然、別法として、ユーザと処理センターとの中間にある、ユーザが直接取引するカメラショップなどの小売施設が存在していてもよい。
【0035】
図6の流れ図は、図1および2のカメラの可能な多くの操作態様を例示する。図に示されている特定の例では、広告メッセージは、カメラの操作の4つの異なる時点でカメラにおいて非自発的に再生され、ユーザは、別の時点で再生を自発的に選択することができる。当然、図に示されているプロセスの具体的な実施例では、これらの再生時点の1つまたは複数をなくし、かつ/または他の時点を追加することもできる。単一の広告メッセージのデータがカメラメモリに格納される場合、同じメッセージが毎回再生される。複数の広告メッセージのデータが格納される場合、通常、各回に1つが再生されるように選択されるが、そうではなく、2つ以上のメッセージを連続して再生することもできる。複数のメッセージのうちただ1つが再生される場合、メッセージは、それらがメモリに格納されている順序で、またはランダムもしくは擬似ランダム選択によって、相次いで再生されるように選択することができる。広告メッセージは、最も一般的には、カメラの写真プレビュースクリーン(図2の15c)上に視覚的に表示され、この例では、カメラのスピーカ(図2の15d)またはヘッドホンジャックを介して再生される付随する音声トラックの任意選択を有する。別法として、広告メッセージは、任意の付随する画像表示を有さない音声メッセージであってもよい。さらに、単一のカメラが、同時にまたは時系列で、画像広告を表示して音声広告を再生成することもできる。
【0036】
図6のプロセスは、ユーザがカメラの電源オンボタン(図2の15a)を押す第1のステップ77から始まる。次いで、システムは、プロセッサへの動作ファームウェアのロードや、カメラシステムの動作の試験などを行うために、ステップ79による数秒間の初期化プロセスを経る。初期化中および任意選択で初期化後、ステップ81によって示されているように、広告メッセージを再生することができる。広告メッセージは、視覚表示のみとして、音声再生成のみとして、またはそれら両方の組合せで再生されることがある。これは、動作例においてメッセージが再生されることがあるいくつかの時点の最初のものである。
【0037】
次のいくつかのステップ83、85、87、および89は、ユーザが、カメラシステムの様々な操作を選択できるようにする。ステップ83は、電源オフボタン(図2の15a)が押されたかどうかを監視する。押された場合、カメラがオフに切り換わるが、その前に、ステップ91で広告メッセージが再生されることがある。
【0038】
カメラシステムは、任意選択で、ユーザが自発的に広告メッセージを選択して閲覧することができる機能を含む。これはステップ85によって示され、ユーザがカメラ制御機構(図2の再生ボタン15h)を操作することを含む。望ましくは、これは、格納された広告メッセージのコンテンツが典型的なユーザにとって十分に興味深いものであり、そのようなアクセスが行われることが予想されるときに含まれる。当該地域のレストランのリストおよび各レストランについての何らかの情報、当該地域の映画館、ならびに同様のタイプの情報が、十分に興味深いものと予想される。当該地域の映画館で上映される映画のプレビューまたは予告編を含むこともできる。そのような広告メッセージは、音声付随メッセージを含むこともある。さらに、別法として、いくつかのタイプのメッセージは、視覚表示を有さず、音声のみであってもよい。広告メッセージは、カメラがリサイクルされるたびに更新することができるので、短い有効期間を有する情報を含むことが実現可能である。カメラがユーザによって所持される平均時間にわたって情報が有効であることのみが必要であり、これは数週間だけであることもある。この時間は、カメラをリサイクルしなければならなくなるまでのユーザが撮影を許可されている写真の枚数と、写真が削除されて新たなショットによって置き換えられることがある程度とに依存する。
【0039】
自発的広告メッセージアクセス機能の別の使用法は、それを、非自発的に再生されるメッセージと連動させることである。例えば、図6に示されている時点の任意の1つで、最新の映画を宣伝する簡潔なメッセージを再生することができる。このとき、その映画の予告編全てを格納するが、ユーザがステップ85で選択しない限り再生されないようにすることもできる。
【0040】
広告メッセージの再生がステップ85で選択される場合、ユーザは、メッセージが複数存在する場合には、ステップ93で、(図2のスクロールボタン15gを操作することによって)ディスプレイ(図2の15c)上に時系列でメッセージまたは各メッセージの抜粋を表示することによって、いくつかの格納されているメッセージの1つを選択する。所望のメッセージの表示がディスプレイスクリーン上に現れた後、ユーザは、(ここでも図2の再生ボタン15hを押すことによって)それを再生することができる。選択された広告メッセージを再生した後、ステップ97で、複数の格納されている広告メッセージのうちの別のものを再生するようにユーザが選択しない限り、操作はステップ83に戻る。
【0041】
ステップ85、93、95、および97によってカメラユーザによりアクセス可能であるように保持されることがある別のタイプのメッセージは、カメラのディスプレイスクリーン上への表示によって事業者にクーポンが提示されたときに、ユーザに事業者からの無料商品またはサービスを与えるクーポンである。実際、望まれるときには、複数のそのようなクーポンのデータをカメラメモリに格納することができる。
【0042】
電源オフボタンが押されていない場合(ステップ83)、ユーザは、広告メッセージを閲覧しようとしておらず(ステップ85)、次いで、図6の操作の次のステップ87が、(図2のスクロールボタン15gの使用によって)ユーザが格納された画像のスクロールを要求したかどうかを尋ねる。要求していない場合、次のステップ89が、シャッタ(図2の15b)が押されたかどうかを尋ねる。押された場合、ステップ99によって示されているように、画像が取り込まれて、カメラのメモリに格納される。典型的なユーザは、撮影したばかりの写真の画像をディスプレイ(図2の15c)で見たいと思うが、ステップ101が、この画像が現れる前に、そのディスプレイスクリーン上に広告メッセージが現れるようにすることができる。メッセージが数秒間にわたって表示された後、次いで、ステップ103で、撮影したばかりの写真の画像が現れる。別法として、広告メッセージが音声であって映像でない場合、ステップ101で、音声メッセージが、ステップ103での画像表示と同時にまたは順次に再生されることがある。
【0043】
ステップ89に戻ると、シャッタが作動されていない場合、操作はステップ83に戻る。ステップ87で、ユーザが、取り込まれた画像をスクロールして表示することを要求した場合、操作はステップ103に飛ぶ。任意選択で、ステップ87からのこのジャンプは、代わりにステップ101へのものであってもよく、取り込まれた画像をユーザが閲覧することを許される前に広告を再生することになる。この場合、再生すべきビジュアルコンポーネントを有さない音声広告メッセージが存在するとき、広告メッセージは、格納された画像を表示するためのユーザコマンドに応答して再生されることがある。音声メッセージは、画像表示と同時にまたは順次に再生されることがある。
【0044】
前述したように、少なくとも1つの商業的にリサイクル可能なデジタルカメラは、一番最近に撮影された画像以外、取り込まれた画像の削除を許さない。この目的は、ユーザがカメラを所持している期間を短縮することである。なぜならば、削除は、カメラに関して設定された写真の枚数の制限に達する前にユーザがさらに別の写真を撮影することができるようにするからである。そのようなカメラのユーザに対する価格は、比較的短期間でカメラがリサイクルされることに基づいている。しかし、ユーザが任意の取り込まれた画像をスクロールして削除できるようにすることが追加の広告機会を提供する場合、そのサイクル時間を延長する価値がある場合もある。したがって、この例では、ステップ105が、(図2のボタン15eを押すことによる)スクリーンに表示される写真を削除するためのユーザの操作に応答し、ステップ107で広告メッセージを再生する。視覚表示は、任意選択で、広告メッセージの一部としての音声コンポーネントによって付随されることがある。メッセージが再生された後、ステップ109によって、選択された画像のデータが削除される。次いで、操作はステップ83に戻る。ステップ105で、ユーザが画像を削除しようとしていない場合、操作はステップ83に直接戻る。
【0045】
前述した他のものと同様に、メッセージ再生ステップ107は、広告のためにビジュアルコンポーネントを有さない音声メッセージを再生することがある。この音声再生成は、画像表示109と同時にまたは順次に行われることがある。音声広告メッセージの再生は、格納された画像のデータを削除するためのユーザの要求105によって開始されることがある。
【0046】
ビジュアルコンポーネントを有する広告メッセージの最も効果的な非自発的再生は、カメラユーザが、カメラのディスプレイスクリーンを見る可能性が最も高い時である。再生101および107は、再生81および91よりもユーザによって見られる可能性が高い。なぜならば、これは、そのとき、ユーザが、スクリーン上で何らかの他の画像を閲覧するために待機しているからである。自発的再生95は、カメラユーザの要求によって生じるので、全ての中で最も効果的と考えられる。
【0047】
