説明

二重筒構造の小型送風装置

【課題】 従来のハンディファンは、一方と他方が開放した、筒状の外筒でなる本体に、ダクトと、モータ並びにファンをそれぞれ収容する構造であり、外部電気でモータを駆動し、ファンを回して、外気(新鮮な空気)を吸込み、外気を、ダクトを介して、必要とする箇所に、効率的に送風する。しかし、外筒でなる本体では、ファン、モータと、吸込空気等による騒音問題と、これによる作業環境悪化、又は近辺の環境悪化等の問題がある。
【解決手段】 二重筒構造の小型換気装置を、内外筒で構成し、内外筒の間に、吸込通路を形成し、外筒の一方を閉塞する構成であって、内筒にファンとモータ、ダクトを設け、内筒の途中に、吸音材でなる連結筒部を形成し、吸込通路の吸込口に、空気誘導部材を設ける構成とした二重筒構造の小型換気装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マンホール内の酸欠防止、ガス中毒防止(作業環境の安全維持)とか、工場・地上での土管内作業等における煤煙・有毒ガス等の除去(作業内部に新鮮な空気を送風)、又は工場等における高熱作業の空気(冷気)送風手段として利用されている二重筒構造の小型送風装置(二重構造のハンディファン)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の小型送風機(ハンディファン)は、図7に示した従来技術がある。このハンディファンは、一方と他方が開放した、筒状の外筒でなる本体に、ダクト(蛇腹送風管)と、モータ並びにファンをそれぞれ収容する構造であり、外部電気を介してモータを駆動し、この駆動でファンを回して、外気(新鮮な空気)を吸込み、この外気を、ダクトを介して、必要とする箇所に、効率的に送風する構造である。しかし、外筒でなる本体では、ファン、モータと、吸込空気等による騒音問題と、これによる作業環境悪化、又は近辺の環境悪化等の問題がある。そこで、この騒音問題の解消、即ち、騒音低下が大切な要件となっている。その解決策を、先行文献より検討するが、具体的には、この種のハンディファンに関する分類では、原則として、有効と考えられる文献は見当たらなかったので、以下、関連する公報を示す。
【0003】
◎ 特開平8−285341号公報の文献が挙げられる(文献1とする)が、この文献は、換気管整理を図り、かつ持運びに有効な換気管収納ケースと換気装置の構造に関する。この目的を達成するために、換気管収容ケースを、長手方向において、半割り形状とし、この半割り形状を緊締具で、筒体とするとともに、この換気管収容ケースの端部に、換気管(ダクト)の自由端を、緊締する内鍔片(ストッパ部)を設ける構造である。しかし、この発明は、騒音問題を解消するものでなく、逆に、騒音を外部に拡散する問題を抱えているように考えられる。
【0004】
◎ 実開平5−17200号公報の文献が挙げられる(文献2とする)が、この文献は、マンホールへの給気を図る給気用防音型送風装置であり、軸流送風機を、吸音材付のカバーで囲繞し、この消音材で、騒音吸収を図りつつ、外部への騒音脱漏防止を図ることを意図する。しかし、この考案は、ケース内面に吸音材を付設した構造であり、特段、創作力において優れた構造とは、考えられない。
【0005】
◎ 実開平5−87288号公報の文献が挙げられる(文献3とする)が、この文献は、複数の電源で、作動可能とする構造であり、例えば、バッテリー、自動車のシガレットライタ、又は商用電源を利用可能とし、利便性を図る構造である。従って、この考案は、騒音問題の解消、即ち、騒音低下等の問題を捉えていないので、本発明とは、乖離がある。
【0006】
尚、ハンディファンでないが、本出願人は、洗車機、又はオイルミストコレクタにおいて、幾多の消音手段を採用する。例えば、特開2007−24008号公報の「送風機用の低騒音ファン装置」において、ケーシングの内壁面に吸音材を繞設し、消音を図る発明と、特開2011−16115号公報の「オイルミストコレクタの騒音防止機構」において、ケーシングに設けたパンチング筒体と、複数のパンチング板とを設けで消音効果を図る発明とかある。しかし、これらの構造は、基本的な構造が異なり、本発明に採用するには、改良点がある。また、処理対象物が異なることから、採用するには、問題を抱えているものと、考えられる。
【0007】
【特許文献1】特開平8−285341号公報
【特許文献2】実開平5−17200号公報
【特許文献3】実開平5−87288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記に鑑み、本発明は、ハンディファンに最適な、騒音解消、騒音低下等が図れる騒音防止(消音)装置を提供するが、その特徴は、以下のようになる。
イ) 内筒に、吸音材でなる連結筒部を形成することで、消音と、二重構造の小型送風装置を提供できる。
