説明

ワックス粒子と、血小板状、球状又は不規則形状粒子とを含有するパーソナルクレンジング組成物

パーソナルクレンジング組成物であって、(a)約5重量%〜約50重量%の洗浄性界面活性剤、(b)約0.05重量%〜約20重量%の第1の粒子であって、少なくとも約90℃の融点及び前記パーソナルクレンジング組成物にて測定される場合に約0.15μm〜約100μmの平均中間粒径を有するワックス粒子である第1粒子、(c)約0.05重量%〜約20重量%の第2の粒子であって、血小板状粒子、不規則形状粒子、及びこれらの混合物から選択され、この第2粒子が、前記パーソナルクレンジング組成物にて測定される場合に約0.15μm〜約300μmの平均粒径を有する第2粒子、及び(d)少なくとも約20重量%の化粧品として許容可能な媒体を含み、前記パーソナルクレンジング組成物を水で希釈する際に、前記第1粒子及び前記第2粒子は一緒になって荷重感応性付着物を形成する。毛髪に増大されたボリューム並びに優れたスタイリング及びコンディショニングのいずれをも毛髪に提供する方法は、上述のパーソナルケア組成物を毛髪に適用する工程及びその毛髪をすすぐ工程を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒子を含有するパーソナルクレンジング組成物に関する。より詳細には、本発明は、ワックス粒子である第1粒子と、血小板状粒子、球状粒子、不規則形状粒子、又はこれらの混合物である第2粒子とを含有するパーソナルクレンジング組成物に関する。組成物は、毛髪のボリューム及び豊かさに関する利益、並びに改善されたコンディショニング及び櫛通りを送達することを意図する。
【背景技術】
【0002】
固体粒子は、種々の配合物及びパーソナルケア組成物において有益剤として使用されることが知られている。固体粒子は、それらを含む組成物、又は組成物が適用される表面の両方に効果を付与することができる。固体粒子は、例えば、顔料若しくは着色剤、不透明化剤、パールエッセンス剤、触感改良剤、油分吸収剤、皮膚保護剤、つや消し剤、摩擦増進剤、スリップ剤、コンディショニング剤、剥離剤、臭気吸収剤、又は洗浄増進剤として使用することができる。更に、様々な疾患又は社会的に困惑するような状態の治療剤として有用な多数の活性成分が利用可能であり、典型的には、制汗剤、抗ふけ剤、抗菌剤、抗生物質、及び日焼け止め剤を包含する固体粒子状形態として用いられる。
【0003】
典型的には、粒子の適用によって表面の特性を改質することが所望される場合、粒子は、影響を受ける表面にすり込まれ、噴霧され、又は直接適用されるリーブオン調製物を介して適用される。固体粒子を毛髪又は皮膚表面に送達するのに適した典型的なパーソナルケア調製物としては、保湿剤、ローション、クリーム、非圧縮又は押圧パウダー、スティック、トニック、ジェル、及びエアゾール又はポンプスプレーのような種々のスプレーが挙げられる。これらの製品は典型的には表面に直接適用され、その表面上には粒子が、組成物自体によって、又は蒸発及び乾燥した後の組成物の残留不揮発性要素によって付着及び保持される。
【0004】
固体粒子有益剤をヘアーリンス、シャンプー、液体及び固形石鹸、コンディショナー、又は着色剤のようなリンスオフ又はクレンジング組成物中に配合することもまた既知である。固体粒子有益剤は、前記組成物自体の総合的外観、安定性又は審美性に影響を及ぼすためにしばしば使用される。例えば、着色剤粒子、顔料、又はパールエッセンス剤を組成物に加えると、潜在的な消費者にとってこの製品の受入れと魅力が高まることが知られている。使用の際の本組成物の性能、外観若しくは審美特性に影響を及ぼすか、又は使用者に触感の信号を発するために微粒子有益剤を加えることも知られている。例えば、剥離剤粒子は、摩耗性及び洗浄される表面からの油及び汚れの除去を改善し、使用者に「きれいに洗い落とした」という実感を付与するために、クレンジング組成物に使用されることが多い。典型的には、こうした固体粒子剤は基材上に付着されることを意図又は所望されておらず、それらが適用された表面から組成物の希釈及びすすぎの間に除去される。
【0005】
毛髪繊維間の相互作用を増大することで毛髪のボリューム、量、又は豊かさを改善するため、固体粒子をリンスオフ又はクレンジング組成物に配合することも知られている。洗浄組成物から固体粒子有益剤を付着させることを目的とする場合に、これまで利用可能な組成物は、過剰量の粒子剤の使用を必要とする効率の悪い付着、又は利益の効果的でない提供という欠点に苦があった。さらに毛髪繊維間の相互作用を増大させることを意図した固体粒子含有組成物は、しばしば、粒子の摩擦衝撃により、コンディショニング、湿潤毛髪のときほぐし、及び湿潤櫛通り性能がマイナスになる。そのため、粒子の付着に関連したマイナスのコンディショニング及び櫛通り効果は、毛髪のボリューム及び量に関するプラスの結果よりも影響が大きいことが多い。粒子含有組成物に起因するマイナスのコンディショニングを緩和するための過去の試みは、不十分であったか又は粒子に関連する付着若しくは利益に悪影響を与えた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
それ故に、粒子有益剤を含有すること及び処理表面に有効に付着及び保持することができ、毛髪のボリューム、量及び豊かさを改善し、同時に改善されたコンディショニング及び櫛通り性能を送達するリンスオフクレンジング組成物の必要性が依然としてある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
今般、ワックス粒子並びに血小板状及び/又は球状及び/又は不規則形状の粒子の毛髪への共付着が相乗的に作用して荷重感応性付着物を提供し、毛髪に適用される力が非常に小さい場合、粒子は毛髪摩擦を増大するように作用し、毛髪が互いに滑るのを防止し、毛髪に適用される力が大きい場合には、毛髪の摩擦を低減して清浄な毛髪の場合よりも改善されたコンディショニング及び櫛通り性能を提供することを見出した。
【0008】
本発明は、次を含むパーソナルクレンジング組成物を対象とする。
【0009】
a)約5重量%〜約50重量%の洗浄性界面活性剤、
b)約0.05重量%〜約20重量%の第1の粒子であって、少なくとも約90℃の融点及び前記パーソナルクレンジング組成物にて測定される場合に約0.15μm〜約100μmの平均中間粒径を有するワックス粒子である第1粒子、
c)約0.05重量%〜約20重量%の第2の粒子であって、血小板状粒子、球状粒子、不規則形状粒子、及びこれらの混合物から成る群から選択され、この第2粒子が、前記パーソナルクレンジング組成物にて測定される場合に約0.15μm〜約300μmの平均中間粒径を有する第2粒子、及び
d)少なくとも約20重量%の化粧品として許容可能な媒体、
前記パーソナルクレンジング組成物を水で希釈する際に、前記第1粒子及び前記第2粒子は一緒になって荷重感応性付着物を形成する。
【0010】
本発明は更に、このパーソナルクレンジング組成物を用いる方法に関する。
【0011】
本発明のこれら及びその他の特徴、態様、及び利点は、本開示を読むことにより当業者に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本明細書は本発明を特に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲で完結しているが、本発明は以下の説明から、更によく理解されると考えられる。
【0013】
本発明のパーソナルクレンジング組成物は、洗浄性界面活性剤、ワックス粒子である第1の粒子、血小板状粒子、球状粒子、不規則形状粒子、及びこれらの混合物から成る群から選択される第2粒子、並びに化粧品として許容可能な媒体を含む。これらの必須構成成分の各々、並びに好ましい又は任意の構成成分は、下文に詳細に記載される。
【0014】
百分率、部分、及び比率はすべて、特に指定されない限り、本発明の組成物の総重量に基づいている。このようなすべての重量は、記載した成分に関する限り有効濃度に基づくものであり、そのため特に指定されない限り、市販材料に包含される可能性のある溶媒又は副産物を包含しない。「重量百分率」という用語は、本明細書では「重量%」として表示されてもよい。
【0015】
