説明

レスキュー情報システム、レスキュー情報通信端末、レスキュー情報サーバ、レスキュー情報通信方法およびレスキュー情報サーバ上の通信方法

【課題】個人情報を他人から見えない場所に確保する一方で、外出時における病気や事故等の緊急事態に、緊急事態に遭遇した者の個人情報を医者等の医療機関関係者等に提示できる技術を提供し、また、緊急事態に遭遇した者の位置情報を警備会社や救急サービスを行う会社等に連絡でき、また、緊急事態に遭遇した者の緊急連絡先に連絡できる技術を提供する。
【解決手段】通信端末から送信されたユーザの認証情報を受信し、受信した認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を通信端末に送信し、通信端末から個人情報の送信要求を受信し、受信した送信要求にしたがって認証情報と個人情報とを記憶する装置から認証情報に対応する個人情報を読み取り、読み込んだ個人情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レスキュー情報システム、レスキュー情報通信端末、レスキュー情報サーバ、レスキュー情報通信方法およびレスキュー情報サーバ上の通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
外出時において病気や事故等の緊急事態が発生した場合、緊急事態に遭遇した者もしくは現場の近くにいた者が救急車の出動等の救助または介護を要請する。続いて、現場の近くにいた者が緊急事態に遭遇した当人と親しい間柄であれば、緊急事態に遭遇した者の個人の情報、健康管理情報および診察病歴情報を救急車等で運ばれた病院の医者等の医療関係者等に説明することができる。
【0003】
診察病歴情報等を医者等の医療関係者等に提示する技術として、患者の治療に有用な診察病歴等の情報を病院にて電子情報として備え、電子情報が保管されている病院から当人が搬送された病院に当該の情報をダウンロードする方法が考えられている。しかし、このような場合、サービスを利用する患者ではなく、医療機関関係者等が当該の情報を直接的に扱うことになるため、セキュリティやプライバシーに問題があった。
【0004】
携帯電話を使用するシステムとしては、携帯電話によりデータセンターに保存されている健康診断データにアクセスするシステムも開発されているが、緊急事態を想定したシステムではないため、緊急事態に対応できないといった欠点があった。
【0005】
また、緊急事態を警備会社等に通知するシステムも開発されているが、利用内容が限定されているといった欠点があった。
【0006】
本発明に係る先行技術文献としては、次に示すものがある。
【特許文献1】特開2004−220576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
外出時における病気や事故等の緊急事態の場合、緊急事態に遭遇した者の傍に当人と親しい間柄の者がいるとは限らない。したがって、当人が搬送された先の病院の医者等の医療関係者等は、緊急事態に関わらず、当人の意識がはっきりしていなければ緊急事態に遭遇した者の個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を直ぐに知ることができなかった。また、当人の意識がはっきりしていたとしても、診察病歴情報のような専門的な事柄を当人が医者に説明することには困難があった。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、個人情報を他人から見えない場所に確保する一方で、外出時における病気や事故等の緊急事態に、緊急事態に遭遇した者の個人情報を医者等の医療機関関係者等に提示できる技術を提供し、また、緊急事態に遭遇した者の位置情報を警備会社や救急サービスを行う会社等に連絡でき、また、緊急事態に遭遇した者の緊急連絡先に連絡できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。
【0010】
(1)すなわち、本発明に係るレスキュー情報システムは、互いに通信可能な通信端末
とサーバとを有し、前記通信端末は、ユーザによって認証情報が入力される入力部と、前記入力部で入力された前記認証情報を前記サーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認部と、前記確認部による前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記認証情報に対応する前記個人情報の送信要求を前記サーバに送信し、送信された前記送信要求の応答として、前記個人情報を前記サーバから受信する個人情報取得部と、前記個人情報取得部によって取得された前記個人情報を出力する出力部とを有し、前記サーバは、前記認証情報と前記個人情報とを記憶する記憶部と、前記通信端末から送信された前記認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定部と、前記通信端末から前記個人情報の前記送信要求を受信し、前記送信要求にしたがって前記記憶部から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み取り、読み込んだ前記個人情報を送信する個人情報送信部とを有する。
【0011】
この構成によれば、このレスキュー情報システムは互いに通信可能な通信端末とサーバとを有している。サーバはユーザの個人情報とユーザの認証情報とを記憶する記憶部を有している。ユーザが通信端末に入力した認証情報はサーバに送信される。次に、サーバに送信された認証情報はサーバ上でその認証情報が適切であるか否かが判定され、その判定結果は通信端末に送信される。その判定結果を受信した通信端末は、サーバから受信した認証情報の判定結果が適切であると判定されていたとき、サーバに個人情報の送信要求を送信する。送信要求を受信したサーバは通信端末に認証情報に対応する個人情報を送信する。個人情報を受信した通信端末はその個人情報を表示ディスプレイに表示することができる。したがって、このレスキュー情報システムは、ユーザが個人情報を常にサーバの記憶部に記憶させており、その個人情報は適切な認証情報がなれば誰も見ることができないため、情報のセキュリティを確保し、ユーザのプライバシーに係る情報を守ることができ、また、緊急時には認証情報を用いて、ユーザの治療、介護、緊急の連絡等に必要な情報を取り出し、医者等の医療機関関係者等にそれらの情報を提示できる。
【0012】
(2)また、本発明に係るレスキュー情報通信端末は、ユーザによって認証情報が入力される入力部と、前記入力部で入力された前記認証情報をサーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認部と、前記確認部による前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記認証情報に対応する前記個人情報の送信要求を前記サーバに送信し、送信された前記送信要求の応答として、前記個人情報を前記サーバから受信する個人情報取得部と、前記個人情報取得部によって取得された前記個人情報を出力する出力部とを有する。
【0013】
この構成によれば、このレスキュー情報通信端末は、ユーザによって入力された認証情報をサーバに送信し、その認証情報が適切であるか否かの判定を受信し、その判定として送信した認証情報が適切であると判定されていたとき、サーバにその認証情報に対応する個人情報の送信要求を送信し、その送信要求に対応した個人情報を受信し、それを表示ディプレイ、プリンタ、音声等にして出力することができる。
【0014】
(3)また、本発明に係るレスキュー情報サーバは、ユーザの認証情報と前記ユーザの個人情報とを記憶する記憶部と、通信端末から送信された前記認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定部と、前記通信端末から前記個人情報の前記送信要求を受信し、前記送信要求にしたがって前記記憶部から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み取り、読み込んだ前記個人情報を送信する個人情報送信部とを有する。
【0015】
この構成によれば、このレスキュー情報サーバは、ユーザの認証情報を通信端末から受信し、その認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した結果を通信端末に送信し、通
信装置から個人情報の送信要求を受信した場合には、認証情報に対応する個人情報を通信端末に送信することができる。
【0016】
(4)また、本発明に係るレスキュー情報システムは、互いに通信可能な通信端末とサーバとを有し、前記通信端末は、ユーザによって認証情報が入力される入力部と、前記入力部により入力された前記認証情報を前記サーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認部と、前記確認部による前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記通信装置の位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信部とを有し、前記サーバは、前記認証情報と前記認証情報に対応するユーザの個人情報とを記憶する記憶部と、前記通信端末から送信された前記認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定部と、前記通信端末から前記位置情報を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記位置情報を救急用通信装置に送信する第1の送信部と、前記記憶部から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み出し、読み出した前記個人情報を緊急連絡先通信装置に送信する第2の送信部とを有する。
【0017】
この構成によれば、このレスキュー情報システムは互いに通信可能な通信端末とサーバとを有している。サーバはユーザの個人情報とユーザの認証情報とを記憶する記憶部を有している。ユーザが通信端末に入力した認証情報はサーバに送信される。次に、サーバに送信された認証情報はサーバ上でその認証情報が適切であるか否かが判定され、その判定結果は通信端末に送信される。その判定結果を受信した通信端末は、サーバから受信した認証情報の判定結果が適切であると判定されていたとき、この通信端末の位置情報をサーバに送信する。その位置情報を受信したサーバは、警備会社や救急サービスを行う会社等が備える救急用通信装置に送信する。サーバは、受信した認証情報に対応する個人情報を読み出し、読み出した個人情報をユーザの緊急連絡先である緊急連絡先通信装置に送信することができる。したがって、このレスキュー情報システムは、ユーザが個人情報を常にサーバの記憶部に記憶させており、その個人情報は適切な認証情報がなれば誰も見ることができないようになっているため、情報のセキュリティを確保し、ユーザのプライバシーに係る情報を守ることができる。また、このレスキュー情報システムは、緊急時に位置情報を送信することにより、救急や介護を要請することができ、また、ユーザの緊急連絡先に連絡することができる。
【0018】
(5)また、本発明に係るレスキュー情報通信端末は、ユーザによって認証情報が入力される入力部と、前記入力部により入力された前記認証情報をサーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認部と、前記確認部による前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記通信装置の位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信部とを有する。