ロ) 吸音材でなる連結筒部を形成した、二重構造の小型送風装置であり、従来のハンディファンと同じ取扱と、重量が図れ(吸音材による軽量化)、かつ送風量の拡充が図れ、また移動時の持運びにも有効である。
ハ) 内外筒の間に、通路を形成し、かつこの外筒の一方を閉塞した二重筒構造の小型送風装置であり、吸込空気用の通路を、内筒の外側(外周)とすることで、ファン消音を図り、かつこの通路の空気を消音緩衝区域として活用すること、等にある。
ホ) 殊に、通路の空気を消音緩衝区域として活用し、かつ内筒に吸音材でなる連結筒部を形成することで、モータとファン消音効果と、装置の振動防止等を発揮できる。
へ) 通路の吸込側に、空気誘導部材としてのベルマウスを設けて、スムーズな外気(空気)の取入れと、この外気を、通路の一方(閉塞側)に、スムーズに移動可能とする。
ト) ダクトを、モータの尻側に設けた連結具で固定し、かつダクト吸込口の外周部を、内筒の内面に密着する構成であり、ダクトの着脱の容易化と、ダクトへの外気の流れとを確保できる。
チ) 連結筒部を構成する吸音材を、金属性の硬体で構成し、適度の強度確保と、内筒を無くしても、支障がない構造とすることにある。
リ) 外筒の吸込口の端部に設けたベルトと、端部との間に隙間を形成し、隙間は、ダクト収容時に、ダクトに設けたスプリングの反力で、圧着されてなくなり、また、隙間は、ダクトを延展する際に、ベルトの移動用のスペースとし、ベルトを、外筒の外面に移動可能とする構成であり、ダクトの内筒への収容と、ダクトの内筒からの容易な取出しを可能とする。
ヌ) ダクト吸込口に設けた帯体と、帯体に設けた取付腕とを利用し、モータに設けた螺軸に遊嵌し、かつ螺軸に螺着した止め具で、ダクト吸込口を、内筒の内面に密着して設けることで、ダクトの着脱の容易化と、ダクトと内筒との空気漏れを解消できる。
ル) 外筒の内側に、吸音材、又は邪魔板で、さらに消音を図る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、前記イ)〜ホ)の特徴を達成することを意図する。
【0010】
請求項1は、二重筒構造の小型送風装置を、内外筒で構成するとともに、この内外筒の間に、通路を形成し、また、この外筒の一方を閉塞する構成とした二重筒構造の小型送風装置であって、
この内筒にファンとモータ、及びダクトを設けるとともに、この内筒に、吸音材でなる連結筒部を形成し、また、前記通路の吸込口に、空気誘導部材を設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0011】
請求項2の発明は、前記イ)〜ホ)と、へ)の特徴を達成することを意図する。
【0012】
請求項2は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記空気誘導部材を、ベルマウスとする構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0013】
請求項3の発明は、前記イ)〜ホ)と、ト)の特徴を達成することを意図する。
【0014】
請求項3は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記ダクトを、前記モータの尻側に設けた連結具で固定するとともに、このダクト吸込口の外周部を、前記内筒の内面に密着するように設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0015】
請求項4の発明は、前記イ)〜ホ)と、チ)の特徴を達成することを意図する。
【0016】
請求項4は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記吸音材が、金属性の硬体で構成するとともに、この吸音材を、前記モータとダクト吸込側を囲繞するように設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0017】
請求項5の発明は、前記イ)〜ホ)と、リ)の特徴を達成することを意図する。
【0018】
請求項5は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記外筒の吸込口の端部に、ベルトを設け、このベルトと、この端部との間に隙間を形成し、この隙間は、このダクトを、前記内筒に収容した際に、このダクトに設けたスプリングの反力で、圧着されてなくなり、また、この隙間は、このダクトを延展する際に、前記ベルトの移動用のスペースとして利用し、このベルトを、前記外筒の外面に移動可能とする構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0019】
請求項6の発明は、前記イ)〜ホ)と、ヌ)の特徴を達成することを意図する。
【0020】
