説明

三つの表示部を有する端末のデータ運用方法及びそれを支援する端末

本発明は、三つの表示部を有する端末を提供する。端末は、同一の側面上に配置される第1表示部及び第2表示部と、前記第1表示部及び第2表示部と異なる側面上に配置される第3表示部と、前記第1表示部、前記第2表示部及び前記第3表示部のうち少なくとも一つの表示部に供給される電源を制御する表示部電源制御モードの設定値、及びアプリケーションを活性化させることによって生成されたデータを、前記第1表示部、第2表示部及び第3表示部のうち少なくとも一つの表示部に出力するように指示するデータ出力方向制御モードの設定値を保存する保存部と、前記表示部電源制御モード及び前記データ出力方向制御モードのうち少なくとも一つの設定値によって活性化する少なくとも一つのアプリケーションに対応するデータを特定の表示部に出力するように制御する制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末に係り、さらに詳細には、三つの表示部を有する端末におけるデータの出力による多様なアプリケーションの運用及びそれを支援する端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、端末は、バッテリーの電気的容量を維持しつつ、そのサイズを小型化させる技術の飛躍的な発展に伴い、多様なオプション機能を行うことができるようになった。例えば、前記端末は、保存されている音楽や英語学習のためのオーディオファイル及びビデオファイルを再生しかつ聴くことができるファイル再生機能を有する。また、前記端末は、静止画を撮影するカメラ機能、動画を追跡しつつ撮影するビデオカメラ機能などの多様な付加機能を有する。
【0003】
そして、前記端末は、基地局を利用する移動通信機能だけでなく、近距離に位置した特定の端末と通信チャンネルを形成し、データを送受信し、制御するなどの機能を提供する。また、前記端末は、インターネットに接続して、インターネットが提供する多様な情報の閲覧及びダウンロードなどを支援することができる。
【0004】
このような従来の端末は、携帯性に重点を置くため、表示部の領域が非常に狭いという欠点がある。前述のような欠点を克服するために、表示部の領域を拡大するための多様な方法が提案されている。しかし、根本的に一つの表示部を介して出力可能なデータの量は限定的である。したがって、表示部のサイズに対する根本的な限界を克服しつつも、アプリケーションに対応するデータを適切に出力可能にする端末の形状及び運用方法が切実に要求されている実情にある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、三つの表示部を運用しつつ、多様なアプリケーションを活性化させることによって、データの出力をさらに能動的かつ躍動的に行い、それによって端末の活用性を極大化することができる、三つの表示部を有する端末のデータ運用方法及びそれを支援する端末を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述のような目的を達成するための本発明の好ましい実施形態による三つの表示部を有する端末のデータ運用方法は、三つの表示部のうち少なくとも一つの表示部に供給される電源を制御する表示部電源制御モードと、アプリケーションの活性化によって生成されたデータを前記三つの表示部のうち少なくとも一つの表示部に出力するように指示するデータ出力方向制御モードのうち、少なくとも一つを設定するステップと、前記設定によって現在活性化したアプリケーションによって生成されたデータを、前記三つの表示部のうち少なくとも一つの表示部に出力するステップと、を含むことを特徴とする。
【0007】
前述のような目的を達成するための本発明の好ましい実施形態による三つの表示部を有する端末は、互いに隣接するように配置される第1表示部及び第2表示部と、前記第1表示部及び第2表示部と異なる側面上に配置される第3表示部と、前記第1表示部、前記第2表示部及び前記第3表示部のうち少なくとも一つの表示部に供給される電源を制御する表示部電源制御モードの設定値、及びアプリケーションを活性化させることによって生成されたデータを、前記第1表示部、第2表示部及び第3表示部のうち少なくとも一つの表示部に出力するように指示するデータ出力方向制御モードの設定値のうち、少なくとも一つを保存する保存部と、少なくとも一つのアプリケーションに対応するデータを、前記表示部電源制御モード及び前記データ出力方向制御モードのうち少なくとも一つの設定値によって活性化する少なくとも一つの特定の表示部に出力するように制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態による三つの表示部を有する端末のデータ運用方法及びそれを支援する端末によれば、ユーザは、端末を利用することができる環境に関係なく、ユーザ自身が使用しようとするアプリケーションを活性化させ、当該アプリケーションによるデータの出力を容易に確認しかつ運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】本発明の実施形態による端末の外観を概略的に示す図である。
【図1B】本発明の実施形態による端末の外観を概略的に示す図である。
【図1C】本発明の実施形態による端末の外観を概略的に示す図である。
【図2】本発明の実施形態による端末の構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態による端末の運用方法を説明するためのフローチャートである。
【図4A】本発明の第1実施形態による端末のデータを運用するためのユーザインターフェースを示す図である。
【図4B】本発明の第1実施形態による端末のデータを運用するためのユーザインターフェースを示す図である。
【図5A】本発明の第2実施形態による端末のデータを運用するためのユーザインターフェースを示す図である。
【図5B】本発明の第2実施形態による端末のデータを運用するためのユーザインターフェースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明による好ましい実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。下記の説明では、本発明の実施形態による動作の理解に必要な部分だけが説明され、それ以外の部分に対する説明は本発明の要旨を不明にしないように省略されるということに留意しなければならない。
【0011】
本明細書および特許請求の範囲で使用された用語および単語は、通常的・辞書的な意味に限定解釈してはならない。また、発明者は自身の発明を最善の方法で説明するため用語の概念を適切に定義できるという原則に基づいて、用語および単語は本発明の技術的思想に符合する意味および概念に解釈しなければならない。したがって、本明細書に記載された実施形態および図面に示す構成は、本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想を全て示すものではないため、本出願時点において、それらを代替することができる多様な均等物および変形例があり得る。
【0012】