【0019】
この構成によれば、このレスキュー情報通信端末は、ユーザによって入力された認証情報をサーバに送信し、その認証情報が適切であるか否かの判定を受信し、その判定として送信した認証情報が適切であると判定されていたとき、この通信端末の位置情報をサーバに送信することができる。
【0020】
(6)また、本発明に係るレスキュー情報サーバは、ユーザの認証情報と前記認証情報に対応する前記ユーザの個人情報とを記憶する記憶部と、通信端末から送信された前記認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定部と、前記通信端末から前記通信端末の位置情報を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記位置情報を救急用通信装置に送信する第1の送信部と、前記記憶部から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み出し、読み出した前記個人情報を緊急連絡先通信装置に送信する第2の送信部とを有する。
【0021】
この構成によれば、このレスキュー情報サーバはユーザの認証情報を通信端末から受信し、その認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した結果を通信端末に送信し、通信端末の位置情報を受信し、その位置情報を救急用通信装置に送信し、また、受信した認証情報に対応する個人情報を読み出し、読み出した個人情報を緊急連絡先通信装置に送信することができる。
【0022】
また、このレスキュー情報通信端末は、以上のような処理を実行するレスキュー情報通信方法であってもよい。また、このレスキュー情報サーバは、以上のような処理を実行するレスキュー情報サーバ上の通信方法であってもよい。
【0023】
加えて、本発明は、上記機能をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであってもよい。更に、そのようなプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であってもよい。
【0024】
上記の個人情報とは、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報である。個人特定情報には、ユーザの氏名、性別、生年月日、住所、連絡先電話番号、緊急時の連絡先、緊急時の連絡先への伝言等がある。健康管理情報には、血液型、アレルギー、体内留置物、血圧等の情報がある。診察病歴情報には、かかりつけの医者、診療・診察を受けたことのある病院、診察・診療内容、既往症等の情報がある。
【0025】
上記の認証情報とは、IDおよびパスワード、パスワード、QRコード、顔認証、指紋認証、網膜認証、光彩認証、ユーザの身体的特徴、ユーザの所有物の特徴等、ユーザを識別できる可能性がある情報である。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、個人情報を他人から見えない場所に確保する一方で、外出時における病気や事故等の緊急事態に、緊急事態に遭遇した者の個人情報を医者等の医療機関関係者等に提示できる。また、緊急事態に遭遇した者の位置情報を警備会社や救急サービスを行う会社等に連絡でき、また、緊急事態に遭遇した者の緊急連絡先に連絡できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
【0028】
《実施形態》
以下、本発明の実施形態に係る通信システムを図1の図面に基づいて説明する。
【0029】
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの構成図である。この通信システムは、通信端末1とサーバ2とから構成される。通信端末1は、ユーザが使用する携帯電話等の通信端末である。サーバ2は、データベースを備える通信装置であり、本通信システムをユーザに提供するサービス提供会社、警備会社、または、救急医療センター等の医療機関等に備えられる。
【0030】
通信端末1とサーバ2とは無線や有線を使用して互いに通信することができる。また、サーバ2は、警備会社や救急サービスを行う会社等が備える救急用通信装置15にEメール等で情報を通知することができる。また、サーバ2は、ユーザの緊急連絡先である緊急連絡先通信装置16にEメール等で情報を通知することができる。
【0031】
通信端末1は、入力装置3、演算装置4および出力装置5を備えている。
【0032】
入力装置3は、音声を入力するマイク等を備えている。入力装置3は、演算装置10に備えられた本通信システムを利用するためのボタン等を備えている。また、入力装置3は、顔写真等の認証情報を生成するためのデジタルカメラを備えてもよい。加えて、入力装置3は、本通信システムを利用する者の認証情報を入力するために、顔の形、指紋等、当人の情報を電子情報に変換する装置を備えてもよい。更に、入力装置3は、QR(Quick Response)コードを読み取れてもよい。
【0033】
演算装置4は、中央演算処理装置、メモリ、ハードディスク等のプログラムの演算に必要な処理装置およびデータの送受信のための通信装置を備えている。演算装置4のハードディスクには、本通信システムを実行するために必要なプログラムが備えられている。このプログラムは、サーバ2からダウンロードできる。
【0034】
出力装置5は、音声を出力するスピーカー等を備えている。また、出力装置5は液晶パネル等の表示ディスプレイを情報の表示のために備えている。また、出力装置5は他の通信装置から受信した情報をプリンタ等に出力するための出力端子を備えていてもよい。
【0035】
サーバ2は、演算装置10および記憶媒体10を備えている。
【0036】
演算装置10は、中央演算処理装置、メモリ、ハードディスク等、プログラムを実行するための処理装置および通信装置を含んでいる。演算装置10のハードディスクには、本通信システムを実施するために必要なプログラムが備えられている。
【0037】
記憶媒体10は、ハードディスク等の記憶媒体である。
【0038】
次に、本通信システムで実行されるプログラムのシステム構成を示す機能ブロックについて説明する。通信端末1の演算装置4は、本通信システムの構成を示す機能ブロックとして、入力部6、確認部7、取得部8および出力部9を有している。サーバ2の演算装置10は、本通信システムの構成を示す機能ブロックとして、判定部12および読込部13を有している。サーバ2の記憶媒体10は、本通信システムの構成を示す機能ブロックとして、データベース14を有している。図1では、本通信システムで実行される処理の流れが矢印を使用して明示されている。
【0039】
まず、通信端末1側で実行されるプログラムのシステム構成を示す機能ブロックについて説明する。
【0040】
入力部6は、入力装置3を通じて本通信システムのプログラムの実行を受け付ける。入力部6は、入力装置3を通じて本通信システムのプログラムの実行が選択されたとき、本通信システムを実行する。次に、入力部6は、入力装置3を通じた認識情報の入力を受け付ける。そして、入力部6は、入力された認識情報をサーバ2の判定部12に送信する。
【0041】
確認部7は、判定部12によって判定された認識情報に対する判定結果をサーバ2の判定部12から受信する。サーバ2の判定部12で行われる判定は、確認部7が送信した認識情報が適切か不適切かに応じて行われる。確認部7は、その判定結果を基にした処理を実行する。そして、確認部7は、判定部12によって認証情報が適当であると判定されていたならば、サーバ2の演算装置10に個人情報の送信要求を送信する。また、確認部7は、判定部12によって認証情報が適当であると判定されていたならば、サーバ2の演算装置10に通信端末1の位置情報を送信してもよい。
【0042】
取得部8は、確認部7が送信した送信要求に対する応答として、読込部13が送信した
個人情報を受信する。次に、取得部8は、受信した個人情報を出力部9に送信する。
【0043】
出力部9は、取得部8によって受信された個人情報を出力装置5の画面ディスプレイ上に表示する。
【0044】
次に、サーバ2側で実行されるプログラムのシステム構成を示す機能ブロックについて説明する。
【0045】
判定部12は、通信端末1の入力部6から認証情報を受信する。判定部12は、受信した認証情報が適切か否かをデータベース14に登録されている情報を基にして判定する。判定部12は、その判定結果を確認部7に送信する。
【0046】
読込部13は、確認部7が送信した個人情報の送信要求を受信する。読込部13は、受信した送信要求にしたがって、判定部12で受信した認証情報に対応する個人情報をデータベース14から読込む。読込部13は、データベース14から読み込んだ個人情報を通信端末1の取得部8に送信する。
【0047】
データベース14は、本通信システムを使用するユーザの個人情報およびユーザの認証情報、そして、ユーザの個人情報とユーザの認証情報との対応関係を備えている。ユーザの個人情報として、データベース14は、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を備えている。個人特定情報には、ユーザの氏名、性別、生年月日、住所、連絡先電話番号等がある。また、健康管理情報には、血液型、アレルギー、体内留置物、血圧等の情報がある。また、診察病歴情報には、かかりつけの医者、診療・診察を受けたことのある病院、診察・診療内容、既往症等の情報がある。これらの情報の他に、データベース14は、ユーザの身体的特徴や所持品の特徴を備えていてもよい。加えて、データベース14は、本通信システムのユーザの緊急時の連絡先を有している。また、データベース14は、本通信システムのユーザの緊急時の連絡先への伝言を有してよい。更に、これらの個人情報は、日本語のみの記載ではなく、英語等の諸外国の言葉への翻訳文が併記されていてもよい。このことにより、本通信システムの諸外国での利用が有効になる。
【0048】
また、データベース14は、通信端末1の位置に関する断片的な情報から、通信端末1の位置を特定するためのデータを備えている。
【0049】
図2は、本通信システムで使用するデータベース14の例である。図2において、データベース14は、ユーザとして、A,B,C,…,という名のユーザを有している。図2では、ユーザ名がAの個人情報として、abc12345というID(Identification)と、abdcdwtdというIDに対するパスワードと、男という性別と、生年月日が1969年7月20日等で
あることとが入力されている。
【0050】
《第1実施例》
以下、本発明の第1実施例に係る本通信システムでの処理を示すフローチャートを図3の図面に基づいて説明する。本通信システムにおける処理が、通信端末1とサーバ2のどちらの装置で実行されているかを明示するために、通信端末1での処理をフローチャートの左側に、サーバ2での処理をフローチャートの右側に記述する。
【0051】
まず、通信端末1において、本通信システムを実施するためのプログラムを実行する(S1)。このプログラムは演算装置4に備えられている。通信端末1のプログラムの起動は、入力装置3に対する入力によって実行される。プログラムを起動させるための入力部6に対する入力には、入力装置3に備える専用ボタンや入力装置3に備えられた複数のボタンの組み合わせがある。これらの入力は、入力装置3に備えるボタンを押すだけであっ
