説明

ロータリ射出成形機

【課題】温調水の漏水を防止でき、低コストにしてメンテナンスが容易なロータリ射出成形機を提供する。
【解決手段】ロータリテーブルと、これに取り付けられた複数の可動側金型と、ロータリテーブルを通して各可動側金型に温調水を循環させる温調水配管構造とを備えたロータリ射出成形機において、温調水配管構造を、ロータリテーブル11の回転中心軸16内に配置された固定管31と、固定管31の端部に連結されたスイベルジョイント32a,32bと、ロータリテーブルに対して揺動自在及び摺動自在に取り付けられた温調ブロック33a,33bと、スイベルジョイントと温調ブロックとを接続する第1のフレキシブル管34a,34bと、温調と各可動側金型21,22とを接続する第2のフレキシブル管35a,35bとから構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂の多色成形や多層成形に用いられるロータリ射出成形機に係り、特に、ロータリテーブルに備えられる温調水の配管構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ロータリ射出成形機は、固定ダイプレートに複数の固定側金型を取り付けると共に、固定ダイプレートと対向に配置されたロータリテーブルに固定側金型と同数の可動側金型を取り付け、ロータリテーブルを間欠的に回転駆動することによって各固定側金型と各可動側金型の組合せを順次変更し、金型の各組合わせ毎に複数の射出装置から樹脂を射出して、各部を構成する樹脂材料が異なる成形品を成形するものである。ロータリテーブル及び当該ロータリテーブルを回転可能に保持する可動ダイプレートには、各金型に温調水を循環させるための温調水配管が備えられる。
【0003】
従来のロータリ射出成形機においては、温調水配管の一部に、固定側が可動ダイプレートに取り付けられ、回転側がロータリテーブルに取り付けられたロータリジョイントが備えられており、ロータリジョイントを通して温調水供給装置から供給された温調水を、ロータリジョイントと各金型とを連結する温調水配管を通じて各金型に供給するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−347015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ロータリジョイントの固定側と回転側との間には、防水シールが備えられており、該部からの漏水を一応防止できるようになっている。しかしながら、ロータリジョイントは固定側に対して回転側を360°回転させるものであるので、初期状態において防水シールを如何に厳重にしても、摩耗によって防水シートが劣化しやすく、比較的短時間の稼働で回転摺動面から漏水しやすくなる。このため、従来のロータリジョイントを備えたロータリ射出成形機においては、特許文献1に記載されているように、ロータリジョイントから漏れ出した温調水を除去するための特別な手段を備えなくてはならず、構成が複雑で製造コストが高価になるという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、温調水の漏水を防止でき、低コストにしてメンテナンスが容易なロータリ射出成形機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、第1に、固定ダイプレートとテールストックとの間に架け渡されたタイバーと、該タイバーに案内されて型閉方向及び型開方向に移動する可動ダイプレートと、該可動ダイプレートに回転中心軸を介して回転可能に取り付けられた円盤状のロータリテーブルと、前記固定ダイプレートに取り付けられた複数の固定側金型と、前記ロータリテーブルに取り付けられた複数の可動側金型と、前記可動側金型に温調水を循環させる温調水配管構造とを備えたロータリ射出成形機において、前記温調水配管構造は、中空に形成された前記回転中心軸内に配置された固定管と、該固定管の端部に連結されたスイベルジョイントと、前記ロータリテーブルに対して揺動自在及び摺動自在に取り付けられた温調ブロックと、前記スイベルジョイントと前記温調ブロックとを接続する第1のフレキシブル管と、前記温調ブロックと前記可動側金型とを接続する第2のフレキシブル管とからなるという構成にした。
【0008】