特に指定されない限り、本明細書で使用される時、分子量は全て、g/molとして表される重量平均分子量である。
【0016】
本明細書において「を含む」とは、最終結果に影響を与えない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語は「からなる」及び「から本質的になる」という用語を包含する。本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載される本発明の必須要素及び制限、並びに本明細書に記載される追加又は任意の成分、構成成分、工程、若しくは制限のいずれかを含み、それらからなり、それらから本質的になることができる。
【0017】
本明細書で使用する時、「荷重感応性付着物」とは、毛髪に適用される力が非常に小さい場合(例えば、毛髪同士の接触で生じる通常の力)、清浄な毛髪の摩擦に比べて毛髪摩擦を増大させるように作用し、毛髪に適用される力が大きい場合(例えば、櫛を通す間に生じる力)、非常に弱い力での毛髪摩擦に比べて毛髪摩擦を減少させるように作用する物質を指す。
【0018】
「アスペクト比」は、粒子の最大寸法と最小寸法との比を指す。
【0019】
本明細書で使用する時、「血小板状」という用語は、約10を超えるアスペクト比を有する粒子を意味する。
【0020】
本明細書で使用する時、「球状」という用語は、固定点からの距離がおよそ一定である立体空間における点の組を含む物理形状を有する粒子を意味する。本明細書では、「およそ」の意味は、固定点が±15%の距離範囲内にあることである。
【0021】
本明細書で使用する時、「非血小板状」という用語は、最大寸法と最小寸法の比(アスペクト比として定義される)が約10未満である球形、卵形、不規則、又は他のいかなる形状を有する粒子をも意味する。
【0022】
本明細書で使用する時、「不規則」という用語は、非球形、卵形、楕円形、又はその他の不均一形状を有する及び/又は不均一な表面質感を有する非球形及び非血小板状粒子を意味する。
【0023】
本明細書で使用される時、「中空」という用語は、固体質量を実質的に含まない内包領域を有する粒子を意味し、この内包領域は粒子の全体積の10〜99.8パーセントを構成する。
【0024】
本明細書で使用する時、「ポリマー」という用語は、1種類のモノマーの重合によって製造されるか、又は2種類(即ち、コポリマー)又はそれより多くのモノマーによって製造される物質を包含する。
【0025】
本明細書で使用される時、「水溶性」という用語は、物質が本組成物中の水に可溶性であることを意味する。一般にその物質は、25℃で、水溶媒の少なくとも約0.1重量%、好ましくは少なくとも約1重量%、より好ましくは少なくとも約5重量%、さらにより好ましくは少なくとも約15重量%の濃度で可溶性でなければならない。
【0026】
本明細書で使用する時、「粒径」という用語は、Zeiss Akzioskopを用いて400倍率にて本発明の組成物を見た場合の粒子群の平均中間粒径のことをいう。
【0027】
粘度測定値は、ブルックフィールドR/Sレオメーターを用いて、2s-1のせん断速度にて3分間で得られる。
【0028】
A.洗浄性界面活性剤
本発明の組成物は洗浄性界面活性剤を含む。洗浄界面活性剤構成成分は、組成物に洗浄性能を提供するために包含される。従って洗浄性界面活性剤構成成分は、陰イオン性洗浄性界面活性剤、双極性若しくは両性洗浄性界面活性剤、又はそれらの組み合わせを含む。このような界面活性剤は、本明細書に記載される必須構成成分と物理的及び化学的に適合すべきであるか、又はさもなければ過度に製品の安定性、審美性、若しくは性能を損なうべきではない。
【0029】
本明細書の組成物に用いられる適した陰イオン性洗浄性界面活性剤構成成分には、毛髪ケア又は他のパーソナルケアクレンジング組成物に用いられる既知のものが挙げられる。組成物中の陰イオン性界面活性剤構成成分の濃度は、所望の洗浄及び起泡性能を提供するのに十分であるべきであり、一般に、約5%〜約50%、好ましくは約8%〜約30%、より好ましくは約10%〜約25%、更により好ましくは約12%〜約22%の範囲である。
【0030】
この組成物に用いるのに適した好ましい陰イオン性界面活性剤はアルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートである。これらの物質は、それぞれの式ROSO3M及びRO(C24O)xSO3Mを有し、式中、Rは約8〜約18個の炭素原子のアルキル又はアルケニルであり、xは1〜10の値を有する整数であり、Mは陽イオンであり、例えば、アンモニウム、トリエタノールアミンのようなアルカノールアミン、ナトリウム及びカリウムのような一価金属、並びにマグネシウム及びカルシウムのような多価金属陽イオンである。
【0031】
Rは、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートの両方において、好ましくは約8〜約18個の炭素原子、より好ましくは約10〜約16個の炭素原子、更により好ましくは約12〜約14個の炭素原子を有する。アルキルエーテルサルフェートは、典型的にはエチレンオキシドと約8〜約24個の炭素原子を有する一価アルコールとの縮合物として作られる。アルコールは合成品であることができ、又は脂肪(例えばココヤシ油、パーム核油、タロー)から誘導することができる。ココヤシ油又はパーム核油から誘導されたラウリルアルコール及び直鎖アルコールが好ましい。そのようなアルコールを、約0〜約10mol、好ましくは約2〜約5mol、より好ましくは約3molの割合のエチレンオキシドと反応させ、例えばアルコール1molにつき平均3molのエチレンオキシドを有する分子種の得られる混合物を硫酸化し、中和させる。
【0032】
他の適した陰イオン性洗浄性界面活性剤は、式R1−SO3−Mに従う有機の硫酸反応生成物の水溶性塩であり、式中、R1は約8〜約24個、好ましくは約10〜約18個の炭素原子を有する、直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素ラジカルであり、Mは先に記載された陽イオンである。
【0033】
更に他の適した陰イオン性洗浄性界面活性剤は、イセチオン酸でエステル化し、水酸化ナトリウムで中和した脂肪酸の反応生成物であり、ここで、例えば、脂肪酸はココヤシ油又はパーム核油から誘導され、脂肪酸が例えばココヤシ油又はパーム核油から誘導されるメチルタウリドの脂肪酸アミドのナトリウム又はカリウム塩である。他の同様な陰イオン性界面活性剤は、米国特許第2,486,921号、第2,486,922号、及び第2,396,278号に記載されている。
【0034】
組成物に用いるのに適した他の陰イオン性洗浄性界面活性剤はスクシネートであり、その例には、N−オクタデシルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸ジアンモニウム、N−(1,2−ジカルボキシエチル)−N−オクタデシルスルホコハク酸四ナトリウム、スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル、スルホコハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル、及びスルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステルが挙げられる。
【0035】
他の適した陰イオン性洗浄性界面活性剤には、約10〜約24個の炭素原子を有するオレフィンスルホネートが挙げられる。真性アルケンスルホネート及び一部のヒドロキシ−アルカンスルホネートに加えて、オレフィンスルホネートは、反応条件、反応物質の比率、オレフィンストックにおける出発オレフィン及び不純物の性質、並びにスルホン化プロセス中の副反応によって、アルケンジスルホネートのような少量の他の物質を含有することができる。このようなα−オレフィンスルホネート混合物の非限定例は、米国特許第3,332,880号に記載されている。
【0036】
組成物に用いるのに適した陰イオン性洗浄性界面活性剤の別の部類は、β−アルキルオキシアルカンスルホネートである。これらの界面活性剤は、次の式に従う。
【0037】
【化1】

