説明

会議端末、及び制御プログラム

【課題】会議実行中に、各拠点の利用者同士の秘話を可能とする会議端末、及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】拠点1の会議端末11の利用者が撮像装置15を閉状態とする。秘話モードの移行要求信号が拠点2の会議端末12に送信される。移行要求信号を受信した会議端末12では、拠点1から移行要求があった旨がディスプレイ30Bに表示される。拠点2の利用者は、移行要求を受諾する為に、撮像装置16を閉状態にする。会議端末12は、撮像装置16の閉状態を検出し、移行受諾信号を会議端末11に返信する。会議端末11は、拠点2から移行受諾信号を受信すると、拠点2との間で秘話モードに移行する。秘話モードでは、撮像装置15、16のマイクの入力レベル、及びスピーカの出力レベルが基準レベルより低下する。閉状態の撮像装置15、16を用いれば、各拠点の利用者同士の秘話が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議端末、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔拠点に設けられた会議端末間で遠隔会議を実行する遠隔会議システムが知られている。遠隔会議システムでは、ネットワークを介して複数の会議端末が接続する。会議端末には、例えば、カメラとマイクとスピーカとを備えた撮像装置が接続される。会議端末は、撮像装置によって撮影された画像を、ネットワークを介して他の会議端末に送信する。他の会議端末は、ネットワークを介して受信した画像を表示手段(ディスプレイ等)に表示し、受信した音声を撮像装置のスピーカから出力する。利用者は、表示手段に表示された画像と、スピーカから出力される音声とで、遠隔拠点の様子を認識できる。例えば、多地点テレビ会議装置のユーザが秘話通信を行う他のテレビ会議装置を選択した場合に、秘話通信の対象とならない多地点テレビ会議装置において画像と音声の出力を出力制御信号に基づいて制御する多地点テレビ会議装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−224485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、同じ拠点内でも周囲の利用者に聞かれたくない内容を他拠点の利用者に個人的に伝えたい場合がある。特許文献1に記載の多地点テレビ会議装置は、拠点同士の秘話を対象とするものであり、各拠点の利用者同士で秘話を行うことはできない。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、会議実行中に、各拠点の利用者同士の秘話を可能とする会議端末、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係る会議端末は、自拠点の音声を入力するマイクと、他拠点の音声を出力するスピーカとを少なくとも備え、ネットワークを介して他拠点の会議端末と通信可能な会議端末であって、制御部と、前記制御部への命令を記憶したメモリとを備え、前記制御部が前記命令を実行することにより、前記制御部は、前記マイクの入力レベル、及び前記スピーカの出力レベルの少なくとも何れかを、会議用に予め設定した基準レベルより低下させ、他拠点の会議端末との間で電話として使用する為の秘話モードへの移行操作を受け付ける第1受付ステップと、前記第1受付ステップにおいて前記秘話モードへの移行操作を受け付けた場合、他拠点の会議端末である相手側端末に、前記秘話モードに移行する旨を通知する第1通知ステップと、前記相手側端末の制御部から前記秘話モードに移行する旨の通知を受信したか否かを判断する第1判断ステップと、前記第1受付ステップにおいて前記秘話モードへの移行操作を受け付け、かつ前記第1判断ステップにおいて前記相手側端末の制御部から前記秘話モードに移行する旨の通知を受信したと判断した場合、前記秘話モードに移行して前記相手側端末と秘話通信を実行する実行ステップとを実行することを特徴とする。
【0007】
第1態様によれば、会議端末は、秘話モードへの移行操作を受け付けた場合、他拠点の会議端末である相手側端末に、秘話モードに移行する旨を通知する。その相手側端末の制御部から秘話モードに移行する旨の通知を受信した場合、秘話モードに移行して相手側端末と秘話通信を実行する。秘話モードでは、マイクの入力レベル、及びスピーカの出力レベルの少なくとも何れかを、会議用に予め設定した基準レベルより低下させる。故に、会議実行中において、秘話をしたい相手側端末の利用者との秘話が可能となる。
【0008】
また、第1態様において、前記制御部は、前記ネットワークを介して通信する他拠点の会議端末の数を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて複数の他拠点の会議端末を検出した場合、前記複数の会議端末から前記秘話通信の対象とする前記相手側端末を選択する選択ステップとをさらに実行し、前記第1通知ステップを実行する場合において、前記選択ステップにおいて選択された前記相手側端末に、前記秘話モードに移行する旨を通知するようにしてもよい。複数の他拠点の会議端末と接続している場合、それら複数の会議端末から秘話通信の対象とする相手側端末を選択できる。故に、複数の他拠点の会議端末と接続している場合でも、他拠点にいる特定の利用者との秘話が可能となる。
【0009】
また、第1態様において、前記会議端末は、撮像画像を取得するカメラをさらに備え、前記ネットワークを介して他拠点の会議端末との間で音声及び画像の送受信を行うものであって、前記制御部は、前記検出ステップにおいて少なくとも2拠点以上の他拠点の会議端末を検出した場合、前記選択ステップにおいて前記相手側端末に選択されなかった秘話対象外の会議端末に対する音声及び画像の少なくとも何れかの送信を禁止してもよい。故に、秘話内容が相手側端末に選択されなかった他拠点に漏れないので、秘話内容の秘密性を確保できる。
【0010】
また、第1態様において、前記制御部は、前記秘話モードの解除操作を受け付ける第2受付ステップと、前記第2受付ステップにおいて前記秘話モードの解除操作を受け付けた場合、前記相手側端末に、前記秘話モードを解除する旨を通知する第2通知ステップと、前記相手側端末の制御部から前記秘話モードを解除する旨の通知を受信したか否かを判断する第2判断ステップと、前記第2受付ステップにおいて前記秘話モードの解除操作を受け付け、かつ前記第2判断ステップにおいて前記相手側端末の制御部から前記秘話モードを解除する旨の通知を受信したと判断した場合、前記秘話モードを解除して前記相手側端末との秘話通信を終了する終了ステップとをさらに実行してもよい。故に、突然、秘話モードが解除されてスピーカから轟音がなって利用者の負担になるのを防止できる。
【0011】
また、第1態様において、前記会議端末は、撮像画像を取得するカメラをさらに備え、前記ネットワークを介して他拠点の会議端末との間で音声及び画像の送受信を行うものであって、前記制御部は、前記実行ステップにおいて前記秘話モードに移行して前記相手側端末と秘話通信を実行する場合に、前記選択ステップにおいて前記相手側端末に選択されなかった秘話対象外の会議端末に対して、前記秘話モードに移行した旨を通知する第3通知ステップと、他拠点の会議端末から前記秘話モードに移行した旨の通知を受信したか否かを判断する第3判断ステップと、前記第3判断ステップにおいて、前記他拠点の会議端末から前記秘話モードに移行した旨の通知を受信した場合、前記他拠点の会議端末から送信された音声及び画像の少なくとも何れかの出力を停止する第2停止ステップとをさらに実行してもよい。故に、秘話内容が相手側端末に選択されなかった他拠点に漏れないので、秘話内容の秘密性を確保できる。
