説明

ログ情報のビジュアル化装置とその方法及びビジュアル化プログラム

【課題】利用者のログ情報を視覚的に分かり易く検索表示でき、ログ情報中の利用時間の状況をビジュアルに把握できる装置とその方法及びビジュアル化プログラムを提供する。
【解決手段】コンピュータシステム1には、ログ情報の検索結果を表示する表示手段2と、ログ情報の検索時に検索条件等を指定する入力手段3と、ログ情報を記録蓄積する記憶媒体4とが備えている。コンピュータシステム1内に、記録媒体4に記録保存しているログ情報を検索し、表示手段2の画面にログ情報をビジュアル表示するビジュアルナビゲート手段5を有している。このビジュアルナビゲート手段5は、利用者のログ情報を取得して一時記憶部9に記録するログ情報取得部6と、一時記憶部9から利用者のログ情報を指定するログ情報選択部7と、表示手段2の画面表示形式の選択等を行う画面表示処理手段8とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータシステムにおけるログ情報を容易に参照できるログ情報のビジュアル化装置とその方法、及びビジュアル化プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、コンピュータシステムの操作履歴や、コンピュータシステム上で動作するアプリケーションの操作履歴等は、ログ情報として記憶媒体上のログファイルに記録され、蓄積されている。通常、コンピュータシステムのログファイルは、テキスト形式になっており、必要に応じて管理者等が、解析手段であるエディタなどを利用し、膨大なログ情報を参照して解析等行われている。
【0003】
ログファイルの中からログ情報を検索解析するログ情報解析装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1には、ログファイルの中からデータベースに登録されたキーワード及びログ情報の種別を表す種別情報などを検索条件として、該当するログ情報のみ検索して抽出し、指定された通知先に通知し、必要な部分のログ情報のみを参照できるようにするログ情報解析装置が提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、ログファイルに記録保存したログ情報を表示し、ログ情報に含まれる文字とこの文字を含むログ情報に対して、編集内容の編集情報を設定することにより、設定されたログ情報の抽出を行い、ユーザが所望する形態に整形して表示する表示ログ整形装置が提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開平8−314763号公報
【特許文献2】特開2005−15456号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ログ情報を特許文献1のようなキーワード等による抽出検索や、特許文献2のような編集条件設定による整形表示は、ログ情報の絞り込みはできるが、いずれもログ情報はテキスト形式の文字列表示となるため、利用者にとっては、視覚的にログ情報の状況を把握しずらい問題がある。
【0007】
本発明の目的は、ログ情報を視覚的に分かり易く検索表示でき、ログ情報中の利用時間の状況をビジュアルに把握できるログ情報のビジュアル化装置とその方法及びビジュアル化プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のログ情報のビジュアル化装置は、コンピュータシステムにより、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を検索し、表示手段の画面に利用者分のログ情報を表示するものであって、コンピュータシステムには、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を検索し、表示手段の画面に利用者分のログ情報を、指定した年の月日と時間で段階的にビジュアル表示するビジュアルナビゲート手段を有している。そして、このビジュアルナビゲート手段には、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を取得して一時記憶部に記録するログ情報取得部と、前記一時記憶部から指定年の月日と時間における利用者分のログ情報を選択処理するログ情報選択部と、表示手段の画面表示形式の表示処理を行う画面表示処理手段とを備えている。
【0009】
