説明

交換レンズ及びカメラボディ

【課題】カメラの使用者にとって使い勝手の良いズーム倍率設定が可能な交換レンズ及びその交換レンズを装着可能なカメラボディを提供する。
【解決手段】交換レンズは、カメラボディに装着可能であって、被写体像の画角を調整可能なズームレンズと、ズームレンズを光軸方向に移動可能な駆動部と、使用者の操作に応じて、駆動部を駆動するための操作信号を発生する複数の操作部材と、カメラボディから、複数の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材の有効/無効を設定するための設定情報を受信する通信部と、駆動部を制御する制御部と、を備え、制御部は、通信部を介して受信した設定情報により有効に設定された操作部材からの操作信号に基づき駆動部を駆動し、受信した設定情報により無効に設定された操作部材からの操作信号に基づいては駆動部を駆動しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部材を操作するための操作手段を複数備えた交換レンズ、及びその交換レンズを装着可能なカメラボディに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の交換レンズユニットは、フォーカスレンズやズームレンズ等の光学系を機械的に駆動する機構を採用している。これに対して、近年、光学系をモータなどの電動アクチュエータにより駆動するデジタルカメラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この従来の交換レンズユニットはズーム倍率を調整可能である。
【0003】
元々、静止画(写真)撮影が主な用途であった交換レンズを装着可能なデジタルカメラにおいては、ズーム倍率の調整のために、交換レンズの鏡筒の周囲にリング状の回転操作部材(いわゆる、ズームリング)が設けられている。使用者がズームリングを回転させると、ズームリングの回転量に応じてズーム倍率が変化するため、使用者は直感的に所望のズーム倍率を得ることができる。
【0004】
一方、元々、動画撮影が主な用途であったビデオカメラにおいては、ズーム倍率の調整のためにレバーやボタンなどのスイッチ式の操作部材(いわゆる、ズームレバー)が設けられている。このようなビデオカメラにおいては、操作部材のオン/オフ操作に応じてアクチュエータがズームレンズを駆動する電動ズームにより、ズーム倍率が一定速度で変化する。したがって、使用者は、ズーム倍率を一定速度で継続的に変化させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2009/041063号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、交換レンズを装着可能なデジタルカメラにおいて、動画と静止画の両方を撮影可能なものが普及している。そのような交換レンズにおいては、ズーム倍率の調整のための操作部材として、ズームリングとズームレバーの両方を備えることが考えられる。しかしながら、ズームリングとズームレバーの両方を備えた交換レンズを装着したデジタルカメラを使用すると、誤操作が発生する可能性が生じる。例えば、一方の操作部材(例えば、ズームレバー)を操作中に、意図しないタイミングで、他方の操作部材(例えば、ズームリング)に触れてしまうと、ズームリングによりズーム倍率が変わってしまうため、使用者は思うようにズーム倍率を調整できなくなる。よって、複数の操作部材がデジタルカメラに備えられていると、カメラの使用者にとってズーム倍率の設定の使い勝手が良くない場合があった。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、操作手段を複数備えた交換レンズのズーム操作に関してカメラの使用者にとって使い勝手の良いカメラシステムを実現する交換レンズ及びカメラボディを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の交換レンズは、カメラボディに装着可能な交換レンズであって、被写体像の画角を調整可能なズームレンズと、ズームレンズを光軸方向に移動可能な駆動部と、使用者の操作に応じて、駆動部を駆動するための操作信号を発生する複数の操作部材と、カメラボディから、複数の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材の有効/無効を設定するための設定情報を受信する通信部と、駆動部を制御する制御部と、を備える。制御部は、通信部を介して受信した設定情報により有効に設定された操作部材からの操作信号に基づき駆動部を駆動し、受信した設定情報により無効に設定された操作部材からの操作信号に基づいては駆動部を駆動しない。
【0009】
上記課題を解決するために本発明のカメラボディは、ズームレンズを駆動するための複数の操作部材を備えた交換レンズを装着可能なカメラボディであって、交換レンズを介して入力した被写体像を撮像し画像データを生成する撮像部と、交換レンズにおける複数の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材の有効/無効を設定するための設定情報を設定する設定部と、設定情報を交換レンズに送信する通信部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、カメラボディが複数の操作部材(例えば、ズームリングとズームレバー)のうち少なくとも1つの操作部材(例えば、ズームリング)の有効/無効の設定情報を使用者の操作に基づいて設定し、交換レンズはその設定情報に基づいてズームレンズの駆動部を制御する。これにより、例えば、使用者はズームレバーを操作してズーム倍率を調整したいときに、ズームリングを無効に設定することにより、ズームリングに誤って触れてしまうことによりズーム倍率が意図せず変更してしまうことを防ぐことができる。よって、本発明によれば、使用者にとって使い勝手の良いズーム倍率設定が可能な交換レンズ及びその交換レンズを装着可能なカメラボディを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1のデジタルカメラの外観図
【図2】本発明の実施の形態1のデジタルカメラの背面図
【図3】本発明の実施の形態1のデジタルカメラの電気的構成図
【図4】本発明の実施の形態1におけるカメラボディの液晶モニタの画面表示の一例を示す図であって、(a)は撮影モード時の表示例、(b)はメニュー設定の画面の表示例、(c)は電動ズームの詳細設定の画面の表示例、(d)はズーム動作モード時の表示例を示す図
【図5】本発明の実施の形態1のデジタルカメラの初期動作の流れを示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態1において、ズームリングの操作が有効に設定されているときのズーム操作時の動作の流れを示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態1において、ズームリングの操作が無効に設定されているときのズーム操作時の動作の流れを示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1のデジタルカメラにおいて、交換レンズはズームレンズを駆動するための複数の操作部材(具体的には、ズームリングとズームレバー)を備える。カメラボディは、交換レンズの複数の操作部材のうち少なくとも1つの操作部材(本実施の形態においては、ズームリング)の有効/無効の設定情報を使用者の操作に基づいて設定し、交換レンズはその設定情報に基づいてズームレンズの駆動部を制御する。これにより、ズームリングを無効に設定することができ、例えば、使用者はズームレバーを操作してズーム倍率を調整したいときに、ズームリングに誤って触れることによりズーム倍率が意図せず変更してしまうことを防ぐことができる。よって、本実施の形態によれば、ズーム倍率設定に関する使用者の使い勝手を向上した交換レンズ及びその交換レンズを装着可能なカメラボディを実現することができる。
