ワイヤレス通信における増大するキャパシティ
ワイヤレス通信システムにおいてキャパシティを増大させる技術である。一態様では、通信システムにおいて送信される最小レートフレームの、システマティックな非送信、すなわち「ブランキング(blanking)」が提供される。例示的な実施形態では、cdma2000ボイス通信システムにおける1/8レートフレームは、ゼロトラヒックビットを搬送するヌルレートフレームとシステム的に置き換えられる。それにも関らず、例えばボコーダによって、「クリティカル(critical)」として指定される一定の送信についてプロビジョンは作られる。受信機は、ヌルレート送信またはノンヌルレート送信の存在を検出し、そして、それに応じて受信フレームを処理し、そしてそれは、ノンヌルレートフレームに応じてのみ外部ループパワー制御を更新することを含む。ヌルレートを検出することにおいて受信機を手助けするパイロット送信ゲーティングパターンを変更するためのさらなる技術が提供されている。別の態様では、ワイヤレス通信リンクにわたる信号送信の早期終了が提供されている。例示的な実施形態では、基地局(BS)は、可能であればフレームのすべてのPCGがFL上で受信される前に、フレームの正確な受信が逆方向リンク(RL)上でMSによって肯定応答されるまで、モバイル局(MS)に対して、順方向リンク(FL)上でフレームのためのパワー制御グループ(PCG’s)を送信する。可能性のあるACKシグナリング方法は、cdma2000ワイヤレス通信システムと関連づけられたチャネルについて定義されている。別の例示的な実施形態では、逆方向リンク早期終了の技術もまた提供されている。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は、2008年6月9日に出願され「ワイヤレス通信においてキャパシティを増大させるための装置及び方法(Apparatus and Methods for Increasing Capacity in Wireless Communications)」と題された米国仮出願番号第61/060,119号と、2008年6月10日に出願され「ワイヤレス通信においてキャパシティを増大させるための装置及び方法(Apparatus and Methods for Increasing Capacity in Wireless Communications)」と題された米国仮出願番号第61/060,408号と、2008年6月13日に出願され「ワイヤレス通信においてキャパシティを増大させるための装置及び方法(Apparatus and Methods for Increasing Capacity in Wireless Communications)」と題された米国仮出願番号第61/061,546号の優先権を主張し、それらの内容は、その全体において参照によってここによって組み込まれている。
【0002】
本願は、2009年2月19日に出願され「フレーム終了(Frame Termination)」と題された米国出願番号第12/389,211号の一部継続出願であり、そしてそれは2008年2月20日に出願された米国仮特許出願番号第61/030,215号の優先権を主張しており、それらの両方は、本願の譲受人に譲渡されており、それらの内容は、その全体において参照によりここによって組み込まれている。
【分野】
【0003】
本発明は、一般的には、デジタル通信(digital communications)に関し、より具体的には、送信パワー(transmission power)を縮小し、ワイヤレスデジタル通信システムのキャパシティを改善するための技術に関する。
【背景】
【0004】
ワイヤレス通信システムは、ボイス、パケットデータ等のような様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、あるいは他の多元接続性技術に基づいていてもよい。例えば、そのようなシステムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3gpp2または「cdma2000」)、第3世代パートナーシップ(3gpp、あるいは「W−CDMA」)あるいはロングタームエボリューション(「LTE」)のような標準規格にあわせることができる。そのような通信システムの設計では、利用可能なリソースを与えられたときに、キャパシティ、または、システムが信頼性を持ってサポートすることができるユーザの数、を最大化にすることが望ましい。いくつかの要因は、ワイヤレス通信システムのキャパシティに影響を与え、それらのうちのいくつかが下記に述べられている。
【0005】
例えば、ボイス通信システムでは、ボコーダは、複数の可変符号化レート(a plurality of variable encoding rates)のうちの1つを使用してボイス送信を符号化するためにしばしば利用される。符号化レートは、例えば、特定の時間インターバルの間に検出されるスピーチアクティビティの量(amount of speech activity)に基づいて、選択されることができる。cdma2000ワイヤレス通信システム用のボコーダでは、例えば、スピーチ送信は、フルレート(full rate)(FR)、1/2レート(half rate)(HR)、1/4レート(quarter rate)(QR)、または1/8レート(eighth rate)(ER)を使用して送信されることができ、フルレートフレームは、最大数のトラヒックビットを含んでおり、そして、1/8レートフレームは、最小数のトラヒックビットを含んでいる。1/8レートフレームは、サイレンスの期間の間に通常送信されており、一般的にボイス通信システムによって達成されることができる最低レート送信に対応する。
【0006】
1/8レートフレームがcdma2000システムにおいて縮小されたレート送信を表わすが、1/8レートフレームは、今もなお、トラヒックビットのノンゼロ数を含む。一定インターバルの間、例えばスピーチアクティビティがなく、バックグラウンドノイズが一定を保つ相対的に長い期間、1/8レートフレーム送信さえも、システムにおける送信パワーの有意水準(significant level)を不必要に消費する可能性がある。このことは、他のユーザに対して引き起こされた干渉のレベルを上げ、その結果、システムキャパシティを望ましくなく減少させる。
【0007】
1/8レートフレーム送信のような最小レートフレーム送信が提供することができるものより下にボイス通信システムの送信レートをさらに減らす技術を提供することは望ましいだろう。
【0008】
ワイヤレス通信システムの別の態様では、2ユニット間の送信は、受信信号におけるエラーに対してガードするために冗長度(degree of redundancy)をしばしば利用する。例えば、cdma2000ワイヤレス通信システムにおける基地局(BS)からモバイル局(MS)までの順方向リンク(FL)送信において、フラクショナルレートシンボル符号化(fractional-rate symbol encoding)及びシンボル繰り返し(symbol repetition)のような冗長性が利用されることができる。cdma2000システムでは、符号化されたシンボルは、パワー制御グループ(power control groups)(PCGs)として知られたサブセグメントへとグループ分けされ、無線で送信され、なお、固定された数のPCGは、フレームを定義する。
【0009】
cdma2000で利用されるもののようなシンボル冗長性技術はエラーがある状態における送信信号の正確な回復(recovery)を可能にするが、そのような技術はまた、信号受信状態がよいときには全体的なシステム送信パワーにおけるプレミアム(premium)を表わし、そしてそれはまた、システムキャパシティを望ましくなく減少させる可能性がある。
【0010】
例えば、そのフレームと関連づけられた情報を受信機が正確に回復したということを決定されるときにフレームの送信を終了する効率的な技術を提供することはさらに望ましく、それによって、送信パワーを節約しシステムキャパシティを増大させる。そのような技術を適応させるために、変形されたパワー制御スキームを提供することはさらに望ましいであろう。
【発明の概要】
【0011】
本開示の態様は、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信(sequential frame transmission)の早期終了(early termination)のための方法を提供し、方法は、受信機に対して第1のフレームを連続的に送信することと、第1のフレームを送信している間に受信機から肯定応答メッセージを受信することと、肯定応答メッセージを受信した後で第1のフレームの送信を止めることと、を備える。
【0012】
本開示の別の態様は、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法を提供しており、方法は、送信機から第1のフレームを連続的に受信することと;全体の第1のフレーム(the entire first frame)を受信する前に、第1のフレームを復号することを試みること;試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;成功フレーム復号を決定することに基づいて、送信機に対して肯定応答メッセージを送信することと、なお、肯定応答メッセージは、第1のフレームの送信を止めるように動作できる;を備える。
【0013】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための装置を提供しており、装置は、第1のフレームを受信機に連続的に送信するように構成された送信機と、第1のフレームを送信している間に、受信機から肯定応答メッセージを受信するように構成された受信機モジュールと、肯定応答メッセージを受信した後で第1のフレームの送信を止めるように構成された送信機と、を備える。
【0014】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための装置を提供しており、装置は、送信機から第1のフレームを連続的に受信するように構成された受信機と;全体の第1のフレームを受信する前に、第1のフレームを復号することを試みるように、その試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定するように、構成されたプロセッサと;成功フレーム復号を決定することに基づいて、送信機に対して肯定応答メッセージを送信するように構成された送信機モジュールと、なお、肯定応答メッセージは、第1のフレームの送信を止めるように動作できる;を備える。
【0015】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のための装置を提供しており、装置は、連続的に送信されたフレームを送信機から受信するための手段と、全体のフレームを受信する前に送信機の送信を終了するための手段と、を備えている。
【0016】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のための装置を提供しており、装置は、第1のフレームを連続的に送信するための手段と、受信機によって少なくとも1つの送信されたサブセグメントの成功復号に基いて連続的に送信することを終了するための手段と、を備えている。
【0017】
本開示の別の態様は、通信チャネル上のフレーム送信の早期終了をコンピュータに実行させるための命令(instructions)を保存するコンピュータ可読記憶媒体(computer-readable medium)を提供しており、媒体は、コンピュータに、連続的に送信されたフレームを送信機から受信させる命令と;全体の連続的に送信されたフレームを受信する前にフレームを復号することを試みさせる命令と;その試みの結果に基づいて成功フレーム復号を決定させる命令と;成功フレーム復号を決定することに基づいて送信機に対して肯定応答メッセージを送信させる命令と、なお、肯定応答メッセージは、連続的に送信されたフレームの残余部分の送信を終了するように動作できる;を保存している。
【0018】
さらに、本開示の別の態様は、通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のためにコンピュータに実行させるための命令を保存しているコンピュータ可読記憶媒体を提供しており、各フレームは、送信について固定された時間インターバル(fixed time interval)を割り付けられており、その媒体は、コンピュータに、第1のフレームを連続的に送信させる命令と、第1のフレームを送信している間に、受信機から肯定応答メッセージを受信させる命令と、肯定応答メッセージを受信した後で第1のフレームの送信を止めさせる命令と、固定された時間インターバルが第1のフレームについて経過した後で第2のフレームを送信することを開始させる命令と、を保存している。
【0019】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法を提供しており、その方法は、少なくとも1つの受信機に対して第1のフレームを連続的に送信することと、第1のフレームを送信している間に少なくとも1つの受信機から少なくとも1つの肯定応答メッセージを受信することと、少なくとも1つの肯定応答メッセージのうちの第1(the first of the at least one acknowledgement message)を受信した後で第1のフレームの送信を止めることと、を備える。
【0020】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法を提供しており、方法は、少なくとも1つの送信機から第1のフレームを連続的に受信することと;全体の第1のフレームを受信する前に、第1のフレームを復号することを試みること;その試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;成功フレーム復号を決定することに基づいて肯定応答メッセージを送信することと、なお、肯定応答メッセージは、少なくとも1つの送信機のそれぞれによって第1のフレームの送信を止めるように動作できる;を備える。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、ワイヤレス通信システムの従来技術を図示する。
【図2】図2は、ボイスのための信号送信パスの従来技術を図示する。
【図3】図3は、本開示にしたがったボイスのための信号送信パスの例示的な実施形態を図示する。
【図4】図4は、システマティックなブランキングモジュールによって適用されることができるアルゴリズムの例示的な実施形態を図示する。
【図5】図5及び図5Aは、ボコーダとシステマティックブランキングモジュールによって処理されるような例示的なフレーム送信シーケンスを図示する。
【図5A】図5及び図5Aは、ボコーダとシステマティックブランキングモジュールによって処理されるような例示的なフレーム送信シーケンスを図示する。
【図6】図6は、図3で示されているようなボイス送信パスによって生成されるシステマティックブランキングされた信号を処理するための受信アルゴリズムの例示的な実施形態を図示する。
【図7】図7は、本開示にしたがったボイスのための信号送信パスの代替の例示的な実施形態を図示する。
【図8】図8は、システマティックブランキングモジュールによって適用されることができるアルゴリズムの例示的な実施形態を図示する。
【図9】図9及び図9Aは、ボコーダとシステマティックブランキングモジュールによって処理されるような例示的なフレーム送信シーケンスを図示する。
【図9A】図9及び図9Aは、ボコーダとシステマティックブランキングモジュールによって処理されるような例示的なフレーム送信シーケンスを図示する。
【図10】図10は、本開示にしたがったシステマティックブランキングのための方法の例示的な実施形態を図示する。
【図11】図11は、本開示にしたがったパイロットゲーティングスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図12】図12は、本開示にしたがった順方向リンク(FL)送信のパワーを制御するための縮小されたレートパワー制御の例示的な実施形態を図示する。
【図13】図13は、本開示にしたがった逆方向リンク(RL)連続パイロット送信のパワーを制御するための縮小されたレートパワー制御スキームの例示的な実施形態を図示する。
【図14】図14は、本開示にしたがった逆方向リンク(RL)ゲートパイロット送信のパワーを制御するための縮小されたレートパワー制御スキームの例示的な実施形態を図示する。
【図15】図15は、本開示にしたがったパワー制御方法を図示する。
【図16】図16は、通信システムにおける送信機において情報ビットを処理するための、従来技術のフレーム処理スキームを図示する。
【図16A】
【図17】図17は、cdma2000のための従来技術の順方向リンクシグナリングスキームと関連づけられたタイミング図を図示する。
【図18】図18は、受信シンボルyから、推定された情報ビットb’を回復するための従来技術の方法を図示する。
【図19】図19は、cdma2000標準規格にしたがって動作しているシステムのための順方向リンク送信の早期終了(early termination)のためのスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図20】図20は、本開示にしたがったサブセグメントあたりの復号スキーム(per-sub-segment decoding)の例示的な実施形態を図示する。
【図21】図21は、本開示にしたがった順方向リンクシンボルパスの例示的な実施形態と、cdma2000標準規格にしたがった無線設定4(RC4; Radio Configuration 4)についての従来技術の順方向リンクシンボルパスのインプリメンテーションを図示する。
【図22】図22は、早期終了モジュレータのための逆方向リンク上でACKメッセージをシグナリングするために使用されるシグナリングスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図23】図23は、cdma2000標準規格にしたがって動作しているシステムのための逆方向リンク送信の早期終了についてのスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図24】図24は、本開示にしたがった逆方向リンクシンボルパスの例示的な実施形態と、従来技術の逆方向リンクシンボルパスのインプリメンテーションを図示する。
【図25】図25は、順方向基本チャネル(F−FCH)及び/または最大2つの順方向補足チャネル(F−SCH1及びF−SCH2)の早期終了について、逆方向リンク上でACKメッセージをシグナリングするために使用されるシグナリングスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図26】図26は、本開示にしたがった方法の例示的な実施形態を図示する。
【詳細な説明】
【0022】
添付図面に関連した下記の詳細の説明は、本発明の例示的な実施形態の説明として意図されており、本発明が実施されることができる唯一つの例示的な実施形態を表わすことを意図していない。本明細書の全体にわたって使用されている用語「例示的な(exemplary)」は、「例(example)、インスタンス(instance)、または例証(illustration)として機能している」を意味しており、他の例示的な実施形態よりも好ましいまたは有利であるとして、必ずしも解釈されるべきではない。詳細な説明は、発明の例示的な実施形態の完全な理解を提供するために具体的な詳細を含む。本発明の例示的な実施形態は、これらの具体的な詳細なしで実施されることができるということは当業者にとって明らかであろう。他の例では、よく知られたストラクチャ及びデバイスは、ここにおいて提示された例示的な実施形態の新規性を不明瞭にすることを回避するために、ブロック図の形で示されている。
【0023】
本明細書及び特許請求の範囲では、エレメントが別のエレメントに対して「接続されている(connected to)」または「結合されている(coupled to)」ものとして言及され、そして、それは、他のエレメントに対して、直接接続されるまたは結合されている、または、介在エレメントが存在しうる、ということが理解されるであろう。対照的に、エレメントが別のエレメントに対して「直接接続されている(directly connected)」、または、「直接結合されている(directly coupled)」と言及されるときには介在エレメントはない。
【0024】
通信システムは、シングルキャリア周波数、または、マルチプルキャリア周波数を使用することができる。図1を参照すると、ワイヤレスセルラ通信システム100では、参照番号102A〜102Gはセルを指し、参照番号160A〜160Gは基地局を指し、参照番号106A〜106Gは、アクセス端末(AT)を指す。通信チャネルは、アクセスネットワーク(AN)160からアクセス端末(AT)160までの送信のための順方向リンク(FL)(ダウンリンクとしても知られている)と、AT106からAN160までの送信のための逆方向リンク(RL)(アップリンクとしても知られている)を含む。AT106は、遠隔局、モバイル局、または加入者局としても知られている。アクセス端末(AT)106は、モバイル、または、静止であってもよい。各リンクは、異なる数のキャリア周波数を組み込むことができる。更に、アクセス端末106は、例えば光ファイバーあるいは同軸ケーブルを使用して、ワイヤレスチャネルを通じて、または、ワイヤードチャネルを通じて、通信するいずれのデータデバイスであってもよい。アクセス端末106は、さらに、限定されてはいないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部モデムまたは内在モデム、あるいはワイヤレスまたはワイヤーライン電話を含んでいる複数のタイプのデバイスのうちのいずれであることができる。
【0025】
最新の通信システムは、複数ユーザが共通の通信媒体にアクセスすることを可能にするように設計されている。時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、空間分割多元接続、偏光分割多元接続(polarization division multiple-access)、符号分割多元接続(CDMA)、及び他の多元接続技術、のような多数の多元接続技術は当技術分野において知られている。多元接続のコンセプトは、マルチプルユーザが共通の通信リンクにアクセスすることを可能にするチャネル割り付け方法である。チャネル割り付けは、特定マルチアクセス技術によって、様々な形態を取ることができる。例として、FDMAシステムでは、合計周波数スペクトラムは、複数のより小さなサブバンドに分割され、各ユーザは、通信リンクにアクセスするために、自身のサブバンドを与えられる。代替的に、TDMAシステムでは、各ユーザは、タイムスロットを周期的に繰り返している間に、全体の周波数スペクトラムを与えられる。CDMAシステムでは、各ユーザは、時間のすべてについて全体の周波数スペクトラムを与えられるが、信号の使用を通じてその送信を区別する。
【0026】
本開示のある例示的な実施形態はcdma2000標準規格にしたがったオペレーションについて下記で記載されているが、当業者は、本技術が他のデジタル通信システムに対して容易に適用されることができるということを理解するであろう。例えば、本開示の技術はまた、W−CDMA(または3gpp)ワイヤレス通信標準規格、及び/または、いずれの他の通信標準規格、に基づいて、システムに適用されることができる。そのような代替の例示的な実施形態は、本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0027】
図2は、ボイスのための従来技術の信号送信パス200を図示する。図2では、ボイス信号200aはボコーダ210へ入力され、そして、それは、送信のためのスピーチ信号を符号化する。ボコーダ210によって出力されたボイスフレーム210aは、任意の時間に、ボイス信号200aのスピーチコンテンツによって、複数のレートのうちの1つを選択することができる。図2では、複数のレートは、フルレート(FR)、および1/2レート(HR)、および1/4レート(QR)、そして1/8レート(ER)を含む。ボイスフレーム210aは、物理層処理モジュール220に対して供給され、そしてそれは、システムの物理層プロトコルにしたがった送信のためにボイスフレームデータを準備する。当業者は、そのようなプロトコルは、データを例えば符号化すること、繰り返すこと、パンクチャリングすること、インタリーブすること、及び/または、変調すること、を含むことができるということを理解するであろう。物理層処理モジュール220の出力は、送信のためにTXブロック230に対して供給される。TXブロック230は、キャリア周波数に信号をアップコンバートすることとアンテナ上で送信のために信号を増幅することのような無線周波数(RF)オペレーションを実行することができる(図示されず)。
【0028】
一般的に、任意の時間にボイス信号200aを符号化するためにボコーダ210によって選択されるボイスフレーム210aのレートは、ボイス信号200aにおいて検出されるスピーチアクティビティのレベルによって決まる。例えば、フルレート(FR)は、ボイス信号200aがアクティブスピーチを含む間にフレームについて選択されることができるが、1/8レート(ER)は、ボイス信号200aがサイレンスを含む間にフレームについて選択されることができる。そのようなサイレンス期間の間に、ERフレームは、サイレンスと関連づけられた「バックグラウンドノイズ(background noise)」を特徴づけるパラメータを含むことができる。ERフレームはFRフレームよりも著しく少数のビット(significantly fewer bits)を含むが、サイレンス期間が通常の会話の間にしばしば生じる可能性があり、その結果、ERフレームを送信することに専念した全体的な送信帯域幅が有効(significant)であるようにする。
【0029】
受信機にボイス信号200aを伝達するのに必要な送信帯域幅をさらに縮小することは望ましいだろう。
【0030】
図3は、本開示にしたがったボイスのための信号送信パス300の例示的な実施形態を図示する。図3では、ボイス信号200aは、ボコーダ310へ入力され、ボコーダ310は、送信のためのボイスフレーム310aを生成する。ボイスフレーム310aは、フルレート(FR)、および1/2レート(HR)、および1/4レート(QR)、そして1/8レート(ER)、そしてクリティカル1/8レート(Critical eighth rate)(ER−C)を含んでいる複数のレートのうちの1つを採択する。例示的な実施形態では、「クリティカル」1/8レートフレームとしての1/8レートフレームの指定が、例えばサイレンスインターバルにおいて検出されたバックグラウンドノイズにおける変更に対応するパラメータを含んでいるそれら1/8レートフレームについてボコーダ310によってなされる。
【0031】
ボイスフレーム310aはシステマティックブランキングモジュール315に供給され、そしてそれは、代わりに、物理層処理モジュール220に対して、処理されたボイスフレーム315aを供給する。下記でさらに説明されているように、システマティックブランキングモジュール315は、ボコーダ出力を選択的に「ブランキングすること(blanking)」によって、すなわち、1/8レートフレームのデータレートよりも少ないデータレートを有するヌルレート(NR)フレームとボコーダ出力310aのあるフレームを置き換えることによって、ボコーダ出力310aの送信ビットレートを最小化するように構成されている。例示的な実施形態では、NRフレームは、ゼロトラヒックコンテンツ、すなわち0ビット/秒(bps)のトラヒックビットレートを有することができる。
【0032】
図4は、システマティックブランキングモジュール315によって適用されることができるアルゴリズムの例示的な実施形態400を図示する。
【0033】
ステップ410で、システマティックブランキングモジュール315はボコーダ310からフレーム310aを受信する。
【0034】
ステップ420で、フレーム310aは、それがFR、HR、QRあるいはER−Cであるかを決定するために評価される。そのようなレートは、送信にクリティカルであると考えられ、クリティカルフレームタイプ(critical frame types)と呼ばれる。フレーム310aがこれらのクリティカルレートのうちの1つを含む場合には、フレーム310aは、送信のために、物理層処理モジュール220に対して直接供給される。そうでない場合には、フレームは非クリティカルレートを含むように考えられ、アルゴリズムはステップ430に進む。
【0035】
「クリティカル(critical)」としてFR、HR、QRおよびER−Cの例示的な指定(designation)は説明のためだけであり、これらの実施形態のみに、本開示の範囲を制限することを意味しておらず、このようなフレームタイプは、クリティカルとして指定されるということに留意すべきである。代替の例示的な実施形態では、他のセットのフレームタイプは、システマティックブランキングモジュールによる送信についてクリティカルと指定されることができる。そのような代替的な例示的な実施形態は、本開示の範囲内にあることが熟考される。
【0036】
