説明

レニン阻害剤としての3,4−置換ピペリジン誘導体

本発明は、4位にイソキノロンを担持し、式(I):


を有する3,4−置換ピペリジニルをベースとするレニン阻害剤化合物に関する。本発明は更に、前記化合物を含む医薬組成物、並びに心血管イベント及び腎不全の治療におけるその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

を有する化合物またはその医薬的に許容され得る塩
[式中、
はC−C−アルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から選択され、前述の各々は任意に1〜3個のハロゲン及び/またはC−Cアルコキシで置換されており;
Vは水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルケニル、C−Cアルキニル、シアノ及びC−Cアルコキシからなる群から選択され、
前記アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル及びアルコキシは任意に各々ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、シアノ及びC−Cアルコキシからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、前述のアルキル、アルケニル及びアルコキシ置換基の各々は任意に1〜3個のハロゲンで置換されており;
Wは置換されていないかまたはフッ素でモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−またはペンタ−置換されているシクロプロピルであり;
XはOR、R、−(C−Cアルキレン)−(O)0−1−アリール及び−(C−Cアルキレン)−(O)0−1−ヘテロアリール
からなる群から選択され、
は水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルケニル、C−Cアルキニル、C−C−シアノ、−(C−Cアルキレン)−O−R、−(C−Cアルキレン)−N(−R)−C(=O)−(C−Cアルキル)、−(C−Cアルキレン)−C(=O)−N(−R)−(C−Cアルキル)、−(C−Cアルキレン)−N(−R)−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−(C−Cアルキレン)−O−C(=O)−N(−R)−(C−Cアルキル)、−(C−Cアルキレン)−N(−R)−(C−Cアルキル)、−(C−Cアルキレン)−S−(C−Cアルキル)、−(C−Cアルキレン)−S(=O)−(C−Cアルキル)及び−(C−Cアルキレン)−S(=O)−(C−Cアルキル)からなる群から選択され、
水素以外のRは任意にハロゲン、C(=O)OH、C−Cアルキル、C−Cアルケニル及びC−Cアルコキシからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、アルキル、アルケニル及びアルコキシ置換基の各々は任意に1〜3個のハロゲンで置換されており、
−(C−Cアルキレン)−(O)0−1−ヘテロアリールのヘテロアリールはN、O及びSからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含有し、各Nは任意に酸化物の形態であり、ならびに各Sは任意にS(=O)及びS(=O)からなる群から選択される酸化物の形態であり、
−(C−Cアルキレン)−(O)0−1−アリール及び−(C−Cアルキレン)−(O)0−1−ヘテロアリールのアリール及びヘテロアリールはそれぞれ任意に1〜4個のロゲンで置換されており、ならびに
は水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から選択され、前述のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル及びアルキニル置換基の各々は任意に1〜3個のハロゲンで置換されており、
Zは任意にハロゲン、C−Cアルキル及びCシクロアルキルからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されているC−Cアルキレンであり、前述のアルキル及びシクロアルキル置換基は任意に1〜3個のハロゲンで置換されており;
n1は0または1であり;
Yは(i)5または6員の飽和または不飽和ヘテロ環式または炭素環式単環式環(「単環式環」)、または(ii)5または6員の飽和または不飽和ヘテロ環式または炭素環式環に縮合している5または6員の飽和または不飽和ヘテロ環式または炭素環式環(「縮合環」)であり、
(i)または(ii)のヘテロ環式環はN、O及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含有し、各Nは任意に酸化物の形態であり、ならびに各Sは任意にS(=O)及びS(=O)からなる群から選択される酸化物の形態であり、
(i)または(ii)のヘテロ環式または炭素環式環は任意にモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−またはヘキサ−置換されており、その各置換基は
(1)ハロゲン、
(2)−OH、
(3)−NH(R)、
(4)オキソ、
(5)−C(=O)−R
(6)−O−C(=O)−R
(7)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルキル、
(8)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cシクロアルキル、
(9)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルケニル、
(10)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cシクロアルケニル、
(11)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルキニル、
(12)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルコキシ、
(13)シアノ、
(14)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−C−シアノ、
(15)−OCF
(16)−C(R
(17)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−OR
(18)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−N(R)−(C−Cアルキレン)−OR