【0013】
1.構成
1−1.構成概要
実施の形態1のデジタルカメラの構成の概要について説明する。
【0014】
図1に、実施の形態1のデジタルカメラ100の外観図を示す。図1に示すように、デジタルカメラ100は、電動交換レンズ101と、電動交換レンズ101を装着可能なカメラボディ102とからなる。電動交換レンズ101は、使用者による操作に応じてズームレンズ駆動部(例えば、アクチュエータ)を制御することにより、ズーム倍率を変更可能な交換レンズである。電動交換レンズ101は、ズームレンズ駆動部を制御するための操作部材としてズームリング115とズームレバー118の両方を備えている。電動交換レンズ101は、ズームリング115が使用者によって操作されると、ズームリング115の操作に応じてズームレンズ駆動部を駆動し、ズームレンズの制御を行う。また、電動交換レンズ101は、ズームレバー118が使用者によって操作されると、ズームレバー118の操作に応じてズームレンズ駆動部を駆動し、ズームレンズの制御を行う。
【0015】
カメラボディ102は、レリーズ釦160を備えている。カメラボディ102は、使用者によるレリーズ釦160の操作を受け付けると、オートフォーカス動作をするように制御信号を、電動交換レンズ101に通知したり、電動交換レンズ101を介して形成される被写体像の撮影動作を実行したりすることができる。
【0016】
図2に、デジタルカメラ100(カメラボディ102)の背面図を示す。カメラボディ102は、背面部に、液晶モニタ163、タッチパネル162、及びカメラ側操作部170(中央釦204および十字釦205を含む。)等を備えている。カメラボディ102は、使用者によるタッチパネル162やカメラ側操作部170の操作を受け付けて、操作内容に従った各種制御を行う。
【0017】
図3に、デジタルカメラ100(電動交換レンズ101およびカメラボディ102)の電気的構成を示す。電動交換レンズ101は、レンズコントローラ120、レンズマウント130、フォーカスレンズ110およびズームレンズ112を含む光学系、フォーカスレンズ駆動部111、ズームレンズ駆動部113、絞り116、絞り駆動部117、ズームリング115、ズームレバー118、DRAM121、及びフラッシュメモリ122等を備えている。カメラボディ102は、カメラコントローラ153、ボディマウント140、CMOSイメージセンサ150、タイミングジェネレータ(TG)151、アナログフロントエンド(AFE)152、液晶モニタ163、タッチパネル162、レリーズ釦160、カメラ側操作部170、電源154、DRAM155、フラッシュメモリ156、カードスロット165、メモリカード164、及び縦横検知部166を備えている。
【0018】
1−2.電動交換レンズの各部の構成
電動交換レンズ101の各部の構成について説明する。
【0019】
レンズコントローラ120は、電動交換レンズ101全体を制御する。レンズコントローラ120は、使用者によるズームリング115の操作を受け付けると、ズームレンズ駆動部113を制御して、ズームレンズ112を駆動する。また、レンズコントローラ120は、使用者によるズームレバー118の操作を受け付けると、ズームレンズ駆動部113を制御して、ズームレンズ112を駆動する。レンズコントローラ120は、DRAM121及びフラッシュメモリ122に接続されており、必要に応じて、情報を書き込んだり、読み出したりすることができる。また、レンズコントローラ120は、レンズマウント130を介して、カメラコントローラ153と通信することができる。尚、レンズコントローラ120は、ハードワイヤードな電子回路で構成してもよいし、プログラムを用いたマイクロコンピュータなどで構成してもよい。
【0020】
レンズマウント130は、カメラボディ102が備えるボディマウント140と相俟って、電動交換レンズ101とカメラボディ102とを機械的および電気的に接続するための接続部材である。電動交換レンズ101とカメラボディ102とが機械的および電気的に接続されると、レンズコントローラ120とカメラコントローラ153とは通信可能な状態になる。
【0021】
DRAM121は、レンズコントローラ120による各種制御の際のワークメモリとして使用される。また、フラッシュメモリ122は、レンズコントローラ120により各種制御の際に使用されるプログラム、パラメータ、及びレンズデータ等を格納している。本実施の形態において、カメラボディ102から電動交換レンズ101に、ズームリング操作受付可否設定状態(すなわち、ズームリング115の操作の有効/無効)を示すズームリング操作受付可否設定情報が送信されると、そのズームリング操作受付可否設定情報はフラッシュメモリ122に格納される。
【0022】
フォーカスレンズ110は、電動交換レンズ101の光学系に入射されCMOSイメージセンサ150上に形成される被写体像のフォーカス状態を変化させるためのレンズである。フォーカスレンズ110のレンズ構成は何枚でも何群でもよい。フォーカスレンズ駆動部111は、レンズコントローラ120から通知される制御信号に基づいてフォーカスレンズ110を光学系の光軸に沿って進退するように駆動する。尚、フォーカスレンズ駆動部111は、例えば、ステッピングモータ、DCモータ、又は超音波モータなどにより実現できる。
【0023】
ズームレンズ112は、電動交換レンズ101の光学系で形成される被写体像の倍率を変化させるためのレンズである。ズームレンズ112のレンズ構成は何枚でも何群でもよい。ズームレンズ駆動部113は、レンズコントローラ120から通知される制御信号に基づいてズームレンズ112を光学系の光軸に沿って進退するように駆動する。尚、ズームレンズ駆動部113は、例えば、ステッピングモータ、DCモータ、又は超音波モータなどにより実現できる。
【0024】
絞り116は、複数の機械羽根を開閉可能に構成されている。絞り116は、電動交換レンズ101の光学系に入射する光の光量を調節することができる調節部材である。絞り駆動部117は、レンズコントローラ120から通知される制御信号に基づいて、絞り116の機械羽根の開閉状態を変化させる。尚、絞り駆動部117は、例えば、ステッピングモータ、DCモータ、又は超音波モータなどにより実現できる。
【0025】
ズームリング115は、電動交換レンズ101の外面に備わる操作部材である。ズームリング115は、電動交換レンズ101に対して相対的に回転するように構成されている。ズームリング115の回転位置及び回転速度は検出部(図示せず)により検出されて、レンズコントローラ120に通知される。レンズコントローラ120は、通知されたズームリング115の回転位置及び回転速度に基づいて、ズームレンズ駆動部113に対して駆動制御信号(ズーム制御信号)を供給する。
【0026】
ズームレバー118は、電動交換レンズ101の外面に備わる操作部材である。ズームレバー118は3点トグルスイッチ(SW)で構成される。レンズコントローラ120は、ズームレバー118が倒されたことを検出すると、ズームレバー118が倒された方向に基づいて、ズームレンズ駆動部113に対して駆動制御信号(ズーム制御信号)を供給する。この場合、ズーム制御信号は、ズームレンズ駆動部113がズームレンズ112を駆動可能な範囲における最高速度での駆動を指示する信号であって、ズームリング115の操作によるズーム制御信号と比較して、一定の速度での駆動とする。
【0027】
尚、レンズコントローラ120は、ズームレバー118の倒された方向と角度を検出し、検出した方向と角度に基づいて、ズームレンズ駆動部113に対して速度制限を行っても良い。この場合、ズーム倍率は、ズームレバー118が倒された方向と角度で決まる一定速度で変化する。
