説明

ワイヤソーのワイヤガイド用クランプアセンブリ

【課題】ウエハを切断するためのワイヤソーの円筒形ワイヤガイドに連結するための、クランプアセンブリを開示すること。
【解決手段】シャフト側コネクタが開示され、シャフト側コネクタは、ワイヤソーのシャフトに連結するようになされ、シャフトが回転軸を有する。シャフト側コネクタは、軸に直角でワイヤガイドの相補的なコネクタの相補的な外側表面に当接するようになされる外側表面を備える。円錐表面が外側表面と軸との間に位置し、円錐表面は、軸の周りに対称的に配設され、ワイヤガイドの相補的な表面に当接するようになされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、ワイヤソー、ワイヤガイド、およびワイヤソーのワイヤガイド用クランプアセンブリに関する。本開示は、詳細には、光電池および/または半導体用途のためのワイヤソー、ワイヤガイド、ならびに光電池および/または半導体のためのワイヤソーのワイヤガイド用クランプアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤソーは、光電池および/または半導体産業で使用され、両方の用途で、半導体または半導体材料がワイヤソーデバイスで切断される。例えば、ワイヤソーは、半導体ワークピースをさらなる処理に適用できる形状に切断し、例えば、シリコンインゴットをウエハ、ブリック、または矩形に切断する。
【0003】
多数の用途で、ウエハまたはスライスは、インゴットの断面または直径に比べ非常に薄い厚さである。したがってウエハは、実質的に可撓性を有し、屈曲し湾曲して隣接するスライスと接触する可能性がある。この屈曲は、切断の精度および平坦度にとって望ましくなく、鋸で切られたスライスの表面に、凹凸、溝付けおよび望ましくない不整が生じる可能性がある。これらの不整は、数マイクロメートルであっても、多くの太陽電池および半導体用途など、特定用途にとって、スライスを使用不可能にするのに十分である。スライスの変形は、特にスライスがスライスの支持体に連結される結合点の近くで、微小破断および破断をもたらす可能性さえある。
【0004】
半導体インゴットをウエハにすることの、当技術分野における問題点は、どのようにして不整なく均一な薄いスライスを維持するかである。この問題点は、切断要素すなわちワイヤ、および/または切断要素すなわちワイヤの位置に影響をおよぼすワイヤガイドの安定性を実現することにつながる。
【0005】
半導体材料製造の経済的な競争力は、例えばスループットの速度といった多くのパラメータの影響を受け、スループットの速度は、ワイヤソーの構成要素を交換する時間および保守時間など、動作上の停止時間によって当然悪影響を被る。特に、使用されたワイヤおよび/またはワイヤガイドと未使用品の交換に必要な時間は、スループットに悪影響をおよぼす。同様に、ワイヤ、ワイヤウエブ、および/またはワイヤガイドの位置安定度が、切断部片、特にウエハの、所望の厚さおよび厚さの均一性をもたらすために必要である。変形および欠陥のない、均一な薄いウエハを生産することが望ましい。
【0006】
当技術分野における問題点は、ワイヤ、ワイヤウエブ、および/またはワイヤガイドの位置を精密に制御し安定させることを可能にし(そのため、均一に薄いウエハが作られ)、さらにまた、ワイヤおよび/またはワイヤガイドなどの構成要素を迅速に交換することを可能にする(そのため、停止時間が減少する)、ワイヤガイドクランプアセンブリをどのように設計するかである。
【0007】
いくつかの追加/代替の問題点は、ワイヤソーおよびワイヤソーの構成要素などの基板製造装置についての所有コストを減少させること(例えば、低コスト装置、低コスト消耗品、高システムスループット、高い機械稼働時間を有すること)、プロセスサイクル当たりに処理される区域を増加させること(例えば、Wp当たりの処理を減らす)、高品質製品を維持すること(例えば、均一な厚さ、欠陥がない)である。したがって、特に太陽電池用途の、薄い半導体基板をコスト効果的に形成し製造する必要がある。
【0008】
ワイヤガイドは、一般的に円筒形で、円筒の軸の周りを回転し、ローラ、シリンダ、およびワイヤガイドシリンダと呼ばれる場合がある。
【発明の概要】
【0009】
実施形態は、ワイヤソーのシャフトに連結されるようになされるシャフト側コネクタを含み、シャフトが回転軸を有する、ウエハを切断するためのワイヤソーの円筒形ワイヤガイドに連結するための、クランプアセンブリを提供する。シャフト側コネクタは、軸に直角でワイヤガイドの相補的なコネクタの相補的な外側表面に当接するようになされる外側表面、および外側表面と軸の間の円錐表面を含み、円錐表面は、軸の周りに対称的に配設され、ワイヤガイドの相補的な表面に当接するようになされる。
【0010】
本明細書で使用する用語「ウエハ」は、半導体または光電池ウエハのことを言う。
【0011】
別の実施形態によれば、円筒形ワイヤガイドをワイヤソーのシャフトに連結するためのクランプアセンブリが開示され、ワイヤソーは、ウエハを切断するようになされる。シャフトは、回転軸を有する。クランプアセンブリは、軸に直角でシャフトの相補的なコネクタの相補的な外側表面に当接するようになされる外側表面、および外側表面と軸の間の円錐表面を含み、円錐表面は、軸の周りに対称的に配設され、相補的なコネクタの相補的な表面に当接するようになされる。
【0012】
別の実施形態によれば、ウエハを切断するためのワイヤソーの円筒形ワイヤガイドに連結するための、クランプアセンブリが開示される。クランプアセンブリは、回転軸を有するシャフトを含み、シャフトは、シャフト側コネクタに直接的または間接的に連結される。シャフト側コネクタは、軸に直角でワイヤガイドの相補的なコネクタの相補的な外面に当接するようになされる外面、および外面と軸の間の円錐面を含み、円錐面は、軸の周りに対称的に配設され、ワイヤガイドの相補的な面に当接するようになされる。
【0013】
さらなる利点、特徴、態様および詳細は、従属請求項、説明および図面から明らかである。
【0014】
実施形態は、また、開示の方法を実行するための装置を対象とし、各記載の方法のステップを実施するための装置部品を含む。これらの方法のステップは、ハードウェア構成要素、適切なソフトウェアによりプログラムされたコンピュータ、この2つの任意の組合せまたは任意の他のやり方によって実施され得る。さらに、本発明にしたがう実施形態は、また、記載の装置が動作する方法を対象とする。本発明にしたがう実施形態は、装置のあらゆる機能を実行するための方法のステップを含む。
【0015】
本開示の上記の特徴が、詳細に理解され得るように、上で簡単に要約された本発明のより具体的な説明が実施形態を参照することによって理解することができる。実施形態に関連する添付の図面は、以下に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびワイヤソーのクランプアセンブリを示す図である。
【図2】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびワイヤソーのクランプアセンブリを示す図である。
【図3】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびクランプアセンブリの一部を示す図である。
【図4】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびクランプアセンブリの一部を示す図である。
