説明

仮想世界オブジェクトを特定および評価するためのシステム、方法、およびコンピュータ読み出し可能な媒体

【課題】仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するためのシステム、方法、およびコンピュータ読み出し可能な媒体を提供する。
【解決手段】本方法は、仮想世界の領域における第1および第2のVUオブジェクトを第1のユーザに対して1回目に表示装置に表示するステップを含み、第1のVUオブジェクトの表示を変更する第2のVUオブジェクトを特定するステップをさらに含む。本方法は、第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報とユーザ表示プリファレンス情報の評価情報との両方に基づいて第2のVUオブジェクトを表示せずに、仮想世界の領域における第1のVUオブジェクトを第1のユーザに対して表示装置に表示するステップをさらに含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、仮想世界オブジェクトを特定および評価するためのシステム、方法、およびコンピュータ読み出し可能な媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
仮想世界は、オンライン・インターフェースを通じて複数のユーザによってアクセスされるインタラクティブな模擬環境である。ユーザは、人間型の2次元または3次元グラフィカル表現であるアバターを介して仮想世界で居住および対話を行う。仮想世界には数多くの様々な種類がある。しかしながら、多くの仮想世界に一般的に共通な幾つかの特徴がある(i)共有空間:本世界は、数多くのユーザが同時に参加できる、(ii)グラフィカル・ユーザ・インターフェース:本環境は、空間を視覚的に示しており、形式の範囲は、2次元「漫画(cartoon)」画像から、より没入型の3次元環境まである、(iii)即時性:対話はリアルタイムで生じる、(iv)対話性:本環境は、カスタム化された内容をユーザが変更、発展、構築、または送信することができるようにしている、(v)持続性:本環境の存在は、個人のユーザがログインするかどうかに関わらず継続する、(vi)社会化/コミュニティ:本環境は、例えばチーム、ギルド、クラブ、同居者、近所付き合いなどといった社会的なグループの形成を可能かつ奨励する。
【0003】
アバターは、広範囲のビジネスおよび社会的経験を有し得る。そのようなビジネスおよび社会的経験は、オンライン世界であるセカンドライフ(Second Life)において提供されるように、オンライン仮想世界においていっそう一般的かつますます重要になってきている(Second Lifeは、米国または他の国々あるいはその両方におけるリンデン・リサーチ社の商標である)。
【0004】
可視フィールドは、特定のユーザとっての視野である。特定のユーザにとっての可視フィールドは、仮想世界オブジェクト(virtual universe object:「VUオブジェクト」とも称する)および他のユーザに属するアバターである。VUオブジェクトは、仮想世界においてユーザを表さない要素である。VUオブジェクトは、例えば、仮想世界における建物、彫像、掲示板、標識、および広告であってもよい。特定のユーザの可視フィールドは、ユーザの仮想世界クライアントに現在ロードされている形状およびテクスチャに従って仮想世界グリッド・ソフトウェアによって決定される。仮想世界グリッドは、各仮想世界クライアントに対して送られた処理データに基づいてユーザがオブジェクトを見る時間の長さを決定する。VUオブジェクトは、汎用固有識別子(Universally Unique Identifier:UUID)によって特定され、UUIDは、テーブルおよびすべての識別子が固有だろうという予想で合成されたデータベースをも可能にする、VUオブジェクトに関連付けられた固有識別子である。各VUオブジェクトは、固有のUUIDを有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
仮想世界内のユーザの広範なコミュニティに対して不快と思われるVUオブジェクトをユーザが作成または取得すると、問題が生じることがある。典型的には、ユーザは、仮想世界のホストが不快なVUオブジェクトを見て削除するまで、当該不快なVUオブジェクトの位置を回避しなければならない。しかしながら、仮想世界は複雑かつ比較的広範囲であるために、ホストが効果的にVUオブジェクトを監視して、広範なコミュニティのユーザにとってどれが不快かを判断するのは非常に困難である。
【0006】
したがって、本願発明者は、仮想世界におけるVUオブジェクトをユーザが特定および評価することができるようにするためのシステム、方法、およびコンピュータ読み出し可能な媒体が必要であると認識した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
例示の一実施の形態に係る仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するためのシステム、方法、およびコンピュータ読み出し可能な媒体を提供する。本方法は、仮想世界の領域における第1および第2のVUオブジェクトを第1のユーザに対して1回目に表示装置に表示するステップを含む。本方法は、第1のVUオブジェクトの表示を変更する第2のVUオブジェクトを特定するステップをさらに含む。本方法は、第2のVUオブジェクトのユーザ認識を特定する第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報を入力するステップをさらに含む。本方法は、仮想世界の領域において第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための評価情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を入力するステップをさらに含む。本方法は、ユーザ表示プリファレンス情報を第1の記憶位置に記憶するステップをさらに含む。ユーザ表示プリファレンス情報は、仮想世界の領域と第1のユーザとに関連付けられる。本方法は、1回目後の2回目において、第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報とユーザ表示プリファレンス情報の評価情報との両方に基づいて第2のVUオブジェクトを表示せずに、仮想世界の領域における第1のVUオブジェクトを第1のユーザに対して表示装置に表示するステップをさらに含む。