また、本発明のログ情報のビジュアル化方法及びビジュアル化プログラムでは、コンピュータシステムにより、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を読み込み処理し、前記読み込んだログ情報から表示手段の画面に表示する指定年で、利用者指定条件に合致する月をビジュアル表示する処理し、その月の利用者指定条件に合致する日をビジュアル表示する処理し、その日の利用者指定条件に合致する時間帯をビジュアル表示する処理し、その時間帯における利用者指定条件に合致する分区分単位の詳細ログ情報をビジュアル表示する処理を行うものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明のログ情報のビジュアル化装置によれば、コンピュータシステムにおけるテキスト形式で蓄積されている利用者の膨大なログ情報に対して、ビジュアルナビゲート手段により、利用者と時間を条件に視覚的に理解し易い形式で、ログ情報中の利用時間状況の検索表示を行うことができる。
【0011】
また、本発明のログ情報のビジュアル化方法及びビジュアル化プログラムによれば、コンピュータシステムを使用した利用者のログ情報を閲覧する閲覧利用者にとって、簡単な操作で見易く、しかも理解し易い形で画面に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明のログ情報のビジュアル化装置は、コンピュータシステムに、ログ情報の検索結果を表示する表示手段と、ログ情報の検索時に検索条件等を指定する入力手段と、ログ情報を記録蓄積する記憶媒体とを備えている。そして、コンピュータシステム内には、記憶媒体に記憶蓄積したログ情報を検索し、表示手段の画面に利用者分のログ情報をビジュアル表示するビジュアルナビゲート手段を有している。
【実施例1】
【0013】
本発明の一実施例であるログ情報のビジュアル化装置を、図1に示しており、コンピュータシステム1には、ログ情報の検索結果を表示する表示手段2と、ログ情報の検索時に検索条件等を指定する入力手段3と、ログ情報を記録蓄積する記憶媒体4とが備えられている。記憶媒体4には、コンピュータシステム1上で動作しているアプリケーション等のログ情報や、コンピュータシステム1における操作履歴情報等の利用者のログ情報が、ログファイル10に記録蓄積され、この例ではログ情報の検索を容易にするために、ログファイルインデックス11も記録保存している。
【0014】
記録媒体4としては、一般に使用する内蔵ハードディスクやUSB(Universal Serial Bus)ハードディスク等を用いることができる。また、このログ情報の蓄積場所は、コンピュータシステム1内の記録媒体を使用しても良く、上記の外付けした記録媒体以外に、ネットーワーク上にある管理サーバ等の記録媒体を使用することができる。
【0015】
本発明ではコンピュータシステム1内に、記録媒体4に記録保存しているログ情報を検索し、表示手段2の画面に例えば図2に示して後述するように、ログ情報をビジュアル表示するビジュアルナビゲート手段5を有している。このビジュアルナビゲート手段5は、記録媒体4に記録保存している利用者のログ情報を取得し、メモリ等の一時記憶部9に記録するログ情報取得部6と、一時記憶部9から利用者のログ情報を指定するログ情報選択部7と、表示手段2の画面表示形式の選択等を行う画面表示処理手段8とを備えて構成している。
【0016】
ログ情報選択部7は、例えば図2に示す如く表示手段2の画面に、閲覧利用者が参照したいログ情報の年を指定処理に応じて指定年の月選択画面12を表示する年指定処理部7A、指定月の選択に応じてカレンダー表示画面13を表示する月指定処理部7B、指定日の選択に応じて時間単位画面14を表示する日指定処理部7C、指定日の選択に応じて詳細表示画面15やログ情報のログ記録表示画面16を表示する時間指定処理部7Dを備えている。また、画面表示処理手段8には、図の例では存在した日を活性表示、存在しない日を不活性表示する活性表示処理部8Aと選択した指定の画面部分を強調表示させる強調表示処理部8Bとを設けている。
【0017】
図2に示す表示手段2の画面では、表示年を挟む両側の白三角の操作で指定変更可能としている指定年の全ての月や日のカレンダー表示をした例であるが、年や月や日の入力指定窓をそれぞれ設けておき、利用者がこれら入力指定窓に入力して指定するようにすることもできる。
【0018】
記録媒体4のログファイル10に記録するログ情報のデータ構造の一例を、図3に示している。このログ情報のデータ構造は、年月日データの日付情報フィールドと、時分秒データの時間情報フィールドと、コンピュータシステム1での操作を実施した利用者名などの情報である利用者名フィールドや、ログ情報の種別を示すログ種別フィールド、ログメッセージ情報フィールドから構成されている。
【0019】