請求項6は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記ダクト吸込口には、環状の帯体を被覆し、この帯体の内側に設けた取付腕の中心孔を、前記モータの尻側に設けた螺軸に遊嵌するとともに、この螺軸に螺着した止め具で、前記ダクト吸込口を、前記内筒の内面に、密着して設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0021】
請求項7の発明は、前記イ)〜ホ)と、ル)の特徴を達成することを意図する。
【0022】
請求項7は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記外筒の内側に、吸音材を貼付するか、又は複数の邪魔板の如く、吸音手段を付設する構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【発明の効果】
【0023】
請求項1の発明は、二重筒構造の小型送風装置を、内外筒で構成するとともに、内外筒の間に、通路を形成し、また、外筒の一方を閉塞する構成とした二重筒構造の小型送風装置であって、
内筒にファンとモータ、及びダクトを設けるとともに、内筒に、吸音材でなる連結筒部を形成し、また、通路の吸込口に、空気誘導部材を設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0024】
これにより、請求項1は、前記イ)〜ホ)の特徴を達成できる。
【0025】
請求項2の発明は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
空気誘導部材を、ベルマウスとする構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0026】
これにより、請求項2は、前記イ)〜ホ)と、へ)の特徴を達成できる。
【0027】
請求項3の発明は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
ダクトを、モータの尻側に設けた連結具で固定するとともに、ダクト吸込口の外周部を、内筒の内面に密着するように設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0028】
これにより、請求項3は、前記イ)〜ホ)と、ト)の特徴を達成できる。
【0029】
請求項4の発明は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
吸音材が、金属性の硬体で構成するとともに、吸音材を、モータとダクト吸込側を囲繞するように設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0030】
これにより、請求項4は、前記イ)〜ホ)と、チ)の特徴を達成できる。
【0031】
請求項5の発明は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
外筒の吸込口の端部に、ベルトを設け、ベルトと、端部との間に隙間を形成し、隙間は、ダクトを、内筒に収容した際に、ダクトに設けたスプリングの反力で、圧着されてなくなり、また、隙間は、ダクトを延展する際に、ベルトの移動用のスペースとして利用し、ベルトを、外筒の外面に移動可能とする構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0032】
これにより、請求項5は、前記イ)〜ホ)と、リ)の特徴を達成できる。
【0033】
請求項6の発明は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
ダクト吸込口には、環状の帯体を被覆し、帯体の内側に設けた取付腕の中心孔を、モータの尻側に設けた螺軸に遊嵌するとともに、螺軸に螺着した止め具で、ダクト吸込口を、内筒の内面に、密着して設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0034】
これにより、請求項6は、前記イ)〜ホ)と、ヌ)の特徴を達成できる。
【0035】
請求項7は、請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
外筒の内側に、吸音材を貼付するか、又は複数の邪魔板の如く、吸音手段を付設する構成とした二重筒構造の小型送風装置である。
【0036】
これにより、請求項7は、前記イ)〜ホ)と、ル)の特徴を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本装置の全体の一部を断面と、その一部を欠截して示した拡大側面図
【図2】図1の全体正面図
【図3】図1の全体側面図
【図4】ダクトを延展した一部省略の側面図
【図5】マンホールに使用する状態の模式図
【図6−1】本装置の他の一例を、全体の一部を断面にして示した拡大側面図
