説明

ルート選択方法及びルータ装置

【課題】ルート選択方法において、パケットのルート選択処理を高速化できルート情報の管理を簡略化できることを目的とする。
【解決手段】受信したパケットのFCS検査を行い、前記FCS検査でエラーがない場合に前記受信したパケットをバッファに書き込み、前記バッファへの前記受信したパケットの書き込み中に、前記受信したパケットに含まれる宛先情報から送出するルートを示すルート情報を得るルート検索を行い、前記バッファへの前記受信したパケットの書き込み中に、前記ルート検索で得たルート情報を前記バッファに書き込まれたパケットに付加し、前記バッファに格納されているパケットを前記パケットに付加されているルート情報から順に読み出す読み出し、前記バッファから読み出されたルート情報を基に前記バッファから読み出されたパケットの送出ルートを切り替えて出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信したパケットに含まれる宛先情報に基づいて送出ルートを切り替えるルート選択方法及びルータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えばローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)と、広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network )とを接続し、クライアント/サーバ・モデルのコンピュータ間等のインターネット通信、又はイントラネット通信等のデータ通信を可能にするルータ装置がある。
【0003】
図1は、従来のルータ装置の一例のブロック図を示す。同図中、受信ポート10から受信したパケットはパケットバッファ12,書き込み制御部14,FCS検査部16に供給される。
【0004】
書き込み制御部14は、書き込みアドレスを含む書き込み制御信号をパケットバッファ12に供給して受信パケットをパケットバッファ12に書き込む。FCS検査部16は、受信パケットのFCS(Frame Check Sequence)チェックを行い、受信パケットにエラーの有無を確認する。ここで、エラーがある場合はパケットを廃棄し、エラーがない場合は容量監視部18で監視しているパケットバッファ12の蓄積パケット数をインクリメントする。
【0005】
なお、パケットバッファ12には、パケットの先頭を示すSOP(Start Of Packet)とパケットの終了を示すEOP(End Of Packet)が並走情報としてパケットデータと共に書き込まれ、パケットデータと共に読み出される。
【0006】
容量監視部18は、パケットバッファ12の蓄積パケット数を読み出し制御部20に通知する。読み出し制御部20は、パケットバッファ12の蓄積パケット数が正であれば読み出しアドレスを含む読み出し制御信号をパケットバッファ12に供給してパケットバッファ12からパケットを読み出す。
【0007】
パケットバッファ12から並走情報SOP,EOPと共に読み出されたパケットはEOP抽出部22,DA抽出部24,位相調整部28に供給される。EOP抽出部22は、パケットの終了を示すEOPを抽出すると読み出し制御部20に通知する。
【0008】
DA抽出部24は、パケットのDA(Destination Address:宛先アドレス)を抽出してルート検索部26に供給する。ルート検索部26は、DAにより内蔵するルート検索テーブルを検索して、得られたルート情報をスイッチ30に供給する。
【0009】
位相調整部28は、パケットをルート検索に要する時間だけ遅延して位相調整を行いスイッチ30に供給する。スイッチ30はルート情報に応じて送信ポート32a〜32dのいずれかを送出先として決定し、決定した送信ポートからパケットを送出する。
【0010】
なお、特許文献1には、転送エンジンで受信パケットをパケットバッファに記憶し、また、ヘッダ情報をヘッダRAMに記憶し、検索エンジンでヘッダ情報から転送制御情報を検索してヘッダRAMに書き込み、転送エンジンにてパケットバッファ及びヘッダRAMの情報に基づいて出力パケットを生成し転送先に出力することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2000−244570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
図1に示す従来方法では、パケットバッファ12への書き込みを行った後に、宛先情報であるDAをパケットバッファ12から読み出してルート検索部26でルート情報を検索しているために、パケットをパケットバッファ12から読み出した後ルート検索にかかる時間分だけ、パケットの送出が遅れてしまうという問題があった。