また、本発明で使用するログファイルインデックス11の一例を、図4に示しており、ログファイルインデックス11は、ツリー構造となっている。ツリー階層構造は、最上階層の年単位の年データ21に、月単位の月データ22、日単位の日データ23が順に従属する構造になっている。年データ21には、西暦年とその年の範囲におけるログ情報の出力時に、コンピュータシステム1を利用していた利用者の情報を保持している。例えば、2004年にAさんとBさんが、コンピュータシステム1を利用していた場合には、2004年の年データには、AさんとBさんの利用者情報A、Bが保持される。
【0020】
月データ22には、月とその月におけるログ情報の出力時にコンピュータシステム1を利用していた利用者情報A、Bを保有している。同様に日データ23には、日とその日におけるログ情報の出力時にコンピュータシステム1を利用していた利用者情報A、Bを保有している。しかも、ログファイル10における、日単位のログ情報の開始格納位置を、ファイルポインタP1、P2…として保持している。
【0021】
本発明のログ情報のビジュアル化装置において、ビジュアルナビゲート手段5により時間的な視覚的絞り込みを行う手順を、図5のフローチャートに示している。閲覧利用者の操作で、ビジュアルナビゲート手段5の処理手順が実行されると、記憶媒体4のログファイルインデックス11からインデックス情報を読み込み、内部管理する一時記憶部9にログ情報を格納する(ステップS11)。次に、初期表示用の年を決定するため、ログファイルインデックス11の最新年データの西暦年を指定年として設定をする(ステップS12)。続いて、その指定年と利用者指定条件の有無を考慮し、表示対象とする年を決定する処理を実行する(ステップS13)。
【0022】
ここで、前記の表示対象年決定処理(ステップS13)の詳細な手順のフローチャートを、図6を用いて説明する。表示対象年決定処理(ステップS13)では、ログファイルインデックス11の情報を、前記ステップS11の処理にて格納した一時記憶部9から取得する(ステップS131)。次に、指定された指定年を、この処理のターゲット年として設定する(ステップS132)。
【0023】
続いて、利用者指定条件が指定されているかの有無判定を行い(ステップS133)、ここで利用者指定条件が有と判定された場合には、ターゲット年の年データに指定利用者が含まれるかテーブルの利用者名をチェックする(ステップS134)。このチェック結果を判定し(ステップS135)、利用者指定条件に該当(合致)する利用者名がない場合には、ターゲット年を1年減算する(ステップS136)。
【0024】
減算の結果、現在のログ保存期間をオーバーしているかの判定を実行し(ステップS137)、オーバーしているYes場合は、利用者の指定条件者の情報が存在せず、該当なし(ステップS138)となって終了する。ログ保存期間をオーバーしていないNoの場合は、再度前記のステップS134から実行する。
【0025】
利用者指定条件の有無の判定(ステップS133)で、利用者指定条件が無の場合や、前記ステップS135の判定で、利用者指定条件に該当する情報が存在する場合には、ターゲット年に属する月の月データをチェックし、存在月を選定する(ステップS139)。ここで、利用者指定条件がある場合には、存在月に指定利用者データがあるかのチェックも併せて実施する。次に、前記ステップS139で選定した存在月を活性表示、存在しない月を不活性表示として表示手段2に月選択画面を表示する(ステップS140)。
【0026】
図5の表示対象年決定処理(ステップS13)により、表示手段2には例えば図2に示すような月選択画面12が表示される。月選択画面12が表示中に、閲覧利用者によって年変更操作が実施される(ステップS14)と、指定年を操作に併せて増減処理を行い(ステップS15)、再度指定年と利用者指定条件の有無を考慮して表示対象とする年を決定する処理を実行する(ステップS13)。閲覧利用者が、入力手段3にて表示手段2の月選択画面12の活性表示された月(ログ情報の存在する月)を入力手段3から選択すると、その選択された活性表示月の情報を取得し(ステップS16)、その情報に基づいて、表示手段2に例えば図2に示すカレンダー表示画面13を表示する選択月カレンダー表示処理を実行する(ステップS17)。
【0027】
ここで、選択月カレンダー表示処理(ステップS17)の詳細な手順を、図7に示すフローチャートにより説明する。まず、ログファイルインデックス11の情報を、ステップS11の処理にて格納した一時記憶部9から取得する(ステップS171)。そして、この指定月に属する日の日データをチェックし、ログ情報の存在日を選定する(ステップS172)。ここでは、利用者指定条件がある場合には、存在日に指定利用者データがあるかのチェックも併せて実施する。