式中、R1は約6〜約20個の炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、R2は約1〜約3個の炭素原子、好ましくは1個の炭素原子を有する低級アルキル基であり、Mは前記に記載されたような水溶性陽イオンである。
【0038】
本組成物に用いられる好ましい陰イオン性洗浄性界面活性剤には、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0039】
本明細書の組成物に用いるのに適した双極性又は両性の洗浄性界面活性剤には、ヘアケア又は他のパーソナルクレンジング組成物での使用が既知である界面活性剤が挙げられる。こうした両性の洗浄性界面活性剤の濃度は、好ましくは、約0.5%〜約20%、好ましくは約1%〜約10%の範囲である。適した双極性又は両性界面活性剤の非限定例は、米国特許第5,104,646号、及び第5,106,609号(両方ともボリッチ ジュニア(Bolich Jr.)ら)に記載されている。
【0040】
本組成物に用いるのに適した両性洗浄性界面活性剤は、当該技術分野において周知であり、脂肪族ラジカルが直鎖又は分岐鎖であることができる脂肪族二級及び三級アミンの誘導体として広く記述される界面活性剤が挙げられるが、その際、脂肪族置換基の1つは約8〜約18個の炭素原子を含有し、1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートのような陰イオン性基を含有する。本発明に用いるのに好ましい両性洗浄性界面活性剤には、ココ両性酢酸塩、ココ両性二酢酸塩、ラウロアンフォ酢酸塩、ラウロアンフォ二酢酸塩及びこれらの混合物が挙げられる。
【0041】
本組成物に用いるのに適した双極性洗浄性界面活性剤は当該技術分野において周知であり、脂肪族ラジカルは直鎖又は分岐鎖であることができる脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記載されている界面活性剤が挙げられるが、その際脂肪族置換基の内の1つは約8〜約18個の炭素原子を含有し、その1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートのような陰イオン性基を含有する。ベタインのような双極性が好ましい。
【0042】
本発明の組成物は更に、上記に記載された陰イオン性洗浄性界面活性剤構成成分と組み合わせて用いる追加の界面活性剤を含んでもよい。適した任意の界面活性剤には、非イオン性及び陽イオン性の界面活性剤が挙げられる。毛髪ケア又はパーソナルケア製品において用いられる当該技術分野において既知のこのようないかなる界面活性剤も、任意の追加の界面活性剤がまた組成物の必須構成成分に化学的及び物理的に適合性があるか、又はさもなければ、製品性能、審美性、若しくは安定性を過度に損なわないならば、用いてもよい。本組成物における任意の追加の界面活性剤の濃度は、所望のクレンジング又は起泡性能、選択された任意の界面活性剤、所望の製品濃度、組成物中の他の構成成分の存在、及び当該技術分野において周知の他の因子によって異なってもよい。
【0043】
組成物中で用いるのに適した他の陰イオン性、双極性、両性又は任意の追加界面活性剤の非限定の例は、「乳化剤及び洗剤(Emulsifiers and Detergents)」(マカッチャン(McCutcheon)著、1989年、年報、M.C.出版社(M. C. Publishing Co.)刊)並びに米国特許第3,929,678号、第2,658,072号、第2,438,091号及び第2,528,378号に記載されている。
【0044】
B.荷重感応性付着物
本発明のパーソナルクレンジング組成物は、ワックス粒子である第1の粒子、血小板状粒子、球状粒子、不規則形状粒子、及びこれらの混合物から成る群から選択される第2粒子を含み、ここで前記パーソナルクレンジング組成物を水で希釈する際に前記第1粒子及び第2粒子は一緒になって荷重感応性付着物を形成する。本明細書で使用する時、「荷重感応性付着物」という用語は、毛髪に適用される力が非常に小さい場合、清浄な毛髪の摩擦に比べて毛髪摩擦を増大させるように作用し、毛髪に適用される力が大きい場合、非常に小さい力での毛髪摩擦に比べて毛髪摩擦を減少させるように作用する物質を指す。本発明の実施形態の1つでは、前記パーソナルクレンジング組成物を、少なくとも約1:1の水と前記パーソナルクレンジング組成物との比にて水で希釈する際に、前記荷重感応性付着物が形成する。
【0045】
毛髪上の付着物を使用することによって、プラスのコンディショニング及び櫛通り性能を維持しつつ毛髪のボリューム及び量についてのプラスの効果を送達するために、その付着物は、静止条件と櫛を通す条件の場合で異なる働きをしなければならない。毛髪に櫛を通すために使用される力の量は、毛髪が静止状態である場合に他の毛髪に及ぼす力の量よりはるかに大きいので、毛髪に適用される力が変化するにつれて変化する毛髪の摩擦特性を提供する毛髪上の付着物は、良好なコンディショニング及び櫛通り性能を維持しつつ、毛髪のボリューム、量及び豊かさを改善できる。
【0046】
本発明の組成物において、摩擦特性は粒子の比を最適化し、適切なワックス粒子並びに血小板状及び/又は球状及び/又は不規則形状粒子を選択することによって制御及び変更できる。
【0047】
本発明の好ましい実施形態において、第2粒子に対する第1粒子の比は約1:1以上である。
【0048】
1.第1粒子−ワックス粒子
本発明の組成物は、ワックス粒子である第1の粒子を含む。本発明のワックス粒子の平均中間粒径は、約0.15μm〜約100μm、好ましくは約0.15μm〜約50μm、より好ましくは約1μm〜約30μmである。
【0049】
本発明のワックス粒子は、少なくとも約90℃の融点を有する。好ましくは、ワックス粒子は、約90℃〜約200℃、より好ましくは約90℃〜約170℃、さらにより好ましくは約90℃〜約140℃の融点を有する。本明細書で使用する時、融点は、粒子が液体又は流体状態に遷移する温度のことをいう。
【0050】
本発明の組成物は、組成物の約0.05重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、さらにより好ましくは約0.1重量%〜約2重量%のワックス粒子を含む。
【0051】
本発明の組成物に使用するのに適したワックス粒子としては、ヘアケア及びその他のパーソナルケア組成物に使用するために一般に知られているもの、例えばC.T.F.A.化粧品成分ハンドブック(C.T.F.A. Cosmetic Ingredient Handbook)、第6版、化粧品及び芳香剤協会(Cosmetic and Fragrance Assn., Inc.)(ワシントンD.C.(Washington D.C. ))(1995)に列挙されるものが挙げられる。
【0052】
適したワックス粒子の非限定例としては、ポリエチレン、炭化水素、変性ポリエチレン、酸化ポリエチレン、N,N’ビスステアロイルエチレンジアミン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン変性ポリエチレン、部分けん化エステル、ポリプロピレン、アミド、フィッシャー・トロプシュ法を用いて合成された合成炭化水素及び脂肪族化合物、炭化水素ワックス、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0053】
本発明の好ましいワックス粒子としては、ポリエチレン、変性ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン変性ポリエチレン、ポリプロピレン、フィッシャー・トロプシュ法を用いて合成された合成炭化水素及び脂肪族化合物、炭化水素ワックス、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0054】
本発明のワックス粒子は、着色又は非着色(すなわち白色又は実質的に透明)であってもよい。
【0055】
本発明の実施形態の1つでは、ワックス粒子は、約1μm〜約30μmの粒径を有する炭化水素ワックス粒子である。こうした炭化水素ワックス粒子は、例えばクラリアント社(Clariant Corp.)から商標名セリダスト(Ceridust)として入手可能である。
【0056】
本発明の別の実施形態において、ワックス粒子は、約0.15μm〜約30μmの粒径を有するポリエチレン、変性ポリエチレン、又は酸化ポリエチレンワックス粒子である。こうしたポリエチレン、変性ポリエチレン、又は酸化ポリエチレンワックス粒子は、例えば、クラリアント社(Clariant Corp.)から商標名セリダスト(Ceridust)、及びミクロパウダーズ社(Micro Powders, Inc.)から商標名MPPとして入手可能である。
【0057】
2.第2粒子−血小板状、球状、及び不規則形状の粒子
本発明の組成物は、血小板状粒子、球状粒子、不規則形状粒子、及びこれらの混合物から成る群から選択される第2の粒子を含む。本発明の第2粒子は、約0.15μm〜約300μm、好ましくは約0.15μm〜約80μm、より好ましくは約0.15μm〜約60μm、さらにより好ましくは約1μm〜約40μmの平均中間粒径を有する。
【0058】
本発明の組成物は、組成物の約0.05重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、さらに好ましくは約0.1重量%〜約2重量%の第2粒子を含み、この第2粒子は、血小板状粒子、球状粒子、不規則形状粒子、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0059】