(19)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−O−(C−Cアルキレン)−OR
(20)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−S−(C−Cアルキレン)−OR
(21)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−S(=O)−(C−Cアルキレン)−OR
(22)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−S(=O)−(C−Cアルキレン)−OR
(23)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−N(R)−C(=O)−(C−Cアルキレン)−R
(24)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−N(R)−C(=O)−OR
(25)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−N(R)(R)、
(26)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−O−(C−Cアルキレン)−C(R−C(=O)OR
(27)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−C(R−C(=O)−OR
(28)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−O−(C−Cアルキレン)−モルホリン、
(29)−OC(=O)−モルホリン、
(30)−SR
(31)−S(=O)−R
(32)−S(=O)−R
(33)−N(R)(R)、
(34)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−C(R−(R)、
(35)−(R0−1
(36)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルケニル−OR
(37)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルキニル−OR
(38)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−C(=O)−(C−Cアルキレン)−R
(39)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−O−C(=O)−(C−Cアルキレン)−R
(40)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−C(=O)−N(R)(R)、
(41)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−O−C(=O)−N(R)(R)、
(42)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−SR
(43)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−S(=O)−R、及び
(44)任意に1〜3個のハロゲンで置換されている−(C−Cアルキレン)−S(=O)−R
からなる群から独立して選択され、
は水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から選択され、前述のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル及びアルキニル置換基の各々は任意に1〜3個のハロゲンで置換されており、
はハロゲンであり、
は水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から選択され、前述のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル及びアルキニル置換基の各々は任意に1〜3個のハロゲンで置換されており、
は−C(H)(OH)−、−C(=O)−、−OC(=O)−、−C(=O)O−、−O−、−OC(=O)O−、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン、−N(R)−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−N(R)−C(=O)−、−C(=O)−N(R)−、−OC(=O)−N(R)−、−N(R)−C(=O)O−、−N(R)−S(=O)−及び−S(=O)−N(R)−からなる群から選択され、前述のアルキレン及びアルケニレン置換基の各々は任意に1〜3個のハロゲンで置換されており、ならびにRは上に定義されており、ならびに
は任意にモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−またはペンタ−置換されている5または6員の飽和または不飽和ヘテロ環式または炭素環式環であり、各置換基はハロゲン、−OH、−SR、−N(R)(R)、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、シアノ及びC−C−シアノからなる群から独立して選択され、前記ヘテロ環式環はN、O及びSから独立して選択される1から3個のヘテロ原子を含有し、各Nは任意に酸化物の形態であり、ならびに各Sは任意にS(=O)及びS(=O)からなる群から選択される酸化物の形態であり、ならびにR及びRは上に定義されている。]。
【請求項2】
は−CHである、請求項1の化合物。
【請求項3】
Vは水素またはハロゲンである、請求項1の化合物。
【請求項4】
Vは水素または塩素である、請求項1の化合物。
【請求項5】
Wはシクロプロピルである、請求項1の化合物。
【請求項6】
XはHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
(Z)n1は−CH−または結合である、請求項1の化合物。
【請求項8】
(Z)n1は−CH−である、請求項1の化合物。
【請求項9】
は任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルキルであり、
Vは水素または塩素であり、
Wはシクロプロピルであり、
Xは水素であり、ならびに
Zは−CH−である
請求項1の化合物。
【請求項10】
Yは任意に請求項1に記載されているようにモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−またはペンタ−置換されている
【化2】