ステップ430で、アルゴリズムは、現在のフレームが送信について保証されるかを決定するために送信されるべき現在のフレームのフレーム番号(frame number)を評価する。例示的な実施形態では、保証された送信はノンゼロレート(例、非NR)送信を含むことができる。例示的な実施形態では、フレーム番号は、各連続フレームについて連続的に繰り返される各フレームに対して割り付けられた数であってもよい。示された例示的な実施形態では、現在のフレーム番号FrameNumberは、現在のフレームオフセットFrameOffsetに加えられ、結果(FrameNumber+FrameOffset)は、ノンブランキングインターバルパラメータNでモジュローオペレーション(mod)に適用される。モジュローオペレーションの結果が0である場合には、アルゴリズムはステップ440に進む。そうでなければ、アルゴリズムはステップ450に進む。
【0037】
当業者は、どのフレームが送信について保証されるべきかを規定するために、ステップ430で示された具体的な評価以外の技術が容易に適用されうるということを理解するであろう。そのような代替技術は、例えば、現在のフレーム番号または現在のフレームオフセット以外のパラメータ、または、図示されたモジュローオペレーション以外のオペレーション、を利用することができる。
【0038】
ステップ450で、システマティックブランキングモジュール315は、送信のために、物理層処理モジュール220に対し、ヌルレート(NR)フレームを供給する。例示的な実施形態では、ヌルレートフレームは、0bps(ビット/秒)のトラヒックデータレートを有しており、したがって、最小シグナリング帯域幅を消費する。ヌルレートフレームの送信の後で、アルゴリズムは、ボコーダ310から次のボイスフレーム310aを受信するために、ステップ410に戻る。
【0039】
上記の説明に基づいて、当業者は、ノンブランキングインターバルNが非クリティカルフレームが送信される頻度を制御するということを理解するであろう、N=1は、すべての非クリティカルフレームの送信に対応し、より大きな値Nは、非クリティカルフレームの頻度の少ない送信(less frequent transmissions of non-critical frames)に対応する。例示的な実施形態では、Nは、デフォルトで値1、4を、例えば外部シグナリング(external signaling)(図示されず)によって規定される他のリザーブされた値または8を採択することができる。
【0040】
図5及び図5Aは、ボコーダ310とシステマティックブランキングモジュール315によって処理されているように、それぞれ、例示的なフレーム送信シーケンス310a*及び315a*を図示する。
【0041】
図5では、フレームのシーケンス310a*は、「ER」とラベル付けされた1/8レートフレームと、「ER−C」とラベル付けされた1/8レートクリティカルフレームを含む。そのようなフレームのシーケンスは、ボイス会話の間、例えば会話の一方のサイレンス期間に生じることができる。
【0042】
図5Aでは、フレーム送信シーケンス315a*は、送信シーケンス310a*に400のような選択的ブランキングアルゴリズムを適用する結果に対応しており、ここにおいては、ノンブランキングインターバルN=4が使用される。図5Aでは、フレームのシーケンス315aは、1/8レートフレームERとヌルレートフレームNRを含む。FrameNum0は、ボコーダ310から直接受信されたものとして、すなわちERフレームとして、送信される。FrameNum1及び3は、ノンブランキングインターバルN=4にしたがってNRフレームとして送信される。FrameNum2は、クリティカル1/8レートフレームER−Cとしてボコーダによって指定されており、ERフレームとして送信される。示されているように、FrameNum4〜13は、同様に処理される。図5で示されているように、(FrameNum+FrameOffset modN)=0に対応するフレームはマークされている。
【0043】
図6は、図3で示される315のようなシステマティックブランキングモジュールを利用するボイス送信信号パスによって生成される信号を処理するための受信アルゴリズム600の例示的な実施形態を図示する。
【0044】
図6では、ステップ610で、送信された信号が受信され(RX)、例えば図3で示されるようなTXオペレーション230に補完的なオペレーションを使用して、処理される。そのようなRXオペレーションは、例えばRF増幅、周波数ダウンコンバージョン、フィルタリング等を含むことができる。
【0045】
ステップ620で、物理層受信(RX)処理は、例えば図3で示される物理層TXオペレーション220に補完的なオペレーション、を使用して実行される。そのような物理層受信処理は、例えば復号、デインタリービング、シンボルコンバイニング等を含むことができる。
【0046】
ステップ630で、アルゴリズム600は、現在の受信フレームがNRフレームであるかどうかを評価する。「はい」である場合には、アルゴリズムは、NRフレームについて処理されるべきトラヒックデータがないため、次のフレームを受信し始めるために、ステップ610に戻る。「いいえ」である場合、アルゴリズムはステップ640に進む。
【0047】
当業者は、現在の受信フレームがNRフレームであるかを評価するために、様々な技術が使用されることができるということを認識するであろう。例示的な実施形態では、エネルギー評価アルゴリズムは、受信フレームのトラヒック部分のエネルギーを検出するために利用されることができる。例えば、受信フレームのトラヒック部分に対応するエネルギーは測定され、そして、適切なスケーリングされたエネルギー閾値と比較されることができる。測定されたエネルギーが閾値未満である場合には、例示的な実施形態では、信号がNRフレームのトラヒック部分において送信機によって送信されることを期待されていないため、NRフレームが宣言されうる。そのようなエネルギー評価アルゴリズムはまた、NRフレームの検出をさらに助けるために送信機によって使用される、システマティックブランキングアルゴリズム及びノンブランキングインターバルNの知識(knowledge)を活用することができる。
【0048】
可能性のあるNR検出アルゴリズムの先行する説明は、説明の目的のためだけに与えられており、いずれの特定のNR検出アルゴリズムに本開示の範囲を制限することを意味していないということに留意されたい。
【0049】
ステップ640で、受信された非NRフレームのパラメータは、受信機において外部ループパワー制御(outer loop power control)(OLPC)アルゴリズムを更新するために使用されることができる。例示的な実施形態では、受信された非NRフレームのパラメータは、例えばフレーム品質インジケータ(FQI)、例えば受信されたフレームについてのCRCが品質チェックを通ったかどうかという結果を含むことができる。当業者は、例えば受信フレームのための適切な信号対干渉比(SIR)セットポイントをコンピュートするために、OLPCアルゴリズムが使用されることができ、そしてそれは、送信されたボイスフレームについて送信機と受信機との間でパワー制御フィードバックメカニズムをガイドするために使用されることができる、ということを理解するであろう。NRフレームから導き出された品質チェック結果を除外することによって、OLPCアルゴリズムは、例えばトラヒック部分について有意に送信されたエネルギーを有するフレームのみ、を使用して、正確に更新されることができる。
【0050】
ステップ650で、ボイスフレームはボイス出力650aに復号されることができ、アルゴリズム600は、次のフレームを受信するためにステップ610に戻る。
【0051】
図7は、本開示にしたがってボイスのための信号送信パス700の代替的な例示的実施形態を図示する。図7では、ボイス信号200aは、ボコーダ710へ入力され、ボコーダ710は、送信のためのボイスフレーム710aを生成する。ボイスフレーム710aは、フルレート(FR)、および1/2レート(HR)、および1/4レート(QR)、そして1/8レート(ER)、そして、ボコーダヌルレート(vocoder null rate)(VNR)を含んでいる複数のレートのうちの1つを採択することができる。ゼロレートボコーダフレーム(zero-rate vocoder rate)または空ボコーダフレーム(empty vocoder frame)としても知られるVNRフレームは、ボコーダによって送信されるべき新しい情報がないとき、ボコーダ710によって生成される。例示的な実施形態では、VNRフレームは単に、データを含んでいないブランクフレーム(blank frame)であってもよい。
【0052】
ボイスフレーム710aはシステマティックブランキングモジュール715に供給されており、そしてそれは代わりに、物理層処理モジュール220に処理されたボイスフレーム715aを供給する。ここにおいて下記でさらに説明されるように、システマティックブランキングモジュール715は、データコンテンツを少し有する、または、データコンテンツを有さないヌルレート(NR)またはヌルレートインジケータ(NRID)フレームを備えた、ボコーダ出力710aのあるフレームを選択的に置き換えることによって、ボコーダ出力710aの送信ビットレートを最小化するように構成されている。
【0053】
図8は、システマティックブランキングモジュール715によって適用されることができるアルゴリズムの例示的な実施形態800を図示する。
【0054】
ステップ810で、システマティックブランキングモジュール715は、ボコーダ710からフレーム710aを受信する。
【0055】
ステップ820で、フレーム710aは、それがFR、HR、QRまたはERかを決定するために評価される。そのようなレートは、送信にクリティカルであると考えられる。フレーム710aがこれらのクリティカルレートのうちの1つを含んでいる場合、フレーム710aは、ステップ840で、送信のために物理層処理モジュール220に供給される。そうでない場合には、フレームは、非クリティカルレートを含むように考えられ、アルゴリズムはステップ830に進む。
【0056】
ステップ830で、アルゴリズムは、ノンゼロ送信が行われるべきかを決定するために送信の現在のフレーム番号を評価する。示される例示的な実施形態では、現在のフレーム番号FrameNumberは、現在のフレームオフセットFrameOffsetに加えられ、結果(FrameNumber+FrameOffset)は、ノンブランキングインターバルパラメータNでモジュローオペレーション(mod)に適用される。モジュローオペレーションの結果が0である場合には、アルゴリズムはステップ835に進む。そうでない場合には、アルゴリズムはステップ850に進む。
【0057】
ステップ835で、ヌルレートインジケータ(NRID)フレームは送信されることができる。そのようなフレームは、新しい情報を含んでいないものとして受信機に認識可能な予め決定されたフレームまたはインジケータに対応することができ、そしてそれは、ヌルトラヒックデータを備えているフレームとも呼ばれる。ヌルトラヒックデータは、受信ボコーダが使用しないビットパターンを含んでいてもよく、したがって、ヌルトラヒックデータは、受信ボコーダによって廃棄されるであろう。1つの態様では、例えば、予め決定されるヌルフレームまたはインジケータは、ヌルトラヒックデータを有する既知の18−kbpsフレームであってもよい。別の態様では、例えば、予め決定されるフレームまたはインジケータは、最後に送信された1.8kbpsフレームを繰り返し、それによって、ヌルトラヒックデータを示す。
【0058】
ステップ850で、システマティックブランキングモジュール715は、送信のために、物理層処理モジュール220に対して、ヌルレート(NR)フレームを供給する。例示的な実施形態では、ヌルレートフレームは、トラヒックビットを含んでおらず、したがって、最小シグナリング帯域幅を消費する。ヌルレートフレームの送信の後で、アルゴリズムは、ボコーダ710から次のボイスフレーム710aを受信するために、ステップ810に戻る。
【0059】
図9および図9Aは、ボコーダ710およびシステマティックブランキングモジュール715によって処理されるように、それぞれ、例示的なフレーム送信シーケンス710a*および715a*を図示する。
【0060】
図9では、フレームのシーケンス710a*は、「ER」とラベル付けされた1/8レートフレームと、ボコーダ710によって生成された「VNR」とラベル付けされたボコーダヌルレートフレームと、を含む。
【0061】
図9Aでは、フレーム送信シーケンス715a*は、送信シーケンス710a*に800のような選択的なブランキングアルゴリズムを適用する結果に対応しており、ここにおいては、ノンブランキングインターバルN=4が使用されている。図9Aでは、フレームのシーケンス715a*は、1/8レートフレームERとヌルレートフレームNRを含む。FrameNum0は、ボコーダ710から受信されるものとして、すなわちERフレームとして、直接送信される。ノンブランキングインターバルN=4にしたがって、FrameNum1−3は、NRフレームとして送信され、FrameNum4は、NRIDフレームとして送信される。アルゴリズム800を参照して説明されているように、周期的なノンゼロレートフレーム送信を保証するために、NRIDフレームが送信されるということに留意されたい。FrameNum5−13の処理は、上記の説明により、当業者によって容易に理解されることができる。
【0062】
図10は、本開示にしたがったシステマティックブランキングのための方法1000の例示的な実施形態を図示する。方法1000は、説明の目的のためだけに示されており、示されているいずれの特定の方法に本開示の範囲を制限することを意味していないということを留意されたい。
【0063】
図10では、ステップ1010で、新しいトラヒック情報の存在について決定が行われ、新しいトラヒック情報は、ワイヤレス通信リンク上の送信のためのフレームに含まれる。
【0064】
ステップ1020で、決定ブロックは、ステップ1010における決定の結果を決定する。
【0065】
ステップ1030で、新しいトラヒック情報が存在する場合には、新しいトラヒック情報を表わすデータを備えているトラヒック部分は、フレームに加えられることができる。
【0066】
ステップ1040で、新しいトラヒック情報が存在しない場合には、それぞれのフレームが送信について保証されたフレームに対応しないかぎり、新しいフレームは送信されない。この場合、ヌルデータレートとしてボコーダを受信することによって認識することが可能なヌルトラヒックデータを含んでいる送信について保証されるフレームを生成する。
【0067】
図11は、本開示にしたがった、ヌルレートフレーム送信を識別するためのパイロットゲーティングスキームの例示的な実施形態を図示する。パイロットゲーティングスキームは、説明の目的のためだけに与えられており、システムに本開示の範囲を制限することを意味していないということを留意されたい、なおヌルレートフレーム送信は、ゲート制御されたパイロット送信によって必然的に付随して起こる(accompanied by)。
【0068】
図11では、TX送信のトラヒック部分1110は、パイロット部分1120と共に示される。パイロット部分1120は、ノンヌルレートフレームの送信の間よりもヌルレートフレームの送信の間に、異なるパターンを有するようである。例えば、図11で示されているように、ヌルフレームのためのパイロットゲーティングパターンは、2サブセグメントまたはPCGに対応することができ、ここではパイロットはオンにされ(図11で「P」と示されている)、2サブセグメントまたはPCGと交互に起こり、ここではパイロットはオフにされる。ヌルフレーム送信の間の異なるパイロットゲーティングパターンの使用は、現在受信されているフレームがヌルフレームであるかを決定することにおいて、受信機をさらに助けることができる。このことは、例えば図6のヌルレート決定ステップ630の間に、使用されることができる。
【0069】
当業者は、代替的なパイロットゲーティングパターンはヌルフレームの存在をシグナリングするために容易に導き出されることができるということを、本開示の観点から理解するであろう。例えば、パイロットゲーティングパターンは、サブセグメントまたはPCGの1つおきに、またはいずれの他のパターンを使用して、パイロット送信を含むことができる。そのような代替技術は本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0070】
本開示の別の態様では、システムの信号送信をさらに縮小するために、システムの順方向リンク及び/または逆方向リンクのパワー制御レートが縮小されることができる。例示的な実施形態では、モバイル局は、モバイル局が基地局に送信する順方向リンクパワー制御コマンドの数を、例えば、ゲート制御された逆方向リンクパイロット送信に対応するPCGの間に順方向リンクパワー制御コマンドを送信することのみによって、逆方向リンクパイロット部分が連続的であるフレームにおいても(すなわちゲート制御されていない)、縮小することができる。別の例示的な実施形態では、基地局は、例えばパワー制御グループおきに、縮小されたレートで逆方向リンクパワー制御コマンドを送信することができる。さらに、これらの逆方向リンクパワー制御コマンドを受信するモバイル局は、ノンヌルフレームの送信を制御するためにそれぞれ1つを適用することができる。ヌルフレームについては、基地局からの受信パワー制御コマンドの縮小された数(例えばすべてより少ない)は、上記で説明されているように、例えば逆方向リンクパイロット部分がゲート制御されるとき、モバイル局のヌルフレームの送信を制御するために利用されることができる。これらの例示的なパワー制御技術は、図12−図14を参照してさらに説明される。
【0071】
図12は、本開示にしたがった、順方向リンク(FL)送信のパワーを制御するための、縮小されたレートのパワー制御スキームの例示的な実施形態1200を図示する。
【0072】
図12では、基地局送信(BS TX)1210は、モバイル局送信(MS TX)1220と共に示されている。モバイル局によって送信される、順方向リンク(FL)パワー制御(PC)コマンドを含んでいるPCGは、1220で斜線PCGとして示されている。右上矢印は、各斜線PCGからオリジネートし、基地局によって送信される順方向リンクPCGに指し示す(points to)、なお、受信されたFL PCコマンドが適用される。例えば、RL PCG#3のモバイル局によって送信されたFL PCコマンドは、FL PCG#4を送信すること等において基地局によって適用される。
【0073】
図12では、1220の斜線PCGは、RL PCGに対応しており、RL TXパイロットは、図11に示されるゲート制御されたパイロットスキーム1100にしたがって、オンにされる、ということに留意されたい。同時に、モバイル局は、1220で示されているように、斜線PCGに対応しているRL PCGにおいてFL PCコマンドのみを送信する。モバイル局は、非斜線RL PCGにおいてFL PCコマンドを送信しない。したがって、FL PCコマンドは、ゲート制御されたパイロットパターンが利用されるかに関わらず、または、特定のフレームについてではなく(例、特定フレームがヌルレートフレームであるかに関らない)、ゲート制御されたパイロットスキームの間に送信されるそれらのRL PCGにおいてのみ送信される。当業者は、FL PC処理の複雑さを減らすことができ、そしてそれはまた、全体的なFL PCレートを縮小するということを理解するであろう。
【0074】
図13は、本開示にしたがった、逆方向リンク(RL)連続パイロット送信のパワーを制御するための縮小されたレートパワー制御スキームの例示的な実施形態1300を図示する。
【0075】
図13では、基地局によって送信される順方向リンク(RL)パワー制御(PC)コマンドを含んでいるPCGは、1310で斜線PCGとして示されている。右下矢印は、各斜線PCGからオリジネートし、対応する受信RL PCコマンドを適用するモバイル局によって送信された逆方向リンクPCGに指し示す。例えば、FL PCG#3の基地局によって送信されたRL PCコマンドは、RL PCG#4を送信すること等においてモバイル局によって適用される。
【0076】
図13では、基地局は、1310で示されているように、斜線PCGに対応するFL PCGにおいてRL PCコマンドのみを送信する。基地局は、非斜線PCGにおいてRL PCコマンドを送信しない。
【0077】
図14は、本開示にしたがった逆方向リンク(RL)ゲート制御されたパイロット送信のパワーを制御するための、縮小されたレートパワー制御スキームの例示的な実施形態1400を図示する。
【0078】
図14では、基地局によって送信される順方向リンク(RL)パワー制御(PC)コマンドを含んでいるPCGは、1410でまた斜線PCGと示されている。実線の右下矢印は、斜線PCGからオリジネートし、対応する受信RL PCコマンドを適用するモバイル局によって送信された逆方向リンクPCGへ指し示す。他方で、斜線PCGからオリジネートしている点線矢印は、指し示された対応するRL PCGに対して、MSによって適用されない基地局によって送信されるRL PCコマンドを示す。基地局は、単に、斜線PCGに対応するFL PCGにおいてRL PCコマンドを送信する。基地局は、非斜線PCGにおいてRL PCコマンドを送信しない。
【0079】
例えば、FL PCG#1の基地局によって送信されたRL PCコマンドは、RL PCG#3を送信することなどにおいてモバイル局によって適用される。他方で、FL PCG#2の基地局によって送信されたRL PCコマンドは、RL PCG#4を送信することなどにおいてモバイル局によって適用されない。代わりに、例示的な実施形態では、モバイル局は、説明された例では、前のPCG、例えばRL PCG#3に使用されるのと同じパワーレベルを維持することができる。本開示の態様では、これは、モバイル局によってRL PCコマンドの処理を単純化するために行われることができる。
【0080】
図15は、本開示にしたがったパワー制御方法1500を図示する。方法1500は説明の目的のためだけに示されており、本開示の範囲を限定することを意味していないということに留意されたい。
【0081】
ステップ1510では、現在のフレームが受信され、フレームは、複数のサブセグメントへとフォーマット化される。
【0082】
ステップ1520では、受信されたフレームは、物理層プロトコルにしたがって処理される。
【0083】
ステップ1530で、第1のゲート制御されたパイロットパターンにしたがった送信のために指定されたサブセグメントにおいて受信パワー制御コマンドが受信される。
【0084】
ステップ1540で、指定されたサブセグメントに続くTXサブセグメントの送信パワーは、受信パワー制御コマンドにしたがって調整されており、TXサブセグメントは、第2のゲート制御されたパイロットパターンにしたがって送信される。
【0085】
本開示の別の態様によると、本技術は、パワーを節約しキャパシティを増大させるために、ワイヤレス通信システムにおける順方向リンク送信及び/または逆方向リンク送信の早期終了のために提供される。
【0086】
図16は、通信システムの送信機において情報ビット1600bを処理するための従来技術のフレーム処理スキームを図示する。ある例示的な実施形態では、示されるフレーム処理スキームは、ワイヤレス通信システムの順方向リンク送信または逆方向リンク送信に使用されることができる。図16Aは、図16で図示されたオペレーションによって処理されるデータのステータスを図示する。
【0087】
フレーム処理スキームは、説明の目的のためだけに示されており、示されたいずれの特定の処理スキームに本開示の範囲を制限することを意味していないということに留意されたい。本開示の代替の例示的な実施形態では、例えば、図16で示されるスキームのステップを再度順序付けすること、及び/または、示されているスキームにステップを加えるまたは削除する、代替的なフレーム処理スキームを採用することができる。そのような代替の例示的な実施形態は、本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0088】
図16では、情報ソースは、選択されたレートRで、情報ビット1600bを生成する。フレーム当たりに生成された情報ビット1600bの数は、選択されたレートRによって決まる。例えば、cdma2000システムでは、172情報ビット/20ミリ秒フレーム(「フルレート」)、80ビット/フレーム(「1/2レート」)、40ビット/フレーム(「1/4レート」)、16ビット/フレーム(「1/8レート」)であってもよい。フレームのための情報ビット1600bは、図16Aの変数bによって集約的に表示される。
【0089】
ステップ1600で、フレーム品質インジケータ(FQI)が生成され、フレームのための情報ビット1600bに加えられることができる(appended)。例えば、FQIは、当業者に知られた巡回冗長検査(cyclical-redundancy check)(CRC)であってもよい。図16Aでも図示されているように、信号1600aは、情報ビット1600bとFQIの組み合わせを表わす。
【0090】
ステップ1610で、エンコーダテイルビットは、信号1600aに加えられることができる。例えば、エンコーダテイルビットは、畳み込みエンコーダを用いた使用のために、固定された数のゼロ値テイルビット(fixed number of zero-valued tail bits)を表わすことができる。さらに図16Aで説明されているように、信号1610aは、エンコーダテイルビットを備えた信号1600aの組み合わせを表わす。
【0091】
ステップ1620で、信号1610aは、符号化され繰り返される(あるいはパンクチャリングされる)。上述されているように、符号化は畳み込み符号化またはターボ符号化を含むことができ、反復は、各シンボルと関連づけられた送信エネルギーをさらに増大させる(または、パンクチャリングの場合には減少させる)ように役立つ。例えば、符号化は、ブロック符号化または他のタイプの符号化のような、当業者に知られている他の技術を利用してもよく、本開示において明示的に説明されている符号化に限定される必要はないということに留意されたい。信号1620aは、図16Aでも図示されているように、符号化され繰り返された(またはパンクチュアリングされた)バージョンの信号1610aを表わす。
【0092】
ステップ1630では、信号1620aは、例えば選ばれた信号の次元(a chosen signal dimension)にしたがって符号化されたシンボルのダイバーシティを改善するために、インタリーブされる。例示的なインプリメンテーションでは、シンボルは、時間にわたってインタリーブされてもよい。図16Aでも説明されているように、信号1630aは、信号1620aのインタリーブされたバージョンを表わす。
【0093】
ステップ1640で、図16Aでも説明されているように、信号1630aのインタリーブされたシンボルは、あらかじめ定義されたフレームフォーマットにマッピングされる。フレームフォーマットは複数のサブセグメントから成るようなフレームを指定することができる。例示的な実施形態では、サブセグメントは、与えられた次元、例えば時間、周波数、コード、または、いずれの他の次元にしたがって連続するフレームのいずれの部分であってもよい。フレームは、そのような固定された複数のそのようなサブセグメントから成り、各サブセグメントは、フレームに割り付けられたシンボルの合計数の一部を含んでいる。例えば、W−CDMA標準規格にしたがった例示的な実施形態では、サブセグメントはスロットとして定義されることができる。cdma2000標準規格にしたがった例示的な実施形態では、サブセグメントはパワー制御グループ(PCG)として定義されることができる。
【0094】
ある例示的な実施形態では、インタリーブされたシンボルは、時間、周波数、符号、または、信号送信に使用されるいずれの他の次元でマッピングされることができる。更に、フレームフォーマットはまた、信号1630aのインタリーブされたシンボルと共に、例えば制御シンボル(図示されず)の包含を規定することができる。そのような制御シンボルは例えば、パワー制御シンボル、フレームフォーマット情報シンボルなどを含むことができる。信号1640aは、図16Aでも図示されているように、ステップ1640でシンボル・ツー・フレームのマッピングの出力を表わす。
【0095】
ステップ1650で、信号1640aは、例えば1つまたは複数のキャリア波形上へと変調される。ある例示的な実施形態では、変調は、例えばQAM(quadrature amplitude modulation)、QPSK(quadrature phase-shift keying)を利用することができる。信号1650aは、図16Aでも図示されているように、信号1640aの変調されたバージョンを表わす。信号1650aは、図16Aの変数xによってさらに表示される。
【0096】
ステップ1660で、変調信号1650aは、さらに処理され、無線で送信され、そして受信機によって受信される。ステップ1660は、受信されたシンボル1700aを生成し、図16Aの変数yによってさらに表示される。当業者は、無線での送信及び受信のために信号1650aを処理するための技術はよく知られており、ここにおいてさらに開示されていないということを理解するであろう。以下に記されているように、yに含まれたシンボルはさらに処理されることができる。