【0008】
他の例示の一実施の形態に係る仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するためのシステムを提供する。本システムは、第1の表示装置と、前記第1の表示装置と動作可能に通信する第1のコンピュータとを含む。第1のコンピュータは、第1の表示装置に、仮想世界の領域における第1および第2のVUオブジェクトを第1のユーザに対して1回目に表示させるように構成される。第1のコンピュータは、第1のVUオブジェクトの表示を変更する第2のVUオブジェクトを第1のユーザが特定することができるようにさらに構成される。第1のコンピュータは、第2のVUオブジェクトのユーザ認識を特定する第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報を第1のユーザが入力することができるようにさらに構成される。第1のコンピュータは、仮想世界の領域において第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための評価情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を第1のユーザが入力することができるようにさらに構成される。第1のコンピュータは、ユーザ表示プリファレンス情報を第1の記憶位置に記憶するようにさらに構成される。ユーザ表示プリファレンス情報は、仮想世界の領域と第1のユーザとに関連付けられる。第1のコンピュータは、1回目後の2回目において、第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報とユーザ表示プリファレンス情報の評価情報との両方に基づいて第2のVUオブジェクトを表示せずに、第1のユーザに対して仮想世界の領域における第1のVUオブジェクトを第1の表示装置に表示させるようにさらに構成される。
【0009】
他の例示の一実施の形態に係る仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するための方法を行うためのコンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み出し可能な媒体を提供する。本方法は、仮想世界の領域における第1および第2のVUオブジェクトを第1のユーザに対して1回目に表示装置に表示するステップを含む。本方法は、第1のVUオブジェクトの表示を変更する第2のVUオブジェクトを特定するステップをさらに含む。本方法は、第2のVUオブジェクトのユーザ認識を特定する第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報を入力するステップをさらに含む。本方法は、仮想世界の領域において第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための評価情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を入力するステップをさらに含む。本方法は、ユーザ表示プリファレンス情報を第1の記憶位置に記憶するステップをさらに含む。ユーザ表示プリファレンス情報は、仮想世界の領域と第1のユーザとに関連付けられる。本方法は、1回目後の2回目において、第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報とユーザ表示プリファレンス情報の評価情報との両方に基づいて第2のVUオブジェクトを表示せずに、仮想世界の領域における第1のVUオブジェクトを第1のユーザに対して表示装置に表示するステップをさらに含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1を参照すると、例示の一実施の形態に係る仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するためのシステム10が提供される。システム10は、一次VUコンピュータ・サーバ20と、メモリ装置22と、通信ネットワーク24と、コンピュータ26と、キーボード27と、マウス28と、表示装置30と、コンピュータ38と、キーボード39と、マウス40と、表示装置42とを含む。システム10の利点は、システム10は、VUオブジェクトに対するユーザ不快感度の程度を示すVUオブジェクトをユーザが特定および評価することができるようにしていることである。さらに、システム10は、分類情報をVUオブジェクトにユーザが関連付けることができるようにしている。さらに、システム10は、ユーザに関連付けられた表示プリファレンス情報に適合しないVUオブジェクトをシステム10がユーザに対して表示しないように、表示プリファレンス情報をユーザが指定できるようにしていることである。注意すべきなのは、「記憶位置」という用語は、ファイル、データベース、テーブル、データ構造、またはそれらの一部分のうちの少なくとも1つを備えるということである。さらに、ある例示の実施の形態ではデータはファイルに記憶されるが、データは任意の記憶位置に記憶することができよう。
【0011】
一次VUコンピュータ・サーバ20は、コンピュータ26および38から受信された要求に応答して、1人以上のユーザに関連付けられたアバターおよび他のVUオブジェクトに対応するデータを提供するためのソフトウェア・ルーチンを実行するように構成される。
【0012】
通信ネットワーク24は、一次VUコンピュータ・サーバ20とコンピュータ26および38との間でデータを転送するように構成される。
【0013】
コンピュータ26は、第1のユーザのために、VUオブジェクトのUUIDおよび関連VUオブジェクトに対応するデータを一次VUコンピュータ・サーバ20から受信するように構成される。さらに、コンピュータ26は、仮想世界におけるVUオブジェクトを表示装置30に表示するように構成される。コンピュータ26は、仮想世界および関連VUオブジェクトならびにアバターを表示装置30に表示するために、ローカル・ハード・ドライブおよびRAMに記憶されたアルゴリズムを実行する。また、コンピュータ26は、第1のユーザに関連付けられた図2のアバター68を仮想世界内の所望の位置へ移動させるためのコマンドおよび仮想世界内の所望の位置で所望のタスクをアバター68に完了させるためのコマンドをキーボード27およびマウス28から受信する。コンピュータ26は、仮想世界における1つ以上のVUオブジェクトを特定および評価するためのデータも、以下により詳細に説明するように、入力装置27,28から受信する。