次に、画面表示処理手段8の活性表示処理部8Aによって、ステップS172で選定した存在日を、活性表示、存在しない日を不活性表示として、表示手段2に例えば図2に示すようなカレンダー表示画面13を表示する(ステップS173)。
【0028】
図5の選択月カレンダー表示処理(ステップS17)で表示したカレンダー表示画面13で、活性表示された日(ログ情報の存在する日)を選択すると、その選択された活性表示日の情報を取得し(ステップS18)、その情報に基づき、表示手段2に例えば図2に示すような時間単位画面14を表示するための選択日時間単位画面表示処理を実行する(ステップS19)。
【0029】
ここで、選択日時間単位画面表示処理(ステップS19)の詳細な手順を、図8に示すフローチャートにより説明する。選択日時間単位画面表示処理(ステップS19)では、ログファイルインデックス11の情報を、前記ステップS11の処理にて格納した一時記憶部9から取得する(ステップS191)。次に、選択日の日データからその日の分のログ蓄積が開始された格納位置を取得し(ステップS192)、取得した格納位置のログファイルから、1レコード分を読み出しする(ステップS193)。
【0030】
続いて、読み出したレコード情報の日付が、選択日と同じかどうかの判定を実施し(ステップS194)、同じYes場合には、1レコード分の情報を内部の一時記憶部9に格納する(ステップS195)。またこのとき、利用者指定条件がある場合には、利用者名が一致するレコード情報のみをテーブルに格納する。次レコードを読み出す必要があるときには、ステップS193から再度実行する。
【0031】
選択日の一致判定(ステップS194)で日付が不一致のNoの場合には、レコードを格納した一時記憶部9に基づき、例えば15分などの任意単位で時間ブロックを形成し、その時間ブロックにログ情報が存在する場合には、画面表示処理手段8の処理により、例えばその時間ブロックを斜線や塗りつぶし表示する等で、表示手段2には図2に示すようなログ情報の存在を表す表示にして、時間単位画面14を表示する(ステップS196)。
【0032】
表示手段2に表示する時間単位画面14は、画面表示処理手段8の処理により、例えば15分区分単位等の任意の区分単位で時間ブロックに分け、ログ情報が存在する時間ブロックは、パターン表示等の存在が区別できる表示にし、しかもその時間ブロック範囲の表示上を、入力手段3から閲覧利用者が矩形範囲を選択指示すると、時間単位画面操作処理(ステップS20)において、画面表示処理手段8の強調表示処理部8Aによって、選択した時単位の部分を強調表示させることもできる。
【0033】
ここで、時間単位画面の操作処理(ステップS20)のフローチャートの詳細な手順を、図9により説明する。時間単位画面の操作処理(ステップS20)では、閲覧利用者による入力手段3からマウス等による指示が発生(ステップS201)すると、マウス指示の1点目かの判定(ステップS202)を実施する。そして、1点目がYesの場合は、一時記憶部9の点テーブルにその座標情報を格納し(ステップS203)、既に選択時間ブロックが選択状態になっているかの判定を行い(ステップS204)、既に選択時間ブロックが選択状態になっている場合は、現在の選択状態の強調表示を削除し(ステップS205)、マウス指示の発生待ちとなる。選択状態でないNoの場合は、そのままマウス指示の発生待ちとなる。
【0034】
マウス指示の1点目かの判定(ステップS202)でNoの判定になった場合は、閲覧利用者によるマウス指示の2点目かの判定を実施する(ステップS206)。2点目の場合もYesの場合は、一点目と同様に一時記憶部9の点テーブルにその座標情報を格納し(ステップS207)、既に選択時間ブロックが選択状態になっているか判定を行い(ステップS208)、既に選択時間ブロックが選択状態になっているYesの場合は、現在の選択状態の強調表示を削除(ステップS209)し、マウス指示の発生待ちとなり、選択状態になっていない場合は、そのままマウスイベント発生待ちとなる。マウス指示の2点目かの判定(ステップS206)において、Noの判定になった場合は、マウス指示の発生待ちとなる。
【0035】
選択した強調表示部分の詳細表示を行う場合には、例えば該当部分を一般な押す(クリックする)詳細表示ボタン構成とし、この詳細表示ボタンを押すことにより、詳細表示への遷移動作を行う。遷移動作により、図5に示す選択した強調表示部分の時間帯の情報を取得(ステップS21)し、詳細表示画面15を表示するため、詳細画面表示処理を実行する(ステップS22)。
