説明

レーダ装置

【課題】レーダ装置における演算処理の負荷を軽減しつつ、ターゲットまでの距離を推定する。
【解決手段】複数の周波数を有する送信信号を送信波として出力する送信アンテナ14と、物体からの送信信号の反射波を受信する複数の受信アンテナ16と、送信アンテナ14から送信された送信信号と受信アンテナで受信された受信信号とを混合するミキサ20と、を備えるレーダ装置100で、複数の周波数の送信信号の各々について受信アンテナ16の各々で受信された受信信号に対してミキサ20で得られるビート信号を周波数解析すし、ドップラ周波数を検出し、ドップラ周波数毎に、受信アンテナ16と送信信号の周波数との組み合わせ毎に検出されたドップラ周波数の位相情報を受信アンテナ16及び複数の周波数について定められた順に並べた行列とその複素共役転置行列とから相関行列を求め、相関行列に基づいてターゲットまでの距離を推定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の受信アンテナを用いたCW方式のレーダ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
静止又は移動している物体までの距離及び方向並びにその物体の移動速度を検知するために様々なレーダ装置が開発されている。
【0003】
例えば、発振器から3つ以上の異なる周波数を有する送信信号を出力し、ターゲットで反射された信号を受信し、送信信号と受信信号とをミキサにより混合してビート信号を生成し、ビート信号から高速フーリエ変換(FFT)等によりドップラ周波数信号を検出し、送信信号毎のドップラ周波数信号の複素信号成分に基づきターゲットまでの距離を求めるレーダ装置が開示されている(特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−145425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複数の周波数を有する送信信号を用いてターゲットからの反射信号を複数の受信アンテナで受信して解析するCW方式のレーダ装置では、ターゲットまでの距離情報を高い分解能で求めるためにそれぞれの受信アンテナ(受信チャンネル)から得た位相情報を用いてターゲットとの相対距離を推定する。このとき、受信チャンネル毎に位相情報を用いて相関行列を計算するため、受信チャンネルの数が増加するほど計算処理の負荷が大きくなる。
【0006】
また、ターゲットが1つしか存在しない場合には、それぞれの受信チャンネルで得られるビート信号は同一のターゲットからの信号であることが明白であり、受信チャンネル間の位相差からターゲットに対する方位を正確に推定できる。しかしながら、異なる相対速度を有するターゲットが複数存在する場合には、それぞれの受信チャンネルでターゲットの数だけビート信号が検出され、受信チャンネル間でビート信号の対応付け(ペアリング)が必要となる。
【0007】
例えば、異なる相対速度を有するターゲットが2つ存在する場合、2つの受信チャンネルではそれぞれビート信号が2つずつ検出される。受信チャンネル1でのビート信号をL1,L2とし、受信チャンネル2でのビート信号をR1,R2とすると、受信チャンネル1,2の組み合わせ方は(1)(L1,R1),(L2,R2)又は(2)(L1,R2),(L2,R1)の2通りとなる。ここで、誤った組み合わせをした場合は方位も誤って推定されてしまう。また、ターゲットが増加すれば、ビート信号の対応付けの処理の負荷が大きくなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの態様は、複数の周波数を有する送信信号を送信波として出力する送信アンテナと、物体からの前記送信信号の反射波を受信する複数の受信アンテナと、前記送信アンテナから送信された送信信号と、前記受信アンテナで受信された受信信号と、を混合するミキサと、を備え、前記複数の周波数を有する送信信号の各々について前記受信アンテナの各々で受信された受信信号に対して前記ミキサで得られるビート信号を周波数解析することにより、前記物体との相対速度に起因するドップラ周波数を検出し、前記ドップラ周波数毎に、前記受信アンテナと前記送信信号の周波数との組み合わせ毎に検出された前記ドップラ周波数の位相情報を前記受信アンテナ及び前記複数の周波数について予め定められた順に並べた行列Bjを構成し、前記行列Bjと前記行列の複素共役転置行列BjHとから相関行列Bj・BjHを求め、前記相関行列Bj・BjHに基づいて前記物体までの距離を求めることを特徴とするレーダ装置である。
【0009】
ここで、前記相関行列Bj・BjHを平均化した後に前記物体までの距離を求めることが好適である。例えば、前記平均化処理は、前方後方平均及び空間移動平均の少なくとも一方であることが好適である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、レーダ装置における演算処理の負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態におけるレーダ装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における送信信号の周波数の変化を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における受信信号の周波数解析の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<装置構成>
本発明の実施の形態におけるレーダ装置100は、図1に示すように、発振器10、方向性結合器12、送信アンテナ14、受信アンテナ16−k(kは2以上の整数)、スイッチ18、ミキサ20、バンドパスフィルタ(BPF)22、アナログ/デジタル変換器(ADC)24及び信号処理部26を含んで構成される。
【0013】
発振器10は、送信アンテナ14から送信波として放射される送信信号を生成して出力する。発振器10は、発振周波数が可変な発振器である。本実施の形態では、発振器10は、基本周波数f0から周波数f0+(N−1)Δfまで所定の周波数間隔ΔfでN種類(但し、Nは2以上)の連続波を送信信号として生成して出力する。N=3の場合を例示すると、f0、f0+Δf、f0+2Δfの周波数の送信波を送信する。
【0014】
方向性結合器12は、発振器10から出力された送信信号を分波して送信アンテナ14とミキサ20へ出力する。送信アンテナ14は、方向性結合器12で分波された送信信号をアンテナ特性に応じた放射パターンで空間へ出力する。送信アンテナ14からは、図2に示すように、周期Tで基本周波数f0から周波数f0+(N−1)Δfまでの周波数を有する送信波が順に繰り返し送信される。