【0028】
1−3.カメラボディの各部の構成
カメラボディ102の各部の構成について説明する。
【0029】
カメラコントローラ153は、レリーズ釦160やカメラ側操作部170からの指示に応じて、デジタルカメラ100全体(例えば、CMOSイメージセンサ150など)を制御する。カメラコントローラ153は、垂直同期信号をタイミングジェネレータ(TG)151に通知する。これと並行して、カメラコントローラ153は、垂直同期信号に基づいて露光同期信号を生成する。カメラコントローラ153は、生成した露光同期信号を、ボディマウント140及びレンズマウント130を介して、レンズコントローラ120に周期的に繰り返し通知する。カメラコントローラ153は、DRAM155及びフラッシュメモリ156に接続されており、必要に応じて、情報を書き込んだり、読み出したりすることができる。カメラコントローラ153は、ハードワイヤードな電子回路で構成してもよいし、プログラムを用いたマイクロコンピュータなどで構成してもよい。
【0030】
DRAM155は、カメラコントローラ153による各種制御の際のワークメモリとして使用される。また、フラッシュメモリ156は、カメラコントローラ153により各種制御の際に使用されるプログラム及びパラメータ等を格納している。本実施の形態において、フラッシュメモリ156は、ズームリング操作受付可否設定状態(すなわち、ズームリング115の操作の有効/無効)を示すズームリング操作受付可否設定情報を格納している。
【0031】
CMOSイメージセンサ150は、電動交換レンズ101を介して入射される被写体像を撮像して画像情報を生成する。AFE152は、CMOSイメージセンサ150により生成された画像情報をアナログ形式のデータからデジタル形式のデータに変換する。カメラコントローラ153は、AFE152でデジタル化された画像情報に対して各種の画像処理を施す。ここで言う各種の画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、及びJPEG圧縮処理等であるが、これらに限定されるものではない。また、本発明においては、CMOSイメージセンサ150に代えて、例えば、NMOSイメージセンサやCCDイメージセンサなどの他の撮像素子を用いることもできる。
【0032】
CMOSイメージセンサ150は、TG151で制御されるタイミングで動作する。TG151で制御されるCMOSイメージセンサ150の動作は、静止画像の撮像動作、スルー画像の撮像動作、データ転送動作、及び電子シャッタ動作等を含む。スルー画像は主に動画像であり、静止画像の撮像のための構図を決めるために液晶モニタ163に表示されるものである。
【0033】
液晶モニタ163は、カメラボディ102の背面に配置され、カメラコントローラ153で処理された表示用の画像情報が示す画像を表示する。液晶モニタ163は、動画像と静止画とを選択的に表示可能である。また、液晶モニタ163は、画像の他に、デジタルカメラ100全体の設定条件等を表示可能である。本実施の形態では、表示手段の一例として液晶モニタ163を備えるが、有機ELディスプレイ等の他の表示手段を用いてもよい。
【0034】
タッチパネル162は、液晶モニタ163の表面に設けられており、使用者がタッチしたタッチパネル上の電極位置に関する情報を生成する。タッチパネル162は、電極位置に関する情報に基づいて、使用者がタッチしたタッチパネル上の位置座標を算出してカメラコントローラ153に通知する。
【0035】
ボディマウント140は、電動交換レンズ101が備えるレンズマウント130と相俟って、電動交換レンズ101およびカメラボディ102を機械的及び電気的に接続するための接続部材である。電動交換レンズ101とカメラボディ102とが機械的および電気的に接続されると、レンズコントローラ120とカメラコントローラ153とは、通信可能な状態となる。ボディマウント140は、カメラコントローラ153から受信した露光同期信号及びその他の制御信号を、レンズマウント130を介して、レンズコントローラ120に通知する。また、ボディマウント140は、レンズマウント130を介して、レンズコントローラ120から受信した信号をカメラコントローラ153に通知する。
【0036】
電源154は、デジタルカメラ100で消費するための電力を供給する。電源154は、例えば、乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電源154は、電源コードにより外部から供給される電力をデジタルカメラ100に供給するものであってもよい。電源154がオンされると、カメラコントローラ153は、カメラボディ102全体に電力を供給する。また、カメラコントローラ153は、ボディマウント140およびレンズマウント130を介して、電動交換レンズ101に電力を供給する。レンズコントローラ120は、電動交換レンズ101全体に電力を供給する。
【0037】
カードスロット165は、メモリカード164を着脱可能な接続手段である。カードスロット165は、メモリカード164を電気的及び機械的に接続可能である。なお、カードスロット165は、メモリカード164を制御する機能を備えてもよい。
【0038】
メモリカード164は、内部にフラッシュメモリ等の記憶手段を備えた外部メモリである。メモリカード164は、カメラコントローラ153で処理された画像情報等のデータを記憶可能である。また、メモリカード164は、内部に記憶する画像情報等のデータを出力可能である。メモリカード164から出力された画像情報は、カメラコントローラ153で処理され、例えば、液晶モニタ163で再生表示される。
【0039】
レリーズ釦160は、使用者の操作を受け付ける。レリーズ釦160は、半押しと全押しの二段階操作を受け付け可能になっている。使用者がレリーズ釦160を半押し操作することにより、カメラコントローラ153はオートフォーカス動作を実行する。また、使用者がレリーズ釦160を全押し操作すると、カメラコントローラ153はこの全押し操作のタイミングに応じて生成された画像情報をメモリカード164に記憶する。
【0040】
カメラ側操作部170は、上述した中央釦204及び十字釦205を含む操作部材の総称である。カメラ側操作部170は、MF(マニュアルフォーカス)/AF(オートフォーカス)を切り替えるスイッチを含む。カメラ側操作部170が使用者による操作を受け付けると、カメラコントローラ153は、使用者の操作に基づく指示内容に応じた各種制御を実行する。
【0041】
縦横検知部166は、カメラボディ102の向きが縦向きか横向き(正立状態)かを検知する。縦横検知部166は、検知した向きをカメラコントローラ153に送信する。
【0042】
1−4.ズームリングの有効/無効の設定
電動交換レンズ101のズーム設定モードについて説明する。図4(a)〜(d)は、カメラボディ102の液晶モニタ163上での表示例を示した図である。
【0043】
図4(a)は、デジタルカメラ100が画像を撮影するための撮影モードに設定されているときにおける、液晶モニタ163の通常状態の画面表示の一例を示した図である。
【0044】
使用者は、デジタルカメラ100の各種設定を行うとき、カメラボディ102の中央釦204を押下する。カメラコントローラ153は中央釦204の押下を検出すると、液晶モニタ163の表示内容を図4(a)に示す表示から図4(b)に示す表示に切り替える。図4(b)は、デジタルカメラ100の各種設定を変更することが可能なメニュー設定画面が表示された例を示している。このメニュー設定画面上で、使用者は、例えば、フォーカスモードをオートフォーカスモードにするか又はマニュアルフォーカスモードにするかを設定することが可能である。
【0045】
