説明

ワイパブレード及び車両用ワイパ

【課題】払拭面へ洗浄液を供給する手段を備えたワイパブレード及び車両用ワイパにおいて、洗浄液を噴射する噴射孔の数を少なくしつつ、洗浄液をワイパブレードの長手方向の広範囲に亘って払拭面へ供給する。
【解決手段】ウォッシャノズル41の第1の噴射孔51a及び第2の噴射孔51bから噴射された洗浄液W1,W2におけるワイパブレード13の長手方向への広がりの中心軸線L1,L2が、ワイパブレード13の幅方向(払拭方向)から見て互いに交差する(より詳しくは、互いが干渉しないねじれの位置状態となる)ように、該第1の噴射孔51a及び第2の噴射孔51bの噴射方向が設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両ウインドガラスの払拭面の払拭とともに、該払拭面へ洗浄液を供給する手段を備えたワイパブレード及び車両用ワイパに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両ウインドガラスの払拭面に付着した汚れをワイパブレードにて払拭する際、ウォッシャ装置の作動により払拭面に洗浄液が供給されるようになっている。例えば特許文献1に開示されている車両用ワイパでは、洗浄液を払拭面に的確に供給すべく、ワイパブレードの外側にて剛性を有する配管を該ワイパブレードの長手方向に沿うようにして装着し、その配管に形成される複数の噴射孔から払拭面に向けて洗浄液を噴射させるようにしている。また、この配管の屈曲部分に設けられた噴射孔の噴射方向が長手方向外側に向いているため、ワイパブレードの長手方向の広範囲に亘って洗浄液を供給することができるようになっている。
【特許文献1】実開昭54−180541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、近年の車両用ワイパにおいて、デザイン性の向上や良好な運転視界の確保等の要求に対して、払拭面からのワイパブレードの高さ(払拭面に対する垂直方向距離)が低くなる傾向にある。しかしながら、上記特許文献1のような車両用ワイパでは、ワイパブレードの高さを低くするとそれに伴って配管の高さも低くなり、払拭面と噴射孔との間隔が小さくなってしまう。このため、払拭面に噴射される洗浄液の広がりが狭くなり、噴射孔を増設しなければワイパブレードの長手方向の広範囲に亘って洗浄液を払拭面に供給することが困難となる。特に、配管の長手方向中央の噴射孔から略真下に噴射される洗浄液の広がりは狭いため、この噴射孔から噴射された洗浄液が払拭面に着水する領域(着水エリア)と噴射方向が長手方向に向けられた噴射孔の着水エリアとの間に未着水のエリアが生じてしまう虞があった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、払拭面へ洗浄液を供給する手段を備えたワイパブレード及び車両用ワイパにおいて、洗浄液を噴射する噴射孔の数を少なくしつつ、洗浄液をワイパブレードの長手方向の広範囲に亘って払拭面へ供給することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の噴射孔から洗浄液を噴射して払拭面に前記洗浄液を供給するウォッシャノズルを備えた、前記払拭面を払拭するためのワイパブレードであって、前記ウォッシャノズルは、少なくとも2つの前記噴射孔から噴射した前記洗浄液におけるワイパブレードの長手方向への広がりの中心軸線がその長手方向と直交する幅方向から見て互いに交差するように設定されたことをその要旨とする。
【0006】
この発明では、ウォッシャノズルの複数の噴射孔のうち少なくとも2つの噴射孔から噴射された洗浄液におけるワイパブレードの長手方向への広がりの中心軸線が、その長手方向と直交する幅方向(払拭方向)から見て互いに交差するように設定される。つまり、該中心軸線が互いに交差する洗浄液の払拭面に対する入射角度が小さくなり、該噴射孔から払拭面の着水地点までの距離が長くなるため、洗浄液が払拭面に着水するまでにより一層広がり、しかも着水後も噴射の勢いで噴射方向(長手方向)に広がるため、噴射孔1つ当たりの着水エリアをより広げることが可能となる。これにより、洗浄液を噴射する噴射孔の数を少なくしつつ、洗浄液をワイパブレードの長手方向の広範囲に亘って払拭面へ供給することが可能となる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパブレードにおいて、前記交差する中心軸線の前記払拭面に対する入射角度が5度〜60度となるように設定されたことをその要旨とする。
【0008】
この発明では、噴射された洗浄液における中心軸線の払拭面に対する入射角度が5度〜60度となるように設定されているため、噴射孔毎の着水エリアを十分広くでき、より好適に洗浄液をワイパブレードの長手方向の広範囲に亘って払拭面へ供給することが可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワイパブレードにおいて、前記ウォッシャノズルは、前記各噴射孔から噴射された前記洗浄液が前記払拭面における着水する複数の着水エリアが、ワイパブレードの長手方向に切れ目なく連なるように設定されたことをその要旨とする。