てもよいし、出力装置5が有する表示ディスプレイに表示されるサービスメニューを入力装置3を使用して選択してもよい。
【0052】
図4は、プログラムの起動後、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される画面の例である。図4では、ユーザは、個人情報表示サービスを選択ボタン17Aを使用して選ぶことができ、また、レスキュー派遣依頼を選択ボタン17Bを使用して選ぶことができる。図4では、個人情報表示サービスが選択ボタン17Aを通じて選択されている。第1実施例では、ユーザが個人情報表示サービスを選択した場合を説明する。
【0053】
ユーザが個人情報表示サービスを選択すると、本通信システムでは、次に、ユーザによる認証情報の入力を受け付ける(S2)。本通信システムでは、ユーザの認証のために、IDおよびパスワード、パスワード、QRコード、顔認証、指紋認証、光彩認証または網膜認証等の認証情報を利用できる。したがって、ユーザの認証方法は、出力装置6に認証方法を複数列挙して、ユーザが複数の認証方法のうちの一つを選択できるようにしてもよい。
【0054】
図5は、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される認証情報の入力画面の例である。図5は、ユーザのIDおよびパスワードを入力するためのID入力部18およびパスワード入力部19を示している。ID入力部18には、IDの例として、abc12345が入力されている。また、パスワード入力部19には、パスワードの例として、パスワードが*********という伏字になって入力されている。これらの入力はユーザによって入力装
置3を通じて行われる。
【0055】
また、他の認証情報の例として、IDの入力を求めず、パスワードの入力のみを求めてもよい。認証情報としてパスワードのみを求めるシステムの場合、通信端末1に本通信システムを実行するプログラムをダウンロードする際、サーバ2からIDが付与されることにより、パスワードのみを使用した認証が可能となる。また、認証情報として、QRコードを使用してもよい。また、認証情報は、顔認証、指紋認証、網膜認証または光彩認証等、本通信システムを利用しているユーザをほぼ確実に特定できる情報を含んでもよい。
【0056】
ステップS2で入力部6に入力された認証情報は、サーバ2の判定部12に送信される(S3)。
【0057】
通信端末1から送信された認証情報は、サーバ2の判定部12で受信される(S4)。
【0058】
続いて、判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かをベータベース13に登録されている情報を基にして判定する(S5)。
【0059】
判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かに関する判定結果を通信端末1の確認部7に送信する(S6)。
【0060】
通信端末1の確認部7は、判定部12での認証情報の判定結果を受信する。続いて、確認部7は、受信した認証情報の判定結果として、認証情報が適切であったか否かを確認する(S7)。確認部7は、判定部12によって認証情報が不適切であったと判定されていた場合、本通信システムにおける処理を終了する(S7;No)。また、確認部7は、判定部12によって認証情報が適切であったと判定されていた場合、図6に示すような個人情報の送信要求を選択する画面を出力装置5上のディスプレイ上に表示させる(S7;Yes
)。
【0061】
図6は、判定部12で認証情報が適切であると判定されていた場合に、出力装置5の表
示ディスプレイに表示される画面の例である。図6では、ユーザは、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を選択ボタン17C〜17Eを用いて選択することができる。図6の例では、選択ボタン17Cは個人特定情報、選択ボタン17Dは健康管理情報、選択ボタン17Eは診察病歴情報にそれぞれ対応する。また、図5は、選択ボタン17D、すなわち健康管理情報が選択された状態を示している。ユーザによって、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報のうちのいくつかの情報が選択され、更に、入力装置3に備える情報送信用のボタンが押されると、確認部7は、選択された情報に関する送信要求を読込部13に送信する(S8)。
【0062】
サーバ2の読込部13は、確認部7から送信された送信要求を受信する(S9)。
【0063】
読込部13は、確認部7から受信した送信要求にしたがって、ユーザが選択した個人情報をデータベース14から読込む(S10)。ここで、読込部13が読込むデータは、入力部6が送出した認証情報に対応する個人情報である。
【0064】
読込部13は、データベース14から読み込んだ個人情報を取得部8に送信する(S11)。
【0065】
取得部8は、送信要求に対する個人情報を読込部13から受信する(S12)。取得部8は、受信した個人情報を出力部9に送信する。
【0066】
出力部9は、取得部8から受けた個人情報を出力装置5に備える表示ディスプレイ上に表示する(S13)。
【0067】
通信端末1は、受信した個人情報の表示後、入力装置3を通じて本通信システムの処理を終了する(S14)。
【0068】
以上述べたように、本実施例のレスキュー情報システムは、通信端末1のユーザが適切な認証情報を使用することにより、サーバ2が備えるデータベース14にある個人情報を通信端末1の出力装置5の表示ディスプレイ上に表示できる。したがって、このレスキュー情報システムは、外出時における病気や事故等の緊急事態に、緊急事態に遭遇したユーザの個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を医者等の医療機関関係者等に提示できる。
【0069】
また、以上述べたように、本実施例のレスキュー情報システムでは、本通信システムのユーザは、常時、個人情報をデータベース14に確保できる。加えて、その個人情報は適切な認証情報がなければ取り出せないシステムとなっているため、ユーザは、情報のセキュリティおよびユーザのプライバシーを確保できる。
【0070】
《第2実施例》
以下、本発明の第2実施例に係る本通信システムでの処理を示すフローチャートを図7の図面に基づいて説明する。本通信システムにおける処理が、通信端末1とサーバ2のどちらの装置で実行されているかを明示するために、通信端末1での処理をフローチャートの左側に、サーバ2での処理をフローチャートの右側に記述する。
【0071】
第1実施例での処理に使用される認証情報は、IDおよびパスワード、パスワード、QRコード、顔認証、指紋認証、網膜認証または光彩認証等、本通信システムを利用するユーザをほぼ確実に特定できる情報である。
【0072】
一方で、第2実施例での処理に使用される認証情報は、ユーザの身体的特徴、ユーザの
所有物の特徴、または、ユーザの身体的特徴およびユーザの所有物の特徴等、本通信システムのユーザを識別できる可能性がある情報である。第2実施例での処理に使用する認証情報は、ユーザの確実な特定のための情報としては不十分な情報である可能性があるが、緊急時に使用するには有用な情報である。また、IDおよびパスワード以外の第1実施例での処理に使用された全ての認証情報を第2実施例での処理に使用する認証情報としてもよい。
【0073】
本通信システムでは、出力装置6が備える表示ディスプレイ上で、ユーザが、使用する認証方法を選択できるようにしてもよい。
【0074】
まず、通信端末1において、本通信システムを実施するためのプログラムを実行する(S15)。このプログラムは演算装置4に備えられている。通信端末1のプログラムの起動は、入力装置3に対する入力によって実行される。プログラムを起動させるための入力部6に対する入力には、入力装置3に備える専用ボタンや入力装置3に備える複数のボタンの組み合わせがある。これらの入力は、入力装置3に備えるボタンを押すだけであってもよいし、出力装置5が有する表示ディスプレイに表示されるサービスメニューを入力装置3を使用して選択してもよい。
【0075】
図4は、プログラムの起動後、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される画面の例である。図4では、ユーザは、個人情報表示サービスを選択ボタン17Aを使用して選ぶことができ、また、レスキュー派遣依頼を選択ボタン17Bを使用して選ぶことができる。図4では、個人情報表示サービスが選択ボタン17Aを通じて選択されている。第1実施例では、ユーザが個人情報表示サービスを選択した場合を説明する。
【0076】
ユーザが個人情報表示サービスを選択すると、本通信システムでは、次に、ユーザによる認証情報の入力を受け付ける(S16)。本通信システムでは、ユーザの認証のために、IDおよびパスワード、パスワード、QRコード、顔認証、指紋認証、光彩認証または網膜認証等の認証情報を利用できる。したがって、ユーザの認証方法は、出力装置6に認証方法を複数列挙して、ユーザが複数の認証方法のうちの一つを選択できるようにしてもよい。
【0077】
図5は、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される認証情報の入力画面の例である。図5は、ユーザのIDおよびパスワードを入力するためのID入力部18およびパスワード入力部19を有している。ID入力部18には、IDの例として、abc12345が入力されている。また、パスワード入力部19には、パスワードの例として、パスワードが*********という伏字になって入力されている。これらの入力はユーザによって入力装
置3を通じて行われる。
【0078】
また、他の認証情報の例として、IDの入力を求めず、パスワードの入力のみを求めてもよい。認証情報としてパスワードのみを求めるシステムの場合、通信端末1に本通信システムを実行するプログラムをダウンロードする際、サーバ2からIDが付与されることにより、パスワードのみを使用した認証が可能となる。また、認証情報として、QRコードを使用してもよい。また、認証情報は、顔認証、指紋認証、網膜認証または光彩認証等、本通信システムを利用しているユーザをほぼ確実に特定できる情報を含んでもよい。
【0079】
ステップS16で入力部6に入力された認証情報は、サーバ2の判定部12に送信される(S17)。
【0080】
通信端末1から送信された認証情報は、サーバ2の判定部12で受信される(S18)。
【0081】
続いて、判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かをベータベース13に登録されている情報を基にして判定する(S19)。
【0082】
判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かに関する判定結果を通信端末1の確認部7に送信する(S20)。また、判定部12は、受信した認証情報が適切であると判定した場合、その判定結果に、IDおよびパスワードを付加する。
【0083】
通信端末1の確認部7は、判定部12での認証情報の判定結果を受信する。続いて、確認部7は、受信した認証情報の判定結果として、認証情報が適切であったか否かを確認する(S21)。確認部7は、判定部12によって認証情報が不適切であったと判定されていた場合、本通信システムにおける処理を終了する(S21;No)。また、確認部7は、判定部12によって認証情報が適切であったと判定されていた場合、その判定結果にはユーザのIDおよびパスワードが含まれている。確認部7は、図5に示されるようなIDおよびパスワードの入力画面を出力装置5の表示ディスプレイ上に表示すると共に、受信した判定結果に含まれるユーザのIDおよびパスワードを出力装置5が備えるスピーカーから音声として出力する(S22)。