【0014】
コンピュータ38は、第2のユーザのために、VUオブジェクトのUUIDおよび関連VUオブジェクトに対応するデータを一次VUコンピュータ・サーバ20から受信するように構成される。さらに、コンピュータ38は、仮想世界におけるVUオブジェクトを表示装置42に表示するように構成される。コンピュータ38は、仮想世界および関連VUオブジェクトならびにアバターを表示装置42に表示するために、ローカル・ハード・ドライブおよびRAMに記憶されたアルゴリズムを実行する。また、コンピュータ38は、第2のユーザに関連付けられたアバターを仮想世界内の所望の位置へ移動させるためのコマンドおよび仮想世界内の所望の位置で所望のタスクをアバターに完了させるためのコマンドをキーボード39およびマウス40から受信する。コンピュータ38は、仮想世界における1つ以上のVUオブジェクトを特定および評価するためのデータも、以下により詳細に説明するように、入力装置39,40から受信する。
【0015】
図2を参照すると、図1のコンピュータ26は、表示装置30に、メイン・メニュー60を表示させる。例示の一実施の形態において、メイン・メニュー60は、「表示」メニュー項目と、「VUオブジェクトを評価および分類」メニュー項目とを有する。さらに、表示装置30は、仮想世界の領域62を表示する。領域62は、仮想食料雑貨店64と、食料雑貨店の前に配置された仮想ごみ箱66と、第1のユーザに関連付けられたアバター68とを有する。仮想食料雑貨店64の所有者は、図1のシステム10を使用して、仮想ごみ箱66を例えば食料雑貨店64の前にある不快なVUオブジェクトとして評価することもできよう。
【0016】
図2〜図5を参照すると、第1のユーザがメイン・メニュー60上の「VUオブジェクトを評価および分類」メニュー項目を選択して、マウス28を使用して領域62におけるVUオブジェクトを選択すると、表示装置30は、評価および分類メニュー140を表示する。
【0017】
評価および分類メニュー140は、評価スライダ・バー142を使用して、ある例示の実施の形態においては、VUオブジェクトに対するユーザ不快感度の程度を示す選択されたVUオブジェクトに関連付けられた評価情報を第1のユーザが選択できるように構成される。第1のユーザは、1‐理想的、2‐魅力的、3‐便利、4‐不便、5‐不快、および6‐気に入らない、を示す評価スライダ・バー142を使用して、マウス28を使って評価数字(1〜6)のうちの1つを選択することができる。特に、第1のユーザは、6つの位置のうち、選択されたVUオブジェクトに対するユーザ不快感度の程度を示す位置に評価スライダ・バー142を移動することができる。例えば、第1のユーザは、図2に示すごみ箱66に対して「4」という評価数字を選択することができる。ある例示の実施の形態において、ユーザは、なぜその評価を選んだかといった他の情報を入力してもよい。さらに、ユーザは、オブジェクトの所有者にフィードバックを送るように選択してもよく、これは、情報をオブジェクトの所有者へ送るようなメニュー・プリファレンスを使用して行う。このように、オブジェクトの所有者は、オブジェクトの所有者によって生成されたオブジェクトを変更または削除するように誘導されてもよい。オブジェクトの所有者がオブジェクトを変更する場合には、当該オブジェクトに対する評価をかつて選択したことのあるユーザに、オブジェクトに対する変更が通知されてもよく、変更されたオブジェクトの評価を検討する必要がある旨、通知されてもよい。
【0018】
評価および分類メニュー140は、VUオブジェクトのユーザ認識を特定する選択されたVUオブジェクトに関連付けられた分類情報を第1のユーザが選択できるようにさらに構成される。特に、第1のユーザは、マウス28を使用して、分類チェック・ボックス144,146,148のうちの1つを選択することができる。チェック・ボックス144が選択されると、選択されたVUオブジェクトは、「楽しい」という分類に関連付けられる。例えば、第1のユーザは、図2に示すごみ箱66に対して「楽しい」という分類を選択できる。チェック・ボックス146が選択されると、選択されたVUオブジェクトは、「企業」という分類に関連付けられる。チェック・ボックス148が選択されると、選択されたVUオブジェクトは、「悲しい」という分類に関連付けられる。代替の一実施の形態において、評価および分類メニュー140は、VUオブジェクトのユーザ認識を特定するための複数の他の分類を有する。分類は、管理者によって規定されるなど、予め規定されてもよく、または、テキスト・ボックス・コントロールを使用してユーザによって入力されるなど、その場限りのものであってもよい。
【0019】
図5および図6を参照すると、評価および分類メニュー140は、第1のユーザがセーブ・コマンド・ボタン150を選択して、評価情報とデータベースのレコード内の選択されたVUオブジェクトに関連付けられた分類情報とをセーブすることができるようにさらに構成されている。例えば、第1のユーザがマウス28を使用してセーブ・コマンド・ボタン150を選択すると、コンピュータ26は、以下のフィールドを有するメモリ装置22にレコード168を生成することができる。(i)日付、(ii)時間、(iii)ユーザID、(iv)領域ID、(v)選択されたVUオブジェクトのUUID、(vi)評価、および(vii)分類である。日付フィールドは、レコード168がいつ生成されたかを示す日付情報を有する。時間フィールドは、レコード168が生成された時間を示す時間を示す時間情報を有する。ユーザIDフィールドは、仮想世界にアクセスする第1のユーザに関連付けられたユーザIDを有する。例えば、ユーザIDフィールドは、第1のユーザに関連付けられたユーザID「0001」を有することができる。領域IDフィールドは、第1のユーザに関連付けられたアバターが内部にいる仮想世界の一部分を特定する領域IDを有する。例えば、領域IDフィールドは、仮想食料雑貨店64および仮想ごみ箱66が内部にある領域62に関連付けられた領域ID「0001」を有することができる。選択されたVUオブジェクトのUUIDフィールドは、選択されたVUオブジェクトに関連付けられたUUIDを有する。例えば、選択されたVUオブジェクトのUUIDフィールドは、仮想ごみ箱66に関連付けられたUUID「550e8400‐e29b‐41d4‐a716‐446655440000」を有することができる。評価フィールドは、評価スライダ・バー142によって選択された数値を有する。例えば、評価フィールドは、仮想ごみ箱66に関連付けられた値「4」を有することができる。分類フィールドは、分類チェック・ボックス144,146,148のうちの少なくとも1つによって選択された分類識別子を有する。例えば、分類フィールドは、仮想ごみ箱66に関連付けられた識別子「楽しい」を有することができる。注意すべきなのは、コンピュータ26がレコード168を生成した後に、コンピュータ26は、レコード168を有するメッセージを一次VUコンピュータ・サーバ20へ送って、一次VUコンピュータ・サーバ20に対して、レコード168をメモリ装置22に記憶するように指示することである。