【図6−2】本装置の別の一例を、全体の一部を断面にして示した拡大側面図
【図7】従来のハンディファンの全体の一部を断面にして示した拡大側面図
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の基本構造を、本発明のケーシングA(二重筒構造の小型送風装置)は、内外筒1、2でなり、この内外筒1、2の間(その外面1bと内面2a)には、通路3を形成する。
【0039】
この内筒1は、内筒1の外面1bと外筒2の内面2aとの間に複数本設けた支持腕5を介して、外筒2内に架承する。この架承により、前記通路3が形成される。そして、この内筒1は、金属製の一方筒部100(筒部:筒体)と、金属製の他方筒部101と、この一方筒部100、及び他方筒部101を繋ぐ、金属製の吸音材(制振材)でなる吸音筒部102とで構成される。尚、この吸音筒部102は、内筒1の一部か、必要により全部でも可能である。この一部等の場合には、より消音と、防振等に有効と考えられる。この吸音筒部102は、メッシュの間にアルミ繊維を挿入し、プレス成型した構造であり、多数の気孔を備え、吸音性と、通気性、防振性等を備える。尚、その他として、アルミ粒子をプレス成型した構造で、かつ多数の気孔を備え構成も採用可能と考えられる。また、この内筒1に設けた複数本の支持腕6で、その内部にモータ7を架承する。このモータ7の出力軸700(回転軸)にはファン8が、回転可能に設けられている。この内筒1内には、ビニール膜10aとスプリング10bで構成する蛇腹構造のダクト10が収容される。このダクト10のダクト吸込口1000(の外周部)は、内筒1の内面1aに、密着して設けるとともに、モータ7の尻側7aに、連結具を介して固止される。この一例の連結具は、このビニール膜のダクト吸込口1000には環状の帯体1001を被覆し、この帯体1001の内側には、椀状で、かつ複数本のバネ板材でなる取付腕1002を設けた構成とし、この取付腕1002の中心孔1002aを、モータ7の尻7a側に設けた螺軸701に遊嵌するとともに、この螺軸701に螺着した止め具702で固定される。この固定により、ダクト10がモータ7に取付けられるとともに、ダクト吸込口1000を、内筒1の内面1aに、密着して設けられる。このように、ダクト10は、モータ7と内筒1に、簡易に取付け、又は取外される。尚、吸音筒部102は、ダクト10のダクト吸込側10cに相当する箇所(モータ7の一部を含む)を囲繞する構造が望ましい。その理由は、経済性と、強度の確保、並びに軽量化等を達成するためである。
【0040】
尚、外筒2の一方2cは、蓋11で閉塞されるとともに、この蓋11と内筒1との間には、前記通路3の終端開口3aに繋がる通路300(終端通路)が形成される。この通路300は、内筒1の一方開口1dに連通されるとともに、内筒1の通路1cを解して、ダクト10のダクト吸込口1000に繋がる。また、この外筒2の他方2dは開放であり、内筒1の外面1bとの間が、外気の吸込口201となる。この外筒2の他方2dで、かつその外面2bには、バックル1200(必要により)を備えたベルト12(バンド)が可動自在に設けられており、このベルト12と他方2dの端部2d1との間には、隙間13が形成されている。この隙間13は、ダクト10を、内筒1に収容した際に、ダクト10に設けたスプリング10bの反力で、X方向に緊締されて、ダクト開口1003(給気開口)がベルト12に圧着されて、前記隙間13は、無くなる。また、このダクト10を開放する(ダクト開口1003より順次、内筒1の他方開口1dより延展した)際に、隙間13を利用して(隙間13が有ることで、ベルト10が、外筒2の外面2bを越え得る)、このベルト12を、外筒2の外面2b(周辺)に移動可能とする。
【0041】
図中、15は、ベルマウスでなる空気誘導部材で、この空気誘導部材15は、通路3の吸込口3bに設ける。この空気誘導部材15を利用し、この通路3に外気を取入れるとともに、通路3の終端開口3aに、スムーズに送風する。
【0042】
また、図6−1は外筒2の内面2a、及び/又は、蓋11の内面の全体に、吸音材16を張装し、さらに消音効果を図る。また、図6−1は外筒2の内面2a、又は、蓋11の内面の全体に、邪魔板17を突設し、さらに消音効果を図る。
【0043】
図中18はコード、20はコンセント、21はスイッチ、22は把手を、それぞれ示す。
【0044】