【0010】
この発明では、各噴射孔から噴射された洗浄液が払拭面における着水する着水エリアが、ワイパブレードの長手方向に切れ目なく連なるように設定されるため、長手方向においての洗浄液の払拭面への着水のムラを抑えることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載のワイパブレードにおいて、前記ウォッシャノズルは、前記各噴射孔から噴射された前記洗浄液が前記払拭面における着水する複数の着水エリアが、ワイパブレードの長手方向の中心線に対して線対称となるように設定されたことをその要旨とする。
【0012】
この発明では、各噴射孔から噴射された洗浄液が払拭面における着水する着水エリアが、ワイパブレードの長手方向の中心線(長手方向に2等分する線)に対して線対称となるように設定されるため、長手方向においての洗浄液の払拭面への着水のムラを抑えることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載のワイパブレードにおいて、前記ウォッシャノズルは、前記各噴射孔から噴射された前記洗浄液が前記払拭面における着水する複数の着水エリアが、ワイパブレードの長手方向に沿う直線状になるように設定されたことをその要旨とする。
【0014】
この発明では、各噴射孔から噴射された洗浄液が払拭面における着水する着水エリアが、ワイパブレードの長手方向に沿う直線状になるように設定されるため、払拭方向においての洗浄液の払拭面への着水のムラを抑えることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載のワイパブレードにおいて、前記各噴射孔は、ワイパブレードの長手方向に沿う直線状に配置されたことをその要旨とする。
【0016】
この発明では、各噴射孔はワイパブレードの長手方向に沿う直線状に配置されるため、これら各噴射孔を容易に形成することができる。
請求項7に記載の発明は、往復回動されるワイパアームの先端に払拭面を払拭するワイパブレードが連結されるとともに、該連結部において、複数の噴射孔から洗浄液を噴射して前記払拭面に前記洗浄液を供給するウォッシャノズルを備えた車両用ワイパであって、前記ウォッシャノズルは、少なくとも2つの前記噴射孔から噴射した前記洗浄液における前記ワイパブレードの長手方向への広がりの中心軸線がその長手方向と直交する幅方向から見て互いに交差するように設定されたことをその要旨とする。
【0017】
この発明では、ワイパアームとワイパブレードとの連結部に設けられたウォッシャノズルの複数の噴射孔のうち少なくとも2つの噴射孔から噴射された洗浄液におけるワイパブレードの長手方向への広がりの中心軸線が、その長手方向と直交する幅方向(払拭方向)から見たときに互いに交差するように設定される。つまり、該中心軸線が互いに交差する洗浄液の払拭面に対する入射角度が小さくなり、該噴射孔から払拭面の着水地点までの距離が長くなるため、洗浄液が払拭面に着水するまでにより一層広がり、しかも着水後も噴射の勢いで噴射方向(長手方向)に広がるため、噴射孔1つ当たりの着水エリアをより広げることが可能となる。これにより、複数の噴射孔を有するウォッシャノズルをワイパアームとワイパブレードとの連結部に備えた車両用ワイパにおいて、洗浄液を噴射する噴射孔の数を少なくしつつ、洗浄液をワイパブレードの長手方向の広範囲に亘って払拭面へ供給することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
従って、上記記載の発明によれば、払拭面へ洗浄液を供給する手段を備えたワイパブレード及び車両用ワイパにおいて、洗浄液を噴射する噴射孔の数を少なくしつつ、洗浄液をワイパブレードの長手方向の広範囲に亘って払拭面へ供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1に、自動車のフロントガラス1の払拭面1aに付着した汚れや雨滴等を払拭する車両用ワイパ11を示す。
【0020】
車両用ワイパ11は、ワイパアーム12とワイパブレード13とから構成されている。ワイパアーム12は、基端部がワイパモータ(図示略)の駆動力にて所定角度で往復運動されるピボット軸(図示略)に固定され、該アーム12の先端部にはワイパブレード13が回動可能に連結される。尚、ワイパアーム12には、ワイパブレード13を払拭面1aに押圧するためのスプリング(図示略)が装着されている。そして、ピボット軸の往復回動に伴ってワイパアーム12が往復回動運動を行うことにより、ワイパブレード13が払拭面1aの払拭動作を行うようになっている。
【0021】
ワイパブレード13は、図3に示すように、レバーアッセンブリ14と、ブレードラバー15と、カバー部材16と、連結部材17と、装着プレート18とからなる。