好ましくは、約70℃を超える融点を有する血小板状粒子、球状粒子、及び不規則形状粒子が使用される。より好ましくは、80℃を超える融点を有するこうした粒子が使用され、さらにより好ましくは約95℃を超える融点を有するこうした粒子が使用される。本明細書で使用する時、融点は、粒子が液体又は流体状態に遷移する温度のことをいう。架橋された又は架橋された表面膜を有する本発明の一部の粒子は明確な融点を示さない。こうした粒子は、本発明の組成物の製造に用いられる加工及び貯蔵条件下でそれらが安定である限り有用である。
【0060】
a.血小板状粒子
本発明の血小板状粒子は、約10を越えるアスペクト比を有する粒子である。「アスペクト比」は、粒子の最大寸法と最小寸法との比として本明細書で定義される。
【0061】
本発明の組成物に使用するのに適した血小板状粒子としては、ヘアケア及び他のパーソナルケア組成物に使用するために一般に知られたものが挙げられるが、それらが、本明細書に記載される必須構成成分と物理的及び化学的に適合性があるか、さもなければ製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なわない場合に限る。
【0062】
本発明の組成物に使用するのに適した血小板状粒子の非限定例としては、タルク、雲母、セリサイト、雲母チタン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、粘土、ベントナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、粒子状イオウ、及びこれらの混合物を包含する種々の天然及び合成シリケート物質が挙げられる。血小板状物質の他の非限定例には、窒化ホウ素、及び血小板状二酸化チタンが挙げられる。本発明の血小板状粒子は表面電荷を有することができ、又はその表面は、界面活性剤、ポリマー、及び無機物質のような有機若しくは無機物質により改質されることもできる。
【0063】
市販の血小板状粒子の非限定例としては、サザン・クレイ・プロダクツ社(Southern Clay Products Inc.)から入手可能なラポナイト(Laponite)XLS、ラポナイト(Laponite)SCPX−2549、クレイトーン(Claytone)SO及びゲルホワイト(Gelwhite)H NF、レオックス社(Rheox Inc.)から入手可能なベントン(Bentone)38、ベントン27及びベントン34、エンゲルハード社(Engelhard Corp)から入手可能なフラメンコ・ウルトラ・シルク(Flamenco Ultra Silk)2500、フラメンコ・サティン・パール(Flamenco Satin Pearl)3500及びタイマイカ・シルクホワイト(Timica Silkwhite)110W、R.T.バンダービルト・カンパニー社(Vanderbilt Company,Inc.)より商標名ビーガム(Veegum)で販売されているケイ酸アルミニウムマグネシウム、及びウルトラ・ケミカル(Ultra Chemical)から入手可能なウルトラ・タルク(Ultra Talc)2000、3000、及び5000が挙げられる。
【0064】
本発明の実施形態の1つでは、血小板状粒子は二酸化チタン/雲母血小板状粒子である。こうした二酸化チタン/雲母血小板状粒子は、エンゲルハード社(Engelhard Corp)からフラメンコ・ヴェルヴェット・パール(Flamenco Velvet Pearl)として入手可能である。
【0065】
b.球状粒子
本発明の球状粒子は、固定点からの距離がおよそ一定である立体空間における点の組を含む物理形状を有する粒子である。本明細書では、「およそ」の意味は、固定点が±15%の距離範囲内にあることである。球形は、光学又は電子顕微鏡評価を通じて評価できる。本発明の球状粒子は、構造上、中空又は中実であってよい。好ましくは、球状粒子は、不均一な表面質感を有するか、又は多孔性が高く、あるいはその両方である。本明細書で使用する時、「多孔性が高い」とは、約0.1ml/g以上、好ましくは約1.0ml/g以上の孔体積に等しい多孔性を有する粒子のことを指す。
【0066】
適した球状粒子は、その組成に関して無機又は有機であっても、合成又は天然であってもよい。無機球状粒子の非限定例としては、コボ・プロダクツ社(KOBO Products Inc.)から入手可能なMSS−500/H、MSS−500/3H、MSS−500及びMSS−500/3、並びにスンジン・ケミカル社(Sunjin Chemical Co.)からスンジル(Sunsil)20、20H、50、50H、130及び130Hを包含する商標名スンジル(Sunsil)として入手可能なものを包含する様ような粒子径及び多孔性で入手可能なシリカ粒子が挙げられる。本発明に有用な球状無機粒子のその他の非限定例には、3MよりCM−111コスメティック・ミクロスフェアーズ(Cosmetic Microspheres)の商標名で入手可能なもののようなケイ酸マグネシウムを包含する様々なシリケート、及び日本ペイント社(Nippon Paint Corp.)よりプリズマライト・ガラス・スフェアーズ(PrizmaLite Glass Spheres)の商標名で入手可能なもののようなガラス球状粒子が挙げられる。
【0067】
粒子の表面は、静電気発生により、又は種々のイオン基の結合により直接に、又は短い、長い若しくは分岐したアルキル基を介した結合により荷電されてもよい。表面電荷は性質として、陰イオン性、陽イオン性、双極性、又は両性であることができる。
【0068】
好ましい球状粒子には、球状シリカ、ポリエチレン、及びポリアミドが挙げられる。
【0069】
c.不規則形状粒子
本発明の不規則形状粒子は、非球状、卵形、楕円形、又はその他の不均一形状を有する及び不均一な表面質感を有する非球状及び非血小板状粒子である。好ましい不規則形状粒子は、最大寸法と最小寸法との比(「アスペクト比」と定義される)が約10未満である卵形、楕円、又はいかなるその他の形状も有する傾向がある。不規則形状粒子は、一般に、沈殿、研削若しくは粉砕によって得られ、又は溶融若しくは凝集した一次粒子を含み、不均一な形状若しくは表面質感を有する粒子を生成する。
【0070】
本発明の組成物に用いるのに適した不規則形状粒子は、その組成に関して無機又は有機であってもよく、合成又は半合成であってもよい。合成粒子は、架橋又は非架橋ポリマーのいずれかで製造することができる。ハイブリッド粒子及び粒子複合体も有用である。不規則形状粒子は、種々の形状及び密度を有することができる。適した不規則形状粒子としては、ヘアケア及びその他のパーソナルケア組成物に使用するために一般に知られているもの、例えばC.T.F.A.化粧品成分ハンドブック(C.T.F.A. Cosmetic Ingredient Handbook)、第6版、化粧品及び芳香剤協会(Cosmetic and Fragrance Assn., Inc.)(ワシントンD.C.(Washington D.C. ))(1995)に列挙されるものが挙げられる。
【0071】
本発明の組成物に使用するのに適した不規則形状粒子の非限定例としては、ヒュームドシリカ、ポリメチルメタクリレート、微紛化テフロン、窒化ホウ素、硫酸バリウム、アクリレートポリマー、ケイ酸アルミニウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム、ケイ酸カルシウム、セルロース、白亜、とうもろこしデンプン、珪藻土、酸性白土、グリセリルデンプン、水酸化ケイ素、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、マルトデキストリン、微晶性セルロース、米デンプン、シリカ、二酸化チタン、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ネオデカン酸亜鉛、ロジン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ポリエチレン、アルミナ、アタパルジャイト、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、デキストラン、ポリアミド(ナイロン(登録商標))、シリル化シリカ、シルクパウダー、大豆粉、酸化スズ、水酸化チタン、リン酸三マグネシウム、クルミ殻粉末、及びこれらの混合物が挙げられる。上述の不規則形状粒子は、レシチン、アミノ酸、鉱油、シリコーン油または他の様々な試薬を単独または組み合わせて用いて表面処理することもでき、それは粒子表面をコーティングし、粒子を疎水性の性質にする。
【0072】
本発明の実施形態の1つでは、不規則形状粒子は有機合成樹脂粒子である。こうした有機合成樹脂粒子の非限定例としては、GEシリコーンズ(GE Silicones)から入手可能な商標名トスパール(Tospearl)240及びSR1000のシリコーン樹脂粒子が挙げられる。
【0073】
本発明の他の実施形態において、不規則形状粒子は、コロイド状シリカ、ヒュームドシリカ、沈殿シリカ、及びシリカゲルのような種々のシリカ粒子である。
【0074】
こうしたコロイド状シリカの非限定例には、日産化学アメリカ・コーポレーション(Nissan Chemical America Corporation)から入手可能である商標名スノウテクス(Snowtex)C、スノウテクス(Snowtex)O、スノウテクス(Snowtex)50、スノウテクス(Snowtex)OL、スノウテクス(Snowtex)ZL、及びW.R.グレース社(W. R. Grace & Co.)より商標名ルドックス(Ludox)で入手可能なものが挙げられる。