【図5】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびクランプアセンブリの一部を示す図である。
【図6】本明細書に記載の実施形態にしたがう、コネクタを示す図である。
【図7】本明細書に記載の実施形態にしたがう、コネクタを示す図である。
【図8】本明細書に記載の実施形態にしたがう、コネクタを示す図である。
【図9】本明細書に記載の実施形態にしたがう、コネクタを示す図である。
【図10】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびワイヤソーのクランプアセンブリを示す図である。
【図11】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびワイヤソーのクランプアセンブリを示す図である。
【図12】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびクランプアセンブリの一部を示す図である。
【図13】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびワイヤソーのクランプアセンブリを示す図である。
【図14】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤソー内のクランプアセンブリを示す図である。
【図15】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ウエハソーイングシステムの等角図である。
【図16】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ウエハソーイングシステム内に使用することができるロボットデバイスの等角図である。
【図17】本明細書に記載の実施形態にしたがう、ウエハソーイングシステムの等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、様々な実施形態への詳細な参照がなされることになり、様々な実施形態のうちの1つまたは複数の例が、図に例示されている。各例は、説明のために提供されており、制限するものとして意図されていない。さらに、一実施形態の部分として例示または記載される特徴を、他の実施形態にまたは他の実施形態と一緒に使用して、もう1つの実施形態を生み出すことができる。本記載は、そのような変更形態および変形形態を含むことが意図される。
【0018】
本明細書では、「ワイヤソー」、「ワイヤソーデバイス」、「ワイヤソーイングデバイス」および「ワイヤ切断デバイス」は、互換的に使用される。本明細書では、「ソーイング」および「切断」は、互換的に使用され、「ウエハ切断ワイヤソー」および「ウエハ作成機(waferer)」は、互換的に使用される。本明細書では、「インゴット」は、例えば複数の半導体部片といった、1つまたは複数の別個の半導体部片を含む場合がある。本明細書では、「インゴット」は、ウエハソーイング中に鋸で切られる、少なくとも1つのより大きな部片、または未切断要素を表すために広く使用される。本明細書では、「半導体」は、光電池産業で使用される半導体材料などの半導体材料のことを呼ぶ。
【0019】
本明細書では、「ワイヤガイドシリンダ」、「ガイドシリンダ」、および「円筒形ワイヤガイド」は互換的に使用される。
【0020】
本明細書では、ワイヤソーを使用して、太陽電池基板、半導体基板、または他の有用な基板などの様々な種類の基板またはウエハを、インゴット、ブール、またはブロックなどのより大きな部片から形成することができる。
【0021】
本明細書では、「軸受」は、他の部分を支持する、機械、構成要素、または構造部分を意味するために使用される。代替または追加として、「軸受」は、機構部分を回転(または往復運動)するための、支持体、ガイド、または配置部品である。さらに別の態様では、「軸受」は、1つの部分が別の部分を載せる(支持する)ことを可能にする機械要素である。本明細書では、「軸受」と「コネクタ」は、同意語として使用する場合がある。
【0022】
本明細書において、「外側の(outer)」および「内側の(inner)」は、軸方向を伝えるために使用する場合があり、この文脈で典型的には、「内側の(inner)」は、構成要素の中心に向かう方向のことを呼び、「外側の(outer)」は、典型的には、構成要素の中心から離れることを呼ぶ。
【0023】
例示的な文脈において、「内側の(inner)」および「外側の(outer)」は、相補的な「内側」および「外側」コネクタ(例えば、ワイヤガイド側コネクタおよびシャフト側コネクタ)など、ワイヤガイドの中心に関して内側および外側である、異なるコネクタのことを呼ぶときに使用される。
【0024】
本明細書で使用する別の文脈において、「内側の(inner)」および「外側の(outer)」は、径方向、特に円筒形ワイヤガイド軸の軸方向に垂直な方向を伝えるために使用することができる。例示的な文脈において、「内側の(inner)」および「外側の(outer)」表面は、コネクタの内側円錐表面(または、軸と外側表面の間の円錐表面)およびコネクタの外側表面(例えば、内側円錐表面と径方向に外側の端面の間に位置する表面)などコネクタの異なる表面のことを呼ぶときに使用される。
【0025】
本明細書では、「円錐の」は、中空であっても中空でなくても良い、円錐形状の構造、および/または円錐台形状の構造のことを呼ぶことができる。さらに、「円錐の」は、円錐のセグメント、特に円錐または円錐台の長手方向セグメント(円錐の対称軸に平行な平面に沿って、円錐から円錐のセグメントが切断されるという意味での長手方向セグメント)によって形成されるセグメントによって形成される全体的な円錐形状の構造のことも呼ぶことができる。
【0026】
本明細書では、「コネクタ」は、一般的に、円筒形ワイヤガイドをワイヤソーに、または逆に連結するため、すなわちワイヤソー、特にワイヤソーのシャフトを円筒形ワイヤガイドに連結するための、ワイヤソー用のクランプアセンブリの構成要素である。
【0027】
明快にするため、本明細書で使用する円錐セクション(conical section)は、典型的には2次元曲線を画定する円錐の断面(conic section)と混乱されるべきでない。そうではなく、本明細書の円錐セクション(conical section)は、3次元形状を有する。例えば、本明細書で使用する円錐セクションの幾何学的形状は、中実または中空の円錐を、円錐の軸に平行に配向される平面によって切断することにより形成することができる。例えば、2つの円錐セクションは、円錐の中心を通る1回の切断により形成することができる。3つの円錐セクションは、各切断が円錐を半分切って、円錐の軸で各切断が一致する、例えば120°での3回の切断によって形成することができる。
【0028】
典型的には、ワイヤソーでは、ワイヤ(または複数のワイヤ)が少なくとも1つのワイヤガイドによって案内され、ワイヤガイドが回転して、ワイヤの運動を引き起こす/可能にする。運動は、実質的にワイヤの長さに沿っている。典型的には、ガイドシリンダが1つまたは複数の軸受によって支持され、1つまたは複数の軸受は、ワイヤガイドのうちの少なくとも1つを他に対して動かすことによってワイヤ(複数可)に所望の張力をもたらすようになされるワイヤ張力調整システムに結合することができる。
【0029】