レバーアッセンブリ14は3つのレバー、即ちプライマリレバー21と、そのプライマリレバー21の長手方向両端部にそれぞれ回動可能に連結される2つのセカンダリレバー22とによりトーナメント状(階層的)に構成されている。
【0022】
プライマリレバー21は、長手方向中央部にホルダ部21aと、該ホルダ部21aの両側から延びるアーム部21bとを有している。ホルダ部21aには、一対の平板状の側壁が平行をなし上部に長方形状の開口部21cが形成されるとともに、該開口部21cからワイパアーム12の先端部が挿入される。また、ホルダ部21aには連結部材17が回動可能に装着され、該連結部材17には前記ワイパアーム12の先端部が着脱可能に装着される。アーム部21bは、長手方向と直交する横断面視において山折り形状(払拭面1a側が開口した断面略U字状)に形成されている。
【0023】
セカンダリレバー22は、プライマリレバー21のアーム部21bと同様、山折り形状(払拭面1a側が開口した断面略U字状)に形成されている。セカンダリレバー22は、長手方向中央部がプライマリレバー21の両端部(各アーム部21bの先端)にそれぞれ回動可能に連結されている。各セカンダリレバー22の長手方向両端部には、ブレードラバー15を把持(保持)するための把持部22aがそれぞれ形成されている。把持部22aは、長手方向から見て払拭面1a側が開口する略コ字状をなし、開口端においては互いに内側に延びて幅狭に形成されている。これら4つの把持部22aは、ゴム部材にて長尺に形成され払拭面1aに接触して払拭するためのブレードラバー15を図2に示すように長手方向に所定間隔を有して把持する。
【0024】
因みに、ブレードラバー15には、把持部22aから受ける払拭面1a側への押圧力を長手方向に分散すべく長尺に形成された一対のバッキング19が該ラバー15の長手方向に沿って装着されている。バッキング19は、長手方向に複数の異なる曲率で区分されて全体として湾曲状に形成されている。バッキング19の各区間における曲率は、該バッキング19が装着されたブレードラバー15が払拭面1aの払拭範囲全体で良好に追従するように該払拭面1aの曲面形状に対応させて設定されている。
【0025】
図1〜図3に示すように、レバーアッセンブリ14を覆うカバー部材16は、ブレードラバー15の両端部まで延びるように設けられる。また、カバー部材16は、それぞれ樹脂材料にて所定の剛性を有するように形成されるセンターカバー部31と、該センターカバー部31の両側に配置される2つのサイドカバー部32とから構成されている。
【0026】
センターカバー部31は、前記プライマリレバー21に装着され、該レバー21の略全体を覆う。センターカバー部31は、長手方向中央部にホルダ収容部31aと、該ホルダ収容部31aの両側から長手方向に延びるアーム収容部31bとを有している。ホルダ収容部31aは、プライマリレバー21のホルダ部21aを収容するとともに該ホルダ部21aに設けた開口部21cと対応した開口部31cを上部に有しており、該開口部31cからワイパアーム12の先端部が挿入される。アーム収容部31bは、長手方向と直交する横断面視において山折り形状(払拭面1a側が開口した断面略U字状)に形成されている。
【0027】
プライマリレバー21の両端部(アーム部21bの先端部)には、サイドカバー部32の基端が回動可能に装着される。この場合、サイドカバー部32の基端部内側には連結ピン32xが設けられるとともに、プライマリレバー21の両端部にはその連結ピン32xが嵌合する嵌合孔21xが設けられ、連結ピン32xと嵌合孔21xとの嵌合によりサイドカバー部32が回動可能となっている。サイドカバー部32は、センターカバー部31のアーム収容部31bと同様、山折り形状(払拭面1a側が開口した断面略U字状)に形成され、基端部から先端部に向かうほど頂部の高さが次第に低く形成されている。サイドカバー部32は、プライマリレバー21の両端から突出するセカンダリレバー22を覆うとともに、該セカンダリレバー22よりも更に端部側においてはブレードラバー15の上部に配置される。サイドカバー部32の先端部には、ブレードラバー15の端部を把持(保持)すべく前記セカンダリレバー22の把持部22aと略同様な形状をなす把持部32aが形成されている。そして、サイドカバー部32は、各セカンダリレバー22の端部から長手方向に突出したブレードラバー15の撓みに追従するように、プライマリレバー21の両端部に装着される基端部(連結ピン32x)を中心に回動するようになっている。
【0028】
また、センターカバー部31のアーム収容部31b及び各サイドカバー部32における車両前方側の壁部には、車両走行時に生じる走行風を受けることによりブレードラバー15を払拭面1a側に押圧する押圧力を生成するフィン部31d,32bがそれぞれ形成されている。また、フィン部31d,32bは、アーム収容部31b及びサイドカバー部32の長手方向全体に設けられている。
【0029】
また、図2に示すように、前記センターカバー部31においてフィン部31dが設けられる側とは反対側(車両後方側、つまりワイパブレード13の停止位置における払拭開始進行方向側)にはウォッシャノズル41が配置されている。ウォッシャノズル41は、前記プライマリレバー21のホルダ部21aに下方から装着される図4に示すような樹脂製の装着プレート18に一体に構成されている。