カメラボディ102に電動交換レンズ101が装着されている場合、図4(b)に示すメニュー設定画面において、「パワーズーム」と表示された電動ズーム設定項目L001が表示される。すなわち、カメラボディ102に、本実施の形態の電動交換レンズ101のような、使用者による操作に応じてズームレンズ駆動部113を制御することによりズーム倍率を変化させる電動交換レンズが装着されている場合、カメラコントローラ153はその装着を検出し、電動ズーム設定項目L001を表示する。一方、このような電動交換レンズではない、別の交換レンズが装着されている場合、電動ズーム設定項目L001は表示されない。
【0046】
使用者がカメラ側操作部170又はタッチパネル162を操作することにより電動ズーム設定項目L001が選択されると、カメラコントローラ153は、液晶モニタ163の表示内容を図4(b)の表示から、電動ズームの詳細設定が可能な図4(c)の表示に遷移させる。図4(c)に示される電動ズーム詳細設定画面では、カメラコントローラ153は、電動交換レンズ101のズームリング115の操作を無効にするか有効にするかを設定するための、ズームリング操作設定項目L002が表示される。このとき、カメラコントローラ153は、フラッシュメモリ156に記憶されている、ズームリング操作受付可否設定情報を読み出して、読み出したズームリング操作受付可否設定情報に基づいてズームリング操作設定項目L002のオン/オフを表示する。ズームリング操作受付可否設定情報は、使用者によるズームリング115の操作を有効とするか無効とするかを示すものであり、「オン」または「オフ」のいずれかの値をとる。図4(c)は、ズームリング操作受付可否設定情報が「オフ」であるときの表示例を示している。
【0047】
使用者がカメラ側操作部170又はタッチパネル162を操作することにより、ズームリング操作設定項目L002が選択されると、カメラコントローラ153はズームリング操作受付可否設定状態を切り替える。すなわち、ズームリング操作受付可否設定状態が「オン」であれば「オフ」に、「オフ」であれば「オン」に変更する。この変更に伴って、カメラコントローラ153は、変更後のズームリング操作受付可否設定状態を示すズームリング操作受付可否設定情報をフラッシュメモリ156に記憶すると共に、ズームリング操作受付可否設定情報を電動交換レンズ101に通知する。このように、使用者は、ズームリング操作受付可否の切替え設定を行うことにより、電動交換レンズ101のズームリング115の操作を無効にするか有効にするかを選択できる。
【0048】
図4(d)は、ズーム動作時の表示例を示す図である。ズームリング115やズームレバー118が操作されることにより、ズームレンズ112が駆動されると、図4(d)に示すように、ズーム焦点距離を示すズーム焦点距離情報300が表示される。図4(d)では、現在設定されている電動ズームの倍率を使用者が認識できるように、焦点距離の目盛り301と現在のズーム焦点距離を示す指標303を含むズーム焦点距離情報表示300が表示されている。
【0049】
2.動作
2−1.動作概要
実施の形態1のデジタルカメラ100の動作の概要について説明する。電動交換レンズ101が装着された状態で、使用者がカメラボディ102の電源スイッチ(図示せず)を操作することによりカメラボディ102の電源154がオン状態に切り換えられると、電力供給とともに、各種初期設定が行われる。
【0050】
カメラボディ102は、フラッシュメモリ156に記憶されているズームリング操作受付可否設定情報を読み出して、電動交換レンズ101に送信する。カメラボディ102に装着された電動交換レンズ101は、カメラボディ102から取得したズームリング操作受付可否設定情報に応じて、ズームリング115に対する操作を有効にするか又は無効にするかを決定する。
【0051】
デジタルカメラ100の使用者は、カメラボディ102のカメラ側操作部170又はタッチパネル162に対する操作にて、電動交換レンズ101のズームリング115の操作の受付可否を設定する事が可能である。カメラボディ102の操作にて、ズームリング115の操作受付可否の切替え設定が行われると、カメラボディ102は電動交換レンズ101へズームリング操作受付可否設定情報を送信する。電動交換レンズ101は、カメラボディ102からの情報に応じて、ズームリング115の操作を有効にするか又は無効にするかを切り替える。
【0052】
以下、電動交換レンズ101とカメラボディ102の初期動作及びズーム動作について、順に詳細を説明する。
【0053】
2−2.電動交換レンズをカメラボディに装着したときの初期動作
電動交換レンズ101をカメラボディ102に装着したときの初期動作について、図5を用いて説明する。図5は、デジタルカメラ100の電源オン時の撮像準備のための初期動作のシーケンスチャートを示す。カメラボディ102に電動交換レンズ101が装着された状態で、使用者がカメラボディ102の電源154をオンにすると(S300)、電源154は、ボディマウント140及びレンズマウント130を介して、電動交換レンズ101に電力を供給する(S301)。これにより、電動交換レンズ101の各部に電力が供給される(S302)。
【0054】
次に、カメラコントローラ153は、レンズコントローラ120に対して、電動交換レンズ101の認証情報を要求する(S303)。電動交換レンズ101の認証情報は、どのような交換レンズがカメラボディ102に装着されたか(例えば、電動交換レンズ101が装着されているか否か)に関する情報、及び電動交換レンズ101にアクセサリが装着されているか否かに関する情報を含む。レンズコントローラ120は、カメラコントローラ153からのレンズ認証要求に応答する(S304)。これにより、カメラコントローラ153は、レンズ認証を完了させて、カメラボディ102に電動交換レンズ101が装着されているか否か、及びテレコンバータレンズやワイドコンバータレンズ等のアクセサリが電動交換レンズ101に装着されているか否かを把握することができる(S305)。
【0055】
次に、カメラコントローラ153は、レンズコントローラ120に対して、初期化動作をするように要求する(S306)。これを受けて、レンズコントローラ120は、フォーカスレンズ110のリセット、ズームレンズ112のリセット、及び絞り116のリセット等の初期化動作を行う(S307)。レンズコントローラ120は、カメラコントローラ153に対して、レンズ初期化動作が完了した旨を応答する(S308)。これにより、カメラコントローラ153は、電動交換レンズ101が初期化されたことを把握することができる(S309)。
【0056】
次に、カメラコントローラ153は、レンズコントローラ120に対して、レンズデータを要求する(S310)。レンズデータは、電動交換レンズ101のフラッシュメモリ122に格納されている。
【0057】
カメラコントローラ153からのレンズデータ要求を受けて、レンズコントローラ120は、フラッシュメモリ122からレンズデータを読み出す(S311)。レンズコントローラ120は、読み出したレンズデータを、カメラコントローラ153に応答する(S312)。レンズデータは、レンズ名称、Fナンバー、ズーム制御可能範囲、フォーカス制御可能範囲、操作部材に関する情報など、電動交換レンズ101に特有の特性値である。また、レンズデータは、電動ズーム機能の有無(交換レンズ101において、ズームレンズ112が使用者の操作に機械的に連動して駆動されるのではなく、ズームレンズ駆動部113によって電動で駆動されるのか否か)に関する情報を含む。カメラコントローラ153は、レンズコントローラ120から電動ズーム機能の有無に関する情報及び操作部材に関する情報(交換レンズ101に設けられた操作部材の種類)を取得することにより、装着された交換レンズの電動ズーム機能の有無及び操作部材に関する情報を把握することができる。本実施の形態の電動交換レンズ101は、電動ズーム機能に関する操作部材として、ズームリング115およびズームレバー118の2つを備えている。したがって、レンズデータは、操作部材に関する情報として、ズームリング115とズームレバー118を備えていることを示す情報を含む。カメラボディ102が電動ズームに対応していれば、カメラコントローラ153は、電動交換レンズ101の電動ズームに関する各種制御を実行することができる。また、カメラボディ102が、電動交換レンズ101の操作部材に対応していれば、カメラコントローラ153は、装着された電動交換レンズ101が備える操作部材の操作可否の制御を行うことができる。以上の動作により、カメラコントローラ153は、装着された電動交換レンズ101のレンズデータ取得を完了する(S313)。