【0015】
受信アンテナ16−kは、空間からアンテナ特性に応じて電波を受信する。受信アンテナ16−kは少なくとも2つ以上設ける(kは2以上の整数)。本実施の形態では、受信アンテナ16−1から16−KまでのK個設けるものとする。各受信アンテナ16−kは互いに空間的に離れた位置に配置される。各受信アンテナ16−kで受信される受信信号には、送信アンテナ14から放射された送信信号をターゲット200が反射した反射波の成分が含まれる。反射波の周波数はレーダ装置100とターゲット200との相対速度に応じてドップラ周波数だけ送信信号の周波数からシフトする。以下、各受信アンテナ16−1〜16−Kを受信チャンネルch1〜chKとして表す場合がある。
【0016】
スイッチ18は、受信アンテナ16−1〜16−Kで受信された各受信信号を排他的に切り替えてミキサ20へ出力する。これにより、受信アンテナ16−1〜16−Kのそれぞれで受信した受信信号が順にスイッチ18から出力される。すなわち、基本周波数f0から周波数f0+(N−1)Δfまでの周波数を有する送信波が順に放射され、ターゲット200で反射された反射波の成分を含む信号が受信アンテナ16−1〜16−Kで受信され、スイッチ18で選択された受信アンテナ16−1〜16−Kの1つで受信された受信信号が順にミキサ20へ出力される。
【0017】
ミキサ20は、方向性結合器12から入力された送信信号とスイッチ18から出力された受信チャンネルch1〜chKの各受信信号のいずれかとを混合してBPF22へ出力する。ミキサ20から出力される信号には、送信信号の周波数と受信信号の周波数の差の周波数を有するビート信号が含まれる。すなわち、ターゲット200とレーダ装置100との間に相対速度があるとドップラ効果による周波数シフトが生じ、送信信号と受信信号の周波数に差が生じる。この差の周波数の信号がビート信号として出力される。
【0018】
BPF22は、ミキサ20において生成された信号からドップラ効果による周波数シフトを示すビート信号の成分以外の不要な信号を除去してADC24へ出力する。ADC24は、BPF22から出力された信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換して信号処理部26へ出力する。
【0019】
信号処理部26は、ADC24からの出力信号を受けて、その出力信号に基づいてレーダ装置100とターゲット200との距離、方位及び相対速度等を推定する。信号処理部26は、CPU、メモリ、入出力装置等を備えた一般的なコンピュータにおいて、以下の演算処理を行うプログラムを実行することによって実現することができる。または、信号処理部26は、以下の演算処理を行うロジック回路として構成してもよい。
【0020】
なお、本実施形態ではADC24でデジタル化された信号を処理しているが、信号処理部26をアナログ回路で構成し、アナログ信号のまま処理してもよい。
【0021】
<信号処理>
以下、レーダ装置100による信号処理について説明する。以下の処理は、信号処理部26によって行われる。なお、ターゲット200は複数存在してもよく、すべての観測時間内においてターゲット200の位置や速度はほとんど変化しないものとする。
【0022】
信号処理部26は、高速フーリエ変換等によりADC24から受けた信号から周波数スペクトルを求める。図3に、基本周波数f0から周波数f0+(N−1)Δfまで周波数間隔ΔfでN種類(但し、Nは2以上)の周波数を有する送信信号を送信中に、ターゲット200で反射された反射波を受信した受信アンテナ16−k(受信チャネルchk)の受信信号に対してミキサ20で生成されるビート信号について周波数スペクトルを求めた例を示す。このとき、速度が異なる複数のターゲット200が存在している場合、それぞれのレーダ装置100に対するドップラ周波数が異なるため、速度毎のドップラ周波数の信号が現れる。また、レーダ装置100との相対速度がないターゲット200ではミキサ20の出力は直流成分となり、BPF22により除去される。
【0023】
図3の例では、基本周波数f0から周波数f0+(N−1)Δfまでの送信信号のそれぞれについて、ターゲット200とレーダ装置100との相対速度に基づいて生ずるドップラ周波数f1〜fmにピークが現れている。図3に示すように、ドップラ周波数f1〜fmはターゲット200とレーダ装置100との相対速度だけでなく送信波の周波数f0〜f0+(N−1)Δfにも比例して変化するが、例えば76GHzのミリ波帯では周波数が1GHz変化してもドップラ周波数は1.3%しか変化せず、送信信号の周波数の相違はドップラ周波数f1〜fmにほとんど影響を与えない。
【0024】
このようにして得られるドップラ周波数f1〜fm毎に以下の解析を行い、それぞれのドップラ周波数f1〜fmに対応するターゲット200までの距離、方位、その相対速度を推定する。
【0025】
まず、ドップラ周波数fj(jはドップラ周波数を特定し、1〜mの整数を採る)について、受信アンテナ16−1〜16−K(受信チャンネルch1〜chK)と送信信号の周波数f0〜f0+(N−1)Δfとの組み合わせ毎に検出されたドップラ周波数fjのスペクトルの複素信号成分(位相情報)を受信アンテナ16−1〜16−K(受信チャンネルch1〜chK)及び送信信号の周波数f0〜f0+(N−1)Δfについて予め定められた順に並べた行列Bjを構成する。
【0026】
受信アンテナ16−1〜16−K(受信チャンネルch1〜chK)について予め定められた順とは、例えば、スイッチ18により受信アンテナ16−1〜16−Kの切り替え順とすることが好適である。より具体的には、受信アンテナ16−1,受信アンテナ16−2・・・受信アンテナ16−Kの順とすることが好適である。また、送信信号の周波数f0〜f0+(N−1)Δfについて予め定められた順とは、例えば、発振器10によって生成される送信信号の周波数の順とすることが好適である。より具体的には、周波数f0周波数f0+Δf・・・周波数f0+(N−1)Δfの順とすることが好適である。但し、これに限定されるものではなく、行列Bjの各行及び各列においてそれぞれの順が一定に保たれていればよい。
【0027】
当該順とした場合、数式(1)に示すように、行列Bjの要素bnkは、送信信号の周波数f0+(n−1)Δfの送信信号を送信中に受信アンテナ16−k(受信チャンネルchk)で受信された受信信号を解析して得られた周波数スペクトルにおけるドップラ周波数fjの複素信号成分(位相情報)となる。すなわち、nは、送信信号の周波数f0+(n−1)Δfを特定し、1〜Nまでの整数を採る。また、kは、受信アンテナ16−k(受信チャンネルchk)を特定し、1〜Kまでの整数を採る。
【数1】