【0097】
図17は、cdma2000のための従来技術の順方向リンクシグナリングスキームと関連づけられたタイミング図を図示する。
【0098】
図17では、基地局(BS)は、1700で、モバイル局(MS)に対して、順方向基本チャネル(F−FCH TX)上で一連のフレームを送信する。示されている例示的な実施形態では、サブセグメントはパワー制御グループ(PCG)に対応しており、PCGの16サブセグメント(0〜15と数字がついている)で各フレームを構成する。第1フレームのTXフレーム#0に対応するすべての16個のPCGを送信した後で、BSは、次のフレームのTXフレーム#1を送信することを始める。例示的な実施形態では、図16および図16Aを参照してここにおいて上述されているように、送信されたデータは処理されることができる。
【0099】
MS側で、MSは、1710で、送信されたPCGを受信する。TXフレーム#0に対応するRXフレーム#0の最後のPCG(すなわち、PCG#15)を受信すると、MSは、受信されたすべてのPCGを使用してRXフレーム#0を復号することを始める。その復号された情報は、その後、復号時間TDとして利用可能である。例示的な実施形態では、図18を参照して、下記で説明されるように、復号は実行されることができる。MSがTXフレーム#0を復号している間に、TXフレーム#1のPCGは同時に受信される、ということに留意されるべきである。
【0100】
図18は、受信されたシンボルyから、推定された情報ビットb’を回復するための従来技術方法1800を図示する。
【0101】
ステップ1805で、シンボルyあるいは1700aは、全体フレームのために受信される。
【0102】
ステップ1810で、シンボルyまたは1700aは、信号1810aと示されるシンボルy’を生成するために、復調され、パースされ、そしてデインタリーブされる。当業者は、例えば図16で示されているように、ステップ1810aで実行されるオペレーションは、送信機において実行されるオペレーションの逆に対応することができるということを理解するであろう。
【0103】
ステップ1820で、レートRの情報(knowledge)が与えられると、シンボルy’は、復号され組み合わせられる。インプリメンテーションでは、レートRは、受信されたフレームにおいて存在しているビットの数を示すことができ、例えばどの時点で受信されたシンボルシーケンスにおいて復号を終了するかを決定するために、及び/または、復号されたシーケンスからテイルビットを除去するために、デコーダによって使用されることができる。ステップ1820で、例えば図16のステップ1610で加えられるような、復号されたシーケンスのテイルビット、もまた取り除かれることができる。ステップ1820の結果は、出力信号1820aである。
【0104】
ステップ1830で、例えば図16のステップ1600で加えられているように、FQIはチェックされ、情報ビットからも取り除かれる。インプリメンテーションでは、FQIチェックの結果は、復号を成功または失敗のいずれかとして識別することができる。ステップ1830は、成功または失敗のいずれかを示すことができるFQI結果とともに、回復された情報ビット(b’と示される)を生成する。
【0105】
ステップ1840で、方法は次のフレームに進み、次のフレームについて、上述されたステップを繰り返すことができる。
【0106】
本開示によると、下記で説明される早期フレーム復号および終了技術は、全体的な通信システム100がより効率的に動作し、そして、送信パワーを節約することを可能にし、それによって、セルキャパシティを増加させる。
【0107】
図19は、cdma2000標準規格にしたがって動作しているシステムのための順方向リンク送信の早期終了のためのスキームの例示的な実施形態を図示する。例示的な実施形態は説明のためだけに示されており、cdma2000に基づいたシステムに本開示の範囲を制限することは意味していないということに留意されたい。当業者は、ここにおいて参照される特定のPCG及びフレーム番号は、説明の目的だけであり、本開示の範囲を制限することを意味していないということを理解するであろう。
【0108】
図19では、基地局(BS)は、モバイル局(MS)に対して、1900で一連のフレームを送信する。例示的な実施形態では、送信は、基本順方向チャネル(fundamental forward channel)(F−FCH TX)上で行われることができる。上述されているように、図19で示される各サブセグメントは、cdma2000においてパワー制御グループ(PCG)に対応することができる。BSは、TXフレーム#0のPCG#0で送信を開始し、ACK信号1945が、PCG#8の後でMSから受信されるまで、連続的にPCGを送信する。ACK信号は、すでに受信したPCGに基づいて全体のTXフレーム#0を無事にMSが復号したということをBSに対してシグナリングするために、MSによって送信される。
【0109】
ACK1945を受信すると、BSは、TXフレーム#0に対応するPCGの送信を止め、新しいフレームのTXフレーム#1についてPCGを送信する前に、次のフレーム、つまりTXフレーム#1の始まりまで待機する。ACK信号1945を受信し処理することと関連づけられた有限時間期間の間に、BSは、TXフレーム#0のPCG#9を送信することをすでに始めることができるということに留意すべきである。
【0110】
参照番号1910−1940は、BSによるTXフレーム送信の早期終了を可能にするBSに対して送信されたACK信号1945を生成するために、MSによってとられた動作のタイミングを図示する。
【0111】
1910では、MSは、RXフレーム#0およびRXフレーム#1として、それぞれ、TXフレーム#0およびTXフレーム#1についてのPCGを受信する。
【0112】
1920では、MSは、RXフレーム#0に割り付けられたすべての16PCGが受信されることを待機することなく、RXフレーム#0の各PCGが受信されるときにRXフレーム#0を復号することを試みる。例示的な実施形態では、PCGあたりのベースで(per-PCG basis)の復号を達成するために、MSは、図20を参照して下記に説明されている2000のようなサブセグメントあたりの復号アルゴリズム(per-sub-segment decoding algorithm)を利用することができる。
【0113】
1925で、PCG#7を受信した後で、MSは、例えば受信ビットと関連づけられたCRCをチェックすることによって決定されるようにRXフレーム#0を無事に復号する。MSは復号成功を宣言し、ACK送信1930に進む。
【0114】
1930で、1925での復号成功を宣言した後で、MSは、逆方向リンクのPCG#8と関連づけられた送信の一部分の間に、BSに対し、MS ACK信号1945を送信する。
【0115】
例示的な実施形態では、MSは、復号成功が決定されるPCGに直前に後続するPCGの間に、または、復号成功が決定されるPCGに後続するいずれのPCGにおいて(during the PCG immediately subsequent to, or at any PCG subsequent to, the PCG in which a decoding success is determined)、ACK信号を単に送信することができる。図19で示されるもののような代替の例示的な実施形態では、ACK信号1945送信のタイミングは、ACKマスク1940によって制御されることができる。ACKマスクは、ACK信号が送信されることができるとき、または、できないとき、を規定するように動作可能である。そのようなACKマスクを提供することは、肯定応答メッセージを送信することによって使用される通信リンクキャパシティを制限することができる。
【0116】
図19では、ACKマスク1940は、逆方向リンク上のACK送信が可能にされる間に、「1」と指定される時間インターバルによって特徴づけられる。ACK送信は「0」と指定される時間インターバルの間に可能にされない。例示的な実施形態では、閾値PCGの後の時間インターバルのみにACK送信を制限することによって、ACKマスクは、受信フレームの十分な部分が処理されたときのみ復号が試みられることを保証することができる。本開示によると、MSは、成功復号に直前に続くACKマスクによって「1」と指定される次の時間期間においてACKメッセージを送信することができる。
【0117】
ここに示された特定ACKマスク構成は説明の目的のためだけであり、示されたいずれのACKマスクに本開示の範囲を制限することを意味していないということに留意すべきである。当業者は、示されているものよりもサブセグメントまたはPCGの異なる部分の間のACK送信を可能にするために、代替ACKマスク構成が容易に提供されることができるということを理解するであろう。そのような代替の例示的な実施形態は本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0118】
例示的な実施形態では、ACKマスクパターンによって指定されるPCGは、例えば図11を参照してここにおいて上述されているように、NRフレーム送信をシグナリングするために使用されるRLゲート制御されたパイロットパターンのためのパターンによって規定されるのと同じPCGでオーバラップすることができる。
【0119】
例示的な実施形態では、BS TXはまた、MS ACK 1945を受信すると連続的に送信されたパイロット信号からゲート制御されたパイロット信号へと切替えることができるパイロット送信(図示されず)を含むことができ、ゲート制御されたパイロット信号は、ゲート制御されたパイロットパターンにしたがって送信されている。
【0120】
図20は、本開示にしたがった、サブセグメントあたりの復号スキームの例示的な実施形態を図示する。方法2000は、説明する目的のためだけに示されており、示されているいずれの特定の例示的実施形態に本開示の範囲を制限するように意図されていないということに留意すべきである。
【0121】
図20では、ステップ2001で、サブセグメントインデックスnは、n=0に初期化される。
【0122】
ステップ2005で、方法は、サブセグメントnのためのシンボルynを受信する。
【0123】
ステップ2010で、方法は、現在のフレームのサブセグメントnを含んでおり、最大サブセグメントnまで受信されるすべてのシンボルy nを復調し、パースし、そしてデインタリーブする。y nは、例えば、包括的に、サブセグメント0からサブセグメントnまでの受信されたすべてのトラヒックシンボルを含むことができる。ステップ2010の結果はy’ nとして表示される。
【0124】
ステップ2020で、方法は、シンボルy’ nを復号し組み合わせる。当業者は、一般にシンボルy’ nが全体フレームについて送信機によって割り付けられる合計シンボルxの一部のみに対応しており、シンボルy’ nのみを使用している全体フレームの「早期」復号は、それでもなお試みがなされうるということを、理解するであろう。そのような早期復号の試みは、例えば、例えば図16のステップ1620でフラクショナルレート符号化によって導入されたシンボルxにおける冗長度及び/または繰り返し、及び/または、図16のステップ1630でインタリーブすることを介して達成される時間または他の次元ダイバーシティ(time- or other-dimensional diversity)、により復号成功のよい機会を有することができる。
【0125】
ステップ2020で、符号化されたテイルビットは、信号2020aを生成するために、復号されたビットシーケンスから取り除かれる。
【0126】
ステップ2030で、方法は、信号2020aからFQIをチェックし、そしてnまで現在のフレームについての蓄積された受信サブセグメントから、FQI結果2030aを生成する。
【0127】
ステップ2035で、方法は、FQI結果が成功を示したかを評価する。「はい」の場合、方法は、ステップ2040に進み、そこでは、復号は成功であると宣言される、そして、方法は、順方向リンク送信の早期終了を可能にするためにACKメッセージ生成に進む。次の利用可能な機会は、例えば、図5を参照して説明されるようにACKマスクによって規定される。「いいえ」の場合には、方法は、ステップ2037へ進む。
【0128】
ステップ2037で、方法はnをインクリメントし、受信されるべき追加サブセグメントがフレームに残されているかを決定する。「はい」の場合には、方法はステップ2005に戻る。「いいえ」の場合には、方法は、ステップ2060でフレームについての復号は失敗であると宣言するために進む。
【0129】
ステップ2070で、デコーダは、次のフレームを評価するために進む。
【0130】
図21は、cdma2000標準規格に応じて無線設定4(RC4)のための従来技術の順方向リンクシンボルパスのインプリメンテーション2100と本開示にしたがった順方向リンクシンボルパスの例示的な実施形態2110を図示する。インプリメンテーション2100では、フレーム品質インジケータは、フレームのビットに加えられるCRCの長さ6、6、8、または12を含み、フレームシンボルレートによって決まる。本開示にしたがった例示的な実施形態2110では、フレーム品質インジケータは、フレームのビットに加えられる、CRCの増大された長さ、12、12、12、または12を含む。増大された長さCRCの使用は、本開示に従った早期復号スキームの性能を改善し、例えば本開示にしたがった早期復号技術のための復号成功のより正確な検出を可能にする。ここにおいて図示される特定CRC長さは説明のためだけに提供されており、図示されたいずれの特定のCRC長さに本開示の範囲を制限することを意味していない。
【0131】
インプリメンテーション2100でさらに示されているように、シンボルパンクチャレートは、1/5、1/9、無、及び無であり、フレームシンボルレートによって決まる。本開示による例示的な実施形態2110では、シンボルパンクチャレートは、1/3、1/5、1/25、及び無しであり、フレームシンボルレートによって決まる。当業者は、例示的な実施形態2110における増大されたパンクチュアリングは例示的な実施形態2110によって要求される増大された長さCRCに適応する(accommodate)ために使用されることができる、ということを理解するであろう。
【0132】
図22は、順方向リンク送信の早期終了のために、逆方向リンク上でACKメッセージをシグナリングするために使用されるシグナリングスキーム2200の例示的な実施形態を図示する。図22では、逆方向ACKチャネル(R−ACKCH)2210は、モジュレータ2214を使用して、ウォルシュ信号W(64,16)2212上へとオン・オフ・キーイング(OOK)を使用して変調される。相対的チャネル利得2216は、結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2218に供給される。
【0133】
図22では、20ms当たりの1536シンボルのレートを有する逆方向基本チャネル(R−FCH)2220は、モジュレータ2224を使用して、ウォルシュ関数W(16,4)2222上で変調される。相対的チャネル利得2226は結果として生じる信号に適用され、結果はさらに付加的なコンバイナ2218に提供される。付加的なコンバイナの出力は、BSへの逆方向リンク送信のために直角位相(Q)チャネル2228上で提供されることができる。示されている例示的な実施形態では、逆パイロットチャネル(R−PICH)2230を含む同相(I)チャネル2234もまた提供される。
【0134】
図22を参照して示される逆方向リンクACKシグナリングスキームの例示的な実施形態は、説明のためだけに提示されており、ACKシグナリングスキームのいずれの特定の実施形態に本開示の範囲を限定することを意味していないということに留意すべきである。当業者は、逆方向リンク上でACKをシグナリングするための代替的な技術は本開示の観点から容易に導き出されることができ、そしてそれは、異なる形式の変調を適用することと、示されているものとは異なる代替チャネル上でACKメッセージを送信することを含んでいる、ということを理解するであろう。そのような代替の例示的な実施形態は本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0135】
図23は、cdma2000標準規格にしたがって動作するシステムのための逆方向リンク送信の早期終了のスキーム2300の例示的な実施形態を図示する。例示的な実施形態は、説明の目的だけのために示されており、示されているいずれの特定の逆方向リンクの早期終了スキームに本開示の範囲を制限することを意味していないということには留意されたい。当業者は、ここにおいて参照された特定のPCGおよびフレームの番号は、説明のためだけであるということを理解するであろう。
【0136】
図23では、モバイル局(MS)は、2300で、基地局(BS)に対して一連のフレームを送信する。例示的な実施形態では、フレームは、逆の基本チャネル(R−FCH TX)上で送信されることができる。図23では、示された各サブセグメントは、パワー制御グループ(PCG)に対応する。MSは、PCG#0でTXフレーム#0の送信を開始し、ACK信号2345がPCG#8の後でBSから受信されるまで、PCGを連続的に送信する。ACK2345を受信すると、MSは、TXフレーム#1に対応するPCGを送信することを始めるために、TXフレーム#0に対応するPCGの送信を止め、そして、次のフレーム、すなわちTXフレーム#1の始まり(beginning)まで待機する。
【0137】
参照番号2310−2340は、MSによる逆方向リンクフレーム送信の早期終了を可能にするMSに送信されたACK信号2345を生成するためにBSによってとられた動作のタイミングを図示する。
【0138】
2310で、BSは、RXフレーム#0およびRXフレーム#1として、それぞれ、TXフレーム#0およびTXフレーム#1のPCGを受信する。
【0139】
2320で、BSは、RXフレーム#0に割り付けられたすべての16PCGが受信されることを待機することなく、各個別PCGが受信されるとき、RXフレーム#0を復号することを試みる。例示的な実施形態では、PCGあたりのベースで(on a per-PCG basis)のそのような復号を達成するために、BSは、図20を参照して上述される2000のようなサブセグメントあたりの復号アルゴリズム(per-sub-segment decoding algorithm)を使用することができる。
【0140】
2325で、PCG#5を受信した後で、BSは復号成功を宣言し、BS ACK TX信号を生成するためにACK送信ステップ2330へ進む。
【0141】
2330で、ステップ2325で復号成功を宣言した後で、BSは、順方向リンクのPCG#8と関連づけられた送信の一部分の間にACK信号2345を送信する。ACK信号2345が送られる送信の一部分は、対応するACKマスク2340によって定義されることができる。
【0142】
例示的な実施形態では、ACKマスクパターンは、図19を参照してここにおいて上述されているように、逆方向リンク(RL)パワー送信を制御するために、順方向リンク(FL)上でパワー制御コマンドが送信されるそれらのPCGの間にのみ、ACK送信を可能にする。
【0143】
図23で、2350は、逆方向リンク早期終了スキームの例示的な実施形態にしたがって、MSによる逆方向リンクパイロット信号の送信を図示する。ステップ2350で、ACK信号2345は、PCG#8でBSからMSによって受信された後で、MSはPCGごとにRLパイロット信号を送信するのを止める。むしろ、示されているように、RLパイロット信号送信は、選択されたPCGのためにゲートオフされることができる。このことは、BSに対してさらなるACKシグナリングメカニズムを提供することに加え、残りのPCGのためにRLパイロット信号送信パワーを節約することの両方をサービス提供することができる。例示的な実施形態では、残りのPCGのためのRLゲート制御されたパイロットパターンは、図11を参照してここにおいて上述されているような、NRフレーム送信をシグナリングするために使用されるパターンに対応することができる。
【0144】
示された例示的な実施形態では、RLパイロット信号は、PCG9、PCG10、PCG13およびPCG14の間にゲートオフされる。一般に、RLパイロット信号は、早期終了されたフレームの終わりまで、ACK信号が送信された後で、2つのPCGのグループを交換することにおいてゲートオフされることができる。NRフレームのパイロットゲーティングと同様に、例えば、1つのパワー制御グループオフが続く1つのパワー制御グループ、2つのパワー制御グループオフが続く2つのパワー制御グループ、及び送信パワーを減らすのに動作可能ないずれの他のパターン、のような様々なスキームは早期終了されたフレームのパイロットゲーティングのために使用されることができるということはさらに留意されるべきである。
【0145】
図24は、従来技術の逆方向リンクシンボルパスのインプリメンテーション2400と本開示にしたがった逆方向リンクシンボルパスの例示的な実施形態2410を図示する。インプリメンテーション2400では、フレームシンボルレートによって決まるCRCの長さ6、6、8、あるいは12が、フレームのビットに加えられる。本開示にしたがった例示的な実施形態2410では、CRCの増大した長さ12、12、12、あるいは12は、フレームのビットに加えられることができる。図21で図示される順方向リンク処理の場合、増大された長さCRCの使用は、本開示にしたがって早期復号スキームの性能を改善し、例えば早期復号技術についての復号成功のより正確な検出を可能にする。ここにおいて図示される特定CRC長さは、説明の目的のためだけに提供されており、図示されるいずれの特定CRC長さに本開示の範囲を制限することを意味していないということを留意されたい。
【0146】
インプリメンテーション2400においてさらに示されているように、シンボルパンクチャレートは、1/5、1/9、無、および無であり、フレームシンボルレートによって決まる。本開示にしたがった例示的な実施形態2410では、シンボルパンクチャレートは、1/3、1/5、1/25および無であり、フレームシンボルレートによって決まる。当業者は、例示的な実施形態2410におけるパンクチュアリングの増大された使用は、例示的な実施形態2410においてもまた存在する、増大された長さCRCを適応させることができるということは理解するであろう。
【0147】
例示的な実施形態では、MSに対してBSによって送信されるACK信号は、順方向リンクトラヒックチャネル上で予め決定された位置を有するビットをサプラントすること(supplanting)(パンクチャリングすること)によって、及び/または、MSに対しACKまたはNAK(肯定応答なし)をシグナリングするために予め決定された位置でオン−オフキーイング(OOK)を使用することによって、提供されることができる。例示的な実施形態では、予め決定された位置は、予め決定された擬似乱数ビットパターンに応じてフレームあたりのベースで異なっていてもよい。例示的な実施形態では、ACKビットは、逆方向リンクパワー制御ビットで、時間ドメイン多重化(TDM’ed)されることができる。
【0148】
cdma2000通信リンクの基本チャネルだけでなく「高速データレート(high data rate)」補足のチャネルにも、上述されたフレーム早期終了態様が適用されることができるということに留意すべきである。例えば、代替の例示的な実施形態(図示されず)では、順方向リンク上のACKシグナリングメカニズムは、1以上の対応する逆方向補足チャネル上で1以上のMSによる送信の早期終了を可能にする、順方向リンク上のACKシグナリングメカニズムが使用されることができる。
【0149】
例えば、例示的な実施形態(図示されず)では、1つまたは複数のMSは、対応する逆方向補足チャネル上でフレームを同時に送信することができる。BSがMSから逆方向補足チャネルを受信することに成功する場合には、BSは、順方向共通肯定応答チャネルの対応する順方向共通肯定応答サブチャネル上でACKを送信することができる、なお、各順方向共通肯定応答チャネルの1つのサブチャネルは、1つの逆方向補足チャネルを制御するように割り当てられる。このような方法で、複数のMSからの順方向共通肯定応答サブチャネルは、単一順方向共通肯定応答チャネル上で時間多重化されることができる。例えば、例示的な実施形態では、マルチプルサブチャネルは、BS及び1以上のMSに知られた予め決定されるパターンに応じて単一の共通肯定応答チャネル上で時間多重化されることができる。そのような予め決定されたパターンは、外部シグナリング(図示されず)を介して示されることができる。
【0150】
BSは、1以上の順方向共通肯定応答チャネル上のオペレーションをサポートすることができる。例示的な実施形態では、逆方向補足チャネルについて順方向共通肯定応答チャネルが送信されることができるサブセグメントまたはPCGは、ここに上述されるようにACKマスクによって示されることができる。
【0151】
代替の例示的な実施形態では、cdma2000標準規格にしたがって動作するシステムについて、順方向基本チャネル上の及び1以上の順方向補足チャネル上の両方の送信を制御するために、逆方向リンク上でACKシグナリングメカニズムが提供されることができる。図25は、順方向基本チャネル(F−FCH)及び/または最大2つの順方向補足チャネル(F−SCH1及F−SCH2)の、早期終了について逆方向リンク上でACKメッセージをシグナリングするために使用されるシグナリングスキーム2500の例示的な実施形態を図示する。
【0152】
図25では、逆ACKチャネル(R−ACKCH)2520は、モジュレータ2524を使用して、ウォルシュ関数W(64,16)2522上にバイナリシフトキーイング(BPSK)を使用して変調される。例示的な実施形態では、R−ACKCH2520は、順方向基本チャネル(F−FCH)上での送信を終了するために、BSにシグナリングすることができる。相対的チャネル利得2526は、結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2518に供給される。
【0153】
図25では、第2の逆ACKチャネル(R−ACKCH)2510は、モジュレータ2514を使用して、ウォルシュ関数W(16,12)2512上へと、バイナリシフトキーイング(BPSK)を使用して変調される。例示的な実施形態では、ACKCH2510は、第1の順方向補足チャネル(F−SCH1)上の送信を終了するためにBSにシグナリングすることができる。相対的チャネル利得2516は結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2518に供給される。
【0154】
図25でさらに示されているように、両方のR−ACKチャネルは、RL信号の直角位相(Q)コンポーネント上へと、逆基本チャネル(R−FCH)と組み合わせられることができる。R−FCHは、20ms当たり1536シンボルのレートを有し、そしてモジュレータ2534を使用して、ウォルシュ関数W(16,4)2532上へと変調される。相対的チャネル利得2536は結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2518に供給される。付加的なコンバイナの出力は、BSへの逆方向リンク送信のために、直角位相(Q)チャネル2528上で提供されることができる。
【0155】
図25でさらに示されているように、第3の逆方向ACKチャネル(R−ACKCH)2550は、モジュレータ2554を使用して、ウォルシュ関数W(16,8)2552上へと、オン・オフ・キーイング(OOK)を使用して変調される。例示的な実施形態では、ACKCH2550は、第2の順方向補足チャネル(F−SCH2)上の送信を終了するために、BSにシグナリングすることができる。相対的チャネル利得2556は結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2548に供給される。R−ACKCH2550は、同相(I)の逆方向リンク信号2544を生成するために、加算器2548を使用して、逆パイロットチャネル(R−PICH)2540と組み合わせられることができる。
【0156】
当業者は、順方向リンクのための特定ACKシグナリングスキームの上記説明は、説明の目的のためだけに与えられており、順方向チャネルと逆方向チャネルのためのいずれの特定のACKシグナリングスキームに本開示の範囲を制限することを意味していないということを理解するであろう。
【0157】
図26は、本開示にしたがった方法2600の例示的な実施形態を図示する。方法2600は、説明の目的のためだけに示されており、いずれの特定の方法に本開示の範囲を制限することを意味していないということを留意されたい。
【0158】
ステップ2610で、ボイスフレームが受信される。
【0159】
ステップ2620で、方法は、受信されたボイスフレームの早期復号を試みる。例示的な実施形態では、早期復号は、フレームのすべてのサブセグメントが受信される前に試みられる。
【0160】
ステップ2630で、方法は、試みられたボイスフレーム復号が成功したかを決定する。例示的な実施形態では、CRCのようなフレーム品質インジケータが、フレーム復号が成功したかを決定するためにチェックされることができる。
【0161】
ステップ2640で、肯定応答信号(ACK)は、ボイスフレーム送信を終了するために送信される。
【0162】