【0020】
図3および図4を参照すると、第1のユーザがマウス28を使用してメイン・メニュー60上の「表示」メニュー項目を選択すると、プルダウン・メニュー70が表示される。プルダウン・メニュー70は、(i)「新規の表示プリファレンス」メニュー項目、(ii)「表示プリファレンスを選択」メニュー項目、(iii)「表示プリファレンスを編集」、および(iv)「表示プリファレンスを削除」メニュー項目を含む。
【0021】
第1のユーザがマウス28を使用して「新規の表示プリファレンス」メニュー項目を選択すると、第1のユーザは、仮想世界の領域62において第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための評価情報および分類情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を入力できるようになる。特に、第1のユーザが「新規の表示プリファレンス」メニュー項目を選択すると、ユーザ表示プリファレンス・メニュー100が表示される。
【0022】
ユーザ表示プリファレンス・メニュー100は、評価スライダ・バー102を使用して、仮想世界の領域62において第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための評価情報を第1のユーザが選択できるように構成される。特に、第1のユーザは、1‐理想的、2‐魅力的、3‐便利、4‐不便、5‐不快、および6‐気に入らない、を示す評価スライダ・バー102を使用して、マウス28を使って最大評価数字(1〜6)のうちの1つを選択することができる。特に、第1のユーザは、6つの位置のうち、領域62においてここまでなら閲覧者が見たいと思えるユーザ不快感度の最大限を示す位置に評価スライダ・バー102を移動することができる。例えば、第1のユーザは、図示のように、最大評価番号「3」を選択することができる。よって、例えば、(図2における)ごみ箱66が最大評価番号「3」より大きな評価番号「4」を有している場合には、仮想ごみ箱66は第1のユーザに対して仮想食料雑貨店64の前に表示されないことになろう。代替の一実施の形態において、評価スライダ・バーは、他の意味を示すために使用されてもよい。例えば、企業目的のために単一の企業によって使用されるVUにおいて、不快感度の評価は有用でないこともあるので、企業の目標および目的に従った評価といった別の意味に取って代わられてもよい。
【0023】
ユーザ表示プリファレンス・メニュー100は、第1のユーザが領域62において見たいVUオブジェクトに関連付けられた分類情報を第1のユーザが選択できるようにさらに構成される。特に、第1のユーザは、マウス28を使用して、分類チェック・ボックス104,106,108のうちの1つを選択することができる。チェック・ボックス104が選択されると、「楽しい」という分類のVUオブジェクトが領域62に常に表示されることになり、「悲しい」という分類および「企業」という分類のVUオブジェクトは表示されないこととなる。チェック・ボックス106が選択されると、「企業」という分類のVUオブジェクトが領域62に常に表示されることになり、「楽しい」という分類および「悲しい」という分類のVUオブジェクトは表示されないこととなる。チェック・ボックス108が選択されると、「悲しい」という分類のVUオブジェクトが領域62に常に表示されることになり、「楽しい」という分類および「企業」という分類のVUオブジェクトは表示されないこととなる。注意すべきなのは、代替の一実施の形態において、ユーザ表示プリファレンス・メニュー100は、複数の他の分類を有するということである。オブジェクト評価と同様に、代替の一実施の形態において、ユーザ表示プリファレンス・メニュー100は、例えば「企業」または「楽しい」の程度を選択するといった、分類についての評価機構を有し得る。
【0024】
ユーザ表示プリファレンス・メニュー100は、領域62についてのユーザの表示プリファレンスを第1のユーザが他のユーザと共有できるようにさらに構成される。特に、第1のユーザは、マウス28を使用して、共有表示プリファレンス・チェック・ボックス110,112のうちの1つを選択することができる。共有表示プリファレンス・チェック・ボックス110が選択されると、ユーザ表示プリファレンス・メニュー100内のユーザ表示プリファレンス情報を見ることができ、他のユーザによって使用できる。共有表示プリファレンス・チェック・ボックス112が選択されると、ユーザ表示プリファレンス・メニュー100内のユーザ表示プリファレンス情報を見ることはできず、他のユーザによって使用できない。代替の一実施の形態において、本ユーザは、ユーザまたはグループを検索および選択するか、またはユーザが定義したすべての「友達(buddies)」アクセスの許可を選択することなどして、共有表示プリファレンスを選択することができる・できないとは関係なく、特定のユーザを選択することができてもよい。
【0025】
ユーザ表示プリファレンス・メニュー100は、選択されたユーザ表示プリファレンス情報を第1のユーザが記憶できるようにさらに構成される。特に、第1のユーザは、キーボード27を使用して、ファイル名テキスト・ボックス114内のファイル名を指定することができる。その後、第1のユーザは、マウス28を使用して、セーブ・コマンド・ボタン116を選択して、当該ファイル名を有するファイルをメモリ22にセーブすることができる。特に、セーブ・コマンド・ボタン116が選択されると、コンピュータ26は、ファイルをメモリ装置22へ記憶するための命令と共に、一次VUコンピュータ・サーバ20へファイルを送る。一次VUコンピュータ・サーバ20は、当該ファイルの受信に応答して、当該ファイルをメモリ装置22に記憶する。代替の一実施の形態において、ユーザ表示プリファレンスデータがメモリ装置22にのみ記憶され、一次VUコンピュータ・サーバ20とのみ対話する場合には、ファイル・セーブ・プリファレンスは使用不可にしてもよい。