ロータリテーブルの回転中心軸内に固定管を配置し、該固定管の端部にスイベルジョイントを連結し、スイベルジョイントとロータリテーブルに取り付けられた温調ブロックとを第1のフレキシブル管を介して接続すると、ロータリテーブルを回転駆動した場合に、スイベルジョイントの回転部が固定部に対して360°回転せず、比較的小さな角度範囲内で揺動するだけであるので、防水シールの耐用命数が延長され、長期間支障なく温調水を循環させることができる。また、温調ブロックをロータリテーブルに揺動自在及び摺動自在に取り付けると、ロータリテーブルの回転に伴って発生するスイベルジョイントに対する温調ブロックの位置ずれを吸収することができるので、第1のフレキシブル管に過大なストレスが作用せず、第1のフレキシブル管の耐用命数も延長することができる。
【0009】
本発明は、第2に、前記温調水配管構造は、前記可動側金型に温調水を供給する温調水の供給ルートと、前記可動側金型から戻る温調水を回収する温調水の回収ルートとをそれぞれ複数系統備えるという構成にした。
【0010】
かかる構成によると、各温調水の供給ルート毎に水温が異なる温調水を供給することにより、各可動側金型毎に適温に調整された温調水を循環させることができるので、各可動側金型について最適な温度条件で成形を実施することができ、良品を効率良く製造することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明のロータリ射出成形機は、ロータリテーブルの回転中心軸内に固定管を配置し、該固定管の端部にスイベルジョイントを連結し、スイベルジョイントとロータリテーブルに揺動自在及び摺動自在に取り付けられた温調ブロックとを第1のフレキシブル管を介して接続したので、スイベルジョイント及び第1のフレキシブル管の耐用命数を延長することができ、これらの部材のメンテナンスを容易化することができて、ロータリ射出成形機の稼働効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係るロータリ射出成形機の正面図である。
【図2】実施形態に係るロータリ射出成形機の平面図である。
【図3】実施形態に係る可動ダイプレートの正面図である。
【図4】実施形態に係る可動ダイプレートの一部断面した側面図である。
【図5】実施形態に係る支持ローラの構成を示す要部断面図である。
【図6】実施形態に係るロータリ射出成形機の動作説明図である。
【図7】実施形態に係るロータリ射出成形機の効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態に係るロータリ射出成形機の実施形態を、図1乃至図7を用いて説明する。本例のロータリ射出成形機は、図1及び図2に示すように、ベースフレーム1と、ベースフレーム1上に配置された型開閉ユニット2と、水平方向で互いに平行であるようにベースフレーム1上に配置された2つの射出ユニット3とを備えている。
【0014】
型開閉ユニット2は、図示しない型開閉用モータを搭載したテールストック4と、図示しない2つの固定側金型を搭載した固定ダイプレート5と、テールストック4と固定ダイプレート5との間に架け渡された複数本のタイバー6と、これら複数本のタイバー6に案内されてテールストック4と固定ダイプレート5との間で水平方向に前後進される可動ダイプレート7を含んで構成される。
【0015】
可動ダイプレート7には、図3及び図4に示すように、円盤状のロータリテーブル11と、ロータリテーブル11を支持する第1及び第2の支持ローラ12,13と、ロータリテーブル11を回転駆動する第1及び第2の電動サーボモータ14,15とが取り付けられている。
【0016】
ロータリテーブル11は、中空の回転中心軸16及び当該回転中心軸16の外周に備えられた軸受17を介して可動ダイプレート7に回転可能に取り付けられている。本例のロータリテーブル11は、外形が円盤状に形成されており、その外周には、全周にわたって平滑に形成された支持面18と全周にわたってギア歯が一定ピッチで均等に設けられたギア面19とが同心に形成されている。なお、本例においては、支持面18の直径がギア面19の直径よりも小径に形成されているが、これとは逆に、ギア面19の直径を支持面18の直径よりも小径に形成することもできる。このロータリテーブル11の前面側(固定ダイプレート5との対向面)には、金型取付プレート20を介して、回転中心軸16を中心とする点対称の位置に、第1及び第2の可動側金型21,22が取り付けられる。これら第1及び第2の可動側金型21,22は、固定ダイプレート5に取り付けられた図示しない2つの固定側金型とそれぞれ対向に配置される。