【0028】
例えば、N及びKが3である場合、数式(2)に示すように、ドップラ周波数f1に対する行列B1は3行×3列となる。その要素b11は、送信信号の周波数f0の送信信号を送信中に受信アンテナ16−1(受信チャンネルch1)で受信された受信信号を解析して得られた周波数スペクトルにおけるドップラ周波数f1の複素信号成分(位相情報)となる。また、要素b12は、送信信号の周波数f0の送信信号を送信中に受信アンテナ16−2(受信チャンネルch2)で受信された受信信号を解析して得られた周波数スペクトルにおけるドップラ周波数f1の複素信号成分(位相情報)となる。また、要素b21は、送信信号の周波数f0+Δfの送信信号を送信中に受信アンテナ16−1(受信チャンネルch1)で受信された受信信号を解析して得られた周波数スペクトルにおけるドップラ周波数f1の複素信号成分(位相情報)となる。他の要素も同様である。
【数2】

【0029】
行列Bjにおいて、受信アンテナ16−k(受信チャンネルchk)に対する列ベクトルの要素bnkは、送信信号の周波数f0〜f0+(N−1)Δfの各々におけるドップラ周波数fjの複素信号成分(位相情報)を示す。したがって、この列ベクトルの要素bnk間の位相差は、送信信号の周波数f0〜f0+(N−1)Δfにより生ずるものであり、受信アンテナ16−kの位置に依らない。また、受信アンテナ16−1〜16−Kの位置により変化するのはターゲット200から各受信アンテナ16−1〜16−Kまでの光路差による位相差である。したがって、任意の受信アンテナ16−p(pは1〜Kまでの整数の何れか)について列ベクトルの要素bnp間の位相差は、他の受信アンテナ16−q(qは1〜Kまでのp以外の整数)について列ベクトルの要素bnq間の位相差と等しい。
【0030】
このような特性から、任意の受信アンテナから得られた列ベクトルの要素間の位相差を基準ベクトルCjとして、各受信アンテナの位置により生ずる光路差による位相差を並べてベクトルDjとすると、行列BjはCj×Djと表現することができる。
【0031】
そこで、行列Bjに対する相関行列Rxxjは数式(3)のように表すことができる。なお、行列BjH,ベクトルCjH,ベクトルDjHは、それぞれ行列Bj,基準ベクトルCj,ベクトルDjの複素共役転置行列(ベクトル)を表す。
【数3】