【0026】
図3を参照すると、第1のユーザがマウス28を使用して「表示プリファレンスを選択」メニュー項目を選択すると、プルダウン・メニュー72が表示される。プルダウン・メニュー72は、(i)「自分の表示プリファレンスを選択」メニュー項目、(ii)「他人の表示プリファレンスを選択」メニュー項目、および(iii)「表示プリファレンスを自動的に選択」メニュー項目を含む。
【0027】
第1のユーザがマウス28を使用して「自分の表示プリファレンスを選択」メニュー項目を選択すると、コンピュータ26は、メモリ22内の第1のユーザに関連付けられたユーザ表示プリファレンス情報を有するファイルに対して、通信ネットワーク24および一次VUコンピュータ・サーバ20を介してアクセスする。さらに、コンピュータ26は、ユーザ表示プリファレンス情報に適合する仮想世界の領域62におけるVUオブジェクトのみを表示する。
【0028】
第1のユーザがマウス28を使用して「他人の表示プリファレンスを選択」メニュー項目を選択すると、コンピュータ26は、メモリ22内の他のユーザに関連付けられたユーザ表示プリファレンス情報を有するファイルに対して、通信ネットワーク24および一次VUコンピュータ・サーバ20を介してアクセスする。その後、第1のユーザは、マウス28を使用して、表示装置30に表示されている他のユーザに関連付けられたユーザ表示プリファレンス情報ファイルのうちの1つを選択できる。
【0029】
第1のユーザがマウス28を使用して「表示プリファレンスを自動的に選択」メニュー項目を選択すると、プルダウン・メニュー74が表示される。プルダウン・メニュー74は、(i)「最後の日に不快感評価5以上が付けられたVUオブジェクトを表示」メニュー項目、および(ii)「前回のログオン以降に不快感評価5以上が付けられたVUオブジェクトを表示」メニュー項目を含む。代替の実施の形態において、選択する項目の数はより多くてもよいし、少なくてもよいし、異なっていてもよい。さらに、ユーザは、異なるオペランド、評価、期間、分類、ユーザまたはグループなど、選択可能であろう基準を選ぶことができてもよい。
【0030】
第1のユーザがマウス28を使用して「最後の日に不快感評価5以上が付けられたVUオブジェクトを表示」メニュー項目を選択すると、コンピュータ26は、最後の日に評価5以上が与えられた仮想世界の領域62におけるVUオブジェクトのみを表示する。
【0031】
第1のユーザがマウス28を使用して「前回のログオン以降に不快感評価5以上が付けられたVUオブジェクトを表示」メニュー項目を選択すると、コンピュータ26は、第1のユーザの最終ログオン以降に評価5以上が与えられた仮想世界の領域62におけるVUオブジェクトのみを表示する。
【0032】
プルダウン・メニュー70を再び参照すると、第1のユーザがマウス28を使用して「表示プリファレンスを編集」メニュー項目を選択すると、第1のユーザに関連付けられたユーザ表示プリファレンス情報を有するユーザ表示プリファレンス・メニュー100が表示される。その後、ユーザは、ユーザ表示プリファレンス・メニュー100上でユーザ表示プリファレンス情報を編集することができる。
【0033】
第1のユーザがプルダウン・メニュー70内の「表示プリファレンスを削除」メニュー項目を選択すると、コンピュータ26は、一次VUコンピュータ・サーバ20に、第1のユーザに関連付けられたユーザ表示プリファレンス情報を有するメモリ装置22内のファイルを削除するように指示する。
【0034】
図7〜図9を参照して、仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するための方法のフローチャートを今度は説明する。注意すべきなのは、代替の一実施の形態において、コンピュータ26によって行われるとして説明するステップは、一次VUコンピュータ・サーバ20によって行われてもよい。
【0035】
ステップ180において、コンピュータ26は、第1の入力装置を使用して、第1のユーザが仮想世界の領域62に入りたいことを示すデータを入力したかどうかを判断する。ステップ180の値が「はい」に等しい場合は、本方法はステップ182へ進む。そうでなければ、本方法はステップ180へ戻る。
【0036】
ステップ182において、コンピュータ26は、表示装置30に、(i)1回目に仮想世界の領域における第1および第2のVUオブジェクト、および(ii)メイン・メニュー60を表示させる。
【0037】
ステップ184において、コンピュータ26は、第1のユーザがメイン・メニュー60上の「VUオブジェクトを評価および分類」メニュー項目を選択したかどうかを判断する。ステップ184の値が「はい」に等しい場合は、本方法はステップ186へ進む。そうでなければ、本方法はステップ196へ進む。
【0038】
ステップ186において、第1のユーザは、第1の入力装置を使用して、第1のVUオブジェクトの表示を変更する第2のVUオブジェクトを特定する。
【0039】
ステップ188において、コンピュータ26は、評価および分類メニュー140を表示装置30に表示する。
【0040】
ステップ190において、第1のユーザは、第1の入力装置を使用して、第2のVUオブジェクトのユーザ認識を特定する第2のVUオブジェクトに関連付けられた評価および分類メニュー140上の第1の評価情報を入力する。第1の評価情報は、第2のVUオブジェクトに対するユーザ不快感度の程度を示す。
【0041】
ステップ192において、第1のユーザは、第2のVUオブジェクトのユーザ認識を特定する第2のVUオブジェクトに関連付けられた評価および分類メニュー140上の第1の分類情報を入力する。
【0042】
ステップ194において、第1のユーザは、(i)日付、(ii)時間、(iii)第1のユーザに関連付けられたユーザID、(iv)仮想世界の領域に関連付けられた領域ID、(v)第2のVUオブジェクトに関連付けられたUUID、(vi)評価情報、および(vii)分類情報を有するレコード168をメモリ装置22に記憶する。
【0043】
ステップ196において、第1のユーザがメイン・メニュー60上の「新規の表示プリファレンス」メニュー項目を選択したかどうかを判断する。ステップ196の値が「はい」に等しい場合は、本方法はステップ198へ進む。そうでなければ、本方法はステップ206へ進む。