この場合に、広告コンテンツを提供する企業などは、雑誌、テレビ、ラジオなどに広告を出すときと同様に、広告機会の対価を支払う。カメラは、もう1つの、しかし異なる広告媒体である。支払いは、カメラ製造業者、処理センター、小売施設、または別の関連する事業者のいずれかに対して、しかるべきそれらの間の正確なビジネス協定に応じてなされることがある。これらのビジネス主体自体が、それら自体を識別するメッセージのデータをカメラ内に含むこともあるが、それらのビジネス主体が、カメラの作成、配布、または使用、およびそれらが提供する処理サービスを広告することはあまりない。むしろ、そうではなく、説明されているカメラビジネスシステムの主要な目的は、カメラに関わるこれらのビジネス主体の1つまたは複数が、カメラ広告媒体を他者に販売することである。
【0048】
格納された広告メッセージをユーザが受けることになる程度を判定し、したがって広告レートの設定の基になる何らかのデータを有するための1つの方法は、格納された広告メッセージがカメラ使用の個々のサイクル中に再生された回数のカウントをカメラ内部に保つことである。カメラのプロセッサ17(図1)は、そのようなカウントを保持するようにプログラムすることができる。1つまたは複数のカウントがメモリ45内に保持され、好ましくは、取り込まれた写真データがカメラからダウンロードされるとき、または新たな広告メッセージデータがカメラメモリにアップロードされるときに、これらのカウントが読み出されて、その後、ゼロにリセットされる。
【0049】
各カメラで広告再生カウントを保持するために、図7に示されているいくつかのステップが、図6の流れ図に追加されることもある。この例では、2つのそのようなカウントが保持され、一方は、有効である可能性が高い広告再生に関するものであり、他方は、全ての他の再生に関するものである。これは、図6の「広告メッセージを再生する」ブロックのそれぞれに含めることができる。広告メッセージが再生するものとして設定された後、または広告メッセージが再生された後、ステップ113が、メッセージが非自発的に再生されたのか、あるいはユーザによって自発的に選択されたのかを尋ねる。非自発的である場合、ステップ115が一方のカウントを増分し、自発的である場合、ステップ117がもう一方のカウントを増分する。再生の回数に基づいて、これらのカウントは、広告主に課金するために直接使用することができ、広告レートは、カメラの操作サイクル中のどこで広告が再生されたかに応じて設定される。カウントが増分された後、処理は、カウントが更新された「広告メッセージを再生する」ステップの後のステップに進む。
【0050】
また、ディスプレイスクリーンでユーザが見る可能性が高い非自発的再生を、ユーザが見る可能性がそれほど高くない非自発的再生と区別することが、それらの異なる広告価値ゆえに重要となることもある。その場合、第3のカウントが保持されることがあり、またはこのカウントが、図7に示されている他の2つのカウントの一方の代わりに保持されることもある。音声再生をビデオ再生およびマルチメディア再生から区別して別個にトラッキングすることも、いくつかの適用例では重要となることがある。
【0051】
広告メッセージの再生がカメラのディスプレイスクリーン上での視覚表示を含むとき、または再生が完全に視覚的なものである場合、この表示は、いくつかの例では、その時点で表示される唯一のものであることがある。広告メッセージは、初期化中、シャットダウン時、取り込まれた画像が現れる前などに現れることがある。カメラユーザが実際に広告メッセージを閲覧して受け取る機会を高めるという目的で、広告メッセージの出現の時間およびそれらのビジュアルコンテンツが注意深く選択される。さらに、これらの目的のために、広告メッセージが、カメラによって撮影された写真の画像と別々の時間ではなく、同時にスクリーン(図2の15c)上に現れることがある。これは、ユーザがカメラで撮影した写真を見るためにユーザがディスプレイスクリーンを注視している可能性が高いときに現れるので、広告の効果を高めることができる。
【0052】
カメラプロセッサ(図1の17)が、カメラで撮影された写真のメモリ(図1の45)からのデータと、カメラのリサイクルプロセスの一部としてアップロードされた広告メッセージのデータとを組み合わせることができる多くの方法が存在する。広告表示は、取り込まれた画像をその広告表示を通して閲覧することができるように、ある程度の半透明性を有することがある。あるいは逆に、写真画像が、少なくとも部分的に透明に現れることがあり、広告メッセージは、明るい背景画像または壁紙として現れる。これは、広告メッセージを比較的大きくすること、さらにはディスプレイ全体にわたって引き延ばすことができるようにし、それと同時に、取り込まれた画像全体を閲覧できるようにする。そうではなく、取り込まれた画像を広告表示が遮蔽する場合、広告表示は、好ましくは、取り込まれた写真画像表示の選択された小さな部分の上に重なり、それと同時に、表示される画像の大部分を遮蔽しないようにする。コンテンツが企業のロゴや製品商標などであるときには、小さな広告表示が、それでもかなり効果的であることがある。さらに、広告表示は、必ずしも静止しておらず、ディスプレイスクリーン、およびそこに表示される取り込まれた写真に関して何らかの動きを与えられることもある。広告表示は、特にそれが写真の邪魔となる場合、所定の時間量の間だけ現れることもある。これらの様々な形態の任意のものにおいて、視覚表示に音が付随することもあり、しないこともある。
【0053】
図8A〜8Hは、(棒線図で示されている2人の人物の)撮影された写真と(ADVとして図に示されている)広告メッセージとの再生成を組み合わせるカメラディスプレイ(図2の15c)のいくつかの例を示す。広告メッセージは、カメラが最後にリサイクルされたときにカメラメモリ(図2の45または図5の71)にアップロードされたデータから再生成される。写真は、カメラメモリ(図2の45または図5の45’)に事前に収集されて格納されたデータから再生成されることがあり、またはカメラセンサ(図1の31)によってリアルタイムで収集されている画像データから直接生じることもある。
【0054】
図8Aの表示は、ディスプレイの底部付近の長方形内に示された広告メッセージを有する、カメラによって取り込まれた写真を示す。広告は、別法として、完全にディスプレイを横切って延在するバーナーの形態にすることもできる。図8Bでは、広告メッセージは、ディスプレイの1つの隅の近くにある長方形に閉じ込められている。これらの例では、広告メッセージが、広告のために意図された領域内にある取り込まれた画像の任意の部分を完全に遮蔽する。最も簡便には、これらの広告領域は、ディスプレイ上でサイズおよび位置を固定される。このため、広告メッセージは、好ましくは、取り込まれた画像の表示の開始時に数秒間しか現れず、その後消える。
【0055】
取り込まれた画像と広告メッセージとの表示のかち合いを最小限にするために、それらは、各表示ごとにカメラ内部でそれら2つのデータを処理することによって、動的に統合されることがある。例えば、広告メッセージのサイズおよび位置は、画像表示との視覚的な干渉を最小限にするように選択されることがある。これが行われる1つの方法は、カメラプロセッサ(図1の17)が、まず、強度や色バランスなどの点で比較的一様な特性を有する、特定の取り込まれた画像の領域を識別することである。これらの領域は、閲覧者が特に興味の対象としていない空や地面などである可能性が高い。次いで、広告メッセージのデータが、取り込まれた画像のデータと組み合わされ、その組合せが表示される。この一例が図8Cに示され、広告メッセージは、ユーザによって取り込まれた写真内の人物に重なっていない。
【0056】
取り込まれた画像を遮蔽するのではなく、広告メッセージが、部分的に透明に表示されることもある。図8Dは、そのような表示を示し、これは、閲覧者が、取り込まれた画像を長方形の広告表示を通して見ることができること以外、図8Aの表示と同じである。このシースルー技法を用いると、広告メッセージは、より大きくすることができ、ディスプレイスクリーン全体を占めることさえできる。図8Eが、そのような例を示す。
【0057】
前述した表示例の任意のものにおいて、広告メッセージは、そのコンテンツが、その所期の空間を通って、取り込まれた画像に関して動くように表示されることもある。例えば、ある自動車のブランドが広告される場合、その自動車の画像が、ディスプレイスクリーンのある部分、または全体を通って移動することがある。
【0058】
また、広告メッセージと取り込まれた写真画像とが、表示の時間中にフェードインまたはフェードアウトされることがある。この一例が、図8F〜8Hによって示されている。初めに、図8Fに例示されているように、ディスプレイスクリーンの一部分または全体にわたって最高強度で広告メッセージのみが表示される。ある期間、おそらく数秒の後、図8Gに例示されているように、広告メッセージがフェードアウトし、取り込まれた画像がフェードインする。例えば、両方の画像を見ることができ、互いに重なっている。次に、図8Hに示されているように、広告メッセージが完全にフェードアウトし、取り込まれた画像がその最高強度までフェードインする。フェードインは、ディスプレイの片側から生じてディスプレイを横切って移動しても、中央から生じてディスプレイにわたって広がっても、別の様式であってもよい。フェードアウトは、それとは逆方向に動作することができる。
【0059】