図1Aないし図1Cは、本発明のデータの運用方式が適用されることができる端末の外観を概略的に示す図である。図2は、本発明の実施形態による端末の構成を概略的に示すブロック図である。以下で説明するに当って、本発明の実施形態では、フォルダタイプ端末を例として説明する。ここで、本発明は、フォルダタイプ端末に限定されるものではなく、スライドタイプ端末及びバータイップ端末にも同様に適用することができる。スライドタイプ端末の場合、端末はスライドオープン状態において、第1表示部及び第2表示部が同一の側面上に配置されることができる。このとき、第3表示部は、第1表示部の背面または第2表示部の背面に位置することができる。また、バータイップ端末の場合、端末は、前面にそれぞれ機械的に分割された第1表示部と第2表示部とが配置され、背面には、第1表示部または第2表示部のサイズより小さいか、第1表示部または第2表示部のサイズと類似するか、または第1表示部のサイズと第2表示部のサイズとの和と類似するか、または第1表示部のサイズと第2表示部のサイズとの和より小さいかまたは大きい第3表示部を有することができる。一方、図1Aは、フォルダタイプ端末が完全に開放した状態(180°ヒンジ開放状態)において、第1表示部及び第2表示部が同一の平面上に配置されていることを示す図である。図1Bは、フォルダタイプ端末が完全に開放した状態において、背面に位置した第3表示部を示す。そして、図1Cは、フォルダタイプ端末が部分的に開放した状態、例えば、90°ヒンジ開放状態において端末の外観を示す図である。
【0013】
図1Aないし図2に示すように、本発明の実施形態による端末100は、無線通信部110、入力部120、オーディオ処理部130、三つの表示部を有する表示手段140、保存部150及び制御部160を備えることができる。ここで、本発明のアプリケーションを活性化させることによるデータの配列及び出力を説明するための構成要素だけを示しており、本発明が前述のような構成要素だけを有する端末100に限定されるものではない。すなわち、本発明の端末100は、前述のような構成要素以外に、他の構成要素、例えば、カメラ部、近距離通信部、放送受信部などの多様な構成要素をさらに備えることができる。また、前記端末100は、端末100の動作状態を検査するために、多様なセンサー、例えば、地磁気センサー、加速度センサーなどを備え、前記センサーのうち少なくとも一つを備えることができる。このようなセンサーを利用して端末の動作状態を感知することができる。
【0014】
前述のような構成要素を有する本発明の端末100は、三つの表示部を選択的に活性化させるための多様なモードを選択することによって、特定のアプリケーションによるデータを三つの表示部のうち少なくとも一つに出力するように支援する。それにより、ユーザは、現在の端末を運用できる環境によって、少なくとも一つの表示部を活性化させるように設定する。それにより、前記端末100が支援する多様なアプリケーションによってデータを容易かつ便利に確認しかつ運用することができる。すなわち、本発明の端末100は、設定された表示手段140の複合表示運用モードによって前記表示手段140に出力されるデータの配列及び出力方式を変更することができる。言い換えれば、本発明の端末100は、ユーザによって生成される入力信号によって選択されたアプリケーション及び端末の起動を完了させた後、所定のスケジュール情報によって選択されたアプリケーションを活性化させる。また、端末100は、活性化させたデータを所定の複合表示運用モードによって、当該アプリケーションによって生成されたデータを前記表示手段140の何れかの表示部に出力するか否かを決定することができる。また、前記端末100は、データを出力するときに出力されるデータの形態、例えば、サイズ、出力範囲、出力方向などを複合表示運用モードによって決定することができる。そして、前記端末100は、前述のようなセンサーを介して入力されるセンサー信号に基づいて、前記表示手段140に出力されるデータの配列方向、サイズ、出力するデータの範囲などを決定する。また、前記端末100は、決定された情報によって表示手段140に出力されるデータを調整することができる。ここで、前記複合表示運用モードは、表示部電源制御モードとデータ出力方向制御モードを含むことができる。前記表示部の電源制御モードは、第1表示部210及び第2表示部220にのみデータを出力するように設定された標準電源表示モード、表示手段140に備えられた第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230の全部に特定のデータを出力するように設定された全体表示モードと、第1表示部210をターンオフし、第3表示部230及び前記第2表示部220に特定のデータを出力するように設定された第1部分表示モードと、第2表示部220をターンオフし、第3表示部230
及び第1表示部210に特定のデータを出力するように設定された第2部分表示モードと、第1表示部210及び第2表示部220をターンオフし、第3表示部230にのみ特定のデータを出力するように設定された第3部分表示モードとを含むことができる。そして、前記データ出力方向制御モードは、前記第1表示部210及び第2表示部220にのみデータを出力する標準出力表示モードと、前記第3表示部230に出力されるデータを第1表示部210に出力されるべきデータに対応するデータとして出力する第1両方向表示モードと、第3表示部230に出力されるデータを第2表示部220に出力されるべきデータに対応するデータとして出力する第2両方向表示モードと、画面の分割された第3表示部230に第1表示部210及び第2表示部220に出力されるべきデータを区分して出力する第3両方向表示モードとを含むことができる。ユーザは、前述のような複合表示運用モードの組合わせによって、三つの表示部のうち少なくとも一つの表示部に多様なデータの出力を設定することができる。以下では、前述のようなそれぞれの構成要素についてさらに詳細に説明する。
【0015】
前記無線周波数部110は、端末100の無線通信のための信号を送受信する。そのために、無線周波数部110は、送信される信号の周波数を上昇変換及び増幅させるRF送信器と、受信する信号を低雑音増幅し、周波数を下降変換するRF受信器などを備えることができる。また、無線周波数部110は、無線チャンネルを介して受信された信号を制御部160に伝送し、制御部160から伝送された信号を無線チャンネルを介して伝送することができる。特に、本発明の無線周波数部110は、制御部160の制御の下で、他の端末から受信されたデータを、複合表示運用モードで指定した表示部に伝送することができる。このとき、前記無線周波数部110を介して受信されたデータが出力される表示部は、設定された複合表示運用モードによって変更されることができる。また、前記無線周波数部110は、制御部160の制御の下で活性化する場合、無線周波数部110の運用に必要な多様なデータを表示手段140に出力するように設定されることができる。それにより、前記無線周波数部110が活性化すれば、表示手段140に備えられた表示部のうち、少なくとも一つに無線周波数部110に関連するデータが出力されることができる。例えば、無線周波数部110が活性化すれば、第1表示部210及び第3表示部230のうち少なくとも一つには、通話に関連するイメージ、例えば、電話番号、電話帳の情報などが出力されることができる。また、テレビ電話の場合、画像イメージが出力されることができる。そして、前記無線周波数部110が活性化することにより、通話制御に関連するイメージを含むデータが第2表示部220に出力されることができる。一方、前記無線周波数部110は、ユーザの要請に応じてウェブサーバーとのデータ通信チャンネルを形成し、当該ウェブサーバーから特定のデータ、例えば、ウェブページに対応するデータを受信することができる。このように受信されたデータは、制御部160の制御の下で表示手段140に備えられた表示部のうち少なくとも一つに出力されることができる。
【0016】