【0084】
確認部7は、IDおよびパスワードが入力されると、入力されたIDおよびパスワードをサーバ2の判定部12に送信する(S23)。
【0085】
判定部12は、確認部7が送信したIDおよびパスワードを受信する(S24)。
【0086】
判定部12は、受信したIDおよびパスワードについて、受信したパスワードが正しいかをデータベース14を通じて判定する(S25)。
【0087】
判定部12は、ステップS25で判定した判定結果を確認部7に送信する(S26)。
【0088】
確認部7は、判定部12が送信したIDおよびパスワードについての判定結果を受信する。確認部7は、IDおよびパスワードについての判定結果として、送信したパスワードが間違っていると判定されていれば、本通信システムにおけるプログラムの処理を終了する(S34)。また、確認部7は、IDおよびパスワードについての判定結果として、送信したパスワードが正しいと判定されていれば、図6に示すようなダウンロードする個人情報の選択画面を出力装置5の表示ディスプレイ上に表示させる(S27;Yes)。
【0089】
図6は、判定部12でパスワードが正しいと判定されていた場合に、出力装置5の表示ディスプレイに表示される画面の例である。図6では、ユーザは、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を選択ボタン17C〜17Eを用いて選択することができる。図6の例では、選択ボタン17Cは個人特定情報、選択ボタン17Dは健康管理情報、選択ボタン17Eは診察病歴情報にそれぞれ対応する。また、図5は、選択ボタン17D、すなわち健康管理情報が選択された状態を示している。ユーザによって、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報のうちのいくつかの情報が選択され、更に、入力装置3に備える情報送信用のボタンが押されると、確認部7は、選択された情報に関する送信要求を読込部13に送信する(S28)。
【0090】
サーバ2の読込部13は、確認部7から送信された送信要求を受信する(S29)。
【0091】
読込部13は、確認部7から受信した送信要求にしたがって、ユーザが選択した個人情報をデータベース14から読込む(S30)。ここで、読込部13が読込むデータは、入力部6が送出した認証情報に対応する個人情報である。
【0092】
読込部13は、データベース14から読み込んだ個人情報を取得部8に送信する(S31)。
【0093】
取得部8は、送信要求に対する個人情報を読込部13から受信する(S32)。取得部8は、受信した個人情報を出力部9に送信する。
【0094】
出力部9は、取得部8から受けた個人情報を出力装置5に備える表示ディスプレイ上に表示する(S33)。
【0095】
通信端末1は、受信した個人情報の表示後、入力装置3を通じて本通信システムの処理を終了する(S34)。
【0096】
以上述べたように、本実施例のレスキュー情報システムは、ユーザの身体的特徴、ユーザの所持品、ユーザの身体的特徴およびユーザの所持品等を示す認証情報に対しても、サーバ2の判定部12がデータベース14に登録されているデータに基づいて適切な情報か否かを判定することにより、通信端末1の出力装置5の表示ディスプレイ上に個人特定情報、健康管理情報または診察病歴情報を表示できる。したがって、このレスキュー情報システムは、外出時における病気や事故等の緊急事態に、緊急事態に遭遇したユーザの個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を医者等の医療機関関係者等に提示できる。
【0097】
また、以上述べたように、本実施例のレスキュー情報システムでは、本通信システムのユーザは、常時、ユーザの情報をデータベース14に確保できる。加えて、その情報は適切な認証情報がなければ取り出せないシステムとなっているため、ユーザは、情報のセキュリティおよびユーザのプライバシーを確保できる。
【0098】
<変形例>
本実施例の変形例として、サーバ2は、ステップS19の処理において、受信した認証情報が適切であると判定した場合、ユーザのプライバシーを守る観点から、一定期間使用可能なIDとパスワードとを発行し、通信端末1に送信してもよい。サーバ2が一定期間使用可能なIDとパスワードとを発行すると、そのIDとパスワードとを使用した者は、一定期間しか本通信システムのユーザの情報を知ることができなくなる。
【0099】
また、サーバ2は、本実施例で使用する認証情報によるユーザの認証の場合、ユーザのプライバシーを守る観点から、認証情報を送信した通信端末1からの情報のアクセスに対して一定の期間を設け、その一定期間を超えるアクセスを制限してもよい。
【0100】
更に、通信端末1は、ステップS21で認証情報が適切であると判定された場合に、ステップS22の処理には進まず、ステップ27でパスワードが正しいと判定された場合の処理、すなわちステップS28の処理を実行してもよい。上記の処理を実行した場合、通信端末1は、IDおよびパスワードを入力せずとも、ユーザの身体的特徴、ユーザの所持品の特徴、ユーザの身体的特徴およびユーザの所持品の特徴を示す情報をサーバ2に送信するのみで、送信した情報が適切であれば、その情報に対応する個人情報を取得できる。したがって、本通信システムは、上記の処理のステップを実行することにより、本通信システムの処理全体に要する時間を更に抑えることができる。
【0101】
《第3実施例》
以下、本発明の第3実施例に係る本通信システムでの処理を示すフローチャートを図8の図面に基づいて説明する。本通信システムにおける処理が、通信端末1とサーバ2のどちらの装置で実行されているかを明示するために、通信端末1での処理をフローチャート
の左側に、サーバ2での処理をフローチャートの右側に記述する。
【0102】
第1実施例での処理は、図4にて、入力装置3の操作により選択ボタン17Aが押され、個人情報表示サービスが選択された場合の処理であった。
【0103】
一方、本実施例での処理は、図4にて、入力装置3の操作により選択ボタン17Bが押され、レスキュー派遣依頼が選択された場合の処理である。通信端末1は、レスキュー派遣依頼が選択された場合、レスキュー派遣依頼のプログラムを実行する。本実施例では、レスキュー派遣依頼のプログラムが実行された場合について説明する。
【0104】
まず、通信端末1において、本通信システムを実施するためのプログラムを実行する(S35)。このプログラムは演算装置4に備えられている。通信端末1のプログラムの起動は、入力装置3に対する入力によって実行される。プログラムを起動させるための入力部6に対する入力には、入力装置3に備える専用ボタンや入力装置3に備える複数のボタンの組み合わせがある。これらの入力は、入力装置3に備えるボタンを押すだけであってもよいし、出力装置5が有する表示ディスプレイに表示されるサービスメニューを入力装置3を使用して選択してもよい。
【0105】
図4は、プログラムの起動後、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される画面の例である。図4では、ユーザは、個人情報表示サービスを選択ボタン17Aを使用して選ぶことができ、また、レスキュー派遣依頼を選択ボタン17Bを使用して選ぶことができる。図4では、個人情報表示サービスが選択ボタン17Aを通じて選択されている。第1実施例では、ユーザが個人情報表示サービスを選択した場合を説明する。
【0106】
ユーザが個人情報表示サービスを選択すると、本通信システムでは、次に、ユーザの認証情報の入力を受け付ける(S36)。本通信システムでは、ユーザの認証のために、IDおよびパスワード、パスワード、QRコード、顔認証、指紋認証、光彩認証または網膜認証等の認証情報を利用できる。したがって、ユーザの認証方法は、出力装置6に認証方法を複数列挙して、ユーザが複数の認証方法のうちの一つを選択できるようにしてもよい。
【0107】
図5は、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される認証情報の入力画面の例である。図5は、ユーザのIDおよびパスワードを入力するためのID入力部18およびパスワード入力部19を有している。ID入力部18には、IDの例として、abc12345が入力されている。また、パスワード入力部19には、パスワードの例として、パスワードが*********という伏字になって入力されている。これらの入力はユーザによって入力装
置3を通じて行われる。
【0108】
また、他の認証情報の例として、IDの入力を求めず、パスワードの入力のみを求めてもよい。認証情報としてパスワードのみを求めるシステムの場合、通信端末1に本通信システムを実行するプログラムをダウンロードする際、サーバ2からIDが付与されることにより、パスワードのみを使用した認証が可能となる。また、認証情報として、QRコードを使用してもよい。また、認証情報は、顔認証、指紋認証、網膜認証または光彩認証等、本通信システムを利用しているユーザをほぼ確実に特定できる情報を含んでもよい。
【0109】
ステップS36で入力部6に入力された認証情報は、サーバ2の判定部12に送信される(S37)。
【0110】
通信端末1から送信された認証情報は、サーバ2の判定部12で受信される(S38)。
【0111】
続いて、判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かをベータベース13に登録されている情報を基にして判定する(S39)。
【0112】
判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かに関する判定結果を通信端末1の確認部7に送信する(S40)。
【0113】
通信端末1の確認部7は、判定部12での認証情報の判定結果を受信する。続いて、確認部7は、受信した認証情報の判定結果として、認証情報が適切であったか否かを確認する(S41)。確認部7は、判定部12によって認証情報が不適切であったと判定されていた場合、本通信システムにおける処理を終了する(S41;No)。
【0114】
確認部7は、認証情報が適切であったという判定結果を判定部12から受信すると、通信端末1の位置情報の入力をユーザに促す画面を出力装置6の表示ディスプレイ上に表示する(S41;Yes)。位置情報は、ユーザにより、入力装置3を通じて入力部4に入力
される。位置情報は、正しい住所でなくとも、通信端末1の近くにある駅、建築物、店舗、地域名等が入力されてもよい。また、通信端末1は、出力装置5の表示ディスプレイ上に地図を表示し、ユーザがその地図から通信端末1の位置情報を指定するようにしてもよい。また、通信端末1は、GPS(Global Positioning System)等、通信端末1の位置
を自動的に特定する装置を備えてもよい。通信端末1の位置情報を自動的に特定する装置を通信端末1が備えている場合、通信端末1は、その装置による位置情報の特定結果を入力部6に自動的に入力する。入力部6は、入力された位置情報を判定部12に送信する(S42)。
【0115】
入力部6が位置情報を送信した後、通信端末1は、本通信システムのプログラムの実行を終了する(S46)。
【0116】
一方、サーバ2の判定部12は、入力部6から通信端末1の位置情報を受信する(S43)。
【0117】