【0013】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、パケットのルート選択処理を高速化できルート情報の管理を簡略化できるルート選択方法及びルータ装置を提供することを総括的な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この目的を達成するため、本発明のルート選択方法は、受信したパケットのFCS検査を行い、前記FCS検査でエラーがない場合に前記受信したパケットをバッファに書き込み、前記バッファへの前記受信したパケットの書き込み中に、前記受信したパケットに含まれる宛先情報から送出するルートを示すルート情報を得るルート検索を行い、前記バッファへの前記受信したパケットの書き込み中に、前記ルート検索で得たルート情報を前記バッファに書き込まれたパケットに付加し、前記バッファに格納されているパケットを前記パケットに付加されているルート情報から順に読み出す読み出し、前記バッファから読み出されたルート情報を基に前記バッファから読み出されたパケットの送出ルートを切り替えて出力する。
【発明の効果】
【0015】
このようなルート選択方法によれば、パケットのルート選択処理を高速化できルート情報の管理を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来のルータ装置の一例のブロック図である。
【図2】本発明のルート選択方法を用いたパケットバッファ及びルート検索部の一実施形態のブロック図である。
【図3】入力パケット及びパケットバッファに蓄積されるパケットのフォーマットを示す図である。
【図4】パケットバッファにおけるパケットと並走情報の格納イメージを示す図である。
【図5】パケットバッファへのパケット書き込み処理のフローチャートである。
【図6】1対多スイッチ構成のルータ装置の一実施形態のブロック図である。
【図7】多対多スイッチ構成のルータ装置の一実施形態のブロック図である。
【図8】多段スイッチ構成のルータ装置の一実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
【0018】
<パケットバッファ及びルート検索部>
図2は、本発明のルート選択方法を用いたパケットバッファ及びルート検索部の一実施形態のブロック図を示す。同図中、端子40からの入力パケットはDA抽出部42,セレクタ46,書き込み制御部48,FCS検査部50に供給される。
【0019】
DA抽出部42は、パケットのDA(宛先アドレス)を抽出してルート検索部44に供給する。ルート検索部44は、DAにより内蔵するルート検索テーブルを検索して、得られたルート情報(例えば送信ポートの物理ポート番号)をセレクタ46に供給する。
【0020】
書き込み制御部48は、図示しないパケット検出部から端子40へのパケットの先頭を示すSOPとパケットの終了を示すEOPを供給されており、書き込み制御部48はSOPとEOPから選択信号を生成してセレクタ46に供給する。
【0021】
これにより、セレクタ46は端子40からのパケット入力期間に入力パケットを選択し、パケット入力後にルート検索部44からのルート情報を選択してパケットバッファ52に供給する。
【0022】
また、書き込み制御部48は、書き込みアドレスを含む書き込み制御信号をパケットバッファ52に供給して、セレクタ46から供給される受信パケット及びルート情報をパケットバッファ52に書き込む。
【0023】
なお、パケットバッファ52には、パケットの先頭を示すSOPとパケットの終了を示すEOPが並走情報としてパケットデータと共に書き込まれ、パケットデータと共に読み出される。
【0024】
図3(A)に端子40に供給される入力パケットのフォーマットを示す。入力パケットは、6バイトのDA(宛先アドレス)と、6バイトのSA(Source Address:送信元アドレス)、2バイトのType(タイプ解釈)、46バイト以上(1500バイト以下)のデータ、FCS(Frame Check Sequence)を有している。
【0025】
図3(B)にパケットバッファ52に蓄積されるパケットのフォーマットを示す。パケットバッファ52においては、図3(A)に示すフォーマットのパケットに、ルート情報を格納する1バイトのIF(Information Header)が付加されている。
【0026】
図4にパケットバッファ52におけるパケットと並走情報SOP,EOPの格納イメージを示す。先ず、IFを空けた状態で入力パケットのDA,SA,Type,データ,FCSがパケットバッファ52に書き込まれ、その後、IFにルート情報が書き込まれる。読み出し時には、IF,DA,SA,Type,データ,FCSの順にパケットが読み出される。
【0027】