【0012】
また、本発明の第2態様に係る制御プログラムは、自拠点の音声を入力するマイクと、他拠点の音声を出力するスピーカとを少なくとも備え、ネットワークを介して他拠点の会議端末と通信可能な会議端末を機能させる制御プログラムであって、コンピュータに、前記マイクの入力レベル、及び前記スピーカの出力レベルの少なくとも何れかを、会議用に予め設定した基準レベルより低下させ、他拠点の会議端末との間で電話として使用する為の秘話モードへの移行操作を受け付ける第1受付ステップと、前記第1受付ステップにおいて前記秘話モードへの移行操作を受け付けた場合、他拠点の会議端末である相手側端末に、前記秘話モードに移行する旨を通知する第1通知ステップと、前記相手側端末の制御部から前記秘話モードに移行する旨の通知を受信したか否かを判断する第1判断ステップと、前記第1受付ステップにおいて前記秘話モードへの移行操作を受け付け、かつ前記第1判断ステップにおいて前記相手側端末の制御部から前記秘話モードに移行する旨の通知を受信したと判断した場合、前記秘話モードに移行して前記相手側端末と秘話通信を実行する実行ステップとを実行させることを特徴とする。
【0013】
第2態様によれば、制御プログラムをコンピュータに実行させることにより、会議端末は、秘話モードへの移行操作を受け付けた場合、他拠点の会議端末である相手側端末に、秘話モードに移行する旨を通知する。その相手側端末の制御部から秘話モードに移行する旨の通知を受信した場合、秘話モードに移行して相手側端末と秘話通信を実行する。秘話モードでは、マイクの入力レベル、及びスピーカの出力レベルの少なくとも何れかを、会議用に予め設定した基準レベルより低下させる。故に、会議実行中において、秘話をしたい相手側端末の利用者との秘話が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】会議システム1の構成を示す図である。
【図2】撮像装置15の斜視図(開状態)である。
【図3】撮像装置15の斜視図(閉状態)である。
【図4】会議端末11の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】HDD24の各種記憶領域を示す概念図である。
【図6】第1フラグテーブル2431の概念図である。
【図7】第2フラグテーブル2441の概念図である。
【図8】撮像装置15の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】CPU21が実行する秘話通信制御処理のフローチャートである。
【図10】図9の続きを示すフローチャートである。
【図11】図10の続きを示すフローチャートである。
【図12】秘話対象外制御処理のフローチャートである。
【図13】ステップ1の概念図である。
【図14】ステップ2の概念図である。
【図15】ステップ3の概念図である。
【図16】ステップ4の概念図である。
【図17】ステップ5の概念図である。
【図18】ステップ1〜5における第1フラグテーブル2431の変化を示す図である。
【図19】変形例である第1フラグテーブル2432の概念図である。
【図20】変形例である第2フラグテーブル2442の概念図である。
【図21】変形例である秘話対象外制御処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態である会議端末11について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0016】
図1を参照し、会議システム1の概要について説明する。会議システム1は、会議端末11、12、及び13を備えている。会議端末11〜13は、ネットワーク2に接続している。会議端末11〜13は、ネットワーク2を介して他の会議端末と通信を行うことで、遠隔会議を実行する。会議端末11〜13として、周知のPCや遠隔会議用の専用端末等を使用できる。例えば、会議端末11は拠点1に、会議端末12は拠点2に、会議端末13は拠点3に各々設置されている。
【0017】
さらに、会議端末11には撮像装置15、会議端末12には撮像装置16、会議端末13には撮像装置17が各々接続されている。撮像装置15〜17は、折り畳み式であり、カメラ66(図2参照)、マイク72(図2参照)、及びスピーカ73(図2参照)を備えている。撮像装置15〜17は、カメラ66によって各拠点1〜3を撮影し、マイク72を用いて音声を取得し、スピーカ73から音声を出力する。
【0018】
例えば、会議端末11は、撮像装置15から撮影画像及び音声を取得する。会議端末11は、取得した撮影画像に基づき、他の会議端末12、13のディスプレイ30B、30C(図1参照)に表示させる表示画像を作成する。会議端末11は、作成された表示画像及び取得された音声を、ネットワーク2を介して他の会議端末12、13に送信する。
【0019】
会議端末11は、他の会議端末12、13から送信された表示画像及び音声を、ネットワーク2を介して受信する。会議端末11は、受信した表示画像をディスプレイ30Aに表示する。会議端末11は、接続された撮像装置15を制御し、受信した音声をスピーカ73から出力させる。会議端末12、13も会議端末11と同様に撮像装置16、17を制御する。会議端末11〜13の各利用者は、ディスプレイ30A〜30Cに表示された表示画像、及び撮像装置15〜17の各スピーカ73から出力される音声によって、遠隔拠点の様子を認識できる。このようにして、会議システム1において遠隔会議が実施される。
【0020】
図2、及び図3を参照し、撮像装置15の構造について説明する。なお、撮像装置16、17は、撮像装置15と同じ構造であるので説明を省略する。撮像装置15は、第一筐体62及び第二筐体63を備えている。第一筐体62及び第二筐体63は、正面視縦長の略長方形の薄板状に形成されている。第一筐体62の略中央には、正面視略長方形状の開口部74が設けられている。開口部74の下側の内側面には、操作部46が設けられている。第一筐体62及び第二筐体63は、その上部で軸部65を介して回動可能に連結されている。撮像装置15は、軸部65を中心に回動して折り畳むことができる。撮像装置15の上部中央には、軸部65と同軸上に回動可能に軸支されたカメラ66が設けられている。第一筐体62の前面71の下部にはマイク72が設けられている。第二筐体63の前面75の略中央にスピーカ73が設けられている。スピーカ73は、前側に向かってやや斜め下方に突出している。スピーカ73は、前方に位置する開口部74に対向して位置している。
【0021】
図2に示すように、撮像装置15は、軸部65の軸心方向を水平面に対して平行にし、且つ第一筐体62と第二筐体63とを最大角度で開いた状態で、水平面である机上に載置して自立させることができる。撮像装置15が自立した状態で、カメラ66を回動させて利用者に向けることで、撮像装置15の設置が完了する。なお、以下説明において、撮像装置15を最大角度で開いて机上に設置する状態(図2参照)を、開状態という。撮像装置15を折り畳んだ状態(図3参照)を、閉状態という。