判定部12は、位置情報を受信すると、データベース14を通じて、通信端末1の位置を特定する。判定部12は、受信した位置情報から通信端末1の位置を完全には特定できない場合、候補となる位置を複数列挙し、列挙した位置情報を通信端末1に送信してもよい。通信端末1は、いくつかの位置の候補を受信した場合、出力装置5が備える表示ディスプレイ上にその情報を列挙する。そして、出力装置5が備える表示ディスプレイ上に列挙された位置の候補の中のいくつかを、入力装置3を用いてユーザが選択できる。選択された情報は、判定部12に送信される。
【0118】
判定部12にて通信端末1の位置が特定されると、判定部12は特定された位置情報を、警備会社や救急サービスを行う会社等が備える救急用通信装置15に送信する(S44)。また、判定部12は、送信の際、ユーザの個人情報として有用なものを位置情報と共に送信してもよい。加えて、サーバ2にて通信端末1の位置が特定されなくとも、サーバ2の判定部12は通信端末1の位置の候補となるいくつかの位置情報の全てを救急用通信装置15に送信してもよい。
【0119】
次に、判定部12は、読込部13に連絡メールの送信するよう指令する。指令を受けた読込部13は、データベース14から、ユーザの認証情報に対応するユーザの家族や勤務先等の緊急連絡先の情報を読込む。続いて、読込部11は、ユーザの緊急連絡先である緊急連絡先通信装置16に、ユーザの緊急事態を伝える連絡メールを送信する(S45)。また、連絡メールには、ユーザが予め登録しておいた情報を記載することができるように
してもよい。
【0120】
読込部13が連絡メールを送信した後、サーバ2は、通信端末1との通信を終了する(S46)。
【0121】
以上述べたように、本実施例のレスキュー情報システムは、IDおよびパスワード、パスワード、QRコード、顔認証、指紋認証、網膜認証または光彩認証を示す認証情報に対しても、サーバ2がその情報を判定することにより、適切な認証情報を使用したユーザに対して警備会社や救急サービスを行う会社等に救助や介護を要請できる。また、適切な認証情報を使用したユーザに対して、ユーザの家族や勤務先等の緊急連絡先に連絡メールを送信することができる。
【0122】
また、以上述べたように、本実施例のレスキュー情報システムでは、本通信システムのユーザは、常時、個人情報をデータベース14に確保できる。加えて、その個人情報は適切な認証情報がなければ取り出せないシステムとなっているため、ユーザは、情報のセキュリティおよびユーザのプライバシーを確保できる。
【0123】
《第4実施例》
以下、本発明の第4実施例に係る本通信システムでの処理を示すフローチャートを図9の図面に基づいて説明する。本通信システムにおける処理が、通信端末1とサーバ2のどちらの装置で実行されているかを明示するために、通信端末1での処理をフローチャートの左側に、サーバ2での処理をフローチャートの右側に記述する。
【0124】
第4実施例は、第3実施例とユーザの認証方法が異なり、第2実施例での処理で使用した認証情報を使用する。第4実施例における処理は、その他の処理に関しては第3実施例における処理と同様の処理である。
【0125】
まず、通信端末1において、本通信システムを実施するためのプログラムを実行する(S47)。この処理のステップは、図4にて、入力装置3の操作により選択ボタン17Bが押され、レスキュー派遣依頼が選択された場合である。通信端末1は、レスキュー派遣依頼が選択された場合、レスキュー派遣依頼のプログラムを実行する。本実施例では、レスキュー派遣依頼のプログラムが実行された場合について説明する。このプログラムは演算装置4に備えられている。通信端末1のプログラムの起動は、入力装置3に対する入力によって実行される。プログラムを起動させるための入力部6に対する入力には、入力装置3に備える専用ボタンや入力装置3に備える複数のボタンの組み合わせがある。これらの入力は、入力装置3に備えるボタンを押すだけであってもよいし、出力装置5が有する表示ディスプレイに表示されるサービスメニューを入力装置3を使用して選択してもよい。
【0126】
図4は、プログラムの起動後、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される画面の例である。図4では、ユーザは、個人情報表示サービスを選択ボタン17Aを使用して選ぶことができ、また、レスキュー派遣依頼を選択ボタン17Bを使用して選ぶことができる。図4では、個人情報表示サービスが選択ボタン17Aを通じて選択されている。第1実施例では、ユーザが個人情報表示サービスを選択した場合を説明する。
【0127】
ユーザが個人情報表示サービスを選択すると、本通信システムでは、次に、ユーザの認証情報の入力を受け付ける(S48)。本通信システムでは、ユーザの認証のために、IDおよびパスワード、パスワード、QRコード、顔認証、指紋認証、光彩認証または網膜認証等の認証情報を利用できる。したがって、ユーザの認証方法は、出力装置6に認証方法を複数列挙して、ユーザが複数の認証方法のうちの一つを選択できるようにしてもよい

【0128】
図5は、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される認証情報の入力画面の例である。図5は、ユーザのIDおよびパスワードを入力するためのID入力部18およびパスワード入力部19を有している。ID入力部18には、IDの例として、abc12345が入力されている。また、パスワード入力部19には、パスワードの例として、パスワードが*********という伏字になって入力されている。これらの入力はユーザによって入力装
置3を通じて行われる。
【0129】
また、他の認証情報の例として、IDの入力を求めず、パスワードの入力のみを求めてもよい。認証情報としてパスワードのみを求めるシステムの場合、通信端末1に本通信システムを実行するプログラムをダウンロードする際、サーバ2からIDが付与されることにより、パスワードのみを使用した認証が可能となる。また、認証情報として、QRコードを使用してもよい。また、認証情報は、顔認証、指紋認証、網膜認証または光彩認証等、本通信システムを利用しているユーザをほぼ確実に特定できる情報を含んでもよい。
【0130】
ステップS48で入力部6に入力された認証情報は、サーバ2の判定部12に送信される(S49)。
【0131】
通信端末1から送信された認証情報は、サーバ2の判定部12で受信される(S50)。
【0132】
続いて、判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かをベータベース13に登録されている情報を基にして判定する(S51)。
【0133】
判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かに関する判定結果を通信端末1の確認部7に送信する(S52)。また、判定部12は、受信した認証情報が適切であると判定した場合、その判定結果に、IDおよびパスワードを付加する。
【0134】
通信端末1の確認部7は、判定部12での認証情報の判定結果を受信する。続いて、確認部7は、受信した認証情報の判定結果として、認証情報が適切であったか否かを確認する(S53)。確認部7は、判定部12によって認証情報が不適切であったと判定されていた場合、本通信システムにおける処理を終了する(S53;No)。また、確認部7は、判定部12によって認証情報が適切であったと判定されていた場合、その判定結果にはユーザのIDおよびパスワードが含まれている。確認部7は、図5に示されるようなIDおよびパスワードの入力画面を出力装置5の表示ディスプレイ上に表示すると共に、受信した判定結果に含まれるユーザのIDおよびパスワードを出力装置5が備えるスピーカーから音声として出力する(S54)。
【0135】
確認部7は、IDおよびパスワードが入力されると、入力されたIDおよびパスワードをサーバ2の判定部12に送信する(S55)。
【0136】
判定部12は、確認部7が送信したIDおよびパスワードを受信する(S56)。
【0137】
判定部12は、受信したIDおよびパスワードについて、受信したパスワードが正しいかをデータベース14を通じて判定する(S57)。
【0138】
判定部12は、ステップS57で判定した判定結果を確認部7に送信する(S58)。
【0139】
確認部7は、判定部12が送信したIDおよびパスワードについての判定結果を受信す
る。確認部7は、IDおよびパスワードについての判定結果として、送信したパスワードが間違っていると判定されていれば、本通信システムにおけるプログラムの処理を終了する(S59;No)。
【0140】
確認部7は、送信したパスワードが正しいという判定結果をサーバ2から受信すると、通信端末1の位置情報の入力をユーザに促す画面を出力装置6の表示ディスプレイ上に表示する(S59;Yes)。位置情報は、ユーザにより、入力装置3を通じて入力部4に入
力される。位置情報は、正しい住所でなくとも、通信端末1の近くにある駅、建築物、店舗、地域名等が入力されてもよい。また、通信端末1は、出力装置5の表示ディスプレイ上に地図を表示し、ユーザがその地図から通信端末1の位置情報を指定するようにしてもよい。また、通信端末1は、GPS(Global Positioning System)等、通信端末1の位
置を自動的に特定する装置を備えてもよい。通信端末1の位置情報を自動的に特定する装置を通信端末1が備えている場合、通信端末1は、その装置による位置情報の特定結果を入力部6に自動的に入力する。入力部6は、入力された位置情報を判定部12に送信する(S60)。
【0141】
入力部6が位置情報を送信した後、通信端末1は、本通信システムのプログラムの実行を終了する(S64)。
【0142】
一方、サーバ2の判定部12は、入力部6から通信端末1の位置情報を受信する(S61)。
【0143】
判定部12は、位置情報を受信すると、データベース14を通じて、通信端末1の位置を特定する。判定部12は、受信した位置情報から通信端末1の位置を完全には特定できない場合、候補となる位置を複数列挙し、列挙した位置情報を通信端末1に送信してもよい。通信端末1は、いくつかの位置の候補を受信した場合、出力装置5が備える表示ディスプレイ上にその情報を列挙する。そして、出力装置5が備える表示ディスプレイ上に列挙された位置の候補の中のいくつかを、入力装置3を用いてユーザが選択できる。選択された情報は、判定部12に送信される。
【0144】
判定部12にて通信端末1の位置が特定されると、判定部12は特定された位置情報を、警備会社や救急サービスを行う会社等が備える救急用通信装置15に送信する(S62)。また、判定部12は、送信の際、ユーザの個人情報として有用なものを位置情報と共に送信してもよい。加えて、サーバ2にて通信端末1の位置が特定されなくとも、サーバ2の判定部12は通信端末1の位置の候補となるいくつかの位置情報の全てを救急用通信装置15に送信してもよい。
【0145】
次に、判定部12は、読込部13に連絡メールの送信するよう指令する。指令を受けた読込部13は、データベース14から、ユーザの認証情報に対応するユーザの家族や勤務先等の緊急連絡先の情報を読込む。続いて、読込部11は、ユーザの緊急連絡先である緊急連絡先通信装置16に、ユーザの緊急事態を伝える連絡メールを送信する(S63)。また、連絡メールには、ユーザが予め登録しておいた情報を記載することができるようにしてもよい。
【0146】
読込部13が連絡メールを送信した後、サーバ2は、通信端末1との通信を終了する(S64)。
【0147】
以上述べたように、本実施例のレスキュー情報システムは、ユーザの身体的特徴、ユーザの所持品の特徴、または、ユーザの身体的特徴およびユーザの所持品の特徴を示す認証情報に対しても、サーバ2がその情報を判定することにより、適切な認証情報を使用した