本開示の早期終了技術は、モバイルが「ソフトハンドオフ(soft handoff)」状態にある、すなわちMSが順方向リンク及び/または逆方向リンク上で複数のBSと同時に通信する、シチュエーションに容易に適用されることができる。
【0163】
例えば、MSが2つのBSの間でソフトハンドオフ状態にあるとき、MSによる逆方向リンク送信は、2つのBSのそれぞれにおいて受信されることができ、それらのいずれ、または、両方は、MS送信を止めるために、MSに戻って、ACK信号を送信することができる(同時である必要はない)。例示的な実施形態では、逆方向リンクフレーム送信のコース上で1以上のACK信号を受信することに応じて、MSは、ACK信号の初めを受信した後で現在のフレームの送信を止めることができる。更に、早期終了は、MSに対する、2つのBSによる順方向リンク送信を制御するために、同様に適用されることができる。例えば、2つのBSから同時に受信されるフレームの成功した早期復号に応じて、MSは、順方向リンク上で両方のBSによる送信を止めるためにACK信号を送信することができる。このような代替の例示的な実施形態は、本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0164】
当業者は、情報と信号は様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表わされることができるということを理解するであろう。例えば、上記の説明の全体にわたって参照されることができる、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場あるいは磁粒子、光場あるいは光学粒子、あるいはそれらのいずれの組み合わせ、によって表わされることができる。
【0165】
当業者は、様々な説明のための論理ブロック、モジュール、回路、および、ここに開示された実施形態に関連して説明されたアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアあるいは両方の組合せとしてインプリメントされることができる、ということをさらに理解するであろう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明瞭に図示するために、様々な説明のためのコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、一般的に、それらの機能性という観点から、上記に説明されてきた。そのような機能性が、ハードウェアあるいはソフトウェアとしてインプリメントされるかどうかは、特定のアプリケーションと全体のシステムに課された設計制約(design constraints)によって決まる。熟練職人は、各特定のアプリケーションについての様々な方法で、説明された機能性をインプリメントすることができるが、そのようなインプリメンテーションの決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきでない。
【0166】
ここにおいて開示された例示的な実施形態に関連して説明された、論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラマブル論理回路、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここに説明された機能を実行するように設計されたそれらのいずれの組み合わせ、でインプリメントされる、あるいは実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、いずれの従来プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステートマシン(state machine)であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス(computing devices)の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用しての1以上のマイクロプロセッサ、あるいはいずれの他のそのような構成のもの、としてインプリメントされることができる。
【0167】
ここにおいて開示された例示的な態様に関して記載された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、または2つの組み合わせにおいて具現化されることができる。ソフトウェアモジュール、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、電子的プログラマバルROM(EPROM)、電子的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、あるいは当技術分野において知られている記憶媒体のいずれの他の形態、において存在することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合されるので、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることができ、また記憶媒体に情報を書き込むことができる。あるいは、記憶媒体は、プロセッサに一体化されてもよい。プロセッサと記憶メディアは、ASICにおいて常駐していてもよい。さらに、ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。あるいは、プロセッサと記憶媒体は、ユーザ端末において、ディスクリートコンポーネントとして存在していてもよい。
【0168】
1つまたは複数の実施形態では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアあるいはそれらのいずれかの組み合わせにおいてインプリメントされることができる。ソフトウェアでインプリメントされる場合には、機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令あるいはコードとして、記憶されてもよく、あるいは、送信されることができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの移送(transfer)を容易にするいずれの媒体も含んでいる、コンピュータ記憶媒体(computer storage media)と通信媒体(communication media)の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる、いずれの利用可能な媒体であることができる。例として、また限定されないが、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMあるいは他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージあるいは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令あるいはデータストラクチャの形態において望まれるプログラムコードを保存あるいは搬送するために使用されることができる、また、コンピュータによってアクセスされることができる、いずれの他の媒体も備えることができる。また、いずれの接続(connection)もコンピュータ可読メディア(computer-readable medium)と適切に名付けられる。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、あるいは、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア(twisted pair)、デジタル加入者ライン(digital subscriber line)(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用している他の遠隔ソース、から送信される場合には、そのときには、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体(medium)の定義に含まれる。ここにおいて使用されているように、ディスク(disk)とディスク(disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(laser disc)、光学ディスク(optical disc)、デジタル汎用ディスク(digital versatile disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(blu-ray disc)を含んでおり、「ディスク(disks)」は、大抵、データを磁気で再生しているが、「ディスク(discs)」は、レーザーで光学的に再生する。上記の組み合わせはまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。上記のものの組み合わせも、また、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0169】
開示された態様の上記の説明は、いずれの当業者も本発明を作るまたは使用することを可能にするために提供されている。これらの態様に対する様々な修正は、当業者にとっては容易に明らかであろう、そして、ここにおいて定義された包括的な原理は、本開示の精神あるいは範囲から逸脱することなく、他の例示的な実施形態に適用されることができる。したがって、本開示は、ここに示された例示的な実施形態に限定されるようには意図されておらず、ここに開示された原理および新規な特徴に整合する最も広い範囲が与えられるべきである。
【関連出願】
【0001】
本願は、2008年6月9日に出願され「ワイヤレス通信においてキャパシティを増大させるための装置及び方法(Apparatus and Methods for Increasing Capacity in Wireless Communications)」と題された米国仮出願番号第61/060,119号と、2008年6月10日に出願され「ワイヤレス通信においてキャパシティを増大させるための装置及び方法(Apparatus and Methods for Increasing Capacity in Wireless Communications)」と題された米国仮出願番号第61/060,408号と、2008年6月13日に出願され「ワイヤレス通信においてキャパシティを増大させるための装置及び方法(Apparatus and Methods for Increasing Capacity in Wireless Communications)」と題された米国仮出願番号第61/061,546号の優先権を主張し、それらの内容は、その全体において参照によってここによって組み込まれている。
【0002】
本願は、2009年2月19日に出願され「フレーム終了(Frame Termination)」と題された米国出願番号第12/389,211号の一部継続出願であり、そしてそれは2008年2月20日に出願された米国仮特許出願番号第61/030,215号の優先権を主張しており、それらの両方は、本願の譲受人に譲渡されており、それらの内容は、その全体において参照によりここによって組み込まれている。
【分野】
【0003】
本発明は、一般的には、デジタル通信(digital communications)に関し、より具体的には、送信パワー(transmission power)を縮小し、ワイヤレスデジタル通信システムのキャパシティを改善するための技術に関する。
【背景】
【0004】
ワイヤレス通信システムは、ボイス、パケットデータ等のような様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、あるいは他の多元接続性技術に基づいていてもよい。例えば、そのようなシステムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3gpp2または「cdma2000」)、第3世代パートナーシップ(3gpp、あるいは「W−CDMA」)あるいはロングタームエボリューション(「LTE」)のような標準規格にあわせることができる。そのような通信システムの設計では、利用可能なリソースを与えられたときに、キャパシティ、または、システムが信頼性を持ってサポートすることができるユーザの数、を最大化にすることが望ましい。いくつかの要因は、ワイヤレス通信システムのキャパシティに影響を与え、それらのうちのいくつかが下記に述べられている。
【0005】
例えば、ボイス通信システムでは、ボコーダは、複数の可変符号化レート(a plurality of variable encoding rates)のうちの1つを使用してボイス送信を符号化するためにしばしば利用される。符号化レートは、例えば、特定の時間インターバルの間に検出されるスピーチアクティビティの量(amount of speech activity)に基づいて、選択されることができる。cdma2000ワイヤレス通信システム用のボコーダでは、例えば、スピーチ送信は、フルレート(full rate)(FR)、1/2レート(half rate)(HR)、1/4レート(quarter rate)(QR)、または1/8レート(eighth rate)(ER)を使用して送信されることができ、フルレートフレームは、最大数のトラヒックビットを含んでおり、そして、1/8レートフレームは、最小数のトラヒックビットを含んでいる。1/8レートフレームは、サイレンスの期間の間に通常送信されており、一般的にボイス通信システムによって達成されることができる最低レート送信に対応する。
【0006】
1/8レートフレームがcdma2000システムにおいて縮小されたレート送信を表わすが、1/8レートフレームは、今もなお、トラヒックビットのノンゼロ数を含む。一定インターバルの間、例えばスピーチアクティビティがなく、バックグラウンドノイズが一定を保つ相対的に長い期間、1/8レートフレーム送信さえも、システムにおける送信パワーの有意水準(significant level)を不必要に消費する可能性がある。このことは、他のユーザに対して引き起こされた干渉のレベルを上げ、その結果、システムキャパシティを望ましくなく減少させる。
【0007】
1/8レートフレーム送信のような最小レートフレーム送信が提供することができるものより下にボイス通信システムの送信レートをさらに減らす技術を提供することは望ましいだろう。
【0008】
ワイヤレス通信システムの別の態様では、2ユニット間の送信は、受信信号におけるエラーに対してガードするために冗長度(degree of redundancy)をしばしば利用する。例えば、cdma2000ワイヤレス通信システムにおける基地局(BS)からモバイル局(MS)までの順方向リンク(FL)送信において、フラクショナルレートシンボル符号化(fractional-rate symbol encoding)及びシンボル繰り返し(symbol repetition)のような冗長性が利用されることができる。cdma2000システムでは、符号化されたシンボルは、パワー制御グループ(power control groups)(PCGs)として知られたサブセグメントへとグループ分けされ、無線で送信され、なお、固定された数のPCGは、フレームを定義する。
【0009】
cdma2000で利用されるもののようなシンボル冗長性技術はエラーがある状態における送信信号の正確な回復(recovery)を可能にするが、そのような技術はまた、信号受信状態がよいときには全体的なシステム送信パワーにおけるプレミアム(premium)を表わし、そしてそれはまた、システムキャパシティを望ましくなく減少させる可能性がある。
【0010】
例えば、そのフレームと関連づけられた情報を受信機が正確に回復したということを決定されるときにフレームの送信を終了する効率的な技術を提供することはさらに望ましく、それによって、送信パワーを節約しシステムキャパシティを増大させる。そのような技術を適応させるために、変形されたパワー制御スキームを提供することはさらに望ましいであろう。
【発明の概要】
【0011】
本開示の態様は、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信(sequential frame transmission)の早期終了(early termination)のための方法を提供し、方法は、受信機に対して第1のフレームを連続的に送信することと、第1のフレームを送信している間に受信機から肯定応答メッセージを受信することと、肯定応答メッセージを受信した後で第1のフレームの送信を止めることと、を備える。
【0012】
本開示の別の態様は、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法を提供しており、方法は、送信機から第1のフレームを連続的に受信することと;全体の第1のフレーム(the entire first frame)を受信する前に、第1のフレームを復号することを試みること;試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;成功フレーム復号を決定することに基づいて、送信機に対して肯定応答メッセージを送信することと、なお、肯定応答メッセージは、第1のフレームの送信を止めるように動作できる;を備える。
【0013】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための装置を提供しており、装置は、第1のフレームを受信機に連続的に送信するように構成された送信機と、第1のフレームを送信している間に、受信機から肯定応答メッセージを受信するように構成された受信機モジュールと、肯定応答メッセージを受信した後で第1のフレームの送信を止めるように構成された送信機と、を備える。
【0014】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための装置を提供しており、装置は、送信機から第1のフレームを連続的に受信するように構成された受信機と;全体の第1のフレームを受信する前に、第1のフレームを復号することを試みるように、その試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定するように、構成されたプロセッサと;成功フレーム復号を決定することに基づいて、送信機に対して肯定応答メッセージを送信するように構成された送信機モジュールと、なお、肯定応答メッセージは、第1のフレームの送信を止めるように動作できる;を備える。
【0015】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のための装置を提供しており、装置は、連続的に送信されたフレームを送信機から受信するための手段と、全体のフレームを受信する前に送信機の送信を終了するための手段と、を備えている。
【0016】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のための装置を提供しており、装置は、第1のフレームを連続的に送信するための手段と、受信機によって少なくとも1つの送信されたサブセグメントの成功復号に基いて連続的に送信することを終了するための手段と、を備えている。
【0017】
本開示の別の態様は、通信チャネル上のフレーム送信の早期終了をコンピュータに実行させるための命令(instructions)を保存するコンピュータ可読記憶媒体(computer-readable medium)を提供しており、媒体は、コンピュータに、連続的に送信されたフレームを送信機から受信させる命令と;全体の連続的に送信されたフレームを受信する前にフレームを復号することを試みさせる命令と;その試みの結果に基づいて成功フレーム復号を決定させる命令と;成功フレーム復号を決定することに基づいて送信機に対して肯定応答メッセージを送信させる命令と、なお、肯定応答メッセージは、連続的に送信されたフレームの残余部分の送信を終了するように動作できる;を保存している。
【0018】
さらに、本開示の別の態様は、通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のためにコンピュータに実行させるための命令を保存しているコンピュータ可読記憶媒体を提供しており、各フレームは、送信について固定された時間インターバル(fixed time interval)を割り付けられており、その媒体は、コンピュータに、第1のフレームを連続的に送信させる命令と、第1のフレームを送信している間に、受信機から肯定応答メッセージを受信させる命令と、肯定応答メッセージを受信した後で第1のフレームの送信を止めさせる命令と、固定された時間インターバルが第1のフレームについて経過した後で第2のフレームを送信することを開始させる命令と、を保存している。
【0019】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法を提供しており、その方法は、少なくとも1つの受信機に対して第1のフレームを連続的に送信することと、第1のフレームを送信している間に少なくとも1つの受信機から少なくとも1つの肯定応答メッセージを受信することと、少なくとも1つの肯定応答メッセージのうちの第1(the first of the at least one acknowledgement message)を受信した後で第1のフレームの送信を止めることと、を備える。
【0020】
さらに本開示の別の態様では、通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法を提供しており、方法は、少なくとも1つの送信機から第1のフレームを連続的に受信することと;全体の第1のフレームを受信する前に、第1のフレームを復号することを試みること;その試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;成功フレーム復号を決定することに基づいて肯定応答メッセージを送信することと、なお、肯定応答メッセージは、少なくとも1つの送信機のそれぞれによって第1のフレームの送信を止めるように動作できる;を備える。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、ワイヤレス通信システムの従来技術を図示する。
【図2】図2は、ボイスのための信号送信パスの従来技術を図示する。
【図3】図3は、本開示にしたがったボイスのための信号送信パスの例示的な実施形態を図示する。
【図4】図4は、システマティックなブランキングモジュールによって適用されることができるアルゴリズムの例示的な実施形態を図示する。
【図5】図5及び図5Aは、ボコーダとシステマティックブランキングモジュールによって処理されるような例示的なフレーム送信シーケンスを図示する。
【図5A】図5及び図5Aは、ボコーダとシステマティックブランキングモジュールによって処理されるような例示的なフレーム送信シーケンスを図示する。
【図6】図6は、図3で示されているようなボイス送信パスによって生成されるシステマティックブランキングされた信号を処理するための受信アルゴリズムの例示的な実施形態を図示する。
【図7】図7は、本開示にしたがったボイスのための信号送信パスの代替の例示的な実施形態を図示する。
【図8】図8は、システマティックブランキングモジュールによって適用されることができるアルゴリズムの例示的な実施形態を図示する。
【図9】図9及び図9Aは、ボコーダとシステマティックブランキングモジュールによって処理されるような例示的なフレーム送信シーケンスを図示する。
【図9A】図9及び図9Aは、ボコーダとシステマティックブランキングモジュールによって処理されるような例示的なフレーム送信シーケンスを図示する。
【図10】図10は、本開示にしたがったシステマティックブランキングのための方法の例示的な実施形態を図示する。
【図11】図11は、本開示にしたがったパイロットゲーティングスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図12】図12は、本開示にしたがった順方向リンク(FL)送信のパワーを制御するための縮小されたレートパワー制御の例示的な実施形態を図示する。
【図13】図13は、本開示にしたがった逆方向リンク(RL)連続パイロット送信のパワーを制御するための縮小されたレートパワー制御スキームの例示的な実施形態を図示する。
【図14】図14は、本開示にしたがった逆方向リンク(RL)ゲートパイロット送信のパワーを制御するための縮小されたレートパワー制御スキームの例示的な実施形態を図示する。
【図15】図15は、本開示にしたがったパワー制御方法を図示する。
【図16】図16は、通信システムにおける送信機において情報ビットを処理するための、従来技術のフレーム処理スキームを図示する。
【図16A】
【図17】図17は、cdma2000のための従来技術の順方向リンクシグナリングスキームと関連づけられたタイミング図を図示する。
【図18】図18は、受信シンボルyから、推定された情報ビットb’を回復するための従来技術の方法を図示する。
【図19】図19は、cdma2000標準規格にしたがって動作しているシステムのための順方向リンク送信の早期終了(early termination)のためのスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図20】図20は、本開示にしたがったサブセグメントあたりの復号スキーム(per-sub-segment decoding)の例示的な実施形態を図示する。
【図21】図21は、本開示にしたがった順方向リンクシンボルパスの例示的な実施形態と、cdma2000標準規格にしたがった無線設定4(RC4; Radio Configuration 4)についての従来技術の順方向リンクシンボルパスのインプリメンテーションを図示する。
【図22】図22は、早期終了モジュレータのための逆方向リンク上でACKメッセージをシグナリングするために使用されるシグナリングスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図23】図23は、cdma2000標準規格にしたがって動作しているシステムのための逆方向リンク送信の早期終了についてのスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図24】図24は、本開示にしたがった逆方向リンクシンボルパスの例示的な実施形態と、従来技術の逆方向リンクシンボルパスのインプリメンテーションを図示する。
【図25】図25は、順方向基本チャネル(F−FCH)及び/または最大2つの順方向補足チャネル(F−SCH1及びF−SCH2)の早期終了について、逆方向リンク上でACKメッセージをシグナリングするために使用されるシグナリングスキームの例示的な実施形態を図示する。
【図26】図26は、本開示にしたがった方法の例示的な実施形態を図示する。
【詳細な説明】
【0022】
添付図面に関連した下記の詳細の説明は、本発明の例示的な実施形態の説明として意図されており、本発明が実施されることができる唯一つの例示的な実施形態を表わすことを意図していない。本明細書の全体にわたって使用されている用語「例示的な(exemplary)」は、「例(example)、インスタンス(instance)、または例証(illustration)として機能している」を意味しており、他の例示的な実施形態よりも好ましいまたは有利であるとして、必ずしも解釈されるべきではない。詳細な説明は、発明の例示的な実施形態の完全な理解を提供するために具体的な詳細を含む。本発明の例示的な実施形態は、これらの具体的な詳細なしで実施されることができるということは当業者にとって明らかであろう。他の例では、よく知られたストラクチャ及びデバイスは、ここにおいて提示された例示的な実施形態の新規性を不明瞭にすることを回避するために、ブロック図の形で示されている。
【0023】
本明細書及び特許請求の範囲では、エレメントが別のエレメントに対して「接続されている(connected to)」または「結合されている(coupled to)」ものとして言及され、そして、それは、他のエレメントに対して、直接接続されるまたは結合されている、または、介在エレメントが存在しうる、ということが理解されるであろう。対照的に、エレメントが別のエレメントに対して「直接接続されている(directly connected)」、または、「直接結合されている(directly coupled)」と言及されるときには介在エレメントはない。
【0024】
通信システムは、シングルキャリア周波数、または、マルチプルキャリア周波数を使用することができる。図1を参照すると、ワイヤレスセルラ通信システム100では、参照番号102A〜102Gはセルを指し、参照番号160A〜160Gは基地局を指し、参照番号106A〜106Gは、アクセス端末(AT)を指す。通信チャネルは、アクセスネットワーク(AN)160からアクセス端末(AT)160までの送信のための順方向リンク(FL)(ダウンリンクとしても知られている)と、AT106からAN160までの送信のための逆方向リンク(RL)(アップリンクとしても知られている)を含む。AT106は、遠隔局、モバイル局、または加入者局としても知られている。アクセス端末(AT)106は、モバイル、または、静止であってもよい。各リンクは、異なる数のキャリア周波数を組み込むことができる。更に、アクセス端末106は、例えば光ファイバーあるいは同軸ケーブルを使用して、ワイヤレスチャネルを通じて、または、ワイヤードチャネルを通じて、通信するいずれのデータデバイスであってもよい。アクセス端末106は、さらに、限定されてはいないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部モデムまたは内在モデム、あるいはワイヤレスまたはワイヤーライン電話を含んでいる複数のタイプのデバイスのうちのいずれであることができる。