前記入力部120は、端末100を制御するためのユーザの操作信号を受信して制御部160に伝送する。そのために、入力部120は、数字及び文字情報などを入力するための少なくても一つの数字キー及び文字キー、端末100の動作制御のための制御キーを備える。特に、本発明の入力部120は、表示手段140に出力されているデータの出力形式の再配列、データの出力形式の変換、表示部間のデータの出力転換、アプリケーションの選択などのための入力信号を生成することができるボタンを設け、ユーザの要請に応じて該当の信号を生成して制御部160に伝送することができる。そして、前記入力部120は、多様な複合表示運用モードを容易に選択するためのトグルキー、ホットキーまたは複合表示運用モード選択キーを備えることができる。すなわち、前記入力部120は、前記標準電源表示モード、前記全体表示モード、前記第1部分表示モードないし第3部分表示モードのうち何れか一つを選択することができるキーまたはタッチスクリーンを介して出力されるキーマップと、前記標準出力表示モード、第1両方向表示モードないし第3両方向表示モードのうち何れか一つを選択することができるキーまたはタッチスクリーンを介して出力されるキーマップとを備えることができる。ここでは、前記複合表示運用モードを設定するために、特定のキーまたはキーマップの出力を説明しているが、本発明がこれに限定されるものではなく、本発明の端末100は、多様な複合表示運用モードを設定するためのメニュー画面を出力することも可能である。
【0017】
前記オーディオ処理部130は、コーデック(CODEC:Coder/Decoder)と、コーデックに基づいて復号化されたオーディオ信号を出力するスピーカーSPK、外部のオーディオ信号を収集するマイクMICなどを備えることができる。コーデックは、パッケージデータなどを処理するデータコーデックと、音声などのオーディオ信号を処理するオーディオコーデックとを備えることができる。したがって、オーディオ処理部130は、端末100の音声通話の際に、制御部160に受信されるデジタルオーディオ信号を、オーディオコーデックを介してアナールログ信号に変換して、スピーカーSPKを介して再生する。逆に、マイクMICから入力されるアナログオーディオ信号を、オーディオコーデックを介してデジタルオーディオ信号に変換して制御部160に提供する。本発明のオーディオ処理部130は、制御部160の制御の下で特定の表示部によりオーディオパスを形成することができる。さらに詳細に説明すれば、ユーザ設定またはアプリケーション設定などによって第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230にそれぞれ特定のデータを出力する状態において、前記オーディオ処理部130は、第1表示部210及び第3表示部230に出力されるデータに含まれたオーディオ信号を出力するか、または第2表示部220に出力されるデータに含まれたオーディオ信号を出力するためのオーディオパスを形成することができる。すなわち、本発明のオーディオ処理部130は、三つの表示部に出力されるデータにオーディオ信号が含まれているか否か、出力されるデータの変更、所定の設定情報などによって適応的にオーディオ信号を出力するようにオーディオパスを形成することができる。
【0018】
前記表示手段140は、図1Aないし図1Cに示されるように、所定のユーザの動作、例えば、フォルダのオープン状態によってそれぞれ同一の平面上にデータを出力できる二つの表示部と、二つの表示部の背面方向に位置した一つの表示部とを備えることができる。前記第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230のうち少なくとも一つは、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light‐emitting Diode)などの平面ディスプレイとして形成されることができる。この場合、表示部150は、表示パネル制御部、映像データを保存するメモリ、表示素子などを備えることができる。ここで、前記第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230は、それぞれ他の表示素子として形成されることができる。すなわち、第1表示部210及び第2表示部220がLCDタイプとして形成される場合、第3表示部230は、OLEDとして形成されることができる。前述のような平面ディスプレイは、上層にタッチパネルが配置されることができる。それにより、前記表示手段140はタッチスクリーンとして製作されることができる。この場合、前記表示手段140は、入力部の機能を支援することができる。それにより、ユーザは、第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230のうち何れか一つの表示部を利用して特定の入力信号を生成することができる。このような本発明の第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230は、所定の複合表示運用モードによってデータを出力するか否か、または統合データを出力することができる。
【0019】
例えば、前記表示手段140は、全体表示モード及び第3両方向表示モードを設定するときに、第1表示部210及び第2表示部220に、一つのアプリケーションの活性化によって出力されるべきデータを所定の条件によって全画面を分割して出力することができる。また、第3表示部230は、前記全画面に対応するデータを出力することができる。このとき、第3表示部230は、第1表示部210または第2表示部220のサイズと類似するサイズを有するように形成されることができる。それにより、前記第3表示部230は、前記全画面として第1表示部210及び第2表示部220に出力されるデータの画面のサイズより小さい画面を有し、当該データを出力することができる。
【0020】
また、前記表示手段140は、二つ以上のアプリケーションが活性化する場合、活性化したアプリケーションによって出力されるデータを所定の複合表示運用モードによってそれぞれ区分して出力することができる。例えば、前記表示手段140は、全体表示モードの設定と、第1両方向表示モードまたは第2両方向表示モードの設定とによって、第1表示部210に第1アプリケーションに対応するデータを出力し、第2表示部220に第2アプリケーションに対応するデータを出力する間に、前記第3表示部230には第1アプリケーションに対応するデータまたは第2アプリケーションに対応するデータを出力することができる。また、前記表示手段140は、全体表示モード及び第3両方向表示モードの設定によって第3表示部230の表示領域を分割し、分割された二つの領域のそれぞれに、前記第1アプリケーションに対応するデータ及び第2アプリケーションに対応するデータを区分して出力することができる。そして、前記表示手段140は、電源を節約するために、ユーザにより設定された表示モード、すなわち、表示部電源制御モードによって第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230のうち少なくとも一つにデータの出力を支援することができる。その他の多様な複合表示運用モードの設定については、制御部160を説明する部分でさらに詳細に説明する。
【0021】
前記保存部150は、おおよそプログラムメモリ、データメモリを備える。プログラムメモリは、端末100の全体的な動作を制御するためのプログラム、例えば、運営体制、端末100のそれぞれの構成要素、例えば、無線周波数部110、表示手段140などを初期化するためのプログラム、及びその他の構成要素、例えば、カメラ、放送通信部などをセットするためのプログラムなどを保存する。特に、前記プログラムメモリには複合表示運用プログラムが保存されることができる。