本発明の様々な態様をその例示的な実施形態に関して説明してきたが、本発明は、添付の特許請求の範囲の全範囲内においてその権利が保護されるべきであることが理解できよう。本願明細書内で参照した全ての特許、特許出願、論文および他の文献、刊行物などは、全ての目的のためにその全体が本願明細書において参照により援用されている。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】ハンドヘルドデジタルカメラ内部の例示的な光学および電子システムの概略図である。
【図2】図1のシステムを組み込むカメラの概観を示す。
【図3】図1および2のデジタルカメラによって収集される画像データを処理するワークステーションのブロック図である。
【図4】広告を含むリサイクル可能デジタルカメラのビジネス方法を例示する。
【図5】2つの不揮発性メモリが使用される、図1のカメラ概略図の修正形態を示す。
【図6】図1および2のデジタルカメラの操作の多くの態様を例示する流れ図である。
【図7】図6の流れ図に任意選択で含まれることがあるいくつかの処理ステップを例示する。
【図8A】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8B】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8C】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8D】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8E】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8F】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8G】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【図8H】事前に撮影されたまたは現在撮影中の写真と広告メッセージの両方の例示的な表示を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告メッセージを伝達する方法であって、
第1の主体が、第2の主体から支払いを受け取り、その際、前記第1の主体は、リサイクル可能ハンドヘルドデジタルカメラのリサイクル中に前記カメラのメモリに少なくとも1つの広告メッセージのデータが取り入れられるようにし、
前記少なくとも1つの広告メッセージが、前記カメラの初期化後に、前記カメラによって再生可能である方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、
個々のカメラが、複数のサイクルにわたってリサイクルされ、前記第2の主体が、前記第1の主体に対して支払いをして、前記カメラのメモリに事前に存在する広告メッセージのデータとは異なる広告メッセージのデータを、前記複数のサイクルの少なくともいくつかの間に前記カメラの前記メモリにロードする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、
前記第1の主体が、前記リサイクル可能カメラの製造業者と、前記カメラのリサイクル中に前記カメラを改修する事業者と、前記カメラによって収集された画像データの処理業者と、前記カメラ、または前記カメラによって収集された画像データを処理する製品を配布または販売する任意の事業者とからなる群の1つまたは複数を含み、
前記第2の主体が、前記群以外のものである方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、
前記リサイクル可能カメラによって再生可能な前記少なくとも1つの広告メッセージが、前記リサイクル可能カメラ自体、前記リサイクル可能カメラによって収集された前記画像データの処理、あるいは前記リサイクル可能カメラ、または前記リサイクル可能カメラによって収集された前記画像データを処理する製品の配布または販売のいずれにも関係しない方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージが、画像のデータを収集するために、または前記カメラによって事前に収集された画像データをプレビューするために前記カメラを使用する直前、使用中、または使用した直後に、前記リサイクルカメラによって再生可能である方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法において、
前記第2の主体が、前記第1の主体に対して支払いをして、前記第2の主体の少なくとも2つの広告メッセージのデータを前記カメラの各個にロードし、前記少なくとも2つの広告メッセージが、前記カメラの使用中に異なる時点で前記カメラによって再生可能である方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージが、ビジュアルまたは音声形式である方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法において、
前記第1の主体が、前記カメラに格納された前記デジタル画像データをダウンロードし、前記デジタル画像データからの画像をカメラユーザに提供し、前記画像データを前記カメラから消去し、前記広告の前記データを前記メモリにアップロードし、その後、広告データを有するが、画像データを有していない前記カメラを個人ユーザに再配布して、他のデジタル画像データを収集して格納するために再使用する方法。
【請求項9】
請求項1記載の方法において、
広告メッセージのデータを前記リサイクル可能カメラのメモリに取り入れることが、着脱可能な不揮発性メモリカードを前記カメラ内部から交換することを含む方法。
【請求項10】
請求項1記載の方法において、
前記カメラが、前記カメラで前記広告メッセージが再生される回数を監視する、前記個々のカメラ内部にある機構を含む方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法において、
前記第1の主体が、前記回数に基づいた量だけ前記第2の主体から支払いを受け取る方法。
【請求項12】
請求項1記載の方法において、
前記広告メッセージが、スクリーン上でビジュアル広告表示として少なくとも一部再生され、また前記スクリーンが、前記カメラによって収集されて格納された前記デジタル画像データからの画像を表示する方法。
【請求項13】
請求項1記載の方法において、
前記広告メッセージが、前記カメラの音声再生成装置によって少なくとも一部再生され、また前記音声再生成装置が、前記カメラによって収集されて格納された画像に関連付けられたデジタルデータからの音声を再生成する方法。
【請求項14】
請求項1記載の方法において、
前記カメラの前記リサイクルが、デジタル画像データを収集して格納するために前記個々のカメラを事前に使用したユーザとは異なるユーザに前記カメラを再配布することを含む方法。
【請求項15】
少なくとも1つの広告メッセージを個人に伝達する方法であって、デジタルカメラが、前記デジタルカメラのメモリに広告メッセージのデータが格納された状態で前記個人に配布され、前記データが、新たな画像を取り込むために、あるいは事前に取り込まれた画像をプレビューまたは加工するために前記カメラを前記個人が使用する直前、使用中、または使用した直後に、前記個人に向けて再生可能である方法。
【請求項16】
請求項15記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、前記カメラの各個の使用中に複数の時点で再生可能である方法。
【請求項17】
請求項15記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、前記カメラの各個の使用中に異なる時点で再生可能な2つ以上の異なる広告メッセージのデータを含む方法。
【請求項18】
請求項15記載の方法において、
前記カメラの前記メモリへの前記広告メッセージの格納が、前記広告によって利益を得ることになる主体によって対価を支払われる方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法において、
前記広告メッセージの格納の対価を支払う前記主体が、前記カメラの製造業者と、前記カメラによって収集された前記画像データの処理業者と、前記カメラの任意の配布業者と、前記カメラの任意の小売業者と、収集されたカメラ画像データを処理する者とのいずれにも無関係である方法。
【請求項20】
請求項15記載の方法において、
前記広告メッセージが、少なくとも、前記カメラによって事前に収集されて格納された特定の画像のデジタルデータを削除するために前記カメラのユーザが前記カメラを操作するのに応答して再生可能である方法。
【請求項21】
請求項15記載の方法において、
前記広告メッセージが、少なくとも、前記カメラに提供されたユーザインターフェイス要素を作動させることによって前記ユーザがそのようなプレゼンテーションを要求するのに応答して再生可能である方法。
【請求項22】
請求項15記載の方法において、
前記広告メッセージが、前記カメラによって事前に収集されて格納された前記デジタルデータからの画像の表示と同時に、前記カメラのディスプレイスクリーン上で視覚的に少なくとも一部再生可能である方法。
【請求項23】
請求項15記載の方法において、
前記広告メッセージが、前記カメラの音声システムによって再生成される音として少なくとも一部再生可能である方法。