【0025】
最新の通信システムは、複数ユーザが共通の通信媒体にアクセスすることを可能にするように設計されている。時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、空間分割多元接続、偏光分割多元接続(polarization division multiple-access)、符号分割多元接続(CDMA)、及び他の多元接続技術、のような多数の多元接続技術は当技術分野において知られている。多元接続のコンセプトは、マルチプルユーザが共通の通信リンクにアクセスすることを可能にするチャネル割り付け方法である。チャネル割り付けは、特定マルチアクセス技術によって、様々な形態を取ることができる。例として、FDMAシステムでは、合計周波数スペクトラムは、複数のより小さなサブバンドに分割され、各ユーザは、通信リンクにアクセスするために、自身のサブバンドを与えられる。代替的に、TDMAシステムでは、各ユーザは、タイムスロットを周期的に繰り返している間に、全体の周波数スペクトラムを与えられる。CDMAシステムでは、各ユーザは、時間のすべてについて全体の周波数スペクトラムを与えられるが、信号の使用を通じてその送信を区別する。
【0026】
本開示のある例示的な実施形態はcdma2000標準規格にしたがったオペレーションについて下記で記載されているが、当業者は、本技術が他のデジタル通信システムに対して容易に適用されることができるということを理解するであろう。例えば、本開示の技術はまた、W−CDMA(または3gpp)ワイヤレス通信標準規格、及び/または、いずれの他の通信標準規格、に基づいて、システムに適用されることができる。そのような代替の例示的な実施形態は、本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0027】
図2は、ボイスのための従来技術の信号送信パス200を図示する。図2では、ボイス信号200aはボコーダ210へ入力され、そして、それは、送信のためのスピーチ信号を符号化する。ボコーダ210によって出力されたボイスフレーム210aは、任意の時間に、ボイス信号200aのスピーチコンテンツによって、複数のレートのうちの1つを選択することができる。図2では、複数のレートは、フルレート(FR)、および1/2レート(HR)、および1/4レート(QR)、そして1/8レート(ER)を含む。ボイスフレーム210aは、物理層処理モジュール220に対して供給され、そしてそれは、システムの物理層プロトコルにしたがった送信のためにボイスフレームデータを準備する。当業者は、そのようなプロトコルは、データを例えば符号化すること、繰り返すこと、パンクチャリングすること、インタリーブすること、及び/または、変調すること、を含むことができるということを理解するであろう。物理層処理モジュール220の出力は、送信のためにTXブロック230に対して供給される。TXブロック230は、キャリア周波数に信号をアップコンバートすることとアンテナ上で送信のために信号を増幅することのような無線周波数(RF)オペレーションを実行することができる(図示されず)。
【0028】
一般的に、任意の時間にボイス信号200aを符号化するためにボコーダ210によって選択されるボイスフレーム210aのレートは、ボイス信号200aにおいて検出されるスピーチアクティビティのレベルによって決まる。例えば、フルレート(FR)は、ボイス信号200aがアクティブスピーチを含む間にフレームについて選択されることができるが、1/8レート(ER)は、ボイス信号200aがサイレンスを含む間にフレームについて選択されることができる。そのようなサイレンス期間の間に、ERフレームは、サイレンスと関連づけられた「バックグラウンドノイズ(background noise)」を特徴づけるパラメータを含むことができる。ERフレームはFRフレームよりも著しく少数のビット(significantly fewer bits)を含むが、サイレンス期間が通常の会話の間にしばしば生じる可能性があり、その結果、ERフレームを送信することに専念した全体的な送信帯域幅が有効(significant)であるようにする。
【0029】
受信機にボイス信号200aを伝達するのに必要な送信帯域幅をさらに縮小することは望ましいだろう。
【0030】
図3は、本開示にしたがったボイスのための信号送信パス300の例示的な実施形態を図示する。図3では、ボイス信号200aは、ボコーダ310へ入力され、ボコーダ310は、送信のためのボイスフレーム310aを生成する。ボイスフレーム310aは、フルレート(FR)、および1/2レート(HR)、および1/4レート(QR)、そして1/8レート(ER)、そしてクリティカル1/8レート(Critical eighth rate)(ER−C)を含んでいる複数のレートのうちの1つを採択する。例示的な実施形態では、「クリティカル」1/8レートフレームとしての1/8レートフレームの指定が、例えばサイレンスインターバルにおいて検出されたバックグラウンドノイズにおける変更に対応するパラメータを含んでいるそれら1/8レートフレームについてボコーダ310によってなされる。
【0031】
ボイスフレーム310aはシステマティックブランキングモジュール315に供給され、そしてそれは、代わりに、物理層処理モジュール220に対して、処理されたボイスフレーム315aを供給する。下記でさらに説明されているように、システマティックブランキングモジュール315は、ボコーダ出力を選択的に「ブランキングすること(blanking)」によって、すなわち、1/8レートフレームのデータレートよりも少ないデータレートを有するヌルレート(NR)フレームとボコーダ出力310aのあるフレームを置き換えることによって、ボコーダ出力310aの送信ビットレートを最小化するように構成されている。例示的な実施形態では、NRフレームは、ゼロトラヒックコンテンツ、すなわち0ビット/秒(bps)のトラヒックビットレートを有することができる。
【0032】
図4は、システマティックブランキングモジュール315によって適用されることができるアルゴリズムの例示的な実施形態400を図示する。
【0033】
ステップ410で、システマティックブランキングモジュール315はボコーダ310からフレーム310aを受信する。
【0034】
ステップ420で、フレーム310aは、それがFR、HR、QRあるいはER−Cであるかを決定するために評価される。そのようなレートは、送信にクリティカルであると考えられ、クリティカルフレームタイプ(critical frame types)と呼ばれる。フレーム310aがこれらのクリティカルレートのうちの1つを含む場合には、フレーム310aは、送信のために、物理層処理モジュール220に対して直接供給される。そうでない場合には、フレームは非クリティカルレートを含むように考えられ、アルゴリズムはステップ430に進む。
【0035】
「クリティカル(critical)」としてFR、HR、QRおよびER−Cの例示的な指定(designation)は説明のためだけであり、これらの実施形態のみに、本開示の範囲を制限することを意味しておらず、このようなフレームタイプは、クリティカルとして指定されるということに留意すべきである。代替の例示的な実施形態では、他のセットのフレームタイプは、システマティックブランキングモジュールによる送信についてクリティカルと指定されることができる。そのような代替的な例示的な実施形態は、本開示の範囲内にあることが熟考される。
【0036】
ステップ430で、アルゴリズムは、現在のフレームが送信について保証されるかを決定するために送信されるべき現在のフレームのフレーム番号(frame number)を評価する。例示的な実施形態では、保証された送信はノンゼロレート(例、非NR)送信を含むことができる。例示的な実施形態では、フレーム番号は、各連続フレームについて連続的に繰り返される各フレームに対して割り付けられた数であってもよい。示された例示的な実施形態では、現在のフレーム番号FrameNumberは、現在のフレームオフセットFrameOffsetに加えられ、結果(FrameNumber+FrameOffset)は、ノンブランキングインターバルパラメータNでモジュローオペレーション(mod)に適用される。モジュローオペレーションの結果が0である場合には、アルゴリズムはステップ440に進む。そうでなければ、アルゴリズムはステップ450に進む。
【0037】
当業者は、どのフレームが送信について保証されるべきかを規定するために、ステップ430で示された具体的な評価以外の技術が容易に適用されうるということを理解するであろう。そのような代替技術は、例えば、現在のフレーム番号または現在のフレームオフセット以外のパラメータ、または、図示されたモジュローオペレーション以外のオペレーション、を利用することができる。
【0038】
ステップ450で、システマティックブランキングモジュール315は、送信のために、物理層処理モジュール220に対し、ヌルレート(NR)フレームを供給する。例示的な実施形態では、ヌルレートフレームは、0bps(ビット/秒)のトラヒックデータレートを有しており、したがって、最小シグナリング帯域幅を消費する。ヌルレートフレームの送信の後で、アルゴリズムは、ボコーダ310から次のボイスフレーム310aを受信するために、ステップ410に戻る。
【0039】
上記の説明に基づいて、当業者は、ノンブランキングインターバルNが非クリティカルフレームが送信される頻度を制御するということを理解するであろう、N=1は、すべての非クリティカルフレームの送信に対応し、より大きな値Nは、非クリティカルフレームの頻度の少ない送信(less frequent transmissions of non-critical frames)に対応する。例示的な実施形態では、Nは、デフォルトで値1、4を、例えば外部シグナリング(external signaling)(図示されず)によって規定される他のリザーブされた値または8を採択することができる。
【0040】
図5及び図5Aは、ボコーダ310とシステマティックブランキングモジュール315によって処理されているように、それぞれ、例示的なフレーム送信シーケンス310a*及び315a*を図示する。
【0041】
図5では、フレームのシーケンス310a*は、「ER」とラベル付けされた1/8レートフレームと、「ER−C」とラベル付けされた1/8レートクリティカルフレームを含む。そのようなフレームのシーケンスは、ボイス会話の間、例えば会話の一方のサイレンス期間に生じることができる。
【0042】
図5Aでは、フレーム送信シーケンス315a*は、送信シーケンス310a*に400のような選択的ブランキングアルゴリズムを適用する結果に対応しており、ここにおいては、ノンブランキングインターバルN=4が使用される。図5Aでは、フレームのシーケンス315aは、1/8レートフレームERとヌルレートフレームNRを含む。FrameNum0は、ボコーダ310から直接受信されたものとして、すなわちERフレームとして、送信される。FrameNum1及び3は、ノンブランキングインターバルN=4にしたがってNRフレームとして送信される。FrameNum2は、クリティカル1/8レートフレームER−Cとしてボコーダによって指定されており、ERフレームとして送信される。示されているように、FrameNum4〜13は、同様に処理される。図5で示されているように、(FrameNum+FrameOffset modN)=0に対応するフレームはマークされている。
【0043】
図6は、図3で示される315のようなシステマティックブランキングモジュールを利用するボイス送信信号パスによって生成される信号を処理するための受信アルゴリズム600の例示的な実施形態を図示する。
【0044】
図6では、ステップ610で、送信された信号が受信され(RX)、例えば図3で示されるようなTXオペレーション230に補完的なオペレーションを使用して、処理される。そのようなRXオペレーションは、例えばRF増幅、周波数ダウンコンバージョン、フィルタリング等を含むことができる。
【0045】
ステップ620で、物理層受信(RX)処理は、例えば図3で示される物理層TXオペレーション220に補完的なオペレーション、を使用して実行される。そのような物理層受信処理は、例えば復号、デインタリービング、シンボルコンバイニング等を含むことができる。
【0046】
ステップ630で、アルゴリズム600は、現在の受信フレームがNRフレームであるかどうかを評価する。「はい」である場合には、アルゴリズムは、NRフレームについて処理されるべきトラヒックデータがないため、次のフレームを受信し始めるために、ステップ610に戻る。「いいえ」である場合、アルゴリズムはステップ640に進む。
【0047】
当業者は、現在の受信フレームがNRフレームであるかを評価するために、様々な技術が使用されることができるということを認識するであろう。例示的な実施形態では、エネルギー評価アルゴリズムは、受信フレームのトラヒック部分のエネルギーを検出するために利用されることができる。例えば、受信フレームのトラヒック部分に対応するエネルギーは測定され、そして、適切なスケーリングされたエネルギー閾値と比較されることができる。測定されたエネルギーが閾値未満である場合には、例示的な実施形態では、信号がNRフレームのトラヒック部分において送信機によって送信されることを期待されていないため、NRフレームが宣言されうる。そのようなエネルギー評価アルゴリズムはまた、NRフレームの検出をさらに助けるために送信機によって使用される、システマティックブランキングアルゴリズム及びノンブランキングインターバルNの知識(knowledge)を活用することができる。
【0048】
可能性のあるNR検出アルゴリズムの先行する説明は、説明の目的のためだけに与えられており、いずれの特定のNR検出アルゴリズムに本開示の範囲を制限することを意味していないということに留意されたい。
【0049】
ステップ640で、受信された非NRフレームのパラメータは、受信機において外部ループパワー制御(outer loop power control)(OLPC)アルゴリズムを更新するために使用されることができる。例示的な実施形態では、受信された非NRフレームのパラメータは、例えばフレーム品質インジケータ(FQI)、例えば受信されたフレームについてのCRCが品質チェックを通ったかどうかという結果を含むことができる。当業者は、例えば受信フレームのための適切な信号対干渉比(SIR)セットポイントをコンピュートするために、OLPCアルゴリズムが使用されることができ、そしてそれは、送信されたボイスフレームについて送信機と受信機との間でパワー制御フィードバックメカニズムをガイドするために使用されることができる、ということを理解するであろう。NRフレームから導き出された品質チェック結果を除外することによって、OLPCアルゴリズムは、例えばトラヒック部分について有意に送信されたエネルギーを有するフレームのみ、を使用して、正確に更新されることができる。
【0050】
ステップ650で、ボイスフレームはボイス出力650aに復号されることができ、アルゴリズム600は、次のフレームを受信するためにステップ610に戻る。
【0051】
図7は、本開示にしたがってボイスのための信号送信パス700の代替的な例示的実施形態を図示する。図7では、ボイス信号200aは、ボコーダ710へ入力され、ボコーダ710は、送信のためのボイスフレーム710aを生成する。ボイスフレーム710aは、フルレート(FR)、および1/2レート(HR)、および1/4レート(QR)、そして1/8レート(ER)、そして、ボコーダヌルレート(vocoder null rate)(VNR)を含んでいる複数のレートのうちの1つを採択することができる。ゼロレートボコーダフレーム(zero-rate vocoder rate)または空ボコーダフレーム(empty vocoder frame)としても知られるVNRフレームは、ボコーダによって送信されるべき新しい情報がないとき、ボコーダ710によって生成される。例示的な実施形態では、VNRフレームは単に、データを含んでいないブランクフレーム(blank frame)であってもよい。
【0052】
ボイスフレーム710aはシステマティックブランキングモジュール715に供給されており、そしてそれは代わりに、物理層処理モジュール220に処理されたボイスフレーム715aを供給する。ここにおいて下記でさらに説明されるように、システマティックブランキングモジュール715は、データコンテンツを少し有する、または、データコンテンツを有さないヌルレート(NR)またはヌルレートインジケータ(NRID)フレームを備えた、ボコーダ出力710aのあるフレームを選択的に置き換えることによって、ボコーダ出力710aの送信ビットレートを最小化するように構成されている。
【0053】
図8は、システマティックブランキングモジュール715によって適用されることができるアルゴリズムの例示的な実施形態800を図示する。
【0054】
ステップ810で、システマティックブランキングモジュール715は、ボコーダ710からフレーム710aを受信する。
【0055】
ステップ820で、フレーム710aは、それがFR、HR、QRまたはERかを決定するために評価される。そのようなレートは、送信にクリティカルであると考えられる。フレーム710aがこれらのクリティカルレートのうちの1つを含んでいる場合、フレーム710aは、ステップ840で、送信のために物理層処理モジュール220に供給される。そうでない場合には、フレームは、非クリティカルレートを含むように考えられ、アルゴリズムはステップ830に進む。
【0056】
ステップ830で、アルゴリズムは、ノンゼロ送信が行われるべきかを決定するために送信の現在のフレーム番号を評価する。示される例示的な実施形態では、現在のフレーム番号FrameNumberは、現在のフレームオフセットFrameOffsetに加えられ、結果(FrameNumber+FrameOffset)は、ノンブランキングインターバルパラメータNでモジュローオペレーション(mod)に適用される。モジュローオペレーションの結果が0である場合には、アルゴリズムはステップ835に進む。そうでない場合には、アルゴリズムはステップ850に進む。
【0057】
ステップ835で、ヌルレートインジケータ(NRID)フレームは送信されることができる。そのようなフレームは、新しい情報を含んでいないものとして受信機に認識可能な予め決定されたフレームまたはインジケータに対応することができ、そしてそれは、ヌルトラヒックデータを備えているフレームとも呼ばれる。ヌルトラヒックデータは、受信ボコーダが使用しないビットパターンを含んでいてもよく、したがって、ヌルトラヒックデータは、受信ボコーダによって廃棄されるであろう。1つの態様では、例えば、予め決定されるヌルフレームまたはインジケータは、ヌルトラヒックデータを有する既知の18−kbpsフレームであってもよい。別の態様では、例えば、予め決定されるフレームまたはインジケータは、最後に送信された1.8kbpsフレームを繰り返し、それによって、ヌルトラヒックデータを示す。
【0058】
ステップ850で、システマティックブランキングモジュール715は、送信のために、物理層処理モジュール220に対して、ヌルレート(NR)フレームを供給する。例示的な実施形態では、ヌルレートフレームは、トラヒックビットを含んでおらず、したがって、最小シグナリング帯域幅を消費する。ヌルレートフレームの送信の後で、アルゴリズムは、ボコーダ710から次のボイスフレーム710aを受信するために、ステップ810に戻る。
【0059】
図9および図9Aは、ボコーダ710およびシステマティックブランキングモジュール715によって処理されるように、それぞれ、例示的なフレーム送信シーケンス710a*および715a*を図示する。
【0060】
図9では、フレームのシーケンス710a*は、「ER」とラベル付けされた1/8レートフレームと、ボコーダ710によって生成された「VNR」とラベル付けされたボコーダヌルレートフレームと、を含む。
【0061】
図9Aでは、フレーム送信シーケンス715a*は、送信シーケンス710a*に800のような選択的なブランキングアルゴリズムを適用する結果に対応しており、ここにおいては、ノンブランキングインターバルN=4が使用されている。図9Aでは、フレームのシーケンス715a*は、1/8レートフレームERとヌルレートフレームNRを含む。FrameNum0は、ボコーダ710から受信されるものとして、すなわちERフレームとして、直接送信される。ノンブランキングインターバルN=4にしたがって、FrameNum1−3は、NRフレームとして送信され、FrameNum4は、NRIDフレームとして送信される。アルゴリズム800を参照して説明されているように、周期的なノンゼロレートフレーム送信を保証するために、NRIDフレームが送信されるということに留意されたい。FrameNum5−13の処理は、上記の説明により、当業者によって容易に理解されることができる。
【0062】
図10は、本開示にしたがったシステマティックブランキングのための方法1000の例示的な実施形態を図示する。方法1000は、説明の目的のためだけに示されており、示されているいずれの特定の方法に本開示の範囲を制限することを意味していないということを留意されたい。
【0063】
図10では、ステップ1010で、新しいトラヒック情報の存在について決定が行われ、新しいトラヒック情報は、ワイヤレス通信リンク上の送信のためのフレームに含まれる。
【0064】
ステップ1020で、決定ブロックは、ステップ1010における決定の結果を決定する。
【0065】
ステップ1030で、新しいトラヒック情報が存在する場合には、新しいトラヒック情報を表わすデータを備えているトラヒック部分は、フレームに加えられることができる。
【0066】
ステップ1040で、新しいトラヒック情報が存在しない場合には、それぞれのフレームが送信について保証されたフレームに対応しないかぎり、新しいフレームは送信されない。この場合、ヌルデータレートとしてボコーダを受信することによって認識することが可能なヌルトラヒックデータを含んでいる送信について保証されるフレームを生成する。
【0067】
図11は、本開示にしたがった、ヌルレートフレーム送信を識別するためのパイロットゲーティングスキームの例示的な実施形態を図示する。パイロットゲーティングスキームは、説明の目的のためだけに与えられており、システムに本開示の範囲を制限することを意味していないということを留意されたい、なおヌルレートフレーム送信は、ゲート制御されたパイロット送信によって必然的に付随して起こる(accompanied by)。
【0068】
図11では、TX送信のトラヒック部分1110は、パイロット部分1120と共に示される。パイロット部分1120は、ノンヌルレートフレームの送信の間よりもヌルレートフレームの送信の間に、異なるパターンを有するようである。例えば、図11で示されているように、ヌルフレームのためのパイロットゲーティングパターンは、2サブセグメントまたはPCGに対応することができ、ここではパイロットはオンにされ(図11で「P」と示されている)、2サブセグメントまたはPCGと交互に起こり、ここではパイロットはオフにされる。ヌルフレーム送信の間の異なるパイロットゲーティングパターンの使用は、現在受信されているフレームがヌルフレームであるかを決定することにおいて、受信機をさらに助けることができる。このことは、例えば図6のヌルレート決定ステップ630の間に、使用されることができる。
【0069】
当業者は、代替的なパイロットゲーティングパターンはヌルフレームの存在をシグナリングするために容易に導き出されることができるということを、本開示の観点から理解するであろう。例えば、パイロットゲーティングパターンは、サブセグメントまたはPCGの1つおきに、またはいずれの他のパターンを使用して、パイロット送信を含むことができる。そのような代替技術は本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0070】
本開示の別の態様では、システムの信号送信をさらに縮小するために、システムの順方向リンク及び/または逆方向リンクのパワー制御レートが縮小されることができる。例示的な実施形態では、モバイル局は、モバイル局が基地局に送信する順方向リンクパワー制御コマンドの数を、例えば、ゲート制御された逆方向リンクパイロット送信に対応するPCGの間に順方向リンクパワー制御コマンドを送信することのみによって、逆方向リンクパイロット部分が連続的であるフレームにおいても(すなわちゲート制御されていない)、縮小することができる。別の例示的な実施形態では、基地局は、例えばパワー制御グループおきに、縮小されたレートで逆方向リンクパワー制御コマンドを送信することができる。さらに、これらの逆方向リンクパワー制御コマンドを受信するモバイル局は、ノンヌルフレームの送信を制御するためにそれぞれ1つを適用することができる。ヌルフレームについては、基地局からの受信パワー制御コマンドの縮小された数(例えばすべてより少ない)は、上記で説明されているように、例えば逆方向リンクパイロット部分がゲート制御されるとき、モバイル局のヌルフレームの送信を制御するために利用されることができる。これらの例示的なパワー制御技術は、図12−図14を参照してさらに説明される。
【0071】
図12は、本開示にしたがった、順方向リンク(FL)送信のパワーを制御するための、縮小されたレートのパワー制御スキームの例示的な実施形態1200を図示する。
【0072】
図12では、基地局送信(BS TX)1210は、モバイル局送信(MS TX)1220と共に示されている。モバイル局によって送信される、順方向リンク(FL)パワー制御(PC)コマンドを含んでいるPCGは、1220で斜線PCGとして示されている。右上矢印は、各斜線PCGからオリジネートし、基地局によって送信される順方向リンクPCGに指し示す(points to)、なお、受信されたFL PCコマンドが適用される。例えば、RL PCG#3のモバイル局によって送信されたFL PCコマンドは、FL PCG#4を送信すること等において基地局によって適用される。
【0073】
図12では、1220の斜線PCGは、RL PCGに対応しており、RL TXパイロットは、図11に示されるゲート制御されたパイロットスキーム1100にしたがって、オンにされる、ということに留意されたい。同時に、モバイル局は、1220で示されているように、斜線PCGに対応しているRL PCGにおいてFL PCコマンドのみを送信する。モバイル局は、非斜線RL PCGにおいてFL PCコマンドを送信しない。したがって、FL PCコマンドは、ゲート制御されたパイロットパターンが利用されるかに関わらず、または、特定のフレームについてではなく(例、特定フレームがヌルレートフレームであるかに関らない)、ゲート制御されたパイロットスキームの間に送信されるそれらのRL PCGにおいてのみ送信される。当業者は、FL PC処理の複雑さを減らすことができ、そしてそれはまた、全体的なFL PCレートを縮小するということを理解するであろう。
【0074】
図13は、本開示にしたがった、逆方向リンク(RL)連続パイロット送信のパワーを制御するための縮小されたレートパワー制御スキームの例示的な実施形態1300を図示する。
【0075】
図13では、基地局によって送信される順方向リンク(RL)パワー制御(PC)コマンドを含んでいるPCGは、1310で斜線PCGとして示されている。右下矢印は、各斜線PCGからオリジネートし、対応する受信RL PCコマンドを適用するモバイル局によって送信された逆方向リンクPCGに指し示す。例えば、FL PCG#3の基地局によって送信されたRL PCコマンドは、RL PCG#4を送信すること等においてモバイル局によって適用される。
【0076】
図13では、基地局は、1310で示されているように、斜線PCGに対応するFL PCGにおいてRL PCコマンドのみを送信する。基地局は、非斜線PCGにおいてRL PCコマンドを送信しない。
【0077】
図14は、本開示にしたがった逆方向リンク(RL)ゲート制御されたパイロット送信のパワーを制御するための、縮小されたレートパワー制御スキームの例示的な実施形態1400を図示する。
【0078】
図14では、基地局によって送信される順方向リンク(RL)パワー制御(PC)コマンドを含んでいるPCGは、1410でまた斜線PCGと示されている。実線の右下矢印は、斜線PCGからオリジネートし、対応する受信RL PCコマンドを適用するモバイル局によって送信された逆方向リンクPCGへ指し示す。他方で、斜線PCGからオリジネートしている点線矢印は、指し示された対応するRL PCGに対して、MSによって適用されない基地局によって送信されるRL PCコマンドを示す。基地局は、単に、斜線PCGに対応するFL PCGにおいてRL PCコマンドを送信する。基地局は、非斜線PCGにおいてRL PCコマンドを送信しない。
【0079】