FCS検査部50は、受信パケットのFCSチェックを行い、受信パケットにエラーの有無を確認する。ここで、エラーがある場合はパケットを廃棄し、エラーがない場合は容量監視部54で監視しているパケットバッファ52の蓄積パケット数をインクリメントする。
【0028】
容量監視部54は、パケットバッファ52の蓄積パケット数を読み出し制御部56に通知する。また、容量監視部54は読み出し制御部56より読み出し完了通知を受けるとパケットバッファ52の蓄積パケット数をデクリメントする。
【0029】
読み出し制御部56は、後続のスイッチから端子58を介して読み出し要求を受けると、パケットバッファ52の蓄積パケット数が正であれば読み出しアドレスを含む読み出し制御信号をパケットバッファ52に供給してパケットバッファ52からパケットの読み出しを行う。
【0030】
パケットバッファ52から並走情報SOP,EOPと共に読み出されたルート情報を含むパケットはEOP抽出部60に供給されると共に、端子62から出力される。EOP抽出部60は、パケットの終了を示すEOPを抽出すると読み出し制御部56に通知する。
【0031】
<パケット書き込み処理のフローチャート>
図5は、書き込み制御部48によるパケットバッファ52へのパケット書き込み処理のフローチャートを示す。同図中、ステップS1で書き込み制御部48は図示しないパケット検出部から供給されるSOPからパケットを受信したか否かを判別し、パケットを受信した場合にはステップS2でパケットの先頭か否かを判別する。
【0032】
パケットの先頭の場合はステップS3で、書き込みアドレスWADRをパケット先頭アドレスSTART_WADRとして記憶する。このステップはパケットを廃棄したときの書き戻しと、ルート情報を書き込むためにある。次に、ステップS4で書き込みアドレスWADRを1だけインクリメントして更新する。
【0033】
ステップS4の実行後、又はパケットの先頭ではない場合はステップS5に進んで、パケットバッファ52の書き込みアドレスWADRに受信データを書き込んだのち、ステップS6で書き込みアドレスWADRを1だけインクリメントして更新する。なお、本実施形態では、受信プログラムをワード単位でパケットバッファ52の書き込みアドレスWADRに書き込むものとする。
【0034】
次に、ステップS7で図示しないパケット検出部から供給されるEOPからパケットの末尾であるか否かを判別し、パケットの末尾ではない場合はステップS1に進む。
【0035】
パケットの末尾の場合はステップS8でFCS検査部50からのFCSチェック結果がOKか否かを判別する。FCSチェック結果がOKの場合にはステップS9で書き込みアドレスWADRにルート情報(IF)を書き込んでステップS1に進む。
【0036】
一方、FCSチェック結果がNGの場合には、パケット先頭アドレスSTART_WADRを書き込みアドレスWADRに戻して受信パケットを廃棄してステップS1に進む。
【0037】
<1対多スイッチ構成>
図6は、1対多スイッチ構成のルータ装置の一実施形態のブロック図を示す。同図中、受信ポート71から受信したパケットは図2の構成を持つパケットバッファ及びルート検索部72に供給される。
【0038】
パケットバッファ及びルート検索部72ではパケットバッファ52への書き込み中に、DA(宛先アドレス)を抽出し、ルート検索部44にて送信ポートを判定する。ルート検索部44から取得したルート情報は、パケットバッファ52へのパケット蓄積完了後にパケットデータの先頭に蓄積する。
【0039】
スイッチ73から読み出し要求信号を供給されたパケットバッファ及びルート検索部72のパケットバッファ52の読み出し時には、先頭のIFのルート情報から順にパケットデータを読み出してスイッチ73に供給する。これにより、スイッチ73において即座にルート切り替えが可能となる。また、ルート情報をパケットバッファ52ではルート情報をパケットの先頭のIFに格納することからルート情報の管理を簡略化することができる。
【0040】
スイッチ73では上記のルート情報に基づいて送信ポート74a〜74dのいずれか1つを選択し、選択した送信ポートにパケットを送出する。なお、スイッチ73は送信ポートから送出する際にパケットの先頭に付加されたルート情報を廃棄する。
【0041】
<多対多スイッチ構成>
図7は、多対多スイッチ構成のルータ装置の一実施形態のブロック図を示す。同図中、受信ポート71a〜71dから受信したパケットはそれぞれ図2の構成を持つパケットバッファ及びルート検索部72a〜72dに供給される。
【0042】
各パケットバッファ及びルート検索部72a〜72dではパケットバッファ52への書き込み中に、DA(宛先アドレス)を抽出し、ルート検索部44にて送信ポートを判定する。ルート検索部44から取得したルート情報は、パケットバッファ52へのパケット蓄積完了後にパケットデータの先頭に蓄積する。