【0058】
カメラコントローラ153が、取得したレンズデータから、装着された交換レンズが電動ズーム対応で且つズーム倍率を操作することが可能な操作部材が複数(本実施の形態において、ズームリング115とズームレバー118)あると判断した場合、カメラコントローラ153は次のように動作する。すなわち、カメラコントローラ153は、フラッシュメモリ156に記憶されている、前回デジタルカメラ100を使用した使用者が設定したズームリング操作受付可否設定情報を読み出す(S314)。ズームリング操作受付可否設定情報は、電動交換レンズ101に設けられたズームリング115の操作を受け付けるか否かの設定状態を示している。カメラコントローラ153は、読み出したズームリング操作受付可否設定情報を電動交換レンズ101に通知する(S315)。電動交換レンズ101はカメラボディ102からのズームリング操作受付可否設定情報の通知を受けて、その通知に従ってズームリング115の操作を有効または無効に設定する(S316)。図5の例では、ズームリング115の操作を無効に設定した場合を示している。この場合、使用者によりズームリング115が操作されても、ズームレンズ112は駆動されない。レンズコントローラ120は、ズームリング操作受付可否設定情報をフラッシュメモリ122に記憶する。
【0059】
カメラボディ102が装着されている電動交換レンズ101のレンズデータを把握し、かつ電動交換レンズ101がズーム操作部材の操作可否の設定を完了すると、撮像可能な状態になる。この状態で、カメラコントローラ153は、レンズコントローラ120に対して、電動交換レンズ101の状態を示すレンズ状態データを定期的に要求する(S317)。レンズ状態データは、例えば、ズームレンズ112によるズーム焦点距離情報、フォーカスレンズ110の位置情報、絞り116の絞り値情報、ズームリング115が操作されたことを示すズームリング操作情報、およびズームレバー118が操作されたことを示すズームレバー操作情報などを含む。ズームリング操作情報は、ズームリング115の回転位置が変化したか否かの情報と、現在の回転位置及び回転速度等を含む。この要求に応えて、レンズコントローラ120は、カメラコントローラ153に対して、要求されたレンズ状態データを応答する(S318)。
【0060】
以上のように、カメラボディ102と電動交換レンズ101とが必要なデータの要求および応答を実行することにより、カメラボディ102と電動交換レンズ101は初期動作を終える。
【0061】
2−3.ズームリングの操作が有効に設定されている時のズーム制御
電動交換レンズ101のズームリング115が操作されたときのズーム制御について説明する。まず、ズームリング115の操作が有効に設定されている時のズーム制御について説明する。図6は、ズームリング115の操作が有効に設定され、その後にズームリング115が操作された時のズーム制御のシーケンスチャートを示す。
【0062】
デジタルカメラ100の使用者は、電動交換レンズ101のズームリング115でズーム操作を行いたいとき、カメラボディ102のメニュー設定画面(図4(b)の電動ズーム設定項目L001及び図4(c)のズームリング操作設定項目L002)で、ズームリング115の操作を有効に設定する。このメニュー設定画面上での使用者の操作に応じて、カメラコントローラ153は、ズームリング操作受付可否設定情報を「オン」に設定し(S401)、フラッシュメモリ156に記憶する。なお、すでにズームリング115の操作が有効に、すなわちズームリング操作受付可否設定情報が「オン」に設定済みであればこの設定は不要である。次に、カメラコントローラ153は、「オン」を示すズームリング操作受付可否設定情報を電動交換レンズ101に通知する(S402)。レンズコントローラ120は、カメラボディ102からの「オン」を示すズームリング操作受付可否設定情報を受けて、ズームリング115への操作を有効に設定する(S403)。レンズコントローラ120は、受信したズームリング操作受付可否設定情報をフラッシュメモリ122に記憶する。
【0063】
デジタルカメラ100の使用者が、電動交換レンズ101のズームリング115を操作すると、レンズコントローラ120はこの操作を検出する(S411)。レンズコントローラ120は、カメラコントローラ153から定期的に送られるレンズ状態データ要求(S412)に対して、ズームリング115が操作されたことを示すズームリング操作情報を含むレンズ状態データを返信する(S413)。
【0064】
カメラコントローラ153は、受信したズームリング操作情報により、ズームリング115が操作されたことを認識すると、ズームリング操作受付可否設定状態を判定する。具体的には、カメラコントローラ153は、フラッシュメモリ156に記憶されているズームリング操作受付可否設定情報を参照する。ここでは、ズームリング操作受付可否設定情報が「オン」であるため、液晶モニタ163にズームリング操作情報に含まれるズーム焦点距離情報の表示を行う(S414)。ズーム焦点距離情報300の表示は、図4(d)のようにズームレンズ112の位置によって決まる焦点距離がわかるように表示するものである。ズーム焦点距離情報の表示の代わりに、ズームレンズ112の位置のみを表示するようにしても良いし、焦点距離によって決まるズーム倍率を表示するようにしてもよい。
【0065】
一方、レンズコントローラ120はズームリング115が操作されると、ズームリング操作受付可否設定状態を判定する。具体的には、レンズコントローラ120は、フラッシュメモリ122に記憶されているズームリング操作受付可否設定情報を参照する。ここでは、ズームリング操作受付可否設定情報が「オン」であるため、ズームリング115の回転位置に基づいてズームレンズ駆動部113に駆動制御信号を送り、ズームレンズ112の駆動を開始する(S415)。カメラコントローラ153は、使用者がズームリング115を操作中においても、定期的にレンズ状態データの要求を行う(S416)。レンズコントローラ120は、ズーム焦点距離情報を含むレンズ状態データを応答する(S417)。このとき、ズームレンズ112が駆動されているため、レンズ状態データに含まれるズーム焦点距離情報は更新されていく。カメラコントローラ153は、レンズ状態データの応答を受け、更新されたズーム焦点距離情報に基づいて、液晶モニタ163のズーム焦点距離情報表示の更新を行う(S418)。このように、レンズ状態データ要求、レンズ状態データ応答、及びズーム焦点距離情報表示の更新は、ズームレンズ112が駆動されている間繰り返され、デジタルカメラ100の使用者は、液晶モニタ163で、ズームレンズ112の駆動状態や焦点距離を把握する事が可能となる。
【0066】
デジタルカメラ100の使用者は、電動交換レンズ101のズーム倍率が所望の倍率に達すると、ズームリング115の操作を終了する。レンズコントローラ120は、ズームリング115の操作が終了したことを検出すると(S421)、即座にズームレンズ駆動部113に停止命令を発し、ズームレンズ112の駆動を終了する(S422)。
【0067】