【0022】
本実施形態は、撮像装置15〜17を用いて、互いに異なる拠点の利用者間同士で秘話を行うことができる。例えば、図1において、拠点1の利用者が撮像装置15を閉状態にして、秘話相手に拠点2を選択する。秘話相手に選択された拠点2の利用者は、これを受けて撮像装置16を閉状態にする。両方の撮像装置15、16が共に閉状態になることを条件にして、秘話モードに移行する。秘話モードでは、撮像装置15、16のマイク72の入力レベル、及びスピーカ73の出力レベルが予め設定した基準レベルより低下するように設定されている。故に、拠点1、2の利用者は、電話の受話器のようにして、閉状態の撮像装置15、16を手に持ち、スピーカ73に耳を当て、口元に位置するマイク72で秘話を行うことができる。
【0023】
図4を参照し、会議端末11の電気的構成について説明する。会議端末12、13は、会議端末11の電気的構成と同じであるので説明を省略する。会議端末11は、会議端末11の制御を司るCPU21を備えている。CPU21は、ROM22、RAM23、HDD24、USBインタフェース(USB I/F)25、ネットワークインタフェース(ネットワーク I/F)26、デコーダ32、及びドライブ装置33と接続している。ディスプレイ30は、デコーダ32と接続している。
【0024】
USB I/F25は、USBケーブルを介して撮像装置15と通信を行うためのコントローラである。ネットワークI/F26は、ネットワーク2を介して他の会議端末12、13と通信を行うためのコントローラである。デコーダ32は、符号化されたデータを復号化し、ディスプレイ30から出力することが可能な画像信号に変換する。ドライブ装置33は、記憶媒体331に記憶された情報を読み出すことができる。例えば、会議端末11のセットアップ時、記憶媒体331に記憶された制御プログラムはドライブ装置33によって読み出され、HDD24に記憶される。
【0025】
図5を参照し、HDD24の各種記憶領域について説明する。HDD24は、各種データ記憶領域241と、プログラム記憶領域242と、第1フラグテーブル記憶領域243と、第2フラグテーブル記憶領域244等を少なくとも備えている。各種データ記憶領域241は、遠隔会議を実行するための各種データ(例えば、撮像装置15から取得された撮影画像や音声、他の会議端末12、13から受信した撮影画像や音声)を記憶する。プログラム記憶領域242は、CPU21において実行される制御プログラム等を記憶する。第1フラグテーブル記憶領域243は、後述する第1フラグテーブル2431(図6参照)を記憶する。第2フラグテーブル記憶領域244は、後述する第2フラグテーブル2441(図7参照)を記憶する。
【0026】
図6を参照し、第1フラグテーブル2431について説明する。第1フラグテーブル2431は、現在どの拠点との間で、秘話の移行要求、又は終了要求を行っているかを表すものである。第1フラグテーブル2431では、拠点1〜3について0か1のフラグが各々記憶されている。例えば、秘話を行いたい相手拠点に向けて、秘話モードへの移行を要求する移行要求信号を送信する。この場合、移行要求信号を送信した相手拠点にフラグ1が記憶される。相手拠点では、送信された移行要求信号に従い、秘話モードへの移行を受諾、又は拒否する。この場合、移行要求信号を送信した本拠点に移行受諾信号、又は拒否信号を返信する。本拠点にて、相手拠点から返信された移行受諾信号、又は拒否信号を受信した場合、相手拠点のフラグはクリアされて0が記憶される。
【0027】
また、秘話通信の実行中に、秘話対象である相手拠点に向けて秘話通信の終了を要求する終了要求信号を送信する。この場合も、終了要求信号を送信した相手拠点にフラグ1が記憶される。相手拠点では、送信された終了要求信号に従い、秘話通信の終了を受諾、又は拒否する。この場合、終了要求信号を送信した本拠点に終了受諾信号、又は拒否信号を返信する。本拠点にて、相手拠点から返信された終了受諾信号、又は拒否信号を受信した場合、相手拠点のフラグはクリアされて0が記憶される。
【0028】
また、他拠点から移行要求信号を受信した場合、移行要求信号を送信された自拠点にフラグ1が記憶される。自拠点では、送信された移行要求信号に従い、秘話モードへの移行を受諾、又は拒否する。この場合、移行要求信号を送信した相手拠点に移行受諾信号、又は拒否信号を返信する。この場合に、自拠点のフラグ1はクリアされて0が記憶される。
【0029】
また、他拠点から終了要求信号を受信した場合でも、終了要求信号を送信された自拠点にフラグ1が記憶される。自拠点では、送信された終了要求信号に従い、秘話通信の終了を受諾、又は拒否する。この場合、終了要求信号を送信した相手拠点に終了受諾信号、又は拒否信号を返信する。この場合に、自拠点のフラグ1はクリアされて0が記憶される。
【0030】
このように、第1フラグテーブル2431は、どの拠点に秘話モードの移行、終了が要求されたかをフラグで記憶している。秘話モードへの移行、又は終了を要求された拠点から受諾、又は拒否の回答があった場合に0クリアする。つまり、全てのフラグが0となれば、全ての拠点について要求に対する受諾、又は拒否の回答があったということになる。
【0031】
図7を参照し、第2フラグテーブル2441について説明する。第2フラグテーブル2441は、現在秘話相手となっている拠点が、どの拠点であるかを表すものである。第2フラグテーブル2441では、各拠点間に対して0か1のフラグが各々記憶されている。3つの拠点1〜3では、拠点1と2、拠点1と3、拠点2と3の3つの拠点間が存在する。例えば、拠点1、2間で秘話通信の要求、受諾が成立した場合、拠点1、2間にフラグ1が記憶される。秘話通信が終了した場合はクリアされる。
【0032】
図8を参照し、撮像装置15の電気的構成について説明する。撮像装置16、17は、撮像装置15の電気的構成と同じであるので説明を省略する。撮像装置15は、撮像装置15の制御を司るCPU41を備えている。CPU41は、ROM42、RAM43、フラッシュメモリ44、USB I/F45、操作部46、エンコーダ51、デコーダ52、検出スイッチ54、及び加速度センサ55と接続している。カメラ66はエンコーダ51と接続している。エコーキャンセラ53は、エンコーダ51及びデコーダ52と接続している。マイク72及びスピーカ73は、エコーキャンセラ53と接続している。
【0033】
フラッシュメモリ44には、CPU41において実行されるプログラムが記憶されている。USB I/F45は、USBケーブルを介して会議端末11と通信を行うためのコントローラである。エンコーダ51は、カメラ66によって撮影された撮影画像の信号、及び、エコーキャンセラ53によってエコー除去された音声信号を符号化してデータに変換する。デコーダ52は、符号化されたデータを復号化し、スピーカ73から出力することが可能な音声信号に変換する。なお、デコーダ52から出力された音声信号には、エコーキャンセラ53においてエコー除去が施される。
【0034】
検出スイッチ54は、撮像装置15が折り畳まれて閉状態になったことを検出する。検出スイッチ54は、第二筐体63(図2参照)の前面75(図2参照)の上側であって、軸部65(図2参照)の近傍に設けられている。検出スイッチ54は、第一筐体62の背面に押圧されることでオン信号を出力する。CPU41は、オン信号を会議端末11に出力する。会議端末11のCPU21は、撮像装置15から出力されるオン信号を監視することによって、撮像装置15が開状態か閉状態であるかを判断できる。加速度センサ55は、加速度を測定できる。CPU41は、測定された加速度に基づき信号処理を行うことによって、撮像装置15の動きの様子を認識できる。