図1は、本明細書に記載の実施形態にしたがい、例えば保守活動期間に、迅速に交換されるように構成される、ワイヤガイド321の側面図を例示する。典型的には、ワイヤガイド321は、ワイヤの層の隣接するワイヤ間のピッチ、例えば、ワイヤウエブ内の、1つのワイヤの中心から、そのワイヤの最も近い(2つの)隣のワイヤ(複数可)への距離を画定することができる溝333を有する。例えば、切断期間に、ワイヤガイド321が軸10の周りを回転して、部分的にワイヤガイド321の回転面上、すなわちワイヤガイド321の溝333に沿って、ワイヤが運動する。典型的には約1500の溝がワイヤガイド321上にあり、例えば2000以上の溝がある。
【0030】
ワイヤガイドは、例えば約0.1mm厚または約0.15mm厚といった、約0.02mmから0.4mm厚、または約0.05から0.2mm厚、または約0.1mmから0.15mm厚であるウエハを切断するようになされる。ワイヤおよび/またはワイヤガイド321は、使用によって磨耗または損傷する可能性があり、そのためワイヤおよび/またはワイヤガイド321は、時々および/または定期的に交換および/または保守を受け、このことによってウエハ切断を一時的に停止する場合がある。スループットを最大にするため、ワイヤおよび/またはワイヤガイドの交換時間を最小化することが望ましい。
【0031】
実施形態において、ワイヤガイドを含むアセンブリは、ワイヤガイド321、ワイヤガイド321上のワイヤガイド側コネクタ503と対合するようになされるシャフト側コネクタ502、およびワイヤガイド321上の第2のワイヤガイド側コネクタ504と対合するようになされる第2のシャフト側コネクタ505を含む。ワイヤガイド側コネクタ503、504は、ワイヤガイドと一体で、ワイヤガイド上に形成、および/またはワイヤガイドに取り付けることができる。シャフト側コネクタは、本明細書において一般的にシャフトと呼ぶ、回転軸10の周りを回転可能な、それぞれのシャフト、軸受ボックスシャフト、軸受ボックス、心棒、回転部材などに形成され、かつ/または取付け可能であって良い。シャフト側コネクタのうちの一方または両方を、それぞれのシャフト、同一シャフト、および/またはシャフトアセンブリに取り付けることができる。回転軸10は、ワイヤガイド321およびコネクタ、ならびに/または任意選択でワイヤガイドおよび/もしくはシャフトを含むクランプアセンブリの対称軸と一致する。
【0032】
図1は、ワイヤガイドを含むアセンブリが分離された構成を例示しており、例えば、ワイヤガイド321が解放され、相補的なコネクタ対(502および503)と(504および505)は、当接しない。相補的なコネクタ対のうちの1つだけが当接しない、分離された、かつ/または部分的に分離された構成も意図される。
【0033】
一般的に、シャフト側コネクタ502および505を、「外側コネクタ」または「コネクタ」と呼ぶ場合がある。また一般的に、ワイヤガイド側コネクタ503および504を、「内側コネクタ」または「コネクタ」と呼ぶ場合がある。図2に示す実施形態において、シャフト側コネクタは雌型であり、ワイヤガイド側コネクタは雄型である。他の配置も意図される(例えば、図1において、シャフト側コネクタは雄型であり、ワイヤガイド側コネクタは雌型である)。
【0034】
特に、保持機構および/または自動化クランプとして油圧システムを含むクランプシステムの場合、シャフト側コネクタ502および505が雌型であって良い。シャフト側コネクタ502および505が雌型である利点は、コネクタと軸受(例えば、シャフトをモータおよび/またはフレームに連結することができるシャフト上の軸受)間の距離がより短いことが可能であって、その結果、径方向の負荷が軸受により近く、軸受の寿命がより長いことをもたらすことである。
【0035】
中央張力調整ネジを含む保持機構、例えば手動クランプまたは手動保持機構の場合、シャフト側コネクタは、雄型であっても良い。
【0036】
図1と図2を比較して、シャフト側コネクタ502および/または505のうちの少なくとも一方は、他方に対して軸方向に移動可能であり、そのため、ワイヤガイド321が連結および分離、ならびに/または係合および解放できることは、明らかである。コネクタの位置、形状、および種類に起因して、例えばワイヤガイドが磨耗したとき、ワイヤガイドを迅速に交換することができる。
【0037】
図2は、本明細書に記載の実施形態にしたがう、ワイヤガイドおよびワイヤソーのクランプアセンブリを例示する。図2は、図1と比較して、シャフト側コネクタ502および505が雄型コネクタであり、ワイヤガイド側コネクタ503および504が雌型である、コネクタの代替の対も例示する。一般的に、コネクタの相補的な対は、当接および/または対合するようになされる。図2は、実施形態にしたがって、例えば、ワイヤガイド321が係合され、相補的なコネクタ対(502および503)と(504および505)の2組が対合、すなわち当接する、ワイヤガイドを含むアセンブリの連結した構成を例示する。用語の問題として、一般的に、相補的な対のうちの一方がコネクタと呼ばれるとき、他方を、相補的なコネクタと呼ぶ場合がある。本明細書において、「相補的なコネクタ」は、「相補的な軸受」、「反対側軸受」などと同義語である。
【0038】
一般的に、コネクタ502および/または505など、シャフト側コネクタがあるとすれば、相補的なコネクタ503および/または504は、ワイヤガイド321の構成要素であって良い。さらに、相補的なコネクタ503および/または504は、表面、例えばワイヤガイドの表面であっても良い。別法として、コネクタ503および/または504が別個のコネクタであり、ワイヤガイド321ならびにコネクタ502および/または505の各々とそれぞれ連結可能であって良い。任意の他の実施形態と組み合わせることができる実施形態において、図2に例示されるシャフト60は、ワイヤソーの構成要素として考えることができ、かつ/またはクランプアセンブリの構成要素である。さらに、シャフト60が、単独のシャフト、または、例えばモータ側シャフトおよび自由回転シャフトといった、1対のシャフトなど複数のシャフトと考えることができる。任意の他の実施形態と組み合わせることができる実施形態において、シャフトは、例えば、ワイヤガイド321の中心を通るといった、ワイヤガイド321を通って延在することができる。
【0039】
図3は、本明細書に記載の実施形態にしたがうコネクタ50を示す。例えば、コネクタ50は、半導体インゴットを切断し例えばウエハを作るための、ワイヤソーの円筒形ワイヤガイド321に連結するための、クランプアセンブリの少なくとも部分である。コネクタ50は外側表面30を含み(外側とはコネクタ50の中心から離れる方向である)、外側表面30は、少なくとも実質的に軸10に対して直角であり、すなわち外側表面30は、ウエハガイド321と向かい合う。外側表面は、相補的なコネクタ51の相補的な外側表面31および/またはワイヤガイド321の相補的な表面と当接するようになされる。典型的には、相補的な外側表面31は、軸10に対して少なくとも実質的に直角でもあり、シャフト側コネクタ50と向かい合う。連結したときに、外側表面30および相補的な外側表面31によってなされる接触を介して、負荷および/または力を送ることができる。外側表面30および/または相補的な外側表面31は、特に外側表面30の相補的な表面と接触するとき、クラウン接触面と呼ぶ場合がある。
【0040】
実施形態によれば、連結した構成において、外側表面30、31、すなわちクラウン接触面を介して、軸方向に向いた負荷を送ることができる。軸負荷を外側表面30、31(すなわち、相補的な外側表面30、31)を介して送ることによって、ワイヤガイド321の軸支持を改善する。さらに、軸支持を改善することによって、ワイヤガイドの安定性を増加させ、アライメントの安定性ならびにワイヤおよび/またはワイヤウエブの位置の精度を向上させる。実施形態において、径方向に向いた負荷は、外側表面30、31を介して送られず、すなわち、軸10に実質的に直角である外側表面30、31を介して、排他的に軸負荷が送られる。