【0075】
こうしたヒュームドシリカの非限定例には、デグサ社(Degussa Corp.)からアエロジル(Aerosil)130、アエロジル(Aerosil)200、アエロジル(Aerosil)300、アエロジル(Aerosil)R972、及びアエロジル(Aerosil)R812として入手可能な親水性及び疎水性形態、並びに、キャボット社(Cabot Corp.)よりキャブ−オー−シル(Cab-O-Sil)M−5、HS−5、TS−530、TS−610、及びTS−720を含むキャブ−オー−シル(Cab-O-Sil)の商標名で入手可能であるものが挙げられる。
【0076】
こうした沈殿シリカの非限定例としては、デグサ社(Degussa Corp.)からサイパーナット(Sipernat)350、360、22LS、22S、320、50S、D10、D11、D17、及びC630を包含する商標名サイパーナット(Sipernat)として親水性及び疎水性バージョンの両方で入手可能なもの、W.R.グレース社(W. R. Grace & Co.)によって商標名シロイド(Syloid)として販売されるもの、J.M.ハーバー社(J.M. Huber Corp.)によって商標名ゼオチックス(Zeothix)及びゼオデント(Zeodent)として販売されるもの、及びロディア(Rhodia)からチキソル(Tixosil)として入手可能なものが挙げられる。
【0077】
有用な無機の不規則形状粒子のその他の非限定例には、デグサ(Degussa)から入手可能なP25、カー・マギー・ケミカル社(Kerr McGee Chemical Corp)から入手可能なトロノックス(Tronox)CR−840、タイカ社(Tayca Corp.)から入手可能なMT−500B及びMT−100Tのような二酸化チタン、デグサ社(Degussa Corp)から入手可能なアルミニウムオキシドC(Aluminum Oxide C)、及びアルケム社(AluChem Inc.)から入手可能なAC720、AC712及びAC740のような酸化アルミニウムを包含する種々の金属酸化物が挙げられる。他の適した無機の不規則形状粒子としては、日本ペイント社(Nippon Paint Corp.)から入手可能なグラムア・グロ・グラス・チップス(Glamur Glo Glass Chips)のようなシリカガラス粒子が挙げられる。
【0078】
好ましい不規則形状粒子には、親水性及び疎水変性の沈殿シリカ及びアルミナが挙げられる。
【0079】
D.化粧品として許容可能な媒体
本発明の組成物は、化粧品として許容可能な媒体を含む。化粧品として許容可能な媒体は、組成物の約20重量%〜約95重量%の量で存在する。この媒体の濃度と種は、他の構成成分との適合性及び当該製品の他の所望の特性により選択される。化粧品として許容可能な媒体は、本発明の組成物が、例えば流動性(pourable)液体(周囲条件下)、ゲル、ペースト、乾燥粉末、又は乾燥フィルムの形態であることができるように選択されてもよい。
【0080】
本発明で有用な化粧品として許容可能な媒体には、水及び低級アルキルアルコールの水溶液が含まれる。本明細書において有用な低級アルキルアルコールは、1〜6個の炭素を有する一価アルコール、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。
【0081】
非希釈状態で測定される場合に本発明の組成物のpHは、好ましくは約3〜約9、より好ましくは約4〜約8である。緩衝液及び他のpH調整剤を、望ましいpHを達成するために包含することができる。
【0082】
E.追加の構成成分
本発明の組成物は、ヘアケア製品又はパーソナルケア製品に使用される既知の1つ以上の任意構成成分を更に含んでよいが、その任意構成成分が、本明細書に記載される必須構成成分と物理的及び化学的に適合性があるか、さもなければ製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なわない場合に限る。このような任意構成成分の個々の濃度は、約0.001%〜約10%の範囲であってもよい。
【0083】
組成物に用いられる任意構成成分の非限定例には、陽イオン性ポリマー、粒子、コンディショニング剤(例えば、シリコーン、炭化水素油、脂肪酸エステル)、抗ふけ剤、懸濁剤、パラフィン系炭化水素、噴射剤、粘度調整剤、染料、不揮発性溶媒又は希釈剤(水溶性及び非水溶性)、真珠光沢助剤、起泡増進剤、追加の界面活性剤又は非イオン性補助界面活性剤、殺シラミ剤、pH調整剤、香料、防腐剤、キレート剤、タンパク質、皮膚活性剤、日焼け止め剤、UV吸収剤、及びビタミンが挙げられる。
【0084】
1.陽イオン性ポリマー
本発明の組成物は、繊維の付着を助け、コンディショニング性能を向上するために、陽イオン性ポリマーを含有してもよい。適した陽イオン性ポリマーは、シャンプー組成物の目的とする用途のpHにて約1.2meq/g〜約7.0meq/g、好ましくは約1.5meq/g〜約3.0meq/g、より好ましくは約1.7meq/g〜約2.5meq/gの陽イオン電荷密度を有し、そのpHは、一般に約pH3〜約pH9、好ましくは約pH4〜約pH8の範囲である。本発明の組成物のpHは非希釈状態で測定される。このような適した陽イオン性ポリマーの平均分子量は、約10,000〜約10,000,000、好ましくは約50,000〜約5,000,000、より好ましくは約100,000〜約3,000,000である。
【0085】
こうした陽イオン性ポリマーは、組成物の約0.01重量%〜約3重量%、好ましくは約0.05重量%〜約2.0重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約1.0重量%で組成物中に存在してもよい。
【0086】
本発明の組成物に用いるのに適した陽イオン性ポリマーは、第四級アンモニウム又は陽イオン性プロトン化アミノ部分のような陽イオン性窒素含有部分を含有する。陽イオン性プロトン化アミンは、組成物の特定の化学種及び選択されたpHに依存して、第一級、第二級又は第三級アミン(望ましくは第二級又は第三級)であることができる。陽イオン性ポリマーに関連して、いかなる陰イオン性対イオンを使用することもできるが、当該ポリマーが、水、組成物、又は組成物のコアセルベート相に可溶性なままであること、また、当該対イオンが、組成物の必須構成成分と物理的及び化学的に適合性があり、さもなければ製品の性能、安定性、又は審美性を過度に損なわないことを条件とする。そのような対イオンの非限定例には、ハロゲン化物(例えば、塩化物、フッ化物、臭化物、ヨウ化物)、サルフェート、及びメチルサルフェートが挙げられる。
【0087】
適した陽イオン性ポリマーの非限定例には、陽イオン性プロトン化アミン又は第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、又はビニルピロリドンのような水溶性のスペーサーモノマーとのコポリマーが挙げられる。
【0088】
本明細書の組成物の陽イオン性ポリマーに包含される適した陽イオン性プロトン化アミノ及び第四級アンモニウムモノマーとしては、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル第四級アンモニウム塩で置換されたビニル化合物、及びピリジニウム、イミダゾリウム、及び例えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビニルピロリドン塩のような第四級ピロリドンのような環状陽イオン性窒素含有環を有するビニル第四級アンモニウムモノマーが挙げられる。
【0089】
組成物に用いるのに適した他の陽イオン性ポリマーとしては、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば、塩化物)とのコポリマー(ポリクオタニウム−16)、1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー(ポリクオタニウム−11)、陽イオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマー、例えば塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー、アクリルアミドと塩化ジメチルジアリルアンモニウムとのコポリマー(それぞれポリクオタニウム6及びポリクオタニウム7)を包含する、アクリル酸と塩化ジメチルジアリルアンモニウムとのコポリマー(ポリクオタニウム22)、アクリル酸と塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのターポリマー(ポリクオタニウム39)、及びアクリル酸とメタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム及びメチルアクリレートとのターポリマー(ポリクオタニウム47)を包含するアクリル酸の両性コポリマーが挙げられる。好ましい陽イオン性置換モノマーは、陽イオン性置換ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、及びこれらの組み合わせである。
【0090】
他の適した陽イオン性ポリマーには、次の式に従うものが挙げられる。
【0091】
【化2】