【0043】
各パケットバッファ及びルート検索部72a〜72dそれぞれでは、パケットバッファ52から先頭のIFのルート情報を先読みして予めスイッチ75に通知しておく。スイッチ75では、送信ポート74a〜74dの使用状況から未使用の送信ポートを1つを選択し、選択した送信ポートにパケットを送出するパケットバッファ及びルート検索部(72a〜72dのいずれか)に対して読み出し要求を発行する。
【0044】
これにより、読み出し要求信号が供給されたパケットバッファ及びルート検索部(72a〜72dのいずれか)のパケットバッファ52からパケットデータが読み出され、スイッチ75で既に選択されている送信ポート(74a〜74dのいずれか)に導かれて送出される。なお、スイッチ75は送信ポートから送出する際にパケットの先頭に付加されたルート情報を廃棄する。
【0045】
<多段スイッチ構成>
図8は、多段スイッチ構成のルータ装置の一実施形態のブロック図を示す。同図中、受信ポート71a〜71dから受信したパケットはそれぞれ図2の構成を持つパケットバッファ及びルート検索部72a〜72dに供給される。
【0046】
各パケットバッファ及びルート検索部72a〜72dではパケットバッファ52への書き込み中に、DA(宛先アドレス)を抽出し、ルート検索部44にて送信ポートを判定する。ルート検索部44から取得したルート情報は、パケットバッファ52へのパケット蓄積完了後にパケットデータの先頭に蓄積する。
【0047】
スイッチ76から読み出し要求信号を供給されたパケットバッファ及びルート検索部72a,72bそれぞれは、先頭のIFのルート情報から順にパケットデータを読み出してスイッチ76に供給する。これにより、スイッチ76は即座にルート切り替えが可能となる。スイッチ76では上記のルート情報に基づいてパケットバッファ部77a,77bのいずれかを選択し、選択したパケットバッファ部にパケットバッファ及びルート検索部72a,72bから読み出されたパケットを供給する。
【0048】
パケットバッファ部77a,77bは、図2の構成からDA抽出部42,ルート検索部44,セレクタ46を削除した構成である。パケットバッファ部77a,77bはスイッチ76から供給される、先頭のIFにルート情報が付加されたパケットを蓄積する。
【0049】
パケットバッファ及びルート検索部72c,パケットバッファ部77aそれぞれでは、パケットバッファ52から先頭のIFのルート情報を先読みして予めスイッチ78aに通知しておく。
【0050】
スイッチ78aでは、送信ポート74a,74bの使用状況から未使用の送信ポートを1つを選択し、選択した送信ポートにパケットを送出するパケットバッファ及びルート検索部72c又はパケットバッファ部77aに対して読み出し要求を発行する。
【0051】
これにより、読み出し要求信号が供給されたパケットバッファ及びルート検索部72c又はパケットバッファ部77aのパケットバッファ52からパケットデータが読み出され、スイッチ78aで既に選択されている送信ポート(72c,77aのいずれか)に導かれて送出される。なお、スイッチ78aは送信ポートから送出する際にパケットの先頭に付加されたルート情報を廃棄する。
【0052】
一方、パケットバッファ及びルート検索部72d又はパケットバッファ部77bそれぞれでは、パケットバッファ52から先頭のIFのルート情報を先読みして予めスイッチ78bに通知しておく。
【0053】
スイッチ78bでは、送信ポート74c,74dの使用状況から未使用の送信ポートを1つを選択し、選択した送信ポートにパケットを送出するパケットバッファ及びルート検索部72d又はパケットバッファ部77bに対して読み出し要求を発行する。
【0054】
これにより、読み出し要求信号が供給されたパケットバッファ及びルート検索部72d又はパケットバッファ部77bのパケットバッファ52からパケットデータが読み出され、スイッチ78bで既に選択されている送信ポート(74c,74dのいずれか)に導かれて送出される。なお、スイッチ78bは送信ポートから送出する際にパケットの先頭に付加されたルート情報を廃棄する。
【0055】
この実施形態では、1段目のパケットバッファ及びルート検索部72a〜72dにパケットが蓄積される際に、パケットにルート情報が付加されているため、後段の待ち合わせ用のパケットバッファ部77a,77bでは、ルート検索処理が不要となり、更にルート選択制御の高速化を行うことができ、また、ルート情報の管理を簡略化することができる。
【0056】
なお、図8において、パケットバッファ及びルート検索部72c,72dの出力するパケットをスイッチを通してパケットバッファ77a,77bと同様なパケットバッファに格納したのちスイッチ78a,78bに供給するようにしても良く、上記実施形態に限定されるものではない。