【0032】
ここで、Dj×DjHは定数αjとなるため、数式(3)はさらに数式(4)に変形できる。
【数4】

【0033】
数式(4)は、相関行列Rxxjを求める式が各受信アンテナ16−k(受信チャンネルchk)の列ベクトルでそれぞれ相関行列を求める形と同じになることを示している。ただし、相関行列Rxxjには全受信アンテナ16−1〜16−K(全受信チャンネルch1〜chK)で得られたドップラ周波数f1の複素信号成分(位相情報)が含まれているので、受信アンテナ16−k(受信チャンネルchk)毎に求めた相関行列よりもこの後に求める信号スペクトルのS/N比が高くなる。
【0034】
このようにして得られた相関行列Rxxjを利用してターゲット200についての情報を推定する。これには、MUSIC法、ESPIRIT法、Capon法等の高分解能推定法を適用することが好適である。
【0035】
以下、例としてCapon法を用いた距離推定法を示す。Capon法では、スペクトラム振幅算出式は数式(5)で表される。ここで、a(r)はスペクトラムを求める距離rと送信信号の周波数f0〜f0+(N−1)Δfに依存するモードベクトルであり、a(r)Hはa(r)の複素共役転置行列である。ただし、a(r)の要素は行列Bj内で並べた周波数の順で構成する。
【数5】

【0036】
数式(5)を用いて、走査する距離間を任意の間隔で距離rを変化させながらパワーPw(r)を求め、パワーPw(r)がピークを示すときの距離rをターゲット200までの距離として推定する。
【0037】
上記の処理をそれぞれのドップラ周波数f1〜fm毎に行うことによって、ドップラ周波数f1〜fm毎にスペクトルのピークを形成する要因となったターゲット200までの距離、方位及びその相対速度を推定することができる。
【0038】
<変形例>
観測時間が短い等の理由により行列Bjの要素間の相関が高い場合には、相関行列Rxxjに対して平均化処理を施してもよい。例えば、前方後方平均、空間移動平均等の平均化処理を施すことが好適である。これらの処理は単独に適用してもよいし、複数の処理を組み合わせ行ってもよい。
【0039】
相関行列Ruについての前方後方平均の計算方法の具体例を数式(6)に示す。なお、*は複素共役を表す。
【数6】

【0040】
また、移動平均では、相関行列Rxxjの対角線に沿って複数のサブアレイを定義し、それらの各成分を平均化することによって新しい行列を計算する。相関行列Ruについての移動平均の具体例を数式(7)に示す。
【数7】

【0041】
このようにして求めた新たな相関行列Rusを利用してターゲット200についての情報を推定する。推定には、MUSIC法、ESPIRIT法、Capon法等の高分解能推定法を適用することが好適である。
【符号の説明】
【0042】
10 発振器、12 方向性結合器、14 送信アンテナ、16(16−k) 受信アンテナ、18 スイッチ、20 ミキサ、22 バンドパスフィルタ(BPF)、24 アナログ/デジタル変換器(ADC)、26 信号処理部、100 レーダ装置、200 ターゲット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の周波数を有する送信信号を送信波として出力する送信アンテナと、
物体からの前記送信信号の反射波を受信する複数の受信アンテナと、
前記送信信号と、前記受信アンテナで受信された受信信号と、を混合するミキサと、
を備え、
前記複数の周波数を有する送信信号の各々について前記受信アンテナの各々で受信された受信信号に対して前記ミキサで得られるビート信号を周波数解析することにより、前記物体との相対速度に起因するドップラ周波数を検出し、
前記ドップラ周波数毎に、前記受信アンテナと前記送信信号の周波数との組み合わせ毎に検出された前記ドップラ周波数の位相情報を前記受信アンテナ及び前記複数の周波数について予め定められた順に並べた行列Bjを構成し、
前記行列Bjと前記行列の複素共役転置行列BjHとから相関行列Bj・BjHを求め、
前記相関行列Bj・BjHに基づいて前記物体までの距離を求めることを特徴とするレーダ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のレーダ装置であって、
前記相関行列Bj・BjHを前方後方平均及び空間移動平均の少なくとも一方で平均化した後に前記物体までの距離を求めることを特徴とするレーダ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−13056(P2011−13056A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−156482(P2009−156482)
【出願日】平成21年7月1日(2009.7.1)
【出願人】(000003609)株式会社豊田中央研究所 (4,200)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】