式中、Aは、デンプン又はセルロース無水グルコース残基のような無水グルコース残基であり、Rはアルキレンオキシアルキレン、ポリオキシアルキレン又はヒドロキシアルキレン基、又はそれらの組み合わせであり、R1、R2及びR3は個別に、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル又はアルコキシアリール基であり、各基は約18個の炭素原子までを含有し、各陽イオン性部分の炭素原子の総数(すなわち、R1、R2及びR3にある炭素原子の合計)は、望ましくは約20個か、それ未満であり、Xは前述の陰イオン性対イオンである。
【0092】
好ましい陽イオン性セルロースポリマーはトリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩であり、業界(CTFA)ではポリクオタニウム10と呼ばれ、これはアマコール社(Amerchol Corp.)(米国ニュージャージー州エディソン(Edison))より、ポリマー(Polymer)LR、JR及びKGシリーズのポリマー、例えば1.9meq/gの平均電荷密度及び1,500,000〜2,000,000の分子量を有するポリマーKG30Mとして入手可能である。陽イオン性セルロースの他の適した種類には、当業界(CTFA)ではポリクオタニウム(Polyquaternium)24と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー性第四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの物質は、アマコール社(Amerchol Corp.)より、ポリマー(Polymer)LM−200の商標名で入手可能である。
【0093】
その他の適した陽イオン性ポリマーには、例えばグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライドなどの陽イオン性グアーガム誘導体が挙げられ、その具体例には、ローヌ・プーラン社(Rhone-Poulenc Incorporated)より市販されているジャガー(Jaguar)シリーズ、及びハーキュレス社(Hercules,Inc.)のアクアロン部門(Aqualon Division)より市販されているN−ハンス(N-Hance)シリーズが挙げられる。
【0094】
本明細書の陽イオン性ポリマーは、用いられる場合、本組成物に可溶性であるか、又は陽イオン性ポリマーと上述の陰イオン性、両性及び/若しくは双極性の洗浄性界面活性剤成分とによって形成された組成物中の複合コアセルベート相に可溶性であるか、のいずれかである。陽イオン性ポリマーの複合コアセルベートはまた、組成物中の他の荷電物質により形成されることもできる。
【0095】
複合コアセルベートの形成の分析技術は、当業者に既知である。例えば、希釈のいかなる段階においても、組成物の顕微鏡分析は、コアセルベート相が形成されたか否かを確認するために使用し得るものである。このようなコアセルベート相は、組成物中に追加された乳化相として確認される。染料の使用は、コアセルベート相を組成物中に分散するその他の不溶性の相と区別する補助となり得る。
【0096】
2.コンディショニング剤
コンディショニング剤は、特別なコンディショニング効果を毛髪及び/又は皮膚に与えるために用いられるいかなる物質も包含する。毛髪トリートメント組成物において、適したコンディショニング剤は、光沢、柔軟性、櫛通りの良さ、静電気防止特性、濡れたときの扱い、損傷、扱い易さ、腰、及び脂っぽさに関連した1つ以上の効果を提供するものである。本発明の組成物に有用なコンディショニング剤は、典型的には、乳化液体粒子を形成する非水溶性の水分散性不揮発性液体を含む。本組成物に用いるのに適したコンディショニング剤は、一般にシリコーン(例えば、シリコーンオイル、陽イオン性シリコーン、シリコーンゴム、屈折率の高いシリコーン、及びシリコーン樹脂)、有機コンディショニングオイル(例えば、炭化水素油、ポリオレフィン、及び脂肪酸エステル)若しくはこれらの組み合わせとして特徴付けられるコンディショニング剤、又はさもなければ本明細書の水性界面活性剤マトリックス中に液体の分散した粒子を形成するコンディショニング剤である。これらのコンディショニング剤は、物理的及び化学的に組成物の必須構成成分と適合すべきであり、さもなければ過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうべきではない。
【0097】
組成物のコンディショニング剤の濃度は、所望のコンディショニングの利点を提供するのに十分でなくてはならず、また当業者には明白である。このような濃度はコンディショニング剤、所望されるコンディショニング性能、コンディショニング剤粒子の平均の大きさ、その他の構成成分の種類及び濃度、及びその他の要因により変化し得る。
【0098】
a.シリコーンコンディショニング剤
本発明の組成物のコンディショニング剤は、好ましくは非水溶性のシリコーンコンディショニング剤である。シリコーンコンディショニング剤は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。不揮発性シリコーンコンディショニング剤が好ましい。シリコーンコンディショニング剤粒子は、シリコーン流体を含んでもよく、シリコーン流体の付着効率を改善するか又は毛髪の光沢度を増大させるためのシリコーン樹脂のような他の成分をまた含んでもよい。
【0099】
シリコーンコンディショニング剤は、組成物の約0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約3重量%で存在してもよい。適したシリコーンコンディショニング剤及びシリコーンのための任意の懸濁剤の非限定例は、米国再発行特許第34,584号、米国特許第5,104,646号、及び米国特許第5,106,609号に記載されている。本発明の組成物に使用するためのシリコーンコンディショニング剤は、好ましくは、25℃で測定したときに、約0.00002〜約2m2/s(20〜約2,000,000センチストークス(「csk」))、より好ましくは約0.001〜約1.8m2/s(1,000〜約1,800,000csk)、さらにより好ましくは約0.05〜約1.5m2/s(50,000〜約1,500,000csk)、より好ましくは約0.1〜約1.5m2/s(100,000〜約1,500,000csk)の粘度を有する。
【0100】
本発明の不透明な組成物の実施形態では、パーソナルケア組成物は、パーソナルケア組成物にて測定される場合に約1μm〜約50μmの粒径を有する不揮発性シリコーンオイルを含む。毛髪への小粒子適用のための本発明の実施形態では、パーソナルケア組成物は、パーソナルケア組成物にて測定される場合に約100nm〜約1μmの粒径を有する不揮発性シリコーンオイルを含む。本発明の実質的に透明な組成物の実施形態は、パーソナルケア組成物にて測定される場合、約100nm未満の粒径を有する不揮発性シリコーンオイルを含む。
【0101】
本発明の組成物に使用するのに適した不揮発性シリコーンオイルは、オルガノ変性シリコーン及びフルオロ変性シリコーンから選択されてもよい。本発明の実施形態の1つでは、不揮発性シリコーンオイルは、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシル基、アミン基、四級基、カルボキシル基、脂肪酸基、エーテル基、エステル基、メルカプト基、スルフェート基、スルホネート基、ホスフェート基、プロピレンオキシド基、及びエチレンオキシド基から成る群から選択されるオルガノ基を含むオルガノ変性シリコーンである。
【0102】
シリコーン流体、ゴム、及び樹脂、並びにシリコーンの製造を論じる項を含むシリコーンの背景資料は、「ポリマーの科学と技術の百科事典(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering)」、15巻、第2版、204〜308ページ、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons Inc.)(1989年)に見出される。
【0103】
b.有機コンディショニングオイル
本発明の組成物は、コンディショニング剤として少なくとも1つの有機コンディショニングオイルを、単独又は上述のシリコーンのような他のコンディショニング剤と組み合わせて含んでもよい。こうした有機コンディショニングオイルは、組成物の約0.05重量%〜約3重量%、好ましくは約0.08重量%〜約1.5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約1重量%で存在する。
【0104】
i.炭化水素油
本発明の組成物においてコンディショニング剤として使用するために適切な有機コンディショニングオイルとしては、少なくとも約10個の炭素原子を有する炭化水素油、例えば、環状炭化水素、直鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)、及び分岐鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)、これらのポリマー及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。直鎖炭化水素油は、好ましくは約C12〜約C19である。炭化水素ポリマーを包含する分岐鎖炭化水素油は典型的には19個より多い炭素原子を含有する。
【0105】
これらの炭化水素油の非限定的な具体例には、パラフィン油、鉱物油、飽和及び不飽和ドデカン、飽和及び不飽和トリデカン、飽和及び不飽和テトラデカン、飽和及び不飽和ペンタデカン、飽和及び不飽和ヘキサデカン、ポリブテン、ポリデセン、並びにこれらの混合物が挙げられる。これらの化合物の分岐鎖異性体並びに長鎖炭化水素もまた用いられることができ、例としては、ペルメチル置換型異性体のような高度に分岐、飽和又は不飽和化されたアルカン、例えば2,2,4,4,6,6,8,8−ジメチル−10−メチルウンデカン及び2,2,4,4,6,6−ジメチル−8−メチルノナン(ペルメチル社(Permethyl Corporation)から入手可能)のようなヘキサデカン及びエイコサンのペルメチル置換型異性体が挙げられる。ポリブテン及びポリデセンのような炭化水素ポリマー。好ましい炭化水素ポリマーは、イソブチレン及びブテンのコポリマーのようなポリブテンである。この種類の市販されている物質は、アモコケミカル社(Amoco Chemical Corporation)のL−14ポリブテンである。
【0106】
ii.ポリオレフィン
本発明の組成物に用いる有機コンディショニングオイルは、液体ポリオレフィン、より好ましくは液体ポリ−α−オレフィン、より好ましくは水素添加液体ポリ−α−オレフィンも包含することができる。本明細書に用いるポリオレフィンは、C4〜約C14、好ましくは約C6〜約C12のオレフィンモノマーの重合によって調製される。
【0107】
本明細書のポリオレフィン液を調製するのに使用するためのオレフィンモノマーの非限定例には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、4−メチル−1−ペンテンのような分岐鎖異性体、及びこれらの混合物が挙げられる。また、ポリオレフィン液を調製するのに適したものはオレフィン含有の製油原液又は流出液である。
【0108】
iii.脂肪酸エステル
本発明の組成物においてコンディショニング剤として使用するための他の適した有機コンディショニングオイルには、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪酸エステルが含まれる。これらの脂肪酸エステルには、脂肪酸又はアルコールから得られるヒドロカルビル鎖を有するエステルが含まれる。この脂肪酸エステルのヒドロカルビルラジカルは、アミド及びアルコキシ部分(例えばエトキシ又はエーテル結合等)のようなその他の適合性のある官能基を包含するか又はそこへ共有結合してもよい。
【0109】
好ましい脂肪酸エステルの具体例には、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、及びアジピン酸オレイルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0110】
本発明の組成物に用いるのに適したその他の脂肪酸エステルは、多価アルコールエステルとして既知のものである。こうした多価アルコールエステルにはアルキレングリコールエステルが挙げられる。
【0111】
本発明の組成物に用いるのに適した更に他の脂肪酸エステルはグリセリドであり、これには、モノ−、ジ−、及びトリ−グリセリド、好ましくはジ−及びトリ−グリセリド、より好ましくはトリグリセリドが挙げられるが、これらに限定されない。種々のこれらの型の物質は、植物及び動物の油脂、例えばヒマシ油、ベニバナ油、綿実油、とうもろこし油、オリーブ油、タラ肝油、アーモンド油、アボカドオイル、パーム油、胡麻油、ラノリン及び大豆油から得ることができる。合成油には、トリオレイン及びトリステアリングリセリルジラウレートが挙げられるが、これらに限定されない。
【0112】
c.他のコンディショニング剤
i.第四級アンモニウム化合物
本発明のパーソナルケア組成物中でコンディショニング剤として用いるのに適した第四級アンモニウム化合物としては、アミド部分のようなカルボニル部分、又はホスフェートエステル部分若しくは同様の親水性部分を有する長鎖置換基を有する親水性第四級アンモニウム化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0113】