【0036】
ここで、詳細画面表示処理(ステップS22)の詳細画面表示処理の詳細を、図10に示すフローチャートにより説明する。詳細画面表示処理(ステップS22)においては、選択により強調表示された時間ブロックの情報を取得し(ステップS221)、強調表示された時間ブロックに該当するログ情報を利用者単位にログオンからログオフまでの一つの操作ブロックとしたタイムライン表示が行わせ(ステップS222)、利用者単位のタイムライン表示は、識別のために凡例表示を実施する(ステップS223)。
【0037】
表示手段2の画面に表示する詳細表示画面15は、図2に示す如く利用者A、B単位に区別がされており、利用者の作業単位のログ情報を表す凡例表示が行われる。その凡例表示に従い、利用者単位A、B毎にログオンからログオフまでの一つの操作ブロックとしたタイムラインで表示を行うようにしている。閲覧利用者が、画面のタイムラインの表示を入力手段3からマウス指示すると、利用者単位A、B毎にログオンからログオフまでのログ情報の全てがログ記録表示画面16に表示される(ステップS23)。このタイムライン表示の単位は、利用者単位のログオンからログオフ以外にパソコンロックシステムによる解除状態から施錠状態までを1つの単位として表示としても良いものである。
【0038】
図2に示す画面の例においては、詳細表示画面15は、例えば凡例表示として、Aさんのログ情報は斑模様の表示とし、Bさんのログ情報は、縦縞模様表示としている。この凡例表示された時間帯の詳細を表示する場合には、閲覧利用者が入力手段3から、マウスで矢印を該当時間帯の指定、或いは該当時間帯の部分を押すことにより、このログ情報がポップアップ表示の手段等でログ記録表示画面16の表示を行わせるようにしている。
【0039】
上記したフローチャートを用いて説明のビジュアルナビゲート手段5の処理手順は、この全体の処理手順を一括プログラム化しての使用、或いは個々の構成部分の処理手順毎にプログラム化しての使用で実施することができる。
【0040】
このように、ビジュアルナビゲート手段5の処理手順によって、指定年を起点として月、日、時単位、分区分単位、詳細ログ情報のような段階的なビジュアル化した表示を行わせたため、検索結果の確認を容易にできるし、目的のログ情報に迅速にアクセスすることができる。
【0041】
図1に示す記憶媒体4は、ログ情報の検索を容易にするために、ログファイル10とログファイルインデックス11の双方を記録保存しているが、検索性能面で効率を問題としない場合には、ログファイルインデックス11を省略し、ログファイル10から直接全検索する手段等によって、検索することもできる。また、記憶媒体4がコンピュータシステム1に内蔵されている場合には、その一部を一時記憶部9として利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施例であるログ情報のジュアル化装置を示す構成図である。
【図2】本発明のログ情報のビジュアル化装置によるログ情報の表示例を示す図である。
【図3】本発明におけるログ情報のデータ構造の例を示す図である。
【図4】本発明におけるログファイルインデックス構造の一例を示す図である。
【図5】本発明におけるビジュアルナビゲートの手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の表示対象年決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の選択月カレンダー表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の選択日時間単位画面処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の時間単位画面操作処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の詳細画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1…コンピュータシステム、2…表示手段、3…入力手段、4…記憶媒体、5…ビジュアルナビゲート手段、6…ログ情報取得部、7…ログ情報選択部、7A…年指定処理部、7B…月指定処理部、7C…日指定処理部、7D…時間指定処理部、8…画面表示処理手段、9…一時記憶部、10…ログファイル、11…ログファイルインデックス、12…月選択画面、13…カレンダー表示画面、14…時間単位画面、15…詳細表示画面、16…ログ記録表示画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムにより、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を検索し、表示手段の画面に利用者分のログ情報を表示する装置であって、前記コンピュータシステムには、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を検索し、表示手段の画面に利用者分のログ情報を、指定した年の月日と時間で段階的にビジュアル表示するビジュアルナビゲート手段を有して構成したことを特徴とするログ情報のビジュアル化装置。