【0035】
撮像装置15は、カメラ66において撮影された撮影画像、及びマイク72を介して入力された音声を、USBケーブルを介して会議端末11に送信する。撮像装置15は、検出スイッチ54及び加速度センサ55を介して認識された撮像装置15の状態を、USBケーブル(図示外)を介して会議端末11に送信する。会議端末11は、USBケーブルを介して、撮影画像、音声、及び撮像装置15の状態を受信できる。これによって会議端末11は、撮影画像及び音声を撮像装置15から取得できる。また会議端末11は、撮像装置15の状態を把握できる。
【0036】
図9〜図12のフローチャート、図13〜図17のステップ図、図18を参照し、CPU21が実行する秘話通信制御処理について説明する。説明の便宜上、会議端末11のCPU21が実行する秘話通信制御処理について説明する。なお、本実施例では、会議実行中に、拠点1の利用者と、拠点2の利用者との間で秘話通信が行われる場面を想定し、以下の5つのステップに分けて順に説明する。
[ステップ1]:通常の会議状態・・・(図1、図13参照)
[ステップ2]:拠点1から拠点2に対して秘話モード移行要求・・・(図14参照)
[ステップ3]:拠点1と拠点2の間で秘話モード実行・・・(図15参照)
[ステップ4]:拠点2から拠点1に対して秘話モード終了要求・・・(図16参照)
[ステップ5]:通常の会議状態・・・(図17参照)
【0037】
[ステップ1]
図1に示すように、拠点1の会議端末11と、拠点2の会議端末12と、拠点3の会議端末13とが、ネットワーク2を介して接続し、遠隔会議を実行する。拠点1〜3において、撮像装置15〜17は何れも開状態で机上に設置されている。図13に示すように、会議端末11のディスプレイ30Aには、拠点2、3の各画像が表示される。会議端末12のディスプレイ30Bには、拠点1、3の各画像が表示される。会議端末13のディスプレイ30Cには、拠点1、2の各画像が表示される。撮像装置15〜17のスピーカ73(図2参照)からは、他拠点の音声が出力される。
【0038】
CPU21は、ネットワーク2を介して他拠点2、3の会議端末12、13と接続を確立し、遠隔会議が開始したのを契機に、HDD23(図4参照)に記憶された「秘話通信制御プログラム」(本発明の「制御プログラム」に相当)を呼び出して「秘話通信制御処理」を実行する。まず、図9のフローに示すように、CPU21は、ネットワーク2を介した通信相手の端末数を検出する(S1)。図1に示す例では、会議端末12、13の2つである。CPU21は、検出結果をRAM23(図4参照)に記憶する。CPU21は、第1フラグテーブル2431(図18のステップ1参照)、第2フラグテーブル2441の全てのフラグを0クリアする(S3)。
【0039】
[ステップ2]
図14に示すように、拠点1の利用者が拠点2の利用者と秘話を行う為に、撮像装置15を折り畳んで閉状態にする。CPU21は、撮像装置15は開状態か否か判断する(S5)。CPU21は、撮像装置15は閉状態と判断した場合(S5:YES)、RAM23に記憶した通信相手の端末数が複数か否か判断する(S10)。CPU21は、通信相手の端末数が複数であると判断した場合(S10:YES)、ディスプレイ30Aに秘話相手選択画面を表示する(S11)。秘話相手選択画面として、例えば「秘話モードの相手拠点を選択してください。」のメッセージと、現在ネットワーク2を介して通信している拠点2、拠点3の各拠点名とが表示される。拠点1の利用者は、これから秘話をしたい相手の拠点を矢印のポインタ60で選択する。なお、秘話相手の拠点は1拠点に限らず、複数の選択も可能である。
【0040】
続いて、CPU21は、秘話相手の拠点が選択されたか否かを判断する(S12)。CPU21は、秘話相手の拠点が選択されるまで(S12:NO)、S11、S12に戻って待機状態となる。CPU21は、利用者が拠点2を選択した場合(S12:YES)、選択された拠点2の会議端末12に移行要求信号を送信する(S13)。CPU21は、第1フラグテーブル2431において、移行要求の対象拠点である拠点2のフラグを1(図18のステップ2参照)にする(S14)。なお、CPU21は、RAM23に記憶した通信相手の端末数は1つと判断した場合(S10:NO)、秘話相手を選択する必要が無いので、その通信相手の会議端末に移行要求信号を送信する(S13)。
【0041】
ここで、図14に示すように、秘話モードの移行要求信号を受信した拠点2では、会議端末12のディスプレイ30Bに「拠点1から秘話モードの要求があります。」のメッセージが表示される。これを見た拠点2の利用者は、拠点1の秘話モードの要求を受諾するか拒否するか判断する。
【0042】
[ステップ3]
図15に示すように、拠点2の利用者は、拠点1からの秘話モードへの移行要求を受諾する場合、撮像装置16を折り畳んで閉状態にする。会議端末12のCPU21は、撮像装置16の閉状態を検出した場合、移行受諾信号を拠点1の会議端末11に返信する。なお、これとは逆に、秘話モードへの移行要求を拒否する場合、会議端末12において拒否操作(例えば、キーボード操作等)を行う。会議端末12のCPU21は、拒否操作を検出した場合、拒否信号を拠点1の会議端末11に返信する。
【0043】
そして、図10のフローに示すように、会議端末11のCPU21は、拠点2から移行受諾信号、又は拒否信号を受信したか否か判断する(S17)。CPU21は、拠点2から移行受諾信号を受信したと判断した場合(S17:YES)、第1フラグテーブル2431、第2フラグテーブル2441を更新する(S18)。例えば、図18のステップ3に示すように、第1フラグテーブル2431の拠点2のフラグを0にする。さらに、図7に示すように、第2フラグテーブル2441の拠点1、2間のフラグを1にする。
【0044】
さらに、CPU21は、第1フラグテーブル2431のフラグが全て0であるか否か判断する(S19)。CPU21は、フラグが1の拠点があると判断した場合(S19:NO)、S17に戻って待機状態となる。CPU21は、第1フラグテーブル2431のフラグが全て0と判断した場合(S19:YES)、続いて、秘話を受諾した拠点があるか否か判断する(S20)。CPU21は、第2フラグテーブル2441を参照して、自拠点である拠点1との間でフラグ1の拠点があるか否かを判断する。例えば、図7に示す第2フラグテーブル2441を参照すると、拠点1、2間のフラグが1になっている(S20:YES)。従って、CPU21は、拠点2の会議端末12との間で秘話モードに移行し、秘話通信を開始する(S22)。秘話モードでは、撮像装置15、16のマイク72の入力レベル(感度)、及びスピーカ73の出力レベルを基準レベルよりも大きく低下させる。なお、マイク72の入力レベルに関して言えば、例えば、通常レベルの5%まで低下させればよい。
【0045】