有用な親水性第四級アンモニウム化合物の例としては、CTFA化粧品辞典(CTFA Cosmetic Dictionary)において、リシノールアミドプロピルトリモニウムクロリド、リシノールアミドトリモニウムエチルサルフェート、ヒドロキシステアルアミドプロピルトリモニウムメチルサルフェート、及びヒドロキシステアルアミドプロピルトリモニウムクロリドと表記される化合物、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0114】
他の有用な第四級アンモニウム界面活性剤の例としては、CTFA辞典に示されているような、クオタニウム−33、クオタニウム−43、イソステアルアミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、クオタニウム−22、及びクオタニウム−26、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0115】
本発明の組成物に有用な他の親水性の第四級アンモニウム化合物としては、クオタニウム−16、クオタニウム−27、クオタニウム−30、クオタニウム−52、クオタニウム−53、クオタニウム−56、クオタニウム−60、クオタニウム−61、クオタニウム−62、クオタニウム−63、クオタニウム−71、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0116】
ii.ポリアルキレングリコール
コンディショニング剤として本明細書で有用な追加の化合物は、CTFA名称PEG−200、PEG−400、PEG−600、PEG−1000、PEG−2M、PEG−7M、PEG−14M、PEG−45Mを有するもの、及びこれらの混合物などの、約2,000,000までの分子量を有するポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールが挙げられる。
【0117】
3.抗ふけ剤
本発明の組成物はまた抗ふけ活性物質を含有してもよい。抗ふけ活性物質の適した非限定例としてはピリジンチオン塩、アゾール、硫化セレン、粒子状イオウ、及びこれらの混合物が挙げられる。ピリジンチオン塩が好ましい。このような抗ふけ粒子は、物理的及び化学的に組成物の必須構成成分と適合すべきであり、さもなければ過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうべきではない。
【0118】
本発明の組成物は、ピリチオン金属塩活性物質に加えて1つ以上の抗真菌又は抗菌活性物質をさらに含んでもよい。適した抗菌活性物質としては、コールタール、イオウ、ウィットフィールド(whitfield)軟膏、カステラーニ(castellani)塗布剤、塩化アルミニウム、ゲンチアナバイオレット、オクトピロックス(ピロクトンオラミン)、シクロピロックスオラミン、ウンデシレン酸及びその金属塩、過マンガン酸カリウム、硫化セレン、チオ硫酸ナトリウム、サリチル酸のような角質溶解剤(keratolytic agents)、プロピレングリコール、ビターオレンジオイル、尿素調製物、グリセオフルビン、8−ヒドロキシキノリンシロキノール、チオベンダゾール、チオカルバメート、ハロプロジン、ポリエン、ヒドロキシピリドン、モルホリン、ベンジルアミン、アリルアミン(例えば、テルビナフィン)、茶木油、メラルーカ抽出物、炭、クローブリーフ油、コリアンダー、パルマローサ、ベルベリン、タイムレッド、シナモン油、ケイ皮アルデヒド、シトロネル酸、ヒノキトール(hinokitol)、イヒチオールペール、センシバ(Sensiva)SC−50、エレスタブ(Elestab)HP−100、アゼライン酸、リチカーゼ(lyticase)、ヨードプロピニルブチルカルバメート(IPBC)、オクチルイソチアザリノンのようなイソチアザリノン及びアゾール、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。アゾール抗菌剤には、ベンズイミダゾールのようなイミダゾール、ベンゾチアゾール、ビフォナゾール、硝酸ブタコナゾール、クリムバゾール(climbazole)、クロトリマゾール、クロコナゾール、エベルコナゾール、エコナゾール、エルビオール、フェンチコナゾール、フルコナゾール、フルチマゾール、イソコナゾール、ケトコナゾール、ラノコナゾール、メトロニダゾール、ミコナゾール、ネチコナゾール、オモコナゾール、硝酸オキシコナゾール、セルタコナゾール、硝酸サルコナゾール、チオコナゾール、チアゾール、並びにテルコナゾール及びイトラコナゾールのようなトリアゾール、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0119】
組成物中に存在する時、抗ふけ活性物質は、組成物の約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、より好ましくは約0.3重量%〜約2重量%の量で含まれる。
【0120】
4.懸濁剤
本発明の組成物は、水不溶性物質を組成物中に分散された形態において懸濁するために、又は組成物の粘度を変更するために有効な濃度で懸濁剤を更に含んでもよい。このような懸濁剤の濃度は、一般に組成物の約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.3重量%〜約5.0重量%の範囲にある。
【0121】
本明細書で有用な懸濁剤には、陰イオン性ポリマー及び非イオン性ポリマーが挙げられる。本明細書においては、ビニルポリマー、例えばCTFA名カルボマー(Carbomer)を有する架橋アクリル酸ポリマー、セルロース誘導体及び変性セルロースポリマー、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセルロース、硫酸セルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶性セルロース、セルロース粉末、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、カロブゴム、グアーガム、カラヤゴム、カラゲーナン、ペクチン、寒天、マルメロ種子(Cydonia oblonga Mill)、デンプン(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦)、藻類コロイド(藻類抽出物)、微生物学的ポリマー、例えばデキストラン、サクシノグルカン、プレラン、デンプン系ポリマー、例えばカルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、アルギン酸系ポリマー、例えばアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アクリレートポリマー、例えばポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、並びに無機水溶性物質、例えばベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケート、ラポナイト、ヘクトナイト、及び無水ケイ酸が有用である。
【0122】
その他の任意の懸濁剤には、アシル誘導体、長鎖アミンオキシド、及びこれらの混合物として分類され得る結晶性懸濁剤が挙げられる。これらの懸濁剤には、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコールエステルが挙げられる。他の適した懸濁剤は、好ましくは約16〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜約18個の炭素原子を有する、脂肪酸のアルカノールアミドが挙げられる。他の長鎖アシル誘導体としては、長鎖脂肪酸の長鎖エステル、長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル、及びグリセリルエステルが挙げられる。
【0123】
懸濁剤として用いるのに適した長鎖アミンオキシドの例としては、アルキルジメチルアミンオキシド、例えばステアリルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
【0124】
他の適した懸濁剤としては、少なくとも約16個の炭素原子を有する脂肪族アルキル部分を有する一級アミン、及びそれぞれ少なくとも約12個の炭素原子を有する2つの脂肪族アルキル部分を有する第2級アミンが挙げられる。更には、他の適した懸濁剤には、ジ(水素添加タロー)フタル酸アミド、及び架橋無水マレイン酸−メチルビニルエーテルコポリマーが挙げられる。
【0125】
5.パラフィン系炭化水素
本発明の組成物は、1つ以上のパラフィン系炭化水素を含有してもよい。本発明の組成物に使用するのに適したパラフィン系炭化水素としては、ヘアケア又はその他のパーソナルケア組成物に使用するために知られている物質、例えば約21℃(約70°F)以上において101.325kPa(1atm)の蒸気圧を有するものが挙げられる。非限定例としては、ペンタン及びイソペンタンが挙げられる。
【0126】
6.噴射剤
本発明の組成物はまた、1つ以上の噴射剤を含有してもよい。本発明の組成物に用いるのに適した噴射剤としては、ヘアケア又はその他のパーソナルケア組成物に用いるために知られている物質、例えば液化ガス噴射剤及び圧縮ガス噴射剤が挙げられる。適した噴射剤は、約21℃(約70°F)未満で101.325kPa(1atm)の蒸気圧を有する。適した噴射剤の非限定例は、アルカン、イソアルカン、ハロアルカン、ジメチルエーテル、窒素、亜酸化窒素、二酸化炭素、及びこれらの混合物である。
【0127】
7.その他の任意構成成分
本発明の組成物は、芳香剤を含有してもよい。
【0128】
本発明の組成物はまた、水溶性及び非水溶性ビタミン、例えばビタミンB1、B2、B6、B12、C、パントテン酸、パントテニルエチルエーテル、パンテノール、ビオチン及びそれらの誘導体、並びにビタミンA、D、E、及びそれらの誘導体を含有してもよい。本発明の組成物はまた、水溶性及び非水溶性アミノ酸、例えばアスパラギン、アラニン、インドール、グルタミン酸、及びそれらの塩、並びにチロシン、トリプタミン、リジン、ヒスタジン(histadine)、及びそれらの塩を含有してもよい。
【0129】
本発明の組成物はまた、キレート剤を含有してもよい。
【0130】
F.製造方法
本発明の組成物は一般に、室温又は高温、例えば約72℃のいずれかにおいて、成分を共に混合することにより製造されてもよい。固体成分が組成物中に存在する場合のみ熱を使用する必要がある。成分は、バッチ加工温度で混合される。電解質、ポリマー、及び粒子を包含する追加成分は、室温で製品に添加されてもよい。
【0131】
G.使用方法
本発明のパーソナルクレンジング組成物は、毛髪に増大されたボリューム並びに優れたスタイリング及びコンディショニングのいずれをも提供するための従来の様式にて使用される。毛髪に増大されたボリューム並びに優れたスタイリング及びコンディショニングのいずれをも与えるために有効量の組成物を、好ましくは水で濡れた状態の毛髪に適用し、次いですすぐ。こうした有効量は、一般に約1g〜約50g、好ましくは約1g〜約20gの範囲である。毛髪への適用は、典型的にはほとんど又はすべての毛髪が組成物と接触するように組成物を毛髪全体に行き渡らせることを包含する。
【0132】
毛髪に増大されたボリューム並びに優れたスタイリング及びコンディショニングのいずれをも提供する本発明の方法は、a)毛髪を水で濡らす工程、b)パーソナルクレンジング組成物の有効量を毛髪に適用する工程、及びc)水を用いて毛髪の適用領域をすすぐ工程を含む。所望のクレンジング及びコンディショニング効果を達成するために、所望なだけ何度でもこれらの工程を繰返すことができる。
【0133】
本発明のパーソナルケア組成物は、噴射剤を添加した圧縮容器に入れる又はポンプスプレー形態にて使用される液体、固体、半固体、フレーク、ゲルとして使用されてもよい。製品の粘度は、所望の形態に適合するように選択されてもよい。
【0134】
非限定的な実施例
以下の実施例に示される組成物は、本発明の組成物の具体的な実施形態を説明したものであるが、これらに限定されることを意図したものではない。その他の変更は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者により実行され得る。本発明の組成物のこれら代表的な実施形態は、毛髪のクレンジング及びボリューム増加利益を、良好な湿潤コンディショニング及び櫛通り性能と共に提供する。
【0135】
次の実施例に示された組成物は、従来の配合及び混合方法により調製され、その実施例は以下に記載される。すべての例示された量が重量パーセントとして列挙されており、特に指定されない限り、希釈剤、防腐剤、着色剤溶液、イメージ成分、植物などの微量物質は除外されている。
【0136】
本発明の組成物は、従来の配合及び混合技術を用いて調製されてもよい。固体界面活性剤又はワックス構成成分の融解又は溶解が必要である場合、これらを界面活性剤のプレミックス又は界面活性剤の幾らかの部分に添加し、混合し、及び固体構成成分を融解するために、例えば約72℃に加熱することができる。次にこの混合物を、任意に高速剪断粉砕機により処理及び冷却し、次いで残りの構成成分をその中に混合する。本発明の組成物は、ゲル化剤又は噴射剤のような材料を添加する前に、通常約2〜約20Pa・s(2,000cps〜約20,000cps)の粘度を有する。必要に応じて組成物の粘度を、塩化ナトリウム又はキシレンスルホン酸アンモニウムの添加を包含する従来の技術により調整することができる。列挙した配合は、そのため、列挙した構成成分及びこのような構成成分に関連するいかなる微量物質をも含む。
【0137】
次に挙げるのは本発明のシャンプー組成物の代表的なものである。
【0138】
【表1】

