説明

レゾルバおよびレゾルバの巻線方法

【課題】検出精度の良いレゾルバと、その巻線方法を提供する。
【解決手段】この発明に係るレゾルバ100は、回転子1と、回転子1から径方向外側に離間して設けられ、先端部が回転子へ指向した複数のティース3bを有した固定子鉄心2と、ティース3bに導線を巻回して構成する励磁巻線7と、励磁巻線7により発生する磁束の変化を電圧として出力する、ティース3bに導線を巻回して構成する出力巻線8とを備え、励磁巻線7は、出力巻線8の巻回時において、ティース3bの先端突起部3cの固定子鉄心2の径方向外側に生じさせた未巻線部に巻回されたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高精度な角度検出機能を備えたレゾルバとレゾルバの巻線方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、起磁力を発生させる励磁巻線のティースの先端側における巻回数を、ティースの基端部側における巻回数よりも多くすることで、回転角度の検出精度のばらつきを低減することができるレゾルバとして、例えば特許文献1に記載するようなレゾルバが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−259267号公報(第2頁〜第3頁、第9頁、 段落3〜段落7、段落28、第2図、第3図、第21図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のレゾルバでは、励磁巻線をティースの所定の位置に巻回する際に、上層の導線が下層の導線間に割り込む力が発生するので、この力により下層の励磁巻線がそれぞれ固定子鉄心の径方向内側および外側に崩れて広がり、励磁巻線の位置にばらつきが発生し、回転角度の検出精度が低下するという問題点があった。
この問題の解決手段として、インシュレータに凹部を設けて、ティースの所定の位置における励磁巻線の巻き崩れを抑制する方法も提案されているが、これではインシュレータの製造工程が複雑になり、またインシュレータの厚みが不均一であることから強度や絶縁性に問題が生じていた。
【0005】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、検出精度の良いレゾルバと、レゾルバの巻線方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るレゾルバは、
回転子と、
回転子から径方向外側に離間して設けられ、先端部が回転子へ指向した複数のティースを有した固定子鉄心と、
ティースに導線を巻回して構成する励磁巻線と、
励磁巻線により発生する磁束の変化を電圧として出力する、ティースに導線を巻回して構成する出力巻線とを備え、
励磁巻線は、出力巻線の巻回時において、ティースの先端突起部の固定子鉄心の径方向外側に生じさせた未巻線部に巻回されるものである。
【0007】
この発明に係る巻線方法は、
回転子と、
回転子から径方向外側に離間して設けられ、先端部が回転子へ指向した複数のティースを有した固定子鉄心と、
ティースに導線を巻回して構成する励磁巻線と、
励磁巻線により発生する磁束の変化を電圧として出力する、ティースに導線を巻回して構成する出力巻線とを備えるレゾルバの巻線方法であって、
出力巻線を、ティースの基端部からティースの先端突起部の固定子鉄心の径方向外側壁面部の手前の所定位置で折り返して繰り返し巻回し、
励磁巻線は、ティースの前記先端突起部の固定子鉄心の径方向外側壁面部と、ティースに巻回した出力巻線との間に生じさせた未巻線部に巻回するものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係るレゾルバの励磁巻線は、出力巻線の巻回時において、ティースの先端突起部の固定子鉄心の径方向外側に生じさせた未巻線部に巻回するものなので、ティースの所定の位置における励磁巻線の位置のばらつきが少なく、回転角度の検出精度が高いレゾルバを得る事ができる。
【0009】
この発明に係るレゾルバの巻線方法は、出力巻線を、ティースの基端部からティースの先端突起部の固定子鉄心の径方向外側壁面部の手前の所定位置で折り返して繰り返し巻回し、