ここで、CPU21は、秘話を受諾した拠点が無いと判断した場合(S20:NO)、秘話モードに移行できないので、自拠点の撮像装置15が開状態か否か判断する(S21)。拠点1の利用者は、拠点2の利用者との秘話を諦める場合、撮像装置15を開状態に戻す操作を行う。CPU21は、撮像装置15が開状態になるまでは(S21:NO)、S20に戻って、秘話を受諾した拠点があるか監視する。CPU21は、撮像装置15が開状態に戻されたと判断した場合(S21:YES)、図9のS5に戻って、処理を繰り返す。
【0046】
ところで、秘話通信を開始したCPU21は、さらに秘話通信開始の旨をディスプレイ30Aに表示する(S23)。図15に示すように、会議端末11のディスプレイ30Aには「拠点2との秘話モードに移行しました。」のメッセージが表示される。会議端末12のディスプレイ30Bには「拠点1との秘話モードに移行しました。」のメッセージが表示される。これにより、拠点1、2の各利用者は、拠点1、2間において秘話モードに移行したことを認識できる。拠点1、2の各利用者は、閉状態の撮像装置15、16を電話の受話器のように手に持ち、スピーカ73に耳を当て、口元に位置するマイク72で秘話を行うことができる。
【0047】
さらに、CPU21は、秘話対象外の拠点3に、拠点1と拠点2が秘話モードに移行したことを通知する移行通知信号を送信する(S24)。図15に示すように、拠点3の会議端末13は、拠点1から移行通知信号を受信すると、ディスプレイ30Cに「拠点1と拠点2とが秘話モードに移行しました。」のメッセージを表示する。故に、拠点3の利用者は、拠点1と2が秘話モードに移行したことを認識できる。
【0048】
さらに、CPU21は、秘話対象外の拠点3に対して画像、音声の配信を停止し(S25)、かつ拠点3から配信された音声のスピーカ73からの出力を停止する(S26)。拠点2の会議端末12のCPU21も同様の処理を実行する。故に、図15に示すように、拠点3の会議端末13のディスプレイ30Cには、拠点1、2の各画像が表示されない。また、撮像装置17のスピーカ73から拠点1、2の音声が出力されない。故に、拠点1、2の秘話内容が拠点3に漏れないので、秘話内容の秘密性を確保できる。さらに、拠点1、2においては、拠点3の音声が撮像装置15、16の各スピーカ73から出力されない。故に、拠点1、2の利用者は、拠点3の音声に惑わされることなく、秘話に集中できる。
【0049】
図15に示すように、拠点1のディスプレイ30Aには、秘話対象外の拠点3の画像が引き続き表示され、さらにそれまで拠点2の画像が表示されていた位置には「秘話中」のメッセージが表示される。拠点2のディスプレイ30Bにも、秘話対象外の拠点3の画像が引き続き表示され、さらにそれまで拠点1の画像が表示されていた位置には「秘話中」のメッセージが表示される。変形例として、例えば、秘話相手の画像をそのまま表示させてもよい。さらに、秘話に一層集中する為に、秘話対象外の拠点3の画像は表示しなくてもよい。
【0050】
次いで、CPU21は、秘話モード移行中に、秘話対象外の拠点3から移行要求信号を受信したか否か判断する(S27)。図15に示すように、拠点1と拠点2は既に秘話モードに移行し、秘話通信を実行中である。それ故、拠点3からの秘話移行要求を拒否する必要がある。CPU21は、秘話対象外の拠点3から移行要求信号を受信したと判断した場合(S27:YES)、拠点3の会議端末13に拒否信号を送信し(S28)、図11のS34に進む。CPU21は、秘話対象外の拠点3から移行要求信号を受信していないと判断した場合(S27:NO)、そのまま図11のS34に進む。
【0051】
[ステップ4]
図16に示すように、秘話通信中の拠点1、2において、何れかの拠点の利用者が秘話通信を終了させる場合、自拠点の撮像装置15、16を開いて開状態にする。図11のフローに示すように、CPU21は、撮像装置15は開状態か否か判断する(S34)。CPU21は、撮像装置15は引き続き閉状態と判断した場合(S34:NO)、秘話相手の拠点2から終了要求信号を受信したか否か判断する(S46)。CPU21は、拠点2からも終了要求信号を受信していないと判断した場合(S46:NO)、S34に戻り、待機状態となる。ここで、秘話通信を終了する為に、拠点1の利用者が撮像装置15を開状態にした場合と、拠点2の利用者が撮像装置16を開状態にした場合とで、以降の処理の流れが異なるので、それぞれの場合に分けて順に説明する。
【0052】
まず、拠点1の利用者が撮像装置15を開状態(解除要求)にした場合について説明する。CPU21は、撮像装置15は開状態であると判断するので(S34:YES)、拠点2の会議端末12に向けて終了要求信号を送信する(S35)。CPU21は、第1フラグテーブル2431の対象拠点である拠点2のフラグを1(図7参照)にする(S36)。続いて、CPU21は、他拠点から秘話モードの終了要求をされている場合に、その終了要求を受諾する受諾操作があったか否か判断する(S37)。上記したように、この一例では拠点1から拠点2に対して終了要求をしているので(S37:NO)、秘話の対象である拠点2から終了受諾信号を受信したか否か判断する(S48)。CPU21は、拠点2から終了受諾信号を受信するまで(S48:NO、S37:NO)、待機状態となる。
【0053】
そして、CPU21は、拠点2から終了受諾信号を受信したと判断した場合(S48:YES)、第1フラグテーブル2431、第2フラグテーブル2441を更新する(S39)。例えば、第1フラグテーブル2431の拠点2のフラグを0にする。さらに、第2フラグテーブル2441の拠点1、2間のフラグを0にする。
【0054】
次いで、CPU21は、第1フラグテーブル2431のフラグが全て0であるか否か判断する(S40)。CPU21は、フラグが1の拠点があると判断した場合(S40:NO)、S37に戻って処理を繰り返す。CPU21は、第1フラグテーブル2431のフラグが全て0と判断した場合(S40:YES)、秘話モードを解除して秘話通信を終了する(S41)。S41以降の説明は後述する。
【0055】
次に、拠点2の利用者が撮像装置16を開状態(解除要求)にした場合について説明する。図16に示すように、拠点2の利用者が撮像装置16を開いて開状態にした場合、会議端末12から拠点1の会議端末11に向けて終了要求信号が送信される。CPU21は、拠点2から終了要求信号を受信したと判断した場合(S46:YES)、ディスプレイ30Aに「拠点2から秘話モード終了の要求がありました。」のメッセージを表示する(S47)。ディスプレイ30Aを見た拠点1の利用者は、拠点2から秘話モードの終了要求があったことを認識できる。CPU21は、第1フラグテーブル2431の拠点1のフラグを1(図18のステップ4参照)にする(S36)。
【0056】
拠点1の利用者は、秘話モードの終了要求を受諾するか拒否するか判断する。拠点1の利用者は、秘話モードの終了要求を受諾しない場合(秘話を続けたい場合)、会議端末11において拒否操作を行う。CPU21は、会議端末11において拒否操作を検出した場合(S37:NO)、秘話モードを継続する。CPU21は、秘話の対象拠点である拠点2から終了受諾信号を受信したか否か判断する(S48)。上記したように、この一例では拠点2から拠点1に対して終了要求をしているので(S48:NO)、S37に戻って、受諾操作があるまで待機状態となる。
【0057】
[ステップ5]
図17に示すように、CPU21は、撮像装置15を開くことによる受諾操作があったと判断した場合(S37:YES)、終了受諾信号を秘話相手である拠点2の会議端末12に送信する(S38)。CPU21は、第1フラグテーブル2431、第2フラグテーブル2441を更新する(S39)。例えば、図18のステップ5に示すように、第1フラグテーブル2431の拠点1のフラグを0にする。さらに、第2フラグテーブル2441の拠点1、2間のフラグを0にする。