【0041】
実施形態において、外側表面30は、軸から、ワイヤガイドの溝を付けた表面よりも短い径方向距離にある。外側表面は、回転面に平行(回転軸10に直角)であり、このことによって、外側表面30と外側表面30の相補的な外側表面31の間に、ほとんど排他的な軸方向の接触力が生じる結果となることができる。
【0042】
実施形態において、コネクタ50は、外側表面30と軸10の間に円錐表面40を有する(換言すれば、外側表面30は、円錐表面があるよりも軸から遠い径方向距離に配置される)。円錐表面40は、特に係合または連結した構成において、相補的なコネクタ51および/またはワイヤガイド321の相補的な表面41と当接、例えば対合するようになされる。実施形態において、連結した構成では、径方向に向いた負荷および軸方向に向いた負荷が、円錐表面40および相補的な表面41、特に相補的な円錐表面を介して送られる。実施形態にしたがって、外側表面30と軸10の間に円錐表面を有する態様は、外側表面30が、軸10からより遠い径方向距離において、主にまたは排他的にさえ軸負荷を送る。このことによって、特にスイベル継手を使用するワイヤガイド用のクランプアセンブリと比較して、ワイヤガイドの軸支持を改善することができる。
【0043】
例えば、コネクタ50の外側表面30と相補的な外側表面31は、連結した構成のとき当接する。特に外側表面30および31の当接に起因して、ワイヤガイド321(特に、ワイヤガイドの溝によって案内されるワイヤ)の軸方向位置は、特に、ワイヤガイドおよび/またはワイヤ(複数可)の軸方向位置に関して、正確に制御され、かつ/または知られる。その結果、例えば、より均一なウエハを切断することができる。
【0044】
任意の他の実施形態と組み合わせることができる実施形態において、円錐表面40は、軸10の周りに対称的に配設される。任意の他の実施形態と組み合わせることができる別の実施形態において、コネクタ50は中空である。任意の他の実施形態と組み合わせることができるさらに別の実施形態において、外側表面30は、連続した円環形状かリングのセグメントを備えるものかに関係なく、円環状に形作られる。セグメントは、例えば加熱/冷却に起因して、コネクタにいくらかの膨張および収縮を可能にし、一方コネクタおよび/またはそのコネクタの相手への損傷を最小化することができる。任意の他の実施形態と組み合わせることができるさらに別の実施形態において、外側表面30は、円錐表面40と隣接する。任意の他の実施形態と組み合わせることができる実施形態において、外側表面は、平坦な表面、特に軸10に直角な表面である。平坦な外側表面は、例えば、特にスイベル継手により支持されるワイヤガイドと比較して、ワイヤガイドの軸方向支持を改善することができる。したがって、スイベル継手のないコネクタおよび/または連結アセンブリが意図される。
【0045】
図4は、本明細書に記載の任意の他の実施形態と組み合わせることができる実施形態にしたがう、コネクタ150を例示する。外側表面30は、軸10に実質的に直角であるが、本体55以外のコネクタ50の構成要素上にあり、例えば、外側表面30は、環状リングまたはともにリングを形成する複数の円弧形状構成要素である。実施形態によれば、外側表面30は、滑らかな、かつ/または波立っていない表面である。
【0046】
任意の他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、円錐表面40は、変形可能/可撓性材料および/または変形可能/可撓性材料の層を含むことができる。材料は、例えば、良好な表面硬度を備える合金鋼などの合金鋼、セラミックス、および/または炭素繊維強化ポリマー(CFRP)、およびこれらの組合せであって良い。変形可能な材料を有する円錐表面40は、連結した構成において、相補的なコネクタ間でより密接な接触を生じることができる。少なくとも、ワイヤガイド321の軸方向支持と径方向支持を増加することのうちの1つが達成される。例えば、柔軟な、すなわち変形可能な円錐表面40によって、外側表面30と相補的な外側表面31のより密接な接触が可能になることができる。
【0047】
一般的に、図4の実施形態に限定するものではないが、コネクタ150、特に円錐表面の背後のワイヤガイドに対向する空間は、中空であって良く、このことによって、円錐表面の変形能を増加させることができる。しかし、実質的または完全に中実のコネクタも意図され、特に、変形可能なおよび/または可撓性の材料を使用するコネクタも意図される。
【0048】
図5は、シャフト側コネクタ250が雌型であり、ワイヤ側コネクタ、または相補的なコネクタ251が雄型である実施形態にしたがう、コネクタ250およびワイヤガイド321を例示する。
【0049】
場合によっては、任意の他の実施形態と組み合わせることができる実施形態において、雄型コネクタの円錐表面は、相補的な表面、特に雌型コネクタの相補的な円錐表面よりも少なくともわずかに大きい。いくつかの実施形態において、わずかに大きい雄型コネクタによって、相補的な表面間、特に相補的な円錐表面間の接触を改善する。この文脈において、わずかに大きい雄型コネクタとは、雄型コネクタの円錐表面の最大直径が(外側表面30に平行な方向に)、相補的な(雌型)コネクタの相補的な表面の最大直径よりも約0.001%から約0.01%だけより大きい、または約0.003%から約0.005%だけより大きいことを意味する。
【0050】
図6は、実施形態にしたがう、コネクタ250の図を例示する。実施形態において、外側表面30の一部は、連結した構成では相補的な外側表面31に当接するが、軸10からコネクタ50の径方向端面90への径方向距離の約2/3からなど、軸から比較的遠い径方向距離である。典型的には、円錐表面40は、外側表面30と軸10の間に位置する。場合によっては、中央表面20は、軸10と交差し、軸に直角であって良く、相補的なコネクタの相補的な中央表面と当接するようになされても良い。雌型(図6の図面に説明される実施形態で例示されるものなど)および雄型(図7の図面に説明される実施形態で例示されるものなど)タイプコネクタの両方が想定される。
【0051】
実施形態において、外側表面30の一部、例えば外側表面30の径方向最内または最外部分は、軸10からコネクタ250の径方向端面90への距離の約65%から、70%、75%および/または80%であって良い。外側表面30、特に記載したような外側表面30の配置は、ワイヤガイドの安定性を向上することができる。例えば、コネクタ250の径方向端面90と円錐表面40の間に位置する外側表面30は、図10に描かれるワイヤガイド321のたわみ(すなわち、たわみ角度85、86)を最小化および/または防止することができる。その結果、例えば、より均一なウエハを切断することができ、ワイヤ破損の恐れが減少し、かつ/またはワイヤガイド321などの構成要素の磨耗速度が下がる。
【0052】
さらに別の実施形態において、円錐表面40の外側端面は、外側表面30の内側端面の隣であって良いが、軸10からコネクタ250の外側端面90への距離の約75%など、約65%から85%、または約70%から約80%に位置する。
【0053】
図7は、実施形態にしたがう、雄型コネクタ150の図を例示する。実施形態において、コネクタ150は、本体55の部分であっても良く部分でなくても良い外側表面30を含む。実施形態によれば、外側表面30は、軸10に実質的に直角であり、相補的なコネクタの相補的な外面に当接するようになされる。コネクタ150は、軸10に実質的に直角であり、軸10と交差する中央面を任意選択でさらに含むことができる。