励磁巻線は、ティースの先端突起部の固定子鉄心の径方向外側壁面部と、ティースに巻回した出力巻線との間に生じさせた未巻線部に巻回するものなので、ティースの所定の位置において励磁巻線が巻き崩れて広がることが無く、ティースの所定の位置に励磁巻線を所望の巻回数分確実に巻回することができ、励磁巻線の位置のばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係るレゾルバ100の断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るティース3bに出力巻線8を巻回する時のノズル9の移動範囲を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る出力巻線8を巻回後のレゾルバ100の断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る出力巻線8の巻回後、励磁巻線7を巻回する時のノズル9の移動範囲を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る励磁巻線7を巻回後のレゾルバ100の断面図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係る出力巻線8を巻回後、励磁巻線7を巻回する時のノズル209の移動範囲を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係る励磁巻線7を巻回後のレゾルバ200の要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図を用いて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係るレゾルバ100の断面図である。
レゾルバ100は、回転子1と、この回転子1から回転子1の径方向外側に離間して設けられた固定子鉄心2とを備えている。
この回転子1および固定子鉄心2は、磁性体から構成されている。
固定子鉄心2は、環状のヨーク部3aと、このヨーク部3aから先端部が回転子1へ指向した複数のティース3bとを有している。
【0012】
ヨーク部3aおよびティース3bで囲まれた部分がスロット4である。
各ティース3bは、回転子1の周方向に等間隔に、つまり、回転子1の回転軸5を中心にして等間隔に並べられている。
また、各ティース3bにはインシュレータ6が取り付けられており、出力巻線8および励磁巻線7はこのインシュレータ6を介して、巻回されている。
回転子1は、突極を有しており、回転子1が回転したときに、回転子1とティース3bとの間におけるパーミアンスの脈動が正弦波状に変化するようになっている。
【0013】
出力巻線8は、第1の出力巻線8aおよび第2の出力巻線8bを有している。
励磁巻線7に交流電圧を印加することで、励磁巻線7に電流が流れて起磁力が発生する。
この起磁力によって回転子1と固定子鉄心2とを通過する磁束が発生し、この磁束が出力巻線8と鎖交することで、出力巻線8に電圧が発生する。
回転子1の回転角度によって、回転子1とティース3bとの間におけるパーミアンスが正弦波状に変化するようになっているので、第1の出力巻線8aおよび第2の出力巻線8bから出力される電圧を測定することで、回転子1の回転角度を検出することができる。
【0014】
図2は、ティース3bに出力巻線8を巻回する時のノズル9の移動範囲を示す図である。
図3は、出力巻線8を巻回後のレゾルバ100の断面図である。
出力巻線8は、ノズル9がその先端部から導線を送出しながらスロット4内でティース3bの外周面を周回し、且つティース3bの基端部(以降、位置P1という)から、ティース3bの先端突起部3cの固定子鉄心2の径方向外側壁面部より手前の所定の位置P2(以降、位置P2という)との間を繰り返し往復することにより巻回される。
【0015】
以下、出力巻線8の巻回時におけるノズル9の動作を詳しく説明する。
ノズル9は、ティース3bの位置P1から導線の巻回を開始し、巻回しながら位置P2にかけて移動する。そして、位置P2に到達すると、そこで折り返して復路の巻回をおこなう。こうして、ノズル9はティース3bの位置P1と位置P2との間で往復動作を繰り返すことにより出力巻線8を巻回する。
このように、ノズル9を意図的に位置P2で折り返して巻回をおこなうことで、ティース3bの先端突起部3cの固定子鉄心2の径方向外側部に出力巻線8が巻回されない未巻線部10を形成することができる。
図3で示すように、この未巻線部10はインシュレータ6の固定子鉄心2の径方向内側端部の鍔状の壁面(以降、壁Wという)と、巻回された出力巻線8に挟まれている。
【0016】
一般に、導線をティースの外周に巻回する際は、導線が弛む事のないように、導線に所定の張力をかけながら巻回する。この張力の影響により、上層の導線の巻回時には、上層の導線が下層の導線間に割り込む力が発生する。この割り込む力が発生することで、ティース3bに出力巻線8を巻回する際には、巻回が進むに伴って下層の出力巻線8がそれぞれ固定子鉄心2の径方向内側および外側に崩れて広がる。この結果、巻回後の出力巻線8は図3に示すようにティース3bの中央部付近で太巻きの形状となる。
【0017】
図4は、出力巻線8の巻回後に、励磁巻線7を巻回する時のノズル9の移動範囲を示す図である。
図5は、励磁巻線7を巻回後のレゾルバ100の断面図である