【0058】
CPU21は、第1フラグテーブル2431のフラグが全て0であるか否か判断する(S40)。CPU21は、フラグが1の拠点があると判断した場合(S40:NO)、S37に戻って処理を繰り返す。CPU21は、第1フラグテーブル2431のフラグが全て0と判断した場合(S40:YES)、秘話モードを解除して秘話通信を終了する(S41)。
【0059】
S41において秘話通信が終了すると、撮像装置15、16のマイク72の入力レベル(感度)、及びスピーカ67の出力レベが基準レベルに復帰する。このように、秘話相手である拠点2の撮像装置16が開状態にされても、拠点1の撮像装置15も開状態にされなければ、秘話モードは終了されない。つまり、各拠点の利用者が合意した上で、秘話モードを終了することができる。これにより、知らないうちに秘話モードが終了してスピーカ73から突如轟音が鳴り、利用者に負担を与えることを確実に防止できる。
【0060】
さらに、CPU21は、秘話モード終了の旨をディスプレイ30Aに表示する(S42)。図17に示すように、会議端末11のディスプレイ30Aには「拠点2との秘話モードを終了しました。」のメッセージが表示される。他方、会議端末12のディスプレイ30Bには「拠点1との秘話モードを終了しました。」のメッセージが表示される。これにより、拠点1、2の各利用者は、拠点1、2間において秘話モードが終了したことを認識できる。
【0061】
次いで、CPU21は、秘話対象外である拠点3の会議端末13に対して、秘話モードを終了したことを通知する終了通知信号を送信する(S43)。拠点3の会議端末13のCPU21は、拠点1から終了通知信号を受信すると、ディスプレイ30Cに「拠点1と拠点2とが秘話モードを終了しました。」のメッセージを表示する。故に、拠点3の利用者も、拠点1と2間において秘話モードが終了したことを認識できる。
【0062】
さらに、CPU21は、秘話対象外の拠点3に対して画像、音声の配信を再開し(S44)、拠点3から配信された音声のスピーカ73からの出力を再開する(S45)。拠点2の会議端末12のCPU21も同様の処理を実行する。故に、拠点3の会議端末13のディスプレイ30Cには、拠点1、2の各撮影画像が表示される。さらに、撮像装置17のスピーカ73から拠点1、2の音声が出力される。また、拠点1、2においては、拠点3の音声も撮像装置15、16のスピーカ73から出力される。こうして、会議システム1は、各拠点1〜3間において、通常の会議状態に戻る。CPU21は、図9のS11に戻り、会議が終了するまで処理を繰り返す。
【0063】
次に、図1に示す通常の会議実行中に、他拠点から秘話モードへの移行要求があった場合について説明する。図9のフローに示すように、CPU21は、撮像装置15が開状態である間は(S5:NO)、他拠点から秘話モードへの移行要求信号を受信したか否か判断する(S15)。CPU21は、移行要求信号を受信していないと判断した場合(S15:NO)、S5に戻って、処理を繰り返す。CPU21は、他拠点から秘話モードへの移行要求信号を受信したと判断した場合(S15:YES)、ディスプレイ30Aに移行要求信号を受信した旨を表示する(S16)。CPU21は、第1フラグテーブル2431において、移行要求の対象拠点である拠点1のフラグを1にする(S14)。
【0064】
そして、図10のフローに進み、CPU21は、拠点2から移行受諾信号、又は拒否信号を受信したか否か判断する(S17)。上記したように、この場合、拠点2から拠点1に対して移行要求をしているので(S17:NO)、回答操作があったか否か判断する(S29)。拠点1の利用者は、拠点2から移行要求を受けているので、移行要求を受諾するか拒否するかの回答をする必要がある。移行要求を受諾する回答操作は、撮像装置15を閉じて閉状態にする操作である。移行要求を拒否する回答操作は、例えば、会議端末11のキーボードによる拒否操作である。
【0065】
CPU21は、回答操作があったと判断した場合(S29:YES)、それは受諾か否か判断する(S30)。CPU21は、撮像装置15を開じることによる受諾操作があったと判断した場合(S30:YES)、移行受諾信号を拠点2の会議端末12に送信する(S31)。CPU21は、第1フラグテーブル2431、第2フラグテーブル2441を更新する(S18)。例えば、第1フラグテーブル2431の拠点1のフラグを0にする。さらに、第2フラグテーブル2441の拠点1、2の拠点間のフラグを1にする。それ以降は、上記と同じ処理である。
【0066】
一方、CPU21は、会議端末11において拒否操作があったと判断した場合(S30:NO)、第1フラグテーブル2431、第2フラグテーブル2441をクリアし(S32)、拒否信号を拠点2の会議端末12に送信する(S33)。そして、CPU21は、S11に戻り、これまでの処理を繰り返す。
【0067】
図12を参照し、CPU21による秘話対象外制御処理について説明する。本処理は、自拠点を除く他拠点間において秘話モードに移行した場合に、該秘話モードが終了するまでの他拠点との通信を制御する処理である。なお、説明の便宜上、拠点3の会議端末13のCPU21が実行する秘話対象外制御処理について説明する。
【0068】
CPU21は、ネットワーク2を介して他拠点2、3の会議端末12、13と接続を確立し、遠隔会議が開始したのを契機に、HDD23(図4参照)に記憶された「秘話対象外制御プログラム」を呼び出して「秘話対象外制御処理」を実行する。CPU21は、上記の「秘話通信制御処理」と本処理とを並行して実行する。
【0069】
まず、CPU21は、他拠点から移行通知信号を受信したか否か判断する(S61)。移行通知信号を受信しない間は(S61:NO)、S61に戻って待機状態となる。CPU21は、他拠点1(又は2)から移行通知信号を受信したと判断した場合(S61:YES)、他拠点1、2間で秘話通信開始の旨をディスプレイ30Cに表示する(S62)。例えば、図15に示すように「拠点1と拠点2とが秘話モードに移行しました。」のメッセージがディスプレイ30Cに表示される。これにより、拠点3の利用者は、拠点1と2の間で秘話モードに移行したことがわかる。
【0070】
次いで、CPU21は、第2フラグテーブル2441を更新する(S63)。具体的には、図7に示すように、第2フラグテーブル2441の拠点1、2の拠点間のフラグを1にする。なお、拠点1と2の間で秘話モードに移行すると、それまで拠点1、2の画像及び音声の配信が停止される。それ故、ディスプレイ30Cには、拠点1、2の画像が表示されず、スピーカ73から拠点1、2の音声が出力されないので、拠点1と2の秘話内容や、拠点1、2の様子を知ることはできない。故に、拠点1、2の秘話内容の秘密性を確保できる。
【0071】
そして、CPU21は、拠点1又は2から終了通知信号を受信したか否か判断する(S64)。CPU21は、終了通知信号を受信していないと判断した場合(S64:NO)、S61に戻り、さらに他拠点から移行通知信号を受信したか否か判断し、同様の処理を繰り返す。CPU21は、拠点1又は2から終了通知信号を受信したと判断した場合(S64:YES)、他拠点1、2間で秘話通信終了の旨をディスプレイ30Cに表示する(S65)。例えば、図17に示すように、「拠点1と拠点2とが秘話モードを終了しました。」のメッセージがディスプレイ30Cに表示される。これにより、拠点3の利用者は、拠点1、2間の秘話モードが終了したことがわかる。