【0022】
前記複合表示運用プログラムは、ユーザにより設定された複合表示運用モードによってデータの出力方向及びデータの出力形式を制御するプログラムである。前記複合表示運用プログラムは、ユーザの要請に応じて制御部160にロードされて、表示手段140の運用を支援する。このような前記複合表示運用プログラムは、表示部電源制御ルーチン及びデータ出力方向制御ルーチンを備えることができる。前記表示部電源制御ルーチンは、ユーザ表示モードの設定によって第1表示部210及び第2表示部220の電源のみを供給するように制御するサブルーチンと、第1表示部210及び第3表示部230の電源のみを供給するように制御するサブルーチンと、第2表示部220及び第3表示部230の電源のみを供給するように制御するサブルーチンと、第3表示部230電源のみを供給するように制御するサブルーチンと、第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230の全部の電源を供給するように制御するサブルーチンとを備えることができる。前記表示部電源制御ルーチンは、第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230のうち何れか一つにのみ電源を供給するように制御するサブルーチンをさらに備えることができる。
【0023】
前記データ出力方向制御ルーチンは、ユーザ表示モードの設定によって第1表示部210、第2表示部220及び第3表示部230の全部に少なくとも一つのアプリケーションを活性化させることによってデータの出力を制御するサブルーチンと、第1表示部210及び第3表示部230にのみデータを出力するように制御するサブルーチンと、第1表示部210及び第2表示部220にのみデータを出力するように制御するサブルーチンと、第2表示部220及び第3表示部230にのみデータを出力するように制御するサブルーチンと、第1表示部210ないし第3表示部230のうち何れか一つの表示部にのみデータを出力するように制御するサブルーチンとを備えることができる。ここで、前記それぞれのサブルーチンは、表示部電源制御ルーチンを確認して、現在活性化している表示部にはデータが出力されるように制御することができる。すなわち、前記データ出力方向制御ルーチンは、複合表示運用モードによってデータが出力されるべき表示部が指定されているとしても、当該表示部が表示部電源制御モードによってターンオフされている場合、データの出力を中止するように制御することができる。また、前記データ出力方向制御ルーチンは、現在活性化しているアプリケーションの個数によって、それぞれの表示部に出力されるべきデータの形式及び表示方向を制御することができる。そのために、前記データ出力方向制御ルーチンは、現在活性化したアプリケーションの個数によって、データの出力方向を変更するように制御するサブルーチンと、前記端末100に設けられたセンサーを介して端末の動作状態に対するセンサー信号を受信し、それにより、当該データが表示される方向を決定することができるサブルーチンとを備えることができる。
【0024】
前記データメモリには、アプリケーションの実行中に発生するデータ、例えば、電話帳の情報、コンテンツ情報、録音または録画された情報などが保存されることができる。特に、本発明のデータメモリは、ユーザにより設定される複合表示運用モードに関する情報をテーブルタイプに保存することができる。それにより、前記端末100の制御部160は、前記保存部150に保存された複合表示運用モードのテーブルと現在指定された複合表示運用モードを確認して、どの表示部をターンオンまたはターンオフするか、また、ターンオンされた表示部にどのアプリケーションに対応するデータを出力するかを決定することができる。
【0025】
前記制御部160は、端末100の全体的な制御動作を行う。また、本発明による制御部160は、前述のような表示手段140に備えられた三つの表示部のターンオン及びターンオフを、設定された複合表示運用モードによって決定し、当該複合表示運用モードによってデータの出力を制御することができる。ここで、前記制御部160は、前記表示手段140のデータを出力するために割り当てられたメモリに、前記三つの表示部に出力するべきデータを配列し、配列されたデータを当該表示部に出力するように制御することができる。このとき、前記制御部160は、メモリに配列されたそれぞれのデータを出力するか否かを、前述のような表示部電源制御ルーチンによってターンオンされるように決定された表示部によって決定し、当該決定によって特定の表示部にのみデータを出力するように制御することができる。
【0026】
さらに詳細に説明すれば、前記制御部160は、現在の複合表示運用モードの設定値を確認するか、または入力部120から入力される複合表示運用モードの設定値を確認して、現在複合表示運用モードが如何に設定されているかを確認することができる。そして、前記制御部160は、表示部電源制御モード及びデータ出力方向制御モードによって表示部の電源供給及びデータの出力を制御することができる。例えば、制御部160は、全体表示モードが設定されれば、まず、第1表示部210ないし第3表示部230に電源を供給して、それぞれの表示部をターンオンするように制御する。そして、前記制御部160は、データ出力方向制御モードとして第1両方向表示モードが設定されていれば、第1表示部210に出力されているアプリケーションに対応するデータを第3表示部230にも同様に出力するように制御することができる。また、前記制御部160は、全体表示モード及び第2両方向表示モードが設定されていれば、第3表示部に第2表示部220から出力されるべきデータを同様に出力するように制御することができる。そして、前記制御部160は、全体表示モード及び第3両方向表示モードが設定されていれば、第3表示部230に前記第1表示部210及び第2表示部220に出力されるべきデータを出力することができる。
【0027】
一方、前記制御部160は、第1部分表示モードが設定されており、第1表示部210をターンオフし、前記データ出力方向制御モードによって指示された当該表示部に出力されるべきデータを、現在ターンオンになっている第2表示部220及び第3表示部230にそれぞれ出力するように制御することができる。例えば、第1部分表示モード及び第1両方向表示モードが設定されていれば、前記制御部160は、第2表示部220及び第3表示部230に電源を供給し、第1表示部210に出力するように設定されたデータを、第1表示部210に出力せずに、第3表示部230にのみ出力するように制御することができる。また、第1部分表示モード及び第2両方向表示モードが設定されていれば、前記制御部160は、第1表示部210及び第3表示部230に電源を供給し、第2表示部220に出力するように設定されたデータを、第2表示部220に出力せずに、第3表示部230にのみ出力するように制御することができる。
【0028】