【請求項24】
広告メッセージを伝達する方法であって、1つの主体が、別の主体に支払いをして、デジタルカメラを、前記デジタルカメラにデータが格納された状態で個人に配布させ、前記データが、前記1つの主体のために少なくとも1つの広告メッセージを前記個人に伝達し、前記広告メッセージが、前記カメラ自体、前記カメラによって収集された前記画像データの処理、あるいは前記カメラまたは前記カメラによって収集された前記画像データを処理する製品の配布または販売のいずれも広告しない方法。
【請求項25】
請求項24記載の方法において、
前記カメラが、新たな画像を取り込むために、あるいは事前に取り込まれた画像をプレビューまたは加工するために前記カメラを使用する直前、使用中、または使用した直後に、前記カメラに格納された前記データから前記個人に前記少なくとも1つの広告メッセージを伝達する方法。
【請求項26】
請求項24記載の方法において、
前記カメラが、前記カメラによって事前に収集されて格納された特定の画像のデジタルデータを削除するために前記カメラを使用中に、前記カメラに格納された前記データから前記個人に前記少なくとも1つの広告メッセージを伝達する方法。
【請求項27】
請求項24記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージが、少なくとも2つの広告メッセージを含み、前記少なくとも2つの広告メッセージが、異なるものであり、前記カメラの前記使用中に異なる時点で前記個人に伝達される方法。
【請求項28】
請求項27記載の方法において、
前記少なくとも2つの広告メッセージが、事前定義された時系列で、前記カメラによって個別に再生成される方法。
【請求項29】
請求項27記載の方法において、
前記少なくとも2つの広告メッセージが、ランダムな時系列で、前記カメラによって個別に再生成される方法。
【請求項30】
請求項24記載の方法において、
前記広告メッセージが、個人ユーザへの前記カメラの配布を行う前記別の主体の地元での事業者の名簿を含む方法。
【請求項31】
請求項24記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、映画の予告編を含む方法。
【請求項32】
請求項24記載の方法において、
少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、前記カメラの一部として提供されるオーディオスピーカによって少なくとも一部再生成される方法。
【請求項33】
カメラユーザに少なくとも1つの広告メッセージを配信する方法であって、
前記カメラによって撮影された写真の画像データと、前記カメラによって再生可能な前記少なくとも1つの広告メッセージのデータとを格納する少なくとも1つの不揮発性メモリをデジタルカメラに提供することを含み、前記広告メッセージが、前記カメラ自体、前記カメラによって収集された前記画像データの処理、あるいは前記カメラまたは前記カメラによって収集された前記画像データを処理する製品の配布または販売のいずれも広告せず、さらに、前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、新たな画像を取り込むために、あるいは事前に取り込まれた画像のデータをプレビューまたは加工するために前記カメラを使用する直前、使用中、または使用した直後に、前記カメラによって再生可能であり、さらに、
少なくとも1つのビジネス主体にカメラが輸送されるようにすることを含み、前記ビジネス主体が、その後、
前記カメラによって撮影された写真の画像データにアクセスして前記少なくとも1つのメモリからダウンロードし、
前記ダウンロードされたデータからの写真を前記カメラユーザに提供し、
別のユーザのために前記カメラをリセットし、
前記リセットされたカメラ内部の前記少なくとも1つのメモリに少なくとも1つの広告メッセージのデータをアップロードし、
その後、前記別のユーザに前記カメラを輸送する方法。
【請求項34】
請求項33記載の方法において、
前記リセットされたカメラにアップロードされた少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、前記カメラがリセットされる前に前記カメラによって事前に再生可能であった広告メッセージのデータとは異なる少なくとも1つの広告メッセージのデータを含む方法。
【請求項35】
デジタルカメラであって、
画像収集装置と、
少なくとも1つのメモリであって、
(a)前記画像収集装置によって収集された画像のデータと、
(b)カメラ、前記カメラの製造業者、前記装置によって収集された画像の前記データの処理業者、あるいは前記カメラ、または前記収集された画像のデータを処理することにより得られる製品の配布業者または販売業者に無関係な製品またはサービスの少なくとも1つの広告メッセージのデータと、を格納する少なくとも1つのメモリと、
プロセッサであって、
(a)前記画像収集装置によって収集された画像の前記データを処理して、前記メモリに格納し、
(b)前記カメラの使用に関連付けて、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生する、プロセッサと、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項36】
デジタルカメラであって、
画像収集装置と、
少なくとも1つのメモリであって、
(a)前記画像収集装置によって収集された画像のデータと、
(b)少なくとも1つの広告メッセージのデータと、を格納する少なくとも1つのメモリと、
画像ディスプレイスクリーンと、
ユーザ制御機構と、
プロセッサであって、
(c)前記画像収集装置によって収集された画像の前記データを処理して、前記メモリに格納し、
(d)前記メモリ内のデータからの選択された画像を前記ディスプレイスクリーン上に表示させる前記ユーザ制御機構を介する前記ユーザのアクションに応答して、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生する、プロセッサと、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項37】
請求項36記載のデジタルカメラにおいて、
前記プロセッサが、新たな画像のデータを収集するための前記ユーザによるアクションに応答して、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生し、次いで、前記新たな画像が、前記選択された画像として、後で自動的に表示されるデジタルカメラ。
【請求項38】
請求項36記載のデジタルカメラにおいて、
前記プロセッサが、事前に収集された前記選択された画像のデータを閲覧するための前記ユーザによるアクションに応答して、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生するデジタルカメラ。
【請求項39】
請求項36記載のデジタルカメラにおいて、
前記プロセッサが、事前に収集された前記選択された画像のデータを削除するための前記ユーザによるアクションに応答して、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生するデジタルカメラ。
【請求項40】
画像収集装置と、
少なくとも第1および第2のメモリと、を備えるデジタルカメラであって、
前記第1のメモリが、前記画像収集装置によって収集された画像のデータを格納し、
前記第2のメモリが、前記カメラ、前記カメラの製造業者、販売業者、または配布業者、前記装置によって収集された前記データ画像の処理業者、あるいは前記収集された画像のデータを処理することにより得られる製品のいずれにも無関係な製品またはサービスの少なくとも1つの広告メッセージのデータを格納するデジタルカメラ。
【請求項41】
請求項40記載のカメラにおいて、
前記第2のメモリが、前記カメラ内部に着脱可能に収容されるメモリカードを含むカメラ。
【請求項42】
画像データ収集カメラであって、
対象域の画像を受け取り、前記画像のデジタルデータを提供する撮像装置と、
前記受け取られた画像デジタルデータを用いてプログラム可能であり、前記カメラ、および前記カメラにおける任意のビジネス、または前記カメラに関係付けられるサービスに無関係な少なくとも1つの広告メッセージのデータを格納する少なくとも1つの不揮発性メモリと、
ヒューマンインターフェイス装置と、
前記撮像装置によって収集されたときに前記画像データを用いて前記メモリをプログラムするプロセッサであって、前記メモリから前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データを読み出し、前記ヒューマンインターフェイス装置を介して前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するプロセッサと、
を備える画像データ収集カメラ。
【請求項43】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記ヒューマンインターフェイス装置が、スクリーンを含み、前記スクリーンが、前記少なくとも1つの広告メッセージの少なくとも一部を視覚的に表示し、また前記撮像装置によって取り込まれた画像の前記デジタルデータからの画像を表示するカメラ。