【0017】
ロータリテーブル11は、1成形サイクル毎に180°づつ間欠的に回転駆動され、固定ダイプレート5に取り付けられた2つの固定側金型とロータリテーブル11に取り付けられた2つの可動側金型21,22との組合せを交番的に切り替える。一方、射出ユニット3は、それぞれ異なる樹脂を射出するようになっていて、一方の射出ユニットにて単色の射出を行い、他方の射出ユニット3で単色成形品を保持した金型に対して射出を行うことで、2つの樹脂材料による2色成形又は2層成形を行う。
【0018】
第1及び第2の支持ローラ12,13は、図5に示すように、一端が可動ダイプレート7にボルト23にて固定されたローラ保持軸24の先端部に、軸受25を介して回転可能に取り付けられており、その外周面がロータリテーブル11の支持面18に当接される。このように、第1及び第2の支持ローラ12,13によってロータリテーブル11を支持すると、ロータリテーブル11の回転中心軸16に作用する曲げモーメントを解消できるので、横型のロータリ射出成形機におけるロータリテーブル11の偏心及び軸受17の偏摩耗を防止することができる。これら第1及び第2の支持ローラ12,13は、ロータリテーブル11の回転中心軸16を通る仮想垂直線Y−Yを介してその両側部分に等分に配置される。第1及び第2の支持ローラ12,13の配設位置は、各支持ローラ12,13と回転中心軸16とを結ぶ直線と仮想垂直線Y−Yとのなす角度が45°以内の適宜の位置に設定される。これにより、ロータリテーブル11の重量を安定かつ高効率に保持することができる。
【0019】
第1及び第2の電動サーボモータ14,15は、定格出力が同一であり、図4に示すように、可動ダイプレート7にボルト26を用いて固定される。このように、定格出力が同一の2つの電動サーボモータ14,15を用いると、製造時における部品管理及び組み立て工程を簡略化することができるので、ロータリ射出成形機の製造を高能率に行うことができる。これら第1及び第2の電動サーボモータ14,15の出力軸には、主動ギア27,28が取り付けられており、これらの主動ギア27,28は、ロータリテーブル11のギア面19に設けられたギア歯に噛み合わされる。したがって、第1及び第2の電動サーボモータ14,15を回転駆動すると、主動ギア27,28及びギア面19を介して、ロータリテーブル11が回転される。第1及び第2の電動サーボモータ14,15は、それぞれ第1及び第2の支持ローラ12,13の外側であって、ロータリテーブル11の回転中心軸16を通る仮想垂直線Y−Yを介してその両側部分に等分に配置される。その配設位置は、第1及び第2の電動サーボモータ14,15がロータリテーブル11の横方向に突出しない範囲に設定される。これにより、可動ダイプレート7の横幅を小さなものにすることができて、ロータリ射出成形機のコンパクト化を図ることができる。
【0020】
ロータリテーブル11には、図3及び図4に示す温調水配管構造が設けられており、図示しない温調水供給装置から供給される温調水が、この温調水配管構造を通して可動側金型21,22に循環される。
【0021】
本実施形態に係る温調水配管構造は、回転中心軸16の内部に配置され、その一端が可動ダイプレート7の背面側に設けられた軸受押さえ29に溶接された固定管31と、該固定管31の一端部に連結されたスイベルジョイント32a,32bと、ロータリテーブル11に揺動自在及び摺動自在に取り付けられた温調ブロック33a,33bと、各スイベルジョイント32a,32bとこれに対応する各温調ブロック33a,33bとを接続する第1のフレキシブル管34a,34bと、温調ブロック33a,33bと各可動側金型21,22とを接続する第2のフレキシブル管35a,35bとからなる。なお、前記各部材を表す符号に付された添字aは、可動側金型21,22に温調水を供給するルートを構成するものを示し、添字bは、可動側金型21,22からの温調水の戻りルートを構成するものを示している。
【0022】