【0054】
図8は、実施形態にしたがう、コネクタ350の図を例示する。図8に描かれ、全ての他の記載された特徴/本明細書に記載される実施形態と組合せ可能な特徴は、円錐セクション400を含む円錐表面40である。
【0055】
例えば、円錐セクションは、円錐セクション間に間隙を有し、変形/屈曲を可能にし、特に連結した構成で、すなわち相補的なコネクタに連結されて、円錐セクション400、円錐表面40、および/またはコネクタ50を特に径方向に向いた変形/屈曲を可能にすることができる。1、2、3、4、5、6またはそれ以上の円錐セクション400を有することが意図される。実施形態において、円錐セクションならびに円錐表面は、図8によって提供される図に直角である軸10の周りに対称的に配設され、対称の中心と一致する。
【0056】
図9は、実施形態にしたがう、コネクタ450の図を例示する。本明細書に記載される全ての他の実施形態と組み合わせることができる、図9に描かれる特徴は、セクション300、例えば円弧形状セクションを含む、外側表面30である。例えば、外側表面セクション300は、外側表面セクション300間に間隙を有することができる。1、2、3、4、5、6またはそれ以上の外側表面セクション300を有することが意図される。実施形態において、外側表面セクション300ならびに外側表面30は、図9によって提供される図に直角である軸10の周りに対称的に配設され、対称の中心と一致する。
【0057】
図10は、クランプアセンブリの位置合せずれおよび/またはワイヤガイドのたわみに関連する角度85、86を描く。本明細書に開示されるコネクタ(複数可)および/またはクランプアセンブリは、位置合せずれを減少し、特に、スイベル継手インターフェースを使用するものなど、以前に知られたクランプアセンブリと比較して、連結の剛性に起因する角度85、86を減少する。例えば、スイベル継手インターフェースを使用する鉄鋼ワイヤガイドは、ワイヤソーの全切断動作サイクル期間で、十分に精密でない場合がある。軸10に直角な外側表面30を備えるコネクタを使用するクランプアセンブリは、特に位置合せずれを減少させる。
【0058】
図11は、本明細書に記載の実施形態にしたがう、クランプアセンブリのための保持機構70、71(保持機構70、71は、本明細書の任意の実施形態と組合せ可能な特徴である)を例示する。一般的に、クランプアセンブリは、空気圧または油圧保持機構などの、保持機構70、71を含む。代替または追加として、保持機構70、71は、ネジを備える。例えば、保持機構70、71によって、コネクタ502、505から、ワイヤガイド321を係合および解放することを可能にすることができ、例えば、保持機構によって、特に係合および/または解放期間に、コネクタ特にシャフト側コネクタが移動することが可能になる。代替または追加として、保持機構70、71は、確実にワイヤガイドのそれぞれの側の接触面間を接触させ、すなわち外側コネクタと内側コネクタ(すなわち、それぞれシャフト側コネクタとワイヤガイド側コネクタ)間で確実に接触させる。
【0059】
実施形態において、軸支持とトルク伝達は、径方向支持から分離され、(例えば、ワイヤおよび/またはワイヤウエブの)精密な径方向の振れおよび軸方向の振れを可能にする。実施形態において、保持機構70、71は、例えば、約50kNから約500kN、または約100kNから約300kN、または約150kNから約250kNといった、約200kNの軸方向の力を印加する。比較して、典型的には、ワイヤガイド上のワイヤの力は、各ワイヤまたはワイヤセグメント用に約25Nであり、クランプ力に垂直に印加され、全体で約100から150kNである。
【0060】
実施形態によれば、保持機構70、71、特にネジを含む保持機構70、71は、典型的には、ワイヤガイド内に、ネジ山を付けることができる中央孔を含む。
【0061】
本明細書に記載の任意の他の実施形態と組み合わせることができる実施形態において、保持機構70、71、特に、排他的な軸方向の力などの軸方向の力を印加する保持機構は、連結した構成では、連結アセンブリを保持する。例えば、保持機構70、71は、シャフト側コネクタ502および505の外側表面30と相補的なコネクタ503、504の相補的な外側表面31の間に軸方向の接触力を生じる、軸方向の力を印加する。さらに、ワイヤガイド321の円錐表面40と相補的な表面41は、円錐状に配置されたインターフェースから生じる軸方向成分および径方向成分の組合せである、軸方向成分および径方向成分の両方を有する接触力を有することができ、このことは、保持機構70、71が軸方向の力、例えば、径方向成分のない軸方向の力のみを印加するにもかかわらず、生じることができる。
【0062】
図12は、実施形態にしたがって、炭素繊維強化ポリマー(CFRP)セクション100および任意選択のフランジ110を備える、ワイヤガイド321の断面を例示する。CFRPは、低熱膨張および/または制御された熱膨張など、望ましい熱特性を有し、このことによって、ワイヤガイド321の冷却の必要を、場合によっては減少またはなくすことができる。CFRPは、本明細書に記載の全ての実施形態に使用することができる。追加として、CFRPは、ワイヤガイド321の慣性モーメントおよび質量を減少することができ、本明細書に記載の他の特徴と組み合わせると、特に有用であることができる。
【0063】
フランジ110は、例えば、鉄鋼、合金鋼、セラミックス、および/またはCFRPから製造することができる。フランジは、内側連結503、504の取付けを可能にするようになされ、別法として、内側連結503、504と見なすことができ、例えば、フランジ110は、(連結した構成で、シャフト側コネクタの外側表面に当接することができる)外側表面、軸10に直角である外側表面、およびシャフト側コネクタの円錐表面に相補的な表面を有する。場合によっては、ワイヤガイドは、ワイヤ溝333が形成される外殻を有するが、溝がCFRPセクション100上に直接形成されることも意図される。
【0064】
図13は、実施形態にしたがって、概略的に例示される支持体120、125を備え、連結した構成でのワイヤガイドアセンブリを例示するとともに、シリコンインゴット130を例示する。インゴット130の、起こり得る熱膨張および収縮は、矢印135によって表される。ワイヤガイドおよび/またはクランプアセンブリの膨張(収縮)は、下側矢印335で例示される。連結した構成において、ワイヤガイド321は、コネクタ502、505によって(直接または間接的に)接触される。
【0065】
例えば、図13におけるように、概略的に例示される支持体120、125が剛性および支持を実現し、その結果、ワイヤガイドの拡張、特に鉄鋼の拡張が、右へ、例えば「フリー」軸受ボックスへ向かうことになり、図13の例示によれば、シリコンインゴットの拡張は、両方の(反対方向の)軸方向、図13では左および右となる。
【0066】
本明細書に記載の実施形態によれば、CFRPベースのワイヤガイド、特に本明細書に開示されるクランプアセンブリを使用するCFRPベースのワイヤガイドは、例えば、より小さな熱膨張係数を有するCFRPベースのワイヤガイドおよび/またはインゴットの熱膨張係数により類似のCFRPベースのワイヤガイドによって、拡張の効果を減少またはなくす。CFRPベースのワイヤガイド、特に本明細書に開示されるクランプアセンブリを使用するCFRPベースのワイヤガイドは、したがって、実施形態によれば、ワイヤソーで切断されるウエハの品質(すなわち、均一性、厚さ均一性)への熱膨張および他のアライメント要因の拡張効果を減少することができる。