【0030】
ここで、装着プレート18のプレート本体部18aには、長手方向中央部においてホルダ部21aの開口部21cに対応した長方形状の開口部18bが形成されている。開口部18bの幅方向両端にはホルダ部21aの各側壁の外側面に沿ってそれぞれ上方に延びる装着片18cが形成され、各装着片18cの内側にはホルダ部21aの上端に掛け止められる係止突起18dがそれぞれ2つずつ形成されている。これにより、装着プレート18は、ホルダ部21aに対して着脱可能に装着される。
【0031】
開口部18bの長手方向両側には、ホルダ部21aの下側開口を閉塞する閉塞部18eが設けられている。各閉塞部18eの上面には、ホルダ部21aの内側に挿入される区画壁18fがそれぞれ立設されている。区画壁18fは、ホルダ部21aにおいて開口部21c側の内部空間と該開口部21cから長手方向外側(アーム部21b側)の内部空間とを区画している。つまり、閉塞部18eを設けることにより、開口部21cの長手方向両側においてホルダ部21aの下側開口から走行時の空気流が入り込むことが防止され、区画壁18fを設けることにより、開口部21c内に侵入してきた空気流が長手方向外側(アーム部21b側)に入り込むのが防止される。これにより、ホルダ部21aを中心としたプライマリレバー21部分の空気流がスムーズになり、走行時の風切り音が低減されるようになっている。
【0032】
プレート本体部18aの一側(フィン部31dが設けられる側とは反対側)には、蓋部18gが延出形成されている。蓋部18gは、プライマリレバー21とセンターカバー部31との間に形成される隙間を閉塞する。この蓋部18gにおいても、プライマリレバー21とセンターカバー部31との間の隙間内に空気流が入り込むことが防止され、走行時の風切り音が低減されるようになっている。
【0033】
蓋部18gの上面には、ウォッシャノズル41が一体に構成される。即ち、ウォッシャノズル41は、蓋部18gにてセンターカバー部31の開口(隙間)が閉塞されたその内部に収容される。このウォッシャノズル41は、ホース接続部42、逆止弁部43及びノズル部44を備えてなる。
【0034】
蓋部18gの上面には、図5に示すように、略有底円筒状の逆止弁部43のケース部43aが一体に形成されており、該ケース部43aの底部には蓋部18gの上面にて長手方向に沿うようにノズル部44が一体に形成されている。ケース部43aの内部には断面円形状の収容凹部43bを有し、該収容凹部43b内には弁体45及びコイルスプリング46が収容される。
【0035】
弁体45は、樹脂にて略円柱状に形成された基部45aと、ゴムやエラストマー等の弾性部材にて略円盤状に形成されたシール部45bと有し、該シール部45bが基部45aの軸方向一端に装着されて構成されている。また、基部45aの軸方向他端には円環状のバネ装着溝45cが形成されており、該装着溝45cにはコイルスプリング46の一端が装着される。コイルスプリング46は、その弁体45とケース部43aの底部との間に介在される。尚、弁体45(基部45a及びシール部45b)は、その外径が収容凹部43bの内径よりも小さくなるように設定されている。つまり、収容凹部43bにはその内壁面に対して隙間を有するように弁体45が収容され、弁体45の周囲が洗浄液の流路とされている。
【0036】
ケース部43aの開口部には、該開口部を閉塞する蓋体48が装着される。蓋体48には、長手方向に突出する略円筒状の前記ホース接続部42を有している。ホース接続部42内には、洗浄液をケース部43aの収容凹部43b内に導入する導入通路42aが形成され、導入通路42aは蓋体48の内側面中央にて開口している。
【0037】
ここで、図1にて示すワイパアーム12には、その下面において、車体側のウォッシャポンプ(図示略)から延びる車体側ホース40が配設されている。車体側ホース40は、樹脂材料又はゴム、エラストマー等の弾性材料にて形成されており、該ホース40の先端部がワイパアーム12の先端近傍のセンターカバー部31に設けた挿入孔31eから該カバー部31内に挿入され、該カバー部31内でウォッシャノズル41のホース接続部42に嵌着される。
【0038】
図5において、蓋体48内側面における導入通路42aの開口の周囲には、弁体45の外径より小さい直径の環状凸部48aが形成されている。環状凸部48aには、弁体45のシール部45bがコイルスプリング46の付勢力にて密着する。つまり、弁体45により導入通路42aが閉塞(閉弁)され、洗浄液の収容凹部43b内への浸入が阻止される。これに対し、ウォッシャポンプの作動により車体側ホース40を通じて洗浄液が供給されると、その洗浄液の供給圧に基づいて弁体45がコイルスプリング46の付勢力に抗して退避し、導入通路42aが開放(開弁)される。これにより、収容凹部43b内に洗浄液が供給される。
【0039】