固定管31は円筒形に形成されており、その内部には可動側金型21,22に温調水を供給する供給管路31aと可動側金型21,22からの温調水を図示しない温調水供給装置に戻す戻り管路31bとが形成されている。可動ダイプレート7の背面側に位置する固定管31の一端は、温調水供給装置に所要の接続配管を介して接続される。これに対して、ロータリテーブル11の表面側に位置する固定管31の他の一端には、各管路31a,31b毎にスイベルジョイント32a,32bの固定部が取り付けられる。
【0023】
温調ブロック33aは、図示しない温調水供給装置から供給される温調水を各可動側金型21,22に分配するものであり、温調ブロック33bは、各可動側金型21,22から図示しない温調水供給装置に戻る温調水を合流するものである。これらの各温調ブロック33a,33bと前述したスイベルジョイント32a,32bの回転部とは、第1のフレキシブル管34a,34bを介して接続される。また、各温調ブロック33a,33bと各可動側金型21,22とは、第2のフレキシブル管35a,35bを介して接続される。
【0024】
温調ブロック33a,33bは、図3及び図4に示すように、第1ブラケット41及び第2ブラケット43を介して金型取付プレート20に取り付けられる。即ち、略長方形に形成された金型取付プレート20の長辺中央部には、L字形の第1ブラケット41がボルトにて取り付けられており、この第1ブラケット41の立片には、長孔42が開設されている。一方、温調ブロック33a,33bの頂面には、L字形の第2ブラケット43がボルトにて取り付けられており、この第2ブラケット43の立片には、円形のボルト貫通孔(図示省略)が開設されている。そして、これら第1及び第2のブラケット41,43は、長孔42及びボルト貫通孔を合致した状態で組み合わされ、これらの各孔に挿通されたボルト44に2つのナット45,46を螺合し、ボルト44のヘッドに締め付け力が作用しないようにして、これら2つのナット45,46を締め付けることにより一体化される。これにより、各温調ブロック33a,33bは、ボルト44を中心として揺動自在となり、長孔42の長さ方向に摺動自在となる。
【0025】
実施形態に係るロータリ射出成形機は、ロータリテーブル11の回転中心軸16内に固定31管を配置し、該固定管31の端部にスイベルジョイント32a,32bを連結し、スイベルジョイント32a,32bとロータリテーブル11(金型取付プレート20)に取り付けられた温調ブロック33a,33bとを第1のフレキシブル管34a,34bを介して接続するので、図6に示すようにロータリテーブル11を回転駆動した場合、スイベルジョイント32a,32bの回転部が固定部に対して360°回転せず、比較的小さな角度範囲内で揺動するだけとなる。したがって、ロータリジョイントを用いる場合とは異なり、回転部と固定部との間に備えられた防水シールが劣化しにくく、スイベルジョイント32a,32bの耐用命数が延長されて、そのメンテナンスを容易なものにすることができる。
【0026】
また、実施形態に係るロータリ射出成形機は、温調ブロック33a,33bをロータリテーブル11に対して揺動自在及び摺動自在に取り付けたので、ロータリテーブル11を回転することにより、スイベルジョイント32a,32bの取付位置と温調ブロック33a,33bの取付位置との距離が変動した場合にも、その変動分を温調ブロック33a,33bの揺動及び摺動によって吸収することができ、第1のフレキシブル管34a,34bに過大なストレスが作用することを防止できて、第1のフレキシブル管34a,34bの耐用命数を延長することができる。
【0027】
即ち、図7(a)と図7(b)との比較から明らかなように、ロータリテーブル11の回転位置に関わりなくスイベルジョイント32a,32bの取付位置は一定であるので、ロータリテーブル11が回転して金型取付プレート20が横向きになったときには、スイベルジョイント32a,32bの取付位置から金型取付プレート20の長辺中央部までの距離が遠くなり、金型取付プレート20が縦向きになったときには、スイベルジョイント32a,32bの取付位置から金型取付プレート20の長辺中央部までの距離が近くなる。したがって、仮に温調ブロック33a,33bをロータリテーブル11に対して固定すると、図7(b)に示すように、その距離の差を吸収すべく第1のフレキシブル管34a,34bが大きく変形し、スイベルジョイント32a,32bと第1のフレキシブル管34a,34bとの間、及び温調ブロック33a,33bと第1のフレキシブル管34a,34bとの間に過大なストレスが作用して、第1のフレキシブル管34a,34bが破断しやすくなる。