【0072】
次いで、CPU21は、第2フラグテーブル2441を更新する(S66)。例えば、第2フラグテーブル2441の拠点1、2間のフラグを0にする。なお、拠点1、2間の秘話通信が終了すると、それまで停止されていた拠点1、2の画像及び音声の配信が再開される。それ故、ディスプレイ30Cには、拠点1、2の画像が表示され、スピーカ73から拠点1、2の音声が出力される。故に、図1に示す通常の会議状態に戻る。その後、CPU21は、S61に戻り、処理を繰り返す。
【0073】
以上説明において、図1に示す会議端末11及び撮像装置15が、本発明の「会議端末」に相当する。図9のS5の処理が本発明の「第1受付ステップ」に相当し、S13の処理が本発明の「第1通知ステップ」に相当し、図10のS17の処理が「第1判断ステップ」に相当し、S22の処理が「実行ステップ」に相当する。図9のS1の処理が本発明の「検出ステップ」に相当し、S11、S12の処理が本発明の「選択ステップ」に相当する。図11のS34の処理が本発明の「第2受付ステップ」に相当し、S35の処理が本発明の「第2通知ステップ」に相当し、S48の処理が「第2判断ステップ」に相当し、S41の処理が「終了ステップ」に相当する。図10のS25の処理が本発明の「第1停止ステップ」に相当する。
【0074】
以上説明したように、本実施形態の会議端末11は、ネットワーク2を介して他拠点の会議端末12、13と接続してテレビ会議を実行する。会議端末11〜13は、折り畳み式の撮像装置15〜17を各々接続している。拠点1の会議端末11の利用者が撮像装置15を閉状態とし、さらに秘話相手の拠点を選択する。すると、秘話モードの移行要求信号が拠点2の会議端末12に送信される。移行要求信号を受信した会議端末12では、拠点1から移行要求があった旨がディスプレイ30Bに表示される。拠点2の利用者は、移行要求を受諾する為に、撮像装置16を閉状態にする。会議端末12は、撮像装置16が閉状態になったのを検出し、移行受諾信号を会議端末11に返信する。会議端末11は、拠点2から移行受諾信号を受信すると、拠点2との間で秘話モードに移行し、秘話通信を開始する。秘話モードでは、撮像装置15、16のマイク72の入力レベル(感度)、及びスピーカ73の出力レベルを基準レベルよりも大きく低下させる。これにより、閉状態の撮像装置15、16を受話器のようにして使用することにより、各拠点の利用者同士の秘話ができる。
【0075】
また、本実施形態では特に、秘話を行う拠点間において、一方の拠点において撮像装置を閉状態にしただけでは、秘話モードに移行しない。故に、他方の拠点において突然マイク72の入力レベル、及びスピーカ73の出力レベルが低くならない。つまり、両拠点の同意があった上で、秘話モードに移行できる。
【0076】
また、本実施形態では特に、秘話モードを解除する場合、秘話モードに移行する為の操作と逆の操作を行う。つまり、秘話通信中の拠点間において、一方の拠点において撮像装置を開状態にすることに加え、他方の拠点においても撮像装置を開状態にしなければ、秘話モードは解除されない。つまり、両拠点の同意があった上で、秘話モードが解除できるので、突然、秘話モードが解除されてスピーカ73から轟音が鳴るのを防止できる。
【0077】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態では、会議端末11のCPU21が、他拠点への通知、他拠点からの秘話モードの要求判断、秘話モード時の送受信先制御等を行っているが、撮像装置15のCPU41が実行するように構成してもよい。つまり、上記の制御は、会議端末11のCPU21、撮像装置15のCPU41の何れが実行してもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、3拠点の会議システム1の場合について説明したが、それ以上の拠点を有する会議システムにも本発明は適用可能である。拠点数に応じて、第1フラグテーブル、第2フラグテーブルにおける拠点数が増える。例えば、6拠点で構成する会議システムの場合、図19に示す第1フラグテーブル2432のように、拠点1〜6について0か1のフラグがそれぞれ記憶されている。拠点5、6に1のフラグがそれぞれ記憶されているので、拠点1において拠点5、6の回答(受諾信号、拒否信号等)を待っている状態であることがわかる。
【0079】
図20に示す第2フラグテーブル2442には、拠点1〜6の各拠点間について0か1のフラグがそれぞれ記憶されている。拠点3、4間と、拠点1、6間とに1のフラグがそれぞれ記憶されているので、拠点3、4間と、拠点1、6間とにおいて秘話モードに移行されている状態であることがわかる。このように、拠点数に応じて、第1フラグテーブル、第2フラグテーブルの拠点数を変化させることによって、上記処理を同様に実行できる。
【0080】
また、上記実施形態では、秘話相手の拠点を選択した会議端末において、秘話対象外の拠点に対して画像、音声の配信を停止(図12のS25を参照)することで、秘話内容の秘密性を確保している。例えば、これとは逆に、秘話対象外の拠点の会議端末において、秘話中の会議端末から送信される画像、音声の出力を停止することで、同じ効果を得ることができる。例えば、図21に示すフローは、会議端末11のCPU21が実行する秘話対象外制御処理の変形例である。この変形例は、上記の秘話対象外制御処理(図12参照)の各処理ステップに加え、S71、72の処理ステップを追加したものである。
【0081】
図21に示すように、CPU21は、移行通知信号を受信したと判断した場合(S61:YES)、S62、S63の処理を実行した後、移行通知信号を送信した拠点の会議端末から配信された音声、画像の出力を停止する(S71)。これにより、秘話通信中の拠点の音声、画像がわからないので、秘話内容の秘密性を確保できる。CPU21は、終了通知信号を受信したか否か判断する(S64)。CPU21は、終了通知信号を受信するまでは(S64:NO)、S64に戻って待機状態となる。CPU21は、終了通知信号を受信したと判断した場合(S64:YES)、S65、S66の処理を実行した後、移行通知信号を送信した拠点の会議端末から配信された音声、画像の出力を再開する(S72)。その後は上記処理を同様に繰り返す。図10のS24の処理が「第3通知ステップ」に相当し、図21のS61の処理が「第3判断ステップ」に相当し、S71の処理が「第2停止ステップ」に相当する。なお、本変形例の場合、図12のS25の処理は不要である。
【0082】
また、上記実施形態では、秘話モード中は、撮像装置15のマイク72の感度が小さくなるように制御しているが、マイク72から取得される音声の音量を減衰させてもよい。
【0083】
また、上記実施形態では、秘話モード中は、秘話対象外の拠点に対し、音声、画像の何れの配信も停止しているが、何れか一方の配信を停止するようにしてもよい。また、秘話対象外の拠点の会議端末から配信された音声及び画像について、両方の出力を停止するようにしてもよい。
【0084】