例えば、FL PCG#1の基地局によって送信されたRL PCコマンドは、RL PCG#3を送信することなどにおいてモバイル局によって適用される。他方で、FL PCG#2の基地局によって送信されたRL PCコマンドは、RL PCG#4を送信することなどにおいてモバイル局によって適用されない。代わりに、例示的な実施形態では、モバイル局は、説明された例では、前のPCG、例えばRL PCG#3に使用されるのと同じパワーレベルを維持することができる。本開示の態様では、これは、モバイル局によってRL PCコマンドの処理を単純化するために行われることができる。
【0080】
図15は、本開示にしたがったパワー制御方法1500を図示する。方法1500は説明の目的のためだけに示されており、本開示の範囲を限定することを意味していないということに留意されたい。
【0081】
ステップ1510では、現在のフレームが受信され、フレームは、複数のサブセグメントへとフォーマット化される。
【0082】
ステップ1520では、受信されたフレームは、物理層プロトコルにしたがって処理される。
【0083】
ステップ1530で、第1のゲート制御されたパイロットパターンにしたがった送信のために指定されたサブセグメントにおいて受信パワー制御コマンドが受信される。
【0084】
ステップ1540で、指定されたサブセグメントに続くTXサブセグメントの送信パワーは、受信パワー制御コマンドにしたがって調整されており、TXサブセグメントは、第2のゲート制御されたパイロットパターンにしたがって送信される。
【0085】
本開示の別の態様によると、本技術は、パワーを節約しキャパシティを増大させるために、ワイヤレス通信システムにおける順方向リンク送信及び/または逆方向リンク送信の早期終了のために提供される。
【0086】
図16は、通信システムの送信機において情報ビット1600bを処理するための従来技術のフレーム処理スキームを図示する。ある例示的な実施形態では、示されるフレーム処理スキームは、ワイヤレス通信システムの順方向リンク送信または逆方向リンク送信に使用されることができる。図16Aは、図16で図示されたオペレーションによって処理されるデータのステータスを図示する。
【0087】
フレーム処理スキームは、説明の目的のためだけに示されており、示されたいずれの特定の処理スキームに本開示の範囲を制限することを意味していないということに留意されたい。本開示の代替の例示的な実施形態では、例えば、図16で示されるスキームのステップを再度順序付けすること、及び/または、示されているスキームにステップを加えるまたは削除する、代替的なフレーム処理スキームを採用することができる。そのような代替の例示的な実施形態は、本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0088】
図16では、情報ソースは、選択されたレートRで、情報ビット1600bを生成する。フレーム当たりに生成された情報ビット1600bの数は、選択されたレートRによって決まる。例えば、cdma2000システムでは、172情報ビット/20ミリ秒フレーム(「フルレート」)、80ビット/フレーム(「1/2レート」)、40ビット/フレーム(「1/4レート」)、16ビット/フレーム(「1/8レート」)であってもよい。フレームのための情報ビット1600bは、図16Aの変数bによって集約的に表示される。
【0089】
ステップ1600で、フレーム品質インジケータ(FQI)が生成され、フレームのための情報ビット1600bに加えられることができる(appended)。例えば、FQIは、当業者に知られた巡回冗長検査(cyclical-redundancy check)(CRC)であってもよい。図16Aでも図示されているように、信号1600aは、情報ビット1600bとFQIの組み合わせを表わす。
【0090】
ステップ1610で、エンコーダテイルビットは、信号1600aに加えられることができる。例えば、エンコーダテイルビットは、畳み込みエンコーダを用いた使用のために、固定された数のゼロ値テイルビット(fixed number of zero-valued tail bits)を表わすことができる。さらに図16Aで説明されているように、信号1610aは、エンコーダテイルビットを備えた信号1600aの組み合わせを表わす。
【0091】
ステップ1620で、信号1610aは、符号化され繰り返される(あるいはパンクチャリングされる)。上述されているように、符号化は畳み込み符号化またはターボ符号化を含むことができ、反復は、各シンボルと関連づけられた送信エネルギーをさらに増大させる(または、パンクチャリングの場合には減少させる)ように役立つ。例えば、符号化は、ブロック符号化または他のタイプの符号化のような、当業者に知られている他の技術を利用してもよく、本開示において明示的に説明されている符号化に限定される必要はないということに留意されたい。信号1620aは、図16Aでも図示されているように、符号化され繰り返された(またはパンクチュアリングされた)バージョンの信号1610aを表わす。
【0092】
ステップ1630では、信号1620aは、例えば選ばれた信号の次元(a chosen signal dimension)にしたがって符号化されたシンボルのダイバーシティを改善するために、インタリーブされる。例示的なインプリメンテーションでは、シンボルは、時間にわたってインタリーブされてもよい。図16Aでも説明されているように、信号1630aは、信号1620aのインタリーブされたバージョンを表わす。
【0093】
ステップ1640で、図16Aでも説明されているように、信号1630aのインタリーブされたシンボルは、あらかじめ定義されたフレームフォーマットにマッピングされる。フレームフォーマットは複数のサブセグメントから成るようなフレームを指定することができる。例示的な実施形態では、サブセグメントは、与えられた次元、例えば時間、周波数、コード、または、いずれの他の次元にしたがって連続するフレームのいずれの部分であってもよい。フレームは、そのような固定された複数のそのようなサブセグメントから成り、各サブセグメントは、フレームに割り付けられたシンボルの合計数の一部を含んでいる。例えば、W−CDMA標準規格にしたがった例示的な実施形態では、サブセグメントはスロットとして定義されることができる。cdma2000標準規格にしたがった例示的な実施形態では、サブセグメントはパワー制御グループ(PCG)として定義されることができる。
【0094】
ある例示的な実施形態では、インタリーブされたシンボルは、時間、周波数、符号、または、信号送信に使用されるいずれの他の次元でマッピングされることができる。更に、フレームフォーマットはまた、信号1630aのインタリーブされたシンボルと共に、例えば制御シンボル(図示されず)の包含を規定することができる。そのような制御シンボルは例えば、パワー制御シンボル、フレームフォーマット情報シンボルなどを含むことができる。信号1640aは、図16Aでも図示されているように、ステップ1640でシンボル・ツー・フレームのマッピングの出力を表わす。
【0095】
ステップ1650で、信号1640aは、例えば1つまたは複数のキャリア波形上へと変調される。ある例示的な実施形態では、変調は、例えばQAM(quadrature amplitude modulation)、QPSK(quadrature phase-shift keying)を利用することができる。信号1650aは、図16Aでも図示されているように、信号1640aの変調されたバージョンを表わす。信号1650aは、図16Aの変数xによってさらに表示される。
【0096】
ステップ1660で、変調信号1650aは、さらに処理され、無線で送信され、そして受信機によって受信される。ステップ1660は、受信されたシンボル1700aを生成し、図16Aの変数yによってさらに表示される。当業者は、無線での送信及び受信のために信号1650aを処理するための技術はよく知られており、ここにおいてさらに開示されていないということを理解するであろう。以下に記されているように、yに含まれたシンボルはさらに処理されることができる。
【0097】
図17は、cdma2000のための従来技術の順方向リンクシグナリングスキームと関連づけられたタイミング図を図示する。
【0098】
図17では、基地局(BS)は、1700で、モバイル局(MS)に対して、順方向基本チャネル(F−FCH TX)上で一連のフレームを送信する。示されている例示的な実施形態では、サブセグメントはパワー制御グループ(PCG)に対応しており、PCGの16サブセグメント(0〜15と数字がついている)で各フレームを構成する。第1フレームのTXフレーム#0に対応するすべての16個のPCGを送信した後で、BSは、次のフレームのTXフレーム#1を送信することを始める。例示的な実施形態では、図16および図16Aを参照してここにおいて上述されているように、送信されたデータは処理されることができる。
【0099】
MS側で、MSは、1710で、送信されたPCGを受信する。TXフレーム#0に対応するRXフレーム#0の最後のPCG(すなわち、PCG#15)を受信すると、MSは、受信されたすべてのPCGを使用してRXフレーム#0を復号することを始める。その復号された情報は、その後、復号時間TDとして利用可能である。例示的な実施形態では、図18を参照して、下記で説明されるように、復号は実行されることができる。MSがTXフレーム#0を復号している間に、TXフレーム#1のPCGは同時に受信される、ということに留意されるべきである。
【0100】
図18は、受信されたシンボルyから、推定された情報ビットb’を回復するための従来技術方法1800を図示する。
【0101】
ステップ1805で、シンボルyあるいは1700aは、全体フレームのために受信される。
【0102】
ステップ1810で、シンボルyまたは1700aは、信号1810aと示されるシンボルy’を生成するために、復調され、パースされ、そしてデインタリーブされる。当業者は、例えば図16で示されているように、ステップ1810aで実行されるオペレーションは、送信機において実行されるオペレーションの逆に対応することができるということを理解するであろう。
【0103】
ステップ1820で、レートRの情報(knowledge)が与えられると、シンボルy’は、復号され組み合わせられる。インプリメンテーションでは、レートRは、受信されたフレームにおいて存在しているビットの数を示すことができ、例えばどの時点で受信されたシンボルシーケンスにおいて復号を終了するかを決定するために、及び/または、復号されたシーケンスからテイルビットを除去するために、デコーダによって使用されることができる。ステップ1820で、例えば図16のステップ1610で加えられるような、復号されたシーケンスのテイルビット、もまた取り除かれることができる。ステップ1820の結果は、出力信号1820aである。
【0104】
ステップ1830で、例えば図16のステップ1600で加えられているように、FQIはチェックされ、情報ビットからも取り除かれる。インプリメンテーションでは、FQIチェックの結果は、復号を成功または失敗のいずれかとして識別することができる。ステップ1830は、成功または失敗のいずれかを示すことができるFQI結果とともに、回復された情報ビット(b’と示される)を生成する。
【0105】
ステップ1840で、方法は次のフレームに進み、次のフレームについて、上述されたステップを繰り返すことができる。
【0106】
本開示によると、下記で説明される早期フレーム復号および終了技術は、全体的な通信システム100がより効率的に動作し、そして、送信パワーを節約することを可能にし、それによって、セルキャパシティを増加させる。
【0107】
図19は、cdma2000標準規格にしたがって動作しているシステムのための順方向リンク送信の早期終了のためのスキームの例示的な実施形態を図示する。例示的な実施形態は説明のためだけに示されており、cdma2000に基づいたシステムに本開示の範囲を制限することは意味していないということに留意されたい。当業者は、ここにおいて参照される特定のPCG及びフレーム番号は、説明の目的だけであり、本開示の範囲を制限することを意味していないということを理解するであろう。
【0108】
図19では、基地局(BS)は、モバイル局(MS)に対して、1900で一連のフレームを送信する。例示的な実施形態では、送信は、基本順方向チャネル(fundamental forward channel)(F−FCH TX)上で行われることができる。上述されているように、図19で示される各サブセグメントは、cdma2000においてパワー制御グループ(PCG)に対応することができる。BSは、TXフレーム#0のPCG#0で送信を開始し、ACK信号1945が、PCG#8の後でMSから受信されるまで、連続的にPCGを送信する。ACK信号は、すでに受信したPCGに基づいて全体のTXフレーム#0を無事にMSが復号したということをBSに対してシグナリングするために、MSによって送信される。
【0109】
ACK1945を受信すると、BSは、TXフレーム#0に対応するPCGの送信を止め、新しいフレームのTXフレーム#1についてPCGを送信する前に、次のフレーム、つまりTXフレーム#1の始まりまで待機する。ACK信号1945を受信し処理することと関連づけられた有限時間期間の間に、BSは、TXフレーム#0のPCG#9を送信することをすでに始めることができるということに留意すべきである。
【0110】
参照番号1910−1940は、BSによるTXフレーム送信の早期終了を可能にするBSに対して送信されたACK信号1945を生成するために、MSによってとられた動作のタイミングを図示する。
【0111】
1910では、MSは、RXフレーム#0およびRXフレーム#1として、それぞれ、TXフレーム#0およびTXフレーム#1についてのPCGを受信する。
【0112】
1920では、MSは、RXフレーム#0に割り付けられたすべての16PCGが受信されることを待機することなく、RXフレーム#0の各PCGが受信されるときにRXフレーム#0を復号することを試みる。例示的な実施形態では、PCGあたりのベースで(per-PCG basis)の復号を達成するために、MSは、図20を参照して下記に説明されている2000のようなサブセグメントあたりの復号アルゴリズム(per-sub-segment decoding algorithm)を利用することができる。
【0113】
1925で、PCG#7を受信した後で、MSは、例えば受信ビットと関連づけられたCRCをチェックすることによって決定されるようにRXフレーム#0を無事に復号する。MSは復号成功を宣言し、ACK送信1930に進む。
【0114】
1930で、1925での復号成功を宣言した後で、MSは、逆方向リンクのPCG#8と関連づけられた送信の一部分の間に、BSに対し、MS ACK信号1945を送信する。
【0115】
例示的な実施形態では、MSは、復号成功が決定されるPCGに直前に後続するPCGの間に、または、復号成功が決定されるPCGに後続するいずれのPCGにおいて(during the PCG immediately subsequent to, or at any PCG subsequent to, the PCG in which a decoding success is determined)、ACK信号を単に送信することができる。図19で示されるもののような代替の例示的な実施形態では、ACK信号1945送信のタイミングは、ACKマスク1940によって制御されることができる。ACKマスクは、ACK信号が送信されることができるとき、または、できないとき、を規定するように動作可能である。そのようなACKマスクを提供することは、肯定応答メッセージを送信することによって使用される通信リンクキャパシティを制限することができる。
【0116】
図19では、ACKマスク1940は、逆方向リンク上のACK送信が可能にされる間に、「1」と指定される時間インターバルによって特徴づけられる。ACK送信は「0」と指定される時間インターバルの間に可能にされない。例示的な実施形態では、閾値PCGの後の時間インターバルのみにACK送信を制限することによって、ACKマスクは、受信フレームの十分な部分が処理されたときのみ復号が試みられることを保証することができる。本開示によると、MSは、成功復号に直前に続くACKマスクによって「1」と指定される次の時間期間においてACKメッセージを送信することができる。
【0117】
ここに示された特定ACKマスク構成は説明の目的のためだけであり、示されたいずれのACKマスクに本開示の範囲を制限することを意味していないということに留意すべきである。当業者は、示されているものよりもサブセグメントまたはPCGの異なる部分の間のACK送信を可能にするために、代替ACKマスク構成が容易に提供されることができるということを理解するであろう。そのような代替の例示的な実施形態は本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0118】
例示的な実施形態では、ACKマスクパターンによって指定されるPCGは、例えば図11を参照してここにおいて上述されているように、NRフレーム送信をシグナリングするために使用されるRLゲート制御されたパイロットパターンのためのパターンによって規定されるのと同じPCGでオーバラップすることができる。
【0119】
例示的な実施形態では、BS TXはまた、MS ACK 1945を受信すると連続的に送信されたパイロット信号からゲート制御されたパイロット信号へと切替えることができるパイロット送信(図示されず)を含むことができ、ゲート制御されたパイロット信号は、ゲート制御されたパイロットパターンにしたがって送信されている。
【0120】
図20は、本開示にしたがった、サブセグメントあたりの復号スキームの例示的な実施形態を図示する。方法2000は、説明する目的のためだけに示されており、示されているいずれの特定の例示的実施形態に本開示の範囲を制限するように意図されていないということに留意すべきである。
【0121】
図20では、ステップ2001で、サブセグメントインデックスnは、n=0に初期化される。
【0122】
ステップ2005で、方法は、サブセグメントnのためのシンボルynを受信する。
【0123】
ステップ2010で、方法は、現在のフレームのサブセグメントnを含んでおり、最大サブセグメントnまで受信されるすべてのシンボルy nを復調し、パースし、そしてデインタリーブする。y nは、例えば、包括的に、サブセグメント0からサブセグメントnまでの受信されたすべてのトラヒックシンボルを含むことができる。ステップ2010の結果はy’ nとして表示される。
【0124】
ステップ2020で、方法は、シンボルy’ nを復号し組み合わせる。当業者は、一般にシンボルy’ nが全体フレームについて送信機によって割り付けられる合計シンボルxの一部のみに対応しており、シンボルy’ nのみを使用している全体フレームの「早期」復号は、それでもなお試みがなされうるということを、理解するであろう。そのような早期復号の試みは、例えば、例えば図16のステップ1620でフラクショナルレート符号化によって導入されたシンボルxにおける冗長度及び/または繰り返し、及び/または、図16のステップ1630でインタリーブすることを介して達成される時間または他の次元ダイバーシティ(time- or other-dimensional diversity)、により復号成功のよい機会を有することができる。
【0125】
ステップ2020で、符号化されたテイルビットは、信号2020aを生成するために、復号されたビットシーケンスから取り除かれる。
【0126】
ステップ2030で、方法は、信号2020aからFQIをチェックし、そしてnまで現在のフレームについての蓄積された受信サブセグメントから、FQI結果2030aを生成する。
【0127】
ステップ2035で、方法は、FQI結果が成功を示したかを評価する。「はい」の場合、方法は、ステップ2040に進み、そこでは、復号は成功であると宣言される、そして、方法は、順方向リンク送信の早期終了を可能にするためにACKメッセージ生成に進む。次の利用可能な機会は、例えば、図5を参照して説明されるようにACKマスクによって規定される。「いいえ」の場合には、方法は、ステップ2037へ進む。
【0128】
ステップ2037で、方法はnをインクリメントし、受信されるべき追加サブセグメントがフレームに残されているかを決定する。「はい」の場合には、方法はステップ2005に戻る。「いいえ」の場合には、方法は、ステップ2060でフレームについての復号は失敗であると宣言するために進む。
【0129】
ステップ2070で、デコーダは、次のフレームを評価するために進む。
【0130】
図21は、cdma2000標準規格に応じて無線設定4(RC4)のための従来技術の順方向リンクシンボルパスのインプリメンテーション2100と本開示にしたがった順方向リンクシンボルパスの例示的な実施形態2110を図示する。インプリメンテーション2100では、フレーム品質インジケータは、フレームのビットに加えられるCRCの長さ6、6、8、または12を含み、フレームシンボルレートによって決まる。本開示にしたがった例示的な実施形態2110では、フレーム品質インジケータは、フレームのビットに加えられる、CRCの増大された長さ、12、12、12、または12を含む。増大された長さCRCの使用は、本開示に従った早期復号スキームの性能を改善し、例えば本開示にしたがった早期復号技術のための復号成功のより正確な検出を可能にする。ここにおいて図示される特定CRC長さは説明のためだけに提供されており、図示されたいずれの特定のCRC長さに本開示の範囲を制限することを意味していない。
【0131】
インプリメンテーション2100でさらに示されているように、シンボルパンクチャレートは、1/5、1/9、無、及び無であり、フレームシンボルレートによって決まる。本開示による例示的な実施形態2110では、シンボルパンクチャレートは、1/3、1/5、1/25、及び無しであり、フレームシンボルレートによって決まる。当業者は、例示的な実施形態2110における増大されたパンクチュアリングは例示的な実施形態2110によって要求される増大された長さCRCに適応する(accommodate)ために使用されることができる、ということを理解するであろう。
【0132】
図22は、順方向リンク送信の早期終了のために、逆方向リンク上でACKメッセージをシグナリングするために使用されるシグナリングスキーム2200の例示的な実施形態を図示する。図22では、逆方向ACKチャネル(R−ACKCH)2210は、モジュレータ2214を使用して、ウォルシュ信号W(64,16)2212上へとオン・オフ・キーイング(OOK)を使用して変調される。相対的チャネル利得2216は、結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2218に供給される。
【0133】
図22では、20ms当たりの1536シンボルのレートを有する逆方向基本チャネル(R−FCH)2220は、モジュレータ2224を使用して、ウォルシュ関数W(16,4)2222上で変調される。相対的チャネル利得2226は結果として生じる信号に適用され、結果はさらに付加的なコンバイナ2218に提供される。付加的なコンバイナの出力は、BSへの逆方向リンク送信のために直角位相(Q)チャネル2228上で提供されることができる。示されている例示的な実施形態では、逆パイロットチャネル(R−PICH)2230を含む同相(I)チャネル2234もまた提供される。
【0134】
図22を参照して示される逆方向リンクACKシグナリングスキームの例示的な実施形態は、説明のためだけに提示されており、ACKシグナリングスキームのいずれの特定の実施形態に本開示の範囲を限定することを意味していないということに留意すべきである。当業者は、逆方向リンク上でACKをシグナリングするための代替的な技術は本開示の観点から容易に導き出されることができ、そしてそれは、異なる形式の変調を適用することと、示されているものとは異なる代替チャネル上でACKメッセージを送信することを含んでいる、ということを理解するであろう。そのような代替の例示的な実施形態は本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0135】
図23は、cdma2000標準規格にしたがって動作するシステムのための逆方向リンク送信の早期終了のスキーム2300の例示的な実施形態を図示する。例示的な実施形態は、説明の目的だけのために示されており、示されているいずれの特定の逆方向リンクの早期終了スキームに本開示の範囲を制限することを意味していないということには留意されたい。当業者は、ここにおいて参照された特定のPCGおよびフレームの番号は、説明のためだけであるということを理解するであろう。
【0136】
図23では、モバイル局(MS)は、2300で、基地局(BS)に対して一連のフレームを送信する。例示的な実施形態では、フレームは、逆の基本チャネル(R−FCH TX)上で送信されることができる。図23では、示された各サブセグメントは、パワー制御グループ(PCG)に対応する。MSは、PCG#0でTXフレーム#0の送信を開始し、ACK信号2345がPCG#8の後でBSから受信されるまで、PCGを連続的に送信する。ACK2345を受信すると、MSは、TXフレーム#1に対応するPCGを送信することを始めるために、TXフレーム#0に対応するPCGの送信を止め、そして、次のフレーム、すなわちTXフレーム#1の始まり(beginning)まで待機する。
【0137】
参照番号2310−2340は、MSによる逆方向リンクフレーム送信の早期終了を可能にするMSに送信されたACK信号2345を生成するためにBSによってとられた動作のタイミングを図示する。
【0138】
2310で、BSは、RXフレーム#0およびRXフレーム#1として、それぞれ、TXフレーム#0およびTXフレーム#1のPCGを受信する。
【0139】
2320で、BSは、RXフレーム#0に割り付けられたすべての16PCGが受信されることを待機することなく、各個別PCGが受信されるとき、RXフレーム#0を復号することを試みる。例示的な実施形態では、PCGあたりのベースで(on a per-PCG basis)のそのような復号を達成するために、BSは、図20を参照して上述される2000のようなサブセグメントあたりの復号アルゴリズム(per-sub-segment decoding algorithm)を使用することができる。
【0140】
2325で、PCG#5を受信した後で、BSは復号成功を宣言し、BS ACK TX信号を生成するためにACK送信ステップ2330へ進む。
【0141】
2330で、ステップ2325で復号成功を宣言した後で、BSは、順方向リンクのPCG#8と関連づけられた送信の一部分の間にACK信号2345を送信する。ACK信号2345が送られる送信の一部分は、対応するACKマスク2340によって定義されることができる。
【0142】
例示的な実施形態では、ACKマスクパターンは、図19を参照してここにおいて上述されているように、逆方向リンク(RL)パワー送信を制御するために、順方向リンク(FL)上でパワー制御コマンドが送信されるそれらのPCGの間にのみ、ACK送信を可能にする。
【0143】
図23で、2350は、逆方向リンク早期終了スキームの例示的な実施形態にしたがって、MSによる逆方向リンクパイロット信号の送信を図示する。ステップ2350で、ACK信号2345は、PCG#8でBSからMSによって受信された後で、MSはPCGごとにRLパイロット信号を送信するのを止める。むしろ、示されているように、RLパイロット信号送信は、選択されたPCGのためにゲートオフされることができる。このことは、BSに対してさらなるACKシグナリングメカニズムを提供することに加え、残りのPCGのためにRLパイロット信号送信パワーを節約することの両方をサービス提供することができる。例示的な実施形態では、残りのPCGのためのRLゲート制御されたパイロットパターンは、図11を参照してここにおいて上述されているような、NRフレーム送信をシグナリングするために使用されるパターンに対応することができる。
【0144】
示された例示的な実施形態では、RLパイロット信号は、PCG9、PCG10、PCG13およびPCG14の間にゲートオフされる。一般に、RLパイロット信号は、早期終了されたフレームの終わりまで、ACK信号が送信された後で、2つのPCGのグループを交換することにおいてゲートオフされることができる。NRフレームのパイロットゲーティングと同様に、例えば、1つのパワー制御グループオフが続く1つのパワー制御グループ、2つのパワー制御グループオフが続く2つのパワー制御グループ、及び送信パワーを減らすのに動作可能ないずれの他のパターン、のような様々なスキームは早期終了されたフレームのパイロットゲーティングのために使用されることができるということはさらに留意されるべきである。
【0145】
図24は、従来技術の逆方向リンクシンボルパスのインプリメンテーション2400と本開示にしたがった逆方向リンクシンボルパスの例示的な実施形態2410を図示する。インプリメンテーション2400では、フレームシンボルレートによって決まるCRCの長さ6、6、8、あるいは12が、フレームのビットに加えられる。本開示にしたがった例示的な実施形態2410では、CRCの増大した長さ12、12、12、あるいは12は、フレームのビットに加えられることができる。図21で図示される順方向リンク処理の場合、増大された長さCRCの使用は、本開示にしたがって早期復号スキームの性能を改善し、例えば早期復号技術についての復号成功のより正確な検出を可能にする。ここにおいて図示される特定CRC長さは、説明の目的のためだけに提供されており、図示されるいずれの特定CRC長さに本開示の範囲を制限することを意味していないということを留意されたい。