【請求項44】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記カメラの電源を投入した際、前記カメラの初期化後に複数の時点で、前記スクリーンを通じて前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項45】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記メモリに格納された前記デジタルデータからの画像を表示する要求の受信に応答して、前記スクリーンを通じて前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項46】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記スクリーンに表示される画像に関係する前記メモリに格納されたデジタルデータを削除する要求の受信に応答して、前記スクリーンを通じて前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項47】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの画像と同時に、前記スクリーンを通じて前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項48】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、さらに、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの前記画像の少なくとも一部分の上に重畳させて、前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項49】
請求項48記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、追加として、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの前記画像を、前記少なくとも1つの広告メッセージを含む前記画像の一部分において遮蔽するように動作するカメラ。
【請求項50】
請求項48記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの前記画像を、前記少なくとも1つの広告メッセージを通して見ることができるように動作するカメラ。
【請求項51】
請求項50記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、さらに、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの前記画像と前記少なくとも1つの広告メッセージとがどちらも前記ビデオスクリーンの実質的に全体を占めるように動作するカメラ。
【請求項52】
請求項50記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、さらに、前記少なくとも1つの広告メッセージを前記スクリーンにわたって動かすように動作するカメラ。
【請求項53】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記メモリが、少なくとも2つの広告メッセージのデータを格納し、前記プロセッサが、追加として、前記2つの広告メッセージを時系列で再生成するように動作するカメラ。
【請求項54】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記ヒューマンインターフェイス装置が、オーディオスピーカおよび/または外部ヘッドホン用コネクタを含み、前記プロセッサが、追加として、前記オーディオスピーカおよび/または前記ヘッドホンコネクタを介して前記少なくとも1つの広告メッセージを少なくとも一部再生成するように動作するカメラ。
【請求項55】
請求項54記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記カメラの電源を投入した際、前記カメラの初期化後に複数の時点で、前記オーディオスピーカおよび/または前記ヘッドホンコネクタを介して前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項56】
請求項54記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記カメラメモリに格納された前記デジタルデータからの画像を表示する要求の受信に応答して、前記オーディオスピーカおよび/または前記ヘッドホンコネクタを介して前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項57】
請求項54記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記スクリーンに表示される画像に関係する前記カメラメモリに格納されたデジタルデータを削除する要求の受信に応答して、前記オーディオスピーカおよび/または前記ヘッドホンを介して前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項58】
カメラで使用するための集積回路チップであって、
前記カメラによって収集された画像のデータを受信するための入力と、
収集された画像データを書き込みかつ読み出すため、また少なくとも1つの広告メッセージのデータを読み出すための、メモリとの接続用のポートと、
ヒューマンインターフェイス装置との接続用の出力と、
収集された画像のデータを前記ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記出力を介して送信するための外部操作コマンドを受信するための入力と、
少なくとも1つの収集された画像のデータを前記ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記出力を介して送信するための前記コマンドの受信に応答して、前記広告メッセージデータおよび収集された画像データが、前記メモリポートを介して読み出され、前記ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記出力を介して送信されるようにするプロセッサと、
を備える集積回路チップ。
【請求項59】
カメラで使用するための集積回路チップであって、
前記カメラによって収集された画像に関連付けられた音声データを受信するための入力と、
収集された音声データを書き込みかつ読み出すため、また少なくとも1つの広告メッセージの音声データを読み出すための、メモリとの接続用のポートと、
音響ヒューマンインターフェイス装置および映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の少なくとも1つの出力と、
収集された画像のデータを前記映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信するための外部操作コマンドを受信するための入力と、
少なくとも1つの収集された画像のデータを前記映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信するための前記コマンドの受信に応答して、前記広告メッセージデータが、前記メモリポートを介して読み出され、前記音響ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信されるようにするプロセッサと、
を備える集積回路チップ。
【請求項60】
請求項59記載の集積回路チップにおいて、
前記プロセッサが、追加として、収集された画像のデータを前記映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信するための前記コマンドの受信と同時に、前記広告メッセージデータが、前記メモリポートを介して読み出され、前記音響ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信されるようにする集積回路チップ。
【請求項61】
請求項59記載の集積回路チップにおいて、
前記プロセッサが、追加として、収集された画像のデータを前記映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信する前記コマンドの受信に続いて、前記広告メッセージデータが、前記メモリポートを介して読み出され、前記音響ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信されるようにする集積回路チップ。
【請求項62】
カメラで使用するための集積回路チップであって、
前記カメラによって収集された画像のデータを受信する入力と、
収集された画像データを書き込みかつ読み出すため、また少なくとも1つの広告メッセージのデータを読み出すための、メモリとの接続用のポートと、
ビジュアルディスプレイスクリーンとの接続用の出力と、
前記カメラによって収集された画像と広告メッセージとが前記出力に接続されるビジュアルディスプレイスクリーン上に同時に表示されるように、前記広告メッセージデータおよび収集された画像データが、前記メモリポートを介して読み出され、前記ビジュアルディスプレイスクリーンとの接続用の前記出力を介して送信されるようにするプロセッサと、
を備える集積回路チップ。
【請求項63】
カメラで使用するための集積回路チップであって、
前記カメラによって収集された画像のデータを受信する入力と、