ユーザに対して警備会社や救急サービスを行う会社等に救助や介護を要請できる。また、本実施例のレスキュー情報システムは、適切な認証情報を使用したユーザに対して、家族や勤務等の緊急連絡先に、ユーザの状況を記載した連絡メールを送信することができる。
【0148】
<変形例>
本実施例の変形例として、サーバ2は、ステップS51の処理において、受信した認証情報が適切であると判定した場合、ユーザのプライバシーを守る観点から、一定期間使用可能なIDとパスワードとを発行し、通信端末1に送信してもよい。サーバ2が一定期間使用可能なIDとパスワードとを発行すると、そのIDとパスワードとを使用した者は、一定期間しか本通信システムのユーザの情報を知ることができなくなる。
【0149】
また、サーバ2は、本実施例で使用する認証情報によるユーザの認証の場合、ユーザのプライバシーを守る観点から、認証情報を送信した通信端末1からの情報のアクセスに対して一定の期間を設け、その一定期間を超えるアクセスを制限してもよい。
【0150】
更に、通信端末1は、ステップS53で認証情報が適切であると判定された場合に、ステップS54の処理には進まず、ステップ59でパスワードが正しいと判定された場合の処理、すなわちステップS60の処理を実行してもよい。上記の処理を実行した場合、通信端末1は、IDおよびパスワードを入力せずとも、ユーザの身体的特徴、ユーザの所持品の特徴、ユーザの身体的特徴およびユーザの所持品の特徴を示す情報をサーバ2に送信するのみで、送信した情報が適切であれば、警備会社や救急サービスを行う会社等に救助や介護を要請でき、また、家族や勤務等の緊急連絡先に、ユーザの状況を記載した連絡メールを送信することができる。したがって、本通信システムは、上記の処理のステップを実行することにより、本通信システムの処理全体に要する時間を更に抑えることができる。
【0151】
《第5実施例》
以下、本発明の第5実施例に係る本通信システムでの処理を示すフローチャートを図10の図面に基づいて説明する。本通信システムにおける処理が、通信端末1とサーバ2のどちらの装置で実行されているかを明示するために、通信端末1での処理をフローチャートの左側に、サーバ2での処理をフローチャートの右側に記述する。
【0152】
第5実施例は、図4のような希望するサービスをユーザに求める表示画面において、更に、レスキュー派遣依頼および個人情報表示サービスという項目を作り、その項目が選択された場合の処理の実施例である。
【0153】
まず、通信端末1において、本通信システムを実施するためのプログラムを実行する(S65)。このプログラムは演算装置4に備えられている。通信端末1のプログラムの起動は、入力装置3に対する入力によって実行される。プログラムを起動させるための入力部6に対する入力には、入力装置3に備える専用ボタンや入力装置3に備える複数のボタンの組み合わせがある。これらの入力は、入力装置3に備えるボタンを押すだけであってもよいし、出力装置5が有する表示ディスプレイに表示されるサービスメニューを入力装置3を使用して選択してもよい。
【0154】
図4は、プログラムの起動後、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される画面の例である。図4では、ユーザは、個人情報表示サービスを選択ボタン17Aを使用して選ぶことができ、また、レスキュー派遣依頼を選択ボタン17Bを使用して選ぶことができる。図4では、個人情報表示サービスが選択ボタン17Aを通じて選択されている。第1実施例では、ユーザが個人情報表示サービスを選択した場合を説明する。
【0155】
ユーザが個人情報表示サービスを選択すると、本通信システムでは、次に、ユーザの認証情報の入力を受け付ける(S66)。本通信システムでは、ユーザの認証のために、IDおよびパスワード、パスワード、QRコード、顔認証、指紋認証、光彩認証または網膜認証等の認証情報を利用できる。したがって、ユーザの認証方法は、出力装置6に認証方法を複数列挙して、ユーザが複数の認証方法のうちの一つを選択できるようにしてもよい。
【0156】
図5は、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される認証情報の入力画面の例である。図5は、ユーザのIDおよびパスワードを入力するためのID入力部18およびパスワード入力部19を有している。ID入力部18には、IDの例として、abc12345が入力されている。また、パスワード入力部19には、パスワードの例として、パスワードが*********という伏字になって入力されている。これらの入力はユーザによって入力装
置3を通じて行われる。
【0157】
また、他の認証情報の例として、IDの入力を求めず、パスワードの入力のみを求めてもよい。認証情報としてパスワードのみを求めるシステムの場合、通信端末1に本通信システムを実行するプログラムをダウンロードする際、サーバ2からIDが付与されることにより、パスワードのみを使用した認証が可能となる。また、認証情報として、QRコードを使用してもよい。また、認証情報は、顔認証、指紋認証、網膜認証または光彩認証等、本通信システムを利用しているユーザをほぼ確実に特定できる情報を含んでもよい。
【0158】
ステップS66で入力部6に入力された認証情報は、サーバ2の判定部12に送信される(S67)。
【0159】
通信端末1から送信された認証情報は、サーバ2の判定部12で受信される(S68)。
【0160】
続いて、判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かをベータベース13に登録されている情報を基にして判定する(S69)。
【0161】
判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かに関する判定結果を通信端末1の確認部7に送信する(S70)。
【0162】
通信端末1の確認部7は、判定部12での認証情報の判定結果を受信する。続いて、確認部7は、受信した認証情報の判定結果として、認証情報が適切であったか否かを確認する(S71)。確認部7は、判定部12によって認証情報が不適切であったと判定されていた場合、本通信システムにおける処理を終了する(S71;No)。
【0163】
確認部7は、認証情報が適切であるという判定結果を判定部12から受信すると、通信端末1の位置情報の入力をユーザに促す画面を出力装置6の表示ディスプレイ上に表示する(S71;Yes)。位置情報は、ユーザにより、入力装置3を通じて入力部4に入力さ
れる。位置情報は、正しい住所でなくとも、通信端末1の近くにある駅、建築物、店舗、地域名等が入力されてもよい。また、通信端末1は、出力装置5の表示ディスプレイ上に地図を表示し、ユーザがその地図から通信端末1の位置情報を指定するようにしてもよい。また、通信端末1は、GPS(Global Positioning System)等、通信端末1の位置を
自動的に特定する装置を備えてもよい。通信端末1の位置情報を自動的に特定する装置を通信端末1が備えている場合、通信端末1は、その装置による位置情報の特定結果を入力部6に自動的に入力する。入力部6は、入力された位置情報を判定部12に送信する(S72)。
【0164】
一方、サーバ2の判定部12は、入力部6から通信端末1の位置情報を受信する(S73)。
【0165】
判定部12は、位置情報を受信すると、データベース14を通じて、通信端末1の位置を特定する。判定部12は、受信した位置情報から通信端末1の位置を完全には特定できない場合、候補となる位置を複数列挙し、列挙した位置情報を通信端末1に送信してもよい。通信端末1は、いくつかの位置の候補を受信した場合、出力装置5が備える表示ディスプレイ上にその情報を列挙する。そして、出力装置5が備える表示ディスプレイ上に列挙された位置の候補の中のいくつかを、入力装置3を用いてユーザが選択できる。選択された情報は、判定部12に送信される。
【0166】
判定部12にて通信端末1の位置が特定されると、判定部12は特定された位置情報を、警備会社や救急サービスを行う会社等が備える救急用通信装置15に送信する(S74)。また、判定部12は、送信の際、ユーザの個人情報として有用なものを位置情報と共に送信してもよい。加えて、サーバ2にて通信端末1の位置が特定されなくとも、サーバ2の判定部12は通信端末1の位置の候補となるいくつかの位置情報の全てを救急用通信装置15に送信してもよい。
【0167】
次に、判定部12は、読込部13に連絡メールの送信するよう指令する。指令を受けた読込部13は、データベース14から、ユーザの認証情報に対応するユーザの家族や勤務先等の緊急連絡先の情報を読込む。続いて、読込部11は、ユーザの緊急連絡先である緊急連絡先通信装置16に、ユーザの緊急事態を伝える連絡メールを送信する(S75)。また、連絡メールには、ユーザが予め登録しておいた情報を記載することができるようにしてもよい。
【0168】
一方、ステップS72において、入力部6が位置情報を送信した後、確認部7は、図6に示すような個人情報の送信要求を選択する画面を出力装置5上のディスプレイ上に表示する。
【0169】
図6は、判定部12で認証情報が適切であると判定されていた場合に、出力装置5の表示ディスプレイに表示される画面の例である。図6では、ユーザは、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を選択ボタン17C〜17Eを用いて選択することができる。図6の例では、選択ボタン17Cは個人特定情報、選択ボタン17Dは健康管理情報、選択ボタン17Eは診察病歴情報にそれぞれ対応する。また、図5は、選択ボタン17D、すなわち健康管理情報が選択された状態を示している。ユーザによって、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報のうちのいくつかの情報が選択され、更に、入力装置3に備える情報送信用のボタンが押されると、確認部7は、選択された情報に関する送信要求を読込部13に送信する(S76)。
【0170】
サーバ2の読込部13は、確認部7から送信された送信要求を受信する(S77)。
【0171】
読込部13は、確認部7から受信した送信要求にしたがって、ユーザが選択した個人情報をデータベース14から読込む(S78)。ここで、読込部13が読込むデータは、入力部6が送出した認証情報に対応する個人情報である。
【0172】
読込部13は、データベース14から読み込んだ個人情報を取得部8に送信する(S79)。
【0173】
取得部8は、送信要求に対する個人情報を読込部13から受信する(S80)。取得部8は、受信した個人情報を出力部9に送信する。
【0174】
出力部9は、取得部8から受けた個人情報を出力装置5に備える表示ディスプレイ上に表示する(S81)。
【0175】
通信端末1は、受信した個人情報の表示後、入力装置3を通じて本通信システムの処理を終了する(S82)。
【0176】
以上述べたように、本実施例のレスキュー情報システムは、適切な認証情報を使用したユーザに対して警備会社や救急サービスを行う会社等に救助や介護を要請できる。加えて、このレスキュー情報システムは、適切な認証情報を使用したユーザに対して、家族や勤務等の緊急連絡先に、ユーザの状況を記載した連絡メールを送信することができる。更に、このレスキュー情報システムは、連絡メールの送信後、出力装置5の表示ディスプレイ上に、サーバ2のデータベース14に登録されているユーザの個人情報を表示できる。したがって、このレスキュー情報システムは、外出時における病気や事故等の緊急事態に、緊急事態に遭遇した者の救急や介護の依頼後、緊急連絡先に連絡をするとともに、緊急事態に遭遇した者の個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を含む個人情報を医者等の医療機関関係者等に提示できる。