そして、前記制御部160は、特定の表示部がターンオンされており、特定のデータが出力されている状態において、前記入力部120またはメニューによる複合表示運用モードの設定の変更に対する入力信号が発生すれば、当該複合表示運用モードの設定によってターンオンするべき表示部と、データを出力するべき表示部とを決定し、決定された事項によって表示部の電源及びデータの出力方向を制御することができる。また、前記端末100は、センサーを介して端末100の動作状態を検査し、それにより、それぞれの表示部に出力されるべきデータの方向を調整することができる。例えば、前記端末100は、第3表示部230にそれぞれ第1表示部210及び第2表示部220に出力されるべきデータを所定の方向モード、例えば、横方向モードに分割された画面分割領域に出力している間に、動作状態に変化が発生すれば、縦方向モードに画面を分割し、分割されたそれぞれの画面に前記第1表示部210及び第2表示部220に出力するべきデータを出力するように制御することができる。このとき、前記第1表示部210及び第2表示部220それぞれに一つのアプリケーションによって活性化したデータを分割して全画面として出力した状態である場合、前記端末100は、第3表示部230には前記一つのアプリケーションによって活性化したデータを全画面として出力するように制御することができる。
【0029】
前述のように、本発明の実施形態による端末100は、ユーザの複合表示運用モードの設定によって三つの表示部の電源供給の制御及び三つの表示部に出力されるべきデータの出力方向の制御を容易に変更するように支援することができる。
【0030】
図3は、本発明の実施形態による端末100の表示運用方法を説明するためのフローチャートである。
【0031】
図3に示すように、本発明の端末のデータ運用方法は、まず、端末100に電源が供給されれば、供給された電源を利用して前記端末100を起動することができる(ステップ301)。前記端末100の起動が完了すれば、前記端末100の制御部160は、複合表示運用モードが設定されているか否かを確認することができる(ステップ303)。この過程で、前記複合表示運用モードが設定されていない場合にはステップ305に進み、前記端末100の制御部160は、デフォルト設定された表示運用モード、例えば、第3表示部230にのみ端末の電源を供給し、端末100の機能、例えば、ファイル再生機能、ファイル検索機能、ウェブ接続機能、通話機能などを活性化させ、活性化したアプリケーションが生成するデータを前記第3表示部230に出力するように制御することができる。ここで、前記第3表示部230は、複合表示運用モードに設定された値ではなく、デフォルト設定された値によって運用される。また、設計者の意図、ユーザの設定などによって、前記第3表示部230は他の表示部に変更されることができる。
【0032】
一方、前記ステップ303で、複合表示運用モードが設定されていれば、前記制御部160は、設定された複合表示運用モードの表示モード値を確認し、ステップ307に進み、第1ないし第3表示部のデータの出力及び電源の供給を制御することができる。さらに詳細に説明すれば、前記制御部160は、現在設定された複合表示運用モードが第1表示部210ないし第3表示部230のうちどの表示部をターンオンするように設定されたモードであるか、表示部電源制御モード値を確認することができる。そして、前記制御部160は、前記表示部電源制御モード値を確認することによって当該表示部の電源供給を制御することができる。
【0033】
一方、前記制御部160は、端末の起動が完了した後、所定のスケジュール情報によって選択されたアプリケーション、例えば、待機画面出力プログラム、メニュー(またはウィジェット)出力プログラムなどを活性化させるように制御することができる。そして、前記制御部160は、前記複合表示運用モードのデータ出力方向制御モード値を確認して、前述のようなアプリケーションによって生成された画面、例えば、待機画面及びメニュー画面をどの表示部に出力するかを決定することができる。例えば、前記制御部160は、第1部分表示モード及び第1両方向表示モードが設定されている場合、前記第2表示部220及び第3表示部230に電源を供給し、前記第2表示部220にはメニュー画面を出力し、第3表示部230には待機画面を出力するように制御することができる。
【0034】
そして、複合表示運用モードを変更するための入力信号、例えば、第1部分表示モードを全体表示モードに変更するための入力信号が生成されれば、前記制御部160は、第1表示部210にさらに電源を供給し、前記待機画面を第1表示部210にも出力するように制御することができる。さらに、前記複合表示運用モードを変更するための入力信号、例えば、第1両方向表示モードを第3両方向表示モードに変更するための入力信号が発生すれば、前記制御部160は、第1表示部210には待機画面を、第2表示部220にはメニュー画面を、第3表示部230には分割された画面に待機画面とメニュー画面とを分割して出力するように制御することができる。ここで、ウェブへの接続機能を活性化させることによって、ウェブサーバーから一つのウェブページを受信し、前記ウェブページを前記第1表示部210及び第2表示部220の全画面に出力するように設定された場合、前記制御部160は、それぞれの前記ウェブページの画面を分割して、第1表示部210にウェブページのうち一部を、第2表示部220にウェブページのうち残りの一部を出力するように制御することができる。そして、前記制御部160は、第3表示部230には一つのウェブページに対応する画面を出力するように制御することができる。
【0035】
一方、前記制御部160は、ユーザの要請に応じて複合表示運用モード値を保存することができる。当該保存値は、端末100が再起動する場合に基本値として適用されて、表示部の選択的な電源供給と特定のデータの出力方向を決定するための基準として利用されることができる。そして、前記複合表示運用モードを設定するために、前記端末100は、特定の画面を介してそれぞれの表示モードに対応する特定のアイコン、イメージ及びテキストのうち少なくとも一つを含む画面インターフェースを提供して、ユーザがどの表示モードがどの表示部をターンオンさせ、どのデータをどの方式で出力するかを容易に分かるように支援することができる。そのために、前記端末100は、前記複合表示運用モードを設定するためのユーザインターフェースを提供することができる。前記ユーザインターフェースは、ユーザの設定によって前記第1表示部210ないし第3表示部230のうち少なくとも一つに出力されることができる。
【0036】
次いで、特定の入力信号が発生すれば、前記制御部160は、ステップ309で生成された入力信号が一般表示運用モードに変換するための入力信号であるか否かを確認することができる。前記入力信号が一般表示運用モードに変換するための入力信号である場合、前記制御部160はステップ305に進み、前述のように、デフォルト設定された表示モードによって端末100の機能を提供するように制御することができる。
【0037】
一方、ステップ309で、一般表示運用モードのための入力信号ではない場合には、ステップ311に進み、当該入力信号が終了のための入力信号であるか否かを確認する。もし、終了のための入力信号ではない場合には、ステップ307以前のステップに移動して、現在設定された複合表示運用モード及び現在生成された入力信号に基づく端末の機能を支援するように制御することができる。
【0038】
以上、本発明の実施形態による三つの表示部を有する端末の表示制御方法と、それを支援する端末の構造及び機能について説明した。以下では、図面を参照して、前述のような方法及び端末に基づいて運用される端末の運用によるユーザインターフェースを説明する。
【0039】
図4A及び図4Bは、本発明の第1実施形態によるデータの運用によるユーザインターフェースを示す図である。
【0040】