前記ノズル部44は、長手方向に延びる連通孔44aを有しており、該連通孔44aはケース部43a内の収容凹部43bと連通している。また、ノズル部44(蓋部18g)の下面には、洗浄液を噴射する第1の噴射孔51a、第2の噴射孔51b、第3の噴射孔51cの3つの噴射孔がウォッシャノズル41の長手方向において所定間隔を有して形成されている。各噴射孔51a,51b,51cは、ワイパブレード13の長手方向(ウォッシャノズル41の長手方向と同一方向)に沿う直線状に配置されている。
【0040】
ノズル部44の先端付近に設けられた第1の噴射孔51a及びノズル部44の長手方向略中央に設けられた第2の噴射孔51bは、それぞれ連通孔44aと連通している。第1の噴射孔51aは、ノズル部44の下面に向かうに連れてワイパブレード13の基端側に向かって延びている。第2の噴射孔51bは、ノズル部44の下面に向かうに連れてワイパブレード13の先端側に向かって延びている。収容凹部43bの下部に設けられた第1の噴射孔51aは、該収容凹部43bと連通するとともに、蓋部18gの下面に向かうに連れてワイパブレード13の基端側に向かって延びている。各噴射孔51a,51b,51cは、洗浄液を拡散噴射すべくノズル部44の下面に向かうにしたがって(孔の開口ほど)徐々にウォッシャノズル41の長手方向に広がっている。
【0041】
上記のような構成の車両用ワイパ11において、払拭面1aに洗浄液の必要が生じ前記ウォッシャポンプが作動されると、ノズル41内の収容凹部43b及び連通孔44aに洗浄液が供給され、図5に示すように、各噴射孔51a,51b,51cからそれぞれ対応する洗浄液W1,W2,W3が噴射される。そして、ウォッシャポンプの作動に連動してワイパブレード13の払拭動作が開始される。このワイパブレード13の払拭面1aに対する払拭は、前記ブレードラバー15の長手方向全体が払拭面1aに追従した状態で、ワイパブレード13の長手方向と直交する幅方向に移動することで行われる(図1参照)。
【0042】
第1の噴射孔51aはその形状に倣ってワイパブレード13の基端側に向けて洗浄液W1を噴射する。また、第2の噴射孔51bはその形状に倣ってワイパブレード13の先端側に向けて洗浄液W2を噴射する。第3の噴射孔51cはその形状に倣ってワイパブレード13の基端側に向けて洗浄液W3を噴射する。尚、この図5では、各噴射孔51a,51b,51cから下方に向かって延びる2本の矢印(洗浄液W1,W2,W3)は、これら各噴射孔51a,51b,51cから噴射されるそれぞれの洗浄液Wのワイパブレード13の長手方向(ウォッシャノズル41の長手方向と同一方向)への広がりの外側端部を表している。また、洗浄液W1,W2,W3の矢印方向はそれぞれの噴射方向を示している。
【0043】
洗浄液W1のワイパブレード13の長手方向(ウォッシャノズル41の長手方向と同一方向)への広がりの中心軸線L1と、洗浄液W2のワイパブレード13の長手方向への広がりの中心軸線L2とは、ワイパブレード13の長手方向と直交する幅方向(払拭方向)から見て互いに交差している。即ち、第1の噴射孔51a及び第2の噴射孔51bは、噴射する洗浄液W1,W2の中心軸線L1,L2がワイパブレード13の払拭方向から見て互いに交差する(より詳しくは、互いが干渉しないねじれの位置状態となる)ように、該洗浄液W1,W2を噴射する噴射方向が設定されている。即ち、洗浄液W1及び洗浄液W2の噴射方向は、洗浄液W1の噴射軌道と洗浄液W2の噴射軌道とが互いに干渉しないように、ワイパブレード13の幅方向(払拭方向)に若干ずらして設定されている。
【0044】
図6は、各噴射孔51a,51b,51cから払拭面に向けて洗浄液W1,W2,W3を噴射する様子を示す模式図である。尚、この図6及び後述する別例を示す図7〜図9においては、図面が煩雑になるのを避けるため、払拭面1aとワイパブレード13とを離間させた状態にて図示しているが、実際には払拭面1aとワイパブレード13とは接触した状態で使用される。また、図面が煩雑となるのを防ぐため、ブレードラバー15の側面に現れる線を一部省略している。また、洗浄液W1,W2,W3の矢印方向は、それぞれの噴射方向を示しているとともに、洗浄液W1,W2,W3の矢印は該中心軸線L1,L2,L3も兼ねて示している。
【0045】
第1の噴射孔51aは、払拭面1aにおけるワイパブレード13の長手方向中央の下側の着水エリア52Bに向けて洗浄液W1を噴射する。第2の噴射孔51bは、払拭面1aにおけるワイパブレード13の先端の下側の着水エリア52Aに向けて洗浄液W2を噴射する。洗浄液W1の中心軸線L1と洗浄液W2の中心軸線L2とは、上記したように、ワイパブレード13の幅方向(図6において紙面に対する垂直方向)から見て互いに交差している。また、第3の噴射孔51cは、払拭面1aにおけるワイパブレード13の基端の下側の着水エリア52Cに向けて洗浄液W3を噴射する。各噴射孔51a,51b,51cの設置位置及び洗浄液W1,W2,W3の噴射方向は、各着水エリア52A,52B,52Cは、ワイパブレード13の長手方向に切れ目なく連なるように設定されるとともに、ワイパブレード13の長手方向の中心線(長手方向に2等分する線)CLに対して線対称となるように設定されている。また、洗浄液W1の噴射軌道と洗浄液W2の噴射軌道とは互いに干渉しないように該洗浄液W1と洗浄液W2とはワイパブレード13の幅方向(払拭方向)に若干ずらして噴射されるため、着水エリア52Aと着水エリア52Bとはワイパブレード13の払拭方向に若干ずれている。