続いて、外気(空気)の流れを説明すると、図5の如く、ベルト12を外し、ダクト10を延展し、そのダクト開口1003を、マンホールの下部に設置する。そして、スイッチ21をオンすることで、モータ7が駆動し、ファン8が回転する。図1に矢視で示した如く、このファン8の回転により、通路3に設けたベルマウス15より、外気を吸込み、通路3を通った後、通路300に到る。その後、吸込み外気の略全部が、内筒1の一方開口1cと、ダクト吸込口1000を経由して、ダクト10内に至る。そして、このダクト10のダクト開口1003より、マンホール内に、外気が供給される構造である。この通路3を流れる外気の一部が、吸音材でなる吸音筒部102の気孔を通過して、内筒1とダクト10の隙間に通ることで、装置全体の消音効果が図れること、又は装置全体(内外筒1、2)に及ぼす振動防止、又はスムーズな外気の流れを確保できること、等に役立つ構造である。
【0045】
本発明の装置と、異なる装置であっても、同様な消音効果と、ダクトの容易な取付け、取外し、並びにダクトの収容の容易化等を達成できる構造は、本発明の範疇である。
【符号の説明】
【0046】
A ケーシング
1 内筒
1a 内面
1b 外面
1c 通路
100 一方筒部
101 他方筒部
102 吸音筒部
2 外筒
2a 内面
2b 外面
2c 一方
2d 他方
2d1 端部
201 吸込口
3 通路
3a 開口
3b 吸込口
300 通路
5 支持腕
6 支持腕
7 モータ
7a 尻側
700 出力軸
701 螺軸
702 止め具
8 ファン
10 ダクト
10a ビニール膜
10b スプリング
1000 ダクト吸込口
1001 帯体
1002 取付腕
1002a 孔
1003 ダクト開口
11 蓋
12 ベルト
1200 バックル
13 隙間
15 ベルマウス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重筒構造の小型送風装置を、内外筒で構成するとともに、この内外筒の間に、通路を形成し、また、この外筒の一方を閉塞する構成とした二重筒構造の小型送風装置であって、
この内筒にファンとモータ、及びダクトを設けるとともに、この内筒に、吸音材でなる連結筒部を形成し、また、前記通路の吸込口に、空気誘導部材を設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置。
【請求項2】
請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記空気誘導部材を、ベルマウスとする構成とした二重筒構造の小型送風装置。
【請求項3】
請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記ダクトを、前記モータの尻側に設けた連結具で固定するとともに、このダクト吸込口の外周部を、前記内筒の内面に密着するように設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置。
【請求項4】
請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記吸音材が、金属性の硬体で構成するとともに、この吸音材を、前記モータとダクト吸込側を囲繞するように設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置。
【請求項5】
請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記外筒の吸込口の端部に、ベルトを設け、このベルトと、この端部との間に隙間を形成し、この隙間は、このダクトを、前記内筒に収容した際に、このダクトに設けたスプリングの反力で、圧着されてなくなり、また、この隙間は、このダクトを延展する際に、前記ベルトの移動用のスペースとして利用し、このベルトを、前記外筒の外面に移動可能とする構成とした二重筒構造の小型送風装置。
【請求項6】
請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記ダクト吸込口には、環状の帯体を被覆し、この帯体の内側に設けた取付腕の中心孔を、前記モータの尻側に設けた螺軸に遊嵌するとともに、この螺軸に螺着した止め具で、前記ダクト吸込口を、前記内筒の内面に、密着して設ける構成とした二重筒構造の小型送風装置。
【請求項7】
請求項1に記載の二重筒構造の小型送風装置であって、
前記外筒の内側に、吸音材を貼付するか、又は複数の邪魔板の如く、吸音手段を付設する構成とした二重筒構造の小型送風装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6−1】
image rotate

【図6−2】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−113190(P2013−113190A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259206(P2011−259206)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(391008294)フルタ電機株式会社 (176)
【Fターム(参考)】