【0177】
《第6実施例》
以下、本発明の第6実施例に係る本通信システムでの処理を示すフローチャートを図11の図面に基づいて説明する。本通信システムにおける処理が、通信端末1とサーバ2のどちらの装置で実行されているかを明示するために、通信端末1での処理をフローチャートの左側に、サーバ2での処理をフローチャートの右側に記述する。
【0178】
第6実施例は、図4のような希望するサービスをユーザに求める表示画面において、更に、レスキュー派遣依頼および個人情報表示サービスという項目を作り、その項目が選択された場合の処理の実施例である。
【0179】
まず、通信端末1において、本通信システムを実施するためのプログラムを実行する(S83)。このプログラムは演算装置4に備えられている。通信端末1のプログラムの起動は、入力装置3に対する入力によって実行される。プログラムを起動させるための入力部6に対する入力には、入力装置3に備える専用ボタンや入力装置3に備える複数のボタンの組み合わせがある。これらの入力は、入力装置3に備えるボタンを押すだけであってもよいし、出力装置5が有する表示ディスプレイに表示されるサービスメニューを入力装置3を使用して選択してもよい。
【0180】
図4は、プログラムの起動後、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される画面の例である。図4では、ユーザは、個人情報表示サービスを選択ボタン17Aを使用して選ぶことができ、また、レスキュー派遣依頼を選択ボタン17Bを使用して選ぶことができる。図4では、個人情報表示サービスが選択ボタン17Aを通じて選択されている。第1実施例では、ユーザが個人情報表示サービスを選択した場合を説明する。
【0181】
ユーザが個人情報表示サービスを選択すると、本通信システムでは、次に、ユーザの認証情報の入力を受け付ける(S84)。本通信システムでは、ユーザの認証のために、IDおよびパスワード、パスワード、QRコード、顔認証、指紋認証、光彩認証または網膜認証等の認証情報を利用できる。したがって、ユーザの認証方法は、出力装置6に認証方法を複数列挙して、ユーザが複数の認証方法のうちの一つを選択できるようにしてもよい。
【0182】
図5は、出力装置6が備える表示ディスプレイ上に表示される認証情報の入力画面の例
である。図5は、ユーザのIDおよびパスワードを入力するためのID入力部18およびパスワード入力部19を有している。ID入力部18には、IDの例として、abc12345が入力されている。また、パスワード入力部19には、パスワードの例として、パスワードが*********という伏字になって入力されている。これらの入力はユーザによって入力装
置3を通じて行われる。
【0183】
また、他の認証情報の例として、IDの入力を求めず、パスワードの入力のみを求めてもよい。認証情報としてパスワードのみを求めるシステムの場合、通信端末1に本通信システムを実行するプログラムをダウンロードする際、サーバ2からIDが付与されることにより、パスワードのみを使用した認証が可能となる。また、認証情報として、QRコードを使用してもよい。また、認証情報は、顔認証、指紋認証、網膜認証または光彩認証等、本通信システムを利用しているユーザをほぼ確実に特定できる情報を含んでもよい。
【0184】
ステップS84で入力部6に入力された認証情報は、サーバ2の判定部12に送信される(S85)。
【0185】
通信端末1から送信された認証情報は、サーバ2の判定部12で受信される(S86)。
【0186】
続いて、判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かをベータベース13に登録されている情報を基にして判定する(S87)。
【0187】
判定部12は、受信した認証情報が適切であるか否かに関する判定結果を通信端末1の確認部7に送信する(S88)。また、判定部12は、受信した認証情報が適切であると判定した場合、その判定結果に、IDおよびパスワードを付加する。
【0188】
通信端末1の確認部7は、判定部12での認証情報の判定結果を受信する。続いて、確認部7は、受信した認証情報の判定結果として、認証情報が適切であったか否かを確認する(S89)。確認部7は、判定部12によって認証情報が不適切であったと判定されていた場合、本通信システムにおける処理を終了する(S89;No)。また、確認部7は、判定部12によって認証情報が適切であったと判定されていた場合、その判定結果にはユーザのIDおよびパスワードが含まれている。確認部7は、図5に示されるようなIDおよびパスワードの入力画面を出力装置5の表示ディスプレイ上に表示すると共に、受信した判定結果に含まれるユーザのIDおよびパスワードを出力装置5が備えるスピーカーから音声として出力する(S90)。
【0189】
確認部7は、IDおよびパスワードが入力されると、入力されたIDおよびパスワードをサーバ2の判定部12に送信する(S91)。
【0190】
判定部12は、確認部7が送信したIDおよびパスワードを受信する(S92)。
【0191】
判定部12は、受信したIDおよびパスワードについて、受信したパスワードが正しいかをデータベース14を通じて判定する(S93)。
【0192】
判定部12は、ステップS93で判定した判定結果を確認部7に送信する(S94)。
【0193】
確認部7は、判定部12が送信したIDおよびパスワードについての判定結果を受信する。確認部7は、IDおよびパスワードについての判定結果として、送信したパスワードが間違っていると判定されていれば、本通信システムにおけるプログラムの処理を終了する(S95;No)。
【0194】
確認部7は、送信したパスワードが正しいという判定結果をサーバ2から受信すると、通信端末1の位置情報の入力をユーザに促す画面を出力装置6の表示ディスプレイ上に表示する(S95;Yes)。位置情報は、ユーザにより、入力装置3を通じて入力部4に入
力される。位置情報は、正しい住所でなくとも、通信端末1の近くにある駅、建築物、店舗、地域名等が入力されてもよい。また、通信端末1は、出力装置5の表示ディスプレイ上に地図を表示し、ユーザがその地図から通信端末1の位置情報を指定するようにしてもよい。また、通信端末1は、GPS(Global Positioning System)等、通信端末1の位
置を自動的に特定する装置を備えてもよい。通信端末1の位置情報を自動的に特定する装置を通信端末1が備えている場合、通信端末1は、その装置による位置情報の特定結果を入力部6に自動的に入力する。入力部6は、入力された位置情報を判定部12に送信する(S96)。
【0195】
一方、サーバ2の判定部12は、入力部6から通信端末1の位置情報を受信する(S97)。
【0196】
判定部12は、位置情報を受信すると、データベース14を通じて、通信端末1の位置を特定する。判定部12は、受信した位置情報から通信端末1の位置を完全には特定できない場合、候補となる位置を複数列挙し、列挙した位置情報を通信端末1に送信してもよい。通信端末1は、いくつかの位置の候補を受信した場合、出力装置5が備える表示ディスプレイ上にその情報を列挙する。そして、出力装置5が備える表示ディスプレイ上に列挙された位置の候補の中のいくつかを、入力装置3を用いてユーザが選択できる。選択された情報は、判定部12に送信される。
【0197】
判定部12にて通信端末1の位置が特定されると、判定部12は特定された位置情報を、警備会社や救急サービスを行う会社等が備える救急用通信装置15に送信する(S98)。また、判定部12は、送信の際、ユーザの個人情報として有用なものを位置情報と共に送信してもよい。加えて、サーバ2にて通信端末1の位置が特定されなくとも、サーバ2の判定部12は通信端末1の位置の候補となるいくつかの位置情報の全てを救急用通信装置15に送信してもよい。
【0198】
次に、判定部12は、読込部13に連絡メールの送信するよう指令する。指令を受けた読込部13は、データベース14から、ユーザの認証情報に対応するユーザの家族や勤務先等の緊急連絡先の情報を読込む。続いて、読込部11は、ユーザの緊急連絡先である緊急連絡先通信装置16に、ユーザの緊急事態を伝える連絡メールを送信する(S99)。また、連絡メールには、ユーザが予め登録しておいた情報を記載することができるようにしてもよい。
【0199】
一方、ステップS96において、入力部6が位置情報を送信した後、確認部7は、図6に示すような個人情報の送信要求を選択する画面を出力装置5上のディスプレイ上に表示する。
【0200】
図6は、判定部12で認証情報が適切であると判定されていた場合に、出力装置5の表示ディスプレイに表示される画面の例である。図6では、ユーザは、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を選択ボタン17C〜17Eを用いて選択することができる。図6の例では、選択ボタン17Cは個人特定情報、選択ボタン17Dは健康管理情報、選択ボタン17Eは診察病歴情報にそれぞれ対応する。また、図5は、選択ボタン17D、すなわち健康管理情報が選択された状態を示している。ユーザによって、個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報のうちのいくつかの情報が選択され、更に、入力装置3に備える情報送信用のボタンが押されると、確認部7は、選択された情報に関する送信
要求を読込部13に送信する(S100)。
【0201】
サーバ2の読込部13は、確認部7から送信された送信要求を受信する(S101)。
【0202】
読込部13は、確認部7から受信した送信要求にしたがって、ユーザが選択した個人情報をデータベース14から読込む(S102)。ここで、読込部13が読込むデータは、入力部6が送出した認証情報に対応する個人情報である。
【0203】
読込部13は、データベース14から読み込んだ個人情報を取得部8に送信する(S103)。
【0204】
取得部8は、送信要求に対する個人情報を読込部13から受信する(S104)。取得部8は、受信した個人情報を出力部9に送信する。
【0205】
出力部9は、取得部8から受けた個人情報を出力装置5に備える表示ディスプレイ上に表示する(S105)。
【0206】
通信端末1は、受信した個人情報の表示後、入力装置3を通じて本通信システムの処理を終了する(S106)。
【0207】
以上述べたように、本実施例のレスキュー情報システムは、適切な特徴情報を使用したユーザに対して警備会社や救急サービスを行う会社等に救助や介護を要請できる。加えて、このレスキュー情報システムは、適切な特徴情報を使用したユーザに対して、家族や勤務等の緊急連絡先に、ユーザの状況を記載した連絡メールを送信することができる。更に、このレスキュー情報システムは、連絡メールの送信後、出力装置5の表示ディスプレイ上に、サーバ2のデータベース14に登録されているユーザの情報を表示できる。したがって、このレスキュー情報システムは、外出時における病気や事故等の緊急事態に、緊急事態に遭遇した者の救急や介護の依頼後、緊急連絡先に連絡をするとともに、緊急事態に遭遇した者の個人特定情報、健康管理情報および診察病歴情報を含む個人情報を医者等の医療機関関係者等に提示できる。
【0208】
<変形例>
本実施例の変形例として、サーバ2は、ステップS87の処理において、受信した認証情報が適切であると判定した場合、ユーザのプライバシーを守る観点から、一定期間使用可能なIDとパスワードとを発行し、通信端末1に送信してもよい。サーバ2が一定期間使用可能なIDとパスワードとを発行すると、そのIDとパスワードとを使用した者は、一定期間しか本通信システムのユーザの情報を知ることができなくなる。