である、請求項1の化合物。
【請求項11】
式(II):
【化3】

を有する、請求項10の化合物
[式中、
Aは
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)C−Cアルキル、
(4)C−Cアルコキシ、及び
(5)−S−(CH0−3−CH
からなる群から選択され、
(3)及び(4)は任意に1〜3個のハロゲンで置換されており、
Bは
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)C−Cアルキル、
(4)C−Cアルコキシ、
(5)−OH、
(6)−CF
(7)−C(=O)−CH
(8)−O−(C−Cアルキレン)−O−シクロプロピル、
(9)−O−(C−Cアルキレン)−O−(CH0−2−CH
(10)−(C−Cアルキレン)−O−(CH0−2−CH
(11)−OC(=O)−モルホリン、
(12)−O−(C−Cアルキレン)−モルホリン、
(13)−O−(C−Cアルキレン)−C(CH−C(=O)OH、
(14)−O−(C−Cアルキレン)−C(CH−C(=O)OCH
(15)
【化4】

及び
(16)
【化5】

からなる群から選択され、
(3)、(4)、(8)、(9)、(10)、(12)、(13)、(14)、(15)及び(16)は任意に1〜3個のハロゲンで置換されており、
Cは
(1)水素、
(2)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルキル、及び
(3)任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルコキシ
からなる群から選択され、ならびに
Dは
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)C−Cアルキル、
(4)C−Cアルコキシ、
(5)C−C−シアノ、
(6)C−Cアルケニレン−O−(CH0−2−CH
(7)−(C−Cアルキレン)−N(H)−C(=O)−O−(CH0−2−CH
(8)−(C−Cアルキレン)−N(H)−C(=O)−(CH0−2−CH
(9)−(C−Cアルキレン)−O−CHF
(10)−(C−Cアルキレン)−O−(CH0−2−CH
(11)−O−(C−Cアルキレン)−O−(CH0−2−CH
(12)−(C−Cアルキレン)−OH、
(13)−S−(C−Cアルキレン)−OH、
(14)−SCF
(15)−N(H)−(C−Cアルキレン)−O−(CH0−2−CH、及び
(16)
【化6】

からなる群から選択され、
F、G及びHは水素、ハロゲン、及び任意に1〜3個のハロゲンで置換されているC−Cアルキルからなる群から独立して選択され、ならびに
は−CH−、−C(H)(OH)−及び−C(=O)−からなる群から選択され、
(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)及び(15)は任意に1〜3個のハロゲンで置換されている。]。
【請求項12】
【化7】

である、請求項1の化合物、その立体異性体またはその医薬的に許容され得る塩、或いはその立体異性体の医薬的に許容され得る塩。
【請求項13】
【化8】

である、請求項1の化合物、その立体異性体またはその医薬的に許容され得る塩、或いはその立体異性体の医薬的に許容され得る塩。
【請求項14】
下記化合物
【化9】

またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項15】
下記化合物
【化10】

またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項16】
有効量の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩及び医薬的に許容され得る担体を含む医薬組成物。
【請求項17】
高血圧症、鬱血性心不全、肺性高血圧症、腎不全、腎虚血、腎機能不全、腎線維症、心不全、心臓肥大、心線維症、心筋虚血症、心筋症、糸球体腎炎、腎疝痛、糖尿病により生ずる合併症(例えば、腎障害、血管障害及び神経障害)、緑内障、高い眼圧、アテローム性動脈硬化症、血管形成術後再狭窄、血管または心臓手術後の合併症、勃起障害、高アルドステロン血症、肺線維症、強皮症、不安症、認知障害、免疫抑制剤での治療の合併症、及びレニン−アンギオテンシン系に関連することが公知の他の疾患に関連する疾患の治療または予防用薬剤を製造するための請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項18】
医薬活性量の請求項1に記載の化合物を患者に対して投与することを含む高血圧症、鬱血性心不全、肺性高血圧症、腎不全、腎虚血、腎機能不全、腎線維症、心不全、心臓肥大、心線維症、心筋虚血症、心筋症、糸球体腎炎、腎疝痛、糖尿病により生ずる合併症(例えば、腎障害、血管障害及び神経障害)、緑内障、高い眼圧、アテローム性動脈硬化症、血管形成術後再狭窄、血管または心臓手術の合併症、勃起障害、高アルドステロン血症、肺線維症、強皮症、不安症、認知障害、免疫抑制剤での治療の合併症、及びレニン−アンギオテンシン系に関連することが公知の他の疾患に関連する疾患の治療または予防方法。

【公表番号】特表2011−520924(P2011−520924A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509831(P2011−509831)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際出願番号】PCT/CA2009/000704
【国際公開番号】WO2009/140769
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(305042057)メルク フロスト カナダ リミテツド (99)
【Fターム(参考)】