収集された画像データを書き込みかつ読み出すため、また少なくとも1つの広告メッセージのデータを読み出すための、メモリとの接続用のポートと、
ビジュアルディスプレイスクリーンとの接続用の出力と、
前記カメラによって収集された画像と広告メッセージとが前記出力に接続されるビジュアルディスプレイスクリーン上に順次に表示されるように、前記広告メッセージデータおよび収集された画像データが、前記メモリポートを介して読み出され、前記ビジュアルディスプレイスクリーンとの接続用の前記出力を介して送信されるようにするプロセッサと、
を備える集積回路チップ。
【請求項1】
広告メッセージを伝達する方法であって、
第1の主体が、第2の主体から支払いを受け取り、その際、前記第1の主体は、リサイクル可能ハンドヘルドデジタルカメラのリサイクル中に前記カメラのメモリに少なくとも1つの広告メッセージのデータが取り入れられるようにし、
前記少なくとも1つの広告メッセージが、前記カメラの初期化後に、前記カメラによって再生可能である方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、
個々のカメラが、複数のサイクルにわたってリサイクルされ、前記第2の主体が、前記第1の主体に対して支払いをして、前記カメラのメモリに事前に存在する広告メッセージのデータとは異なる広告メッセージのデータを、前記複数のサイクルの少なくともいくつかの間に前記カメラの前記メモリにロードする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、
前記第1の主体が、前記リサイクル可能カメラの製造業者と、前記カメラのリサイクル中に前記カメラを改修する事業者と、前記カメラによって収集された画像データの処理業者と、前記カメラ、または前記カメラによって収集された画像データを処理する製品を配布または販売する任意の事業者とからなる群の1つまたは複数を含み、
前記第2の主体が、前記群以外のものである方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、
前記リサイクル可能カメラによって再生可能な前記少なくとも1つの広告メッセージが、前記リサイクル可能カメラ自体、前記リサイクル可能カメラによって収集された前記画像データの処理、あるいは前記リサイクル可能カメラ、または前記リサイクル可能カメラによって収集された前記画像データを処理する製品の配布または販売のいずれにも関係しない方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージが、画像のデータを収集するために、または前記カメラによって事前に収集された画像データをプレビューするために前記カメラを使用する直前、使用中、または使用した直後に、前記リサイクルカメラによって再生可能である方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法において、
前記第2の主体が、前記第1の主体に対して支払いをして、前記第2の主体の少なくとも2つの広告メッセージのデータを前記カメラの各個にロードし、前記少なくとも2つの広告メッセージが、前記カメラの使用中に異なる時点で前記カメラによって再生可能である方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージが、ビジュアルまたは音声形式である方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法において、
前記第1の主体が、前記カメラに格納された前記デジタル画像データをダウンロードし、前記デジタル画像データからの画像をカメラユーザに提供し、前記画像データを前記カメラから消去し、前記広告の前記データを前記メモリにアップロードし、その後、広告データを有するが、画像データを有していない前記カメラを個人ユーザに再配布して、他のデジタル画像データを収集して格納するために再使用する方法。
【請求項9】
請求項1記載の方法において、
広告メッセージのデータを前記リサイクル可能カメラのメモリに取り入れることが、着脱可能な不揮発性メモリカードを前記カメラ内部から交換することを含む方法。
【請求項10】
請求項1記載の方法において、
前記カメラが、前記カメラで前記広告メッセージが再生される回数を監視する、前記個々のカメラ内部にある機構を含む方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法において、
前記第1の主体が、前記回数に基づいた量だけ前記第2の主体から支払いを受け取る方法。
【請求項12】
請求項1記載の方法において、
前記広告メッセージが、スクリーン上でビジュアル広告表示として少なくとも一部再生され、また前記スクリーンが、前記カメラによって収集されて格納された前記デジタル画像データからの画像を表示する方法。
【請求項13】
請求項1記載の方法において、
前記広告メッセージが、前記カメラの音声再生成装置によって少なくとも一部再生され、また前記音声再生成装置が、前記カメラによって収集されて格納された画像に関連付けられたデジタルデータからの音声を再生成する方法。
【請求項14】
請求項1記載の方法において、
前記カメラの前記リサイクルが、デジタル画像データを収集して格納するために前記個々のカメラを事前に使用したユーザとは異なるユーザに前記カメラを再配布することを含む方法。
【請求項15】
少なくとも1つの広告メッセージを個人に伝達する方法であって、デジタルカメラが、前記デジタルカメラのメモリに広告メッセージのデータが格納された状態で前記個人に配布され、前記データが、新たな画像を取り込むために、あるいは事前に取り込まれた画像をプレビューまたは加工するために前記カメラを前記個人が使用する直前、使用中、または使用した直後に、前記個人に向けて再生可能である方法。
【請求項16】
請求項15記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、前記カメラの各個の使用中に複数の時点で再生可能である方法。
【請求項17】
請求項15記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、前記カメラの各個の使用中に異なる時点で再生可能な2つ以上の異なる広告メッセージのデータを含む方法。
【請求項18】
請求項15記載の方法において、
前記カメラの前記メモリへの前記広告メッセージの格納が、前記広告によって利益を得ることになる主体によって対価を支払われる方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法において、
前記広告メッセージの格納の対価を支払う前記主体が、前記カメラの製造業者と、前記カメラによって収集された前記画像データの処理業者と、前記カメラの任意の配布業者と、前記カメラの任意の小売業者と、収集されたカメラ画像データを処理する者とのいずれにも無関係である方法。
【請求項20】
請求項15記載の方法において、
前記広告メッセージが、少なくとも、前記カメラによって事前に収集されて格納された特定の画像のデジタルデータを削除するために前記カメラのユーザが前記カメラを操作するのに応答して再生可能である方法。
【請求項21】
請求項15記載の方法において、
前記広告メッセージが、少なくとも、前記カメラに提供されたユーザインターフェイス要素を作動させることによって前記ユーザがそのようなプレゼンテーションを要求するのに応答して再生可能である方法。
【請求項22】
請求項15記載の方法において、
前記広告メッセージが、前記カメラによって事前に収集されて格納された前記デジタルデータからの画像の表示と同時に、前記カメラのディスプレイスクリーン上で視覚的に少なくとも一部再生可能である方法。
【請求項23】
請求項15記載の方法において、
前記広告メッセージが、前記カメラの音声システムによって再生成される音として少なくとも一部再生可能である方法。
【請求項24】
広告メッセージを伝達する方法であって、1つの主体が、別の主体に支払いをして、デジタルカメラを、前記デジタルカメラにデータが格納された状態で個人に配布させ、前記データが、前記1つの主体のために少なくとも1つの広告メッセージを前記個人に伝達し、前記広告メッセージが、前記カメラ自体、前記カメラによって収集された前記画像データの処理、あるいは前記カメラまたは前記カメラによって収集された前記画像データを処理する製品の配布または販売のいずれも広告しない方法。
【請求項25】
請求項24記載の方法において、
前記カメラが、新たな画像を取り込むために、あるいは事前に取り込まれた画像をプレビューまたは加工するために前記カメラを使用する直前、使用中、または使用した直後に、前記カメラに格納された前記データから前記個人に前記少なくとも1つの広告メッセージを伝達する方法。
【請求項26】
請求項24記載の方法において、
前記カメラが、前記カメラによって事前に収集されて格納された特定の画像のデジタルデータを削除するために前記カメラを使用中に、前記カメラに格納された前記データから前記個人に前記少なくとも1つの広告メッセージを伝達する方法。
【請求項27】
請求項24記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージが、少なくとも2つの広告メッセージを含み、前記少なくとも2つの広告メッセージが、異なるものであり、前記カメラの前記使用中に異なる時点で前記個人に伝達される方法。
