説明

亜鉛結合部分を有するホスホイノシチド3−キナーゼインヒビター

本出願は、亜鉛結合部分ベース誘導体を有するデアザプリン、チエノピリミジンおよびフロピリミジン、ならびにホスホイノシチド3-キナーゼ関連疾患および障害、例えば癌の治療におけるその使用に関する。本出願はさらに、ヒストンデアセチラーゼおよびホスホイノシチド3-キナーゼの両方に関連するヒストンデアセチラーゼ関連障害および疾患に治療に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):


(式中、


は単結合または二重結合を示し;
q、rおよびsは、独立して0または1であり、ここでq、rおよびsの少なくとも1つは1であり;
tは0または1であり;
nは、0、1、2、3または4であり;
pは、0、1または2であり;
XおよびYは、独立してCR1、N(R8)、SまたはOであり、ここでXおよびYの一方はCR1であり、他方はN(R8)、SまたはOであり;
G1は、CR1、S、O、NR10またはNS(O)2R10であり;
G2は、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、または置換もしくは非置換複素環であり;
G3は、置換もしくは非置換C1〜C8アルキル、置換もしくは非置換C2〜C8アルケニル、または置換もしくは非置換C2〜C8アルキニルであり;
各R8は、独立して水素、アシル、脂肪族または置換脂肪族であり;
各R1およびR2は、独立して非存在、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択され;
Raは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアリールまたは任意に置換されたヘテロアリールであり;
Rbは、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアリールまたは任意に置換されたヘテロアリールであるか;
あるいはRaおよびRbは、それらが結合する窒素原子と共に任意に置換された複素環式基を形成し;
R10は、水素、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択され;
Bはリンカーであり;
Cは:
(a)

(式中、Wは、OまたはSであり;Jは、O、NHまたはNCH3であり; R31は、水素または低級アルキルである);
(b)

(式中、Wは、OまたはSであり;Y2は非存在、NまたはCHであり;Zは、NまたはCHであり;R32およびR34は、独立して水素、ヒドロキシ、脂肪族基であり、ただし、R32およびR34が両方存在する場合、R32またはR34の一方はヒドロキシでなくてはならず、Y2が非存在である場合、R34はヒドロキシなくてはならないものとし;R33は、水素または脂肪族基である);
(c)

(式中、Wは、OまたはSであり;Y1およびZ1は、独立してN、CまたはCHである);および
(d)

(式中、Z、Y2およびWは、先に規定されたとおりであり;
R11およびR12は、独立して水素または脂肪族から選択され;
R21、R22およびR23は、独立して水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択される)
から選択される)
により表される化合物、もしくは幾何異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ化合物、それらの薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
Bが、直鎖C1〜C10アルキル、C1〜C10アルケニル、C1〜C10アルキニル、C1〜C10アルコキシ、アルコキシC1〜C10アルコキシ、C1〜C10アルキルアミノ、アルコキシC1〜C10アルキルアミノ、C1〜C10アルキルカルボニルアミノ、C1〜C10アルキルアミノカルボニル、アリールオキシC1〜C10アルコキシ、アリールオキシC1〜C10アルキルアミノ、アリールオキシC1〜C10アルキルアミノカルボニル、C1〜C10アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、C1〜C10アルキル(N-アルキル)アミノアルキル-アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノアルキルアミノ、アルキル(N-アルキル)アミノアルキルアミノ、(N-アルキル)アルキルカルボニルアミノアルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノアルキルアミノアルキル、アルキルピペラジノアルキル、ピペラジノアルキル、アルキルピペラジノ、アルケニルアリールオキシC1〜C10アルコキシ、アルケニルアリールアミノC1〜C10アルコキシ、アルケニルアリールアルキルアミノC1〜C10アルコキシ、アルケニルアリールオキシC1〜C10アルキルアミノ、アルケニルアリールオキシC1〜C10アルキルアミノカルボニル、ピペラジノアルキルアリール、ヘテロアリールC1〜C10アルキル、ヘテロアリールC2〜C10アルケニル、ヘテロアリールC2〜C10アルキニル、ヘテロアリールC1〜C10アルキルアミノ、ヘテロアリールC1〜C10アルコキシ、ヘテロアリールオキシC1〜C10アルキル、ヘテロアリールオキシC2〜C10アルケニル、ヘテロアリールオキシC2〜C10アルキニル、ヘテロアリールオキシC1〜C10アルキルアミノおよびヘテロアリールオキシC1〜C10アルコキシからなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
式(II):