【0046】
第1の噴射孔51a及び第2の噴射孔51bから噴射された洗浄液W1,W2の中心軸線L1と中心軸線L2とを交差させることで、払拭面1aに対する中心軸線L1の入射角度θ1と中心軸線L2の入射角度θ2とを小さくすることができる。また、第1の噴射孔51a及び第2の噴射孔51bから払拭面1a(それぞれ対応する着水エリア52B,着水エリア52A)までの距離を長くして、よりワイパブレード13の長手方向に広がるようにしている。また、第1の噴射孔51a及び第2の噴射孔51bの設置位置及び噴射方向は、前記入射角度θ1,θ2が5度〜60度となるように設定されている。そして、洗浄液W1,洗浄液W2の入射角度θ1,θ2を小さくすると、それぞれ対応する着水エリア52Bと着水エリア52Aのワイパブレード13の長手方向への広がりが大きくなる。そして、本実施の形態では、各着水エリア52A,52B,52Cがワイパブレード13の長手方向に切れ目なく連なるように設定され、これにより払拭面1aに対して洗浄液W1,W2,W3が好適に供給される。
【0047】
次に、本実施の形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)ウォッシャノズル41の第1の噴射孔51a及び第2の噴射孔51bから噴射された洗浄液W1,W2におけるワイパブレード13の長手方向への広がりの中心軸線L1,L2が、その長手方向に直交する幅方向(払拭方向)から見て互いに交差するように設定される。つまり、洗浄液W1,W2の払拭面1aに対する入射角度θ1,θ2が小さくなり、噴射孔51a,51bからそれぞれ対応する着水エリア52B,52Aまでの距離が長くなるため、洗浄液W1,W2が着水するまでにより一層広がり、しかも着水後も噴射の勢いで噴射方向(長手方向)に広がるため、着水エリア52A,52Bをより広げることが可能となる。これにより、ウォッシャノズル41の噴射孔の数を少なくしつつ、洗浄液W1,W2,W3をワイパブレード13の長手方向の広範囲に亘って払拭面1aへ供給することができる。
【0048】
(2)洗浄液W1,W2の中心軸線L1,L2における払拭面1aに対する入射角度θ1,θ2が5度〜60度となるように設定されているため、着水エリア52B,52Aを十分広くでき、より好適に洗浄液W1,W2,W3をワイパブレード13の長手方向の広範囲に亘って払拭面1aへ供給することができる。
【0049】
(3)各着水エリア52A,52B,52Cは、ワイパブレード13の長手方向に切れ目なく連なるように設定されるため、この長手方向においての洗浄液W1,W2,W3の払拭面1aへの着水のムラを抑えることができる。
【0050】
(4)各着水エリア52A,52B,52Cは、ワイパブレード13の長手方向の中心線(長手方向に2等分する線)CLに対して線対称となるように設定されるため、これによっても、長手方向においての洗浄液W1,W2,W3の払拭面1aへの着水のムラを抑えることができる。
【0051】
(5)各噴射孔51a,51b,51cはワイパブレード13の長手方向に沿う直線状に配置されるため、これら各噴射孔51a,51b,51cを容易に形成することができる。
【0052】
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、ウォッシャノズル41には3つの噴射孔51a,51b,51cが設けられたが、2つ又は4つ以上設けてもよい。
【0053】
・上記実施の形態では、ウォッシャノズル41は1つのみ設けられたが、複数設けてもよい。
・上記実施の形態では、2つの噴射孔51a,51bから噴射される洗浄液W1,W2の中心軸線L1,L2がワイパブレード13の幅方向から見て互いに交差しているが、3つ以上の噴射孔から噴射される洗浄液の中心軸線を交差させてもよい。
【0054】
・上記実施の形態では、隣り合う2つの噴射孔51a,51bから噴射される洗浄液W1,W2の中心軸線L1,L2をワイパブレード13の幅方向から見て互いに交差させ、隣り合う着水エリア52B,52Aに対して洗浄液W1,W2が噴射されるが、これ以外にも例えば、図7〜図9に示す構成としてもよい。図7によれば、第2の噴射孔61bを挟んで離間する第1の噴射孔61aと第3の噴射孔61cとから噴射される洗浄液Wの中心軸線Lをワイパブレード13の幅方向から見て互いに交差させ、隣り合う着水エリア62B,着水エリア62Aに対して洗浄液Wが噴射される。また、第3の噴射孔61cを挟んで離間する第2の噴射孔61bと第4の噴射孔61dとから噴射される洗浄液Wの中心軸線Lをワイパブレード13の幅方向から見て互いに交差させ、隣り合う着水エリア62D,62Cに対して洗浄液Wが噴射される。
【0055】