【0067】
図14は、本明細書に記載の実施形態にしたがう、クランプアセンブリを含むワイヤソー1を示し、ワイヤソーは、半導体または光電池ウエハを切断するためのものである。図14に例示される非限定的な例は、ワイヤウエブ700で切断、例えばウエハにされるインゴット600を示す。ワイヤウエブ700は、2つのワイヤガイド321、322によって案内されるワイヤによって形成され、ワイヤガイド321、322は、それぞれの軸10、110の周りを回転することが可能であり、それぞれのシャフト60、160に連結される。各シャフト60、160は、モータ側および反対側、例えば軸受ボックスモータ側および軸受ボックス操作者側を有することができる。
【0068】
ワイヤの運動は、ワイヤガイドの回転運動と一致するが、一般的に、だがいくつかの実施形態において、限定はしないが、切断方向に垂直であり、切断方向は、ワイヤウエブ700に対するインゴット600の移動によって画定され、例えば、図14により与えられる図に一般的に垂直である。
【0069】
ワイヤソーは、実施形態において、ワイヤガイドに連結するためのクランプアセンブリを含む。通常、ワイヤソーは、複数のワイヤガイド、例えば、図14に例示される2つのワイヤガイド321、322を有する。クランプアセンブリは、ワイヤソーをワイヤガイドに連結するが、ワイヤソーをそれぞれの複数のワイヤガイドに連結するための複数のクランプアセンブリも意図される。図14に同様に描かれる特徴は、第1のクランプアセンブリ、および第2のクランプアセンブリ(それぞれ、1504、1503、1505、1502)のそれぞれのワイヤガイド側(504、503)およびシャフト側コネクタ(505、502)である。シャフト60、160は、それぞれのワイヤガイド321、322に連結するためのワイヤソーの構成要素および/またはクランプアセンブリの構成要素として考えることができるが、同様に図14に描かれる。
【0070】
シャフト60、160は、(コネクタが回転するように)それぞれの軸10、160の周りを回転するようになされ、回転は、ワイヤガイド321、322の回転およびワイヤウエブ700内のワイヤの移動と一致する。
【0071】
本開示の態様にしたがって、本明細書に記載のクランプアセンブリは、以下に記載のようにウエハソーイングシステム内で有利に使用することができる。ウエハソーイングシステムは、インゴット入力モジュール、インゴット出力モジュール、それぞれが2つのワイヤガイドシリンダを含む2つ以上のワイヤソーイングチャンバ、ワイヤガイドシリンダの両方にわたって配設される少なくとも1つのワイヤ、単一のインゴットを受けるように構成される支持テーブル、および支持テーブル上に配設される単一のインゴットを少なくとも1つのワイヤに対して付勢するように構成されるインゴット位置決めシステム、およびインゴット入力モジュール、2つ以上のワイヤソーイングチャンバのうちの少なくとも1つ、およびインゴット出力チャンバの間で単一のインゴットを移送するように構成されるロボットを含む。
【0072】
したがって、本明細書に記載のクランプアセンブリは、以下に記載するようにインゴットを鋸で切る方法で、有利に使用することができる。ウエハソーイングシステム内でインゴットを鋸で切る方法は、入力モジュールから、移送チャンバの移送領域に対して配置される複数のワイヤソーイングチャンバのうちの1つに単一のインゴットを移送すること、ワイヤソーイングチャンバ内で単一のインゴットを鋸で切ることであって、移送チャンバ内に配設されるロボットから単一のインゴットを受け取ること、単一のインゴットを2つのワイヤガイドにわたって配設されるワイヤの層に対して付勢すること、およびワイヤの層を単一のインゴットに対して動かすことを含む、ワイヤソーイングチャンバ内で単一のインゴットを鋸で切ること、ならびに鋸で切られたインゴットをワイヤソーイングチャンバから出力モジュールに移送することを含む。
【0073】
前述のウエハソーイングシステムは、それぞれが独立にインゴットを鋸で切って薄い基板を形成することができる、複数のワイヤソーイングチャンバを含む。ウエハソーイングシステムを使用して、太陽電池基板、半導体基板、または他の有用な基板などの様々な種類の基板またはウエハを、インゴット、ブール、またはブロックなどのより大きな部片から形成することができる。一構成では、ウエハソーイングシステムは、結晶シリコン(c−Si)インゴットを受け取り、きれいで乾燥した基板を形成するのに必要な処理ステップの全てを実施するように構成される。説明しやすいように、また混乱を避けるため、インゴットというフレーズを使用して、本明細書において、ウエハソーイングシステム内で鋸で切られる、より大きな部片、または未切断要素を幅広く表すことになる。
【0074】
図15は、中央移送チャンバ125上に配設される、かつ/または中央移送チャンバ125に結合される複数のワイヤソーイングチャンバ300を有するウエハソーイングシステム100の等角図である。各ソーイングチャンバは、少なくとも1つのワイヤソー、特に図14を参照して、典型的には本明細書に記載のように厳密に1つのワイヤソー1を備えることができる。一例では、スループットおよびチャンバ稼働時間問題を改善するため、ウエハソーイングシステム100は、独立にインゴットを鋸で切ることができる、少なくとも6つのワイヤソーイングチャンバ300を有する。しかし、より少ない数またはより多い数のワイヤソーイングチャンバ300を使用することができる。ウエハソーイングシステム100は、一般的に、入力モジュール102、中央移送チャンバ125、中央ロボット120、出力モジュール110、システムコントローラ128および中央移送チャンバ125上に形成される様々な処理位置103〜108に配設される複数のワイヤソーイングチャンバ300を含む。
【0075】
一実施形態において、ワイヤソーイングチャンバ300は、それぞれ、中央移送チャンバ125上に取り付けられる、または中央移送チャンバ125に結合される。ワイヤソーイングチャンバ300は、典型的には中央移送チャンバ125上に取り付けられ、または中央移送チャンバ125に結合され、そのため、ワイヤソーイングチャンバ300のそれぞれは、ワイヤソーイングチャンバ300のそれぞれおよび中央移送チャンバ125から振動的に分離され、切断期間に生成される振動が、他の隣接チャンバのうちの1つでウエハソーイングプロセスに影響をおよぼすことを防止する。
【0076】
図16は、中央移送チャンバ125に結合され、ウエハソーイングシステム100内に配設される様々な種類の処理チャンバから未処理インゴットおよび処理済みインゴットを移送することができる、ロボットデバイス(例えば、中央ロボット120)の等角図である。処理期間に、未切断インゴットが、中央ロボット120によって、入力モジュール102からワイヤソーイングチャンバ300のうちの1つに移送領域を通って移送される。次いで、ワイヤソーイングチャンバ300内で鋸で切られた後、鋸で切られたインゴットは、出力モジュール110に移送される。一実施形態において、洗浄ステーション(図示せず)(例えば、図17内の参照番号209)が、処理位置103〜108の1つに配設され、洗浄ステーションを使用して鋸で切られたインゴットからスラリ材料を洗浄し、その後鋸で切られたインゴットが、中央ロボット120によって出力モジュール110に送り出される。
【0077】