また、上記実施形態では、3拠点の会議システム1の場合であるので、拠点1、2間において秘話モードに移行中は、拠点3は拠点1、2の各利用者と会話できない状態となる。しかしながら、4拠点以上の会議システムであれば、拠点1、2間において秘話モードに移行した場合でも、拠点3は、それ以外の拠点間で通常の会議状態を維持できることは言うまでもない。
【0085】
また、上記実施形態では、折り畳み式の撮像装置15の「閉状態」を検出することで、「秘話モードへの移行操作」を受け付けるように構成しているが、これ以外の方法でもよく、例えば、秘話モードへの移行、解除を指示する移行ボタン等を撮像装置15に設けてもよい。つまり、本発明は、折り畳み式の構造を有するものに限定する趣旨ではない。
【0086】
また、上記実施形態では、秘話モードに移行した後は、秘話中の両方の拠点の撮像装置が開常態になるまでは、秘話モードは解除されないが、何れか一方の撮像装置が開常態になったのを契機に、秘話モードを解除するようにしてもよい。この場合、図11のS36〜S40、S48の処理は不要である。
【0087】
上述では、会議端末11〜13は他の会議端末に対して表示画像及び音声を直接送信していたが、本発明はこれに限定されず、MCU(Multi−point Control Unit)を介して他の会議端末に送信してもよい。またこの場合、撮影画像及び動作モードをMCUに対して送信してもよい。MCUは、受信した撮影画像及び動作モードに基づいて表示画像を作成し、他の会議端末に送信してもよい。
【符号の説明】
【0088】
1 会議システム
2 ネットワーク
11、12、13 会議端末
15、16、17 撮像装置
21 CPU
24 HDD
41 CPU
66 カメラ
72 マイク
73 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自拠点の音声を入力するマイクと、他拠点の音声を出力するスピーカとを少なくとも備え、ネットワークを介して他拠点の会議端末と通信可能な会議端末であって、
制御部と、前記制御部への命令を記憶したメモリとを備え、前記制御部が前記命令を実行することにより、
前記制御部は、
前記マイクの入力レベル、及び前記スピーカの出力レベルの少なくとも何れかを、会議用に予め設定した基準レベルより低下させ、他拠点の会議端末との間で電話として使用する為の秘話モードへの移行操作を受け付ける第1受付ステップと、
前記第1受付ステップにおいて前記秘話モードへの移行操作を受け付けた場合、他拠点の会議端末である相手側端末に、前記秘話モードに移行する旨を通知する第1通知ステップと、
前記相手側端末の制御部から前記秘話モードに移行する旨の通知を受信したか否かを判断する第1判断ステップと、
前記第1受付ステップにおいて前記秘話モードへの移行操作を受け付け、かつ前記第1判断ステップにおいて前記相手側端末の制御部から前記秘話モードに移行する旨の通知を受信したと判断した場合、前記秘話モードに移行して前記相手側端末と秘話通信を実行する実行ステップと
を実行することを特徴とする会議端末。
【請求項2】
前記制御部は、
前記ネットワークを介して通信する他拠点の会議端末の数を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて複数の他拠点の会議端末を検出した場合、前記複数の会議端末から前記秘話通信の対象とする前記相手側端末を選択する選択ステップと
をさらに実行し、
前記第1通知ステップを実行する場合において、前記選択ステップにおいて選択された前記相手側端末に、前記秘話モードに移行する旨を通知することを特徴とする請求項1に記載の会議端末。
【請求項3】
前記会議端末は、撮像画像を取得するカメラをさらに備え、前記ネットワークを介して他拠点の会議端末との間で音声及び画像の送受信を行うものであって、
前記制御部は、
前記検出ステップにおいて少なくとも2拠点以上の他拠点の会議端末を検出した場合、前記選択ステップにおいて前記相手側端末に選択されなかった秘話対象外の会議端末に対する音声及び画像の少なくとも何れかの送信を停止する第1停止ステップをさらに実行することを特徴とする請求項2に記載の会議端末。
【請求項4】
前記制御部は、
前記秘話モードの解除操作を受け付ける第2受付ステップと、
前記第2受付ステップにおいて前記秘話モードの解除操作を受け付けた場合、前記相手側端末に、前記秘話モードを解除する旨を通知する第2通知ステップと、
前記相手側端末の制御部から前記秘話モードを解除する旨の通知を受信したか否かを判断する第2判断ステップと、
前記第2受付ステップにおいて前記秘話モードの解除操作を受け付け、かつ前記第2判断ステップにおいて前記相手側端末の制御部から前記秘話モードを解除する旨の通知を受信したと判断した場合、前記秘話モードを解除して前記相手側端末との秘話通信を終了する終了ステップと
をさらに実行することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の会議端末。
【請求項5】
前記会議端末は、撮像画像を取得するカメラをさらに備え、前記ネットワークを介して他拠点の会議端末との間で音声及び画像の送受信を行うものであって、
前記制御部は、
前記実行ステップにおいて前記秘話モードに移行して前記相手側端末と秘話通信を実行する場合に、前記選択ステップにおいて前記相手側端末に選択されなかった秘話対象外の会議端末に対して、前記秘話モードに移行した旨を通知する第3通知ステップと、
他拠点の会議端末から前記秘話モードに移行した旨の通知を受信したか否かを判断する第3判断ステップと、
前記第3判断ステップにおいて、前記他拠点の会議端末から前記秘話モードに移行した旨の通知を受信した場合、前記他拠点の会議端末から送信された音声及び画像の少なくとも何れかの出力を停止する第2停止ステップと
をさらに実行することを特徴とする請求項2に記載の会議端末。
【請求項6】
自拠点の音声を入力するマイクと、他拠点の音声を出力するスピーカとを少なくとも備え、ネットワークを介して他拠点の会議端末と通信可能な会議端末を機能させる制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記マイクの入力レベル、及び前記スピーカの出力レベルの少なくとも何れかを、会議用に予め設定した基準レベルより低下させ、他拠点の会議端末との間で電話として使用する為の秘話モードへの移行操作を受け付ける第1受付ステップと、
前記第1受付ステップにおいて前記秘話モードへの移行操作を受け付けた場合、他拠点の会議端末である相手側端末に、前記秘話モードに移行する旨を通知する第1通知ステップと、
前記相手側端末の制御部から前記秘話モードに移行する旨の通知を受信したか否かを判断する第1判断ステップと、
前記第1受付ステップにおいて前記秘話モードへの移行操作を受け付け、かつ前記第1判断ステップにおいて前記相手側端末の制御部から前記秘話モードに移行する旨の通知を受信したと判断した場合、前記秘話モードに移行して前記相手側端末と秘話通信を実行する実行ステップと
を実行させることを特徴とする制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−178778(P2012−178778A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41395(P2011−41395)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】