【0209】
また、サーバ2は、本実施例で使用する認証情報によるユーザの認証の場合、ユーザのプライバシーを守る観点から、認証情報を送信した通信端末1からの情報のアクセスに対して一定の期間を設け、その一定期間を超えるアクセスを制限してもよい。
【0210】
更に、通信端末1は、ステップS89で認証情報が適切であると判定された場合に、ステップS90の処理には進まず、ステップ95でパスワードが正しいと判定された場合の処理、すなわちステップS96の処理を実行してもよい。上記の処理を実行した場合、通信端末1は、IDおよびパスワードを入力せずとも、ユーザの身体的特徴、ユーザの所持品の特徴、ユーザの身体的特徴およびユーザの所持品の特徴を示す情報をサーバ2に送信するのみで、送信した情報が適切であれば、警備会社や救急サービスを行う会社等に救助や介護を要請でき、家族や勤務等の緊急連絡先にユーザの状況を記載した連絡メールを送信することができ、更に、出力装置5の表示ディスプレイ上に個人情報を表示できる。し
たがって、本通信システムは、上記の処理のステップを実行することにより、本通信システムの処理全体に要する時間を更に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0211】
【図1】本発明の実施形態の通信システムの構成図である。
【図2】データベースの構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る通信システムの処理を示すフローチャートである。
【図4】サービスの選択画面を示す図である。
【図5】認証情報の入力画面を示す図である。
【図6】ユーザの個人情報の種類を選択する画面を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る通信システムの処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施例に係る通信システムの処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4実施例に係る通信システムの処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第5実施例に係る通信システムの処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第6実施例に係る通信システムの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0212】
1 通信端末
2 サーバ
3 入力装置
4 演算装置
5 出力装置
6 入力部
7 確認部
8 取得部
9 出力部
10 演算装置
11 記憶媒体
12 判定部
13 読込部
14 データベース
15 救急用通信装置
16 緊急連絡先通信装置
17A〜17E 選択ボタン
18 ID入力部
19 パスワード入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに通信可能な通信端末とサーバとを有するレスキュー情報システムにおいて、
前記通信端末は、
ユーザによって認証情報が入力される入力部と、
前記入力部で入力された前記認証情報を前記サーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認部と、
前記確認部による前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記認証情報に対応する個人情報の送信要求を前記サーバに送信し、送信された前記送信要求の応答として、前記個人情報を前記サーバから受信する個人情報取得部と、
前記個人情報取得部によって取得された前記個人情報を出力する出力部とを有し、
前記サーバは、
前記ユーザの前記認証情報と前記個人情報とを記憶する記憶部と、
前記通信端末から送信された前記認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定部と、
前記通信端末から前記個人情報の前記送信要求を受信し、前記送信要求にしたがって前記記憶部から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み取り、読み込んだ前記個人情報を送信する個人情報送信部と、
を有するレスキュー情報システム。
【請求項2】
ユーザによって認証情報が入力される入力部と、
前記入力部で入力された前記認証情報をサーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認部と、
前記確認部による前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記認証情報に対応する個人情報の送信要求を前記サーバに送信し、送信された前記送信要求の応答として、前記個人情報を前記サーバから受信する個人情報取得部と、
前記個人情報取得部によって取得された前記個人情報を出力する出力部と、
を有するレスキュー情報通信端末。
【請求項3】
ユーザの認証情報と前記ユーザの個人情報とを記憶する記憶部と、
通信端末から送信された前記認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定部と、
前記通信端末から前記個人情報の前記送信要求を受信し、前記送信要求にしたがって前記記憶部から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み取り、読み込んだ前記個人情報を送信する個人情報送信部と、
を有するレスキュー情報サーバ。
【請求項4】
ユーザによって認証情報が入力される入力ステップと、
前記入力ステップで入力された前記認証情報をサーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認ステップと、
前記確認ステップによる前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記認証情報に対応する個人情報の送信要求を前記サーバに送信し、送信された前記送信要求の応答として、前記個人情報を前記サーバから受信する個人情報取得ステップと、
前記個人情報取得部によって取得された前記個人情報を出力する出力ステップと、
を実行するレスキュー情報通信方法。
【請求項5】
通信端末から送信されたユーザの認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定部と、
前記通信端末から個人情報の前記送信要求を受信し、前記送信要求にしたがって前記認
証情報と前記個人情報とを記憶する装置から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み取り、読み込んだ前記個人情報を送信する個人情報送信ステップと、
を実行するレスキュー情報サーバ上の通信方法。
【請求項6】
互いに通信可能な通信端末とサーバとを有するレスキュー情報システムにおいて、
前記通信端末は、
ユーザによって認証情報が入力される入力部と、
前記入力部により入力された前記認証情報を前記サーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認部と、
前記確認部による前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記通信装置の位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信部とを有し、
前記サーバは、
前記ユーザの前記認証情報と前記認証情報に対応するユーザの個人情報とを記憶する記憶部と、
前記通信端末から送信された前記認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定部と、
前記通信端末から前記位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記受信部で受信した前記位置情報を救急用通信装置に送信する第1の送信部と、
前記記憶部から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み出し、読み出した前記個人情報を緊急連絡先通信装置に送信する第2の送信部と、
を有するレスキュー情報システム。
【請求項7】
ユーザによって認証情報が入力される入力部と、
前記入力部により入力された前記認証情報をサーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認部と、
前記確認部による前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記通信装置の位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信部と、
を有するレスキュー情報通信端末。
【請求項8】
ユーザの認証情報と前記認証情報に対応する前記ユーザの個人情報とを記憶する記憶部と、
通信端末から送信された前記認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定部と、
前記通信端末から前記通信端末の位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記受信部で受信した前記位置情報を救急用通信装置に送信する第1の送信部と、
前記記憶部から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み出し、読み出した前記個人情報を緊急連絡先通信装置に送信する第2の送信部と、
を有するレスキュー情報サーバ。
【請求項9】
ユーザによって認証情報が入力される入力ステップと、
前記入力ステップにより入力された前記認証情報をサーバに送信し、送信した前記認証情報が適切であるか否かの判定結果を前記サーバから受信する確認ステップと、
前記確認ステップによる前記判定結果として前記認証情報が適切であると判定されていたとき、前記通信装置の位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信ステップと、
を実行するレスキュー情報通信方法。
【請求項10】
通信端末から送信されたユーザの認証情報を受信し、受信した前記認証情報が適切であるか否かを判定し、判定した判定結果を前記通信端末に送信する判定ステップと、
前記通信端末から前記通信端末の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記位置情報を救急用通信装置に送信する第1の送信ステ
ップと、
ユーザの認証情報と前記認証情報に対応する前記ユーザの個人情報とを記憶する装置から前記認証情報に対応する前記個人情報を読み出し、読み出した前記個人情報を緊急連絡先通信装置に送信する第2の送信ステップと、
を実行するレスキュー情報サーバ上の通信方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2007−34798(P2007−34798A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−218771(P2005−218771)
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(000125369)学校法人東海大学 (352)
【出願人】(503002215)株式会社シナプス (2)
【Fターム(参考)】