【0057】
なお、上記実施形態では、ルート検索手段の一例としてルート検索部44を用い、バッファ手段の一例としてパケットバッファ52を用い、スイッチ手段の一例としてスイッチ52を用い、別のバッファ手段の一例としてパケットバッファ77a,77bを用い、別のスイッチ手段の一例としてスイッチ78a,78bを用いている。
【符号の説明】
【0058】
42 DA抽出部
46 セレクタ
44 ルート検索部
46 セレクタ
48 書き込み制御部
50 FCS検査部
52 パケットバッファ
54 容量監視部
56 読み出し制御部
60 EOP抽出部
72,72a〜72d,77a,77b パケットバッファ及びルート検索部
73,75,78a,78b スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信したパケットのFCS検査を行い、
前記FCS検査でエラーがない場合に前記受信したパケットをバッファに書き込み、
前記バッファへの前記受信したパケットの書き込み中に、前記受信したパケットに含まれる宛先情報から送出するルートを示すルート情報を得るルート検索を行い、
前記バッファへの前記受信したパケットの書き込み中に、前記ルート検索で得たルート情報を前記バッファに書き込まれたパケットに付加し、
前記バッファに格納されているパケットを前記パケットに付加されているルート情報から順に読み出す読み出し、
前記バッファから読み出されたルート情報を基に前記バッファから読み出されたパケットの送出ルートを切り替えて出力する
ことを特徴とするルート選択方法。
【請求項2】
請求項1記載のルート選択方法において、
前記FCS検査と前記ルート検索と前記パケットと前記ルート情報の前記バッファへの書き込みと読み出しは、パケットを受信するポート毎に行うことを特徴とするルート選択方法。
【請求項3】
請求項2記載のルート選択方法において、
前記ルートを切り替えて出力されたルート情報の付加されたパケットを前記バッファとは異なる別のバッファに格納し、
前記別のバッファに格納しているパケットを前記パケットに付加されているルート情報から順に読み出し、
前記ルートを切り替えて出力されたルート情報の付加されたパケットを供給され、供給されたパケットのルート情報を基に前記供給されたパケットの送出ルートを更に切り替えて出力する
ことを特徴とするルート選択方法。
【請求項4】
受信したパケットのFCS検査を行うFCS検査手段と、
前記FCS検査でエラーがない場合に前記受信したパケットが書き込まれるバッファ手段と、
前記バッファ手段への前記受信したパケットの書き込み中に、前記受信したパケットに含まれる宛先情報から送出するルートを示すルート情報を得るルート検索手段と、
前記バッファ手段への前記受信したパケットの書き込み中に、前記ルート検索手段が得たルート情報を前記バッファ手段に書き込まれたパケットに付加する書き込み制御手段と、
前記バッファ手段に格納されているパケットを前記パケットに付加されているルート情報から順に読み出す読み出し制御手段と、
前記バッファ手段から読み出された前記ルート情報を基に前記バッファ手段から読み出されたパケットの送出ルートを切り替えて出力するスイッチ手段と
を有することを特徴とするルータ装置。
【請求項5】
請求項4記載のルータ装置において、
前記FCS検査手段とバッファ手段と前記ルート検索手段と書き込み制御手段と読み出し制御手段は、パケットを受信するポート毎に設けられることを特徴とするルータ装置。
【請求項6】
請求項5記載のルータ装置において、
前記スイッチ手段から出力されたルート情報の付加されたパケットを格納し、格納しているパケットを前記パケットに付加されているルート情報から順に読み出す前記バッファ手段とは異なる別のバッファ手段と、
前記スイッチ手段から出力されるルート情報の付加されたパケットを供給され、供給されたパケットのルート情報を基に前記供給されたパケットの送出ルートを更に切り替えて出力する前記スイッチ手段とは異なる別のスイッチ手段と
を有することを特徴とするルータ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−120237(P2012−120237A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−25580(P2012−25580)
【出願日】平成24年2月8日(2012.2.8)
【分割の表示】特願2009−517668(P2009−517668)の分割
【原出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】