【0146】
インプリメンテーション2400においてさらに示されているように、シンボルパンクチャレートは、1/5、1/9、無、および無であり、フレームシンボルレートによって決まる。本開示にしたがった例示的な実施形態2410では、シンボルパンクチャレートは、1/3、1/5、1/25および無であり、フレームシンボルレートによって決まる。当業者は、例示的な実施形態2410におけるパンクチュアリングの増大された使用は、例示的な実施形態2410においてもまた存在する、増大された長さCRCを適応させることができるということは理解するであろう。
【0147】
例示的な実施形態では、MSに対してBSによって送信されるACK信号は、順方向リンクトラヒックチャネル上で予め決定された位置を有するビットをサプラントすること(supplanting)(パンクチャリングすること)によって、及び/または、MSに対しACKまたはNAK(肯定応答なし)をシグナリングするために予め決定された位置でオン−オフキーイング(OOK)を使用することによって、提供されることができる。例示的な実施形態では、予め決定された位置は、予め決定された擬似乱数ビットパターンに応じてフレームあたりのベースで異なっていてもよい。例示的な実施形態では、ACKビットは、逆方向リンクパワー制御ビットで、時間ドメイン多重化(TDM’ed)されることができる。
【0148】
cdma2000通信リンクの基本チャネルだけでなく「高速データレート(high data rate)」補足のチャネルにも、上述されたフレーム早期終了態様が適用されることができるということに留意すべきである。例えば、代替の例示的な実施形態(図示されず)では、順方向リンク上のACKシグナリングメカニズムは、1以上の対応する逆方向補足チャネル上で1以上のMSによる送信の早期終了を可能にする、順方向リンク上のACKシグナリングメカニズムが使用されることができる。
【0149】
例えば、例示的な実施形態(図示されず)では、1つまたは複数のMSは、対応する逆方向補足チャネル上でフレームを同時に送信することができる。BSがMSから逆方向補足チャネルを受信することに成功する場合には、BSは、順方向共通肯定応答チャネルの対応する順方向共通肯定応答サブチャネル上でACKを送信することができる、なお、各順方向共通肯定応答チャネルの1つのサブチャネルは、1つの逆方向補足チャネルを制御するように割り当てられる。このような方法で、複数のMSからの順方向共通肯定応答サブチャネルは、単一順方向共通肯定応答チャネル上で時間多重化されることができる。例えば、例示的な実施形態では、マルチプルサブチャネルは、BS及び1以上のMSに知られた予め決定されるパターンに応じて単一の共通肯定応答チャネル上で時間多重化されることができる。そのような予め決定されたパターンは、外部シグナリング(図示されず)を介して示されることができる。
【0150】
BSは、1以上の順方向共通肯定応答チャネル上のオペレーションをサポートすることができる。例示的な実施形態では、逆方向補足チャネルについて順方向共通肯定応答チャネルが送信されることができるサブセグメントまたはPCGは、ここに上述されるようにACKマスクによって示されることができる。
【0151】
代替の例示的な実施形態では、cdma2000標準規格にしたがって動作するシステムについて、順方向基本チャネル上の及び1以上の順方向補足チャネル上の両方の送信を制御するために、逆方向リンク上でACKシグナリングメカニズムが提供されることができる。図25は、順方向基本チャネル(F−FCH)及び/または最大2つの順方向補足チャネル(F−SCH1及F−SCH2)の、早期終了について逆方向リンク上でACKメッセージをシグナリングするために使用されるシグナリングスキーム2500の例示的な実施形態を図示する。
【0152】
図25では、逆ACKチャネル(R−ACKCH)2520は、モジュレータ2524を使用して、ウォルシュ関数W(64,16)2522上にバイナリシフトキーイング(BPSK)を使用して変調される。例示的な実施形態では、R−ACKCH2520は、順方向基本チャネル(F−FCH)上での送信を終了するために、BSにシグナリングすることができる。相対的チャネル利得2526は、結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2518に供給される。
【0153】
図25では、第2の逆ACKチャネル(R−ACKCH)2510は、モジュレータ2514を使用して、ウォルシュ関数W(16,12)2512上へと、バイナリシフトキーイング(BPSK)を使用して変調される。例示的な実施形態では、ACKCH2510は、第1の順方向補足チャネル(F−SCH1)上の送信を終了するためにBSにシグナリングすることができる。相対的チャネル利得2516は結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2518に供給される。
【0154】
図25でさらに示されているように、両方のR−ACKチャネルは、RL信号の直角位相(Q)コンポーネント上へと、逆基本チャネル(R−FCH)と組み合わせられることができる。R−FCHは、20ms当たり1536シンボルのレートを有し、そしてモジュレータ2534を使用して、ウォルシュ関数W(16,4)2532上へと変調される。相対的チャネル利得2536は結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2518に供給される。付加的なコンバイナの出力は、BSへの逆方向リンク送信のために、直角位相(Q)チャネル2528上で提供されることができる。
【0155】
図25でさらに示されているように、第3の逆方向ACKチャネル(R−ACKCH)2550は、モジュレータ2554を使用して、ウォルシュ関数W(16,8)2552上へと、オン・オフ・キーイング(OOK)を使用して変調される。例示的な実施形態では、ACKCH2550は、第2の順方向補足チャネル(F−SCH2)上の送信を終了するために、BSにシグナリングすることができる。相対的チャネル利得2556は結果として生じる信号に適用され、付加的なコンバイナ2548に供給される。R−ACKCH2550は、同相(I)の逆方向リンク信号2544を生成するために、加算器2548を使用して、逆パイロットチャネル(R−PICH)2540と組み合わせられることができる。
【0156】
当業者は、順方向リンクのための特定ACKシグナリングスキームの上記説明は、説明の目的のためだけに与えられており、順方向チャネルと逆方向チャネルのためのいずれの特定のACKシグナリングスキームに本開示の範囲を制限することを意味していないということを理解するであろう。
【0157】
図26は、本開示にしたがった方法2600の例示的な実施形態を図示する。方法2600は、説明の目的のためだけに示されており、いずれの特定の方法に本開示の範囲を制限することを意味していないということを留意されたい。
【0158】
ステップ2610で、ボイスフレームが受信される。
【0159】
ステップ2620で、方法は、受信されたボイスフレームの早期復号を試みる。例示的な実施形態では、早期復号は、フレームのすべてのサブセグメントが受信される前に試みられる。
【0160】
ステップ2630で、方法は、試みられたボイスフレーム復号が成功したかを決定する。例示的な実施形態では、CRCのようなフレーム品質インジケータが、フレーム復号が成功したかを決定するためにチェックされることができる。
【0161】
ステップ2640で、肯定応答信号(ACK)は、ボイスフレーム送信を終了するために送信される。
【0162】
本開示の早期終了技術は、モバイルが「ソフトハンドオフ(soft handoff)」状態にある、すなわちMSが順方向リンク及び/または逆方向リンク上で複数のBSと同時に通信する、シチュエーションに容易に適用されることができる。
【0163】
例えば、MSが2つのBSの間でソフトハンドオフ状態にあるとき、MSによる逆方向リンク送信は、2つのBSのそれぞれにおいて受信されることができ、それらのいずれ、または、両方は、MS送信を止めるために、MSに戻って、ACK信号を送信することができる(同時である必要はない)。例示的な実施形態では、逆方向リンクフレーム送信のコース上で1以上のACK信号を受信することに応じて、MSは、ACK信号の初めを受信した後で現在のフレームの送信を止めることができる。更に、早期終了は、MSに対する、2つのBSによる順方向リンク送信を制御するために、同様に適用されることができる。例えば、2つのBSから同時に受信されるフレームの成功した早期復号に応じて、MSは、順方向リンク上で両方のBSによる送信を止めるためにACK信号を送信することができる。このような代替の例示的な実施形態は、本開示の範囲内にあるように熟考される。
【0164】
当業者は、情報と信号は様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表わされることができるということを理解するであろう。例えば、上記の説明の全体にわたって参照されることができる、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場あるいは磁粒子、光場あるいは光学粒子、あるいはそれらのいずれの組み合わせ、によって表わされることができる。
【0165】
当業者は、様々な説明のための論理ブロック、モジュール、回路、および、ここに開示された実施形態に関連して説明されたアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアあるいは両方の組合せとしてインプリメントされることができる、ということをさらに理解するであろう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明瞭に図示するために、様々な説明のためのコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、一般的に、それらの機能性という観点から、上記に説明されてきた。そのような機能性が、ハードウェアあるいはソフトウェアとしてインプリメントされるかどうかは、特定のアプリケーションと全体のシステムに課された設計制約(design constraints)によって決まる。熟練職人は、各特定のアプリケーションについての様々な方法で、説明された機能性をインプリメントすることができるが、そのようなインプリメンテーションの決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきでない。
【0166】
ここにおいて開示された例示的な実施形態に関連して説明された、論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラマブル論理回路、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここに説明された機能を実行するように設計されたそれらのいずれの組み合わせ、でインプリメントされる、あるいは実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、いずれの従来プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステートマシン(state machine)であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス(computing devices)の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用しての1以上のマイクロプロセッサ、あるいはいずれの他のそのような構成のもの、としてインプリメントされることができる。
【0167】
ここにおいて開示された例示的な態様に関して記載された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、または2つの組み合わせにおいて具現化されることができる。ソフトウェアモジュール、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、電子的プログラマバルROM(EPROM)、電子的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、あるいは当技術分野において知られている記憶媒体のいずれの他の形態、において存在することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合されるので、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることができ、また記憶媒体に情報を書き込むことができる。あるいは、記憶媒体は、プロセッサに一体化されてもよい。プロセッサと記憶メディアは、ASICにおいて常駐していてもよい。さらに、ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。あるいは、プロセッサと記憶媒体は、ユーザ端末において、ディスクリートコンポーネントとして存在していてもよい。
【0168】
1つまたは複数の実施形態では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアあるいはそれらのいずれかの組み合わせにおいてインプリメントされることができる。ソフトウェアでインプリメントされる場合には、機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令あるいはコードとして、記憶されてもよく、あるいは、送信されることができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの移送(transfer)を容易にするいずれの媒体も含んでいる、コンピュータ記憶媒体(computer storage media)と通信媒体(communication media)の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる、いずれの利用可能な媒体であることができる。例として、また限定されないが、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMあるいは他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージあるいは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令あるいはデータストラクチャの形態において望まれるプログラムコードを保存あるいは搬送するために使用されることができる、また、コンピュータによってアクセスされることができる、いずれの他の媒体も備えることができる。また、いずれの接続(connection)もコンピュータ可読メディア(computer-readable medium)と適切に名付けられる。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、あるいは、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア(twisted pair)、デジタル加入者ライン(digital subscriber line)(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用している他の遠隔ソース、から送信される場合には、そのときには、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体(medium)の定義に含まれる。ここにおいて使用されているように、ディスク(disk)とディスク(disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(laser disc)、光学ディスク(optical disc)、デジタル汎用ディスク(digital versatile disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(blu-ray disc)を含んでおり、「ディスク(disks)」は、大抵、データを磁気で再生しているが、「ディスク(discs)」は、レーザーで光学的に再生する。上記の組み合わせはまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。上記のものの組み合わせも、また、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0169】
開示された態様の上記の説明は、いずれの当業者も本発明を作るまたは使用することを可能にするために提供されている。これらの態様に対する様々な修正は、当業者にとっては容易に明らかであろう、そして、ここにおいて定義された包括的な原理は、本開示の精神あるいは範囲から逸脱することなく、他の例示的な実施形態に適用されることができる。したがって、本開示は、ここに示された例示的な実施形態に限定されるようには意図されておらず、ここに開示された原理および新規な特徴に整合する最も広い範囲が与えられるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法であって、前記方法は、
第1のフレームを受信機に連続的に送信することと、
前記第1のフレームを送信している間に、前記受信機から肯定応答メッセージを受信することと、
前記肯定応答メッセージを受信した後で前記第1のフレームの送信を止めることと、
を備えている、方法。
【請求項2】
各フレームは送信について固定された時間インターバルを割り付けられ、
前記固定された時間インターバルが前記第1のフレームについて経過した後で、第2のフレームの送信を開始すること、
をさらに備え、前記第2のフレームは、フレームシーケンスにおいて前記第1のフレームにすぐに続く、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記受信機からパワー制御メッセージを受信することに応じて前記第1のフレームの送信パワーを調整すること、をさらに備えている請求項1に記載の方法。
【請求項4】
各フレームは、複数のシーケンシャルサブセグメントへとフォーマット化されており、前記連続的に送信することは、
前記受信機に対しシーケンスで前記第1のフレームのサブセグメントを連続的に送信すること、
を備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
各フレームは、時間にわたってインタリーブされた、フラクショナルエンコードされたビットを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法であって、前記方法は、
送信機から第1のフレームを連続的に受信することと;
全体の第1のフレームを受信する前に、前記第1のフレームを復号することを試みること;
前記試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;
前記成功フレーム復号を決定することに基づいて、前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信することと、なお、前記肯定応答メッセージは、前記第1のフレームの送信を止めるように動作できる;
を備えている、方法。
【請求項7】
各フレームは、送信について固定された時間インターバルを割り付けられ、
前記固定された時間インターバルが前記第1の時間について経過した後で、第2のフレームを受信することを開始すること、
をさらに備え、前記第2のフレームは、フレームシーケンスにおいて前記第1のフレームにすぐに続く、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のフレームの送信パワーを調整するために、前記送信機に対してパワー制御メッセージを送信すること、を更に備えている請求項6に記載の方法。
【請求項9】
各フレームは複数のシーケンシャルサブセグメントへとフォーマット化されており、前記連続的受信することは、
前記送信機からシーケンスで前記第1のフレームのサブセグメントを連続的に受信すること、
を備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記肯定応答メッセージを送信することは、予め決定された時間においてのみ送信することをさらに備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記肯定応答メッセージを送信することは、肯定応答マスクにしたがって送信することをさらに備えている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記肯定応答マスクは、前記肯定応答メッセージを送信するための完全サブセグメントよりも少ない持続時間を有しているインターバルを指定している、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記送信機から前記肯定応答マスクを受信すること、をさらに備えている請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記肯定応答メッセージを送信することは、
肯定応答メッセージと関連づけられたウォルシュ関数を備えている肯定応答信号にノンゼロ利得を適用することと、
送信についてトラヒック信号と前記肯定応答信号を組み合わせることと、
を備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記連続的に受信されたフレームは第1のチャネル上で受信されており、前記肯定応答メッセージを送信することは、第1の肯定応答チャネル上で行われており、前記方法は、
前記送信機から、第2のチャネル上で第2のフレームを連続的に受信することと;
全体の第2のフレームを受信する前に前記第2のフレームを復号することを試みることと;
前記第2のフレームを復号することを試みた結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;
前記第2のフレームについての前記成功フレーム復号を決定することに基づいて、前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信することと、なお前記肯定応答メッセージは、前記第2のフレームの送信を止めるように動作できる;
を備えている、方法。
【請求項16】
第2の連続的に送信されたフレームを第2の送信機から連続的に受信することと;
全体の第2のフレームを受信する前に前記第2のフレームを復号することを試みることと;
前記試みの結果に基いて前記第2のフレームの成功復号を決定することと;
前記第2のフレームの前記成功復号を決定することに基づいて、前記第2の送信機に対して肯定応答メッセージを送信することと、なお、前記肯定応答メッセージは、前記第2のフレームの残余部分の送信を終了するように動作でき、前記肯定応答メッセージを前記送信機に対して送信することは、共通の肯定応答チャネル上で少なくとも1つのビットを変調することを備えており、前記第2の送信機に対して前記肯定応答メッセージを送信することは、同じ共通肯定応答チャネル上で少なくとも1つの他のビットを変調することを備えている;
をさらに備えている請求項6に記載の方法。
【請求項17】
単一のウォルシュ関数を使用して前記共通の肯定応答チャネルを拡散すること、をさらに備えている請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記送信機に対して送信される前記肯定応答メッセージに対応する前記少なくとも1つのビットは、前記第2の送信機に対して送信される前記肯定応答メッセージに対応する前記少なくとも1つの他のビットと、前記同じ共通肯定応答チャネル上で時間多重化されている、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記肯定応答メッセージを送信することは、オン−オフキーイングを使用して、別個のウォルシュコード上で信号を変調することを備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項20】
前記肯定応答メッセージを送信することは、トラヒックチャネルの少なくとも1つのACKビットを変調することを備えており、前記少なくとも1つのACKビットは、前記トラヒックチャネル上で少なくとも1つのトラヒックビットをサプラントする、請求項6に記載の方法。
【請求項21】
前記トラヒックチャネルにおける前記ACKビットの位置は、フレームあたりのベースで異なる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための装置であって、前記装置は、
第1のフレームを受信機に連続的に送信するように構成された送信機と、
前記第1のフレームを送信している間に、前記受信機から肯定応答メッセージを受信するように構成された受信機モジュールと、
前記肯定応答メッセージを受信した後で前記第1のフレームの送信を止めるように構成された前記送信機と、
を備えている装置。
【請求項23】
各フレームは、送信について固定された時間インターバルを割り付けられ、前記送信機は、前記固定された時間インターバルが前記第1の時間について経過した後で、第2のフレームの送信を開始するようにさらに構成されており、前記第2のフレームは、フレームシーケンスにおいて前記第1のフレームにすぐに続く、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記送信機は、前記受信機からパワー制御メッセージを受信することに応じて前記第1のフレームの送信パワーを調整するようにさらに構成されている、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
各フレームは、複数のシーケンシャルサブセグメントへとフォーマット化されており、前記送信機は、
前記受信機に対しシーケンスで前記第1のフレームのサブセグメントを連続的に送信すること、
によって連続的に送信するように構成されている、請求項22に記載の装置。
【請求項26】
各フレームは、時間にわたってインタリーブされた、フラクショナルエンコードされたビットを備えている、請求項22に記載の装置。
【請求項27】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための装置であって、前記装置は、
送信機から第1のフレームを連続的に受信するように構成された受信機と;
全体の第1のフレームを受信する前に、前記第1のフレームを復号することを試みるように、
前記試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定するように、
構成されたプロセッサと;
前記成功フレーム復号を決定することに基づいて前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信するように構成された送信機モジュールと、なお、前記肯定応答メッセージは、前記第1のフレームの送信を止めるように動作できる;
を備えている、装置。
【請求項28】
各フレームは、送信について固定された時間インターバルを割り付けられ、前記プロセッサは、
前記固定された時間インターバルが前記第1のフレームについて経過した後で、第2のフレームを受信することを開始するように、
さらに構成されており、前記第2のフレームは、フレームシーケンスにおいて前記第1のフレームにすぐに続く、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記送信機モジュールは、前記第1のフレームの送信パワーを調整するために、前記送信機に対してパワー制御メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項27に記載の装置。
【請求項30】
各フレームは複数のシーケンシャルサブセグメントへとフォーマット化されており、前記受信機は、
前記送信機からシーケンスで前記第1のフレームのサブセグメントを連続的に受信すること、
によって連続的に受信するように構成されている、請求項27に記載の装置。
【請求項31】
前記送信機モジュールは、予め決定された時間においてのみ前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記送信機モジュールは、肯定応答マスクにしたがって前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記肯定応答マスクは、前記肯定応答メッセージを送信するための完全サブセグメントよりも少ない持続時間を有しているインターバルを指定している、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記受信機は、前記送信機から前記肯定応答マスクを受信するようにさらに構成されている、請求項32に記載の装置。
【請求項35】
前記送信機モジュールは、
肯定応答メッセージと関連づけられたウォルシュ関数を備えている肯定応答信号にノンゼロ利得を適用することと、
送信についてトラヒック信号と前記肯定応答信号を組み合わせることと、
によって前記肯定応答メッセージを送信するように構成されている、請求項32に記載の装置。