【請求項28】
請求項27記載の方法において、
前記少なくとも2つの広告メッセージが、事前定義された時系列で、前記カメラによって個別に再生成される方法。
【請求項29】
請求項27記載の方法において、
前記少なくとも2つの広告メッセージが、ランダムな時系列で、前記カメラによって個別に再生成される方法。
【請求項30】
請求項24記載の方法において、
前記広告メッセージが、個人ユーザへの前記カメラの配布を行う前記別の主体の地元での事業者の名簿を含む方法。
【請求項31】
請求項24記載の方法において、
前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、映画の予告編を含む方法。
【請求項32】
請求項24記載の方法において、
少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、前記カメラの一部として提供されるオーディオスピーカによって少なくとも一部再生成される方法。
【請求項33】
カメラユーザに少なくとも1つの広告メッセージを配信する方法であって、
前記カメラによって撮影された写真の画像データと、前記カメラによって再生可能な前記少なくとも1つの広告メッセージのデータとを格納する少なくとも1つの不揮発性メモリをデジタルカメラに提供することを含み、前記広告メッセージが、前記カメラ自体、前記カメラによって収集された前記画像データの処理、あるいは前記カメラまたは前記カメラによって収集された前記画像データを処理する製品の配布または販売のいずれも広告せず、さらに、前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、新たな画像を取り込むために、あるいは事前に取り込まれた画像のデータをプレビューまたは加工するために前記カメラを使用する直前、使用中、または使用した直後に、前記カメラによって再生可能であり、さらに、
少なくとも1つのビジネス主体にカメラが輸送されるようにすることを含み、前記ビジネス主体が、その後、
前記カメラによって撮影された写真の画像データにアクセスして前記少なくとも1つのメモリからダウンロードし、
前記ダウンロードされたデータからの写真を前記カメラユーザに提供し、
別のユーザのために前記カメラをリセットし、
前記リセットされたカメラ内部の前記少なくとも1つのメモリに少なくとも1つの広告メッセージのデータをアップロードし、
その後、前記別のユーザに前記カメラを輸送する方法。
【請求項34】
請求項33記載の方法において、
前記リセットされたカメラにアップロードされた少なくとも1つの広告メッセージの前記データが、前記カメラがリセットされる前に前記カメラによって事前に再生可能であった広告メッセージのデータとは異なる少なくとも1つの広告メッセージのデータを含む方法。
【請求項35】
デジタルカメラであって、
画像収集装置と、
少なくとも1つのメモリであって、
(a)前記画像収集装置によって収集された画像のデータと、
(b)カメラ、前記カメラの製造業者、前記装置によって収集された画像の前記データの処理業者、あるいは前記カメラ、または前記収集された画像のデータを処理することにより得られる製品の配布業者または販売業者に無関係な製品またはサービスの少なくとも1つの広告メッセージのデータと、を格納する少なくとも1つのメモリと、
プロセッサであって、
(a)前記画像収集装置によって収集された画像の前記データを処理して、前記メモリに格納し、
(b)前記カメラの使用に関連付けて、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生する、プロセッサと、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項36】
デジタルカメラであって、
画像収集装置と、
少なくとも1つのメモリであって、
(a)前記画像収集装置によって収集された画像のデータと、
(b)少なくとも1つの広告メッセージのデータと、を格納する少なくとも1つのメモリと、
画像ディスプレイスクリーンと、
ユーザ制御機構と、
プロセッサであって、
(c)前記画像収集装置によって収集された画像の前記データを処理して、前記メモリに格納し、
(d)前記メモリ内のデータからの選択された画像を前記ディスプレイスクリーン上に表示させる前記ユーザ制御機構を介する前記ユーザのアクションに応答して、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生する、プロセッサと、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項37】
請求項36記載のデジタルカメラにおいて、
前記プロセッサが、新たな画像のデータを収集するための前記ユーザによるアクションに応答して、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生し、次いで、前記新たな画像が、前記選択された画像として、後で自動的に表示されるデジタルカメラ。
【請求項38】
請求項36記載のデジタルカメラにおいて、
前記プロセッサが、事前に収集された前記選択された画像のデータを閲覧するための前記ユーザによるアクションに応答して、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生するデジタルカメラ。
【請求項39】
請求項36記載のデジタルカメラにおいて、
前記プロセッサが、事前に収集された前記選択された画像のデータを削除するための前記ユーザによるアクションに応答して、前記メモリから前記広告メッセージのデータを読み出し、前記データを前記カメラのユーザに向けて再生するデジタルカメラ。
【請求項40】
画像収集装置と、
少なくとも第1および第2のメモリと、を備えるデジタルカメラであって、
前記第1のメモリが、前記画像収集装置によって収集された画像のデータを格納し、
前記第2のメモリが、前記カメラ、前記カメラの製造業者、販売業者、または配布業者、前記装置によって収集された前記データ画像の処理業者、あるいは前記収集された画像のデータを処理することにより得られる製品のいずれにも無関係な製品またはサービスの少なくとも1つの広告メッセージのデータを格納するデジタルカメラ。
【請求項41】
請求項40記載のカメラにおいて、
前記第2のメモリが、前記カメラ内部に着脱可能に収容されるメモリカードを含むカメラ。
【請求項42】
画像データ収集カメラであって、
対象域の画像を受け取り、前記画像のデジタルデータを提供する撮像装置と、
前記受け取られた画像デジタルデータを用いてプログラム可能であり、前記カメラ、および前記カメラにおける任意のビジネス、または前記カメラに関係付けられるサービスに無関係な少なくとも1つの広告メッセージのデータを格納する少なくとも1つの不揮発性メモリと、
ヒューマンインターフェイス装置と、
前記撮像装置によって収集されたときに前記画像データを用いて前記メモリをプログラムするプロセッサであって、前記メモリから前記少なくとも1つの広告メッセージの前記データを読み出し、前記ヒューマンインターフェイス装置を介して前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するプロセッサと、
を備える画像データ収集カメラ。
【請求項43】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記ヒューマンインターフェイス装置が、スクリーンを含み、前記スクリーンが、前記少なくとも1つの広告メッセージの少なくとも一部を視覚的に表示し、また前記撮像装置によって取り込まれた画像の前記デジタルデータからの画像を表示するカメラ。
【請求項44】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記カメラの電源を投入した際、前記カメラの初期化後に複数の時点で、前記スクリーンを通じて前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項45】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記メモリに格納された前記デジタルデータからの画像を表示する要求の受信に応答して、前記スクリーンを通じて前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項46】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記スクリーンに表示される画像に関係する前記メモリに格納されたデジタルデータを削除する要求の受信に応答して、前記スクリーンを通じて前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項47】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの画像と同時に、前記スクリーンを通じて前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項48】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、さらに、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの前記画像の少なくとも一部分の上に重畳させて、前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項49】