【0044】
ステップ198において、コンピュータ26は、表示装置30に、「ユーザ表示プリファレンス・メニュー」100を表示させる。
【0045】
ステップ200において、第1のユーザは、「ユーザ表示プリファレンス・メニュー」100上に、仮想世界において第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための評価情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を入力する。
【0046】
ステップ202において、コンピュータ26は、ユーザ表示プリファレンス情報をメモリ装置22の第1のファイルに記憶する。ユーザ表示プリファレンス情報は、仮想世界の領域62および第1のユーザに関連付ける。
【0047】
ステップ204において、コンピュータ26は、1回目後の2回目において、(i)第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報およびユーザ表示プリファレンス情報の評価情報、または(ii)第1の分類情報およびユーザ表示プリファレンス情報の分類情報のいずれかに基づいて第2のVUオブジェクトを表示せずに、仮想世界の領域62における第1のVUオブジェクトを表示装置30に表示させる。
【0048】
ステップ206において、コンピュータ38は、第2の入力装置を使用して、第2のユーザが仮想世界の領域62に入りたいことを示すデータを入力したかどうかを判断する。
【0049】
ステップ208において、コンピュータ38は、表示装置42に、(i)第2のユーザのために2回目に仮想世界の領域における第1および第2のVUオブジェクト、および(ii)メイン・メニュー60を表示させる。
【0050】
ステップ210において、コンピュータ38は、第2のユーザがメイン・メニュー60上の「表示プリファレンスを選択」メニュー項目および「他人の表示プリファレンスを選択」メニュー項目を選択したかどうかを判断する。ステップ210の値が「はい」に等しい場合は、本方法はステップ212へ進む。そうでなければ、本方法は終了する。
【0051】
ステップ212において、コンピュータ38は、(i)仮想世界の領域62、および(ii)第1のユーザに関連付けられたユーザ表示プリファレンス情報を選択する。特に、コンピュータ38は、通信ネットワーク24と一次VUコンピュータ・サーバ20とを使用して、第1のユーザに関連付けられたユーザ表示プリファレンス情報を有するメモリ装置22内のファイルにアクセスできる。
【0052】
ステップ214において、コンピュータ38は、1回目後の3回目において、(i)第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報およびユーザ表示プリファレンス情報の評価情報、または(ii)第1の分類情報およびユーザ表示情報の分類情報のいずれかに基づいて第2のVUオブジェクトを表示せずに、仮想世界の領域における第1のVUオブジェクトを表示装置42に表示させる。ステップ214の後、本方法は終了する。
【0053】
上述の方法は、本方法を実行するためのコンピュータ実施可能な命令を有する1つ以上のコンピュータ読み出し可能な媒体の形態で少なくとも部分的に実施することができる。コンピュータ読み出し可能な媒体は、フレキシブル・ディスク、CD‐ROM、ハードドライブ、フラッシュ・メモリ、および当業者に既知の他のコンピュータ読み出し可能な媒体を1つ以上含み得る。なお、コンピュータ実行可能な命令が1つ以上のコンピュータ・サーバによってロードされて実行される場合、当該1つ以上のコンピュータまたはコンピュータ・サーバが本発明を実施するための装置となる。
【0054】
本明細書に記載のシステム、方法、およびコンピュータ読み取り可能な媒体は、他のシステム、方法、およびコンピュータ読み取り可能な媒体に対して実質的に有利である。特に、システム、方法、およびコンピュータ読み取り可能な媒体は、仮想世界におけるVUオブジェクトをユーザが特定および評価することができるようにするという技術的効果を提供する。
【0055】
本発明を例示の実施の形態を参照して説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を行ってもよく、均等物が本実施の形態の要素に取って代わってもよいことを、当業者は理解するだろう。加えて、本発明の範囲から逸脱することなく本発明の教示に対して数多くの補正を行って、特定の状況に適応してもよい。したがって、本発明は、本発明を行うために開示された実施の形態に限定されることはないが、本発明は、添付の請求項の範囲内のすべての実施の形態を含むものである。さらに、第1、第2などの用語の使用は、重要度の順序を示すものではなく、むしろ、第1、第2などの用語は、ある要素を他の要素と区別するために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】例示の一実施の形態に係る仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するためのシステムの図である。
【図2】図1のシステムにおいて使用されるメイン・メニューの図である。
【図3】図2のメイン・メニューの他の図である。
【図4】図1のシステムにおいて使用されるユーザ表示プリファレンス・メニューの図である。
【図5】図1のシステムにおいて使用される評価および分類メニューの図である。
【図6】図1のシステムによって使用されるデータベース・レコードの図である。
【図7】他の例示の実施の形態に係る、仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するための方法のフローチャートである。
【図8】他の例示の実施の形態に係る、仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するための方法のフローチャートである。
【図9】他の例示の実施の形態に係る、仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するための方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
30 表示装置
60 メイン・メニュー
70 新規の表示プリファレンス
表示プリファレンスを選択
表示プリファレンスを編集
表示プリファレンスを削除
72 自分の表示プリファレンスを選択