(式中、X、Y、G1、G2、R1、R2、R8、n、p、q、r、s、BおよびCは、請求項1に規定されたとおりである)
により表される、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
G2が、任意に置換されたフェニル、ピリジル、ピリミジル、インダゾリル、ピロリルまたはベンズイミダゾリルである、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
G2が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、インダゾリル、ピロリルまたはベンゾイミダゾリル基であり、前記基が、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、アミノ、アシルアミノ、アセチルアミノまたはメチルアミノ基で置換される、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
式(IV)、(V)、(VI)または(VII);


(式中、


は、単結合または二重結合を表し;
G1、G2、R1、R2、R8、n、p、q、r、s、BおよびCは、請求項1に規定されたとおりであり;
mは、0、1、2または3であり;
G4は、NR8、SまたはOであり;
R3は、非存在、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択される)
により表される、請求項1記載の化合物、もしくは幾何異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ化合物、それらの薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグ。
【請求項7】
G2が以下:


(式中、R3、R8およびmは、請求項6に記載される意味を有する)
の群から選択される、請求項6記載の化合物。
【請求項8】
mが1であり、R3が、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノ、アシルアミノ、アセチルアミノおよびメチルアミノからなる群より選択される、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
式(X)、(XI)、(XII)または(XIII);


(式中、


は、単結合または二重結合を表し;
G1、G2、R1、R2、R8、n、p、q、r、s、BおよびCは請求項1に規定されたとおりであり;
mは、0、1、2または3であり;
R3は、非存在、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択され;
G4は、NR8、SまたはOであり;
oは、1、2、3、4、5、6、7または8である)
により表される、請求項1記載の化合物、もしくは幾何異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ化合物、それらの薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグ。
【請求項10】
G2が、以下:


(式中、R3、R8およびmは請求項9に記載される意味を有する)
の群から選択される、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
mが1であり、R3が、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノ、アシルアミノ、アセチルアミノおよびメチルアミノからなる群より選択される、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
式(XIV)、(XV)、(XVI)または(XVII);




(式中、G1、G2、n、p、B、C、R1、R2およびR8は、請求項1に規定されたとおりであり;
mは、0、1、2または3であり;
R3は、非存在、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択される)
により表される、請求項1記載の化合物。
【請求項13】
G2が以下:


(式中、R3、R8およびmは、請求項6に記載される意味を有する)
の群から選択される、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
mが1であり、R3が、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノ、アシルアミノ、アセチルアミノおよびメチルアミノからなる群より選択される、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
式XVIIIまたはXIX;


(式中、G2、n、p、B、C、R1、R2およびR8は、請求項1に規定されたとおりであり;
mは、0、1、2または3であり;
R3は、非存在、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択される)
により表される、請求項1記載の化合物。
【請求項16】
G2が、以下:


(式中、R3、R8およびmは、請求項6に記載される意味を有する)
の群から選択される、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
mが1であり、R3が、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノ、アシルアミノ、アセチルアミノおよびメチルアミノからなる群より選択される、請求項16記載の化合物。
【請求項18】
Bが:




(式中、dおよびeが、独立して0、1、2、3、4、5、6、7または8であり;
R100が、水素、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニルおよびC3〜C8シクロアルキルから選択される)
から選択される、請求項1、3、6、9、12または15記載の化合物。
【請求項19】
Cが-C(O)N(H)OHである、請求項15記載の化合物。
【請求項20】
式XXまたはXXI;


(式中、n、m、p、Y2、W、Z、G1、G2、G4、R1、R2、R3、R8、R32、R33およびR34が、請求項1に規定されたとおりであり;
G4が、NR8、SまたはOであり;
mが、0、1、2または3であり;
R3が、非存在、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択され;
M1が、非存在、O、S、NR8、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環、SO、SO2またはC=Oであり;
M2が、非存在、C1〜C6アルキル、O、NR8、複素環、アリール、ヘテロアリールまたはC=Oであり;
M3が、非存在、O、NR8、S、SO、S02、CO、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、アリール、ヘテロアリールまたは複素環であり;
M4が、非存在、O、NR8、ヘテロアリール、複素環またはアリールであり;
M5が、非存在、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、ヘテロアリール、複素環またはアリールである)
により表される、請求項1記載の化合物。
【請求項21】
G2が、以下:


(式中、R3、R8およびmは、請求項6に記載される意味を有する)
の群から選択される、請求項20記載の化合物。
【請求項22】
mが1であり、R3が、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノ、アシルアミノ、アセチルアミノおよびメチルアミノからなる群より選択される、請求項21記載の化合物。
【請求項23】
式XXIIまたはXXIII;




(式中、G1、G2、n、p、R1、R2、R3、R8は、請求項1に規定されたとおりであり;
t、vおよびwは、独立してO、1、2または3であり;
uは、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり;
mは、0、1、2または3であり;
G4は、NR8、SまたはOであり;
G5は、非存在、C1〜C8アルキルであるか、またはO、S、S(O)、SO2、N(R8)、C(O)の1つ以上で中断されたC1〜C8アルキルであり;
G6は、CR1またはNR8から選択され;
G7は、-CR1、-NR8、SまたはOから選択され;
R5およびR6は、独立して、非存在、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択される)
により表される、請求項1記載の化合物。
【請求項24】
G2が、以下:


(式中、R3、R8およびmは、請求項6に記載される意味を有する)
の群から選択される、請求項23記載の化合物。
【請求項25】
mが1であり、R3がヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノ、アシルアミノ、アセチルアミノおよびメチルアミノからなる群より選択される、請求項24記載の化合物。
【請求項26】
式XXIVまたはXXV:




(式中、G1、G2、n、p、R1、R2およびR8は、請求項1に規定されたとおりであり;
wおよびmは、それぞれ独立して0、1、2または3であり;
uは、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり;
G4は、NR8、SまたはOであり;
G5は、非存在、C1〜C8アルキルであるか、またはO、S、S(O)、SO2、N(R8)、C(O)の1つ以上で中断されたC1〜C8アルキルであり;
R3およびR4は、独立して、非存在、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択され;
R6は、非存在、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、CF3、CN、NO2、スルホニル、アシル、脂肪族、置換脂肪族、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環式および置換複素環式から選択される)
により表される、請求項1記載の化合物。
【請求項27】
G2が、以下:


(式中、R3、R8およびmが請求項6に記載される意味を有する)
の群から選択される、請求項26記載の化合物。
【請求項28】
mが1であり、R3が、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノ、アシルアミノ、アセチルアミノおよびメチルアミノからなる群より選択される、請求項27記載の化合物。
【請求項29】
表A:
























































































に示される化合物から選択される、請求項1記載の化合物、もしくは幾何異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ化合物、それらの薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグ。
【請求項30】
活性成分として請求項1記載の化合物および薬学的に許容され得る担体を含む、医薬組成物。
【請求項31】
PI3K関連疾患または障害の治療を必要とする被験体におけるPI3K関連疾患または障害の治療方法であって、該被験体に、請求項30記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
【請求項32】
前記PI3K関連疾患または障害が細胞増殖性障害である、請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記細胞増殖性障害が、乳頭腫、神経膠芽腫(blastoglioma)、カポジ肉腫、黒色腫、非小細胞肺癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、星状細胞腫、頭部癌、頚部癌、膀胱癌、乳癌、肺癌、結腸直腸癌、甲状腺癌、膵臓癌、胃癌、肝細胞癌、白血病、リンパ腫、ホジキン病およびバーキット病からなる群より選択される、請求項32記載の方法。
【請求項34】
mTOR媒介性疾患の治療を必要とする被験体に、請求項30記載の医薬組成物を投与する工程を含む、mTOR媒介性疾患の治療方法。
【請求項35】
HDAC媒介性疾患の治療を必要とする被験体に、請求項30記載の医薬組成物を投与する工程を含む、HDAC媒介性疾患の治療方法。
【請求項36】
PI3K媒介性疾患およびHDAC媒介性疾患の両方の治療を必要とする被験体に、請求項30記載の医薬組成物を投与する工程を含む、PI3K媒介性疾患およびHDAC媒介性疾患の両方の治療方法。

【公表番号】特表2012−514650(P2012−514650A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545452(P2011−545452)
【出願日】平成22年1月8日(2010.1.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/020495
【国際公開番号】WO2010/080996
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(501188889)キュリス,インコーポレイテッド (23)
【Fターム(参考)】