【0028】
これに対して、温調ブロック33a,33bをロータリテーブル11に対して揺動自在及び摺動自在に取り付けると、図6(a),(b)に示すように、金型取付プレート20が横向きになったときには、温調ブロック33a,33bが金型取付プレート20の長辺に最も近い位置まで移動し、金型取付プレート20が縦向きになったときには、温調ブロック33a,33bが金型取付プレート20の長辺から離隔する方向に移動すると共に、温調ブロック33a,33bが第1のフレキシブル管34a,34bの変形に応じて揺動するので、各部材間に作用するストレスが緩和又は解消される。よって、第1のフレキシブル管34a,34bの耐用命数を延長することができる。
【0029】
なお、前記実施形態においては、可動側金型21,22への温調水の供給ルートと可動側金型21,22からの温調水の回収ルートとをそれぞれ1系統しか備えていないが、固定管31内に複数の供給管路31aと戻り管路31bとを形成し、各供給管路31a及び戻り管路31b毎にスイベルジョイント32a,32bと温調ブロック33a,33bと第1のフレキシブル管34a,34bと第2のフレキシブル管35a,35bとを備えることもできる。このようにすると、各供給管路31a毎に水温が異なる温調水を流通することにより、各可動側金型21,22毎に適温に調整された温調水を循環させることができるので、各可動側金型21,22について最適な温度条件で成形を実施することができ、良品を効率良く製造することができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、多色成形又は多層成形用のロータリ射出成形に利用できる。
【符号の説明】
【0031】
4 テールストック
5 固定ダイプレート
6 タイバー
7 可動ダイプレート
11 ロータリテーブル
12,13 支持ローラ
14,15 電動サーボモータ
16 回転中心軸
17 軸受
18 支持面
19 ギア面
20 金型取付プレート
21,22 可動側金型
31 固定管
32a,32b スイベルジョイント
33a,33b 温調ブロック
34a,34b 第1のフレキシブル管
35a,35b 第2のフレキシブル管
41 第1ブラケット
42 長孔
43 第2ブラケット
44 ボルト
45,46 ナット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定ダイプレートとテールストックとの間に架け渡されたタイバーと、該タイバーに案内されて型閉方向及び型開方向に移動する可動ダイプレートと、該可動ダイプレートに回転中心軸を介して回転可能に取り付けられた円盤状のロータリテーブルと、前記固定ダイプレートに取り付けられた複数の固定側金型と、前記ロータリテーブルに取り付けられた複数の可動側金型と、前記可動側金型に温調水を循環させる温調水配管構造とを備えたロータリ射出成形機において、
前記温調水配管構造は、中空に形成された前記回転中心軸内に配置された固定管と、該固定管の端部に連結されたスイベルジョイントと、前記ロータリテーブルに対して揺動自在及び摺動自在に取り付けられた温調ブロックと、前記スイベルジョイントと前記温調ブロックとを接続する第1のフレキシブル管と、前記温調ブロックと前記可動側金型とを接続する第2のフレキシブル管とからなることを特徴とするロータリ射出成形機。
【請求項2】
前記温調水配管構造は、前記可動側金型に温調水を供給する温調水の供給ルートと、前記可動側金型から戻る温調水を回収する温調水の回収ルートとをそれぞれ複数系統備えることを特徴とする請求項1に記載のロータリ射出成形機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−184437(P2010−184437A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−30252(P2009−30252)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(000222587)東洋機械金属株式会社 (299)
【Fターム(参考)】