中央ロボット120としては、一般的に、SCARAロボットまたは図16に示される6軸ロボットなど、従来型のロボットデバイスが挙げられ、中央ロボット120は、ウエハソーイングシステム100内でインゴットを1つのチャンバから次のチャンバにピックアップして移送することが可能な、少なくとも1つのエンドエフェクタ121、122を有する。1つの実施形態において、中央ロボット120は、ウエハソーイングシステム100を介してインゴットを移送するために使用することができる、少なくとも2つのエンドエフェクタ121および122を有する。この構成では、第1のエンドエフェクタ121を使用して、入力モジュール102から未切断のインゴット(例えば、きれいで乾燥した部片)を受け取ることができ、第2のエンドエフェクタ122を使用してワイヤソーイングチャンバ300から出力モジュール110に鋸で切られたインゴット(例えば、湿って、汚れ、割れやすい要素)を移送することができる。第2のエンドエフェクタ122は、移送プロセス期間に、エンドエフェクタ122に結合される、割れやすい切断されたウエハまたは基板を支持する支持トレイ要素(例えば、可撓性のブラシ様要素(図示せず))を含むことができる。一実施形態において、エンドエフェクタ121および122の一部は、インゴット317が取り付けられる取付け板376と係合するように構成され(図4)、ウエハソーイングシステム100を介して、未切断インゴットおよび鋸で切られたインゴットを確実に信頼性高く移送する。
【0078】
入力モジュール102は、一般的に、取付け板376に付けられた未切断タイプのインゴット317を受け取るように構成される、1つまたは複数のストレージ棚(図示せず)を含むことができる。一実施形態において、取付け板376は、取付け板376内に形成される複数の流体チャンネル(図示せず)を有するセラミック材料を含み、インゴット317上でウエハソーイングプロセスが実施される期間および/またはウエハソーイングプロセスが実施された後、熱交換流体および/またはリンス流体が複数の流体チャンネル内を流れることを可能にする。
【0079】
出力モジュール110は、一般的に、ウエハソーイングプロセスがインゴット317上で実施された後、インゴット317および取付け板376を受け取るように構成される、1つまたは複数のストレージ棚(図示せず)を含む。出力モジュール110は、ソーイングプロセスで使用されたスラリが処理されたインゴット上で乾燥しないように、鋸で切られたインゴットを湿った状態に保つことが可能な、リンスデバイス(例えば、DI水デリバリシステム)またはリンスステーションも含むことができる。一実施形態において、出力モジュール110は、形成される基板の表面に見出される任意の汚染を除去するために、鋸で切られたインゴットを洗浄する、リンスデバイス/システムを含むことができる。
【0080】
一般に、システムコントローラ128を使用して、1つまたは複数の構成要素およびウエハソーイングシステム内で実施されるプロセスを制御する。システムコントローラ128は、一般的に、ウエハソーイングシステムの制御および自動化を可能にするよう設計され、具体的には、中央処理装置(CPU)(図示せず)、メモリ(図示せず)、および支持回路(またはI/O)(図示せず)を含む。CPUは、様々なシステム機能、基板移動、チャンバプロセス、プロセスタイミングおよび支持ハードウェア(例えば、センサ、ロボット、モータ、タイミングデバイスなど)を制御するための産業用設定で使用され、プロセス(例えば、化学物質の濃度、処理変数、チャンバプロセス時間、I/O信号など)を監視するコンピュータプロセッサの任意の形式のうちの1つであって良い。メモリは、CPUに接続され、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、またはデジタルストレージの任意の他の形式など、ローカルまたはリモートの、容易に入手可能なメモリのうちの1つまたは複数であって良い。
【0081】
ソフトウェア命令およびデータがコード化され、CPUに命令するためメモリ内に格納することができる。支持回路も、従来のやり方でプロセッサを支持するためにCPUに接続される。支持回路は、キャッシュ、電力供給、クロック回路、入出力回路、サブシステムなどを含むことができる。システムコントローラ128により読取り可能なプログラム、またはコンピュータ命令は、基板上でどのタスクが実施可能であるのかを決定する。好ましくは、プログラムは、ウエハソーイングシステム内のインゴットの監視、移動の実行および制御、支持、および/または位置決めに関するタスクならびにウエハソーイングシステム内のワイヤソーイングチャンバ300のそれぞれで実施される、様々なウエハソーイング方策タスクおよび様々なウエハソーイングチャンバプロセス方策ステップを実施するコードを含むシステムコントローラ128により読取り可能である。
【0082】
図17は、移送チャンバ225上に配設される、かつ/または移送チャンバ225に結合される複数のワイヤソーイングチャンバ300を有する線形タイプウエハソーイングシステム200の等角図である。一般に、任意の数のワイヤソーイングチャンバ300を線形ロボット220のいずれかの側に配設し、所望のシステムスループットを達成することができる。一例では、スループット改善およびチャンバ可用性問題のために、ウエハソーイングシステム200が、移送チャンバ225の片側に配設され、または移送チャンバ225の両側に均等に分散される、少なくとも6つのワイヤソーイングチャンバ300を有する。しかし、より少ない数またはより多い数のワイヤソーイングチャンバ300を使用することができる。
【0083】
ウエハソーイングシステム200は、一般的に、入力モジュール202、移送チャンバ225、線形ロボット220、出力モジュール210、システムコントローラ128ならびに移送チャンバ225上に形成される様々な処理位置203〜206および212〜215に配設される複数のワイヤソーイングチャンバ300を含む。一実施形態において、ワイヤソーイングチャンバ300は、それぞれ、移送チャンバ225上に取り付けられる、または移送チャンバ225に結合される。ワイヤソーイングチャンバ300は、典型的には移送チャンバ225上に取り付けられ、または移送チャンバ225に結合され、そのため、上で議論したように、ワイヤソーイングチャンバ300は、ワイヤソーイングチャンバ300のそれぞれおよび移送チャンバ125から振動的に分離される。入力モジュール202および出力モジュール210は、一般的に、それぞれ、入力モジュール102および出力モジュール110と同様であり、上で議論され、したがって本明細書ではさらに議論しない。
【0084】
線形ロボット220を使用して、未切断のインゴットを入力モジュール202からワイヤソーイングチャンバ300のうちの1つに移送し、次いでソーイングプロセスを実施した後、鋸で切られたインゴットは、洗浄ステーション209または出力モジュール210に移送される。一実施形態において、洗浄ステーション209を使用して鋸で切られたインゴットからスラリ材料を洗浄し乾燥させ、その後鋸で切られたインゴットは、線形ロボット220によって出力モジュール210に送り出される。ロボット220としては、一般的にSCARAロボットまたは6軸ロボットなど、従来型のロボットデバイスが挙げられ、ロボット220は、ウエハソーイングシステム200の長さに広がる移送領域に配設されるレール221(例えば、図2における方向「M」)に沿って動くように構成される。一般的に、線形ロボット220は、ウエハソーイングシステム200内でインゴットを1つのチャンバから次のチャンバにピックアップして移送することが可能な、上で議論したエンドエフェクタ121、122など、少なくとも1つのエンドエフェクタ(図示せず)を有する。