図4A及び図4Bに示されるように、ユーザは、端末100の電源を供給し、起動が完了すれば、特定のアプリケーション、例えば、メモ作成プログラムを活性化させることができる。このとき、前記ユーザは、端末100の複合表示運用モードを全体表示モード及び第1両方向表示モードに設定することができる。すなわち、ユーザは、端末100を運用するときに、第1表示部210ないし第3表示部230に電源が供給されるように制御するモードを選択するとともに、データを出力するときに、第1表示部210及び第3表示部230に同一のデータが出力されるように制御するモードを選択することができる。
【0041】
それにより、前記端末100は、メモ作成プログラムが選択され、活性化のための入力信号が発生すれば、図4Aに示されるように、メモ作成窓を第1表示部210に出力するように制御し、メモを作成するための入力機能のためのユーザインターフェース、例えば、Qwertyキーマップを第2表示部220に出力するように制御することができる。この過程で、前記端末100は、第1表示部210に設けられたタッチパネルの電源供給を遮断するか、または第1表示部210に設けられたタッチパネルから発生するタッチイベントを無視するように制御することができる。そして、前記端末100は、第2表示部220にQwertyキーマップを運用するためのタッチパネルをセットすることができる。
【0042】
一方、前記端末100は、複合表示運用モード値を確認して、図4Bに示されるように、第1表示部210に出力されるメモ作成窓を第3表示部230に出力するように制御することができる。そのために、前記端末100は、表示手段140に割り当てられたメモリ領域を第1表示部210ないし第3表示部230に対応するように分割し、それぞれの分割されたメモリ領域にそれぞれの表示部に出力されるデータを配列するように制御することができる。ここで、前記複合表示運用モード値に設定された第1両方向表示モードによって第1表示部210及び第3表示部230に同一のデータを出力する。それにより、前記端末100は、前記表示手段140のための割り当てられたメモリ領域を、第2表示部220のためのメモリ領域と前記第1表示部210及び第3表示部230のための共通メモリ領域とに区分することができる。
【0043】
図4A及び図4Bに示されるように、ユーザが、第2表示部220に出力されたQwertyキーマップを利用して“The current agenda is”を入力する場合、第1表示部210及び第3表示部230に当該テキストが同時に出力される。前記端末100は、ユーザが第2表示部220を介して特定の文字を入力すれば、当該文字を前記共通メモリ領域に書き込み、共通メモリ領域に書き込まれた文字を前記第1表示部210及び第3表示部230にそれぞれ出力するように制御することができる。
【0044】
一方、前述のように、前記端末100は、第1表示部210及び第3表示部230のための共通メモリ領域の設定及びデータの出力を説明したが、第1表示部210と第3表示部230のサイズが異なる場合、それぞれ表示手段140に割り当てられたメモリ領域上で当該表示部のための区分されたメモリ領域を定義することができる。また、前記端末は、第1表示部210だけのためのメモリ領域を割り当て、第1表示部210に書き込まれたデータを第3表示部230に出力するときに、第3表示部230の特性に関する情報を参照して、当該データのサイズを変更した後、第3表示部230に出力するように制御することもできる。前記表示部の特性は、前記端末100の起動中に初期化を行いつつ、当該表示部に関する情報を収集することができる。
【0045】
前述のように、本発明の実施形態による三つの表示部を有する端末のデータ運用方法及び装置は、設定された複合表示運用モードによって特定のアプリケーションの活性化によるデータを多様な方式で出力することができるように支援する。それにより、ユーザは、第2表示部220の運用によるデータを第1表示部210を介して確認しつつ第3表示部230に出力して、他人に当該データを迅速かつ容易に確認させることができる。
【0046】
図5A及び図Bは、本発明の第2実施形態によるデータの運用によるユーザインターフェースを示す図である。説明に先立って、ユーザは端末100に電源を供給し、ゲームアプリケーションを活性化させることを例として説明する。
【0047】
端末100は、図5Aに示されるように、ユーザが選択したゲームアプリケーションを支援するために、ゲームアプリケーションに必要な実行画面を第1表示部210に出力するように制御し、ゲームを行うための制御キーマップの画面を第2表示部220に出力するように制御することができる。このとき、前記端末100は、第2表示部220のタッチパネルのセットを、出力された制御キーマップを運用するように制御することができる。
【0048】
そして、前記端末100は、図5Bに示されるように、前記第1表示部210に出力される実行画面と前記第2表示部220に出力される制御キーマップ画面とを同時に出力するために、第3表示部230の画面を分割し、分割された画面に当該実行画面及び制御キーマップ画面を同時に出力するように制御することができる。この過程で、前記端末100は、ユーザの設定によって第3表示部230に配置されたタッチパネルへの電源の供給を遮断するか、またはタッチパネルから発生するタッチイベントを無効にするように制御することができる。また、前記端末100は、ユーザの設定によって第3表示部230に配置されたタッチパネルの領域のうち、第2表示部220に対応する制御キーマップが出力される領域を、制御キーマップを介するタッチイベントを生成するようにセットすることができる。それにより、第3表示部230を利用するユーザは、制御キーマップが出力される領域を利用して特定のタッチイベントを生成することができる。そして、前記端末100は、第1表示部210及び第2表示部220に出力されるデータを第3表示部230に出力するために、それぞれの表示部に出力されるデータのサイズを変更し、サイズの変更されたデータを第3表示部230に出力するように制御することができる。それにより、第3表示部230を利用するユーザは、第1表示部210を利用するユーザが第2表示部220に出力される制御キーマップをどの方式で運用するかを確認することができる。
【0049】
一方、前述のように、第1表示部210及び第2表示部220のうち少なくとも一つに出力されるデータを第3表示部230に出力することを説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。すなわち、ユーザの設定によって、前記端末100は、前記第1表示部210に出力されるデータのうち一部のデータと、前記第2表示部220に出力されるデータのうち一部のデータとのうち、少なくとも一つを前記第3表示部230に出力することも可能である。例えば、第1表示部210に多様なメニュー及び特定のテキストが出力されていると仮定すると、前記端末100は、複合表示運用モードによって前記第1表示部210に出力される特定のテキストのみを前記第3表示部230に出力するように制御することができる。そのために、前記端末100は、前記第1表示部210のうち前記第3表示部230に出力しようとする部分データの出力領域を設定することができる。また、前記部分データの出力領域はユーザが設定するように支援することができる。
【0050】