他人の表示プリファレンスを選択
表示プリファレンスを自動的に選択
74 最後の日に不快感評価5以上が付けられたVUオブジェクトを表示
前回のログオン以降不快感評価5以上が付けられたVUオブジェクトを表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するための方法であって、
前記仮想世界の領域における第1および第2のVUオブジェクトを第1のユーザに対して1回目に表示装置に表示するステップと、
前記第1のVUオブジェクトの表示を変更する前記第2のVUオブジェクトを特定するステップと、
前記第2のVUオブジェクトのユーザ認識を特定する前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報を入力するステップと、
前記仮想世界の前記領域において前記第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための評価情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を入力するステップと、
前記仮想世界の前記領域と前記第1のユーザとに関連付けられた前記ユーザ表示プリファレンス情報を第1の記憶位置に記憶するステップと、
前記1回目後の2回目において、前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた前記第1の評価情報と前記ユーザ表示プリファレンス情報の前記評価情報との両方に基づいて前記第2のVUオブジェクトを表示せずに、前記仮想世界の前記領域における前記第1のVUオブジェクトを前記第1のユーザに対して前記表示装置に表示するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の評価情報は、前記第2のVUオブジェクトに対するユーザ不快感度の程度を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ表示プリファレンス情報内の前記評価情報は、VUオブジェクトを表示するにあたり前記第1のユーザが許容可能であるユーザ不快感度の程度を示す評価数字および評価語のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第2のユーザによって、前記仮想世界の前記領域に関連付けれられた前記ユーザ表示プリファレンス情報を選択するステップと、
前記1回目後の3回目において、前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた前記第1の評価情報と前記ユーザ表示プリファレンス情報との両方に基づいて前記第2のVUオブジェクトを表示せずに、前記仮想世界の前記領域における前記第1のVUオブジェクトを前記第2のユーザに対して他の表示装置に表示するステップと
さらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のVUオブジェクトの前記ユーザ認識を特定する前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の分類情報を入力するステップと、
前記仮想世界の前記領域において前記第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための分類情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を入力するステップと、
前記1回目後の3回目において、前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた前記第1の分類情報と前記ユーザ表示プリファレンス情報の前記分類情報とに基づいて前記第2のVUオブジェクトを表示せずに、前記仮想世界の前記領域における前記第1のVUオブジェクトを前記表示装置に表示するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の分類情報は、VUオブジェクトを説明する分類名を示す、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザ表示プリファレンス情報内の前記分類情報は、前記VUオブジェクトを表示するにあたり前記第1のユーザが許容可能であるVUオブジェクトに関連付けられた分類名を備える、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
第2のユーザによって、前記仮想世界の前記領域に関連付けられたユーザ表示プリファレンス情報を選択するステップと、
前記1回目後の4回目において、前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた前記第1の分類情報と前記ユーザ表示プリファレンス情報の前記分類情報との両方に基づいて前記第2のVUオブジェクトを表示せずに、前記仮想世界の前記領域における前記第1のVUオブジェクトを前記第2のユーザに対して第2の表示装置に表示するステップと
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するためのシステムであって、前記システムは、
第1の表示装置と、
前記第1の表示装置と動作可能に通信する第1のコンピュータとを備え、前記第1のコンピュータは、前記第1の表示装置に、前記仮想世界の領域における第1および第2のVUオブジェクトを第1のユーザに対して1回目に表示させるように構成され、
前記第1のコンピュータは、前記第1のVUオブジェクトの表示を変更する前記第2のVUオブジェクトを前記第1のユーザが特定することができるようにさらに構成され、
前記第1のコンピュータは、前記第2のVUオブジェクトのユーザ認識を特定する前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報を前記第1のユーザが入力することができるようにさらに構成され、
前記第1のコンピュータは、前記仮想世界の前記領域において前記第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための評価情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を前記第1のユーザが入力することができるようにさらに構成され、