【0085】
上記が本発明の実施形態を対象とする一方で、本発明の他のさらなる実施形態を、本発明の基本範囲から逸脱することなく考案することができ、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲により決定される。
【符号の説明】
【0086】
10 回転軸
20 中央表面
30、31 外側表面
40 円錐表面
41 相補的な表面
50、502、505 シャフト側コネクタ
51、503、504 ワイヤガイド側コネクタ
55 本体
60、160 シャフト
70、71 保持機構
85、86 たわみ角度
90 径方向端面
100 炭素繊維強化ポリマー(CFRP)セクション
102、202 入力モジュール
103、104、105、106、107、108 処理位置
110、210 出力モジュール
120 中央ロボット
121、122 エンドエフェクタ
125 中央移送チャンバ
128 システムコントローラ
130 シリコンインゴット
135 矢印
150 雄型コネクタ
200 線形タイプウエハソーイングシステム
203、204、205、206、212、213、214、215 処理位置
209 洗浄ステーション
220 線形ロボット
221 レール
250 シャフト側コネクタ
251 相補的なコネクタ
300 外側表面セクション
321 円筒形ワイヤガイド
322 ワイヤガイド
333 ワイヤ溝
335 下側矢印
350 コネクタ
400 円錐セクション
450 コネクタ
600 インゴット
700 ワイヤウエブ
1502、1503、1504、1505 クランプアセンブリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエハを切断するためのワイヤソーの円筒形ワイヤガイド(321)に連結するためのクランプアセンブリであって、
ワイヤソーのシャフトに連結するようになされ、前記シャフトが回転軸(10)を有するシャフト側コネクタ(50、502、505)を備え、前記シャフト側コネクタ(502、505)が、
前記軸(10)に直角であり、前記ワイヤガイド(321)の相補的なコネクタ(51、503、504)の相補的な外側表面(31)に当接するようになされる外側表面(30)と、
前記外側表面(30)と前記軸(10)との間の円錐表面(40)であって、前記軸(10)の周りに対称的に配設され、前記ワイヤガイドの相補的な表面(41)に当接するようになされる円錐表面(40)と
を含む、
クランプアセンブリ。
【請求項2】
前記外側表面(30)が平坦である、請求項1に記載のクランプアセンブリ。
【請求項3】
前記外側表面(30)が前記円錐表面(40)に隣接し、かつ/または円環状に形作られる、
請求項1または2に記載のクランプアセンブリ。
【請求項4】
前記外側表面(30)の一部が、前記軸(10)から前記シャフト側コネクタ(502、505)の径方向外側端面(90)に、径方向距離の少なくとも約65%、70%、75%または80%の距離に位置する、
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項5】
前記シャフト側コネクタ(50)の前記円錐表面(40)が変形可能材料を含む、
請求項1ないし4のいずれか一項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項6】
前記円錐表面(40)が1、2、3、または4個の円錐セクションを備える、
請求項1ないし5のいずれか一項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項7】
前記シャフト側コネクタ(50)が中空であり、かつ/または前記シャフト側コネクタ(50、502、505)が雌型である、
請求項1ないし6のいずれか一項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項8】
油圧システム、空気圧システム、ネジ、およびこれらの組合せから選択される保持機構(70、71)をさらに備える、
請求項1ないし7のいずれか一項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項9】
前記シャフト側コネクタに連結される前記シャフトをさらに備える、
請求項1ないし8のいずれか一項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項10】
円筒形ワイヤガイド(321)をワイヤソーのシャフトに連結するためのクランプアセンブリであって、前記ワイヤソーがウエハを切断するようになされ、
前記シャフトが回転軸(10)を有しており、
前記クランプアセンブリが、
前記軸(10)に直角であり、前記シャフトの相補的なコネクタ(50、503、504)の相補的な外側表面(30)に当接するようになされる外側表面(31)と、
前記外側表面(30)と前記軸(10)との間の円錐表面(40)であって、前記軸(10)の周りに対称的に配設され、前記相補的なコネクタ(50)の相補的な表面(40)に当接するようになされる円錐表面(40)と
を備える、クランプアセンブリ。
【請求項11】
前記円錐表面(40)が前記ワイヤガイド(321)に取り付けられ、かつ/または前記外側表面(30)が前記円錐表面(40)に隣接する、
請求項10に記載のクランプアセンブリ。
【請求項12】
前記円筒形ワイヤガイド(321)が炭素繊維強化ポリマーセクション(100)を備える、
請求項10または11に記載のクランプアセンブリ。
【請求項13】
前記外側表面(30)が円環状に形作られ、前記外側表面(30)が任意選択で1、2、3、または4個のセクションを備える、
請求項10、11または12のいずれか一項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項14】
請求項1ないし13のいずれか一項に記載の、少なくとも1つのクランプアセンブリを有するワイヤソー。
【請求項15】
インゴット入力モジュールと、
インゴット出力モジュールと、
2つ以上のワイヤソーイングチャンバであって、それぞれが、2つのワイヤガイドシリンダであって、前記ワイヤガイドシリンダのうちの少なくとも1つが請求項1ないし13のいずれか一項に記載のクランプアセンブリによりクランプされるワイヤガイドシリンダを備えるワイヤソーイングチャンバと、
前記ワイヤガイドシリンダの両方にわたって配設される少なくとも1つのワイヤと、
単一のインゴットを受け取るように構成される支持テーブルと、
前記支持テーブル上に配設される前記単一のインゴットを前記少なくとも1つのワイヤに対して付勢するように構成されるインゴット位置決めシステムと、
前記単一のインゴットを前記インゴット入力モジュール、前記2つ以上のワイヤソーイングチャンバのうちの少なくとも1つ、および前記インゴット出力チャンバの間で移送するように構成されるロボットと
を備えるウエハソーイングシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−86261(P2013−86261A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−232810(P2012−232810)
【出願日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【出願人】(512272292)
【Fターム(参考)】