【0139】
【表2】

【0140】
【表3】

【0141】
【表4】

【0142】
【表5】

【0143】
【表6】

【0144】
次に挙げるのは本発明のコンディショナー組成物の代表的なものである。
【0145】
【表7】

【0146】
【表8】

【0147】
【表9】

【0148】
【表10】

【0149】
本明細書で引用されるすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いかなる文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であることの容認として解釈されるべきでない。
【0150】
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。従って、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルクレンジング組成物であって、
a)5重量%〜50重量%の洗浄性界面活性剤、
b)0.05重量%〜20重量%の第1の粒子であって、少なくとも90℃の融点及び該パーソナルクレンジング組成物にて測定される場合に0.15μm〜100μmの平均中間粒径を有するワックス粒子である第1粒子、
c)0.05重量%〜20重量%の第2の粒子であって、血小板状粒子、球状粒子、不規則形状粒子、及びこれらの混合物から成る群から選択され、該第2粒子が、該パーソナルクレンジング組成物にて測定される場合に0.15μm〜300μmの平均中間粒径を有する第2粒子、並びに
d)少なくとも20重量%の化粧品として許容可能な媒体、
を含み、該パーソナルクレンジング組成物を水で希釈する際に、該第1粒子及び該第2粒子が一緒になって荷重感応性付着物を形成する、パーソナルクレンジング組成物。
【請求項2】
前記パーソナルクレンジング組成物を、少なくとも1:1の水とパーソナルクレンジング組成物との比にて水で希釈する際に、前記荷重感応性付着物が形成する、請求項1に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項3】
ワックス粒子である前記第1粒子が、ポリエチレン、変性ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン変性ポリエチレン、ポリプロピレン、フィッシャー・トロプシュ法を用いて合成された合成炭化水素及び脂肪族化合物、炭化水素ワックス、及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項1又は2に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項4】
ワックスである前記第1粒子が、1μm〜30μmの平均中間粒径を有する炭化水素ワックスである、請求項3に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項5】
前記第2粒子が、シリカ、沈殿シリカ、水酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、二酸化チタン、雲母、アルミナ、炭酸カルシウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム、セルロース、微晶性セルロース、シリコーン樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリレートポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項6】
前記第2粒子が、1μm〜40μmの平均中間粒径を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項7】
前記第2粒子に対する前記第1粒子の比が1:1以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項8】
陽イオン性ポリマーをさらに含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項9】
前記陽イオン性ポリマーが、1.2meq/g〜7meq/gの電荷密度、及び10,000〜10,000,000の分子量を有し、好ましくは該陽イオン性ポリマーが、1.5meq/g〜3.0meq/gの電荷密度を有し、より好ましくは該陽イオン性ポリマーが1.7meq/g〜2.5meq/gの電荷密度を有する、請求項8に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項10】
前記陽イオン性ポリマーが、陽イオン性セルロース誘導体及び陽イオン性グアーガム誘導体から成る群から選択される、請求項8又は9に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項11】
コンディショニング剤をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項12】
前記コンディショニング剤が、シリコーンコンディショニング剤、炭化水素油、ポリオレフィン、脂肪酸エステル、及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項11に記載のパーソナルクレンジグ組成物。
【請求項13】
抗ふけ剤、懸濁剤、パラフィン系炭化水素、及び噴射剤から成る群から選択される1つ以上の追加の構成成分をさらに含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載のパーソナルクレンジング組成物。
【請求項14】
毛髪に増大されたボリューム並びに優れたスタイリング及びコンディショニングのいずれも提供する方法であって、
a)濡れた毛髪に
i)5重量%〜50重量%の洗浄性界面活性剤、
ii)0.05重量%〜20重量%の第1の粒子であって、少なくとも90℃の融点及び前記組成物にて測定される場合に0.15μm〜100μmの平均中間粒径を有するワックス粒子である第1粒子、
iii)0.05重量%〜20重量%の第2の粒子であって、血小板状粒子、不規則形状粒子、及びこれらの混合物から成る群から選択され、該第2粒子が、該組成物にて測定される場合に0.15μm〜300μmの平均中間粒径を有する第2粒子、及び
iv)少なくとも20重量%の化粧品として許容可能な媒体、
を含む組成物を適用する工程、
(ここで該組成物が水で希釈される際に該第1粒子及び該第2粒子が一緒になって荷重感応性付着物を形成する)、並びに
b)該毛髪から該組成物をすすぐ工程、
を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。

【公表番号】特表2008−508323(P2008−508323A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−523903(P2007−523903)
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【国際出願番号】PCT/US2005/028111
【国際公開番号】WO2006/017827
【国際公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】