励磁巻線7は、ノズル9がその先端部から導線を送出しながらスロット4内でティース3bの外周面を周回し、且つ壁Wを起点にして固定子鉄心2の径方向外側方向に往復することにより巻回される。
以下、励磁巻線7の巻回時におけるノズル9の動作を詳しく説明する。
【0018】
ノズル9は、壁Wの位置から巻回を開始し、巻回しながら固定子鉄心2の径方向外側にかけて移動する。そして、先に巻回された出力巻線8に到達すると、その位置で折り返して復路の巻回をおこなう。(折り返し位置の判断方法は後述)
こうして、ノズル9は壁Wと巻回された出力巻線8との間で往復動作を繰り返すことにより励磁巻線7を未巻線部10に巻回する。
【0019】
この励磁巻線7の巻回時において、出力巻線8と壁Wとで挟まれる未巻線部10を無駄無く励磁巻線7で埋める為には、先に巻回されて巻き崩れした出力巻線8の斜面形状に沿うようにノズル9の移動量を調節して巻回をおこなうことが必要となる。
この移動量の設定に際しては、一旦手動でノズル9を動作させて励磁巻線7を出力巻線8の形状に沿わせながら未巻線部10に巻回し、その際のノズル9の移動量をノズル9の制御データとして取得する。その後はこの取得したデータに基づいて自動でノズル9を制御して、量産すればよい。
上述したように、巻回後の出力巻線8の形状は、ティース3bの中央付近で太巻きとなっているので、ノズル9の壁Wを起点とした移動量は、ノズル9の往復回数が増えるに伴い徐々に大きくなる。
【0020】
このように、巻回時におけるノズル9の移動量がノズル9の往復動作毎に調節されるので、巻き崩れした出力巻線8の斜面形状に沿うように励磁巻線7の巻回ができ、図5に示すように、未巻線部10内のスペースを無駄無く励磁巻線7で埋めることが可能となる。
また、励磁巻線7の位置のばらつきを低減する為に、インシュレータの巻線領域に凹部を設ける必要が無いので、インシュレータの製造工程が複雑にならず、またインシュレータの厚みも不均一でないので強度や絶縁性に問題が生じることも無い。
【0021】
なお、回転子1の突極の数や形状、固定子鉄心2の形状およびティース3bの数や形状は、図1に示す構造に限ったものではない。
【0022】
本実施の形態に係るレゾルバ100によると、ティース3bの所定の位置における励磁巻線の位置のばらつきが少ないので、回転角度の検出精度が高いレゾルバ100を提供する事ができる。
【0023】
また、本実施の形態に係るレゾルバ100の巻線方法によると、壁Wと出力巻線8との間に予め形成された未巻線部10に励磁巻線7を巻回するので、ティース3bの先端突起部3cの固定子鉄心2の径方向外側部からティース3bの基端部にかけて励磁巻線7が巻き崩れて広がることが無く、ティース3bの所定の位置に励磁巻線7を所望の巻回数分確実に巻回することができ、励磁巻線7の位置のばらつきを低減することができる。
【0024】
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2に係る出力巻線8を巻回後、励磁巻線7を巻回する時のノズル209の移動範囲を示す図である。
図7は、この発明の実施の形態2に係る励磁巻線7を巻回後のレゾルバ200の要部拡大断面図である。
【0025】
インシュレータ206は、インシュレータ206の固定子鉄心2の径方向内側端部の壁面(以降、壁W2という)を、ティース3bの先端突起部3cの裏面に沿って延在する形状で形成される。
【0026】
以下、出力巻線8を巻回後、励磁巻線7の巻回時におけるノズル209の動作を実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
ノズル209は、壁W2の立ち上がり位置である位置P3から巻回を開始し、巻回しながら固定子鉄心2の径方向外側にかけて移動する。そして、実施の形態1と同様に先に巻回された出力巻線8に到達すると、その位置で折り返して復路の巻回をおこない、出力巻線8と壁W2との間で往復動作を繰り返す事により励磁巻線7を未巻線部210に巻回する。
【0027】
この励磁巻線7の巻回時において、出力巻線8と壁W2とで挟まれる未巻線部210を励磁巻線7で埋める為には、ノズル209の移動量を、壁W2の傾きに沿うように調節し、且つ実施の形態1と同様に出力巻線8の斜面形状に沿うように調節することが必要となる。
【0028】
この移動量の設定に際しては、実施の形態1と同様であり、一旦手動でノズル209を動作させて励磁巻線7を未巻線部210に巻回し、その際のノズルの移動量をノズル209の制御データとして取得する。その後にこの取得したデータに基づいて自動でノズル209を制御して、量産すればよい。
【0029】
上述の通り、壁W2はティース3bの先端突起部3cの裏面に沿って延在する形状となっており、また巻回後の出力巻線8の形状は、実施の形態1と同様にティース3bの中央付近で太巻きとなっているので、ノズル209の移動量は、ノズル209の往復回数が増えるに伴い、位置P3を起点として、固定子鉄心2の径方向内側及び外側にそれぞれ徐々に大きくなる。