レンズコントローラ120は、カメラコントローラ153が定期的に行っているレンズ状態データ要求(S423)に対して、最終的にズームレンズ112が止まった位置に対応するズーム焦点距離情報及びズームリング115の操作が終了されたことを示すズームリング操作情報を含めた、レンズ状態データを応答する(S424)。
【0068】
2−4.ズームリング操作が無効に設定されている時のズーム制御
ズームリング115の操作が無効に設定されている時のズーム制御について説明する。図7はズームリング115の操作が無効に設定され、その後にズームリング115が操作された時のズーム制御のシーケンスチャートを示す。
【0069】
デジタルカメラ100の使用者は、電動交換レンズ101のズームリング115でのズーム操作を禁止にしたいとき、カメラボディ102のメニュー設定画面(図4(b)の電動ズーム設定項目L001及び図4(c)のズームリング操作設定項目L002)で、ズームリング115の操作を無効に設定する。このメニュー設定画面上での操作に応じて、カメラコントローラ153は、ズームリング操作受付可否設定情報を「オフ」に設定し(S501)、フラッシュメモリ156に記憶する。なお、すでにズームリング115の操作が無効、すなわちズームリング操作受付可否設定情報が「オフ」に設定済みであれば、この設定は不要である。次に、カメラコントローラ153は、「オフ」を示すズームリング操作受付可否設定情報を電動交換レンズ101に通知する(S502)。レンズコントローラ120は、カメラボディ102からの「オフ」を示すズームリング操作受付可否設定情報を受けて、ズームリング115への操作を無効に設定する(S503)。レンズコントローラ120は、ズームリング操作受付可否設定情報をフラッシュメモリ122に記憶する。
【0070】
レンズコントローラ120は、デジタルカメラ100の使用者が電動交換レンズ101のズームリング115を操作すると(S511)、定期的に行っているレンズ状態データ要求(S512)に対して、ズームリング115が操作されたことを示すズームリング操作情報を含んだレンズ状態データを返信する(S513)。このとき、レンズコントローラ120は、ズームリング操作受付可否設定状態を判定する。具体的には、レンズコントローラ120は、フラッシュメモリ122に記憶されているズームリング操作受付可否設定情報を参照する。ここでは、ズームリング操作受付可否設定情報が「オフ」であるため、レンズコントローラ120は、ズームレンズ駆動部113に対して、ズームリング115の操作に応じた駆動制御信号を送らない。つまり、使用者によりズームリング115の操作があったにもかかわらず、ズームレンズ112は駆動されない。
【0071】
一方、カメラコントローラ153はズームリング操作情報により、ズームリング115が操作されたことを認識すると、ズームリング操作受付可否設定状態を判定する。具体的には、カメラコントローラ153は、フラッシュメモリ156に記憶されているズームリング操作受付可否設定情報を参照する。ここでは、ズームリング操作受付可否設定情報が「オフ」であるため、カメラコントローラ153は、液晶モニタ163で、ズームリング115への操作が無効に設定されている旨を示す警告表示を行う(S514)。液晶モニタ163で警告表示が所定時間表示されると(S515)、カメラコントローラ153は、液晶モニタ163に表示されている警告表示を解除し、元の表示に戻す(S516)。
【0072】
なお、本実施の形態では、使用者によるズームレバー118に対する操作は、ズームリング115の操作が有効に設定されているか無効に設定されているかにかかわらず、常に受け付け可能にし、ズームレバー118の操作に応じてズームレンズ112を駆動する。したがって、ズームリング115への操作が有効となっている場合は、レンズコントローラ120は、ズームリング115およびズームレバー118のいずれが操作されてもそれぞれの操作に応じてズームレンズ112を駆動する。ただし、両方が同時に操作された場合は、いずれか(例えば、ズームリング115)への操作のみを有効にし、他方(例えば、ズームレバー118)への操作を無効として制御するようにしてもよい。ズームレバー118が操作された際のズーム制御のシーケンスについては、図6を用いて説明したズームリング115の操作に対するズーム制御と同様であるため、詳細な説明は割愛する。
【0073】
3.まとめ
本発明の実施の形態1のデジタルカメラ100は、電動交換レンズ101がズームレンズ112を駆動するための複数の操作部材(具体的には、ズームリング115とズームレバー118)を備え、カメラボディ102がその複数の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材(具体的には、ズームリング115)の有効/無効の設定情報を使用者の操作に基づいて設定し、電動交換レンズ101はその設定情報に基づいてズームレンズ駆動部113を制御している。これにより、例えば、使用者は、ズームレバー118を操作してズーム倍率を調整したいときに、ズームリング115の操作を無効に設定することにより、ズームレバー118を操作しているときに誤ってズームリング115を触って回転させてしまった場合に、意図せずズーム倍率が変更してしまうことを防止することができる。
【0074】
<他の実施の形態>
本発明は、実施の形態1に限定されず、種々の実施の形態が考えられる。以下、本発明の他の実施の形態について記載する。
【0075】
(1)実施の形態1において、ズームリング115の操作が無効に設定されているときにズームリング115が操作された場合、ズームリング115の操作の程度に関わらず、液晶モニタ163にズームリング115への操作が無効である旨の警告を表示した。しかしながら、ズームリング115の操作の程度に応じて、警告の表示/非表示を切り換えても良い。例えば、ズームリング115の操作が無効に設定されているときにズームリング115が操作された場合、カメラボディ102はズームリング115の操作の程度が所定の閾値を超えたときに、液晶モニタ163にズームリング115への操作が無効である旨の警告を表示してもよい。「ズームリング115の操作の程度が所定の閾値を超える」とは、例えば、ズームリング115が連続して操作される時間が所定時間を超えるか、又はズームリング115に対する一度の操作量(回転量)が所定量を超えるかを意味する。使用者が誤って、ズームリング115に触れてしまったときは、操作時間が閾値未満のごく短い時間であったり、操作量が閾値未満のごくわずかな量であったりする。そのような場合には、無効である旨の警告表示は行わない。このため、警告表示によって撮影が中断されることがない。一方、使用者がズームリング115でのズーム操作が可能であると勘違いして操作してしまったような場合は、操作時間や回転量が閾値を超えるため、ズームリング115への操作が無効である旨の警告表示を行う。これにより、使用者は勘違いに気づくことができる。
【0076】
(2)実施の形態1において、ズームリング115の操作が無効に設定されている場合、ズームリング115が操作されても、ズームレンズ112の駆動は行わないものとした。しかしながら、ズームリング115の操作が無効に設定されている場合であっても、ズームリング115に対する操作の程度が比較的大きいときは、ズームレンズ112の駆動を行っても良い。例えば、ズームリング115の操作が無効に設定されているときにズームリング115が操作された場合、レンズコントローラ120はその操作状況を監視し、ズームリング115の操作時間や操作量を判断する。ズームリング115の操作時間や操作量が所定の閾値を超えている場合は、ズームリング115への操作が無効に設定されていても、ズームリング115への操作に応じてズームレンズ駆動部113を制御してズームレンズ112を駆動し、ズーム倍率を変更する。このとき、操作時間や操作量が閾値を超えるまではズームレンズ112の駆動を行わないが、一旦閾値を超えたと判断すると、レンズコントローラ120は、ズームリング115への操作が開始されたときに遡ってその回転量を判断し、それに見合ったズームレンズ112の駆動を行うようにする。このようにすることで、使用者がズームリング115を大きく操作した場合にはそれに応じてズーム倍率を変更させることができる。すなわち、ズームリング115の操作が無効に設定されているときであっても、使用者が意図してズームリング115を操作したときには、ズーム倍率を変更することが可能となる。一方、使用者がズームリング115に意図せず触れてしまったような場合は、操作時間や操作量は少ないため、操作時間や操作量は所定の閾値を超えない。よって、ズームレンズ112を駆動せず、ズーム倍率を変更しない。これにより、使用者がズームリング115に意図せず触れてしまったときは、ズーム倍率が変更されることを防止することができる。