前記第1のコンピュータは、前記仮想世界の前記領域と前記第1のユーザとに関連付けられた前記ユーザ表示プリファレンス情報を第1の記憶位置に記憶するようにさらに構成され、
前記第1のコンピュータは、前記1回目後の2回目において、前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた前記第1の評価情報と前記ユーザ表示プリファレンス情報の前記評価情報との両方に基づいて前記第2のVUオブジェクトを表示せずに、前記第1のユーザに対して前記仮想世界の前記領域における前記第1のVUオブジェクトを前記第1の表示装置に表示させるようにさらに構成される、システム。
【請求項10】
前記第1の評価情報は、前記第2のVUオブジェクトに対するユーザ不快感度の程度を示す、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ユーザ表示プリファレンス情報内の前記評価情報は、VUオブジェクトを表示するにあたり前記第1のユーザが許容可能であるユーザ不快感度の程度を示す評価数字および評価語のうちの少なくとも1つを備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは、前記第1の記憶位置にアクセスして、前記仮想世界の前記領域に関連付けられた前記ユーザ表示プリファレンス情報を第2のユーザが選択できるように構成された第2のコンピュータをさらに備え、
前記第2のコンピュータは、前記1回目後の第3回目において、前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた前記第1の評価情報と前記ユーザ表示プリファレンス情報との両方に基づいて前記第2のVUオブジェクトを表示せずに、前記第2のユーザに対して前記仮想世界の前記領域における前記第1のVUオブジェクトを第2の表示装置に表示させるようにさらに構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1のコンピュータは、前記第2のVUオブジェクトの前記ユーザ認識を特定する前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の分類情報を前記第1のユーザが入力できるようにさらに構成され、
前記第1のコンピュータは、前記仮想世界の前記領域において前記第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための分類情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を前記第1のユーザが入力できるようにさらに構成され、
前記第1のコンピュータは、前記1回目後の3回目において、前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた前記第1の分類情報と前記ユーザ表示プリファレンス情報の前記分類情報とに基づいて前記第2のVUオブジェクトを表示せずに、前記仮想世界の前記領域における前記第1のVUオブジェクトを前記第1の表示装置に表示させるようにさらに構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の分類情報は、VUオブジェクトを説明する分類名を示す、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ユーザ表示プリファレンス情報内の前記分類情報は、前記VUオブジェクトを表示するにあたり前記第1のユーザが許容可能であるVUオブジェクトに関連付けられた分類名を備える、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記システムは、前記第1の記憶位置にアクセスして、前記仮想世界の前記領域に関連付けられた前記ユーザ表示プリファレンス情報を第2のユーザが選択できるように構成された第2のコンピュータをさらに備え、
前記第2のコンピュータは、前記1回目後の4回目において、前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた前記第1の分類情報と前記ユーザ表示プリファレンス情報の前記分類情報との両方に基づいて前記第2のVUオブジェクトを表示せずに、前記第2のユーザに対して前記仮想世界の前記領域における前記第1のVUオブジェクトを第2の表示装置に表示させるようにさらに構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
仮想世界におけるVUオブジェクトを特定および評価するための方法を行うためのコンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ読み出し可能な媒体であって、前記方法は、
前記仮想世界の領域における第1および第2のVUオブジェクトを第1のユーザに対して1回目に表示装置に表示するステップと、
前記第1のVUオブジェクトの表示を変更する前記第2のVUオブジェクトを特定するステップと、
前記第2のVUオブジェクトのユーザ認識を特定する前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた第1の評価情報を入力するステップと、
前記仮想世界の前記領域において前記第1のユーザに対して表示されるべきVUオブジェクトを選択するための評価情報を示すユーザ表示プリファレンス情報を入力するステップと、
前記仮想世界の前記領域と前記第1のユーザとに関連付けられた前記ユーザ表示プリファレンス情報を第1の記憶位置に記憶するステップと、
前記1回目後の2回目において、前記第2のVUオブジェクトに関連付けられた前記第1の評価情報と前記ユーザ表示プリファレンス情報の前記評価情報との両方に基づいて前記第2のVUオブジェクトを表示せずに、前記仮想世界の前記領域における前記第1のVUオブジェクトを前記第1のユーザに対して前記表示装置に表示するステップと
を含む、コンピュータ読み出し可能な媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−27023(P2010−27023A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287838(P2008−287838)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【復代理人】
【識別番号】100110607
【弁理士】
【氏名又は名称】間山 進也
【Fターム(参考)】