図8によれば、隣り合う第1の噴射孔71aと第2の噴射孔71bとから噴射される洗浄液Wの中心軸線Lをワイパブレード13の幅方向から見て互いに交差させ、着水エリア72Bを挟んで離間する着水エリア72C,72Aに対して洗浄液Wが噴射される。また、隣り合う第3の噴射孔71cと第4の噴射孔71dとから噴射される洗浄液Wの中心軸線Lをワイパブレード13の幅方向から見て互いに交差させ、着水エリア72Cを挟んで離間する着水エリア72D,72Bに対して洗浄液Wが噴射される。
【0056】
図9によれば、第2の噴射孔81bを挟んで離間する第1の噴射孔81aと第3の噴射孔81cとから噴射される洗浄液Wの中心軸線Lをワイパブレード13の幅方向から見て互いに交差させ、着水エリア82Bを挟んで離間する着水エリア82C,82Aに対して洗浄液Wが噴射される。また、第3の噴射孔81cを挟んで離間する第2の噴射孔81bと第4の噴射孔81dとから噴射される洗浄液Wの中心軸線Lをワイパブレード13の幅方向から見て互いに交差させ、着水エリア82Cを挟んで離間する着水エリア82D,82Bに対して洗浄液Wが噴射される。
【0057】
・上記実施の形態では、各噴射孔51a,51b,51cはワイパブレード13の長手方向に沿う直線状に配置されたが、これ以外に例えば、各噴射孔51a,51b,51cをワイパブレード13の幅方向にずらして設けてもよい。
【0058】
・上記実施の形態では、各着水エリア52A,52B,52Cはワイパブレード13の幅方向に若干ずれているが、各着水エリア52A,52B,52Cが直線状になるようにしてもよい。この構成によれば、払拭方向において洗浄液W1,W2,W3の払拭面1aへの着水のムラを抑えることができる。
【0059】
・上記実施の形態では、各着水エリア52A,52B,52Cは、ワイパブレード13の長手方向の中心線CLに対して線対称となるように設定されたが、特にこれに限定されるものではなく、線対称となっていなくてもよい。
【0060】
・上記実施の形態では、各着水エリア52A,52B,52Cは、ワイパブレード13の長手方向に切れ目なく連なるように設定されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば各着水エリア52A,52B,52C間に若干隙間があってもよい。また、各着水エリア52A,52B,52Cを一部重複させてもよい。
【0061】
・上記実施の形態では、ウォッシャノズル41には逆止弁部43が設けられたが、逆止弁部43を省いた構成としてもよい。
・上記実施の形態では、カバー部材16内にウォッシャノズル41が設けられたが、これ以外に例えば、カバー部材16の外部に設けてもよい。
【0062】
次に、上記実施の形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 請求項7に記載の車両用ワイパにおいて、
前記ウォッシャノズルは、前記交差する中心軸線の前記払拭面に対する入射角度が5度〜60度となるように設定されたことを特徴とする車両用ワイパ。
【0063】
これにより、噴射された洗浄液におけるワイパブレードの長手方向への広がりの中心軸線の払拭面に対する入射角度が5度〜60度となるように、噴射孔の噴射方向が設定されているため、噴射孔毎の着水エリアを十分広くでき、より好適に洗浄液をワイパブレードの長手方向の広範囲に亘って払拭面へ供給することが可能となる。
【0064】
(ロ) 請求項7又は上記(イ)に記載の車両用ワイパにおいて、
前記ウォッシャノズルは、前記各噴射孔から噴射された前記洗浄液が前記払拭面における着水する複数の着水エリアが、前記ワイパブレードの長手方向に切れ目なく連なるように設定されたことを特徴とする車両用ワイパ。
【0065】
これにより、各噴射孔から噴射された洗浄液が払拭面における着水する着水エリアが、ワイパブレードの長手方向に切れ目なく連なるように設定されるため、長手方向において払拭面における洗浄液の着水のムラを抑えることができる。
【0066】
(ハ) 請求項7及び上記(イ)(ロ)のいずれか1つに記載の車両用ワイパにおいて、
前記ウォッシャノズルは、前記各噴射孔から噴射された前記洗浄液が前記払拭面における着水する複数の着水エリアが、前記ワイパブレードの長手方向の中心線に対して線対称となるように設定されたことを特徴とする車両用ワイパ。
【0067】
これにより、各噴射孔から噴射された洗浄液が払拭面における着水する着水エリアが、ワイパブレードの長手方向の中心線に対して線対称となるように設定されるため、長手方向において払拭面における洗浄液の着水のムラを抑えることができる。
【0068】
(ニ) 請求項7及び上記(イ)〜(ハ)のいずれか1つに記載の車両用ワイパにおいて、
前記ウォッシャノズルは、前記各噴射孔から噴射された前記洗浄液が前記払拭面における着水する複数の着水エリアが、前記ワイパブレードの長手方向に沿う直線状になるように設定されたことを特徴とする車両用ワイパ。
【0069】