【0077】
(3)実施の形態1においては、電動交換レンズ101のみがズームレンズ112を駆動する操作部材を備える場合について説明した。具体的には、電動交換レンズ101が、ズーム操作のための操作部材を2つ(ズームリング115とズームレバー118)備える場合において、ズームリング115の操作を無効にすることが可能な構成について説明した。しかし、電動交換レンズ101側だけでなく、カメラボディ102もズームレンズ112を駆動可能な操作部材を備えても良い。このような場合に、上記実施の形態の思想を適用しても良い。すなわち、カメラボディ102がズーム操作が可能な操作部材を備える場合において、電動交換レンズ101側の操作部材を無効に設定可能にしても良い。
【0078】
例えば、電動交換レンズ101は、ズーム操作のための一つまたは複数の操作部材(ズームリング115及び/又はズームレバー118)を備える。一方、カメラボディ102は、電動ズームが可能な電動交換レンズが装着されたことを検出すると、カメラボディ102が備えるカメラ側操作部170やタッチパネル162に、ズーム操作の操作部材としての機能を割り当てる。これは、例えば、次のような構成により実現可能である。十字釦205の左右釦をズーム操作用に割り当て、これら左右釦の押下に応じて、カメラコントローラ153がレンズコントローラ120に対してズーム倍率変更のための情報を通知する。レンズコントローラ120は、この情報に基づいてズームレンズ駆動部113を制御する。これにより、カメラボディ102に対する操作に応じて電動交換レンズ101のズーム倍率を変更することができる。
【0079】
このような構成において、さらにカメラボディ102は、装着された電動交換レンズ101に備えられた操作部材に対する操作を有効にするか無効にするかを設定可能にする。これにより、デジタルカメラ100全体として、ズーム操作のための操作部材が複数個存在する場合に、電動交換レンズ101側の操作部材を有効にしたり無効にしたりすることが可能となる。例えば、電動交換レンズ101が備える操作部材のすべてを無効とし、カメラボディ102側での操作のみによって電動交換レンズ101のズーム操作を可能にすることもできる。電動交換レンズ101の操作部材を無効にすることにより、例えば単に電動交換レンズ101を手で保持して撮影しているときに誤って操作部材を触ってしまい、意図せずズーム倍率が変わってしまうことを防止できる。
【0080】
(4)実施の形態1においては、使用者の設定に応じて、ズームリング115の操作を無効とする構成について説明した。しかしながら、デジタルカメラ100の動作状態に応じて、ズームリング115の操作の有効/無効を動的に切り替えるようにしてもよい。具体的には、例えば、動画撮影をしているときにはズームリング115の操作を無効に設定し、それ以外の状態においてはズームリング115の操作を有効に設定するようにしてもよい。ここでの動画撮影とは、CMOSイメージセンサ150が撮像した一連の画像情報を動画として記録する動作を指す。動画撮影は、例えば撮影モードにおいて、カメラボディ102又は電動交換レンズ101に備えられた動画釦(図示せず)を押下した際に開始され、動画撮影中に再度動画釦が押下された際に終了する。動画撮影中は、CMOSイメージセンサ150が所定のフレームレート(例えば、30フレーム/秒)で撮像を行い、撮像動作毎に画像情報を出力する。カメラコントローラ153は、これらの画像情報を動画として、MPEG形式等で圧縮符号化処理してメモリカード164に記録する。デジタルカメラ100は、この動画撮影中においてはズームリング115の操作を無効にする。
【0081】
具体的には、使用者による動画釦の押下を検出して動画撮影を開始する時において、カメラコントローラ153は、「オフ」を示すズームリング操作受付可否設定情報を、フラッシュメモリ156に記憶すると共に、電動交換レンズ101に通知する。レンズコントローラ120は、そのズームリング操作受付可否設定情報をカメラボディ102から受けて、ズームリング115での操作を無効に設定する。レンズコントローラ120は、ズームリング操作受付可否設定情報をフラッシュメモリ122に記憶する。また、使用者による動画釦の押下を検出して動画撮影を終了するときにおいて、カメラコントローラ153は、「オン」を示すズームリング操作受付可否設定情報を、フラッシュメモリ156に記憶すると共に、電動交換レンズ101に通知する。レンズコントローラ120はカメラボディ102からの「オン」を示すズームリング操作受付可否設定情報を受けて、ズームリング115への操作を有効に設定する。レンズコントローラ120は、ズームリング操作受付可否設定情報をフラッシュメモリ122に記憶する。動画撮影中は、図7を参照して説明したズームリング115が無効のときの動作と同様の動作を行うことにより、ズームリング115への操作を無効とする。
【0082】
なお、デジタルカメラ100が動画撮影をしている間はズームリング115の操作を無効とし、それ以外の状態においては使用者による設定通りにズームリング115の有効/無効を設定するようにしてもよい。これは次のようにして実現可能である。動画撮影開始時に、カメラコントローラ153はズームリング操作受付可否設定情報をフラッシュメモリ156から読み出して別の領域(例えば、フラッシュメモリ156内において、ズームリング操作受付可否設定情報を格納する領域とは別の領域)に保存する。その後、カメラコントローラ153は、電動交換レンズ101に「オフ」を示すズームリング操作受付可否設定情報を通知する。また、動画撮影終了時に、カメラコントローラ153は、ズームリング操作受付可否設定情報をさきほど保存した別の領域から読み出して、その内容をズームリング操作受付可否設定情報として電動交換レンズ101に通知する。
【0083】
(5)実施の形態1においては、操作部材(ズームリング115)の有効/無効を、使用者の設定に基づいて決定した。しかし、デジタルカメラ100の向きに応じて、カメラボディ102が操作部材の有効/無効を設定しても良い。例えば、カメラボディ102の縦横検知部166が、カメラボディ102の向きが縦向きか横向きかを検知し、検知した向きをカメラコントローラ153に送信する。カメラコントローラ153は、検知されたカメラボディ102の向きが横向き(正立状態)であれば、交換レンズ101の操作部材を有効に設定する。一方、検知されたカメラボディ102の向きが縦向きであれば、カメラコントローラ153は、交換レンズ101の操作部材(ズームリング115及び/又はズームレバー118)を無効に設定する。交換レンズ101の操作部材を無効に設定したときは、カメラボディ102の操作部材(例えば、カメラ側操作部170及びタッチパネル162)による、ズームレンズ駆動部113を駆動可能にする。これは、カメラボディ102が縦向きの場合、使用者にとって交換レンズ101に設けられた操作部材が操作しにくい場合があり、カメラボディ102の操作部材を用いる方が使用者にとって操作性が向上すると考えられる場合もあるからである。
【0084】