前述のようなユーザインターフェースを説明するに当って、メモ作成プログラムとゲームアプリケーションに対するデータの出力を基準として説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、本発明の端末100は、カメラの機能を活性化させるための入力信号が発生するときに、カメラを介して収集される画面を第1表示部210及び第3表示部230に出力するように制御することができる。また、カメラを制御するための制御キーマップを第2表示部220に出力するように制御することができる。それにより、ユーザは、カメラによって撮影されるユーザ自身がどの方式で撮影されるかを容易かつ迅速に認知することができる。また、本発明の端末100は、放送受信機能を活性化させるための入力信号が発生するときに、特定のチャンネルを介して収集される放送信号を第1表示部210及び第3表示部230に出力するように制御することができる。また、チャンネルを選択するためのキーマップを第2表示部220に出力するように制御することができる。このとき、前記端末100は、端末を支援するか否か及びユーザの要請に応じて、第3表示部230に出力されるチャンネル及びチャンネルの変更を第1表示部210と独立して駆動するように支援することができる。そのために、前記端末100は、複数のチャンネルのバッファリングを行う機能を提供することができる。それにより、多数のユーザは、ユーザ自身の所望するチャンネルをそれぞれの表示部を介して視聴することができる。
【0051】
また、前述のようなユーザインターフェースを説明するに当って、複合表示運用モードを表示部電源制御モードとデータ出力方向制御モードとにそれぞれ区分して設定することを例として説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。すなわち、前記端末100は、前記表示部電源制御モードと前記データ出力方向制御モードとを組みにして特定のモードを提供することも可能である。例えば、前記端末100は、全体表示モードを、第1表示部210ないし第3表示部230の全部に電源を供給しつつ、第1表示部210に出力されるべきデータを第3表示部230にも同様に出力すべきモードとして定義し、当該表示モードを提供することができる。また、前記端末100は、全体表示モードを、第1表示部210ないし第3表示部230の全部に電源を供給しつつ、第1表示部210及び第2表示部220に出力されるべきデータを第3表示部230に出力するべきモードとして定義することも可能である。このように、本発明の端末100は、前述のような表示部電源制御モードに含まれた多様な表示モードと、前記データ出力方向制御モードに含まれた多様な表示モードとを混合した複合表示運用モードをユーザが設定するように制御することができる。このとき、前記端末100は、前述のように、入力部120の特定のキーを介するモードの変更と、タッチスクリーン上にモードを変更するためのアイコンの出力及び選択による特定のモードの変更とを支援することができる。また、前記端末100は、それぞれのモードによる表示部の電源供給及びデータの出力方向などに関する情報をユーザに容易に認知させる表示モードを設定するための多様な情報が提供されるユーザインターフェースを提供することができる。そして、前述のように、複合表示運用モードの選択によって特定の表示部の電源供給を遮断するように支援することによって電源の節約を支援することができる。
【0052】
以上、前述のような端末100は、その提供される方式によって、近距離通信のための近距離通信モジュール、被写体の静止画/動画を撮影するためのカメラモジュール、前記端末100の有線通信方式または無線通信方式によるデータを送受信するためのインターフェース、インターネットネットワークと通信してインターネットの機能を行うインターネット通信モジュール、及びデジタル放送受信及び再生の機能を行うデジタル放送モジュールなどのように、前記で言及されていないか、または簡略に言及した構成要素をさらに備えてもよい。このような構成要素は、デジタル機器が収束(convergence)して行く傾向により、非常に多様に変形している。また、全部を列挙することはできないが、前記デバイスは前記言及された構成要素と同等の水準の構成要素をさらに備えることができる。また、本発明の端末100は、その提供される方式によって、前述のような構成要素から特定の構成要素が除かれるか、または他の構成要素で代替してもよい。これは、本技術分野の通常の知識を有する者なら容易に理解することができる。
【0053】
また、本発明の実施形態による三つの表示部を有する表示手段を提供する端末100は、多様な通信方式による通信サービスを提供することができる。例えば、前記端末100は、多様な通信システムに対応する通信プロトコル(communication protocols)に基づいて動作するあらゆる移動通信端末(mobile communication terminals)の他に、PMP(Portable Multimedia Player)、デジタル放送プレーヤー、PDA(Personal Digital Assistant)、音楽再生機器(例えば、MP3プレーヤー)、携帯ゲーム端末、スマートフォン(Smart Phone)、ハンドヘルドPC(Personal Computer)など、あらゆる情報通信機器、マルチメディア機器、及びそれに対する応用機器を含むことができる。
【0054】
以上、本発明を幾つかの好ましい実施形態によって説明したが、これらの実施形態は例示的なものであり、限定的なものではない。このように、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者なら、本発明の思想と特許請求の範囲に提示された権利範囲から逸脱することなく、均等論によって多様な変化及び修正が可能であることが理解できるであろう。
【符号の説明】
【0055】
110 無線通信部
120 入力部
130 オーディオ処理部
140 情報入出力部
150 保存部
160 制御部
210 第1表示部
220 第2表示部
230 第3表示部
【図1a】

【図1b】

【図1c】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
三つの表示部のうち少なくとも一つの表示部に供給される電源を制御する表示部電源制御モードと、アプリケーションの活性化によって生成されたデータを前記三つの表示部のうち少なくとも一つの表示部に出力するように指示するデータ出力方向制御モードのうち、少なくとも一つを設定するステップと、
前記設定によって現在活性化したアプリケーションによって生成されたデータを、前記三つの表示部のうち少なくとも一つの表示部に出力するステップと、を含むことを特徴とする三つの表示部を有する端末のデータ運用方法。
【請求項2】
前記表示部電源制御モードを設定するステップは、
三つの表示部が互いに隣接するように配置される第1表示部及び第2表示部と、前記第1表示部及び前記第2表示部と異なる側面上に第3表示部とが配置された状態において、
前記三つの表示部に電源を供給するように制御する全体表示モードを設定するステップと、
前記第1表示部の電源供給を遮断し、前記第2表示部及び前記第3表示部に電源を供給するように制御する第1部分表示モードを設定するステップと、
前記第2表示部の電源供給を遮断し、前記第1表示部及び前記第3表示部に電源を供給するように制御する第2部分表示モードを設定するステップと、
前記第1表示部及び前記第2表示部の電源供給を遮断し、前記第3表示部に電源を供給するように制御する第3部分表示モードを設定するステップと、
前記第1表示部及び前記第2表示部にのみ電源を供給するように制御する標準電源表示モードを設定するステップとのうち、少なくとも一つのステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の三つの表示部を有する端末のデータ運用方法。
【請求項3】
前記データ出力方向制御モードを設定するステップは、
前記三つの表示部が互いに隣接するように配置される前記第1表示部及び第2表示部と、前記第1表示部及び第2表示部と異なる側面上に第3表示部とが配置された状態において、