【請求項2】
請求項1において、前記ビジュアルナビゲート手段には、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を取得して一時記憶部に記録するログ情報取得部と、前記一時記憶部から指定年の月日と時間における利用者分のログ情報を選択処理するログ情報選択部と、表示手段の画面表示形式の表示処理を行う画面表示処理手段とを備えて構成したことを特徴とするログ情報のビジュアル化装置。
【請求項3】
コンピュータシステムに、利用者のログ情報の検索結果を表示する表示手段と、ログ情報の検索時に指定を行う入力手段と、ログ情報を記録蓄積する記憶媒体とを備えたのもであって、前記コンピュータシステムには、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を検索し、表示手段の画面に利用者分のログ情報を、指定した年の月日と時間でビジュアル表示するビジュアルナビゲート手段5を有し、前記ビジュアルナビゲート手段は、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を取得して一時記憶部に記録するログ情報取得部と、前記一時記憶部から指定年の月日と時間における利用者分のログ情報を選択処理するログ情報選択部と、表示手段の画面表示形式の表示処理を行う画面表示処理手段とを備えて構成したことを特徴とするログ情報のビジュアル化装置。
【請求項4】
請求項2又は3において、前記ログ情報選択部には、指定年から月の表示、日の表示、時間単位の表示、分区分単位の表示、詳細ログ情報の表示を表示手段の画面へ段階的にビジュアル表示する処理手段を有することを特徴とするログ情報のビジュアル化装置。
【請求項5】
請求項2から4のいずれかにおいて、前記ログ情報選択部には、月の表示をカレンダー形式で表示手段の画面に表示する処理手段を有することを特徴とするログ情報のビジュアル化装置。
【請求項6】
請求項2から5のいずれかにおいて、前記ログ情報選択部には、時間単位の表示を時間ブロック形式で表示手段の画面に表示すると共に、選択した領域の時間ブロック部分を強調表示する処理手段を有することを特徴とするログ情報のビジュアル化装置。
【請求項7】
請求項2から6のいずれかにおいて、前記ログ情報選択部には、分区分単位を利用者の1作業単位で表示手段の画面に表示する処理手段を有することを特徴とするログ情報のビジュアル化装置。
【請求項8】
請求項2から7のいずれかにおいて、前記前記ログ情報選択部には、分区分単位を1作業単位で利用者の詳細ログ情報を表示手段の画面に表示する処理手段を有することを特徴とするログ情報のビジュアル化装置。
【請求項9】
コンピュータシステムにより、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を読み込み処理し、前記読み込んだログ情報から表示手段の画面に表示する指定年で、利用者指定条件に合致する月をビジュアル表示する処理し、その月の利用者指定条件に合致する日をビジュアル表示する処理し、その日の利用者指定条件に合致する時間帯をビジュアル表示する処理し、その時間帯における利用者指定条件に合致する分区分単位の詳細ログ情報をビジュアル表示する処理して行うことを特徴とするログ情報のビジュアル化方法。
【請求項10】
コンピュータシステムにより、記録媒体に記録保存している利用者のログ情報を読み込む処理手順と、前記読み込んだログ情報から表示手段の画面に表示する指定年で、利用者指定条件に合致する月をビジュアル表示する処理手順と、その月の利用者指定条件に合致する日をビジュアル表示する処理手順と、その日の利用者指定条件に合致する時間帯をビジュアル表示する処理手順と、その時間帯における利用者指定条件に合致する分区分単位の詳細ログ情報をビジュアル表示する処理手順とを実行することを特徴とするログ情報のビジュアル化プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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