請求項48記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、追加として、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの前記画像を、前記少なくとも1つの広告メッセージを含む前記画像の一部分において遮蔽するように動作するカメラ。
【請求項50】
請求項48記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの前記画像を、前記少なくとも1つの広告メッセージを通して見ることができるように動作するカメラ。
【請求項51】
請求項50記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、さらに、前記撮像装置によって取り込まれた前記デジタルデータからの前記画像と前記少なくとも1つの広告メッセージとがどちらも前記ビデオスクリーンの実質的に全体を占めるように動作するカメラ。
【請求項52】
請求項50記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、さらに、前記少なくとも1つの広告メッセージを前記スクリーンにわたって動かすように動作するカメラ。
【請求項53】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記メモリが、少なくとも2つの広告メッセージのデータを格納し、前記プロセッサが、追加として、前記2つの広告メッセージを時系列で再生成するように動作するカメラ。
【請求項54】
請求項42記載のカメラにおいて、
前記ヒューマンインターフェイス装置が、オーディオスピーカおよび/または外部ヘッドホン用コネクタを含み、前記プロセッサが、追加として、前記オーディオスピーカおよび/または前記ヘッドホンコネクタを介して前記少なくとも1つの広告メッセージを少なくとも一部再生成するように動作するカメラ。
【請求項55】
請求項54記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記カメラの電源を投入した際、前記カメラの初期化後に複数の時点で、前記オーディオスピーカおよび/または前記ヘッドホンコネクタを介して前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項56】
請求項54記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記カメラメモリに格納された前記デジタルデータからの画像を表示する要求の受信に応答して、前記オーディオスピーカおよび/または前記ヘッドホンコネクタを介して前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項57】
請求項54記載のカメラにおいて、
前記プロセッサが、前記スクリーンに表示される画像に関係する前記カメラメモリに格納されたデジタルデータを削除する要求の受信に応答して、前記オーディオスピーカおよび/または前記ヘッドホンを介して前記少なくとも1つの広告メッセージを再生成するように動作するカメラ。
【請求項58】
カメラで使用するための集積回路チップであって、
前記カメラによって収集された画像のデータを受信するための入力と、
収集された画像データを書き込みかつ読み出すため、また少なくとも1つの広告メッセージのデータを読み出すための、メモリとの接続用のポートと、
ヒューマンインターフェイス装置との接続用の出力と、
収集された画像のデータを前記ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記出力を介して送信するための外部操作コマンドを受信するための入力と、
少なくとも1つの収集された画像のデータを前記ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記出力を介して送信するための前記コマンドの受信に応答して、前記広告メッセージデータおよび収集された画像データが、前記メモリポートを介して読み出され、前記ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記出力を介して送信されるようにするプロセッサと、
を備える集積回路チップ。
【請求項59】
カメラで使用するための集積回路チップであって、
前記カメラによって収集された画像に関連付けられた音声データを受信するための入力と、
収集された音声データを書き込みかつ読み出すため、また少なくとも1つの広告メッセージの音声データを読み出すための、メモリとの接続用のポートと、
音響ヒューマンインターフェイス装置および映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の少なくとも1つの出力と、
収集された画像のデータを前記映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信するための外部操作コマンドを受信するための入力と、
少なくとも1つの収集された画像のデータを前記映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信するための前記コマンドの受信に応答して、前記広告メッセージデータが、前記メモリポートを介して読み出され、前記音響ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信されるようにするプロセッサと、
を備える集積回路チップ。
【請求項60】
請求項59記載の集積回路チップにおいて、
前記プロセッサが、追加として、収集された画像のデータを前記映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信するための前記コマンドの受信と同時に、前記広告メッセージデータが、前記メモリポートを介して読み出され、前記音響ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信されるようにする集積回路チップ。
【請求項61】
請求項59記載の集積回路チップにおいて、
前記プロセッサが、追加として、収集された画像のデータを前記映像ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信する前記コマンドの受信に続いて、前記広告メッセージデータが、前記メモリポートを介して読み出され、前記音響ヒューマンインターフェイス装置との接続用の前記少なくとも1つの出力を介して送信されるようにする集積回路チップ。
【請求項62】
カメラで使用するための集積回路チップであって、
前記カメラによって収集された画像のデータを受信する入力と、
収集された画像データを書き込みかつ読み出すため、また少なくとも1つの広告メッセージのデータを読み出すための、メモリとの接続用のポートと、
ビジュアルディスプレイスクリーンとの接続用の出力と、
前記カメラによって収集された画像と広告メッセージとが前記出力に接続されるビジュアルディスプレイスクリーン上に同時に表示されるように、前記広告メッセージデータおよび収集された画像データが、前記メモリポートを介して読み出され、前記ビジュアルディスプレイスクリーンとの接続用の前記出力を介して送信されるようにするプロセッサと、
を備える集積回路チップ。
【請求項63】
カメラで使用するための集積回路チップであって、
前記カメラによって収集された画像のデータを受信する入力と、
収集された画像データを書き込みかつ読み出すため、また少なくとも1つの広告メッセージのデータを読み出すための、メモリとの接続用のポートと、
ビジュアルディスプレイスクリーンとの接続用の出力と、
前記カメラによって収集された画像と広告メッセージとが前記出力に接続されるビジュアルディスプレイスクリーン上に順次に表示されるように、前記広告メッセージデータおよび収集された画像データが、前記メモリポートを介して読み出され、前記ビジュアルディスプレイスクリーンとの接続用の前記出力を介して送信されるようにするプロセッサと、
を備える集積回路チップ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【公表番号】特表2008−526166(P2008−526166A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−549373(P2007−549373)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/042002
【国際公開番号】WO2006/071400
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(503468042)ゾラン コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/042002
【国際公開番号】WO2006/071400
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(503468042)ゾラン コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】
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