(6)実施の形態1においては、ズームリング115に対する操作を有効とするか無効とするかを設定可能にする構成について説明した。しかし、ズームリング115の代わりに、ズームレバー118について有効とするか無効とするかを設定可能にしてもよい。また、ズームリング115およびズームレバー118の各々について、有効か無効かを設定可能にしてもよい。
【0085】
(7)実施の形態1においては、ズームレンズ112を駆動する場合について説明したが、他の部材を駆動する場合にも、上述した実施の形態1及び他の実施の形態を適用できる。例えば、フォーカスレンズ110を駆動する場合でも適応できる。具体的には、フォーカスレンズ110を駆動するための複数の操作部材(例えば、フォーカスリングとフォーカスレバー)が電動交換レンズ101に備えられている場合、その操作部材のうちの少なくともいずれか一方(例えば、フォーカスリング)の操作の有効/無効を設定可能にしても良い。フォーカスリングは、電動交換レンズ101の外面に備わる操作部材である。フォーカスリングは、電動交換レンズ101に対して相対的に回転するように構成される。フォーカスリングの回転位置及び回転速度は検出部(図示せず)により検出されて、レンズコントローラ120に通知される。レンズコントローラ120は、通知されたフォーカスリングの回転位置及び回転速度に基づいて、フォーカスレンズ駆動部111に対して駆動制御信号を供給する。フォーカスレバーは、電動交換レンズ101の外面に備わる操作部材である。フォーカスレバーは、例えば、ズームレバー118と同様に、3点トグルスイッチ(SW)で構成される。レンズコントローラ120は、レバーが倒されたことを検出すると、レバーが倒された方向に基づいて、フォーカスレンズ駆動部111に対して駆動制御信号を供給する。
【0086】
上記実施の形態1及び他の実施の形態それぞれに開示した思想は、当業者が適宜組み合わせることができる。
【0087】
上記実施の形態では撮像装置の一例としてデジタルカメラ100を例示したが、本発明の思想はデジタルカメラへの適用に限定されない。本発明の思想は、ムービーカメラ、カメラ付き携帯電話などの撮像装置であって、ズーム機能を備えた交換レンズを装着可能な交換レンズ式の撮像装置に適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、デジタルカメラ、ムービーカメラ、カメラ付き携帯電話などの撮像装置であって、ズーム機能を備えた交換レンズを装着可能な交換レンズ式の撮像装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0089】
100 デジタルカメラ
101 電動交換レンズ
102 カメラボディ
110 フォーカスレンズ
111 フォーカスレンズ駆動部
112 ズームレンズ
113 ズームレンズ駆動部
115 ズームリング
116 絞り
117 絞り駆動部
118 ズームレバー
120 レンズコントローラ
121 DRAM(レンズ側)
122 フラッシュメモリ(レンズ側)
130 レンズマウント
140 ボディマウント
150 CMOSイメージセンサ
151 TG
152 AFE
153 カメラコントローラ
154 電源
155 DRAM(ボディ側)
156 フラッシュメモリ(ボディ側)
160 レリーズ釦
162 タッチパネル
163 液晶モニタ
164 メモリカード
165 カードスロット
170 カメラ側操作部
204 中央釦
205 十字釦

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラボディに装着可能な交換レンズであって、
被写体像の画角を調整可能なズームレンズと、
前記ズームレンズを光軸方向に移動可能な駆動部と、
使用者の操作に応じて、前記駆動部を駆動するための操作信号を発生する、複数の操作部材と、
前記カメラボディから、前記複数の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材の有効/無効を設定するための設定情報を受信する通信部と、
前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記通信部を介して受信した設定情報により有効に設定された操作部材からの操作信号に基づき前記駆動部を駆動し、前記受信した設定情報により無効に設定された操作部材からの操作信号に基づいては前記駆動部を駆動しない、
交換レンズ。
【請求項2】
前記設定情報により無効に設定された操作部材において使用者の操作を受け付けた場合であっても、使用者による操作時間又は操作量が所定値を超えたときは、前記制御部は、前記無効に設定された操作部材からの操作信号に基づいて前記駆動部を駆動する、請求項1記載の交換レンズ。
【請求項3】
前記通信部が前記カメラボディから前記駆動部を駆動するための操作信号を受信したとき、前記制御部は前記カメラボディから受信した操作信号に基づいて前記駆動部を制御する、請求項1記載の交換レンズ。
【請求項4】
ズームレンズを駆動するための複数の操作部材を備えた交換レンズを装着可能なカメラボディであって、
前記交換レンズを介して入力した被写体像を撮像し画像データを生成する撮像部と、
前記交換レンズにおける前記複数の操作部材のうちの少なくとも1つの操作部材の有効/無効を設定するための設定情報を設定する設定部と、
前記設定情報を前記交換レンズに送信する通信部と、を備えた
カメラボディ。
【請求項5】
使用者からの操作を受け付ける操作部材をさらに備え、
前記設定部は、前記カメラボディの前記操作部材で受け付けた使用者の操作に基づいて前記設定情報を設定する、請求項4記載のカメラボディ。
【請求項6】
前記設定部は、前記カメラボディの動作状態に応じて前記設定情報を設定する、請求項4記載のカメラボディ。
【請求項7】
前記交換レンズの前記複数の操作部材は、回転操作に応じて前記ズームレンズを駆動するための操作信号を発生させるズームリングを含み、
前記設定部は、動画撮影時において前記ズームリングを無効に設定する、請求項6記載のカメラボディ。
【請求項8】
前記カメラボディの向きを検知する検知部をさらに備え、
前記設定部は、検知されたカメラボディの向きに応じて前記設定情報を設定する、請求項4記載のカメラボディ。
【請求項9】
前記カメラボディは、使用者の操作により、前記ズームレンズを駆動するための操作信号を生成する操作部材をさらに備え、
前記通信部は、前記カメラボディの前記操作部材により生成された前記操作信号を前記交換レンズに送信する、請求項4記載のカメラボディ。
【請求項10】
所定の情報を表示する表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、をさらに備え、
前記通信部が、前記交換レンズから、前記設定情報により無効に設定された操作部材に対する使用者の操作に関する情報を受けた場合、前記制御部は、使用者により操作された操作部材が無効に設定されている旨を示す情報を前記表示部に表示させる、
請求項4記載のカメラボディ。
【請求項11】
前記交換レンズから、前記設定情報により無効に設定された操作部材に対する使用者の操作に関する情報を受けた場合、使用者による操作時間又は操作量が所定値を超えるときのみ、使用者により操作された操作部材が無効に設定されている旨を示す情報を前記表示部に表示させる、請求項10記載のカメラボディ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−61628(P2013−61628A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−106766(P2012−106766)
【出願日】平成24年5月8日(2012.5.8)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】