これにより、各噴射孔から噴射された洗浄液が払拭面における着水する着水エリアが、ワイパブレードの長手方向に沿う直線状になるように設定されるため、払拭方向においての洗浄液の払拭面への着水のムラを抑えることができる。
【0070】
(ホ) 請求項7及び上記(イ)〜(ハ)のいずれか1つに記載の車両用ワイパにおいて、
前記各噴射孔は、ワイパブレードの長手方向に沿う直線状に配置されたことを特徴とする車両用ワイパ。
【0071】
これにより、各噴射孔はワイパブレードの長手方向に沿う直線状に配置されるため、これら各噴射孔を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本実施の形態の車両用ワイパを示す斜視図である。
【図2】(a)はワイパブレードの平面図であり、(b)はワイパブレードの正面図であり、(c)はワイパブレードの背面図である。
【図3】ワイパブレードの分解斜視図である。
【図4】ウォッシャノズルを有する装着プレートの斜視図である。
【図5】ウォッシャノズルの断面斜視図である。
【図6】払拭面へ洗浄液Wを供給する様子を示す模式図である。
【図7】別例において、払拭面へ洗浄液を供給する様子を示す模式図である。
【図8】別例において、払拭面へ洗浄液を供給する様子を示す模式図である。
【図9】別例において、払拭面へ洗浄液を供給する様子を示す模式図である。
【符号の説明】
【0073】
L,L1,L2,L3…中心軸線、W,W1,W2,W3…洗浄液、CL…中心線、θ1,θ2…入射角度、1a…払拭面、11…車両用ワイパ、12…ワイパアーム、13…ワイパブレード、41…ウォッシャノズル、51a,51b,51c,61a,61b,61c,71a,71b,71c,81a,81b,81c…噴射孔、52A,52B,52C,62A,62B,62C,62D,72A,72B,72C,72D,82A,82B,82C,82D…着水エリア。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の噴射孔から洗浄液を噴射して払拭面に前記洗浄液を供給するウォッシャノズルを備えた、前記払拭面を払拭するためのワイパブレードであって、
前記ウォッシャノズルは、少なくとも2つの前記噴射孔から噴射した前記洗浄液におけるワイパブレードの長手方向への広がりの中心軸線がその長手方向と直交する幅方向から見て互いに交差するように設定されたことを特徴とするワイパブレード。
【請求項2】
請求項1に記載のワイパブレードにおいて、
前記ウォッシャノズルは、前記交差する中心軸線の前記払拭面に対する入射角度が5度〜60度となるように設定されたことを特徴とするワイパブレード。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のワイパブレードにおいて、
前記ウォッシャノズルは、前記各噴射孔から噴射された前記洗浄液が前記払拭面における着水する複数の着水エリアが、ワイパブレードの長手方向に切れ目なく連なるように設定されたことを特徴とするワイパブレード。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載のワイパブレードにおいて、
前記ウォッシャノズルは、前記各噴射孔から噴射された前記洗浄液が前記払拭面における着水する複数の着水エリアが、ワイパブレードの長手方向の中心線に対して線対称となるように設定されたことを特徴とするワイパブレード。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載のワイパブレードにおいて、
前記ウォッシャノズルは、前記各噴射孔から噴射された前記洗浄液が前記払拭面における着水する複数の着水エリアが、ワイパブレードの長手方向に沿う直線状になるように設定されたことを特徴とするワイパブレード。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1つに記載のワイパブレードにおいて、
前記各噴射孔は、ワイパブレードの長手方向に沿う直線状に配置されたことを特徴とするワイパブレード。
【請求項7】
往復回動されるワイパアームの先端に払拭面を払拭するワイパブレードが連結されるとともに、該連結部において、複数の噴射孔から洗浄液を噴射して前記払拭面に前記洗浄液を供給するウォッシャノズルを備えた車両用ワイパであって、
前記ウォッシャノズルは、少なくとも2つの前記噴射孔から噴射した前記洗浄液における前記ワイパブレードの長手方向への広がりの中心軸線がその長手方向と直交する幅方向から見て互いに交差するように設定されたことを特徴とする車両用ワイパ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−162328(P2008−162328A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−351781(P2006−351781)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000101352)アスモ株式会社 (1,622)
【Fターム(参考)】