前記第1表示部及び第2表示部にのみデータを出力するように制御する標準出力表示モードを設定するステップと、
前記第1表示部に出力されるデータと同一のデータを前記第3表示部に出力する第1両方向表示モードを設定するステップと、
前記第2表示部に出力されるデータと同一のデータを前記第3表示部に出力する第2両方向表示モードを設定するステップと、
前記第1表示部及び前記第2表示部に出力されるデータを前記第3表示部に出力する第3両方向表示モードを設定するステップとのうち、少なくとも一つのステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の三つの表示部を有する端末のデータ運用方法。
【請求項4】
前記第3両方向表示モードを設定することによってデータを出力するデータ出力ステップをさらに含み、
前記データ出力ステップは、
前記第3表示部の画面を分割するステップと、
前記分割された画面のそれぞれに、前記第1表示部に出力されるデータ及び前記第2表示部に出力されるデータをそれぞれ区分して出力するステップと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の三つの表示部を有する端末のデータ運用方法。
【請求項5】
前記端末の動作状態をセットするステップをさらに含み、
前記データ出力ステップは、
前記端末の動作状態によって前記第3表示部に出力されるデータの出力方向を横方向モードまたは縦方向モードに変更して出力するステップであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち何れか一項に記載の三つの表示部を有する端末のデータ運用方法。
【請求項6】
前記第3両方向表示モードを設定することによってデータを出力するデータ出力ステップをさらに含み、
前記データ出力ステップは、
一つのアプリケーションを活性化させることによって生成されたデータを、前記第1表示部及び前記第2表示部の全画面に出力し、前記データを前記第3表示部に出力することを特徴とする請求項3に記載の三つの表示部を有する端末のデータ運用方法。
【請求項7】
前記表示部電源制御モード及び前記データ出力方向制御モードを設定する入力信号を受信するステップと、
前記入力信号によって前記制御モードを設定するためのユーザインターフェースを出力するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の三つの表示部を有する端末のデータ運用方法。
【請求項8】
互いに隣接するように配置される第1表示部及び第2表示部と、
前記第1表示部及び第2表示部と異なる側面上に配置される第3表示部と、
前記第1表示部、前記第2表示部及び前記第3表示部のうち少なくとも一つの表示部に供給される電源を制御する表示部電源制御モードの設定値、及びアプリケーションを活性化させることによって生成されたデータを、前記第1表示部、第2表示部及び第3表示部のうち少なくとも一つの表示部に出力するように指示するデータ出力方向制御モードの設定値のうち、少なくとも一つを保存する保存部と、
少なくとも一つのアプリケーションに対応するデータを、前記表示部電源制御モード及び前記データ出力方向制御モードのうち少なくとも一つの設定値によって活性化する少なくとも一つの特定の表示部に出力するように制御する制御部と、を備えることを特徴とする三つの表示部を有する端末。
【請求項9】
前記表示部電源制御モードは、
前記三つの表示部に電源を供給するように制御する全体表示モードと、
前記第1表示部の電源供給を遮断し、前記第2表示部及び前記第3表示部に電源を供給するように制御する第1部分表示モードと、
前記第2表示部の電源供給を遮断し、前記第1表示部及び前記第3表示部に電源を供給するように制御する第2部分表示モードと、
前記第1表示部及び前記第2表示部の電源供給を遮断し、前記第3表示部に電源を供給するように制御する第3部分表示モードと、
前記第1表示部及び前記第2表示部にのみ電源を供給するように設定を制御する標準電源表示モードとのうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項8に記載の三つの表示部を有する端末。
【請求項10】
前記データ出力方向制御モードは、
前記第1表示部及び第2表示部にのみデータを出力するように制御する標準出力表示モードと、
前記第1表示部に出力されるデータと同一のデータを前記第3表示部に出力する第1両方向表示モードと、
前記第2表示部に出力されるデータと同一のデータを前記第3表示部に出力する第2両方向表示モードと、
前記第1表示部及び前記第2表示部に出力されるデータを前記第3表示部に出力する第3両方向表示モードとのうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項8に記載の三つの表示部を有する端末。
【請求項11】
前記データ出力方向制御モードを変更するための入力信号を生成する入力部及びタッチスクリーンのうち少なくとも一つをさらに備え、
前記制御部は、
前記入力信号によって前記データ出力方向制御モードを変更し、前記変更されたデータ出力方向制御モードに指定された表示部にデータを出力するように制御することを特徴とする請求項10に記載の三つの表示部を有する端末。
【請求項12】
前記制御部は、
前記第3両方向表示モードを設定するときに、前記第3表示部の画面を分割し、前記分割された画面のそれぞれに、前記第1表示部に出力されるデータ及び前記第2表示部に出力されるデータをそれぞれ区分して出力するように制御することを特徴とする請求項10に記載の三つの表示部を有する端末。
【請求項13】
前記端末の動作状態をセットするセンサーをさらに備え、
前記制御部は、
前記端末の動作状態によって前記第3表示部に出力されるデータの出力方向を横方向モードまたは縦方向モードに変更して出力するように制御することを特徴とする請求項8ないし請求項12のうち何れか一項に記載の三つの表示部を有する端末。
【請求項14】
前記制御部は、
前記第3両方向表示モードが設定され、一つのアプリケーションを活性化させることによって生成されたデータを前記第1表示部及び前記第2表示部の全画面に出力する場合、前記一つのアプリケーションを活性化させることによって生成されたデータを前記第3表示部の全画面に出力するように制御することを特徴とする請求項10に記載の三つの表示部を有する端末。
【請求項15】
前記表示部電源制御モード及び前記データ出力方向制御モードを設定する入力信号を生成する入力部及びタッチスクリーンのうち少なくとも一つをさらに備え、
前記第1表示部、前記第2表示部及び前記第3表示部のうち少なくとも一つは、前記入力信号によって前記制御モードを設定するためのユーザインターフェースを出力することを特徴とする請求項8ないし請求項14に記載の三つの表示部を有する端末。

【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【公表番号】特表2013−519913(P2013−519913A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552804(P2012−552804)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際出願番号】PCT/KR2011/000886
【国際公開番号】WO2011/099784
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】