【0030】
このように、巻回時におけるノズル209の移動量がノズル209の往復動作毎に調節されるので、励磁巻線7を、壁W2の傾きと、巻き崩れした出力巻線8の斜面形状の両方に沿わせながら巻回できるので、図7に示すように未巻線部210内のスペースを励磁巻線7で無駄無く埋めることが可能となる。
【0031】
また、絶縁用のインシュレータ206に代えてティース3b自体を絶縁用電着塗装をすることも可能である。
この場合に電着塗装面はティース3bの壁面に沿って形成されるので、ティース3bの先端突起部3cの裏面においての絶縁用電着塗装の形状はインシュレータ206の形状とほぼ同一となり、インシュレータ206に代えて、ティース3b自体を絶縁用電着塗装をする場合でも、励磁巻線の巻線に関するノズル209の動作調節は同じでよい。
【0032】
このように、インシュレータ206の壁W2は、ティース3bの先端突起部3cの裏面に沿って延在した形状で形成されており、またこのインシュレータ206に代えてティース3b自体を絶縁用電着塗装する場合でも、塗装面はティース3bの壁面に沿って形成されるので、絶縁部材がインシュレータ206で構成される場合と電着塗装で構成される場合の両場合において、ティース3bの先端突起部3cの固定子鉄心2の径方向外側壁面部における励磁巻線7の巻回領域を、実施の形態1と比べてより大きく取ることができる。
こうして、ティース3bの所定の位置における励磁巻線7の巻回数がより多く、且つ励磁巻線7の位置のばらつきが少ないという特徴を備えた、回転角度の検出精度が高いレゾルバ200を提供する事ができる。
【符号の説明】
【0033】
1 回転子、2 固定子鉄心、3a ヨーク部、3b ティース、3c 先端突起部、4 スロット、5 回転軸、6,206 インシュレータ、7 励磁巻線、
8 出力巻線、8a 第一の出力巻線、8b 第二の出力巻線、
9,209 ノズル、10,210 未巻線部、100,200 レゾルバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転子と、
前記回転子から径方向外側に離間して設けられ、先端部が前記回転子へ指向した複数のティースを有した固定子鉄心と、
前記ティースに導線を巻回して構成する励磁巻線と、
前記励磁巻線により発生する磁束の変化を電圧として出力する、前記ティースに導線を巻回して構成する出力巻線とを備え、
前記励磁巻線は、前記ティースの先端突起部の前記固定子鉄心の径方向外側に生じさせた前記出力巻線の未巻線部に巻回されるレゾルバ。
【請求項2】
前記ティースには絶縁用のインシュレータを備え、前記出力巻線と前記励磁巻線は前記インシュレータを介して前記ティースに巻回されている請求項1に記載のレゾルバ。
【請求項3】
前記インシュレータの前記固定子鉄心の径方向内側端部は鍔状の壁面であり、
前記未巻線部は前記壁面と前記出力巻線の間に設けられている請求項2に記載のレゾルバ。
【請求項4】
前記インシュレータの鍔状の前記壁面は、前記ティースの前記先端突起部の裏面に沿って延在する請求項3に記載のレゾルバ。
【請求項5】
前記ティースは、絶縁用電着塗装がされている請求項1に記載のレゾルバ。
【請求項6】
回転子と、
前記回転子から径方向外側に離間して設けられ、先端部が前記回転子へ指向した複数のティースを有した固定子鉄心と、
前記ティースに導線を巻回して構成する励磁巻線と、
前記励磁巻線により発生する磁束の変化を電圧として出力する、前記ティースに導線を巻回して構成する出力巻線とを備えるレゾルバの巻線方法であって、
前記出力巻線を、前記ティースの基端部から前記ティースの先端突起部の前記固定子鉄心の径方向外側壁面部の手前の所定位置で折り返して繰り返し巻回し、
前記励磁巻線は、前記ティースの前記先端突起部の前記固定子鉄心の径方向外側壁面部と、前記ティースに巻回した前記出力巻線との間に生じさせた未巻線部に巻回するレゾルバの巻線方法。
【請求項7】
前記ティースには絶縁用のインシュレータを備え、前記出力巻線と前記励磁巻線は前記インシュレータを介して前記ティースに巻回され、
前記未巻線部は、前記インシュレータの前記固定子鉄心の径方向内側の端部に設けた鍔部と前記出力巻線との間に生じさせた請求項6に記載のレゾルバの巻線方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−239310(P2012−239310A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−106768(P2011−106768)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】