【請求項36】
前記連続的に受信されたフレームは第1のチャネル上で受信されており、前記送信機モジュールは、第1の肯定応答チャネル上で前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記受信機は、前記送信機から、第2のチャネル上で第2のフレームを連続的に受信するようにさらに構成されており、前記プロセッサは、全体の第2のフレームを受信する前に前記第2のフレームを復号することを試みるようにさらに構成されており、前記プロセッサは、前記第2のフレームを復号することを試みた結果に基いて、成功フレーム復号を決定するようにさらに構成されており、前記送信機モジュールは、前記第2のフレームについて前記成功フレーム復号を決定することに基づいて、前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記肯定応答メッセージは、前記第2のフレームの送信を止めるように動作できる、請求項27に記載の装置。
【請求項37】
前記受信機は、第2の連続的に送信されたフレームを第2の送信機から連続的に受信するようにさらに構成され、前記プロセッサは、全体の第2のフレームを受信する前に前記第2のフレームを復号することを試みるようにさらに構成され、前記プロセッサは、前記試みの結果に基いて前記第2のフレームの成功復号を決定するようにさらに構成され、前記送信機モジュールは、前記第2のフレームの前記成功復号を決定することに基づいて、前記第2の送信機に対して肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成され、なお、前記肯定応答メッセージは、前記第2のフレームの残余部分の送信を終了するように動作でき、前記送信機モジュールは、共通の肯定応答チャネル上で少なくとも1つのビットを変調することによって前記送信機に対して前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記送信機モジュールは、同じ共通肯定応答チャネル上で少なくとも1つの他のビットを変調することによって、前記第2の送信機に対して前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項27に記載の装置。
【請求項38】
前記送信機モジュールは、単一のウォルシュ関数を使用して前記共通の肯定応答チャネルを拡散するようにさらに構成されている、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記送信機に対して送信される前記肯定応答メッセージに対応する前記少なくとも1つのビットは、前記第2の送信機に対して送信される前記肯定応答メッセージに対応する前記少なくとも1つの他のビットと、前記同じ共通肯定応答チャネル上で時間多重化されている、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記送信機モジュールは、オン−オフキーイングを使用して、別個のウォルシュコード上で信号を変調することによって、肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項27に記載の装置。
【請求項41】
前記送信機モジュールは、トラヒックチャネルの少なくとも1つのACKビットを変調することによって、肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記少なくとも1つのACKビットは、前記トラヒックチャネル上で少なくとも1つのトラヒックビットをサプラントする、請求項27に記載の装置。
【請求項42】
前記トラヒックチャネルにおける前記ACKビットの位置は、フレームあたりのベースで異なる、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のための装置であって、前記装置は、
連続的に送信されたフレームを送信機から受信するための手段と、
全体のフレームを受信する前に前記送信機の送信を終了するための手段と、
を備えている、装置。
【請求項44】
通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のための装置であって、前記装置は、
第1のフレームを連続的に送信するための手段と、
受信機によって前記少なくとも1つの送信されたサブセグメントの成功復号に基いて、前記の連続的に送信することを終了するための手段と、
を備えている、装置。
【請求項45】
通信チャネル上のフレーム送信の早期終了をコンピュータに実行させるための命令を保存するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記媒体は、コンピュータに、
連続的に送信されたフレームを送信機から受信させる命令と;
全体の連続的に送信されたフレームを受信する前に、前記フレームを復号することを試みさせる命令と;
前記試みの結果に基づいて成功フレーム復号を決定させる命令と;
前記成功フレーム復号を決定することに基づいて前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信させる命令と、なお、前記肯定応答メッセージは、前記連続的に送信されたフレームの残余部分の送信を終了するように動作できる;
を保存する、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項46】
通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のためにコンピュータに実行させるための命令を保存しているコンピュータ可読記憶媒体であって、各フレームは、送信について固定された時間インターバルを割り付けられており、前記媒体は、コンピュータに、
第1のフレームを連続的に送信させる命令と、
前記第1のフレームを送信している間に、受信機から肯定応答メッセージを受信させる命令と、
前記肯定応答メッセージを受信した後で、前記第1のフレームの送信を止めさせる命令と、
前記固定された時間インターバルが前記第1のフレームについて経過した後で第2のフレームを送信することを開始させる命令と、
を保存する、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項47】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法であって、前記方法は、
少なくとも1つの受信機に対して第1のフレームを連続的に送信することと、
前記第1のフレームを送信している間に、前記少なくとも1つの受信機から少なくとも1つの肯定応答メッセージを受信することと、
前記少なくとも1つの肯定応答メッセージの前記第1を受信した後で、前記第1のフレームの送信を止めることと、
を備えている、方法。
【請求項48】
前記少なくとも1つの受信機は、第1の受信機と第2の受信機とを備えており、前記少なくとも1つの受信機から前記少なくとも1つの肯定応答メッセージを受信することは、前記第1の受信機からの肯定応答メッセージと第2の受信機からの肯定応答メッセージとを受信することを備えている、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法であって、前記方法は、
少なくとも1つの送信機から第1のフレームを連続的に受信することと;
全体の第1のフレームを受信する前に、前記第1のフレームを復号することを試みること;
前記試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;
前記成功フレーム復号を決定することに基づいて、肯定応答メッセージを送信することと、なお、前記肯定応答メッセージは、前記少なくとも1つの送信機のそれぞれによって前記第1のフレームの送信を止めるように動作できる;
を備えている、方法。
【請求項50】
前記少なくとも1つの送信機は、第1の送信機と第2の送信機とを備えており、前記肯定応答メッセージを送信することは、前記第1の送信機と前記第2の送信機の両方に対して、前記肯定応答メッセージを送信することを備えている、請求項49に記載の方法。
【請求項1】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法であって、前記方法は、
第1のフレームを受信機に連続的に送信することと、
前記第1のフレームを送信している間に、前記受信機から肯定応答メッセージを受信することと、
前記肯定応答メッセージを受信した後で前記第1のフレームの送信を止めることと、
を備えている、方法。
【請求項2】
各フレームは送信について固定された時間インターバルを割り付けられ、
前記固定された時間インターバルが前記第1のフレームについて経過した後で、第2のフレームの送信を開始すること、
をさらに備え、前記第2のフレームは、フレームシーケンスにおいて前記第1のフレームにすぐに続く、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記受信機からパワー制御メッセージを受信することに応じて前記第1のフレームの送信パワーを調整すること、をさらに備えている請求項1に記載の方法。
【請求項4】
各フレームは、複数のシーケンシャルサブセグメントへとフォーマット化されており、前記連続的に送信することは、
前記受信機に対しシーケンスで前記第1のフレームのサブセグメントを連続的に送信すること、
を備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
各フレームは、時間にわたってインタリーブされた、フラクショナルエンコードされたビットを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法であって、前記方法は、
送信機から第1のフレームを連続的に受信することと;
全体の第1のフレームを受信する前に、前記第1のフレームを復号することを試みること;
前記試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;
前記成功フレーム復号を決定することに基づいて、前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信することと、なお、前記肯定応答メッセージは、前記第1のフレームの送信を止めるように動作できる;
を備えている、方法。
【請求項7】
各フレームは、送信について固定された時間インターバルを割り付けられ、
前記固定された時間インターバルが前記第1の時間について経過した後で、第2のフレームを受信することを開始すること、
をさらに備え、前記第2のフレームは、フレームシーケンスにおいて前記第1のフレームにすぐに続く、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のフレームの送信パワーを調整するために、前記送信機に対してパワー制御メッセージを送信すること、を更に備えている請求項6に記載の方法。
【請求項9】
各フレームは複数のシーケンシャルサブセグメントへとフォーマット化されており、前記連続的受信することは、
前記送信機からシーケンスで前記第1のフレームのサブセグメントを連続的に受信すること、
を備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記肯定応答メッセージを送信することは、予め決定された時間においてのみ送信することをさらに備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記肯定応答メッセージを送信することは、肯定応答マスクにしたがって送信することをさらに備えている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記肯定応答マスクは、前記肯定応答メッセージを送信するための完全サブセグメントよりも少ない持続時間を有しているインターバルを指定している、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記送信機から前記肯定応答マスクを受信すること、をさらに備えている請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記肯定応答メッセージを送信することは、
肯定応答メッセージと関連づけられたウォルシュ関数を備えている肯定応答信号にノンゼロ利得を適用することと、
送信についてトラヒック信号と前記肯定応答信号を組み合わせることと、
を備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記連続的に受信されたフレームは第1のチャネル上で受信されており、前記肯定応答メッセージを送信することは、第1の肯定応答チャネル上で行われており、前記方法は、
前記送信機から、第2のチャネル上で第2のフレームを連続的に受信することと;
全体の第2のフレームを受信する前に前記第2のフレームを復号することを試みることと;
前記第2のフレームを復号することを試みた結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;
前記第2のフレームについての前記成功フレーム復号を決定することに基づいて、前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信することと、なお前記肯定応答メッセージは、前記第2のフレームの送信を止めるように動作できる;
を備えている、方法。
【請求項16】
第2の連続的に送信されたフレームを第2の送信機から連続的に受信することと;
全体の第2のフレームを受信する前に前記第2のフレームを復号することを試みることと;
前記試みの結果に基いて前記第2のフレームの成功復号を決定することと;
前記第2のフレームの前記成功復号を決定することに基づいて、前記第2の送信機に対して肯定応答メッセージを送信することと、なお、前記肯定応答メッセージは、前記第2のフレームの残余部分の送信を終了するように動作でき、前記肯定応答メッセージを前記送信機に対して送信することは、共通の肯定応答チャネル上で少なくとも1つのビットを変調することを備えており、前記第2の送信機に対して前記肯定応答メッセージを送信することは、同じ共通肯定応答チャネル上で少なくとも1つの他のビットを変調することを備えている;
をさらに備えている請求項6に記載の方法。
【請求項17】
単一のウォルシュ関数を使用して前記共通の肯定応答チャネルを拡散すること、をさらに備えている請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記送信機に対して送信される前記肯定応答メッセージに対応する前記少なくとも1つのビットは、前記第2の送信機に対して送信される前記肯定応答メッセージに対応する前記少なくとも1つの他のビットと、前記同じ共通肯定応答チャネル上で時間多重化されている、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記肯定応答メッセージを送信することは、オン−オフキーイングを使用して、別個のウォルシュコード上で信号を変調することを備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項20】
前記肯定応答メッセージを送信することは、トラヒックチャネルの少なくとも1つのACKビットを変調することを備えており、前記少なくとも1つのACKビットは、前記トラヒックチャネル上で少なくとも1つのトラヒックビットをサプラントする、請求項6に記載の方法。
【請求項21】
前記トラヒックチャネルにおける前記ACKビットの位置は、フレームあたりのベースで異なる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための装置であって、前記装置は、
第1のフレームを受信機に連続的に送信するように構成された送信機と、
前記第1のフレームを送信している間に、前記受信機から肯定応答メッセージを受信するように構成された受信機モジュールと、
前記肯定応答メッセージを受信した後で前記第1のフレームの送信を止めるように構成された前記送信機と、
を備えている装置。
【請求項23】
各フレームは、送信について固定された時間インターバルを割り付けられ、前記送信機は、前記固定された時間インターバルが前記第1の時間について経過した後で、第2のフレームの送信を開始するようにさらに構成されており、前記第2のフレームは、フレームシーケンスにおいて前記第1のフレームにすぐに続く、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記送信機は、前記受信機からパワー制御メッセージを受信することに応じて前記第1のフレームの送信パワーを調整するようにさらに構成されている、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
各フレームは、複数のシーケンシャルサブセグメントへとフォーマット化されており、前記送信機は、
前記受信機に対しシーケンスで前記第1のフレームのサブセグメントを連続的に送信すること、
によって連続的に送信するように構成されている、請求項22に記載の装置。
【請求項26】
各フレームは、時間にわたってインタリーブされた、フラクショナルエンコードされたビットを備えている、請求項22に記載の装置。
【請求項27】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための装置であって、前記装置は、
送信機から第1のフレームを連続的に受信するように構成された受信機と;
全体の第1のフレームを受信する前に、前記第1のフレームを復号することを試みるように、
前記試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定するように、
構成されたプロセッサと;
前記成功フレーム復号を決定することに基づいて前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信するように構成された送信機モジュールと、なお、前記肯定応答メッセージは、前記第1のフレームの送信を止めるように動作できる;
を備えている、装置。
【請求項28】
各フレームは、送信について固定された時間インターバルを割り付けられ、前記プロセッサは、
前記固定された時間インターバルが前記第1のフレームについて経過した後で、第2のフレームを受信することを開始するように、
さらに構成されており、前記第2のフレームは、フレームシーケンスにおいて前記第1のフレームにすぐに続く、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記送信機モジュールは、前記第1のフレームの送信パワーを調整するために、前記送信機に対してパワー制御メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項27に記載の装置。
【請求項30】
各フレームは複数のシーケンシャルサブセグメントへとフォーマット化されており、前記受信機は、
前記送信機からシーケンスで前記第1のフレームのサブセグメントを連続的に受信すること、
によって連続的に受信するように構成されている、請求項27に記載の装置。
【請求項31】
前記送信機モジュールは、予め決定された時間においてのみ前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記送信機モジュールは、肯定応答マスクにしたがって前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記肯定応答マスクは、前記肯定応答メッセージを送信するための完全サブセグメントよりも少ない持続時間を有しているインターバルを指定している、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記受信機は、前記送信機から前記肯定応答マスクを受信するようにさらに構成されている、請求項32に記載の装置。
【請求項35】
前記送信機モジュールは、
肯定応答メッセージと関連づけられたウォルシュ関数を備えている肯定応答信号にノンゼロ利得を適用することと、
送信についてトラヒック信号と前記肯定応答信号を組み合わせることと、
によって前記肯定応答メッセージを送信するように構成されている、請求項32に記載の装置。
【請求項36】
前記連続的に受信されたフレームは第1のチャネル上で受信されており、前記送信機モジュールは、第1の肯定応答チャネル上で前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記受信機は、前記送信機から、第2のチャネル上で第2のフレームを連続的に受信するようにさらに構成されており、前記プロセッサは、全体の第2のフレームを受信する前に前記第2のフレームを復号することを試みるようにさらに構成されており、前記プロセッサは、前記第2のフレームを復号することを試みた結果に基いて、成功フレーム復号を決定するようにさらに構成されており、前記送信機モジュールは、前記第2のフレームについて前記成功フレーム復号を決定することに基づいて、前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記肯定応答メッセージは、前記第2のフレームの送信を止めるように動作できる、請求項27に記載の装置。
【請求項37】
前記受信機は、第2の連続的に送信されたフレームを第2の送信機から連続的に受信するようにさらに構成され、前記プロセッサは、全体の第2のフレームを受信する前に前記第2のフレームを復号することを試みるようにさらに構成され、前記プロセッサは、前記試みの結果に基いて前記第2のフレームの成功復号を決定するようにさらに構成され、前記送信機モジュールは、前記第2のフレームの前記成功復号を決定することに基づいて、前記第2の送信機に対して肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成され、なお、前記肯定応答メッセージは、前記第2のフレームの残余部分の送信を終了するように動作でき、前記送信機モジュールは、共通の肯定応答チャネル上で少なくとも1つのビットを変調することによって前記送信機に対して前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記送信機モジュールは、同じ共通肯定応答チャネル上で少なくとも1つの他のビットを変調することによって、前記第2の送信機に対して前記肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項27に記載の装置。
【請求項38】
前記送信機モジュールは、単一のウォルシュ関数を使用して前記共通の肯定応答チャネルを拡散するようにさらに構成されている、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記送信機に対して送信される前記肯定応答メッセージに対応する前記少なくとも1つのビットは、前記第2の送信機に対して送信される前記肯定応答メッセージに対応する前記少なくとも1つの他のビットと、前記同じ共通肯定応答チャネル上で時間多重化されている、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記送信機モジュールは、オン−オフキーイングを使用して、別個のウォルシュコード上で信号を変調することによって、肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されている、請求項27に記載の装置。
【請求項41】
前記送信機モジュールは、トラヒックチャネルの少なくとも1つのACKビットを変調することによって、肯定応答メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記少なくとも1つのACKビットは、前記トラヒックチャネル上で少なくとも1つのトラヒックビットをサプラントする、請求項27に記載の装置。
【請求項42】
前記トラヒックチャネルにおける前記ACKビットの位置は、フレームあたりのベースで異なる、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のための装置であって、前記装置は、
連続的に送信されたフレームを送信機から受信するための手段と、
全体のフレームを受信する前に前記送信機の送信を終了するための手段と、
を備えている、装置。
【請求項44】
通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のための装置であって、前記装置は、
第1のフレームを連続的に送信するための手段と、
受信機によって前記少なくとも1つの送信されたサブセグメントの成功復号に基いて、前記の連続的に送信することを終了するための手段と、
を備えている、装置。
【請求項45】
通信チャネル上のフレーム送信の早期終了をコンピュータに実行させるための命令を保存するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記媒体は、コンピュータに、
連続的に送信されたフレームを送信機から受信させる命令と;
全体の連続的に送信されたフレームを受信する前に、前記フレームを復号することを試みさせる命令と;
前記試みの結果に基づいて成功フレーム復号を決定させる命令と;
前記成功フレーム復号を決定することに基づいて前記送信機に対して肯定応答メッセージを送信させる命令と、なお、前記肯定応答メッセージは、前記連続的に送信されたフレームの残余部分の送信を終了するように動作できる;
を保存する、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項46】
通信チャネル上のフレーム送信の早期終了のためにコンピュータに実行させるための命令を保存しているコンピュータ可読記憶媒体であって、各フレームは、送信について固定された時間インターバルを割り付けられており、前記媒体は、コンピュータに、
第1のフレームを連続的に送信させる命令と、
前記第1のフレームを送信している間に、受信機から肯定応答メッセージを受信させる命令と、
前記肯定応答メッセージを受信した後で、前記第1のフレームの送信を止めさせる命令と、
前記固定された時間インターバルが前記第1のフレームについて経過した後で第2のフレームを送信することを開始させる命令と、
を保存する、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項47】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法であって、前記方法は、
少なくとも1つの受信機に対して第1のフレームを連続的に送信することと、
前記第1のフレームを送信している間に、前記少なくとも1つの受信機から少なくとも1つの肯定応答メッセージを受信することと、
前記少なくとも1つの肯定応答メッセージの前記第1を受信した後で、前記第1のフレームの送信を止めることと、
を備えている、方法。
【請求項48】
前記少なくとも1つの受信機は、第1の受信機と第2の受信機とを備えており、前記少なくとも1つの受信機から前記少なくとも1つの肯定応答メッセージを受信することは、前記第1の受信機からの肯定応答メッセージと第2の受信機からの肯定応答メッセージとを受信することを備えている、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
通信チャネル上のシーケンシャルフレーム送信の早期終了のための方法であって、前記方法は、
少なくとも1つの送信機から第1のフレームを連続的に受信することと;
全体の第1のフレームを受信する前に、前記第1のフレームを復号することを試みること;
前記試みの結果に基づいて、成功フレーム復号を決定することと;
前記成功フレーム復号を決定することに基づいて、肯定応答メッセージを送信することと、なお、前記肯定応答メッセージは、前記少なくとも1つの送信機のそれぞれによって前記第1のフレームの送信を止めるように動作できる;
を備えている、方法。
【請求項50】
前記少なくとも1つの送信機は、第1の送信機と第2の送信機とを備えており、前記肯定応答メッセージを送信することは、前記第1の送信機と前記第2の送信機の両方に対して、前記肯定応答メッセージを送信することを備えている、請求項49に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図16A】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図16A】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公表番号】特表2011−524150(P2011−524150A)
【公表日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513630(P2011−513630)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/046720
【国際公開番号】WO2009/152138
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/046720
【国際公開番号】WO2009/152138
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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